JP2008260048A - 鋳造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 引け巣の発生を防ぎあるいは引け巣の発生位置を制御可能な鋳造方法を提供する。
【解決手段】 熱伝導率の低い材料(SKD61相当)を使用した場合には、引け巣3は表層部にかかる位置にあるが、熱伝導率の高い材料からなる入れ子2を使用した場合には表層部から肉厚の中心部に向かって移動していることが分かる。
これは熱伝導率の高い材料からなる入れ子2に接触する部分が他の部分よりも早く冷却されるためである。
【選択図】 図2
【解決手段】 熱伝導率の低い材料(SKD61相当)を使用した場合には、引け巣3は表層部にかかる位置にあるが、熱伝導率の高い材料からなる入れ子2を使用した場合には表層部から肉厚の中心部に向かって移動していることが分かる。
これは熱伝導率の高い材料からなる入れ子2に接触する部分が他の部分よりも早く冷却されるためである。
【選択図】 図2
Description
本発明は、例えばアルミニウム合金などの溶湯を加圧鋳造するのに好適な鋳造方法に関する。
環境に対する負荷軽減のため、エンジンなどには軽量化が要求され、アルミニウム合金の適用が拡大している。また、生産性向上の要求から加圧鋳造による鋳造時間の短縮も図られている。
しかしながら、鋳造には引け巣の問題があり、これを解消する提案が例えば特許文献1〜3に提案されている。
特許文献1には、上型、下型及び摺動型の夫々を熱伝導率の異なる材料で構成し、鋳造品の薄肉部に対応する型については熱伝導率の低い部材を配置して指向性凝固を行わせることが提案されている。
特許文献1には、上型、下型及び摺動型の夫々を熱伝導率の異なる材料で構成し、鋳造品の薄肉部に対応する型については熱伝導率の低い部材を配置して指向性凝固を行わせることが提案されている。
特許文献2には、金型内に冷却水が流通する冷却管を挿通し、冷却水の流量を制御することで、引け巣などの発生を防止する技術が開示されている。
特許文献3には、軸受けホルダーの肉抜きを行うための金型の成形面からの突出量を調整できる冷やし金を設け、軸受けホルダー厚肉部の溶湯の凝固速度をコントロールする指向性凝固を行うことで鋳造欠陥が発生しにくくなる鋳造方法が提案されている。
上述した特許文献1に開示される方法は、上型、下型または摺動型の全体の熱伝導率が同じであるため、細かな指向性凝固の制御ができない。また鋳造品の薄肉部に熱伝導率の低い材料からなる型を配置するため、ホイールのような断面形状が単純な製品にしか対応できない。
特許文献2及び特許文献3にあっては、冷却管が挿入できないような箇所については指向性凝固を行うことができず、構造が複雑な鋳造品にあっては、表層部の緻密化が図れず、表層部に引け巣が発生してしまう問題を完全に解決することができない。
上記課題を解決するため本発明に係る鋳造方法は、金型内に画成されたキャビティに溶湯を充填して凝固せしめる鋳造方法であって、組織が緻密で且つ引け巣がないことが要求される鋳物表層部に対向する部分の金型材料として、他の部位の金型材料よりも熱伝導率の高い材料を用いて指向性凝固を行うようにした。
前記他の部位の金型材料よりも熱伝導率の高い材料として、入れ子またはピンの形態として金型の一部に装着するようにすれば、複雑構造の鋳造品にも対応できる。
また、前記指向性凝固にあっては、当該熱伝導率の高い材料と接触している表層部から凝固するので引け巣が生じるとしても本来生ずる部分よりも鋳物中心部に向かって移動した箇所に生じる。
本発明に係る鋳造方法によれば、複雑構造の鋳造品であっても、細部まで指向性凝固が可能であるので、必要とされる箇所の表層部の組織の緻密性を高め且つ必要とされる箇所の表層部に引け巣が発生しないようにすることができるので、機能性に優れた鋳造品を得ることができる。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る鋳造方法を実施する鋳造装置の断面図であり、実施例ではシリンダブロック鋳造用としている。
鋳造装置は熱伝導率の低い材料(JIS:SKD61相当)からなる金型1と熱伝導率の高い材料からなる入れ子2からなる。金型1は可動型と固定型に分けられる。また入れ子2の代わりに熱伝導率の高い材料からなるピンを用いてもよい。
上記した熱伝導率の高い材料としては例えば以下に挙げる組成のものが好ましい。
質量含有率で、0.15%以上0.35%以下のCと、0.05%以上0.20%未満のSiと、0.05%以上1.50%以下のMnと、0.020%以下のPと、0.013%以下のSと、0.10%以下のCuと、0.20%以下のNiと、0.20%以上2.50%以下のCrと、0.50%以上3.00%以下のMoと、合わせて0.05%以上0.30%以下のV及びNbと、0.020%以上0.040%以下のAlと、0.003%以下のOと、0.010%以上0.020%以下のNとを含有して残部が実質的にFeからなり、30HRC以上40HRC以下のロックウェル硬さを有する組成のものが好ましい。
質量含有率で、0.15%以上0.35%以下のCと、0.05%以上0.20%未満のSiと、0.05%以上1.50%以下のMnと、0.020%以下のPと、0.013%以下のSと、0.10%以下のCuと、0.20%以下のNiと、0.20%以上2.50%以下のCrと、0.50%以上3.00%以下のMoと、合わせて0.05%以上0.30%以下のV及びNbと、0.020%以上0.040%以下のAlと、0.003%以下のOと、0.010%以上0.020%以下のNとを含有して残部が実質的にFeからなり、30HRC以上40HRC以下のロックウェル硬さを有する組成のものが好ましい。
更に、0.0002%以上0.0020%以下のBと、0.0005%以上0.0100%以下のCaと、0.01%以上0.15%以下のSeと、0.01%以上0.15%以下のTeと、0.003%以上0.20%以下のZrを含有するものがより好ましい。
図2(a)は熱伝導率の高い材料からなる入れ子を使用した場合の引け巣の位置を示す図、(b)は熱伝導率の低い材料(SKD61相当)を使用した場合の引け巣の位置を示す図である。
尚、鋳造条件は以下の通りである。
3,500tonのダイカストマシーンにて、低速射出0.3±0.1m/s、高速射出3±0.1m/s、最高圧力860±50kgf/cm2まで昇圧し、高速射出から型開きまでのキュアリングタイムを25±3secとした。
3,500tonのダイカストマシーンにて、低速射出0.3±0.1m/s、高速射出3±0.1m/s、最高圧力860±50kgf/cm2まで昇圧し、高速射出から型開きまでのキュアリングタイムを25±3secとした。
図2から明らかなように、熱伝導率の低い材料(SKD61相当)を使用した場合には、引け巣3は表層部にかかる位置にあるが、熱伝導率の高い材料からなる入れ子2を使用した場合には表層部から肉厚の中心部に向かって移動していることが分かる。
これは熱伝導率の高い材料からなる入れ子2に接触する部分が他の部分よりも早く冷却されるため、この部分には引け巣ができず、仮に引け巣ができる場合には、肉厚の中心部に向かって移動した箇所になる。引け巣が表層部に表れると鋳造欠陥となるが、それが解消される。
図3(a)は熱伝導率の高い材料からなる入れ子と接触している表層部の組織を示す顕微鏡写真、(b)は熱伝導率の低い材料(SKD61相当)と接触している表層部の組織を示す顕微鏡写真であり、この写真から明らかなように、熱伝導率の高い材料からなる部分に接触する溶湯は他の部分の溶湯よりも急冷されるため、組織が小さく緻密になる。
因みに、冷却速度が速くなると、凝固組織が緻密になることは、Spear et Modern castings43(1963)に開示されている。
本願発明に係る鋳造方法は、アルミニウム合金の加圧鋳造方法に好適であるが、その他の鋳造方法にも適用できる。
1…熱伝導率の低い材料(SKD61相当)からなる金型、2…熱伝導率の高い材料からなる入れ子、3…引け巣。
Claims (3)
- 金型内に画成されたキャビティに溶湯を充填して凝固せしめる鋳造方法であって、組織が緻密で且つ引け巣がないことが要求される鋳物表層部に対向する部分の金型材料として、他の部位の金型材料よりも熱伝導率の高い材料を用いて指向性凝固を行うことを特徴とする鋳造方法。
- 請求項1に記載の鋳造方法において、前記他の部位の金型材料よりも熱伝導率の高い材料は入れ子またはピンの形態として金型の一部に装着されることを特徴とする鋳造方法。
- 請求項1に記載の鋳造方法において、前記指向性凝固にて表層部から引け巣を鋳物中心部に向かって移動させることを特徴とする鋳造方法。
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Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| WO2012140965A1 (ja) * | 2011-04-12 | 2012-10-18 | 本田技研工業株式会社 | 鋳抜きピン |
| JP2015167994A (ja) * | 2014-03-10 | 2015-09-28 | リョービ株式会社 | ダイカスト金型用入子及びダイカスト法 |
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