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JP2008249606A - クロマトグラフィー用試験具 - Google Patents

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JP2008249606A JP2007093569A JP2007093569A JP2008249606A JP 2008249606 A JP2008249606 A JP 2008249606A JP 2007093569 A JP2007093569 A JP 2007093569A JP 2007093569 A JP2007093569 A JP 2007093569A JP 2008249606 A JP2008249606 A JP 2008249606A
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加奈子 堀坂
Tomoko Manabe
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Abstract

【課題】迅速な検査が可能であり且つ時間が経過しても血液中の血球がクロマトグラフ担体を侵食することがないクロマトグラフィー用試験具を提供する。
【解決手段】本発明のクロマトグラフィー用試験具は、血球成分及び液体成分を含む試料の展開方向の上流側から順に第1血球分離部材、第2血球分離部材及びクロマトグラフ担体を備え、第1血球分離部材は、第1血球分離部材中での前記液体成分の移動速度が前記血球成分よりも速いことに基づいて前記血球成分と前記液体成分を分離するように構成され、第2血球分離部材は、前記血球成分を捕捉し且つ前記液体成分を通過させることに基づいて前記血球成分と前記液体成分を分離するように構成され、前記クロマトグラフ担体は、被検出物と特異的に結合する捕捉物質を担持する。
【選択図】図1

Description

本発明は、クロマトグラフィー用試験具に関する。
被検出物に特異的に結合する物質を用いて、試料中の被検出物を検出する試験具としてクロマトグラフィー用試験具が挙げられる。クロマトグラフィー用試験具を用いて血液中の被検出物を検出する際に、血液中の赤血球に由来する色により検出結果を正確に読み取ることが困難になることが知られている。ゆえに、赤血球などの血球を含む試料を使用する場合は、試料から血球(特に赤血球)を分離するための分離膜を備えたクロマトグラフィー用試験具が使用される。
血球を分離するための分離膜を備えたクロマトグラフィー用試験具としては、以下のようなものが知られている。
特許文献1のp31には、赤血球などの細胞成分を除くための多孔性分離マトリックスを備えたクロマトグラフィー用試験具が知られている。また、多孔性分離マトリックスとして、膜内で細孔サイズが減少する勾配を有するように構成されている非対称の膜が使用できることが記載されている。
特許文献2の段落8〜9には、赤血球などの細胞成分を除くためのサンプルフィルターを備えたクロマトグラフィー用試験具が記載されている。
特許文献3のp8には、赤血球などの細胞成分をクロマトグラフ的に分離する多孔質膜を備えたクロマトグラフィー用試験具が記載されている。この膜において、赤血球細胞は全血から濾過されるのではなくクロマトグラフ的に血漿から分離されることが記載されている。
特表平11−505327号公報 特表2004−538453号公報 特表2000−506610号公報
上記特許文献1及び2のクロマトグラフィー用試験具では、試料中の赤血球などの血球成分を捕捉し且つ液体成分を通過させることによって血球成分を分離するような分離膜が使用されている。このようなクロマトグラフィー用試験具では、分離膜に血液試料を添加すると、血液試料中の血球成分が分離膜に捕捉されることによって分離膜が目詰まりを起こし、血液中の液体成分(例えば血漿など)が分離膜を通過するのに時間がかかり、従って、検査に時間がかかるという問題がある。
また、上記特許文献3のクロマトグラフィー用試験具では、試料中の液体成分の移動速度が赤血球などの血球成分よりも速いことによって血球成分を分離するような分離膜が使用されている。このようなクロマトグラフィー用試験具では、分離膜において血球成分が補足されるわけではないので、検査後の時間経過と共に分離膜から赤血球などが漏れ出てクロマトグラフ担体を侵食し、それによって検査結果の読み取りが困難になる等の問題がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、迅速な検査が可能であり且つ時間が経過しても血液中の赤血球などの血球がクロマトグラフ担体を侵食することがないクロマトグラフィー用試験具を提供するものである。
本発明のクロマトグラフィー用試験具は、血球成分及び液体成分を含む試料の展開方向の上流側から順に第1血球分離部材、第2血球分離部材及びクロマトグラフ担体を備え、第1血球分離部材は、第1血球分離部材中での前記液体成分の移動速度が前記血球成分よりも速いことに基づいて(以下、「クロマトグラフ的に」とも称する。)前記血球成分と前記液体成分を分離するように構成され、第2血球分離部材は、前記血球成分を捕捉し且つ前記液体成分を通過させることに基づいて(以下、「濾過的に」とも称する。)前記血球成分と前記液体成分を分離するように構成され、前記クロマトグラフ担体は、被検出物と特異的に結合する捕捉物質を担持する。
本発明では、試料中の液体成分が最初に第1血球分離部材から排出されて濾過的分離部材である第2血球分離部材を通過する。このため、第2血球分離部材で目詰まりが起こる前に液体成分が第2血球分離部材を通過するので、液体成分の通過がスムーズであり、迅速な検査が可能になる。
また、試料中の血球成分は、液体成分よりも遅れて第1血球部材から排出されて濾過的分離部材である第2血球分離部材に到達する。第2血球分離部材は、赤血球などの血球成分を捕捉して通過させないので、時間経過後も赤血球などの血球成分がクロマトグラフ担体を侵食することがない。従って、時間経過後も検査結果の読み取りが困難になることがない。なお、この時点で第2血球分離部材は目詰まりを起こし得るが、液体成分がすでに第2血球分離部材を通過しているので検査時間には影響を及ぼさない。
なお、第2血球分離部材が赤血球よりサイズの小さい血球成分を捕捉しきれずにサイズの小さい血球成分が第2血球分離部材を通過することもあるが、このような血球成分が第2血球分離部材を通過しても本発明の作用効果に影響を与えないので、このような場合も、「血球成分を捕捉」に該当する。
以下、種々の実施形態を例示する。
第1血球分離部材は、前記試料を試料展開方向に分離するように構成してもよい。一般に、クロマトグラフ的分離は、第1血球分離部材中を試料がクロマトグラフ的に展開する距離(分離距離)が長い方が好ましいが、上記構成の場合、その距離を長くしやすい。なお、分離距離の長さが試料の量に対して長すぎると、被検出物を検出に十分な量の液体成分が第2血球分離部材に到達しない可能性もある。従って、分離距離の長さは、試料の量に応じて適宜選択される。
第2血球分離部材は、前記試料を試料展開方向に垂直な方向に分離するように構成してもよい。一般に、濾過的分離は、分離面積が大きい方が好ましいが、上記構成の場合、濾過的分離の面積を大きくしやすい。なお、分離面積の大きさが試料の量に対して大きすぎると、被検出物を検出に十分な量の液体成分がクロマトグラフ担体に到達しない可能性もある。従って、分離面積の大きさは、試料の量に応じて適宜選択される。
第2血球分離部材が前記試料を試料展開方向に垂直な方向に分離する場合、第2血球分離部材の試料展開方向上流側の端部に、第1血球分離部材から第2血球分離部材への前記試料の進入を防ぐためのシール部材をさらに備えてもよい。この場合、試料が試料展開方向から第2血球分離部材に進入することが防止され、第2血球分離部材が効果的に機能する。
第1血球分離部材は、第2血球分離部材と重なっていない領域に試料添加部を有してもよい。第1血球分離部材と第2血球分離部材が重なっている領域に試料を添加すると、試料が十分に分離される前に第2血球分離部材に到達するおそれがあるが、本実施形態によれば、試料が第1血球分離部材で分離された後に第2血球分離部材に到達する。
第2血球分離部材が試料を試料展開方向に垂直な方向に分離する場合、第1血球分離部材が、第2血球分離部材の試料展開方向上流側から少なくとも一部が重なるように配置され、第2血球分離部材が、クロマトグラフ担体の試料展開方向上流側から少なくとも一部が重なるように配置されるようにしてもよい。このような配置にすることにより、第2血球分離部材の上面側において、第1血球分離部材から排出された試料をより広い面積で受け入れることができる。さらに、第2血球分離部材の下面側において、より広い面積で試料をクロマトグラフ担体へ排出することができる。
この場合、第2血球分離部材の試料展開方向下流側の端が前記第1血球分離部材と重なってしまうと、第1血球分離部材から排出された試料が、第2血球分離部材を通らずクロマトグラフ担体に到達するおそれがある。ゆえに、第2血球分離部材は、第1血球分離部材と重ならない領域を試料展開方向下流側に備える方が好ましい。
第2血球分離部材と前記クロマトグラフ担体との間に標識保持部材を有してもよい。前記標識保持部材は、前記被検出物と特異的に結合し且つ標識されている標識物質を有してもよい。この場合、予め試料中に標識物質を混入させる等の処置を行うことなく検査が可能になる。
前記標識物質は、有色の粒子で標識されていてもよい。この場合、検査結果を目視で容易に確認することができる。
第2血球分離部材は、前記試料を試料展開方向に垂直な方向に分離するように構成され且つ多孔質部材からなっていてもよい。前記多孔質部材中の細孔のサイズは、前記多孔質部材の上面から下面に向かって小さくなってもよい。この場合、前記多孔質部材の上面側では細孔が比較的大きいので試料が広がりやすく、十分に広がった状態で試料が前記多孔質部材の下面側の比較的小さなサイズの細孔に到達し、この細孔によって赤血球などの血球成分が捕捉されるので、効率的な分離が可能である。ここで示した種々の実施形態は、互いに組み合わせることができる。
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。図面や以下の記述中で示す構成は、例示であって、本発明の範囲は、図面や以下の記述中で示すものに限定されない。
1.クロマトグラフィー用試験具の構成
図1は、本発明の一実施形態のクロマトグラフィー用試験具(以下、「試験具」とも呼ぶ。)の構造を示す断面図である。図1に示すように、試験具1は、血球成分及び液体成分を含む試料Sの展開方向(矢印Aの方向)の上流側から順に第1血球分離部材3、第2血球分離部材5及びクロマトグラフ担体7を備える。第1血球分離部材3は、第1血球分離部材3中での液体成分の移動速度が血球成分よりも速いことに基づいて血球成分と液体成分を分離するように構成されている。第2血球分離部材5は、血球成分を捕捉し且つ液体成分を通過させることに基づいて血球成分と液体成分を分離するように構成されている。
クロマトグラフ担体7は、被検出物と特異的に結合する捕捉物質を判定部9に担持する。第1血球分離部材3は、試料Sを試料展開方向に分離するように構成されている。第2血球分離部材5は、試料Sを試料展開方向に垂直な方向に分離するように構成されている。第1血球分離部材3と第2血球分離部材5は、部分的に重なっている。第1血球分離部材3は、第2血球分離部材5と重なっていない領域に試料添加部4を有する。
なお、一般的にクロマトグラフィー用試験具は、特定の部分(例えば図1の試料添加部4)に試料を添加すると、検出結果が示される部分(例えば図1の判定部9)に向かって試料が展開(移動)するように構成されている。そして、本明細書において「試料の展開方向」とは、検出結果が示される部分に向かって試料が展開(移動)していく方向のことを示す。
第2血球分離部材5の試料展開方向上流側の端部に、第1血球分離部材3から第2血球分離部材5へ試料Sの進入を防ぐためのシール部材10が配置されている。
第2血球分離部材5とクロマトグラフ担体7との間には標識保持部材11が配置されている。第2血球分離部材5と標識保持部材11、及び標識保持部材1とクロマトグラフ担体7は、それぞれ互いに接触している。標識保持部材11は、被検出物と特異的に結合し且つ標識されている標識物質を有している。
クロマトグラフ担体7の下流側には、クロマトグラフ担体7と接触するように吸収部材13が配置されている。上記の各部材は、プラスチック、紙又はガラス等からなる基材15上に貼り付けられている。
2.クロマトグラフィー用試験具の使用方法等
以下、図1を用いて、試験具1の使用方法と、試験具1を用いれば迅速な検査が可能であり且つ検査後時間が経過してもクロマトグラフ担体7が赤血球などの血球成分に侵食されない作用について説明する。検査時に試験具1を配置する方向は、特に限定されない。試験具1は、水平に配置した状態で使用してもよく、垂直に配置した状態で使用してもよい。以下、試験具1を水平に配置した状態で使用する場合を例にとって説明を進める。
(1)試料Sの添加
まず、第1血球分離部材3の試料添加部4に血球成分及び液体成分を含む試料Sを添加する。試料Sは、試料S中に被検出物が含まれているかどうかを確認するためのものであり、被検出物が含まれているかどうかはこの時点では不明である。以下、試料S中に被検出物が含まれている場合を想定して説明を進める。
試料Sは、血球成分及び液体成分を含むものであれば、血液自体でもよく、血液を展開溶媒等に希釈したものであってもよく、血液から一部の成分を取り除く等の前処理を行ったものであってもよい。血球成分は、赤血球等の血球からなる。液体成分は、試料Sが血液そのものである場合は血液中の血漿からなるが、試料Sが血液に展開溶媒を加えたものである場合は血漿と展開溶媒で構成される。試料添加部4は、試験具において試料が添加される部分である。試料添加部4とは、使用説明書、試験具1自体、又は試験具1を収容する容器等に設けられた表示によって試料を添加すべき部位であると指定された部位を意味する。試料添加部4は、できるだけ第2血球分離部材5から離れた位置、例えば試験具1の上流側の端部に設けることが好ましい。この場合、試料Sが第1血球分離部材3中を移動する距離が長くなり、分離がより適切になされるからである。
試料添加部4に添加された試料Sは、第1血球分離部材3内に染み込み、毛管現象により、第1血球分離部材3、第2血球分離部材5、標識保持部材11、クロマトグラフ担体7、及び吸収部材13を順次移動する。従って、これらの部材には、不織布又は多孔質部材等の、毛管現象により試料Sを展開可能なものを用いることができる。
(2)第1血球分離部材による分離
試料Sは、第1血球分離部材3内ではクロマトグラフ的に分離され、試料S中の液体成分が最初に第1血球分離部材3から排出される。試料S中の血球成分は、液体成分よりも後に第1血球分離部材3から排出される。なお、最初に排出される液体成分中に若干の血球成分が含まれ得るが、本実施形態の作用効果には大きな影響を与えないので、以下、最初に排出される液体成分中に血球成分が実質的に含まれていない場合を例にとって説明を進める。
第1血球分離部材3は、第1血球分離部材3中での液体成分の移動速度が赤血球などの血球成分よりも速いことに基づいて血球成分と液体成分を分離するように構成されているものであれば、その構成は限定されない。液体成分の移動速度が血球成分よりも速くなる作用としては、例えば、血球成分と第1血球分離部材3が何らかの相互作用(静電的な相互作用や、立体的な相互作用)をすることによって第1血球分離部材3中での血球成分の移動速度が遅くなるということが例示される。一例では、第1血球分離部材3が多孔質部材からなり、その細孔が血球と同程度か血球よりも僅かに大きい場合、液体成分が細孔をスムーズに移動できるのに対し血球成分は細孔をスムーズに移動できないので、第1血球分離部材3中での血球成分の移動速度が遅くなり、液体成分の移動速度が血球成分よりも速くなる。
なお、血液に含まれる血球はその種類によってサイズも異なる。ゆえに、試料Sには、様々なサイズの血球成分が含まれ得る。例えば、試料Sがヒトの血液から調製された場合、試料S中に含まれうる血球とその大きさは次の通りである。白血球のうちリンパ球は6〜15μm、単球は12〜18μm、好中球は10〜12μm、好塩基球は10〜15μm、好酸球は10〜15μmであり、赤血球は7〜8μm、血小板は1〜4μmである。そして、このような試料Sに含まれうる血小板などの比較的サイズが小さい血球成分は、赤血球等の比較的サイズが大きい血球成分に比べて、第1血球分離部材3中の移動速度が速くなる可能性があり、場合によっては、液体成分と略同程度の移動速度となる可能性がある。しかしながら、赤血球などの血球成分よりも比較的サイズが小さい血球成分は検出結果に影響を与える可能性が低いことから、第1血球分離部材3中における移動速度が速くなったとしても、本実施形態の作用効果には大きな影響を与えない。
第1血球分離部材3には、ペーパークロマトグラフィーや薄相クロマトグラフィーで使用されているような膜を用いることができる。例えば、ニトロセルロース、ナイロン(例えば、カルボキシル基やアルキル基を置換基として有してもよいアミノ基が導入された修飾ナイロン)、ポリビニリデンジフルオリド(PVDF)、セルロースアセテートなどの種々の素材の膜を用いることができる。具体的には、MF1(Lateral Flow Type, Whatman社)、LF1(Lateral Flow Type, Whatman社)、FUSION5(Whatman社)などの市販されているものを用いてもよく、特許文献3に記載されているような部材を用いてもよい。第1血球分離部材3は、好ましくは、膜状であり、試料展開方向に試料Sを移動させ、試料展開方向に試料Sを分離するものであるが、第1血球分離部材3の構成や第1血球分離部材3による試料分離方向は特に限定されない。例えば、第1血球分離部材3は、ブロック状であってもよく、試料展開方向に垂直な方向に試料Sを分離するものであってもよい。
第1血球分離部材3から排出された液体成分は、第1血球分離部材3と第2血球分離部材5の接触部を通って第2血球分離部材5に移動する。本実施形態では、第1血球分離部材3と第2血球分離部材5とは直接接触しているが、第1血球分離部材3と第2血球分離部材5の間に、第1血球分離部材3から第2血球分離部材5への試料Sの移動を妨げない別の部材を設けてもよい。試料Sは、第1血球分離部材3から第2血球分離部材5へ、試料展開方向からも試料展開方向に垂直な方向からも進入可能である。本実施形態では、第2血球分離部材5は、試料Sを試料展開方向に垂直な方向に分離するように構成されているものであるので、試料Sが試料展開方向に垂直な方向から第2血球分離部材5に進入する方が好ましい。そこで、第2血球分離部材5の試料展開方向上流側の端部には、第1血球分離部材3から第2血球分離部材5への試料Sの進入を防ぐためのシール部材10が設けられている。これによって、試料Sが試料展開方向から第2血球分離部材5に進入することを防ぐことができる。シール部材10は、試料Sの進入を防ぐことができるものであれば、その構成や素材は特に限定されない。シール部材としては、具体的には、ARcareシリーズ(Adhesives社)などの市販されているものを用いてもよい。なお、シール部材10は、図2に示すように、省略することもできる。
(3)第2血球分離部材による分離
第2血球分離部材5に移動した液体成分は、第2血球分離部材5中を試料展開方向に垂直な方向に移動する。第2血球分離部材5は、試料Sを濾過的に分離するものであり、赤血球などの血球成分は第2血球分離部材5によって捕捉されるが、液体成分は捕捉されずに第2血球分離部材5から排出される。本実施形態では、液体成分が最初に第2血球分離部材5を通過する。従って、液体成分が通過する前に血球成分が第2血球分離部材5に目詰まりすることがないので、液体成分が第2血球分離部材5をスムーズに通過する。従って、本実施形態によれば、検査を迅速に行うことができる。
第2血球分離部材5は、少なくとも赤血球を捕捉し且つ液体成分を通過させることに基づいて赤血球などの血球成分と液体成分を分離するものであればその構成は限定されない。一例では、第2血球分離部材5は、捕捉対象の血球(例えば、赤血球)よりもサイズが小さい細孔を有する多孔質部材からなる。この場合、捕捉対象の血球は細孔を通り抜けられず、第2血球分離部材5に捕捉される。また、多孔質部材中の細孔のサイズは、前記多孔質部材の上面から下面に向かって小さくなってもよい。この場合、前記多孔質部材の上面側では細孔が比較的大きいので試料が広がりやすく、十分に広がった状態で試料が前記多孔質部材の下面側の比較的小さなサイズの細孔に到達し、この細孔によって血球成分が捕捉されるので、効率的な分離が可能であるという利点がある。
なお、上述したように、試料Sには様々なサイズの血球成分が含まれ得る。そして、試料Sに含まれる赤血球などの血球成分よりも比較的サイズが小さい血球成分は、第2血球分離部材4中で補足されず、液体成分と共に通過する可能性がある。しかしながら、赤血球などの血球成分よりも比較的サイズが小さい血球成分は検出結果に影響を与える可能性が低いことから、第2血球分離部材4を液体成分と共に通過したとしても、本実施形態の作用効果には大きな影響を与えない。
なお、赤血球などの血球の大きさは、動物種によって様々である。例えば、ヒトの赤血球の大きさと比較した場合、イヌの赤血球の大きさは約80%であり、ネコの赤血球の大きさは約50%である。ゆえに、例えば、補足対象を赤血球とした場合、第2血球分離部材5は、試料として用いる血液の動物種の赤血球の大きさによって細孔のサイズを適宜選択される。
第2血球分離部材5には市販されている濾過膜を用いてもよく、特許文献1又は2に記載されているような部材を用いてもよい。市販されている濾過膜としては、例えば、BTS SP 100、BTS SP 200、BTS SP 300(Vertical Flow Type, PALL社)などが挙げられる。第2血球分離部材5は、好ましくは、膜状であり、試料展開方向に垂直な方向に試料Sを移動させ、試料展開方向に垂直な方向に試料Sを分離するものであるが、第2血球分離部材3の構成や第2血球分離部材3による試料分離方向は特に限定されない。例えば、第2血球分離部材3は、ブロック状であってもよく、試料展開方向に試料Sを分離するものであってもよい。
第2血球分離部材5から排出された液体成分は、第2血球分離部材5と標識保持部材11の接触部を通って標識保持部材11に移動する。本実施形態では、第2血球分離部材5と標識保持部材11とは直接接触しているが、第2血球分離部材5と標識保持部材11の間に、第2血球分離部材5から標識保持部材11への試料Sの移動を妨げない別の部材を設けてもよい。
(4)複合体の形成
標識保持部材11に移動した液体成分は、毛管現象により標識保持部材11中を移動する。標識保持部材11は、被検出物と特異的に結合し且つ標識されている標識物質を有している。このため、液体成分中に被検出物が含まれている場合には、被検出物と標識物質とが特異的に結合して複合体が形成される。形成された複合体は、液体成分と共にクロマトグラフ担体7に移動する。なお、複合体を形成していない状態(つまり分離した状態)の被検出物と標識物質も液体成分と共にクロマトグラフ担体7に移動する。
被検出物は、ヒトなどの血液中に含まれるものであり且つ第2血球分離部材5によって濾過されないものであればその種類は特に限定されない。被検出物の例としては、抗原、抗体、ホルモン、ホルモンレセプター、レクチン、レクチン結合性糖質、薬物若しくはその代謝物、薬物レセプター、核酸及びこれらの断片、変異体、組合せ等が挙げられる。被検出物としては、具体的には、細菌、原生生物や真菌などの細胞、ウイルス、タンパク質、多糖類等、例えば、前記インフルエンザウイルスのほか、パラインフルエンザウイルス、RSウイルス、マイコプラズマニューモニエ、ロタウイルス、カルシウイルス、コロナウイルス、アデノウイルス、エンテロウイルス、ヘルペスウイルス、ヒト免疫不全ウイルス、肝炎ウイルス、重症急性呼吸器症候群の病原ウイルス、大腸菌、スタフィロコッカスアウレウス、ストレプトコッカスニューモニエ、ストレプトコッカスピヨゲネス、マラリア原虫、その他、消化器系疾患、中枢神経系疾患、出血熱等の様々な疾患の病原体、これらの代謝産物、癌胎児性抗原やシフラなどの腫瘍マーカー、ホルモンなどが例示される。
なおイヌの血液を用いる場合、被検出物としてはさらに、フィラリア成虫抗原が例示される。またネコの血液を用いる場合、被検出物としてはさらに、ネコ白血病ウイルス、ネコ免疫不全ウイルス及びその抗体などが例示される。
標識物質は、上記被検出物と特異的に結合するものであればよい。被検物質と標識物質の特異的な結合としては、例えば、抗原抗体反応による結合やリガンド−レセプター結合等の生物学的親和性に基づく結合が挙げられる。標識物質は、種々の方法で標識することができる。標識物質は、例えば、有色の粒子で標識することができる。この場合、検査結果を目視で確認することができる。有色の粒子としては、例えば、着色されたラテックス粒子、金などの金属コロイドなどが挙げられる。
標識保持部材11には、グラスファイバー、セルロースファイバーなどの種々の素材のものを用いることができる。標識保持部材11は、省略することもできる。この場合、標識物質は予め試料Sに添加しておくか、第1又は第2血球分離部材3、5等の別の部材に保持させておく。
標識保持部材11から排出された液体成分は、標識保持部材11とクロマトグラフ担体7の接触部を通ってクロマトグラフ担体7に移動する。本実施形態では、標識保持部材11とクロマトグラフ担体7とは直接接触しているが、標識保持部材11とクロマトグラフ担体7の間に、標識保持部材11からクロマトグラフ担体7への試料Sの移動を妨げない別の部材を設けてもよい。
(5)検査結果の判定
クロマトグラフ担体7に移動した液体成分は、毛管現象によりクロマトグラフ担体7中を移動する。クロマトグラフ担体7は、被検出物と特異的に結合する捕捉物質を判定部9に担持している。このため、液体成分が判定部9に到達すると、液体成分中の被検出物が捕捉物質と特異的に結合して判定部9に固定される。判定部9に固定されている被検出物に標識物質が結合していると、標識物質に施されている標識が判定部9に現れる。例えば、標識物質が有色粒子で標識されていると、その粒子の色が判定部9に現れ、試料S中に被検出物が存在していることが確認される。なお、被検出物と標識物質が結合した後に被検出物と捕捉物質が結合する場合と、被検出物と捕捉物質が結合した後に被検出物と標識物質が結合する場合の両方があり得る。
捕捉物質は、被検出物と特異的に結合するものであればよい。この被検出物と補足物質の特異的な結合としては、例えば、抗原抗体反応による結合やリガンド−レセプター結合等の生物学的親和性に基づく結合が挙げられる。
例えば被検出物が抗原である場合、抗原に対する抗体を標識物質や補足物質として使用することができる。この場合、標識物質として使用する抗体と補足物質として使用する抗体は、それぞれ抗原の異なる部位(エピトープ)を認識することが好ましい。
例えば被検出物が抗体である場合、抗体に対する抗原を補足物質として使用することができ、抗体に特異的に結合する物質(抗体)を標識物質として使用することができる。
判定部9を通過した液体成分は、クロマトグラフ担体7から排出され、吸収部材13に吸収される。吸収部材13が液体成分を吸収することによって液体成分の移動が促進される。吸収部材13は、省略することもできる。この場合、例えば、クロマトグラフ担体7をより長くする等によって液体成分の移動を促進してもよい。
クロマトグラフ担体7には、ニトロセルロース、ナイロン(例えば、カルボキシル基やアルキル基を置換基として有してもよいアミノ基が導入された修飾ナイロン)、ポリビニリデンジフルオリド(PVDF)、セルロースアセテートなどの種々の素材のものを用いることができる。吸収部材13には、セルロースやグラスファイバーなどの種々の素材のものを用いることができる。
検査を行う際の状況によっては、試料Sを試験具1の試料添加部4に添加した後、試験具1をそのまま放置しておき、時間が経過した後に検査結果を確認することがある。このような場合、液体成分よりも後に第1血球分離部材から排出された血球成分が判定部9に到達して判定部9の判定結果に影響を与えてしまうことが懸念される。例えば、赤血球が判定部9に到達すると判定部9が赤く染まり、被検出物の検出の結果として判定部9に現れる色の認識を困難にさせることが懸念される。しかし、本実施形態によれば、第1血球分離部材から排出された血球成分は、濾過的分離部材である第2血球分離部材3によって捕捉されるので、血球成分が判定部9に到達することがなく、検査後に放置しても判定部9が血球成分の影響を受けることがない。
1.実施例1の試験具の作製
図3に示すように、実施例1の試験具を作製した。部材の仕様は、表1の通りにした。部材間の重なりは図3に示した通りである。実施例1の試験具では、保護シート17と第1血球分離部材3との重なりが小さく、このため、添加された試料の展開速度が比較的大きい。
2.比較例1の試験具の作製
次に、図4に示すように、比較例1の試験具を作製した。比較例1の試験具は、第2血球分離部材5とシール部材10を設けていない点を除いては実施例1の試験具と同じ構成である。従って、部材の仕様は、表2の通りになる。部材間の重なりは図4に示した通りである。
3.実施例2の試験具の作製
図5に示すように、実施例2の試験具を作製した。実施例2の試験具は、実施例1の試験具に類似しているが、保護シート17のサイズが長く、保護シート17と第1血球分離部材3との重なりが大きい点が実施例1と異なっている。このため、実施例2の試験具では、添加された試料の展開速度が比較的小さい。
4.比較例2の試験具の作製
図6に示すように、比較例2の試験具を作製した。比較例2の試験具は、比較例1の試験具に類似しているが、保護シート17のサイズが長く、保護シート17と第1血球分離部材3との重なりが大きい点が比較例1と異なっている。また、比較例2の試験具は、実施例2の試験具から第2血球分離部材5とシール部材10を取り除いた構成になっている。
5.効果確認試験
次に、以下の方法で、本発明の効果を実証するための試験を行った。
5−1.実施例1の試験具と比較例1の試験具の比較
実施例1の試験具と比較例1の試験具の試料添加部4にそれぞれ全血100μLを添加して展開させた場合の、時間経過ごとに血球が漏れた長さを観測及び測定した。その結果を表3及び図7に示す。図7は、実施例1及び比較例1の試験具についての時間経過ごと試料の展開状況を示す写真である。図7の写真中には、標識保持部材11の試料展開方向下流側の端を矢印で表示した。この矢印よりも右側の部分の長さを血球が漏れた長さとした。また、クロマトグラフ担体7のうち標識保持部材11と吸収部材13の何れとも重なっていない部分の長さに対する血球が漏れた長さの割合を占有率として表3に示した。
表3によると、実施例1の試験具では20分が経過しても血球が全く漏れ出していないのに対し、比較例1の試験具では30秒の時点で既に漏れが生じており、15分経過時点では判定部9に到達して判定部9を着色し、検査結果の判定を困難にしていることが分かる。これによって、本発明の実施例の試験具によれば、検査後の時間経過しても血液中の血球がクロマトグラフ担体7を侵食することがないことが実証された。
5−2.実施例2の試験具と比較例2の試験具の比較
実施例2の試験具と比較例2の試験具の試料添加部4にそれぞれ全血100μLを添加して展開させた場合の、時間経過ごとに血球が漏れた長さを観測及び測定した。その結果を表4及び図8に示す。図8は、実施例2及び比較例2の試験具についての時間経過ごとの試料の展開状況を示す写真である。図8の写真中には、標識保持部材11の試料展開方向下流側の端を矢印で表示した。この矢印よりも右側の部分の長さを血球が漏れた長さとした。また、クロマトグラフ担体7のうち標識保持部材11と吸収部材13の何れとも重なっていない部分の長さに対する血球が漏れた長さの割合を占有率として表4に示した。
表4によると、実施例2の試験具では30分が経過しても血球が全く漏れ出していないのに対し、比較例2の試験具では30分経過時点で血球の漏れが生じていることが分かる。実施例2の試験具と比較例2の試験具では、実施例1の試験具と比較例1の試験具と比べて、試料の移動速度が遅いが、この場合でも、本発明の実施例の試験具によれば、検査後の時間経過しても血液中の血球がクロマトグラフ担体7を侵食することがないことが実証された。
本発明の一実施形態のクロマトグラフィー用試験具の構造を示す断面図である。 図1のクロマトグラフィー用試験具の変形例を示す断面図である。 本発明の実施例1のクロマトグラフィー用試験具の構造を示す断面図である。 比較例1のクロマトグラフィー用試験具の構造を示す断面図である。 本発明の実施例2のクロマトグラフィー用試験具の構造を示す断面図である。 比較例1のクロマトグラフィー用試験具の構造を示す断面図である。 本発明の実施例1と、比較例1のクロマトグラフィー用試験具に試料を添加した場合の経過時間ごとの試料の展開状況を示す写真である。 本発明の実施例2と、比較例2のクロマトグラフィー用試験具に試料を添加した場合の経過時間ごとの試料の展開状況を示す写真である。
符号の説明
1:クロマトグラフィー用試験具 3:第1血球分離部材 4:試料添加部 5:第2血球分離部材 7:クロマトグラフ担体 9:判例部 11:標識保持部材 13:吸収部材 15:基材 17:保護シート S:試料

Claims (9)

  1. 血球成分及び液体成分を含む試料の展開方向の上流側から順に第1血球分離部材、第2血球分離部材及びクロマトグラフ担体を備え、
    第1血球分離部材は、第1血球分離部材中での前記液体成分の移動速度が前記血球成分よりも速いことに基づいて前記血球成分と前記液体成分を分離するように構成され、
    第2血球分離部材は、前記血球成分を捕捉し且つ前記液体成分を通過させることに基づいて前記血球成分と前記液体成分を分離するように構成され、
    前記クロマトグラフ担体は、被検出物と特異的に結合する捕捉物質を担持するクロマトグラフィー用試験具。
  2. 第1血球分離部材は、前記試料を試料展開方向に分離するように構成され、
    第2血球分離部材は、前記試料を試料展開方向に垂直な方向に分離するように構成される請求項1に記載の試験具。
  3. 第2血球分離部材の試料展開方向上流側の端部に、第1血球分離部材から第2血球分離部材への前記試料の進入を防ぐためのシール部材をさらに備える請求項2に記載の試験具。
  4. 第1血球分離部材は、第2血球分離部材と重なっていない領域に試料添加部を有する請求項2又は3に記載の試験具。
  5. 前記第1血球分離部材が、前記第2血球分離部材の試料展開方向上流側から少なくとも一部が重なるように配置され、
    前記第2血球分離部材が、前記クロマトグラフ担体の試料展開方向上流側から少なくとも一部が重なるように配置される請求項2〜4の何れか1つに記載の試験具。
  6. 前記第2血球分離部材が、第1血球分離部材と重ならない領域を試料展開方向下流側に備える請求項5に記載の試験具。
  7. 第2血球分離部材と前記クロマトグラフ担体との間に標識保持部材を有し、
    前記標識保持部材は、前記被検出物と特異的に結合し且つ標識されている標識物質を有する請求項1〜6の何れか1つに記載の試験具。
  8. 前記標識物質は、有色の粒子で標識されている請求項7に記載の試験具。
  9. 第2血球分離部材は、前記試料を試料展開方向に垂直な方向に分離するように構成され且つ多孔質部材からなり、前記多孔質部材中の細孔のサイズは、前記多孔質部材の上面から下面に向かって小さくなる請求項1〜8の何れか1つに記載の試験具。
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