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JP2008248819A - 空燃比センサの故障診断装置 - Google Patents

空燃比センサの故障診断装置 Download PDF

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JP2008248819A
JP2008248819A JP2007092228A JP2007092228A JP2008248819A JP 2008248819 A JP2008248819 A JP 2008248819A JP 2007092228 A JP2007092228 A JP 2007092228A JP 2007092228 A JP2007092228 A JP 2007092228A JP 2008248819 A JP2008248819 A JP 2008248819A
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fuel ratio
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sensor
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JP2007092228A
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Shingo Shigihama
真悟 鴫濱
Koji Miyamoto
浩二 宮本
Tetsushi Hosogai
徹志 細貝
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Mazda Motor Corp
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Abstract

【課題】リニア空燃比センサの劣化と、リニア空燃比センサの劣化診断を行うコントロールユニット自体の不具合とを確実かつ正確に検出することを可能にする手段を提供する。
【解決手段】エンジン1は、リニア空燃比センサ24と、シミュレータ26と、コントロールユニット30とを備えている。シミュレータ26は、リニア空燃比センサ24の検出信号に基づいて空燃比の擬似信号を生成する。コントロールユニット30には、リニア空燃比センサ24の検出信号又は疑似信号が入力される。コントロールユニット30は、リニア空燃比センサ24の劣化診断を行う。さらに、コントロールユニット30は、擬似信号が入力されたときにおける空燃比の劣化診断結果に基づいて、劣化診断が正常であるか否かを判断する。ここで、シミュレータ24は、エンジン1の吸入空気量信号に基づいて、かつ空燃比の変更方向に対応して個別に擬似信号を生成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、空燃比センサの故障診断装置に関するものである。
一般に、自動車用のエンジンにおいては、燃費性能あるいはエミッション性能の向上を図るために空燃比のフィードバック制御が行われる。そして、このような空燃比のフィードバック制御を行う上においては、制御情報として空燃比を検出することが必須であるが、従来のエンジンでは、通常、排気通路に設けられたリニア空燃比センサによって排気ガスの酸素濃度を検出し、この酸素濃度から空燃比を算出するようにしている。
また、一般に、センサにおいては、長期間の使用に伴って劣化あるいは故障が発生することがある。そして、リニア空燃比センサに劣化あるいは故障が発生したときには、空燃比のフィードバック制御を適切に行うことができないので、燃費性能あるいはエミッション性能が悪化する。そこで、OBD(オン・ボード・ディアグノシス)を備えたコントロールユニットにより、リニア空燃比センサの劣化診断を行うようにしたエンジンが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、リニア空燃比センサの劣化診断を行うOBDないしはコントロールユニット自体に不具合ないしは故障が生じることもあり、この場合にも空燃比のフィードバック制御を適切に行うことはできない。そこで、例えば、特許文献1に開示されたエンジンでは、適宜、リニア空燃比センサ(酸素濃度センサ)の性能劣化時における出力特性に似せた擬似劣化信号をOBDに送り、その診断結果からOBDが正常に動作しているか否かを監視するようにしている。
特開2004−308466号公報(段落[0035]、図1)
ところで、OBDの劣化ないしは故障を監視するようにした従来のエンジンでは、予め準備された単純な擬似信号をOBDに送るようにしている。しかしながら、リニア空燃比センサの出力特性ないしは検出特性、例えば空燃比のステップ状の変化あるいはインパルス状の変化に対する応答特性は、該リニア空燃比センサの環境に応じて変わるものである。このため、予め準備された単純な擬似劣化信号をOBDに送るようにした従来のOBDの監視システムないしはリニア空燃比センサの劣化診断装置では、OBDの監視、ひいてはリニア空燃比センサの劣化診断を確実かつ正確に行うことができないといった問題がある。
本発明は、上記従来の問題を解決するためになされたものであって、リニア空燃比センサの劣化と、該リニア空燃比センサの劣化診断を行うコントロールユニット(OBD)自体の不具合とを確実かつ正確に検出することを可能にする手段を提供することを解決すべき課題とする。
上記課題を解決するためになされた本発明に係る空燃比センサの故障診断装置は、(a)リニア空燃比センサと、(b)リニア空燃比センサの検出信号に基づいて、リニア空燃比センサが劣化(又は故障)した場合の検出信号に対応する擬似信号を生成するシミュレータと、(c)リニア空燃比センサの検出信号又は疑似信号が入力され該信号に基づいてリニア空燃比センサの劣化診断(又は故障診断)を行う空燃比センサ劣化診断手段と、擬似信号が入力されたときにおける空燃比センサ劣化診断手段の劣化診断結果に基づいて空燃比センサ劣化診断手段の動作を監視する診断動作監視手段とを有するコントロールユニットとが設けられているエンジンにおける空燃比センサの故障診断装置であって、(d)シミュレータは、空燃比がリーン側からリッチ側に変化する場合と、リッチ側からリーン側に変化する場合とで、上記擬似信号を個別に生成することができることを特徴とするものである。
本発明に係る空燃比センサの故障診断装置においては、コントロールユニットは、リニア空燃比センサの無駄時間劣化と1次遅れ時間劣化とを区別して劣化診断を行い、シミュレータは、両劣化診断に関してそれぞれ空燃比がリーン側からリッチ側に変化する場合と、リッチ側からリーン側に変化する場合で、擬似信号を個別に生成することができるようになっているのが好ましい。このようにすれば、無駄時間劣化及び1次遅れ時間劣化に基づいてリニア空燃比センサの劣化判断を行う場合に、空燃比センサ劣化診断手段の動作を確実かつ正確に監視することができ、ひいてはリニア空燃比センサの劣化診断を確実かつ正確に行うことができる。
本発明に係る空燃比センサの故障診断装置においては、コントロールユニットは、空燃比を周期的に変動させ、その時のリニア空燃比センサの検出信号(出力)に基づいて劣化診断を行うようになっているのが好ましい。
リニア空燃比センサの出力特性ないしは検出特性、例えば無駄時間や1次遅れ時間は、空燃比がリーン側からリッチ側に変化する場合と、リッチ側からリーン側に変化する場合とのうち、一方のみについて応答性の劣化を示す場合がある。そして、本発明に係る空燃比センサの故障診断装置によれば、シミュレータは、空燃比がリーン側からリッチ側に変化する場合と、リッチ側からリーン側に変化する場合とで、擬似信号を個別に生成することができる。したがって、空燃比のリッチ側及びリーン側のうちの一方側だけの応答性の劣化を検出することができ、空燃比センサ劣化診断手段の動作を確実かつ正確に監視することができ、ひいてはリニア空燃比センサの劣化診断を確実かつ正確に行うことができる。
本発明に係る空燃比センサの故障診断装置において、コントロールユニットが空燃比を周期的に変動させて劣化診断を行うようになっている場合は、リーン側からリッチ側への劣化と、リッチ側からリーン側への劣化とを検出することができる。
以下、添付の図面を参照しつつ本発明の実施の形態(本発明を実施するための最良の形態)を具体的に説明する。
図1及び図2に示すように、火花点火式の多気筒エンジン1の各気筒(1つの気筒のみ図示)においては、吸気弁2が開かれたときに、吸気ポート3から燃焼室4内に混合気を吸入するようになっている(吸気行程)。そして、燃焼室4内の混合気はピストン5によって圧縮され(圧縮行程)、所定のタイミングで点火プラグ6によって点火されて燃焼する(燃焼・膨張行程)。燃焼によって生じたガスすなわち排気ガスは、排気弁7が開かれたときに排気ポート8に排出される(排気行程)。
これらの行程が繰り返され、ピストン5は気筒内で連続的に往復運動を行う。このピストン5の往復運動は、コンロッド9やクランクアーム(図示せず)などを備えたリンク機構により、クランクシャフト(図示せず)の回転運動(トルク)に変換される。このクランクシャフトの回転運動は、エンジン出力として取り出され、該エンジン1が搭載された車両を駆動する。さらに、エンジン1には、クランクシャフトの回転角度すなわちクランク角、ひいてはエンジン回転数を検出する回転角度センサ10が設けられている。
エンジン1の各燃焼室4に燃料燃焼用の空気(以下「吸入空気」という。)を供給するために吸気システム11が設けられ、この吸気システム11には、全気筒に共通な単一の共通吸気通路12が設けられている。共通吸気通路12の先端(上流端)は大気に開放され、その先端部近傍にエアクリーナ13が設けられている。エアクリーナ13内には、吸入空気中のダスト等を除去するエレメント14(フィルタ)が収容されている。
さらに、共通吸気通路12には、吸入空気の流れ方向(図1中ではおおむね左向き)にみて上流側から順に、吸入空気の流量(吸入空気量)を検出するエアフローセンサ15と、アクセルペダル(図示せず)の踏み込み量(アクセル開度)に応じて共通吸気通路12ないしは吸入空気の流れを絞るスロットル弁16とが設けられている。スロットル弁16は、アクセル開度に応じて駆動モータ(図示せず)によって開閉駆動されるいわゆるエレキスロットル弁である。そして、共通吸気通路12の下流端は、吸入空気の脈動を減衰させてその流れを安定させるサージタンク17に接続されている。なお、吸気システム11には、スロットル弁16の開度(スロットル開度)を検出するスロットルセンサ18が設けられている。
サージタンク17には、各気筒の燃焼室4に個別に吸入空気を供給する独立吸気通路19が接続され、その下流端は、対応する気筒の吸気ポート3に接続されている。そして、各独立吸気通路19には、それぞれ、該独立吸気通路19内に燃料(例えば、ガソリン)を噴射して混合気を生成する燃料噴射弁20が、噴射口が下流側に向くように配設されている。なお、このエンジン1は、燃料を吸気ポート3に噴射するポート噴射式エンジンであるが、燃料噴射弁20から燃焼室4に直接燃料を噴射する直噴式エンジンを用いてもよい。
エンジン1の各燃焼室4から排出される排気ガスを大気中に排出するために排気システム21が設けられ、この排気システム21には、単一の排気通路22が設けられている。ただし、排気ガスの流れ方向にみて、その上流端近傍部は気筒毎に分岐して、対応する気筒の排気ポート8に接続されている。そして、排気通路22には、排気ガスを浄化するために、三元触媒を用いた排気ガス浄化装置23(触媒コンバータ)が介設されている。
排気ガスの流れ方向にみて排気ガス浄化装置23よりやや上流側の部位において、排気通路22にはリニア空燃比センサ24(以下、略して「空燃比センサ24」という。)が設けられている。この空燃比センサ24は、排気通路22内の排気ガスの酸素濃度におおむね比例する信号を出力する。この酸素濃度から空燃比(A/F)を検出することができる。
また、排気ガス浄化装置23よりやや下流側に部位において、排気通路22には、酸素濃度センサ25が設けられている。この酸素濃度センサ25は、理論空燃比(λ=1)に相当する酸素濃度で出力電圧が急変し、理論空燃比に対し酸素濃度が多いか少ないか、すなわち混合気がリーンであるかリッチであるかを、二値的に検出するものであり、空燃比のフィードバック制御を実行するためのものである。
ここで、空燃比センサ24は、フィードバック制御の空燃比(実空燃比)に相当する出力を演算するものであるのに対して、酸素濃度センサ25は、浄化後の排気ガスの酸素濃度に相当する検出値を演算するものである。この実施の形態においては、エンジン1の目標空燃比は、基本的には理論空燃比(λ=1)に設定される。また、エンジン1には、空燃比センサ24によって検出された酸素濃度ないしは空燃比に基づいて、空燃比の疑似信号を生成するシミュレータ26が設けられている。なお、シミュレータ26の構成及び機能は後で詳しく説明する。
さらに、エンジン1には、コンピュータを備えたコントロールユニット30が設けられている。このコントロールユニット30は、本明細書の課題を解決するための手段の欄に記載された「空燃比センサ劣化診断手段」及び「診断動作監視手段」を含むエンジン1の総合的な制御装置である。ここで、コントロールユニット30には、制御情報として、回転角度センサ10によって検出されるクランク角ないしはエンジン回転数(エンジン回転速度)、エアフローセンサ15によって検出される吸入空気量、スロットルセンサ18によって検出されるスロットル開度、空燃比センサ24によって検出される排気ガスの酸素濃度ないしは実空燃比、酸素濃度センサ25の検出信号等が入力される。なお、空燃比センサ24によって検出される排気ガスの酸素濃度ないしは空燃比はシミュレータ26を介してコントロールユニット30に入力される。また、コントロールユニット30からシミュレータ26には、CAN通信により、吸入空気量等の制御情報が入力される。
そして、コントロールユニット30は、これらの制御情報に基づいて、燃料噴射制御ないしは空燃比制御と、空燃比センサ24の劣化ないしは故障の検出ないしは判定(以下「センサ劣化診断」という。)と、コントロールユニット30によるセンサ劣化診断が正常に行われているか否かの検出ないしは判定(以下「ユニット診断監視」という。)とを行うようになっている。さらに、コントロールユニット30は、エンジン1のその他の一般的なエンジン制御、例えば点火時期制御等を行うようになっている。しかしながら、このような一般的なエンジン制御は、当業者にはよく知られており、また本願発明の要旨とするところでもないので、その説明は省略する。
図3は、コントロールユニット30の「センサ劣化診断」及び「ユニット診断監視」に関連する部分の制御回路を示す回路ブロック図であり、図4は、図3に示す制御回路によって実現されるセンサ劣化診断の制御特性を示す制御ブロック線図である。図4から明らかなとおり、各センサ10、15、18、24、25と、燃料噴射弁20とは、コントロールユニット30に接続され、空燃比のフィードバック制御系を構成している。
図3に示すように、コントロールユニット30は、CPU31と、ROMを備えた補助記憶装置32と、RAMを備えた主記憶装置33とを有している。そして、回転角度センサ10とエアフローセンサ15とスロットルセンサ18と酸素濃度センサ25とは、それぞれ、直接、CPU31に接続されている。他方、空燃比センサ24は、シミュレータ26を介して、CPU31に接続されている。CPU31は、補助記憶装置32に記憶されている種々のプログラムに基づいて、各センサ10、15、18、24、25の出力信号を処理し、燃料噴射弁20を制御して燃料噴射量ないしは空燃比をフィードバック制御する。
補助記憶装置32(ROM)には、CPU31にセンサ劣化診断を行わせるためのプログラム(以下「センサ劣化診断プログラム」という。)と、CPU31にユニット診断監視を行わせるためのプログラム(以下「ユニット診断監視プログラム」という。)とが記憶されている。主記憶装置33は、補助記憶装置32に記憶されたプログラムを実行する過程で、各センサ10、15、18、24、25が出力した信号や、これらの信号に基づいて演算された演算値などを記憶する。
図4に示すように、コントロールユニット30は、フィードバック制御系40を構成している。このフィードバック制御系40は、目標空燃比(λ=1)を目標値DVとする基準入力要素41と、基準入力要素41から出力された基準入力IPを補正するバイアス補正要素42と、バイアス補正要素42によって補正された動作信号ASに基づいてエンジン1ないしは燃料噴射弁20への操作量OVを決定する主制御要素44とを備えている。
バイアス補正要素42と主制御要素44との間には、空燃比センサ24によって検出された空燃比に相当する出力PFが人力される。ここで、基準入力要素41の基準入力IPからバイアス補正要素42の補正量SSが減算され、さらに空燃比センサ24の出力PFが減算される。そして、主制御要素44は、ゲインKIを含む所定の伝達関数Gp(S)に基づいて操作量OVを演算し出力する。
さらに、基準入力要素41とバイアス補正要素42との間には、副制御要素45から出力された副補正量SbSが入力される。この副制御要素45は、酸素濃度センサ25から出力された検出値SFを受けて、ゲインKsを含む所定の伝達関数Gs(S)に基づき、副補正量SbSを出力する。したがって、主制御要素44には、この副補正量SbSが差し引かれた動作信号ASが入力される。
さらに、フィードバック制御系40には、リッチ側又はリーン側への外乱を交互に発生させる外乱発生手段46を備えている。この外乱発生手段46は、補助記憶装置32(ROM)に記憶されたプログラムを実行することにより、空燃比センサ24に対してセンサ劣化診断を行う際に動作する。外乱発生手段46は、燃料噴射量にステップ状ないしはインパルス状の外乱を与えることによって、過渡的に空燃比をリッチ側又はリーン側に変更する。なお、以下では便宜上、リーン側からリッチ側に空燃比を変化させるときの外乱を「LR」といい、リッチ側からリーン側に空燃比を変化させるときの外乱を「RL」ということにする。
外乱発生手段46が出力した外乱LR及び外乱RLの発生回数は、それぞれ主記憶装置33(RAM)に記憶されるようになっている。ここで、外乱発生手段46は、予めセンサ劣化診断プログラムに設定されている出力回数だけ外乱LR及び外乱RLを交互に同数出力するように設定されている。これにより、センサ劣化診断のために意図的に変更された空燃比が相殺され、主制御要素44によって制御されている空燃比が必要以上に乱されてエミッションが低下するのが防止される。
以下、コントロールユニット30によって行われるセンサ劣化診断の実行手順を説明する。このセンサ劣化診断では、エンジン1の運転状態がほぼ定常状態にあるときに、燃料噴射量をステップ状に増加又は減少させ、これに伴う空燃比の経時的変化における無駄時間Lと時定数τとに基づいて、空燃比センサ24が劣化ないしは故障しているか否かを診断するようにしている。
図5に、燃料噴射弁20の燃料噴射量をステップ状に増加させた場合における、空燃比センサ24の出力信号(実空燃比)の経時変化(ステップ応答)の一例を示す。なお、燃料噴射弁20の燃料噴射量をステップ状に減少させた場合は、出力信号は、図5と同様の特性で低下する(時間軸に対して線対称)。ここで、空燃比センサ24の入力x(t)と出力y(t)との間には、一般的に、下記の式1で示す関係がある。

y(t)=x(t−L)……………………………………………………式1
t:時間
y:リニア空燃比センサ出力
x:リニア空燃比センサ入力
L:無駄時間(L≧0)
この場合の伝達関数G(s)は、下記の式2であらわされる。

G(s)=Y(s)/X(s)=e−Ls…………………………………式2
G(s):伝達関数
Y(s):リニア空燃比センサ出力の複素関数
X(s):リニア空燃比センサ入力の複素関数
したがって、無駄時間要素としての空燃比センサ24のステップ応答h(t)は、逆ラプラス変換により下記の式3であらわされる。

h(t)=u(t−L)……………………………………………………式3
t:時間
h(t):ステップ応答
u(t):単位ステップ関数(t<0では0;t≧0では1)
他方、時定数τは、下記の式4で示す1次遅れ要素の伝達関数G(s)における定数Kである。

G(s)=Y(s)/X(s)=K/(1−τ)…………………………式4
G(s):伝達関数
Y(s):リニア空燃比センサ出力の複素関数
X(s):リニア空燃比センサ入力の複素関数
K:1次遅れ定数
τ:時定数
そして、式4の逆ラプラス変換によって得られるステップ応答は、下記の式5、式6であらわされる。

h(t)=K(1−e−t/M)………………………………………………式5
h(t)│τ=M=0.632K……………………………………………式6
t:時間
h(t):ステップ応答
K:1次遅れ定数
M:定数
τ:時定数
式1〜式6及び図5により、時定数τが大きいときほど、ステップ応答の立ち上がりが緩やかとなり、最終値に達するまでの時間が長くなる。したがって、空燃比センサ24の劣化が進むほど、時定数τは長くなる。また、空燃比センサ24の劣化が進むほど、無駄時間Lは長くなる。そこで、この実施の形態では、基本的には、無駄時間L及び/又は時定数τが、予め設定されたしきい値よりも長いときには、空燃比センサ24が劣化ないしは故障しているものと診断するようにしている。
以下、図6を参照しつつ、センサ劣化診断プログラムによって実行されるセンサ劣化診断の具体的な手順を説明する。なお、図6は、このようなセンサ劣化診断が実行される場合における、燃料噴射量DV、実空燃比PF(空燃比センサ24の出力)、実空燃比PFの時間についての微分値DO2等の経時変化を示している。
センサ劣化診断は、診断実行条件が成立しているとき、すなわち下記の3つの条件がすべて満たされているときに限り実行される。これらの条件がすべて満たされているときは、エンジン1はほぼ定常運転状態にあるといえるからである。なお、充填効率は、吸入空気量をエンジン回転数で割った値である。
(1)エンジン回転数の変化量が所定変化量以下である。
(2)スロットル開度の変化量が所定変化量以下である。
(3)充填効率の変化量が所定変化量以下である。
そして、センサ劣化診断は、空燃比変動が収束しているときに行われる。具体的には、外乱発生手段46(図4参照)による外乱RL又は外乱LRがリセットされている状態において、空燃比センサ24の出力PFの変動幅OPが、予め設定されたしきい値ThCの範囲内であり、かつ、空燃比センサ24の出力PFの微分値DO2の変動幅が、予め設定されたしきい値dThCの範囲内にあるときに空燃比変動が収束していると判定される。
かくして、診断実行条件が成立し、かつ、空燃比変動が収束しているときにおいて、センサ劣化診断を実行する際には、まず燃料噴射量がステップ状に増量又は減量される。具体的には、センサ劣化診断を開始してからの外乱RLの回数が外乱LRの回数より多いとき、すなわち燃料噴射量をステップ状に減量した回数が増量した回数より多いときには、外乱LRがフィードバック制御系40に出力され、燃料噴射量がステップ状に増量される。逆に、外乱LRの回数が外乱RLの回数より多いとき、すなわち燃料噴射量をステップ状に増量した回数が減量した回数より多いときには、外乱RLがフィードバック制御系40に出力され、燃料噴射量がステップ状に減量される。なお、外乱RLの回数と外乱LRの回数とが等しい場合は、外乱RLがフィードバック制御系40に出力され、燃料噴射量がステップ状に減量される(増量でもよい)。このようにするのは、外乱RLの回数と外乱LRの回数とをほぼ同数にするためである。
燃料噴射量がステップ状に増量された場合は、増量された時点から、空燃比センサ24の出力PFの微分値DO2が予め設定されたしきい値+ThDより大きくなった時点すなわち空燃比センサ24の出力が実質的に変化し始めた時点までの経過時間が無駄時間Lとされる。なお、微分値DO2がしきい値+ThDより大きくなった時点で、燃料噴射量は元に戻される(リセット)。逆に、燃料噴射量がステップ状に減量された場合は、減量された時点から、微分値DO2がしきい値−ThDより小さくなった時点までの経過時間が無駄時間Lとされる。なお、微分値DO2がしきい値−ThDより小さくなった時点で、燃料噴射量は元に戻される(リセット)。
この後、空燃比センサ24の出力PFの微分値DO2のピーク値DO2PKないしは極大値(燃料噴射量をステップ状に増量した場合)又はピーク値−DO2PKないしは極小値(燃料噴射量をステップ状に減量した場合)が演算される。そして、ピーク値DO2PK又は−DO2PKに基づいて、時定数τが演算される。例えば、燃料噴射量がステップ状に増量された場合、ピーク値+DO2PKすなわち、微分値DO2の最大値は、図5中の直線Zに相当する。したがって、図5において、無駄時間Lが経過した時点から、直線Zが実空燃比がKである直線と交差する点に対応する時点Mまでの時間を計算し、この時間を時定数τとする。なお、燃料噴射量がステップ状に減量された場合も、同様に時定数τを演算することができる。
この後、外乱LRと外乱RLとに対してそれぞれ演算された無駄時間Lと時定数τとに基づいて、次のような手順で、空燃比センサ24の劣化の有無ないしは態様が診断される。すなわち、各外乱LRと各外乱RLとに対して、それぞれ無駄時間Lと時定数τの和を算出し、これを過渡時間Tとする。この過渡時間Tが大きいときほど、空燃比センサ24は劣化の度合いが大きい。さらに、各外乱LRについての過渡時間Tの平均値の絶対値TLRと、各外乱RLについての過渡時間Tの平均値の絶対値TRLとが算出される。
そして、両平均値TLR及びTRLに基づいて、空燃比センサ24の劣化の有無ないしは態様が判定される。なお、α1、α2、α3、α4は予め設定されたしきい値である。
(1)TLR−TRL≦α1、かつ、TLR+TRL≦α2の場合
この場合は、TLRとTRLとの間に大きな差はなく(最大でも差はα1)、かつ、TLRとTRLの和が小さいので、TLR及びTRLはいずれも比較的小さい値である。このため、空燃比センサ24は、正常であると判定される。
(2)TLR−TRL≦α1、かつ、TLR+TRL>α2の場合
この場合は、TLRとTRLとの間に大きな差はなく、かつTLRとTRLの和が大きいので、TLR及びTRLはいずれも比較的大きい値である。このため、空燃比センサ24は、リーン側及びリッチ側の両方で劣化していると判定される。
(3)TLR−TRL>α1、かつ、TLR>α3の場合
この場合は、TLRは比較的大きい(α3より大きい)が、TRLは比較的小さい(TLRよりも少なくともα1だけは小さい)。このため、空燃比センサ24は、リッチ側のみが劣化していると判定される。
(4)TLR−TRL>α1、TLR≦α3、かつ、TRL>α4の場合
この場合は、TLRは比較的小さく、TRLは比較的大きい。このため、空燃比センサ24は、リーン側のみが劣化していると判定される。
(5)TLR−TRL>α1、TLR≦α3、かつ、TRL≦α4の場合
この場合は、TLR及びTRLは、いずれも、比較的小さい。このため、空燃比センサ24は正常であると判定される。
以下、コントロールユニット30によって行われるユニット診断監視、すなわちユニット診断監視プログラムに基づいてコントロールユニット30によって実行されるセンサ劣化診断が正常に行われているか否かの検出手法ないしは判定手法と、シミュレータ26による空燃比の疑似信号の生成手法とを説明する。
このエンジン1においては、シミュレータ26は、空燃比センサ24の出力信号(以下「センサ出力信号」という。)に基づいて、空燃比センサ24が劣化した場合の出力信号に対応する擬似信号(以下「センサ疑似信号」という。)を生成する。また、コントロールユニット30には、センサ出力信号又はセンサ疑似信号が入力される。そして、コントロールユニット30は、センサ出力信号又はセンサ疑似信号に基づいて空燃比センサ24に対してセンサ劣化診断を行う。この点において、コントロールユニット30は「空燃比センサ劣化診断手段」として機能する。さらに、コントロールユニット30は、センサ擬似信号が入力されたときにおけるセンサ劣化診断の劣化診断結果について、コントロールユニット30自体が正常に診断を行っているか否かを判定する。この点において、コントロールユニット30は「診断動作監視手段」として機能する。
シミュレータ26は、エンジン1の吸入空気量に基づいてセンサ擬似信号を生成する。なお、吸入空気量の信号は、CAN通信によりコントロールユニット30からシミュレータ26に送信される。ここで、コントロールユニット30は、空燃比センサ24の無駄時間劣化と1次遅れ時間劣化とを区別してセンサ劣化診断を行い、シミュレータ26は、両劣化診断に関してそれぞれ吸入空気量に基づいてセンサ擬似信号を生成する。またシミュレータ26は、無駄時間及び1次遅れ時間を吸入空気量が少ないときほど長くなるように補正するようになっていて、吸入空気量が少ないときには、1次遅れ時間劣化についての補正度合いを、無駄時間劣化についての補正度合いよりも大きくする。
また、シミュレータ26は、空燃比がリーン側からリッチ側に変化する場合と、リッチ側からリーン側に変化する場合とで、センサ疑似信号を個別に生成する。そして、シミュレータ26は、空燃比がリーン側からリッチ側に変化する場合と、リッチ側からリーン側に変化する場合とで、センサ擬似信号を個別に生成する。なお、コントロールユニット30は、空燃比を周期的に変動させ、その時の空燃比センサ24の検出信号に基づいてセンサ劣化診断を行う。このようなユニット診断監視ないしはセンサ劣化診断によれば、コントロールユニット30によるセンサ劣化診断を確実かつ正確に監視することができ、ひいては空燃比センサ26の劣化診断を確実かつ正確に行うことができる。
以下、図7〜図16に示すフローチャートを参照しつつ、シミュレータ26によるセンサ疑似信号の生成方法ないしはシミュレーション方法を具体的に説明する。
図7〜図16に示すように、まずステップS1で、空燃比センサ24の出力電流Ipが入力される。続いて、ステップS2で、シミュレータ26のスイッチがオンされているか否かが判定される。ここで、シミュレータ26のスイッチがオンされていなければ(NO)、センサ疑似信号を生成する必要がないので、センサ疑似信号を生成するための以下のステップS3〜S70をスキップし、最後のステップS71で、入力された空燃比センサ24の出力電流Ipを、最終出力値Ip endとしてコントロールユニット30に出力する。
ステップS2で、シミュレータ26のスイッチがオンされていると判定された場合は(YES)、ステップS3で、模擬方法(1)、(2)のいずれが選択されているかが判定される。ここで、模擬方法(1)は、出力電流Ipをそのままパラメータとして用いてセンサ疑似信号を生成する(シミュレートする)方法であり、模擬方法(2)は出力電流Ipを空気過剰率λ(空燃比)に変換し、空気過剰率λをパラメータとして用いてセンサ疑似信号を生成する(シミュレートする)方法である。なお、模擬方法(1)、(2)の選択はオペレータが行う。
ステップS3で模擬方法(1)が選択されていると判定された場合は、ステップS4〜S7が実行され、出力電流Ipに基づいてデータ処理が行われる。具体的には、ステップS4で、シミュレーションが開始され、続いてステップS5で、実空燃比データreallmdaが格納される。この場合、出力電流Ipは、電圧loxgainの形態で用いられる(ステップS12)。なお、模擬方法(1)では、実空燃比データreallmdaの値は出力電圧loxgainの値と同一である(Reallmda= loxgain)。次に、ステップS6で、出力電流Ipに対してバッファ処理ないしはなまし処理が行われ、データが平滑化される。そして、ステップS7で、実空燃比reallmdaが所定の個数(回数)nとなるまで蓄積され、Ip値バッファstrlmd[n]に格納される。この後、後で説明するステップS13以下の無駄時間劣化模擬が実行される。なお、nは、例えば、5msecの分解能で、1245msec分(249回分)のデータを記憶できるように設定されているが、この値は回路の性能に依存する。
他方、ステップS3で、模擬方法(2)が選択されていると判定された場合は、ステップS8〜S11が実行され、出力電流Ipを空気過剰率λ(空燃比)変換した上で、データ処理が行われる。具体的には、ステップS8で、シミュレーションが開始され、続いてステップS9で、出力電流Ipが空気過剰率λに変換され、この空気過剰率λが実空燃比データreallmdaとして格納される。この場合、実空燃比データreallmdaの値は、所定のテーブル(マップ)を用いて空燃比センサ24の出力電圧loxgainから演算される(Table(loxgain))。次に、ステップS10で、空気過剰率λに対してバッファ処理ないしはなまし処理が行われ、データが平滑化される。そして、ステップS11で、実空燃比reallmdaが所定の個数(回数)nとなるまで蓄積され、λ値バッファstrlmd[n]に格納される。この後、ステップS13以下の無駄時間劣化模擬が実行される。
ステップS4〜S7又はステップS8〜S11でIP値又はλ値が蓄積された後、ステップS13で無駄時間劣化模擬が開始され、続いてステップS14でリッチ側からリーン側への無駄時間(以下「RL無駄時間」という。)sdtrlが演算される(sdtrl=min( Table_1(qa) * dlytrl,1245msec))。このRL無駄時間sdtrlは、リッチ側からリーン側への空燃比の変更時の吸入空気量qaに基づく補正値である空気量補正値Table 1(qa)と、オペレータによって設定される遅延時間dlytrlとに基づいて設定される。具体的には、空気量補正値Table 1(qa)と遅延時間dlytrlの積と、1245msecとが比較され、小さい方の値がRL無駄時間sdtrlとされる(sdtrl=min(Table 1(qa)*dlytrl,1245msec))。
ステップS14で用いられる空気量補正値Table 1(qa)及び遅延時間dlytrlは、ステップS25〜S27で演算される。すなわち、ステップS25では、エアフローセンサ15によって検出される吸入空気量qaが読み込まれ、続いてステップS26で、無駄時間補正用のテーブルTable 1を用いて、吸入空気量qaに対応する空気量補正値Table 1(qa)が演算される。つまり、吸入空気量qaに応じて信号が補正される。
図17に、テーブルTable 1における、空気量補正値Table 1(qa)の吸入空気量qaに対する変化特性を示す。図17から明らかなとおり、吸入空気量qaが少ないときほど空気量補正値Table 1(qa)の値は大きくなる。すなわち、吸入空気量qaが少ないときは、排気ガス流量が少ないので、空燃比センサ24の検出部まわりでの酸素の移動速度が小さくなり、無駄時間が長くなるからである。また、ステップS27では、オペレータによって遅延時間dlytrlが設定される。この遅延時間dlytrlの設定は、周期的に変化する実際の空燃比のデータを、時間軸の方向に、例えば0〜1000msecの範囲でずらすことによって設定する。なお、遅延時間dlytrlが設定されなかった場合は、その値は0である。このようにして得られた空気量補正値Table 1(qa)と遅延時間dlytrlとは、前記のステップS14で用いられる。
ステップS14でRL無駄時間sdtrlが演算された後、ステップS15でこのRL無駄時間sdtrlが0であるか否かが判定される。ここで、RL無駄時間sdtrlが0でなければ(NO)、すなわち前記のステップS27でRL遅延時間dlytrlが設定されている場合は、ステップS16で、RL無駄時間sdtrlに対応する模擬された空燃比センサ出力値Imddtrlが演算される(lmddtrl=strlmd[I-sdtrl])。この後、ステップS20が実行される。
他方、ステップS15でRL無駄時間sdtrlが0であると判定された場合(YES)、すなわち前記のステップS27でRL遅延時間dlytrlが設定されていない場合は、リッチ側からリーン側への模擬された空燃比センサ出力値Imddtrlは演算されない。この場合は、ステップS17で、リーン側からリッチ側への無駄時間(以下「LR無駄時間」という。)sdtlrが演算される。このLR無駄時間sdtlrは、リーン側からリッチ側への変更時の吸入空気量qaに基づく補正値である空気量補正値Table 2(qa)と、オペレータによって設定される遅延時間dlytlrとに基づいて設定される。具体的には、空気量補正値Table 2(qa)と遅延時間dlytlrの積と、1245msecとが比較され、小さい方の値がLR無駄時間sdtlrとされる(sdtlr=min(Table 2(qa)*dlytlr,1245msec))。この後、ステップS18が実行される。
ステップS17で用いられる空気量補正値Table 2(qa)及び遅延時間dlytlrは、ステップS28〜S31で演算される。すなわち、ステップS28でCAN通信により吸入空気量を受信し、続いてステップS29でこの吸入空気量qaが読み込まれ、さらにステップS30で、無駄時間補正用のテーブルTable 2を用いて、吸入空気量qaに対応する空気量補正値Table 2(qa)が演算される。つまり、吸入空気量qaに応じて信号が補正される。なお、このテーブルTable 2における空気量補正値Table 2(qa)の吸入空気量qaに対する変化特性は、図17に示すとおりである。
また、ステップS31では、オペレータによって遅延時間dlytlrが設定される。この遅延時間dlytlrの設定は、周期的に変化する実際の空燃比のデータを、時間軸の方向に、例えば0〜1000msecの範囲でずらすことによって設定する。なお、遅延時間dlytlrが設定されなかった場合は、その値は0である。このようにして得られた空気量補正値Table 2(qa)と遅延時間dlytlrとは、前記のステップS17で用いられる。
ステップS18では、LR無駄時間sdtlrが0であるか否かが判定される。ここで、LR無駄時間sdtlrが0でなければ(NO)、すなわち前記のステップS31でLR遅延時間dlytlrが設定されている場合は、ステップS19で、LR無駄時間sdtlrに対応する模擬された空燃比センサ出力値lmddtlrが演算される(lmddtlr=strlmd[I-sdtlr])。この後、ステップS20が実行される。
他方、ステップS18で、LR無駄時間sdtlrが0であると判定された場合(YES)、すなわち前記のステップS31でLR遅延時間dlytlrが設定されていない場合は、リッチ側からリーン側については模擬された空燃比センサ出力値Imddtlrは演算されない。前記のとおり、この場合は、リッチ側からリーン側についても模擬された空燃比センサ出力値Imddtrlは演算されていないので、結局、模擬された空燃比センサ出力値は全く演算されない。つまり、無駄時間の模擬は行われない。そこで、この場合は、以下の無駄時間の模擬を行うステップをスキップして(ステップS23)、ステップS24で実空燃比reallmdaを最終模擬無駄時間とし(lmddts=reallmda)、ステップS46以下の時定数(1次遅れ時間)劣化の模擬を行う。
RL無駄時間sdtrlに対応する模擬された空燃比センサ出力値Imddtrlと、LR無駄時間sdtlrに対応する模擬された空燃比センサ出力値lmddtlrとのうちの少なくとも一方が演算された場合は、ステップS20で、RL無駄時間sdtrlがLR無駄時間sdtlr以下であるか否かが判定される。ここで、RL無駄時間sdtrlがLR無駄時間sdtlr以下であれば(YES)、ステップS21でリーン側からリッチ側への無駄時間シミュレート成形(以下「LR無駄時間シミュレート成形」という。)が開始される(lmddts0=max(lmddtrl,lmddtlr))。
他方、RL無駄時間sdtrlがLR無駄時間sdtlrを超えていれば(NO)、ステップS22でリッチ側からリーン側への無駄時間シミュレート成形(以下「RL無駄時間シミュレート成形」という。)が開始される(lmddts0=min(lmddtrl,lmddtlr))。なお、ステップS21とステップS22とは、従来行われているダブル・バンプ処理と呼ばれている無駄時間処理である。
ステップS21でLR無駄時間シミュレート成形が開始された場合は、ステップS32〜S39が実行され、LR無駄時間シミュレート成形処理が行われる。
図19(a)及び図20に示すように、LR無駄時間シミュレート成形処理においては、周期的に変化する実際の空燃比(実線)に対して、例えば位相を100msずらせたRL線(破線)と、位相を400msずらせたLR線(一点鎖線)とをつくり、RL線とLR線とを比較して、リーン側に位置する方の線を選択してつなぎ合わせた線が生成される。ただし、近接して隣り合う2つの極大値(リーン側の変曲点)の間では、極大値をホールド処理により保持する(水平な実線)。これにより、リーン側にシフトした空燃比特性を得ることができる。
また、図19(b)に示すように、RL無駄時間シミュレート成形処理においては、周期的に変化する実際の空燃比(実線)に対して、例えば位相を100msずらせたLR線(破線)と、位相を400msずらせたRL線(一点鎖線)とをつくり、LR線とRL線とを比較し、リッチ側に位置する方の線を選択してつなぎ合わせた線が生成される。ただし、近接して隣り合う2つの極小値(リッチ側の変曲点)の間では、極小値をホールド処理により保持する(水平な実線)。これにより、リッチ側にシフトした空燃比特性を得ることができる。
なお、図19(c)に、図19(b)におけるホールド処理の具体的な手順を示す。
具体的には、まずステップS32で、次の3つの条件がともに成立するか否かが判定される。
(1)リーン側の変極点が検出されている(lmddts0[i-2]<=lmddts0[i-1] && lmddts0[i-1]>lmddts0)。
(2)RL線よりLR線の値が大きい(lmddtrl>lmddtlr)。
(3)ホールドタイマが所定値以下である(holdn<=(sdtrl-sdtlr))。
これらの3つの条件がともに成立している場合は(YES)、図19(a)における近接して隣り合う2つの極大値のうちの時間的に早い方(左側)の極大値が検出されたことになる。この後、ステップS34が実行される。
他方、ステップS32で、3つの条件の少なくとも1つが成立していないと判定された場合は(NO)、ステップS33で、次の3つの条件がともに成立するか否かが判定される。
(1)ホールド処理実行が許可されている(xhold)。
(2)ホールド前の値よりもホールド後の値のほうが大きい(lmddts<lmddts0)。
(3)ホールド継続カウンタが(L→Rのズレ量)−(R→Lのズレ量)よりも小さい(holdn<=(sdtrl-sdtlr))。
これらの3つの条件がともに成立している場合は(YES)、基本的には、現在の状態は、図19(a)における近接して隣り合う2つの極大値の間にあるので、ステップS34で、ホールド処理により極大値が保持される。すなわち、ステップS34では、リーン側からリッチ側への模擬波形ホールド処理が実行される(lmddts=lmddts0[I-1])。続いて、ステップS35でホールド継続カウンタが1だけインクリメントされる(holdn=holdn[I-1]+1)。
次に、ステップS36で、次の2つの条件のいずれかが成立するか否かが判定される。2つの条件が両方とも成立していなければ(NO)、ホールド処理を継続するために、ステップS32〜S36が繰り返される。他方、いずれか一方の条件が成立していれば(YES)、終了ステップS37でホールド処理が終了する。
(1)holdn>=(sdtlr-sdtrl)
(2)lmddtrl>lmddtlr
なお、ステップS33で、3つの条件の少なくとも1つが成立していないと判定された場合は(NO)、ステップS38でホールド処理が中止され(abort)、続いてステップS39で最終模擬無駄時間が演算される。
また、ステップS22でRL無駄時間シミュレート成形が開始された場合は、ステップS40〜S45が実行され、RL無駄時間シミュレート成形処理が行われる。具体的には、まずステップS40で、次の3つの条件がともに成立するか否かが判定される。
(1)リッチ側の変極点が検出されている(lmddts0[i-2]<=lmddts0[i-1] && lmddts0[i-1]>lmddts0)。
(2)LR線よりRL線の値が大きい(lmddtrl>lmddtlr)。
(3)ホールドタイマーが所定値以下である(holdn<=(sdtlr-sdtrl))。
これらの3つの条件がともに成立している場合は(YES)、図19(b)における近接して隣り合う2つの極小値のうちの時間的に早い方(左側)の極小値が検出されたことになる。この後、ステップS42が実行される。
他方、ステップS40で、3つの条件の少なくとも1つが成立していないと判定された場合は(NO)、ステップS41で、次の3つの条件がともに成立するか否かが判定される。
(1)ホールド処理実行が許可されている(xhold)。
(2)ホールド後の値よりもホールド前の値のほうが大きい(lmddts>lmddts0)。
(3)ホールド継続カウンタが(LRのズレ量-RLのズレ量)より小さい(holdn<=(sdtlr-sdtrl)
)。
これらの3つの条件がともに成立している場合は(YES)、基本的には、現在の状態は、図19(b)における近接して隣り合う2つの極小値の間にあるので、ステップS42で、ホールド処理により極小値が保持される。すなわち、ステップS42では、リッチ側からリーン側への模擬波形ホールド処理が実行される(lmddts=lmddts0[I-1])。続いて、ステップS43でホールド継続カウンタが1だけインクリメントされる(holdn=holdn[I-1]+1)。
次に、ステップS44で、次の2つの条件のいずれかが成立するか否かが判定される。2つの条件が両方とも成立していなければ(NO)、ホールド処理を継続するために、ステップS40〜S44が繰り返される。他方、いずれか一方の条件が成立していれば(YES)、ホールド処理を終了ステップS37でホールド処理が終了する。
(1)holdn>=(sdtrl-sdtlr)
(2)lmddtrl>lmddtlr
なお、ステップS41で、3つの条件の少なくとも1つが成立していないと判定された場合は(NO)、ステップS45でホールド処理が中止され(abort)、続いてステップS39で最終模擬無駄時間が演算される。
ステップS46以下のステップでは、時定数劣化模擬が実行される。ステップS46では最終時定数遅れ値すなわち初期値が設定される(lmdtcs=clmdfllr*lmdtcs[I-1]+lmddts*(1-clmdfllr))。続いて、ステップS47で時定数劣化模擬が開始される。次に、ステップS48で、初回処理であるか、又は、次の2つの条件がともに成立しているかが判定される。なお、この2つの条件は、空燃比をリーン側からリッチ側へ変更する場合の時定数遅れ値を演算することが許可されるための条件である。
(1)lmddts<lmddts[I-1]
(2)lmdtcs[I-1]>lmddts
ステップS48が初回処理であるか、又は上記2つの条件がともに成立していると判定された場合は(YES)、ステップS49〜S55が実行され、空燃比をリーン側からリッチ側へ変更する場合の時定数遅れ値が演算される。ステップS49では、空燃比をリーン側からリッチ側へ変更する場合の時定数劣化模擬が開始される。続いて、ステップS50で空燃比をリーン側からリッチ側へ変更する場合の遅れ時定数(以下「LR遅れ時定数」という。)stclrが演算される。このLR遅れ時定数stclrは、リーン側からリッチ側への変更時の吸入空気量qaに基づく補正値である空気量補正値Table 4(qa)と、オペレータによって設定される遅れ時間slrtlrとに基づいて設定される。具体的には、空気量補正値Table 4(qa)と遅れ時間slrtlrとを乗算することにより得られる(stclr = Table_4(qa)*slrtlr)。
ステップS50で用いられる空気量補正値Table 4(qa)及び遅れ時間slrtlrは、ステップS57〜S60で演算される。すなわち、ステップS57でCAN通信により吸入空気量を受信し、続いてステップS58でこの吸入空気量qaが読み込まれ、さらにステップS59で、遅れ時定数補正用のテーブルTable 4を用いて、吸入空気量qaに対応する空気量補正値Table 4(qa)が演算される。
図18に、テーブルTable 4における、空気量補正値Table 4(qa)の吸入空気量qaに対する変化特性を示す。図18から明らかなとおり、吸入空気量qaが少ないときほど空気量補正値Table 4(qa)の値は大きくなる。すなわち、吸入空気量qaが少ないときは、排気ガス流量が少ないので、空燃比センサ24の検出部まわりでの酸素の移動速度が小さくなり、遅れ時定数が長くなるからである。なお、この遅れ時定数の補正値は、図17に示す無駄時間の補正値に比べて、吸入空気量qaが0に近い領域で急激に増加している。
また、ステップS60では、オペレータによって遅れ時間slrtlrが設定される。この遅れ時間slrtlrの設定は、周期的に変化する実際の空燃比のデータを、時間軸の方向に、例えば0〜1000msecの範囲でずらすことによって設定する。なお、遅れ時間slrtlrが設定されなかった場合は、その値は0である。このようにして得られた空気量補正値Table 4(qa)と遅れ時間slrtlrとは、前記のステップS50で用いられる。
次に、ステップS51で、LR遅れ時定数stclrが0であるか否かが判定される。ここで、LR遅れ時定数stclrが0であれば(YES)、時定数劣化模擬を行う必要がないので、ステップS56にスキップする。他方、LR遅れ時定数stclrが0でなければ(NO)、すなわち前記のステップS60で遅れ時間slrtlrが設定されている場合は、ステップS52で、空燃比をリーン側からリッチ側へ変更する場合の時定数フィルタ係数clmdfllrが演算される(clmdfllr=exp(-5/stclr))。続いて、ステップS53で、最終時定数遅れ値lmdtcsが演算される(lmdtcs=clmdfllr*lmdtcs[I-1]+lmddts*(1-clmdfllr))。
次に、ステップS54で、時定数劣化模擬終了条件が成立しているか否か、すなわち次の2つの条件がともに成立しているか否かが判定される。
(1)lmddts>=lmddts[I-1]
(2)lmdtcs[I-1]<=lmddts
ステップS54で時定数劣化模擬終了条件が成立していないと判定された場合は(NO)、ステップS49〜S54が繰り返し実行される。他方、時定数劣化模擬終了条件が成立していると判定された場合は(YES)、ステップS55で時定数劣化模擬が終了する。この後、ステップS56が実行される。
ステップS56では、次の2つの条件がともに成立しているかが判定される。なお、この2つの条件は、空燃比をリッチ側からリーン側へ変更する場合の時定数遅れ値を演算することが許可されるための条件である。
(1)lmddts>lmddts[I-1]
(2)lmdtcs[I-1]<lmddts
ステップS56で、2つの条件のうち少なくとも一方が成立していないと判定された場合は(NO)、リッチ側からリーン側への時定数遅れ値を演算する必要がないので、ステップS69にスキップする。他方、2つの条件がともに成立していると判定された場合は(YES)、ステップS61〜S67が実行され、空燃比をリッチ側からリーン側へ変更する場合の時定数遅れ値が演算される。ステップS61では、空燃比をリッチ側からリーン側へ変更する場合の時定数劣化模擬が開始される。続いて、ステップS62で空燃比をリッチ側からリーン側へ変更する場合の遅れ時定数(以下「RL遅れ時定数」という。)stcrlが演算される。このRL遅れ時定数stcrlは、リッチ側からリーン側への変更時の吸入空気量qaに基づく補正値である空気量補正値Table 3(qa)と、オペレータによって設定される遅れ時間slrtrlとに基づいて設定される。具体的には、空気量補正値Table 3(qa)と遅れ時間slrtrlとを乗算することにより演算される(stcrl=Table_3(qa)*slrtrl)。
ステップS62で用いられる空気量補正値Table 3(qa)及び遅れ時間slrtrlは、ステップS72〜S75で演算される。すなわち、ステップS72でCAN通信により吸入空気量を受信し、続いてステップS73でこの吸入空気量qaが読み込まれ、さらにステップS74で、遅れ時定数補正用のテーブルTable 3を用いて、吸入空気量qaに対応する空気量補正値Table 3(qa)が演算される。なお、このテーブルTable 3における空気量補正値Table 3(qa)の吸入空気量qaに対する変化特性は、図18に示すとおりである。
また、ステップS75では、オペレータによって遅れ時間slrtrlが設定される。この遅れ時間slrtrlの設定は、周期的に変化する実際の空燃比のデータを、時間軸の方向に、例えば0〜1000msecの範囲でずらすことによって設定する。なお、遅れ時間slrtrlが設定されなかった場合は、その値は0である。このようにして得られた空気量補正値Table 3(qa)と遅れ時間slrtrlとは、前記のステップS62で用いられる。
次に、ステップS63で、RL遅れ時定数stcrlが0であるか否かが判定される。ここで、RL遅れ時定数stcrlが0であれば(YES)、リッチ側からリーン側への時定数劣化模擬を行う必要がないので、ステップS69にスキップする。他方、RL遅れ時定数stcrlが0でなければ(NO)、すなわち前記のステップS75で遅れ時間slrtrlが設定されている場合は、ステップS64で、空燃比をリッチ側からリーン側へ変更する場合の時定数フィルタ係数clmdflrlが演算される(clmdflrl=exp(-5/stcrl))。続いて、ステップS65で、最終時定数遅れ値lmdtcsが演算される(lmdtcs=clmdflrl*lmdtcs[I-1]+lmddts*(1-clmdflrl))。
次に、ステップS66で、時定数劣化模擬終了条件が成立しているか否か、すなわち次の2つの条件がともに成立しているか否かが判定される。
(1)lmddts<=lmddts[I-1]
(2)lmdtcs[I-1]>=lmddts
ステップS66で時定数劣化模擬終了条件が成立していないと判定された場合は(NO)、ステップS61〜S66が繰り返し実行される。他方、時定数劣化模擬終了条件が成立していると判定された場合は(YES)、ステップS67で時定数劣化模擬が終了する。この後、ステップS69が実行される。
ステップS69では、模擬方法(2)が選択されているか否か、すなわちパラメータが空気過剰率λであるか否かが判定される。ここで、模擬方法(2)が選択されている場合は、ステップS70で、空気過剰率λが出力電流Ipに変換される(元に戻される)。なお、模擬方法(2)が選択されていない場合は、このような変換は必要がないので、ステップS70をスキップする。この後、ステップS71で最終出力電流Ip endが決定され、今回のルーチンは終了する。なお、最終出力電流Ip endはコントロールユニット30に送られる。
以上、このセンサ疑似信号の生成手法ないしはユニット診断監視手法によれば、シミュレータ26が、吸入空気量に基づいて、かつ、空燃比がリーン側からリッチ側に変化する場合とリッチ側からリーン側に変化する場合とで個別にセンサ擬似信号を生成するので、空燃比センサ劣化診断手段の動作を確実かつ正確に監視することができ、ひいてはリニア空燃比センサの劣化診断を確実かつ正確に行うことができる。
本発明に係るエンジンのシステム構成を示す模式図である。 図1に示すエンジンにおける、シミュレータとコントロールユニットとリニア空燃比センサとの間での情報の流れを示すブロック図である。 図1に示すエンジンのコントロールユニットの制御形態を示すブロック図である。 コントロールユニットにおけるセンサ劣化診断の制御形態を示すブロック線図である。 リニア空燃比センサのステップ応答特性を示すグラフである。 センサ劣化診断を行った場合の各種信号の経時変化を示すタイミングチャートである。 シミュレータのセンサ疑似信号の作成手順を示すフローチャートである。 シミュレータのセンサ疑似信号の作成手順を示すフローチャートである。 シミュレータのセンサ疑似信号の作成手順を示すフローチャートである。 シミュレータのセンサ疑似信号の作成手順を示すフローチャートである。 シミュレータのセンサ疑似信号の作成手順を示すフローチャートである。 シミュレータのセンサ疑似信号の作成手順を示すフローチャートである。 シミュレータのセンサ疑似信号の作成手順を示すフローチャートである。 シミュレータのセンサ疑似信号の作成手順を示すフローチャートである。 シミュレータのセンサ疑似信号の作成手順を示すフローチャートである。 シミュレータのセンサ疑似信号の作成手順を示すフローチャートである。 無駄時間の吸入空気量に対する変化特性を示すグラフである。 時定数(1次遅れ時間)の吸入空気量に対する変化特性を示すグラフである。 (a)、(b)及び(c)は、それぞれ、空燃比の経時変化を示す図である。 空燃比の経時変化を示す図である。
符号の説明
1 エンジン、2 吸気弁、3 吸気ポート、4 燃焼室、5 ピストン、6 点火プラグ、7 排気弁、8 排気ポート、9 コンロッド、10 回転角度センサ、11 吸気システム、12 共通吸気通路、13 エアクリーナ、14 エレメント、15 エアフローセンサ、16 スロットル弁、17 サージタンク、18 スロットルセンサ、19 独立吸気通路、20 燃料噴射弁、21 排気システム、22 排気通路、23 排気ガス浄化装置、24 リニア空燃比センサ、25 酸素濃度センサ、26シミュレータ、30コントロールユニット、31 CPU、32 補助記憶装置(ROM)、33 主記憶装置(RAM)、40 フィードバック制御系、41 基準入力要素、42 バイアス補正要素、44 主制御要素、45 副制御要素、46 外乱発生手段。

Claims (3)

  1. リニア空燃比センサと、
    上記リニア空燃比センサの検出信号に基づいて、上記リニア空燃比センサが劣化した場合の検出信号に対応する擬似信号を生成するシミュレータと、
    上記リニア空燃比センサの検出信号又は上記疑似信号が入力され該信号に基づいて上記リニア空燃比センサの劣化診断を行う空燃比センサ劣化診断手段と、上記擬似信号が入力されたときにおける上記空燃比センサ劣化診断手段の劣化診断結果に基づいて上記空燃比センサ劣化診断手段の動作を監視する診断動作監視手段とを有するコントロールユニットとが設けられているエンジンにおける空燃比センサの故障診断装置であって、
    上記シミュレータは、空燃比がリーン側からリッチ側に変化する場合と、リッチ側からリーン側に変化する場合とで、上記擬似信号を個別に生成することができることを特徴とする空燃比センサの故障診断装置。
  2. 上記コントロールユニットは、上記リニア空燃比センサの無駄時間劣化と1次遅れ時間劣化とを区別して劣化診断を行うようになっていて、
    上記シミュレータは、上記両劣化診断に関してそれぞれ空燃比がリーン側からリッチ側に変化する場合と、リッチ側からリーン側に変化する場合で、上記擬似信号を個別に生成することができることを特徴とする、請求項1に記載の空燃比センサの故障診断装置。
  3. 上記コントロールユニットは、空燃比を周期的に変動させ、その時の上記リニア空燃比センサの検出信号に基づいて劣化診断を行うことを特徴とする、請求項2に記載の空燃比センサの故障診断装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104007358A (zh) * 2014-06-11 2014-08-27 安徽江淮汽车股份有限公司 电动汽车永磁同步电机驱动系统短路故障诊断方法及系统
JP2015530510A (ja) * 2012-07-25 2015-10-15 ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 内燃機関のラムダセンサの、制御装置で実行された診断を検査するための故障シミュレータ

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