JP2008240949A - 密封装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】トルク損失を抑制しながら密封性の向上を図ることができる密封装置を提供する。
【解決手段】内輪32に嵌込まれる筒状部62と環状部63とを有する第1の金属環61と、外輪40に嵌込まれる筒状部72と環状部73とを有する第2の金属環71とを備える。一方の金属環71の環状部73には、他方の金属環61の環状部63に向けて突出する軸方向リップ80が形成される。軸方向リップ80は、第1、第2のリップ部82、83を有する。環状空間に第1、第2の金属環61、71が組み込まれた初期において、第1リップ部82は他方の金属環61の環状部63に摺接する一方、第2リップ部83は、他方の金属環61の環状部63に非接触の状態とされる。第1リップ部82が所定量摩耗されたときに、第2リップ部83が他方の金属環61の環状部63に摺接する。
【選択図】図2
【解決手段】内輪32に嵌込まれる筒状部62と環状部63とを有する第1の金属環61と、外輪40に嵌込まれる筒状部72と環状部73とを有する第2の金属環71とを備える。一方の金属環71の環状部73には、他方の金属環61の環状部63に向けて突出する軸方向リップ80が形成される。軸方向リップ80は、第1、第2のリップ部82、83を有する。環状空間に第1、第2の金属環61、71が組み込まれた初期において、第1リップ部82は他方の金属環61の環状部63に摺接する一方、第2リップ部83は、他方の金属環61の環状部63に非接触の状態とされる。第1リップ部82が所定量摩耗されたときに、第2リップ部83が他方の金属環61の環状部63に摺接する。
【選択図】図2
Description
この発明は、相対的に回転される内・外輪の間の環状空間を密封する密封装置に関する。
この種の密封装置は、例えば、車輪用転がり軸受装置の内輪と外輪との間の間の環状空間を密封するために用いられる。
これにおいては、図5に示すように、内輪132の外周面端部に圧入によって嵌込まれる金属製の第1の金属環161と、外輪140の内周面端部に嵌込まれる金属製の第2の金属環171とを備えている。
そして、第2の金属環171の環状部172の内径端部には、第1の金属環161の筒状部162の周面に摺接する主リップ部176とグリースリップ部177とを有する弾性体よりなる径方向リップ175が形成され、第2の金属環171の環状部173の先端寄り側面には、第1の金属環161の環状部163に向けて突出するゴムなどの弾性体よりなる軸方向リップ180が形成された構造のものが知られている。
このような構造をもつ密封装置としては、例えば、特許文献1に開示されている。
特開2002−213620号公報
これにおいては、図5に示すように、内輪132の外周面端部に圧入によって嵌込まれる金属製の第1の金属環161と、外輪140の内周面端部に嵌込まれる金属製の第2の金属環171とを備えている。
そして、第2の金属環171の環状部172の内径端部には、第1の金属環161の筒状部162の周面に摺接する主リップ部176とグリースリップ部177とを有する弾性体よりなる径方向リップ175が形成され、第2の金属環171の環状部173の先端寄り側面には、第1の金属環161の環状部163に向けて突出するゴムなどの弾性体よりなる軸方向リップ180が形成された構造のものが知られている。
このような構造をもつ密封装置としては、例えば、特許文献1に開示されている。
ところで、図5に示すような従来の密封装置においては、車両走行時の車輪が跳ね上げる泥水が、第1の金属環161の環状部163の外径端と第2の金属環171の筒状部172の内周面との間の隙間から浸入すると、その泥水中の泥成分によって軸方向リップ180の先端部(摺接部)180aが摩耗される場合がある。そして、軸方向リップ180の先端部180aの摩耗が著しくなると、泥水が軸方向リップ180を通して径方向リップ175に達する場合がある。この場合には、径方向リップ175の主リップ部176及びグリースリップ部177のそれぞれの先端部(摺接部)176a、177aにおいても摩耗されることが想定され、ついには泥水が転がり軸受内に浸入する恐れがある。
そこで、第2の金属環171の筒状部172の側面に、第1の金属環161の環状部163に摺接する複数の軸方向リップを突設して二重(又は多重)に密封することが考えられる。
しかしながら、複数の軸方向リップの先端部を第1の金属環161の環状部163に摺接させて二重(又は多重)に密封すると、摺動摩擦力が大きくなり、この分だけトルクが損失する。
また、複数の軸方向リップを摺接させると、これら各リップ間の間隔が狭いと、各リップに摺接(摩擦)による発熱により、各リップを構成するゴムが硬化して密封性が低下する恐れがある。
そこで、第2の金属環171の筒状部172の側面に、第1の金属環161の環状部163に摺接する複数の軸方向リップを突設して二重(又は多重)に密封することが考えられる。
しかしながら、複数の軸方向リップの先端部を第1の金属環161の環状部163に摺接させて二重(又は多重)に密封すると、摺動摩擦力が大きくなり、この分だけトルクが損失する。
また、複数の軸方向リップを摺接させると、これら各リップ間の間隔が狭いと、各リップに摺接(摩擦)による発熱により、各リップを構成するゴムが硬化して密封性が低下する恐れがある。
この発明の目的は、前記問題点に鑑み、トルク損失を抑制しながら密封性の向上を図ることができる密封装置を提供することである。
前記目的を達成するために、この発明の請求項1に係る密封装置は、相対的に回転される内・外輪の間の環状空間を密封する密封装置であって、
前記内輪の外周面に嵌込まれる筒状部と、この筒状部の一端から径方向外方に突設された環状部とを一体に有する第1の金属環と、
前記外輪の内周面に嵌込まれる筒状部と、この筒状部の一端から径方向内方に突設され、かつ前記第1の金属環の環状部に対向する環状部とを一体に有する第2の金属環とを備え、
前記第1、第2の両金属環のうち、一方の金属環の環状部には、他方の金属環の環状部に向けて突出する弾性体よりなる軸方向リップが形成され、
前記軸方向リップは、第1、第2のリップ部を有し、
前記環状空間に前記第1、第2の両金属環が組み込まれた初期において、前記第1リップ部は前記他方の金属環の環状部に摺接する一方、前記第2リップ部は前記他方の金属環の環状部に非接触の状態とされ、
前記第1リップ部が所定量摩耗されたときに、前記第2リップ部が前記他方の金属環の環状部に摺接する構成にしてあることを特徴とする。
前記内輪の外周面に嵌込まれる筒状部と、この筒状部の一端から径方向外方に突設された環状部とを一体に有する第1の金属環と、
前記外輪の内周面に嵌込まれる筒状部と、この筒状部の一端から径方向内方に突設され、かつ前記第1の金属環の環状部に対向する環状部とを一体に有する第2の金属環とを備え、
前記第1、第2の両金属環のうち、一方の金属環の環状部には、他方の金属環の環状部に向けて突出する弾性体よりなる軸方向リップが形成され、
前記軸方向リップは、第1、第2のリップ部を有し、
前記環状空間に前記第1、第2の両金属環が組み込まれた初期において、前記第1リップ部は前記他方の金属環の環状部に摺接する一方、前記第2リップ部は前記他方の金属環の環状部に非接触の状態とされ、
前記第1リップ部が所定量摩耗されたときに、前記第2リップ部が前記他方の金属環の環状部に摺接する構成にしてあることを特徴とする。
前記構成によると、内・外輪の間の環状空間に第1、第2の両金属環が組み込まれた初期において、一方の金属環に形成された軸方向リップの第1、第2のリップ部のうち、第1リップ部が他方の金属環の環状部に摺接し、第2リップ部が他方の金属環の環状部に非接触の状態とされる。このため、内・外輪が相対的に回転する際に、複数の軸方向リップの先端部を他方の金属環の環状部にそれぞれ摺接させて二重(又は多重)に密封する場合と比べ、軸方向リップの第1リップ部のみの摺動摩擦力に小さく抑えることができる。
また、長期間の使用によって第1リップ部が所定量摩耗されたときには、第2リップ部が他方の金属環の環状部に摺接することで密封性を確保することができる。この結果、トルク損失を抑制しながら密封性の向上を図ることができる。
また、長期間の使用によって第1リップ部が所定量摩耗されたときには、第2リップ部が他方の金属環の環状部に摺接することで密封性を確保することができる。この結果、トルク損失を抑制しながら密封性の向上を図ることができる。
請求項2に係る密封装置は、請求項1に記載の密封装置であって、
軸方向リップの第1、第2のリップ部は、共通の根元部を有し、かつこの根元部を弾性変形部として一方の金属環の環状部に一体状に接合されると共に、二股状をなして他方の金属環の環状部に向けて突出していることを特徴とする。
前記構成によると、軸方向リップの第1、第2のリップ部が共通の根元部を弾性変形部として弾性変形することで、第1リップ部が所定量摩耗されたときには、根元部の弾性変形部の弾性変形に基づく弾発力によって第2リップ部が他方の金属環の環状部に確実に摺接するため、密封性を良好に確保することができる。
軸方向リップの第1、第2のリップ部は、共通の根元部を有し、かつこの根元部を弾性変形部として一方の金属環の環状部に一体状に接合されると共に、二股状をなして他方の金属環の環状部に向けて突出していることを特徴とする。
前記構成によると、軸方向リップの第1、第2のリップ部が共通の根元部を弾性変形部として弾性変形することで、第1リップ部が所定量摩耗されたときには、根元部の弾性変形部の弾性変形に基づく弾発力によって第2リップ部が他方の金属環の環状部に確実に摺接するため、密封性を良好に確保することができる。
次に、この発明を実施するための最良の形態を実施例にしたがって説明する。
(実施例1)
この発明の実施例1を図1〜図3にしたがって説明する。
図1はこの発明の実施例1に係る密封装置が採用された転がり軸受を備えた車輪用転がり軸受装置を示す側断面図である。図2は転がり軸受の内輪と外輪との間に密封装置が組み付けられた状態を拡大して示す断面図である。図3は第2の金属環の径方向リップ及び軸方向リップの自由状態を示す断面図である。図4は第1リップ部が所定量摩耗されたときに第2リップ部が他方の金属環の環状部に摺接した状態を示す断面図である。
この発明の実施例1を図1〜図3にしたがって説明する。
図1はこの発明の実施例1に係る密封装置が採用された転がり軸受を備えた車輪用転がり軸受装置を示す側断面図である。図2は転がり軸受の内輪と外輪との間に密封装置が組み付けられた状態を拡大して示す断面図である。図3は第2の金属環の径方向リップ及び軸方向リップの自由状態を示す断面図である。図4は第1リップ部が所定量摩耗されたときに第2リップ部が他方の金属環の環状部に摺接した状態を示す断面図である。
図1に示すように、車輪用転がり軸受装置としての車輪用ハブユニットは、ハブホイール20と、転がり軸受としての複列のアンギュラ玉軸受31とを一体状に有してユニット化されている。
ハブホイール20は、筒軸状をなすハブ軸21と、ハブ軸21の一端部寄り外周面に形成されたフランジ22とを一体に有し、このフランジ22には、ブレーキロータ(図示しない)を間に挟んで車輪(図示しない)を取り付けるための複数本のハブボルト25が所定ピッチでかつ圧入によって固定されている。
また、ハブホイール20は、そのハブ軸21の内孔において、シャフト(例えば、ドライブシャフト)がスプライン嵌合されて挿通された後、シャフト先端の雄ねじ部にナットが締め付けられることで、シャフトにトルク伝達可能に連結される。
ハブホイール20は、筒軸状をなすハブ軸21と、ハブ軸21の一端部寄り外周面に形成されたフランジ22とを一体に有し、このフランジ22には、ブレーキロータ(図示しない)を間に挟んで車輪(図示しない)を取り付けるための複数本のハブボルト25が所定ピッチでかつ圧入によって固定されている。
また、ハブホイール20は、そのハブ軸21の内孔において、シャフト(例えば、ドライブシャフト)がスプライン嵌合されて挿通された後、シャフト先端の雄ねじ部にナットが締め付けられることで、シャフトにトルク伝達可能に連結される。
ハブホイール20のハブ軸21の外周には、複列のアンギュラ玉軸受31が組み付けられている。すなわち、この実施例1において、ハブ軸21は、フランジ22側に形成された大径軸部21aと、大径軸部21aよりも適宜に小径でかつ大径軸部21aと段差面をもって連続する小径軸部21bとを備えている。
そして、ハブ軸21の大径軸部21aの外周面に一方の軌道面33が形成され、小径軸部21bの外周面には、他方の軌道面34が外周面に形成された内輪32が圧入によって嵌込まれて、かつ小径軸部21b先端のかしめ部27によって固定されている。
そして、ハブ軸21の大径軸部21aの外周面に一方の軌道面33が形成され、小径軸部21bの外周面には、他方の軌道面34が外周面に形成された内輪32が圧入によって嵌込まれて、かつ小径軸部21b先端のかしめ部27によって固定されている。
複列のアンギュラ玉軸受31の外輪40の内周面には、ハブ軸21側の両軌道面33、34に対応する両軌道面41、42がそれぞれ形成され、ハブ軸21側の両軌道面33、34と、外輪40の両軌道面41、42の間には転動体としての複数個の玉51、52がそれぞれ転動可能に組み込まれ、これら各複数個の玉51、52が保持器55、56によって保持されることでアンギュラ玉軸受31が構成されている。
また、ハブホイール20の外輪40の外周面の軸方向略中央部には、車体側部材、例えば、車両の懸架装置(図示しない)に支持されたナックル、又はキャリアの取付面にボルトによって固定するため固定フランジ45が形成されている。
図1と図2に示すように、内輪32と外輪40との間の環状空間を密封するための密封装置60は、内輪32の外周面35に組み付けられる第1の金属環(スリンガと呼ばれることもある)61と、外輪40の内周面43に組み付けられる第2の金属環71とを備えて構成されている。
図2に示すように、第1の金属環61は、金属板のプレス加工によって形成され、内輪32の外周面35に圧入される筒状部62と、この筒状部62の一端から半径方向外側に向けて突出された突輪部73とを有して断面略L字状をなしている。
図2に示すように、第1の金属環61は、金属板のプレス加工によって形成され、内輪32の外周面35に圧入される筒状部62と、この筒状部62の一端から半径方向外側に向けて突出された突輪部73とを有して断面略L字状をなしている。
図2と図3に示すように、第2の金属環71は、金属板のプレス加工によって形成され、外輪40の内周面43に圧入される筒状部72と、この筒状部72の一端から半径方向外側に向けて突出された環状部73とを有して断面略逆L字状をなしている。
そして、第2の金属環71の筒状部72の内周面から環状部73の一側面(第1の金属環61の環状部63に対向する側面)にわたって、軟質樹脂、ゴム等のエラストマよりなる弾性層74が一体に接合されている。
この実施例1において、弾性層74は加硫ゴムによって形成され、第2の金属環71の筒状部72の内周面と環状部73の一側面に加硫接着(加硫接合)によって固着されている。そして、弾性層74には、次に詳述する径方向リップ75と軸方向リップ80とが同一材料によって一体に形成されている。
そして、第2の金属環71の筒状部72の内周面から環状部73の一側面(第1の金属環61の環状部63に対向する側面)にわたって、軟質樹脂、ゴム等のエラストマよりなる弾性層74が一体に接合されている。
この実施例1において、弾性層74は加硫ゴムによって形成され、第2の金属環71の筒状部72の内周面と環状部73の一側面に加硫接着(加硫接合)によって固着されている。そして、弾性層74には、次に詳述する径方向リップ75と軸方向リップ80とが同一材料によって一体に形成されている。
図2と図3に示すように、第2の金属環71の環状部72の内径端部に位置する弾性層74の部分には、第1の金属環61の筒状部62の外周面に向けて径方向リップ75が一体に延出されている。この径方向リップ75は、第1の金属環61の筒状部62の外周面にそれぞれ弾性的に撓んで摺接する主リップ部76とグリースリップ部77とを有して二股状をなしている。
図2と図3に示すように、第2の金属環71の環状部72の先端寄り側面に位置する弾性体74の部分には、第1の金属環61の環状部63の側面に向けて突出する軸方向リップ80が一体に延出されている。
軸方向リップ80は、弾性層74から共通の根元部81を有して第1の金属環61の環状部63に向けて突出された第1リップ部82と、この第1リップ部82よりも径方向内側に配置された第2リップ部83とを備えて二股状をなしている。
さらに、第1、第2のリップ部82、83は、共通の根元部81を弾性変形部とすると共に、これら第1、第2のリップ部82、83自身においてもそれぞれ弾性変形可能に形成されている。
そして、図2に示すように、内輪32と外輪40との間の環状空間に第1、第2の両金属環61、71が組み込まれた初期において、第1リップ部82が第1の金属環61の環状部63に弾性的に撓んで摺接する一方、第2リップ部83は、第1の金属環61の環状部63に僅かな隙間を隔てて非接触の状態とされる。
さらに、図4に示すように、第1リップ部82の先端部82aが所定量摩耗されたときに、第2リップ部83の先端部83aが第1の金属環61の環状部63に弾性的に撓んで摺接するように、弾性層74からの第1、第1のリップ部82、83の各先端部82a、83aの延出長さがそれぞれ設定されている。
軸方向リップ80は、弾性層74から共通の根元部81を有して第1の金属環61の環状部63に向けて突出された第1リップ部82と、この第1リップ部82よりも径方向内側に配置された第2リップ部83とを備えて二股状をなしている。
さらに、第1、第2のリップ部82、83は、共通の根元部81を弾性変形部とすると共に、これら第1、第2のリップ部82、83自身においてもそれぞれ弾性変形可能に形成されている。
そして、図2に示すように、内輪32と外輪40との間の環状空間に第1、第2の両金属環61、71が組み込まれた初期において、第1リップ部82が第1の金属環61の環状部63に弾性的に撓んで摺接する一方、第2リップ部83は、第1の金属環61の環状部63に僅かな隙間を隔てて非接触の状態とされる。
さらに、図4に示すように、第1リップ部82の先端部82aが所定量摩耗されたときに、第2リップ部83の先端部83aが第1の金属環61の環状部63に弾性的に撓んで摺接するように、弾性層74からの第1、第1のリップ部82、83の各先端部82a、83aの延出長さがそれぞれ設定されている。
この実施例1に係る密封装置は上述したように構成される。
したがって、内輪32と外輪40との間の環状空間に密封装置60を組み付ける場合、まず、第2の金属環71がその第2の金属環71の筒状部72において、外輪40の一端開口部側から内周面43の所定位置まで圧入されて組み付けられる。
次に、第1の金属環61がその筒状部62において、内輪32の一端側から外周面の所定位置まで圧入されて組み付けられる。
したがって、内輪32と外輪40との間の環状空間に密封装置60を組み付ける場合、まず、第2の金属環71がその第2の金属環71の筒状部72において、外輪40の一端開口部側から内周面43の所定位置まで圧入されて組み付けられる。
次に、第1の金属環61がその筒状部62において、内輪32の一端側から外周面の所定位置まで圧入されて組み付けられる。
図2に示すように、内輪32と外輪40との間の環状空間に第1、第2の金属環61、71が組み込まれた初期において、第1の金属環61に形成された軸方向リップ80の第1リップ部82の先端部82aが第1の金属環61の環状部63に弾性的に撓んで摺接し、第2リップ部83の先端部83aは、第1の金属環61の環状部63の側面に僅かな隙間を隔てて非接触の状態とされる。
このため、内・外輪32、40が相対的に回転する軸受回転時の際に、複数の軸方向リップを金属環の環状部にそれぞれ摺接させて二重(又は多重)に密封する場合と比べ、軸方向リップ80の第1リップ部82のみの摺動摩擦力に抑えることができ、トルク損失を抑制することができる。
また、長期間の使用によって第1リップ部82の先端部82aが所定量摩耗されたときには、図4に示すように、第2リップ部83の先端部83aが第1の金属環61の環状部63に摺接することで密封性を確保することができ、密封性の向上を図ることができる。
このため、内・外輪32、40が相対的に回転する軸受回転時の際に、複数の軸方向リップを金属環の環状部にそれぞれ摺接させて二重(又は多重)に密封する場合と比べ、軸方向リップ80の第1リップ部82のみの摺動摩擦力に抑えることができ、トルク損失を抑制することができる。
また、長期間の使用によって第1リップ部82の先端部82aが所定量摩耗されたときには、図4に示すように、第2リップ部83の先端部83aが第1の金属環61の環状部63に摺接することで密封性を確保することができ、密封性の向上を図ることができる。
また、この実施例1において、軸方向リップ80の第1、第2のリップ部82、83は、共通の根元部81を弾性変形部として弾性的に撓む。これによって、図4に示すように、第1リップ部82の先端部82aが所定量摩耗されたときには、根元部81の弾性変形部の弾性変形に基づく弾発力によって第2リップ部83の先端部83aが第1の金属環61の環状部63に弾性的に撓んで確実に摺接する。このため、密封性を良好に確保することができ、密封装置としての機能を長期間にわたって維持することができる。
なお、この発明は前記実施例1に限定するものではない。
例えば、前記実施例1においては、車輪用転がり軸受装置(車輪用ハブユニット)のアンギュラ玉軸受31を構成する内輪32と外輪40との間の環状空間に組み付けられる密封装置60である場合を例示したが、各種の転がり軸受、例えば、単列、複列のアンギュラ玉軸受、円すいころ軸受、円筒こと軸受等に採用することができる。
また、転がり軸受以外においても、相対的に回転される内・外輪の間の環状空間を密封する密封装置として採用することができる。
また、前記実施例1においては、第2の金属環71に、第1、第2のリップ部82、83を有する軸方向リップ80が形成される場合を例示したが、第1の金属環61に第1、第2のリップ部82、83を有する軸方向リップ80が形成される場合においても実施可能である。
また、前記実施例1においては、内輪32と外輪40との間に密封装置60を組み付ける場合、まず、第2の金属環71を外輪40に取り付けてから、第1の金属環61を内輪32に取り付けたが、予め第1の金属環61と第2の金属環71とを組み合わせておいて一体物としておき、内輪32と外輪40との間に同時に組み付けるようにしてもよい。但し、この場合には、第1のリップ82、第2のリップ83と環状部63との接触状態が前記実施例1と同じになるよう、第1の金属環61の内輪32への軸方向の取り付け位置、及び第2の金属環71の外輪40への軸方向の取り付け位置を組み付け時に調整するようにする。
例えば、前記実施例1においては、車輪用転がり軸受装置(車輪用ハブユニット)のアンギュラ玉軸受31を構成する内輪32と外輪40との間の環状空間に組み付けられる密封装置60である場合を例示したが、各種の転がり軸受、例えば、単列、複列のアンギュラ玉軸受、円すいころ軸受、円筒こと軸受等に採用することができる。
また、転がり軸受以外においても、相対的に回転される内・外輪の間の環状空間を密封する密封装置として採用することができる。
また、前記実施例1においては、第2の金属環71に、第1、第2のリップ部82、83を有する軸方向リップ80が形成される場合を例示したが、第1の金属環61に第1、第2のリップ部82、83を有する軸方向リップ80が形成される場合においても実施可能である。
また、前記実施例1においては、内輪32と外輪40との間に密封装置60を組み付ける場合、まず、第2の金属環71を外輪40に取り付けてから、第1の金属環61を内輪32に取り付けたが、予め第1の金属環61と第2の金属環71とを組み合わせておいて一体物としておき、内輪32と外輪40との間に同時に組み付けるようにしてもよい。但し、この場合には、第1のリップ82、第2のリップ83と環状部63との接触状態が前記実施例1と同じになるよう、第1の金属環61の内輪32への軸方向の取り付け位置、及び第2の金属環71の外輪40への軸方向の取り付け位置を組み付け時に調整するようにする。
31 アンギュラ玉軸受(転がり軸受)
32 内輪
40 外輪
60 密封装置
61 第1の金属環
62 筒状部
63 環状部
71 第2の金属環
72 筒状部
73 環状部
75 径方向リップ
80 軸方向リップ
81 根元部
82 第1リップ部
83 第2リップ部
32 内輪
40 外輪
60 密封装置
61 第1の金属環
62 筒状部
63 環状部
71 第2の金属環
72 筒状部
73 環状部
75 径方向リップ
80 軸方向リップ
81 根元部
82 第1リップ部
83 第2リップ部
Claims (2)
- 相対的に回転される内・外輪の間の環状空間を密封する密封装置であって、
前記内輪の外周面に嵌込まれる筒状部と、この筒状部の一端から径方向外方に突設された環状部とを一体に有する第1の金属環と、
前記外輪の内周面に嵌込まれる筒状部と、この筒状部の一端から径方向内方に突設され、かつ前記第1の金属環の環状部に対向する環状部とを一体に有する第2の金属環とを備え、
前記第1、第2の両金属環のうち、一方の金属環の環状部には、他方の金属環の環状部に向けて突出する弾性体よりなる軸方向リップが形成され、
前記軸方向リップは、第1、第2のリップ部を有し、
前記環状空間に前記第1、第2の両金属環が組み込まれた初期において、前記第1リップ部は前記他方の金属環の環状部に摺接する一方、前記第2リップ部は前記他方の金属環の環状部に非接触の状態とされ、
前記第1リップ部が所定量摩耗されたときに、前記第2リップ部が前記他方の金属環の環状部に摺接する構成にしてあることを特徴とする密封装置。 - 請求項1に記載の密封装置であって、
軸方向リップの第1、第2のリップ部は、共通の根元部を有し、かつこの根元部を弾性変形部として一方の金属環の環状部に一体状に接合されると共に、二股状をなして他方の金属環の環状部に向けて突出していることを特徴とする密封装置。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2007084375A JP2008240949A (ja) | 2007-03-28 | 2007-03-28 | 密封装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2007084375A JP2008240949A (ja) | 2007-03-28 | 2007-03-28 | 密封装置 |
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|---|---|
| JP2008240949A true JP2008240949A (ja) | 2008-10-09 |
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|---|---|---|---|
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|---|---|
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-
2007
- 2007-03-28 JP JP2007084375A patent/JP2008240949A/ja active Pending
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