JP2008133467A - 硬質発泡合成樹脂の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】下記ポリオール(A)及びポリオール(B)を含み、開環付加重合させる全アルキレンオキシドに占めるエチレンオキシドの割合が30〜60質量%であるポリオールを用いる硬質発泡合成樹脂の製造方法。
ポリオール(A):脂肪族アミン及び/又は脂環族アミンにアルキレンオキシドを開環付加重合させて得られた水酸基価が100〜800mgKOH/g、エチレンオキシドの割合が25質量%以上であるポリエーテルポリオール。
ポリオール(B):マンニッヒ縮合物にアルキレンオキシドを開環付加重合させて得られた水酸基価が200〜500mgKOH/gのポリエーテルポリオール。
【選択図】なし
Description
スプレー法の利点は、施工の際に対象となる壁面等の形状に左右されず、所望の厚さの断熱材を施工できる点である。スプレー法の中でも多層吹き付け法は、硬質フォームを多層に積層し、高い断熱性能を有する厚い断熱層を形成することが可能である。
このスプレー法では、壁面等に吹き付けた反応液を速やかに発泡させて硬化させる必要がある。そのため、触媒活性の高い、鉛化合物等の金属触媒を使用するのが一般的である。
そこで、特定のアミン触媒を用い、ヒドロキシアルキル化ポリアルキレンポリアミンを一定量添加することで、鉛化合物触媒を殆ど使用せずに、硬質フォーム製造時の反応性を高める技術が開示されている(特許文献1参照)。
また、水発泡スプレー法において、触媒としてビスマス化合物等を用いることで、反応性を補う技術が開示されている(特許文献2、3参照)。また、ピペラジン系ポリオールを併用して反応活性を向上させる方法が開示されている(特許文献4〜6)。
本発明は上記の問題を解決し、鉛化合物等の環境問題を引き起こす可能性のある金属触媒を全く又は殆ど使用せず、かつアミン触媒を大幅に増量することなく、スプレー法で使用可能な高い反応性を有し、かつスプレー法による施行性に優れた硬質フォームの製造方法を提供することを課題とする。
[1]ポリオールとポリイソシアネートとを発泡剤、整泡剤および触媒の存在下で反応させて硬質発泡合成樹脂を製造する方法において、前記ポリオールが、下記ポリオール(A)及びポリオール(B)を含み、開環付加重合させる全アルキレンオキシドに占めるエチレンオキシドの割合が30〜60質量%であることを特徴とする硬質発泡合成樹脂の製造方法。
ポリオール(A):開始剤(S1)にアルキレンオキシドを開環付加重合させて得られた水酸基価が100〜800mgKOH/gのポリエーテルポリオールであり、開始剤(S1)は、脂肪族アミン及び脂環族アミンからなる群から選ばれる少なくとも一種であり、開環付加重合させるアルキレンオキシドに占めるエチレンオキシドの割合が25質量%以上であるポリエーテルポリオール。
ポリオール(B):開始剤(S2)にアルキレンオキシドを開環付加重合させて得られた水酸基価が200〜500mgKOH/gのポリエーテルポリオールであり、開始剤(S2)は、フェノール類、アルデヒド類、およびアルカノールアミン類を反応させて得られたマンニッヒ縮合物であるポリエーテルポリオール。
[3]前記ポリオール(A)が、前記開始剤(S1)にプロピレンオキシドを開環付加重合させて得られた水酸基価が250〜800mgKOH/gのポリオール(A2)を含む[1]または[2]に記載の硬質発泡合成樹脂の製造方法。
[4]前記開始剤(S1)がエチレンジアミンおよび/またはピペラジン類である[1]〜[3]の何れかに記載の硬質発泡合成樹脂の製造方法。
[5]前記ポリオール(B)は、開環付加重合させるアルキレンオキシドに占めるエチレンオキシドの割合が50〜95質量%である[1]〜[4]の何れかに記載の硬質発泡合成樹脂の製造方法。
[6]前記ポリオールが、ポリオール(A)を20〜80質量%、ポリオール(B)を5〜40質量%含む[1]〜[5]の何れかに記載の硬質発泡合成樹脂の製造方法。
[7]前記ポリオールが、さらに、多価アルコール類にアルキレンオキシドを開環付加重合させて得られた、水酸基数が2〜4、水酸基価が25〜200mgKOH/gであるポリオール(C)を含む[1]〜[6]の何れかに記載の硬質発泡合成樹脂の製造方法。
[9]スプレー法による請求項1〜8の何れかに記載の硬質発泡合成樹脂の製造方法。
[10]前記スプレー法が多層吹き付け法である[9]に記載の硬質発泡合成樹脂の製造方法。
本発明におけるポリオールとしては、下記ポリオール(A)及びポリオール(B)を含み、開環付加重合させる全アルキレンオキシドに占めるエチレンオキシドの割合が30〜60質量%、好ましくは、30〜55質量%であるものを用いる。エチレンオキシドの割合が上記範囲内であれば、ポリイソシアネートとの反応性が高くなり、また、得られる硬質フォームの接着性が向上する。
ポリオール(A)は、開始剤(S1)にアルキレンオキシドを開環付加重合させて得られた水酸基価が100〜800mgKOH/gのポリエーテルポリオールであり、開始剤(S1)は、脂肪族アミン及び脂環族アミンからなる群から選ばれる少なくとも一種であり、開環付加重合させるアルキレンオキシドに占めるエチレンオキシドの割合が25質量%以上であるポリエーテルポリオールである。
脂肪族アミンとしては、アルキルアミン類、アルカノールアミン類が挙げられる。アルキルアミン類としては、例えば、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラアミン等が挙げられる。アルカノールアミン類としては、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、1−アミノ−2−プロパノール、アミノエチルエタノールアミン等が挙げられる。
ピペリジン類としては、1−(2−アミノエチル)ピペリジン等が挙げられる。ピペラジン類としては、ピペラジン、N−アミノメチルピペラジン、1−(2−アミノエチル)ピペラジン等が挙げられる。ピロリジン類としては、1−(2−アミノエチル)ピロリジン等が挙げられる。
エチレンオキシド以外のアルキレンオキシドとしては、プロピレンオキシドを用いることが好ましい。
エチレンオキシドの割合が高くなると、ポリオール(A)に存在する一級水酸基の割合が高くなり、ポリオール(A)の反応性が高くなる。また、得られる硬質フォームの接着性が向上する。
水酸基価が100mgKOH/g以上であることにより、得られる硬質フォームが収縮しにくくなる。水酸基価が800mgKOH/g以下であることにより、ポリオールの粘度を低く抑えつつ、得られる硬質フォームに機械的特性を付与する事ができる。
ポリオール(A)は、前記開始剤(S1)にエチレンオキシドを開環付加重合させて得られた水酸基価が100〜700mgKOH/gのポリオール(A1)を含むことか好ましい。
ポリオール(A1)を含むことにより、ポリオール(A)の反応性が高くなる。また、得られる硬質フォームの接着性が向上する。
ポリオール(A1)の平均官能基数は2〜8が好ましく、2〜6がより好ましい。ポリオール(A1)の平均官能基数は、ポリオール(A1)の製造に用いた開始剤(S1)の活性水素原子の数平均と等しい。
ポリオール(A)は、前記開始剤(S1)にプロピレンオキシドを開環付加重合させて得られた水酸基価が250〜800mgKOH/gのポリオール(A2)を含むことが好ましい。
ポリオール(A2)を含むことにより、発泡剤としてHFCを用いた場合でも原料全体の蒸気圧を低く抑えることが可能となる。また、スプレー法で施工した場合、フォームの横流れを抑制することができる。
ポリオール(A2)の平均官能基数は2〜8が好ましく、2〜6がより好ましい。ポリオール(A2)の平均官能基数は、ポリオール(A2)の製造に用いた開始剤(S1)の活性水素原子の数平均と等しい。
ポリオール(A)は、ポリオール(A1)または(A2)以外のポリオール(A3)を含んでいてもよい。
ポリオール(A3)の割合は、ポリオール全体の50質量%以下が好ましく、45質量%以下がより好ましい。
ポリオール(A3)において、開始剤(S1)に開環付加重合させるアルキレンオキシドとしては、エチレンオキシドとプロピレンオキシドを併用することが好ましい。この場合、開環付加重合させる順序は、プロピレンオキシドを先にし、エチレンオキシドを後にすることが好ましい。
ポリオール(B)は、開始剤(S2)にアルキレンオキシドを開環付加重合させて得られた水酸基価が200〜500mgKOH/gのポリエーテルポリオールであり、開始剤(S2)は、フェノール類、アルデヒド類、およびアルカノールアミン類を反応させて得られたマンニッヒ縮合物であるポリエーテルポリオールである。
アルデヒド類としては、ホルムアルデヒド、パラホルムアルデヒド、アセトアルデヒド等が挙げられ、ホルムアルデヒド、パラホルムアルデヒドがフォームの接着性を向上させる点で好ましい。
アルカノールアミン類としては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、1−アミノ−2−プロパノール、アミノエチルエタノールアミン等が挙げられる。この内、ジエタノールアミンが、得られる硬質フォームの強度向上とポリオールの粘度低減のバランスを取る上で好ましい。
上記原料の割合において、フェノール類の1モルに対するアルデヒド類の割合は、1.2〜2.5モルがより好ましく、1.4〜2.3モルがさらに好ましい。また同じくフェノール類の1モルに対するアルカノールアミン類の割合は、1.2〜2.5モルがより好ましく、1.4〜2.3モルがさらに好ましい。
この割合とすることで、ポリオール(B)と後述する発泡剤との相溶性が向上し、さらにイソシアネートを含む原料の混合性が良好となり、得られる硬質フォームの外観向上、機械的特性の向上に効果がある。
エチレンオキシド以外のアルキレンオキシドとしては、プロピレンオキシドを用いることが好ましい。
この順番で開環付加重合することで、ポリオール(B)の水酸基の多くは一級水酸基となり、ポリオール(B)の反応性が高くなるため、ポリイソシアネートとの反応性が高くなる。その結果、得られる硬質フォームの外観が良好になりやすく好ましい。また同時に得られる硬質フォームの接着性の向上に効果がある。
本発明のポリオールは、ポリオール(A)とポリオール(B)に加えて、さらに、ポリオール(C)を含むことが好ましい。
ポリオール(C)は、多価アルコール類にアルキレンオキシドを開環付加重合させて得られた、水酸基数が2〜4、水酸基価が25〜200mgKOH/gであるポリオールである。
すなわち、ポリオール(C)は、水酸基数が2〜4の多価アルコール類を開始剤とし、アルキレンオキシドを開環付加重合させて得られたポリエーテルポリオールである。
プロピレンオキシドとエチレンオキシドとを併用する場合、アルキレンオキシドを開環付加重合させる順序は、プロピレンオキシドを先にし、エチレンオキシドを後にすることが好ましい。
上記割合であれば、ポリオール(C)が適当な反応活性を有することとなり、また、貯蔵安定性も良好となり好ましい。
ポリオール(C)の一級水酸基の割合は、60〜100%であることが好ましい。
ポリオール(C)の水酸基価が25mgKOH/g以上であれば、得られる硬質フォームが収縮しにくくなり好ましい。すなわち、上記範囲内であれば、原料の混合性を良好に保ちながら、硬質フォームの接着強度、特に初期の接着強度を高くでき好ましい。
本発明のポリオールは、ポリオール(A)およびポリオール(B)を用い、好ましくはさらにポリオール(C)を用いるが、さらに、ポリオール(A)、(B)または(C)以外のポリオール(D)を用いることができる。
ポリオール(D)の割合は、ポリオール全体の25質量%以下が好ましく、10質量%以下がより好ましい。
ポリオール(D)としては、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリカーボネートポリオール、アクリルポリオール等が例示できる。またポリマー微粒子が安定に分散したポリマー分散ポリオールを併用してもよい。
ポリオール(D)の水酸基価は300〜600mgKOH/gが好ましい。
本発明においてポリイソシアネートとしては、イソシアネート基を2以上有する芳香族系、脂環族系、脂肪族系等のポリイソシアネート;前記ポリイソシアネートの2種類以上の混合物;これらを変性して得られる変性ポリイソシアネート等が挙げられる。
具体例としては、トリレンジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、ポリメチレンポリフェニルイソシアネート(通称:クルードMDI)、キシリレンジイソシアネート(XDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)等のポリイソシアネートまたはこれらのプレポリマー型変性体、ヌレート変性体、ウレア変性体、カルボジイミド変性体等が挙げられる。このうち、クルードMDI、またはその変性体が好ましく、クルードMDIの変性体が特に好ましい。
ここで、触媒としてウレタン化触媒を主に用いるウレタン処方においては、ポリイソシアネート化合物の使用量はイソシアネート指数で、50〜170が好ましく、70〜150がより好ましい。
また触媒としてイソシアネート基の三量化反応を促進させる触媒を主に用いるイソシアヌレート処方においては、ポリイソシアネート化合物の使用量はイソシアネート指数で、120〜300が好ましく、150〜270がより好ましい。本発明においては接着性等の観点からウレタン処方を採用することが好ましく、前記イソシアネート指数は50〜170が好ましい。
本発明に用いる触媒としては、例えば、有機金属化合物、カルボン酸金属塩、第3級アミンや第4級アンモニウム塩等を挙げることができ、2種以上を併用することができる。
本発明では、反応性の高いポリオールを使用するので、鉛、錫、水銀等の金属化合物からなる触媒を使用せず、又は殆ど使用せずに反応させることが可能である。
カルボン酸としては、例えば、酢酸、プロピオン酸、2−エチルヘキサン酸、アジピン酸等の脂肪族モノ及びジカルボン酸類、安息香酸、フタル酸等の芳香族モノ及びジカルボン酸類等が挙げられる。
また、カルボン酸塩を形成すべき金属としては、リチウム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属が好適な例として挙げられる。
本発明においては、発泡剤として水とハイロドフルオロカーボンを用いることが好ましい。発泡剤としての水の使用量は、ポリオール100質量部に対し、0.5〜5質量部が好ましい。またハイドロフルオロカーボンの使用量は、ポリオール100質量部に対し5〜60質量部が好ましく、10〜45質量部がより好ましい。
このうち、HFC−134a、HFC−245faおよびHFC−365mfcからなる群から選ばれる1種以上を用いることが好ましい。
本発明においては良好な気泡を形成するため整泡剤を用いる。整泡剤としては例えば、シリコーン系整泡剤、含フッ素化合物系整泡剤が挙げられる。整泡剤の使用量は、適宜選定すればよいが、ポリオール化合物100質量部に対して0.1〜10質量部が好ましい。
本発明では、上述したポリオール、ポリイソシアネート、触媒、発泡剤、整泡剤の他に、任意の配合剤が使用できる。配合剤としては、炭酸カルシウム、硫酸バリウム等の充填剤;酸化防止剤、紫外線吸収剤等の老化防止剤;難燃剤、可塑剤、着色剤、抗カビ剤、破泡剤、分散剤、変色防止剤等が挙げられる。
本発明の製造方法は、迅速な反応が求められる施工方法、特にスプレー法に適している。スプレー法は、ポリオールシステム液とポリイソシアネート化合物とを施工面に吹き付けながら反応させる発泡方法である。
スプレー法は、工事現場にて直接硬質フォームを製造することから、工事コストを抑制できる、凹凸のある施工面にも隙間なく施工できる等の長所を有している。そのため、建築現場において壁、天井等に硬質フォームの断熱材を施工する際に採用されることが多い。具体的な施工例としては、マンション、オフィスビル、プレハブ冷凍倉庫等の断熱材が挙げられる。特に本発明の硬質フォームの製造方法は冷凍倉庫の断熱材の施工に好適である。
スプレー法としては種々の方法が知られているが、特にポリオールとポリイソシアネートとをミキシングヘッドで混合して発泡させるエアレススプレー発泡が好ましい。
本発明の製造方法によれば、初期接着性、断熱性能に優れ、横流れ、割れ等の問題が発生しにくいことから、同一面に対して複数回吹き付けを繰り返す多層吹き付けによる硬質フォームの施工に好適である。例えば、30mm弱のフォーム層を4層施工することにより、100mm余りのフォーム層が得られる。多層吹き付けによれば、特に高い断熱性を達成することができる。
本発明の製造方法により製造される硬質フォームの密度は、25〜40kg/m3が好ましい。密度は発泡剤の量により調節可能であり、発泡剤を多く用いれば軽くすることは可能であるが、発泡剤を多く用いると得られた硬質フォームが収縮しやすい傾向がある。
本発明の製造方法により製造される硬質フォームの独立気泡率は85%以上であることが好ましい。独立気泡率が高いとは、硬質フォームの発泡の際に形成されるセルが閉じている比率が高いことを意味し、断熱性能が高いことに通じる。一方独立気泡率が低ければ、セルは通気性を有することとなり、断熱性能は低いこととなる。独立気泡率は整泡剤の種類と量を選択することによりある程度調節可能である。
・ポリオールA11:1−(2−アミノエチル)ピペラジンを開始剤として、エチレンオキシド(以後EOと略す)を付加させて得られた、水酸基価が350mgKOH/gのポリエーテルポリオール。
・ポリオールA12:エチレンジアミンを開始剤として、EOを付加させて得られた、水酸基価が300mgKOH/gのポリエーテルポリオール。
・ポリオールA13:エチレンジアミンを開始剤として、EOを付加させて得られた、水酸基価が760mgKOH/gのポリエーテルポリオールと、ポリオールA11とを質量比2:8で混合して得られた水酸基価が432mgKOH/gのポリエーテルポリオール。
・ポリオールA21:1−(2−アミノエチル)ピペラジンを開始剤として、プロピレンオキシド(以後POと略す)を付加させて得られた、水酸基価が300mgKOH/gのポリエーテルポリオール。
・ポリオールA22:モノエタノールアミンを開始剤として、POを付加させて得られた、水酸基価が350mgKOH/gのポリエーテルポリオール。
・ポリオールA23:エチレンジアミンを開始剤として、POを付加させて得られた、水酸基価が760mgKOH/gのポリエーテルポリオール。
・ポリオールA24:エチレンジアミンを開始剤として、POを付加させて得られた、水酸基価が350mgKOH/gのポリエーテルポリオール。
・ポリオールA25:エチレンジアミンを開始剤として、POを付加させて得られた、水酸基価が550mgKOH/gのポリエーテルポリオール。
・ポリオールA26:モノエタノールアミンを開始剤として、POを開環付加重合させ得られた、水酸基価が500mgKOH/gのポリエーテルポリオール。
・ポリオールA31:1−(2−アミノエチル)ピペラジンを開始剤として、POとEOとをこの順序で付加させて得られた水酸基価が350mgKOH/gのポリエーテルポリオール。付加させたPOとEOの合計量に対するEOの割合は60質量%である。
・ポリオールB1:ノニルフェノール1モルに対し、ホルムアルデヒド1.4モル及びジエタノールアミン2.2モルを反応させて得られたマンニッヒ化合物を開始剤として、PO、EOをこの順序で開環付加重合させて得られた水酸基価300mgKOH/gのポリエーテルポリオール。付加させたPOとEOの合計量に対するEOの割合は60質量%である。
・ポリオールB2:ノニルフェノール1モルに対し、ホルムアルデヒド2.2モル及びジエタノールアミン2.2モルを反応させて得られたマンニッヒ化合物を開始剤として、PO、EOをこの順で開環付加重合させて得られた水酸基価430mgKOH/gポリエーテルポリオール。付加させたPOとEOの合計量に対するEOの割合は24質量%である。
・ポリオールB3:ノニルフェノール1モルに対し、ホルムアルデヒド2.2モル及びジエタノールアミン2.2モルを反応させて得られたマンニッヒ化合物を開始剤として、POを開環付加重合させて得られた水酸基価470mgKOH/gのポリエーテルポリオール。
・ポリオールC1:グリセリンを開始剤として、POとEOとをこの順序で付加させて得られた、水酸基価56mgKOH/gのポリエーテルポリオール。付加させたPOとEOの合計量に対するEOの割合は13質量%である。
・ポリオールD1:しょ糖とグリセリンの混合物を開始剤として(混合比は質量比で1.5:1)、POを開環付加重合させて得られた、水酸基価が300mgKOH/gのポリエーテルポリオール。
・ポリオールD2:ビスフェノールAを開始剤として、EOを開環付加重合させて得られた、水酸基価280mgKOH/gのポリエーテルポリオール。
・3級アミン触媒:トリエチレンジアミンのジプロピレングリコール溶液(商品名:TEDA−L33、東ソー社製)。
・触媒A:2−エチルヘキサン酸鉛のミネラルスピリット溶液(商品名:ニッカオクチックス鉛20%、日本化学産業社製)。
・触媒B:2−エチルヘキサン酸カリウム(商品名:プキャット15G、日本化学産業社製)。
・触媒C:2−エチルヘキシル酸ビスマス(商品名:プキャット25、日本化学産業社製)
製造例1〜23として、表1および表2に示す配合にて、以下の方法で硬質フォームを製造した。製造例1〜13は実施例、例14〜23は比較例である。なお、表1および表2に示す数値は、特に断りのない限り質量部である。
なお、表1および表2に記載したポリオール全体についての開環付加重合させるアルキレンオキシドに占めるエチレンオキシドの割合(ポリオール全体のEO/AO)は、使用した各ポリオールのEOの割合と配合比率から求めた。また、ポリオール(A)の水酸基価は、ポリオール(A)として使用した各ポリオール(A1)、ポリオール(A2)、ポリオール(A3)の水酸基価と配合比率から求めた。また、ポリオール(A)の付加した全アルキレンオキシドに占めるエチレンオキシドの割合(EO/AO)は、ポリオール(A)として使用した各ポリオール(A1)、ポリオール(A2)、ポリオール(A3)のEOの割合と配合比率から求めた。
表1および表2に従って調製した各ポリオールシステム液の30gと、これとポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート(商品名:MR−200、日本ポリウレタン工業社製)33g(ポリオールシステム液とポリイソシアネートが体積比1:1となる量)をカップに秤量し、各々の液温を15℃に調整した後、3000rpmに調整した撹拌翼を用いて手撹拌にてクリームタイムの直前(透明になる瞬間)まで混合し、硬質フォームを製造した。
反応性の指標として、以下のようにして、クリームタイム(以下「CT」という)とライズタイム(以下「RT」という)を測定した。結果を表1および表2に示す。
・CT
ポリオールシステム液とポリイソシアネートとの撹拌混合開始直後から、混合液が白色化し発泡が始まるまでの時間をCTとした。
・RT
ポリオールシステム液とポリイソシアネートとの撹拌混合開始直後から、見かけ上発泡が終了するまでの時間をRTとした。
調製したポリオールシステム液と、ポリイソシアネートを、ガスマー社スプレー発泡機(FF−1600)を用いて、冬場の発泡条件である液温36℃、室温10℃の条件下で、発泡、反応させて硬質ポリウレタンフォームを製造した。ポリオールシステム液と、前記ポリイソシアネートとの吐出体績比は1/1とした。
吹き付けは、厚さ1mmの下吹き層を施工した後に、一層の厚さが25〜30mmとなるように3層吹き付け施工し、合計で4回積層した。各層の吹き付け後、次の層の吹き付けを開始するまでの時間(インターバル)は、30秒とした。
得られた硬質フォームのコア密度を、JIS A9526に準拠して測定した。結果を表1および表2に示す。
施工から一日後に、得られた硬質ポリウレタンフォームを基材から剥がして、基材と硬質フォーム層との界面の接着状態を観察した。以下の基準にしたがって目視で観察し、接着性を評価した。結果を表1に示す。
なお、観察面とは、硬質フォームを剥がした後の基材全面のことである。また、接着不良部分とは、観察面において硬質フォームの付着が殆どない部分(剥がす前から、硬質フォームと基材が剥離していた部分)をいう。
1:観察面のほぼ全体に接着不良部分が認められ、実用上問題がある程度。
2:観察面内に小さな接着不良部分が5ヶ所以上認められ、実用上問題がある程度。
3:観察面内に小さな接着不良部分が1〜4ヶ所認められるが、実用上影響がない程度。
4:観察面内に接着不良部分が認められず、実用上優れている程度。
得られた硬質フォームが、基材の端部から横に伸びてはみ出した距離(横伸び距離、単位:mm)を測定し、以下の基準で横流れを評価した。結果を表1に示す。
×:横伸び距離が10mm以上であり、実用上問題があり使用できない。
○:横伸び距離が5mm以上10mm未満であり、実用上は影響が少ない。
◎:横伸び距離が5mm未満であり、実用上優れている。
これに対して、表2に示すように、比較例である製造例16〜23は、反応性が低かった。また、製造例19〜22は、接着性や横流れの評価に劣っていた。さらに、製造例16〜18、及び製造例23は、施工自体ができず、接着性や横流れを評価することもできなかった。
Claims (10)
- ポリオールとポリイソシアネートとを発泡剤、整泡剤および触媒の存在下で反応させて硬質発泡合成樹脂を製造する方法において、前記ポリオールが、下記ポリオール(A)及びポリオール(B)を含み、開環付加重合させる全アルキレンオキシドに占めるエチレンオキシドの割合が30〜60質量%であることを特徴とする硬質発泡合成樹脂の製造方法。
ポリオール(A):開始剤(S1)にアルキレンオキシドを開環付加重合させて得られた水酸基価が100〜800mgKOH/gのポリエーテルポリオールであり、開始剤(S1)は、脂肪族アミン及び脂環族アミンからなる群から選ばれる少なくとも一種であり、開環付加重合させるアルキレンオキシドに占めるエチレンオキシドの割合が25質量%以上であるポリエーテルポリオール。
ポリオール(B):開始剤(S2)にアルキレンオキシドを開環付加重合させて得られた水酸基価が200〜500mgKOH/gのポリエーテルポリオールであり、開始剤(S2)は、フェノール類、アルデヒド類、およびアルカノールアミン類を反応させて得られたマンニッヒ縮合物であるポリエーテルポリオール。 - 前記ポリオール(A)が、前記開始剤(S1)にエチレンオキシドを開環付加重合させて得られた水酸基価が100〜700mgKOH/gのポリオール(A1)を含む請求項1に記載の硬質発泡合成樹脂の製造方法。
- 前記ポリオール(A)が、前記開始剤(S1)にプロピレンオキシドを開環付加重合させて得られた水酸基価が250〜800mgKOH/gのポリオール(A2)を含む請求項1または2に記載の硬質発泡合成樹脂の製造方法。
- 前記開始剤(S1)がエチレンジアミンおよび/またはピペラジン類である請求項1〜3の何れかに記載の硬質発泡合成樹脂の製造方法。
- 前記ポリオール(B)は、開環付加重合させるアルキレンオキシドに占めるエチレンオキシドの割合が20〜95質量%である請求項1〜4の何れかに記載の硬質発泡合成樹脂の製造方法。
- 前記ポリオールが、ポリオール(A)を20〜80質量%、ポリオール(B)を5〜40質量%含む請求項1〜5の何れかに記載の硬質発泡合成樹脂の製造方法。
- 前記ポリオールが、さらに、多価アルコール類にアルキレンオキシドを開環付加重合させて得られた、水酸基数が2〜4、水酸基価が25〜200mgKOH/gであるポリオール(C)を含む請求項1〜6の何れかに記載の硬質発泡合成樹脂の製造方法。
- 前記触媒が、鉛、錫、水銀以外の金属の化合物、及び第3級アミンとからなる請求項1〜7の何れかに記載の硬質発泡合成樹脂の製造方法。
- スプレー法による請求項1〜8の何れかに記載の硬質発泡合成樹脂の製造方法。
- 前記スプレー法が多層吹き付け法である請求項9に記載の硬質発泡合成樹脂の製造方法。
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