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JP2008131500A - デジタルローパスフィルタ - Google Patents

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JP2008131500A JP2006316184A JP2006316184A JP2008131500A JP 2008131500 A JP2008131500 A JP 2008131500A JP 2006316184 A JP2006316184 A JP 2006316184A JP 2006316184 A JP2006316184 A JP 2006316184A JP 2008131500 A JP2008131500 A JP 2008131500A
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Abstract

【課題】演算量を少なくし、回路規模を小さくできるデジタルローパスフィルタを提供する。
【解決手段】デジタルローパスフィルタ100に、入力信号に第一フィードバック項を減算する第一減算器111、第一減算器111の出力信号に被定数kを乗算する第一乗算器112、入力信号を所定のサンプリング時間遅延する第一遅延器113、第一遅延器113の出力信号に第一乗算器112の出力信号を加算したものを第一遅延器113の入力信号とする第一加算器114、第一加算器114の出力信号に第一フィードバック項を減算する第二減算器121、第二減算器121の出力信号に被定数kを乗算する第二乗算器122、入力信号を所定のサンプリング時間遅延したものを第一フィードバック項とする第二遅延器123、第二遅延器123の出力信号に第二乗算器122の出力信号を加算したものを第二遅延器123に入力する第二加算器124、を具備した。
【選択図】図1

Description

本発明は、デジタルフィルタ、特に再帰形IIR(Infinite Impulse Response)デジタルローパスフィルタに関し、小回路規模・低コストで、かつカットオフ周波数の可変にも応用可能なデジタルフィルタの演算フロー構成方法に関する。
従来、アナログ信号を離散時間サンプリングしたデジタルデータから所望の周波数領域以外の不要な成分を除去する等の目的で使用されるデジタルローパスフィルタの技術は公知となっている。
このようなデジタルローパスフィルタの例としては、ΔΣ型A−D変換器においてデジタル入力信号の高周波領域の量子化雑音を除去するデシメーションフィルタ等が挙げられる。
デジタルローパスフィルタの構成は一般に再帰形フィルタ(Recursive Filter)と非再帰形フィルタ(Non−Recursive Filter)とに大別されるが、製造コストの削減という点では演算量およびフィルタ係数の数が比較的少ない再帰形フィルタが適している。
再帰形フィルタは、一部の例外を除いてIIRフィルタ、すなわちインパルス応答の継続時間が無限のフィルタである。以下では、説明の便宜上、再帰型フィルタをIIRフィルタと呼ぶこととする。
IIRフィルタの設計は、一般的には以下の(1)から(3)の手順で行われる。
(1)IIRフィルタに要求される周波数特性に基づいて、基準となるアナログフィルタの特性(カットオフ周波数fおよびクオリティファクターQを含む)、およびアナログフィルタのs領域(s=jω:複素(角)周波数、ω=2πf:角周波数)における伝達関数H(s)を決定する。伝達関数H(s)は、一般に分母および分子の両方がsの多項式で表され、全体としてはsの有理関数となる。
(2)s領域の伝達関数H(s)をz領域の伝達関数H(z)に変換する、いわゆるs−z変換を行う。
(3)z領域の伝達関数H(z)を差分方程式とすることにより、IIRフィルタの演算フロー(構成)を決定する。
上記s−z変換の例としては、インパルス不変変換法(Impulse−Invariant Transformation)、双1次変換法(Bi−Linear Transformation)が知られている。
特に、双1次変換法は、デジタルフィルタの標準的な設計方法としてしばしば用いられるものである。
また、IIRフィルタの演算フロー(構成)としては、直接形I(Direct Form I)および直接形II(Direct Form II)がしばしば用いられる。
このようなIIRフィルタのうち、3次以上の高次フィルタの構成としては、図15に示す如く、IIRフィルタのs領域の伝達関数H(s)を1次フィルタと2次フィルタ(Biquad Filter;バイカッドフィルタ)の積の形に因数分解し、これら1次フィルタと2次フィルタを多段接続した縦続形(Cascade Form)フィルタが知られている。
縦続形フィルタは、一般に有限長演算における演算誤差が小さいことが知られていることから、上記1次フィルタおよび2次フィルタはIIRフィルタの基本構成要素であるといえる。
このような2次フィルタ(バイカッドフィルタ)のうち、バイカッドローパスフィルタのs領域の伝達関数H(s)を双1次変換によりz領域の伝達関数H(z)にs−z変換した場合、当該H(z)は以下の数5に示す如く、分母および分子の両方がzの二次関数で表された有理関数となる。
Figure 2008131500
数5より、上記バイカッドローパスフィルタのフィルタ係数は5個(a、a、a、b、b)である。これを直接型I(Direct Form I)および直接型II(Direct Form II)の演算フローで表すと、それぞれ図16の(a)および図16の(b)の如くとなる。
2次フィルタ(バイカッドフィルタ)のうち、バイカッドローパスフィルタのs領域の伝達関数H(s)をインパルス不変変換法によりz領域の伝達関数H(z)にs−z変換した場合、当該H(z)は以下の数6に示す如く、分母および分子の両方がzの二次関数で表された有理関数となる。
Figure 2008131500
数6より、上記バイカッドローパスフィルタのフィルタ係数は3個(a、b、b)である。これを直接型I(Direct Form I)の演算フローで表すと、図17の如くとなる。
アナログバイカッドローパスフィルタでは通常、低周波ゲインAを1と仮定して良いため、カットオフ周波数fおよびクオリティファクターQの二つの特性パラメータを定めることによりアナログバイカッドローパスフィルタの特性を設定することが可能である。
しかし、上記の如く従来の直接形Iまたは直接形IIを用いてこれをデジタルフィルタに置換した場合、フィルタ係数、および1演算周期における乗算回数が少なくとも3回は必要となる。このようなデジタルフィルタの例としては、特許文献1に記載のデジタルフィルタが挙げられる。
デジタルフィルタにおける乗算は加算演算を入力データ(入力されたデータ)のビット数分繰り返すことにより行うことから、乗算器(乗算回路)は入力データのビット数の二乗個の全加算器からなる構成となり、一般に加算器や減算器に比べて回路規模が大きくなる。そして、演算の精度が要求されて入力データのビット数が大きくなるほどその傾向が顕著になるという問題がある。
すなわち、s−z変換された伝達関数H(z)のフィルタ係数は1ビットで表すことが可能な単純な数値(例えば、2や1/2)ではなく、一般に十ビットから十数ビット(演算の精度が要求される場合にはそれ以上)の演算ビット数が必要であり、このような入力データの乗算を行う乗算器は実際の回路として実現する場合に加算器や減算器に比べて非常に大型化する。
演算回路の大規模化を回避する方法としては乗算器の演算ビット数を小さくすることが考えられるが、切り捨てによる演算誤差が発生することとなり、演算の精度が要求される場合には徒に演算ビット数を小さくすることができない。
さらに、カットオフ周波数f、クオリティファクターQ、あるいは低周波ゲインAを回路の周囲の状況や入力データ(デジタル信号)の種類等に応じて変更したい場合等、デジタルフィルタの特性を可変させたい場合にも、従来の直接形Iまたは直接形IIによる演算フローでは回路規模が大きくなってしまうという問題がある。
例えば、双1次変換法による演算フローにおいてカットオフ周波数fを可変させる場合、伝達関数H(z)のフィルタ係数をカットオフ周波数fに比例するような簡単な式で表すことができず、通常は二次以上の多項式あるいはそれ以上の複雑な式となり、これを実現するためには回路規模が大きくなってしまう。
また、ローパスフィルタの場合、その低周波ゲインAはカットオフ周波数fやクオリティファクターQの値によらず1または一定値であることが要求されることが多いが、カットオフ周波数fやクオリティファクターQを変化させるためにフィルタ係数を変化させると、その演算式によっては演算の途中におけるフィルタ係数の演算ビット数が変化してしまい、演算の切り上げまたは切り捨てが発生して低周波ゲインAが変化してしまうという問題がある。
例えば、ΔΣ型A−D変換器のデシメーションフィルタの場合、低周波領域では16〜24ビットの高い出力精度が求められる場合が多いが、フィルタ係数を変更することにより低周波ゲインまで変動してしまうと、入力信号のDCレベルが一定であっても出力信号のDCレベルが変動してしまい、ひいては高精度なデジタルローパスフィルタを実現することが困難である。
特開平10−150344号公報
本発明は以上の如き状況に鑑み、演算量を少なくし、ひいては回路規模を小さくすることが可能なデジタルローパスフィルタを提供するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、
入力信号に第一フィードバック項を減算したものを出力する第一減算器と、
前記第一減算器の出力信号に被定数kを乗算したものを出力する第一乗算器と、
入力信号を所定のサンプリング時間遅延したものを出力する第一遅延器と、
前記第一遅延器の出力信号に前記第一乗算器の出力信号を加算したものを出力し、これを前記第一遅延器に入力する第一加算器と、
前記第一加算器の出力信号に前記第一フィードバック項を減算したものを出力する第二減算器と、
前記第二減算器の出力信号に被定数kを乗算したものを出力する第二乗算器と、
入力信号を所定のサンプリング時間遅延したものを前記第一フィードバック項として出力する第二遅延器と、
前記第二遅延器の出力信号に前記第二乗算器の出力信号を加算したものを出力し、これを前記第二遅延器に入力する第二加算器と、
を具備するものである。
請求項2においては、
前記被定数kを所望のサンプリング周期T、所望のクオリティファクターQおよび所望のカットオフ周波数fを用いて以下の数1または数2で表されるように設定するとともに、前記被定数kを前記所望のサンプリング周期T、前記所望のクオリティファクターQおよび前記所望のカットオフ周波数fを用いて以下の数3または数4で表されるように設定するものである。
Figure 2008131500
Figure 2008131500
Figure 2008131500
Figure 2008131500
請求項3においては、
前記第一減算器の前段または前記第二加算器の後段に配置され、入力信号を所定のサンプリング時間遅延したものを出力する追加遅延器を具備するものである。
請求項4においては、
前記第二加算器の後段に配置され、入力信号の移動平均を出力する移動平均フィルタを具備するものである。
請求項5においては、
前記被定数kと前記被定数kとの比を1:2に設定するものである。
請求項6においては、
前記被定数kと前記被定数kとの比を1:3に設定するものである。
請求項7においては、
入力信号に第二フィードバック項を減算したものを出力する第三減算器と、
前記第三減算器の出力信号に被定数kを乗算したものを出力する第三乗算器と、
入力信号を所定のサンプリング時間遅延したものを第二フィードバック項として出力する第三遅延器と、
前記第三遅延器の出力信号に前記第三乗算器の出力信号を加算したものを出力し、これを前記第三遅延器に入力する第三加算器と、
を具備し、
前記第三減算器、第三乗算器、第三遅延器および第三加算器を前記第一減算器の前段または前記第二加算器の後段に配置し、
前記被定数kと前記被定数kと前記被定数kとの比を1:1:1に設定するものである。
請求項8においては、
前記被定数kおよび前記被定数kを可変とするものである。
請求項9においては、
前記被定数kおよび前記被定数kを前記カットオフ周波数fに略比例して可変とするものである。
請求項10においては、
前記被定数kを固定し、前記被定数kを可変とするものである。
請求項11においては、
前記第二乗算器の演算データ長を前記第一乗算器の演算データ長よりも短く設定するものである。
本発明の効果は、演算量を少なくし、ひいては回路規模を小さくすることができることである。
以下では図1乃至図4を用いて本発明に係るデジタルローパスフィルタの第一実施例であるデジタルローパスフィルタ100について説明する。
図1に示す如く、デジタルローパスフィルタ100は主として前段部110および後段部120を具備する。前段部110は第一減算器111、第一乗算器112、第一遅延器113および第一加算器114を具備し、後段部120は第二減算器121、第二乗算器122、第二遅延器123および第二加算器124を具備する。
第一減算器111は、入力信号に第一フィードバック項を減算したものを出力するものである。
「入力信号」は前段から送信されてきたデータを指すものであり、本実施例の第一減算器111の場合にはデジタル信号系列の入力データ(デジタルローパスフィルタ100に入力される所定のビット数を有するデジタルデータであり、後述する入力信号列x(n)に相当する)を指す。「第一フィードバック項」については後述する。
第一乗算器112は、第一減算器111の出力信号(すなわち、デジタル信号系列の入力データに第一フィードバック項を減算したもの)に被定数kを乗算したものを出力するものである。被定数kの詳細については後述する。
第一遅延器113は、入力信号を所定のサンプリング時間遅延したものを出力するものである。
本実施例の場合、第一遅延器113への「入力信号」は、後述する第一加算器114の出力信号である。
また、「所定のサンプリング時間」の長さは、通常はデジタルローパスフィルタが適用されるデジタル回路等における1サンプリング周期であるが、デジタルローパスフィルタの用途等に応じて適宜選択可能することも可能である。
第一加算器114は、第一遅延器113の出力信号(すなわち、第一遅延器113への入力信号を所定のサンプリング時間遅延したもの)に第一乗算器112の出力信号(すなわち、第一減算器111の出力信号に被定数kを乗算したもの)を加算したものを出力し、これを第一遅延器113に入力するものである。
なお、第一加算器114の出力信号は、第一遅延器113の入力信号となるだけでなく、後述する第二減算器121の入力信号ともなる。
第二減算器121は、第一加算器114の出力信号(すなわち、第一遅延器113の出力信号に第一乗算器112の出力信号を加算したもの)に第一フィードバック項を減算したものを出力するものである。「第一フィードバック項」については後述する。
第二乗算器122は、第二減算器121の出力信号(すなわち、第一加算器114の出力信号に第一フィードバック項を減算したもの)に被定数kを乗算したものを出力するものである。被定数kの詳細については後述する。
第二遅延器123は、入力信号を所定のサンプリング時間遅延したものを第一フィードバック項として出力するものである。
従って、本実施例における第一減算器111および第二減算器121に入力される「第一フィードバック項」は、第二遅延器123の出力信号である。
本実施例の場合、第二遅延器123への「入力信号」は、後述する第二加算器124の出力信号である。
また、「所定のサンプリング時間」の長さは、前述した第一遅延器113と同様に、通常はデジタルローパスフィルタが適用されるデジタル回路等における1サンプリング周期であるが、デジタルローパスフィルタの用途等に応じて適宜選択することも可能である。
第二加算器124は、第二遅延器123の出力信号(第二遅延器123への入力信号を所定のサンプリング時間遅延したもの)に第二乗算器122の出力信号(第二減算器121の出力信号に被定数kを乗算したもの)を加算したものを出力し、これを第二遅延器123に入力するものである。
また、本実施例では、第二加算器124の出力信号(すなわち、第二遅延器123の出力信号に第二乗算器122の出力信号を加算したもの)を第二遅延器123に入力するだけでなく、第二加算器124の出力信号をデジタルローパスフィルタ100の出力データとする(第二加算器124の出力信号をデジタルローパスフィルタ100の出力データとして出力する)。
デジタルローパスフィルタ100への入力信号列(デジタル信号系列の入力データ)をx(n)、デジタルローパスフィルタ100からの出力信号列(出力データ)をy(n)、第一加算器114の信号列(出力信号)をu(n)とすると、デジタルローパスフィルタ100の演算フロー(構成)は以下の数7および数8で表される。
Figure 2008131500
Figure 2008131500
数7および数8に示す如く、デジタルローパスフィルタ100の演算フロー(構成)はデジタルローパスフィルタ100への入力信号列x(n)、デジタルローパスフィルタ100からの出力信号列y(n)の他に、中間の(第三の)信号列u(n)を定義し、差分、係数乗算、積分の各演算を二回繰り返すものである。
数7における被定数kおよび数8における被定数kはフィルタ係数であり、デジタルローパスフィルタ100は、二つの乗算器(第一乗算器112および第二乗算器122)および二つのフィルタ係数メモリを用いて実現することが可能である。
このように、従来の入力信号列x(n)および出力信号列y(n)の間の差分方程式、あるいはz領域における伝達関数H(z)=Y(z)/X(z)から置換した直接形等の演算フローを用いずに、デジタルローパスフィルタ100の演算フロー(構成)を中間の(第三の)信号列u(n)を定義して組み立てることにより、デジタル演算に置換した場合に乗算を行う回数を極力削減することが可能である。
以上の如く、デジタルローパスフィルタ100は、
入力信号(本実施例の場合、デジタル信号系列の入力データ)に第一フィードバック項を減算したものを出力する第一減算器111と、
第一減算器111の出力信号に被定数kを乗算したものを出力する第一乗算器112と、
入力信号(本実施例の場合、第一加算器114の出力信号)を所定のサンプリング時間遅延したものを出力する第一遅延器113と、
第一遅延器113の出力信号に第一乗算器112の出力信号を加算したものを出力し、これを第一遅延器113に入力する第一加算器114と、
第一加算器114の出力信号に第一フィードバック項を減算したものを出力する第二減算器121と、
第二減算器121の出力信号に被定数kを乗算したものを出力する第二乗算器122と、
入力信号(本実施例の場合、第二加算器124の出力信号)を所定のサンプリング時間遅延したものを第一フィードバック項として出力する第二遅延器123と、
第二遅延器123の出力信号に第二乗算器122の出力信号を加算したものを出力し、これを第二遅延器123に入力する第二加算器124と、
を具備するものである。
このように構成することは、以下の効果を奏する。
すなわち、デジタルローパスフィルタ100を二つの乗算器(第一乗算器112および第二乗算器122)および二つのフィルタ係数メモリを用い、残りは加算器や減算器、遅延器といったシンプルな素子(回路)を用いて実現することが可能であり、回路規模への影響が大きい乗算器の数を従来の直接形Iや直接形IIによる演算フローを用いた場合(図16および図17参照)よりも少なくすることが可能である。
なお、図1に示すデジタルローパスフィルタ100は加減算を4回、乗算を2回、遅延を2回する構成であり、図17に示す従来の直接形のデジタルフィルタは加減算を2回、乗算を3回、遅延を2回する構成であることから、デジタルローパスフィルタ100は加減算については従来のものよりも演算回数が増えている。しかし、乗算は取り扱うデータのビット数分の加算演算であることから、デジタルローパスフィルタ100は図17に示す従来の直接形のデジタルフィルタよりも実質的な演算量および回路規模を遙かに小さくすることが可能である。
また、前段部110の演算および後段部120の演算は、入力値(x(n)またはu(n))および乗算時の係数(kまたはk)が異なるが演算の形態が略同じであることから、同じ演算回路(演算コア)を用いて入力値および乗算時の係数を入れ替えて繰り返し演算することが可能である。従って、実際に回路を実現する際に乗算器を含む演算コアおよびソフトウェアにおける演算サブルーチンを一個で達成することが可能であり、回路規模を更に小さくすることが可能である。
さらに、従来の直接形のデジタルフィルタの場合、乗算器の入力のビット数をデジタルフィルタの入力データや出力データのビット数と同じとしなければならないのに対して、デジタルローパスフィルタ100の場合、前段の回路等によりデジタルローパスフィルタ100への入力信号の急激な変化が制限されている(デジタルローパスフィルタ100への入力信号の変化が所定の範囲に抑えられている)ような場合には減算器(第一減算器111および第二減算器121)の出力のビット数はデジタルローパスフィルタ100への入力データのビット数に比べて小さくなるので、その分乗算器(第一乗算器112および第二乗算器122)の入力のビット数を小さくし、当該乗算器の回路規模を小さくすることが可能である。
なお、仮にデジタルローパスフィルタ100への入力信号(入力データ)が急激に変化し、乗算器(第一乗算器112および第二乗算器122)の入力のビット数を上回って演算オーバーフローが発生した場合でも、当該演算オーバーフローが発生したときの乗算器の出力信号を最大値にクランプする構成とすれば出力変化の傾き(微分係数)に対する制限がかかるのみであり、デジタルローパスフィルタとして問題となることは希である。また、乗算器を浮動小数点演算とすることにより容易に問題を解消することが可能である。
結果として、デジタルローパスフィルタ100は乗算器の数を少なくすることにより全体としての演算量を少なくすることが可能であるとともに、全体の回路規模を小さくすることが可能であり、ひいては回路の製造コストを削減することが可能である。
特に、演算の精度が要求される場合等、演算データ長(取り扱うデータのビット数)が大きい場合に有効である。
以下では、デジタルローパスフィルタ100における被定数kおよび被定数kの設定方法について説明する。なお、被定数kおよび被定数kの設定方法には幾つか考えられるが、ここではアナログフィルタのインパルス応答とデジタルフィルタのインパルス応答とを一致させる、いわゆる「インパルス不変変換法」と同様の考え方に基づく被定数kおよび被定数kの設定方法の一例について説明する。
デジタルローパスフィルタ100における被定数kは、カットオフ周波数f、カットオフ角周波数ω(=2πf)、クオリティファクターQ、サンプリング周波数fs、サンプリング周期T(=1/fs)を用いて、以下の数9で表される。
Figure 2008131500
クオリティファクターQ≦1/2のとき、デジタルローパスフィルタ100における被定数kは、カットオフ周波数f、カットオフ角周波数ω(=2πf)、クオリティファクターQ、サンプリング周波数fs、サンプリング周期T(=1/fs)を用いて、以下の数10で表される。
Figure 2008131500
クオリティファクターQ>1/2のとき、デジタルローパスフィルタ100における被定数kは、カットオフ周波数f、カットオフ角周波数ω(=2πf)、クオリティファクターQ、サンプリング周波数fs、サンプリング周期T(=1/fs)を用いて、以下の数11で表される。なお、Q=1/2のとき、数10と数11とは全く同じ式となる。
Figure 2008131500
数9、数10および数11に示す如く、被定数kおよび被定数kは指数関数や三角関数を含む複雑な式で表される。特に、被定数kについてはクオリティファクターQの値によって場合分け(数10または数11)する必要があり、さらに複雑である。
しかし、(ωT/Q)≪1かつωT≪1の場合には、数10および数11をテイラー展開して多項式近似(n次近似)することにより、デジタルローパスフィルタ100における被定数kおよび被定数kをそれぞれ以下の数12および数13で表すことが可能である。
Figure 2008131500
Figure 2008131500
以下では、図2乃至図4を用いて、数9乃至数11で表される被定数kおよび被定数kを数12および数13で表されるテイラー展開によるn次近似式で取り扱う場合の両者の間の誤差(精度)について説明する。
図2は、QおよびωTの値に対する被定数kの式(数11)、およびこれのテイラー展開によるn次近似式(数12)を示すものである。
Q=2の場合、ωT<1((f/fs)<1/(2π))であれば被定数kのテイラー展開による一次近似式(図2中の(2))および三次近似式(図2中の(3))のいずれも、数11に示す被定数kの式(図2中の(1))に対して数%程度の誤差しかなく、特に、三次近似式に関しては数11に示す被定数kの式とほとんど重なっている。Q=1の場合(図2中の(4)、(5)、(6))およびQ=0.5の場合(図2中の(7)、(8)、(9))も同様である。
従って、数11に示す如き複雑な式で表される被定数kを、数12に示す如きシンプルなテイラー展開による一次近似式、三次近似式あるいはそれ以上の高次近似式で表しても、デジタルフィルタとしての十分な精度を確保することが可能である。
図3は、Qの値が比較的大きい場合(例えば、Q=1,2)において、QおよびωTの値に対する被定数kの式(数9)、およびこれのテイラー展開によるn次近似式(数13)を示すものである。
Q=1の場合、ωT<0.628((f/fs)<1/10)であれば、被定数kのテイラー展開による三次近似式(図3中の(4))は数9に示す被定数kの式(図3中の(1))に対して数%程度の誤差しかない。
Q=1の場合、ωT<0.5であれば、被定数kのテイラー展開による二次近似式(図3中の(3))は数9に示す被定数kの式(図3中の(1))に対して数%程度の誤差しかない。
Q=1の場合、ωT<0.2であれば、被定数kのテイラー展開による一次近似式(図3中の(2))は数9に示す被定数kの式(図3中の(1))に対して数%程度の誤差しかない。
特に、三次近似式に関しては数9に示す被定数kの式とほとんど重なっている。Q=2の場合(図3中の(5)、(6)、(7)、(8))も同様である。
従って、Qの値が比較的大きい場合(例えば、Q=1,2)には、数9に示す如き複雑な式で表される被定数kを、数13に示す如きシンプルなテイラー展開による一次近似式乃至三次近似式あるいはそれ以上の高次近似式で表しても、デジタルフィルタとしての十分な精度を確保することが可能である。
図4は、Qの値が比較的小さい場合(例えば、Q=0.5)において、QおよびωTの値に対する被定数kの式(数9)、およびこれのテイラー展開によるn次近似式(数13)を示すものである。
Qの値が比較的小さい場合(例えば、Q=0.5)には、図3に示すQの値が比較的大きい場合(例えば、Q=1,2)に比べてωT/Qの値が大きくなるため、フィルタの精度を確保するためには相対的に高次の近似式を用いて近似することが望ましい。
Q=0.5の場合、ωT<1であれば、被定数kのテイラー展開による五次近似式(図4中の(6))は数9に示す被定数kの式(図4中の(1))に対して数%程度の誤差しかない。
Q=0.5の場合、ωT<0.628((f/fs)<1/10)であれば、被定数kのテイラー展開による四次近似式(図4中の(5))は数9に示す被定数kの式(図4中の(1))に対して数%程度の誤差しかない。
Q=0.5の場合、ωT<0.4((f/fs)<1/16)であれば、被定数kのテイラー展開による三次近似式(図4中の(4))は数9に示す被定数kの式(図4中の(1))に対して数%程度の誤差しかない。
Q=0.5の場合、ωT<0.2であれば、被定数kのテイラー展開による二次近似式(図4中の(3))は数9に示す被定数kの式(図4中の(1))に対して数%程度の誤差しかない。
Q=0.5の場合、ωT<0.05であれば、被定数kのテイラー展開による一次近似式(図4中の(2))は数9に示す被定数kの式(図4中の(1))に対して数%程度の誤差しかない。
従って、Qの値が比較的小さい場合(例えば、Q=0.5)には、数9に示す如き複雑な式で表される被定数kを、数13に示す如きシンプルなテイラー展開による一次近似式乃至五次近似式、あるいはそれ以上の高次近似式で表しても、デジタルフィルタとしての十分な精度を確保することが可能である。
以上の如く、デジタルローパスフィルタ100の被定数kを所望のサンプリング周期T、所望のクオリティファクターQおよび所望のカットオフ周波数fを用いて、以下の数1(数12に相当し、および数10または数11のテイラー展開による一次近似式に相当)または以下の数2(数10または数11のテイラー展開による三次近似式に相当)で表されるように設定するとともに、被定数kを所望のサンプリング周期T、所望のクオリティファクターQおよび所望のカットオフ周波数fを用いて、以下の数3(数13に相当し、数9のテイラー展開による一次近似式に相当)または以下の数4(数9のテイラー展開による三次近似式に相当)で表されるように設定することにより、デジタルローパスフィルタ100を実現するにあたって精度を低下することなく、複雑な演算を極力排除することが可能であり、ひいては回路規模を小さくするとともに製造コストを削減することが可能である。
Figure 2008131500
Figure 2008131500
Figure 2008131500
Figure 2008131500
なお、数2中の係数である「A」および数4中の係数である「B」については、いずれも0≦A≦1、0≦B≦1の範囲で任意の値をとることが可能である。
例えば、数12に示す如くA=1/12とするとともに数13に示す如くB=1/6とすることが可能である。
また、演算を簡略化するために、A=1/16(=1/2)としたり、B=1/8(=1/2)としたりする等、係数A、Bを適宜選択することができる。この場合、フィルタの精度への影響はほとんど無く、かつ、乗算器としてビットシフト素子(回路)を用いることが可能となるため、乗算器を小規模化して全体の回路規模をさらに小さくすることが可能である。
また、数1および数3を用いて、フィルタ係数(被定数)kおよびkからカットオフ周波数fおよびクオリティファクターQを以下の数14および数15に示す如く近似的に算出することが可能である。
Figure 2008131500
Figure 2008131500
アナログフィルタをIIRフィルタに置換する場合の多くは、カットオフ周波数fやクオリティファクターQに対して1%から数%程度の設定分解能(精度)が要求されるが、0.1%以下の高い設定分解能が要求されることは希である。
従って、本実施例のデジタルローパスフィルタ100において、上記数14および数15を用いて、カットオフ周波数fやクオリティファクターQに対して1%から数%程度の設定分解能を達成する場合、被定数kおよびkのビット数を数ビット(例えば、5〜8ビット)とすれば良く、乗算器(第一乗算器112および第二乗算器122)の回路規模を小さくすることが可能である。
デジタルローパスフィルタ100は、数15に示す如く、クオリティファクターQをフィルタ係数(被定数)kおよびkからなる簡単な式で近似することが可能であることから、フィルタ係数(被定数)kとkとの比を適宜選択することにより、Butterworth特性(Maximally−Flat:最大平坦特性)やBessel特性(Linear Phase:線形位相特性)といった代表的なフィルタ特性を容易に達成することが可能である。
例えば、2次Butterworth特性を達成するためにはクオリティファクターQ=(1/2)0.5とする必要があるが、デジタルローパスフィルタ100は、数15に基づいて被定数kとkとの比を1:2に設定する(k:k=1:2)ことにより容易にQ≒(1/2)0.5とすることが可能である。
この場合、k=2π×(f/fs)×(1/2)0.5、k=2×kとなり、デジタルローパスフィルタ100を実現する際に必要な係数メモリを事実上一つとする(被定数kのメモリのみとする)ことが可能であり、デジタルローパスフィルタ100の小規模化およびコスト削減に寄与する。
また、2次Bessel特性を達成するためにはクオリティファクターQ=(1/3)0.5とする必要があるが、デジタルローパスフィルタ100は、数15に基づいて被定数kとkとの比を1:3に設定する(k:k=1:3)ことにより容易にQ≒(1/3)0.5とすることが可能である。
この場合、k=2π×(f/fs)×(1/3)0.5、k=3×kとなり、デジタルローパスフィルタ100を実現する際に必要な係数メモリを事実上一つとする(被定数kのメモリのみとする)ことが可能であり、デジタルローパスフィルタ100の小規模化およびコスト削減に寄与する。
さらに、3次Butterworth特性を達成するためには1次フィルタと2次フィルタの縦続形とし、2次フィルタのクオリティファクターQ=1とする必要があるが、デジタルローパスフィルタ100を当該2次フィルタとすれば、数15に基づいて被定数kとkとの比を1:1に設定する(k:k=1:1)ことにより容易にQ≒1とすることが可能である。詳細は図13に示すデジタルローパスフィルタ800にて後述する。
この場合、k=2π×(f/fs)、k=kとなり、デジタルローパスフィルタ100を実現する際に必要な係数メモリを事実上一つとする(被定数kのメモリのみとする)ことが可能であり、デジタルローパスフィルタ100の小規模化およびコスト削減に寄与する。
特に、被定数kおよび被定数kの値が2のn乗(2,n:整数)、または2のn乗の整数倍(例えば、3×2)である場合には、第一乗算器112および第二乗算器122を、演算ビット数の大きな(ひいては回路規模が大きい)乗算器で構成することなく、ビットシフト回路、またはビットシフト回路と複数の加算器からなる小規模の回路で構成することが可能であり、デジタルローパスフィルタ100の小規模化およびコスト削減に寄与する。
デジタルローパスフィルタ100については、被定数kおよび被定数k(の値)を固定せず、例えば数1乃至数4の如き近似式に基づいて可変とする構成としても良い。
被定数kおよび被定数kを可変とすることにより、デジタルローパスフィルタ100の周囲の環境(デジタルローパスフィルタ100が適用される回路やシステム等)や入力データの種類等に応じてデジタルローパスフィルタ100のカットオフ周波数fおよびクオリティファクターQを変化させることが可能である。例えば、デジタルローパスフィルタ100の前段にセンサが接続されている場合、使用条件に応じて当該センサの検出帯域を狭くしてノイズを抑えるといった用途に用いることが可能である。
特に、デジタルローパスフィルタ100の場合、被定数kおよび被定数kはカットオフ周波数fに略比例するため(数1乃至数4参照)、被定数kと被定数kとの比を略一定に保持しつつその値を変化させることにより、デジタルローパスフィルタ100のカットオフ周波数fを容易に所望の値とする(カットオフ周波数fを制御する)ことが可能である。
また、デジタルローパスフィルタ100については、被定数kおよび被定数k(の値)のうち、被定数kを固定し、被定数kを可変とする構成とすることにより、以下の効果を奏する。
一般にバイカッドフィルタの低周波遅延tDは、カットオフ角周波数ω(=2πf)およびクオリティファクターQを用いて以下の数16で表される。
Figure 2008131500
数16に数14および数15を代入することにより、以下の数17が得られる。数17中のT(=1/fs)はサンプリング周期である。
Figure 2008131500
数17に示す如く、低周波遅延tDの値は被定数kおよびサンプリング周期Tで表すことが可能である。そして、通常はサンプリング周期Tは一定であることから、低周波遅延tDの値は被定数kにより決まる。
デジタルローパスフィルタ100の周囲の環境(デジタルローパスフィルタ100が適用される回路やシステム等)によっては、低周波遅延tDの値を一定に保持することが要求される場合がある。
従って、このような場合には、被定数kを固定することによりデジタルローパスフィルタ100の低周波遅延tDを略一定に保持しつつ、被定数kを変化させることによりデジタルローパスフィルタ100の周囲の環境(デジタルローパスフィルタ100が適用される回路やシステム等)や入力データの種類等に応じてデジタルローパスフィルタ100のカットオフ周波数fおよびクオリティファクターQを変化させることが可能である。
デジタルローパスフィルタ100の被定数kを固定しつつ被定数kを小さくした場合、低周波遅延tDが略一定のままカットオフ周波数fが小さくなる。また、クオリティファクターQが大きくなって遮断特性が急峻になるとともに、オーバーシュートやリンギングが大きくなる。
デジタルローパスフィルタ100の被定数kを固定しつつ被定数kを大きくした場合、低周波遅延tDが略一定のままカットオフ周波数fが大きくなる。また、クオリティファクターQが小さくなって遮断特性がなだらかになるとともに、オーバーシュートやリンギングが小さくなる。
以下では、出力信号列の収束性について説明する。
入力信号列x(n)の変化が小さく、デジタルローパスフィルタ100の入力信号列x(n)と出力信号列y(n)との差が小さくなり(収束して)、差分値{x(n)−y(n)}および{u(n)−y(n)}がゼロに近付いたとき、第一乗算器112および第二乗算器122の演算データ長(演算ビット数)を十分大きくとっていないと、数7におけるk(x(n)−y(n−1))の項、および数8におけるk(u(n)−y(n−1))の項が演算の丸め(切り捨て)によりゼロとなってしまい、出力信号列y(n)がそれ以上変化せず、要求するレベル(精度)まで収束しないという問題がある。
このような出力信号列の収束性の問題は、主として第一乗算器112の演算データ長で決まる。デジタルローパスフィルタ100に要求される収束精度をmビットとすると、第一乗算器112の演算データ長は少なくとも{m+log(1/k)}ビット必要であり、第一乗算器112の演算データ長がこれ未満であると切り捨てによってu(n)が要求される収束精度まで収束せず、同様に出力信号列y(n)も要求される収束精度まで収束しない。
一方、第二乗算器122の演算データ長はデジタルローパスフィルタ100の出力信号列y(n)の分解能を決定するが、第二乗算器122の演算データ長は必ずしも{m+log(1/k)}ビット必要ではなく、収束時間(収束に要する時間)に若干の差はあるものの、第一乗算器112の演算データ長が十分にあれば出力信号列y(n)は収束レベルに達する。
これは、出力信号列y(n)に演算切り捨てが発生して収束レベルに直ちに達していなくても、第一乗算器112の演算データ長が十分にあると(すなわち、kによって切り捨てられなければ)、若干の時間差はあるが出力信号列y(n)が収束点に達しない分、差分値(x(n)−y(n−1))が大きくなる。このため、これが第一乗算器で積分され、u(n)をオーバーシュートさせて、第二乗算器における演算k(u(n)−y(n−1))が切り捨てによりゼロとならないレベルまでu(n)を持ち上げ、出力信号列y(n)を収束点に導くからである。
すなわち、第二乗算器122の演算データ長が短いために第二乗算器122の演算において切り捨てが発生することにより出力信号列y(n)が直ちに収束レベルに達しないとしても、収束時間は若干長くなるが最終的には出力信号列y(n)が要求される収束精度を達成し得る。
従って、デジタルローパスフィルタ100のクオリティファクターQが著しく大きくなく(例えば、Q≦2程度のとき(図2乃至図4参照))、k<1およびk<1であって、かつ、k≒kまたはk<kの関係を満たす場合には、デジタルローパスフィルタ100の収束性を損なうことなく第二乗算器122の演算データ長(演算ビット数)Lを第一乗算器112の演算データ長(演算ビット数)Lよりも短く設定し(L>L)、その分第二乗算器122の演算量および回路規模を小さくしてデジタルローパスフィルタ100の全体としての小規模化、低コスト化が可能である。
デジタルローパスフィルタ100の最終出力分解能をnビットとすると、デジタルローパスフィルタ100の出力信号列の収束精度dは以下の数18で表される。なお、数18中におけるFSはフルスケールを表す。
Figure 2008131500
デジタルローパスフィルタ100は、第一乗算器112の演算データ長Lおよび第二乗算器122の演算データ長Lが以下の数19の要件を満たす場合には、デジタルローパスフィルタ100の出力信号列の収束精度dを達成することが可能である。
Figure 2008131500
以下では、図5を用いてデジタルローパスフィルタ100をΔΣ型A−D変換器に適用した例について説明する。
図5に示す如く、ΔΣ型A−D変換器1は、ΔΣ変調器10およびデシメーションフィルタ20を具備する。
ΔΣ変調器10は入力信号(アナログ信号)の振幅に比例する密度のパルス列(デジタル信号)を出力するものである。
デジタルフィルタ20は移動平均フィルタ21およびデジタルローパスフィルタ100を具備する。
移動平均フィルタ21はΔΣ変調器10の出力信号の移動平均を出力し、これをデジタルローパスフィルタ100に入力するものである。
デジタルローパスフィルタ100のサンプリング周波数(または標本化周波数、デジタルフィルタの場合は演算周波数)fs=48kHz、カットオフ周波数f=3kHzとし、2次Butterworth特性を達成する(クオリティファクターQ=(1/2)0.5)場合、数10または数11を用いると被定数k=0.274、数9を用いると被定数k=0.426となる。
また、数12の一次近似式を用いると被定数k=0.278、数12の三次近似式を用いると被定数k=0.274、数13の二次近似式を用いるとk=0.401、数13の三次近似式を用いるとk=0.430となる。
逆に、デジタルローパスフィルタ100のサンプリング周波数(または標本化周波数、デジタルフィルタの場合は演算周波数)fs=48kHz、被定数k=1/16、被定数k=1/8としてデジタルローパスフィルタ100のカットオフ周波数fおよびクオリティファクターQを求める場合、k≪1、k≪1とみなすことができるので、数14を用いてf=0.675kHz、数15を用いてQ=(1/2)0.5(2次Butterworth特性)となる。
デジタルローパスフィルタ100がこの条件を満たす場合には第一乗算器112、第二乗算器122ともビットシフト回路で実現できるので、デジタルローパスフィルタ100の演算量を削減することが可能であるとともに、回路規模を小さくして製造コストを削減することが可能である。
以下では、図6を用いてデジタルローパスフィルタ100をカットオフ周波数制御可能な高次のローパスフィルタを実現する方法について説明する。
図6に示す如く、8次Bessel特性ローパスフィルタ50は第一段バイカッドローパスフィルタ51、第二段バイカッドローパスフィルタ52、第三段バイカッドローパスフィルタ53、第四段バイカッドローパスフィルタ54を具備し、これらを4段に縦続接続したものである。
また、デジタルローパスフィルタ100の被定数kおよび被定数kを可変とし、これを演算コアとして用いることにより、一個のデジタルローパスフィルタ100がそれぞれ第一段バイカッドローパスフィルタ51、第二段バイカッドローパスフィルタ52、第三段バイカッドローパスフィルタ53および第四段バイカッドローパスフィルタ54として機能する。
バイカッドローパスフィルタを4段縦続接続することにより8次Bessel特性ローパスフィルタを実現する場合、8次Bessel特性ローパスフィルタのカットオフ周波数f00を用いて、第一段バイカッドローパスフィルタのカットオフ周波数f01=1.784×f00、第一段バイカッドローパスフィルタのクオリティファクターQ=0.504、第二段バイカッドローパスフィルタのカットオフ周波数f02=1.838×f00、第二段バイカッドローパスフィルタのクオリティファクターQ=0.560、第三段バイカッドローパスフィルタのカットオフ周波数f03=1.959×f00、第三段バイカッドローパスフィルタのクオリティファクターQ=0.711、第四段バイカッドローパスフィルタのカットオフ周波数f04=2.195×f00、第四段バイカッドローパスフィルタのクオリティファクターQ=1.226と設定すれば良いことが知られている。
例えば、8次Bessel特性ローパスフィルタ50のカットオフ周波数f00=6kHz、サンプリング周波数fs=192kHzと設定する場合、上記8次Bessel特性ローパスフィルタにおける各段のバイカッドローパスフィルタのカットオフ周波数およびクオリティファクターの数値を数12の三次近似式および数13の三次近似式に代入するとともに、サンプリング周期T=1/fsを用いることにより、第一段バイカッドローパスフィルタ51として機能するときのデジタルローパスフィルタ100の被定数k=k11=0.177、第一段バイカッドローパスフィルタ51として機能するときのデジタルローパスフィルタ100の被定数k=k12=0.508、第二段バイカッドローパスフィルタ52として機能するときのデジタルローパスフィルタ100の被定数k=k21=0.200、第二段バイカッドローパスフィルタ52として機能するときのデジタルローパスフィルタ100の被定数k=k22=0.481、第三段バイカッドローパスフィルタ53として機能するときのデジタルローパスフィルタ100の被定数k=k31=0.270、第三段バイカッドローパスフィルタ53として機能するときのデジタルローパスフィルタ100の被定数k=k32=0.421、第四段バイカッドローパスフィルタ54として機能するときのデジタルローパスフィルタ100の被定数k=k41=0.520、第四段バイカッドローパスフィルタ54として機能するときのデジタルローパスフィルタ100の被定数k=k42=0.297、と設定すれば良いことが分かる。
以上の如く、デジタルローパスフィルタ100の被定数kおよび被定数kを、上記計算結果に基づいて順次変化させつつ演算を行うことにより、一個のデジタルローパスフィルタ100を演算コアとするカットオフ周波数f00=6kHz、サンプリング周波数fs=192kHzの8次Bessel特性ローパスフィルタを実現することが可能である。
また、デジタルローパスフィルタ100の被定数kおよび被定数kを、8次Bessel特性ローパスフィルタに要求されるカットオフ周波数f00に応じて調整することにより、8次Bessel特性ローパスフィルタのカットオフ周波数を容易にリアルタイムで可変制御することが可能である。
以上より、本発明に係るデジタルローパスフィルタの設計方法は、以下の(1)から(4)のステップを経て行われる。
(1)基準となる(元の)アナログローパスフィルタの特性および伝達関数H(s)を決定する。
(2)伝達関数H(s)を1次(または2次)フィルタおよび2次フィルタの積に因数分解し、縦続形のデジタルローパスフィルタとする。
(3)本発明に係るデジタルローパスフィルタが適用されるシステム等の要求からカットオフ周波数fおよびクオリティファクターQを決定する。2次Butterworth特性を達成したい場合にはQ=(1/2)0.5、2次Bessel特性を達成したい場合にはQ=(1/3)0.5とする。
(4)上記カットオフ周波数fおよびクオリティファクターQに基づき「2π×(f/fs)≪1かつ2π×(f/fs)×Q≪1」が成立する場合には、数12および数13を用いて被定数kおよび被定数kを補正する。上記カットオフ周波数fおよびクオリティファクターQに基づき「2π×(f/fs)≪1かつ2π×(f/fs)×Q≪1」が成立しない場合には、数9乃至数11を用いて被定数kおよび被定数kを補正する。
以下では、図7を用いて本発明に係るデジタルローパスフィルタの第二実施例であるデジタルローパスフィルタ200について説明する。
図7に示す如く、デジタルローパスフィルタ200は主として低周波ゲイン乗算器202、第一減算器211、第一乗算器212、第一遅延器213、第一加算器214、第二減算器221、第二乗算器222、第二遅延器223および第二加算器224を具備する。
デジタルローパスフィルタ200の基本的な構成は図1に示すデジタルローパスフィルタ100と略同じであるが、第一減算器211の前段に低周波ゲイン乗算器202を配置する点が異なる。
なお、本実施例では低周波ゲイン乗算器202を第一減算器211の直前に配置したが、「前段」は直前に限定されず、低周波ゲイン乗算器と第一減算器との間に別の回路等(例えば、後述する追加遅延器等)が配置される場合を含む。
低周波ゲイン乗算器202は入力信号列x(n)に所定の低周波ゲインAを乗算したものを出力し、これを第一減算器211に入力するものである。
デジタルローパスフィルタ200の演算フロー(構成)は、以下の数20および上記数8で表される。
Figure 2008131500
また、k=A×kと定義することにより、数20を以下の数21に変形することが可能である。
Figure 2008131500
以上の如く構成することにより、デジタルローパスフィルタ200は図1に示すデジタルローパスフィルタ100と略同様の効果を奏するとともに、1に限定されない任意の値を低周波ゲインAとして選択することが可能である。
なお、本実施例では第一減算器211の前段に低周波ゲイン乗算器202を配置する構成としたが、これに代えて第二加算器224の後段に低周波ゲイン乗算器202を配置し、第二加算器224の出力に所定の低周波ゲインAを乗算したものを出力データ(出力信号列y(n))として出力する構成としても良い。
以下では、図8を用いて本発明に係るデジタルローパスフィルタの第三実施例であるデジタルローパスフィルタ300について説明する。
図8に示す如く、デジタルローパスフィルタ300は主として第一減算器311、第一乗算器312、第一遅延器313、第一加算器314、第二減算器321、第二乗算器322、第二遅延器323、第二加算器324および追加遅延器343を具備する。
デジタルローパスフィルタ300の基本的な構成は図1に示すデジタルローパスフィルタ100と略同じであるが、第二加算器324の後段に追加遅延器343を配置する点が異なる。
追加遅延器343は入力信号(本実施例の場合、第二加算器324の出力信号)を所定のサンプリング時間(本実施例の場合、1サンプリング周期)遅延したものを出力するものである。
デジタルローパスフィルタ300は追加遅延器343の出力信号を出力データ(出力信号列y(n))として出力する。
以上の如く構成することにより、デジタルローパスフィルタ300は図1に示すデジタルローパスフィルタ100と略同様の効果を奏するとともに、入力データ(入力信号列)に対して所定のサンプリング時間(本実施例の場合、1サンプリング周期)遅延したものを出力データ(出力信号列)として出力することが可能である。
また、図1に示すデジタルローパスフィルタ100の場合、フィルタの位相遅延がナイキスト周波数(fs/2)のときにゼロに戻ってしまうため、デジタルローパスフィルタ100の高周波領域(f<f<fs/2)における位相特性が基準となる(元の)アナログフィルタの位相特性と合わず、基準となるアナログフィルタに位相遅延を合わせることが要求される場合に問題となるが、デジタルローパスフィルタ300は追加遅延器343により入力信号列x(n)に対して1サンプリング周期遅延した信号列y(n−1)を出力データとして出力するため、ナイキスト周波数における遅延がT=1/fs(1サンプリング周期)、角度(位相遅延)換算で180°となる。
従って、デジタルローパスフィルタ300の位相特性は基準となるアナログフィルタと全周波数領域に渡ってよく合う(一致する)こととなり、他のフィルタやシステムと容易に位相を合わせることが可能である。
なお、本実施例では追加遅延器343を第二加算器324の後段に配置する構成としたが、第一減算器311の前段に配置する構成としても略同様の効果を奏する。
また、「前段」および「後段」はそれぞれ直前および直後に限定されず、追加遅延器と第一減算器あるいは第二加算器との間に別の回路等(例えば、後述する移動平均フィルタ等)が配置される場合を含む。
以下では、図9を用いて本発明に係るデジタルローパスフィルタの第四実施例であるデジタルローパスフィルタ400について説明する。
図9に示す如く、デジタルローパスフィルタ400は主として第一減算器411、第一乗算器412、第一遅延器413、第一加算器414、第二減算器421、第二乗算器422、第二遅延器423および第二加算器424を具備する。
デジタルローパスフィルタ400の基本的な構成は図1に示すデジタルローパスフィルタ100と略同じであるが、第二遅延器423の出力信号をデジタルローパスフィルタ400の出力データ(出力信号列)とする点が異なる。
このように構成することにより、第二遅延器423は図8に示すデジタルローパスフィルタ300における追加遅延器343(としての機能)を兼ねることとなる。
従って、デジタルローパスフィルタ400は第二加算器424の後段に別途追加遅延器を設けずとも図8に示すデジタルローパスフィルタ300と略同じ効果を奏することが可能である。
以下では、図10を用いて本発明に係るデジタルローパスフィルタの第五実施例であるデジタルローパスフィルタ500について説明する。
図10に示す如く、デジタルローパスフィルタ500は主として第一減算器511、第一乗算器512、第一遅延器513、第一加算器514、第二減算器521、第二乗算器522、第二遅延器523、第二加算器524および追加遅延器543を具備する。
デジタルローパスフィルタ500の基本的な構成は図1に示すデジタルローパスフィルタ100と略同じであるが、追加遅延器543を具備する点および第二遅延器523の出力信号をデジタルローパスフィルタ500の出力データ(出力信号列)とする点が異なる。
追加遅延器543は第二遅延器523の出力信号(第一フィードバック項)を所定のサンプリング時間(本実施例の場合、1サンプリング周期)遅延したものを出力し、これを第一減算器511に入力するものである。
このように、本発明に係るデジタルローパスフィルタの前段または後段のいずれか、あるいはその両方に遅延器(追加遅延器)を適宜配置する構成(図8に示すデジタルローパスフィルタ300を参照)やデジタルローパスフィルタの途中に遅延器(追加遅延器)を適宜配置する構成(図10に示すデジタルローパスフィルタ500を参照)としても、図1に示すデジタルローパスフィルタ100と略同様の効果を奏する。
特に、被定数kおよび被定数kが1よりも十分に小さい場合(k≪1、k≪1)には、演算の途中に遅延器(追加遅延器)を追加してもタイミングや位相が若干ずれるもののフィルタの振幅特性に大きな変化が生じない。
以下では、図11を用いて本発明に係るデジタルローパスフィルタの第六実施例であるデジタルローパスフィルタ600について説明する。
図11に示す如く、デジタルローパスフィルタ600は主として第一減算器611、第一乗算器612、第一遅延器613、第一加算器614、第二減算器621、第二乗算器622、第二遅延器623、第二加算器624および移動平均フィルタ650を具備する。
デジタルローパスフィルタ600の基本的な構成は図1に示すデジタルローパスフィルタ100と略同じであるが、移動平均フィルタ650を具備する点が異なる。
移動平均フィルタ650は第二加算器624の後段に配置され、入力信号(本実施例の場合、第二加算器624の出力信号)の移動平均を出力するものである。
移動平均フィルタ650は加算器651および乗算器652を具備する。
加算器651は第二加算器624の出力信号に第二遅延器623の出力信号を加算したものを出力するものである。
乗算器652は加算器651の出力信号に1/2を乗じたものを出力するものである。乗算器652のフィルタ係数は1/2であるため回路規模の小さい1ビットシフト回路等で実現することが可能である。
第二遅延器623の出力信号は第二加算器624の出力信号を1サンプリング周期遅延したものであることから、移動平均フィルタ650の出力信号(乗算器652の出力信号)は第二加算器624の出力信号および第二加算器624の出力信号を1サンプリング周期遅延したものの平均、すなわち第二加算器624の出力信号の移動平均となる。
以上の如くデジタルローパスフィルタ600を構成することにより、以下の効果を奏する。
すなわち、周波数特性において、基準となるアナログフィルタの振幅特性がf≧fs/2(fs:サンプリング周波数または標本化周波数、デジタルフィルタの場合は演算周波数)の周波数で十分に減衰していない場合には、図1に示すデジタルローパスフィルタ100ではf=fs/2近傍にエイリアシングの影響が現れるという問題があるが、本実施例のデジタルローパスフィルタ600の如く移動平均フィルタ650を第二加算器624の後段に配置することにより、f=fs/2にゼロ点が形成されるためf=fs/2近傍におけるエイリアシングの影響を低減することが可能である。
また、本実施例のデジタルローパスフィルタ600の場合、もともと第二加算器624の出力信号を1サンプリング周期遅延したものを出力する第二遅延器623を具備することから、第二遅延器623の出力信号を利用することにより、移動平均フィルタ650には別途遅延器を具備する必要が無く、移動平均フィルタ650を簡素化することが可能である。
以下では、図12を用いて本発明に係るデジタルローパスフィルタの第七実施例であるデジタルローパスフィルタ700について説明する。
図12に示す如く、デジタルローパスフィルタ700は主として第一減算器711、第一乗算器712、第一遅延器713、第一加算器714、第二減算器721、第二乗算器722、第二遅延器723、第二加算器724、追加遅延器725および移動平均フィルタ750を具備する。
デジタルローパスフィルタ700の基本的な構成は図1に示すデジタルローパスフィルタ100と略同じであるが、追加遅延器725および移動平均フィルタ750を具備する点が異なる。
追加遅延器725は第二遅延器723の出力信号を1サンプリング周期遅延したものを出力するものである。
移動平均フィルタ750は第二加算器724の後段に配置され、入力信号(本実施例の場合、第二加算器724の出力)の移動平均を出力するものである。
移動平均フィルタ750は乗算器751、乗算器752、乗算器753、加算器754および加算器755を具備する。
乗算器751は第二加算器724の出力信号に1/4を乗算したものを出力するものである。乗算器751のフィルタ係数は1/4であるため回路規模の小さい2ビットシフト回路等で実現することが可能である。
乗算器752は第二遅延器723の出力信号に1/2を乗算したものを出力するものである。乗算器752のフィルタ係数は1/2であるため回路規模の小さい1ビットシフト回路等で実現することが可能である。
乗算器753は追加遅延器725の出力信号に1/4を乗算したものを出力するものである。乗算器753のフィルタ係数は1/4であるため回路規模の小さい2ビットシフト回路等で実現することが可能である。
加算器754は乗算器752の出力信号に追加遅延器725の出力信号を加算したものを出力するものである。
加算器755は乗算器751の出力信号に加算器754の出力信号を加算したものを出力するものである。
移動平均フィルタ750の出力信号(加算器755の出力信号)は、第二加算器724の出力信号に1/4を乗算したもの、第二加算器724の出力信号を1サンプリング周期遅延したものに1/2を乗算したもの、および第二加算器724の出力信号を2サンプリング周期遅延したものに1/4を乗算したものの和、すなわち第二加算器724の出力信号の移動平均となる。
以上の如くデジタルローパスフィルタ700を構成することにより、図11に示すデジタルローパスフィルタ600と同様の効果を奏するが、デジタルローパスフィルタ700はf=fs/2近傍におけるエイリアシングの影響を低減する効果がデジタルローパスフィルタ600よりも更に大きい。
また、デジタルローパスフィルタ700の場合、移動平均フィルタ750の出力信号は全体として1サンプリング周期遅延したものとなるため、図8に示すデジタルローパスフィルタ300および図9に示すデジタルローパスフィルタ400と同様に位相特性が基準となるアナログフィルタと広範囲にわたって一致する。
「移動平均」には、図11に示す移動平均フィルタ650の如き加算される各出力信号について重み付けをしない単純移動平均、および、図12に示す移動平均フィルタ750の如き加算される各出力信号について重み付けをする加重移動平均が含まれるが、これらに限定されるものではない。
また、デジタルローパスフィルタ600における移動平均フィルタ650およびデジタルローパスフィルタ700における移動平均フィルタ750は乗算器(本実施例の場合は1ビットシフト回路または2ビットシフト回路)を具備する構成としたが、これらを省略しても良い。この場合、デジタルローパスフィルタの出力信号(出力データ)が移動平均の2倍となるだけである。
以下では図13を用いて本発明に係るデジタルローパスフィルタの第八実施例であるデジタルローパスフィルタ800について説明する。
図13に示す如く、デジタルローパスフィルタ800は主として一次フィルタ801および二次フィルタ802を具備し、いわゆる縦続形のフィルタを成す。
一次フィルタ801は第三減算器831、第三乗算器832、第三遅延器833および第三加算器834を具備する。
二次フィルタ802は第一減算器811、第一乗算器812、第一遅延器813および第一加算器814、第二減算器821、第二乗算器822、第二遅延器823および第二加算器824を具備する。
デジタルローパスフィルタ800は、二次フィルタ802の前段(より厳密には、第一減算器811の前段)に一次フィルタ801を配置したものであり、二次フィルタ802の構成は図1に示すデジタルローパスフィルタ100と略同じである。
従って、デジタルローパスフィルタ800は、二次フィルタ802により図1に示すデジタルローパスフィルタ100と略同じ効果を奏する。
第三減算器831は、入力信号に第二フィードバック項を減算したものを出力するものである。本実施例の場合、第三減算器831への入力信号はデジタル信号系列の入力データ(入力信号列x(n))である。第二フィードバック項については後述する。
第三乗算器832は、第三減算器831の出力信号(すなわち、デジタル信号系列の入力データに第二フィードバック項を減算したもの)に被定数kを乗算したものを出力するものである。
第三遅延器833は、入力信号を所定のサンプリング時間遅延したものを第二フィードバック項として出力するものである。
本実施例の場合、第三遅延器833への入力信号は、後述する第三加算器834の出力信号である。
また、「所定のサンプリング時間」の長さは、通常はデジタルローパスフィルタが適用されるデジタル回路等における1サンプリング周期であるが、デジタルローパスフィルタの用途等に応じて適宜選択可能することも可能である。
第三加算器834は、第三遅延器833の出力信号(すなわち、第三遅延器833への入力信号を所定のサンプリング時間遅延したもの)に第三乗算器832の出力信号(すなわち、第三減算器831の出力信号に被定数kを乗算したもの)を加算したものを出力し、これを第三遅延器833に入力するものである。
なお、第三加算器834の出力信号は、第三遅延器833への入力信号となるだけでなく、第一減算器811への入力信号ともなる。
デジタルローパスフィルタ800における被定数kと被定数kと被定数kとの比は1:1:1に設定される(k=k=k(=k))。
≪1の場合、一次フィルタ801のカットオフ周波数f01、二次フィルタ(バイカッドフィルタ)802のカットオフ周波数f02、二次フィルタ(バイカッドフィルタ)802のクオリティファクターQは、それぞれ、f01=k・fs/(2π)、f02=k・fs/(2π)、Q=1となる。
従って、このような一次フィルタ801と二次フィルタ802とを組み合わせたデジタルローパスフィルタ800は、カットオフ周波数f=k・fs/(2π)の三次Butterworth特性を達成することが可能である。
デジタルローパスフィルタ800は、被定数kと被定数kと被定数kとの比が1:1:1に設定されるため、実現する際には三つの乗算器(第一乗算器812、第二乗算器822および第三乗算器832)を同一の回路(または同じ形式の回路)とすることが可能であるとともに、乗算係数メモリが一つあれば良い。
以下では図14を用いて本発明に係るデジタルローパスフィルタの第九実施例であるデジタルローパスフィルタ900について説明する。
図14に示す如く、デジタルローパスフィルタ900は主として一次フィルタ901および二次フィルタ902を具備し、いわゆる縦続形のフィルタを成す。
一次フィルタ901は第三減算器931、第三乗算器932、第三遅延器933および第三加算器934を具備する。
二次フィルタ902は第一減算器911、第一乗算器912、第一遅延器913および第一加算器914、第二減算器921、第二乗算器922、第二遅延器923および第二加算器924を具備する。
デジタルローパスフィルタ900は、二次フィルタ902の後段(より厳密には、第二加算器924の後段)に一次フィルタ901を配置したものであり、二次フィルタ902の構成は図1に示すデジタルローパスフィルタ100と略同じである。
従って、デジタルローパスフィルタ900は、二次フィルタ902により図1に示すデジタルローパスフィルタ100と略同じ効果を奏する。
また、デジタルローパスフィルタ900の基本的な構成は、図13に示すデジタルローパスフィルタ800に対して一次フィルタと二次フィルタの配置が逆になったものであることから、図13に示すデジタルローパスフィルタ800と同様の効果を奏する。
なお、図13に示すデジタルローパスフィルタ800は、一次フィルタにて予め入力データの高周波領域が減衰され、その後の(二次フィルタにおける)オーバーシュートが抑制されることから、図14に示すデジタルローパスフィルタ900に比べて演算オーバーフローの発生を防止することが容易である。
本発明に係るデジタルローパスフィルタの第一実施例を示す図。 角周波数およびサンプリング周期の積を変化させたときの被定数kの変化を示す図。 角周波数およびサンプリング周期の積を変化させたときの被定数kの変化を示す図。 同じく角周波数およびサンプリング周期の積を変化させたときの被定数kの変化を示す図。 本発明に係るデジタルローパスフィルタの第一実施例をΔΣ型A−D変換器に適用した例を示す図。 本発明に係るデジタルローパスフィルタの第一実施例を8次フィルタに適用した例を示す図。 本発明に係るデジタルローパスフィルタの第二実施例を示す図。 本発明に係るデジタルローパスフィルタの第三実施例を示す図。 本発明に係るデジタルローパスフィルタの第四実施例を示す図。 本発明に係るデジタルローパスフィルタの第五実施例を示す図。 本発明に係るデジタルローパスフィルタの第六実施例を示す図。 本発明に係るデジタルローパスフィルタの第七実施例を示す図。 本発明に係るデジタルローパスフィルタの第八実施例を示す図。 本発明に係るデジタルローパスフィルタの第九実施例を示す図。 縦続形ローパスフィルタの構成を示す図。 双一次変換による直接形フィルタの構成を示す図。 インパルス不変変換による直接形フィルタの構成を示す図。
符号の説明
100 デジタルローパスフィルタ(第一実施例)
111 第一減算器
112 第一乗算器
113 第一遅延器
114 第一加算器
121 第二減算器
122 第二乗算器
123 第二遅延器
124 第二加算器

Claims (11)

  1. 入力信号に第一フィードバック項を減算したものを出力する第一減算器と、
    前記第一減算器の出力信号に被定数kを乗算したものを出力する第一乗算器と、
    入力信号を所定のサンプリング時間遅延したものを出力する第一遅延器と、
    前記第一遅延器の出力信号に前記第一乗算器の出力信号を加算したものを出力し、これを前記第一遅延器に入力する第一加算器と、
    前記第一加算器の出力信号に前記第一フィードバック項を減算したものを出力する第二減算器と、
    前記第二減算器の出力信号に被定数kを乗算したものを出力する第二乗算器と、
    入力信号を所定のサンプリング時間遅延したものを前記第一フィードバック項として出力する第二遅延器と、
    前記第二遅延器の出力信号に前記第二乗算器の出力信号を加算したものを出力し、これを前記第二遅延器に入力する第二加算器と、
    を具備するデジタルローパスフィルタ。
  2. 前記被定数kを所望のサンプリング周期T、所望のクオリティファクターQおよび所望のカットオフ周波数fを用いて以下の数1または数2で表されるように設定するとともに、前記被定数kを前記所望のサンプリング周期T、前記所望のクオリティファクターQおよび前記所望のカットオフ周波数fを用いて以下の数3または数4で表されるように設定する請求項1に記載のデジタルローパスフィルタ。
    Figure 2008131500
    Figure 2008131500
    Figure 2008131500
    Figure 2008131500
  3. 前記第一減算器の前段または前記第二加算器の後段に配置され、入力信号を所定のサンプリング時間遅延したものを出力する追加遅延器を具備する請求項1または請求項2に記載のデジタルローパスフィルタ。
  4. 前記第二加算器の後段に配置され、入力信号の移動平均を出力する移動平均フィルタを具備する請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のデジタルローパスフィルタ。
  5. 前記被定数kと前記被定数kとの比を1:2に設定する請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載のデジタルローパスフィルタ。
  6. 前記被定数kと前記被定数kとの比を1:3に設定する請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載のデジタルローパスフィルタ。
  7. 入力信号に第二フィードバック項を減算したものを出力する第三減算器と、
    前記第三減算器の出力信号に被定数kを乗算したものを出力する第三乗算器と、
    入力信号を所定のサンプリング時間遅延したものを第二フィードバック項として出力する第三遅延器と、
    前記第三遅延器の出力信号に前記第三乗算器の出力信号を加算したものを出力し、これを前記第三遅延器に入力する第三加算器と、
    を具備し、
    前記第三減算器、第三乗算器、第三遅延器および第三加算器を前記第一減算器の前段または前記第二加算器の後段に配置し、
    前記被定数kと前記被定数kと前記被定数kとの比を1:1:1に設定する請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載のデジタルローパスフィルタ。
  8. 前記被定数kおよび前記被定数kを可変とする請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載のデジタルローパスフィルタ。
  9. 前記被定数kおよび前記被定数kを前記カットオフ周波数fに略比例して可変とする請求項8に記載のデジタルローパスフィルタ。
  10. 前記被定数kを固定し、前記被定数kを可変とする請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載のデジタルローパスフィルタ。
  11. 前記第二乗算器の演算データ長を前記第一乗算器の演算データ長よりも短く設定する請求項1から請求項10までのいずれか一項に記載のデジタルローパスフィルタ。
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