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JP2008125524A - 化粧用品基材とその製造方法 - Google Patents

化粧用品基材とその製造方法 Download PDF

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JP2008125524A
JP2008125524A JP2006310033A JP2006310033A JP2008125524A JP 2008125524 A JP2008125524 A JP 2008125524A JP 2006310033 A JP2006310033 A JP 2006310033A JP 2006310033 A JP2006310033 A JP 2006310033A JP 2008125524 A JP2008125524 A JP 2008125524A
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Miyuki Senda
みゆき 千田
Mitsue Kamiyama
三枝 神山
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Teijin Frontier Co Ltd
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Teijin Fibers Ltd
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Abstract

【課題】汚れの拭取り性が良好で、皮膚への物理刺激性が低く、発汗時に蒸れ感の少ない化粧用品基材を提供する。
【解決手段】繊維径が50〜800nmであって、強度が1.5〜6.0cN/dtexでかつ伸度が15〜60%であるポリエステル系微細繊維であって、35℃95RH%での吸湿率が1.5%以上である繊維で化粧用品基材を構成する。該繊維は特定の海島型複合繊維から海成分を溶解除去することで得られる。
【選択図】図1

Description

本発明は、汚れの拭取り性が良好で、皮膚への物理刺激性が低く、発汗時に蒸れ感の少ない化粧用品(美容用品)の基材及びその製造方法に関する。さらに詳しくは、メーク汚れなどを拭取る際に使用されるパフもしくは肌に潤いを与えるために使用されるパックなど幅広い用途で使用展開が期待できる、微細繊維を用いた化粧用品(美容用品)の基材ならびに該基材を製造する方法に関する。
従来、化粧用品の基材には液含浸性が良く、天然繊維で肌への刺激が少ない、柔らかな触感であるという観点から、綿などからなるシートが広く使用されている。また、再生セルロース繊維からなる化粧綿が下記特許文献1、2に提案されている。しかしながら、綿や再生セルロース繊維は、繊維自身の水との親和力が大きいため液体の水分を保持しやすく、一旦保持された水は拡散し難いため、皮膚へのべたつきが増大し、不快となる。
そこで、強度が強くべたつきの少ないポリエステル繊維製の基材が提案されているが、従来提案されている繊維の太さはマイクロ(μm)レベルであるため、拭取り性能が不十分で、しかも皮膚への物理刺激性がある。そして、ポリエステル繊維は疎水性繊維であり、本来吸湿性が乏しいため、発汗時に使用すると蒸れやすいという問題点があった。
また、特許文献3には、海島構造又は剥離構造を有する複合繊維を用いて製織又は編成してなる布帛を熱水中又はアルカリ液中で処理し、海成分を除去又は剥離した後、高圧水流処理することによって製造される単繊維繊度が0.001デシテックス以上、1.0デシテックス以下の極細繊維で構成された編織物からなる皮膚洗浄用布帛が記載されている。しかし、この皮膚洗浄用布帛も実用性の面で未だ十分とは言えないものであった。
特開2001−261527号公報 特開2005−248365号公報 特開2005−23435号公報
本発明は、上記の問題点を克服し、汚れの拭取り性が良好で、皮膚への物理刺激性が低く、発汗時に蒸れ感の少ない化粧用品基材を提供しようとするものである。
本発明者らは上記課題を解決するため、鋭意研究の結果、化粧用品基材として特定の物性を有する繊維径がナノレベルのポリエステル系微細繊維(ナノファイバー)を使用することによって、上記課題が達成されることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は下記の化粧用品基材ならびにその製造方法に係るものである。
(1)ガラス転移点が60℃以上の繊維形成性ポリエステルを島成分とし、該島成分よりも易溶解性で溶融粘度の高いポリマーを海成分とする海島型複合構造を有し、かつ海成分と島成分との複合比率(海/島)が40/60〜5/95、島数が100以上である海島型複合繊維から、海成分を溶解除去して得た、直径50〜800nm、強度1.5〜6.0cN/dtex、伸度15〜60%、35℃95%RHでの吸湿率が1.5%以上の微細繊維を主体とする繊維製品からなることを特徴とする化粧用品基材。
(2)繊維形成性ポリエステルがポリエチレンテレフタレート系のポリエステルであることを特徴とする上記(1)記載の化粧用品基材。
(3)化粧用品基材を構成する繊維製品が、主として微細繊維からなる織編物、フェルトもしくは不織布、組み紐状糸あるいは紡績糸であることを特徴とする上記(1)又は上記(2)記載の化粧用品基材。
(4)化粧用品基材を構成する繊維製品に1種又は2種以上の薬液が含浸されていることを特徴とする上記(1)〜上記(3)のいずれかに記載の化粧用品基材。
(5)島成分としてガラス転移点60℃以上の繊維形成性ポリマーを用い、海成分として該島成分よりも易溶解性のポリマーであって、海成分と島成分との溶融紡糸温度における溶融粘度比(海/島)が1.1〜2.0であるポリマーを用いて、複合紡糸し、海成分と島成分との複合比率(海/島)が40/60〜5/95、島数が100以上である海島型複合繊維を形成した後、該複合繊維を用いて繊維製品を作成し、繊維製品の作成前又は後に該複合繊維の海成分を溶解除去して、繊維径が50〜800nm、強度が1.5〜6.0cN/dtex、伸度が15〜60%であり、かつ35℃95%RHでの吸湿率が1.5%以上であるポリエステル系微細繊維を主体とする繊維製品とすることを特徴とする化粧用品基材の製造方法。
(6)海島型複合繊維を形成する島成分が、芳香族ポリエステル系ポリマーであり、かつ、海島型複合繊維を形成する海成分が、5−ナトリウムスルホン酸を6〜12モル%及び分子量4000〜12000のポリエチレングリコールを1〜5重量%共重合したポリエチレンテレフタレートであることを特徴とする上記(5)記載の化粧用品。
(7)海島型複合繊維の海成分を水酸化ナトリウム水溶液で処理して溶解除去することを特徴とする上記(6)記載の化粧用品基材の製造方法。
(8)溶融粘度が高い易溶解性のポリマーからなる海成分と溶融粘度が低い難溶解性の繊維形成性ポリエステルからなる島成分とを、紡糸速度400〜6000m/分で海島型に複合紡糸し、得られた海島型複合未延伸糸を温度60〜220℃で配向結晶化延伸した後、島成分を溶解除去して微細繊維とすることを特徴とする上記(5)〜上記(7)のいずれかに記載の化粧用品基材の製造方法。
(9)繊維製品が、主として微細繊維からなる織編物、フェルトもしくは不織布、組み紐状糸あるいは微細繊維からなる紡績糸であることを特徴とする上記(5)〜上記(8)のいずれかに記載の化粧用品基材の製造方法。
(10)微細繊維を主体とする繊維製品に1種又は2種以上の薬液を含浸することを特徴と上記(5)〜上記(9)のいずれかに記載の化粧用品基材の製造方法。
本発明によれば、従来の同種製品に比べて、汚れの拭取り性が良好で、皮膚への物理刺激性が低く、発汗時に蒸れ感の少ない化粧用品基材を提供することができる。
以下に、本発明に係る化粧用品基材の構成及び該化粧用品基材の製造方法について詳細に説明する。
本発明の化粧用品基材は、繊維径が50〜800nm、好ましくは100〜500nm、であって、強度が1.5〜6.0cN/dtex、伸度が15〜60%のポリエステル系微細(超極細)繊維にて構成される。このような繊維径が極めて細い繊維(本発明では「ナノファイバー」と称する)を使用することによって、皮膚への物理刺激性が低く、かつ温度35℃、相対湿度(RH)95%での吸湿率が1.5%以上となるため、蒸れ感の少ない化粧用品基材とすることができる。
本発明では、化粧用品基材を構成するナノファイバーとして、上記のように繊維径が50〜800nmの範囲内のものを用いる必要がある。繊維径がこの範囲内のものを用いることにより従来公知の繊維径がマイクロレベルの極細繊維を使用したものに比べて拭取り性が格段に良好となり、かつ、皮膚への物理刺激性が抑制された、蒸れ感の少ない化粧用品基材を提供することができる。
特に、ポリエステル系繊維では、繊維が細くなればなるほど、見かけの結晶サイズが大きくなる傾向があり、これにより吸湿性が高くなり、蒸れ感の少ない化粧用品基材を提供することができる。これは、従来のマイクロオーダーの極細繊維には見られなかったナノファイバー特有の現象である。
これに対し、繊維径が800nmを超える場合には、目的とする吸湿率が得られないため、本発明の目的とする化粧用品基材が得られない。一方、繊維径が50nm未満の場合には、繊維構造自身が不安定で物性や繊維形態が不安定となるため、好ましくない。また、繊維径は同一繊維の長さ方向や繊維間で均一であることが好ましく、均一であるほど化粧用品基材の品位や耐久性が向上する。
本発明では、上記の如き繊維径50〜800nmのナノファイバーの強度は1.5〜6.0cN/dtexで、伸度は15〜60%であることが必要であり、35℃95%RHにおける吸湿率が1.5%以上、好ましくは2.0〜8.0であることが重要である。特に該ナノファイバーの物性としては、強度が1.5cN/dtex以上であることが必要であり、強度がこれよりも低いと化粧用品基材の使用用途が限定されてしまう。また、伸度が15〜60%の範囲外では化粧品基材としての機能性や風合いが劣るため不適当である。
このようなナノファイバーは、ガラス転移点が60℃以上の繊維形成性ポリエステルを島成分とし、該島成分よりも易溶解性で紡糸温度におえる溶融粘度の高いポリマーを海成分とする海島型複合構造を有し、かつ海成分と島成分との複合比率(海:島)が40:60〜5:95、島数が100以上である海島型複合繊維から、海成分を溶解除去して得られる繊維である。ここで、海島型複合繊維における島成分の数が100未満では、実質的に上記繊維径を有するナノファイバーを得ることが出来ない。
ここでいう「海島型複合繊維」とは、繊維横断面において海成分ポリマーの中に島成分ポリマーが多数の独立した島状になって分布しており、かつ各島成分が繊維長方向に連続している構造の複合繊維を意味する。
本発明において上記の如き海島型複合繊維を構成するポリマーの組み合わせは、海成分ポリマーが島成分の繊維形成性ポリエステルよりも溶解性が高い組合せであれば任意に選択し得るが、特に両者の溶解速度比(海/島)が200以上、特に400〜2000、の組合せが好ましい。溶解速度比(海/島)が200未満の場合には、繊維断面中央部の海成分を溶解させている間に繊維断面表層部の島成分の一部も溶解されるため、海成分を完全に溶解除去するためには、島成分の何割かも減量されてしまうことになり、島成分の太さ斑や溶剤浸食による強度劣化が発生して、毛羽やピリングなどの品位に問題が生じやすくなる。
なお、ここで溶解速度比とは、それぞれ単一成分のフィラメントを4%NaOH水溶液で95℃にて減量処理したときの、減量率(不溶解重量分率=1−減量率)と処理時間、繊維半径から下記式により溶解速度定数が算出されるが、海成分と島成分における溶解速度常数の比の値をいう。
Figure 2008125524
ここで、本発明の化粧用品基材を構成するナノファイバーを製造するための海島型複合繊維について具体的に説明する。
該複合繊維を構成する島成分ポリマーとしては、後述する海成分ポリマーに比べて難解性であれば、いかなる種類の繊維形成性ポリエステル系ポリマーであってもよいが、特にポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどが好ましい。これらのポリエステル系ポリマーには、必要に応じ、着色剤、艶消し剤、安定剤などの添加剤を含んでもよい。本発明における島成分のポリマーは、繊維形成性の良好なポリマーであって、かつそのガラス転移点(Tg)が60℃以上であることが、本発明の目的を達成する上で好適である。島成分ポリマーのガラス転移点(Tg)が60℃以上であることは、海島両成分の溶融粘度の関係が、後述のごとく海>島成分である場合に特に重要である。海成分の溶融粘度が高い場合、海成分は島成分よりも固化しやすい傾向にあるが、島成分ポリマーのガラス転移点(Tg)が60℃未満である場合は、溶融紡糸時に海成分が先に固化するために島成分の結晶配向が進まず、その結果、島成分の強度が弱くなり、海島型複合繊維の強度も低くなる。これに対し、ガラス転移点(Tg)が60℃以上であれば、海成分が固化すると同時に島成分の結晶配向も進むので、島成分の強度が保たれ、海島型複合繊維及びそれから得られる極細繊維の強度も保たれることとなる。
一方、海成分ポリマーは、上記島成分ポリマーに比べて易溶性のポリマーであればいかなるポリマーであってもよいが、既に述べたとおり、島成分ポリマーとの溶解速度比が200以上であるものが好ましい。かかる海成分ポリマーとしては、特に繊維形成性のポリエステル、ポリアミド、ポリスチレン、ポリエチレンなどが好ましい。例えば、海成分をアルカリ水溶液で溶出する場合は、好適なアルカリ水溶液易溶性ポリマーとして、ポリ乳酸、超高分子量ポリアルキレンオキサイド縮合系ポリマー、ポリエチレングルコール系化合物共重合ポリエステル、ポリエチレングリコール系化合物と5−ナトリウムスルホン酸イソフタル酸の共重合ポリエステルが挙げられる。また、ナイロン6はギ酸溶解性があり、ポリスチレン・ポリエチレンはトルエンなどの有機溶剤に非常によく溶けるので、これらのポリマーも海成分として好適である。
なかでも、アルカリ水溶液処理時の易溶性と海島断面形成性とを両立させるため、海成分ポリマーとして、5−ナトリウムスルホイソフタル酸6〜12モル%と分子量4000〜12000のポリエチレングルコール(PEG)3〜10重量%とを共重合させた固有粘度が0.4〜0.6のアルカリ水溶液易溶解性ポリエチレンテレフタレート系共重合体が好ましい。ここで、該ポリエステル中の5−ナトリウムイソフタル酸は親水性と溶融粘度向上に寄与し、PEGは親水性向上に寄与する。なお、PEGは分子量が大きいほど、その高次構造に起因すると考えられる親水性増加効果が大きくなるが、反応性が悪くなってブレンド系になるため、耐熱性・紡糸安定性などの点から好ましくなくなる。また、PEGの共重合量が10重量%以上になると、本来溶融粘度低下作用があるので、本発明の目的を達成することが困難になる。したがって、PEGの分子量及び共重合量は上記の範囲が好ましい。
さらに、本発明における海島型複合繊維では、溶融紡糸時における海成分の溶融粘度が島成分ポリマーの溶融粘度よりも大きく、溶融粘度比(海/島)が1.1〜2.0であることが必要であり、特に1.2〜1.8の範囲であることが好ましい。溶融粘度がかかる関係にある場合には、海成分の複合比率が40%以下と少なくなっても、複合繊維断面における個々の島が独立した良好な海島構造のものとなる。すなわち、島数が100以上のように多くなっても、島同士の一部が接合したり島の大部分が接合したりするおそれがなく、海島断面構造の形成性が良好である。ところが、この比が1.1倍未満の場合には溶融紡糸時に島同士が接合しやすくなり、一方、2.0倍を越える場合には、粘度差が大きすぎるために紡糸調子低下・強度低下などを招きやすい。このように海成分の複合比率が40%以下と少なくかつ島数が100以上と非常に多い複合繊維にあっては、海島成分の溶融粘度比を特定範囲に調整することによって初めて良好な海島構造の複合繊維が形成されるということは従来全く知られていなかったことである。
本発明では、複合繊維断面における島の数は多いほど、生産性が高くなり、しかも、得られるナノファイバーの細さも顕著となって超極細繊維特有の柔らかさ、滑らかさ、光沢感などが得られるので、複合繊維断面における島の数は100以上、好ましくは500以上であることが重要である。ここで島数が100未満の場合には、海成分を溶解除去しても極細繊度のナノファイバー(単糸)からなるハイマルチフィラメント糸を得ることができず、本発明の目的を達成することができない。ただし、島数があまりに多くなりすぎると紡糸口金の製造コストが高くなるだけでなく、加工精度自体も低下しやすくなるので1000以下とするのが好ましい。
さらに、本発明における海島型複合繊維は、その海島複合比率(海:島)が40:60〜5:95の範囲であることが必要であり、特に30:70〜10:90の範囲が好ましい。かかる範囲であれば、多数の島成分を海成分中に均一に分散した状態で配置させることが可能となるだけでなく、島間の海成分の厚みを薄くすることができ、海成分の溶解除去が容易となって島成分の極細繊維への転換が容易になるので好ましい。ここで海成分の割合が40重量%を越える場合には海成分の厚みが大きくなりすぎるため島成分が複合繊維断面で均一に分散されない。一方、海成分の割合が5重量%未満の場合には海成分の量が少なくなりすぎて、複合繊維断面における島間に接合が発生しやすくなる。なお、この海島型複合繊維は伸度が3〜35%の範囲内であることが好ましい。
以上に説明した本発明におけるナノファイバー製造用の海島型複合繊維は、例えば以下の方法により容易に製造することができる。
すなわち、まず溶融粘度が高くかつ易溶解性であるポリマーと溶融粘度が低くかつ難溶解性で特定のTgをもつポリマーとを、前者が海で後者が島となるように溶融紡糸する。すでに述べたとおり、海成分と島成分の溶融粘度の関係はきわめて重要で、海成分の比率が小さくなって島間の厚みが小さくなると、海成分の溶融粘度が小さい場合には島間の一部の流路を海成分が高速流動するようになり、島間に接合が起こりやすくなるので好ましくない。
溶融紡糸に用いられる紡糸口金としては、多数の島を形成するための中空ピン群や極細孔群を有するものなど任意のものを用いることができる。例えば中空ピンや極細孔より押し出された島成分とその間を埋める形で流路を設計されている海成分流とを合流し、これを圧縮することにより海島断面形成がなされるいかなる紡糸口金でもよい。好ましく用いられる紡糸口金例を図1及び図2に示すが、必ずしもこれらに限定されるものではない。なお、図1は、中空ピンを海成分樹脂貯め部分に吐出してそれを合流圧縮する方式であり、図2は、中空ピンのかわりに極細孔方式で島を形成する方法である。これらの図1及び図2において、1は分配前島成分ポリマー溜め部分、2は島成分分配用導入孔、3は海成分導入孔、4は分配前海成分ポリマー溜め部分、5は個別の海/島構造(鞘/芯構造)形成部、6は海島全体の合流絞り部であり、このような構造の紡糸口金より海成分と島成分を溶融吐出することによって、繊維横断面における海成分中に島成分が長さ方向に連続した島となって多数配置された海島型複合繊維が形成される。
そして、かかる紡糸口金から吐出された海島型断面複合繊維は、冷却風によって固化され、好ましくは400〜6000m/分で溶融紡糸された後に巻き取られる。より好ましくは1000〜3500m/分である。紡糸速度が400m/分以下では生産性が悪く、6000m/分以上では紡糸安定性が悪いので好ましくない。
得られた複合繊維未延伸糸は一旦巻き取り、別途延伸工程にて延伸・熱セットし、所望の強伸度・熱収縮特性などを有する複合繊維とするか、あるいは、一旦巻き取ることなく一定速度でローラーに引き取り、引き続いて延伸工程を経た後に巻き取って所望の強伸度・熱収縮特性などを有する複合繊維とする方法のいずれも適用することが出来る。具体的には、該未延伸糸を60〜190℃、好ましくは75℃〜180℃の予熱ローラー上で予熱し、延伸倍率1.2〜6.0倍、好ましくは2.0〜5.0倍で延伸した後、引き続き熱セットローラーに巻回して120〜220℃、好ましくは130〜200℃で熱セットを実施することが好ましい。予熱温度不足の場合には目的とする高倍率延伸を達成することができなくなる。熱セット温度が低すぎると収縮率が高すぎるため好ましくない。また、熱セット温度が高すぎると繊維物性が著しく低下するため好ましくない。
得られた複合繊維の海成分を溶解除去して極細繊維とするには、海成分ポリマーを溶解除去し得る液体で海成分を選択的に溶解させる方法であればいかなる方法も採用できる。海成分が、5−ナトリウムスルホイソフタル酸6〜12モル%と分子量4000〜12000のポリエチレングリコールを1〜5重量%共重合させた固有粘度が0.4〜0.6のポリエチレンテレフタレート系共重合ポリエステルである場合は、水酸化ナトリウム(NaOH)濃度1〜10重量%のアルカリ水溶液中で温度80〜105℃にて減量処理することにより海成分を溶解除去するのが好ましい。
海成分の溶解除去は、織編物、不織布などの布帛の段階で行うのがよいが、糸、紐、綿の段階や二次製品の段階で行っても差し支えない。
本発明の化粧用品素材は、上記の如きナノファイバーを主体とする繊維製品を、化粧品、化粧品マスクなど化粧用品(美容用品)の基材として用いたものである。かかるナノファイバーの従来に見られない利点のひとつに、比表面積が非常に大きくなるという特徴がある。このため、本発明の化粧用品素材は、優れた吸着・吸収特性を持つという効果がある。この効果を生かして、例えば、1種又は2種以上の機能性薬剤を基材に吸収させて新たな用途展開をすることが可能となる。機能性薬剤としては、例えばタンパク質、アミノ酸、ビタミン類などの健康・美容促進のための薬剤なども用いることができる。また、あらかじめヒアルロン酸、アルギン酸、コラーゲンなどの各種保湿成分やビタミン類を付与しておくこともできる。さらに、必要に応じ、香料、消臭剤、抗菌剤などを吸収させておいてもよい。
ここで繊維製品の形態としては、例えば、織編物、フェルトもしくは不織布、組み紐あるいは紡績糸であることが好ましいが、これ以外の形態、例えば綿状や綿シート状であってもよい。
以上のような本発明の化粧用(美容用)品基材は、顔の全面又は目元、口元、頬などの一部分のみならず、体の所定位置に爽快感や湿潤感などの保湿又は美容効果を与えるのに用いられる。
以下、実施例及び比較例をあげて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。なお、例中に示す評価項目は下記の方法で測定した。
(1)溶融粘度
乾燥処理後のポリマーを、275℃に設定したオリフィスにセットして5分間溶融保持した後、数水準の荷重をかけて押し出し、そのときの剪断速度と溶融粘度をプロットした。そのプロットをなだらかに繋いで、剪断速度−溶融粘度曲線を作成し、剪断速度が1000秒−1の時の溶融粘度を見積った。なお、島成分はカーボンブラックを含む状態で測定した。
(2)ガラス転移点(Tg)
ペレット約10mgを測定用のアルミニウム製パンに封入してTA−Instrument社製の示差走査熱量計を使用し、昇温速度20℃/分で測定した。
(3)海島型複合繊維の強度・伸度
海島型複合繊維9000mの重量をn=3回測定して平均値から繊度を求めた。そして、室温で初期試料長=200mm、引っ張り速度200m/分として得た応力−伸長曲線を測定し、繊維破断点から強度・伸度を求めた。
(4)海島型複合繊維の島数及び海成分/島成分の比率
透過型電子顕微鏡TEMで倍率30000倍にて撮影した海島型複合繊維の断面写真を観察し、測定した。
(5)ナノファイバーの吸湿性
1gの試料(ナノファイバー製品)の絶乾重量を測定した後、温度35℃、相対湿度(RH)95%の人工気候室に入れ、24時間後の水分率(対乾燥繊維重量)を求めた。
(6)ナノファイバーの強度・伸度
海島型複合繊維を用いて重量1g以上の筒編みを作成し、海成分を溶解除去した。その後筒編みをほどき、室温で初期試料長=100mm、引っ張り速度200m/分の条件で荷重−伸長曲線を求めた。繊度はJIS−1015に記載の方法に準拠して測定した。強度は破断時の荷重値を算出した繊度で割った値、伸度は破断時の伸長値から求めた。
(7)海成分溶解後のナノファイバー径
海島型複合繊維を用いて重量1g以上の筒編みを作成し、海成分を溶解除去した後、表面をSEM観察し、試料10点について繊維径を測定し、平均値を算出した。
(8)拭取り性
ガラス板に人工脂質を付着させ、荷重(125g/3.9cm2)を載せたワイピングクロスで人工脂質を拭取った。拭取り後のガラス板について5名のモニターにより官能評価を行った。各モニターはガラス板を見た時の状態を次の基準により評価し、合計20点以上のものは○、20点未満のものは×と判定した。
5点:ガラス板に汚れがあったことは全く感じられず、非常にきれいである。
4点:ガラス板に汚れがあったことは感じられず、きれいである。
3点:ガラス板に汚れがあったかもしれないが、まあきれいである。
2点:ガラス板によごれがあったであろうと推測されるほど少し汚い。
1点:ガラス板によごれがあったであろうと確信できるほど汚い。
(9)皮膚への物理刺激性
男女計5名のモニターにより、繊維の物理刺激性の程度を、なし(○)、ややあり(△)、あり(×)の3段階で感覚判定し、その平均で評価した。
(10)蒸れ感
男女計5名のモニターにより、布帛の蒸れ感の程度を、蒸れない(○)、やや蒸れる(△)、蒸れる(×)の3段階で感覚判定し、その平均で評価した。
[実施例1]
島成分として下掲の表1に示すPET1を、海成分として表1に示す改質PET2を使用し、海成分:島成分を30:70の複合比率で、島数900となるように、図1に示す紡糸口金を用いて紡糸温度280℃で溶融吐出させた。溶融吐出糸条は巻取り速度3000m/分で安定して巻き取ることが可能であった。得られた海島型複合繊維の未延伸糸を延伸温度90℃、延伸倍率2.8倍でローラー延伸し、次いで150℃で熱セットして巻取り、11dtex/10filの延伸糸を得た。この延伸糸の伸度は強度4.0cN/dtex、伸度13.0%であった。
得られた延伸糸を丸編みし、編物を作成した後、4%NaOH水溶液で95℃にて30%減量することにより海成分を除去した。ここで、海島成分の島成分に対する溶解速度比(アルカリ減量速度差)は1200倍であった。処理後の繊維断面を観察したところ、均一なナノファイバー(微細繊維)群を形成しており、各ナノファイバーの繊維径は328nmであった。これらのナノファイバーの物性を測定したところ、強度3.1cN/dtex、伸度30.0%であった。この編物を約1gに切取った後、35℃、95%RHで吸湿率を測定したところ、4%であった。
この丸編みを市販の化粧用パフに貼り付け、美容用品を作成した。これに、市販の化粧水を数ml滴下した後、人工皮脂を付着させたガラス板を用いて拭き取り性を確認した。人工皮脂を拭き取ったところ、ガラス板に汚れがあったことは全く感じられず、非常にきれいであった(評価平均○)。
次に、皮膚への物理刺激性を確認するために、市販の化粧水をしみこませた上記の美容用品で顔をこすったところ、ひりひり感や痛さは全く感じられず、物理刺激性はなかった(評価平均○)。
最後に、蒸れ感を確認するため、上記の丸編みによりフェイスマスクを作成した。この丸編みは予め目・鼻・口の部分は丸く打ち抜いて、人の顔にフィットする形状とした。このフェイスマスクに市販の化粧水をしみこませた10分間顔につけたところ、蒸れ感は全く感じられず(評価平均○)、装着性は良好であった。
Figure 2008125524
[実施例2]
島成分として上掲の表1のPET2、海成分として表1の改質PET2を使用し、海成分:島成分を30:70の複合比率で、島数800の条件で、図1に示す紡糸口金を用いて紡糸温度280℃で溶融吐出させた。溶融吐出糸条は巻取り速度2500m/分で安定して巻き取ること可能であった。得られた海島型複合繊維の未延伸糸を延伸温度90℃、延伸倍率3.0倍でローラー延伸し、次いで150℃で熱セットして巻取り、27dtex/10filの延伸糸を得た。この延伸糸の伸度は強度4.5cN/dtex、伸度20.9%であった。
得られた延伸糸を丸編みし、編物を作成した後、4%NaOH水溶液で95℃にて30%減量し海成分を除去した。ここで、海島成分の島成分に対する溶解速度比(アルカリ減量速度差)は900倍であった。繊維断面を観察したところ、均一なナノファイバー(微細繊維)群を形成しており、繊維径は460nmであった。これらのナノファイバーの物性を測定したところ、強度3.4cN/dtex、伸度35.4%であった。この編物を約1gに切取った後、35℃、95%RHで吸湿率を測定したところ、2%であった。
この丸編みで市販の化粧用パフに貼り付け、美容用品を作成した。これに、市販の化粧水を数ml滴下した後、人工皮脂を付着させたガラス板を用いて拭き取り性を確認した。人工皮脂を拭き取ったところ、ガラス板に汚れがあったことは全く感じられず、非常にきれいであった(評価平均○)。
次に、皮膚への物理刺激性を確認するために、市販の化粧水をしみこませた上記の美容用品で顔をこすったところ、ひりひり感や痛さは全く感じられず、物理刺激性はなかった(評価平均○)。
最後に、蒸れ感を確認するため、上記の丸編みでフェイスマスクを作成した。この丸編みは、予め人の顔にフィットする形状にするため、目・鼻・口の部分を丸く打ち抜いた。市販の化粧水をしみこませた上記のフェイスマスクを10分間顔につけたところ、蒸れ感は全く感じられず(評価平均○)、装着性は良好であった。
[実施例3]
島成分に表1のPTT、海成分に表1の改質PET1を使用し、海成分:島成分を30:70の複合比率で、島数950で、図1に示す紡糸口金を用いて紡糸温度280℃で溶融吐出させた。溶融吐出糸条は巻取り速度1500m/分で安定して巻き取ること可能であった。得られた海島型複合繊維の未延伸糸を延伸温度90℃、延伸倍率3.0倍でローラー延伸し、次いで150℃で熱セットして巻取り、5.5dtex/10filの延伸糸を得た。この延伸糸の伸度は強度3.5cN/dtex、伸度17.4%であった。
得られた延伸糸を丸編みし、編物を作成した後、4%NaOH水溶液で95℃にて30%減量し海成分を除去した。ここで、海島成分の溶解速度比(アルカリ減量速度差)は1500倍であった。繊維断面を観察したところ、均一なナノファイバー(微細繊維)群を形成しており、繊維径は198nmであった。これらのナノファイバーの物性を測定したところ、強度2.0cN/dtex、伸度43.6%であった。この編物を約1gに切取った後、35℃、95%RHで吸湿率を測定したところ7%であった。
この丸編みで市販の化粧用パフに貼り付け、美容用品を作成した。これに、市販の化粧水を数ml滴下した後、人工皮脂を付着させたガラス板を用いて拭き取り性を確認した。人工皮脂を拭き取ったところ、ガラス板に汚れがあったことは全く感じられず、非常にきれいであった(評価平均○)。
次に、皮膚への物理刺激性を確認するために、市販の化粧水をしみこませた上記の美容用品で顔をこすったところ、ひりひり感や痛さは全く感じられず、物理刺激性はなかった(評価平均○)。
最後に、蒸れ感を確認するため、上記の丸編みでフェイスマスクを作成した。この丸編みは人の顔にフィットする形状とするため、予め目・鼻・口の部分を丸く打いた。市販の化粧水をしみこませた上記のフェイスマスクを10分間顔につけたところ、蒸れ感は全くなく(評価平均○)、装着性は良好であった。
[比較例1]
実施例1と同じポリマーを用いて、海成分:島成分を50:50の複合比率で、島数36で、図1に示す紡糸口金を用いて紡糸温度280℃で溶融吐出させた。溶融吐出糸条は巻取り速度2500m/分で安定して巻き取ること可能であった。得られた海島型複合繊維の未延伸糸を延伸温度90℃、延伸倍率1.6倍でローラー延伸し、次いで150℃で熱セットして巻取り、22dtex/10filの延伸糸を得た。延伸糸の伸度は強度2.5cN/dtex、伸度38.9%であった。この延伸糸を丸編みし、編物を作成した後、4%NaOH水溶液で95℃にて50%減量した。ここで、海島成分の溶解速度比(アルカリ減量速度差)は1200倍であった。繊維断面を観察したところ、均一なナノファイバー(極細繊維)群を形成しており、繊維径は1.7μmであった。これらのナノファイバーの物性を測定したところ、強度は1.4cN/dtexと低く、伸度は65.4%と大きかった。この編物を約1gに切取った後、35℃、95%RHで吸湿率を測定したところ、0.7%と低かった。
この丸編みで市販の化粧用パフに貼り付け、美容用品を作成した。これに、市販の化粧水を数ml滴下した後、人工皮脂を付着させたガラス板を用いて拭き取り性を確認した。人工皮脂を拭き取ったところ、ガラス板によごれがあったであろうと推測されるほど少し汚かった(評価平均×)。
次に、皮膚への物理刺激性を確認するために、市販の化粧水をしみこませた上記の美容用品で顔をこすったところ、繊維径が太いために、多少ひりひり感が感じられた(評価平均×)。
最後に、蒸れ感を確認するため、上記の丸編みでフェイスマスクを作成した。丸編みはあらかじめ人の顔にフィットする形状にするため、目・鼻・口の部分は丸く打ち抜いた。市販の化粧水をしみこませた上記のフェイスマスクを10分間顔につけたところ、時間がたつに連れて蒸れ感を感じるようになり(評価平均×)、装着性は不良であった。
[比較例2]
実施例1と同じポリマーを用いて、海成分:島成分の複合比率を30:70、島数13で、図1に示す紡糸口金を用いて紡糸温度280℃で溶融吐出させた。溶融吐出糸条は巻取り速度1000m/分で安定して巻き取ること可能であった。得られた海島型複合繊維の未延伸糸を延伸温度90℃、延伸倍率4.6倍でローラー延伸し、次いで150℃で熱セットして巻取り、44dtex/36filの延伸糸を得た。延伸糸は強度5.4cN/dtex、伸度10.9%であった。延伸糸を丸編みし、編物を作成した後、4%NaOH水溶液で95℃にて30%減量した。ここで、海島成分の溶解速度比(アルカリ減量速度差)は1200倍であった。繊維断面を観察したところ、均一な極繊維群を形成しており、繊維径は2.5μmであった。これらの微細繊維の物性を測定したところ、強度4.0cN/dtex、伸度31.4%であった。この編物を約1gに切取った後、35℃、95%RHで吸湿率を測定したところ、0.7%と低かった。
この丸編みで市販の化粧用パフに貼り付け、美容用品を作成した。これに、市販の化粧水を数ml滴下した後、人工皮脂を付着させたガラス板を用いて拭き取り性を確認した。人工皮脂を拭き取ったところ、ガラス板に汚れがあったことは全く感じられず、非常にきれいであった(評価平均○)。
次に、皮膚への物理刺激性を確認するために、市販の化粧水をしみこませた上記の美容用品で顔をこすったところ、ひりひり感や痛さは全く感じられず、物理刺激性はなかった(評価平均○)。
最後に、蒸れ感を確認するため、上記の丸編みでフェイスマスクを作成した。丸編みはあらかじめ人の顔にフィットする形状にするため、目・鼻・口の部分は丸く打ち抜いた。市販の化粧水をしみこませた上記のフェイスマスクを10分間顔につけたところ、時間がたつに連れて蒸れ感を感じるようになり(評価平均×)、装着性は不良であった。
[比較例3]
島成分にPET1、海成分に改質PET1を使用し、海成分:島成分を30:70の複合比率、島数800で、図1に示す紡糸口金を用いて紡糸温度280℃で溶融吐出させた。島に対する海の溶融粘度が低いために、島成分の90%以上が互いに接合して個々には存在せず、接合した島の周囲を海成分が取り囲むような断面を形成していた。したがって、海成分をアルカリ減量で除去しても極細繊維群を形成することができなかった。
本発明の海島型複合繊維を紡糸するために用いられる紡糸口金の構造を例示する一概略断面図である。 本発明の海島型複合繊維を紡糸するために用いられる紡糸口金の他の例を示す概略断面図である。
符号の説明
1:分配前島成分ポリマー溜め部分
2:島成分分配用導入孔
3:海成分導入孔
4:分配前海成分ポリマー溜め部分
5:個別海/島(鞘/芯)構造の形成部
6:海島全体合流絞り

Claims (10)

  1. ガラス転移点が60℃以上の繊維形成性ポリエステルを島成分とし、該島成分よりも易溶解性で溶融粘度の高いポリマーを海成分とする海島型複合構造を有し、かつ海成分と島成分との複合比率(海/島)が40/60〜5/95、島数が100以上である海島型複合繊維から、海成分を溶解除去して得た、直径50〜800nm、強度1.5〜6.0cN/dtex、伸度15〜60%、35℃95%RHでの吸湿率が1.5%以上である微細繊維を主体とする繊維製品からなることを特徴とする化粧用品基材。
  2. 繊維形成性ポリエステルがポリエチレンテレフタレート系のポリエステルであることを特徴とする請求項1記載の化粧用品基材。
  3. 化粧用品基材を構成する繊維製品が、主として微細繊維からなる織編物、フェルトもしくは不織布、組み紐あるいは紡績糸であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の化粧用品基材。
  4. 化粧用品基材を構成する繊維製品に1種又は2種以上の薬液が含浸されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の化粧用品基材。
  5. 島成分としてガラス転移点60℃以上の繊維形成性ポリマーを用い、海成分として該島成分よりも易溶解性のポリマーであって、海成分と島成分との溶融紡糸温度における溶融粘度比(海/島)が1.1〜2.0であるポリマーを用いて、複合紡糸し、海成分と島成分との複合比率(海/島)が40/60〜5/95、島数が100以上である海島型複合繊維を形成した後、該複合繊維を用いて繊維製品を作成し、繊維製品の作成前又は後に該複合繊維の海成分を溶解除去して、繊維径が50〜800nm、強度が1.5〜6.0cN/dtex、伸度が15〜60%であり、かつ35℃95%RHでの吸湿率が1.5%以上であるポリエステル系微細繊維を主体とする繊維製品とすることを特徴とする化粧用品基材の製造方法。
  6. 海島型複合繊維を形成する島成分が、芳香族ポリエステル系ポリマーであり、かつ海島型複合繊維を形成する海成分が、5−ナトリウムスルホン酸を6〜12モル%及び分子量4000〜12000のポリエチレングリコールを1〜5重量%共重合したポリエチレンテレフタレートであることを特徴とする請求項5に記載の化粧用品基材の製造方法。
  7. 海島型複合繊維の海成分を水酸化ナトリウム水溶液で処理して溶解除去することを特徴とする請求項6に記載の化粧用品基材の製造方法。
  8. 溶融粘度が高い易溶解性のポリマーからなる海成分と溶融粘度が低い難溶解性の繊維形成性ポリエステルからなる島成分とを、紡糸速度400〜6000m/分で海島型に複合紡糸し、得られた海島型複合未延伸糸を温度60〜220℃で配向結晶化延伸した後、島成分を溶解除去して微細繊維とすることを特徴とする請求項5〜請求項7のいずれかに記載の化粧用品基材の製造方法。
  9. 化粧用品基材を構成する繊維製品が、主として微細繊維からなる織編物、フェルトもしくは不織布、組み紐あるいは紡績糸であることを特徴とする請求項5〜請求項8のいずれかに記載の化粧用品基材。
  10. 微細繊維を主体とする繊維製品に1種又は2種以上の薬液を含浸することを特徴とする請求項5〜請求項9のいずれかに記載の化粧用品基材の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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