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JP2008122837A - 防眩性反射防止フィルム - Google Patents

防眩性反射防止フィルム Download PDF

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JP2008122837A
JP2008122837A JP2006308948A JP2006308948A JP2008122837A JP 2008122837 A JP2008122837 A JP 2008122837A JP 2006308948 A JP2006308948 A JP 2006308948A JP 2006308948 A JP2006308948 A JP 2006308948A JP 2008122837 A JP2008122837 A JP 2008122837A
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silica fine
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JP2006308948A
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Toshihiko Ohashi
寿彦 大橋
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Asahi Kasei Corp
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Asahi Kasei Corp
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Abstract

【課題】優れた透過像鮮明度と防眩特性を兼ね備えた防眩性反射防止フィルムを提供する。
【解決手段】少なくとも透明フィルムの片面に低屈折率層を有する防眩性反射防止フィルムであって、非常に緩やかで微小な凹凸と特定の形状を有する低屈折率層を設けた防眩性反射防止フィルム。
【選択図】なし

Description

本発明は、防眩性反射防止フィルムに関するものである。
液晶表示装置(LCD)やプラズマディスプレイパネル(PDP)など様々な画像表示装置においては、画面に外部から入射した光が反射することによって表示画像を見難くすることがある。特に近年、画像表示装置の大型化に伴い、上記問題を解決することがますます重要となってきている。
このような問題を解決するため、LCDにおいては表面に微細な凹凸を形成することによる防眩処理が施されている。防眩処理の方法として、従来よりサンドブラスト加工、エンボス加工、微粒子を含有する塗膜の形成などが行なわれている。例えば、透過光の散乱特性が制御され、ギラツキ感が改良された防眩性ハードコートフィルムの製造方法として、透明プラスチック基材に活性エネルギー線硬化型樹脂を塗布し、活性エネルギー線を照射して硬化させ、活性エネルギー線硬化型樹脂層を形成したのち、該被膜に対してサンドブラスト加工またはエンボス加工のいずれかを施す方法が提案されている。(特許文献1)
また、透光性微粒子、透光性樹脂および透光性樹脂の良溶媒と貧溶媒からなる塗工液により防眩フィルムの防眩層を形成するにあたり、乾燥過程で貧溶媒の作用により透光性微粒子と透光性樹脂がゲル化し、良好な凹凸構造を形成する方法が開示されている。(特許文献2)
一方、PDPにおいては、光の干渉を利用した反射防止膜を設置することが多い。具体的には、単層の反射防止膜の場合、基板の屈折率がn、単層膜の屈折率がnでn>nである場合、反射率Rは極小値として(n−n/(n+nをとることを利用し、n=nとなるように単層膜の屈折率nを(n1/2に近づけて反射率を低減させるものである。現在、反射防止膜を有する光学部材として一般に市販されているものは、その可視光域における視感度反射率が2%前後のものが多い。このような反射防止膜用の低屈折率の材料としては種々あるが、塗布法によって低屈折率膜を形成する材料としては、フッ素樹脂が一般的に知られている。(特許文献3)
低屈折率膜を成膜する方法として、中空シリカ微粒子を低屈折率層に用い、中空シリカ微粒子間の空隙に第2バインダーを充填することによって中空シリカ微粒子間の結合を補強し耐摩耗性を向上させる方法(特許文献4)が開示されている。中空シリカ微粒子の製造方法としては、例えば(特許文献5)に詳細に記載されている。
しかしながら、PDPにおいては、反射防止膜で外光の反射率を下げることができるが、映り込んだものの映像が鮮明であるために表示したいものの視認性が十分ではない。一方、PDPにLCDに用いられている防眩処理を施した場合、外光の映り込みによって映ったものの鮮明度は低いものの、本来映像として映したい透過映像そのものが防眩処理によってぼやけてしまうという問題があった。これはPDPがLCDとは異なり、PDPが発光部から距離の離れた光学フィルターの表面で防眩処理や反射防止膜を設置せざるをえないことに起因している。
すなわち、PDPにおいては外光による映り込みと透過映像が鮮明であるような両方の相反する機能を両立させることは非常に困難だった。
特開平11−352899号公報 特開2000−338310号公報 特開平4−355401号公報 特開2004−258267号公報 特開2006−21938号公報
即ち、本発明の目的は、上記の問題点を解決し、透過像鮮明度に優れると共に、優れた防眩特性を併せ持つ防眩性反射防止フィルムを提供することである。
本発明者らは、前記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、少なくとも透明フィルムの片面に、前記透明フィルムよりも低い屈折率を有する低屈折率層が設けられてなる防眩性反射防止フィルムにおいて、非常に緩やかで微小な凹凸と特定の形状を有する低屈折率層を設けた防眩性反射防止フィルムが上記の目的を達成し得ることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成させるに至った。
即ち、本発明は、
(1)少なくとも透明フィルムの片面に、前記透明フィルムの屈折率よりも低い屈折率を有する低屈折率層が設けられてなる防眩性反射防止フィルムにおいて、前記低屈折率層は、中心線平均粗さRaが0.005〜0.05μm、平均傾斜勾配Δaが0.005〜0.05rad、表面形状が液滴状構造を有していることを特徴とする防眩性反射防止フィルム。
(2)該液滴状構造の液滴の平均直径が1〜150μm、液滴中心間の平均距離が5〜300μmであることを特徴とする請求項1に記載の防眩性反射防止フィルム。
(3)該低屈折率層はシリカ微粒子とバインダーを含み、シリカ微粒子の平均粒子径が3〜200nmであることを特徴とする請求項1または2に記載の防眩性反射防止フィルム。
(4)該低屈折率層の厚みが50〜300nmであり、入射角5度における最低反射率が2%以下、かつ最低反射率波長が500〜750nmの範囲であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の防眩性反射防止フィルム。
本発明によれば、透過像鮮明度に優れると共に、優れた防眩特性を併せ持つ防眩性反射防止フィルムを提供することができるため、各種画像表示装置、特にPDPにおいて外光などの映り込みに対して有用であり、かつ透過像鮮明度に優れるため視認性を高くすることができる。
本発明について、以下に具体的に説明する。
本発明に用いることが出来る透明フィルムとしては、例えば、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、トリアセチルセルロース、セルロースアセテートプロピオネートなどのセルロースアセテート系フィルム、延伸したポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステル系フィルム、ポリカーボネート系フィルム、ノルボネン系フィルム、ポリスルホンフィルム、ポリエーテルスルホンフィルム、ポリアリレート系フィルムなどである。透明フィルムは透過光の利用という観点から、ヘイズは、0.01%以上2.0%以下であることが好ましく、0.01%以上1.0%以下であることがさらに好ましい。
本発明の防眩性反射防止フィルムは、反射防止を施したい面に粘着剤等を用いて表面に貼ることで反射防止機能を付与することができる。反射防止機能を付与したい面としてはガラスが最も多く、またアクリル樹脂にも用いることができる。そのため、反射防止機能
の観点から、透明フィルムのうち屈折率が1.45以上1.69以下のもので、トリアセチルセルロースフィルムやポリエチレンテレフタレートフィルムなどが好ましく用いられる。
これら透明フィルムの内、トリアセチルセルロースフィルム(以下TACフィルムと記載)は、波長分散という観点から優れた光学特性を有しているため、本発明の防眩性反射防止フィルムを連続生産する上でもっとも好ましく用いられる。TACフィルムの厚さは、低屈折率層の厚みの均一性、光学基材としての取扱性という観点から25μm以上が好ましい。TACフィルムの厚さの好ましい上限は、光線透過率、光の利用効率の観点から200μmである。
本発明の防眩性反射防止フィルムは、透明フィルムの少なくとも片面に、前記透明フィルムの屈折率よりも低い屈折率を有する低屈折率層が設けられている。この低屈折率層を設けることにより、外光反射の反射率を低下させると同時に、外光による映り込み像をぼやかすことができる。この低屈折率層は、外光の反射率を低下させるために、その下層よりも低い屈折率を有しており、低屈折率層の厚さは通常50〜300nmであることが好ましい。
ここで、低屈折率層の厚さとは、防眩性反射防止フィルムの断面の任意30箇所を電子顕微鏡で観察して求めた厚さの平均値である。厚さが薄すぎても厚すぎても可視光領域での反射防止効果が低下する。
本発明の低屈折率層は、中心線平均粗さRaが0.005〜0.05μm、平均傾斜勾配Δaが0.005〜0.05radの範囲であることを特徴とする。中心平均粗さRaが0.005μmより小さいと、反射像鮮明度を低くすることができず、映り込みを十分に低減させることが困難となる。また中心線平均粗さRaが0.05μmより大きいと透過像鮮明度が低下するので好ましくない。
平均傾斜勾配Δaは0.005radより小さいと反射像鮮明度を低くすることができず、映り込みを十分に低減させることが困難となる。平均傾斜勾配Δaが0.05radより大きいと、反射像の映り込みは低減できるが、外観上白っぽく見え、さらに透過像鮮明度が低下するので好ましくない。なお、中心線平均粗さRa、平均傾斜勾配Δaは、実施例記載の方法により測定される。
本発明の低屈折率層は、中心線平均粗さRaが0.005〜0.05μm、かつ平均傾斜勾配Δaが0.005〜0.05radであり、さらにマクロな形状として液滴状構造を有していることを特徴とする。液滴状構造とは、微小な液滴が低屈折率層の表面に分散したような模様を有していることをいう。図1に液滴状構造の表面形状高低差微分像の一例を示す。液滴状構造の平均液滴直径(図1のa)は、好ましくは1〜150μm、より好ましくは5〜130μm、最も好ましくは10〜100μmである。ここで平均液滴直径とは、任意に選んだ液滴構造20個の直径の平均値である。隣合った液滴の平均中心間距離(図1のb)は5〜300μmが好ましく、10〜200μmであることがより好ましい。ここで平均中心間距離とは、任意に選んだ液滴20個の中心間距離の平均値である。液滴状構造の平均液滴直径および平均中心間距離が特定の範囲において、防眩効果と透過像の鮮明度はさらに好ましいものになる。傾向としては、平均中心間距離が300μmより大きいと、映りこんだ像がぼやけにくくなり、外光の移り込みを十分に低減する効果が低くなる。平均中心間距離が5μmより小さいと、防眩性反射防止フィルム表面の白ボケが発生し易くなる傾向がある。
液滴状構造の液滴部面積占有率は、10〜75%であることが好ましい。10〜75%とすることにより、優れた透過像鮮明度と防眩特性を発揮する。ここで液滴部面積占有率とは、表面形状高低差微分像の測定面積に対する液滴状構造が占める総面積の占有率である。
本発明の防眩性反射防止フィルムは、JIS K7105に定める4種類の光学くしで測定した透過像鮮明度の和が350%以上400%以下が好ましく、370%以上399%以下がより好ましい。また、45度反射像鮮明度の和は、5%以上300%以下であることが好ましく、20%以上250%以下であることがより好ましい。透過像鮮明度の和が350%未満だと、透過像の解像度が低下する傾向があり、また45度反射像鮮明度の和が300%を超えると、防眩性が低下し、外光の映り込みによる像の鮮明度が高いため、表示画像の視認性が低下する傾向がある。
低屈折率層は、シリカ微粒子とバインダーを含有する構成が好ましく用いられる。シリカ粒子とバインダーの組み合わせにより、低屈折率層の表面形状を制御しやすくなる。シリカ微粒子としては、内部に空洞が有っても無くても構わない。分散性、得られる層の表面性、機械的強度の観点から、平均粒子径は200nm以下のものを用いるのが好ましい。平均粒子径が200nmを超えるとヘイズが大きくなり、防眩性反射防止フィルム表面の白ボケが発生する傾向がある。
シリカ微粒子として粒子内部に空洞を有する中空シリカ微粒子を用いることは、低屈折率層の屈折率を低くできるため好ましい。この空洞は、外殻によって包囲されているので、この空洞にバインダーが侵入することはない。そしてこの空洞が存在していることによって低屈折率化を図ることができるものであり、また空洞内へのバインダーの侵入が阻止されていることによって屈折率の増加を防止することができ、低屈折率層の低屈折率化を実現できるものである。中空シリカ微粒子の平均粒子径は、40〜200nmのものを用いることが好ましい。中空シリカ微粒子の粒子径が200nmより大きいと、空洞を包囲している外殻の厚さがほぼ一定の場合、屈折率が小さくなるものの、中空シリカ微粒子の強度が弱くなる傾向があり、また表面凹凸が大きくなりすぎることによって透過像鮮明度が低下したり、ヘイズが大きくなって防眩性反射防止フィルム表面の白ボケが発生する傾向がある。中空シリカ微粒子が40nmより小さいと、強度は高くなるものの、屈折率を下げることが困難になる。屈折率に関しては粒子径の3乗に相関するため非常に大きな要因である。これらの観点から、特に好ましくは平均粒子径として60〜200nmのものが用いられる。
中空シリカ微粒子の屈折率は、低屈折率層の低屈折率化という観点から1.40以下であることが好ましい。屈折率が1.40より大きいと低屈折率化の効果が低い。好ましくは屈折率として1.10〜1.35のものが用いられる。なお、中空シリカ微粒子の屈折率は、実施例記載の方法により測定される。
中空シリカ微粒子の空洞を包囲している外郭の厚みによっても屈折率を制御することができる。外殻の厚みとして3nm以上の厚み、特に4nm以上12nm以下の厚みで緻密なものが好ましく用いられる。厚みが薄いと中空シリカ微粒子の屈折率を下げることはできるが、中空シリカ微粒子そのものの強度という観点から破壊が生じる場合がある。一方、外殻の厚いものは屈折率が低くならないため、低屈折率化の効果が低い。
内部に空洞の無いシリカ微粒子の平均粒子径は、通常、窒素吸着法(BET法)により測定された比表面積(m/g)から、平均粒子径(nm)=(2720/比表面積)の式によって与えられた値である。中空シリカ微粒子の平均粒子径は、透過型電子顕微鏡で求めた粒子の径をいう。倍率は粒子が5個以上写真に入る倍率とし、その画面に存在するすべての粒子の外径を測定し、その平均値とした。
なお、2種類以上の粒子径のシリカ微粒子や中空シリカ微粒子を併用しても構わない。
次に、低屈折率層に含有するバインダーについて説明する。
バインダーとしては、単独でも複数を組み合わせてもよい。好ましいバインダーとしては、以下のものが挙げられる。
(1)テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラ(i−プロポキシ)シラン、トリメトキシシラン、トリエトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、プロピルトリメトキシシラン、プロピルトリエトキシシラン、イソブチルトリエトキシシラン、メチルトリ−iso−プロポキシシラン、エチルトリ−iso−プロポキシシラン、ジメトキシシラン、ジエトキシシラン、メチルジメトキシシラン、メチルジエトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジエチルジメトキシシラン、ジエチルジエトキシシラン、ジエチルジ(i−プロポキシ)シラン、メチルエチルジメトキシシラン、メチルエチルジエトキシシラン、メチルエチルジ(i−プロポキシ)シラン、メチルプロピルジメトキシシラン、メチルプロピルジエトキシシラン、メチルプロピルジ(i−プロポキシ)シラン、メトキシシラン、エトキシシラン、メチルメトキシシラン、メチルエトキシシラン、ジメチルメトキシシラン、ジメチルエトキシシラン、トリメチルメトキシシラン、トリメチルエトキシシラン、トリメチル(i−プロポキシ)シラン、トリエチルメトキシシラン、トリエチルエトキシシラン、トリエチル(i−プロポキシ)シラン、トリプロピルメトキシシラン、トリプロピルエトキシシラン、トリプロピル(i−プロポキシ)シラン、メチルジエチルメトキシシラン、メチルジエチルエトキシシラン、メチルジエチル(i−プロポキシ)シラン、メチルジプロピルメトキシシラン、メチルジプロピルエトキシシラン、メチルジプロピル(i−プロポキシ)シラン、エチルジメチルエトキシシラン、エチルジメチル(i−プロポキシ)シラン、エチルジプロピルメトキシシラン、エチルジプロピルエトキシシラン、エチルジプロピル(i−プロポキシ)シラン、プロピルジメチルメトキシシラン、プロピルジメチルエトキシシラン、プロピルジメチル(i−プロポキシ)シラン、プロピルジエチルメトキシシラン、プロピルジエチルエトキシシラン、プロピルジエチル(i−プロポキシ)シラン、ビス(トリメトキシシリル)メタン、ビス(トリエトキシシリル)メタン、ビス(トリメトキシシリル)エタン、ビス(トリエトキシシリル)エタン、1,3−ビス(トリメトキシシリル)プロパン、1,3−ビス(トリエトキシシリル)プロパン、ヘキサメトキシジシロキサン、ヘキサエトキシジシロキサン、3−クロロプロピルトリメトキシシラン、3−クロロプロピルトリエトキシシラン、3−ヒドロキシプロピルトリエトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、トリフルオロプロピルトリメトキシシラン、トリフルオロプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、テトラアセトキシシラン、テトラキス(トリクロロアセトキシ)シラン、テトラキス(トリフルオロアセトキシ)シラン、トリアセトキシシラン、トリス(トリクロロアセトキシ)シラン、トリス(トリフルオロアセトキシ)シラン、メチルトリアセトキシシラン、メチルトリス(トリクロロアセトキシ)シラン、メチルトリス(トリフルオロアセトキシ)シラン、メチルジアセトキシシラン、メチルビス(トリクロロアセトキシ)シラン、メチルビス(トリフルオロアセトキシ)シラン、ジメチルビス(トリクロロアセトキシ)シラン、ジメチルビス(トリフルオロアセトキシ)シラン、メチルアセトキシシラン、メチル(トリクロロアセトキシ)シラン、メチル(トリフルオロアセトキシ)シラン、ジメチルアセトキシシラン、ジメチル(トリクロロアセトキシ)シラン、ジメチル(トリフルオロアセトキシ)シラン、トリメチルアセトキシシラン、トリメチル(トリクロロアセトキシ)シラン、トリメチル(トリフルオロアセトキシ)シラン、テトラクロロシラン、テトラブロモシラン、テトラフルオロシラン、トリクロロシラン、トリブロモシラン、トリフルオロシラン、メチルトリクロロシラン、メチルトリブロモシラン、メチルトリフルオロシラン、メチルジクロロシラン、メチルジブロモシラン、メチルジフルオロシラン、ジメチルジクロロシラン、ジメチルジブロモシラン、ジメチルジフルオロシラン、メチルクロロシラン、メチルブロモシラン、メチルフルオロシラン、ジメチルクロロシラン、ジメチルブロモシラン、ジメチルフルオロシラン、トリメチルクロロシラン、トリメチルブロモシラン、トリメチルフルオロシランなどの加水分解性シラン類。
(2)3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリアセトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリス(トリクロロアセトキシ)シラン、3−アクリロキシプロピルトリス(トリフルオロアセトキシ)シラン、3−メタクリロキシプロピルトリアセトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリス(トリクロロアセトキシ)シラン、3−メタクリロキシプロピルトリス(トリフルオロアセトキシ)シラン、3−グリシドキシプロピルトリアセトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリス(トリクロロアセトキシ)シラン、3−グリシドキシプロピルトリス(トリフルオロアセトキシ)シラン、3−アクリロキシプロピルトリクロロシラン、3−アクリロキシプロピルトリブロモシラン、3−アクリロキシプロピルトリフルオロシラン、3−メタクリロキシプロピルトリクロロシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリブロモシラン、3−メタクリロキシプロピルトリフルオロシラン、3−グリシドキシプロピルトリクロロシラン、3−グリシドキシプロピルトリブロモシラン、3−グリシドキシプロピルトリフルオロシランなどの、同一分子内に重合性官能基およびシリカ粒子と共有結合を形成することが可能な官能基とを併せ持つ反応性シラン化合物。
(3)ケイ酸、トリメチルシラノール、トリフェニルシラノール、ジメチルシランジオール、ジフェニルシランジオール、シラノール末端ポリジメチルシロキサン、シラノール末端ポリジフェニルシロキサン、シラノール末端ポリメチルフェニルシロキサン、シラノール末端ポリメチルラダーシロキサン、シラノール末端ポリフェニルラダーシロキサン、オクタヒドロキシオクタシルセスキオキサンなどの、シラノール基を含有するケイ素化合物。
(4)水ガラス、オルトケイ酸ナトリウム、オルトケイ酸カリウム、オルトケイ酸リチウム、メタケイ酸ナトリウム、メタケイ酸カリウム、メタケイ酸リチウム、オルトケイ酸テトラメチルアンモニウム、オルトケイ酸テトラプロピルアンモニウム、メタケイ酸テトラメチルアンモニウム、メタケイ酸テトラプロピルアンモニウムなどのケイ酸塩を酸やイオン交換樹脂に接触させることにより得られる活性シリカ。
(5)ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコールなどのポリエーテル類、ポリアクリルアミド誘導体、ポリメタクリルアミド誘導体、ポリ(N−ビニルピロリドン)、ポリ(N−アシルエチレンイミン)などのアミド類、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸誘導体、ポリメタクリル酸誘導体、ポリカプロラクトンなどのエステル類、ポリイミド類、ポリウレタン類、ポリ尿素類、ポリカーボネート類などの有機ポリマー。これら有機ポリマーの末端や主鎖中に、重合性官能基を有していてもよい。
(6)アルキル(メタ)アクリレート、アルキレンビス(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレートなどのアクリル系モノマーを重合したもの。アルキレンビスグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールトリグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールテトラグリシジルエーテル、ビニルシクロヘキセンジエポキシドなどの重合性モノマー。ここで(メタ)アクリレートとはアクリレートとメタクリレートの両方を指す。これらの重合物である。
(7)硬化性樹脂。一例を挙げると、(メタ)アクリル系UV硬化性樹脂、湿気硬化型シ
リコーン樹脂、熱硬化型シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、ノボラック樹脂、シリコーンアクリレート樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂、ウレタン樹脂、尿素樹脂などが挙げられる。
(8)上記(1)〜(7)のアルキル基や水素基はフッ素に置換されたものを用いることができる。フッ素に置換されたものは屈折率が小さく、光学的性能に優れている。しかしながら単独では機械的に弱い場合もあるため、無機の微粒子と混合して用いることができる。
バインダーは単独で用いても、複数を併用しても構わない。特に、(2)で列挙した同一分子内に重合性官能基およびシリカ粒子と共有結合を形成することが可能な官能基とを併せ持つ反応性シラン化合物や、(6)で列挙した重合性モノマーまたは(2)や(6)のフッ素置換体を併用することは、機械強度の向上に効果的である。
重合性モノマーの種類は、反応の形態、速度などに応じて適宜選択される。重合性モノマーまたは官能基を有するものを用いる場合には、さらに添加物として重合開始剤を添加することが有効である。重合開始剤としては、熱ラジカル発生剤、光ラジカル発生剤、熱酸発生剤、光酸発生剤など公知のものを、上記の重合性官能基や重合性モノマーの反応形態に合わせて選ぶことができる。
熱/光ラジカル発生剤の具体例としては、チバ・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社より市販されているイルガキュア(登録商標)、ダロキュア(登録商標)と呼ばれるアセトフェノン系、ベンゾフェノン系、ホスフィンオキサイド系、チタノセン系の各重合開始剤、チオキサントン系重合開始剤、ジアゾ系重合開始剤、o−アシルオキシム系重合開始剤などが挙げられる。これらの中でもイルガキュア(登録商標)907、イルガキュア(登録商標)369、イルガキュア(登録商標)379等の分子内にアミノ基および/またはモルホリノ基を有する重合開始剤が特に好ましい。また熱/光酸発生剤の具体例としては、三新化学工業株式会社より市販されているサンエイド(商標)SIシリーズ、和光純薬工業株式会社より市販されているWPIシリーズ、WPAGシリーズ、シグマアルドリッチジャパン株式会社より市販されているPAGsシリーズに代表される、スルホニウム系、ヨードニウム系、ジアゾメタン系の各重合開始剤などが挙げられる。
(1)や(2)で表されるシラン類は、部分加水分解・脱水縮合させて用いるのが好ましい。部分加水分解・脱水縮合反応は、加水分解性シランを水と反応させることによって行うが、触媒として、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、ホウ酸、ギ酸、酢酸などの酸類、アンモニア、トリアルキルアミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、コリン、テトラアルキルアンモニウムヒドロキシドなどのアルカリ類、ジラウリン酸ジブチルスズなどのスズ化合物などを用いてもよい。その場合、シリカ微粒子や中空シリカ微粒子の存在下で加水分解・脱水縮合反応を行なっても構わない。
バインダー量は、低屈折率層の表面形状、機械的強度、反射防止性能の観点から、シリカ微粒子と中空シリカ微粒子を合わせた重量を1とした場合に、重量比で0.5以上5.0以下が好ましい。
バインダーそのものの屈折率は、1.3〜1.55のものを用いるのが好ましい。比較的低い屈折率のものを用いることによって、非常に屈折率の低い低屈折率層を得ることができる。
本発明における防眩性反射防止フィルムは、帯電防止剤、紫外線吸収剤、赤外線吸収剤、レベリング剤、色素、金属塩、界面活性剤、離型剤など種々の添加物を、本発明の趣旨を損なわない範囲で含有させることも可能である。
低屈折率層の厚みとしては、50〜300nmであるが、可視光領域での反射防止性能の観点から、通常、入射角5度における最低反射率波長を500〜750nmの範囲とするのが好ましい。図2に本発明の防眩性反射防止フィルムの入射角5度における反射率ス
ペクトルの一例を示す。低屈折率層の屈折率は、入射角5度における最低反射率を2%以下となるようにシリカ微粒子量、中空シリカ微粒子量、バインダー量を制御することが重要である。これにより、防眩性との相乗効果で外光の映り込みを大幅に低減できるのである。
本発明において、シリカ微粒子や中空シリカ微粒子の表面は反応性シラン化合物で処理されているのが好ましい。反応性シラン化合物とは、同一分子内に重合性官能基およびシリカ粒子と共有結合を形成することが可能な官能基とを併せ持つ化合物であり、この化合物で処理されていることによって、シリカ微粒子や中空シリカ微粒子の表面と反応性シラン化合物が共有結合するとともに、バインダーとの反応が生じるために、シリカ微粒子や中空シリカ微粒子とバインダーとの密着力を向上させることができる。またシリカ微粒子や中空シリカ微粒子の表面滑り性も向上できるため、鉛筆硬度の高い低屈折率層とすることができる。前記重合性官能基としては、特に限定されることなく、ビニル基、アクリル基、メタクリル基などの不飽和二重結合やエポキシ基、水酸基などが挙げられ、これらを複数有していても構わない。
同一分子内に重合性官能基と共有結合を形成することが可能な官能基とを併せ持つ反応性シラン化合物としては、防眩性反射防止層のバインダーとしても用いることができる(2)記載のもの、またはこれらのアルキル基や水素基がフッ素に置換されたものを用いることができる。具体的には以下のようなものが挙げられる。
例えば、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリアセトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリス(トリクロロアセトキシ)シラン、3−アクリロキシプロピルトリス(トリフルオロアセトキシ)シラン、3−メタクリロキシプロピルトリアセトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリス(トリクロロアセトキシ)シラン、3−メタクリロキシプロピルトリス(トリフルオロアセトキシ)シラン、3−グリシドキシプロピルトリアセトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリス(トリクロロアセトキシ)シラン、3−グリシドキシプロピルトリス(トリフルオロアセトキシ)シラン、3−アクリロキシプロピルトリクロロシラン、3−アクリロキシプロピルトリブロモシラン、3−アクリロキシプロピルトリフルオロシラン、3−メタクリロキシプロピルトリクロロシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリブロモシラン、3−メタクリロキシプロピルトリフルオロシラン、3−グリシドキシプロピルトリクロロシラン、3−グリシドキシプロピルトリブロモシラン、3−グリシドキシプロピルトリフルオロシランなどの化合物、これらのアルキル基や水素基がフッ素に置換されたもの、およびこれらを反応させたものである。
シリカ微粒子や中空シリカ微粒子の表面を反応性シラン化合物で処理する方法としては、反応性シラン化合物のシリカ粒子と共有結合をつくる官能基を、部分加水分解・脱水縮合させて用いるのが好ましい。部分加水分解・脱水縮合反応は、加水分解性シランを水と反応させることによって行うが、触媒として、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、ホウ酸、ギ酸、酢酸などの酸類、アンモニア、トリアルキルアミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、コリン、テトラアルキルアンモニウムヒドロキシドなどのアルカリ類、ジラウリン酸ジブチルスズなどのスズ化合物などを用いてもよい。
シリカ微粒子や中空シリカ微粒子の表面は、1nmあたり0.1〜100個OH基を有している場合が多く、反応性シラン化合物と処理するにおいて、シリカ微粒子や中空シリカ微粒子の表面の1/20以上のOH基対応分以上を反応性シラン化合物と反応させるのは好ましい態様であり、さらにフルオロアルキル(トリアルコキシ)シランと併用して
処理するのも好ましい態様である。フルオロアルキル(トリアルコキシ)シランとの処理は、シリカ微粒子や中空シリカ微粒子と反応性シラン化合物存在下に行ってもよいし、それぞれ別々に行ってもよい。
フルオロアルキル(トリアルコキシ)シランとしては、例えば、
CF(CF)xCHCHSi(OR)
R:−CH、−C、−イロプロピル基 などのアルキル基
x:1〜10の整数
を用いることができる。フルオロアルキル(トリアルコキシ)シランとの処理は、シリカ微粒子や中空シリカ微粒子の表面の1/20以上のOH基対応分以上を反応させて結合させるのは好ましい態様である。これにより防眩性反射防止層の耐磨耗性をさらに向上させることができるとともに、表面の防汚性の向上、指紋の拭取り性を向上させることができる。
フルオロアルキル(トリアルコキシ)シランのシリカ微粒子や中空シリカ微粒子との反応性の観点から、R:−CHが好ましく、xは3〜7が好ましく用いられる。
反応性シラン化合物とフルオロアルキル(トリアルコキシ)シランとをシリカ微粒子や中空シリカ微粒子と反応させる方法としては、シリカ微粒子や中空シリカ微粒子の分散液に反応性シラン化合物とフルオロアルキル(トリアルコキシ)シランとを混合し、これに触媒として、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、ホウ酸、ギ酸、酢酸などの酸類、アンモニア、トリアルキルアミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、コリン、テトラアルキルアンモニウムヒドロキシドなどのアルカリ類、ジラウリン酸ジブチルスズなどのスズ化合物などを添加して、適度な温度と時間を調整することによって反応させることができる。また、反応性シラン化合物とフルオロアルキル(トリアルコキシ)シランとの合計モル数を表面OH基の総量とほぼ当量モルとすることにより、反応性シラン化合物とフルオロアルキル(トリアルコキシ)シランのシリカ微粒子や中空シリカ微粒子の表面での量比に対応させることができる。反応性シラン化合物とフルオロアルキル(トリアルコキシ)シランの割合としては、重量比で10:1〜1:10の範囲で好ましく用いられる。
本発明の低屈折率層は、帯電防止剤、紫外線吸収剤、赤外線吸収剤、レベリング剤、色素、金属塩、界面活性剤、離型剤など種々の添加物を含有させることも可能である。
本発明の低屈折率層は、例えばシリカ微粒子、バインダーおよび添加物等を適当な分散媒に分散した状態で基材に塗布、硬化することにより得ることができる。用いる分散媒は、実質的にシリカ微粒子、バインダー、添加物等が安定に分散していれば限定されない。
上記分散媒の具体例として水、炭素数1〜6の一価アルコール、炭素数1〜6の二価アルコール、グリセリンなどのアルコール類の他、ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、N−エチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、N−メチルアセトアミド、N−エチルアセトアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジエチルアセトアミド、N−メチルピロリドンなどのアミド類、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジ(n−プロピル)エーテル、ジイソプロピルエーテル、ジグライム、1、4−ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテルなどのエーテル類、エチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテルなどのアルカノールエーテル類、ギ酸エチル、酢酸メチル、酢酸エチル、乳酸エチル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールジアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、炭酸ジエチル、炭酸エチレン、炭酸プロピレン、γ−ブチロラクトン、アセト酢酸エチルなどのエステル類、アセトン、メチルエチル
ケトン、メチルプロピルケトン、メチル(n−ブチル)ケトン、メチルイソブチルケトン、メチルアミルケトン、アセチルアセトン、シクロペンタノン、シクロヘキサノンなどのケトン類、アセトニトリル、プロピオニトリル、n−ブチロニトリル、イソブチロニトリルなどのニトリル類、ジメチルスルホキシド、ジメチルスルホン、スルホランなどが好適に用いられる。
より好ましい分散媒は、炭素数1〜6の一価アルコール類、およびエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテルなどのアルカノールエーテル類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルプロピルケトン、メチル(n−ブチル)ケトン、メチルイソブチルケトン、メチルアミルケトン、アセチルアセトン、シクロペンタノン、シクロヘキサノンなどのケトン類である。
これらの分散媒は、本発明の目的を損なわない限り、混合したり、他の任意の溶媒または添加物を混合してもよい。
上記分散液を基材に塗布するにあたり、塗布性能および基材との接着力を高めるために、公知のレベリング剤や結合助剤(カップリング剤)を添加することも有効である。
低屈折率層を製造する方法は、塗布組成物を用いて塗布する際は、シリカ微粒子など無機粒子の含有量、塗布液の濃度、バインダーおよび添加物の種類およびそれらの濃度、塗布方法、塗布条件などを制御することによって製造することができる。
塗布液の濃度は、例えば、中空シリカ微粒子の固形分重量を100重量部とした場合、反応性シラン化合物として0.1〜20重量部、フルオロアルキル(トリアルコキシ)シランを0.1〜20重量部、バインダー成分として50〜500重量部の範囲に調整することは好ましい態様である。
塗布組成物の塗布は、ディッピング、スピンコーター、ナイフコーター、バーコーター、ブレードコーター、スクイズコーター、リバースロールコーター、グラビアロールコーター、スライドコーター、カーテンコーター、スプレイコーター、ダイコーター、キャップコーターなどの公知の方法を用いて実施することができる。これらのうち、連続塗布が可能なナイフコーター、バーコーター、ブレードコーター、スクイズコーター、リバースロールコーター、グラビアロールコーター、スライドコーター、カーテンコーター、スプレイコーター、ダイコーターおよびキャップコーターが好ましく用いられる。
塗布時の環境湿度は40%以上99%以下、特に45%以上95%以下とするのが好ましい。湿度を40%以上とすることによって、分散媒蒸発による気化熱により塗膜上で発生した凝縮水が膜中へ拡散する。この凝縮水と低屈折率層を構成する組成物との相互作用により液滴状構造を形成することができ、本発明の表面形状をなすことができる。この液滴状構造は、用いる塗布組成物の分散媒の種類や環境湿度によっても制御することができる。
上記の塗布組成物を塗布した後は、分散媒を揮発させたり、反応性シラン化合物やバインダー成分を縮合、架橋させるために加熱を行うのが有効である。加熱温度と時間は基材の耐熱性によって決定される。例えば、透明プラスチックフィルムを用いる場合、加熱温度は50℃〜200℃、時間は1秒〜1時間の間から選ばれ、好ましくは80℃〜150℃、10秒間〜3分間の範囲である。また上記バインダーが放射線硬化性を有する場合は、紫外線、電子線などを公知の方法によって照射する。
次に、ハードコート層について説明する。
本発明の防眩性反射防止フィルムは、透明フィルムと低屈折率層との間にハードコート
層を設けることもできる。ハードコート層を設けることで、ディスプレイなどの表層を強固にすることができ、傷つきにくいものとすることができる。ハードコート層としては、JIS K5400に従う鉛筆硬度試験で、鉛筆強度がH以上になるものが好ましく用いられ、2H以上のものがより好ましい。一方、ディスプレイ表面の埃付着の観点から、表面抵抗率は1016Ω/□以下が好ましく、1014Ω/□以下であることがより好ましい。
ハードコート層の屈折率は、用いられる透明フィルムの屈折率との差を0.001以上0.05以内とすることにより、干渉縞の発生を抑えることができるため好ましい。すなわち、光学基材と帯電防止性ハードコート層界面からの反射が抑制されることで、可視光線領域における反射スペクトルの振幅を小さくすることができ、干渉縞の発生が抑えられるものである。
ハードコート層として鉛筆硬度、表面抵抗、干渉縞の防止を全て満たすために、帯電防止性ハードコートとするのが好ましい。表面抵抗率としては、屈折率との観点から10〜1016Ω/□のものが好ましく用いられる。
例えば、屈折率が1.49のTACフィルムを用いて、TACフィルム/ハードコート層/低屈折率層の構成にする場合、ハードコート層の屈折率は反射率の観点および干渉縞防止という観点から1.44〜1.54にするのが好ましい。この構成の場合、帯電防止機能をハードコート層に設けるのは好ましい対応である。導電性微粒子と低屈折率の無機粒子を混合することにより帯電防止機能と屈折率の調整が可能であり、鉛筆硬度もH以上とすることが可能である。
ハードコート層の代表的な材料としては、メラミン系、アクリルラジカル系、アクリルシリコーン系、アルコキシシラン系が好ましく、これらのハードコート材料をマトリックスとして有機および/又は無機の微粒子を分散したもの(以下、有機・無機粒子分散系と称する)を用いることも可能である。
上記のハードコート材料のうち、アクリルラジカル系は多官能アクリレートオリゴマー、及び/又は、多官能アクリレートモノマーを重合したものが好ましい。多官能アクリレートモノマーとしては、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート等が挙げられる。
多官能アクリレートオリゴマーとしては、ノボラック型やビスフェノール型エポキシ樹脂をアクリレート変性したエポキシアクリレート、ポリイソシアネートとポリオールを反応させて得られるウレタン化合物のアクリレート変性物であるウレタンアクリレート、ポリエステル樹脂をアクリレート変性したポリエステルアクリレート等が挙げられる。
アクリルシリコーン系では、シリコーン樹脂上にアクリル基を共有結合により結合させたものが好ましい。
また、アルコキシシラン系では、アルコキシシランを加水分解重縮合させることにより得られたシラノール基を有する縮合体を含んでいるものが好ましい。塗布後の熱硬化等により、シラノール基がシロキサン結合に変換されて硬化膜が得られる。
ハードコート層は、熱硬化や紫外線硬化、電子線硬化が行えるハードコート材料であることが好ましい。尚、ハードコート材料は硬化方法に応じて、光重合開始剤や熱重合開始剤、添加剤、溶剤等を含んでいることが好ましい。
上記の有機・無機粒子分散系に用いる無機粒子の例としては、二酸化ケイ素粒子、二酸化チタン粒子、酸化アルミニウム粒子、酸化ジルコニウム粒子、酸化錫粒子、炭酸カルシウム粒子、硫酸バリウム粒子、タルク、カオリンおよび硫酸カルシウム粒子が挙げられる。有機粒子の例としては、メタクリル酸−メチルアクリレートコポリマー、シリコーン樹
脂、ポリスチレン、ポリカーボネート、アクリル酸−スチレンコポリマー、ベンゾグアナミン樹脂、メラミン樹脂、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、ポリイミドおよびポリフッ化エチレンが挙げられる。これらの粒子の平均粒子径は、0.01〜5μmであることが好ましく、0.01〜0.3μmであることがさらに好ましい。有機粒子、無機粒子は各々複数種を混合して用いても構わず、有機粒子と無機粒子を混合して用いて構わない。
本発明に用いることができる有機粒子、無機粒子はマトリックスとして用いられるハードコート材料と化学結合していてもしていなくても構わない。上記の有機・無機粒子分散系のハードコート材料は、上記の粒子がハードコート材中に分散することでハードコート層の硬度を高くし、硬化収縮を抑える機能がある。
無機粒子分散系の具体例としては、無機微粒子を分散させたアクリルラジカル系、無機微粒子を分散させた有機高分子系、無機微粒子を分散させたオルガノアルコキシシラン系等が挙げられ、アクリル系樹脂にシリカや酸化チタン、アルミナ等を分散させたものが好ましい。また、シリカ粒子の表面にアクリロイル基等を修飾した微粒子を用いることも好ましい。
ハードコート層には、さらに、着色剤(顔料、染料)、消泡剤、増粘剤、レベリング剤、難燃剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、酸化防止剤や改質用樹脂を添加してもよい。
帯電防止性を付与するための帯電防止剤としては、界面活性剤、イオン性ポリマーなどの公知の帯電防止剤や導電性微粒子などをバインダーに分散させたものが用いられる。導電性微粒子としては、例えばインジウム、亜鉛、スズ、モリブデン、アンチモン、ガリウムなどの酸化物あるいは複合酸化物微粒子、銅、銀、ニッケル、低融点合金(ハンダなど)の金属微粒子、金属を被覆したポリマー微粒子、各種のカーボンブラック、ポリピロール、ポリアニリンなどの導電性ポリマー粒子、金属繊維、炭素繊維など、公知のものを用いることができる。この中でも特にITO(スズ含有酸化インジウム)粒子、ATO(スズ含有酸化アンチモン)粒子、五酸化アンチモン粒子が、高い透明性と導電性を発現させることができるので好ましい。さらに、干渉縞の防止のため、導電性微粒子を用いる場合はシリカ粒子など屈折率が1.50以下の低屈折率の無機粒子と合わせて用いることにより、透明フィルムとの屈折率差を0.05以下にすることができる。また無機粒子を用いるため鉛筆硬度も向上させることができる。シリカ粒子と五酸化アンチモン粒子の組み合わせは好ましい態様である。
ハードコート層が表面改質処理をされている場合も好ましい。表面改質処理はコロナ処理、deep−UV照射、エキシマランプ照射、真空プラズマ処理、常圧プラズマ処理、電子線照射等を用いての処理やシランカップリング剤等を含有するプライマー処理等が好ましく、特にコロナ処理は工業的に好ましく用いられる。
ハードコート層の塗工は、上記のハードコート材料に必要に応じて添加物を添加した組成物を、必要に応じて溶媒を用いた塗布溶液として透明プラスチック基板上への塗布成膜・硬化することによって製造することが可能である。溶媒としては、水、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、ベンジルアルコール等のアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、ギ酸メチル、ギ酸エチル、ギ酸プロピル、ギ酸ブチル等のエステル類、ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類、メチレンクロライド、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラハイドロフラン、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル等のエーテル類の溶媒、好ましくはトルエン、キ
シレン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンおよびブタノール等を用いることができる。
ハードコート層は塗布乾燥後、80〜150℃で加熱して硬化させることにより、或いは、光や電子線を用いて硬化させることにより得ることができる。
以上、本発明に用いることができるハードコート材料について説明したが、本発明に用いることができるハードコート材料としては、市販のシリコーン系ハードコート、(メタ)アクリル系ハードコート、エポキシ系ハードコート、ウレタン系ハードコート、エポキシアクリレート系ハードコート、ウレタンアクリレート系ハードコートなど、公知のものを用いることができる。具体的には、信越化学工業株式会社製UV硬化型シリコーンハードコート剤X−12シリーズ、GE東芝シリコーン株式会社製UV硬化型シリコーンハードコート剤UVHCシリーズや熱硬化型シリコーンハードコート剤SHCシリーズ、株式会社日本ダクロシャムロック製熱硬化性シリコーンハードコート剤ソルガードNPシリーズ、日本化薬株式会社製UV硬化型ハードコート剤KAYANOVA FOPシリーズが好ましい。この他、多官能モノマーなどと重合開始剤を含む塗布液を塗布し、多官能モノマーなどを重合させることによっても形成できる。ハードコート層の厚さは、通常、0.1μm〜10μmに設定される。
塗布組成物の塗布は、ディッピング、スピンコーター、ナイフコーター、バーコーター、ブレードコーター、スクイズコーター、リバースロールコーター、グラビアロールコーター、スライドコーター、カーテンコーター、スプレイコーター、ダイコーター、キャップコーターなどの公知の方法を用いて実施することができる。これらのうち、連続塗布が可能なナイフコーター、バーコーター、ブレードコーター、スクイズコーター、リバースロールコーター、グラビアロールコーター、スライドコーター、カーテンコーター、スプレイコーター、ダイコーターおよびキャップコーターが好ましく用いられる。
本発明の防眩性反射防止フィルムは、透明フィルム/ハードコート層/高屈折率層/低屈折率層の構成にしても構わない。この構成の場合、高屈折率層に帯電防止機能を付与することもできる。高屈折率層としては、例えば、チタン、ジルコニウム、亜鉛、アンチモン、インジウム、スズ、セリウム、タンタル、イットリウム、ハフニウム、アルミニウム、マグネシウムなどの金属からなる酸化物または複合酸化物など公知の無機微粒子を、バインダーに分散させたものが用いられる。バインダーは、低屈折率層のバインダーとして上記(1)〜(8)に列挙したものを用いることができるが、その中でも好ましいのは(5)に記載の有機ポリマーのうち側鎖や末端に重合性官能基を有するもの、(6)に記載の重合性モノマー、(7)に記載の硬化性樹脂である。これらバインダーの種類と量は、目的の屈折率、強度、耐光性、黄変性などによって公知のものを用いることができる。高屈折率層としての屈折率は1.55〜1.68のものが反射防止性能上好ましく、特に1.57〜1.65が好ましい。高屈折率層の厚さは、50〜300nm、特に120nm〜180nmの厚さが好ましい。厚さの制御により反射率の制御と、反射防止膜の色の制御も可能になる。
本発明の防眩性反射防止フィルムは、表面に滑り性や防汚性などを付与するために、被覆層を設けてもよい。被覆層は、例えばフッ素樹脂、湿気硬化型シリコーン樹脂、熱硬化型シリコーン樹脂、2酸化ケイ素、(メタ)アクリル系樹脂、(メタ)アクリル系UV硬化性樹脂、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、ノボラック樹脂、シリコーンアクリレート樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂、ウレタン樹脂、尿素樹脂など、公知の任意の材料で形成される。被覆層の膜厚は、通常、50nm以下、好ましくは10nm以下である。被覆層は単層または複数層で構成されていてもよい。防汚効果を発現させるために、上記の中でも、フッ素樹脂、湿気硬化型シリコーン樹脂および熱硬化型シリコーン樹脂が好ましい。
本発明の防眩性反射防止フィルムの製造方法は限定されないが、転写箔を経由して防眩性反射防止フィルムを製造してもよい。
本発明の防眩性反射防止フィルムは、反射色として自然色に近いものが好ましい。反射色の表現として2度視野に基づくXYZ表色系の色度座標x、y(JIS Z 8722−2000)を用いた場合、防眩性反射防止フィルムとしてx=0.22〜0.42、y=0.20〜0.42の範囲が好ましく、特にx=0.23〜0.39、y=0.23〜0.39が好ましい。視感度反射率が低く、さらにこのような自然な反射色を有するため、ディスプレイ表面に本発明の防眩性反射防止フィルムを用いると透過光の色が自然な色になるとともに、外光の反射による着色もないためにどのような状態のときでも色の再現性に優れたカラー表示が可能になる。
本発明の防眩性反射防止フィルムはヘイズ値において、3.0%以下の値のものが好ましい。特に0.01%以上2.0%以下のものが好ましく用いられる。このようにヘイズ値が非常に小さいと、PDPの透過像が鮮明であり、クリア感のあるコントラストの高い映像を得ることが容易になる。本発明においては厚みの非常に薄い低屈折率層の表面形状で外光の映りこみを制御しているため、ヘイズを低くすることが容易であり、PDPの透過映像の鮮明さを容易に保つことができる。
本発明の防眩性反射防止フィルムは、その断面の薄膜切片を作成し、透過型電子顕微鏡で断面写真を取ることによって、シリカ微粒子を観察することができる。中空シリカ微粒子を用いた場合、粒子の中央付近が中空になっているため、写真では明るく見える。
本発明の好ましい態様として、透明フィルムとしてTACフィルムを用い、この上に帯電防止性ハードコート層、シリカ微粒子または/および中空シリカ微粒子とバインダーを含む低屈折率層を順に積層した態様は好ましく用いられる。このような積層体は、ガラスなどの部材と粘着材または熱可塑性樹脂を介して接着することもできる。
本発明の防眩性反射防止フィルムは、特にPDPの光学フィルター最表面に好ましく用いることが出来るが、その他、例えば、メガネレンズ、ゴーグル、コンタクトレンズ等のメガネ分野;車の窓、インパネメーター、ナビゲーションシステム等の自動車分野;窓ガラス等の住宅・建築分野;ハウスの光透過性フィルムやシート等の農芸分野;太陽電池、光電池、レーザー等のエネルギー分野;TVブラウン管、ノートパソコン、電子手帳、タッチパネル、液晶テレビ、液晶ディスプレイ、車載用テレビ、液晶ビデオ、プロジェクションテレビ、プラズマアドレス液晶ディスプレイ、電解放出型ディスプレイ、有機/無機ELディスプレイ、発光ダイオードディスプレイ、光ファイバー、光ディスク等の電子情報機器分野;照明グローブ、蛍光灯、鏡、時計等の家庭用品分野;ショーケース、額、半導体リソグラフィー、コピー機器等の業務用分野;液晶ゲーム機器、パチンコ台ガラス、ゲーム機等の娯楽分野などにおいて、映り込みの防止及び/又は光透過性の向上を必要としている非常に広範な用途に用いることができる。
以下、本発明を一層明確にするために実施例を挙げて説明する。
[各種測定方法]
・ 入射角5度における最低反射率および最低反射率波長;
ガラス板(NHテクノグラス社製NA35、0.70mmt、TFT用)にアクリル系光学用粘着剤で、透明フィルム/ハードコート層/低屈折率層からなる防眩性反射防止フィルムを貼り、ガラス板の裏面(低屈折率層がない面)の反射光をカットするため、裏面を紙やすりで荒した後に黒色インクで塗りつぶした。その後、分光光度計UV−2450/MPC2200型5°絶対反射率測定装置(島津製作所株式会社製)を用いて、波長300nm〜800nmの範囲の反射率スペクトルを0.5nm間隔で測定し、最も低い反
射率を最低反射率とし、その時の波長を最低反射率波長とした(図2参照)。
視感度反射率は、測定した反射率スペクトルより、JIS Z8720に規定されているD65光源に対する視感度反射率を計算した。
また測定した反射率スペクトルより、反射色としてJIS Z8722に規定されているXYZ表色系の色度座標xyを計算した。
・ 透過像鮮明度;スガ試験機株式会社製写像性測定器ICM−1Tを用いて、JIS
K7105に準拠して測定し、4種類の光学くしにおける透過像鮮明度の合計値を透過像鮮明度の和とした。
・ 45度反射像鮮明度;ガラス板(NHテクノグラス社製NA35、0.70mmt、TFT用)にアクリル系光学用粘着剤で、透明フィルム/ハードコート層/低屈折率層からなる防眩性反射防止フィルムを貼り、ガラス板の裏面(低屈折率層がない面)の反射光をカットするため、裏面を紙やすりで荒した後に黒色インクで塗りつぶした。その後、スガ試験機株式会社製写像性測定器ICM−1Tを用いて、JIS K7105に準拠して測定し、4種類の光学くしにおける45度反射像鮮明度の合計値を45度反射像鮮明度の和とした。
・ 中心線平均粗さ(Ra);ガラス板(NHテクノグラス社製NA35、0.70mmt、TFT用)にアクリル系光学用粘着剤で、透明フィルム/ハードコート層/低屈折率層からなる防眩性反射防止フィルムを貼り、株式会社小坂研究所製高精度微細形状測定器サーフコーダET4000を用いJIS B0601に準拠して測定した。なお、基準長さに関してはJIS B0633に準じた。
・ 平均傾斜勾配(Δa);ガラス板(NHテクノグラス社製NA35、0.70mmt、TFT用)にアクリル系光学用粘着剤で、透明フィルム/ハードコート層/低屈折率層からなる防眩性反射防止フィルムを貼り、株式会社小坂研究所製高精度微細形状測定器サーフコーダET4000を用いASME B46.1:1995に準拠して測定した。
・ 鉛筆硬度;JIS S6006に規定される試験用鉛筆を用いて、JIS K5400に規定される鉛筆硬度の評価方法に従い、500g荷重における鉛筆硬度を評価した。
(7)粉体の屈折率の推定方法;粉体をスライドガラス上に少量おき、これに屈折率が既知の液を数滴落として粉体と混合する。この状態で混合液が透明になった場合、既知の液と粉体の屈折率が同等とみなした。
(8)全光線透過率およびヘイズの測定;日本電色工業株式会社製濁度計(曇り度計)NDH2000を用いて、JIS K7361−1に規定される方法にて測定した。
(9)PDP透過像鮮明度;前面フィルターを有するPDP表示装置の前面板フィルターに、外面側の表面に防眩性反射防止フィルムを粘着剤LS0280(リンテック株式会社製)を用いて貼り付けた。そしてPDP表示装置へ画像を表示し、透過像の鮮明度を以下の判定基準により目視にて判定した。
○・・・透過像の鮮明度が良好
×・・・透過像がぼやけて不鮮明
(10)PDP防眩特性;前面フィルターを有するPDP表示装置の前面板フィルターに、外面側の表面に防眩性反射防止フィルムを粘着剤LS0280(リンテック株式会社製)を用いて貼り付けた。防眩性反射防止フィルムが形成されている側に発光している蛍光灯の光を直接反射させ、映り込んだ蛍光灯の像のイメージを以下の判定基準により目視にて判定した。
○・・・蛍光灯の像のイメージがぼやける。
△・・・蛍光灯の像のイメージが少しぼやける。
×・・・蛍光灯の像のイメージが明確に認識できる。
[塗工液の調整]
(ハードコート層塗工液HC−A)
UV硬化型ハードコート塗料P−4560(触媒化成工業株式会社製、Sb+UV樹脂)100重量部に対して、MIBK−ST(日産化学工業株式会社製、SiO、粒径10〜15nm、30wt%のMIBK分散液)を100重量部混合し、ハードコート層用塗工液HC−Aを調製した。
このハードコート用塗工液HC−Aを屈折率が既知のアクリル板に塗工、乾燥、UV硬化させて屈折率を調べたところ1.515だった。
(ハードコート層塗工液HC−B)
ウレタンアクリレート(大日本インキ化学工業株式会社製ユニディック17−806)100重量部と5.85wt%のイルガキュア907/トルエン溶液を86重量部を混合し、ついでフッ素系レベリング剤(大日本インキ化学工業株式会社製、メガファックF470)0.5重量部を添加、混合した。次にアクリルビーズ(綜研化学株式会社製、架橋アクリル単分散粒子、MX−300、平均粒子径3μm)7重量部、およびスチレンビーズ(綜研化学株式会社製、架橋ポリスチレン単分散粒子、SX−350H、平均粒子径3.5μm)7重量部を加えて超音波分散させ、ハードコート層塗工液HC−Bを調製した。
(低屈折率層塗工液L−A)
中空シリカ微粒子として触媒化成工業株式会社製、平均粒径100nm、屈折率1.20、固形分20wt%のイソプロパノール(以後IPAと記載する)分散液を用いた。この中空シリカ微粒子を透過型電子顕微鏡で観察したところ、壁厚みはおよそ9nmだった。中空シリカ微粒子のIPA分散液をIPAで希釈して固形分8.16wt%の中空シリカ/IPA分散液を調整した。この中空シリカ/IPA分散液100重量部に対して、反応性シラン化合物として3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン13.5重量部を撹拌しながら滴下して混合した。ついで0.1Nの硝酸水溶液を5.6重量部を攪拌しながら滴下し、その後室温で4時間加水分解させた。その後、0.23wt%のイルガキュア369/エタノール溶液を875重量部を攪拌しながら添加し、固形分2wt%の低屈折率層塗工液L−Aとした。
(低屈折率層塗工液L−B)
低屈折率層塗工液L−Aを100重量部に対して、メタクリル変性シリコーン化合物(信越シリコーン株式会社製X−22−2404)0.2重量部を攪拌しながら添加し、低屈折率層塗工液L−Bとした。
(低屈折率塗工液L−C)
中空シリカ微粒子として触媒化成工業株式会社製、平均粒径60nm、屈折率1.30、固形分20wt%のイソプロパノール(以後IPAと記載する)分散液を用いた以外は低屈折率塗工液L−Aと同様にして低屈折率塗工液L−Cを調製した。
(低屈折率塗工液L−D)
中空シリカ微粒子として触媒化成工業株式会社製、平均粒径60nm、屈折率1.30、固形分20wt%のイソプロパノール(以後IPAと記載する)分散液を用いた。中空シリカ微粒子のIPA分散液をIPAで希釈して固形分8.16wt%の中空シリカ/IPA分散液を調整した。この中空シリカ/IPA分散液100重量部に対して、反応性シラン化合物として3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン5重量部を撹拌しながら滴下して混合した。ついで0.1Nの硝酸水溶液を2重量部を攪拌しながら滴下し、その後室温で4時間加水分解させた。その後、0.14wt%のイルガキュア369/エタノール溶液を518重量部を攪拌しながら添加し、固形分2wt%の低屈折率層塗工液L−
Dとした。
(低屈折率塗工液L−E)
フッ素系低屈折材料(JSR株式会社製、オプスターTU2085、固形分10.5wt%)100重量部をプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート/t−ブタノール=25/75(重量比)425重量部で希釈し、固形分2wt%の低屈折率塗工液L−Eを調製した。
[実施例1]
(ハードコート層の形成)
光学基材(透明フィルム)として、富士写真フィルム社製のUV吸収剤入りのTACフィルム(厚み80μ)TDY80ULを用い、これに「ハードコート層塗工液HC−A」をバーコーターを用いて乾燥後の厚みが1.8〜2.0μmになるように塗工した。バーコーターで塗工後の膜を80℃で1分乾燥させた後、フュージョンUVシステムズ・ジャパン株式会社製UV露光装置(Hバルブ)を用いて、照度2600mW/cm、光量750mJ/cmで硬化させてハードコート層を形成した。
(低屈折率層の形成)
ハードコート層付き透明フィルムに「低屈折率層塗工液L−A」を雰囲気65RH%の条件下バーコーターを用いて塗工した。バーコーター塗工後の膜を120℃で1分乾燥させた後、フュージョンUVシステムズ・ジャパン株式会社製UV露光装置(Hバルブ)を用いて、照度2600mW/cm、光量1500mJ/cmで硬化させて低屈折率層(厚み:110nm)を形成し、防眩性反射防止フィルムを得た。
(防眩性反射防止フィルムの評価)
得られた防眩性反射防止フィルムを「各種測定方法」に記載した方法で評価した。この評価方法による結果を表1に要約した。
[実施例2〜3、比較例1〜2]
ハードコート層および低屈折率層の形成は、用いる塗工液以外は操作を実施例1と同様にしてそれぞれの層を形成した。透明フィルムは、実施例1と同様にTACフィルムを用いた。
得られた防眩性反射防止フィルムは実施例1と同様の評価をし、これらの結果を表1に要約した。
[比較例3]
ハードコート層の形成は、用いる塗工液以外は操作を実施例1と同様にして形成した。低屈折率層の形成は、ハードコート付き透明フィルムに「低屈折率層塗工液L−E」をバーコーターを用いて塗工した。その後、80℃で3分乾燥させた後、フュージョンUVシステムズ・ジャパン株式会社製UV露光装置(Hバルブ)を用いて、酸素濃度100ppm以下、照度2600mW/cm、光量1500mJ/cmで硬化させて低屈折率層を形成し、防眩性反射防止フィルムを得た。
得られた防眩性反射防止フィルムは実施例1と同様の評価をし、これらの結果を表1に要約した。
Figure 2008122837
本発明の防眩性反射防止フィルムは、透過像鮮明度が優れ、かつ防眩特性に優れたものであり、特にPDPの防眩性反射防止フィルムとしての利用が期待される。
液滴状構造の表面形状高低差微分像 防眩性反射防止フィルムの入射角5度における反射率スペクトル
符号の説明
a:液滴状構造の液滴直径(μm)
b:液滴状構造の液滴の中心間距離(μm)
R:反射率
λ:波長

Claims (4)

  1. 少なくとも透明フィルムの片面に、前記透明フィルムの屈折率よりも低い屈折率を有する低屈折率層が設けられてなる防眩性反射防止フィルムにおいて、前記低屈折率層は、中心線平均粗さRaが0.005〜0.05μm、平均傾斜勾配Δaが0.005〜0.05rad、表面形状が液滴状構造を有していることを特徴とする防眩性反射防止フィルム。
  2. 該液滴状構造の液滴の平均直径が1〜150μm、液滴中心間の平均距離が5〜300μmであることを特徴とする請求項1に記載の防眩性反射防止フィルム。
  3. 該低屈折率層はシリカ微粒子とバインダーを含み、シリカ微粒子の平均粒子径が3〜200nmであることを特徴とする請求項1または2に記載の防眩性反射防止フィルム。
  4. 該低屈折率層の厚みが50〜300nmであり、入射角5度における最低反射率が2%以下、かつ最低反射率波長が500〜750nmの範囲であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の防眩性反射防止フィルム。
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