JP2008120604A - 改質器、改質処理方法、改質ユニットおよび燃料電池システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】改質触媒を充填する改質触媒層の最も温度が高い位置で700℃以下、最も温度が低い位置で650℃以下となる状態で、液体燃料に水蒸気を混合して生成した気化液体燃料を改質処理する。気化液体燃料が流入する上流側を400℃〜500℃、改質処理にて生成した燃料ガスが流出する下流側を600℃〜700℃の温度勾配とする。改質触媒層に流入した気化液体燃料中の炭化水素原料の熱分解反応による改質触媒のコーキング劣化、および改質触媒の熱劣化を防止できる。
【選択図】図5
Description
伝熱隔壁および第1筒体間に区画され上端が外周側へ開口する燃焼排ガスの取出し口に接続する排気通路と、バーナ取付台との間には、水が供給される供給口に連通する水加熱路を形成している。第1筒体および第2筒体間には、原料ガスが供給される供給口に上部が連通し、螺旋状に羽根が設けられて原料ガスが螺旋状に流通する流路を有し、流路内の上部側に充填物が充填された予熱層が設けられ、下部側に改質触媒が充填され下部が第2筒体および第3筒体の通路に接続する改質触媒層が設けられている。第3筒体および第4筒体間は、断熱材が充填される隙間が形成されている。
第4筒体および第5筒体間は、上端が改質触媒層に接続し、CO変成触媒が充填されてシフト層を形成している。第5筒体および第7筒体間には第6筒体が介在し、原料ガスの供給口に連通するとともに下流側が予熱層の上部に連通する加熱通路を形成している。第7筒体および第8筒体間には、ガスが流通可能に仕切板にて区画され、下部がシフト層の下部に連通し空気が導入される混合室を介してCO除去触媒が充填された第1PROX層と、第1PROX層に連通するとともに改質ガス取出し口に連通する第2PROX層とが形成されている構成が採られている。
伝熱隔壁および第1筒体間に区画され上端が外周側へ開口する燃焼排ガスの取出し口に接続する排気通路と、バーナ取付台との間には、水が供給される供給口に連通する水加熱路を形成している。第1筒体および第2筒体間には、原料ガスが供給される供給口に上部が連通し、上部側に充填物が充填された予熱層が設けられ、下部側に改質触媒が充填され下部が第2筒体および第3筒体の通路に接続する改質触媒層が設けられている。第3筒体および第4筒体間は、断熱材が充填される隙間が形成されている。
第4筒体および第5筒体間は、上端が改質触媒層に接続し、CO変成触媒が充填されてシフト層を形成している。第5筒体および第7筒体間には第6筒体が介在し、原料ガスの供給口に連通するとともに下流側が予熱層の上部に連通する加熱通路を形成している。第7筒体および第8筒体間には、下部がシフト層の下部に連通し空気が導入される室を介してガスが流通可能に仕切板にて区画されCO除去触媒が充填された第1PROX層が形成されている。また、第7筒体および第8筒体間には、ガスが流通過程で乱流を生じさせる状態にガスが流通可能な仕切板にて複数の室が形成されているとともに、室を介して第1PROX層に連通し改質ガス取出し口に室を介して連通する第2PROX層が形成されている構成が採られている。
伝熱隔壁および第1筒体間に区画される円管状空隙の排気通路の上端は、外周側へ開口する燃焼排ガスの取出し口に連通している。第1筒体および第2筒体間の通路は、上部が水と都市ガスとを混合してなる原料ガスが供給される供給口に連通し、下部が第2筒体および第3筒体間に改質触媒が充填された改質触媒層に接続している。第3筒体および第4筒体間は、隙間が形成されている。
第4筒体および第5筒体間は、上端が改質触媒層に接続し、CO変成触媒が充填されてシフト層を形成している。第7筒体および第8筒体間の下部には、第4筒体および第5筒体間に接続するシフト層が形成され、シフト層の上部に仕切板にて区画され空気を混入させる混合室が区画形成され、混合室の上部には改質ガスの取出し口に連通するCO選択酸化触媒が充填されたPROX層が形成されている。第5筒体および第7筒体間には第6筒体が介在し、供給口に連通するとともに下流側が第1筒体および第2筒体間の通路の上部に接続する原料ガスを加熱する加熱路を形成している。第4筒体および第5筒体間のシフト層と、第7筒体および第8筒体間のシフト層とが接続する下部には、内部に溜まった水を排出する排水装置が設けられた構成が採られている。
伝熱隔壁および第1筒体間に区画される円管状空隙の上昇通路の上端は水平方向に円環状の中間通路に連通し、この中間通路の外周から下方に延び下端に燃焼排ガス排出口に接続する円管状の下降通路を設けている。下降通路の外周に隣接して、下端に水供給口を有し供給される水を予熱する円管状の給水予熱部を設けている。給水予熱部の上端には、原料ガスの供給口が接続し原料ガスと湿り蒸気とが供給される環状室に接続する連結部を設けている。下降通路の内周側に隣接して、円管状の原料予熱部を設けている。第1筒体および第2筒体間には、環状室に接続する加熱通路が上部に接続されステンレスやアルミナなどの充填物が充填された予熱層が上部に設けられ、下部に改質触媒が充填された改質触媒層が設けられている。
第3筒体および第4筒体間は断熱材が充填され、第4筒体および第5筒体間は、上端が通路と連通し、CO変成触媒が充填されてシフト層を形成している。第5筒体および第7筒体間には第6筒体が介在されて二重円管構造に形成され、原料ガス供給口から供給される原料ガスと水供給口から供給される水が混合された状態で通過し、予熱層に連通する加熱通路を形成している。第7筒体および第8筒体間には、下部がシフト層の下部に連通し空気が導入されるCO除去触媒が充填されて第1PROX層、およびこの第1PROX層の上部に仕切板により区画された第2PROX層を形成した構成が採られている。
内側環状空間は、粒状改質触媒が充填され、上部に改質ガスマニホールドを介して改質ガス出口が形成されている。バーナで燃焼された燃焼ガスは、改質管の内筒内から改質管の下端部より炉容器の内周側との間隙を介して排気される。この燃焼ガスの排気の際に、外側環状空間に流入された原料ガスが加熱され、内側環状空間に流入して粒状改質触媒にて改質処理される構成が採られている。
第2領域内には、二重管構造で外周側に改質触媒が充填された複数の改質管を、円周上に位置する状態で軸方向に沿って配設している。各改質管の上端部には、外周側が連通する状態で原料ガスマニホールドが連結されている。
第2領域の外周側には、同心で上端部が第2領域に連通する環状の第3領域と、この第3領域の外周側に同心に環状の第4領域を区画形成している。第3領域内には、第2領域を流過するバーナの燃焼ガスにより、供給される水から水蒸気を生じさせる水蒸発管を、第1領域と略同心に螺旋状に配設している。第4領域内には、改質管の内周側に連通する各連通部が接続する改質ガスマニホールドに接続する高温CO(一酸化炭素)変成触媒が充填された高温CO変成器、低温CO変成器、および、選択酸化触媒が充填された第1,第2の選択酸化器を周方向に並ぶ状態に区画形成している。
そして、第1領域から第2領域を介して第3領域に流入したバーナの燃焼ガスにより水蒸発管で生成された水蒸気が混合された原料ガスが、原料ガスマニホールドから各改質管の外周側に流入する。さらに、原料ガスは、第2領域内に流入するバーナの燃焼ガスにより加熱されつつ改質触媒にて改質され、連通管から改質ガスマニホールドを介して高温CO変成器、低温CO変成器、第1の選択酸化器、第2の選択酸化器にて処理される構成が採られている。
この発明では、炭化水素原料を含有する原料ガスから水素ガスを含有する改質ガスを生成させる改質触媒が充填され原料ガスが流通される触媒層の温度を、制御手段により最も温度が高い位置で700℃以下、最も温度が低い位置で650℃以下となる状態に制御している。
このことにより、触媒層の最も温度が高い位置で700℃以下、最も温度が低い位置で650℃以下となる状態で原料ガスを改質処理するので、改質触媒が過熱による熱劣化を生じることを防止し、改質触媒が効率よく改質処理に利用され、長期間安定した改質処理が得られる。さらには、改質容器の耐熱特性や断熱性などの構成の大型化や複雑化、材料選定などの制約などの不都合が生じることも防止できる。
ここで、触媒層の温度が最も高い位置で700℃、最も低い位置で650℃より高くなると、改質触媒の熱劣化が生じて改質触媒の寿命が身近くなるので、最も温度が高い位置で700℃以下、最も温度が低い位置で650℃以下に設定される。
この発明では、制御手段により、触媒層における原料ガスの流通方向での上流側で400℃以上500℃以下、下流側で600℃以上700℃以下となる温度分布に制御する。
このことにより、触媒層を上流側で400℃〜500℃、下流側で600℃〜700℃の温度分布で原料ガスを改質処理するので、触媒層に流入した原料ガス中の炭化水素原料の熱分解反応による改質触媒のコーキング劣化を防止できるとともに、触媒層の流過に従って加熱されるので、触媒層の全体で効率よく改質触媒が機能し、改質触媒がより効率よく改質処理に利用され、より長期間安定した改質処理が得られる。
ここで、触媒層の上流側が400℃より低くなると上流側に位置する改質触媒が性能を十分に発揮できなくなり原料ガス中の炭化水素原料の転化が不十分となるおそれがある。一方、上流側が500℃より高くなると、炭化水素原料の熱分解反応による改質触媒のコーキング劣化を生じるおそれがある。また、触媒層の下流側が600℃より低くなると改質ガス中のH2濃度が低下するおそれがある。一方、下流側が700℃より高くなると、改質触媒の熱劣化が生じる。これらのことから、上流側で400℃以上500℃以下、下流側で600℃以上700℃以下、好ましくは上流側で420℃以上480℃以下、下流側で620℃以上680℃以下、となる温度分布に設定される。
この発明では、制御手段により、触媒層における原料ガスの流通方向で500℃以上650℃以下の略均一の温度分布に制御する。
このことにより、触媒層を500℃〜650℃で略均一な温度分布で原料ガスを処理するので、改質触媒の熱劣化を防止して、改質触媒の寿命を向上して長期間安定した改質処理が得られる。
ここで、触媒層が500℃より低くなると改質ガス中のH2濃度が低下するおそれがある。一方、触媒層が650℃を超えると熱劣化が進行する。これらのことから、触媒層を略均一な温度分布で500℃〜650℃、好ましくは550℃以上630℃以下に設定される。
この発明では、制御手段により、触媒層の最も高くなる温度の位置における温度が670℃となる状態に制御している。
このことにより、例えば原料ガスの流通状況や加熱手段での加熱状態の変動などにより触媒層の温度が熱劣化の進行する温度に達することを防止し、長期間安定した改質処理が、670℃を目標温度として制御する簡単な制御で容易に得られる。
この発明では、制御手段により、加熱手段による加熱にて触媒層のいずれかの位置が550℃を超えたことを認識すると、原料ガスを触媒層へ流通させて改質処理を開始させる。
このことにより、改質触媒の活性が得られるとともに熱劣化の進行を防止する状態で改質処理が開始され、効率的な改質処理が得られる。
ここで、いずれの位置も550℃に達していない温度で原料ガスを供給すると、十分な改質反応が得られずにH2濃度が低下するおそれがある。このため、少なくとも触媒層のいずれかの位置で550℃を超えた際に原料ガスの供給を開始させる。
この発明では、原料ガスの炭化水素原料として例えば灯油などの液体燃料を用いる場合で、改質触媒としてRu−Mn系触媒を使用する構成に適用される。
このことにより、液体燃料を良好に改質できるとともに、Ru−Mn系触媒の熱劣化を良好に防止でき、長期間安定した良好な改質処理が得られる。
この発明では、制御手段による制御として、加熱手段の加熱状態および原料ガスの触媒層への流通量のうちの少なくともいずれか一方としている。
このことにより、簡単な構成で触媒層における温度制御が容易に得られる。
この発明では、改質容器として径寸法が異なり中心軸が略一致する内側筒状体および外側筒状体間に改質触媒が充填されて触媒層を形成する略環状空間の改質室を区画形成させ、この改質容器の内側筒状体の内周側に中心軸上に略位置する状態に加熱手段を構成するバーナを配設している。
このことにより、中心軸上に配設したバーナの燃焼ガスにより効率よく触媒層が加熱されるとともに、燃焼ガスの流通により良好な熱交換が得られる構成が容易に得られ、さらには触媒層の均一な加熱が容易に得られ、効率的な改質処理が容易に得られる。
この発明では、炭化水素原料を含有する原料ガスから水素ガスを含有する改質ガスを生成させる改質触媒が充填され原料ガスが流通される触媒層を、700℃以下で加熱して改質処理をする。
このことにより、触媒層を700℃以下で原料ガスを改質処理するので、改質触媒が過熱による熱劣化を生じることを防止し、改質触媒が効率よく改質処理に利用され、長期間安定した改質処理が得られる。さらには、改質容器の耐熱特性や断熱性などの構成の大型化や複雑化、材料選定などの制約などの不都合が生じることも防止できる。
この発明では、請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の改質器の加熱手段の加熱により、水蒸気生成手段にて供給される水から水蒸気を生成させ、別途脱硫処理した液体燃料または炭化水素原料ガスに、水蒸気生成手段で生成した水蒸気を水蒸気混合手段により混合して炭化水素原料を含有し改質器で改質する原料ガスを生成させるユニット構成としている。
このことにより、改質器で原料ガスを改質処理するための熱が、改質処理するために混合する水蒸気を生成させて混合する構成に有効利用され、より熱効率が向上し、効率よく良好な改質処理が得られる。
この発明では、CO変成触媒を充填するCO変成手段により請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の改質器で生成した改質ガス中のCOをCO2に変成し、このCO変成手段で処理した改質ガス中の残留するCOを、CO除去手段により除去している。
このことにより、改質器で改質した改質ガスがCO変成手段およびCO除去手段で直ちに処理され、例えば燃料電池用の水素ガスとして供給する構成が容易に得られ、ユニット化により家庭用などにも容易に利用でき、小型化が容易に図れる。さらには、水素ガスの含有割合が高く熱効率の向上が容易に得られ、効率的な良好な処理が得られる。
この発明では、CO変成手段へ180℃以上の改質ガスを供給させる。すなわち、改質容器で改質した改質ガスを180℃以上の温度でCO変成手段へ流入する状態に接続する。
このことにより、改質ガス中のCO分が良好に変成され、効率よく水素ガスの含有割合が高い改質ガスの供給が得られる。
ここで、180℃より低い温度で改質ガスを供給すると、CO変成反応が十分に進まず、処理の後段に位置するCO除去手段でのCOの除去が不十分となるおそれがある。このことにより、180℃以上、好ましくは200℃以上280℃以下で供給させる。
この発明では、CO変成手段で処理した改質ガスを120℃〜200℃でCO除去手段へ供給させる。すなわち、CO変成手段で処理した改質ガスを120℃〜200℃の温度でCO除去手段へ流入する状態に接続する。
このことにより、改質ガス中のCO分が良好に除去され、効率よく水素ガスの含有割合が高い改質ガスの供給が得られる。
ここで、120℃より低いと、CO除去反応が十分に進まず、COが十分に除去されなくなるおそれがある。一方、200℃より高いと、CO,CO2のメタン化反応が生じて急激な加熱反応が生じ、温度制御が困難となるおそれがある。このことにより、120℃〜200℃、好ましくは130℃以上180℃以下で供給させる。
この発明では、少なくともいずれか一方を略環状に形成して軸方向が略鉛直方向に沿う状態にいずれか一方の内周側にいずれか他方を配設したCO変成手段およびCO除去手段に対して、改質器を鉛直方向の上方に位置し改質容器の軸方向が略鉛直方向に沿う状態に配設している。
このことにより、径方向や高さ方向で大きくなることを抑制しつつユニット構成が容易に得られ、家庭用の小型構成が容易に得られるとともに、水素ガスの含有割合が高く熱効率の向上が容易に得られ、効率的な良好な処理が得られる。
この発明では、請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の改質器、または、請求項10ないし請求項14のいずれかに記載の改質ユニットで生成した改質ガスと、酸素含有気体供給手段で供給する酸素含有気体とにより、燃料電池にて発電する。
このことにより、効率よく長期間安定して発電できる小型のシステム構成を提供でき、家庭用として利用することが容易にでき、利用の拡大が容易に得られる。
なお、本第一実施形態では、本発明の改質器を有する改質ユニットを備えた燃料電池システムの構成を例示するが、燃料電池システムに利用する構成に限らず、例えば水素ガス製造装置などとして、改質器あるいは改質ユニット単独の構成とするなどしてもよい。また、水蒸気が混合される原料ガスとして、液体燃料を用いる構成を例示するが、液体燃料に限らず、例えば液化石油ガスや都市ガスなどの炭化水素原料ガスを用いて水蒸気を混合し原料ガスを調製する構成など、各種炭化水素原料を利用する構成にも適用できる。さらに、家庭用のシステム構成を例示するが、例えば集合住宅用や各種店舗などに利用される比較的に大型のシステム構成にも適用できる。
図1は、本実施の一形態における燃料電池システムの概略構成を示すブロック図である。なお、図1は、説明の都合上、改質ユニットの構成をそれぞれ別ブロック状に示す。
(全体構成)
図1において、100は、燃料電池システムで、この燃料電池システム100は、例えば液体燃料を原料として水素を主成分とする燃料ガスに改質し、燃料電池200により発電させるシステムである。
この燃料電池システム100は、液体燃料111、例えば灯油を貯溜する液体燃料貯溜タンク110を備えている。ここで、液体燃料111としては、灯油に限らず、軽油やナフサなどの各種液体燃料が利用できる。液体燃料貯溜タンク110には、液体燃料ポンプ121を備え液体燃料111を搬送する燃料搬送経路120を介して、脱硫器130が接続されている。
脱硫器130は、液体燃料貯溜タンク110から燃料搬送経路120を介して例えば約300[ml/時間]で供給される液体燃料111を脱硫処理、すなわち液相吸着法により液体燃料111中に含有される硫黄化合物を電気ヒータなどにて加熱しつつ吸着除去する。この脱硫器130には、改質ユニット300が接続されている。
気化器は、脱硫器130に接続され、脱硫処理された液体燃料111が流入される。また、気化器には、熱交換装置が接続されている。そして、気化器は、熱交換装置から供給される水蒸気を脱硫器130から流出する液体燃料111と混合させて気化させ、液体燃料111と水蒸気との混合ガスである原料ガスとしての気化液体燃料を生成する。
熱交換装置には、純水181を貯留する純水タンク180が搬送ポンプ182を有した給水経路183を介して接続され、純水タンク180から純水181が供給される。そして、熱交換装置は、供給される純水181により改質器から排気される排ガスを冷却させるとともに水蒸気を生成させ、生成した水蒸気を気化器へ供給させる。なお、純水タンク180は、蒸留水などの不純物を含まない純水181を貯留し、例えば水道水などが浄化されて適宜給水される構成が設けられていてもよい。
なお、気化器および熱交換装置は、詳細は後述するが、改質器と一体構成、すなわち改質ユニット300として一体のユニット状に組み込まれた構成を例示するが、別構成としてもよい。
バーナ151は、分岐する燃料搬送経路120を介して液体燃料貯溜タンク110から液体燃料111が供給されるとともに、後述する燃料電池200から排出される燃料ガスが供給される。そして、バーナ151は、送気ブロワ170から供給される空気により、液体燃料111および燃料ガスを燃焼させ、この燃焼による熱にて気化液体燃料を水素リッチの燃料ガスに水蒸気改質する。
このバーナ151の燃焼による高温の排ガスは、熱交換装置160に供給され、水との熱交換により冷やされて外気中に排気される。
CO変成器は、CO変成触媒が充填され、改質器から流出する水素リッチの燃料ガス中に含まれる一酸化炭素(CO)を変成する。
CO選択酸化器は、CO選択酸化触媒が充填され、CO変成器でCOを二酸化炭素(CO2)に酸化させ、燃料ガス中のCOを除去する。
なお、CO変成器およびCO選択酸化器は、詳細は後述するが、改質器と一体構成、すなわち、改質器と改質ユニット300として一体のユニット構成を例示するが、別構成としてもよい。また、これらCO変成器およびCO選択酸化器の他、COを吸着除去するなどの装置を設けるなどしてもよい。
燃料電池200は、水素と酸素とを反応させて直流電力を発生させる。この燃料電池200は、例えば固体高分子型燃料電池で、正極201と、負極202と、正極201および負極202間に配設された図示しない高分子電解質膜と、を備えている。そして、正極201側には、例えば図示しない加湿器などにより適宜加湿された空気が供給され、負極202側には改質ユニット300で生成された水素リッチの燃料ガスが供給される。そして、燃料ガスの水素と空気中の酸素とが反応して水(純水181)が生成されるとともに、正極201および負極202間に直流電力が発生する。
なお、改質ユニット300から供給される燃料ガスは、適宜加湿器などを介して加湿されて供給してもよい。また、加湿器としては、例えばシステム構成として独立設置したり、燃料電池200に内蔵するユニット構成としたりするなど、各種形態で利用できる。
そして、負極202側は、上述したように改質器のバーナに接続され、余った水素分をバーナの燃料として供給する。また、正極201側には、分離器185が接続されている。この分離器185には、正極201側から反応に利用された空気が供給され、気相分の空気と液相分の水(純水181)とに分離する。なお、分離した空気は、外気に排気される。そして、分離器185には、純水タンク180が接続され、分離した水(純水181)を純水タンク180へ供給する。
この循環経路187Dは、ポンプ187Bの駆動により、熱回収装置187Aと純水タンク180との間で純水181を循環させ、発電に伴って発熱する燃料電池200を冷却させるとともに熱を回収する。
熱交換器187Cは、循環され熱回収装置187Aで熱を回収した純水181と、例えば水道水などと熱交換させる。この熱交換により温められた水道水は、例えばお風呂などの他の設備に直接供給されて有効利用される。なお、水道水との熱交換の他、熱交換により得られる熱から発電させるなど、他の設備などに有効利用してもよい。
なお、熱交換器187Cは、水道水が直接流入されて熱交換する構成のみならず、例えば、燃料電池200の正極201から分離器185へ流通する空気と図示しない熱交換装置で熱交換した水道水を純水181と熱交換させる構成とするなどしてもよい。
この制御装置は、液体燃料111の流量制御、脱硫器130の加熱手段の加熱条件である電気ヒータへ供給する電力制御、改質器のバーナの燃焼制御、熱交換装置160で水蒸気を生成させるための純水181の供給量制御や温度管理、発電量の管理などを実施する。
次に、上述した燃料電池システム100における改質ユニット300の構成を詳細に説明する。
図2は、改質ユニットの概略構成を示す概念図である。
この改質ユニット300は、図2に示すように、上面を開口する下部ケース310と、この下部ケース310の上面を覆って着脱可能に取り付けられる上部ケース320と、支持台座部330と、を備えている。なお、下部ケース310および上部ケース320は、内面側および外面側のうちの少なくともいずれか一側に断熱材が設けられて外部と断熱される。
下部ケース310は、略有底円筒状で上面開口に外方に鍔状に一連に突出する下取付フランジ311を有している。この下部ケース310は、底面に床面上や図示しないユニットケースの底板上などに載置される載置脚部312を有している。また、下部ケース310の下部には、改質器150のバーナ151による燃焼ガスが排気される燃焼ガス排出部313が設けられている。なお、この燃焼ガス排出部313は、例えば排気ファンを備えた構成や、塵埃などが進入しないようにフィルタを備えた構成などを適用できる。
上部ケース320は、略円筒状の大径部321を有している。この大径部321の軸方向の一端となる上端には、内方に向けて鍔状に一連に突出する段差部322が設けられている。さらに、大径部321の軸方向の他端となる下端には、外方に向けて鍔状に一連に突出する上取付フランジ323が設けられている。また、大径部321の段差部322の内周縁には、大径部321の中心軸上に中心軸が略一致する略円筒状の小径部324が一連に設けられている。この小径部324の軸方向の一端となる上端には、内方に向けてフランジ状に一連に突出する天板部325が設けられている。この天板部325には、大径部321の中心軸上に中心軸が略一致する略円筒状の整流板としての加熱部326が、軸方向の一端部である上端が上方に向けて突出する状態に一連に設けられている。
支持台座部330は、下部ケース310の下取付フランジ311と上部ケース320の上取付フランジ323との間に狭持され、下取付フランジ311および上取付フランジ323とともに図示しないボルトおよびナットなどの取付部材にて一連に連結される取付板部331を有している。また、支持台座部330には、連通孔332が複数開口形成され、これら連通孔332を介して、互いに取り付けられた上部ケース320と下部ケース310との各内部が連通する。
改質器150は、バーナ151と、改質容器152と、流通部153と、を備えている。
熱交換装置160は、二重管構造の熱交換部161を備えている。
なお、改質器150および熱交換装置160は、一体構成すなわち改質ユニット300として一体のユニット構成を例示するが、別構成としてもよい。
加熱部326の内周側には、輻射板としての輻射部327が配設されている。この輻射部327は、軸方向の一端部が閉塞板327Aにて閉塞された略有底円筒状で、改質容器152における後述する改質触媒層152Dに略対応する長さ寸法に形成されている。この輻射部327の軸方向の他端となる上端部は、上方に向けて次第に拡開する状態に屈曲形成されている。
さらに、輻射部327の軸方向の一端部には、図示しない載置部としての略円筒状の筒状脚部が一連に設けられている。この筒状脚部は、輻射部327と同径に形成され、一連に一体形成されている。そして、輻射部327は、加熱部326に対して略同軸上に配設、例えば改質容器152の底面となる流入空間部152Eの端面上に筒状脚部が載置される状態に取付固定される。この輻射部327の配設状態としては、改質触媒層152Dの軸方向の下端部に内周側には位置しない状態である。すなわち、詳細は後述するが、改質触媒層152Dの下端から原料ガスが流入され、軸方向に沿って上方へ流通しつつ改質処理される流通方向における上流側には、過熱抑制のために輻射部327が位置しないように、流入空間部152E上に載置すなわち取付固定されて配設されている。なお、載置部としては、同径の筒状形状の筒状脚部に限らず、例えば複数の棒状が同軸方向に設けられた構成など、輻射部327を配設する構成としては、いずれの構成が適用できる。
また、輻射部327の外周面には、細長鋼材にて中心軸に対して螺旋状に配設された図示しない乱流部が一体的に設けられている。この乱流部は、加熱部326の内周面に当接することなく、かつ、輻射部327の外周面と加熱部326の内周面との間を流通するバーナ151の燃焼ガスが、中心軸に対して螺旋状に流通する状態に形成されている。なお、乱流部は、細長鋼材にて形成した構成に限らず、例えば断面が波形状となるように輻射部327の外周面から突出、あるいはリブ状に膨出する状態に設けたり、これらと細長鋼材との組み合わせなど、各種形状に形成できる。
そして、改質容器152内には、通気性を有する図示しない改質仕切部材により改質触媒が充填されて触媒層としての改質触媒層152Dが形成されている。なお、改質仕切部材としては、網目状部材などに限らず、例えばアルミナ粒子を充填する構成など、各種構成が適用できる。
また、改質容器152の軸方向の一端である下端部には、内部に略円柱状空間を区画形成する略円筒形状の流入空間部152Eが一体に設けられている。この流入空間部152Eにより、改質容器152は、有底円筒状の内側筒状体152Aと有底円筒状の外側筒状体152Bとが底部で所定の間隙を介して対向し略円柱状空間を区画形成する状態に略同軸上に位置することで有底環状筒形状に形成される。そして、有底環状筒形状の改質容器152の内周側には、加熱室152Fを区画形成する。そして、改質容器152の軸方向の下端には、流通部153が一体的に設けられている。
ここで、改質触媒層152Dの上流側が400℃より低くなると上流側に位置する改質触媒が性能を十分に発揮できなくなり原料ガス中の炭化水素原料の転化が不十分となるおそれがある。一方、上流側が500℃より高くなると、原料ガス中の炭化水素原料の熱分解反応による改質触媒のコーキング劣化を生じるおそれがある。また、改質触媒層152Dの下流側が600℃より低くなると改質ガス中のH2濃度が低下するおそれがある。一方、下流側が700℃より高くなると、改質触媒の熱劣化が生じる。これらのことから、上流側で400℃以上500℃以下、下流側で600℃以上700℃以下、好ましくは上流側で420℃以上480℃以下、下流側で620℃以上680℃以下となる温度分布に設定される。
なお、温度検出手段としては、温度センサに限らず、例えば輻射式のものなど、各種構成が適用できる。また、複数箇所に設ける構成に限らず、1箇所のみに設けてもよい。
供給管153Aの軸方向の一端が改質容器152の流入空間部152Eの外周円近傍、すなわち改質触媒層152Dに対応する位置に周方向で略等間隔に複数接続されている。戻り管153Bは、軸方向の一端が改質触媒層152Dを貫通して改質室152C内の軸方向の一端側である上端側内で改質ガスが流入可能に開口し、軸方向の他端が供給管153Aから所定量で突出する状態に配設されている。
このように、二重管部153Cは、軸方向の一端が改質容器152の流入空間部152Eの外周円近傍、すなわち改質触媒層152Dに対応する位置に周方向で略等間隔に複数接続されている。なお、二重管部153Cは、例えば家庭用のシステムとして16本接続した構成を例示するが、16本に限られるものではない。例えば、3本以上32本以下で設けることが好ましい。
二重管部153Cが2本以下では、熱交換率が大幅に低下するとともに、流入する原料ガスが偏流し改質触媒との良好な接触効率が得られなくなり、効率よく良好に改質ガスを生成できなくなるおそれがある。一方、二重管部153Cが33本以上では、特に家庭用に用いる小型の改質ユニット300として構造が複雑となり、製造性が低下するおそれがある。このことにより、二重管部153Cは、3本以上32本以下が好ましい。
原料ガス供給部153Dは、内部に略柱状空間を有し、例えば外径寸法が改質器150の略外径である外側筒状体152Bと略同寸法の略円筒形状に形成されている。また、原料ガス供給部153Dの軸方向の端部である下端面の略中央には、原料ガスが流入される原料流入部153D1が設けられている。
改質ガス流出部153Eは、内部に略柱状空間を有し、例えば外形寸法が改質容器152の外径である外側筒状体152Bと略同寸法の略円筒形状に形成され、原料ガス供給部153Dにおける二重管部153Cに対して反対側の軸方向の端部に一連に一体形成されている。なお、原料ガス供給部153Dの原料流入部153D1は、改質ガス流出部153Eを貫通し改質ガス流出部153Eの下端から突出する状態に設けられている。
そして、二重管部153Cの供給管153Aは、原料ガス供給部153Dの軸方向の一端に、流入空間部152Eを介して改質室152Cと原料ガス供給部153D内とを連通する状態に接続されている。
また、二重管部153Cの戻り管153Bは、原料ガス供給部153Dを貫通し改質ガス流出部153Eの原料ガス供給部153Dに隣接する側の一端に、改質触媒層152Dの軸方向における上端側の空洞部分となる改質室152Cと改質ガス流出部153E内とを連通する状態に接続されている。
そして、加熱部326の内周側には、輻射部327が配設されている。この輻射部327は、略有底円筒状に形成され、加熱部326に対して略同軸上に配設、例えば改質容器152の底面となる流入空間部152Eの端面上に載置される状態に取付固定される。
水流通管161Aは、一端が給水経路183の給水管183Aに接続されて純水181が流入され、他端が水蒸気生成管161B内で開放する。水蒸気生成管161Bは、水流通管161Aの他端が開放する一端が閉塞され、他端には一端が気化器140に接続される水蒸気供給管161Cが接続されている。
そして、熱交換部161は、流通部153の外周側、すなわち複数の二重管部153Cの配設位置の外周側に螺旋状に上部ケース320の大径部321に位置して配設されている。
また、改質器150の加熱部326に設けられたバーナ151の燃焼ガスは、輻射部327と加熱部326との間を上端側から下端側へ流通し、さらに加熱部326と改質容器152の内側筒状体152Aとの間を下端側から上端側へ流通する。さらに、燃焼ガスは、改質容器152の上端部から外周側である改質容器152の外側筒状体152Bと上部ケース320の小径部324の内周側を下端側へ流通して大径部321に流入し、改質器150および熱交換装置160を加熱しつつ支持台座部330の連通孔332を介して下部ケース310内に流入する。そして、下部ケース310内に流入した燃焼ガスは、下端部の燃焼ガス排出部313から排気される。
CO変成器155は略環状筒形状に形成され、CO選択酸化器156は略中空円柱状に形成され、CO変成器155の内周側に位置してCO選択酸化器156が同軸上に位置して配設されている。
ここで、180℃より低い温度で改質ガスを供給すると、CO変成反応が十分に進まず、処理の後段に位置するCO除去手段でのCOの除去が不十分となるおそれがある。このことにより、180℃以上、好ましくは200℃以上280℃以下で供給させる。
そして、CO変成容器155Cの軸方向の一端部には、改質器150に接続され改質器150から流出する改質ガスを流通する改質ガス流通部155Eが接続され、内部に改質ガスを流入させる図示しない改質ガス流入部が設けられている。また、CO変成容器155Cの軸方向の他端部には、CO変成触媒層155Dを流通して処理された改質ガスを外部に排出するシフトガス流通部155Fが接続されている。このシフトガス流通部155Fには、一端側が下部ケースの上部から引き出されて送気ブロワ170により空気が供給されてCO変成器155から流出する改質ガスに空気を供給して混合する空気導入管155Gの他端が接続されている。
さらに、CO変成器155内には、CO変成触媒層155Dを流通して処理される改質ガスと熱交換する水が流通される図示しない流水管としてのCO変成流水管が配設されている。このCO変成流水管の一端は、純水181が流通可能な給水連結管155Hが接続されている。さらに、CO変成流水管の他端には、気化器140に接続される水蒸気供給管155Iが接続されている。
ここで、120℃より低いと、CO除去反応が十分に進まず、COが十分に除去されなくなるおそれがある。一方、200℃より高いと、CO,CO2のメタン化反応が生じて急激な加熱反応が生じ、温度制御が困難となるおそれがある。このことにより、120℃〜200℃、好ましくは130℃以上180℃以下で供給させる。
そして、CO選択酸化器156内には、仕切筒部156Cの外周側の環状空間に、軸方向の他端側となる下端側に充填材が充填された充填材層156Fと、軸方向の一端側となる上端側にCO選択酸化触媒が充填されてCO選択酸化触媒層156Gとが、図示しない除去仕切板により区画形成されている。さらに、CO選択酸化器156内には、仕切筒部156Cの内周側の環状空間に、CO選択酸化触媒が充填されてCO選択酸化触媒層156Gが、図示しない除去仕切板により区画形成されている。なお、除去仕切板は、改質仕切部材や変成仕切部材と同様に、網目状部材などに限らず、例えばアルミナ粒子を充填する構成など、各種構成が適用できる。また、充填材としては、例えばウール状のステンレスなどの金属やアルミナ粒子などの無機材料など、耐食性や耐熱性を有する各種部材が適用できる。
さらに、CO選択酸化器156内には、充填材層156FおよびCO選択酸化触媒層156Gを流通して処理される改質ガスと熱交換する水が流通される図示しない流水管としてのCO選択酸化流水管が配設されている。このCO選択酸化流水管の一端は、一端側が給水経路183の給水管183Aの他端が接続されている。さらに、CO選択酸化流水管の他端には、CO変成流水管に接続される給水連結管155Hが接続されている。そして、給水管183Aから給水された水は、CO選択酸化流水管に流入して改質ガスと熱交換により加熱され、給水連結管155Hを介してCO変成流水管に流入され、さらに加熱されて水蒸気となり、気化器140へ供給される。
次に、上述した燃料電池システム100における発電動作について説明する。
このようにして、改質器150が加熱されるとともに、熱交換装置160を加熱する。そして、制御装置は、搬送ポンプ182を駆動させて純水タンク180に貯留する純水181を給水経路183を介して熱交換装置160に供給して水蒸気を生成させ、気化器140へ水蒸気を供給させる。この後、制御装置は、脱硫器130の電気ヒータを加熱させるとともに、液体燃料ポンプ121を駆動させて液体燃料貯溜タンク110から液体燃料111を脱硫器130へ、例えば約300[ml/時間]で供給する。
この脱硫器130へ供給された液体燃料111は、脱硫剤容器内に流入し、脱硫剤容器に脱硫触媒が充填されて形成された図示しない脱硫触媒層の断面における流速分布が略均一な状態で加熱されつつ脱硫処理される。
すなわち、脱硫処理された液体燃料111を気化器140で熱交換装置160から供給される水蒸気と混合されて気化させ、改質器150へ気化液体燃料として供給させる。そして、気化液体燃料は、改質器150で水素リッチな燃料ガスに改質される。
ここで、改質器150におけるバーナ151の燃焼ガスの流通において、加熱された輻射部327は、輻射熱により加熱部326を介して改質容器152を例えば700℃程度まで加熱させる。なお、輻射部327が改質容器152の改質触媒層152Dの下端部に位置しない、すなわち輻射部327の閉塞板327Aが改質容器152の改質触媒層152Dの下端部より上方に位置する状態に配設しているので、輻射部327の輻射熱による改質触媒層152Dの下流側の加熱に寄与する割合が少ない状態となる。このため、改質触媒層152Dにおける原料ガスが流入する下端は上端より多少温度が低い状態、すなわち上流側で400℃以上500℃以下、下流側で600℃以上700℃以下の範囲、好ましくは上流側で420℃以上480℃以下、下流側で620℃以上680℃以下の範囲で、上流側から下流側へ次第に温度が高くなる温度勾配となる温度分布となる。このことにより、改質触媒の過熱による熱劣化が防止されるとともに、改質触媒層152Dに流入した原料ガス中の炭化水素原料の熱分解反応による改質触媒のコーキング劣化を防止できる。したがって、改質触媒層152Dの下端に流入した原料ガスは、改質触媒層152Dにおける軸方向の略全域で改質処理され、効率よく安定して処理される。
このCO変成器155へ流入する燃料ガスは、180℃以上の温度で流入されて処理される。さらに、CO選択酸化器156へ流入する燃料ガスは、130℃以上200℃以下の温度で流入されて処理される。
さらに、燃料電池200へ供給される燃料ガスは、例えば加湿器などにて適宜加湿された後、燃料電池200の負極202側に供給される。この負極202側に供給された燃料ガスの水素は、適宜加湿されて燃料電池200の正極201側に供給された空気中の酸素と反応して水を生成するとともに、正極201および負極202間に直流電力を発生させる。
なお、負極202側の余った水素分を含む燃料ガスは、改質器150のバーナ151に供給されて燃焼される。
上述したように、上記第一実施形態の改質器150では、炭化水素原料を含有する気化液体燃料から水素ガスを含有する燃料ガスを生成させる改質触媒が充填され気化液体燃料が流通される改質触媒層152Dの温度を、制御装置により最も温度が高い位置で700℃以下、最も温度が低い位置で650℃以下となる状態に制御している。
このため、改質触媒層152Dの最も温度が高い位置で700℃以下、最も温度が低い位置で650℃以下となる状態で気化液体燃料を改質処理するので、改質触媒が過熱による熱劣化を生じることを防止でき、改質触媒を効率よく改質処理に利用でき、長期間安定した改質処理が得られる。さらには、改質容器152の耐熱特性や断熱性などの構成の大型化や複雑化、材料選定などの制約などの不都合が生じることも防止でき、改質器150、さらには改質ユニット300の構成が簡略化でき、製造性の向上や小型化などが容易に得られる。
このため、改質触媒層152Dの上流側で400℃〜500℃、下流側で600℃〜700℃、好ましくは上流側で420℃以上480℃以下、下流側で620℃以上680℃以下の温度分布で気化液体燃料を改質処理するので、改質触媒層152Dに流入した気化液体燃料中の炭化水素原料の熱分解反応による改質触媒のコーキング劣化を防止できるとともに、改質触媒層152Dの流過に従って加熱、すなわち気化液体燃料が流過する下流側に従って改質触媒層152Dの温度が高くなるので、改質触媒層152Dの全体で効率よく改質触媒が機能し、改質触媒がより効率よく改質処理に利用され、より長期間安定した改質処理が得られる。
このため、例えば気化液体燃料の流通状況やバーナ151での加熱状態の変動などにより改質触媒層152Dの温度が熱劣化の進行する温度に達してしまうことを防止でき、長期間安定した改質処理が、670℃を目標温度として制御する簡単な制御で容易に得られる。
このため、改質処理のための改質触媒の十分な活性が得られるとともに、熱劣化の進行を防止する状態で改質処理を開始でき、効率的な改質処理が得られる。
このため、特に灯油が過熱で熱分解反応することで生じる改質触媒のコーキング劣化、および改質触媒の熱劣化を良好に防止でき、改質触媒の寿命を向上でき、長期間安定した良好な改質処理が得られる。
このため、簡単な構成で改質触媒層152Dにおける温度制御が容易に得られる。
このため、中心軸上に配設したバーナ151の燃焼ガスにより効率よく改質触媒層152Dが加熱されるとともに、燃焼ガスの流通により良好な熱交換が得られる構成が容易に得られ、さらには改質触媒層152Dの均一な加熱が容易に得られ、効率的な改質処理が容易に得られる。
このことにより、バーナ151の燃焼ガスは、輻射部327の内周側に閉塞板327Aにより閉塞されていない他端側より流入してから折り返すように他端側より流出した後、輻射部327と加熱部326との間を流通する。
このため、輻射部327が加熱されるとともに改質容器152の内周側に位置する加熱部326が効率よく加熱されるとともに、輻射部327の熱は加熱する加熱部326を介して改質容器152を加熱することとなり、改質容器152の軸方向における温度のばらつきが生じにくくなり、効率よく加熱でき安定して気化液体燃料を改質処理できる。また、バーナ151を支持させる加熱部326を利用でき、筒状の輻射部327を設ける簡単な構成で、改質容器152への安定した加熱を提供できる。
さらに、配設される輻射部327は、流通部153により改質室152C内で原料ガスが軸方向に略沿う方向で流通する状態に気化液体燃料が供給されて燃料ガスを流出する構成とした改質容器152で、改質室152C内を気化液体燃料が流通する上流側に対応する位置となる内側筒状体152Aの下端部に、輻射部327が対向位置しない、すなわち気化液体燃料の流通する上流側に対応する位置となる改質触媒層152Dの下端部には輻射部327が位置しないように配設している。
このため、バーナ151により加熱された輻射部からの輻射熱が原料ガスの流通する上流側に作用する割合が減少し、バーナ151の燃料制御で上述した改質触媒層152Dにおける温度分布の形成が容易にでき、改質室152Cにおける原料ガスの流通する上流側における過熱を防止でき、改質室152Cの改質触媒層152D全体での略均一で安定した改質処理が得られ、安定した効率的な改質処理が簡単な構成で容易に得られる。
このため、供給管153Aから改質室152C内に流入する気化液体燃料が略柱状空間の原料ガス供給部153Dに一旦流れ込むので、気化液体燃料が改質触媒層152Dを略均一に流過することとなり、より偏流なく改質触媒とのより略均一な接触が得られ、より良好な改質処理が得られる。さらには、この偏流なく気化液体燃料を改質触媒層152Dに流通させるための略柱状空間の簡単な構成の原料ガス供給部153Dを、筒状脚部を設ける簡単な構成で輻射部327を配設させる構成に共用でき、構成の簡略化や製造性の向上が容易に図れる。特に、筒状脚部を筒状構成として輻射部327に一連に設けている。このため、簡単な構成で対応でき、構成のより簡略化や製造性のより向上が容易に得られる。
このため、バーナ151からの液垂れや、運転停止時の輻射部327の結露など、バーナ151に液垂れすることを防止できる。したがって、液垂れによるバーナ151のつまりや損傷などを防止できるとともに、安定した燃焼ガスを発生でき、安定した運転が容易に得られる。
このため、例えば燃料電池200で利用する水素ガスとして燃料ガスを供給する場合など、必要な供給量に応じた改質触媒を充填する容量を比較的に容易に確保できるとともに、略環状空間に改質触媒を充填すればよく、作業性を向上できる。さらに、気化液体燃料を改質室152Cに供給する供給管153Aと、改質室152Cの改質触媒で生成した燃料ガスを流通させて回収する戻り管153Bとを、略同軸上とした二重管構造の二重管部153Cを複数備えた流通部153として構成しているので、気化液体燃料を供給する構成および生成した燃料ガスを回収する構成が改質容器152の一側にまとまる構成となり、例えば改質容器152の断熱や他の構成との干渉などが生じにくく、改質ユニット300としての構成の小型化が容易に図れる。また、供給管153Aより供給される気化液体燃料は、所定の温度に加熱されて生成した燃料ガスが供給管153Aの内周側に嵌挿する戻り管153Bを流通する際に加熱され、良好な熱効率が得られる。
このため、供給する気化液体燃料の改質室152Cへの流入、および、改質室152Cで改質されて生成された燃料ガスの回収が、偏流なく略均一な気化液体燃料および燃料ガスの流通が得られ、充填された改質触媒が偏り無く改質処理に利用され、さらには気化液体燃料と燃料ガスとの熱交換効率が向上し、効率よく良好な改質処理が得られる。
このため、略柱状空間を有する原料ガス供給部153Dおよび改質ガス流出部153Eが略同径で一連に一体形成されることで、例えば筒状部材を軸方向で区画するなどにより一連に形成でき、構造の簡略化および製造性の向上が容易に図れる。さらには、例えば改質容器152の外側筒状体152Bと略同径で一連に形成することで、より構成の簡略化や製造性の向上が図れ、他の部材とのシステム構成の構築が容易となり、システム構成の小型化なども容易に図れる。また、一連に形成することで、これら原料ガス供給部153Dおよび改質ガス流出部153Eを台座とし流通部153を支持脚として改質容器152を支持する一体構成にすることも容易にでき、システム構成の構築がより容易にできる。
さらに、気化液体燃料が供給される原料ガス供給部153Dの略中央に設けた原料流入部153D1を、改質ガス流出部153Eを貫通し改質ガス流出部153Eの下端から突出する状態に設けている。
このため、供給された気化液体燃料は、原料ガス供給部153D内に流入して周方向へ流通して供給管153Aに流入する状態となり、より偏流無く気化液体燃料の良好な流通状態が得られる。
このため、改質器150で気化液体燃料を改質処理するための熱が、改質処理するために混合する水蒸気を生成させて混合する構成に有効利用でき、より熱効率が向上し、効率よく良好な改質処理が得られる。
このため、改質器150で改質処理により生成された燃料ガスがCO変成器155およびCO選択酸化器156で直ちに処理され、例えば燃料電池200用の水素ガスとして供給する構成が容易に得られ、ユニット化により家庭用などにも容易に利用でき、小型化が容易に図れる。また、改質ユニット300は、熱交換部161やCO変成流水管、CO選択酸化流水管と気化器140とも合わせたユニット構成としている。このため、より良好な熱効率が容易に得られるとともに、小型化が容易に図れる。
このため、燃料ガス中のCO分を良好に変成して効率よく水素ガスの含有割合が高い燃料ガスの供給が得られる。
このため、燃料ガス中のCO分を良好に除去でき、効率よく水素ガスの含有割合が高い燃料ガスを供給できる。
このため、径方向や高さ方向で大きくなることを抑制しつつユニット構成が容易に得られ、家庭用の小型構成が容易に得られる。さらには、改質器150の軸方向の一端側となる下端側に、気化液体燃料を供給する側と生成した燃料ガスを回収する側とを設ける、すなわち流通部153を設けているので、燃料ガスをCO変成器155およびCO選択酸化器156へ供給する経路である改質ガス流通部155Eの構築が容易で短縮化でき、さらには改質ガス流通部155Eの短縮化により熱損失も低減でき、熱効率のさらなる向上が容易に図れる。
このため、効率よく安定して発電できる小型のシステム構成を提供でき、家庭用として利用することが容易にでき、利用の拡大が容易に得られる。
なお、以上に説明した態様は、本発明の一態様を示したものであって、本発明は、前記した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的および効果を達成できる範囲内での変形や改良が、本発明の内容に含まれるものであることはいうまでもない。また、本発明を実施する際における具体的な構造および形状などは、本発明の目的および効果を達成できる範囲内において、他の構造や形状などとしても問題はない。
また、ユニット構成とせず、改質器150単独としてもよい。さらには、ユニット構成としては、上述した各実施形態のように、熱交換装置160、気化器140、CO変成器155、CO選択酸化器156の全てを組み込む構成に限らず、少なくともいずれかと組み合わせた構成、さらに脱硫器130などをも組み込む構成などとしてもよい。
さらに、灯油を原料として利用し、改質触媒としてRu−Mn系を用いる構成を例示したが、上述したように、液体燃料に限らず、都市ガスやLPGなどでもよく、原料に応じた改質触媒を利用すればよい。
また、触媒層の最も高くなる温度の位置における温度が670℃となる状態に制御して説明したが、この限りではない。すなわち、改質触媒層152Dにおける最も温度が高くなる位置で700℃以下となる条件に加熱すればよい。
そして、起動時などにおいて、改質触媒層152Dのいずれかの位置が550℃を超えた際に改質処理を開始させて説明したが、この限りではない。例えば、所定の温度分布に達した時点で改質処理を開始するなどしてもよい。
また、温度制御としては、バーナ151の燃焼状態の制御のみならず、気化液体燃料の流量を制御したり、これらの組み合わせで制御したり、さらには熱交換させる水の流量制御など、各種制御方法を利用することができる。
さらには、バーナ151は、1つに限らず、複数設けてもよい。
また、改質処理のための加熱としては、バーナ151に限られず、例えば誘導加熱やヒータなど、各種加熱方法が利用できる。なお、バーナ151は、水質処理にて水素ガスを生成させる炭化水素原料を利用できる構成としているので、同一の燃料である灯油を利用でき、好ましい。
このような充填材を充填する構成では、供給管153Aを流通する原料ガスと、戻り管153Bを流通する改質ガスとの熱交換効率が向上し、より良好な熱効率が得られる。
そして、流入空間部152Eとして、略円柱状空間を有する略円筒形状に形成して説明したが、例えば改質容器152の端部に一連に改質触媒が充填されない略環状筒形状に形成してもよい。
この構成によれば、戻り管153Bを流通する改質ガスと改質触媒との熱交換効率がより向上し、効率よく良好な改質処理が得られる。
また、螺旋状としては、戻り管153Bの長手方向となる改質容器152の軸方向で螺旋状に形成してもよい。さらには、改質触媒層152Dの周方向で螺旋状でかつ戻り管153Bの長手方向でも螺旋状に形成してもよい。
さらに、改質容器152への原料ガスの供給および改質容器152からの改質ガスの流出の構成として、二重管構造の流通部153を用いることなく、例えば、改質容器152の軸方向の一端側から原料ガスを供給させ、他端側から改質ガスを回収するなど、いずれの構成を利用できる。
なお、本発明は実施例などの内容に何ら限定されるものではない。
図3に示すような実験機である反応装置を用いて改質処理を実施し、改質処理により生成した燃料ガスの組成を測定した。
反応装置400は、略円筒形で改質触媒として平均粒径が約3mmのRu−Mn系触媒を用い、50ml充填して触媒層411を形成し、外周面から電熱線で加熱する加熱炉410を備えている。また、原料である炭化水素原料として、JIS1号灯油を0.05ppm以下に脱硫処理した脱硫灯油を用いる。そして、脱硫灯油とイオン交換水とを灯油の炭素数換算量(C)に対する水蒸気供給量(S)の比であるS/Cの値が3となる割合で混合して、加熱炉410の上流側に接続した図示しない予熱管で300℃に加熱し、生成した気化液体燃料を反応圧力0.02MPaの条件で、電熱線で適宜設定した温度に加熱した加熱炉410の触媒層411へ流入し、改質処理した。そして、加熱炉410の触媒層411から流出される燃料ガスを冷却部420で冷却水にて冷却し、濃縮水や油分を気液分離部430で分離除去した燃料ガスの組成をJIS-K-2301に準拠してガスクロマトグラフィ440にて測定した。
この結果を図4に示す。
この図4に示す結果から、改質触媒層152Dの下流側である燃料ガスの出口温度が700℃で処理した場合、水素(H2)が70.7体積%、一酸化炭素(CO)が14.6体積%、メタン(CH4)が0.4体積%であった。一方、出口温度を650℃で処理した場合、H2が70.1体積%、COが12.5体積%、CH4が1.5体積%であった。
この図4に示すように、650℃に温度を低減しても、改質処理状態に差はほとんど無かった。
上記改質ガス組成の実験で利用した反応装置を用いて、上記実験で用いた脱硫灯油を空間速度が0.5h-1、スチーム/カーボン比率が3.0、圧力が大気圧(常圧)で供給し、以下に示す運転条件で運転し、改質触媒の寿命を評価した。
また、運転条件における温度条件として、図5に示す温度勾配となる条件で改質触媒層152Dを加熱した。寿命の評価としては、3000時間で処理をした後に改質触媒を回収し、改質触媒の物性を測定および残存活性を解析し、劣化原因とその寄与度に基づいて、寿命を推定した。なお、改質触媒の物性としては、JIS−Z−8830に準拠して測定した表面積、ノギスを用いて測定した粒径、JIS−K−0119に準拠して測定した硫黄量、UOP703(高周波燃焼法)に準拠して測定したコーク量、CO吸着量を求めた。また、残存活性は、固定床流通式の小型リアクタにて別途充填、運転を行うことにより計測し、新触媒と比較して求めた。さらに、劣化原因の寄与度については、硫黄劣化については、使用した触媒を分析した硫黄量と、あらかじめモデル化合物を使った実験で求めた硫黄量と、劣化度合いの相関式より、硫黄劣化度合を求めた。また、熱劣化については、運転経歴と、あらかじめ別途実験より求めた運転時間および運転温度から劣化度合いの相関式より、熱劣化度合を求めた。コーク劣化については、硫黄劣化および熱劣化以外の劣化、すなわち、コーク劣化=全劣化−硫黄劣化−熱劣化として求めた。
そして、各温度条件で運転した場合の、改質触媒の寿命の評価結果を図6に示す。
この図6に示す結果から、入口温度が512℃、最も高くなる下流側の中間位置で731℃、出口温度で707℃の比較例1では、寿命が約21500時間であった。一方、比較例1と同様な温度勾配として、比較例1に対して温度勾配が全体的に50℃低く設定、すなわち入口温度が462℃、最も高くなる下流側の中間位置で622℃、出口温度で657℃の実施例1では、寿命が約27000時間であった。さらに、比較例1に対して温度勾配を全体的に100℃低く設定した実施例2では、寿命が約31500時間であった。なお、比較例1に対して温度勾配を全体的に150℃低く設定した実施例3では、寿命が29000時間で、さらなる寿命の向上は認められなかった。
一方、改質触媒層152Dに温度勾配を設けず、652℃で略均一とした比較例2では、寿命が約21000時間であった。一方、全体的に50℃低く設定、すなわち602℃で略均一とした実施例4では、寿命が約26500時間であり、寿命の向上が認められた。
これらの結果から、最も温度が高い位置で700℃以下、最も温度が低い位置で650℃以下、すなわち温度勾配を設ける場合には上流側で500℃以下、下流側で700℃以下とし、温度勾配を設けない略均一とする場合には、650℃以下とすることで、改質触媒の寿命を向上できることが認められた。
111……炭化水素原料である液体燃料
140……水蒸気混合手段としての気化器
150……改質器
151……加熱手段を構成するバーナ
152……改質容器
152A…内側筒状体
152B…外側筒状体
152C…改質室
152D…触媒層としての改質触媒層
153C…二重管部
155……CO変成手段としてのCO変成器
156……CO除去手段としてのCO選択酸化器
160……水蒸気生成手段としての熱交換装置
200……燃料電池
210……酸素含有気体供給手段としてのブロワ
300……改質ユニット
Claims (15)
- 炭化水素原料を含有する原料ガスを改質触媒下で加熱して水素ガスを含有する改質ガスを生成させる改質器であって、
前記改質触媒が充填され前記原料ガスが流通される触媒層を有する改質容器と、
前記触媒層を加熱する加熱手段と、
前記触媒層の温度が、最も温度が高い位置で700℃以下、最も温度が低い位置で650℃以下となる状態に制御する制御手段と、
を具備したことを特徴とした改質器。 - 請求項1に記載の改質器であって、
前記制御手段は、前記触媒層における前記原料ガスの流通方向での上流側で400℃以上500℃以下、下流側で600℃以上700℃以下となる温度分布に制御する
ことを特徴とした改質器。 - 請求項1に記載の改質器であって、
前記制御手段は、前記触媒層における前記原料ガスの流通方向で略均一の温度分布で、かつ500℃以上650℃以下に制御する
ことを特徴とした改質器。 - 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の改質器であって、
前記制御手段は、前記触媒層の最も高くなる温度の位置における温度が670℃となる状態に制御する
ことを特徴とした改質器。 - 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の改質器であって、
前記制御手段は、前記加熱手段により前記触媒層を加熱していずれかの位置が550℃を超えたことを認識すると、前記原料ガスの前記触媒層への流通を開始させる
ことを特徴とした改質器。 - 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の改質器であって、
前記原料ガスの炭化水素原料は、液体燃料であり、
前記改質触媒は、ルテニウム(Ru)−マンガン(Mn)系触媒である
ことを特徴とした改質器。 - 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の改質器であって、
前記制御手段は、前記加熱手段の加熱状態および前記原料ガスの前記触媒層における流通量のうちの少なくともいずれか一方を制御する
ことを特徴とした改質器。 - 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の改質器であって、
前記改質容器は、径寸法が異なり中心軸が略一致する内側筒状体および外側筒状体を有し、これら内側筒状体および外側筒状体間に前記改質触媒が充填されて前記触媒層が形成される略環状空間の改質室を区画形成し、
前記加熱手段は、前記内側筒状体の内周側に中心軸上に略位置する状態に配設されたバーナを備えた
ことを特徴とした改質器。 - 炭化水素原料を含有する原料ガスを改質触媒下で加熱して水素ガスを含有する改質ガスを生成させる改質処理方法であって、
前記改質触媒が前記原料ガスを流通可能に充填されて形成された触媒層を700℃以下に加熱する
ことを特徴とする改質処理方法。 - 請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の改質器と、
前記改質器の加熱手段の加熱により供給される水から水蒸気を生成する水蒸気生成手段と、
脱硫処理された液体燃料または炭化水素原料ガスに前記水蒸気を混合して炭化水素原料を含有する前記原料ガスを生成する水蒸気混合手段と、
を具備したことを特徴とした改質ユニット。 - 請求項10に記載の改質ユニットであって、
前記改質器で生成された前記改質ガスが供給され前記改質ガス中の一酸化炭素(CO)を二酸化炭素(CO2)に変成するCO変成触媒を充填するCO変成手段と、
このCO変成手段で処理された前記改質ガスが供給され前記改質ガス中に残留するCOを除去するCO除去手段と、を具備した
ことを特徴とした改質ユニット。 - 請求項11に記載の改質ユニットであって、
前記CO変成手段は、180℃以上の前記改質ガスが供給される
ことを特徴とした改質ユニット。 - 請求項11または請求項12に記載の改質ユニットであって、
前記CO除去手段は、前記CO変成手段で処理された前記改質ガスが120℃以上200℃以下で供給される
ことを特徴とした改質ユニット。 - 請求項10ないし請求項13のいずれかに記載の改質ユニットであって、
前記CO変成手段および前記CO除去手段は、少なくともいずれか一方が略環状に形成され、軸方向が略鉛直方向に沿う状態にいずれか一方の内周側にいずれか他方が配設され、
前記改質器は、前記CO変成手段および前記CO除去手段に対して鉛直方向の上方に位置して前記改質容器の軸方向が略鉛直方向に沿う状態に配設された
ことを特徴とした改質ユニット。 - 請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の改質器、または、請求項10ないし請求項14のいずれかに記載の改質ユニットと、
酸素含有気体を供給する酸素含有気体供給手段と、
前記改質ユニットで生成された前記改質ガスおよび前記酸素含有気体供給手段により供給される前記酸素含有気体を利用して発電する燃料電池と、
を具備したことを特徴とした燃料電池システム。
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