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JP2008112560A - 光学ヘッド装置、収差補正方法及び光情報処理装置 - Google Patents

光学ヘッド装置、収差補正方法及び光情報処理装置 Download PDF

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JP2008112560A
JP2008112560A JP2007259156A JP2007259156A JP2008112560A JP 2008112560 A JP2008112560 A JP 2008112560A JP 2007259156 A JP2007259156 A JP 2007259156A JP 2007259156 A JP2007259156 A JP 2007259156A JP 2008112560 A JP2008112560 A JP 2008112560A
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δfb
objective lens
chromatic aberration
aberration correction
light
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JP2007259156A
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Yoshinobu Mori
栄信 森
Hideki Aiko
秀樹 愛甲
Jiyouji Anzai
穣児 安西
Akimasa Sano
晃正 佐野
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】光源から対物レンズまでの光学系全体で発生する軸上色収差を抑えることができる光学ヘッド装置及び光情報処理装を提供する。
【解決手段】光学ヘッド装置10は、半導体レーザ1と、半導体レーザ1からの光束を透過する収差補正素子20と、半導体レーザ1からの光束を収差補正素子20へ導く導光部11と、収差補正素子20を透過した光束を光ディスク30上に集光する対物レンズ6とを備え、収差補正素子20は、半導体レーザ1が所定の波長差だけ異なる波長の光束を出射した際に、対物レンズ6で発生する軸上色収差と、対物レンズ6と収差補正素子20とを除く導光部11で発生する軸上色収差とを、収差補正素子20で発生する軸上色収差に基づいて補正する。
【選択図】図1

Description

本発明は、光情報記録媒体に対して情報信号の記録及び/又は再生を行う光学ヘッド装置、かかる光学ヘッド装置に用いられる収差補正素子の収差補正方法及びかかる光学ヘッド装置を備えた光情報処理装置に関するものである。
高密度及び大容量の光情報記録媒体としては、DVDやBlu−rayディスク(以下、BDと略す)などの光ディスクがある。このような光ディスクは、画像、音楽及びコンピュータデータを記録する記録媒体として、最近急速に普及しつつある。
光ディスクの大容量化に伴い、光学ヘッド装置用光源の短波長化と対物レンズの高開口数化が進んでいる。短波長領域では、レンズ素子等の光学材料の分散が非常に大きいため、わずかな光束の波長の変化により、光学材料の屈折率が大きく変化する。従って、近年の光学ヘッド装置では、色収差の補正を考慮する必要があった。
ここで、光学ヘッド装置では、一般的に情報の再生時のレーザパワーよりも記録時のレーザパワーの方が大きいため、再生から記録に切り替える際の出力変化により中心波長が瞬時的に数nm変化する現象を起こす場合がある。この現象に起因して発生したデフォーカス誤差は、対物レンズをフォーカシング動作させることで除去できるが、対物レンズの色収差が補正されていないと、対物レンズをフォーカシング動作させるまでの数nsecの間は、デフォーカス誤差による記録不良等の不具合が生じる。対物レンズの軸上色収差は、対物レンズを通過する光束の光源波長が短くなるほど大きくなるので、光源波長が短くなるほどこの現象に起因した波面収差劣化は大きくなる傾向がある。以上の理由から、特に青紫色半導体レーザを光源として使用する光学ヘッド装置では、対物レンズの軸上色収差の補正が必要であるといえる。
対物レンズの軸上色収差を簡単な構成で補正するための素子として、回折作用を利用した回折素子が公知である。青紫色半導体レーザを光源として使用する光学ヘッド装置において、対物レンズの軸上色収差を補正するための回折素子を備えた光学ヘッド装置が、以下の特許文献1、特許文献2及び特許文献3に記載されている。
特開2001−256672号公報 特開2001−108894号公報 特開2002−082280号公報
上記の特許文献1に記載された光学ヘッド装置は、青紫色半導体レーザ光源と対物レンズとの間の平行光束中に配置された回折素子により、対物レンズの軸上色収差を補正するものである。また、特許文献2に記載された光学ヘッド装置用光学系は、青紫色半導体レーザ光源からの発散光束を平行光束に変換して対物レンズに導くためのコリメートレンズの光学面上に回折構造を形成して、その作用により、対物レンズの軸上色収差を補正するものである。また、特許文献3に記載された光学ヘッド装置は、青紫色半導体レーザ光源と対物レンズとの間の平行光束中に配置されたエキスパンダーレンズの光学面上に回折構造を形成して、その作用により、対物レンズの軸上色収差を補正するものである。
従来の光学ヘッド装置では、回折構造の作用により半導体レーザの波長が、光学ヘッド装置用光学系の設計波長より長くなる方向に変化した場合、色収差補正素子から出射されて対物レンズに向かう光束は収斂光束となる。また、半導体レーザの波長が、光学ヘッド装置用光学系の設計波長より短くなる方向に変化した場合、色収差補正素子から出射されて対物レンズに向かう光束は発散光束となる。この特性を利用することで、対物レンズの軸上色収差を補正することができる。しかるに、このように、半導体レーザの波長変化により対物レンズに向かう光束の発散度が変化すると、対物レンズの倍率が変化するため球面収差が発生する。
光学ヘッド装置において光源として使用される半導体レーザは、製造誤差により個体間に±10nm程度の波長差がある。上記の光学ヘッド装置において、このように波長が、光学ヘッド装置用光学系の設計波長からずれた半導体レーザを使用する場合、対物レンズの倍率変化に伴って発生する球面収差を除去するため、コリメートレンズ位置や半導体レーザ位置の初期調整が必要となり、光学ヘッド装置の製造コストが増大する。
特に、上記の問題は、一般的に光学ヘッド装置のコスト低減やコンパクト化を図るための一手法である高開口数の対物レンズの単レンズ化によって、より顕在化される傾向がある。単レンズでは、入射光の波長が変化した場合の球面収差(以降、球面色収差と呼ぶ)は開口数の4乗に比例して増大する。そのため、コリメートレンズ位置の調整や半導体レーザ位置の初期調整で、上記の対物レンズの倍率変化に伴い発生した球面収差変化に加えて、対物レンズ自身に残留する球面色収差を補正する必要がある。また、高開口数の対物レンズの単レンズ化を実現するためには、光学面同士の光軸ずれに対するマージンを確保するため、高屈折率材料を使用するのが望ましい。
ところが、一般的に高屈折率材料は高分散であるので、色収差補正素子で補正するべき軸上色収差量が大きくなる傾向がある。そのため、かかる高屈折率材料からなる対物レンズの軸上色収差を補正するためには、色収差補正素子から対物レンズに向かう光束の、半導体レーザの波長変化に伴う発散度変化を大きく設定する必要がある。この結果、波長が光学ヘッド装置の設計波長からずれた半導体レーザを使用する場合、対物レンズの倍率変化が大きくなる。そのため、対物レンズの倍率変化に伴う球面収差の発生が大きくなり、コリメートレンズ位置の初期調整量や半導体レーザ位置の初期調整量が増大する。
かかる問題に対し、色収差補正素子を、半導体レーザの波長が変化した場合にその球面収差が変化するような設計とすることで、上記の対物レンズの倍率変化に伴って発生する球面収差を打ち消すことは可能である。
しかしながら、対物レンズのトラッキング駆動により光軸ズレが生じることで、再生から記録へのパワー変動による波長変化により、無視できない倍率色収差が発生し、良好なトラッキング特性が得られず記録又は再生不良が生じる恐れがある。
また、従来の光学ヘッド装置では、対物レンズのみの軸上色収差を色収差補正素子で補正していた。例えば、CDやDVDは多くとも2層の情報記録層で構成されており、このように情報記録層の層数が少ない場合、光源のレーザ光は低パワーでよいため、対物レンズ以外の光学系による軸上色収差は無視することが可能な量であった。
これに対し、近年、BDなどの登場により、光ディスクは高倍速化及び多層化する傾向にある。光ディスクの高倍速化及び多層化により、光源のレーザ光は高パワーとなる。この場合、再生から記録への切り替え時において、光源の波長が数nm以上変動する。そのため、対物レンズ以外の光学系による軸上色収差の発生量は無視することができない量となり、光源から対物レンズまでの光学系全体の軸上色収差を抑えることが困難となる。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、光源から対物レンズまでの光学系全体で発生する軸上色収差を抑えることができる光学ヘッド装置、収差補正方法及び光情報処理装置を提供することを目的とするものである。
本発明の一局面に係る光学ヘッド装置は、光源と、前記光源からの光束を透過する収差補正素子と、前記光源からの光束を前記収差補正素子へ導く導光部と、前記収差補正素子を透過した光束を光情報記録媒体上に集光する対物レンズとを備え、前記収差補正素子は、前記光源が所定の波長差だけ異なる波長の光束を出射した際に、前記対物レンズで発生する軸上色収差と、前記対物レンズと前記収差補正素子とを除く前記導光部で発生する軸上色収差とを、前記収差補正素子で発生する軸上色収差に基づいて補正する。
本発明の他の局面に係る収差補正素子の収差補正方法は、上記の光学ヘッド装置に用いられる収差補正素子の収差補正方法であって、前記光源が所定の波長差だけ異なる波長の光束を出射した際における、前記対物レンズで発生する軸上色収差Δfb_objと、前記対物レンズと前記収差補正素子とを除く前記導光部で発生する軸上色収差Δfb_opt−obj−caとが決定され、前記収差補正素子で発生する軸上色収差Δfb_caが(1)式の条件を満足するように決定される。
|Δfb_obj|+|Δfb_opt−obj−ca|=|Δfb_ca|・・・(1)
本発明の他の局面に係る収差補正素子の収差補正方法は、上記の光学ヘッド装置に用いられる収差補正素子の収差補正方法であって、前記光源が所定の波長差だけ異なる波長の光束を出射した際における、前記対物レンズで発生する軸上色収差Δfb_objと、前記対物レンズと前記収差補正素子とを除く前記導光部で発生する軸上色収差Δfb_opt−obj−caと、前記光源の記録時平均パワーLD_pと、前記光源のパワー変動による波長変動量Δλ/ΔLD_pとが決定され、前記収差補正素子で発生する軸上色収差Δfb_caが(2)式の条件を満足するように決定される。
(|Δfb_obj|+|Δfb_opt−obj−ca|)−|0.16|/(LD_p×Δλ/ΔLD_p)≦|Δfb_ca|・・・(2)
本発明の他の局面に係る光情報処理装置は、光情報記録媒体に対して情報信号の記録及び/又は再生を行う光情報処理装置であって、前記光情報記録媒体を回転させる回転部と、上記の光学ヘッド装置であり、前記光情報記録媒体で反射され対物レンズを透過した光束を受光して前記光束の光量に対応した電気信号に変換する受光素子と、前記光情報記録媒体の情報トラックに対して対物レンズを少なくとも径方向に駆動するアクチュエータとを含む光学ヘッド装置と、前記回転部の駆動を制御するとともに、前記光学ヘッド装置の前記受光素子から受け取った電気信号に基づいて、前記光学ヘッド装置の前記アクチュエータの駆動を制御して前記光情報記録媒体に対するフォーカシング制御及びトラッキング制御を行う制御部とを備える。
本発明によれば、対物レンズで発生する軸上色収差だけでなく、光源から対物レンズまでの光学系全体で発生する軸上色収差を抑えることができ、安定したフォーカシング駆動及びトラッキング駆動を実現することができる。
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。尚、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。また、各図面において同一の符号は同一の構成要素または同様の作用、動作をなすものを表す。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における光学ヘッド装置の概略構成を示す図である。図2は、本発明の実施の形態1における光ディスクの概略構成を示す図である。
図1において、光学ヘッド装置10は、半導体レーザ1、ビームスプリッタ2、1/4波長板3、コリメートレンズ4、反射ミラー5、対物レンズ6、検出レンズ7、受光素子8、2軸アクチュエータ9、収差補正素子20、ステッピングモータ40及びレンズホルダ41を備える。また、導光部11は、ビームスプリッタ2、1/4波長板3、コリメートレンズ4及び反射ミラー5で構成され、半導体レーザ1によって出射された光束を収差補正素子20へ導く。
また、図2に示すように、透明基板を有する光ディスク(光情報記録媒体)30には光入射面側(対物レンズ6側)から4つの情報記録面31、32、33、34が形成されており、それぞれ表面から情報記録面までの光透過層の厚さは、d1、d2、d3、d4となっている。
半導体レーザ1は、例えば408nmの青紫レーザ光を出射する。ビームスプリッタ2は、半導体レーザ1から出射されたレーザ光を透過させるとともに、光ディスク30によって反射されたレーザ光を受光素子8に向けて反射させる。1/4波長板3は、ビームスプリッタ2を透過した直線偏光のレーザ光を円偏光に変換するとともに、光ディスク30によって反射された円偏光のレーザ光を直線偏光に変換する。
コリメートレンズ4は、1/4波長板3によって円偏光に変換されたレーザ光を発散光から平行光に変換するとともに、光ディスク30によって反射されたレーザ光を受光素子8に集光する。反射ミラー5は、コリメートレンズ4によって平行光に変換されたレーザ光を光ディスク30に向けて反射させるとともに、光ディスク30によって反射されたレーザ光をコリメートレンズ4に向けて反射させる。
対物レンズ6は、光ディスク30の所定の情報記録面にレーザ光を集光する。検出レンズ7は、光ディスク30によって反射されたレーザ光を受光素子8に集光する。受光素子8は、受光したレーザ光を光電変換する。
2軸アクチュエータ9は、対物レンズ6を駆動する。収差補正素子20は、例えば回折素子で構成され、対物レンズ6及び対物レンズ6以外の光学系によって発生する軸上色収差を補正する。すなわち、収差補正素子20は、半導体レーザ1が所定の波長差だけ異なる波長の光束を出射した際に、対物レンズ6で発生する軸上色収差と、対物レンズ6と収差補正素子20とを除く導光部11で発生する軸上色収差とを、収差補正素子20で発生する軸上色収差に基づいて補正する。
なお、2軸アクチュエータ9は、対物レンズ6と収差補正素子20とを一体に保持している。ステッピングモータ40は、コリメートレンズ4を駆動する。レンズホルダ41は、コリメートレンズ4を保持する。
次に、光ディスク30に対して情報の記録または再生を行う場合の光学ヘッド装置10の動作について説明する。半導体レーザ1から出射された直線偏光のレーザ光は、ビームスプリッタ2を透過し、1/4波長板3で円偏光に変換される。その後、円偏光に変換されたレーザ光は、コリメートレンズ4で平行光に変換され、反射ミラー5で反射して、収差補正素子20を透過する。収差補正素子20を透過したレーザ光は、対物レンズ6によって、透明基板越しに光ディスク30の情報記録面31〜34の何れかに光スポットとして集光される。
情報記録面31〜34の何れかで反射したレーザ光は、再び対物レンズ6を透過し、収差補正素子20を透過し、反射ミラー5で反射される。反射ミラー5で反射されたレーザ光は、コリメートレンズ4を透過し、1/4波長板3で往路とは異なる直線偏光に変換される。その後、直線偏光に変換されたレーザ光は、ビームスプリッタ2で反射され、検出レンズ7によって、受光素子8に導かれる。受光素子8で検出されたレーザ光は、光電変換された後演算されて、光ディスク30の面ぶれに追従するためのフォーカス誤差信号と偏心に追従するためのトラッキング誤差信号とが生成される。2軸アクチュエータ9は、このフォーカス誤差信号とトラッキング誤差信号とに基づいて、回転する光ディスク30の情報トラックに光スポットが追従するよう対物レンズ6を2軸方向に駆動する。
コリメートレンズ4は、レンズホルダ41に保持され、ステッピングモータ40によって、レーザ光の光軸に沿って移動可能となっている。情報記録面31〜34の光透過層の厚さに応じて、あるいは光透過層の厚さが規定値から外れている場合、コリメートレンズ4は、光透過層の厚さ変化に伴う球面収差を補正するようにレーザ光を発散光あるいは収束光とし、対物レンズ6で逆極性の球面収差を発生させ、球面収差を補正する。
続いて、本実施の形態における光学ヘッド装置10の各構成要素の具体的な数値例を示す。
まず、半導体レーザ1によって出射されるレーザ光の波長λは、408nmである。レーザ光の入射面から情報記録面31までの光透過層の厚さd1は、60μmであり、レーザ光の入射面から情報記録面32までの光透過層の厚さd2は、70μmであり、レーザ光の入射面から情報記録面33までの光透過層の厚さd3は、87.5μmであり、レーザ光の入射面から情報記録面34までの光透過層の厚さd4は、100μmである。
情報記録媒体の光透過層の屈折率nは、1.6である。対物レンズ6のレンズ材料は、アッベ数dが57.9である住田光学ガラス社製のVC79を使用する。また、対物レンズ6は、NA(開口数)が0.85の単レンズである。
また、実施の形態1に係る光学ヘッド装置10は、以下の(3)式の条件を満足している。
|Δfb_obj|+|Δfb_opt−obj−ca|=|Δfb_ca|・・・(3)
但し、上記の(3)式において、Δfb_objは、対物レンズ6で発生する軸上色収差[μm/nm]であり、Δfb_opt−obj−caは、対物レンズ6と収差補正素子20を除く光学系で発生する軸上色収差[μm/nm]であり、Δfb_caは、収差補正素子20で発生する軸上色収差[μm/nm]である。
ここで、情報記録面33への情報記録時において、半導体レーザ1の波長が408nmから409nmへ1nm変動すると、対物レンズ6で発生する軸上色収差Δfb_objは、+0.240[μm/nm]となり、対物レンズ6と収差補正素子20を除く光学系で発生する軸上色収差Δfb_opt−obj−caは、+0.020[μm/nm]となる。
上記の(3)式に軸上色収差Δfb_obj=+0.240と軸上色収差Δfb_opt−obj−ca=+0.020とを代入することにより、収差補正素子20で発生する軸上色収差Δfb_caは、0.26[μm/nm]となる。このように、半導体レーザ1が所定の波長差だけ異なる波長の光束を出射した際における、軸上色収差Δfb_objと軸上色収差Δfb_opt−obj−caとを加算した軸上色収差が軸上色収差Δfb_caと等しくなるように、軸上色収差Δfb_caが決定される。したがって、半導体レーザ1から対物レンズ6までの光学系全体で発生する軸上色収差を抑えることができる。
次に、実施の形態1の変形例について説明する。なお、実施の形態1の変形例における光学ヘッド装置10の構成は図1と同様であるので説明を省略する。実施の形態1では、光学ヘッド装置10は、上記の(3)式の条件を満足しているとしている。しかしながら、実施の形態1の変形例における光学ヘッド装置10は、下記の(4)式の条件を満足している。
(|Δfb_obj|+|Δfb_opt−obj−ca|)−|0.16|/(LD_p×Δλ/ΔLD_p)≦|Δfb_ca|・・・(4)
ただし、上記の(4)式において、Δfb_objは、対物レンズ6で発生する軸上色収差[μm/nm]であり、Δfb_opt−obj−caは、対物レンズ6と収差補正素子20とを除く光学系で発生する軸上色収差[μm/nm]であり、Δfb_caは、収差補正素子20で発生する軸上色収差[μm/nm]であり、LD_pは、半導体レーザ1の記録時平均パワー[mW]であり、Δλ/ΔLD_pは、半導体レーザ1のパワー変動による波長変動量[nm/mW]である。
ここで、上記の(4)式を変形すると、下記の(5)式となる。
(|Δfb_obj|+|Δfb_opt−obj−ca|−|Δfb_ca|)×LD_p×Δλ/ΔLD_p≦|0.16|・・・(5)
以下、上記の(5)式に示すように、光学系全体で発生する軸上色収差によるデフォーカス量を±0.16μm以下とする理由について説明する。図3は、記録時にデフォーカスを与えたマークを再生した場合のデフォーカス量とジッタ値との関係を示す図である。図3において、横軸は、記録時のデフォーカス量を示し、縦軸は、ジッタ値を示す。
図3に示すように、デフォーカス量が±0.1μmを超えるとジッタ値の劣化が始まる。マージンの配分からデフォーカスによるジッタ値の劣化量は、0.5%以下にすることが好ましい。すなわち、図3の例では、ジッタ値のボトム値が8.0%であるので、劣化量を0.5%とすると、デフォーカスによるジッタ値の劣化量は8.5%以下にすることが好ましい。したがって、ジッタ値の劣化量が8.5%以下となるデフォーカス量の許容範囲は、±0.16μm以下となる。
ここで、具体的な数値例を用いて実施の形態1の変形例について説明する。実施の形態1と同様に、半導体レーザ1によって出射されるレーザ光の波長λは、408nmである。レーザ光の入射面から各情報記録面31,32,33,34までの光透過層の厚さd1,d2,d3,d4は、60μm、70μm、87.5μm及び100μmである。情報記録媒体の光透過層の屈折率nは、1.6である。対物レンズ6のレンズ材料は、アッベ数dが57.9である住田光学ガラス社製のVC79を使用する。また、対物レンズ6は、NA(開口数)が0.85の単レンズである。
このとき、情報記録面33への情報記録時において、半導体レーザ1の波長が408nmから409nmへ1nm変動すると、対物レンズ6で発生する軸上色収差Δfb_objは、+0.240[μm/nm]となり、対物レンズ6と収差補正素子20を除く光学系で発生する軸上色収差Δfb_opt−obj−caは、+0.020[μm/nm]となる。
また、半導体レーザ1の記録時平均パワーLD_pを100[mW]、半導体レーザ1のパワー変動による波長変動量Δλ/ΔLD_pを+0.020[nm/mW]とすると、再生から記録に切り替える際のレーザ光の中心波長は2nm変化する。このとき、光学系全体で発生する軸上色収差によるデフォーカス量が、フォーカス制御に影響を与えない範囲は、上記の(4)式で表すことができる。
上記の(4)式により、収差補正素子20で発生する軸上色収差Δfb_caは、−0.200[μm/nm]となり、光学系全体で発生する軸上色収差によるデフォーカス量は、0.120[μm]となり、このデフォーカス量は、0.16[μm]以下となる。したがって、光学系全体で発生する軸上色収差によるデフォーカス量を実用上問題ないレベルに抑えることができる。
このように、半導体レーザ1が所定の波長差だけ異なる波長の光束を出射した際に、軸上色収差Δfb_objと軸上色収差Δfb_opt−obj−caとを加算してから軸上色収差Δfb_caを減算した軸上色収差に記録時平均パワーLD_pと波長変動量Δλ/ΔLD_pとを乗算した値が、デフォーカス量の許容範囲である±0.16μm以下になるように設定されるので、半導体レーザ1から対物レンズ6までの光学系全体で発生する軸上色収差を抑えることができる。
なお、上述したように、近年、光ディスクは高倍速化及び多層化する傾向にある。図4は、単層、2層及び4層の光ディスクにおける倍速数と記録パワーとの予測値を示す図である。図4において、横軸は、光ディスクの倍速数を示し、左縦軸は、対物レンズから出射されるレーザ光の記録パワー(OL_out記録パワー)を示し、右縦軸は、光学ヘッド装置の光利用効率を10%とした場合の光源から出射されるレーザ光の記録パワー(LD_out記録パワー)を示す。
光ディスクの高倍速化及び多層化により、OL_out記録パワーが20mWを超え、LD_out記録パワーが200mWを超えた場合、半導体レーザから出射されるレーザ光の記録時平均パワーは100mW以上となる。光ディスク30の情報記録面に情報信号を記録する際の半導体レーザ1の記録時平均パワーが100mW以上となる場合、半導体レーザ1の波長が2nm以上変動するため、対物レンズ6と収差補正素子20とを除く導光部11で発生する軸上色収差の発生量は無視することができない量となる。
しかしながら、対物レンズ6で発生する軸上色収差と、対物レンズ6と収差補正素子20とを除く導光部11で発生する軸上色収差と、収差補正素子20で発生する軸上色収差とに基づいて、半導体レーザ1から対物レンズ6までの光学系全体で発生する軸上色収差が補正されるので、光ディスク30の情報記録面に情報信号を記録する際の半導体レーザ1の記録時平均パワーが100mW以上となる場合であっても、半導体レーザ1から対物レンズ6までの光学系全体で発生する軸上色収差を抑えることができる。
また、光学ヘッド装置10に用いられる収差補正素子20により、色収差を補正する場合、半導体レーザ1が所定の波長差だけ異なる波長の光束を出射した際に、対物レンズ6で発生する軸上色収差Δfb_objと、対物レンズ6と収差補正素子20とを除く導光部11で発生する軸上色収差Δfb_opt−obj−caと、半導体レーザ1の記録時平均パワーLD_pと、半導体レーザ1のパワー変動による波長変動量Δλ/ΔLD_pとが決定され、収差補正素子20で発生する軸上色収差Δfb_caが上記の(4)式の条件を満足するように決定される。
このように、収差補正素子20で発生する軸上色収差Δfb_caは、|0.16|を記録時平均パワーLD_pと波長変動量Δλ/ΔLD_pとの乗算値で除算した値を、軸上色収差Δfb_objと軸上色収差Δfb_opt−obj−caとを加算した値から減算した値以上となるように決定される。したがって、半導体レーザ1から対物レンズ6までの光学系全体で発生する軸上色収差を抑えることができる。
また、対物レンズ6と収差補正素子20とを2軸アクチュエータ9に一体保持することにより、トラッキング駆動による光軸ズレの影響はほぼ無視できるレベルにまで抑えることができるが、対物レンズ6と収差補正素子20とを2軸アクチュエータ9に取り付ける際にバラツキが発生する。これは、対物レンズ6の外径公差、収差補正素子20の外径公差、及び2軸アクチュエータ9のレンズ保持部の公差によるものであり、組立性、量産性及びコストを考慮すると、70μm程度は発生すると考えられるが、より望ましくは、40μmである。
収差補正素子20の波長変化に対する角度変化量は0.200[min/nm]であるので、倍率色収差によるスポット移動量は25nmとなり、取り付け誤差により発生する倍率色収差は、実用上問題無いレベルに抑えることができる。軸上色収差の補正量と倍率色収差の補正量とは、相反する関係にあるため、これらをフォーカシング駆動及びトラッキング駆動において安定した性能を確保できるよう適度に配分する必要がある。
また、各情報記録面に対する記録再生時には、対物レンズ6に発散収束光が入射されるので、軸上色収差及び倍率色収差とも、記録再生時の光透過層厚の影響を受ける。図5は、光透過層厚に対する軸上色収差によるデフォーカス量の関係を示す図であり、図6は、光透過層厚に対する倍率色収差によるスポット移動量の関係を示す図である。図5において、縦軸はデフォーカス量を表し、横軸は光透過層厚を表している。図6において、縦軸はスポット移動量を表し、横軸は光透過層厚を表している。
図5に示すように、デフォーカス量は、光透過層厚が大きくなるに従って増加する傾向にあるが、光透過層厚が最厚となる100μmの情報記録層にレーザ光を集光したとしても、軸上色収差によるデフォーカス量を0.140nm程度に抑えることができる。また、図6に示すように、スポット移動量は、光透過層厚が大きくなるに従って減少する傾向にあるが、光透過層厚が60μmから100μmに変化したとしても、倍率色収差によるスポット移動量を28nmから24nm程度に抑えることができる。
このように、軸上色収差によるデフォーカス量及び倍率色収差によるスポット移動量のいずれも、実用上問題無いレベルであり、安定したフォーカシング駆動及びトラッキング駆動を行うことが可能である。
光透過層の厚みによりデフォーカス量及びスポット移動量が変化する原因は、対物レンズ6と収差補正素子20との距離によるものである。図7は、光透過層厚が100μmである場合における対物レンズと収差補正素子との距離と、デフォーカス量との関係を示す図である。
対物レンズ6に入射する光束を決めるアパーチャ(不図示)は、対物レンズ6の直近に設けられている。よって、対物レンズ6から一定の距離にある収差補正素子20には、対物レンズ6への入射光が発散光となる場合、対物レンズ6への入射光束より小さい光束が入射する。よって、この場合、平行光に対し、軸上色収差の補正量が減ることになる。
これに対し、対物レンズ6への入射光が収束光となる場合、収差補正素子20には、対物レンズ6への入射光束より大きい光束が入射する。よって、この場合、平行光に対し、軸上色収差の補正量が増えることになる。なお、当然に、対物レンズ6と収差補正素子20との距離を0にすると平行光でのデフォーカス量とほぼ同等になる。また、倍率色収差によるスポット移動量は、収差補正素子の補正量が大きいほど、発生量が増えるので、対物レンズ6への入射光が収束光となる場合に発生量が大きくなる。
対物レンズ6と収差補正素子20との距離は、主に、次の2つの理由で決定される。第1に、収差補正素子20は樹脂製であるため、2軸アクチュエータ9のコイルからの発熱による影響を受けない位置に収差補正素子20を配置する。第2に、収差補正素子20と対物レンズ6とのバランスを考慮して配置する。この結果、本実施の形態では、対物レンズ6と収差補正素子20との距離は6.5mmに決定され、光透過層厚が100μmである場合のデフォーカス量も0.14μmとなる。
また、半導体レーザ1の記録時平均パワーは、100mW以下であっても、上記の(3)式又は(4)式の関係を満たすことが出来れば、実用上問題ない。また、半導体レーザ1の記録時平均パワーは、100mW以上であっても、上記の(3)式又は(4)式の関係を満たすことが出来れば、実用上問題ない。
さらに、対物レンズ6の材料は、上記のVC79以外であっても、上記の(3)式又は(4)式の関係を満たすことが出来れば、実用上問題ない。さらにまた、対物レンズ6をプラスチックレンズとすると、軽量化、低コスト化に有利となるので好ましい。
なお、本実施の形態では、光情報記録媒体の情報記録面を4層としたが、その他の複数層であっても同様の効果が得られる。
図8は、実施の形態1の変形例における光学系全体の軸上色収差と倍率色収差との関係を示す図である。図8の計算条件において、対物レンズ6に平行光が入射する時の対物レンズ6と収差補正素子20との中心ズレ量は70μmである。横軸は、光学系全体で発生する軸上色収差を表し、縦軸は、光学系全体で発生する倍率色収差を表している。
光学系全体の軸上色収差を抑えるように収差補正素子20による軸上色収差の補正量を増やしていくにつれ、対物レンズ6と収差補正素子20との中心ズレが原因で発生する倍率色収差が大きくなる。つまり、軸上色収差と倍率色収差との関係は相反するものであることがわかる。
このような関係の光学系において、記録時平均パワーを100mWとし、半導体レーザのパワー変動による波長変動量を0.020nm/mWとした場合の軸上色収差量によるデフォーカス量と倍率色収差によるスポット移動量との関係を図9に示す。図9において、デフォーカス量は、上述で説明したように0.16μm以下が望ましい。また、スポット移動は、トラッキングエラー信号のオフセットの原因となる。トラッキングエラー信号のオフセットが50%以上になると安定したトラッキング制御を行えない。そのため、トラッキングエラー信号のオフセット量は50%以下が望ましいことから、スポット移動量は、30nm以下が望ましい。
したがって、記録時平均パワーが100mWである場合、スポット移動量を30nm以下にするには、光学系全体として、0.06μm以上0.16μm以下のデフォーカス量を残存させる必要がある。また、図8より、残存軸上色収差は、0.03μm/nm以上0.08μm/nm以下になるように、収差補正素子20の補正量を決定する必要がある。本実施の形態1の変形例では、光学系全体の残存軸上色収差は、0,06μm/nmであり、上記の範囲内である。
(実施の形態2)
図10は、本発明の実施の形態2における光ディスク装置の概略構成を示す図である。
図10において、光ディスク装置(光情報処理装置)50は、筐体60の内部に光ディスク駆動部(回転部)51、制御部52及び光学ヘッド装置10を備える。光ディスク駆動部51は、光ディスク30を回転駆動する。
光学ヘッド装置10は、実施の形態1で述べた光学ヘッド装置であり、光ディスク30で反射され対物レンズ6を透過した光束を受光して光束の光量に対応した電気信号に変換する受光素子8と、光ディスク30の情報トラックに対して対物レンズ6を少なくとも径方向に駆動する2軸アクチュエータ9とを含む。
制御部52は、光ディスク駆動部51の駆動と光学ヘッド装置10の駆動とを制御する機能と、光学ヘッド装置10で受光された制御信号及び情報信号の信号処理を行う機能と、筐体60の外部と内部とで情報信号をインターフェースさせる機能とを有する。制御部52は、光ディスク駆動部51の駆動を制御するとともに、光学ヘッド装置10の受光素子8から受け取った電気信号に基づいて、光学ヘッド装置10の2軸アクチュエータ9の駆動を制御して光ディスク30に対するフォーカシング制御及びトラッキング制御を行う。
光学ヘッド装置10として、実施の形態1の光学ヘッド装置を搭載しているので、本実施の形態における光ディスク装置は、再生から記録に切り替える際に発生する軸上色収差によるデフォーカス量、及び倍率色収差によるスポット移動量を抑えることができ、光ディスク30の記録及び再生特性を向上することができる。
なお、上述した具体的実施形態には以下の構成を有する発明が主に含まれている。
本発明の一局面に係る光学ヘッド装置は、光源と、前記光源からの光束を透過する収差補正素子と、前記光源からの光束を前記収差補正素子へ導く導光部と、前記収差補正素子を透過した光束を光情報記録媒体上に集光する対物レンズとを備え、前記収差補正素子は、前記光源が所定の波長差だけ異なる波長の光束を出射した際に、前記対物レンズで発生する軸上色収差と、前記対物レンズと前記収差補正素子とを除く前記導光部で発生する軸上色収差とを、前記収差補正素子で発生する軸上色収差に基づいて補正する。
この構成によれば、光源によって、光が出射され、収差補正素子によって、光源からの光束が透過される。また、導光部によって、光源からの光束が収差補正素子へ導かれ、対物レンズによって、収差補正素子を透過した光束が光情報記録媒体上に集光される。そして、光源が所定の波長差だけ異なる波長の光束を出射した際に、対物レンズで発生する軸上色収差と、対物レンズと収差補正素子とを除く導光部で発生する軸上色収差とが、収差補正素子で発生する軸上色収差に基づいて補正される。
したがって、対物レンズで発生する軸上色収差だけでなく、光源から対物レンズまでの光学系全体で発生する軸上色収差を抑えることができ、安定したフォーカシング駆動及びトラッキング駆動を実現することができる。
上記の光学ヘッド装置において、前記光源が所定の波長差だけ異なる波長の光束を出射した際に、前記対物レンズで発生する軸上色収差Δfb_objと、前記対物レンズと前記収差補正素子とを除く前記導光部で発生する軸上色収差Δfb_opt−obj−caと、前記収差補正素子で発生する軸上色収差Δfb_caとが、(6)式の条件を満足することが好ましい。
|Δfb_obj|+|Δfb_opt−obj−ca|=|Δfb_ca|・・・(6)
この構成によれば、光源が所定の波長差だけ異なる波長の光束を出射した際に、軸上色収差Δfb_objと軸上色収差Δfb_opt−obj−caとを加算した軸上色収差が、軸上色収差Δfb_caと等しくなるので、光源から対物レンズまでの光学系全体で発生する軸上色収差を抑えることができる。
上記の光学ヘッド装置において、前記光源が所定の波長差だけ異なる波長の光束を出射した際に、前記対物レンズで発生する軸上色収差Δfb_objと、前記対物レンズと前記収差補正素子とを除く前記導光部で発生する軸上色収差Δfb_opt−obj−caと、前記収差補正素子で発生する軸上色収差Δfb_caと、前記光源の記録時平均パワーLD_pと、前記光源のパワー変動による波長変動量Δλ/ΔLD_pとが、(7)式の条件を満足することが好ましい。
(|Δfb_obj|+|Δfb_opt−obj−ca|)−|0.16|/(LD_p×Δλ/ΔLD_p)≦|Δfb_ca|・・・(7)
この構成によれば、光源が所定の波長差だけ異なる波長の光束を出射した際に、軸上色収差Δfb_caは、|0.16|を記録時平均パワーLD_pと波長変動量Δλ/ΔLD_pとの乗算値で除算した値を、軸上色収差Δfb_objと軸上色収差Δfb_opt−obj−caとを加算した値から減算した値以上となるように設定されるので、光源から対物レンズまでの光学系全体で発生する軸上色収差を抑えることができる。
上記の光学ヘッド装置において、前記導光部は、前記光源からの光束を反射又は透過する第1の光学素子と、前記第1の光学素子によって反射又は透過された光束の偏向方向を変更する第2の光学素子と、前記第2の光学素子によって偏光方向が変更された光束を平行光に変換するコリメートレンズとを含むことが好ましい。
この構成によれば、光源から収差補正素子までの間において、第1の光学素子によって、光源からの光束が反射又は透過され、第2の光学素子によって、第1の光学素子により反射又は透過された光束の偏向方向が変更され、コリメートレンズによって、第2の光学素子により偏光方向が変更された光束が平行光に変換される。したがって、これら第1の光学素子、第2の光学素子及びコリメートレンズによって発生する軸上色収差を抑えることができる。
上記の光学ヘッド装置において、前記光情報記録媒体の情報記録面に情報信号を記録する際の前記光源の記録時平均パワーが100mW以上であることが好ましい。
光情報記録媒体の情報記録面に情報信号を記録する際の光源の記録時平均パワーが100mW以上となる場合、光源の波長が2nm以上変動するため、対物レンズと収差補正素子とを除く導光部で発生する軸上色収差の発生量は無視することができない量となる。しかしながら、対物レンズで発生する軸上色収差と、対物レンズと収差補正素子とを除く導光部で発生する軸上色収差と、収差補正素子で発生する軸上色収差とに基づいて、光源から対物レンズまでの光学系全体で発生する軸上色収差が補正されるので、光情報記録媒体の情報記録面に情報信号を記録する際の光源の記録時平均パワーが100mW以上となる場合であっても、光源から対物レンズまでの光学系全体で発生する軸上色収差を抑えることができる。
本発明の他の局面に係る収差補正素子の収差補正方法は、上記の光学ヘッド装置に用いられる収差補正素子の収差補正方法であって、前記光源が所定の波長差だけ異なる波長の光束を出射した際における、前記対物レンズで発生する軸上色収差Δfb_objと、前記対物レンズと前記収差補正素子とを除く前記導光部で発生する軸上色収差Δfb_opt−obj−caとが決定され、前記収差補正素子で発生する軸上色収差Δfb_caが(8)式の条件を満足するように決定される。
|Δfb_obj|+|Δfb_opt−obj−ca|=|Δfb_ca|・・・(8)
この構成によれば、光源が所定の波長差だけ異なる波長の光束を出射した際における、対物レンズで発生する軸上色収差Δfb_objと、対物レンズと収差補正素子とを除く導光部で発生する軸上色収差Δfb_opt−obj−caとが決定される。そして、収差補正素子で発生する軸上色収差Δfb_caは、軸上色収差Δfb_objと軸上色収差Δfb_opt−obj−caとを加算した値と等しくなるように決定される。したがって、光源から対物レンズまでの光学系全体で発生する軸上色収差を抑えることができる。
本発明の他の局面に係る収差補正素子の収差補正方法は、上記の光学ヘッド装置に用いられる収差補正素子の収差補正方法であって、前記光源が所定の波長差だけ異なる波長の光束を出射した際における、前記対物レンズで発生する軸上色収差Δfb_objと、前記対物レンズと前記収差補正素子とを除く前記導光部で発生する軸上色収差Δfb_opt−obj−caと、前記光源の記録時平均パワーLD_pと、前記光源のパワー変動による波長変動量Δλ/ΔLD_pとが決定され、前記収差補正素子で発生する軸上色収差Δfb_caが(9)式の条件を満足するように決定される。
(|Δfb_obj|+|Δfb_opt−obj−ca|)−|0.16|/(LD_p×Δλ/ΔLD_p)≦|Δfb_ca|・・・(9)
この構成によれば、光源が所定の波長差だけ異なる波長の光束を出射した際における、対物レンズで発生する軸上色収差Δfb_objと、対物レンズと収差補正素子とを除く導光部で発生する軸上色収差Δfb_opt−obj−caと、光源の記録時平均パワーLD_pと、光源のパワー変動による波長変動量Δλ/ΔLD_pとが決定される。そして、収差補正素子で発生する軸上色収差Δfb_caは、|0.16|を記録時平均パワーLD_pと波長変動量Δλ/ΔLD_pとの乗算値で除算した値を、軸上色収差Δfb_objと軸上色収差Δfb_opt−obj−caとを加算した値から減算した値以上となるように決定される。したがって、光源から対物レンズまでの光学系全体で発生する軸上色収差を抑えることができる。
本発明の他の局面に係る光情報処理装置は、光情報記録媒体に対して情報信号の記録及び/又は再生を行う光情報処理装置であって、前記光情報記録媒体を回転させる回転部と、上記の光学ヘッド装置であり、前記光情報記録媒体で反射され対物レンズを透過した光束を受光して前記光束の光量に対応した電気信号に変換する受光素子と、前記光情報記録媒体の情報トラックに対して対物レンズを少なくとも径方向に駆動するアクチュエータとを含む光学ヘッド装置と、前記回転部の駆動を制御するとともに、前記光学ヘッド装置の前記受光素子から受け取った電気信号に基づいて、前記光学ヘッド装置の前記アクチュエータの駆動を制御して前記光情報記録媒体に対するフォーカシング制御及びトラッキング制御を行う制御部とを備える。
この構成によれば、上記の光学ヘッド装置を用いることで、光源から対物レンズまでの光学系全体で発生する軸上色収差を抑えることができるので、高精度なフォーカシング駆動及びトラッキング駆動を実現した光情報処理装置を提供することが可能になる。
本発明に係る光学ヘッド装置、収差補正方法及び光情報処理装置は、対物レンズで発生する軸上色収差だけでなく、光源から対物レンズまでの光学系全体で発生する軸上色収差を抑えることができ、光情報記録媒体に対して情報信号の記録及び/又は再生を行う光学ヘッド装置、及びかかる光学ヘッド装置を備えた光情報処理装置などに有用である。
本発明の実施の形態1における光学ヘッド装置の概略構成図である。 本発明の実施の形態1における光ディスクの概略構成を示す図である。 記録時にデフォーカスを与えたマークを再生した場合のデフォーカス量とジッタ値との関係を示す図である。 単層、2層及び4層の光ディスクにおける倍速数と記録パワーとの予測値を示す図である。 本発明の実施の形態1における光学ヘッド装置における光透過層厚に対する軸上色収差によるデフォーカス量の関係を示す図である。 本発明の実施の形態1における光学ヘッド装置における光透過層厚に対する倍率色収差によるスポット移動量の関係を示す図である。 光透過層厚が100μmである場合における対物レンズと収差補正素子との距離と、デフォーカス量との関係を示す図である。 実施の形態1の変形例における光学系全体の軸上色収差と倍率色収差との関係を示す図である。 実施の形態1の変形例における軸上色収差量によるデフォーカス量と倍率色収差によるスポット移動量との関係を示す図である。 本発明の実施の形態2における光情報処理装置の概略構成図である。
符号の説明
1 半導体レーザ
2 ビームスプリッタ
3 1/4波長板
4 コリメートレンズ
5 反射ミラー
6 対物レンズ
7 検出レンズ
8 受光素子
9 2軸アクチュエータ
10 光学ヘッド装置
11 導光部
20 収差補正素子
30 光ディスク
40 ステッピングモータ
41 レンズホルダ

Claims (8)

  1. 光源と、
    前記光源からの光束を透過する収差補正素子と、
    前記光源からの光束を前記収差補正素子へ導く導光部と、
    前記収差補正素子を透過した光束を光情報記録媒体上に集光する対物レンズとを備え、
    前記収差補正素子は、前記光源が所定の波長差だけ異なる波長の光束を出射した際に、前記対物レンズで発生する軸上色収差と、前記対物レンズと前記収差補正素子とを除く前記導光部で発生する軸上色収差とを、前記収差補正素子で発生する軸上色収差に基づいて補正する光学ヘッド装置。
  2. 前記光源が所定の波長差だけ異なる波長の光束を出射した際に、前記対物レンズで発生する軸上色収差Δfb_objと、前記対物レンズと前記収差補正素子とを除く前記導光部で発生する軸上色収差Δfb_opt−obj−caと、前記収差補正素子で発生する軸上色収差Δfb_caとが、(1)式の条件を満足する請求項1に記載の光学ヘッド装置。
    |Δfb_obj|+|Δfb_opt−obj−ca|=|Δfb_ca|・・・(1)
  3. 前記光源が所定の波長差だけ異なる波長の光束を出射した際に、前記対物レンズで発生する軸上色収差Δfb_objと、前記対物レンズと前記収差補正素子とを除く前記導光部で発生する軸上色収差Δfb_opt−obj−caと、前記収差補正素子で発生する軸上色収差Δfb_caと、前記光源の記録時平均パワーLD_pと、前記光源のパワー変動による波長変動量Δλ/ΔLD_pとが、(2)式の条件を満足する請求項1記載の光学ヘッド装置。
    (|Δfb_obj|+|Δfb_opt−obj−ca|)−|0.16|/(LD_p×Δλ/ΔLD_p)≦|Δfb_ca|・・・(2)
  4. 前記導光部は、
    前記光源からの光束を反射又は透過する第1の光学素子と、
    前記第1の光学素子によって反射又は透過された光束の偏向方向を変更する第2の光学素子と、
    前記第2の光学素子によって偏光方向が変更された光束を平行光に変換するコリメートレンズとを含む請求項1記載の光学ヘッド装置。
  5. 前記光情報記録媒体の情報記録面に情報信号を記録する際の前記光源の記録時平均パワーが100mW以上である請求項1記載の光学ヘッド装置。
  6. 請求項1に記載の光学ヘッド装置に用いられる収差補正素子の収差補正方法であって、
    前記光源が所定の波長差だけ異なる波長の光束を出射した際における、前記対物レンズで発生する軸上色収差Δfb_objと、前記対物レンズと前記収差補正素子とを除く前記導光部で発生する軸上色収差Δfb_opt−obj−caとが決定され、前記収差補正素子で発生する軸上色収差Δfb_caが(3)式の条件を満足するように決定される収差補正素子の収差補正方法。
    |Δfb_obj|+|Δfb_opt−obj−ca|=|Δfb_ca|・・・(3)
  7. 請求項1に記載の光学ヘッド装置に用いられる収差補正素子の収差補正方法であって、
    前記光源が所定の波長差だけ異なる波長の光束を出射した際における、前記対物レンズで発生する軸上色収差Δfb_objと、前記対物レンズと前記収差補正素子とを除く前記導光部で発生する軸上色収差Δfb_opt−obj−caと、前記光源の記録時平均パワーLD_pと、前記光源のパワー変動による波長変動量Δλ/ΔLD_pとが決定され、前記収差補正素子で発生する軸上色収差Δfb_caが(4)式の条件を満足するように決定される収差補正素子の収差補正方法。
    (|Δfb_obj|+|Δfb_opt−obj−ca|)−|0.16|/(LD_p×Δλ/ΔLD_p)≦|Δfb_ca|・・・(4)
  8. 光情報記録媒体に対して情報信号の記録及び/又は再生を行う光情報処理装置であって、
    前記光情報記録媒体を回転させる回転部と、
    請求項1記載の光学ヘッド装置であり、前記光情報記録媒体で反射され対物レンズを透過した光束を受光して前記光束の光量に対応した電気信号に変換する受光素子と、前記光情報記録媒体の情報トラックに対して対物レンズを少なくとも径方向に駆動するアクチュエータとを含む光学ヘッド装置と、
    前記回転部の駆動を制御するとともに、前記光学ヘッド装置の前記受光素子から受け取った電気信号に基づいて、前記光学ヘッド装置の前記アクチュエータの駆動を制御して前記光情報記録媒体に対するフォーカシング制御及びトラッキング制御を行う制御部とを備える光情報処理装置。
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