JP2008112372A - 車輪状態監視システムおよび車輪情報送信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車輪情報を送信する装置を駆動する電池の消費電力を低減することができる技術を提供する。
【解決手段】空気圧の情報を送信可能なTPMSバルブ20であって、空気圧を検出する空気圧センサ21と、IDコードおよび空気圧の情報を含む第1の車輪信号を送信するとともに、他のTPMSバルブ20から送信された第2の車輪信号を受信する車輪側通信機22と、制御回路23とを備える。制御回路23は、自己の車輪がダブルタイヤの一方であると決定した場合、第1の車輪信号がダブルタイヤの他方が備える車輪側通信機22に到達する程度に送信出力を所定の基準出力より小さくする省電力送信モードに移行し、自己の車輪がダブルタイヤの他方であると決定した場合、ダブルタイヤの一方の車輪が備える他のTPMSバルブ20から送信され車輪側通信機22により受信された第2の車輪信号の少なくとも一部を送信する中継信号送信モードに移行する。
【選択図】図3
【解決手段】空気圧の情報を送信可能なTPMSバルブ20であって、空気圧を検出する空気圧センサ21と、IDコードおよび空気圧の情報を含む第1の車輪信号を送信するとともに、他のTPMSバルブ20から送信された第2の車輪信号を受信する車輪側通信機22と、制御回路23とを備える。制御回路23は、自己の車輪がダブルタイヤの一方であると決定した場合、第1の車輪信号がダブルタイヤの他方が備える車輪側通信機22に到達する程度に送信出力を所定の基準出力より小さくする省電力送信モードに移行し、自己の車輪がダブルタイヤの他方であると決定した場合、ダブルタイヤの一方の車輪が備える他のTPMSバルブ20から送信され車輪側通信機22により受信された第2の車輪信号の少なくとも一部を送信する中継信号送信モードに移行する。
【選択図】図3
Description
本発明は、車輪に関連する車輪情報を送信可能な装置の技術に関する。
タイヤが低圧または高温の状態で車両を長期間走行させると、タイヤの信頼性が損なわれることがある。そのため、タイヤの空気圧や温度その他の状態を適切に監視する技術が望まれている。タイヤ個々の状態を知るために、各タイヤの中にセンサと送信機を設け、センサによって検出される空気圧等の情報を送信機によって車体側の受信機へ伝える技術が知られている。
特許文献1には、車体側から受信したトリガ信号を受信した場合に、センシング部で検出したタイヤの空気圧に応じた検出信号を送信する車輪側送受信機と、その検出信号に基づいてタイヤの空気圧を求める車体側送受信機とを備えるタイヤ空気圧検出装置が開示されている。また、特許文献2には、1つの車輪に設けられた複数のセンサの出力信号を中継器に送信し、その中継器から車体側通信機に送信する車輪情報処理装置が開示されている。
特開2006−111158号公報
特開2005−100100号公報
上述のようなタイヤ空気圧の異常を検出する装置で用いる空気圧センサユニットは、検出情報の送信のために必要な電力を内部に備えたバッテリ等の電力源から得ている。そのため、バッテリ(電池)の電力が低下した場合、車輪を車体から取り外し、更に空気圧センサユニット自体またはバッテリを交換する作業が必要となる。
特に、通常の4輪車より多くの車輪を有するトラックや貨物車等、複数のタイヤが並列して設けられたいわゆるダブルタイヤを備えた車両の場合、通常のシングルタイヤを備えた車両における交換作業と比べて、車輪の固定位置やタイヤサイズに起因して交換作業における作業の負担が増大する。そのため、できる限り空気圧センサユニットを駆動するバッテリの電力消費量を低減することが求められている。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、タイヤの空気圧や温度等の車輪に関連する車輪情報を送信する装置を駆動する電池の消費電力を低減し、装置やその装置を駆動する電池の交換頻度を抑制することができる技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の車輪状態監視システムは、車輪に関連する車輪情報を送信可能な複数の車輪情報送信装置と、前記車輪情報を受信し処理する車輪情報処理装置とが情報の送受信を行うことにより車輪の状態を監視する車輪状態監視システムであって、前記車輪情報送信装置は、前記車輪情報を検出する検出部と、自己の車輪を他の車輪と識別するための識別情報および前記車輪情報を含む第1の車輪信号を送信する車輪側送信部と、他の車輪情報送信装置から送信された他の識別情報および他の車輪情報を含む第2の車輪信号を受信する車輪側受信部と、自己の車輪がダブルタイヤの一方であるか他方であるかを決定することができる車輪側制御部とを備える。前記車輪情報処理装置は、前記車輪情報送信装置から送信された自己の車輪の識別情報および前記車輪情報を含む信号を受信する車体側受信部と、前記自己の車輪の識別情報および前記車輪情報に基づいて前記車輪情報送信装置が設けられている車輪の状態を推定する車体側制御部とを備える。複数の車輪情報送信装置のうち自己の車輪がダブルタイヤの一方であると決定された車輪の車輪情報送信装置における前記車輪側制御部は、前記第1の車輪信号がダブルタイヤの他方が備える車輪側受信部に到達する程度に前記車輪側送信部における送信出力を所定の基準出力より小さくする省電力送信モードに移行し、複数の車輪情報送信装置のうち自己の車輪がダブルタイヤの他方であると決定された車輪の車輪情報送信装置における前記車輪側制御部は、前記省電力送信モードに移行した車輪情報送信装置から送信され前記車輪側受信部により受信された前記第2の車輪信号の少なくとも一部を前記車輪情報処理装置に送信する中継信号送信モードに移行する。
ここで、車輪に関連する車輪情報とは、例えば、タイヤの空気圧や温度等、車両の走行や車輪の耐久性に影響を与えるような情報が含まれる。また、車輪情報送信装置は、検出した車輪情報を自己の車輪の識別情報とともに定期的にあるいは所定のタイミングで送信可能であるとよい。また、車輪側送信部と車輪側受信部とは別々の装置としてもよいし、一体の通信機としてもよい。
自己の車輪がダブルタイヤの一方である場合、直接車輪情報処理装置に信号を送信してもよいが、ダブルタイヤの他方を構成する車輪に備えられている他の車輪情報送信装置を介して車輪情報処理装置に送信してもよい。その際、車輪情報送信装置から送信される第1の車輪信号は、自己の車輪と並列して近傍に配置してあるダブルタイヤの他方を構成する車輪が備える車輪側受信部に到達すればよく、必ずしも車輪情報処理装置まで到達する送信出力は必要ない。
そこで、前述の態様によると、複数の車輪情報送信装置のうち車輪側制御部により自己の車輪がダブルタイヤの一方であると決定された車輪の車輪情報送信装置において、その車輪情報送信装置が備える車輪側制御部は、第1の車輪信号がダブルタイヤの他方が備える車輪側受信部に到達する程度に車輪側送信部における送信出力を所定の基準出力より小さくすることができる。また、複数の車輪情報送信装置のうち車輪側制御部により自己の車輪がダブルタイヤの他方であると決定された車輪の車輪情報送信装置において、その車輪情報送信装置が備える車輪側制御部は、省電力送信モードに移行した車輪情報送信装置から送信され車輪側受信部により受信された第2の車輪信号の少なくとも一部を車輪情報処理装置に送信することができる。ここで、所定の基準出力とは、例えば、車輪情報送信装置の出荷時や装着時に設定される初期値と定義することができる。
これにより、ダブルタイヤの一方である車輪に備えられている車輪情報送信装置は、送信出力が所定の基準出力より小さくなるので、消費電力量が低減され、車輪情報送信装置やそれを駆動する電池の交換頻度が低減される。また、ダブルタイヤの一方である車輪に備えられている車輪情報送信装置から送信された信号は、ダブルタイヤの他方である車輪に備えられている車輪情報送信装置を中継して車輪情報処理装置へ送信することが可能なため、ダブルタイヤのいずれの車輪に備えられている車輪情報送信装置から出力された信号であっても、車輪情報処理装置へ到達することができる。
また、本発明の別の態様は、車輪情報送信装置である。この装置は、車輪に関連する車輪情報を送信可能な車輪情報送信装置であって、前記車輪情報を検出する検出部と、自己の車輪を他の車輪と識別するための識別情報および前記車輪情報を含む第1の車輪信号を送信する車輪側送信部と、他の車輪情報送信装置から送信された他の識別情報および他の車輪情報を含む第2の車輪信号を受信する車輪側受信部と、自己の車輪がダブルタイヤの一方であるか他方であるかを決定することができる車輪側制御部とを備える。前記車輪側制御部は、自己の車輪がダブルタイヤの一方であると決定した場合、前記第1の車輪信号がダブルタイヤの他方が備える車輪側受信部に到達する程度に前記車輪側送信部における送信出力を所定の基準出力より小さくする省電力送信モードに移行し、自己の車輪がダブルタイヤの他方であると決定した場合、ダブルタイヤの一方の車輪が備える他の車輪情報送信装置から送信され前記車輪側受信部により受信された前記第2の車輪信号の少なくとも一部を送信する中継信号送信モードに移行する。
この態様によると、車輪側制御部は、自己の車輪がダブルタイヤの一方であると決定した場合、第1の車輪信号がダブルタイヤの他方が備える車輪側受信部に到達する程度に車輪側送信部における送信出力を所定の基準出力より小さくすることができる。また、車輪側制御部は、自己の車輪がダブルタイヤの他方であると決定した場合、ダブルタイヤの一方の車輪が備える他の車輪情報送信装置から送信され車輪側受信部により受信された第2の車輪信号の少なくとも一部を送信することができる。
これにより、ダブルタイヤの一方である車輪に備えられている車輪情報送信装置は、送信出力が所定の基準出力より小さくなるので、消費電力量が低減され、車輪情報送信装置やそれを駆動する電池の交換頻度が低減される。また、ダブルタイヤの一方である車輪に備えられている車輪情報送信装置から送信された信号は、ダブルタイヤの他方である車輪に備えられている車輪情報送信装置を中継して車輪情報処理装置へ送信することが可能なため、ダブルタイヤのいずれの車輪に備えられている車輪情報送信装置から出力された信号であっても車体側へ到達することができる。
前記車輪側送信部は、自己の車輪がダブルタイヤの他方であると決定された場合、前記第1の車輪信号とともに前記第2の車輪信号を前記車輪情報処理装置に送信してもよい。これにより、一度にダブルタイヤの両方の車輪の車輪情報を効率よく車輪情報処理装置に送信することができる。
前記車輪側制御部は、前記車輪側受信部で受信された信号の強度を所定の閾値と比較し、自己の車輪がダブルタイヤのいずれかか否かを判定してもよい。
通常、ダブルタイヤを構成する複数の車輪は互いに近接して配置されている。そのため、ダブルタイヤの一方の車輪に装着された車輪情報送信装置において、ダブルタイヤの他方の車輪に装着された他の車輪情報送信装置から送信された信号の強度は、車輪が装着された車体側に設けられた車輪情報を受信し処理する車輪情報処理装置から送信された信号の強度よりも大きい。そこで、車輪側受信部で受信された信号の強度を所定の閾値と比較し、自己の車輪がダブルタイヤのいずれかか否かを判定することができる。これにより、ダブルタイヤのいずれかか否かの情報を各車輪に備えられている車輪情報送信装置に予め登録していなくても、車輪情報送信装置自体でダブルタイヤのいずれかか否かの判定を行うことができる。
前記車輪側制御部は、自己の車輪がダブルタイヤのいずれかである場合、自己の車輪の識別情報と前記第2の車輪信号に含まれる他の識別情報とを比較し、自己の車輪がダブルタイヤの一方であるか他方であるかを決定してもよい。
通常、各車輪情報送信装置は、固有の識別情報が登録されている。そこで、この識別情報を第2の車輪信号に含まれる他の識別情報と比較し、予め定められた手順に従って自己の車輪がダブルタイヤの一方であるか他方であるかを決定することができる。例えば、識別情報が番号の場合、識別情報の番号が大きい車輪情報送信装置が備えられている車輪がダブルタイヤの他方であると決定し、識別情報の番号が小さい車輪情報送信装置が備えられている車輪がダブルタイヤの一方であると決定してもよい。あるいは、識別情報の番号が小さい車輪情報送信装置が備えられている車輪がダブルタイヤの他方であると決定し、識別情報の番号が大きい車輪情報送信装置が備えられている車輪がダブルタイヤの一方であると決定してもよい。
前記車輪側制御部は、自己の車輪がダブルタイヤのいずれかである場合、自己の車輪が自己の車輪とダブルタイヤを構成する他の車輪より前記車輪情報処理装置に近いとき自己の車輪がダブルタイヤの他方であると決定し、自己の車輪が前記他の車輪より前記車輪情報処理装置から離れているとき自己の車輪がダブルタイヤの一方であると決定してもよい。
これにより、車輪側制御部は、ダブルタイヤを構成する自己の車輪が車輪情報処理装置から遠い位置にある場合と比較して、中継信号送信モードであるときの車輪情報送信装置の送信出力を下げて設定することができる。そのため、更に消費電力量が低減され、車輪情報送信装置やそれを駆動する電池の交換頻度が低減される。
前記車輪側制御部は、自己の車輪がダブルタイヤのいずれかである場合、自己の車輪が自己の車輪とダブルタイヤを構成する他の車輪より車体の車幅方向外側に位置しているとき自己の車輪がダブルタイヤの一方であると決定し、自己の車輪が前記他の車輪より車体の車幅方向内側に位置しているとき自己の車輪がダブルタイヤの他方であると決定してもよい。
これにより、車輪情報送信装置は、ダブルタイヤを構成する自己の車輪が車体の車幅方向外側に位置している場合に省電力送信モードに移行されるため、同様の車輪情報送信装置を備えた他の車両が隣接して停車したときであっても、互いが送信する信号の誤検知を抑制することができる。
前記車輪側制御部は、所定のタイミングで前記省電力送信モードと前記中継信号送信モードとを切り替えてもよい。
ダブルタイヤを構成する一方の車輪が備える車輪情報送信装置が省電力送信モードに移行しており、他方の車輪が備える車輪情報送信装置が中継信号送信モードに移行している場合、両者の消費電力量は異なるため中継信号送信モードに移行している車輪情報送信装置の電池の寿命が先につきることになる。このとき、省電力送信モードに移行している車輪情報送信装置の電池の寿命はつきていないにもかかわらず、ダブルタイヤを構成する各車輪は、作業性や構造上の観点から一緒に外される場合が多い。そのため、作業者の交換作業の負担が重くなる。また、中継信号送信モードに移行している車輪情報送信装置の電池を交換した後に、省電力送信モードに移行している車輪情報送信装置の電池の寿命がつきると、再度両車輪を外して作業を行わなければならない。
そこで、ダブルタイヤを構成するそれぞれの車輪が備える車輪情報送信装置は、所定のタイミングで省電力送信モードと中継信号送信モードとを交互に切り替えることで、消費電力量を平均化することができる。その結果、車輪情報送信装置やそれを駆動する電池の交換時期が揃えられるので交換頻度が低減される。
前記車輪側制御部は、前記中継信号送信モードに移行している場合、自己の車輪の車輪情報と前記第2の車輪信号に含まれている他の車輪情報とを比較し、車輪の状態が比較的良好と判断される車輪の車輪情報は送信しないとよい。
ここで、車輪の状態が良好であるとは、車両の走行に与える影響が少ないことをいい、例えば、空気圧が適正範囲にあることをいう。換言すれば、車輪の状態が良好でないとは、例えば、空気圧が適正範囲より高かったり低かったりする危険度の高い状態ということもできる。前述の車輪状態監視システムでは、ダブルタイヤを構成する車輪が備えるそれぞれの車輪情報送信装置から得られた車輪情報と識別情報が車輪情報処理装置に送信される。しかし、車輪の状態が比較的良好でないと判断されるダブルタイヤを構成する一方の車輪の車輪情報に基づいて車輪情報処理装置が車輪の状態を推定していれば、他方の車輪は少なくとも一方の車輪より状態が良好であり、走行に与える影響は少ないと考えられる。そのため、中継信号送信モードに移行している車輪情報送信装置は、必ずしも車輪の状態が比較的良好と判断される車輪の車輪情報を送信する必要はなく、その車輪情報を送信しないことで送信する信号のデータ量を少なくすることができる。その結果、車輪情報送信装置における消費電力量を低減することができるとともに、車輪情報処理装置における信号の処理負荷も低減することができる。
前記車輪側制御部は、前記省電力送信モードに移行している場合、自己の車輪とダブルタイヤを構成する他の車輪が備える他の車輪情報送信装置が故障したと判断したとき、前記車輪側送信部における送信出力を所定の基準出力に変更してもよい。
中継信号送信モードに移行している車輪情報送信装置が故障すると、ダブルタイヤを構成する両車輪の車輪情報を車輪情報処理装置に送信することができなくなってしまう。そこで、それまで省電力送信モードに移行していた車輪情報送信装置における送信出力を所定の基準出力に変更することで、ダブルタイヤを構成する車輪の少なくとも一方の車輪の車輪情報を車輪情報処理装置に送信することができる。その結果、より高度なフェールセーフを達成することができる。
前記車輪側制御部は、自己の車輪とダブルタイヤを構成する他の車輪が備える他の車輪情報送信装置から送信される信号が所定時間以上前記車輪側受信部において受信されない場合、他の車輪情報送信装置が故障したと判断し、前記第1の車輪信号とともに他の車輪情報送信装置が故障したことを示す信号を前記車輪情報処理装置に送信してもよい。
これにより、車輪情報処理装置は、自己の車輪とダブルタイヤを構成する他の車輪が備える他の車輪情報送信装置が故障していることを簡易に検知することができる。また、車輪情報送信装置自体で他の車輪情報送信装置の故障が判断されるので、車輪情報処理装置における信号処理の負荷を低減することができる。
本発明によれば、タイヤの空気圧や温度等の車輪に関連する車輪情報を送信する装置を駆動する電池の消費電力を低減することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態に係る車輪情報送信装置および車輪情報処理装置を備えた車両を示す概略構成図である。同図に示される車両10は、後輪軸の左右に複数の車輪が並列して設けられた、いわゆるダブルタイヤ構造を備えている。車両10は、車体12の前輪軸に設けられた2体の車輪14FR,14FL、後輪軸に設けられた4体の車輪14RRin,14RRout、14RLin,14RLout(なお、以下では適宜、車輪14FR〜14RLoutを総称して「車輪14」という。)と、操舵輪である車輪14FR,14FLを操舵する図示されない操舵装置と、これら車輪14のうち駆動輪を駆動する図示されない走行駆動源等を備える。そして、車輪14は、それぞれホイールとタイヤとを含む。
図1は、第1の実施の形態に係る車輪情報送信装置および車輪情報処理装置を備えた車両を示す概略構成図である。同図に示される車両10は、後輪軸の左右に複数の車輪が並列して設けられた、いわゆるダブルタイヤ構造を備えている。車両10は、車体12の前輪軸に設けられた2体の車輪14FR,14FL、後輪軸に設けられた4体の車輪14RRin,14RRout、14RLin,14RLout(なお、以下では適宜、車輪14FR〜14RLoutを総称して「車輪14」という。)と、操舵輪である車輪14FR,14FLを操舵する図示されない操舵装置と、これら車輪14のうち駆動輪を駆動する図示されない走行駆動源等を備える。そして、車輪14は、それぞれホイールとタイヤとを含む。
上述の各車輪14には、タイヤの空気圧調整用バルブとして機能するとともにタイヤの空気圧の監視を行うタイヤ空気圧監視システム(Tire Pressure Monitoring System)としてTPMSバルブ20FR,20FL,20RRin,20RRout,20RLin,20RLout(なお、以下では適宜、TPMSバルブ20FR〜20RLoutを総称して「TPMSバルブ20」という。)が装着されている。
また、本実施の形態に係る各車輪14(14FR〜14RLout)は、ホイール40(40FR〜40RLout)と、車輪情報として車輪の回転に伴い発生する加速度に応じた加速度検出信号を出力するとともに、車輪の回転方向により加速度検出信号の符号が異なるように車輪に設けられている加速度センサ42(42FR〜42RLout)とを有している。なお、車体へ取り付ける際の各ホイール40の向きは、車輪によって異なる。図1に示す車両10では、車輪14FR,14RRin,14RLoutにおけるホイール40の向きと、車輪14FL,14RRout,14RLinにおけるホイール40の向きは反対である。そのため、車両10が直進し各車輪14の回転速度が同じ場合でも、加速度センサ42FR,42RRin,42RLoutから出力される加速検出信号の符号と加速度センサ42FL,42RRout,42RLinから出力される加速検出信号の符号とは逆になる。
図2は、TPMSバルブ20が設けられている車輪14の要部を示す断面図である。TPMSバルブ20は、ホイール40のホイールリム40aに設けられた取付孔40bに弾性ゴムからなるグロメット、ワッシャおよびボルト等を介して取り付けられる。TPMSバルブ20のバルブキャップ20aは、ホイールリム40aの外側に突出しており、このバルブキャップ20aを取り外して、図示されない弁口に空気供給装置のホースを接続すれば、タイヤ18の内部空間に空気が供給可能となる。また、各TPMSバルブ20は、ハウジング20bを有している。
図3は、図1の車両に含まれるTPMSバルブを説明するためのブロック図である。TPMSバルブ20のハウジング20bの内部には、図3に示されるように、空気圧センサ21、車輪側通信機22、制御回路23およびバッテリ24が収容されている。これにより、TPMSバルブ20は、車輪に関連する車輪情報としてのタイヤ空気圧を取得するとともに取得した車輪情報を定期的に送信可能な車輪情報送信装置として機能する。
空気圧センサ21は、例えば半導体センサであり、車輪情報としてタイヤ内部空間内の空気圧を検出し、空気圧に応じた空気圧検出信号を出力する。車輪側通信機22は、空気圧センサ21の検出値を示す信号を所定周期(例えば1分間隔)で定期的に無線送信可能である。制御回路23は、ICチップ等に実装されており、空気圧センサ21や車輪側通信機22を制御する。蓄電池であるバッテリ24は、空気圧センサ21、車輪側通信機22および制御回路23に電力を供給する。なお、TPMSバルブ20は、タイヤの内部空間の空気温度を検出する温度センサや、前後加速度センサ、横Gセンサ、接地圧センサ等を更に備えるものであってもよい。
また、本実施の形態に係る車両10においては、各車輪14のTPMSバルブ20に含まれる車輪側通信機22の記憶部に対して、自己の車輪を他の車輪と識別するための識別情報としてそれぞれ固有のIDコードが付与されている。本実施の形態では、例えば、右前方の車輪14FRに装着されるTPMSバルブ20FRの車輪側通信機22にIDコード=1が付与され、左前方の車輪14FLに装着されるTPMSバルブ20FLの車輪側通信機22にIDコード=2が付与され、右後方外側の車輪14RRoutに装着されるTPMSバルブ20RRoutの車輪側通信機22にIDコード=3が付与され、右後方内側の車輪14RRinに装着されるTPMSバルブ20RRinの車輪側通信機22にIDコード=4が付与され、左後方外側の車輪14RLoutに装着されるTPMSバルブ20RLoutの車輪側通信機22にIDコード=5が付与され、左後方内側の車輪14RLinに装着されるTPMSバルブ20RLinの車輪側通信機22にIDコード=6が付与されている。
そして、各車輪側通信機22から定期送信される信号には、空気圧センサ21による検出値とともに、送信元の車輪側通信機22を示すIDコードが含まれる。すなわち、各車輪側通信機22は、空気圧センサ21による検出値と自己のIDコードとを情報として含む信号を所定周期で定期的に送信する。また、各車輪側通信機22は、他のTPMSバルブ20から送信された他の車輪のIDコードおよび他の車輪の車輪情報を含む信号を受信することもできる。なお、このような車輪側通信機22の信号の定期送信は、ホイールにタイヤを装着することにより構成された車輪14にTPMSバルブ20が装着され、アセンブリとして工場から出荷された段階から開始されている。
一方、車両10の車体12には、図1および図3に示されるように、TPMSバルブ20の車輪側通信機22から送信される情報を用いて各種制御を実行する処理手段としての電子制御ユニット(以下「ECU」という)30が搭載されている。ECU30は、各種演算処理を実行するCPU、各種制御プログラムを格納するROM、データ格納やプログラム実行のためのワークエリアとして利用されるRAM、入出力インターフェース、記憶装置等を備えるものである。そして、ECU30は、図1に示されるように、車体側通信機25、センサ群26および警報装置27が接続されている。
車体側通信機25は、各車輪14のTPMSバルブ20に含まれる車輪側通信機22との間で信号の送受信を行うものであり、車輪側通信機22から無線送信された信号を受信してECU30に与える。センサ群26には、例えば、車輪14ごとに設けられて対応する車輪14の速度を検出する図示されない車輪速センサ等が含まれる。警報装置27は、ECU30の制御のもと、所定条件下で運転者に警報を発するものであり、例えば、車両10のインストルメンツパネルに設けられている警告表示装置等が含まれる。
本実施の形態に係る車輪情報処理装置は、主として、車体側通信機25やECU30等により構成され、TPMSバルブ20から送信された車輪に関連する車輪情報を処理する。車両10の走行中等には、各TPMSバルブ20の空気圧センサ21により車輪14の空気圧が検出され、各車輪側通信機22から、空気圧センサ21の検出値と自己のIDコードとを示す信号が車体側通信機25に定期的に無線送信される。そして、車体側通信機25により車輪側通信機22からの信号が受信されると、ECU30は、車体側通信機25により受信された信号に含まれるIDがその記憶装置に記憶(登録)されているIDのうちの1つと一致したときに、受信された信号を用いた所定の処理を実行し、車輪14の状態を推定する。
上述のように、本実施の形態に係る車輪状態監視システムは、車輪14に関連する車輪情報を送信可能な複数のTPMSバルブ20と、車輪情報を受信し処理する車輪情報処理装置とを備えたものであり、互いに情報の送受信を行うことにより車輪の状態を監視することができる。
このような車輪状態監視システムに用いられるTPMSバルブ20は、車輪側通信機22から空気圧センサ21の検出値と自己のIDコードとを示す信号を車体側通信機25に定期的に無線送信する場合、バッテリ24の電力を消費する。そのため、TPMSバルブ20の使用期間がある一定期間を経過した場合、換言すれば、送信回数が所定の回数に達した場合、電力消費によりバッテリ24の交換が必要となる。
図4(a)は、ダブルタイヤを構成する車輪に備えられたTPMSバルブ20の通常の基準出力での送信の様子を示す模式図である。図4(a)に示すように、TPMSバルブ20RRin,20RRoutから送信される信号の出力は共に同じである。また、その送信出力の大きさは、少なくとも車体側通信機25に信号が到達する程度の大きさに設定されている。
しかしながら、本実施の形態に係る車両10のように、車輪14RRoutがダブルタイヤの一方である場合、直接ECU30に信号を送信してもよいが、ダブルタイヤの他方を構成する車輪14RRinに備えられているTPMSバルブ20RRinを介してECU30に送信してもよい。その際、TPMSバルブ20RRoutから送信される信号は、車輪14RRoutと並列して近傍に配置してあるダブルタイヤの他方を構成する車輪14RRinが備える車輪側通信機に到達すればよく、必ずしもECU30まで到達する送信出力は必要ない。
図4(b)は、ダブルタイヤを構成する車輪に備えられたTPMSバルブ20RRoutの省電力送信モードでの送信の様子を示す模式図である。図4(b)に示すように、TPMSバルブ20RRinから送信される信号の出力は図4(a)と同じであるが、TPMSバルブ20RRoutから送信される信号の出力は、自己の車輪を他の車輪と識別するためのIDコードおよび空気圧センサ21による検出値を含む信号がTPMSバルブ20RRinに到達する程度に車輪側通信機22における送信出力を所定の基準出力より小さい。
そこで、本実施の形態に係るTPMSバルブ20RRoutは、自己の車輪14RRoutがダブルタイヤの一方であるか他方であるか、あるいはシングルタイヤであるかを判定し、自己の車輪がダブルタイヤの一方であると決定した場合、車輪側通信機から送信した信号がダブルタイヤの他方が備えるTPMSバルブ20RRinの車輪側通信機に到達する程度に車輪側通信機における送信出力を所定の基準出力より小さくする省電力送信モードに移行する。また、TPMSバルブ20RRinは、自己の車輪14RRinがダブルタイヤの他方であると決定した場合、省電力送信モードに移行したTPMSバルブ20RRoutから送信され車輪側通信機により受信された信号の少なくとも一部をECU30に送信する中継信号送信モードに移行する。ここで、所定の基準出力とは、TPMSバルブ20の出荷時や装着時に設定される初期値であり、確実にECU30が備える車体側通信機25に信号が到達する程度の出力の大きさとして設定されている。
図5は、図1の各TPMSバルブが備えられている車輪がダブルタイヤのいずれかか否かを判定する手順を説明するためのフローチャートである。
本実施の形態に係る車両10において、各TPMSバルブ20が備えられている車輪14がダブルタイヤのいずれかか否かの判定は、例えば、車輪14、ECU30等が車体12に対して実装された後の車両10の製造ライン上にて、あるいは、点検や整備等により車輪14の交換やローテーション等が行われた場合に実行される。この場合、各TPMSバルブ20の電源が入っていないときは、まず、外部の装置からの信号や手動により各TPMSバルブ20の電源が入れられる。本実施の形態に係るTPMSバルブ20は、その後、車体側通信機25より定期的に空気圧センサ21の検出値と自己のIDコードとを示す信号を定期的(例えば、1分間隔)に送信する。
あるTPMSバルブ20が設けられている車輪14がダブルタイヤのいずれかか否かの判定は、TPMSバルブ20ごとに実行されるが、以下では便宜上、右後方の車輪14RRinに備えられているTPMSバルブ20RRinについて説明する。車輪側受信部として機能するTPMSバルブ20RRinが備える車輪側通信機22により、ECU30を備える車輪情報処理装置から送信された信号または他のTPMSバルブ20が送信した他のIDコードを含む信号が受信された場合(S10のYes)、その信号の強度Isが制御回路23の車輪側演算部により算出される(S12)。
信号の強度Isは一様ではなく、その信号がどのTPMSバルブ20から送信された信号か否か、あるいは、車輪14が装着された車体12側に設けられた車体側送信部として機能する車体側通信機25から送信された信号か否かによって異なる。図6は、ダブルタイヤの一方の車輪に設けられたTPMSバルブ20RRinにおいて受信した信号の強度を模式的に示した図である。
通常、ダブルタイヤを構成する複数の車輪、例えば車輪14RRin,14RRoutは互いに近接して配置されている。そのため、図6に示すように、ダブルタイヤの一方の車輪14RRinに設けられたTPMSバルブ20RRinにおいて、ダブルタイヤの他方の車輪14RRoutに設けられた他のTPMSバルブ20RRoutから送信された信号の強度は、シングルタイヤの車輪14FRに装着された他のTPMSバルブ20FRから送信された信号の強度や、車体12側に設けられた車体側通信機25から送信された信号の強度よりも大きい。
そこで、制御回路23は、車輪側通信機22で受信された信号の強度Isを所定の閾値Thと比較し(S14)、例えば、受信された信号の強度Isが所定の閾値Thよりも大きい場合(S14のYes)、自己の車輪がダブルタイヤのいずれかであると判定する(S16)。本実施の形態では、ダブルタイヤを構成する車輪間で送受信が行われる場合の受信信号の強度を基準に閾値Thが設定されている。
一方、車輪側通信機22において信号が受信されない場合(S10のNo)、制御回路23は、その状態が所定時間継続しているか否かを判定する(S20)。車輪側通信機22において信号は受信されてないが、車輪14が車体12に装着されTPMSバルブ20RRinの電源が起動されてから所定時間経過していない場合(S20のNo)、S10に戻る。車輪側通信機22において適正な信号の受信がなく、所定時間が経過した場合(S20のYes)、そのTPMSバルブ20はシングルタイヤを構成する車輪に設けられていると判定される(S22)。
なお、TPMSバルブ20RRinは、最も近いTPMSバルブ20RRoutが送信した信号のみを受信するとは限らない。例えば、TPMSバルブ20RRinに対してTPMSバルブ20RRoutより離れて位置するTPMSバルブ20FRやTPMSバルブ20FL、さらには、車体側通信機25や他の車両に装着されているTPMSバルブからの信号を受信する可能性もある。そこで、受信した信号の強度Isが閾値Th以下の場合(S14のNo)、S10に戻る。
このように、本実施の形態に係るTPMSバルブ20は、車輪側通信機22で受信された信号の強度を所定の閾値と比較し、自己の車輪がダブルタイヤのいずれかか否かを判定することができる。次に、自己の車輪がダブルタイヤのいずれかである場合、更に自己の車輪がダブルタイヤの一方であるか他方であるかを決定する方法について説明する。
図7は、図5の処理においてTPMSバルブが備えられている車輪がダブルタイヤのいずれかであると判定された車輪を更にダブルタイヤの一方であるか他方であるかを決定する手順を説明するためのフローチャートである。
TPMSバルブ20RRin、20RRout、20RLin、20RLoutが設けられている車輪14がダブルタイヤのいずれかか否かの判定は、各TPMSバルブ20ごとに実行されるが、以下では便宜上、右後方の車輪14RRin、14RRoutに備えられているTPMSバルブ20RRin、20RRoutについて説明する。
TPMSバルブ20RRinの制御回路23は、受信した信号のうち、自己の車輪14RRinのIDコード(=4)と、自己の車輪とダブルタイヤを構成する他の車輪14RRoutのIDコード(=3)とを比較する(S30)。TPMSバルブ20RRinの場合、自己の車輪14RRinのIDコードが他の車輪14RRoutのIDコードより大きいため(S30のYes)、制御回路23は、自己の車輪14RRinをダブルタイヤの他方と判定し(S32)、中継信号送信モードに移行する(S34)。
一方、TPMSバルブ20RRoutの制御回路23は、自己の車輪14RRoutのIDコード(=3)と、自己の車輪とダブルタイヤを構成する他の車輪14RRinのIDコード(=4)とを比較する(S30)。TPMSバルブ20RRoutの場合、自己の車輪14RRoutのIDコードが他の車輪14RRinのIDコードより小さいため(S30のNo)、制御回路23は、自己の車輪14RRoutをダブルタイヤの一方と判定し(S36)、省電力送信モードに移行する(S38)。
これにより、ダブルタイヤの一方である車輪14RRoutに備えられているTPMSバルブ20RRoutは、送信出力が所定の基準出力より小さくなるので、消費電力量が低減され、TPMSバルブ20RRoutやそれを駆動するバッテリ24の交換頻度が低減される。また、ダブルタイヤの一方である車輪14RRoutに備えられているTPMSバルブ20RRoutから送信された信号の少なくとも一部は、ダブルタイヤの他方である車輪14RRinに備えられているTPMSバルブ20RRinを中継してECU30へ送信される。そのため、ダブルタイヤのいずれかの車輪に備えられているTPMSバルブ20RRin、20RRoutから出力された信号は、ともにECU30へ伝達される。
なお、車輪側通信機22は、自己の車輪14RRinがダブルタイヤの他方であると決定された場合、自己の車輪14RRinのIDコードおよび空気圧センサによる検出値を含む信号とともに、ダブルタイヤを構成する他の車輪14RRoutから送信されてきたIDコードおよび空気圧センサによる検出値を含む信号をECU30に送信してもよい。これにより、一度にダブルタイヤの両方の車輪の車輪情報を効率よくECU30に送信することができる。
また、本実施の形態に係るTPMSバルブ20を用いた車輪状態監視システムによっても、前述の各効果を達成することができる。車輪状態監視システムは、前述した複数のTPMSバルブ20と、車輪情報を受信する車体側通信機25や車輪情報を処理するECU30を備える車輪情報処理装置とが情報の送受信を行うことにより車輪の状態を監視する。TPMSバルブ20は、車輪情報として空気圧を検出する空気圧センサ21と、自己の車輪を他の車輪と識別するためのIDコードおよび空気圧の情報を含む信号を送信するとともに、車体側通信機25または他のTPMSバルブ20から送信された信号を受信する車輪側通信機22と、自己の車輪がダブルタイヤのいずれかか否かを判定する制御回路23とを備える。
車輪情報処理装置は、TPMSバルブ20から送信された自己の車輪のIDコードおよび空気圧の情報を含む信号を受信する車体側通信機25と、受信したIDコードおよび空気圧の情報に基づいてTPMSバルブ20が設けられている車輪14の状態を推定するECU30とを備える。車輪情報処理装置は、ECU30が受信した空気圧の情報からタイヤのパンクや空気圧が極端に低圧または高圧な状態を検出した場合、警報装置27を介して運転者や作業者に警告を発する。
(第2の実施の形態)
本実施の形態に係る車輪状態監視システムは、ダブルタイヤを構成する一対の車輪のうち車輪情報処理装置に近い車輪に備えられているTPMSバルブを中継信号送信モードに移行させ、車輪情報処理装置から遠い車輪に備えられているTPMSバルブを省電力送信モードに移行させる。以下、第1の実施の形態と重複する事項は適宜省略して説明する。また、以下の説明では、ダブルタイヤを構成する車輪14RRin、14RRoutを例として説明するが、他のダブルタイヤについても同様の処理がされる。
本実施の形態に係る車輪状態監視システムは、ダブルタイヤを構成する一対の車輪のうち車輪情報処理装置に近い車輪に備えられているTPMSバルブを中継信号送信モードに移行させ、車輪情報処理装置から遠い車輪に備えられているTPMSバルブを省電力送信モードに移行させる。以下、第1の実施の形態と重複する事項は適宜省略して説明する。また、以下の説明では、ダブルタイヤを構成する車輪14RRin、14RRoutを例として説明するが、他のダブルタイヤについても同様の処理がされる。
図8は、第2の実施の形態に係る車輪状態監視システムにおいて各TPMSバルブ20が備えられている車輪がダブルタイヤを構成するか否かを登録する手順を説明するためのフローチャートである。
本実施の形態に係る車両10において、各TPMSバルブ20が備えられている車輪がダブルタイヤを構成するか否かの登録は、例えば、車輪14、ECU30等が車体12に対して実装された後の車両10の製造ライン上にて、あるいは、点検や整備等により車輪14の交換やローテーション等が行われた場合に実行される。この場合、各TPMSバルブ20の電源が入っていないときは、まず、外部の装置からの信号や手動により各TPMSバルブ20の電源が入れられる。
その後、図8に示すように、車輪状態監視システムがダブルタイヤ登録モードに設定される(S40)。車体側通信機25は、各TPMSバルブ20に対して自己の車輪のIDコードおよび車輪情報の送信を要求する要求信号を送信する(S42)。要求信号を受信した各TPMSバルブ20は、車輪側通信機22より自己のIDコードおよび車輪情報を含む信号を送信する。そして、例えば、TPMSバルブ20RRinが備える車輪側通信機22により他のTPMSバルブ20RRoutが送信した他のIDコードを含む信号が受信された場合(S44のYes)、その信号の強度Isが制御回路23の車輪側演算部により算出される(S46)。
制御回路23は、車輪側通信機22で受信された信号の強度Isを所定の閾値Thと比較し(S48)、例えば、受信された信号の強度Isが所定の閾値Thよりも大きい場合(S48のYes)、自己の車輪がダブルタイヤのいずれかであると判定する(S50)。本実施の形態では、ダブルタイヤを構成する車輪間で送受信が行われる場合の受信信号の強度を基準に閾値Thが設定されている。そして、TPMSバルブ20は、車輪側通信機22より自己の車輪のIDコードと、S44において受信した自己の車輪とダブルタイヤを構成する他の車輪のIDコードと、自己の車輪がダブルタイヤのいずれかであることを示すフラグ1とを含む登録信号を送信する(S52)。
図9は、TPMSバルブ20の車輪側通信機22から送信される送信データの構成を示す図である。送信データは、同期パターン、自己の車輪のIDコード、他の車輪のIDコード、自己の車輪と他の車輪とがダブルタイヤを構成することを示す相対位置コード等が含まれている。ECU30は、各TPMSバルブ20から送信された登録信号を車体側通信機25により受信し登録する。これにより、ECU30は、登録信号に含まれる2つのIDコードを有する車輪同士がダブルタイヤであることを示す情報を記憶部に登録する(S54)。
一方、車輪側通信機22において信号が受信されない場合(S44のNo)、制御回路23は、その状態が所定時間継続しているか否かを判定する(S56)。車輪側通信機22において信号は受信されてないが、車輪14が車体12に装着されTPMSバルブ20の電源が起動されてから、あるいは、ダブルタイヤ登録モードに移行してから所定時間経過していない場合(S56のNo)、S44に戻る。車輪側通信機22において適正な信号の受信がなく、所定時間が経過した場合(S56のYes)、制御回路23は、自己の車輪がシングルタイヤを構成する車輪であると判定する(S58)。そして、TPMSバルブ20は、車輪側通信機22より自己の車輪のIDコードと自己の車輪がシングルタイヤであることを示すフラグ0を含む登録信号を送信する(S60)。ECU30はこの登録信号も記憶部に登録する(S56)。
なお、TPMSバルブ20RRinは、最も近いTPMSバルブ20RRoutが送信した信号のみを受信するとは限らない。例えば、TPMSバルブ20RRinに対してTPMSバルブ20RRoutより離れて位置するTPMSバルブ20FRやTPMSバルブ20FL、さらには、車体側通信機25や他の車両に装着されているTPMSバルブからの信号を受信する可能性もある。そこで、受信した信号の強度Isが閾値Th以下の場合(S48のNo)、S44に戻る。
図10は、図8の処理においてTPMSバルブが備えられている車輪がダブルタイヤのいずれかであると登録された車輪を更にダブルタイヤの一方であるか他方であるかを決定する手順を説明するためのフローチャートである。
ECU30は、前述の各TPMSバルブ20から送信された登録信号として、例えばダブルタイヤを示すフラグ1を含むTPMSバルブ20RRinから送信された信号を受信した場合(S62のYes)、その信号の強度Is1を算出する(S64)。一方、ECU30は、ダブルタイヤを示すフラグ1を含まない信号を受信した場合(S62のNo)、S62に戻る。
S62において受信した信号がTPMSバルブ20RRinから送信された信号の場合、車輪14RRinとダブルタイヤを構成する車輪14RRoutが備えるTPMSバルブ20RRoutはTPMSバルブ20RRinと対をなす。そこで、TPMSバルブ20RRoutから信号を受信した場合(S66のYes)、その信号の強度Is2を算出する(S68)。一方、ECU30は、TPMSバルブ20RRout以外からの信号を受信した場合(S66のNo)、S66に戻る。
ECU30は、強度Is1と強度Is2とを比較し(S70)、TPMSバルブ20RRin,20RRoutが備えられている車輪14RRin,14RRoutがダブルタイヤの一方か他方かを決定する(S72)。本実施の形態に係る車両10においては、TPMSバルブ20RRinがTPMSバルブ20RRoutより車体側通信機25に近いので、強度Is1>強度Is2となる。そこで、ECU30は、車輪14RRinをダブルタイヤの他方、車輪14RRoutをダブルタイヤの一方と決定し、TPMSバルブ20RRinに対しては中継信号送信モードへの移行を指令する信号を送信し、TPMSバルブ20RRoutに対しては省電力送信モードへの移行を指令する信号を送信する(S74)。
これにより、ECU30は、車体側通信機25により近いTPMSバルブ20から信号を受信するため受信感度が向上する。また、車体側通信機25に相対的に近い位置に配置されているTPMSバルブ20RRinは、信号の送信強度を下げても通信は可能となる。そこで、ECU30は、TPMSバルブ20RRinに対して、車体側通信機25と通信が可能な程度に送信出力を下げることを指令する信号を送信してもよい。これにより、中継信号送信モードに移行しているTPMSバルブ20RRinは、ダブルタイヤを構成する自己の車輪が車輪情報処理装置から遠い位置にある場合と比較して、送信出力を下げることができる。そのため、更に消費電力量が低減され、車輪情報送信装置やそれを駆動する電池の交換頻度が低減される。
(第3の実施の形態)
本実施の形態に係る車輪状態監視システムは、ダブルタイヤを構成する一対の車輪のうち車体の車幅方向外側に位置している車輪に備えられているTPMSバルブを省電力送信モードに移行させ、車体の車幅方向内側に位置している車輪に備えられているTPMSバルブを中継信号送信モードに移行させる。以下、上述の各実施の形態と重複する事項は適宜省略して説明する。また、以下の説明では、図1に示す車両10を例に説明する。
本実施の形態に係る車輪状態監視システムは、ダブルタイヤを構成する一対の車輪のうち車体の車幅方向外側に位置している車輪に備えられているTPMSバルブを省電力送信モードに移行させ、車体の車幅方向内側に位置している車輪に備えられているTPMSバルブを中継信号送信モードに移行させる。以下、上述の各実施の形態と重複する事項は適宜省略して説明する。また、以下の説明では、図1に示す車両10を例に説明する。
本実施の形態では、はじめに、TPMSバルブ20において、第1の実施の形態で説明した処理にて各車輪がダブルタイヤの一方であるか否かを示す位置情報が算出される。例えば、車輪14RRinに備えられているTPMSバルブ20RRinは、制御回路23により、受信した信号の強度を所定の閾値と比較しその信号を送信したTPMSバルブ20が備えられている車輪14と自己の車輪14RRinとの相対位置を示す位置情報を算出する。本実施の形態では、ダブルタイヤを構成する車両(例えば6輪車)において相対位置が最も近い、ダブルタイヤを構成する車輪間で送受信が行われる場合の受信信号の強度を基準に閾値Th0が設定されている。
そして、TPMSバルブ20RRinで受信した信号の強度Isが閾値Th0より大きい場合、受信信号に含まれるIDコードは車輪側通信機22または制御回路23に設けられている記憶部に記憶される。本実施の形態では、TPMSバルブ20RRinは、TPMSバルブ20RRoutが送信した信号を受信した場合に信号の強度Isが閾値Th0より大きくなるので、記憶部にIDコードとして3が記憶される。
また、TPMSバルブ20RRinは、TPMSバルブ20RRoutとの相対位置を示す位置情報として、TPMSバルブ20RRinはTPMSバルブ20RRoutとともにダブルタイヤのいずれかであることを示す相対位置コード、例えば1、を制御回路23において算出しその相対位置コードを記憶する。これにより、車輪14RRin,14RRout,14RLin,14RLoutが備えるTPMSバルブ20RRin,20RRout,20RLin,20RLoutには、ダブルタイヤの一方となる位置に装着されていることを示す位置情報として相対位置コード1が記憶されていることになる。一方、車輪14FR,14FLが備えるTPMSバルブ20FR,FLには、通常のシングルタイヤとなる位置に装着してあることを示す位置情報として相対位置コード0が記憶される。
そして、各TPMSバルブ20の車輪側通信機22は、所定のタイミングにおいて自己の車輪のIDコードとともに相対位置コードを送信する。車輪側通信機22は、相対位置コードとともに他の車輪のIDコードを送信してもよい。これにより、自己の車輪のIDコードと対応する車輪と他の車輪のIDコードと対応する車輪とが互いに一組のダブルタイヤを構成していることを判別することができる。
また、本実施の形態に係る各車輪14(14FR〜14RLout)は、前述のようにホイール40(40FR〜40RLout)と、車輪情報として車輪の回転に伴い発生する加速度に応じた加速度検出信号を出力するとともに、車輪の回転方向により加速度検出信号の符号が異なるように車輪に設けられている加速度センサ42(42FR〜42RLout)とを有している。
そこで、本実施の形態に係る車両10においては、各TPMSバルブ20の車輪側通信機22は、自己のIDコードとともに加速度検出信号を送信する。これにより、この信号を受信した車輪情報処理装置において加速度検出信号の符号が判別されその車輪の装着位置が推定されることになる。
車輪情報処理装置は、各車輪14がダブルタイヤであるか否かの位置情報を記憶した状態で、以下に示す車輪位置特定モードを実行することで、ダブルタイヤを備えた車両における各車輪の識別情報とその車輪の車体への装着位置の特定を簡易な構成により簡便に行うことができる。
図11は、図1の各TPMSバルブが備えられている各車輪の装着位置の情報をその車輪の識別情報とともに車輪情報処理装置に登録する手順を説明するためのフローチャートである。本実施の形態に係る車両10において、各TPMSバルブ20が備えられている車輪14の車体への装着位置の情報のECU30への登録は、例えば、車輪14、ECU30等が車体12に対して実装された後の車両10の走行時にて、あるいは、点検や整備等により車輪14の交換やローテーション等が行われた後の走行時に実行される。
はじめに、図11に示すように、ECU30が車輪位置特定モードに設定される(S80)。そして、ECU30は、車体側通信機25により各TPMSバルブ20の車輪側通信機22から送信された信号を受信したか否かを判定する(S82)。車体側通信機25がいずれの車輪側通信機22からも信号を受信していないと判断した場合(S82におけるNo)、ECU30は、車輪位置特定モードに設定してから所定の時間が経過しているか否かを判定する(S84)。所定時間が経過していないとECU30が判定すれば(S84のNo)、再度S82の処理を実行する。
車体側通信機25がいずれかの車輪側通信機22から信号を受信したと判断した場合(S82におけるYes)、ECU30は、車体側通信機25により受信された信号に含まれるIDコード、相対位置コード、加速度検出信号等から車輪の車体への装着位置を推定する。具体的には、ECU30は、まず、相対位置コードが1か否かを判定する(S86)。ECU30は、相対位置コードが1でないと判定した場合(S86のNo)、この信号に含まれるIDコードに対応する車輪は右前輪である車輪14FRまたは左前輪である車輪14FLであると推定することができる。
さらに、ECU30は、車体側通信機25において受信した加速度検出信号から加速度が正であるか否かを判定する(S88)。本実施の形態では、車両10に対してホイール40の向きが車輪14FL,14RRout,14RLinのようになっている場合に車両が前進しているとき、各加速度センサ42から出力される信号の符号が正になる。そのため、ECU30は、加速度検出信号が正と判定した場合(S88のYes)、IDコードと対応する車輪は左前輪である車輪14FLと特定し、そのIDコードを左前輪として登録する(S90)。一方、ECU30は、加速度検出信号が正でないと判定した場合(S88のNo)、IDコードと対応する車輪は右前輪である車輪14FRと特定し、そのIDコードを右前輪として登録する(S92)。その後、ECU30は、全車輪に対するIDコードの登録が完了したか否かを判定し(S94)、全車輪に対する登録が完了していない場合(S94のNo)、再度S82の処理を実行する。一方、全車輪に対する登録が完了している場合(S94のYes)、車輪位置特定モードを終了する(S96)。
次に、ECU30は、相対位置コードが1と判定した場合(S86のYes)、この信号に含まれるIDコードに対応する車輪はダブルタイヤを構成する車輪14RRin,14RRout,14RLin,14RLoutのいずれかであると推定する。しかしながら、その後に加速度検出信号の正負を判別するだけではこれらの車輪のいずれのIDコードかを判別することはできない。
そのため、本実施の形態に係る車輪情報処理装置は、ECU30や車体側通信機25の他に、センサ群26として車体12に装着された各車輪14の回転速度に応じた車輪速検出信号を出力する車輪速センサを更に備えている。これにより、各車輪14の回転速度に応じた車輪速検出信号から車両10の操舵方向を判別することができる。詳述すると、車両10の操舵方向が車両10の直進方向から変化している場合、左後輪となる車輪14RLin,14RLoutと右後輪となる14RRin,14RRoutとの間では回転半径の相違により回転速度に差が生じるため、左後輪の車輪速と右後輪の車輪速とを比較することで車両の操舵方向を判別することができる。また、各車輪の回転速度に差が生じることにより、各車輪における加速度にも差が生じることになる。例えば、車両が右方向へ操舵されている場合、車体の左側に装着されている車輪14RLin,14RLoutの加速度検出信号の強度は、車体の右側に装着されている車輪14RRin,14RRoutの加速度検出信号の強度よりその絶対値が大きくなる。
図12は、一定の操舵角で右に旋回している場合の各後輪で発生する加速度に応じた加速度検出信号の強度を模式的に示した図である。本実施の形態では、各後輪のうち、車両が前進している場合に加速度検出信号が正になるのは、前述のように車輪14RRout,14RLinである。同様に、各後輪のうち、車両が前進している場合に加速度検出信号が負になるのは車輪14RRin,14RLoutである。したがって、加速度検出信号P1は車輪14RLinから送信された信号、加速度検出信号P2は車輪14RRoutから送信された信号、加速度検出信号P3は車輪14RRinから送信された信号、加速度検出信号P4は車輪14RLoutから送信された信号である。
そこで、ECU30は、各車輪の加速度を検出したタイミングにおいて、センサ群26に含まれる不図示の左後輪車輪速センサおよび右後輪車輪速センサからの検出信号を検出し、その検出信号により左後輪車輪速が右後輪車輪速より速いか否かを判定する(S98)。左後輪車輪速が右後輪車輪速より速くないと判定した場合(S98のNo)、ECU30は、この時点での各後輪の特定はできないと判断し、再度S82の処理を実行する。一方、ECU30は、左後輪車輪速が右後輪車輪速より速いと判定した場合(S98のYes)、S100以降の処理により各後輪の特定を行う。
ECU30は、車体側通信機25において受信した加速度検出信号から加速度が正であるか否かを判定する(S100)。ECU30は、加速度検出信号が正と判定した場合(S100のYes)、IDコードと対応する車輪は左後内輪である車輪14RLinまたは右後外輪である車輪14RRoutのいずれかであると推定することができる。そこで、ECU30は、加速度検出信号の強度を所定の閾値C1と比較する(S102)。加速度検出信号の強度が閾値C1よりも大きいと判定された場合(S102のYes)、ECU30は、IDコードと対応する車輪は左後内輪である車輪14RLinと特定し、そのIDコードを左後内輪として登録する(S104)。一方、加速度検出信号の強度が閾値C1よりも大きくないと判定された場合(S102のNo)、ECU30は、IDコードと対応する車輪は右後外輪である車輪14RRoutと特定し、そのIDコードを右後外輪として登録する(S106)。
また、ECU30は、加速度検出信号が正でないと判定した場合(S100のNo)、IDコードと対応する車輪は左後外輪である車輪14RLoutまたは右後内輪である車輪14RRinのいずれかであると推定することができる。そこで、ECU30は、加速度検出信号の強度を所定の閾値C2と比較する(S108)。加速度検出信号の強度が閾値C2よりも小さいと判定された場合(S108のYes)、ECU30は、IDコードと対応する車輪は左後外輪である車輪14RLoutと特定し、そのIDコードを左後外輪として登録する(S110)。一方、加速度検出信号の強度が閾値C2よりも小さくないと判定された場合(S108のNo)、ECU30は、IDコードと対応する車輪は右後内輪である車輪14RRinと特定し、そのIDコードを右後内輪として登録する(S112)。その後、ECU30は、全車輪に対するIDコードの登録が完了したか否かを判定し(S94)、全車輪に対する登録が完了していない場合(S94のNo)、再度S82の処理を実行する。一方、全車輪に対する登録が完了している場合(S94のYes)、車輪位置特定モードを終了する(S96)。
なお、信号受信がなく、所定時間が経過した場合(S82のNo、S84のYes)、いずれかのTPMSバルブ20や車輪情報処理装置に何らかの不具合がある可能性があるため、全車輪の登録が完了していなくても強制的に車輪位置特定モードを終了する(S96)。
前述の処理により各車輪の位置が登録されたECU30は、ダブルタイヤを構成する各車輪14が備えるTPMSバルブ20に対して、車体12の車幅方向外側に位置しているか否かの情報を含む信号を送信する。本実施の形態では、ECU30は、TPMSバルブ20RRout,20RLoutに対しては車体12の車幅方向外側に位置していることを示す位置信号を送信し、TPMSバルブ20RRin,20RLoutに対しては車体の車幅方向内側に位置していることを示す位置信号を送信する。
TPMSバルブ20が備える制御回路23は、車体の車幅方向外側に位置している位置信号を車輪側通信機22で受信した場合、自己の車輪がダブルタイヤの一方であると決定し省電力送信モードに移行し、車体の車幅方向内側に位置している位置信号を車輪側通信機22で受信した場合、自己の車輪がダブルタイヤの他方であると決定し中継信号送信モードに移行する。これにより、各車輪14が備えるTPMSバルブ20は、ダブルタイヤを構成する自己の車輪が車体の車幅方向外側に位置している場合に省電力送信モードに移行されるため、同様のTPMSバルブ20を備えた他の車両が隣接して停車したときであっても、互いが送信する信号の誤検知を抑制することができる。
(第4の実施の形態)
本実施の形態に係る車輪状態監視システムは、ダブルタイヤを構成する各車輪のTPMSバルブを所定のタイミングで省電力送信モードから中継信号送信モードへ、あるいは、中継信号送信モードから省電力送信モードへ切り替えることができる。
本実施の形態に係る車輪状態監視システムは、ダブルタイヤを構成する各車輪のTPMSバルブを所定のタイミングで省電力送信モードから中継信号送信モードへ、あるいは、中継信号送信モードから省電力送信モードへ切り替えることができる。
具体的には、例えば、ダブルタイヤを構成する車輪14RRin,14RRoutに備えられているTPMSバルブ20RRin,20RRoutが互いの信号をN回受信したタイミングで互いの送信モードを切り替えてもよい。また、車輪情報処理装置のECU30は、ダブルタイヤを構成する車輪14RRin,14RRoutに備えられているTPMSバルブ20RRin,20RRoutのそれぞれに対して送信モードを切り替えるためのトリガ信号を所定のタイミングで車体側通信機25から送信するように制御してもよい。
これにより、TPMSバルブ20RRin,20RRoutは、所定のタイミングで省電力送信モードと中継信号送信モードとを交互に切り替えることができ、互いの消費電力量を平均化することができる。その結果、ダブルタイヤのそれぞれのTPMSバルブ20やそれを駆動する電池の交換時期が揃えられるのでそれらの交換作業の頻度が低減される。
(第5の実施の形態)
前述の実施の形態では、中継信号送信モードに移行したTPMSバルブ20は、自己の車輪のIDコードおよび空気圧センサによる検出値を含む信号とともに、ダブルタイヤを構成する他の車輪から送信されてきたIDコードおよび空気圧センサによる検出値を含む信号を送信している。
前述の実施の形態では、中継信号送信モードに移行したTPMSバルブ20は、自己の車輪のIDコードおよび空気圧センサによる検出値を含む信号とともに、ダブルタイヤを構成する他の車輪から送信されてきたIDコードおよび空気圧センサによる検出値を含む信号を送信している。
しかし、このような場合、中継信号送信モードに移行したTPMSバルブ20は、送信する信号のデータ量が自己の車輪の車輪情報を送信する場合と比較して多くなるため、一回当たりの送信に必要な電力量が多くなる。そこで、中継信号送信モードに移行したTPMSバルブ20は、ダブルタイヤを構成する車輪のうちタイヤの空気圧の低下が相対的に大きな車輪の車輪情報をECU30に送信し、タイヤの空気圧の低下が相対的に小さな車輪の車輪情報をECUに送信しないようにすれば、送信する信号のデータ量を少なくすることができるとともに送信に必要な電力量を抑えることができる。また、これによりECU30における信号の処理負荷も軽減される。
このように、中継信号送信モードに移行しているTPMSバルブ20は、タイヤの空気圧の低下が相対的に小さな車輪の車輪情報をECUに送信しなくても、タイヤの空気圧の低下が相対的に大きな車輪の車輪情報をECU30に送信しているので、ECU30は、タイヤの空気圧の低下が相対的に大きな車輪の車輪情報からその車輪の状態だけを判断すればよい。他方の車輪は少なくとも一方の車輪より状態が良好であり、走行に与える影響は少ないと考えられるため、このような処理であっても問題はない。
ここで、車輪の状態が良好であるとは、車両の走行に与える影響が少ないことをいい、例えば、空気圧や温度が適正範囲にあることをいう。換言すれば、車輪の状態が良好でないとは、例えば、空気圧や温度が適正範囲より高かったり低かったりする危険度の高い状態ということもできる。なお、本実施の形態のように空気圧の低下の度合いを比較する代わりに、所定の適正圧力や適正温度からの変位量を比較して、変位量の大きな車輪の車輪情報を送信し、変位量の小さな車輪の車輪情報を送信しないようにしてもよい。
図13は、第5の実施の形態に係るTPMSバルブから送信する情報を決定する手順を説明するためのフローチャートである。以下では、第1の実施の形態の図7で説明した処理により中継信号送信モードに移行したTPMSバルブ20RRinにおける信号処理を例に説明する。
TPMSバルブ20RRinは、空気圧センサ21により自己の車輪14RRinの空気圧P1の情報を取得する(S120)。次に、TPMSバルブ20RRinは、車輪側通信機22により受信した信号のうちTPMSバルブ20RRoutから受信した信号に含まれる車輪14RRoutの空気圧P2の情報を取得する(S122)。TPMSバルブ20RRinの制御回路23は、空気圧P1とP2とを比較し(S124)、空気圧P1より空気圧P2が低下していると判定した場合(S124のYes)、空気圧P2の情報と車輪14RRoutのIDコードとを含む信号を車輪側通信機22から送信する(S126)。一方、制御回路23は、空気圧P1とP2とを比較し(S124)、空気圧P1より空気圧P2が低下していない判定した場合(S124のNo)、空気圧P1の情報と車輪14RRinのIDコードとを含む信号を車輪側通信機22から送信する(S128)。
(第6の実施の形態)
本実施の形態では、上述の各実施の形態において省電力送信モードに移行しているTPMSバルブに何らかの異常や故障がある場合にその情報をECUに送信する処理について説明する。図14は、第6の実施の形態に係るTPMSバルブから送信する情報を決定する手順を説明するためのフローチャートである。以下では、第1の実施の形態の図7で説明した処理により中継信号送信モードに移行したTPMSバルブ20RRinにおける信号処理を例に説明する。
本実施の形態では、上述の各実施の形態において省電力送信モードに移行しているTPMSバルブに何らかの異常や故障がある場合にその情報をECUに送信する処理について説明する。図14は、第6の実施の形態に係るTPMSバルブから送信する情報を決定する手順を説明するためのフローチャートである。以下では、第1の実施の形態の図7で説明した処理により中継信号送信モードに移行したTPMSバルブ20RRinにおける信号処理を例に説明する。
例えば、省電力送信モードに移行しているTPMSバルブ20RRoutは、備えられている車輪の空気圧や温度が異常な範囲の値であったとしても、その情報を直接車輪情報処理装置であるECU30に送信することはできない。また、TPMSバルブ20RRoutは、空気圧センサ21、車輪側通信機22、制御回路23等の回路が故障し電波が出力されないような場合や車輪自体が車体から脱落した場合、その情報を車輪情報処理装置であるECU30に送信することはできない。
そこで、図14に示すように、TPMSバルブ20RRinが備える車輪側通信機22によりTPMSバルブ20RRoutが送信した他の車輪のIDコードや車輪情報を含む信号が受信された場合(S130のYes)、その信号に異常フラグが含まれているか否かを判定する(S132)。制御回路23は、異常フラグが含まれていると判定した場合(S132のYes)、その異常フラグとTPMSバルブ20RRoutを示すIDコードを含む信号を中継しECU30に送信する(S134)。異常フラグを車体側通信機25において受信したECU30は、TPMSバルブ20RRoutに何らかの異常があると判定し(S136)、その情報をユーザや作業員に画面上の表示や音声、ランプ等の警報装置27を介して報知する(S138)。一方、制御回路23は、異常フラグが含まれていないと判定した場合(S132のNo)、中継信号送信モードによる通常の処理を行う(S140)。
また、車輪側通信機22において信号が受信されない場合(S130のNo)、制御回路23は、その状態が所定時間継続しているか否かを判定する(S142)。車輪側通信機22において信号は受信されてないが、所定時間経過していない場合(S142のNo)、S130に戻る。車輪側通信機22においてTPMSバルブ20RRoutから送信した適正な信号の受信がなく、所定時間が経過した場合(S142のYes)、制御回路23は、TPMSバルブ20RRoutが故障していることを示す故障フラグを送信する(S144)。故障フラグを車体側通信機25において受信したECU30は、TPMSバルブ20RRoutが故障していると判定し(S146)、その情報をユーザや作業員に画面上の表示や音声、ランプ等の警報装置27を介して報知する(S148)。
(第7の実施の形態)
本実施の形態では、上述の各実施の形態において中継信号送信モードに移行しているTPMSバルブに何らかの異常や故障がある場合にその情報をECUに送信する処理について説明する。図15は、第7の実施の形態に係るTPMSバルブにおける制御を決定する手順を説明するためのフローチャートである。以下では、第1の実施の形態の図7で説明した処理により省電力送信モードに移行したTPMSバルブ20RRoutにおける信号処理を例に説明する。
本実施の形態では、上述の各実施の形態において中継信号送信モードに移行しているTPMSバルブに何らかの異常や故障がある場合にその情報をECUに送信する処理について説明する。図15は、第7の実施の形態に係るTPMSバルブにおける制御を決定する手順を説明するためのフローチャートである。以下では、第1の実施の形態の図7で説明した処理により省電力送信モードに移行したTPMSバルブ20RRoutにおける信号処理を例に説明する。
例えば、中継信号送信モードに移行しているTPMSバルブ20RRinが故障した場合、その情報を含む信号が送信されないだけでなくダブルタイヤを構成する一方の車輪14RRoutの車輪情報についてもTPMSバルブ20RRoutが省電力送信モードに移行しているため車体側通信機25に到達しない。つまり、ダブルタイヤを構成する両車輪の車輪情報がECUに全く伝達されなくなる。
そこで、図15に示すように、TPMSバルブ20RRoutが備える車輪側通信機22によりTPMSバルブ20RRinが送信した他の車輪のIDコードや車輪情報含む信号が受信されたか否かを判定する(S150)。車輪側通信機22において他の車輪のIDコードや車輪情報含む信号が受信された場合(S150のYes)、制御回路23はそのまま省電力送信モードによる通常処理を行う(S162)。車輪側通信機22において信号は受信されてないが、所定時間経過していない場合(S150のNo、S152のNo)、S150に戻る。車輪側通信機22においてTPMSバルブ20RRinから送信した適正な信号の受信がなく、所定時間が経過した場合(S150のNo、S152のYes)、制御回路23は、TPMSバルブ20RRinが故障していると判断する。
そして、制御回路23は、車輪側通信機22における送信出力を所定の基準出力に変更し(S154)、自己の車輪のIDコードと空気圧等の車輪情報とTPMSバルブ20RRinが故障していることを示す故障フラグとを含む信号を送信する(S156)。故障フラグを車体側通信機25において受信したECU30は、TPMSバルブ20RRinが故障していると判定し(S158)、その情報をユーザや作業員に画面上の表示や音声、ランプ等の警報装置27を介して報知する(S160)。これにより、自己の車輪14RRoutとダブルタイヤを構成する他の車輪14RRinが備える他のTPMSバルブ20が故障していることを簡易に検知することができる。また、TPMSバルブ20RRout自体で他のTPMSバルブ20RRinの故障が判断されるので、ECU30における信号処理の負荷を低減することができる。また、TPMSバルブ20RRinが故障しても、少なくともTPMSバルブ20RRoutの車輪情報はECU30に伝達されるため、より高度なフェールセーフが達成される。
以上、本発明を上述の各実施の形態を参照して説明したが、本発明は上述の各実施の形態に限定されるものではなく、各実施の形態の構成を適宜組み合わせたものや置換したものについても本発明に含まれるものである。また、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を各実施の形態に対して加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施の形態も本発明の範囲に含まれうる。
10 車両、 12 車体、 14 車輪、 18 タイヤ、 20 TPMSバルブ、 21 空気圧センサ、 22 車輪側通信機、 23 制御回路、 24 バッテリ、 25 車体側通信機、 26 センサ群、 27 警報装置、 30 ECU、 40 ホイール、 42 加速度センサ。
Claims (18)
- 車輪に関連する車輪情報を送信可能な複数の車輪情報送信装置と、前記車輪情報を受信し処理する車輪情報処理装置とが情報の送受信を行うことにより車輪の状態を監視する車輪状態監視システムであって、
前記車輪情報送信装置は、
前記車輪情報を検出する検出部と、
自己の車輪を他の車輪と識別するための識別情報および前記車輪情報を含む第1の車輪信号を送信する車輪側送信部と、
他の車輪情報送信装置から送信された他の識別情報および他の車輪情報を含む第2の車輪信号を受信する車輪側受信部と、
自己の車輪がダブルタイヤの一方であるか他方であるかを決定することができる車輪側制御部とを備え、
前記車輪情報処理装置は、
前記車輪情報送信装置から送信された自己の車輪の識別情報および前記車輪情報を含む信号を受信する車体側受信部と、
前記自己の車輪の識別情報および前記車輪情報に基づいて前記車輪情報送信装置が設けられている車輪の状態を推定する車体側制御部とを備え、
複数の車輪情報送信装置のうち自己の車輪がダブルタイヤの一方であると決定された車輪の車輪情報送信装置における前記車輪側制御部は、前記第1の車輪信号がダブルタイヤの他方が備える車輪側受信部に到達する程度に前記車輪側送信部における送信出力を所定の基準出力より小さくする省電力送信モードに移行し、
複数の車輪情報送信装置のうち自己の車輪がダブルタイヤの他方であると決定された車輪の車輪情報送信装置における前記車輪側制御部は、前記省電力送信モードに移行した車輪情報送信装置から送信され前記車輪側受信部により受信された前記第2の車輪信号の少なくとも一部を前記車輪情報処理装置に送信する中継信号送信モードに移行することを特徴とする車輪状態監視システム。 - 前記車輪側送信部は、自己の車輪がダブルタイヤの他方であると決定された場合、前記第1の車輪信号とともに前記第2の車輪信号を前記車輪情報処理装置に送信することを特徴とする請求項1に記載の車輪状態監視システム。
- 前記車輪側制御部は、前記車輪側受信部で受信された信号の強度を所定の閾値と比較し、自己の車輪がダブルタイヤのいずれかか否かを判定することを特徴とする請求項1または2に記載の車輪状態監視システム。
- 前記車輪側制御部は、自己の車輪がダブルタイヤのいずれかである場合、自己の車輪の識別情報と前記第2の車輪信号に含まれる他の識別情報とを比較し、自己の車輪がダブルタイヤの一方であるか他方であるかを決定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の車輪状態監視システム。
- 前記車輪側制御部は、自己の車輪がダブルタイヤのいずれかである場合、自己の車輪が自己の車輪とダブルタイヤを構成する他の車輪より前記車輪情報処理装置に近いとき自己の車輪がダブルタイヤの他方であると決定し、自己の車輪が前記他の車輪より前記車輪情報処理装置から離れているとき自己の車輪がダブルタイヤの一方であると決定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の車輪状態監視システム。
- 前記車輪側制御部は、自己の車輪がダブルタイヤのいずれかである場合、自己の車輪が自己の車輪とダブルタイヤを構成する他の車輪より車体の車幅方向外側に位置しているとき自己の車輪がダブルタイヤの一方であると決定し、自己の車輪が前記他の車輪より車体の車幅方向内側に位置しているとき自己の車輪がダブルタイヤの他方であると決定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の車輪状態監視システム。
- 前記車輪側制御部は、所定のタイミングで前記省電力送信モードと前記中継信号送信モードとを切り替えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の車輪状態監視システム。
- 前記車輪側制御部は、前記中継信号送信モードに移行している場合、自己の車輪の車輪情報と前記第2の車輪信号に含まれている他の車輪情報とを比較し、車輪の状態が比較的良好と判断される車輪の車輪情報は送信しないことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の車輪状態監視システム。
- 前記車輪側制御部は、前記省電力送信モードに移行している場合、自己の車輪とダブルタイヤを構成する他の車輪が備える他の車輪情報送信装置が故障したと判断したとき、前記車輪側送信部における送信出力を所定の基準出力に変更することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の車輪状態監視システム。
- 前記車輪側制御部は、自己の車輪とダブルタイヤを構成する他の車輪が備える他の車輪情報送信装置から送信される信号が所定時間以上前記車輪側受信部において受信されない場合、前記第1の車輪信号とともに他の車輪情報送信装置が故障したことを示す信号を前記車輪情報処理装置に送信することを特徴とする請求項9に記載の車輪状態監視システム。
- 車輪に関連する車輪情報を送信可能な車輪情報送信装置であって、
前記車輪情報を検出する検出部と、
自己の車輪を他の車輪と識別するための識別情報および前記車輪情報を含む第1の車輪信号を送信する車輪側送信部と、
他の車輪情報送信装置から送信された他の識別情報および他の車輪情報を含む第2の車輪信号を受信する車輪側受信部と、
自己の車輪がダブルタイヤの一方であるか他方であるかを決定することができる車輪側制御部とを備え、
前記車輪側制御部は、
自己の車輪がダブルタイヤの一方であると決定した場合、前記第1の車輪信号がダブルタイヤの他方が備える車輪側受信部に到達する程度に前記車輪側送信部における送信出力を所定の基準出力より小さくする省電力送信モードに移行し、
自己の車輪がダブルタイヤの他方であると決定した場合、ダブルタイヤの一方の車輪が備える他の車輪情報送信装置から送信され前記車輪側受信部により受信された前記第2の車輪信号の少なくとも一部を送信する中継信号送信モードに移行することを特徴とする車輪情報送信装置。 - 前記車輪側送信部は、自己の車輪がダブルタイヤの他方であると決定された場合、前記第1の車輪信号とともに前記第2の車輪信号を送信することを特徴とする請求項11に記載の車輪情報送信装置。
- 前記車輪側制御部は、前記車輪側受信部で受信された信号の強度を所定の閾値と比較し、自己の車輪がダブルタイヤのいずれかか否かを判定することを特徴とする請求項11または12に記載の車輪情報送信装置。
- 前記車輪側制御部は、自己の車輪がダブルタイヤのいずれかである場合、自己の車輪の識別情報と前記第2の車輪信号に含まれる他の識別情報とを比較し、自己の車輪がダブルタイヤの一方であるか他方であるかを決定することを特徴とする請求項11乃至13のいずれかに記載の車輪情報送信装置。
- 前記車輪側制御部は、所定のタイミングで前記省電力送信モードと前記中継信号送信モードとを切り替えることを特徴とする請求項11乃至14のいずれかに記載の車輪情報送信装置。
- 前記車輪側制御部は、前記中継信号送信モードに移行している場合、自己の車輪の車輪情報と前記第2の車輪信号に含まれている他の車輪情報とを比較し、車輪の状態が比較的良好と判断される車輪の車輪情報は送信しないことを特徴とする請求項11乃至15のいずれかに記載の車輪情報送信装置。
- 前記車輪側制御部は、前記省電力送信モードに移行している場合、自己の車輪とダブルタイヤを構成する他の車輪が備える他の車輪情報送信装置が故障したと判断したとき、前記車輪側送信部における送信出力を所定の基準出力に変更することを特徴とする請求項11乃至16のいずれかに記載の車輪情報送信装置。
- 前記車輪側制御部は、自己の車輪とダブルタイヤを構成する他の車輪が備える他の車輪情報送信装置から送信される信号が所定時間以上前記車輪側受信部において受信されない場合、前記第1の車輪信号とともに他の車輪情報送信装置が故障したことを示す信号を送信することを特徴とする請求項17に記載の車輪情報送信装置。
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