[go: up one dir, main page]

JP2008111106A - 電子部品封止用液状樹脂組成物及びこれを用いた電子部品装置 - Google Patents

電子部品封止用液状樹脂組成物及びこれを用いた電子部品装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008111106A
JP2008111106A JP2007247725A JP2007247725A JP2008111106A JP 2008111106 A JP2008111106 A JP 2008111106A JP 2007247725 A JP2007247725 A JP 2007247725A JP 2007247725 A JP2007247725 A JP 2007247725A JP 2008111106 A JP2008111106 A JP 2008111106A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electronic component
resin composition
liquid
sealing
liquid resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007247725A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5228426B2 (ja
Inventor
Satoru Tsuchida
悟 土田
Shinsuke Hagiwara
伸介 萩原
Kazuyoshi Tendou
一良 天童
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Corp
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Chemical Co Ltd filed Critical Hitachi Chemical Co Ltd
Priority to JP2007247725A priority Critical patent/JP5228426B2/ja
Publication of JP2008111106A publication Critical patent/JP2008111106A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5228426B2 publication Critical patent/JP5228426B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Wire Bonding (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Epoxy Resins (AREA)
  • Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

【課題】狭ギャップでの流動性が良好であり、ボイド発生がなく、フィレット形成性に優れた電子部品封止用液状樹脂組成物、及びこれにより封止された信頼性(耐湿性、耐熱衝撃性)の高い電子部品装置を提供する。
【解決手段】(A)液状エポキシ樹脂を含むエポキシ樹脂、(B)液状芳香族アミンを含む硬化剤、(C)平均粒径が2μm未満のヒドラジド化合物及び(D)平均粒径が2μm未満の無機充填剤を含有することを特徴とする電子部品封止用液状樹脂組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、電子部品封止用液状樹脂組成物及びこれを用いた電子部品装置に関する。
従来から、トランジスタ、IC等の電子部品装置の素子封止の分野では生産性、コスト等の面から樹脂による封止が主流となり、エポキシ樹脂組成物が広く用いられている。この理由としては、エポキシ樹脂が作業性、成形性、電気特性、耐湿性、耐熱性、機械特性、インサート品との接着性等の諸特性にバランスがとれているためである。COB(Chip on Board)、COG(Chip on Glass)、TCP(Tape Carrier Package)等のベアチップ実装した半導体装置においては電子部品封止用液状樹脂組成物が封止材として広く使用されている。また、半導体素子をセラミック、ガラス/エポキシ樹脂、ガラス/イミド樹脂またはポリイミドフィルム等を基板とする配線基板上に直接バンプ接続してなる半導体装置(フリップチップ方式)では、バンプ接続した半導体素子と配線基板の間隙(ギャップ)を充填するアンダーフィル材として電子部品封止用液状樹脂組成物が使用されている。これらの電子部品封止用液状樹脂組成物は電子部品を温湿度や機械的な外力から保護するために重要な役割を果たしている。
電子部品封止用樹脂組成物の硬化剤としては、これまで酸無水物系の硬化剤が多く使用されてきた。この理由としては低粘度な液状物が容易に入手できることと、硬化促進剤を選択することで硬化性も比較的容易に調整出来ることが挙げられる。しかし、酸無水物系の硬化剤を用いた場合は硬化物の耐湿性が劣るという欠点があり、耐湿性向上の観点から硬化剤としてアミン系の硬化剤を使用してなるアンダーフィル材が主流になりつつある(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−350618号公報
しかしながら半導体の進歩は著しく、バンプ接続を行うフリップチップ方式ではバンプ数の増加に伴いバンプのピッチが狭く、バンプの高さが小さくなり、結果として狭ギャップ化が進んでいる。また、半導体素子の高集積化に伴いチップサイズも大きくなっている。アンダーフィル材としては、狭ギャップにおいて大面積を流動する特性が求められてきた。また、狭ギャップ化とともにバンプ数が増加し、バンプのピッチも狭くなるため、アンダーフィル材の流動経路も複雑になり、ボイドが発生し易くなる。さらには、アンダーフィル材は配線基板と半導体素子の間隙を充填した後、半導体素子周辺部に一定量シミ出し、フィレットを形成するが、フィレットの形状が不均一であると温度サイクル時などにフィレットにクラックが入ったり、配線基板或いは半導体素子と剥離を生じることがある。この様なボイドの発生や形状が不均一なフィレットの形成はフリップチップ実装してなる半導体装置の信頼性に大きな影響を与える。特にボイドに関しては、アンダーフィル材を充填した後、速やかに硬化することがボイド発生の低減に有効であることが分かってきた。
前述のように従来の酸無水物系の硬化剤では硬化性の調整は比較的容易であったが、アミン系の硬化剤では一般的に硬化性の調整が難しく、硬化性を速くすることで接着性が低下するといった問題が出てくる。
本発明は、狭ギャップでの流動性が良好であり、ボイドの発生がなく、フィレット形成性に優れた電子部品封止用液状樹脂組成物、及びこれにより封止された電子部品を備えてなる耐湿性、耐熱衝撃性に優れた信頼性の高い電子部品装置を提供することを目的とする。
かかる課題を解決するために、本発明者らは鋭意検討を進めた結果、液状芳香族アミンを含む硬化剤と平均粒径が2μm未満のヒドラジド化合物を用いればよいことを見出し、この知見に基づいて、本発明を完成するに至った。
本発明は、(1)(A)液状エポキシ樹脂を含むエポキシ樹脂、(B)液状芳香族アミンを含む硬化剤、(C)平均粒径が2μm未満のヒドラジド化合物及び(D)平均粒径が2μm未満の無機充填剤を含有することを特徴とする電子部品封止用液状樹脂組成物に関する。
また、本発明は、(2)前記ヒドラジド化合物が、炭素数2〜10の脂肪族多塩基酸ジヒドラジド化合物及び炭素数8〜15の芳香族多塩基酸ジヒドラジド化合物から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする前記(1)記載の電子部品封止用液状樹脂組成物に関する。
また、本発明は、(3)前記(1)または(2)記載の電子部品封止用液状樹脂組成物により封止された電子部品を備えた電子部品装置に関する。
また、本発明は、(4)前記電子部品が半導体素子であり、該半導体素子を配線基板上に直接バンプ接続してなる前記(3)記載の電子部品装置に関する。
また、本発明は、(5)前記バンプが鉛を含まない金属である前記(4)記載の電子部品装置に関する。
また、本発明は、(6)前記電子部品の長辺の長さが5mm以上であり、かつ、電子部品装置を構成する配線基板と該電子部品のバンプ接続面の距離が60μm以下である前記(3)〜(5)のいずれか一項に記載の電子部品装置に関する。
また、本発明は、(7)前記電子部品の長辺の長さが5mm以上であり、かつ、該電子部品が誘電率3.0以下の誘電体層を有する半導体素子である前記(3)〜(6)のいずれか一項に記載の電子部品装置に関する。
本発明によれば、狭ギャップでの流動性が良好であり、ボイドの発生がなく、フィレット形成性に優れた電子部品封止用液状樹脂組成物、及びこれにより封止された電子部品を備えてなる耐湿性、耐熱衝撃性に優れた信頼性の高い電子部品装置を提供することができる。
本発明の電子部品封止用液状樹脂組成物は、実施例で示したようにゲルタイムを短縮することで、成形時のボイドの発生を抑制するとともに硬化温度の低温化を可能にし、吸湿後においても各種基材との接着力が高いため、この電子部品封止用液状樹脂組成物を用いて電子部品を封止すれば、チップ反りが小さく信頼性の高い電子部品装置を得ることができるので、その工業的価値は大である。
本発明の電子部品封止用液状樹脂組成物は、(A)液状エポキシ樹脂を含むエポキシ樹脂、(B)液状芳香族アミンを含む硬化剤、(C)平均粒径が2μm未満のヒドラジド化合物及び(D)平均粒径が2μm未満の無機充填剤を含有することを特徴とする。
(A)エポキシ樹脂
本発明で用いる(A)エポキシ樹脂は、液状エポキシ樹脂を含むものである。液状エポキシ樹脂としては、常温で液状であれば特に限定されず、電子部品封止用液状樹脂組成物で一般に使用されている液状エポキシ樹脂を用いることができる。液状エポキシ樹脂の具体例としては、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールAD、ビスフェノールS、水添ビスフェノールA等のジグリシジルエーテル型エポキシ樹脂;
オルソクレゾールノボラック型エポキシ樹脂を代表とするフェノール類とアルデヒド類のノボラック樹脂をエポキシ化したもの;
レゾルシノール、ピロガロールなどの低分子多価フェノールとエピクロルヒドリンの反応により得られるグリシジルエーテル型エポキシ樹脂;
フタル酸、ダイマー酸等の多塩基酸とエピクロルヒドリンの反応により得られるグリシジルエステル型エポキシ樹脂;
p―アミノフェノール、ジアミノジフェニルメタン、イソシアヌル酸等のアミン化合物とエピクロルヒドリンの反応により得られるグリシジルアミン型エポキシ樹脂;
オレフィン結合を過酢酸等の過酸により酸化して得られる線状脂肪族エポキシ樹脂;
脂環族エポキシ樹脂;等が挙げられる。これらの液状エポキシ樹脂は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記液状エポキシ樹脂のエポキシ当量は、50〜500の範囲にあることが好ましい。
また、上記液状エポキシ樹脂のなかでも、流動性の観点からビスフェノール型エポキシ樹脂が好適であり、耐熱性、接着性及び流動性の観点からグリシジルアミン型エポキシ樹脂が好適である。これらの好適な液状エポキシ樹脂は、いずれか1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。これらの好適な液状エポキシ樹脂の配合量は、上記性能を発揮するために液状エポキシ樹脂全量に対して、好ましくは20重量%以上、より好ましくは30重量%以上、特に好ましくは50重量%以上である。
また、本発明の効果が達成される範囲内であれば、(A)エポキシ樹脂は固形エポキシ樹脂を含んでいてもよく、該固形エポキシ樹脂の配合量は成形時の流動性の観点から、エポキシ樹脂全量に対して、好ましくは20重量%以下である。
また、本発明において、(A)エポキシ樹脂中に含まれる加水分解性塩素量はICなど素子上のアルミ配線腐食に係わるため少ない方が好ましく、耐湿性に優れた電子部品封止用液状樹脂組成物を得るためには、該加水分解性塩素量は500ppm以下であることが好ましい。ここで、加水分解性塩素量とはエポキシ樹脂1gをジオキサン30mlに溶解し、1N−KOHメタノール溶液5mlを添加して30分間リフラックス後、電位差滴定により求めた値を尺度としたものである。
(硬化剤)
本発明で用いる(B)硬化剤は、液状芳香族アミンを含むものである。液状芳香族アミンとしては、常温で液状の芳香環を有するアミンであれば特に限定されない。液状芳香族アミンの具体例としては、ジエチルトルエンジアミン、1−メチル−3,5−ジエチル−2,4−ジアミノベンゼン、1−メチル−3,5−ジエチル−2,6−ジアミノベンゼン、1,3,5−トリエチル−2,6−ジアミノベンゼン、3,3’−ジエチル−4,4’−ジアミノジフェニルメタン、3,5,3’,5’−テトラメチル−4,4’−ジアミノジフェニルメタンなどが挙げられる。これら液状芳香族アミン化合物の市販品は、エピキュア−W、エピキュア−Z(油化シェルエポキシ株式会社製、商品名)、カヤハードA−A、カヤハードA−B、カヤハードA−S(日本化薬株式会社製、商品名)、トートアミンHM−205(東都化成株式会社製、商品名)、アデカハードナーEH−101(旭電化工業株式会社製、商品名)、エポミックQ−640、エポミックQ−643(三井化学株式会社製、商品名)、DETDA80(Lonza社製、商品名)等が挙げられる。
上記液状芳香族アミンは1種を単独で用いてもよいし、2種類以上を組み合わせて用いてもよい。
上記液状芳香族アミンのなかでも、保存安定性の点で、3,3’−ジエチル−4,4’−ジアミノジフェニルメタン、ジエチルトルエンジアミンが好適である。ジエチルトルエンジアミンとしては、3,5−ジエチルトルエン−2,4−ジアミン、3,5−ジエチルトルエン−2,6−ジアミンが挙げられ、これらは1種を単独で用いてもよいし、両者の混合物として用いてもよいが、3,5−ジエチルトルエン−2,4−ジアミンを60重量%以上含む混合物として用いることが好ましい。
また、本発明の効果が達成される範囲内であれば、(B)硬化剤は、フェノール性硬化剤、酸無水物系硬化剤等の従来、エポキシ樹脂用硬化剤として用いられているものを含んでいてもよく、固形硬化剤も併用することもできる。
液状芳香族アミンの含有量は、その性能を発揮するために(B)硬化剤全量に対して、好ましくは60重量%以上、より好ましくは80重量%以上である。
また、(A)エポキシ樹脂と(B)硬化剤との当量比、すなわち(A)エポキシ樹脂中のエポキシ基数に対する(B)硬化剤中の反応性基数の比(硬化剤中の活性水素数+水酸基数+無水酸基数/エポキシ樹脂中のエポキシ基数)は、特に制限はないが、それぞれの未反応分を少なく抑えるために、0.7〜1.6の範囲内にあることが好ましく、0.8〜1.4の範囲内にあることがより好ましく、0.9〜1.2の範囲内にあることが特に好ましい。
(C)ヒドラジド化合物
本発明では、平均粒径が2μm未満のヒドラジド化合物を用いることが必須であり、それによって、(A)液状エポキシ樹脂を含むエポキシ樹脂と(B)液状芳香族アミンを含む硬化剤との反応が促進され、基板表面のソルダーレジスト、銅配線又は半導体チップ表面のポリイミド膜、窒化珪素又は酸化ケイ素などのパッシベーション膜などへの接着性が良好な電子部品封止用液状樹脂組成物が得られる。
本発明において用いられる(C)ヒドラジド化合物は、一塩基酸又は多塩基酸のヒドロキシ基をヒドラジノ基で置換した化合物である。このようなヒドラジド化合物の具体例としては、酢酸ヒドラジド、プロピオン酸ヒドラジド、酪酸ヒドラジド、ペンタン酸ヒドラジド、カプロン酸ヒドラジド、エナント酸ヒドラジド、カプリル酸ヒドラジド等の脂肪族一塩基酸ヒドラジド化合物;コハク酸ジヒドラジド、マレイン酸ジヒドラジド、アジピン酸ジヒドラジド、グルタル酸ジヒドラジド、セバシン酸ジヒドラジド、ドデカンニ酸ジヒドラジド、シクロヘキサンジカルボン酸ヒドラジド等の脂肪族二塩基酸ジヒドラジド化合物;安息香酸ヒドラジド等の芳香族一塩基酸ヒドラジド化合物;フタル酸ジヒドラジド、イソフタル酸ジヒドラジド、テレフタル酸ジヒドラジド等の芳香族多塩基酸ジヒドラジド化合物;等を挙げることができる。
上記ヒドラジド化合物は1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記ヒドラジド化合物のなかでも、硬化促進作用の観点から、炭素数2〜10の脂肪族多塩基酸ジヒドラジド化合物または炭素数8〜15の芳香族多塩基酸ジヒドラジド化合物が好適である。
また、本発明において(C)ヒドラジド化合物の平均粒径は、2μm未満であることが重要である。前記平均粒径を2μm未満とすることによって、少ない配合量で十分な硬化促進作用が発揮でき、電子部品封止用液状樹脂組成物の硬化性が良好になり、信頼性の高い電子部品装置を得ることが出来る。前記平均粒径は、好ましくは0.1〜2μm、より好ましくは0.5〜1.8μmである。
また、(C)ヒドラジド化合物の最大粒径は、反応性の観点から好ましくは20μm以下、より好ましくは5〜15μmである。
また、本発明の電子部品封止用液状樹脂組成物をアンダーフィル材として用いる場合、配線基板と電子部品のバンプ接続面との距離(ギャップ)が狭いため、(C)ヒドラジド化合物の平均粒径はギャップの1/20以下が好ましく、(C)ヒドラジド化合物の最大粒径はギャップの1/2以下が好ましい。
なお、本発明において、平均粒径及び最大粒径は、例えばレーザー光回折法等による粒度分布測定により得ることができ、平均粒径は重量平均値として求めることができる。
(C)ヒドラジド化合物の配合量は、硬化促進作用が達成される量であれば特に制限されるものではないが、(A)エポキシ樹脂1当量に対して、(B)硬化剤の活性水素当量と(C)ヒドラジド化合物の活性水素当量の合計を1当量とした場合に、(C)ヒドラジド化合物の活性水素当量が0.02〜0.3当量の範囲であることが好ましく、0.05〜0.20当量の範囲であることがより好ましい。
(硬化促進剤)
本発明の電子部品封止用液状樹脂組成物は、前記(C)ヒドラジド化合物以外の硬化促進剤を含有してもよい。硬化促進剤としては、(A)液状エポキシ樹脂を含むエポキシ樹脂と(B)液状芳香族アミンを含む硬化剤との反応を促進するものであれば特に制限はなく、従来公知の硬化促進剤を用いることができる。硬化促進剤の具体例としては、1,8−ジアザ−ビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7、1,5−ジアザ−ビシクロ(4,3,0)ノネン、5、6−ジブチルアミノ−1,8−ジアザ−ビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7等のシクロアミジン化合物;トリエチレンジアミン、ベンジルジメチルアミン、トリエタノールアミン、ジメチルアミノエタノール、トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール等の三級アミン化合物;2−メチルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール、2−フェニル−4−メチルイミダゾール、1−ベンジルー2−フェニルイミダゾール、1−ベンジルー2−メチルイミダゾール、2−フェニル−4,5−ジヒドロキシメチルイミダゾール、2−フェニル−4−メチル−5−ヒドロキシメチルイミダゾール、2,4−ジアミノ−6−(2’−メチルイミダゾリル−(1’))−エチル−s−トリアジン、2−ヘプタデシルイミダゾール等のイミダゾール化合物;トリブチルホスフィン等のトリアルキルホスフィン;ジメチルフェニルホスフィン等のジアルキルアリールホスフィン;メチルジフェニルホスフィン等のアルキルジアリールホスフィン;トリフェニルホスフィン、アルキル基置換トリフェニルホスフィンなどの有機ホスフィン類;及びこれらの化合物に無水マレイン酸、1,4−ベンゾキノン、2,5−トルキノン、1,4−ナフトキノン、2,3−ジメチルベンゾキノン、2,6−ジメチルベンゾキノン、2,3−ジメトキシ−5−メチル−1,4−ベンゾキノン、2,3−ジメトキシ−1,4−ベンゾキノン、フェニル−1,4−ベンゾキノン等のキノン化合物、ジアゾフェニルメタン、フェノール樹脂等のπ結合をもつ化合物を付加してなる分子内分極を有する化合物;及びこれらの誘導体;さらには2−エチル−4−メチルイミダゾールテトラフェニルボレート、N−メチルモルホリンテトラフェニルボレート等のフェニルボロン塩;等を挙げることができる。
上記硬化促進剤は1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
また、潜在性を有する硬化促進剤として、例えば、常温固体のアミノ基を有する化合物からなるコア層と、常温固体のエポキシ化合物からなるシェル層を有するコア−シェル粒子(味の素株式会社製、商品名「アミキュア」)、マイクロカプセル化されたアミンをビスフェノールA型エポキシ樹脂及びビスフェノールF型エポキシ樹脂に分散させたもの(旭化成ケミカルズ株式会社製、商品名「ノバキュア」)などを使用することができる。
上記硬化促進剤のなかでも、硬化促進作用と信頼性のバランスの観点から、イミダゾール化合物又はマイクロカプセル化されたアミンをビスフェノールA型エポキシ樹脂及びビスフェノールF型エポキシ樹脂に分散させたものが好ましく、イミダゾール化合物としては、2−フェニル−4,5−ジヒドロキシメチルイミダゾール、2−フェニル−4−メチル−5−ヒドロキシメチルイミダゾールなどのフェニル基及び水酸基を置換基として有するイミダゾール化合物がより好ましい。
(D)無機充填剤
本発明で用いる(D)無機充填剤としては、電子部品封止用液状樹脂組成物に一般に使用されているものであれば特に制限されるものではない。(D)無機充填剤の具体例としては、溶融シリカ、結晶シリカ等のシリカ、炭酸カルシウム、クレー、酸化アルミナ等のアルミナ、窒化珪素、炭化珪素、窒化ホウ素、珪酸カルシウム、チタン酸カリウム、窒化アルミ、ベリリア、ジルコニア、ジルコン、フォステライト、ステアタイト、スピネル、ムライト、チタニア等の粉体、又はこれらを球形化したビーズ、ガラス繊維などが挙げられる。さらに、難燃効果のある無機充填剤としては水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、硼酸亜鉛、モリブデン酸亜鉛等が挙げられる。
上記無機充填剤は1種を単独で用いてもよいし、2種類以上を組み合わせて用いてもよい。
上記無機充填剤のなかでも溶融シリカが好ましく、電子部品封止用液状樹脂組成物の狭ギャップでの流動性・浸透性の観点からは球形のシリカがより好ましい。
また、本発明において(D)無機充填剤の平均粒径は、2μm未満であることが重要である。前記平均粒径が2μm以上では無機充填剤の分散性に劣り、また、電子部品封止用液状樹脂組成物の狭ギャップでの流動性・浸透性が低下して、ボイドの発生や未充填を招いてしまう。前記平均粒径は、好ましくは0.1μm以上2μm未満、より好ましくは0.5μm以上1.5μm以下である。また、球形のシリカの場合、平均粒径は0.3μm以上であることが好ましく、0.3μm未満では、電子部品封止用液状樹脂組成物への分散性に劣る傾向にあり、また電子部品封止用液状樹脂組成物にチキソトロピック性が付与されて流動特性が劣る傾向がある。
(D)無機充填剤の配合量は、電子部品封止用液状樹脂組成物全体の20〜90重量%の範囲であることが好ましく、25〜80重量%の範囲であることがより好ましく、30〜60重量%の範囲であることが特に好ましい。前記配合量が20重量%未満では熱膨張係数の低減効果が低くなる傾向があり、90重量%を超えると電子部品封止用液状樹脂組成物の粘度が上昇し、流動性・浸透性の低下および作業性の低下を招く傾向がある。
(可撓剤)
本発明の電子部品封止用液状樹脂組成物には耐熱衝撃性の向上、半導体素子への応力低減などの観点から各種可撓剤を配合することができる。可撓剤としては特に制限は無いがゴム粒子が好ましく、具体例としては、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、ニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、ブタジエンゴム(BR)、ウレタンゴム(UR)、アクリルゴム(AR)等のゴムからなるゴム粒子が挙げられる。これらゴム粒子のなかでも耐熱性、耐湿性の観点からアクリルゴムからなるゴム粒子が好ましく、コアシェル型アクリル系重合体、すなわちコアシェル型アクリルゴム粒子がより好ましい。
また、上記以外のゴム粒子としてシリコーンゴム粒子も好適に用いることができ、具体例としては、直鎖状のポリジメチルシロキサン、ポリメチルフェニルシロキサン、ポリジフェニルシロキサンなどのポリオルガノシロキサンを架橋したシリコーンゴム粒子;シリコーンゴム粒子の表面をシリコーンレジンで被覆したもの;乳化重合等で得られる固形シリコーン粒子からなるコア層とアクリル樹脂などの有機重合体からなるシェル層を有するコア−シェル重合体粒子;等が挙げられる。これらシリコーンゴム粒子の形状は無定形であっても球形であっても構わないが、電子部品封止用液状樹脂組成物の成形性の観点からは球形であることが好ましい。これらのシリコーンゴム粒子は、東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社、信越化学工業株式会社等から市販品が入手可能である。
上記ゴム粒子の平均一次粒径は、好ましくは0.05μm以上5.0μm未満、より好ましくは0.1μm以上2.0μm以下である。前記平均一次粒径が0.05μm未満では電子部品封止用液状樹脂組成物への分散性に劣る傾向があり、5.0μm以上では応力低減効果が低くなる傾向にあり、また、電子部品封止用液状樹脂組成物の狭ギャップでの流動性・浸透性が低下して、ボイドの発生や未充填を招きやすくなる。
上記ゴム粒子の配合量は、電子部品封止用液状樹脂組成物全体から(D)無機充填剤を除いた総量の1〜30重量%の範囲であることが好ましく、2〜20重量%の範囲であることがより好ましい。前記ゴム粒子の配合量が1重量%未満では応力低減効果が低くなる傾向があり、30重量%を超えると電子部品封止用液状樹脂組成物の粘度が上昇し、成形性(流動特性)に劣る傾向がある。
(界面活性剤)
本発明の電子部品封止用液状樹脂組成物には、成形時のボイドの発生低減や各種被着体への濡れ性向上による接着力向上の観点から、各種界面活性剤を配合することができる。界面活性剤としては、特に制限はないが非イオン性の界面活性剤が好ましく、具体例としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル系、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル系、ソルビタン脂肪酸エステル系、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル系、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル系、グリセリン脂肪酸エステル系、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル系、ポリオキシエチレンアルキルアミン系、アルキルアルカノールアミド系、ポリエーテル変性シリコーン系、アラルキル変性シリコーン系、ポリエステル変性シリコーン系、ポリアクリル系などの界面活性剤が挙げられる。上記界面活性剤は1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。これらの界面活性剤はビックケミー・ジャパン株式会社、花王株式会社等から市販品が入手可能である。
また、界面活性剤としてシリコーン変性エポキシ樹脂を添加することができる。シリコーン変性エポキシ樹脂はエポキシ基と反応する官能基を有するオルガノシロキサンとエポキシ樹脂との反応物として得ることができる。シリコーン変性エポキシ樹脂は、常温で液状であることが好ましい。前記エポキシ基と反応する官能基を有するオルガノシロキサンとしては、例えば、アミノ基、カルボキシル基、水酸基、フェノール性水酸基、メルカプト基等を1分子中に1個以上有するジメチルシロキサン、ジフェニルシロキサン、メチルフェニルシロキサン等が挙げられる。前記エポキシ基と反応する官能基を有するオルガノシロキサンの重量平均分子量は、好ましくは500〜5000である。前記重量平均分子量が500未満では、樹脂系との相溶性が良くなり過ぎて添加剤としての効果が発揮しにくくなり、5000を超えると樹脂系に非相溶となるためシリコーン変性エポキシ樹脂が成形時に分離・しみ出しを発生し、接着性や外観を損ないやすくなる。
シリコーン変性エポキシ樹脂を得るためのエポキシ樹脂としては電子部品封止用液状樹脂組成物の樹脂系に相溶するものであれば特に制限は無く、電子部品封止用液状樹脂組成物に一般に使用されているエポキシ樹脂を用いることがでる。該エポキシ樹脂の具体例としては、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールAD、ビスフェノールS、ナフタレンジオール、水添ビスフェノールA等とエピクロルヒドリンの反応により得られるグリシジルエーテル型エポキシ樹脂;オルソクレゾールノボラック型エポキシ樹脂をはじめとするフェノール類とアルデヒド類とを縮合又は共縮合させて得られるノボラック樹脂をエポキシ化したノボラック型エポキシ樹脂;フタル酸、ダイマー酸等の多塩基酸とエピクロルヒドリンの反応により得られるグリシジルエステル型エポキシ樹脂;ジアミノジフェニルメタン、イソシアヌル酸等のポリアミンとエピクロルヒドリンの反応により得られるグリシジルアミン型エポキシ樹脂;オレフィン結合を過酢酸等の過酸で酸化して得られる線状脂肪族エポキシ樹脂;脂環族エポキシ樹脂;などが挙げられ、これらのなかでも、常温で液状のエポキシ樹脂が好ましい。これらエポキシ樹脂は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記界面活性剤の配合量は、電子部品封止用液状樹脂組成物全体の0.01〜1.5重量%の範囲であることが好ましく、0.05〜1重量の範囲であることがより好ましい。前記界面活性剤の配合量が0.01重量%未満では十分な添加効果が得られず、1.5重量%を超えると硬化時に硬化物表面からの染み出しが発生して接着力が低下する傾向がある。
(カップリング剤)
本発明の電子部品封止用液状樹脂組成物には、必要に応じて樹脂と無機充填剤或いは樹脂と電子部品装置の構成部材との界面接着を強固にする目的で、カップリング剤を配合することができる。カップリング剤としては、特に制限はなく従来公知のものを用いることができる。カップリング剤としては、1級及び/又は2級及び/又は3級アミノ基を有するシラン化合物、エポキシシラン、メルカプトシラン、アルキルシラン、ウレイドシラン、ビニルシラン等の各種シラン系化合物、チタン系化合物、アルミニウムキレート類、アルミニウム/ジルコニウム系化合物等が挙げられる。これらの具体例は、ビニルトリクロロシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、γ−アニリノプロピルトリメトキシシラン、γ−アニリノプロピルトリエトキシシラン、γ−(N,N−ジメチル)アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−(N,N−ジエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−(N,N−ジブチル)アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−(N−メチル)アニリノプロピルトリメトキシシラン、γ−(N−エチル)アニリノプロピルトリメトキシシラン、γ−(N,N−ジメチル)アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−(N,N−ジエチル)アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−(N,N−ジブチル)アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−(N−メチル)アニリノプロピルトリエトキシシラン、γ−(N−エチル)アニリノプロピルトリエトキシシラン、γ−(N,N−ジメチル)アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−(N,N−ジエチル)アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−(N,N−ジブチル)アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−(N−メチル)アニリノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−(N−エチル)アニリノプロピルメチルジメトキシシラン、N−(トリメトキシシリルプロピル)エチレンジアミン、N−(ジメトキシメチルシリルイソプロピル)エチレンジアミン、メチルトリメトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、ヘキサメチルジシラン、ビニルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン等のシラン系カップリング剤、イソプロピルトリイソステアロイルチタネート、イソプロピルトリス(ジオクチルパイロホスフェート)チタネート、イソプロピルトリ(N−アミノエチル−アミノエチル)チタネート、テトラオクチルビス(ジトリデシルホスファイト)チタネート、テトラ(2,2−ジアリルオキシメチル−1−ブチル)ビス(ジトリデシル)ホスファイトチタネート、ビス(ジオクチルパイロホスフェート)オキシアセテートチタネート、ビス(ジオクチルパイロホスフェート)エチレンチタネート、イソプロピルトリオクタノイルチタネート、イソプロピルジメタクリルイソステアロイルチタネート、イソプロピルトリドデシルベンゼンスルホニルチタネート、イソプロピルイソステアロイルジアクリルチタネート、イソプロピルトリ(ジオクチルホスフェート)チタネート、イソプロピルトリクミルフェニルチタネート、テトライソプロピルビス(ジオクチルホスファイト)チタネート等のチタネート系カップリング剤などが挙げられる。上記カップリング剤は1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
(イオントラップ剤)
本発明の電子部品封止用液状樹脂組成物には、IC等の半導体素子の耐マイグレーション性、耐湿性及び高温放置特性を向上させる観点から、下記組成式(I)、(II)で表されるイオントラップ剤を配合することができる。
Mg1−XAl(OH)(COX/2・mHO (I)
(0<X≦0.5、mは正の数)
BiOx(OH)y(NO)z (II)
(0.9≦x≦1.1、0.6≦y≦0.8、0.2≦z≦0.4)
上記式(I)で表されるイオントラップ剤は、市販品として協和化学工業株式会社製、商品名「DHT−4A」が入手可能である。また、上記式(II)で表されるイオントラップ剤は、市販品として東亞合成株式製、商品名「IXE500」が入手可能である。
上記イオントラップ剤の配合量は、電子部品封止用液状樹脂組成物全体の0.1〜3.0重量%の範囲であることが好ましく、0.3〜1.5重量の範囲であることがより好ましい。
上記イオントラップ剤の平均粒径は0.1〜3.0μmであることが好ましく、最大粒径は10μm以下であることが好ましい。
また必要に応じて、その他の陰イオン交換体を配合することもできる。陰イオン交換体としては特に制限はなく、従来公知のものを用いることができる。陰イオン交換体の具体例として、マグネシウム、アルミニウム、チタン、ジルコニウム、アンチモン等から選ばれる元素の含水酸化物等が挙げられる。これら陰イオン交換体は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明の電子部品封止用液状樹脂組成物には、その他の添加剤として、染料、カーボンブラック等の着色剤、希釈剤、レベリング剤、消泡剤などを必要に応じて配合することができる。
本発明の電子部品封止用液状樹脂組成物は、上記各成分を均一に分散混合できるのであれば、いかなる手法を用いても調製できる。一般的な手法としては、所定の配合量の各成分を秤量し、らいかい機、ミキシングロール、プラネタリミキサ等を用いて混合、混練し、必要に応じて脱泡することによって得ることができる。
本発明の電子部品封止用液状樹脂組成物の25℃における粘度は、好ましくは5〜200Pa・s、より好ましくは10〜100Pa・sである。電子部品封止用液状樹脂組成物の25℃における粘度は、E型粘度計(コーン角度3°、回転数10rpm)を用いて測定することにより求めることができる。
また、本発明の電子部品封止用液状樹脂組成物のゲルタイムは、好ましくは500秒以下、より好ましくは300秒以下である。ゲルタイムは、ゲル化試験機を用い、電子部品封止用液状樹脂組成物を165℃の熱板上に適量たらした後、ゲル化し始めるまでの時間(秒)を測定することにより求めることができる。
また、本発明の電子部品封止用液状樹脂組成物の加熱重量減少量は、好ましくは3重量%以下、より好ましくは2重量%以下である。加熱重量減少量は、熱重量測定装置「TGA−Q500」(TAインスツルメント製)を用い、電子部品封止用液状樹脂組成物20mgを空気中、室温から165℃まで昇温速度10℃/分で加熱し、さらに165℃で1時間保持した際の重量減少量(重量%)を測定することにより求めることができる。
(電子部品装置)
本発明の電子部品装置は、上記本発明の電子部品封止用液状樹脂組成物により封止された電子部品を備えることを特徴とする。かかる電子部品装置としては、例えば、リードフレーム、配線済みのテープキャリア、リジッド及びフレキシブル配線基板、ガラス、シリコンウエハ等の支持部材に、半導体チップ、トランジスタ、ダイオード、サイリスタ等の能動素子、コンデンサ、抵抗体、抵抗アレイ、コイル、スイッチ等の受動素子などの電子部品を搭載し、それら電子部品を本発明の電子部品封止用液状樹脂組成物で封止したものが挙げられる。これらのなかでも、配線基板上に半導体素子を直接バンプ接続してなる半導体装置が好ましく、リジッド及びフレキシブル配線基板やガラス上に形成した配線基板に半導体素子を直接バンプ接続してなるフリップチップボンディングした半導体装置が特に好ましい。具体例として、フリップチップBGA(Ball grid array)、LGA(Land Grid Array)、COF(Chip On Film)等の半導体装置が挙げられる。
本発明の電子部品封止用液状樹脂組成物は信頼性に優れたフリップチップ実装半導体装置用のアンダーフィル材として好適である。本発明の電子部品封止用液状樹脂組成物が特に好適なフリップチップ実装の分野としては、配線基板と半導体素子を接続するバンプの材質が従来の鉛含有はんだではなく、Sn−Ag−Cu系などの鉛フリーはんだを用いたフリップチップ実装の半導体装置である。従来の鉛含有はんだと比較して、物性的に脆い鉛フリーはんだを用いてバンプ接続をしたフリップチップ実装半導体装置に対しても、本発明の電子部品封止用液状樹脂組成物は良好な信頼性を確保できる。さらには、本発明の電子部品封止用液状樹脂組成物は電子部品の長辺の長さが5mm以上である大形の素子に対して好適であり、電子部品装置を構成する配線基板と該電子部品のバンプ接続面の距離が60μm以下の狭ギャップにおけるフィリップチップ接続に対しても良好な流動性と充填性を示し、耐湿性、耐熱衝撃性等の信頼性にも優れた電子部品装置を提供することができる。前記電子部品のより好適な長辺の長さは5〜30mmであり、前記配線基板と該電子部品のバンプ接続面のより好適な距離は30〜60μmである。
また、近年、半導体素子の高速化に伴い低誘電率の層間絶縁膜が半導体素子に形成されているが、該低誘電率の層間絶縁膜は機械強度が弱く、外部からの応力で破壊し故障が発生し易い傾向にある。このような傾向は半導体素子が大きくなる程顕著になり、アンダーフィル材による応力低減効果が求められている。本発明の電子部品封止用液状樹脂組成物は、電子部品の長辺の長さが5mm以上であり、該電子部品が誘電率3.0以下の誘電体層を有する半導体素子のフリップチップ接続において優れた応力低減効果を発揮し、信頼性の高い半導体装置を提供することができる。前記電子部品のより好適な長辺の長さは5〜30mmであり、前記電子部品のより好適な誘電率は2.7以下である。
本発明の電子部品封止用液状樹脂組成物を用いて電子部品を封止する方法としては、ディスペンス方式、注型方式、印刷方式等が挙げられる。
次に実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例および比較例において行った特性試験の試験方法を以下にまとめて示す。
なお、使用した電子部品封止用液状樹脂組成物の諸特性及び含浸時間、ボイドの観察、各種信頼性の評価は以下の方法及び条件で行った。
含浸時間、ボイドの観察、信頼性の評価に使用した半導体装置は次の2種類のフリップチップBGA(Ball Grid Array)を使用した。
(a)Non low−k フリップチップBGA
チップサイズ20×20×0.55tmm(回路:アルミのデイジーチェーン接続、パッシベーション:日立化成デュポンマイクロシステムズ株式会社製のポリイミド膜、商品名「HD4000」)、バンプ:はんだボール(Sn−Ag−Cu、Φ80μm、7,744pin)、バンプピッチ:190μm、基板:FR−5(日立化成工業株式会社製のソルダーレジスト、商品名「SR7000」、60×60×0.8tmm)、基板とバンプ接続面の距離:50μm
(b)Low−k フリップチップBGA
チップサイズ20×20×0.55tmm(誘電率2.7の誘電体層が3層形成されている。回路:アルミのデイジーチェーン接続、パッシベーション:日立化成デュポンマイクロシステムズ株式会社製のポリイミド膜、商品名「HD4000」)、バンプ:はんだボール(Sn−Ag−Cu、Φ80μm、7,744pin、)、バンプピッチ:190μm、基板:FR−5(日立化成工業株式会社製のソルダーレジスト、商品名「SR7000」、60×60×0.8tmm)、基板とバンプ接続面の距離:50μm
下記の評価試験(8)〜(11)に用いる半導体装置は、電子部品封止用液状樹脂組成物をアンダーフィル材として用いてディスペンス方式で半導体素子を封止し、165℃、2時間の加熱条件で硬化することで作製した。また、下記の評価試験(5)、(6)に用いる各種試験片の硬化条件も同様な条件で行った。
(1)粘度
電子部品封止用液状樹脂組成物の25℃での粘度をE型粘度計(コーン角度3°、回転数10rpm)を用いて測定した。
(2)ゲルタイム
ゲル化試験機を用い、配合した電子部品封止用液状樹脂組成物を165℃の熱板上に適量たらした後、ゲル化し始めるまでの時間(秒)を測定した。
(3)加熱重量減少量
熱重量測定装置「TGA−Q500」(TAインスツルメント製)を用い、電子部品封止用液状樹脂組成物20mgを空気中、室温から165℃まで昇温速度10℃/分で加熱し、さらに165℃で1時間保持した際の重量減少量(重量%)を測定した。
(4)Tg
電子部品封止用液状樹脂組成物を165℃で1時間硬化して作製した試験片(3mm×3mm×20mm)のTgを、熱機械分析装置「TMA4000SA」(マックサイエンス製)を用い、荷重15g、測定温度0℃〜200℃、昇温速度10℃/分の条件で測定した。
(5)ソルダーレジトに対する接着力(SR接着力)
ソルダーレジスト「SR7000」(日立化成工業株式会社製)の表面に、電子部品封止用液状樹脂組成物を直径3mm、高さ1mmに成形した試験片を作製し、ボンドテスター「DS100型」(DAGE社製)を用いて、ヘッドスピード50μm/秒、25℃の条件でせん断応力をかけ、試験片がソルダーレジストから剥離する強度を測定した。
この測定は、試験片を作製した直後、及び130℃、85%RHのHAST(Highly Accelerated Temperature and Humidity Stress Test)条件下で試験片を150時間処理した直後に行った。
(6)ポリイミドに対する接着力(PI接着力)
感光性ポリイミド「HD4000」(日立化成デュポンマイクロシステムズ株式会社製)の表面に、電子部品封止用液状樹脂組成物を直径3mm、高さ1mmに成形した試験片を作製し、ボンドテスター「DS100型」(DAGE社製)を用いて、ヘッドスピード50μm/秒、25℃の条件でせん断応力をかけ、試験片が感光性ポリイミドから剥離する強度を測定した。
この測定は、試験片を作製した直後、及び130℃、85%RHのHAST条件下で試験片を150時間処理した直後に行った。
(7)含浸時間
半導体装置を110℃に加熱したホットプレート上に置き、デイスペンサーを用いて電子部品封止用液状樹脂組成物の所定量を半導体素子の側面(1辺)に滴下し、電子部品封止用液状樹脂組成物が半導体素子の対向する側面に浸透するまでの時間(秒)を測定した。
(8)ボイドの有無
電子部品封止用液状樹脂組成物をアンダーフィル材として用いて半導体素子を封止して作製した半導体装置の内部を超音波探傷装置「AT−5500」(日立建機株式会社製)で観察し、ボイドの有無を調べた。
(9)耐リフロー性
電子部品封止用液状樹脂組成物をアンダーフィル材として用いて半導体素子を封止して作製した半導体装置を120℃で12時間加熱乾燥した後、85℃、60%RH下で168時間吸湿させ、遠赤外線加熱方式のリフロー炉(予熱150℃〜180℃で50秒、ピーク温度260℃、250℃以上の加熱時間40秒)中を3回通した後、半導体装置の内部を超音波探傷装置「AT−5500」(日立建機株式会社製)で観察し、樹脂硬化物と半導体素子との剥離、樹脂硬化物と基板との剥離、樹脂硬化物のクラックの有無を調べ、不良パッケージ数/評価パッケージ数で評価した。
(10)耐温度サイクル性
電子部品封止用液状樹脂組成物をアンダーフィル材として用いて半導体素子を封止して作製した半導体装置を−50℃〜150℃、各30分のヒートサイクルで1000サイクル処理し、導通試験を行いアルミ配線及びパッドの断線の有無を調べ、不良パッケージ数/評価パッケージ数で評価した。
(11)耐湿性
電子部品封止用液状樹脂組成物をアンダーフィル材として用いて半導体素子を封止して作製した半導体装置を130℃、85%RHのHAST条件下で150時間処理後、導通試験を行いアルミ配線及びパッドの断線の有無を調べ、不良パッケージ数/評価パッケージ数で評価した。
実施例1〜8、比較例1〜7
以下の成分をそれぞれ下記表1〜表2に示す組成(重量部)で配合し、三本ロール及び真空擂潰機にて混練分散した後、実施例1〜8及び比較例1〜7の電子部品封止用液状樹脂組成物を作製した。
実施例1〜8、比較例1〜7の電子部品封止用液状樹脂組成物を、上記(1)〜(11)の各種特性試験により評価した。評価結果を下記表1〜表2に示す。なお表中の空欄は配合無しを表す。
表中の各成分は以下のものを使用した。
(エポキシ樹脂)
エポキシ樹脂1:ビスフェノールFをエポキシ化して得られるエポキシ当量160の液状ジエポキシ樹脂(東都化成株式社製、商品名「YDF−8170C」)
エポキシ樹脂2:アミノフェノールをエポキシ化して得られるエポキシ当量95の3官能液状エポキシ樹脂(JER社製、商品名「E630」)
(硬化剤)
液状アミン1:活性水素当量45のジエチルトルエンジアミン(JER社製、商品名「エピキュアW」)
液状アミン2:活性水素当量63の3,3’−ジエチル−4,4’−ジアミノ−ジフェニルメタン(日本化薬株式会社製、商品名「カヤハードA−A」)
(ヒドラジド化合物)
ヒドラジド化合物1:平均粒径1.5μm、活性水素当量43.5のアジピン酸ジヒドラジド(大塚化学株式会社製、商品名「ADH−4S」)
ヒドラジド化合物2:平均粒径15μm、活性水素当量43.5のアジピン酸ジヒドラジド(日本ヒドラジン工業社製、商品名「ADH」)
ヒドラジド化合物3:平均粒径1.8μm、活性水素当量48.5のイソフタル酸ジヒドラジド(大塚化学社製、商品名「IDH−S」)
(無機充填剤)
平均粒径1μmの球状溶融シリカ
(硬化促進剤)
2−フェニル−4−メチル−5−ヒドロキシメチルイミダゾール
(シランカップリング剤)
γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン
(着色剤)
カーボンブラック(三菱化学株式会社製、商品名「MA−100」)
(イオントラップ剤)
ビスマス系イオントラップ剤(東亞合成株式会社製、商品名「IXE−500」
表中の*1〜*3は以下のとおりである。
*1:液状アミン硬化剤の活性水素当量は、エポキシ樹脂1当量に対して、硬化剤の活性水素当量とヒドラジド化合物の活性水素当量の合計を1当量とした場合の、硬化剤の活性水素当量を表す。
*2:ヒドラジト化合物の活性水素当量は、エポキシ樹脂1当量に対して、硬化剤の活性水素当量とヒドラジド化合物の活性水素当量の合計を1当量とした場合の、ヒドラジド化合物の活性水素当量を表す。
*3:無機充填剤の含有量(重量%)は、電子部品封止用液状樹脂組成物全体に対する無機充填剤の含有量を表す。
Figure 2008111106
Figure 2008111106
本発明における(C)成分のヒドラジド化合物及び硬化促進剤を含まない比較例1〜2は、ゲルタイムが長く、加熱重量減少量も多いため、ボイドが発生した。また、硬化促進剤を含み(C)成分のヒドラジド化合物を含まない比較例3〜4及び硬化促進剤を含み(C)成分のヒドラジド化合物粉末の粒径が粗い比較例5、7は、ゲルタイムがある程度短縮され、加熱重量減少量も少なくなったことによりボイドの発生は防止できた。しかしながら1時間硬化では反応が不十分なため、Tgが低く、なおかつ各被着体との接着力が小さいため、耐リフロー性、及び耐温度サイクル性が耐湿性などの各種信頼性が著しく劣っていた。また、比較例5に対し(C)成分の硬化剤の比率を多くした比較例6はゲルタイムが短縮されTgも高くなったが、HAST150時間処理後の接着力が大幅に低下するため耐湿性が悪くなった。
これに対して、実施例1〜8は、ゲルタイムが短く、加熱重量減少量も少いため、成形時のボイド発生がなく、かつ1時間硬化で反応が十分進むため高いTgや接着力を示し、生産性にも優れ、さらにHAST150時間処理後の接着性の向上が図られているために、耐リフロー性、耐温度サイクル性及び耐湿性などの各種信頼性に優れる。

Claims (7)

  1. (A)液状エポキシ樹脂を含むエポキシ樹脂、(B)液状芳香族アミンを含む硬化剤、(C)平均粒径が2μm未満のヒドラジド化合物及び(D)平均粒径が2μm未満の無機充填剤を含有することを特徴とする電子部品封止用液状樹脂組成物。
  2. 前記ヒドラジド化合物が、炭素数2〜10の脂肪族多塩基酸ジヒドラジド化合物及び炭素数8〜15の芳香族多塩基酸ジヒドラジド化合物から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1記載の電子部品封止用液状樹脂組成物。
  3. 請求項1または2記載の電子部品封止用液状樹脂組成物により封止された電子部品を備えた電子部品装置。
  4. 前記電子部品が半導体素子であり、該半導体素子を配線基板上に直接バンプ接続してなる請求項3記載の電子部品装置。
  5. 前記バンプが鉛を含まない金属である請求項4記載の電子部品装置。
  6. 前記電子部品の長辺の長さが5mm以上であり、かつ、電子部品装置を構成する配線基板と該電子部品のバンプ接続面の距離が60μm以下である請求項3〜5のいずれか一項に記載の電子部品装置。
  7. 前記電子部品の長辺の長さが5mm以上であり、かつ、該電子部品が誘電率3.0以下の誘電体層を有する半導体素子である請求項3〜6のいずれか一項に記載の電子部品装置。
JP2007247725A 2006-10-06 2007-09-25 電子部品封止用液状樹脂組成物及びこれを用いた電子部品装置 Active JP5228426B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007247725A JP5228426B2 (ja) 2006-10-06 2007-09-25 電子部品封止用液状樹脂組成物及びこれを用いた電子部品装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006275082 2006-10-06
JP2006275082 2006-10-06
JP2007247725A JP5228426B2 (ja) 2006-10-06 2007-09-25 電子部品封止用液状樹脂組成物及びこれを用いた電子部品装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008111106A true JP2008111106A (ja) 2008-05-15
JP5228426B2 JP5228426B2 (ja) 2013-07-03

Family

ID=39443806

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007247725A Active JP5228426B2 (ja) 2006-10-06 2007-09-25 電子部品封止用液状樹脂組成物及びこれを用いた電子部品装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5228426B2 (ja)

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010073559A1 (ja) * 2008-12-25 2010-07-01 住友ベークライト株式会社 液状樹脂組成物および半導体装置
WO2010137445A1 (ja) * 2009-05-29 2010-12-02 日立化成工業株式会社 接着剤組成物、回路部材接続用接着剤シート及び半導体装置の製造方法
WO2010137442A1 (ja) * 2009-05-29 2010-12-02 日立化成工業株式会社 接着剤組成物、接着剤シート及び半導体装置の製造方法
JP2011079903A (ja) * 2009-10-05 2011-04-21 Hitachi Chem Co Ltd エポキシ樹脂組成物、半導体封止充てん用樹脂組成物及び半導体装置
WO2011065365A1 (ja) * 2009-11-30 2011-06-03 ナミックス株式会社 半導体封止用エポキシ樹脂組成物および半導体装置
WO2012073703A1 (ja) * 2010-12-01 2012-06-07 ソニーケミカル&インフォメーションデバイス株式会社 熱硬化性樹脂組成物、熱硬化性接着シート及び熱硬化性接着シートの製造方法
WO2012073672A1 (ja) * 2010-11-29 2012-06-07 ソニーケミカル&インフォメーションデバイス株式会社 熱硬化性樹脂組成物、熱硬化性接着シート及び熱硬化性接着シートの製造方法
JP2012124238A (ja) * 2010-12-07 2012-06-28 Namics Corp 電子部品実装体、および電子部品の実装方法
WO2012147874A1 (ja) * 2011-04-28 2012-11-01 日立化成工業株式会社 電子部品用樹脂組成物及び電子部品装置
JP2013082782A (ja) * 2011-10-06 2013-05-09 Hitachi Chemical Co Ltd 液状エポキシ樹脂組成物の選択方法及び製造方法、並びに電子部品装置及びその製造方法
JP2014185296A (ja) * 2013-03-25 2014-10-02 Asahi Kasei E-Materials Corp 液状樹脂組成物及び加工品
JP2014194959A (ja) * 2013-03-28 2014-10-09 Nitto Denko Corp 電子デバイス封止用樹脂シート及び電子デバイスパッケージの製造方法
JP2015232146A (ja) * 2015-09-10 2015-12-24 日立化成株式会社 液状エポキシ樹脂組成物の選択方法及び製造方法、並びに電子部品装置及びその製造方法
JP2016031987A (ja) * 2014-07-28 2016-03-07 住友ベークライト株式会社 配線基板の製造方法、および半導体パッケージの製造方法
WO2016080202A1 (ja) * 2014-11-17 2016-05-26 東レ株式会社 エポキシ樹脂組成物、プリプレグ、樹脂硬化物および繊維強化複合材料
JP2016538415A (ja) * 2013-11-19 2016-12-08 レイセオン カンパニー 低熱膨張用途のための再加工可能なエポキシ樹脂及び硬化混合物
JP2019172738A (ja) * 2018-03-27 2019-10-10 信越化学工業株式会社 エポキシ樹脂組成物及び半導体装置
JPWO2022009628A1 (ja) * 2020-07-08 2022-01-13

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004210901A (ja) * 2002-12-27 2004-07-29 Hitachi Chem Co Ltd 液状エポキシ樹脂組成物及び電子部品装置
JP2004292725A (ja) * 2003-03-28 2004-10-21 Shin Etsu Chem Co Ltd 液状エポキシ樹脂組成物及び半導体装置
JP2005519168A (ja) * 2002-03-01 2005-06-30 ナショナル スターチ アンド ケミカル インベストメント ホールディング コーポレーション ウェハーパッケージング用のアンダーフィル封入材及びその塗布方法
JP2005350618A (ja) * 2004-06-14 2005-12-22 Shin Etsu Chem Co Ltd 液状エポキシ樹脂組成物及び半導体装置
JP2006016431A (ja) * 2004-06-30 2006-01-19 Shin Etsu Chem Co Ltd 半導体封止用液状エポキシ樹脂組成物及びフリップチップ型半導体装置
JP2006016429A (ja) * 2004-06-30 2006-01-19 Shin Etsu Chem Co Ltd 半導体封止用エポキシ樹脂組成物
WO2006098219A1 (ja) * 2005-03-14 2006-09-21 Sumitomo Bakelite Co., Ltd. 半導体装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005519168A (ja) * 2002-03-01 2005-06-30 ナショナル スターチ アンド ケミカル インベストメント ホールディング コーポレーション ウェハーパッケージング用のアンダーフィル封入材及びその塗布方法
JP2004210901A (ja) * 2002-12-27 2004-07-29 Hitachi Chem Co Ltd 液状エポキシ樹脂組成物及び電子部品装置
JP2004292725A (ja) * 2003-03-28 2004-10-21 Shin Etsu Chem Co Ltd 液状エポキシ樹脂組成物及び半導体装置
JP2005350618A (ja) * 2004-06-14 2005-12-22 Shin Etsu Chem Co Ltd 液状エポキシ樹脂組成物及び半導体装置
JP2006016431A (ja) * 2004-06-30 2006-01-19 Shin Etsu Chem Co Ltd 半導体封止用液状エポキシ樹脂組成物及びフリップチップ型半導体装置
JP2006016429A (ja) * 2004-06-30 2006-01-19 Shin Etsu Chem Co Ltd 半導体封止用エポキシ樹脂組成物
WO2006098219A1 (ja) * 2005-03-14 2006-09-21 Sumitomo Bakelite Co., Ltd. 半導体装置

Cited By (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010073559A1 (ja) * 2008-12-25 2010-07-01 住友ベークライト株式会社 液状樹脂組成物および半導体装置
WO2010137445A1 (ja) * 2009-05-29 2010-12-02 日立化成工業株式会社 接着剤組成物、回路部材接続用接着剤シート及び半導体装置の製造方法
WO2010137442A1 (ja) * 2009-05-29 2010-12-02 日立化成工業株式会社 接着剤組成物、接着剤シート及び半導体装置の製造方法
JP2011006658A (ja) * 2009-05-29 2011-01-13 Hitachi Chem Co Ltd 接着剤組成物、回路部材接続用接着剤シート及び半導体装置の製造方法
JP2011080033A (ja) * 2009-05-29 2011-04-21 Hitachi Chem Co Ltd 接着剤組成物、接着剤シート及び半導体装置の製造方法
JP2011079903A (ja) * 2009-10-05 2011-04-21 Hitachi Chem Co Ltd エポキシ樹脂組成物、半導体封止充てん用樹脂組成物及び半導体装置
WO2011065365A1 (ja) * 2009-11-30 2011-06-03 ナミックス株式会社 半導体封止用エポキシ樹脂組成物および半導体装置
KR101871532B1 (ko) * 2010-11-29 2018-06-26 데쿠세리아루즈 가부시키가이샤 열경화성 수지 조성물, 열경화성 접착 시트 및 열경화성 접착 시트의 제조 방법
WO2012073672A1 (ja) * 2010-11-29 2012-06-07 ソニーケミカル&インフォメーションデバイス株式会社 熱硬化性樹脂組成物、熱硬化性接着シート及び熱硬化性接着シートの製造方法
JP2012116870A (ja) * 2010-11-29 2012-06-21 Sony Chemical & Information Device Corp 熱硬化性樹脂組成物、熱硬化性接着シート及び熱硬化性接着シートの製造方法
US9365754B2 (en) 2010-12-01 2016-06-14 Dexerials Corporation Heat-curing resin composition, heat-curing adhesive sheet, and method for producing heat-curing adhesive sheet
JP2012116957A (ja) * 2010-12-01 2012-06-21 Sony Chemical & Information Device Corp 熱硬化性樹脂組成物、熱硬化性接着シート及び熱硬化性接着シートの製造方法
WO2012073703A1 (ja) * 2010-12-01 2012-06-07 ソニーケミカル&インフォメーションデバイス株式会社 熱硬化性樹脂組成物、熱硬化性接着シート及び熱硬化性接着シートの製造方法
JP2012124238A (ja) * 2010-12-07 2012-06-28 Namics Corp 電子部品実装体、および電子部品の実装方法
WO2012147874A1 (ja) * 2011-04-28 2012-11-01 日立化成工業株式会社 電子部品用樹脂組成物及び電子部品装置
JPWO2012147874A1 (ja) * 2011-04-28 2014-07-28 日立化成株式会社 電子部品用樹脂組成物及び電子部品装置
JP2014237837A (ja) * 2011-04-28 2014-12-18 日立化成株式会社 電子部品用樹脂組成物及び電子部品装置
JP2013082782A (ja) * 2011-10-06 2013-05-09 Hitachi Chemical Co Ltd 液状エポキシ樹脂組成物の選択方法及び製造方法、並びに電子部品装置及びその製造方法
JP2014185296A (ja) * 2013-03-25 2014-10-02 Asahi Kasei E-Materials Corp 液状樹脂組成物及び加工品
JP2014194959A (ja) * 2013-03-28 2014-10-09 Nitto Denko Corp 電子デバイス封止用樹脂シート及び電子デバイスパッケージの製造方法
JP2016538415A (ja) * 2013-11-19 2016-12-08 レイセオン カンパニー 低熱膨張用途のための再加工可能なエポキシ樹脂及び硬化混合物
JP2016031987A (ja) * 2014-07-28 2016-03-07 住友ベークライト株式会社 配線基板の製造方法、および半導体パッケージの製造方法
WO2016080202A1 (ja) * 2014-11-17 2016-05-26 東レ株式会社 エポキシ樹脂組成物、プリプレグ、樹脂硬化物および繊維強化複合材料
JPWO2016080202A1 (ja) * 2014-11-17 2017-08-24 東レ株式会社 エポキシ樹脂組成物、プリプレグ、樹脂硬化物および繊維強化複合材料
US10351700B2 (en) 2014-11-17 2019-07-16 Toray Industries, Inc. Epoxy resin composition, prepreg, cured resin, and fiber reinforced composite material (as amended)
JP2015232146A (ja) * 2015-09-10 2015-12-24 日立化成株式会社 液状エポキシ樹脂組成物の選択方法及び製造方法、並びに電子部品装置及びその製造方法
JP2019172738A (ja) * 2018-03-27 2019-10-10 信越化学工業株式会社 エポキシ樹脂組成物及び半導体装置
JPWO2022009628A1 (ja) * 2020-07-08 2022-01-13
WO2022009628A1 (ja) * 2020-07-08 2022-01-13 味の素株式会社 エポキシ樹脂用硬化剤
JP7727898B2 (ja) 2020-07-08 2025-08-22 味の素株式会社 エポキシ樹脂用硬化剤

Also Published As

Publication number Publication date
JP5228426B2 (ja) 2013-07-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5228426B2 (ja) 電子部品封止用液状樹脂組成物及びこれを用いた電子部品装置
KR101031151B1 (ko) 전자 부품 밀봉용 액상 수지 조성물 및 이것을 이용한 전자 부품 장치
JP6331570B2 (ja) アンダーフィル材及び該アンダーフィル材により封止する電子部品とその製造方法
JP6789495B2 (ja) アンダーフィル用樹脂組成物、電子部品装置及び電子部品装置の製造方法
CN101321799B (zh) 电子零件用液状树脂组合物及电子零件装置
JP5692212B2 (ja) 電子部品用液状樹脂組成物及びこれを用いた電子部品装置
JP7167912B2 (ja) 液状封止樹脂組成物、電子部品装置及び電子部品装置の製造方法
JP2015083634A (ja) エポキシ樹脂組成物、このエポキシ樹脂組成物を用いた電子部品装置及び電子部品装置の製造方法。
CN108192293A (zh) 电子部件用液体状树脂组合物及电子部件装置
JP2013028659A (ja) アンダーフィル用エポキシ樹脂液状封止材及びこれを用いた電子部品装置
WO2007061037A1 (ja) 電子部品用液状樹脂組成物及び電子部品装置
TWI481685B (zh) Adhesive for electronic parts
JP5277537B2 (ja) 電子部品用液状樹脂組成物及びこれを用いた電子部品装置
JP2007182562A (ja) 電子部品用液状樹脂組成物及び電子部品装置
JP2019083225A (ja) アンダーフィル用液状樹脂組成物、電子部品装置、及び電子部品装置の製造方法
JP5114935B2 (ja) 電子部品用液状樹脂組成物、及びこれを用いた電子部品装置
JP6286959B2 (ja) エポキシ樹脂組成物、電子部品装置及び電子部品装置の製造方法
JP6686433B2 (ja) アンダーフィル用樹脂組成物、電子部品装置及び電子部品装置の製造方法
JP2018123340A (ja) アンダーフィル材及び該アンダーフィル材により封止する電子部品とその製造方法
JP2015054952A (ja) エポキシ樹脂組成物、電子部品装置及び電子部品装置の製造方法
JP2017028050A (ja) アンダーフィル材及びそれを用いた電子部品装置
JP2019081816A (ja) アンダーフィル用液状樹脂組成物、電子部品装置、及び電子部品装置の製造方法
JP7715983B2 (ja) アンダーフィル用液状樹脂組成物、電子部品装置、及び電子部品装置の製造方法
JP7095724B2 (ja) アンダーフィル用樹脂組成物、電子部品装置及び電子部品装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090608

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110928

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111004

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120508

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130219

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130304

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160329

Year of fee payment: 3