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JP2008110955A - 大根乾燥製品・脂質代謝改善剤、およびこれらの製造方法 - Google Patents

大根乾燥製品・脂質代謝改善剤、およびこれらの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 加水すると生鮮の大根を磨りおろしたときの辛味を有する風味を復元する乾燥製品を製造すること。および、このような乾燥製品を脂質代謝改善剤として利用すること。
【解決手段】 大根に糖類を含浸させてから60℃以下で水分率10%以下に乾燥するが、3mm以下にスライスして50℃以下で30時間以内に水分率10%以下に乾燥する。さらに、かくして得られる大根乾燥製品を製剤化して脂質代謝改善剤として投与する。
【選択図】なし

Description

本発明の目的の一つは生鮮の大根の風味を保持する大根の乾燥製品と、およびそれらの製造方法に関する。本発明の他の目的は前記の、生鮮な大根の風味を保持する乾燥製品を主成分とする、肝臓、および骨格筋中の脂肪酸の酸化分解促進効果を有することを特徴とする脂質代謝改善剤と、それらの製造方法に関するものである。
油菜科の野菜は生鮮のまま細かく切断したり磨砕する等して細胞レベルで損傷を与えると配糖体であるグルコシノレイト類が細胞内に存在する加水分解酵素であるミロシナ−ゼにより糖部分が解離してイソチオシアネイト類の生成することは既に広く知られている。このようにして生成するイソチオシアネイト類には種々の生理活性が知られているが、最も身近なものは特有の刺激的な味・臭気である。例えばワサビ、芥子、クレソン、大根等は生鮮品を細切したり磨砕して料理に添えて薬味として用いることが広く行なわれている。
イソチオシアネイト類にはこのような官能的な特性だけでなく薬理的効果も既によく知られている。イソチオシアネイト類には強い抗微生物作用がある。(例えば非特許文献1)さらに、最近になってイソチオシアネイト類には化学予防剤としての癌予防効果(例えば非特許文献2)、神経細胞分化誘導(例えば非特許文献3)、肝臓での解毒酵素誘導作用(非特許文献4)等が次々に発見され食物由来の生体機能性成分として俄に注目を集めつつある。
一方で油菜科野菜類に含まれるイソチオシアネイト類は多種多様である。芥子やワサビの揮発性の刺激性物質の主成分はアリルイソチオシアネイトであることは古くから知られていたが、キャベツ・クレソンにはベンジルイソチオシアネイトとフェネチルイソチオシアネイト、ブロッコリにはスルフォラファン(4−メチルスルフィニルブチルイソチオシアネイト)、ワサビの非主要成分としての6−メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネイト、大根の4−メチルチオ−3−ブテニルイソチオシアネイト、白芥子のオキシベンジルイソチオシアネ−ト等の存在が明らかにされている。(例えば非特許文献3、5、6)
これらの食物由来のイソチオシアネイト類は反応性に富み安定ではない。イソチオシアネイト類はアミン類、メルカプタン類等の求核試薬と速やかに反応して各々チオウレア誘導体、ジチオカルバミン酸誘導体を形成するし、イソチオシアン酸基自身も転移したり加水分解してイソニトリル、ニトリル、種々の含硫有機化合物に変化する。
それでも、構造的に単純なアルキル、アルケニル、アリ−ルアルキル基を有するイソチオシアネイト類は比較的安定で、これらを含む食品の乾燥品やペ−スト、磨砕物の冷蔵品の形態で保存可能な食品とすることができる。例えば粉ワサビ、練りワサビ(ペ−スト)、練り芥子(ペ−スト)等が市販されていることは周知のとおりである。しかし、複雑な構造を有するイソチオシアネイト類、例えばメチルチオスルフィニル基を有するイソチオシアネイト類は極めて不安定であり、これらを充分量含有する乾燥品や冷蔵品として市販されている商品は本発明者の知るがぎりにおいて皆無である。ただし、冷凍状態では比較的安定で、大根おろしの冷凍品が市販されている。
このような不安定なイソチオシアネイト類を含有する製品の保存性を向上させるための技術が種々提案されている。その一つは製品中に含まれるイソチオシアネイト類を種々の糖類を添加することにより安定化し乾燥品ないしは冷凍品とすることである。(例えば特許文献1,2,3,4,5)
他方で、野菜類の加工工程の工夫による安定化技術も提案されている。特許文献6,7には油菜科野菜のカットサイズを工夫してブランチングし乾燥・粉末化する技術が開示されている。しかし、本発明者等は不安定な4−メチルチオ−3−ブテニルイソチオシアネイトがその辛味・刺激成分の主成分である大根についてこの技術を追試したが、よい結果は得られなかった。
次に特許文献8には辛味の特に強い辛味大根と呼ばれる品種について急速凍結してから凍結乾燥する技術が提案されている。これについても本発明者等は追試を試みたが所期の効果は得られなかった。
さらに、特許文献9は冷凍大根おろしの製造について酸の添加を提案するが、酸の添加はpHを低下させ大根本来の味・風味を損なうという根源的な欠陥を内包する。
酸化防止剤の添加は食品の安定化に広く応用される技術であり、特許文献10は乾燥大根おろしの製造について酸化防止剤として一般的なビタミンEを添加して凍結乾燥する技術を提案するが、本発明者等の追試の結果では芳しい効果は得られなかった。別に特許文献11は冷凍大根おろしの製造について類似の記述を提案している。
別に、特許文献12は大根の磨砕物からジュ−スのみを分離して急速凍結して辛味成分を保持する技術を提案している。しかし、この方法はいわゆる大根おろしの加工には食感に重要な役割を果たすパルプ成分が除去されるので、明らかに不適である。
以上の既存の油菜科野菜類の加工品のイソチオシアネイト類の保持に関する特許技術を概観すると、原料を磨砕する等して含有されるグルコシノレイト類に野菜自身のミロシナ−ゼを作用させてイソチオシアネイト類に変換し、生成するイソチオシアネイト類を安定化に着目する技術がほとんどであることが知られる。唯一、特許文献6,7は磨砕せずに相当程度の大きさに切断しグルコシノレイト類をイソチオシアネイト類に変換しない状態で乾燥するものであるが、前述のとおり本発明者等の追試ではこのようにして調製した乾燥品に加水しても所期の、充分量の辛味・刺激臭は得られなかった。
本発明者等は大根の乾燥品を製造するにおいて有用成分であるイソチオシアネイト類を充分量保持する製品を調製する方法を種々模索した。モデルケ−スとして従来、原料植物含有成分を変質させず、良好に保持したまま乾燥できると言われてきた一般的な凍結乾燥技術を不安定な4−メチルチオ−3−ブテニルイソチオシアネイト(MTBITC)が辛味・刺激臭の主成分である大根おろしの乾燥品の調製に適用したが、ことごとく失敗に帰した。ここに言う一般的な凍結乾燥技術とは、原料を急速凍結すること(厚み2cm以下にして−30℃以下のエアブラストあるいはセミエアブラストで凍結)、次に高真空下(1Torr以下)を保持して乾燥棚温度60℃以下で20時間以内に水分率5%以下にまで乾燥することを言う。一つの方法は大根を磨砕してから凍結乾燥する方法であった。原理的に考えると原料の磨砕工程でグルコシノレイト類の過半はイソチオシアネイト類に変換され、高真空下で長時間乾燥する凍結乾燥法では揮発性の高いイソチオシアネイト類はほとんどが乾燥過程中に揮散してしまって乾燥食品中に残留できないことが首肯ける。他の方法は原料を磨砕せずに適当なサイズの切断に止め、これを凍結乾燥してから適当に粉砕する方法であった。この場合には原料の損傷は軽微であるのでミロシナ−ゼの活性化は制限され、グルコシノレイト類のほとんどはイソチオシアネイト類に変換されずにそのまま残留し、乾燥品に加水すればミロシナ−ゼが活性化されて残留するグルコシノレイト類からイソチオシアネイト類への変換が起こるはずであるが、これも期待外れに終わった。原理的考察ではおそらく凍結および/または乾燥過程で蛋白質である酵素のミロシナ−ゼが変性して失活してしまうか、凍結により原料の細胞構造が損傷を受けてミロシナ−ゼが活性化し、凍結および/または乾燥過程中にグルコシノレイト類が徐々にイソチオシアネイト類に変換し凍結乾燥されるに従って揮散してしまったものと推測された。
食品の乾燥技術として凍結乾燥と並んで汎用されるのは天日、熱風、冷風乾燥法であるが、大根を裁断してこれらの乾燥に付す場合には乾燥品には辛味・刺激臭は全く消失し、生鮮の大根とは風味を著しく異にする、日本の伝統食品として著名な切干し大根となることは周知のとおりである。このような技術をイソチオシアネイト類を保持する大根類の乾燥製品の製造に適用した例は本発明者等の知るかぎりにおいて皆無である。また、切干し大根の製造では黄色〜茶褐色の着色が頻発するが(例えば特許文献13)が、この主要な原因の一つはMTBITCが大根中の種々の成分と反応することによる着色物質の生成と考えられている。(例えば特許文献9,非特許文献7,8)このことは切り干し大根の製造過程においてグルコシノレイト類(GSLs)からイソチオシアネイト類(ITCs)が逐次生成し分解していることの証左であると理解される。
近年、脂質代謝異常と動脈硬化・狭心症・心筋梗塞・脳血栓・脳梗塞・大動脈瘤等の疾患との関係が解明されてきており、従来、脂質代謝の指標として血清トリグリセライド(TG)、LDL、HLD等が用いられている。近年の研究から、レムナントやレプチン等が冠状動脈疾患等の病態と深く関連していることが明らかとなり、脂質代謝を改善しこれらの危険因子を低下させることが望まれている。また、これらの危険因子のいくつかは体脂肪(特に内臓脂肪)から分泌されることが知られ、基本的には体脂肪を低減することが重要である。
レムナント様リポ蛋白(RLP/レムナント粒子、あるいは単にレムナントと呼ばれる)はカイロミクロン(CM)や超低比重リポ蛋白(VLDL)等のトリグリセライド高含有リポ蛋白の血中での中間代謝物である。RLPは血管壁に取り込まれ易くRLP中のコレステロ−ルが血管壁に蓄積しリポ蛋白レベルにおいて低比重リポ蛋白(LDL)と同様に動脈硬化の発現に強く関与しているとも報告されている。従ってRLPの低下は動脈硬化予防に重要である。
レプチンは主に脂肪組織が分泌するホルモンで視床下部に存在するレプチン受容体を介して摂食抑制作用を現わし肥満や血清脂質の制御に関与する。特に体脂肪に対してその燃焼促進作用等を介して脂質の分解を促進し体脂肪や血清脂質の調節を行なうことが報告されている。血清レプチン濃度は生理状態に応じて変化する。体へのエネルギ−蓄積が充分なとき血清レプチン濃度は上昇して食欲は低下し脂肪組織での脂肪分解が進む。不充分なときは低下して食欲抑制が解除され脂肪分解は低下し体脂肪蓄積状態を維持しようとする。(非特許文献9)しかし、肥満等の脂質代謝異常が持続すると血清レプチン濃度が上昇しレプチン本来の作用が示されなくなり(レプチン抵抗性)、この場合には血清レプチン濃プ度を低下させてレプチンの作用を円滑に発現するようにする必要がある。従って、血清レプチン濃度を低下させレプチン抵抗性を解除することは肥満や動脈硬化等の脂質代謝の関与する疾病の予防・治療に重要となる。
脱共役とは生体内の酸化的リン酸化において電子伝達で発生したエネルギ−がATP合成反応にリンクしないことを言い、ATP合成に使用されるべき化学エネルギ−が熱エネルギ−に変換する点で重要な生体機能の一つである。このような観点から多くの脱共役剤が見出され、例えば生体内のミトコンドリアに存在する脱共役蛋白(UCP)が知られている。既に魚油等にこのUCPの発現誘導作用が認められている。(非特許文献10)
ITCsの多くは揮発性・刺激性があり抗微生物活性や動物・昆虫に対する忌避作用を発現することはよく知られている。中でもベンジルイソチオシアネイト(BITC)、フェネチルイソチオシアネイト(PEITC)、スルフォラファン(SF)等は化学予防剤として注目され、抗癌活性、ないしは発癌抑制作用が詳しく研究されている。
大根もアブラナ科植物でありMTBITCを豊富に含有する。日本の大根の総ITCsの95%以上をMTBITCが占めると言われ、日本の大根を磨り下ろしたときの特有の辛味や刺激臭はMTBITCに負うものとされている。(非特許文献11)アブラナ科野菜の中でMTBITCを多量に含むのは大根だけで、この意味で大根はアブラナ科野菜の中で特殊な地位を占めている。
MTBITCは構造中にイソチオシアネイト基とチオエノ−ルメチルエ−テルの二つの活性基を有するためBITC、PEITC、SF等に比べると極めて不安定で水と反応して分解し、その刺激臭や辛味を喪失する。(非特許文献12)このためMTBITCを効率的に抽出することは困難でこの化合物の生理作用についてはわずがに抗微生物作用と大根のスプラウトであるカイワレ菜の光屈曲性への関与が知られているに過ぎない。
また、MTBITCの不安定さも一因となり、MTBITCないしはその前駆体のGSLsであるグルコラファサチン(GLPT)を安定的に保持し、加水により円滑にMTBITCを生成する乾燥食品を製造することは至難であった。本発明者等は鋭意の研究の結果、GLPTを高濃度・安定的に保持し、加水すれば数分間で充分量のMTBITCを生成する乾燥大根製品の製造に初めて成功し、乾燥食品に関する本発明の一部を完成したが、これの結果物としての乾燥大根は加水すると数分間で強い、大根おろし様の辛味・刺激的風味を発生することから、充分量のGLTPを保持し有効にMTBITCを発生することが確認された。
非特許文献13によれば市販の青首大根から調製した大根おろしには200μ〜300μモル/100g(32〜48mg%/MTBITC換算重量)程度のITCsを含む。一般的な大根の含水率は五訂日本食品標準分析表によれば約95%であるので、例えば水分率5%の乾燥大根を調製した場合の濃縮率は100÷{100×(1−0.95)+(1−0.95)×[100×(1−0.95)]/0.95}=19.00であり、これに先の一般的な青首大根のITCs含量を掛けると3800〜5700μモル/100g(608〜912mg%/MTBITC換算重量)程度のITCsが乾燥製品に含まれるはずであるが、乾燥製品を調製する工程でのロスが当然に考えられる。後述する実施例1の方法により生鮮大根から調製される乾燥裂品(DR)をわずかにしか、あるいはほとんど辛味を発現しない凍結乾燥により製造した乾燥大根製品で2/3に希釈した乾燥製品に2倍量程度の水を加えると生鮮の大根おろしに比肩しうる程度の辛味・刺激的風味が再現されるので、少なくとも(32〜48mg%)×(1+2)×3/2=150〜220mg%/MTBITC換算量程度のITCsが実施例1の方法で調製される乾燥大根製品(DR)に含まれるものと推測される。しかしここで、重要なのは数倍程度の加水すれば生鮮大根おろしに比肩しうる辛味・刺激的風味を再現しうる乾燥大根製品は本発明が以下に述べる有用な生理活性を発現すると言う事実であろう。
大根の生理活性の探索は大根のプラウトであるカイワレ菜について行なわれ始めている。カイワレ菜には大根とは異なりGSLsとしてグルコラフェニンが多く含まれミロシナ−ゼにより加水分解されるとITCsであるグルコラフェンを発生する。このものはSFに化学構造が類似するため化学予防剤としての機能が研究され始めている。(特許文献14、非特許文献14)他の文献はカイワレ菜の乾燥品をネズミに投与して血糖や血清・肝臓の脂質代謝への作用を吟味している。(非特許文献15)しかし、大根とカイワレ菜のITCs組成は非特許文献14に詳細に述べられているように大いに異なり、カイワレ菜のデ−タから容易に大根およびその乾燥製品の機能性を類推することは不可能である。実際、本発明者等の文献調査の範囲では大根乾燥製品の脂質代謝機能に関する作用についての研究例は検出できず、特許文献調査においてもこの分野の機能性・生理作用に言及するものは検出できなかった。
特開平11−215965号公報 特開2001−136930号公報 特開2005−6579号公報 特開2005−160314号公報 特開2002−34445号公報 特開2004−514456号公報 特開2004−329006号公報 特開2002−262823号公報 特開2001−61406号公報 特開2003−325126号公報 特開2004−350662号公報 特開2000−342216号公報 特開平6−169688号公報 特開2005−206495号公報 日本食品工業学会誌Vol.40(10)743〜746(1993) Mutation Research Vol.555(2004)191〜202 食品工業Vol.48(8)63〜65(2005) http://agri.mine.utsunomiya−u.ac.jp/hpj/deptj/chcmj/jfoodchem/shokubake/theme/GSL_01/htm(2005/07/12) J.Agric.Food Chem.Vol.49 5755〜5760(2001) 日本食品事典 400 医歯薬出版(株)第2版(昭和53年第4刷) Agric.Biol.Chem.Vol.54(3)605〜611(1990) Agric.Biol.Chem.Vol.54(3)613〜617(1990) Int.J.Med.,Vol.245,643〜746(1999) J.Agric.Food Chem.,Vol.46,1225(1998),191〜202 J.Japan Hort.Sci.,Vol.59(3)551(1990) Biosci.Biotech,Biochem.,Vol.63,216(1999) 東北農業研究第54巻169(2001) J.Agric.Food Chem.,Vol53,9890(2005) Phytotherapy Research,Vol.20,274(2006)
発明の解決しようとする課題
本発明は目的の一つは加水・復元時に大根の風味・辛味の主成分であるイソチオシアネイト類、特に4−メチルチオ−3−ブテニルイソチオシアネイト(MTBITC)を相当量含有する大根乾燥製品とその製造方法を世に提供せんとするものである。
さらに、本発明の他の目的は副作用がなく、安全で、健康志向食品や医薬品として有用な体脂肪低下作用、RLP低下作用、レプチン抵抗性改善作用、UCP発現誘導作用、β酸化亢進作用、TG合成抑制作用等を有する脂質代謝改善剤としての大根乾燥製品の配合・機能・用途にあり、このような有用な属性を有する脂質代謝改善剤を具体的に実現し世に提供することにある。
課題を解決するための手段
本発明者等は種々の乾燥方法を適用して目的とする、加水復元時に充分量のMTBITCを発現する乾燥製品の調製を試み、次のような構成を有する乾燥製品、および製造方法を採用する場合には所望の乾燥製品の得られることを知った。その一つの方法は生鮮時に大根に糖類を含浸させてから乾燥する方法であって、次の工程による。
A.必要ならば原料を乾燥に適する大きさに裁断する。(磨砕してはならない)
B.原料に糖を含浸させる。
C.原料を凍結させることなく60℃以下で水分率10%以下にまで乾燥する。
D.所望により乾燥品を粉砕する。
本発明の別の製造方法は糖類を用いることなく、乾燥条件を調整し、比較的短時間に乾燥するものであって次の工程による。
A’.原料を以下の乾燥に適するようにスライスする。
B’.スライスした原料を凍結させることなく、雰囲気温度50℃以下で乾燥する。
C’.10時間以内に雰囲気温度50℃以下で水分率40%以内にまで乾燥し、さらに50℃以下で20時間以内に水分率10%以下にまで乾燥する。
D’.必要ならば乾燥品を粉砕する。
本発明者はこのようにして製造される乾燥製品に加水すると数分間のうちにいわゆる大根おろし様の、充分な辛味・刺激臭を再現できることを確認した。
本発明に言う大根類には青首大根の系統、白上がり大根の系統、しぼり大根の系統、辛味大根の系統種、聖護院大根等の野性種・栽培種がある。
本発明に言う乾燥に適する状態とは厚みが5mm以下、好ましくは数mm程度の状態を言う。特許文献6,7に記載されているように原料の生理活性を破壊しない程度の短時間のブランチング処理を行ない、急冷して殺菌処理を行なう技術も援用できる。
本発明に言う糖類としてブドウ糖、麦芽糖、ショ糖、キシリト−ル、マニト−ル、ラクチュロ−ス、乳糖、トレハロ−ス、フラクトオリゴ糖、マルチト−ル、パラチノ−ス、エリスリト−ル、結晶性オリゴ糖、デキストリン類、シクロデキストリン類等の単糖類、少糖類、多糖類、糖アルコ−ル類等を例示できる。糖類は単独でも任意に組合せて用いることもできる。本発明の乾燥品を食用に供する場合には甘味の少ない糖類を用いることが好ましく、本発明の乾燥品を粉砕して使用に供する場合には乾燥状態で結晶性の高い糖類を用いることが好ましく、特に微粉状態にまで粉砕する場合には乾燥状態において粉砕可能な程度の硬さになるように糖を含浸することが好ましい。また、本発明者等の実験結果では特に大根乾燥品の調製ではシクロデキストリン(例えば日本食品化学工業のセルデックスSL−20)は乾燥製品での大根特有の臭気を抑制する効果が認められた。さらに、大根の他の有用な生理活性物質であるジアスタ−ゼ(アミラ−ゼ)も本発明の製造方法を採用する場合には良好に活性を保持することも確認され、本発明の製造方法によれば他の酵素類も同様に活性を充分に保持しうるものと推測された。
本発明において原料への糖類の含浸はこれらの糖類溶液への浸漬、あるいは原料への糖類の振り掛け(振り掛ける場合には原料から滲出する液汁により部分的に糖の高濃度溶液が生成する)により実施できる。糖液を用いる場合には通常5〜60%、好ましくは10〜50%濃度の液を用いる。この場合にいわゆる真空含浸法を援用することもできる。真空含浸法とは糖類、あるいはその溶液と原料を接触させた状態で雰囲気を減圧と常圧状態へと変換させて圧力変化により原料内部の浸透を促進する方法である。通常は減圧/常圧の状態変化を複数回実施する。また、糖液を適度に加温すると糖の浸透は早まるがミロシナ−ゼの失活しない温度に止めるべきことは言うまでもない。原料と糖液の比率は原料が糖液に完全に沈下する程度にまで加えるのが通常であるが、適度に振動・撹拌を加える場合には必ずしも沈下状態は必要ではない。このことは振り掛け法を用いる場合にも言える。浸漬に代えて糖液を噴霧する技術も援用できよう。乾燥前に余剰の糖液を自然落下、あるいは遠心分離等により除去することは通常技術の範囲である。
本発明の一つの製造方法において、乾燥とは糖類を浸漬させた原料を60℃以下の温度で脱水することである。もっとも、各原料の種類・栽培方法・成長度・収穫後の取り扱い状態・裁断の有無と程度・糖液処理の状態等により生理的条件が異なるため、乾燥後のイソチオシアネイト類の残存(発生)濃度、褐変等の変質、乾燥時間とコスト等を総合的に勘案して個々に最適乾燥条件(方法・温度・時間等)を決定すべきことは言うまでもない。乾燥方法としては天然の通風、人工の通風、冷風、熱風等を適用できる。温度上昇を制御するかぎりにおいて振動、超音波、電磁波、(振動)磁界、赤外線、遠赤外線等を照射して乾燥を促進することも無論許容されうる。また、通風に代えて密閉状態での乾燥剤による脱水・乾燥も適用できる。乾燥剤としてはライム、シリカゲル、ゼオライト、アルミナ、ベントナイト、セメント、乾燥白土や粘土、珪藻土、塩化カルシウム、塩化リチウム等の固体の他、硫酸、塩類の高濃度溶液等を用いることもできる。乾燥剤による脱水と通風による乾燥を併用ないしは連続適用することもできる。乾燥は水分率が10%以下、好ましくは5%以下になるまで行なう。乾燥品は所望により粉砕する。粉砕時の摩擦熱により60℃以上になることは回避するのが賢明である。
本発明の他の乾燥方法は乾燥条件の調整により大根に糖類を含浸させることなく、比較的急速に乾燥させることにより加水復元時の大根に特有の辛味を呈する風味を呈する大根乾燥製品を製造する。この場合に急速な乾燥を実現するために大根をスライスするが、厚みを3mm以下、好ましくは1〜2mm程度にスライスすることが好ましい。
乾燥条件としては原料を凍結させることなく、乾燥初期の比較的水分の多い状態では乾燥雰囲気50℃以下で、10時間以内、好ましくは5時間以内に水分率40%以下に乾燥し、さらに20時間以内、好ましくは10時間以内に雰囲気温度50℃以下で水分率10%以下、好ましくは5%以下に乾燥する。このような急速な乾燥を実現するには前述のスライス厚を薄くすることと、乾燥雰囲気の相対湿度を低く保持することにより実現可能となる。さらに、同一の相対湿度であっても通風状態で乾燥するとさらに短時間で乾燥できることは食品乾燥分野の技術者にとっては常識である。かくして、低い乾燥雰囲気相対湿度を実現する必要が生じるが、本発明では相対湿度として50%以下、好ましくは40%以下を維持することが好ましい。ただし、乾燥初期(乾燥開始から数時間)は原料大根からの水分蒸発が著しいので一時的にこれを上回ることはやむをえない。
このような低相対湿度はいくつかの方法で実現可能である。ひとつは乾燥剤の使用である。乾燥剤の詳細については既に記述した。他の方法は除湿装置を乾燥装置に併用することである。原理的には乾燥を完全、またはほぼ密閉状態で実施し、乾燥雰囲気の全部あるいは一部を強力に冷却した熱交換器(フィン、パイプ、プレ−ト等)に接触・結露させ、析出した水を強制的に乾燥装置系外に排出するか、氷結させて氷として不働化することにより実施可能である。もっとも、原料からは水分が絶えず蒸発するので、蒸発負荷と水分除去能力とのバランスを計る必要があるが、所与の除湿能力を有する乾燥機に対しての適正な原料負荷量は自ずから決定することができる。場合によっては乾燥剤を用いる方法と除湿装置を用いる方法を同時使用し、あるいは部分的に切り替えて乾燥することもできる。どちらの方法であっても本発明が要求する短時間での乾燥を実現するためには、さらに乾燥雰囲気の強制的循環、すなわち通風を付加することが好ましい。この製造方法でも充分なジアスタ−ゼ活性の保持が確認され、他の酵素類も充分な活性を保持していると推測された。
かくして異なる二つの製造方法で製造される大根乾燥製品のいずれも加水すれば生鮮の大根の風味を復元する乾燥食品として利用でき、粉砕して粉末とし加水すれば生鮮の大根おろし様の辛味のある風味と食感を復元する乾燥食品として利用できる。かくして本発明の大根乾燥製品が一般的な乾燥食品、および薬味・トッピング・風味改良等を目的とした加工食品として、さらには調味料・香辛料として使用することができる。なお、一般的にミロシナ−ゼ活性はビタミンCの添加によれ上昇することが知られているので、本発明の大根乾燥製品にビタミンCを添加することも許容される。添加量は1/100〜1/10%オ−ダ−程度で充分であり、前処理時に添加してもよい。
さらに、本発明の大根乾燥製品は脂質代謝改善剤の主成分として供することができる。通常、本発明の脂質代謝改善剤に関わる大根乾燥製品は製剤化・投与・摂取の便宜から粉末形態が基本的と考えられる。しかし、経口で摂取する場合にはチップ状、微細ダイス状、不定形の細片等他の形態であっても構わない。
本発明の脂質代謝改善剤の製剤としては粉末、細片、錠剤、丸剤、ハ−ドカプセル剤、ソフトカプセル剤、懸濁剤等の剤形を例示しうる。
本発明の脂質代謝改善剤に使用するに前記の糖類を含む乾燥製品であってもよいし、糖類を含まない製品であってもよく、場合によっては他の賦形剤・希釈剤・安定剤・結合剤等を含有している乾燥製品であってもよい。また、製剤化するについて適宜に賦形剤・希釈剤・安定剤・結合剤等を添加することもできる。しかし、大根乾燥製品中のGLPTはMTBITCに転換して湿気により分解されるので、長期保存を目的とした製剤であって不必要に水を含むものは不適当と考えられる。
本発明の脂質代謝改善剤は主成分が一般的な食材である大根の乾燥製品であるため通常の服用量での毒性は考えられず、大量服用の場合で副作用が例え認められても極めて弱いものと期待できる。本発明の脂質代謝改善剤には本発明者等の実験によれば体脂肪低減作用、肝臓および骨格筋の脂質代謝遺伝子発現誘導作用、UCP発現誘導作用、肝臓でのTG合成抑制作用、血清PLP低下作用、レプチン抵抗性低下作用、血清TG低下作用、血清HDL−コレステロ−ル改善作用等が検出され、全体として脂質代謝亢進作用、脂質代謝改善作用を発現することが確認された。
本発明の脂質代謝改善剤をヒトに投与する場合にはDGとして通常大人一人当たり0.1〜25g/day、好ましくは0.1〜10g/dayを1ないし数回に分割して摂取することが好ましい。
本発明の脂質代謝改善剤の剤形としては特に制限はないが、例えば散剤・顆粒・カプセル剤・丸剤・錠剤・懸濁剤や乳剤での経口投与が例示される。上記の各種剤形には製剤に一般的に使用される賦形剤・崩壊剤・結合剤・滑沢剤・界面活性剤・アルコ−ル類・高分子化合物・甘味剤・矯味剤・呈味剤・酸味剤・香料等を添加・配合することができる。また、協力剤、合剤として他のRLP低下剤・レプチン抵抗性改善剤・UCP発現誘導剤・β酸化亢進剤・TG合成抑制剤等を配合することもできる。後述する実施例に明らかなように、本発明の脂質代謝改善剤に加水して長時間経過前に投与ないしは摂取する場合には脂質代謝改善作用を発現する場合がある。本発明の主要な配合成分となる大根乾燥製品の経口投与様医薬品への配合割合は、医薬品の用途・形態によっても異なるが、一般に0.05〜100%、好ましくは1〜50%である。
本発明の脂質代謝改善剤を食品として投与する場合には加工食品の種類に特に制限はなく、長期の保管を目的とする加工食品においてはGLPTが長期に安定的に保持できること、調製してすぐに、あるいは短時間のうちに摂取する加工食品ないしは調理では摂取時において充分量のGLPTが保持されていればよい。加工・調理においてミロシナ−ゼが熱・酸・アルカリ・アルコ−ル等により失活し加水、あるいは口中での咀嚼による唾液との混合でGLPTがMTBITCに分解されなくても、腸内細菌によりGLPTからMTBITCが生成すると期待される。GSLsの腸内細菌によるITCsへの変換可能性と生体内への吸収については一般的に同意されている学説である。
食品としての形態にはカプセル・錠剤・顆粒・粉末の他、クッキ−・乾パン・油性スプレッド・チョコレ−ト・ショ−トニングミックス・飴・シェイク・ネクタ−・ジュ−ス・ソフトドリンクス等が例示されるが、乾燥大根製品の配合量は0.05〜100%、好ましくは0.5〜80%である。
本発明者等は加水すると充分な辛味を発現する大根乾燥製品を有効成分とする、小腸上皮に脂肪酸を滞留させることを特徴とする体脂肪低減作用、RLP低下作用、レプチン抵抗性改善作用、UCP発現誘導作用、β酸化亢進作用、TG合成抑制作用等を発現し血清中・脂肪組織・細胞レベルで脂質改善効果のある脂質代謝改善剤を提供せんとするものである。
以上のとおりに本発明の乾燥食品とその製造方法、および乾燥食品を主成分とする脂質代謝改善剤について説明したが、以下に実施例を示して本発明の実施の態様を極めて具体的に開示する。ただし、本発明の範囲はこれらのみに限定されるものではない。本明細書全体、および特許請求範囲の記載により提示される本発明の技術的思想の範疇に留まるものは本発明の範囲内に包含されることは言を俟たない。
市販の大根(青首種の系統)の先端部分から順次、約1.5mm厚にスライスした。400gをデキストリン(松谷化学のマックス1000)の30%溶液400gに浸漬した。80Torrと大気圧との圧力変換を6回実施した。余剰の糖液を除去してから金網に一層に並べて一昼夜室温(約25℃)で自然乾燥した。乾燥品をミキサ−で粉砕した。この乾燥製品に湯で溶いた澱粉とヨ−ドを添加するとヨ−ドの青紫色は消失しアミラ−ゼ活性が良好に保持されていることが確認され、ミロシナ−ゼも同様に活性を保持しているものと推測された。この乾燥粉末製品と別に常法の凍結乾燥法により調製した乾燥大根おろし(こだま食品(株)の商品)と2:1の比率で混合した。この乾燥製品3gに6gの水を加えると生鮮の大根おろしの辛味・刺激臭が発現し5分間以内に最大に達し、大根おろしとして通用する程度の辛味・刺激臭に達した。食感も生鮮の大根おろしに匹敵した。この混合乾燥品をポリ袋に封入して室温に保管すると3ケ月以上性能を保持した。
実施例1においてデキストリンに代えてトレハロ−スを使用し同様に大根を処理し同様の乾燥品を得た。
実施例1において結晶性フラクトオリゴ糖(明治フ−ドマテリアのメイオリゴ糖)を代用して大根を処理し同様の結果を得た。
実施例1においてデキストリンに代えてグラニュ−糖を代用して大根を処理し同様の結果を得た。
市販の青首大根を2mm厚にスライスした。金網に薄く並べ(5層程度/適度に手で掻き混ぜて間隙を作った)除湿機・加温器を内蔵しファンを装備した箱に収納した。除湿機とファンを作動させ、箱内の相対湿度をモニタ−しながら40℃2時間、35℃5時間、以後室温(20〜25℃)で乾燥した。1時間毎に大根スライスを適度に掻き混ぜて乾燥を均一化させた。最大相対湿度は70%近くに達したが、1時間経過以後は50%、3時間以後は40%以下を維持した。乾燥開始後4時間で水分率35%、10時間で9%に達した。デシケ−タに取り、酸化カルシウム粉末上で5時間脱水して水分率約4%にまで乾燥した。この乾燥スライスに水を加えて戻すと大根スライス様の味・風味・食感が復元した。また、復元品を口の中で30秒も咀嚼すると生鮮大根おろし様の非常に強い辛味が発現した。また、この乾燥スライスを粉砕して粉末とし3倍重量の水を加えて3分間放置して試食すると生鮮大根おろし様の、しかし生鮮の青首大根を磨りおろしたものよりもはるかに強い、辛味・刺激味を含む風味と味、および大根おろし様の食感が感じられた。
粉末酸化カルシウム50gを下部に収納したデシケ−タ中にマイクロファンを設置し、2mm厚にスライスした青首大根約10gを一層に金網に並べて密閉して室温(約25℃)で乾燥した。20時間後には完全に乾燥し水分率約5%となった。この乾燥製品は実施例5の製品と同様の特性を示した。
実施例1の乾燥大根粉末であって凍結乾燥大根粉末と混合する前の状態の製品(DR)を主成分として本発明の組成物である脂質代謝改善剤を調製できるが、効果の点から組成物中5〜100%、好ましくは15〜99%、さらに好ましくは40〜95%、最も好ましいのは60〜95%の含有比が推奨される。
SD系ラット(7週齢、雄)をショ糖13%・ラ−ド10%を含む30%の高脂肪の餌で飼育し、DRまたはDRの水を加えて室温に約1時間放置して辛味を消失させたものを再乾燥した粉末(N−DR)を0.84g/Kg体重、または1.67g/Kg体重の割合で純水に懸濁して与え29日間飼育した。屠殺し副睾丸脂肪・腎周囲脂肪・腸間膜脂肪を摘出して重量を測定した。対照群の脂肪重量を100とした。
Figure 2008110955
Wister系ラット(7週齢、雄)にDRまたはN−DRを0.84g/体重Kg、または1.67g/体重Kg実施例2のように投与して29日間飼育し解剖して肝臓右葉と腓腹筋を採取し常法によりRNAを採取しNothern blot法により脂質代謝関連(β酸化系)酵素(MCAD/medium−chain acyl−CoA dehydrogenasc)mRNAの発現量を測定した。
Figure 2008110955
この結果よりDR摂取により肝臓・骨格筋の脂質代謝関連酵素の遺伝子発現が促進され脂質代謝の亢進することが明らかになった。
ヒト肝臓由来培養細胞株HepG2を、またヒト骨格筋由来培養細胞株L−6を24時間培養後DR1gまたは2gを水10mlに添加し10分間放置後に遠心分離し上澄液をウシ血清アルブミン(BSA)錯体(500mM)で5倍希釈して添加しさらに24時間培養した。対照にはDRを添加しなかった。肝臓のUCP−1におけるmRNA量と骨格筋のUCP−3のmRNAのmRNA量を常法によりRT−PCR法で解析した。対照群の発現量を100とした。
Figure 2008110955
DR添加群で対照群に比べてヒト肝臓由来培養細胞株HepG2のUCP−1mRNA、およびヒト骨格筋由来培養細胞株におけるUCP−3mRNAの発現増加が観察され、特に2g添加群で顕著であった。この結果から肝臓UCP−1および骨格筋UCP−3の発現レベルはDR由来成分濃度の上昇により増加することが判明した。
ヒト肝臓由来培養細胞株HepG2をDoulbecco’s modified Eagle’s Medium(DMEM)培地で5%二酸化炭素存在下37℃で培養した。DR1gまたは2gを水10mlに添加し10分間放置後遠心分離し上澄液をウシアルブミン(BSA)錯体(500mM)で5倍に希釈し添加した。24時間後にPBSで洗浄後トリプシン処理してシャ−レより剥離した。Nile Red(100ng/ml)を含むHBSS中に懸濁し室温にて5分間以上インキュベ−トした後FACS解析した。平均蛍光強度よりTG合成量を相対値で求めた。(DR無添加を100)
Figure 2008110955
以上の結果よりDR由来成分によりヒト肝臓由来細胞の脂質代謝が亢進しTG合成が抑制されることが明らかになった。
血清TGが高めの成人男女10名にDRを300mg〜2g/dayコラ−ゲンカプセル充填の形態で1ケ月間服用させた。試験例と対照例のRLPへの効果を、初期値を100として相対値で示した。RLP量は抗アボB−100・抗アポA1モノクロナ−ル抗アフィニティ−混合ゲルで分画して得られた分画のコレステロ−ル量により定量した。
Figure 2008110955
以上の結果よりDRの日常的服用により血清RLPが低下し動脈硬化予防の可能性が推察される。
体格指数の高い男性7名、女性9名にDR300mg〜2g/dayをコラ−ゲンカプセルで1ケ月間服用させ前後の血清レプチン濃度を測定した。レプチン濃度はヒトのレプチンに対する抗体を用いる方法で定量し初期値を100とした相対値で示した。
Figure 2008110955
本発明の脂質代謝改善剤の血清レプチン低下効果が確認された。
体格指数の高い男性7名、女性9名にDR300mg〜2g/dayをコラ−ゲンカプセルで1ケ月間服用させ前後の血清TG濃度を測定した。TG濃度は酵素法(Triglyzim−600R”Eiken”,栄研化学)により定量した。初期値を100として相対値で示した。
Figure 2008110955
本発明の脂質代謝改善剤の血清TG低下作用が確認された。
血清TGの高い男性7名、女性7名にDR300mg〜2g/dayをコラ−ゲンカプセルで1ケ月間服用させ前後の血清HLD−コレステロ−ル濃度を測定した。HDL−コレステロ−ル濃度は酵素法(HDL−コレステロ−ルテストワコ−、和光純薬)により測定した。初期値を100として相対値で示した。
Figure 2008110955
本発明の脂質代謝改善剤の血清HDL−コレステロ−ル濃度上昇作用が確認された。
本発明は加工食品、調味料、香辛料、医薬、機能性食品、健康食品、中高年齢層の抗老化食品、医療用食品等の製造販売分野での利用可能性がある。

Claims (17)

  1. 加水すると生鮮大根を磨りおろした場合の、辛味を有する風味を復元することを特徴とする大根乾燥製品。
  2. 糖類を含有しないことを特徴とする請求項1に記載の大根乾燥製品。
  3. 糖類を含有したことを特徴とする請求項1に記載の大根乾燥製品。
  4. 糖類の濃度が10〜85%であることを特徴とする請求項3に記載の大根乾燥製品。
  5. 水分率が10%以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の大根乾燥製品。
  6. ビタミンCを1/100〜1/10%オ−ダ−添加したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の大根乾燥製品。
  7. 大根に糖類を含浸してから60℃以下で乾燥することを特徴とする大根乾燥製品の製造方法。
  8. 乾燥後において糖類が10〜85%含まれるように大根に糖類を含浸させることを特徴とする請求項7に記載の大根乾燥製品の製造方法。
  9. 大根を3mm以下にスライスし、乾燥雰囲気50℃以下で、10時間以内に水分率40%以下に乾燥し、さらに20時間以内に雰囲気温度50℃以下で水分率10%以下に乾燥することを特徴とする大根乾燥製品の製造方法。
  10. 乾燥剤を使用することを特徴とする請求項7〜9のいずれが1項に記載の大根乾燥製品の製造方法。
  11. 除湿装置を敷設した乾燥装置を使用することを特徴とする請求項7〜10のいずれが1項に記載の大根乾燥製品の製造方法。
  12. 通風することを特徴とする請求項7〜11のいずれが1項に記載の大根乾燥製品の製造方法。
  13. 加水すると生鮮大根を磨りおろした場合の、辛味を有する風味を復元する大根乾燥製品を主成分とすることを特徴とする脂質代謝改善剤。
  14. 大根乾燥製品に糖類を含有することを特徴とする請求項13に記載の脂質代謝改善剤。
  15. 大根乾燥製品に糖類を含有しないことを特徴とする請求項13に記載の脂質代謝改善剤。
  16. 製剤化することを特徴とする請求項13〜15のいずれが1項に記載の脂質代謝改善剤。
  17. 製剤化が散剤、顆粒、カプセル剤、丸剤、錠剤、懸濁剤、乳剤のいずれがひとつから選択されることを特徴とする請求項16に記載の脂質代謝改善剤。
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