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JP2008108009A - 基準電圧発生回路 - Google Patents

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JP2008108009A JP2006289257A JP2006289257A JP2008108009A JP 2008108009 A JP2008108009 A JP 2008108009A JP 2006289257 A JP2006289257 A JP 2006289257A JP 2006289257 A JP2006289257 A JP 2006289257A JP 2008108009 A JP2008108009 A JP 2008108009A
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貴仁 串間
Tomokazu Kojima
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】比較的周囲温度の影響を受けない、シリコンのバンドギャップ電圧以下の基準電圧を供給することが可能な基準電圧発生回路を提供する。
【解決手段】電流を発生する電流発生回路10と、電流発生回路10で発生した電流を電圧変換して基準電圧を発生する電流電圧変換回路20とを備える基準電圧発生回路であって、電流発生回路10は、電流発生回路10の周囲温度に応じて値が変化する電流を発生し、電流電圧変換回路20は、電流発生回路10で発生した電流が流され、電圧変換を行う抵抗26及び抵抗27を有し、抵抗26及び抵抗27のいずれか一方は、正の温度係数を持ち、抵抗26及び抵抗27のいずれか他方は、負の温度係数を持つ。
【選択図】図2

Description

本発明は、MOSトランジスタより構成された基準電圧発生回路に関する。
近年、基準電圧発生回路は、温度変化、電源電圧変化に影響しない安定基準電圧を提供するために利用されている。基準電圧発生回路には様々な種類の回路が存在するが、半導体材料のバンドギャップ電圧を利用したバンドギャップリファレンス回路がしばしば用いられている(例えば、特許文献1参照)。バンドギャップリファレンス回路は、半導体材料のバンドギャップ電圧特性を利用し安定な基準電圧を生成する。以下、バンドギャップリファレンス回路について説明する。
半導体材料のバンドギャップ電圧は絶対零度において物理定数であり、例えばシリコンのバンドギャップ電圧は約1.24Vを示す。半導体材料の温度が絶対零度から上がるにつれて、半導体材料のバンドギャップエネルギーは減少し負の温度係数が現れる。従って、P型半導体とN型半導体とを接合したPN接合の順方向バイアス電圧は、半導体材料の温度が上がるにつれて下がり、その減少率はPN接合の断面積及び使用されている半導体材料に依存する。その結果、同じ半導体材料からなり、異なるPN接合断面積を有する順方向にバイアスされた2つのPN接合では、各々のPN接合の温度が変化すると、異なる率で順方向バイアス電圧が変化する。バンドギャップリファレンス回路は、これらの順方向にバイアスされた2つのPN接合間の電圧関係を利用し、比較的温度に鈍感な基準電圧を出力する。
図8を用いて、バンドギャップリファレンス回路の動作を説明する。図8は、従来のバンドギャップリファレンス回路を用いた定電圧回路の回路図である。
バンドギャップリファレンス回路100は、図8に示されるように、電流発生回路14と電流電圧変換回路24とを有する。
電流発生回路14は、第一のカレントミラー回路を構成するPチャネルMOSトランジスタMP12及びMP13と、第二のカレントミラー回路を構成するNチャネルMOSトランジスタMN9及びMN10と、ダイオードD3及びD4と、抵抗値R10の抵抗15とを有する。ここで、電流発生回路14が発生する電流を求める。ボルツマン定数をk、絶対温度をT、電子の素電荷量をq、ダイオードD3及びD4の接合面積SをそれぞれS3及びS4とし、その面積比S4/S3をNとすると、PチャネルMOSトランジスタMP12及びMP13のドレイン・ソース間電流IP13は、
IP13=(1/R10)・(kT/q)・ln(N) ・・・(1)
で表される。
電流電圧変換回路24は、PチャネルMOSトランジスタMP14、抵抗値R11の抵抗16、ダイオードD5及び演算増幅器71を有し、電流発生回路14から供給された定電流IP13を電圧に変換する機能を持つ。
上記構成のバンドギャップリファレンス回路100では、電流電圧変換後の出力電圧を抵抗16とPチャネルMOSトランジスタMP14のドレイン端子とが接続されたノードから取り出すことができる。このノードの電圧を基準電圧(バンドギャップ出力電圧)Vrefとし、ダイオードD5の順方向電圧をVFとすると、基準電圧Vrefは、
Vref=(R11/R10)・(kT/q)・ln(N)+VF・・・(2)
で表される。
バンドギャップリファレンス回路100は周囲温度変化に対して安定であることを特徴とするため、次に周囲温度に対する基準電圧Vrefの変化について説明する。周囲温度Tに対する基準電圧Vrefの変化の関係式は、
∂Vref/∂T=R11/R10・(k/q)・ln(N)+∂VF/∂T・・・(3)
で表される。式(3)において、抵抗15及び16の抵抗値と、ダイオードD3及びD4の接合面積比Nの値とを適切な値に選ぶことによって、比較的温度の影響を受けない出力電圧としての基準電圧Vrefを得ることができる。すなわち、式(3)の右辺第二項のダイオードD5のPN接合に関係する負の温度係数を式(3)の右辺第一項のPN接合の差に関係する正の温度係数と釣り合わせることによって、温度の影響を受けない基準電圧Vrefを得ることができる。
この種のトランジスタ、ダイオードから構成される回路を設計する場合、トランジスタ、ダイオードの特性が使用するプロセスにより変化する。素子の特性がばらつくと基準電圧の安定性が損なわれる可能性がある。このため、電圧精度が要求される場合はヒューズトリミング回路構成による基準電圧の較正が必要となる。従って、図8の定電圧回路では、電流電圧変換回路24にヒューズトリミング回路45が接続されている。すなわち、抵抗値R12及びR13のトリミング抵抗17及び18が校正用の抵抗として設けられている。ヒューズトリミング後の電圧Vtrimは、演算増幅器71の出力電圧をVbgrとして、
Vtrim={R13/(R12+R13)}・Vbgr ・・・(4)
で表される。ここで、演算増幅器71はインピーダンス変換素子であり、基準電圧Vrefと出力電圧Vbgrとは演算増幅器71のオフセット電圧を除くと同じ値を示す。その結果、抵抗17及び18の抵抗値を可変とすることで、プロセス変動によるばらつきを校正し、また基準電圧Vref以下の電圧を出力させることができる。このとき、演算増幅器71の出力電圧Voutは、
Vout=Vtrim={R13/(R12+R13)}・{(R11/R10)・(kT/q)・ln(N)+VF}・・・(5)
で表される。
なお、図8の定電圧回路では、出力電圧Vtrimを次段に伝えるためにインピーダンス変換器としての演算増幅器72が設けられている。しかし、次段回路の入力インピーダンスが十分高い場合には演算増幅器72が設けられなくてもよい。
特開平11−45125号公報
ところで、図8に示すようなバンドギャップリファレンス回路を用いた従来の定電圧回路においては、基準電圧Vrefはシリコンのバンドギャップ電圧にほぼ固定される。従って、シリコンのバンドギャップ電圧以下の電圧を取り出すために、演算増幅器71及び72や抵抗17及び18等が設けられる。その結果、定電圧回路のレイアウト占有面積が大きくなってしまう。
そこで、本発明は、上記の問題を解決すべくなされたものであり、比較的周囲温度の影響を受けない、シリコンのバンドギャップ電圧以下の基準電圧を供給することが可能な基準電圧発生回路の提供を目的とする。
上記目的の達成を図るために、本発明の基準電圧発生回路は、電流を発生する電流発生回路と、前記電流発生回路で発生した電流を電圧変換して基準電圧を発生する電流電圧変換回路とを備える基準電圧発生回路であって、前記電流発生回路は、該電流発生回路の周囲温度に応じて値が変化する電流を発生し、前記電流電圧変換回路は、前記電流発生回路で発生した電流が流される第一の抵抗体及び第二の抵抗体を有し、前記第一の抵抗体及び第二の抵抗体のうち、一方は正の温度係数を持ち、他方は負の温度係数を持つことを特徴とする。ここで、前記電流発生回路は、第一のノードと接地ノードとの間に直列に接続された第一のダイオードと、第二のノードと接地ノードとの間に直列に接続された第二のダイオード及び第三の抵抗体と、電源ノードと前記第一のノード及び第二のノードとの間に直列に接続され、前記第一のノードの電位と前記第二のノードの電位とを等しくするように制御するフィードバック回路とを有し、前記電流電圧変換回路は、さらに、基準電圧を発生する基準電圧ノードと電源ノードとの間に直列に接続され、前記電流発生回路で発生した電流が入力される入力回路を有し、前記第一の抵抗体は、前記基準電圧ノードと第三のノードとの間に直列に接続され、前記第二の抵抗体は、前記第三のノードと接地ノードとの間に直列に接続されてもよい。
また、本発明は、電流を発生する電流発生回路と、前記電流発生回路で発生した電流を電圧変換して基準電圧を発生する電流電圧変換回路とを備える基準電圧発生回路であって、前記電流発生回路は、該電流発生回路の周囲温度に応じて値が変化する電流を発生する回路であって、第一のノードと接地ノードとの間に直列に接続された第一のダイオードと、第二のノードと接地ノードとの間に直列に接続された第二のダイオード及び第三の抵抗体と、電源ノードと前記第一のノード及び第二のノードとの間に直列に接続され、前記第一のノードの電位と前記第二のノードの電位を等しくするように制御するフィードバック回路とを有し、前記電流電圧変換回路は、第四のノードと電源ノードとの間に直列に接続され、前記電流発生回路で発生した電流が入力される第一の入力回路と、反転入力端子が前記第四のノードに接続された演算増幅器と、前記演算増幅器の非反転入力端子と電源ノードとの間に直列に接続され、前記電流発生回路で発生した電流が入力される第二の入力回路と、前記演算増幅器の反転入力端子と出力端子との間に接続された第五の抵抗体と、前記演算増幅器の非反転入力端子と接地ノードとの間に直列に接続された第六の抵抗体と、前記第四のノードと接地ノードとの間に直列に接続された第七の抵抗体と、前記第四のノードと前記演算増幅器の反転入力端子との間に直列に接続された第八の抵抗体とを有し、前記第五の抵抗体、第六の抵抗体、第七の抵抗体及び第八の抵抗体の少なくとも1つは、正の温度係数を持ち、それ以外の少なくとも1つは、負の温度係数を持つことを特徴とする基準電圧発生回路とすることもできる。
これによって、比較的周囲温度の影響を受けない、シリコンのバンドギャップ電圧以下の基準電圧を供給する基準電圧発生回路を実現することができる。その結果、バンドギャップリファレンス回路を用いる場合と比較して定電圧回路のレイアウト専有面積を小さくすることができる。
また、前記第一の抵抗体及び前記第二の抵抗体の少なくとも一方は、非飽和領域で動作するトランジスタで構成されてもよい。
これによって、第一の抵抗体及び第二の抵抗体を比較的チップ上で大きなレイアウト面積を必要としないトランジスタで構成可能であるので、チップ面積の低減が可能となる。
また、前記第三の抵抗体は、非飽和領域で動作するトランジスタで構成されてもよい。
これによって、第三の抵抗体及び第二の抵抗体を比較的チップ上で大きなレイアウト面積を必要としないトランジスタで構成可能であるので、チップ面積の低減が可能となる。
また、前記電流発生回路は、第一のノード及び第二のノードと電源ノードとの間に直列に接続され、前記第二のノードを流れる電流が前記第一のノードを流れる電流の整数倍となるように制御するカレントミラー回路と、前記第二のノードと接地ノードとの間に直列に接続された第四の抵抗体とを有し、前記電流電圧変換回路は、さらに、基準電圧を発生する基準電圧ノードと電源ノードとの間に直列に接続され、前記カレントミラー回路のミラー電流が入力される入力回路を有し、前記第一の抵抗体は、前記基準電圧ノードと第三のノードとの間に直列に接続され、前記第二の抵抗体は、前記第三のノードと接地ノードとの間に直列に接続されてもよい。
これによって、定電流源発生回路に従来必要であったダイオード素子を削減できるため、チップ面積の低減が可能となる。ただし、電流発生回路の電流値はトランジスタの製造プロセスのばらつきの変動を受ける。
また、前記正の温度係数を持つ抵抗体及び前記負の温度係数を持つ抵抗体の少なくとも一方は、可変抵抗器及びトリミング回路のいずれかにより構成されてもよい。
これによって、第一の抵抗体及び第二の抵抗体の抵抗値を変更できるので、基準電圧がシリコンのバンドギャップ電圧以下の電圧となるように容易に調整できる。
本発明の基準電圧発生回路によれば、周囲温度に影響されにくいシリコンのバンドギャップ電圧以下の電圧を出力できる。これにより、従来の定電圧回路と比較して、レイアウト専有面積を小さくすることが可能となる。
以下に本発明の実施の形態における基準電圧発生回路について、図面を参照しながら具体的に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本実施の形態の基準電圧発生回路の概略構成を示す図であり、図2は同基準電圧発生回路の回路図である。
この基準電圧発生回路は、電流発生回路10の周囲温度に応じて値が変化する電流を発生する電流発生回路10と、電流発生回路10で発生した電流を電圧変換して基準電圧を発生する電流電圧変換回路20とから構成される。
電流発生回路10は、第一のカレントミラー回路を構成するPチャネルMOSトランジスタMP1及びMP2と、第二のカレントミラー回路を構成するNチャネルMOSトランジスタMN1及びMN2と、NチャネルMOSトランジスタMN1のソースとグランド間に接続されたダイオードD1と、NチャネルMOSトランジスタMN2のソースとグランド間に直列に接続された抵抗値R1の抵抗25及びダイオードD2とから構成される。なお、ダイオードD2は、並列に接続されたN個のダイオードから構成される。ダイオードD1及びダイオードD2の接合面積をそれぞれS1、S2とし、その面積比S2/S1をNとする。
ここで、ダイオードD1は第一のノードN3と接地ノードとの間に直列に接続され、ダイオードD2及び抵抗25は第二のノードN4と接地ノードとの間に直列に接続される。第一及び第二のカレントミラー回路は、電源ノードと第一のノードN3及び第二のノードN4との間に直列に接続され、第二のノードN4を流れる電流が第一のノードN3を流れる電流の整数倍となるように制御する。第一及び第二のカレントミラー回路は、第一のノードN3の電位と第二のノードN4の電位とを等しくするように制御するフィードバック回路を構成する。なお、抵抗25は、本発明の第三の抵抗体の一例である。ダイオードD1及びD2は、それぞれ本発明の第一のダイオード及び第二のダイオードの一例である。
電流電圧変換回路20は、電流発生回路10のPチャネルMOSトランジスタMP2のゲート電圧及びドレイン電圧と同電位のゲート端子を持つPチャネルMOSトランジスタMP3と、PチャネルMOSトランジスタMP3のドレインとグランド間に直列に接続され、電流発生回路10で発生した電流が流される抵抗値R2の抵抗26及び抵抗値R3の抵抗27と、インピーダンス変換に用いられる演算増幅器70とから構成される。電流電圧変換回路20は、PチャネルMOSトランジスタMP3のドレインからの出力を基準電圧Vrefとすると、この基準電圧Vrefを演算増幅器70によるインピーダンス変換器を通して出力する。演算増幅器70の出力を出力電圧Voutとし、演算増幅器70のオフセット電圧が無いものとして考えると出力電圧Voutと基準電圧Vrefとは等しい電圧となる。
ここで、PチャネルMOSトランジスタMP3は、基準電圧Vrefの基準電圧ノードN5と電源ノードとの間に直列に接続され、電流発生回路10のカレントミラー回路のミラー電流が入力される入力回路を構成する。抵抗26は基準電圧ノードN5と第三のノードN2との間に直列に接続され、抵抗27は第三のノードN2と接地ノードとの間に直列に接続される。なお、抵抗26及び27は、それぞれ本発明の第一の抵抗体及び第二の抵抗体の一例である。
以下で、上記構成を有する基準電圧発生回路における基準電圧Vrefの関係式を求める。ここで前提として、電流発生回路10の第一のカレントミラー回路を構成するPチャネルMOSトランジスタMP1及びMP2のゲート長及びゲート幅の大きさは等しく、第二のカレントミラー回路を構成するNチャネルMOSトランジスタMN1及びMN2のゲート長及びゲート幅の大きさは等しいとする。
ボルツマン定数をk、絶対温度をT、電子の素電荷量をqとすると、PチャネルMOSトランジスタMP2のソース・ドレイン間電流I2は、
I2=(kT/q)・ln(N)/R1・・・(6)
で表される。この電流I2は電源電圧に依存せず、物理定数、抵抗値R1並びにダイオードD1及びダイオードD2の接合面積比Nによって決定される。
電流I2は、第一のカレントミラー回路を構成するPチャネルMOSトランジスタMP3によって抵抗26及び27にも供給される。従って、基準電圧Vrefは、
Vref=(R2+R3)/R1・(kT/q)・ln(N)・・・(7)
で表される。
抵抗25、26及び27が温度特性を持つとすると、基準電圧Vrefの温度特性は、
∂Vref/∂T=[(R2+R3)/R1]・(k/q)・ln(N)+∂[(R2+R3)/R1]/∂T・(kT/q)・ln(N)・・・(8)
で表される。
ここで、抵抗26及び27のいずれか一方の温度係数が正となり、他方が負となるような材質を選択し、抵抗26及び27の温度係数の和を極力小さく設定することで、基準電圧Vrefを周囲温度Tに影響され難いものにすることができる。
例えば、R1=3.0kΩ、R2=12kΩ、R3=11kΩ、抵抗25、26及び27の温度傾斜をそれぞれ10Ω/℃、5Ω/℃、−5Ω/℃とし、接合面積比Nを8とすると、300Kでの基準電圧Vrefは0.4Vとなる。
以上のように本実施の形態の基準電圧発生回路によれば、基準電圧Vrefは例えば0.4Vとなり、シリコンのバンドギャップ電圧1.24V以下となる。従って、シリコンのバンドギャップ電圧以下の基準電圧を供給することができる。
また、本実施の形態の基準電圧発生回路によれば、基準電圧Vrefの温度特性は式(8)のように表され、抵抗26及び27の温度係数の和が極力小さくなるようにされる。従って、周囲温度Tに対する基準電圧Vrefの変化(∂Vref/∂T)が小さくなるので、比較的周囲温度の影響を受けない基準電圧Vrefを供給することができる。
なお、本実施の形態の基準電圧発生回路では、演算増幅器70をインピーダンス変換器としてPチャネルMOSトランジスタMP3と抵抗26とが接続された基準電圧ノードN5に接続している。これは次段の入力インピーダンスが低い場合に次段に電圧を伝播するのに有効である。しかしながら、次段の入力インピーダンスが高い場合には、演算増幅器70は接続されなくてもよい。
(第2の実施の形態)
図3は本実施の形態の基準電圧発生回路の回路図である。なお、図3において、図1と同様の要素については同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この基準電圧発生回路は、電流電圧変換回路が抵抗26では無くNチャネルMOSトランジスタMR1を有するという点で第1の実施の形態の基準電圧発生回路と異なり、電流発生回路10と、電流発生回路10で発生した電流を電圧変換して基準電圧を発生する電流電圧変換回路21とから構成される。
電流電圧変換回路21は、PチャネルMOSトランジスタMP3と、PチャネルMOSトランジスタMP3のドレインに接続され、電流発生回路10で発生した電流が流されるNチャネルMOSトランジスタMR1と、NチャネルMOSトランジスタMR1のソースとグランド間に接続され、電流発生回路10で発生した電流が流される抵抗値R4の抵抗28と、演算増幅器70とから構成される。電流電圧変換回路21は、PチャネルMOSトランジスタMP3のドレインからの出力を基準電圧Vrefとすると、この基準電圧Vrefを演算増幅器70によるインピーダンス変換器を通して出力する。演算増幅器70の出力を出力電圧Voutとし、演算増幅器70のオフセット電圧が無いものとして考えると出力電圧Voutと基準電圧Vrefとは等しい電圧となる。
ここで、NチャネルMOSトランジスタMR1は、非飽和領域で動作するものとし、ドレイン・ソース間の抵抗値Rds1、つまりON抵抗の抵抗値Rds1はゲート電圧によって変更できる構成になっており、そのゲート電圧はバイアス回路によって制御される。NチャネルMOSトランジスタMR1は基準電圧ノードN5と第三のノードN2との間に直列に接続され、抵抗28は第三のノードN2と接地ノードとの間に直列に接続される。なお、NチャネルMOSトランジスタMR1及び抵抗28は、それぞれ本発明の第一の抵抗体及び第二の抵抗体の一例である。
以下で、上記構成を有する基準電圧発生回路における基準電圧Vrefの関係式を求める。
NチャネルMOSトランジスタMR1のON抵抗の抵抗値Rds1は、NチャネルMOSトランジスタMR1のゲート長をL1、ゲート幅をW1、移動度と単位面積当たりの酸化膜容量との積をK1、ゲート・ソース間電圧をVgs1、閾値電圧をVt1とすると、
Rds1=L1/{K1・W1・(Vgs1−Vt1)}・・・(9)
で表される。一方、電流電圧変換回路21の基準電圧Vrefは、
Vref=(R4+Rds1)/R1・(kT/q)・ln(N)・・・(10)
となる。
抵抗25及び28と、NチャネルMOSトランジスタMR1のON抵抗とが温度特性を持つとすると、基準電圧Vrefの温度特性は、
∂Vref/∂T=[(R4+Rds1)/R1]・(k/q)・ln(N)+∂[(R4+Rds1)/R1]/∂T・(kT/q)・ln(N)・・・(11)
となる。
ここで、NチャネルMOSトランジスタMR1のON抵抗の温度特性は、閾値Vt並びに移動度及び単位面積当たりの酸化膜容量の積Kの温度特性に依存し、一般的に非飽和領域で動作するトランジスタのON抵抗は正の温度係数を持つ。よって、抵抗28を負の温度係数を持つ材料で構成することで、基準電圧Vrefを周囲温度に鈍感なものにすることができる。
例えば、R1=1kΩ、R4=1.9kΩ、NチャネルMOSトランジスタMR1のゲート幅W1を1.6μm、ゲート長L1を0.6μm、移動度と単位面積当たりの酸化膜容量との積Kを100μA/V2、ゲート・ソース間電圧Vgs1を1.5V、閾値電圧Vt1を0.5Vとし、抵抗25、NチャネルMOSトランジスタMR1のオン抵抗及び抵抗28の温度傾斜をそれぞれ4Ω/℃、−9Ω/℃、4Ω/℃、接合面積比Nを8とすると、300Kでの基準電圧Vrefは0.3Vとなる。
以上のように本実施の形態の基準電圧発生回路によれば、基準電圧Vrefは例えば0.3Vとなり、シリコンのバンドギャップ電圧1.24V以下となる。従って、シリコンのバンドギャップ電圧以下の基準電圧を供給することができる。
また、本実施の形態の基準電圧発生回路によれば、基準電圧Vrefの温度特性は式(11)のように表され、NチャネルMOSトランジスタMR1のドレイン・ソース間の抵抗及び抵抗28の温度係数の和が小さくなるようにされる。従って、周囲温度Tに対する基準電圧Vrefの変化(∂Vref/∂T)が小さくなるので、比較的周囲温度の影響を受けない基準電圧Vrefを供給することができる。
また、本実施の形態の基準電圧発生回路によれば、第1の実施の形態の基準電圧発生回路における抵抗26は非飽和領域で動作するNチャネルMOSトランジスタMR1に置き換えられる。従って、チップ上で大きな面積を必要とする抵抗素子を比較的面積の小さなトランジスタに置き換えることができるので、チップ面積の低減が可能となる。
なお、本実施の形態の基準電圧発生回路では、演算増幅器70をインピーダンス変換器としてPチャネルMOSトランジスタMP3とNチャネルMOSトランジスタMR1とが接続された基準電圧ノードN5に接続している。これは次段の入力インピーダンスが低い場合に次段に電圧を伝播するのに有効である。しかしながら、次段の入力インピーダンスが高い場合には、演算増幅器70は接続されなくてもよい。
また、本実施の形態の基準電圧発生回路では、非飽和領域で動作するトランジスタとしてNチャネルMOSトランジスタを用いているが、PチャネルMOSトランジスタを用いても良い。
(第3の実施の形態)
図4は本実施の形態の基準電圧発生回路の回路図である。なお、図4において、図2と同様の要素については同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この基準電圧発生回路は、電流発生回路が抵抗R1では無くNチャネルMOSトランジスタMR2を有するという点で第1の実施の形態の基準電圧発生回路と異なり、電流発生回路10の周囲温度に応じて値が変化する電流を発生する電流発生回路11と、電流電圧変換回路20とから構成される。
電流発生回路11は、PチャネルMOSトランジスタMP1及びMP2と、NチャネルMOSトランジスタMN1及びMN2と、ダイオードD1と、NチャネルMOSトランジスタMN2のソースとグランド間に直列に接続されたNチャネルMOSトランジスタMR2及びダイオードD2とから構成される。
ここで、NチャネルMOSトランジスタMR2は、非飽和領域で動作するものとし、ドレイン・ソース間の抵抗値Rds2、つまりON抵抗の抵抗値Rds2はゲート電圧によって変更できる構成になっており、そのゲート電圧はバイアス回路によって制御される。NチャネルMOSトランジスタMR2は、第二のノードN4と接地ノードとの間に直列に接続される。なお、NチャネルMOSトランジスタMR2は、本発明の第三の抵抗体の一例である。
以下で、上記構成を有する基準電圧発生回路における基準電圧Vrefの関係式を求める。
NチャネルMOSトランジスタMR2のON抵抗の抵抗値Rds2は、NチャネルMOSトランジスタMR2のゲート長をL2、ゲート幅をW2、移動度と単位面積当たりの酸化膜容量との積をK2、ゲート・ソース間電圧をVgs2、閾値電圧をVt2とすると、
Rds2=L2/{K2・W2・(Vgs2−Vt2)}・・・(12)
で表される。一方、電流電圧変換回路の基準電圧Vrefは、
Vref=(R2+R3)/Rds2・(kT/q)・ln(N)・・・(13)
となる。
抵抗26及び27と、NチャネルMOSトランジスタMR2のON抵抗とが温度特性を持つとすると、基準電圧Vrefの温度特性は、
∂Vref/∂T=[(R2+R3)/Rds2]・(k/q)・ln(N)+∂[(R2+R3)/Rds2]/∂T・(kT/q)・ln(N)・・・(14)
となる。
ここで、抵抗26及び27の温度係数の和を極力小さく設定することで、基準電圧Vrefを周囲温度Tに影響されにくいものにすることができる。
例えば、R2=1.9kΩ、R3=3.75kΩ、NチャネルMOSトランジスタMR2のゲート幅W2を6μm、ゲート長L2を0.6μm、移動度と単位面積当たりの酸化膜容量との積Kを100μA/V2、ゲート・ソース間電圧Vgs2を1.5V、閾値電圧Vt2を0.5Vとし、抵抗26、27及びNチャネルNチャネルMOSトランジスタMR2のON抵抗の温度傾斜をそれぞれ−2Ω/℃、4Ω/℃、−4Ω/℃、接合面積比Nを8とすると、300Kでの出力電圧Vrefは0.3Vとなる。
以上のように本実施の形態の基準電圧発生回路によれば、基準電圧Vrefは例えば0.3Vとなり、シリコンのバンドギャップ電圧1.24V以下となる。従って、シリコンのバンドギャップ電圧以下の基準電圧を供給することができる。
また、本実施の形態の基準電圧発生回路によれば、第1の実施の形態の基準電圧発生回路と同様の理由により、比較的周囲温度の影響を受けない基準電圧Vrefを供給することができる。
また、本実施の形態の基準電圧発生回路によれば、第1の実施の形態の基準電圧発生回路における抵抗25は非飽和領域で動作するNチャネルMOSトランジスタMR2に置き換えられる。従って、チップ上で大きな面積を必要とする抵抗素子を、比較的面積の小さなトランジスタに置き換えることができるので、チップ面積の低減が可能となる。
なお、本実施の形態の基準電圧発生回路では、非飽和領域で動作するトランジスタとしてNチャネルMOSトランジスタを用いているが、PチャネルMOSトランジスタを用いても良い。
(第4の実施の形態)
図5は、本実施の形態の基準電圧発生回路の回路図である。なお、図5において、図2と同様の要素については同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この基準電圧発生回路は、第1の実施の形態の電流発生回路10と異なる構成の電流発生回路を有し、電流発生回路12の周囲温度に応じて値が変化する電流を発生する電流発生回路12と、電流電圧変換回路20とから構成される。
電流発生回路12は、第一のカレントミラー回路を構成するPチャネルMOSトランジスタMP4及びMP5と、第二のカレントミラー回路を構成するNチャネルMOSトランジスタMN3及びMN4と、NチャネルMOSトランジスタMN4のソースとグランド間に直列に接続された抵抗値R5の抵抗35とから構成される。なお、第二のカレントミラー回路のNチャネルMOSトランジスタMN3に対するNチャネルMOSトランジスタMN4のミラー比をMとする。
ここで、抵抗35は、第二のノードN4と接地ノードとの間に直列に接続される。なお、抵抗35は、本発明の第四の抵抗体の一例である。
以下で、上記構成を有する基準電圧発生回路における基準電圧Vrefの関係式を求める。
NチャネルMOSトランジスタMN4を流れる電流I1は、NチャネルMOSトランジスタMN4のゲート長をL、ゲート幅をW、移動度と単位面積当たりの酸化膜容量との積をKとすると、
Figure 2008108009
で表される。この電流I1は第一のカレントミラー回路によって電流電圧変換回路20に供給される。従って、基準電圧Vrefは、
Figure 2008108009
となる。
抵抗26、27及び35が温度特性を持つとすると、基準電圧Vrefの温度特性は、
Figure 2008108009
で表される。
ここで、抵抗26及び27の温度係数の和を極力小さく設定することで、基準電圧Vrefを周囲温度Tに影響されにくいものにすることができる。
以上のように本実施の形態の基準電圧発生回路によれば、第1の実施の形態の基準電圧発生回路と同様の理由により、比較的周囲温度の影響を受けない、シリコンのバンドギャップ電圧以下の基準電圧を供給することができる。
また、実施の形態の基準電圧発生回路によれば、第1の実施の形態の電流発生回路に必要であったダイオードを削減でき、抵抗とトランジスタのみで基準電圧発生回路を構成できる。従って、チップ面積の低減が可能となる。ただし、この場合には、式(15)で示されるようにトランジスタの製造プロセスのばらつきにより、電流発生回路の電流値は変動を受けるため、出力電圧及び出力電圧の温度特性についても製造プロセスのばらつきの影響を受ける。
(第5の実施の形態)
図6は、本実施の形態の基準電圧発生回路の回路図である。なお、図6において、図2と同様の要素については同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この基準電圧発生回路は、第1の実施の形態の電流電圧変換回路20と異なる構成の電流電圧変換回路を有し、電流発生回路10と、電流発生回路10で発生した電流を電圧変換して基準電圧を発生する電流電圧変換回路22とから構成される。
電流電圧変換回路22は、電流発生回路10のPチャネルMOSトランジスタMP2のゲート電圧及びドレイン電圧と同電位のゲート端子を持つPチャネルMOSトランジスタMP15及びMP16と、PチャネルMOSトランジスタMP15のドレインとグランド間に接続され、電流発生回路10で発生した電流が流される抵抗値R7の抵抗29と、PチャネルMOSトランジスタMP16のドレインとグランド間に接続され、電流発生回路10で発生した電流が流される抵抗値R6の抵抗30と、PチャネルMOSトランジスタMP15のドレインと演算増幅器70の反転入力端子間に接続され、電流発生回路10で発生した電流が流される抵抗値R8の抵抗31と、演算増幅器70の反転入力端子と演算増幅器70の出力端子間に接続された抵抗値R9の抵抗32とから構成される。演算増幅器70の非反転入力端子にはPチャネルMOSトランジスタMP16のドレインが接続されている。
ここで、PチャネルMOSトランジスタMP15は、第四のノードN6と電源ノードとの間に直列に接続され、電流発生回路10のカレントミラー回路のミラー電流が入力される第一の入力回路を構成する。PチャネルMOSトランジスタMP16は、演算増幅器70の非反転入力端子と電源ノードとの間に直列に接続され、電流発生回路10のカレントミラー回路のミラー電流が入力される第二の入力回路を構成する。演算増幅器70の反転入力端子は、第四のノードN6に接続される。抵抗30は、演算増幅器70の非反転入力端子と接地ノードとの間に直列に接続される。抵抗29は、第四のノードN6と接地ノードとの間に直列に接続される。抵抗31は、演算増幅器70の反転入力端子と第四のノードN6との間に直列に接続される。なお、抵抗32、30、29及び31は、それぞれ本発明の第五、第六、第七及び第八の抵抗体の一例である。
上記構成を有する基準電圧発生回路における出力電圧Vrefは、
Vref=[(R2+R4+R5)・R3/(R2+R4)−R5・R4/(R2+R4)]・(1/R1)・kT/q・ln(N)・・・(18)
で表される。
抵抗25、29、30、31及び32が温度特性を持つとすると、基準電圧Vrefの温度特性は、
∂Vref/∂T=∂[{(R7+R8+R9)・R6/(R7+R8)−R9・R8/(R7+R8)}・(1/R1)]/∂T・kT/q・ln(N)+[(R7+R8+R9)・R6/(R7+R8)−R9・R8/(R7+R8)]・(1/R1)・k/q・ln(N)・・・(19)
で表される。
ここで、式(19)において、抵抗32、30、29及び31の少なくとも1つの温度係数が正となり、それ以外の少なくとも1つの温度係数が負となるような材質を選択し、式(19)の∂Vref/∂Tの値を極力小さく設定することで、基準電圧Vrefを周囲温度Tに影響されにくいものにすることができる。例えば、抵抗30及び31を正の温度係数を持つ材料で構成し、抵抗29及び32を負の温度係数を持つ材料で構成する、又は抵抗29、30及び32を正の温度係数を持つ材料で構成し、抵抗31を負の温度係数を持つ材料で構成することが考えられる。
以上のように本実施の形態の基準電圧発生回路によれば、第1の実施の形態の基準電圧発生回路と同様の理由により、比較的周囲温度の影響を受けない、シリコンのバンドギャップ電圧以下の基準電圧を供給することができる。
また、実施の形態の基準電圧発生回路によれば、抵抗29、30、31及び32の4つの抵抗値を変更することによって出力電圧を調整できるので、抵抗値を選択する際の自由度を増やすことができる。
(第6の実施の形態)
図7は、本実施の形態の基準電圧発生回路の回路図である。なお、図7において、図2と同様の要素については同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この基準電圧発生回路は、カレントミラー回路の精度を向上させることを目的として電流発生回路のカレントミラー回路をカスコードカレントミラー構成としているという点で第1の実施の形態の基準電圧発生回路と異なり、電流発生回路10の周囲温度に応じて値が変化する電流を発生する電流発生回路13と、電流発生回路13で発生した電流を電圧変換して基準電圧を発生する電流電圧変換回路23とから構成される。
電流発生回路13は、第一のカレントミラー回路を構成するPチャネルMOSトランジスタMP6、MP7、MP9及びMP10と、第二のカレントミラー回路を構成するNチャネルMOSトランジスタMN5、MN6、MN7及びMN8と、NチャネルMOSトランジスタMN5のソースとグランド間に接続されたダイオードD1と、NチャネルMOSトランジスタMN6のソースとグランド間に直列に接続された抵抗値R1の抵抗25及びダイオードD2とから構成される。
ここで、第一及び第二のカレントミラー回路は、電源ノードと第一のノードN3及び第二のノードN4との間に直列に接続され、第二のノードN4を流れる電流が第一のノードN3を流れる電流の整数倍となるように制御する。第一及び第二のカレントミラー回路は、第一のノードN3の電位と第二のノードN4の電位とを等しくするように制御するフィードバック回路を構成する。
電流電圧変換回路23は、第一のカレントミラー回路を構成するPチャネルMOSトランジスタMP8及びMP11と、抵抗値R2の抵抗26及び抵抗値R3の抵抗27と、演算増幅器70とから構成される。電流電圧変換回路23は、PチャネルMOSトランジスタMP11のドレインの出力を基準電圧Vrefとすると、この基準電圧Vrefを演算増幅器70によるインピーダンス変換器を通して出力する。
ここで、PチャネルMOSトランジスタMP6、MP7及びMP8のドレイン電圧変動を抑えるために、PチャネルMOSトランジスタMP6、MP7及びMP8には、PチャネルMOSトランジスタMP9、MP10、MP11がカスコード接続される。PチャネルMOSトランジスタMP9、MP10及びMP11のゲート電圧は、第一のカレントミラー回路が飽和領域で動作するように、別回路であるバイアス回路によって調整される。
また同様に、第二のカレントミラー回路の精度向上のために、NチャネルMOSトランジスタMN5及びMN6には、NチャネルMOSトランジスタMN7及びMN8がカスコード接続される。また、NチャネルMOSトランジスタMN7及びMN8のゲート電圧は、第二のカレントミラー回路が飽和領域で動作するように、別回路であるバイアス回路によって調整される。
また、PチャネルMOSトランジスタMP8及びMP11は、基準電圧ノードN5と電源ノードとの間に直列に接続され、電流発生回路13のカレントミラー回路のミラー電流が入力される入力回路を構成する。
通常カレントミラー回路にはミラーロスΔIeがあり基準電流Irefに対してミラー
された電流はIref+ΔIeとなる。このミラーロスの発生要因はカレントミラー回路
を構成する二つのトランジスタのドレイン電圧が動作時に異なることにより発生するものである。従って、第一及び第二のカレントミラー回路をカスコードカレントミラー回路とすることで、第一及び第二のカレントミラー回路を構成するトランジスタのドレイン電圧の変動を抑制することができる。その結果、第一及び第二のカレントミラー回路において、ΔIeを低減し、ミラー精度の向上及び出力電圧の精度の向上を実現することができる
上記構成を有する基準電圧発生回路における基準電圧Vrefは、式(7)と同様の式で表され、その温度特性は式(8)と同様の式で表される。従って、抵抗26及び27のいずれか一方の温度係数が正となり、他方が負となるような材質を選択し、抵抗26及び27の温度係数の和を極力小さく設定することで、基準電圧Vrefを周囲温度Tに影響されにくいものにすることができる。
以上のように、本実施の形態の基準電圧発生回路によれば、第1の実施の形態の基準電圧発生回路と同様の理由により、比較的周囲温度の影響を受けない、シリコンのバンドギャップ電圧以下の基準電圧を供給することができる。
なお、本実施の形態の基準電圧発生回路では、第一及び第二のカレントミラー回路のカスコードカレントミラー構成は、第一及び第二のカレントミラー回路を構成するトランジスタのドレイン電圧の変動を抑制するものであれば、図7に示される構成に限られない。
以上、本発明の基準電圧発生回路について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。本発明の要旨を逸脱しない範囲内で当業者が思いつく各種変形を施したものも本発明の範囲内に含まれる。
例えば、温度係数が正の抵抗及び温度係数が負の抵抗は、それぞれ可変抵抗器及びトリミング回路のいずれかにより構成されてもよい。
本発明は、基準電圧発生回路に有用であり、特に電源回路や低電圧回路を構成する基準電圧発生回路等に有用である。
本発明の第1の実施の形態の基準電圧発生回路の概略構成を示す図である。 同実施の形態の基準電圧発生回路の構成を示す回路図である。 本発明の第2の実施の形態の基準電圧発生回路の構成を示す回路図である。 本発明の第3の実施の形態の基準電圧発生回路の構成を示す回路図である。 本発明の第4の実施の形態の基準電圧発生回路の構成を示す回路図である。 本発明の第5の実施の形態の基準電圧発生回路の構成を示す回路図である。 本発明の第6の実施の形態の基準電圧発生回路の構成を示す回路図である。 従来の基準電圧発生回路の構成を示す回路図である。
符号の説明
10、11、12、13、14 電流発生回路
20、21、22、23、24 電流電圧変換回路
15、16、17、18、25、26、27、28、29、30、31、32、35 抵抗
45 トリミング回路
70、71、72 演算増幅器
100 バンドギャップリファレンス回路
D1、D2、D3、D4、D5 ダイオード
MN1、MN2、MN3、MN4、MN5、MN6、MN7、MN8、MN9、MN10、MR1、MR2 NチャネルMOSトランジスタ
MP1、MP2、MP3、MP4、MP5、MP6、MP7、MP8、MP9、MP10、MP11、MP12、MP13、MP14、MP15、MP16 PチャネルMOSトランジスタ
N2 第三のノード
N3 第一のノード
N4 第二のノード
N5 基準電圧ノード
N6 第四のノード

Claims (7)

  1. 電流を発生する電流発生回路と、前記電流発生回路で発生した電流を電圧変換して基準電圧を発生する電流電圧変換回路とを備える基準電圧発生回路であって、
    前記電流発生回路は、該電流発生回路の周囲温度に応じて値が変化する電流を発生し、
    前記電流電圧変換回路は、前記電流発生回路で発生した電流が流される第一の抵抗体及び第二の抵抗体を有し、
    前記第一の抵抗体及び第二の抵抗体のうち、一方は正の温度係数を持ち、他方は負の温度係数を持つ
    ことを特徴とする基準電圧発生回路。
  2. 前記電流発生回路は、第一のノードと接地ノードとの間に直列に接続された第一のダイオードと、第二のノードと接地ノードとの間に直列に接続された第二のダイオード及び第三の抵抗体と、電源ノードと前記第一のノード及び第二のノードとの間に直列に接続され、前記第一のノードの電位と前記第二のノードの電位とを等しくするように制御するフィードバック回路とを有し、
    前記電流電圧変換回路は、さらに、基準電圧を発生する基準電圧ノードと電源ノードとの間に直列に接続され、前記電流発生回路で発生した電流が入力される入力回路を有し、
    前記第一の抵抗体は、前記基準電圧ノードと第三のノードとの間に直列に接続され、
    前記第二の抵抗体は、前記第三のノードと接地ノードとの間に直列に接続される
    ことを特徴とする請求項1記載の基準電圧発生回路。
  3. 前記第一の抵抗体及び前記第二の抵抗体の少なくとも一方は、非飽和領域で動作するトランジスタで構成される
    ことを特徴とする請求項2記載の基準電圧発生回路。
  4. 前記第三の抵抗体は、非飽和領域で動作するトランジスタで構成される
    ことを特徴とする請求項2記載の基準電圧発生回路。
  5. 前記電流発生回路は、第一のノード及び第二のノードと電源ノードとの間に直列に接続され、前記第二のノードを流れる電流が前記第一のノードを流れる電流の整数倍となるように制御するカレントミラー回路と、前記第二のノードと接地ノードとの間に直列に接続された第四の抵抗体とを有し、
    前記電流電圧変換回路は、さらに、基準電圧を発生する基準電圧ノードと電源ノードとの間に直列に接続され、前記カレントミラー回路のミラー電流が入力される入力回路を有し、
    前記第一の抵抗体は、前記基準電圧ノードと第三のノードとの間に直列に接続され、
    前記第二の抵抗体は、前記第三のノードと接地ノードとの間に直列に接続される
    ことを特徴とする請求項1記載の基準電圧発生回路。
  6. 電流を発生する電流発生回路と、前記電流発生回路で発生した電流を電圧変換して基準電圧を発生する電流電圧変換回路とを備える基準電圧発生回路であって、
    前記電流発生回路は、該電流発生回路の周囲温度に応じて値が変化する電流を発生する回路であって、第一のノードと接地ノードとの間に直列に接続された第一のダイオードと、第二のノードと接地ノードとの間に直列に接続された第二のダイオード及び第三の抵抗体と、電源ノードと前記第一のノード及び第二のノードとの間に直列に接続され、前記第一のノードの電位と前記第二のノードの電位を等しくするように制御するフィードバック回路とを有し、
    前記電流電圧変換回路は、第四のノードと電源ノードとの間に直列に接続され、前記電流発生回路で発生した電流が入力される第一の入力回路と、反転入力端子が前記第四のノードに接続された演算増幅器と、前記演算増幅器の非反転入力端子と電源ノードとの間に直列に接続され、前記電流発生回路で発生した電流が入力される第二の入力回路と、前記演算増幅器の反転入力端子と出力端子との間に接続された第五の抵抗体と、前記演算増幅器の非反転入力端子と接地ノードとの間に直列に接続された第六の抵抗体と、前記第四のノードと接地ノードとの間に直列に接続された第七の抵抗体と、前記第四のノードと前記演算増幅器の反転入力端子との間に直列に接続された第八の抵抗体とを有し、
    前記第五の抵抗体、第六の抵抗体、第七の抵抗体及び第八の抵抗体の少なくとも1つは、正の温度係数を持ち、それ以外の少なくとも1つは、負の温度係数を持つ
    ことを特徴とする基準電圧発生回路。
  7. 前記正の温度係数を持つ抵抗体及び前記負の温度係数を持つ抵抗体の少なくとも一方は、可変抵抗器及びトリミング回路のいずれかにより構成される
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の基準電圧発生回路。
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