JP2008103777A - マイクロメカニカル共振器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明に係るマイクロメカニカル共振器において、共振子5は、基板9上に、互いに並列の位置関係に配置された複数本の共振ビーム52、53、54を具え、各共振ビームの両端部が基板9上に支持されると共に、隣接する共振ビームどうしが、それぞれの振動の腹の位置若しくはその近傍位置にて互いに連結されている。
【選択図】図1
Description
そして、入力電極(94)には高周波電源(6)が接続されると共に、1つのアンカー(93)には主電圧電源(7)が接続されている。
そして、入力電極(106)には高周波電源(6)が接続されると共に、1つのアンカー(104)には主電圧電源(7)が接続されている。
図17及び図18は、該マイクロメカニカル共振器の一例を示している。図示の如く、該マイクロメカニカル共振器は、基板(9)上に両端部が支持された共振ビーム(52)と、該共振ビーム(52)を挟んで両側に配置された2つの電極(1)(2)とを具え、共振ビーム(52)の両端部間にて、一方の電極(1)と共振ビーム(52)とが互いに対向して、1或いは複数のギャップ部が形成されると共に、他方の電極(2)と共振ビーム(52)とが互いに対向して、1或いは複数のギャップ部が形成され、高周波信号の入力により何れか一方若しくは両方の電極(1)(2)と共振ビーム(52)との間に交番静電気力を発生させて共振ビーム(52)に振動を与え、何れか一方若しくは両方の電極(1)(2)と共振ビーム(52)との間の静電容量の変化を高周波信号として出力するものである。
そこで本発明の目的は、発明者らが開発したマイクロメカニカル共振器を更に低インピーダンスなものとすることである。
ここで、前記共振子(5)は、基板(9)上に、互いに並列の位置関係に配置された複数本の共振ビームを具え、各共振ビームの両端部が基板上に支持されると共に、隣接する共振ビームどうしが、それぞれの振動の腹の位置若しくはその近傍位置にて互いに連結されている。
該具体的構成によれば、よりQ値が増大することが、実験的に確認された。
更に、互いに隣接する2本の共振ビームの内、短い方の共振ビームの長さに対する長い方の共振ビームの長さの比を、約1.01〜約1.02の範囲とすれば、Q値の最大化を図ることが出来る。
本発明に係るマイクロメカニカル共振器は、図1に示す如く、シリコン或いはガラスからなる基板(9)上に、シリコン、アルミニウム等の導電材料からなる共振子(5)が配備され、その両端部はシリコン、アルミニウム等の導電材料からなるアンカー(3)(3)によって基板(9)上に支持されている。これによって、共振子(5)は、基板(9)の表面から僅かに浮上した位置に保持されている。
電極(1)(1)(2)には高周波電源(6)が接続され、一方のアンカー(3)には主電圧電源(7)が接続されている。
この共振ビーム(52)(53)(54)の振動により、共振ビーム(52)(53)(54)と電極突出部(16)(26)(26)の間の静電容量が変化し、該静電容量の変化が該アンカー(3)から高周波信号Ioとして出力される。
そして、3つの共振器要素によって得られる出力電流を足し合わせた電流値が高周波信号として出力されることになる。
図示の如く、本発明の連結型マイクロメカニカル共振器の周波数特性Pmの機械的振幅の大きさは、3つの単独型マイクロメカニカル共振器の周波数特性Pa、Pb、Pcの何れの機械的振幅よりも大きくなっている。
従って、本発明の連結型マイクロメカニカル共振器によれば、3つの単独型マイクロメカニカル共振器によって得られる3つの出力電流を足し合わせた電流値よりも大きな出力電流が得られることとなり、共振器全体のインピーダンスを低下させることが出来る。
図3に示す第1実施例においては、2本の共振ビーム(52)(53)を基板上に基板と平行に配列し、これらの共振ビーム(52)(53)を上面及び下面の中央位置にて連結ビーム(41)(41)により互いに連結して、横型2連結の共振子(5)が構成されている。
該共振子(5)においては、図4に示す如く、両共振ビーム(52)(53)の配列方向に、各共振ビーム(52)(53)の中央部と両端部に互いに逆向きの静電気力P1、P2を作用させて、図中に点線で示す様に両共振ビーム(52)(53)に3次の共振モードを発生させる。
ここで、共振ビーム(52)(53)(54)の中央部に作用させる静電気力P1は、共振ビーム(52)(53)(54)の両端部に作用させる静電気力P2よりも小さく設定されている。
その結果、図示の如く、2つの共振器要素のサイズが同じ連結型マイクロメカニカル共振器のQ値は、単独型マイクロメカニカル共振器のQ値(図中の「1個の場合」)よりも大きなものとなった。
従って、2本の共振ビームの内、短い方の共振ビームの長さに対する長い方の共振ビームの長さの比は、1.02未満であることが好ましく、更に、短い方の共振ビームの長さに対する長い方の共振ビームの長さの比が約1.012であることが最も好ましいということが出来る。
図6に示す第2実施例においては、3本の共振ビーム(52)(53)(54)を基板上に基板と平行に配列し、これらの共振ビーム(52)(53)(54)を上面及び下面の中央位置にて連結ビーム(41)(41)により互いに連結して、横型3連結の共振子(5)が構成されている。
該共振子(5)においては、図7に示す如く、3本の共振ビーム(52)(53)(54)の配列方向に、各共振ビーム(52)(53)(54)の中央部と両端部に互いに逆向きの静電気力P1、P2を作用させて、図中に点線で示す様に3本の共振ビーム(52)(53)(54)に3次の共振モードを発生させる。
ここで、共振ビーム(52)(53)(54)の中央部に作用させる静電気力P1は、共振ビーム(52)(53)(54)の両端部に作用させる静電気力P2よりも小さく設定されている。
その結果、図示の如く、3つの共振器要素のサイズが同じ連結型マイクロメカニカル共振器のQ値は、単独型マイクロメカニカル共振器のQ値(図中の「1個の場合」)よりも大きなものとなった。
従って、隣接する2本の共振ビームの内、短い方の共振ビームの長さに対する長い方の共振ビームの長さの比は、1〜1.02の範囲が好ましく、更に、隣接する2本の共振ビームの内、短い方の共振ビームの長さに対する長い方の共振ビームの長さの比が約1.018であることが最も好ましいということが出来る。
図9に示す第3実施例においては、3本の共振ビーム(52)(53)(54)を基板上に基板と垂直に配列し、各共振ビームの長さ方向の中央位置にて連結ビーム(41)(41)により互いに連結して、縦型3連結の共振子(5)が構成されている。
該共振子(5)においては、図10に示す如く、3本の共振ビーム(52)(53)(54)の配列方向と直交する向きに、各共振ビーム(52)(53)(54)の中央部と両端部に互いに逆向きの静電気力P1、P2を作用させて、図中に点線で示す様に3本の共振ビーム(52)(53)(54)に3次の共振モードを発生させる。
ここで、共振ビーム(52)(53)(54)の中央部に作用させる静電気力P1は、共振ビーム(52)(53)(54)の両端部に作用させる静電気力P2よりも小さく設定されている。
従って、隣接する2本の共振ビームの内、短い方の共振ビームの長さに対する長い方の共振ビームの長さの比は、1〜1.024の範囲が好ましく、更に、隣接する2本の共振ビームの内、短い方の共振ビームの長さに対する長い方の共振ビームの長さの比が約1.018であることが最も好ましいということが出来る。
図12(a)(b)はそれぞれ、縦型2連結の共振子と縦型3連結の共振子において、各共振ビームの中央部に作用させる静電気力P1と各共振ビームの両端部に作用させる静電気力P2を均等とした場合のQ値の変化を表わしている。
図12(a)に示す如く縦型2連結の共振子においては、隣接する2本の共振ビームの内、短い方の共振ビームの長さに対する長い方の共振ビームの長さの比は、1〜1.024の範囲が好ましく、更に、短い方の共振ビームの長さに対する長い方の共振ビームの長さの比が約1.024であることが最も好ましいということが出来る。
又、図12(b)に示す如く縦型3連結の共振子においては、隣接する2本の共振ビームの内、短い方の共振ビームの長さに対する長い方の共振ビームの長さの比は、1〜1.024の範囲が好ましく、更に、短い方の共振ビームの長さに対する長い方の共振ビームの長さの比が約1.018であることが最も好ましいということが出来る。
図13〜図15は、縦型3連結の共振子を有するマイクロメカニカル共振器において、共振子を1次共振モードで振動させる実施例を示している。図16(a)(b)はそれぞれ、縦型2連結の共振子と縦型3連結の共振子において、静電気力を各共振ビームの中央部に作用させ、共振子を1次共振モードで振動させた場合のQ値の変化を表わしている。
図13は各共振ビームの寸法形状を表わしている。図14は、実験番号毎に、タイプAの共振ビーム(52)、タイプBの共振ビーム(53)及びタイプCの共振ビーム(54)について、各ビームの単位長さLを表わしている。又、図15は、縦型3連結の共振子における連結ビーム(41)の形状寸法と、外力の位置及び大きさを表わしている。
尚、縦型2連結の共振子では、タイプAの共振ビーム(52)とタイプBの共振ビーム(53)のみを用いた。
従って、本発明に係る連結型のマイクロメカニカル共振器においては、3次以上の高次の共振モードで各共振ビームを振動させる構成に限らず、1次の共振モードで各共振ビームを振動させる構成であっても同様の効果を得ることが出来ると言える。
第1構成例
図17及び図18に示す共振器要素においては、シリコン或いはガラスからなる基板(9)上に、シリコン、アルミニウム等の導電材料からなる共振子(5)が配備されると共に、該共振子(5)の両側には、シリコン、アルミニウム等の導電材料からなる一対の駆動電極(1)(2)が配備されている。
又、共振子(5)の両支持ビーム(51)(51)の外側には、それぞれ支持ビーム(51)の中央部に対向して、一対のバイアス電極(4)(4)が配備されており、支持ビーム(51)とバイアス電極(4)の間には所定(例えば0.1〜0.5μm)のギャップが形成されている。
一方の駆動電極(1)の3つの電極突出部(10)(10)(10)と他方の駆動電極(2)の3つの電極突出部(20)(20)(20)はそれぞれ、基板(9)の表面と平行な面内で、共振ビーム(52)の非くびれ部と交互に対向して、共振ビーム(52)の非くびれ部との間に所定(例えば0.1〜0.5μm)のギャップ部Gを形成している。
斯くして、図17及び図18に示す共振器要素は、高周波電源(6)から2つの駆動電極(1)(2)に高周波信号が入力されて、1つのアンカー(3)から高周波信号Ioが出力される1ポート型の共振器要素を構成している。
電極突出部(10)(20)と共振ビーム(52)の非くびれ部との間に発生させるべき静電気力は、上述の如く、共振ビーム(52)の中央部近傍のギャップ部で最も小さく且つ両端部近傍のギャップ部で最も大きくなる様に設定される。
従って、バイアス電圧電源(8)のバイアス電圧を調整することにより、共振ビーム(52)の共振周波数を変化させることが出来る。
図19に示す共振器要素においては、シリコン或いはガラスからなる基板(9)上に、シリコン、アルミニウム等の導電材料からなる共振子(5)が配備されると共に、該共振子(5)の両側には、シリコン、アルミニウム等の導電材料からなる入力電極(22)と出力電極(12)が配備されている。
入力電極(22)の3つの電極突出部(24)(24)(24)と出力電極(12)の3つの電極突出部(14)(14)(14)はそれぞれ、基板(9)の表面と平行な面内で、共振ビーム(52)の非くびれ部と交互に対向して、共振ビーム(52)の非くびれ部との間に所定(例えば0.1〜0.5μm)のギャップ部Gを形成している。
斯くして、図19に示す共振器要素は、高周波電源(6)から入力電極(22)に高周波信号が入力されて、出力電極(12)から高周波信号Ioが出力される2ポート型の共振器を構成している。
電極突出部(10)と共振ビーム(52)の非くびれ部との間に発生させるべき静電気力は、上述の如く、共振ビーム(52)の中央部近傍のギャップ部で最も小さく且つ両端部近傍のギャップ部で最も大きくなる様に設定される。
従って、バイアス電圧電源(8)のバイアス電圧を調整することにより、共振ビーム(52)の共振周波数を変化させることが出来る。
図20に示す共振器要素においては、シリコン或いはガラスからなる基板(9)上に、シリコン、アルミニウム等の導電材料からなる共振子(5)が配備されると共に、該共振子(5)の両側には、シリコン、アルミニウム等の導電材料からなる一対の駆動電極(15)(25)が配備されている。
一方の駆動電極(15)の3つの電極突出部(16)(16)(16)と他方の駆動電極(25)の3つの電極突出部(26)(26)(26)はそれぞれ、基板(9)の表面と垂直な面内で、共振ビーム(52)の非くびれ部と交互に対向して、共振ビーム(52)の非くびれ部との間に所定(例えば0.1〜0.5μm)のギャップ部を形成している。
斯くして、図20に示す共振器要素は、高周波電源(6)から2つの駆動電極(15)(25)に高周波信号が入力されて、1つのアンカー(3)から高周波信号Ioが出力される1ポート型の共振器要素を構成している。
電極突出部(16)(26)と共振ビーム(52)の非くびれ部との間に発生させるべき静電気力は、上述の如く、共振ビーム(52)の中央部近傍のギャップ部で最も小さく且つ両端部近傍のギャップ部で最も大きくなる様に設定される。
従って、バイアス電圧電源(8)のバイアス電圧を調整することにより、共振ビーム(52)の共振周波数を変化させることが出来る。
図22に示す共振器要素においては、シリコン或いはガラスからなる基板(9)上に、シリコン、アルミニウム等の導電材料からなる共振子(5)が配備されると共に、該共振子(5)の両側には、シリコン、アルミニウム等の導電材料からなる入力電極(27)と出力電極(17)が配備されている。
斯くして、図22に示す共振器要素は、高周波電源(6)から入力電極(27)に高周波信号が入力されて、出力電極(17)から高周波信号Ioが出力される2ポート型の共振器要素を構成している。
電極突出部(28)と共振ビーム(52)の非くびれ部との間に発生させるべき静電気力は、上述の如く、共振ビーム(52)の中央部近傍のギャップ部で最も小さく且つ両端部近傍のギャップ部で最も大きくなる様に設定される。
従って、バイアス電圧電源(8)のバイアス電圧を調整することにより、共振ビーム(52)の共振周波数を変化させることが出来る。
この様な連結型マイクロメカニカル共振器によれば、複数の単独型マイクロメカニカル共振器を単に電気的に接続した構成よりもQ値が増大し、共振器全体の損失を低減させることが出来る。
(16) 電極突出部
(2) 電極
(26) 電極突出部
(3) アンカー
(4) バイアス電極
(5) 共振子
(51) 支持ビーム
(52) 共振ビーム
(53) 共振ビーム
(54) 共振ビーム
(41) 連結ビーム
(6) 高周波電源
(7) 主電圧電源
(8) バイアス電圧電源
(9) 基板
Claims (9)
- 基板(9)上に両端部が支持された共振子(5)と、該共振子(5)に対向して配置された2つの電極(1)(2)とを具え、一方の電極(1)と共振子(5)とが互いに対向して、1或いは複数のギャップ部が形成されると共に、他方の電極(2)と共振子(5)とが互いに対向して、1或いは複数のギャップ部が形成され、高周波信号の入力により何れか一方若しくは両方の電極(1)(2)と共振子(5)との間に交番静電気力を発生させて共振子(5)に振動を与え、何れか一方若しくは両方の電極(1)(2)と共振子(5)との間の静電容量の変化を高周波信号として出力するマイクロメカニカル共振器において、
前記共振子(5)は、基板(9)上に、互いに並列の位置関係に配置された複数本の共振ビームを具え、各共振ビームの両端部が基板上に支持されると共に、隣接する共振ビームどうしが、それぞれの振動の腹の位置若しくはその近傍位置にて互いに連結されていることを特徴とするマイクロメカニカル共振器。 - 前記共振子(5)を構成する複数本の共振ビームは、それぞれの共振周波数が互いに異なっている請求項1に記載のマイクロメカニカル共振器。
- 前記共振子(5)を構成する複数本の共振ビームは、それぞれの長さが互いに異なっている請求項2に記載のマイクロメカニカル共振器。
- 互いに隣接する2本の共振ビームの内、短い方の共振ビームの長さに対する長い方の共振ビームの長さの比は、1.2未満である請求項3に記載のマイクロメカニカル共振器。
- 互いに隣接する2本の共振ビームの内、短い方の共振ビームの長さに対する長い方の共振ビームの長さの比は、約1.01〜約1.02の範囲である請求項3に記載のマイクロメカニカル共振器。
- 前記共振子(5)と両電極(1)(2)との間には、3つ以上のギャップ部が形成されて、該共振子(5)は3次以上の高次共振モードで振動し、該共振子(5)を構成する複数本の共振ビームは、高次共振モードにおける振動の腹の位置若しくはその近傍位置で互いに連結されている請求項1乃至請求項5の何れかに記載のマイクロメカニカル共振器。
- 互いに隣接する2本の共振ビームは、該共振ビームの弾性係数と同等若しくはそれ以上の弾性係数を有する連結ビーム(41)によって互いに連結されている請求項1乃至請求項6の何れかに記載のマイクロメカニカル共振器。
- 前記共振子(5)を構成する複数本の共振ビームには、これらの共振ビームが配列されている面に対して垂直な方向に静電気力を作用させる請求項1乃至請求項7項の何れかに記載のマイクロメカニカル共振器。
- 前記共振子(5)を構成する複数本の共振ビームには、これらの共振ビームが配列されている面に対して平行な方向に静電気力を作用させる請求項1乃至請求項7項の何れかに記載のマイクロメカニカル共振器。
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