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JP2008198374A - 燃料電池ユニット及びその発電方法 - Google Patents

燃料電池ユニット及びその発電方法 Download PDF

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JP2008198374A
JP2008198374A JP2007029292A JP2007029292A JP2008198374A JP 2008198374 A JP2008198374 A JP 2008198374A JP 2007029292 A JP2007029292 A JP 2007029292A JP 2007029292 A JP2007029292 A JP 2007029292A JP 2008198374 A JP2008198374 A JP 2008198374A
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Tetsuaki Hirayama
哲章 平山
Arata Nakamura
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Abstract

【課題】簡易な機構で、起動時に燃料電池に掛かるダメージを抑止すると共に、短時間で出力を上げることができる燃料電池ユニット及びその発電方法を提供すること。
【解決手段】燃料電池ユニット1は、燃料電池パック2と、燃料電池パック2を収容するケース3とを備える。ケース3は、その内面3cに、燃料電池パック2のカソード5aに空気を強制的に流通供給するための回転翼7と、回転翼7を回転させる歯車8とを有する。燃料電池パック2は、歯車8と係合する歯付部材6を有する。燃料電池パック2をケース3から取り出すとき、歯付部材6を歯車8に係合させて回転翼7を回転させることにより、クロスオーバした液体燃料を有するカソード5aに空気を供給する。これにより、液体燃料の酸化反応を促進することができ、起動時にカソードに掛かるダメージを軽減すると共に、出力を短時間で上げることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池ユニット及びその発電方法に関し、特に液体燃料を直接使用する燃料電池ユニット及びその発電方法に関する。
近年、地球資源の保護及び地球環境の保護のため、化石燃料を使用せず、かつ温暖化ガスや大気汚染ガスの排出が少ない燃料電池が注目されている。その中で、液体燃料をアノード(燃料極)に直接供給する燃料電池の開発が進められている。この液体燃料を直接使用する燃料電池は、水素ガスを取り出すための改質器などが不要となるので、小型化及び軽量化を図ることができるとして、モバイル機器用の燃料電池として期待されている。また、エネルギー密度が高いメタノール水溶液などの液体燃料を直接使用することができるという利点も有する。このような燃料電池には、例えば、メタノール水溶液を液体燃料として直接利用するダイレクトメタノール型燃料電池が知られている。メタノールを燃料に用いた時のアノードにおける反応を化1に、カソード(空気極)における反応を化2に示す。化1に示すように、ダイレクトメタノール型燃料電池においては、メタノール水溶液から水素イオンを直接得ることができる。
Figure 2008198374
Figure 2008198374
燃料電池は、燃料がアノードに残っており、カソードが酸化剤にさらされたままの状態で無負荷放置されると、開放電圧(OCV;Open Circuit Voltage)が高いまま放置されることになる。燃料電池に使用している触媒や電解質膜は、OCVが高いまま放置されると、劣化が進行することが知られている。触媒や電解質膜の劣化は、燃料電池の性能低下を招く。そこで、燃料電池の性能低下を防止するための手段として、特許文献1には、燃料電池と脱酸素剤とを非通気性のカバーに収容して、該カバーを密封する燃料電池の保管方法が開示されている。また、特許文献2には、負荷運転停止時にカソード側に残留した酸素を除去するためにカソードに不活性ガスを供給する燃料電池の停止方法が開示されている。
特開2006−73297号公報 特開平9−45351号公報
ダイレクトメタノール型燃料電池のように液体燃料を使用する燃料電池であって、ポンプなどの装置を使用せずに燃料及び空気を供給するパッシブ型燃料電池においては、保管中に液体燃料がクロスオーバーによりカソードに到達する。このため、カソードを密閉状態にするケースに燃料電池を収容すると、カソードに液体燃料が溜まることになる。
このような状況で、燃料電池をケースから取り出すと、カソードの液体燃料は空気中の酸素と反応することになる。この酸化反応が起きているときは、カソード触媒の一部では上記化2の反応を起こせない状態となっており、十分な出力を得ることができない。また、このように十分な出力が得られない状態で燃料電池を電気機器に接続して発電を開始すると、触媒などに負担が掛かり、燃料電池の性能低下につながる。一方で、十分な出力を得るまで、すなわちカソードでの液体燃料の酸化反応が終息するまで何もしないで待つことになると、燃料電池をケースから取り出してから所定時間待たなければ発電することができず、迅速性の観点で問題がある。
上記のような問題を解消するために、液体燃料のクロスオーバーを防止することも手段の一つとして考えられるが、現在のところ、どのような電解質膜を用いてMEAを作製してもクロスオーバーをなくすことは実現できていない。別の手段として、燃料電池の液体燃料貯蔵部とアノードとの間にシャッターを設けることも考えられるが、これを簡易な機構で実施することは困難である。
また、クロスオーバーした液体燃料及びカソードでの酸化反応には、後述するように触媒性能の回復及び起動性の向上という利点も存在するため、液体燃料のクロスオーバーを防止することが、燃料電池の機能・性能にとって必ずしも望ましい手段ではない。
特許文献1及び2に記載の燃料電池の保管方法及び停止方法では、液体燃料を使用するパッシブ型燃料電池について、保管時におけるカソードの保護はできても、起動時におけるカソードの保護及び起動時間の短縮を図ることはできない。
本発明の目的は、簡易な機構で、起動時に燃料電池に掛かるダメージを抑止すると共に、短時間で出力を上げることができる燃料電池ユニット及びその発電方法を提供することである。
本発明の第1視点によれば、燃料電池パックと、燃料電池パックを収容するケースとを備え、燃料電池パックが、燃料として液体燃料を使用する少なくとも1つのセルと、液体燃料を貯蔵する燃料貯蔵部とを備え、少なくとも1つのセルが、アノードと、カソードと、電解質とを備え、カソードの少なくとも一部が燃料電池パックから露出している燃料電池ユニットであって、カソードの露出面に空気を強制的に流通供給する少なくとも1つの通風機構を備える燃料電池ユニットを提供する。
上記第1視点の好ましい形態によれば、通風機構は、送風機構と、送風機構を駆動させるための少なくとも1つの回転駆動機構とを有する。さらに好ましい形態によれば、通風機構は、ケースへ燃料電池パックを入れる際に作用する力及びケースから燃料電池パックを出す際に作用する力のうち少なくとも一方により回転駆動機構を回転して作動する。
上記第1視点の好ましい形態によれば、送風機構は回転翼を有し、回転駆動機構は、少なくとも1つの歯車と、少なくとも1つの歯車に作用する少なくとも1つの歯付部材とを有する。別の形態によれば、送風機構は回転翼を有し、回転駆動機構は、少なくとも1つの駆動輪と、少なくとも1つの駆動輪と摩擦係合する少なくとも1つの摩擦部材とを有する。さらに好ましい形態によれば、燃料電池パック及びケースのうち、一方が、回転翼と、少なくとも1つの歯車もしくは少なくとも1つの駆動輪とを有し、他方が、少なくとも1つの歯付部材もしくは少なくとも1つの摩擦部材を有する。さらに好ましい形態によれば、歯付部材又は摩擦部材は、燃料電池パックを出し入れする方向に沿って延在している。
上記第1視点の好ましい形態によれば、ケースが回転翼、及び少なくとも1つの歯車もしくは少なくとも1つの駆動輪を有する。さらに好ましい形態によれば、歯付部材と係合する歯車もしくは摩擦部材と係合する駆動輪は、中央よりケースの取り出し口側よりに形成されている。
上記第1視点の好ましい形態によれば、燃料電池パックが回転翼、及び少なくとも1つの歯車もしくは少なくとも1つの駆動輪を有する。さらに好ましい形態によれば、歯付部材と係合する歯車もしくは摩擦部材と係合する駆動輪は、燃料電池パックをケースに収容したときに中央よりケースの取り出し口とは反対の背面側よりにあるように形成されている。
上記第1視点の好ましい形態によれば、燃料電池パック及びケースのうち、少なくとも一方は、通風機構を作動させるための動力を蓄積保持する動力源をさらに有し、動力源は、燃料電池パックをケースに収容する際に動力を蓄積する。
上記第1視点の好ましい形態によれば、通風機構は、手動又は電動により作動する。
上記第1視点の好ましい形態によれば、ケースは、開閉自在の少なくとも1つの通気口をさらに備える。
上記第1視点の好ましい形態によれば、燃料電池パックがケースに収容されているとき、少なくともカソードはケースに密閉されている。
本発明の第2視点によれば、液体燃料を燃料とするセルを少なくとも1つ有する燃料電池パックと、燃料電池パックを使用していないときに燃料電池パックを収容するケースとを備える燃料電池ユニットの発電方法であって、燃料電池パックの起動前に又は起動時に、燃料電池パックから露出したカソードに空気を強制的に流通供給し、カソードにおける液体燃料の酸化を促進する燃料電池ユニットの発電方法を提供する。
上記第2視点の好ましい形態によれば、燃料電池パックをケースに入れる際の力及び燃料電池パックをケースから出す際の力のうち少なくとも一方を動力としてカソードに空気を供給する。さらに好ましい形態によれば、燃料電池パック又はケースによる並進運動を回転運動に変換することによりカソードに空気を供給する。
上記第2視点の好ましい形態によれば、燃料電池パックをケースから取り出す際にカソードに空気を供給する。
上記第2視点の好ましい形態によれば、燃料電池パックをケースに収容した状態でカソードに空気を供給する。
上記第2視点の好ましい形態によれば、少なくともカソードを密閉するように燃料電池パックをケースに収容し、収容時にクロスオーバーした液体燃料をカソードで酸化させる。
本発明によれば、起動前ないし起動時に、カソードに空気を強制的に供給することによって、クロスオーバーした燃料のカソードにおける酸化反応の時間を短縮させることができる。これにより、起動時にMEAに与えるダメージを軽減することができる。また、酸化反応の発熱により、使用環境の温度が低い場合であっても出力を起動から短時間で安定させることができると共に、カソードに溜まった余分な水分を蒸発させることもできる。
本発明においては、簡易な機構で空気を供給することができるので、燃料電池ユニットを小型かつ軽量にすることができる。また、ケースに収容することにより、携帯時の燃料電池パックを保護することができる共に、液体燃料の漏洩を防止することができる。したがって、本発明によれば、携帯性を有するモバイル機器に適した燃料電池ユニットを提供することができる。
本発明によれば、ケース収容時にカソードを密閉して、クロスオーバーした液体燃料をカソードに溜めることにより、アノードにおける燃料消費の防止及びOCVの低下を図ることができる。これにより、燃料電池の性能低下を防止することができる。また、カソードに溜まった液体燃料(例えばメタノール)は、酸化劣化したカソード触媒に対して還元剤として作用するので、触媒性能を回復させることができる。
本発明の第1実施形態に係る燃料電池ユニットについて説明する。図1に、本発明の第1実施形態に係る燃料電池ユニットの概略斜視図を示す。燃料電池ユニット1は、燃料電池パック2及びケース3を備える。図1は、燃料電池パック2がケース3から取り出されている状態を示し、図1の白矢印は燃料電池パック2を収容する方向である。
燃料電池パック2は、電極と電解質膜とを一体的に接合した膜/電極接合体(MEA;Membrane Electrode Assembly)5、少なくとも1つのMEAを有するスタック4、発電用の液体燃料を貯蔵する発電用燃料貯蔵部(不図示)、及び外部負荷に電力を供給する電力供給部(例えば出入力端子)(不図示)を有する。MEA5は、カソード5a面が燃料電池パック2から露出するように配置されている。これにより、カソード5aは、燃料電池パック2をケースから取り出したときに空気(酸素)を得ることができる。
ここで、MEA5に含まれる単セル構造の一例について説明する。図2は、単セル構造の一例を示す概略図である。単セル構造61は、アノード(燃料極)62、カソード(空気極)64及び電解質膜63(例えば固体高分子電解質膜)を有する。
電解質膜63は、アノード62とカソード64(5a)を隔てるとともに、両者の間で水素イオンを移動させる役割を有する。このため、電解質膜63は、水素イオンの伝導性が高い膜であることが好ましい。また、化学的に安定であって機械的強度が高いことが好ましい。電解質膜63を構成する材料としては、スルフォン基、リン酸基等の強酸基や、カルボキシル基等の弱酸基等の極性基を有する有機高分子が好ましく用いられる。こうした有機高分子として、スルフォン化ポリ(4−フェノキシベンゾイル−1,4−フェニレン)、アルキルスルフォン化ポリベンゾイミダゾール等の芳香族縮合系高分子;スルフォン基含有パーフルオロカーボン(ナフィオン(デュポン社製)(登録商標)、アシプレックス(旭化成社製)(登録商標));カルボキシル基含有パーフルオロカーボン(フレミオンS膜(旭硝子社製)(登録商標));等が例示される。
アノード62は、触媒を担持した炭素粒子と固体高分子電解質とを含むアノード触媒層62bをアノード基体62a上に形成した構成とすることができ、カソード64(5a)は、触媒を担持した炭素粒子と固体高分子電解質とを含むカソード触媒層64bをカソード基体64a上に形成した構成とすることができる。アノード基体62a及びカソード基体64aの表面は撥水処理してもよい。
アノード触媒層62bの触媒としては、白金、金、銀、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリジウム、コバルト、ニッケル、レニウム、ランタン、ストロンチウム、イットリウム、またはこれらの合金等が例示される。カソード触媒層64bの触媒としては、アノード触媒層62bと同様のものを用いることができ、例えば上記例示物質を使用することができる。なお、アノード触媒層62bおよびカソード触媒層64bの触媒は同じものを用いてもよいし、異なるものを用いてもよい。
触媒を担持する炭素粒子としては、アセチレンブラック(デンカブラック(電気化学社製)(登録商標)、XC72(Vulcan社製)等)、ケッチェンブラック、カーボンナノチューブ、カーボンナノホーン等が例示される。
アノード触媒層62b及びカソード触媒層64bにおける固体高分子電解質は、同一のものであっても異なるものであってもよい。ここで、固体高分子電解質は、電解質膜63と同じ材料を用いることができるが、電解質膜63とは異なる材料や、複数の材料を用いることもできる。
アノード62、カソード64(5a)ともに、アノード基体62a及びカソード基体64aとしては、カーボンペーパー、カーボンの成形体、カーボンの焼結体、焼結金属、発泡金属等の多孔性基体を用いることができる。また、アノード基体62a及びカソード基体64aの撥水処理にはポリテトラフルオロエチレン等の撥水剤を用いることができる。
次に、単セル構造61の製造方法を説明する。例えば、電解質膜63を有機高分子材料で構成する場合、電解質膜63は、有機高分子材料を溶媒に溶解ないし分散させた液体を、ポリテトラフルオロエチレン等の剥離性シート等の上にキャストして乾燥させることにより得ることができる。
アノード62およびカソード64(5a)は、例えば以下の方法で得ることができる。まず、一般的に用いられている含浸法によって炭素粒子に触媒を担持させる。次に触媒を担持させた炭素粒子と固体高分子電解質の微粒子を溶媒に分散させ、ペースト状としたのち、撥水化処理を行ったアノード基体62aまたはカソード基体64aに塗布する。アノード基体62aまたはカソード基体64aへのペーストの塗布方法については特に制限がないが、例えば、刷毛塗り、スプレー塗布、およびスクリーン印刷法等の方法を用いることができる。ペーストを塗布した後、例えば、加熱温度100℃〜250℃、加熱時間30秒間〜30分で乾燥させることによってアノード62およびカソード64(5a)が得られる。
次に、電解質膜63を、アノード62およびカソード64(5a)で挟み、ホットプレスすることにより、単セル構造61を得る。このとき、アノード触媒層62b及びカソード触媒層64bが電解質膜63と接するようにする。電解質膜63やアノード触媒層62b及びカソード触媒層64b中の固体高分子電解質の微粒子を有機高分子で構成する場合、ホットプレスの条件は、これらの有機高分子の軟化温度やガラス転位温度を超える温度とすることができる。具体的には、例えば、温度100〜250℃、圧力1〜100kg/cm、時間10秒〜300秒とする。
次に、カソード5aにおける液体燃料の酸化を促進するための構成について説明する。燃料電池ユニット1は、少なくとも1つの通風機構を有する。通風機構は、カソード5aの露出面に空気を強制的に流通供給するものである。例えば、通風機構は、送風機構と、送風機構を駆動させるための少なくとも1つの回転駆動機構とを有することができる。図1及び図3〜図6に示す形態を例にして、送風機構及び回転駆動機構について説明する。
送風機構としては、例えば図4に示すような回転翼7を使用することができる。回転駆動機構としては、図4に示すような歯車8と図1及び図3に示すような歯付部材6とを使用することができる。第1実施形態においては、ケース3が、回転翼7及び回転翼7を回転させるための少なくとも1つの歯車8をその内面に有し、燃料電池パック2が、歯車8と係合する歯付部材6を有する。
歯付部材6は、カソード5aの露出面と同一面に、スタック4と側面(縁)との間をケース3への収容方向に沿って直線的に一列に配置されている。歯付部材6は、燃料電池パック2内から出し入れ自在に構成してもよいし、外付け可能に構成してもよい。
図4に、ケース内面側からみた概略平面図を示す。内面3cは、燃料電池パック2を収容したときに、露出したカソード5a面が対向する面である。回転翼7及び歯車8は、内面3cに回転可能に取り付けられている。
歯車8は、図5に示すように、燃料電池パック2をケース3から取り出すときに歯付部材6と係合することにより回転される。また、歯車8は、その回転により、回転翼7の回転軸(不図示)と係合して回転翼7を回転させるように取り付けられている。
回転翼7は、回転したときにカソード5a面に対して(ケース3内方に向けて)送風するように取り付けてもよいし、内面3c方向へ(ケース3外方に向けて)送風するように取り付けてもよい。いずれの場合であっても、ケース3内を流通させてカソード5aに空気を強制的に供給することができる。前者であれば回転翼7からカソード5aに直接的に送風することができ、後者であればカソード5aから回転翼7方向へ吸引通風させることができる。
回転翼7、及び歯付部材6と直接係合する歯車8は、中央より取り出し口3a寄りに形成されていると好ましく、より好ましくは、可能な限り取り出し口3aの近くに形成するようにする。歯車8を取り出し口3a側に形成すれば、燃料電池パック2をケース3から取り出し始めてから取り出し終わるまでより長い間歯車8と歯付部材6を係合させて、回転翼7をより長く回転させることができる。また、回転翼7を取り出し口3a側に形成すれば、取り出し口側端面2aの最も近くにある、最も早くケース3から露出するカソード5aに対しても空気を供給することができる。また、回転翼7は、1つのMEA5のカソード5a面全面に空気が供給されるように、図3に示すMEA5の長さ方向(図面上の上下方向)の中央に位置すると好ましい。
通風の風量は、回転翼7、歯車8及び歯付部材6によって適宜設定することができる。例えば、回転翼7のブレードの枚数、形状、角度及び大きさ、歯車8及び歯付部材6の大きさ及び歯数などによって、風量を設定することができる。
ケース3は、少なくとも1つの通気口を有すると好ましく、より好ましくは、回転翼7が回転したときに、吸気口又は排気口となる2以上の通気口を有する。図6に、通気口を有するケースの概略斜視図を示す。図6に示すケース3は、通気口として、内面3cに開口を形成する第1通気口9と第2通気口10とを備えている(図6において回転翼7と歯車8は不図示)。第1通気口9と第2通気口10は、図6に示すように開閉自在であると好ましい。第1通気口9と第2通気口10は、燃料電池パック2をケース3に出し入れするための通気口として利用することもできる。
第1通気口9は、回転翼7に近接する位置に、すなわち取り出し口3a側に形成されている。図4及び図6に示す形態においては、内面3cの図6上手前側には回転翼7と歯車8が取り付けられているので、回転翼7と歯車8の取り付けに影響がない図面上奥側に第1通気口9は設けられている。好ましくは、第1通気口から回転翼7のブレードが露出するようにする。第2通気口10は、回転翼7から離れるように、すなわち取り出し口3aとは反対側(背面3b側)に形成されている。したがって、図6に示すような形態では、回転翼7がケース3内方に向けて送風するように取り付けられていれば、回転翼7が回転したとき第1通気口9から吸気され、第2通気口10から排気されることになる。一方、回転翼7がケース3外方に向けて送風するように取り付けられていれば、第2吸気口10から吸気され、第1吸気口9から排気される。これにより、いずれの場合であっても、空気が流通して、カソード5aに空気が供給されやすくなる。
ケース3は、燃料電池パック2を収容した時に、燃料電池パック2を、少なくともカソード5a面を、密閉可能であると好ましい。すなわち、ケース3は、燃料電池パック2とケース3との間、少なくともカソード5a面と燃料電池パック2との間、に外部から空気が流入しないような、あるいは液体燃料が漏出しないような密閉性の高い構造であると好ましい。ケース3に収容されている時、燃料電池パック2のカソード5aには、クロスオーバーしてきた液体燃料が存在する。このとき、ケース3内に外部から空気が自由に流入可能であると、カソード5aにおいて液体燃料と酸素とが保管収容時において常に反応することになる。液体燃料と酸素との反応により発生した水は、カソード5aに溜まり、発電時のフラッディングの原因となる。また、液体燃料がカソード5aで酸素と反応すると、新たに液体燃料がクロスオーバーしてさらに反応が継続することになる。これにより、さらに水が溜まることになると共に、保管時に液体燃料を消費してしまうことになる。また、ケース3が密閉性を有していないと、液体燃料は、ケース3から液漏れないし蒸発してしまうことになる。さらに、アノードに液体燃料が残存している状態で、カソード5aに空気が供給されるとOCV(Open Circuit Voltage)が高くなり、MEAの劣化を早めることになる。一方、カソード5aに液体燃料が接していれば、OCVを低くすることができ、MEAの劣化を防止することができる。したがって、以上の理由から、ケース3は、収容時に燃料電池パック2のカソード面を外気に触れさせないような、あるいは液体燃料を漏出させないような密閉性を有している(すなわち、燃料電池パック2がケース3に収容されているときに、ケース3外部からカソード5aへの空気の流入が遮断されている)と好ましい。また、ケース3は、密閉性をさらに高めるために、燃料電池パック2自体を密閉するように2以上の部品からなり、例えば少なくとも燃料電池パック2のケース3からの露出部分ないし取り出し口3aや通気口9,10を覆うような要素(例えば図7に示すようなカバー3dないし蓋)をさらに有していてもよい。
ケース3は、ケース3の密閉性を高めるために通気口9,10を閉止する開閉自在の閉止部(不図示)をさらに備えていてもよい。
また、ケース3は、燃料電池パック2を保護するための十分な強度を有していると好ましく、衝撃吸収材を備えていてもよい。
燃料電池パック2とケース3は、燃料電池パック2をケース3に収容したときにカソード5a面が送風機構(回転翼7)側を向くように、収容方向を間違えないようにする構成(不図示)を有していると好ましい。例えば、燃料電池パック2とケース3に、収容するときに向きが正しい場合には嵌合し、向きが正しくない場合には嵌合しない凸部と凹部を形成してもよい。
図4に示す態様においては、ケース3が、送風機構7を1つのみ有する態様について説明したが、図8に示すように複数の送風機構を有する態様であってもよい。図8に示す態様においては、複数の回転翼7を回転させるために、各回転翼7に対応する複数の歯車8がそれぞれ歯付部材6と直接係合するような構成となっているが、複数の回転翼7を回転させる場合であっても、複数の歯車を連結させることにより歯付部材6と直接係合する歯車8を1つにしてもよい。
また、図4に示す態様においては、送風機構(回転翼7)及び回転駆動機構の一部(歯車8)は、カソード5aに対向する内面3cに形成されていたが、カソード5a面に対し垂直方向に面する内面に形成してもよい。図9に、本発明の第1実施形態に係る燃料電池ユニットの別態様を示す概略斜視図を示す。図9において、回転翼7及び歯車8は、燃料電池パック2の側面2cに面する内面3eの取り出し口3a側よりに形成されている。歯車8に係合する歯付部材6は、燃料電池パック2の側面2cに、燃料電池パック2の出し入れ方向に沿って直線的に配列されている。これにより、カソード5a面に沿って通風されることになる。図9に示すように通風機構が燃料電池パック2の側面に対向して形成されている場合、ケース3の通気口も通風機構に対応する位置に形成すると好ましい。また、通風機構は、ケース3の背面3bの内面に形成することもできる。
図4、図8及び図9に示す形態においては、回転翼7と、燃料電池パック2の歯付部材6と直接係合する歯車8をケース3の同一面に形成したが、複数の歯車を連結することにより、回転翼7と歯車8を別々の面に形成することもできる。例えば、回転翼7をカソード5a面と対向する内面3cに形成し、歯車8を燃料電池パック2の側面と対向する内面に形成し、歯車8から複数の歯車を連結させ、歯車8の回転によって回転翼7を回転させてもよい。この場合、燃料電池パック2の歯付部材6は、歯車8が形成された内面に対応する側面に形成する。
上記説明においては、回転駆動機構について歯車8と歯付部材6を例にして説明したが、回転駆動機構は、燃料電池パック2ないしケース3の並進運動(直線運動)を回転運動に変換する機構であればいずれの態様であってもよい。図10及び図11に、本発明の第1実施形態に係る燃料電池ユニットの別の態様を示す概略部分断面図を示す。
例えば、図10に示すように、歯付部材6と歯車8の代わりに摩擦部材12及び摩擦部材12と摩擦係合する駆動輪13を使用してもよい。摩擦部材12は、燃料電池パック2のカソード5aと同一面に形成され、燃料電池パック2の出し入れ方向に沿って延在している。摩擦部材12は、帯状の部材であってもよいし、ロッド状の部材であってもよい。駆動輪13は、ケース3の内面3c側に形成され、回転することにより回転翼7を回転させるように取り付けられている。駆動輪13は、ホイール状の部材であってもよいし、断面が円形のロッド状の部材であってもよい。摩擦部材12と駆動輪13は、燃料電池パック2をケース3から取り出すときに当接し、両者間の摩擦力(粘着力含む)により駆動輪13が回転するように構成されている。したがって、摩擦部材12及び駆動輪13の当接面は、摩擦力や粘着力が大きくなるような物質や形状を用いると好ましい。
図11に示す態様においては、図10に示す摩擦部材12及び駆動輪13の他に、ベルト14を用いている。ベルト14は無限軌道になっており、内面では駆動輪13と摩擦係合し、外面では摩擦部材12と摩擦係合する。燃料電池パック2をケース3から取り出すとき、摩擦部材12とベルト14が当接し、両者間の摩擦力(粘着力含む)によりベルト14が移動(周回運動)する。ベルト14の運動により、駆動輪13とベルト14間の摩擦力(粘着力含む)により駆動輪13が回転される。そして、駆動輪13の回転によって、回転翼7を回転させることができる。
次に、本発明の燃料電池ユニット1の発電方法について、図1及び図3〜図6に示す態様を用いて説明する。まず、燃料電池パック2は、ケース3に収容された状態で、好ましくは少なくともカソードを密閉した状態で、保管されていることとする。このとき、アノード側の液体燃料が、電解質膜を通ってカソード側にクロスオーバーする。これにより、カソード5aには液体燃料が溜まることとなる。次に、第1通気口9と第2通気口10を開けてから燃料電池パック2からケース3を取り出す。このとき、燃料電池パック2の歯付部材6が、ケース3の歯車8の歯と係合し、燃料電池パック2を取り出す際の力によって、歯車8が回転される。すなわち、燃料電池パック2ないしケース3の並進運動(直線運動)を歯車8の回転運動に変換している。これに伴い、歯車8の歯と係合する回転翼7の回転軸が回転される、すなわち回転翼7が回転されることになる。これにより、カソード5aに空気が強制的に流通供給される。回転翼7をカソード5a方向に送風するように取り付けている場合、ケース3内部では、空気は、第1通気口9から吸気され、第2通気口10から排気される。
このようにして、液体燃料を有するカソード5aに空気を供給すると、カソード5aにおける液体燃料の酸化反応を促進させることができる。これにより、液体燃料の酸化反応の時間を短縮することができると共に、酸化反応熱により起動時の出力が不十分な時間を短縮することができる。すなわち、MEA5の劣化を抑制することができる。また、短時間の酸化反応による急激な発熱によって、保管時にカソードに溜まった水分を蒸発させることもできると共に、出力を安定化させることもできる。
燃料電池パック2で使用する液体燃料、すなわちクロスオーバーする液体燃料、は、発電のためにアノードで酸化される物質であり、例えば、メタノールなどのアルコール類、又はジメチルエーテルなどのエーテル類を使用することができ、あるいはこれらの水溶液を使用することができる。
次に、本発明の第2実施形態に係る燃料電池ユニットについて説明する。図12に、燃料電池パックの概略斜視図を示し、図13に、燃料電池パックの概略平面図を示す。また、図14に、取り出し口側から見たケースの概略平面図を示し、図15に、図14のA−A線概略断面図を示す。
第2実施形態に係る燃料電池ユニットも燃料電池パック22及びケース23を備える。第1実施形態においては、送風機構(回転翼)はケースに形成されていたが、第2実施形態においては、送風機構27は燃料電池パック22に形成されている。これに伴い、第1実施形態においてケースに形成されていた歯車28ないし駆動輪(不図示)は、第2実施形態においては燃料電池パック22に形成され、第1実施形態において燃料電池パックに形成されていた歯付部材26ないし摩擦部材(不図示)は、第2実施形態においてはケース23に形成される。以下、第2実施形態について歯車28及び歯付部材26を例に用いて説明する。
燃料電池パック22は、MEA25上に、回転翼27、歯車28、及び回転翼27及び歯車28を取り付けるための台状の支持板31を備える。図12においては、支持板31の一部を図示せずに回転翼27及び歯車28が見えるようにしてある。回転翼27及び歯車28は、それぞれ回転軸27a,28aを介して支持板31に回転可能に取り付けられている。支持板31は、図13に示すように、平面投影において、歯車28の歯を支持板31から露出させ、ケース23に設けられた歯付部材26が直接歯車28に係合するように、歯付部材26の通り道を形成している。
ケース23は、MEA25のカソード25a面と対向する内面23cに、歯車28と係合する複数の歯付部材26を備える。歯付部材26は、取り出し口23aから背面23bに向かって直線的に延在している。
回転翼27は、燃料電池パック22をケース23から取り出し終わるまで回転翼27が回転するように構成すると好ましい。例えば、取り出し終わりまでケース23の歯付部材26が歯車28と係合するように、歯付部材26と直接係合する歯車28は、可能な限り背面側端面22b近くに形成すると好ましい。また、複数の歯車を連結させれば、回転翼27が取り出し口側端面22aよりにある場合に、回転翼27がケース23外部に出た後であっても歯付部材26と歯車28が係合している限り回転翼27を回転させることができる。
ケース23は、第1実施形態と同様にして、空気流通のために及び燃料電池パック22の出し入れのために、少なくとも1つの通気口をさらに有すると好ましい。図16に、通気口を有するケースの概略斜視図を示す。図16に示すケース23は、通気口として、背面23bに開口を形成する開閉自在の第1通気口29を備えている。回転翼27及び歯車28が背面23bよりに形成されているので、背面23bを開口するように通気口が形成されている。これにより、第1通気口29と取り出し口23aとの間を、カソード25a面と支持板31との間隙を通って空気が流れることになる。ケース23は、図6に示すように、吸気口及び排気口となる2以上の通気口を有していてもよい。
図12に示す態様においては、燃料電池パック22が、送風機構(回転翼27)を1つのみ有する態様について説明したが、図17に示すように複数の送風機構を有する態様であってもよい。図17に示す態様においては、カソード25a面毎に回転翼27を形成している(歯車28及び支持板31は不図示)。複数の回転翼27を回転させるために、各回転翼毎にケースの歯付部材と直接係合する歯車をそれぞれ設けてもよいが、複数の歯車を連結させることにより歯付部材と直接係合する歯車を1つのみにしてもよい。このようにすれば、ケースの歯付部材と直接係合する歯車を可能な限り背面側端面22bよりに形成することにより、燃料電池パック22をケース23から出し終えるまで、複数の回転翼27をすべて回転させることができる。
図12及び図17いずれの態様であっても、回転翼27の送風方向は、カソード25a方向であってもよいし、支持板31方向であってもよい。いずれの方向であっても空気を強制的に流通させて、カソード25aに空気を供給することができる。
また、図12に示す態様においては、送風機構(回転翼27)は、カソード25a面上に形成されていたが、カソード25a面に対し垂直な側面に形成してもよい。図18に、本発明の第2実施形態に係る燃料電池パックの別態様を示す側面の概略平面図を示す。図18において、回転翼27及び歯車28は、燃料電池パック22の側面22cに複数形成されている。歯車28に係合する歯付部材(不図示)は、ケース23の内面に、燃料電池パック22の出し入れ方向に沿って直線的に配列されている。これにより、カソード25a面に沿って空気が流通されることになる。図18に示すように送風機構が燃料電池パック22の側面22cに形成されている場合、ケース23の通気口も送風機構に対応する位置に形成すると好ましい。また、この場合であっても、回転翼27の送風方向は、カソード25a方向であってもよいし、その反対方向であってもよい。
第2実施形態に係る燃料電池ユニットの発電方法も上記説明と同様である。燃料電池パック22をケース23から取り出す際に、ケース23の歯付部材26を燃料電池パック22の歯車28と係合させ、取り出す際の力によって歯車28を回転させる。歯車28の回転により回転翼27を回転させて、カソード25aに空気を供給する。
第1実施形態において説明したように、歯車28及び歯付部材26の代わりに、駆動輪及び摩擦部材を使用することもできる。
第2実施形態に係るその他の説明は、第1実施形態の該当部分の説明を援用する。
次に、本発明の第3実施形態に係る燃料電池ユニットについて説明する。図19に、第3実施形態に係る燃料電池ユニットの概略斜視図を示し、図20に、ケース内面の概略平面図を示す。第1実施形態及び第2実施形態においては、燃料電池パックをケースから取り出す際の力を利用して空気を供給したが、第3実施形態においては燃料電池パックをケースに収容する際の力を利用して空気を供給する。
燃料電池ユニット41は、燃料電池パック42とケース43とを備える。燃料電池ユニット41の通風機構は、送風機構となる回転翼47、弾性体49と係合し回転翼47を回転させる第1歯車48、通風機構の動力源となるぜんまい等の弾性体49、歯付部材46と係合し、弾性体49に力を蓄積する第2歯車50、及び第2歯車50と係合する歯付部材46を備える。
回転翼47、第1歯車48、弾性体49、第2歯車50、及び回転翼47などの回転を抑止するストッパ(不図示)は、ケース43のカソード45aと対向する内面43cに形成されている。歯付部材46は、燃料電池パック42のカソード45aと同一面に形成されている。
燃料電池パック42をケース43に収容する際に、歯付部材46が第2歯車50と係合し、回転される。第2歯車50の回転により、弾性体49が巻かれ、力が蓄積される。燃料電池パック42がケース43に保管されている時には、ストッパを作用させ、弾性体49に力を保持させておく。そして、燃料電池パック42を使用する際には、燃料電池パック42をケース43から取り出す(移動させる)とき、又は燃料電池パック42をケース43に収容した状態のままで、ストッパが外され、弾性体49に蓄積させた力が解放される。すなわち、弾性体49により第1歯車48が回転され、これにより回転翼47を駆動させて、カソード45aに空気を供給する。燃料電池パック42をケース43に収容した状態のまま空気を供給した場合には、空気供給後燃料電池パック42をケース43から取り出す。
弾性体49としては、燃料電池パックを42をケース43に収容するときの力を蓄積かつ保持することができると共に、その力によって通風(例えば回転翼47を回転させる)できるものであれば、いずれのものでもよい。例えば、弾性体49としては、ぜんまいの他にゴムなどを使用することができる。
図20に示す形態においては、回転翼47、第1歯車48、弾性体49及び第2歯車50を同一面に形成したが、同一面に形成せずに構成することもできる。また、回転翼47、第1歯車48、弾性体49及び第2歯車50を第2実施形態のように燃料電池パック42に形成してもよい。この場合、歯付部材46はケース43に形成する。
第1実施形態において説明したように、第1歯車48、第2歯車50及び歯付部材46の代わりに、駆動輪及び摩擦部材を使用して弾性体に力を蓄積し、回転翼を回転させることもできる。
第3実施形態に係るその他の説明は、第1実施形態及び第2実施形態の該当部分の説明を援用する。
次に、本発明の第4実施形態に係る燃料電池ユニットについて説明する。第1〜第3実施形態においては、燃料電池パックをケースに出し入れする時の力を利用してカソードに空気を供給しているが、第4実施形態においては、出し入れ操作に依存することなく手動ないし電動でカソードに空気を供給する。
図21に、第4実施形態に係る燃料電池ユニットの概略斜視図を示す。図21に示す燃料電池ユニット51は、ケース53に燃料電池パック52を収容した状態である。ケース53は、第1実施形態のように、内面に回転翼(不図示)を備え、外面にハンドル54を備える。ハンドル54は着脱可能であると好ましい。ハンドル54は、ケース53内面の回転翼又は回転翼を回転させるための歯車(不図示)と連結しており、ハンドル54を手動で回すことによって、回転翼を回転させ、カソードに空気を供給することができる。
例えば、燃料電池パック52をケース53に収容したままの状態において、第1通気口59及び第2通気口60を開け、ハンドル54を回転させる。これにより、ケース53内面の回転翼が回転し、カソードに空気が強制的に流通供給される。所定時間供給後、ケース53から燃料電池パック52を取り出して発電を開始する。
ハンドル54で通風させる代わりに第3実施形態で説明したようなぜんまいやゴムなどの弾性体を利用して、ケース53外面に取り付けられたねじなどによって弾性体に手動で力を蓄積させて、弾性体の力によって空気を供給するようにしてもよい。
あるいは、太陽電池、乾電池、交流電源などを使用して電動で空気を供給させるようにしてもよい。
また、上記では第1実施形態のように通風機構をケースに形成する形態を説明したが、第2実施形態のように通風機構を燃料電池パックに形成して通風させることもできる。この場合、燃料電池パックをケースに収容したままケース外部からの操作により通風可能にしてもよいし、燃料電池パックをケースから取り出した後に通風させるようにしてもよい。
第4実施形態においては、第1〜第3実施形態のように燃料電池パックの出し入れによる力を利用して通風しない場合には、燃料電池パックの出し入れの際に歯車を回転させるための歯付部材ないし摩擦部材は不要である。
第4実施形態に係るその他の説明は、第1実施形態〜第3実施形態の該当部分の説明を援用する。
本発明の第1実施形態に係る、通風機構を有する燃料電池ユニット(実施例1)と、比較対照として、通風機構を有さない燃料電池ユニット(比較例1)について、ケースから燃料電池パックを取り出してからOCVが最高値になるまでの時間及び取り出してから5秒後のカソード温度を測定した。実施例1に係る燃料電池ユニットにおいては、ケースが送風機構(回転翼)及び歯車を有し、燃料電池パックが歯付部材を有している。回転翼はケース最奥(背面側)に位置し、回転翼の大きさは直径4cmであった。それ以外は、実施例1と比較例1の燃料電池ユニットは同一形態である。また、実施例1においては、回転翼の回転数は5000RPMであり、カソードへの通風時間は2秒間であった。測定結果を表1に示す。
取り出し後OCVが最高値になるまでの時間は、実施例1が8秒、比較例1が15秒であり、実施例1の時間は比較例1の時間の約半分であった。また、取り出してから5秒後のカソード温度は、実施例1の温度は比較例1の温度より8℃高かった。
取り出してから1分後においては、実施例1に係る燃料電池ユニットでは酸化反応が終了してカソード温度は徐々に低下し始めていたが、比較例1に係る燃料電池ユニットではカソード温度はまだ徐々に上昇していた。また、取り出してから1分後の出力を比較すると、実施例1に係る燃料電池ユニットの出力は、比較例1に係る燃料電池ユニットの出力より50%程度高かった。
これより、本発明によれば、起動時のカソードにおける液体燃料の酸化反応の時間を短縮させることができると共に、起動時の出力を短時間で上昇させることができることが分かる。
Figure 2008198374
本発明の燃料電池ユニットは、例えばダイレクトメタノール型燃料電池に適用することができる。
本発明の燃料電池ユニット及びその製造方法は、機器を限定することなく種々の機器に利用することができるが、特にモバイル機器に適している。本発明の燃料電池ユニット及びその製造方法の利用に適したモバイル機器としては、例えば、携帯電話機、ノートパソコン、PDA(Personal Digital Assistant)、カメラ、ナビゲーションシステム、ポータブル音楽再生プレーヤなどが挙げられる。
本発明の燃料電池ユニット及びその製造方法について、上記実施形態を用いて説明したが、本発明の燃料電池ユニット及びその製造方法は上記実施形態に限定されることなく、本発明の範囲内において種々の変更、変形ないし改良を含むことができることはいうまでもない。
本発明の第1実施形態に係る燃料電池ユニットの概略斜視図。 燃料電池パックの単セル構造の一例を示す概略図。 本発明の第1実施形態に係る燃料電池パックの概略平面図。 本発明の第1実施形態に係るケース内面の概略平面図。 本発明の第1実施形態に係る燃料電池ユニットの概略部分断面図。 本発明の第1実施形態に係るケースの概略斜視図。 本発明の第1実施形態に係るケースの一態様を示す概略斜視図。 本発明の第1実施形態に係るケース内面の別態様を示す概略平面図。 本発明の第1実施形態に係る燃料電池ユニットの別態様を示す概略斜視図。 本発明の第1実施形態に係る燃料電池ユニットの別の態様を示す概略部分断面図。 本発明の第1実施形態に係る燃料電池ユニットの別の態様を示す概略部分断面図。 本発明の第2実施形態に係る燃料電池パックの概略斜視図。 本発明の第2実施形態に係る燃料電池パックの概略平面図。 本発明の第2実施形態に係るケースの概略平面図。 図14のA−A線の概略断面図。 本発明の第2実施形態に係るケースの概略斜視図。 本発明の第2実施形態に係る燃料電池パックの別態様を示す概略平面図。 本発明の第2実施形態に係る燃料電池パックの別態様を示す概略平面図。 本発明の第3実施形態に係る燃料電池ユニットの概略斜視図。 本発明の第3実施形態に係るケース内面の概略平面図。 本発明の第4実施形態に係るケースの概略斜視図。
符号の説明
1 燃料電池ユニット
2 燃料電池パック
2a 取り出し口側端面
2b 背面側端面
2c 側面
3 ケース
3a 取り出し口
3b 背面
3c 内面
3d カバー
3e 内面
4 スタック
5 MEA
5a カソード
6 歯付部材
7 回転翼
8 歯車
9 第1通気口
10 第2通気口
12 摩擦部材
13 駆動輪
14 ベルト
22 燃料電池パック
22a 取り出し口側端面
22b 背面側端面
22c 側面
23 ケース
23a 取り出し口
23b 背面
23c 内面
24 スタック
25 MEA
25a カソード
26 歯付部材
27 回転翼
27a 回転軸
28 歯車
28a 回転軸
29 第1通気口
31 支持板
41 燃料電池ユニット
42 燃料電池パック
42a 取り出し口側端面
42b 背面側端面
43 ケース
43a 取り出し口
43b 背面
43c 内面
44 スタック
45 MEA
45a カソード
46 歯付部材
47 回転翼
48 第1歯車
49 弾性体(ぜんまい)
50 第2歯車
51 燃料電池ユニット
52 燃料電池パック
53 ケース
53a 取り出し口
53b 背面
54 ハンドル
59 第1通気口
60 第2通気口
61 単セル構造
62 アノード
62a アノード基体
62b アノード触媒層
63 電解質膜
64(5a) カソード
64a カソード基体
64b カソード触媒層

Claims (21)

  1. 燃料電池パックと、前記燃料電池パックを収容するケースとを備え、
    前記燃料電池パックが、燃料として液体燃料を使用する少なくとも1つのセルと、前記液体燃料を貯蔵する燃料貯蔵部とを備え、
    前記少なくとも1つのセルが、アノードと、カソードと、電解質とを備え、
    前記カソードの少なくとも一部が前記燃料電池パックから露出している燃料電池ユニットであって、
    前記カソードの露出面に空気を強制的に流通供給する少なくとも1つの通風機構を備えることを特徴とする燃料電池ユニット。
  2. 前記通風機構は、送風機構と、前記送風機構を駆動させるための少なくとも1つの回転駆動機構とを有することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池ユニット。
  3. 前記通風機構は、前記ケースへ前記燃料電池パックを入れる際に作用する力及び前記ケースから前記燃料電池パックを出す際に作用する力のうち少なくとも一方により前記回転駆動機構を回転して作動することを特徴とする請求項2に記載の燃料電池ユニット。
  4. 前記送風機構は回転翼を有し、
    前記回転駆動機構は、少なくとも1つの歯車と、前記少なくとも1つの歯車に作用する少なくとも1つの歯付部材とを有することを特徴とする請求項2又は3に記載の燃料電池ユニット。
  5. 前記送風機構は回転翼を有し、
    前記回転駆動機構は、少なくとも1つの駆動輪と、前記少なくとも1つの駆動輪と摩擦係合する少なくとも1つの摩擦部材とを有することを特徴とする請求項2又は3に記載の燃料電池ユニット。
  6. 前記燃料電池パック及び前記ケースのうち、
    一方が、前記回転翼と、前記少なくとも1つの歯車もしくは前記少なくとも1つの駆動輪とを有し、
    他方が、前記少なくとも1つの歯付部材もしくは前記少なくとも1つの摩擦部材を有することを特徴とする請求項4又は5に記載の燃料電池ユニット。
  7. 前記歯付部材又は前記摩擦部材は、前記燃料電池パックを出し入れする方向に沿って延在していることを特徴とする請求項6に記載の燃料電池ユニット。
  8. 前記ケースが前記一方であることを特徴とする請求項6又は7に記載の燃料電池ユニット。
  9. 前記歯付部材と係合する前記歯車もしくは前記摩擦部材と係合する前記駆動輪は、中央より前記ケースの取り出し口側よりに形成されていることを特徴とする請求項8に記載の燃料電池ユニット。
  10. 前記燃料電池パックが前記一方であることを特徴とする請求項6又は7に記載の燃料電池ユニット。
  11. 前記歯付部材と係合する前記歯車もしくは前記摩擦部材と係合する前記駆動輪は、前記燃料電池パックを前記ケースに収容したときに中央より前記ケースの取り出し口とは反対の背面側よりにあるように形成されていることを特徴とする請求項10に記載の燃料電池ユニット。
  12. 前記燃料電池パック及び前記ケースのうち、少なくとも一方は、前記通風機構を作動させるための動力を蓄積保持する動力源をさらに有し、
    前記動力源は、前記燃料電池パックを前記ケースに収容する際に前記動力を蓄積することを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の燃料電池ユニット。
  13. 前記通風機構は、手動又は電動により作動することを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料電池ユニット。
  14. 前記ケースは、開閉自在の少なくとも1つの通気口をさらに備えることを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項に記載の燃料電池ユニット。
  15. 前記燃料電池パックが前記ケースに収容されているとき、少なくとも前記カソードは前記ケースに密閉されていることを特徴とする請求項1〜14のいずれか一項に記載の燃料電池ユニット。
  16. 液体燃料を燃料とするセルを少なくとも1つ有する燃料電池パックと、前記燃料電池パックを使用していないときに前記燃料電池パックを収容するケースとを備える燃料電池ユニットの発電方法であって、
    前記燃料電池パックの起動前に又は起動時に、前記燃料電池パックから露出したカソードに空気を強制的に流通供給し、前記カソードにおける液体燃料の酸化を促進することを特徴とする燃料電池ユニットの発電方法。
  17. 前記燃料電池パックを前記ケースに入れる際の力及び前記燃料電池パックを前記ケースから出す際の力のうち少なくとも一方を動力として前記カソードに空気を供給することを特徴とする請求項16に記載の燃料電池ユニットの発電方法。
  18. 前記燃料電池パック又は前記ケースによる並進運動を回転運動に変換することにより前記カソードに空気を供給することを特徴とする請求項17に記載の燃料電池ユニットの発電方法。
  19. 前記燃料電池パックを前記ケースから取り出す際に前記カソードに空気を供給することを特徴とする請求項16〜18のいずれか一項に記載の燃料電池ユニットの発電方法。
  20. 前記燃料電池パックを前記ケースに収容した状態で前記カソードに空気を供給することを特徴とする請求項16〜18のいずれか一項に記載の燃料電池ユニットの発電方法。
  21. 少なくとも前記カソードを密閉するように前記燃料電池パックを前記ケースに収容し、
    収容時にクロスオーバーした液体燃料を前記カソードで酸化させることを特徴とする請求項16〜20のいずれか一項に記載の燃料電池ユニットの発電方法。
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