JP2008193774A - 電動機の回転子の温度推定装置および温度推定方法 - Google Patents
電動機の回転子の温度推定装置および温度推定方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】永久磁石が取り付けられた回転子を備える電動機の回転子の温度をより適正に推定する。
【解決手段】電圧Vが大きいほど進角量θrが小さくなることに基づいて電圧Vによって設定された補正係数kを進角量θrに乗じて補正後進角量θtを設定し(S110,S120)、モータから同一のトルクを出力しているときには進角量が大きいほど回転子の温度が高くなることや、同一の進角量のときにはモータの出力トルクが大きいほど回転子の温度が低くなることに基づいて補正後進角量θtとトルク指令Tm*とによって回転子推定温度Trを推定する(S130)。これにより、モータの回転子の温度Trをより適正に推定することができる。
【選択図】図2
【解決手段】電圧Vが大きいほど進角量θrが小さくなることに基づいて電圧Vによって設定された補正係数kを進角量θrに乗じて補正後進角量θtを設定し(S110,S120)、モータから同一のトルクを出力しているときには進角量が大きいほど回転子の温度が高くなることや、同一の進角量のときにはモータの出力トルクが大きいほど回転子の温度が低くなることに基づいて補正後進角量θtとトルク指令Tm*とによって回転子推定温度Trを推定する(S130)。これにより、モータの回転子の温度Trをより適正に推定することができる。
【選択図】図2
Description
本発明は、電動機の回転子の温度推定装置および温度推定方法に関し、詳しくは、永久磁石が取り付けられた回転子と三相交流電流の印加により回転磁界を形成する固定子とを備える電動機の回転子の温度を推定する回転子温度推定装置およびこうした電動機の回転子の温度推定方法に関する。
従来、この種の電動機の回転子の温度推定装置としては、永久磁石が取り付けられた回転子と三相コイルが巻回された固定子とを備える電動機の回転子の回転速度と三相コイルに生じる逆起電力とに基づいて回転子の温度を推定するものが提案されている。(例えば、特許文献1参照)。この装置では、電動機の回転子が高温になって減磁すると、逆起電力定数が低下することに基づいて回転子の温度を推定している。
特開2005−12914号公報
永久磁石が取り付けられた回転子を備える三相交流電動機では、上述したように、回転子が高温になると減磁により予定していたトルクを出力することができない場合が生じる。回転子の温度を直接検出することができればよいが、回転子は回転体であることから、直接検出することは困難である。このため、回転子の温度をより適正に推定することが望まれる。
本発明の電動機の回転子の温度推定装置および温度推定方法は、永久磁石が取り付けられた回転子を備える電動機の回転子の温度をより適正に推定することを目的とする。
本発明の電動機の回転子の温度推定装置および温度推定方法は、上述の目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の第1の電動機の回転子の温度推定装置は、
永久磁石が取り付けられた回転子と三相交流電流の印加により回転磁界を形成する固定子とを備える電動機の前記回転子の温度を推定する回転子温度推定装置であって、
前記固定子に印加される三相交流電流における電圧を検出する電圧検出手段と、
前記永久磁石の磁束方向に対する前記回転磁界の磁束方向の進角量を検出する進角量検出手段と、
前記検出された電圧が高いほど小さくなる補正係数を用いて前記検出された進角量を補正する進角量補正手段と、
前記補正された進角量が大きいほど高くなる傾向に且つ前記電動機のトルク指令が大きいほど低くなる傾向に前記回転子の温度を推定する温度推定手段と、
を備えることを要旨とする。
永久磁石が取り付けられた回転子と三相交流電流の印加により回転磁界を形成する固定子とを備える電動機の前記回転子の温度を推定する回転子温度推定装置であって、
前記固定子に印加される三相交流電流における電圧を検出する電圧検出手段と、
前記永久磁石の磁束方向に対する前記回転磁界の磁束方向の進角量を検出する進角量検出手段と、
前記検出された電圧が高いほど小さくなる補正係数を用いて前記検出された進角量を補正する進角量補正手段と、
前記補正された進角量が大きいほど高くなる傾向に且つ前記電動機のトルク指令が大きいほど低くなる傾向に前記回転子の温度を推定する温度推定手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の第1の電動機の回転子の温度推定装置では、固定子に印加される三相交流電流における電圧が高いほど小さくなる補正係数を用いて永久磁石の磁束方向に対する回転磁界の磁束方向の進角量を補正し、補正した進角量が大きいほど高くなる傾向に且つ電動機のトルク指令が大きいほど低くなる傾向に電動機の回転子の温度を推定する。これは、電動機のトルクに対して進角量も電圧も比例的な関係があること、回転子の温度が高いほど電動機のトルクが小さくなること、電動機から同一のトルクを出力するのに回転子の温度が高いほど進角量が大きくなること、に基づく。したがって、三相交流電流の電圧と進角量とトルク指令とを用いて電動機の回転子の温度をより適正に推定することができる。ここで、進角量は、回転子の回転位置に対して固定子に印加する三相交流電流の位相に基づいて演算することにより検出するものなどを考えることができる。
こうした本発明の第1の電動機の回転子の温度推定装置において、前記電圧検出手段は、前記電動機に三相交流電流を印加するインバータ回路に供給される直流電力の電圧を検出する手段であるものとすることもできる。パルス幅変調(Pulse Width Modulation)により三相交流電流を形成するインバータ回路では三相交流電流の電圧はインバータ回路に供給される直流電力の電圧となるからである。
本発明の第2の電動機の回転子の温度推定装置は、
永久磁石が取り付けられた回転子と三相交流電流の印加により回転磁界を形成する固定子とを備える電動機に所定の電圧の三相交流電流が印加されたときの前記回転子の温度を推定する回転子温度推定装置であって、
前記永久磁石の磁束方向に対する前記回転磁界の磁束方向の進角量を検出する進角量検出手段と、
前記検出された進角量が大きいほど高くなる傾向に且つ前記電動機のトルク指令が大きいほど低くなる傾向に前記回転子の温度を推定する温度推定手段と、
を備えることを要旨とする。
永久磁石が取り付けられた回転子と三相交流電流の印加により回転磁界を形成する固定子とを備える電動機に所定の電圧の三相交流電流が印加されたときの前記回転子の温度を推定する回転子温度推定装置であって、
前記永久磁石の磁束方向に対する前記回転磁界の磁束方向の進角量を検出する進角量検出手段と、
前記検出された進角量が大きいほど高くなる傾向に且つ前記電動機のトルク指令が大きいほど低くなる傾向に前記回転子の温度を推定する温度推定手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の第2の電動機の回転子の温度推定装置では、永久磁石の磁束方向に対する回転磁界の磁束方向の進角量が大きいほど高くなる傾向に且つ電動機のトルク指令が大きいほど低くなる傾向に回転子の温度を推定する。この本発明の第2の電動機の回転子の温度推定装置では、電動機に所定の電圧の三相交流電流が印加されるから、本発明の第1の電動機の回転子の温度推定装置における三相交流電流の電圧による進角量の補正は不要となる。このため、回転子の温度が高いほど電動機のトルクが小さくなることと電動機から同一のトルクを出力するのに回転子の温度が高いほど進角量が大きくなることとに基づいて電動機の回転子の温度をより適正に推定することができる。
本発明の第1の電動機の回転子の温度推定方法は、
永久磁石が取り付けられた回転子と三相交流電流の印加により回転磁界を形成する固定子とを備える電動機の前記回転子の温度を推定する回転子温度推定方法であって、
前記固定子に印加される三相交流電流における電圧が高いほど小さくなる補正係数を用いて前記永久磁石の磁束方向に対する前記回転磁界の磁束方向の進角量を補正すると共に該補正した進角量が大きいほど高くなる傾向に且つ前記電動機のトルク指令が大きいほど低くなる傾向に前記回転子の温度を推定する、
ことを特徴とする。
永久磁石が取り付けられた回転子と三相交流電流の印加により回転磁界を形成する固定子とを備える電動機の前記回転子の温度を推定する回転子温度推定方法であって、
前記固定子に印加される三相交流電流における電圧が高いほど小さくなる補正係数を用いて前記永久磁石の磁束方向に対する前記回転磁界の磁束方向の進角量を補正すると共に該補正した進角量が大きいほど高くなる傾向に且つ前記電動機のトルク指令が大きいほど低くなる傾向に前記回転子の温度を推定する、
ことを特徴とする。
この本発明の第1の電動機の回転子の温度推定方法では、固定子に印加される三相交流電流における電圧が高いほど小さくなる補正係数を用いて永久磁石の磁束方向に対する回転磁界の磁束方向の進角量を補正し、補正した進角量が大きいほど高くなる傾向に且つ電動機のトルク指令が大きいほど低くなる傾向に電動機の回転子の温度を推定する。これは、電動機のトルクに対して進角量も電圧も比例的な関係があること、回転子の温度が高いほど電動機のトルクが小さくなること、電動機から同一のトルクを出力するのに回転子の温度が高いほど進角量が大きくなること、に基づく。したがって、三相交流電流の電圧と進角量とトルク指令とを用いて電動機の回転子の温度をより適正に推定することができる。
本発明の第2の電動機の回転子の温度推定方法は、
永久磁石が取り付けられた回転子と三相交流電流の印加により回転磁界を形成する固定子とを備える電動機に所定の電圧の三相交流電流が印加されたときの前記回転子の温度を推定する回転子温度推定方法であって、
前記永久磁石の磁束方向に対する前記回転磁界の磁束方向の進角量が大きいほど高くなる傾向に且つ前記電動機のトルク指令が大きいほど低くなる傾向に前記回転子の温度を推定する、
ことを特徴とする。
永久磁石が取り付けられた回転子と三相交流電流の印加により回転磁界を形成する固定子とを備える電動機に所定の電圧の三相交流電流が印加されたときの前記回転子の温度を推定する回転子温度推定方法であって、
前記永久磁石の磁束方向に対する前記回転磁界の磁束方向の進角量が大きいほど高くなる傾向に且つ前記電動機のトルク指令が大きいほど低くなる傾向に前記回転子の温度を推定する、
ことを特徴とする。
この本発明の第2の電動機の回転子の温度推定方法では、永久磁石の磁束方向に対する回転磁界の磁束方向の進角量が大きいほど高くなる傾向に且つ電動機のトルク指令が大きいほど低くなる傾向に回転子の温度を推定する。この本発明の第2の電動機の回転子の温度推定方法では、電動機に所定の電圧の三相交流電流が印加されるから、本発明の第1の電動機の回転子の温度推定方法における三相交流電流の電圧による進角量の補正は不要となる。このため、回転子の温度が高いほど電動機のトルクが小さくなることと電動機から同一のトルクを出力するのに回転子の温度が高いほど進角量が大きくなることとに基づいて電動機の回転子の温度をより適正に推定することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての電動機の回転子の温度推定装置を含む駆動システム20の構成の概略を示す構成図である。実施例の温度推定装置を含む駆動システム20は、図示するように、永久磁石25が取り付けられた回転子24と三相コイルUVWが巻回された固定子26とを有するPM型の同期発電電動機として構成されたモータ22と、直流電力を三相交流電力に変換してモータ22の三相コイルUVWに印加するインバータ回路30と、バッテリ50からの直流電力を昇圧してインバータ回路30に供給する昇圧コンバータ40と、システム全体を制御する電子制御ユニット60とを備える。
インバータ回路30は、6個のゲート式のスイッチング素子(例えば、MOSFET)T1〜T6と6個のダイオードD1〜D6とにより構成されている。6個のスイッチング素子T1〜T6は、電力ラインとしての正極母線44と負極母線45とに対してソース側とシンク側とになるよう2個ずつペアで配置され、その接続点にモータ22の三相コイルUVWの各相が続されている。この6個のスイッチング素子T1〜T6には、6個のダイオードD1〜D6が電圧を保持するよう逆並列接続されている。したがって、電力ラインの正極母線44と負極母線45との間に電圧が作用している状態で対をなすスイッチング素子T1〜T6のオン時間の割合を制御することにより三相コイルUVWに回転磁界を形成でき、モータ22を回転駆動することができる。なお、正極母線44と負極母線45の間には電圧を平滑する平滑コンデンサ46も取り付けられている。
昇圧コンバータ40は、正極母線44と負極母線45とに対して平滑コンデンサ46と並列するよう直列に配置された2個のゲート式のスイッチング素子(例えば、MOSFET)T7,T8と、スイッチング素子T7,T8に対して並列に電圧を保持するよう取り付けられた2個のダイオードD7,D8と、2個のスイッチング素子T7,T8の中間とバッテリ50の正極側に取り付けられたコイル42と、により構成されており、2個のスイッチング素子のスイッチング動作によりバッテリ50の電圧を昇圧してインバータ回路30に供給する。
電子制御ユニット60は、CPU62を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU62の他に処理プログラムを記憶するROM64と、データを一時的に記憶するRAM66と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。電子制御ユニット60には、モータ22の回転子24の回転位置を検出する回転位置検出センサ28からのモータ22の回転子24の回転位置θmやモータ22の三相コイルUVWのU相,V相に流れる相電流を検出する電流センサ32,33からの相電流Iu,Iv,正極母線44と負極母線45とに取り付けられた電圧センサ47からの電圧Vなどが入力ポートを介して入力されており、電子制御ユニット60からは、インバータ回路30のスイッチング素子T1〜T6へのスイッチング制御信号や昇圧コンバータ40のスイッチング素子T7,T8へのスイッチング制御信号などが出力ポートを介して出力されている。また、電子制御ユニット60は、図示しない他の電子制御ユニットと通信をしており、モータ22から出力すべきトルクとしてのトルク指令Tm*を通信ポートを介して受信している。電子制御ユニット60は、こうして受信したトルク指令Tm*に相当するトルクをモータ22から出力するために必要な正極母線44と負極母線45との間の電圧を設定すると共に設定した電圧となるよう電圧センサ47からの電圧Vを用いて昇圧コンバータ40のスイッチング素子T7,T8をスイッチング制御し、トルク指令Tm*に相当するトルクをモータ22から出力するよう回転位置センサ28からの回転子の回転位置と電流センサ32,33からの相電流Iu,Ivとを用いてインバータ回路30のスイッチング素子T1〜T6をスイッチング制御する。電子制御ユニット60では、回転位置検出センサ28からの回転子24の回転位置θmや電流センサ32,33からの相電流Iu,Ivに基づいて回転子24の永久磁石25の磁束方向に対する回転磁界の磁束方向の角度である進角量θrも演算している。
ここで、駆動システム20のうち電動機の回転子の温度推定装置のハード構成としては、回転位置検出センサ28,電流検出センサ32,33,電圧センサ47,電子制御ユニット60が該当する。
次に、こうして構成された電動機の回転子の温度推定装置の動作について説明する。図2は、電子制御ユニット60で実行される回転子温度推定処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎(例えば、数msec毎)に繰り返し実行される。
回転子温度推定処理ルーチンが実行されると、電子制御ユニット60のCPU62は、まず、モータ22の回転子24の永久磁石25の磁束方向に対する固定子26の三相コイルUVWに三相交流電流を印加することにより形成される回転磁界の磁束方向の角度としての進角量θrや電圧センサ47により検出されるインバータ回路30に供給される電圧V,モータ22の駆動指令としてのトルク指令Tm*など回転子24の温度を推定するのに必要なデータを入力する処理を実行する(ステップS100)。ここで、進角量θrは、回転位置検出センサ28からの回転子24の回転位置θmや電流センサ32,33からの相電流Iu,Ivに基づいて演算されてRAM66の所定領域に記憶されているものを入力するものとした。また、トルク指令Tm*は、図示しない他の電子制御ユニットから送信されたものを通信ポートを介して入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、電圧Vに基づいて進角量θrを補正するための補正係数kを設定すると共に(ステップS110)、設定した補正係数kを進角量θrに乗じて補正後進角量θtを計算する(ステップS120)。ここで、補正係数kは、モータ22の出力トルクに対して進角量θrも電圧Vも比例的な関係にあることから、電圧Vと進角量θrの関係は、電圧Vが大きいほど進角量θrが小さくなることに基づいて設定されている。この関係は、電圧Vが大きくなるほど小さくなるよう補正係数kを設定する関係となる。実施例では、補正係数kは、電圧Vと補正係数kとの関係を予め設定して補正係数設定用マップとしてROM64に記憶しておき、電圧Vが与えられるとマップから対応する補正係数kを導入することにより設定するものとした。補正係数設定用マップの一例を図3に示す。
続いて、計算した補正後進角量θtとトルク指令Tm*とに基づいて回転子推定温度Trを設定し(ステップS130)、本ルーチンを終了する。回転子推定温度Trは、モータ22から同一のトルクを出力しているときには補正後進角量θtが大きいほど高くなることや、同一の補正後進角量θtのときにはモータ22の出力トルクが大きいほど低くなることに基づいて設定されている。補正後進角量θtと回転子推定温度Trとの関係の一例を図4に示し、トルク指令Tm*と回転子推定温度Trとの関係の一例を図5に示す。実施例では、回転子推定温度Trは、補正後進角量θtとトルク指令Tm*と回転子推定温度Trとの関係を予め実験などにより求めて回転子推定温度設定用マップとしてROM64に記憶しておき、補正後進角量θtとトルク指令Tm*とが与えられるとマップから対応する回転子推定温度Trを導出することにより設定するものとした。こうして推定された回転子推定温度Trは、モータ22の制御に用いられる。
以上説明した実施例の電動機の回転子の温度推定装置によれば、電圧Vが大きいほど進角量θrが小さくなることに基づいて電圧Vによって設定された補正係数kを進角量θrに乗じて補正後進角量θtを設定し、モータ22から同一のトルクを出力しているときには補正後進角量θtが大きいほど回転子24の温度が高くなることや、同一の補正後進角量θtのときにはモータ22の出力トルクが大きいほど回転子24の温度が低くなることに基づいて補正後進角量θtとトルク指令Tm*とによって回転子推定温度Trを推定するから、モータ22の回転子24の温度Trをより適正に推定することができる。これにより、モータ22をより適正に制御することができる。
実施例の電動機の回転子の温度推定装置では、バッテリ50からの直流電力を昇圧コンバータ40により昇圧してインバータ回路30に供給する構成としたため、インバータ回路30に供給される直流電力の電圧Vを用いて回転子推定温度Trを推定したが、安定した電圧の直流電力をインバータ回路30に供給する場合には、電圧Vの変化が生じないため、電圧Vを用いることなく回転子推定温度Trを設定するものとしてもよい。即ち、図2の回転子温度推定処理ルーチンのステップS110,S120の処理をなくすと共にステップS130で補正後進角量θtに代えて進角量θrを用いて回転子推定温度Trを設定するものとすればよい。
実施例の電動機の回転子の温度推定装置では、回転位置検出センサ28からの回転子24の回転位置θmや電流センサ32,33からの相電流Iu,Ivに基づいて進角量θrを演算するものとしたが、他の手法により進角量θrを検出したり演算するものとしても構わない。
実施例では、電動機の回転子の温度推定装置の形態としたが、電動機の回転子の温度推定方法の形態としても良いのは勿論である。
ここで、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、モータ22が「電動機」に相当し、電圧センサ47が「電圧検出手段」に相当し、回転位置検出センサ28と電流センサ32,33と回転位置検出センサ28からの回転子24の回転位置θmや電流センサ32,33からの相電流Iu,Ivに基づいて進角量θrを演算する電子制御ユニット60とが進角量検出手段に相当し、電圧Vが高いほど小さくなるよう補正係数kを設定すると共に設定した補正係数kと進角量θrとを乗じて補正後進角量θtを設定する図2の回転子温度推定処理ルーチンのステップS110,S120の処理を実行する電子制御ユニット60が「進角量補正手段」に相当し、補正後進角量θtが大きいほど高くなるようにトルク指令Tm*が大きいほど低くなるよう回転子推定温度Trを設定する図2の回転子温度推定処理ルーチンのステップS130の処理を実行する電子制御ユニット60が「温度推定手段」に相当する。ここで、「電動機」としては、PM型の同期発電電動機として構成されたモータ22に限定されるものではなく、PM型の同期電動発電機として構成された発電機とするなど、永久磁石が取り付けられた回転子と三相交流電流の印加により回転磁界を形成する固定子とを備える電動機であれば如何なるタイプの電動機としても構わない。
「電圧検出手段」としては、インバータ回路30に供給される電圧Vを検出する電圧センサ47に限定されるものではなく、モータ22の三相コイルUVWに印加される交流電流の電圧を検出するものなど、固定子に印加される三相交流電流における電圧を検出するものであれば如何なるものとしても構わない。「進角量検出手段」としては、回転位置検出センサ28からの回転子24の回転位置θmや電流センサ32,33からの相電流Iu,Ivに基づいて進角量θrを演算するものに限定されるものではなく、永久磁石の磁束方向に対する回転磁界の磁束方向の進角量を検出するものであれば如何なるものとしても構わない。なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための最良の形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
「電圧検出手段」としては、インバータ回路30に供給される電圧Vを検出する電圧センサ47に限定されるものではなく、モータ22の三相コイルUVWに印加される交流電流の電圧を検出するものなど、固定子に印加される三相交流電流における電圧を検出するものであれば如何なるものとしても構わない。「進角量検出手段」としては、回転位置検出センサ28からの回転子24の回転位置θmや電流センサ32,33からの相電流Iu,Ivに基づいて進角量θrを演算するものに限定されるものではなく、永久磁石の磁束方向に対する回転磁界の磁束方向の進角量を検出するものであれば如何なるものとしても構わない。なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための最良の形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、電動機を含む駆動装置の製造産業などに利用可能である。
20 駆動システム、22 モータ、24 回転子、25 永久磁石、26 固定子、28 回転位置検出センサ、30 インバータ回路、32,33 電流センサ、40 昇圧コンバータ、42 コイル、44 正極母線、45 負極母線、46 平滑コンデンサ、47 電圧センサ、50 バッテリ、60 電子制御ユニット、62 CPU、64 ROM、66 RAM、T1〜T8 スイッチング素子、D1〜D8 ダイオード、UVW 三相コイル。
Claims (5)
- 永久磁石が取り付けられた回転子と三相交流電流の印加により回転磁界を形成する固定子とを備える電動機の前記回転子の温度を推定する電動機の回転子の温度推定装置であって、
前記固定子に印加される三相交流電流における電圧を検出する電圧検出手段と、
前記永久磁石の磁束方向に対する前記回転磁界の磁束方向の進角量を検出する進角量検出手段と、
前記検出された電圧が高いほど小さくなる補正係数を用いて前記検出された進角量を補正する進角量補正手段と、
前記補正された進角量が大きいほど高くなる傾向に且つ前記電動機のトルク指令が大きいほど低くなる傾向に前記回転子の温度を推定する温度推定手段と、
を備える電動機の回転子の温度推定装置。 - 前記電圧検出手段は、前記電動機に三相交流電流を印加するインバータ回路に供給される直流電力の電圧を検出する手段である請求項1記載の電動機の回転子の温度推定装置。
- 永久磁石が取り付けられた回転子と三相交流電流の印加により回転磁界を形成する固定子とを備える電動機に所定の電圧の三相交流電流が印加されたときの前記回転子の温度を推定する電動機の回転子の温度推定装置であって、
前記永久磁石の磁束方向に対する前記回転磁界の磁束方向の進角量を検出する進角量検出手段と、
前記検出された進角量が大きいほど高くなる傾向に且つ前記電動機のトルク指令が大きいほど低くなる傾向に前記回転子の温度を推定する温度推定手段と、
を備える電動機の回転子の温度推定装置。 - 永久磁石が取り付けられた回転子と三相交流電流の印加により回転磁界を形成する固定子とを備える電動機の前記回転子の温度を推定する電動機の回転子の温度推定方法であって、
前記固定子に印加される三相交流電流における電圧が高いほど小さくなる補正係数を用いて前記永久磁石の磁束方向に対する前記回転磁界の磁束方向の進角量を補正すると共に該補正した進角量が大きいほど高くなる傾向に且つ前記電動機のトルク指令が大きいほど低くなる傾向に前記回転子の温度を推定する、
ことを特徴とする電動機の回転子の温度推定方法。 - 永久磁石が取り付けられた回転子と三相交流電流の印加により回転磁界を形成する固定子とを備える電動機に所定の電圧の三相交流電流が印加されたときの前記回転子の温度を推定する電動機の回転子の温度推定方法であって、
前記永久磁石の磁束方向に対する前記回転磁界の磁束方向の進角量が大きいほど高くなる傾向に且つ前記電動機のトルク指令が大きいほど低くなる傾向に前記回転子の温度を推定する、
ことを特徴とする電動機の回転子の温度推定方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2007023207A JP2008193774A (ja) | 2007-02-01 | 2007-02-01 | 電動機の回転子の温度推定装置および温度推定方法 |
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|---|---|---|---|---|
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-
2007
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