JP2008192731A - 半導体発光素子および該素子を備えた光断層画像化装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】半導体発光素子において、導波路の構造不整を少なくし、電流狭窄構造を良好にする。
【解決手段】半導体発光素子1は、第1導電型半導体基板11の一方の面に、第1導電型半導体基板11側から上方に第一導電型の下部クラッド層13と、半導体活性層15と、半導体活性層15の特定領域15aに電流を注入するための電流狭窄部24と、第2導電型コンタクト層23と第2導電型電極25とを順次有し、半導体活性層15の下方に第1導電型電極26を有する。電流狭窄部24は、半導体活性層15側から上方に、第2導電型上部第1クラッド層17と、前記上部第1クラッド層の層幅より小さい層幅を有しかつ第一導電型電流ブロック層21で埋め込まれた第2導電型上部第2クラッド層19とを順次有する。
【選択図】図1
【解決手段】半導体発光素子1は、第1導電型半導体基板11の一方の面に、第1導電型半導体基板11側から上方に第一導電型の下部クラッド層13と、半導体活性層15と、半導体活性層15の特定領域15aに電流を注入するための電流狭窄部24と、第2導電型コンタクト層23と第2導電型電極25とを順次有し、半導体活性層15の下方に第1導電型電極26を有する。電流狭窄部24は、半導体活性層15側から上方に、第2導電型上部第1クラッド層17と、前記上部第1クラッド層の層幅より小さい層幅を有しかつ第一導電型電流ブロック層21で埋め込まれた第2導電型上部第2クラッド層19とを順次有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、スーパールミネッセントダイオード(SLD)や半導体光増幅器(SOA)等として利用可能な半導体発光素子、及びこれを備えた光断層画像化装置に関するものである。
生体組織の断層画像を取得する際に、低コヒーレンス光による光干渉を用いるOCT(Optical Coherence Tomography)装置が眼科分野で実用化されている。OCT装置の性能は光源の性能に依存するところが大きく、光源のコヒーレンス長により光軸方向の分解能が決まるため、光源は、低コヒーレンス光源であることが望ましい。低コヒーレンス光のコヒーレンス長Δzは、中心波長λcおよびスペクトル半値幅Δλとした場合、次式で表すことが可能である。
Δz=2ln2/π・(λc2/Δλ)
上記式に示されるように、スペクトル幅が広い光源ほどコヒーレンス長が短くなるので、OCT用の光源は、より広帯域であることが望ましい。
上記式に示されるように、スペクトル幅が広い光源ほどコヒーレンス長が短くなるので、OCT用の光源は、より広帯域であることが望ましい。
近年、OCT装置は、眼科分野での実用化を受けて、内視鏡への応用を目指した研究が進められている。内視鏡用OCTでは、被測定部が水分を多く含む物質に覆われていることが多いため、生体内組織における散乱損失及び吸収損失、及び水による吸収損失の合計が最小となるように、発光波長を設計した光源の検討が進められており、更に、広帯域化に伴って生じる分散の影響を考慮した検討がなされている。水による吸収は、特定の波長において吸収ピークを有することから、水分を多く含む物質に覆われた環境で使用される内視鏡用等のOCTに用いられる低コヒーレンス光には、高レベルに波長特性が制御されたビーム特性が要求される。
特開2006−267071号公報には、水分を多く含む物質に覆われた測定対象の断層画像を取得するOCT装置用の低コヒーレンス光は、生体組織の光吸収特性、散乱特性及び分散特性を考慮すると、最適な中心波長帯が0.90μm以上かつ1.15μm以下であることが記載されており、OCT装置において、この範囲内に中心波長を有する光源を使用することにより、生体組織が水分を多く含む物質により覆われている場合であっても、生体組織の所望の深度までの光断層画像を高精度に取得することができるようになることが記載されている。しかし、この波長範囲の光源としては、従来はチタンサファイアレーザ等が使用されており、高価で取り扱いが容易でないものが多い。
一方、低コストで、かつ取り扱いの容易なOCT装置用の低コヒーレンス光源としては、スーパールミネッセントダイオード(SLD)が有望とされている。上記波長範囲内に中心波長を有するSLDとしては、斜め光導波路構造を有するSLD等が既に知られているが、上記したように、OCT装置の分解能は、光源が広帯域であるほど高くなることから、より鮮明かつ高精細な断層画像を得るために、より広帯域化されたSLDが求められている。
広帯域なSLDを作製する手法の一つとして、半導体発光素子において、射出する光の導波方向に発光波長の異なる光を生じる構造を形成して、広帯域化する手法がある。具体的には、選択成長を利用して、量子井戸厚・量子井戸組成を光軸方向で変化させた活性層を形成することにより、射出する光の導波方向に発光波長の異なる光を生じる構造を得る。
この手法は、2つのストライプ状のSiO2などで形成される誘電体マスクを互いに一定間隔を開けて平行に形成し、その上に結晶成長を行うと、マスクに挟まれた成長領域の成長速度・組成が変化する現象を利用しており、マスク幅を変えることで成長する活性層膜厚・組成を射出する光の導波方向に変化させることができる。この手法により、通常のSLDと比較して広帯域なSLDを作製することが可能であるが、一方、この手法では、膜厚や組成の変化の割合を大きくすると急激に結晶劣化が生じてしまうという問題がある。
特許文献1には、半導体光集積素子においてマスク間ストライプ幅を10μm以上に大きくすることにより、III族原料種の組成の変化をゆるやかにさせて結晶劣化を抑制する方法及び該方法によって製造された半導体光集積素子が開示されている。
特開平7−50443号公報
しかし、特許文献1では、リッジ形成を、膜厚差の大きい選択成長層をエッチングすることによって作製しているため、リッジ幅を一定にすることが難しく、素子の導波特性が低下し、また、膜厚の薄い短波長側の領域においては、オーバーエッチングによるストライプ構造の破損や、極めて薄い電流ブロック層による電流狭窄特性の劣化が起こりやすく、良好なビーム特性が得られなくなる恐れがある。
また、半導体光増幅器(SOA)も、SLDと同様の素子構成を有する半導体発光素子であり、同様の課題を有している。
また、半導体光増幅器(SOA)も、SLDと同様の素子構成を有する半導体発光素子であり、同様の課題を有している。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、導波路の構造不整が少なく、良好な電流狭窄構造を有し、ビーム特性の良好なSLDやSOA等の半導体発光素子を提供することを目的とするものである。
本発明はまた、上記半導体発光素子を用いた光断層画像化装置(OCT装置)を提供することを目的とするものである。
本発明は、特に、内視鏡用OCT装置等の光源として好適な、発光波長が0.90μm以上かつ1.15μm以下の範囲にある広帯域な半導体発光素子を提供することを目的とするものであるが、本発明は、射出光の中心波長が上記波長範囲外の広帯域な半導体発光素子にも適用可能である。
本発明の半導体発光素子は、第1導電型半導体基板の一方の面に、該半導体基板側から上方に第一導電型の下部クラッド層と、半導体活性層と、前記半導体活性層の特定領域に電流を注入するための電流狭窄部と、第2導電型コンタクト層と第2導電型電極とを順次有し、前記半導体活性層の下方に第1導電型電極を有する半導体発光素子において、
前記半導体活性層は、前記半導体発光素子から射出される光の導波方向に段階的または連続的に組成及び膜厚が変化している構造であり、
前記電流狭窄部は、前記半導体活性層側から上方に、第2導電型上部第1クラッド層と、前記上部第1クラッド層の層幅より小さい層幅を有しかつ第一導電型電流ブロック層で埋め込まれた第2導電型上部第2クラッド層とを順次有することを特徴とするものである。
前記半導体活性層は、前記半導体発光素子から射出される光の導波方向に段階的または連続的に組成及び膜厚が変化している構造であり、
前記電流狭窄部は、前記半導体活性層側から上方に、第2導電型上部第1クラッド層と、前記上部第1クラッド層の層幅より小さい層幅を有しかつ第一導電型電流ブロック層で埋め込まれた第2導電型上部第2クラッド層とを順次有することを特徴とするものである。
本明細書において、「第1導電型」及び「第2導電型」はp型又はn型に相当し、導電型の異なることを示している。
本発明の半導体発光素子の好適な態様としては、少なくとも前記半導体活性層と、前記上部第1クラッド層とが、リッジ構造部を構成しているものが挙げられ、前記リッジ構造部の幅が8μm以上30μm以下であることが好ましい。
本明細書において、リッジ構造部の幅とは、リッジ構造を形成する半導体結晶層のうち、最下層の層幅と定義する。
前記上部第2クラッド層の層幅は、2μm以上3μm以下であることが好ましい。
本発明の半導体発光素子は、発光波長が0.95μm以上1.15μm以下であることを特徴とするものである。
本発明の半導体発光素子は、スーパールミネッセントダイオード又は半導体光増幅器であることを特徴とするものである。
本発明の光断層画像化装置は、低コヒーレンス光を出射する光源部と、
前記低コヒーレンス光を測定光と参照光に分割する分割手段と
前記測定光を測定対象に照射する照射光学系と、
前記参照光または前記測定光が照射されたときの外測定対象からの反射光と前記参照光とを合波する合波手段と、
合波された前記反射光と前記参照光の干渉光の光強度に基づいて、前記参照光の光路長と前記測定光及び反射光の合計の光路長とが略一致する、前記測定対象の複数の深さの位置における反射光の強度を検出し、これらの深さ位置における強度に基づいて測定対象の断層画像を取得する画像取得手段とを備えた光断層画像化装置において、
前記光源部が、上記本発明の半導体発光素子を前記低コヒーレンス光の光源として含むことを特徴とするものである。
前記低コヒーレンス光を測定光と参照光に分割する分割手段と
前記測定光を測定対象に照射する照射光学系と、
前記参照光または前記測定光が照射されたときの外測定対象からの反射光と前記参照光とを合波する合波手段と、
合波された前記反射光と前記参照光の干渉光の光強度に基づいて、前記参照光の光路長と前記測定光及び反射光の合計の光路長とが略一致する、前記測定対象の複数の深さの位置における反射光の強度を検出し、これらの深さ位置における強度に基づいて測定対象の断層画像を取得する画像取得手段とを備えた光断層画像化装置において、
前記光源部が、上記本発明の半導体発光素子を前記低コヒーレンス光の光源として含むことを特徴とするものである。
本発明の半導体発光素子は、電流狭窄構造を、第2導電型上部第1クラッド層と、その層幅より小さい層幅を有しかつ第一導電型電流ブロック層で埋め込まれた第2導電型上部第2クラッド層とにより形成しているので、電流狭窄構造を作製する際に、エッチング加工は第2導電型上部第2クラッド層のみに行えばよく、活性層を含む光導波領域をエッチングする必要がない。そのため、オーバーエッチング等のエッチング不良により導波路構造の破損が起こりにくく、従って電流狭窄特性の劣化も生じにくい。
特に、エッチング不良が生じやすい、射出される光の導波方向に膜厚を異ならせたSLDやSOA等の広帯域半導体発光素子等においては、上記エッチング不良による素子特性への影響を大幅に低減化することができる。
従って、本発明によれば、導波路の構造不整が少なく、良好な電流狭窄構造を有し、ビーム特性の良好なSLDやSOA等の半導体発光素子を提供することができる。
また、前記リッジ構造部の幅を8μm以上30μm以下とした場合には、結晶性を良好にすることができる。
「半導体発光素子」
図面を参照して、本発明に係る一実施形態の半導体発光素子について説明する。図1は、本実施形態の半導体発光素子1の全体斜視図である。本実施形態は埋め込み型リッジストライプ構造である。
図面を参照して、本発明に係る一実施形態の半導体発光素子について説明する。図1は、本実施形態の半導体発光素子1の全体斜視図である。本実施形態は埋め込み型リッジストライプ構造である。
図1に示す本実施形態の半導体発光素子1においては、図示奥側の素子端面が後方端面1Rであり、図示手前側の素子端面が前方端面(光出力側の端面)1Fである。本実施形態では、後方端面1R及び前方端面1Fはいずれも半導体基板11の基板面に対して垂直であり、後方端面1R及び前方端面1Fは互いに平行である。
以下に、本実施形態の半導体発光素子1の層構成について説明する。
以下に、本実施形態の半導体発光素子1の層構成について説明する。
半導体発光素子1は、n型(第1導電型)半導体基板11の図示上面に、該基板側からn型バッファ層12とn型下部クラッド層13とが順次積層されている。n型下部クラッド層13上に、アンドープ下部光ガイド層14、半導体活性層15、アンドープ上部光ガイド層16とp型(第2導電型)上部第1クラッド層17の積層構造からなるストライプ状のリッジ構造部20が形成されている。
半導体活性層15としては、多重量子井戸活性層が好ましい。本実施形態では、リッジ構造部20を形成する各層の組成及び膜厚を、射出される光の導波方向に段階的または連続的に変化させて、射出する光の波長を光軸方向で変化させ、射出される光の発光波長を変調させる構成としている(図1参照)。
リッジ構造部20上には、リッジ構造部20の最上層であるp型上部第1クラッド層17の層幅よりも小さい層幅であり、エッチングストップ層18上に積層されたp型上部第2クラッド層19が形成されている。p型上部第2クラッド層19及びリッジ構造部20は、n型下部クラッド層13上に設けられた、n型電流ブロック層21により挟まれている。更に、p型上部第2クラッド層19及びn型電流ブロック層21の上に、p型上部第3クラッド層22とp型コンタクト層23とp型電極25とが順次積層されている。n型電極26は、n型半導体基板11の下面に形成されている。
本実施形態において、電流狭窄部24を、第2導電型上部第1クラッド層17と、その層幅より小さい層幅を有しかつn型電流ブロック層21で埋め込まれたp型上部第2クラッド層19とにより形成している。電流狭窄部24において、電流ブロック層21と、それ以外の層とは導電型が異なるように設計されている。このような構成では、p型上部第2クラッド層19と電流ブロック層21との間の逆バイアス構造によって、電流の流れる領域がp型上部第2クラッド層19の層幅に絞り込まれ、p型上部第2クラッド層19の下方に位置するリッジ構造部20においてもp型上部第2クラッド層19の層幅に相当する特定領域15aに選択的に電流が注入されるので、p型上部第2クラッド層19の層幅に対応した幅の領域に電流が流れて、出力光がシングルモード化されるようになっている。従って、半導体活性層15の電流注入領域15a、及びその近傍部分(光ガイド層14、16の電流注入領域15aの近傍部分など)を光は導波する。以下、特定領域15aを電流注入領域と称す。なお、図面上は、便宜上、半導体活性層15の電流注入領域15aと非電流注入領域との境界を明確に図示してあるが、電流注入領域15aと非電流注入領域との境界は明確なものではない。
半導体発光素子1の層組成及び各層の膜厚は、射出する光の波長特性に応じて適宜設計できる。例えば、内視鏡用等のOCT装置の低コヒーレンス光源として好適とされている、発光波長が0.90μm以上1.15μm以下の広帯域な低コヒーレンス光を射出させる場合は、活性層としてInGaAs多重量子井戸活性層等を採用すればよい。以下、半導体基板11と各層の組成と膜厚の設計例を挙げる。光の導波方向に段階的または連続的に変化している層においては、膜厚の厚い方の値を示す。
半導体基板11:n−GaAs基板、
n型バッファ層12:n−GaAs層(0.2μm厚、キャリア濃度5.0×1017cm−3)、
n型下部クラッド層13:n−In0.49Ga0.51P層(2.0μm厚、キャリア濃度5.0×1017cm−3)、
下部光ガイド層14:アンドープGaAs層(34nm厚) 、
半導体活性層15:InGaAs多重量子井戸活性層(6nm厚の量子井戸層と10nm厚の障壁層とが交互に積層された積層構造)、
上部光ガイド層16:アンドープGaAs層(34nm厚)、
p型上部第1クラッド層17:p−In0.49Ga0.51P層(0.2μm厚、キャリア濃度7.0×1017cm−3)、
p型エッチングストップ層18:p− GaAs層(10nm厚、キャリア濃度7.0×1017cm−3)、
p型上部第2クラッド層19: p−In0.49Ga0.51P層(0.5μm厚、キャリア濃度7.0×1017cm−3)、
n型電流ブロック層21:n−In0.49(Al0.12Ga0.88)0.51P層(0.5μm厚、キャリア濃度1.0×1018cm−3)、
p型上部第3クラッド層22:p−In0.49(Al0.12Ga0.88)0.51P層(1.3μm厚、キャリア濃度7.0×1017cm−3)、
p型コンタクト層23:p−GaAs層(2.0μm厚、キャリア濃度1.0×1019cm−3) 。
半導体基板11:n−GaAs基板、
n型バッファ層12:n−GaAs層(0.2μm厚、キャリア濃度5.0×1017cm−3)、
n型下部クラッド層13:n−In0.49Ga0.51P層(2.0μm厚、キャリア濃度5.0×1017cm−3)、
下部光ガイド層14:アンドープGaAs層(34nm厚) 、
半導体活性層15:InGaAs多重量子井戸活性層(6nm厚の量子井戸層と10nm厚の障壁層とが交互に積層された積層構造)、
上部光ガイド層16:アンドープGaAs層(34nm厚)、
p型上部第1クラッド層17:p−In0.49Ga0.51P層(0.2μm厚、キャリア濃度7.0×1017cm−3)、
p型エッチングストップ層18:p− GaAs層(10nm厚、キャリア濃度7.0×1017cm−3)、
p型上部第2クラッド層19: p−In0.49Ga0.51P層(0.5μm厚、キャリア濃度7.0×1017cm−3)、
n型電流ブロック層21:n−In0.49(Al0.12Ga0.88)0.51P層(0.5μm厚、キャリア濃度1.0×1018cm−3)、
p型上部第3クラッド層22:p−In0.49(Al0.12Ga0.88)0.51P層(1.3μm厚、キャリア濃度7.0×1017cm−3)、
p型コンタクト層23:p−GaAs層(2.0μm厚、キャリア濃度1.0×1019cm−3) 。
リッジ構造部20を形成している各層、及びp型エッチングストップ層18は、膜厚及び組成が、光の導波方向に段階的または連続的に変化していることを述べた。本実施形態では、図示されるように、半導体発光素子1は、光の導波方向の2領域においてリッジ構造部20を形成している各層に異なる膜厚及び組成を有し(それぞれe領域、f領域とする)、光出力側のe領域の方の膜厚が厚くなっている。e領域とf領域との境界では、2両領域間において膜厚及び組成が、共に連続的に変化するように、膜厚、組成共に傾斜を有している。e領域とf領域の射出光の導波方向の幅は特に制限なく、射出光の波長特性等に応じて適宜設計できる。
図1のA−A’断面図、及びB−B’断面図を図2A及び図2Bに示す。図2Aと図2Bにおいて、リッジ構造部20を構成する各層はいずれも図2Aの方の膜厚が厚くなっており、リッジ構造部20以外の層の膜厚は図2Aと図2Bとで変化なく、平面内において略均一である。半導体結晶は、その膜厚と組成によってエネルギーバンドギャップEgが変化する。本実施形態では、光出力側にあるe領域の方が、f領域に比してEgが小さくなるように、つまり、e領域における発光波長の方が長波長となるように設計されている。
このように、半導体発光素子1内部において、e領域とf領域とで発光(中心)波長の異なる光が発光されるので、半導体発光素子1からは、各領域で発光された光が混ざりあった、スペクトル半値幅の広い、広帯域光Laが射出される。従って、半導体発光素子1によれば、e領域とf領域の膜厚と組成を変化させて、e領域及びf領域のエネルギーバンドギャップを調整することにより、所望の波長特性を有する広帯域光Laを射出させることができる。
リッジ構造部20の幅dは、リッジ構造20を形成する各半導体層を結晶性の良好なものとするためには、8μm以上が好ましく、10μm以上であることがより好ましい。また、幅dを広くしすぎると所望のエネルギーバンドギャップEgが得にくく、従って所望の波長変調ができなくなるので30μm以下であることが好ましい。
このようなリッジ構造部20を有する場合には、半導体発光素子1において、p型上部第2クラッド層19の層幅を2μm以上3μm以下とすることにより、広帯域光Laをシングルモード光とすることができる。このようなp型上部第2クラッド層19の層幅に位置するリッジ構造部20は、結晶性が良好であるため、ビーム特性の良好な広帯域シングルモード光Laとすることができる。リッジ構造部20の結晶性については後記する。
以下に、本実施形態の半導体発光素子1の製造方法を示す。
図3A〜図3Fを参照して、上記本実施形態の半導体発光素子1の製造例について説明する。
本実施形態において、半導体発光素子1は、誘電体パターニングマスクを用いた選択成長技術により作製される。
図3A〜図3Fを参照して、上記本実施形態の半導体発光素子1の製造例について説明する。
本実施形態において、半導体発光素子1は、誘電体パターニングマスクを用いた選択成長技術により作製される。
はじめに、半導体基板11を用意し、該基板の略全面にn型バッファ層12とn型下部クラッド層13とを順次成膜する。本実施形態において、各半導体層及び各種膜の成膜方法は特に制限なく、有機金属気相成長法(MOCVD法)、分子線エピタキシー法等が挙げられる。
次に、リッジ構造部20に対応したパターンの選択成長用誘電体マスクMをn型下部クラッド層13上に形成する(図3A)。まずSiO2膜をn型下部クラッド層13上略全面に成膜し、フォトリソグラフィーにより選択成長用誘電体マスクMをパターニングする。
選択成長技術は、誘電体マスクMによりマスクされていない領域にのみ半導体結晶を気相成長させる方法であり、混晶半導体結晶の場合はマスクの幅を変えることにより、混晶半導体結晶を構成する原子を含む各原料種の気相中の濃度勾配や表面マイグレーションによる実効的な移動距離が変わり、成長層厚及び組成を異ならせることができる。従って、選択成長技術によれば、射出される光の導波方向で膜厚及び組成の異なる2領域を有する半導体発光素子1を、領域毎に分けずに一括で作製することが可能である。
上記本実施形態の半導体発光素子1において、リッジ構造部20の膜厚及び組成を、射出する光の導波方向で変化させて発光波長を変調することを可能としているので、リッジ構造部20において所望の膜厚及び組成となるように誘電体マスクMのパターン(マスク幅、マスク間幅等)を形成すればよい。
上記本実施形態の半導体発光素子1は、光の導波方向の2領域においてリッジ構造部20を形成している各層に異なる膜厚及び組成を有し(e領域、f領域)、光出力側のe領域の方の膜厚が厚くなっている。e領域とf領域との境界では、2両領域間において膜厚及び組成が、共に連続的に変化するように、膜厚、組成共に傾斜を有している。図3Aに示される誘電体マスクMのマスクパターンは、このような半導体発光素子1を構成する際に用いられるマスクパターン例である。
図3Aにおいて、リッジ構造部20は、誘電体マスクMで挟まれた領域に形成されるので、誘電体マスクMの目開き幅Dは、リッジ構造部20の幅dと同じである。
選択成長技術において、表面マイグレーションにより原料種が移動することを述べたが、マスク近傍の2〜3μmの領域では側面からの表面マイグレーションによる影響により良好な結晶成長がしにくく、得られた結晶が劣化しやすいものとなり、発光特性の良好な半導体発光素子が得られなくなる。従って、目開き幅Dは、両側からのマイグレーションの影響及び、発光領域の幅を考慮した場合、8μm以上であることが好ましく、10μm以上であることがより好ましい。また、目開き幅Dは、あまり広すぎると、目開き幅Dの方向に組成分布や膜厚分布が形成されやすくなり、素子特性が低下し、所望のエネルギーバンドギャップEgが得にくくなる。従って、所望の波長変調ができなくなるので30μm以下であることが好ましい。上記したように、シングルモード光とする場合は、発光領域が2〜3μmであるので、目開き幅Dが上記範囲であれば、表面マイグレーションの影響が及ばない結晶性の良好な部分を発光領域とすることができる。
誘電体マスクMの幅は、リッジ構造部20の膜厚及び組成に応じて決定すればよく、膜厚を相対的に厚くしたい方を幅広にすればよい。図示されるように、本実施形態においては、光出力側のe領域において膜厚が厚くなるように、誘電体マスクMの幅が広くなっている。
次に、選択成長によりリッジ構造部20を形成する。誘電体マスクMを載せた状態で、アンドープ下部光ガイド層14、多重量子井戸活性層15、アンドープ上部光ガイド層16、p型上部第1クラッド層17を順次成膜してリッジ構造部20を形成し、更にその上にエッチングストップ層18を成膜する。これらの層は、図3Aに示されるようなパターンの誘電体マスクMにより選択成長されるので、図3Bに示されるように、射出する光の導波方向で変化させて膜厚が変化したリッジ構造部20を形成する。膜厚の変化と同様に、各層の組成も導波方向で変化しているので、リッジ構造部20における異なる膜厚の部分において発光波長が異なるようにすることができる。
次に、誘電体マスクMを除去し(図3C)、その上にp型上部第2クラッド層19を成膜する(図3D)。誘電体マスクMが除去されているので、p型上部第2クラッド層19及び該層より後に成膜される層の膜厚は全領域において略均一である。
次に、p型上部第1クラッド層17と、その層幅より小さい層幅を有しかつn型電流ブロック層21で埋め込まれたp型上部第2クラッド層19とからなる電流狭窄部24を形成する。
p型上部第2クラッド層19上に、該クラッド層19が所望の層幅となるようにエッチングマスクを配して、p型上部第2クラッド層19にエッチングを施した後、エッチングストップ層18を除去し(図3E)、p型上部第2クラッド層19が埋め込まれるようにn型電流ブロック層21を成膜する。p型上部第2クラッド層19の層幅は、p型上部第1クラッド層17より小さければよく、シングルモード光を得るには、2μm以上3μm以下の範囲内が好ましい。
上記のように、本実施形態において、電流狭窄部24は、活性層15を含む光導波領域をエッチングすることなく、全領域において膜厚の略均一なp型第2クラッド層のみをエッチングし、それをn型電流ブロック層21で埋め込むことにより形成される。そのため、オーバーエッチング等のエッチング不良による影響を導波路構造にほとんど与えることなく、電流狭窄構造を形成することができ、また、電流ブロック層21の膜厚も、全領域において略均一とすることができる。そのため、オーバーエッチング等のエッチング不良により導波路構造の破損が起こりにくく、電流狭窄不良による素子特性劣化が起こりにくい。
特に、本実施形態の半導体発光素子1のように、射出される光の導波方向に膜厚の異なるリッジ構造部20を有する広帯域な半導体発光素子等は、リッジ構造部20を直接エッチング加工すると、膜厚差により、膜厚の薄い領域におけるオーバーエッチングが生じやすく、素子特性を大きく劣化させてしまう可能性が高い。上記のように、本実施形態によれば、光の導波方向に膜厚の異なるリッジ構造部20をエッチングする必要がないため、良好な素子特性を有する、広帯域な半導体発光素子1を提供することができる。
かかる構成の電流狭窄部及びその製造方法は、本実施形態のように射出される光の導波方向に膜厚の異なるリッジ構造部を有するものだけではなく、光の導波方向の膜厚が略均一な半導体発光素子にも適用可能であり、同様にエッチング不良による導波路構造の破損が起こりにくく、電流狭窄不良による素子特性劣化を起こりにくくすることができる。例えば、半導体レーザ等の狭帯域な半導体発光素子にも適用できる。
最後に、p型上部第2クラッド層上のエッチングマスクを除去し、次いでp型上部第3クラッド層22、p型コンタクト層23を順次成膜し、更にその上にp型電極25を、n型半導体基板11の下面にn型電極26を形成して半導体発光素子1が完成する(図3F)。
以上のようにして、本実施形態の半導体発光素子1は製造される。
以上のようにして、本実施形態の半導体発光素子1は製造される。
本実施形態の半導体発光素子1は、電流狭窄構造を、第2導電型上部第1クラッド層17と、その層幅より小さい層幅を有しかつ第一導電型電流ブロック層21で埋め込まれた第2導電型上部第2クラッド層19とにより形成しているので、電流狭窄構造を作製する際に、エッチング加工は第2導電型上部第2クラッド層19のみに行えばよく、活性層15を含む光導波領域をエッチングする必要がない。そのため、オーバーエッチング等のエッチング不良により導波路構造の破損が起こりにくく、従って電流狭窄特性の劣化も生じにくい。
特に、エッチング不良が生じやすい、射出される光の導波方向に膜厚を異ならせた広帯域な半導体発光素子等においても、上記エッチング不良による素子特性への影響を大幅に低減化することができる。
従って、本発明によれば、導波路の構造不整が少なく、良好な電流狭窄構造を有し、ビーム特性の良好なSLDやSOA等の半導体発光素子1を提供することができる。
また、前記リッジ構造部の幅を8μm以上30μm以下とした場合には、結晶性を良好にすることができる。
上記設計例の膜厚及び組成で作製した本実施形態の半導体発光素子1は、後記する実施例において示すように、中心波長1.102μm、発光半値幅は186.3nmとなり、出力は19.6mWの広帯域かつ高出力の低コヒーレンス光を射出することができるSLDである。この発光波長帯は、背景技術の項で述べた内視鏡用OCT装置の低コヒーレンス光源として好適な0.90μm以上1.15μm以下の範囲内であり、層構成を適切に設計することにより、ある範囲で波長変調も可能である。従って、本実施形態の半導体発光素子1は、広帯域かつ、高出力な、内視鏡用OCT装置の低コヒーレンス光源として好ましく利用することができる。
上記SLDにおいて発光波長帯は、活性層の組成や層構成等により調整可能であるので、本実施形態によれば、上記発光波長帯に限らず広帯域かつ、高出力なSLDを提供することができる。
また、本実施形態の半導体発光素子1は、半導体光増幅器(SOA)として用いることができる。
(設計変更例)
本実施形態の半導体発光素子1は上記構成に限らず、適宜設計変更可能である。
上記実施形態では、半導体発光素子1は、埋め込み型リッジストライプ構造としたが、内部ストライプ構造等、他の構造としてもよい。
本実施形態の半導体発光素子1は上記構成に限らず、適宜設計変更可能である。
上記実施形態では、半導体発光素子1は、埋め込み型リッジストライプ構造としたが、内部ストライプ構造等、他の構造としてもよい。
上記実施形態では、光導波路が素子端面の法線方向と略同一の方向に延びる導波路構造としたが、光導波路の少なくとも一部が素子端面の法線方向に対して斜めに延びる、斜め導波路構造としても良い。
上記実施形態では、選択成長技術によりリッジ構造部20を作製したが、作製方法は制限されない。
また、上記実施形態では、射出する光の導波方向の2領域において発光波長が異なる構成としたが、領域数は制限されず、射出する光の波長特性に応じて適宜設計可能である。
更に、本実施形態の半導体発光素子1は、同一の基板上に、射出する光の導波方向に、異なる波長を発光する複数の連続した領域を設けた構成としているので、単一の半導体基板上に、異種機能の複数の光素子を集積した半導体光集積素子への応用も可能である。
「光断層画像化装置」
図面を参照して、上記実施形態の半導体発光素子1を備えた光断層画像化装置について説明する。図4は、本実施形態の光断層画像化装置の概略構成図である。
図面を参照して、上記実施形態の半導体発光素子1を備えた光断層画像化装置について説明する。図4は、本実施形態の光断層画像化装置の概略構成図である。
図4に示す光断層画像化装置200は、測定対象の断層画像を前述のTD−OCT(Time Domain Optical Coherence Tomography)計測により取得するものであって、レーザ光Laを射出する光源50および集光レンズ51からなる光源ユニット(光源部)210と、光源ユニット210から射出されて光ファイバFB1を伝搬するレーザ光Laを分割する光分割手段2と、ここを通過したレーザ光Laを測定光L1と参照光L2とに分割する光分割手段3と、光分割手段3により分割されて光ファイバFB3を伝搬した参照光L2の光路長を調整する光路長調整手段220と、光分割手段3により分割されて光ファイバFB2を伝搬した測定光L1を測定対象Sに照射する光プローブ230と、該光プローブ230から測定光L1が測定対象Sに照射されたときの測定対象からの反射光L3と参照光L2とを合波する合波手段4(光分割手段3が兼ねている)と、合波手段4により合波されて反射光L3と参照光L2との干渉光L4を検出する干渉光検出手段240とを備えている。
光源50は、中心波長(λc)1.1μm、スペクトル半値全幅75nmの低コヒーレント光Laを射出するSLDであり、光源ユニット210は、光源50と、該光源50から射出された光を光ファイバFB1内に入射させるための光学系51とを有している。この光源50が、上記実施形態の半導体発光素子1である。
上記光路長調整手段220は、光ファイバFB3から出射した参照光L2を平行光化するコリメータレンズ61と、このコリメータレンズ61との距離を変えるように図中矢印A方向に移動可能とされたミラー63と、このミラー63を移動させるミラー移動手段64とから構成されて、測定対象S内の測定位置を深さ方向に変化させるために、参照光L2の光路長を変える機能を有している。光路長調整手段220により光路長の変更がなされた参照光L2が合波手段4に導波されるようになっている。
光プローブ230は、先端が閉じられた円筒状のプローブ外筒55と、このプローブ外筒55の内部空間に、該外筒55の軸方向に延びる状態に配設された1本の光ファイバ53と、光ファイバ53の先端から出射した光Lをプローブ外筒55の周方向に偏向させるプリズムミラー57と、光ファイバ53の先端から出射した光Lを、プローブ外筒55の周外方に配された被走査体としての測定対象Sにおいて収束するように集光するロッドレンズ58と、プリズムミラー57を光ファイバ53の軸を回転軸として回転させるモータ54とを備えている。
光分割手段3は、例えば2×2の光ファイバカプラから構成されており、光源ユニット210から光ファイバFB1を介して導波した光Laを測定光L1と参照光L2とに分割する。この光分割手段3は、2本の光ファイバFB2、FB3にそれぞれ光学的に接続されており、測定光L1は光ファイバFB2を導波し、参照光L2は光ファイバFB3を導波する。なお、本例におけるこの光分割手段3は、合波手段4としても機能するものである。
光ファイバFB2には、光プローブ230が光学的に接続されており、測定光L1は光ファイバFB2から光プローブ230へ導波する。光プローブ230は、例えば鉗子口から鉗子チャンネルを介して体腔内に挿入されるものであって、光学コネクタ31により光ファイバFB2に対して着脱可能に取り付けられている。
また合波手段4は、前述の通り2×2の光ファイバカプラからなり、光路長調整手段230により周波数シフトおよび光路長の変更が施された参照光L2と、測定対象Sからの反射光L3とを合波し、光ファイバFB4を介して干渉光検出手段240側に射出するように構成されている。
干渉光検出手段240は、干渉光L4の光強度を検出するものであり、干渉光L4の光強度を測定する光検出器40aおよび40bと、光検出器40aの検出値と光検出器40bの検出値の入力バランスを調整してバランス検波を行う演算部41とを備えている。具体的には、測定光L1の全光路長と測定対象Sのある点で反射、もしくは後方散乱された反射光L3の合計と、参照光L2の光路長差が光源のコヒーレンス長よりも短い場合にのみ、反射光量に比例した振幅の干渉信号が検出される。光路長調整手段220により光路長を走査することで、干渉信号が得られる測定対象Sの反射点位置(深さ)が変わって行き、干渉光検出手段240は測定対象Sの各測定位置における反射率信号を検出するようになっている。なお、測定位置の情報は光路長調整手段220から画像取得手段250へ出力されるようになっている。このミラー移動手段64における測定位置の情報と干渉光検出手段240により検出された信号とに基づいて、画像取得手段250により測定対象Sの深さ方向の反射光強度分布情報が得られる。
以下、上記構成を有する光断層画像化装置1の作用について説明する。断層画像を取得する際には、まずミラー63を矢印A方向に移動させることにより、測定可能領域内に測定対象Sが位置するように光路長の調整が行われる。その後、光源ユニット210から光Laが射出され、この光Laは光分割手段3により測定光L1と参照光L2とに分割される。測定光L1は光プローブ230から体腔内に向けて射出され、測定対象Sに照射される。
そして、測定対象Sからの反射光L3は、において、反射ミラー62において反射した参照光L2と合波され、干渉光L4が発生する。
干渉光L4は、光分割手段3(合波手段4)で分割され、一方は光検出器40aに入力され、他方は光検出器40aに入力される。
干渉光検出手段240では、光検出器40aの検出値と光検出器40bの検出値の入力バランスを調整してバランス検波を行って、干渉光L4の光強度を検出し、画像取得手段250へ出力する。
この検出された干渉光L4の光強度に基いて、画像取得手段250において測定対象Sの所定の深さにおける反射光強度情報が得られる。次に光路長調整手段330により、参照光L2の光路長を変更し、同様に干渉光L4の光強度を検出し、異なる所定の深さにおける反射光強度情報を取得する。このような動作を繰り返すことにより、測定対象Sの深さ方向(1次元)の反射光強度情報を取得することができる。
そして、光プローブ230のモータ54により、プリズムミラー57を回転させることにより、測定光L1を測定対象S上で走査させれば、この走査方向に沿った各部分において測定対象Sの深さ方向の情報が得られるので、この走査方向を含む断層面についての断層画像を取得することができる。このようにして取得された断層画像は、表示装置260に表示される。なお、例えば光プローブ230を図9の左右方向に移動させて、測定対象Sに対して測定光L1を、上記走査方向に対して直交する第2の方向に走査させることにより、この第2の方向を含む断層面についての断層画像をさらに取得することも可能である。
このようにして取得された断層画像は、表示装置260に表示される。なお、例えば光プローブ230を図9の左右方向に移動させて、測定対象Sに対して測定光L1を、上記走査方向に対して直交する第2の方向に走査させることにより、この第2の方向を含む断層面についての断層画像をさらに取得することも可能である。
本実施形態の光断層画像化装置200は、以上のように構成されている。
本実施形態の光断層画像化装置200は、以上のように構成されている。
背景技術の項で述べたように、光断層画像化装置の性能は、光源の広帯域性に大きく依存する。本実施形態の光断層画像化装置200は、広帯域かつ、高出力な上記本実施形態の半導体発光素子(SLD)1を用いて構成されたものであるので、鮮明かつ高精細な断層画像を取得することができる。
(設計変更)
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、適宜設計変更可能である。上記実施形態では、TD−OCT計測により画像を取得する光断層画像化装置を例に記載したが、その他の光断層画像化装置にも適用可能である。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、適宜設計変更可能である。上記実施形態では、TD−OCT計測により画像を取得する光断層画像化装置を例に記載したが、その他の光断層画像化装置にも適用可能である。
本発明に係る実施例について説明する。
下記の手順にて、上記実施形態の半導体発光素子(SLD)1を製造した。半導体基板11と各層の組成及び厚みは実施形態に挙げた設計例のとおりとした。
結晶成長は、有機金属気相成長法(MOCVD法)により実施した。結晶成長は有機金属気相成長(MOCVD)法により実施した。原料ガスとしては、TEG(トリエチルガリウム)/TMA(トリメチルアルミニウム)/TMI(トリメチルインジウム)/AsH3(アルシン)/PH3(ホスフィン)を用いた。n型ド−パント源としてはSiH4(モノシラン)、p型ド−パント源としてはDEZ(ジエチル亜鉛)を用いた。
はじめに、成長温度600〜700℃、圧力10.1kPaの条件下、n型半導体基板11上に、n型バッファ層12とn型下部第1クラッド層13とを順次結晶成長させ(第1回目の結晶成長)、選択成長用SiO2膜を製膜し、フォトリソグラフィーを用いてパターニングして、誘電体マスクMを形成した(図3A)。
次いで、誘電体マスクMを選択成長マスクとして、アンドープ下部光ガイド層14、InGaAs歪量子井戸活性層15、アンドープ上部光ガイド層16、p型上部第一クラッド層17を選択成長してリッジ構造部20を形成し、更にその上にp型エッチングストップ層18を選択成長し(第2回目の結晶成長)(図3B)、選択成長用誘電体マスクMを除去した後(図3C)、p型上部第二クラッド層19を第3回目の成長にて製膜した(図3D)。
次いで、エッチング用SiO2膜を成膜し、エッチングによりp型上部第2クラッド層19が2μmの層幅となるように、エッチング用SiO2膜をパターニングした。そしてエッチングにより層幅2μmのストライプ状のp型上部第2クラッド層19を形成した(図3E)。
次いで表面に露出しているエッチングストップ層18を除去し、p型上部第2クラッド層19が埋め込まれるように、n型電流ブロック層21を成膜した(第4回目の結晶成長)。その後、ストライプ上のSiO2マスクを除去して、p型上部第3クラッド層22、p型コンタクト層23を成膜し、p型電極25及びn型電極29を蒸着及び熱処理により形成した(図3F)。
以上のように作製した本実施形態の半導体発光素子(SLD)1と、従来の、選択成長層をエッチングしてリッジ形成を行ったSLDのスペクトル形状と出力の比較を示した。デバイスの導波路の長さは1.5mm、リッジ幅は3μm、測定電流は200mAであった。従来のSLDでは短波側のピークが低く、スペクトル形状が非対称形状をしていて、波長1.102μm、半値幅55nmであった。出力は1.2mWと低く、OCT装置用の光源としては使用できない性能であった。それに比較し、本発明のSLDのピークはガウシアン形状に近くなり、波長1.102μm、発光半値幅は186.3nmとなり、出力は19.6mWとOCTの光源として十分な性能を得ることができた。
本発明の半導体発光素子は、OCT装置等の光画像断層化装置用の低コヒーレンス光源等に特に好ましく利用することができる。本発明の半導体発光素子は、光画像断層化装置用の光源以外にも、通信、計測、医療、印刷、画像処理等の分野において、種々の用途の光源として好ましく利用することができる。
1 半導体発光素子(SLD)
11 第1導電型(n型)半導体基板
13 第1導電型(n型)下部クラッド層
15 半導体活性層
15a 半導体活性層の特定領域
17 第2導電型(p型)上部第1クラッド層
19 第2導電型(p型)上部第2クラッド層
20 リッジ構造部
21 電流ブロック層
23 第2導電型コンタクト層
24 電流狭窄部
25 第2導電型(p型)電極
26 第1導電型(n型)電極
200光断層画像化装置
210 光源ユニット(光源部)
2,3 分割手段
230 照射プローブ(照射光学系)
4 合波手段
250 画像取得手段
S 測定対象
La 低コヒーレンス光(広帯域光)
L1 測定光
L2 参照光
L3 反射光
L4 干渉光
d リッジ構造部の幅
11 第1導電型(n型)半導体基板
13 第1導電型(n型)下部クラッド層
15 半導体活性層
15a 半導体活性層の特定領域
17 第2導電型(p型)上部第1クラッド層
19 第2導電型(p型)上部第2クラッド層
20 リッジ構造部
21 電流ブロック層
23 第2導電型コンタクト層
24 電流狭窄部
25 第2導電型(p型)電極
26 第1導電型(n型)電極
200光断層画像化装置
210 光源ユニット(光源部)
2,3 分割手段
230 照射プローブ(照射光学系)
4 合波手段
250 画像取得手段
S 測定対象
La 低コヒーレンス光(広帯域光)
L1 測定光
L2 参照光
L3 反射光
L4 干渉光
d リッジ構造部の幅
Claims (7)
- 第1導電型半導体基板の一方の面に、該半導体基板側から上方に第一導電型の下部クラッド層と、半導体活性層と、前記半導体活性層の特定領域に電流を注入するための電流狭窄部と、第2導電型コンタクト層と第2導電型電極とを順次有し、前記半導体活性層の下方に第1導電型電極を有する半導体発光素子において、
前記半導体活性層は、前記半導体発光素子から射出される光の導波方向に段階的または連続的に組成及び膜厚が変化しており、
前記電流狭窄部は、前記半導体活性層側から上方に、第2導電型上部第1クラッド層と、前記上部第1クラッド層の層幅より小さい層幅を有しかつ第一導電型電流ブロック層で埋め込まれた第2導電型上部第2クラッド層とを順次有することを特徴とする半導体発光素子。 - 少なくとも、前記半導体活性層と、前記上部第1クラッド層とが、リッジ構造部を構成していることを特徴とする請求項1に記載の半導体発光素子。
- 前記リッジ構造部の幅が8μm以上30μm以下であることを特徴とする請求項2に記載の半導体発光素子。
- 前記上部第2クラッド層の層幅が2μm以上3μm以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の半導体発光素子。
- 発光波長が0.95μm以上1.15μm以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の半導体発光素子。
- スーパールミネッセントダイオード又は半導体光増幅器であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の半導体発光素子。
- 低コヒーレンス光を出射する光源部と、
前記低コヒーレンス光を測定光と参照光に分割する分割手段と
前記測定光を測定対象に照射する照射光学系と、
前記参照光または前記測定光が照射されたときの外測定対象からの反射光と前記参照光とを合波する合波手段と、
合波された前記反射光と前記参照光の干渉光の光強度に基づいて、前記参照光の光路長と前記測定光及び反射光の合計の光路長とが略一致する、前記測定対象の複数の深さの位置における反射光の強度を検出し、これらの深さ位置における強度に基づいて測定対象の断層画像を取得する画像取得手段とを備えた光断層画像化装置において、
前記光源部が、請求項1〜6のいずれかに記載の半導体発光素子を前記低コヒーレンス光の光源として含むことを特徴とする光断層画像化装置。
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|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20100406 |