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JP2008182657A - 移動通信体基地局群における同期波及システム、基地局、同期波及方法 - Google Patents

移動通信体基地局群における同期波及システム、基地局、同期波及方法 Download PDF

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JP2008182657A
JP2008182657A JP2007072748A JP2007072748A JP2008182657A JP 2008182657 A JP2008182657 A JP 2008182657A JP 2007072748 A JP2007072748 A JP 2007072748A JP 2007072748 A JP2007072748 A JP 2007072748A JP 2008182657 A JP2008182657 A JP 2008182657A
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Abstract

【課題】無線同期定期監視を短時間で終了させることを可能にした移動通信体基地局群における同期波及システム、基地局群、同期波及方法を提供する。
【解決手段】時分割多重接続(TDMA)方式による移動通信体の通信を中継する基地局群1〜7のどこかに、時分割多重接続(TDMA)方式で求められる精度のタイミング信号を生成して他局のタイミング信号も同期する同期波及局1となり得るGPS搭載基地局1と、同期波及局1から送信されて他局のタイミング信号合わせを促す同期促進信号を受信して他局へ連鎖的に中継する中継局5となり得る複数のGPS非搭載基地局2〜7と、GPS非搭載基地局2〜7から同期波及局1へ応答信号により応答する無線制御部11と、GPS非搭載基地局2〜7からの応答信号の強度を測定して実用最小レベルで応答した最弱応答局5を中継局に指定する通信制御部12と、を備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、時分割多重接続方式の移動通信体基地局群において、基地局間の同期を図るようにした同期波及システム、基地局、同期波及方法に関する。
周知のように、無線通信方式の1つである時分割多重接続方式(TDMA:Time Division Multiple Access)とは、無線キャリアを一定の時間周期(この1周期分をフレームという)で複数のスロットと呼ばれる単位に分割し、通信を行う各ユーザ(無線通信端末)にそれぞれ異なるスロットを通信チャネルとして割り当てる方式である。
このようなTDMA方式を採用する無線通信システムでは、データ通信速度を向上する方法の1つとして、1つの端末が複数の基地局との無線リンクを確立し、各基地局はそれぞれ少なくとも1つ以上のスロットを通信チャネルとして端末に割り当て、端末は各基地局から割り当てられた通信チャネル(スロット)を使用して通信を行う。
このような無線通信システムにおいて、基地局間どうしの同期が取れていない場合、非同期干渉を引き起こしてしまうという不具合が生じる。この不具合を解消するため、基地局間どうしの非同期干渉を確実に防止しながら、周波数の有効利用を図ることができる基地局間無線同期回路及び基地局間無線同期方法が知られている(特許文献1)。
特許文献1における基地局間無線同期方法は、到来する無線信号の無線同期タイミング信号、及び網同期クロック間の位相差を測定し、この位相差に基づいて、この位相差がなくなるように網同期クロックを調整し、前記無線同期タイミング信号をリセット信号とし、前記調整された網同期クロックを分周してフレーム同期信号の同期源とする網同期リセット信号を生成するという方法である。
以下、主にPHSを例示して説明する。代表的な移動通信体であるPHSの基地局群において、TDMA方式で求められる精度のタイミング信号を生成して他局のタイミング信号も同期する同期波及システム、その基地局群、およびそれらの同期波及方法が実施されている。
図10は従来技術による基地局の無線同期定期監視の説明図である。無線同期定期監視とは、GPS搭載基地局が生成した高精度のタイミング信号を連鎖的中継(以下、「同期波及」という)することにより、他局のタイミング信号も同期することを意味する。特に、PHSの基地局群1〜7の全てをGPS搭載基地局1の正確なタイミング信号に合わせて同期するために、定期監視対象となるそれぞれの基地局を構成するコンピュータを順次停止し、同期してから再起動(リセット)させる操作を、毎日1回位の頻度で定期的に実行することを意味する。
図10に示すように、同期合わせのマスターとなるGPS搭載基地局1(以下、「基地局1」と略す)から近い順に他のGPS非搭載の基地局2〜7(以下、「基地局2〜7」と略す)へ、すなわち、基地局1→2→3→4→5の順番に無線同期定期監視が実行される。この場合、図2の基地局配置例において、べん図状に示す基地局毎の通信可能範囲(以下、「カバーエリア」または「エリア」と略す)からわかるように、基地局7は基地局4のカバーエリアのみに含まれているため基地局4からの電波のみを受信可能である。したがって、基地局7が基地局1から同期波及を受けるためには、基地局4が先に同期して、基地局1→4→7の順に中継することが必要である。同様に、基地局6が基地局1から同期波及を受けるためには、基地局1→5→6の順に中継することが必要である。
特開2000−78647号公報
しかしながら、図10に示した従来技術による基地局の無線同期定期監視において、同期を実行する際、その基地局を形成するコンピュータを再起動(リセット)するため、基地局毎のカバーエリア内に呼が存在した場合には、呼を切断せざるを得ない。逆に、呼の切断を回避するためには、呼の終了以後にずらして同期を実行する必要がある。なお、ここでいう「呼」とはある基地局のカバーエリアに存在する無線端末(例えば通話中のPHS)との通話のことであり、逆に「呼の切断」とは「そのエリア内が無線通信不能になること」を意味する。そして、つぎのような課題があった。
(1)基地局1を中心とする同心円状に同期波及するので、広範囲に及んで無線同期定期監視が終了するまでには相当の時間を要する。
(2)基地局内に存在する呼が無線同期定期監視の実行を継続的に阻害している場合、従来のシステムプログラムによれば、マスターでない未同期の基地局に対し、それが未同期であるにもかかわらず、それなりの不正確なタイミング信号から同期を得ようとして有害無益な同期実行が繰り返される。その結果、無線同期定期監視を受けようとするプログラム動作によって、逆に誤差が拡大するため、時間の経過に伴って多数の基地局に同期ずれが波及する。
(3)同期実行のタイミングは乱数により決定されるため、長時間継続する呼が存在するか、あるいは天災地変、社会現象により同一エリア内で呼が多発する等の悪条件が重なると、最悪の場合、相当広範囲にわたって基地局の機能が停止する。
そこで、本発明は、つぎのような移動通信体基地局群における同期波及システム、基地局、同期波及方法を提供することを目的とする。
(1)無線同期定期監視を短時間で終了させる。
(2)エリア内に呼が存在しても、その呼に係属中の基地局を飛び越して、より遠隔地の基地局によって無線同期定期監視を実行可能とするので、呼に係属中の基地局に対して有害無益な同期実行もなされず、同期ずれを波及拡大させない。
(3)広範囲にわたる基地局機能の停止という最悪の事態を防止する。
前記課題を解決するために第1の発明に係る同期波及システムは、時分割多重接続方式による移動通信体の通信を中継する基地局群のどこかに、前記時分割多重接続方式で要求される精度のタイミング信号を生成し、前記タイミング信号と他局の前記タイミング信号を同期させる同期波及局となり得る信号源搭載基地局と、前記同期波及局から送信されて他局の前記タイミング信号の同期を促す同期促進信号を受信して他のスレーブ局へ連鎖的に中継するマスター局となり得る複数の基地局と、前記スレーブ局から前記同期波及局へ応答信号により応答する無線制御部と、前記スレーブ局から前記マスター局までの距離関係が所定の距離より遠いことを検出する検出部と、前記検出部が検出した距離関係に基づき前記スレーブ局をマスター局に指定する通信制御部と、を備えたことを特徴とする。
また、第2の発明に係る同期波及システムは、前記検出部は、前記マスター局からの前記タイミング信号または前記スレーブ局からの前記応答信号の強度が所定の強度より低いことを検出することにより所定の距離より遠いことを検出することを特徴とする。
また、第3の発明に係る同期波及システムは、前記検出部は、予め記憶された前記マスター局および前記スレーブ局の位置に関する情報に基づき所定の距離より遠いことを検出することを特徴とする。
また、第4の発明に係る基地局は、時分割多重接続方式による移動通信体の通信を中継する基地局群に使用される基地局であって、前記基地局は、前記時分割多重接続方式で要求される精度のタイミング信号を生成し、前記タイミング信号と他局の前記タイミング信号を同期させる同期波及局となり、前記同期波及局から送信されて他局の前記タイミング信号の同期を促す同期促進信号を受信して他のスレーブ局へ連鎖的に中継するマスター局となるか、またはスレーブ局として機能し、更に前記基地局は、前記スレーブ局から前記同期波及局へ応答信号により応答する無線制御部と、前記スレーブ局から前記マスター局までの距離関係が所定の距離より遠いことを検出する検出部と、前記検出部が検出した結果に基づき前記スレーブ局をマスター局に指定する通信制御部と、を備えたことを特徴とする。
また、第5,6の発明に係る基地局は、マスター局とスレーブ局が切り替わることを特徴とする。
また、第7の発明に係る同期波及方法は、時分割多重接続方式による移動通信体の通信を中継する基地局群における同期波及方法であって、前記時分割多重接続方式で要求される精度のタイミング信号を生成し、前記タイミング信号と他局の前記タイミング信号を同期させる同期波及局となるステップと、前記同期波及局から送信されて他局の前記タイミング信号の同期を促す同期促進信号を受信して他のスレーブ局へ連鎖的に中継するマスター局となるステップと、前記スレーブ局から前記同期波及局へ応答信号により応答する応答ステップと、前記スレーブ局から前記マスター局までの距離関係が所定の距離より遠いことを検出する最遠局指定ステップと、前記検出部が検出した距離関係に基づき前記スレーブ局をマスター局に指定するステップと、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、同期波及基地局から最も遠隔地にあるものが中継局になると、中継の効率が向上し、より少ない中継回数でより広範囲に点在する基地局のタイミング信号をより短時間で同期することが可能となる。
より具体的には、下記の効果が得られる。
(1)無線同期の合わせ元を、エリア毎に、その広さに対する所定比率で点在させることで、一定時間内に無線同期定期監視が完了する基地局を増やすことができ、高速に無線同期定期監視を完了させることができる。
(2)無線同期が完了した同期完了局が中継局になって同期非完了局へ同期指示を与えるため、同期ずれした同期非完了局から非同期が波及する害がなくなる。
(3)電波が実用最小レベルで到達する最も遠い基地局が指示するタイミングで無線同期定期監視を実行する。したがって、近隣する複数の基地局、すなわち、あるエリアを形成する複数の基地局の全てが同時に無線周期定期監視を始めてリセットすることによる広範囲に及ぶ大規模な運用停止を防ぐことができる。
以下、図に沿って本発明に係る実施形態を説明する。なお、各図にわたり、同一機能を同一符号で示しているが、説明の便宜上、異なる呼称も混在する。
図1は本発明の一実施形態(以下、「本実施形態」という)に係る移動通信体基地局群(以下、単に「基地局」ともいう)1〜7における同期波及システム(以下、「本システム」ともいう)Eの概略構成図である。図1において、信号源の例としてGPSを搭載したGPS搭載基地局(以下、単に「基地局」ともいう)1は、GPS非搭載基地局2〜7(以下、単に「基地局」ともいう)へと定期監視を波及させようとする。すなわち、基地局1に搭載されたGPS機能に基づいて正確なタイミング信号合せを実行(以下、「リセットともいう」)したならば、その正確なタイミング信号に周辺全ての基地局を同期させるように基地局2〜7へと定期監視の無線信号を送信する。
図1に示す無線基地局1,2にはそれぞれ無線制御部11と通信制御部12を備えており、これらは後ほど図9に沿って説明するように、ステップ(S1)により同期完了局1(図中の自基地局)の送信した無線信号を周辺基地局に対して受信できるか否かの問い合わせ(S1)、およびその応答する手段として機能する。なお、基地局間通信は直接つながっていても、間接的につながっていてもどちらでも構わない。具体的には、有線、無線、ルータ、集約局などを介する接続が考えられる。
無線制御部11は基地局間の無線通信を制御するプログラムを備えた制御部であり、通信制御部12は基地局間の有線、無線を問わず全ての通信を制御するプログラムを備えた制御部である。これら、無線制御部11と通信制御部12のプログラムが適宜実行することにより、図9に沿って後述する定期監視方法を実現する。
このような本システムEによれば、基地局1〜7間のスロット同期を広範囲かつ迅速に波及させることが可能である。また、本システムEと同等の構成要件が移動通信体基地局群1〜7の中で適切に配置されていれば、同様の効果を奏することが可能である。さらに、本システムEのプログラムと同等の手順で実行する同期波及方法であれば、同様の効果を奏することが可能である。なお、移動通信体基地局群1〜7または本システムEの中には図示せぬセンター等が含まれていても構わない。
ここで、請求項1〜2に記載した第1の発明を図1に沿って説明する。第1の発明は移動通信体基地局群における同期波及システムE、それら基地局群1〜7に関する。
TDMA方式による移動通信体の通信を中継する基地局群1〜7のエリア毎に、それぞれエリアの広さに応じてGPS搭載基地局1を点在させる。このGPS搭載基地局1は、TDMA方式で求められる高精度のタイミング信号を生成して他局のタイミング信号も同期する同期波及局1(同一の符号)となり得る。その同期波及局1の周囲には、複数のGPS非搭載基地局2〜7が配設されている。このGPS非搭載基地局2〜7は、同期波及局1から送信されて他局のタイミング信号合わせを促す同期促進信号を受信したら、この同期促進信号を他局へ連鎖的に中継する中継局5となる。
一方、同期促進信号を受信したGPS非搭載基地局2〜7から同期波及局1へ応答信号により応答する無線制御部11が、基地局群1〜7のどこかに配設されている。そして、応答信号の強度を測定して実用最小レベルで応答した最弱応答局5を中継局5(同一の符号)に指定する通信制御部12も、基地局群1〜7のどこかに配設されている。これら、無線制御部11と通信制御部12の配置は、全基地局1〜7(同一の符号)に個別配置されているか、あるいは同等機能を発揮できる配置であれば、センター等に配置されていても構わない。
第1の発明に係る同期波及システムEによれば、TDMA方式の移動通信体基地局群1〜7のなかで、少数のGPS搭載基地局1が、TDMA方式で求められる精度のタイミング信号を生成して他局のタイミング信号も同期する。このとき、GPS搭載基地局1は同期波及局1として機能する。
この同期波及局1が他局のタイミング信号合わせを促す同期促進信号を送信すると、それを複数のGPS非搭載基地局2〜7が受信して他局へ中継する。無線制御部11によりGPS非搭載基地局2〜7から同期波及局1へ応答信号を送信して応答する。通信制御部12により応答信号の強度を測定して用最弱レベルで応答した基地局を最も遠隔地にあるものと判断して中継局5に指定する。
このように、GPS非搭載基地局2〜7のうちで最も遠隔地にあるものが中継局5になると、中継の効率が向上し、より少ない中継回数でより広範囲に点在するGPS非搭載基地局2〜7のタイミング信号をより短時間で同期することが可能となる。
つぎに、第2の発明を図2に沿って説明する。第2の発明は移動通信体基地局群におけ
る同期波及方法に関する。
これは、TDMA方式による移動通信体の通信を中継する基地局群1〜7において、TDMA方式で求められる精度のタイミング信号を生成するGPS搭載基地局1を始めとする同期完了局1から周辺のGPS非搭載基地局2〜7へ基地局間通信により前記タイミング信号に基づいたタイミング信号合わせを連鎖的に促す同期波及方法である。
この同期波及方法は、定期監視対象検索ステップ(S21)と、応答ステップ(S22)と、最遠局指定ステップ(S23)と、同期実行命令ステップ(S24)とを備えている。定期監視対象検索ステップ(S21)では、同期完了局1から周辺に点在する複数の同期未完了局2〜7(同一の符号)へ同期実行の諾否を問う同期促進信号を送信して対象となり得る基地局を検索する。ついで、応答ステップ(S22)では、複数の同期未完了局2〜7から同期完了局1へ同期実行の諾否を応答する応答信号を送信する。
そして、最遠局指定ステップ(S23)では、同期完了局1が受信した複数局の受信電波のなかで実用最小レベルの前記応答信号により受信した基地局を最遠局5に指定する。そうすると、同期実行命令ステップ(S24)により、同期完了局1が最遠局5に(同一の符号)にタイミング信号合わせを命令する。
第2の発明によれば、同期波及ステップ(S21)により、TDMA方式で求められる精度のタイミング信号をGPS搭載基地局1を始めとする同期完了局1が、周辺に点在する多くのGPS非搭載の同期未完了局2〜7へ基地局間通信により同期を波及させる。
応答ステップ(S22)により、同期未完了局2〜7から同期完了局1に対して同期実行の諾否を応答する。最遠局指定ステップ(S23)により、実用最小レベルの応答信号を選択して最遠局5に指定する。同期実行命令ステップ(S24)により、最遠局5に同期波及信号を送信する。
この同期波及方法は、所定のプログラムをコンピュータ、サーバが実行することにより実現される。そのコンピュータ、サーバおよびプログラムは、移動通信体基地局群を構成する全基地局1〜7(同一の符号)に個別配置、点在、または偏在されているか、あるいは同等機能を発揮できる配置であれば、センター等に配置されていても構わない。
このように、本発明によれば、GPS非搭載基地局2〜7のうちで最も遠隔地にあるものが中継局5になると、中継の効率が向上し、より少ない中継回数でより広範囲に点在するGPS非搭載基地局2〜7のタイミング信号をより短時間で同期することが可能となる。
より具体的には、下記の効果が得られる。
(1)無線同期の合わせ元を、エリア毎に、その広さに対する所定比率で点在させることで、一定時間内に無線同期定期監視が完了する基地局を増やすことができ、高速に無線同期定期監視を完了させることができる。
(2)無線同期が完了した同期完了局が中継局になって同期非完了局へ同期指示を与えるため、同期ずれした同期非完了局から非同期が波及する害がなくなる。
(3)電波が実用最小レベルで到達する最も遠い基地局が指示するタイミングで無線同期定期監視を実行する。したがって、近隣する複数の基地局、すなわち、あるエリアを形成する複数の基地局の全てが同時に無線周期定期監視を始めてリセットすることによる広範囲に及ぶ大規模な運用停止を防ぐことができる。
図3は本実施形態に係る定期監視対象の検索を示す説明図である。図3において、GPS搭載基地局1は、GPS非搭載基地局2〜7へと定期監視を波及させようとする。すなわち、基地局1に搭載されたGPS機能に基づいて正確なタイミング信号合せを実行したならば、その正確なタイミング信号に周辺全ての基地局を同期させるように基地局2〜7へと定期監視の無線信号を送信する。
図4は本実施形態に係る定期監視対象となりうる基地局2〜5からの応答の説明図である。図4に示すように、基地局1から定期監視を波及させることができるカバーエリアが、基地局1を中心とする円形に展開している。この基地局1のカバーエリアに属する基地局2〜6は同期完了通知を基地局1へ応答する。図4に示すように、基地局1のカバーエリアの圏外に位置する基地局6,7へは、基地局1から送信された定期監視の無線信号が届かないので、それら基地局6,7から基地局1への定期監視の応答もない。
図5は本実施形態に係る無線同期定期監視指示の説明図である。図5に示すように、基地局1のカバーエリアの圏内で基地局1から最も遠い基地局5を指定し、その基地局5に無線同期定期監視を実行する機能を移管する。このとき、基地局1が実用レベルの交信感度により無線交信したなかで、応答電波が最も弱かった基地局5を、最も遠くに位置しているものと判断している。この判断は、電波が距離に応じて減衰するという一般的な要素を持っていることから、2局間の交信感度は見通し(直線)距離にほぼ反比例する関係だからである。
図6は図5に続いて本実施形態に係る無線同期定期監視終了通知の説明図である。図6に示すように無線同期定期監視が終了したことを基地局5から基地局1へと通知して、1段階の無線同期定期監視を終了する。
図7は本実施形態に係る定期監視対象の検索の説明図であり、(a)基地局1のカバーエリア、(b)基地局5のカバーエリアである。図7(a)に示すように、基地局1のカバーエリアに属する基地局2〜5は、基地局1が定期監視を実行することによって一斉に同期する。そうすると、同期完了した基地局2〜5のうち、基地局1から最も遠隔地に位置する基地局5が定期監視を実行する機能を引き継いで図7(b)に示すように、基地局5のカバーエリアに属する基地局1,4,6への定期監視を実行する。
図8は本実施形態に係る定期監視対象となりうる基地局からの応答の説明図であり、(a)基地局1のカバーエリア、(b)基地局5のカバーエリアである。図8(a)に示すように、基地局1のカバーエリアに属する基地局2〜5は所定期間内に初めてリセットされた旨を基地局1へ応答する。また、図8(b)に示すように、基地局5のカバーエリアに属する基地局1,4,5,6のうち、所定期間内に初めてリセットされた基地局6のみが、その旨を基地局5へ応答する。
図9は本実施形態に係る定期監視方法を示すフローチャートである。図9に示すように、ループ1の中にループ2があって繰り返すという方法であるが、ここでは1サイクルだけを説明し、ループ1およびループ2は、それぞれのプログラムに応じて繰り返すものとして同一ステップの説明が重複することを避ける。
図9の全ルーチンを示すループ1は、例えば、毎日1回と周期を定めて定期的に実行を繰り返す。また、図9の一部を示すループ2は、ステップ(S5)〜(S5′)の規定により、繰り返し、あるいはループ2から離脱してステップ(S10)へと進む。
まず、ステップ(S1)により、周辺基地局に対して同期完了局1である自基地局が送信している無線信号を受信できるかを基地局間通信にて問い合わせた後、ステップ(S2)により応答を待つ。つぎに、ステップ(S3)により、応答があったか否かを判別し、Yesならばステップ(S4)へ進み、Noならループ1およびループ2をくりかえすことなく処理を終了する。
ステップ(S4)に進んだならば、無線同期定期監視対象基地局の受信電力が最大値の基地局との距離を0としてステップ(S5)〜(S5′)のループ2へ進む。ステップ(S5)〜(S5′)では、i=0,i<応答があった数,i++との規定に基づいてループ2を繰り返す。この式は、変数iが0から1ずつ増加し、「応答があった数」に達した時ループを外れることを意味する。つまり、ループ内を「応答があった数」回繰り返す。その際、iは0から「応答があった数−1」まで変化する。ループ2において、まず、ステップ(S6)により、i番目に応答があった基地局内に呼が存在しないか否かを判別し、Yesならばステップ(S7)へ進み、Noならステップ(S7)〜(S9)を飛ばしてループ2を繰り返す。
ステップ(S7)により、無線同期定期監視対象基地局よりi番目に応答があった基地局の受信電力が少ないか否かを判断し、Yesならばステップ(S8)へ進み、Noならステップ(S5′)へ進む。ここで、ステップ(S5)〜(S5′)の規定により、ループ2を繰り返すか、あるいはループ2から離脱してステップ(S10)へと進む。ステップ(S8)では、i番目の基地局を無線同期定期監視対象基地局とした後、Noならステップ(S5′)へ進み、ステップ(S5)〜(S5′)規定どおりに対応する。
一方、ステップ(S9)では、あらかじめ記憶されている距離関係に基づき、地理的に無線同期定期監視対象基地局よりi番目に応答のあった基地局が遠いか否かを判別する。ステップ(S9)において、Yesならばステップ(S8)へ進み、Noならステップ(S5′)へ進み、ステップ(S5)〜(S5′)規定どおりに対応する。
ループ1は、同期完了局1の送信した無線信号を周辺基地局に対して受信できるか否かの問い合わせ(S1)に対し、周囲の基地局が全て無線同期定期監視を行い、次に同期が必要となる時間まで応答を返さない場合や、何らかの不具合等により、応答なしとの判断(S3)が無い限り繰り返される。
前述した図9本実施形態に係る定期監視方法を示すフローチャートでは、無線同期定期監視を行う基地局を選ぶ側である同期完了局1は、無線同期定期監視の対象となる基地局の中から実際に無線同期定期監視を指示する基地局を選ぶにあたり「より遠い」且つ「呼が無い」ことに基づいて処理を行っている。ところで、ある基地局が無線同期定期監視の動作を行うと、その基地局の通信サービスエリアにいる移動端末は、その基地局を通じて呼を接続出来なくなる。このような移動端末を出来るだけ発生させない為に、同期完了局1が無線同期定期監視を指示する基地局を選ぶ際は、対象となる基地局と通信サービスエリアが重複することで無線同期定期監視中の基地局に代わって移動端末の呼を受け入れることが可能な基地局(以降:エリア重畳局)が存在する基地局を優先することが有効である。
同期完了局1はエリア重畳局の有無を、無線同期定期監視を行う基地局の無線制御部11が周りの基地局の制御チャネル信号をモニターして得られるRSSI(Received Signal Strength Indicator)などの受信信号強度から推定する。この推定には、移動端末における受信環境を考慮するために各基地局の得た受信強度に対し、各基地局のサービスエリアの環境に応じた減衰率を乗じた値を用いても良い。
図11は本実施形態に係る同期完了局1(図中の自基地局)が無線同期定期監視を指示する基地局を選択するに当たり、エリア重畳局の有無を判断に反映する方法の詳細を示したフローチャートである。
ステップ(S150)〜(S150’)のループ1は、同期完了局1において、図9と同様に応答のある基地局を無線同期定期監視の対象とし、無線同期定期監視を指示する基地局を選び指示をするまでを行うループである。
同期完了局1はステップ(S101)にて、周辺基地局に対して同期完了局1より送信されている無線信号が受信できるかを通信制御部12による基地局間通信にて問い合わせた後、ステップ(S102)において応答を待つ。つぎに同期完了局1は、図示しない判断部(以降判断部)によりステップ(S103)において応答があったか否かを判別し、Yesならばステップ(S151)へ進み、Noならループ1、ループ2およびループ3を繰り返すことなく処理を終了する。
ステップ(S103)にて、判断部により応答があったと判断されステップ(S151)に進んだならば、応答した基地局数をnとし、応答があった順で基地局に番号(0 〜 n−1)を付け、これらを無線同期定期監視対象基地局とする。この際、併せて各基地局毎の同期完了局1からの距離および同期完了局1が受信した対象基地局からの信号の受信電力(受信信号強度)を同期完了局1に含まれ図示されない記憶部(以降記憶部)に記憶しておく。
ステップ(S104)において、最も遠い基地局を記憶するための記憶領域(CSf)を初期化する。このCSfにはステップ(S101)にて行った問い合わせに応答した基地局毎の振られた番号が入り、この番号を参照することで図示しない記憶部から、対象の基地局までの距離および受信した信号の受信電力の記憶を引き出すことが出来る。
ステップ(S152)において、同期完了局1がエリア重畳局の有無を無線同期定期監視の評価対象とするか否かの動作を決定する前の準備として、まずデフォルト値「エリア重畳局の有無を評価対象としない」を同期完了局1に含まれる図示されない状態フラグ(以降、状態フラグ)に設定する。そしてステップ(S155)〜(S155’)のループ2にて対象の基地局にエリア重畳局を含むものが有るか検索し、ステップ(S153)の判断により1つでもエリア重畳局を有する基地局が見出せれば(判断:Yes)ステップ(S157)へ分岐し、「エリア重畳局の有無を評価対象とする」を状態フラグに設定する。ステップ(S153)の判断にて1つもエリア重畳局を有する基地局が見出されなければステップ(S152)の設定のまま、状態フラグは「エリア重畳局の有無を評価対象としない」との設定となる。
次のステップ(S105)〜(S105’)のループ3は、最も遠い基地局の検索を行うループである。ループ内では図9のステップ(S5)〜(S5’)の規定同様にi=0〜(n−1)の無線同期定期監視対象である基地局iについて検索する。
ステップ(S106)は基地局iに呼がないことを確認する判断で、呼が有った場合(No)は以降の判断や処理を介さずステップ(S105’)へ移行することにより、検索動作を次の基地局へ進める。呼が無ければ(Yes)基地局iについて次のステップ(S160)へ進む。
ステップ(S160)は、エリア重畳局の有無が評価対象であるかを確認し、前述のステップ(S153)にて判断された結果に基づきエリア重畳局の有無が評価対象である(Yes)ならばステップ(S162)へ、基地局iにエリア重畳局が有るかを判断し、対象でない(No)ならばステップ(S162)以降へ分岐する。ステップ(S162)にて基地局iにエリア重畳局が有るかを判断した場合は、エリア重畳局が有る(Yes)ならばステップ(S107)へ、無い場合はステップ(S105’)へ飛ぶことにより次の基地局へ検索動作を進める。
同期完了局1はステップ(S107)において、これまで検索した基地局の内最も遠いと判断した基地局CSfからの受信電力と基地局iの受信電力とを比較し、基地局iの方が小さい(Yes)場合はステップ(S108)へ、同じか基地局iの方が大きい場合(No)はステップ(S109)へ分岐する。ステップ(S109)では実際の置局位置による基地局の物理的距離を比較し、これまで検索した基地局の内最も遠いと判断した基地局CSfの距離と基地局iの距離を比較し、基地局CSfより基地局iの物理的距離が遠い(Yes)場合はステップ(S108)へ、同じか基地局CSfより近い場合はステップ(S105’)へ移行することにより、次の基地局へ検索動作を進める。ステップ(S107)およびステップ(S109)の判断により基地局CSfよりも遠いと判断されステップ(S108)へ分岐してきた場合は、遠い基地局として無線同期定期監視を行う候補となっていた基地局CSfを、より遠いと判断された基地局iに更新する。
ステップ(S105)〜(S105’)のループを経ることにより無線同期定期監視の候補からCSf番目の基地局を選び、ステップ(S110)にてCSf番目の基地局へ無線同期定期監視を指示し、ステップ(S111)にて指示した基地局の無線同期定期監視が終了するのを待つ。
この動作を対象となる周囲の基地局が全て無線同期定期監視を行い、次に同期が必要となる時間まで応答を返さなくなるまで続け、応答がなくなることでステップ(S103)によりループ1を外れる。
このようにして、同期完了局1はエリア重畳局が有るか否かを基地局選択の判断に含んだ動作が可能となる。
なお、前述した実施の形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。また、本発明は主にPHSの基地局群により実施することで、効果を奏することを例示したが、PHS以外にもTDMA方式の移動通信体基地局群に用いて有効である。さらに、必要とするタイミング信号精度を得る手段としてGPSを用いているが、他の有効な手段があれば、それを用いても構わない。
本発明の一実施形態(本実施形態)に係る移動通信体基地局群における同期波及システムの概略構成図である。 本実施形態に係る定期監視方法の概略を示すフローチャートである。 本実施形態に係る定期監視対象の検索の説明図である。 本実施形態に係る定期監視対象となりうる基地局からの応答の説明図である。 本実施形態に係る無線同期定期監視指示の説明図である。 図5に続いて本実施形態に係る無線同期定期監視終了通知の説明図である。 本実施形態に係る定期監視対象の検索の説明図であり、(a)基地局1のカバーエリア、(b)基地局5のカバーエリアである。 本実施形態に係る定期監視対象となりうる基地局からの応答の説明図であり、(a)基地局1のカバーエリア、(b)基地局5のカバーエリアである。 本実施形態に係る定期監視方法の詳細を示すフローチャートである。 従来技術による基地局の無線同期定期監視の説明図である。 本実施形態に係る同期完了局1が期定期監視を指示する基地局を選択するに当たり、エリア重畳局の有無を判断に反映する方法の詳細を示すフローチャートである。
符号の説明
1 GPS搭載基地局、同期波及局、同期完了局(同一符号で兼用)
1〜7基地局群(同一符号で兼用)
2〜7 GPS非搭載基地局、同期未完了局(同一符号で兼用)
5 最弱応答局、中継局(同一符号で兼用)
11 無線制御部
12 通信制御部
E 移動通信体基地局群における同期波及システム(本システム)

Claims (7)

  1. 時分割多重接続方式による移動通信体の通信を中継する基地局群のどこかに、
    前記時分割多重接続方式で要求される精度のタイミング信号を生成し、前記タイミング信号と他局の前記タイミング信号を同期させる同期波及局となり得る信号源搭載基地局と、
    前記同期波及局から送信されて他局の前記タイミング信号の同期を促す同期促進信号を受信して他のスレーブ局へ連鎖的に中継するマスター局となり得る複数の基地局と、
    前記スレーブ局から前記同期波及局へ応答信号により応答する無線制御部と、
    前記スレーブ局から前記マスター局までの距離関係が所定の距離より遠いことを検出する検出部と、
    前記検出部が検出した距離関係に基づき前記スレーブ局をマスター局に指定する通信制御部と、を備えたことを特徴とする移動通信体基地局群における同期波及システム。
  2. 前記検出部は、前記マスター局からの前記タイミング信号または前記スレーブ局からの前記応答信号の強度が所定の強度より低いことを検出することにより所定の距離より遠いことを検出することを特徴とする請求項1に記載の同期波及システム。
  3. 前記検出部は、予め記憶された前記マスター局および前記スレーブ局の位置に関する情報に基づき所定の距離より遠いことを検出することを特徴とする請求項1に記載の同期波及システム。
  4. 時分割多重接続方式による移動通信体の通信を中継する基地局群に使用される基地局であって、
    前記基地局は、
    前記時分割多重接続方式で要求される精度のタイミング信号を生成し、前記タイミング信号と他局の前記タイミング信号を同期させる同期波及局となり、
    前記同期波及局から送信されて他局の前記タイミング信号の同期を促す同期促進信号を受信して他のスレーブ局へ連鎖的に中継するマスター局となるか、またはスレーブ局として機能し、
    更に前記基地局は、
    前記スレーブ局から前記同期波及局へ応答信号により応答する無線制御部と、
    前記スレーブ局から前記マスター局までの距離関係が所定の距離より遠いことを検出する検出部と、
    前記検出部が検出した結果に基づき前記スレーブ局をマスター局に指定する通信制御部と、を備えたことを特徴とする基地局。
  5. マスター局とスレーブ局が切り替わることを特徴とする請求項4に記載の基地局。
  6. スレーブ局とマスター局とが切り替わることを特徴とする請求項4および請求項5に記載の基地局。
  7. 時分割多重接続方式による移動通信体の通信を中継する基地局群における同期波及方法であって、
    前記時分割多重接続方式で要求される精度のタイミング信号を生成し、前記タイミング信号と他局の前記タイミング信号を同期させる同期波及局となるステップと、
    前記同期波及局から送信されて他局の前記タイミング信号の同期を促す同期促進信号を受信して他のスレーブ局へ連鎖的に中継するマスター局となるステップと、
    前記スレーブ局から前記同期波及局へ応答信号により応答する応答ステップと、
    前記スレーブ局から前記マスター局までの距離関係が所定の距離より遠いことを検出する最遠局指定ステップと、
    前記検出部が検出した距離関係に基づき前記スレーブ局をマスター局に指定するステップと、を備えたことを特徴とする同期波及方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008182373A (ja) * 2007-01-23 2008-08-07 Kyocera Corp 無線同期方法、無線同期システム及び基地局
JP2010166164A (ja) * 2009-01-13 2010-07-29 Ntt Docomo Inc 移動通信方法及び無線基地局
TWI488527B (zh) * 2010-05-05 2015-06-11 Zyxel Communications Corp 使用在分時多工存取系統的通訊方法及相關的行動裝置與基地台

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