JP2008181716A - 放電ランプおよび照明装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ビードガラスおよびガラスバルブに引っ張り歪が生じ難く、その結果ランプ製造時に封止部分にクラックが生じ難い放電ランプを提供する。
【解決手段】リード線5b,6b、ビードガラス3,4およびガラスバルブ2の各材質の熱膨張係数をそれぞれα1、α2およびα3としたとき、α1−α2≧3×10−7/K、かつ、α2>α3、なる関係を満たし、さらに、前記ビードガラス3,4およびガラスバルブ2の各材質の歪点[℃]をそれぞれS1およびS2としたとき、S1<S2、なる関係を満たす放電ランプ1とする。
【選択図】図1
【解決手段】リード線5b,6b、ビードガラス3,4およびガラスバルブ2の各材質の熱膨張係数をそれぞれα1、α2およびα3としたとき、α1−α2≧3×10−7/K、かつ、α2>α3、なる関係を満たし、さらに、前記ビードガラス3,4およびガラスバルブ2の各材質の歪点[℃]をそれぞれS1およびS2としたとき、S1<S2、なる関係を満たす放電ランプ1とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、ガラスバルブの端部がビードガラスで封止された放電ランプ、および当該放電ランプを備えた照明装置に関する。
上記のような構成の放電ランプでは、ビードガラスの材質の熱膨張係数と、当該ビードガラスに取り付けられた給電用のリード線の材質の熱膨張係数とが近似していることが好ましい。さらに、ガラスバルブの材質の熱膨張係数と、ビードガラスの材質の熱膨張係数とが近似していることが好ましい。すなわち、リード線、ビードガラスおよびガラスバルブの各材質の熱膨張係数がいずれも同程度であることが好ましい。
リード線の材質の熱膨張係数とビードガラスの材質の熱膨張係数とが近似していれば、ガラスバルブの端部をビードガラスで封止する封止工程においてビードガラスに歪が生じ難い。また、ビードガラスの材質の熱膨張係数とガラスバルブの材質の熱膨張係数とが近似していれば、前記封止工程においてガラスバルブに歪が生じ難い。その結果、ランプ製造時に封止部分にクラックが生じ難い。
例えば、特許文献1には、リード線の材質がタングステンである放電ランプにおいて、ビードガラスを形成するガラスの熱膨張係数をタングステンの熱膨張係数に近似させることが開示されている。また、特許文献2には、リード線の材質がコバールである放電ランプにおいて、ガラスバルブを形成するガラスの熱膨張係数をコバールの熱膨張係数に近似させることが開示されている。
特開平6−203800号公報
特開平10−69887号公報
しかしながら、単に熱膨張係数を近似させるだけでは、ビードガラスやガラスバルブに生じる歪を十分に抑制することができず、そのためランプ製造時に封止部分にクラックが生じてしまうことがある。
本発明の目的は、ビードガラスおよびガラスバルブに歪が生じ難く、ランプ製造時に封止部分にクラックが生じ難い放電ランプを提供することにある。さらには、そのような放電ランプを備えた生産性の高い照明装置を提供することにある。
本発明の目的は、ビードガラスおよびガラスバルブに歪が生じ難く、ランプ製造時に封止部分にクラックが生じ難い放電ランプを提供することにある。さらには、そのような放電ランプを備えた生産性の高い照明装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る放電ランプは、電極本体とリード線とからなる電極と、前記リード線が取り付けられたビードガラスと、当該ビードガラスによって端部が封止されたガラスバルブとを備え、前記リード線、ビードガラスおよびガラスバルブの各材質の熱膨張係数をそれぞれα1、α2およびα3としたとき、α1−α2≧3×10−7/K、かつ、α2>α3、なる関係を満たし、さらに、前記ビードガラスおよびガラスバルブの各材質の歪点[℃]をそれぞれS1およびS2としたとき、S1<S2、なる関係を満たすこと特徴とする。
本発明に係る照明装置は、上記放電ランプを備えることを特徴とする。
本発明に係る放電ランプは、第1に、リード線の材質の熱膨張係数α1とビードガラスの材質の熱膨張係数α2とが、α1−α2≧3×10−7/K、なる関係を満たす。すなわち、リード線の材質の熱膨張係数α1の方がビードガラスの材質の熱膨張係数α2よりも3×10−7/K以上大きい。第2に、ビードガラスの材質の熱膨張係数α2とガラスバルブの材質の熱膨張係数α3とが、α2>α3、なる関係を満たす。すなわち、ビードガラスの材質の熱膨張係数α2の方がガラスバルブの材質の熱膨張係数α3よりも大きい。第3に、ビードガラスの材質の歪点S1とガラスバルブの材質の歪点S2とが、S1<S2、なる関係を満たす。すなわち、ガラスバルブの材質の歪点S2の方がビードガラスの材質の歪点S1よりも大きい。
ガラスバルブの端部をビードガラスで封止する封止工程では、バーナーなどを用いてガラスバルブの外側から封止部分を加熱するため、ガラスバルブはビードガラスよりも高温になり、ビードガラスはリード線よりも高温になる。したがって、リード線とビードガラスの材質の熱膨張係数α2が同じであれば、ビードガラスの膨張量はリード線の膨張量よりも大きくなる。また、ビードガラスとガラスバルブの材質の熱膨張係数α3が同じであれば、ガラスバルブの膨張量はビードガラスの膨張量よりも大きくなる。このように膨張量に差が生ずれば、ビードガラスやガラスバルブに歪が生じて封止部分にクラックが生じる原因となる。加えて、加熱後のガラスバルブおよびビードガラスを冷却する際にも、ガラスバルブがビードガラスより高温である関係は維持されるため、ビードガラスとガラスバルブの材質の歪点S2が同じであれば、先に温度の低いビードガラスが歪点に達して応力を緩和できない程度に硬化してしまう。このようにビードガラスだけが先に硬化すると歪がより生じ易くなる。
これに対して本発明に係る放電ランプは、第1の条件を満たしているため、リード線とビードガラスの膨張量に差が生じ難い。また、第2の条件を満たしているため、ビードガラスとガラスバルブの膨張量に差が生じ難い。さらに、第3の条件を満たしているため、加熱後のガラスバルブおよびビードガラスを冷却する際にそれらがより近いタイミングで歪点に到達する。
したがって、封止工程においてビードガラスおよびガラスバルブに歪が生じ難く、その結果封止部分にクラックが発生し難い。詳細については後述する。
なお、本願において、熱膨張係数とは、30〜380℃の範囲における平均線膨張係数を意味する。また、歪点[℃]とは、ガラスの粘度ηがlogη=14.5となるときの温度をいう。
なお、本願において、熱膨張係数とは、30〜380℃の範囲における平均線膨張係数を意味する。また、歪点[℃]とは、ガラスの粘度ηがlogη=14.5となるときの温度をいう。
本発明に係る照明装置は、光源として上記のようなランプ製造時に封止部分にクラックが生じ難い放電ランプが使用されるため生産性が高い。
以下、本発明の実施の形態に係る放電ランプおよび照明装置について、図面に基づき説明する。
<放電ランプ>
図1は、本発明の一実施形態に係る放電ランプを示す一部破断平面図である。図1に示すように、本発明に係る放電ランプ1は、バックライトユニットなどの照明装置で光源として使用される冷陰極蛍光ランプであって、ガラスバルブ2と、当該ガラスバルブ2の両端部を封止する一対のビードガラス3,4と、それらビードガラスに取り付けられた一対の電極5,6とを備える。
<放電ランプ>
図1は、本発明の一実施形態に係る放電ランプを示す一部破断平面図である。図1に示すように、本発明に係る放電ランプ1は、バックライトユニットなどの照明装置で光源として使用される冷陰極蛍光ランプであって、ガラスバルブ2と、当該ガラスバルブ2の両端部を封止する一対のビードガラス3,4と、それらビードガラスに取り付けられた一対の電極5,6とを備える。
ガラスバルブ2は、例えば外径が1.4〜7mm、肉厚が0.2〜0.7mmの直管状であって、その内周面には例えば10〜30μmの蛍光体層7が形成されている。また、ガラスバルブ2の内部には図示しない水銀および希ガスが封入されている。
ビードガラス3,4は、例えば円筒形であってガラスバルブ2の端部にそれぞれ溶着されている。なお、ビードガラス3,4の形状は円筒形に限定されず、例えば球形であっても良い。
ビードガラス3,4は、例えば円筒形であってガラスバルブ2の端部にそれぞれ溶着されている。なお、ビードガラス3,4の形状は円筒形に限定されず、例えば球形であっても良い。
電極5,6は、電極本体5a,6aと給電用のリード線5b,6bとからなる。電極本体5a,6aは、ニッケル(Ni)またはニオブ(Nb)などで形成された棒状であって、ガラスバルブ2の内部において互いに対向配置されている。なお、電極本体5a,6aは棒状に限定されず、例えば有底筒状をした所謂ホロー電極であっても良い。
リード線5b,6bは、その一端が電極本体5a,6aに例えば溶接により接続されており、他端はビードガラス3,4を気密に貫通してガラスバルブ2の外側まで延出している。リード線5b,6bの材質は、熱膨張係数が43×10−7/Kのタングステン(W)である。なお、リード線5b,6bの材質はタングステンに限定されず、例えば、熱膨張係数が51×10−7/Kのモリブデン(Mo)、或いは、熱膨張係数が53×10−7/Kのコバール(鉄−ニッケル−コバルトの合金)などであっても良い。また、ビードガラス3,4やガラスバルブ2の材質が軟質ガラスである場合は、半径方向の熱膨張係数が94×10−7/Kのジュメットであっても良い。
リード線5b,6bは、その一端が電極本体5a,6aに例えば溶接により接続されており、他端はビードガラス3,4を気密に貫通してガラスバルブ2の外側まで延出している。リード線5b,6bの材質は、熱膨張係数が43×10−7/Kのタングステン(W)である。なお、リード線5b,6bの材質はタングステンに限定されず、例えば、熱膨張係数が51×10−7/Kのモリブデン(Mo)、或いは、熱膨張係数が53×10−7/Kのコバール(鉄−ニッケル−コバルトの合金)などであっても良い。また、ビードガラス3,4やガラスバルブ2の材質が軟質ガラスである場合は、半径方向の熱膨張係数が94×10−7/Kのジュメットであっても良い。
次に、ビードガラス3,4およびリード線5b,6bの材質であるガラスについて説明する。
ビードガラス3,4のガラスの熱膨張係数α2はリード線の材質の熱膨張係数α1よりも3×10−7/K以上小さい。例えば、リード線の材質がタングステン(熱膨張係数は43×10−7/K)の場合、ビードガラス3,4のガラスの熱膨張係数α2は40×10−7/K以下となる。
ビードガラス3,4のガラスの熱膨張係数α2はリード線の材質の熱膨張係数α1よりも3×10−7/K以上小さい。例えば、リード線の材質がタングステン(熱膨張係数は43×10−7/K)の場合、ビードガラス3,4のガラスの熱膨張係数α2は40×10−7/K以下となる。
ガラスバルブ2のガラスの熱膨張係数α3はビードガラス3,4のガラスの熱膨張係数α2よりも小さい。また、ガラスバルブ2のガラスの歪点S2は、ビードガラス3,4のガラスの歪点S1よりも大きい。
図2および図3は、実施例に係る放電ランプの材質特性および熱衝撃試験の評価結果を示す図である。リード線5b、6bの材質がタングステンの場合は、一例として、ガラスバルブ2およびビードガラス3,4を図2および図3に示す実施例1〜13のような材質特性にすることが考えられる。リード線5b、6bの材質がジュメットの場合は、一例として、ガラスバルブ2およびビードガラス3,4を図3に示す実施例14のような材質特性にすることが考えられる。
図2および図3は、実施例に係る放電ランプの材質特性および熱衝撃試験の評価結果を示す図である。リード線5b、6bの材質がタングステンの場合は、一例として、ガラスバルブ2およびビードガラス3,4を図2および図3に示す実施例1〜13のような材質特性にすることが考えられる。リード線5b、6bの材質がジュメットの場合は、一例として、ガラスバルブ2およびビードガラス3,4を図3に示す実施例14のような材質特性にすることが考えられる。
次に、放電ランプ1の製造方法について説明する。図4は、ビードガラスに電極を取り付ける工程を説明する図である。
ビードガラス3,4に電極5,6を取り付ける工程では、まず、図4(a)に示すようにリード線5b、6bをビードガラス3,4の孔部に挿入し、水素雰囲気下において加熱処理する。具体的には、水素炉中で900〜1200℃(例えば1150℃)で5〜6分間加熱する。このように水素雰囲気下において加熱処理した場合、ビードガラス3,4とリード線5b、6bとに温度差が生じ難いため、ビードガラス3,4に歪が生じ難い。なお、ビードガラス3,4にリード線5b、6bを取り付ける方法は、水素雰囲気下において加熱処理する方法に限らず、例えばバーナーで加熱して取り付ける方法などでもよい。
ビードガラス3,4に電極5,6を取り付ける工程では、まず、図4(a)に示すようにリード線5b、6bをビードガラス3,4の孔部に挿入し、水素雰囲気下において加熱処理する。具体的には、水素炉中で900〜1200℃(例えば1150℃)で5〜6分間加熱する。このように水素雰囲気下において加熱処理した場合、ビードガラス3,4とリード線5b、6bとに温度差が生じ難いため、ビードガラス3,4に歪が生じ難い。なお、ビードガラス3,4にリード線5b、6bを取り付ける方法は、水素雰囲気下において加熱処理する方法に限らず、例えばバーナーで加熱して取り付ける方法などでもよい。
ビードガラス3,4は、加熱処理により溶融し、リード線5b,6bに溶着する。図4(b)に示すように、ビードガラス3,4とリード線5b,6bとは、リード線5b,6bがビードガラス3,4を気密に貫通した状態で一体化する。その後、図4(c)に示すように、リード線5b、6bの一端に電極本体5a、6aを溶接する。
リード線5b、6bを取り付けた後のビードガラス3,4の外径d(図4(c)に示す)は、ガラスバルブ2の内径の60〜80%になることが好ましい。ビードガラス2の外径dの大きさが過小である場合には、強度の高い封止部分を形成することが困難となる場合がある。一方、ビードガラス3,4の外径dの大きさが過大である場合は、その後の封止工程におけるガラスバルブ2内の通気性確保が困難となる。
リード線5b、6bを取り付けた後のビードガラス3,4の外径d(図4(c)に示す)は、ガラスバルブ2の内径の60〜80%になることが好ましい。ビードガラス2の外径dの大きさが過小である場合には、強度の高い封止部分を形成することが困難となる場合がある。一方、ビードガラス3,4の外径dの大きさが過大である場合は、その後の封止工程におけるガラスバルブ2内の通気性確保が困難となる。
図5は、ガラスバルブの端部をビードガラスで封止する封止工程を説明する図である。封止工程では、図5(a)に示すように、電極5,6が取り付けられたビードガラス3,4をガラスバルブ2の端部内に挿入し、図5(b)に示すように、例えばバーナー8,9で前記端部をガラスバルブ2の外側から900〜1200℃の範囲で5〜10秒間加熱し、ガラスバルブ2およびビードガラス3,4を軟化させてそれらガラスバルブ2とビードガラス3,4とを溶着させる。その後、650℃で3秒間アニールを行う。これにより、リード線5b、6bが気密に貫通した状態の封止部分が形成される。
以上、本発明に係る放電ランプの構成と製造方法について実施の形態に基づいて具体的に説明してきたが、本発明の内容は、上記の実施の形態に限定されない。
例えば、本発明に係る放電ランプは、冷陰極型蛍光ランプに限定されず、電極本体にフィラメントを有する熱陰極型蛍光ランプであっても構わない。
また、ガラスバルブは、直管形のものに限定されず、環形、U字形またはスパイラル形などであってもよく、ガラスバルブの断面形状は円形ではなく扁平していてもよい。
例えば、本発明に係る放電ランプは、冷陰極型蛍光ランプに限定されず、電極本体にフィラメントを有する熱陰極型蛍光ランプであっても構わない。
また、ガラスバルブは、直管形のものに限定されず、環形、U字形またはスパイラル形などであってもよく、ガラスバルブの断面形状は円形ではなく扁平していてもよい。
また、ガラスバルブの材質は、以下に説明するような性能のガラスであることが好ましい。
ガラスバルブに遷移金属の酸化物をその種類によって所定量をドープすることにより254nmや313nmの紫外線を吸収することができる。例えば、前記酸化物が酸化チタン(TiO2)の場合は、組成比率0.05mol%以上ドープすることにより254nmの紫外線を吸収し、組成比率2mol%以上ドープすることにより313nmの紫外線を吸収することができる。ただし、酸化チタンを組成比率5mol%より多くドープした場合には、ガラスが失透してしまうため、組成比率0.05mol%以上5mol%以下の範囲でドープすることが好ましい。
ガラスバルブに遷移金属の酸化物をその種類によって所定量をドープすることにより254nmや313nmの紫外線を吸収することができる。例えば、前記酸化物が酸化チタン(TiO2)の場合は、組成比率0.05mol%以上ドープすることにより254nmの紫外線を吸収し、組成比率2mol%以上ドープすることにより313nmの紫外線を吸収することができる。ただし、酸化チタンを組成比率5mol%より多くドープした場合には、ガラスが失透してしまうため、組成比率0.05mol%以上5mol%以下の範囲でドープすることが好ましい。
前記酸化物が酸化セリウム(CeO2)の場合は、組成比率0.05mol%以上ドープすることにより254nmの紫外線を吸収することができる。ただし、酸化セリウムを組成比率0.5mol%より多くドープした場合には、ガラスが着色してしまうため、酸化セリウムを組成比率0.05mol%以上0.5mol%以下の範囲でドープすることが好ましい。なお、酸化セリウムに加えて酸化スズ(SnO)をドープすることにより、酸化セリウムによるガラスの着色を抑えることができるため、酸化セリウムを組成比率5mol%以下までドープすることができる。この場合、酸化セリウムを組成比率0.5mol%以上ドープすれば313nmの紫外線を吸収することができる。ただし、この場合においても酸化セリウムを組成比率が5mol%より多くドープした場合には、ガラスが失透してしまう。
前記酸化物が酸化亜鉛(ZnO)の場合は、組成比率2mol%以上ドープすることにより254nmの紫外線を吸収することができる。ただし、酸化亜鉛を組成比率10mol%より多くドープした場合には、ガラスの熱膨張係数が大きくなってしまう。リード線の材質がタングステンの場合は、タングステンの熱膨張係数とビードガラスの材質の熱膨張係数α2とに差が生じて取り付けが困難となるため、酸化亜鉛を2mol%以上10mol%以下の範囲でドープすることが好ましい。なお、リード線の材質がモリブデンやコバールの場合、モリブデンやコバールの熱膨張係数はタングステンの熱膨張係数よりも大きいため、酸化亜鉛を組成比率14mol%以下までドープすることができる。ただし、酸化亜鉛を組成比率20mol%より多くドープした場合、ガラスが失透してしまうおそれがあるため、酸化亜鉛を2mol%以上20mol%以下の範囲でドープすることが好ましい。
前記酸化物が酸化鉄(Fe2O3)の場合は、組成比率0.01mol%以上ドープすることにより254nmの紫外線を吸収することができる。ただし、酸化鉄を組成比率2mol%より多くドープした場合には、ガラスが着色してしまうため、酸化鉄を組成比率0.01mol%以上2mol%以下の範囲でドープすることが好ましい。
ガラス中の水分含有量を示す赤外線透過率係数Xは、0.3以上1.2以下の範囲、特に0.4以上0.8以下の範囲となるように調整することが好ましい。赤外線透過率係数Xが1.2以下であれば、外部電極蛍光ランプ(EEFL)や長尺の冷陰極蛍光ランプ等の高電圧印加ランプに適用可能な低い誘電正接を得やすくなり、0.8以下であれば誘電正接が十分に小さくなって、さらに高電圧印加ランプに適用可能となる。
ガラス中の水分含有量を示す赤外線透過率係数Xは、0.3以上1.2以下の範囲、特に0.4以上0.8以下の範囲となるように調整することが好ましい。赤外線透過率係数Xが1.2以下であれば、外部電極蛍光ランプ(EEFL)や長尺の冷陰極蛍光ランプ等の高電圧印加ランプに適用可能な低い誘電正接を得やすくなり、0.8以下であれば誘電正接が十分に小さくなって、さらに高電圧印加ランプに適用可能となる。
なお、赤外線透過率係数Xは、以下の式1で表すことができる。
X=(log(a/b))/t ・・・式1
a:3840cm−1付近の極小点の透過率%
b:3560cm−1付近の極小点の透過率%
t:ガラスの厚み
<照明装置>
図6は、本発明の一実施形態に係る照明装置の要部構成を示す概略図である。本発明の一実施形態にかかる照明装置10は、直下方式のバックライトユニットであって、その構造は基本的に従来技術によるバックライトユニットの構造に準じるものである。
X=(log(a/b))/t ・・・式1
a:3840cm−1付近の極小点の透過率%
b:3560cm−1付近の極小点の透過率%
t:ガラスの厚み
<照明装置>
図6は、本発明の一実施形態に係る照明装置の要部構成を示す概略図である。本発明の一実施形態にかかる照明装置10は、直下方式のバックライトユニットであって、その構造は基本的に従来技術によるバックライトユニットの構造に準じるものである。
図6に示すように、照明装置10は、複数の放電ランプ1、外囲器11、拡散板12、拡散シート13およびレンズシート14を備える。
外囲器11は、白色のPET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂によって形成された箱形であり、反射板としての役割を果たす略方形の底板と、当該底板を囲むように配された側板とからなる。外囲器11の内部には、それぞれ等間隔に並列配置された複数の放電ランプ1が格納されている。外囲器11には、放電ランプ1を挟んで底板とは反対側の位置に開口部が設けられており、当該開口部側が光放出側となる。
外囲器11は、白色のPET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂によって形成された箱形であり、反射板としての役割を果たす略方形の底板と、当該底板を囲むように配された側板とからなる。外囲器11の内部には、それぞれ等間隔に並列配置された複数の放電ランプ1が格納されている。外囲器11には、放電ランプ1を挟んで底板とは反対側の位置に開口部が設けられており、当該開口部側が光放出側となる。
拡散板12は、PC樹脂製であって、外囲器11の開口部を塞ぐように配置されている。さらに、拡散板12の前記光放出側には、PC樹脂によって形成された拡散シート15、およびアクリル樹脂によって形成されたレンズシート16が互いに重ね合わされた状態で配置されている。
以上のような照明装置10を備えた液晶テレビでは、当該液晶テレビのLCDパネル20が、レンズシート14の前記光放出側に設置される。
以上のような照明装置10を備えた液晶テレビでは、当該液晶テレビのLCDパネル20が、レンズシート14の前記光放出側に設置される。
照明装置10の典型的な例として、画面サイズが32インチの液晶テレビに用いられる照明装置10の場合、外囲器11は、横幅寸法が約728mm、縦幅寸法が約408mm、奥行き寸法が約19mmに設定されている。また、外囲器11には、16灯の放電ランプ1が、それぞれ約25.7mmの間隔をあけて配置されている。
<封止部分に生じる歪について>
封止工程において、ガラスバルブ2とビードガラス3,4とを加熱した際、ガラスバルブ2はビードガラス3,4よりも高温になる。その理由は、ガラスバルブ2には直接バーナー8,9の炎があたる一方で、ビードガラス3,4にはガラスが比較的熱伝導が悪い材料であることからバーナー8,9からの熱が伝わり難いからである。したがって、ガラスバルブ2とビードガラス3,4とが同じ熱膨張係数であれば、ビードガラス3,4よりもガラスバルブ2の方が膨張量が大きくなる。そのため、冷却時はビードガラス3,4よりもガラスバルブ2の方が収縮量が大きくなり、ガラスバルブ2がビードガラス3,4を締め付けるかたちでガラスバルブ2に歪が残留する。
<封止部分に生じる歪について>
封止工程において、ガラスバルブ2とビードガラス3,4とを加熱した際、ガラスバルブ2はビードガラス3,4よりも高温になる。その理由は、ガラスバルブ2には直接バーナー8,9の炎があたる一方で、ビードガラス3,4にはガラスが比較的熱伝導が悪い材料であることからバーナー8,9からの熱が伝わり難いからである。したがって、ガラスバルブ2とビードガラス3,4とが同じ熱膨張係数であれば、ビードガラス3,4よりもガラスバルブ2の方が膨張量が大きくなる。そのため、冷却時はビードガラス3,4よりもガラスバルブ2の方が収縮量が大きくなり、ガラスバルブ2がビードガラス3,4を締め付けるかたちでガラスバルブ2に歪が残留する。
また、バーナー8,9の火に近いビードガラス3,4はリード線5b,6bよりも高温になる。したがって、ビードガラス3,4とリード線5b、6bとが同じ熱膨張係数であれば、リード線5b、6bよりもビードガラス3,4の方が膨張量が大きくなる。そのため、冷却時はリード線5b、6bよりもビードガラス3,4の方が収縮量が大きくなり、ビードガラス3,4がリード線5b、6bを締め付けるかたちでビードガラス3,4に歪が残留する。
図7は、封止部分に生じる歪について説明するための図である。従来の放電ランプでは、放電ランプの封止部分に歪が生じることを十分に抑制することができなかった。
通常、歪は、ガラスバルブ2とビードガラス3,4との界面のガラスバルブ側の部分、および、ビードガラス3,4とリード線5b、6bとの界面のビードガラス側の部分に生じる。それら歪は、図7に示すような、ガラスバルブ2の長手方向つまり管軸方向の引張応力A1、ビードガラス3,4の前記長手方向の引張応力A2、ガラスバルブ2の円周方向の引張応力B1、ビードガラス3,4の円周方向の引張応力B2、ガラスバルブ2の半径方向の圧縮応力C1、ビードガラス3,4の半径方向の圧縮応力C2によって生じる。これら応力A1、A2、B1、B2、C1およびC2は、ガラスバルブ2がビードガラス3,4を外側から締め付け、ビードガラス3,4がリード線5b、6bを外側から締め付けるかたちで残留する。
通常、歪は、ガラスバルブ2とビードガラス3,4との界面のガラスバルブ側の部分、および、ビードガラス3,4とリード線5b、6bとの界面のビードガラス側の部分に生じる。それら歪は、図7に示すような、ガラスバルブ2の長手方向つまり管軸方向の引張応力A1、ビードガラス3,4の前記長手方向の引張応力A2、ガラスバルブ2の円周方向の引張応力B1、ビードガラス3,4の円周方向の引張応力B2、ガラスバルブ2の半径方向の圧縮応力C1、ビードガラス3,4の半径方向の圧縮応力C2によって生じる。これら応力A1、A2、B1、B2、C1およびC2は、ガラスバルブ2がビードガラス3,4を外側から締め付け、ビードガラス3,4がリード線5b、6bを外側から締め付けるかたちで残留する。
ガラスは本来圧縮応力には強い特性を持つが、引張応力に対して弱い特性を有する。そのため、主として引張応力A1およびB1によってビードガラス3,4とガラスバルブ2との界面のガラスバルブ側の部分に引っ張り歪が生じ、ガラスバルブ2にクラックが生じる。また、引張応力A2およびB2によってリード線5b、6bとビードガラス3,4との界面のビードガラス側の部分に引っ張り歪が生じ、ビードガラス3,4にクラックが生じる。特に、ガラスバルブ2の肉厚は0.2〜0.7mmと薄いため、ガラスバルブ2に引っ張り歪が生じると、封止部分の破損の原因となり封止信頼性が低下する。
リード線5b、6bとビードガラス3,4との界面のビードガラス側の部分に生じる引っ張り歪については、ビードガラス3,4がリード線5b、6bを適度に締め付ける引っ張り歪として残留している場合、リード線5b、6bとビードガラス3,4の界面における接合強度が向上し、封止部分の封止信頼性が向上する。しかし、その引っ張り歪が強く残留し過ぎると、円周方向の引っ張り歪が封止部分におけるクラックの原因となるため封止信頼性が低下する。
本発明に係る放電ランプ1は、ビードガラス3,4とリード線5b,6bとの関係において、リード線5b,6bの材質の熱膨張係数α1とビードガラス3,4の材質の熱膨張係数α2とが、α1−α2≧3×10−7/K、なる関係を満たしているため、ビードガラス3,4に生じる歪が顕著に抑制されている。加えて、リード線5b,6bとビードガラス3,4の界面には半径方向に適度な圧縮歪を残留させるため、封止信頼性が向上している。もし、α1−α2≧3×10−7/K、なる関係を満たさない場合、リード線5b、6bとビードガラス3,4の界面の歪が大きくなるため、ビードガラス3,4にクラックが発生するおそれがある。
また、ガラスバルブ2とビードガラス3,4との関係においても、ガラスバルブより低温となるビードガラス3,4の材質の熱膨張係数がガラスバルブ2の材質の熱膨張係数よりも大きいため、ガラスバルブ2とビードガラス3,4との膨張量が近似し、ガラスバルブ2に生じる歪が顕著に抑制されている。ビードガラス3,4の材質の熱膨張係数は、ガラスバルブ2の材質の熱膨張係数より大きくなくてはならず、その差は2×10−7/K〜4×10−7/Kの範囲であることが好ましい。
ところで、封止工程では、ビードガラス3,4よりもガラスバルブ2の方が高温になるため、ガラスバルブ2にはビードガラス3,4よりも歪点の高い材質が使用されている。これにより、膨張量だけでなく硬化速度も等しくなり、より歪が生じ難い。
すなわち、ガラスバルブ2とビードガラス3,4の材質の歪点が同じであれば、より低温のビードガラス3,4の方が先に硬化してしまうため、いくらガラスバルブ2とビードガラス3,4の材質の熱膨張係数が調整されていても、既に硬化したビードガラス3,4を後から硬化するガラスバルブ2が締め付けることになってしまい歪が残留する。ところが、歪点に到達するタイミングが近ければ、ガラスバルブ2とビードガラス3,4とが同じタイミングで収縮するため歪が生じ難い。
すなわち、ガラスバルブ2とビードガラス3,4の材質の歪点が同じであれば、より低温のビードガラス3,4の方が先に硬化してしまうため、いくらガラスバルブ2とビードガラス3,4の材質の熱膨張係数が調整されていても、既に硬化したビードガラス3,4を後から硬化するガラスバルブ2が締め付けることになってしまい歪が残留する。ところが、歪点に到達するタイミングが近ければ、ガラスバルブ2とビードガラス3,4とが同じタイミングで収縮するため歪が生じ難い。
ここでいう硬化速度とは、同じ粘度になるために必要な時間を表す。ガラスバルブ2の材質の歪点は、ビードガラス3,4の材質の歪点よりも大きくなくてはならず、その差は20〜40℃の範囲であることが好ましい。この範囲を満たさない場合は、ガラスバルブ2に強い引っ張り歪が形成される。
ガラスバルブ2、ビードガラス3,4およびリード線5b,6bの材質が、以上の特性を全て満たすことで、封止信頼性が非常に高い放電ランプ1を得ることができる。
ガラスバルブ2、ビードガラス3,4およびリード線5b,6bの材質が、以上の特性を全て満たすことで、封止信頼性が非常に高い放電ランプ1を得ることができる。
<放電ランプの評価>
本発明に係る放電ランプを種々作製し、封止部分の残留歪およびクラックについての評価を行った。評価方法について以下に説明する。
図2および図3に示す実施例1〜13の放電ランプは、ガラスバルブおよびビードガラスの材質が硬質ガラスである。また、リード線は、材質がタングステンであって、外径が0.3mmである。電極本体は、材質がニッケルであって、全長が4mm、外径が1.2mmである。蛍光体層は、材質が三波長蛍光体であって、厚みが15μmである。希ガスは、封入圧が80Torrのネオン−アルゴン混合ガスであり、水銀は封入量が2mgである。
本発明に係る放電ランプを種々作製し、封止部分の残留歪およびクラックについての評価を行った。評価方法について以下に説明する。
図2および図3に示す実施例1〜13の放電ランプは、ガラスバルブおよびビードガラスの材質が硬質ガラスである。また、リード線は、材質がタングステンであって、外径が0.3mmである。電極本体は、材質がニッケルであって、全長が4mm、外径が1.2mmである。蛍光体層は、材質が三波長蛍光体であって、厚みが15μmである。希ガスは、封入圧が80Torrのネオン−アルゴン混合ガスであり、水銀は封入量が2mgである。
図3に示す実施例14の放電ランプは、ガラスバルブおよびビードガラスの材質が軟質ガラスであり、リード線の材質がジュメットである。その他の構成は実施例1〜13と同様である。
図8は、比較例に係る放電ランプの材質特性および熱衝撃試験の評価結果を示す図である。図8に示す比較例1〜5の放電ランプの構成は、実施例1〜13と同様である。
図8は、比較例に係る放電ランプの材質特性および熱衝撃試験の評価結果を示す図である。図8に示す比較例1〜5の放電ランプの構成は、実施例1〜13と同様である。
各放電ランプのガラスバルブおよびビードガラスは、ガラス原料を所定の材質特性を有するように調合し、ガラス溶融窯に投入して1500〜1600℃で溶融してガラス化し、ダンナ−法等の管引き法を用いて管状に成型し、所定の寸法に切断加工して得られるガラス管を用いて作製した。
封止部分の残留歪は、ビードガラスとリード線の界面の応力、および、ビードガラスとガラスバルブの界面の応力に基づき評価した。それら応力は、第1に、ビードガラスとリード線の界面の歪、および、ビードガラスとガラスバルブの界面の歪を測定し、第2に、得られた結果を式2に当てはめて位相差を算出し、第3に、算出した位相差を式3に当てはめることにより算出した。
封止部分の残留歪は、ビードガラスとリード線の界面の応力、および、ビードガラスとガラスバルブの界面の応力に基づき評価した。それら応力は、第1に、ビードガラスとリード線の界面の歪、および、ビードガラスとガラスバルブの界面の歪を測定し、第2に、得られた結果を式2に当てはめて位相差を算出し、第3に、算出した位相差を式3に当てはめることにより算出した。
R=θ・λ/180 ・・・式2
R:位相差
θ:歪角度(°)
λ:単色光の波長(nm)
F=R/(c・t) ・・・式3
F:応力(kg/cm2)
c:光弾性定数(kgf/cm2)
t:試料厚み(cm)
歪角度θの測定は、ポーラリメーター(神鋼精機株式会社製:SPII型)を使用して測定した。なお、使用したポーラリメータの単色光の波長λは589nmであった。
R:位相差
θ:歪角度(°)
λ:単色光の波長(nm)
F=R/(c・t) ・・・式3
F:応力(kg/cm2)
c:光弾性定数(kgf/cm2)
t:試料厚み(cm)
歪角度θの測定は、ポーラリメーター(神鋼精機株式会社製:SPII型)を使用して測定した。なお、使用したポーラリメータの単色光の波長λは589nmであった。
測定用の試料として、図1において管軸方向に幅Lで示す範囲だけを放電ランプから切り取ったものを使用した。当該試料は、放電ランプからリード線の外側に突出する部分を切り落としたあと封止部分だけを放電ランプから切り離し、円筒形のものを得た。
歪角度θは、試料に対して光を管軸方向に侵入させて測定した。実験用の放電ランプは全て前記幅Lが0.3cmであったため、試料厚みtは0.3cmである。
歪角度θは、試料に対して光を管軸方向に侵入させて測定した。実験用の放電ランプは全て前記幅Lが0.3cmであったため、試料厚みtは0.3cmである。
実施例1〜13および比較例1〜5の放電ランプに使用しているような硬質ガラスは光弾性定数cは3.87であり、実施例14に使用しているような軟質ガラスは光弾性定数cが2.71であり、鉛フリーガラスの光弾性定数cは2.65である。
図2、図3および図8に示す応力Fの値については、図7において矢印で示す方向に応力Fが形成されている場合は歪角度θが正の数値で得られ、反対の方向に応力Fが形成されている場合は歪角度θが負の数値で得られる。したがって、応力Fが正の数値である場合、前記矢印で示す方向に応力Fが形成されており、応力Fが負の数値である場合、前記矢印で示す方向とは反対の方向に応力Fが形成されている。また、応力Fの数値が大きいほど残留している応力が大きいことを表している。
図2、図3および図8に示す応力Fの値については、図7において矢印で示す方向に応力Fが形成されている場合は歪角度θが正の数値で得られ、反対の方向に応力Fが形成されている場合は歪角度θが負の数値で得られる。したがって、応力Fが正の数値である場合、前記矢印で示す方向に応力Fが形成されており、応力Fが負の数値である場合、前記矢印で示す方向とは反対の方向に応力Fが形成されている。また、応力Fの数値が大きいほど残留している応力が大きいことを表している。
また、封止部分を対象に熱衝撃試験を実施した。封止部分への熱衝撃は、当該封止部分を低温の氷水槽中に3秒間浸漬させた後、300℃に保持した半田槽中に3秒間浸漬させて与えた。これを1サイクルとし、何サイクルで封止部分にクラックが生じるかを評価した。20サイクル後もクラックが生じなかった場合は優良であると評価し、図中には「○」と記載した。
実施例1〜4は、ビードガラスの材質の熱膨張係数α2がガラスバルブの材質の熱膨張係数α3よりも大きく、その差が2×10−7/K〜3×10−7/Kの範囲であり、ガラスバルブの材質の歪点S2がビードガラスの材質の歪点S1よりも高く、その差が20〜30℃の範囲であり、ビードガラスの材質の熱膨張係数α2がタングステンの熱膨張係数(43×10−7/K)よりも3×10−7/K以上小さい40×10−7/K以下であるため、ビードガラスとガラスバルブの界面のガラスバルブ側の歪が完全に抑制されており、応力Fが0である。このような封止部分を有する放電ランプは、熱衝撃試験を20サイクル行ってもクラックは発生しない。また、ガラスバルブにTiO2が所定量含有されているため紫外線漏れも起こらない。
実施例5〜9は、ビードガラスの材質の熱膨張係数α2がガラスバルブの材質の熱膨張係数α3よりも大きく、その差が1×10−7/K〜4×10−7/Kの範囲であり、ガラスバルブの材質の歪点S2がビードガラスの材質の歪点S1よりも高く、その差が20〜40℃の範囲であり、ビードガラスの材質の熱膨張係数α2が40×10−7/K以下であるため、ビードガラスとガラスバルブの界面の応力Fが著しく小さい(応力Fの絶対値が20kg/cm2以下である)。
実施例10〜13は、ビードガラスの材質の熱膨張係数α2がガラスバルブの材質の熱膨張係数α3よりも大きく、ガラスバルブの材質の歪点S2がビードガラスの材質の歪点S1よりも高い。しかし、実施例10〜12は、ビードガラスの材質の熱膨張係数α2とガラスバルブの材質の熱膨張係数α3との差が1×10−7/K〜4×10−7/Kの範囲を満たさず、また、実施例11〜13は、ガラスバルブの材質の歪点S2とビードガラスの材質の歪点S1との差が20〜40℃の範囲を満たさないため、ビードガラスとガラスバルブの界面の応力Fが多少大きい(応力Fの絶対値が20〜35kg/cm2の範囲内である)。しかし、実施例10〜13は、いずれも熱衝撃試験を20サイクル行ってもクラックが発生せず、上記応力Fは許容範囲であるといえる。
以上のように、実施例1〜13は、いずれもビードガラスの材質の熱膨張係数α2がガラスバルブの材質の熱膨張係数α3よりも大きく、ガラスバルブの材質の歪点S2がビードガラスの材質の歪点S1よりも高いため、ビードガラスとガラスバルブの界面の応力Fが35kg/cm2以下の許容範囲内である。また、ビードガラスの材質の熱膨張係数α2がタングステンの熱膨張係数(43×10−7/K)よりも3×10−7/K以上小さい40×10−7/K以下であるため、ビードガラスとリード線の界面の応力Fが35kg/cm2以下の許容範囲内である。このように、ビードガラスとガラスバルブの界面の応力F、および、ビードガラスとリード線の界面の応力Fのいずれもが許容範囲内であるため、強い歪が生じておらず、20サイクル後もクラックが生じていない。
比較例1は、ビードガラスの材質の熱膨張係数α2が40×10−7/Kより大きいため、ビードガラスとリード線の界面に強い応力が残留している。そのため、強い歪が生じている。さらに、ガラスバルブの材質の歪点S2とビードガラスの材質の歪点S1との差が20〜40℃の範囲を満たさないため、ビードガラスとガラスバルブの界面にも強い応力が残留している。そのため、強い歪が生じている。
比較例2は、ビードガラスの材質の熱膨張係数α2が40×10−7/Kより大きいため、ビードガラスとリード線の界面に強い応力が残留している。そのため、強い歪が生じている。
比較例3,4は、ガラスバルブの材質の熱膨張係数α3がビードガラスの材質の熱膨張係数α2よりも大きいため、ガラスバルブとビードガラスの界面に強い応力が残留している。そのため、強い歪が生じている。さらに比較例4は、ビードガラスの材質の歪点S1がガラスバルブの材質の歪点S2よりも高いため、より強い応力が残留している。そのため、強い歪が生じている。
比較例3,4は、ガラスバルブの材質の熱膨張係数α3がビードガラスの材質の熱膨張係数α2よりも大きいため、ガラスバルブとビードガラスの界面に強い応力が残留している。そのため、強い歪が生じている。さらに比較例4は、ビードガラスの材質の歪点S1がガラスバルブの材質の歪点S2よりも高いため、より強い応力が残留している。そのため、強い歪が生じている。
比較例5は、熱膨張係数は所定の特性を有するが、ビードガラスの材質の歪点S1がガラスバルブの材質の歪点S2より大きいため、ビードガラスとガラスバルブの界面に強い応力が残留している。そのため、強い歪が生じている。
比較例1〜5は、いずれも強い応力が残留しているため、強い歪が生じている。そのため、熱衝撃試験で20サイクル以上耐えることができない。
比較例1〜5は、いずれも強い応力が残留しているため、強い歪が生じている。そのため、熱衝撃試験で20サイクル以上耐えることができない。
本発明は、直管型蛍光ランプ、環状型蛍光ランプ、二重環状型蛍光ランプ、スクエア型蛍光ランプ、二重スクエア型蛍光ランプ、ツイン蛍光ランプなどの蛍光ランプや、蛍光ランプ以外の水銀蒸気放電ランプなど放電ランプ全般に利用可能である。
1 放電ランプ
2 ガラスバルブ
3,4 ビードガラス
5,6 電極
5a,6a 電極本体
5b,6b リード線
2 ガラスバルブ
3,4 ビードガラス
5,6 電極
5a,6a 電極本体
5b,6b リード線
Claims (5)
- 電極本体とリード線とからなる電極と、前記リード線が取り付けられたビードガラスと、当該ビードガラスによって端部が封止されたガラスバルブとを備え、
前記リード線、ビードガラスおよびガラスバルブの各材質の熱膨張係数をそれぞれα1、α2およびα3としたとき、α1−α2≧3×10−7/K、かつ、α2>α3、なる関係を満たし、さらに、
前記ビードガラスおよびガラスバルブの各材質の歪点[℃]をそれぞれS1およびS2としたとき、S1<S2、なる関係を満たすこと特徴とする放電ランプ。 - 1×10−7/K≦α2−α3≦4×10−7/K、かつ、20≦S2−S1≦40、なる関係を満たすことを特徴とする請求項1記載の放電ランプ。
- 2×10−7/K≦α2−α3≦3×10−7/K、かつ、20≦S2−S1≦30、なる関係を満たすことを特徴とする請求項2記載の放電ランプ。
- 前記リード線の材質は、タングステン、モリブデン、コバールまたはジュメットであることを特徴とする請求項2または3に記載の放電ランプ。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の放電ランプを備えることを特徴とする照明装置。
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