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JP2008180209A - 燃料濾過装置およびそれを用いた燃料供給装置 - Google Patents

燃料濾過装置およびそれを用いた燃料供給装置 Download PDF

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JP2008180209A JP2007208549A JP2007208549A JP2008180209A JP 2008180209 A JP2008180209 A JP 2008180209A JP 2007208549 A JP2007208549 A JP 2007208549A JP 2007208549 A JP2007208549 A JP 2007208549A JP 2008180209 A JP2008180209 A JP 2008180209A
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water
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Application number
JP2007208549A
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English (en)
Inventor
Yoshihiko Oya
芳彦 大矢
Hayashi Nonoyama
林 野々山
Osamu Takamizawa
修 高見澤
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Kyosan Denki Co Ltd
Denso Corp
Original Assignee
Kyosan Denki Co Ltd
Denso Corp
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Abstract

【課題】 燃料中の水分を高効率で分離可能とするとともに、燃料濾過過程で凝集させた水で目詰まりが生じるのを抑制することを目的とする。
【解決手段】 水の浸入を阻止可能な第1濾材35aで形成される撥水層35を有するフィルタエレメント38を備えた燃料濾過装置1において、フィルタエレメント38は、第1濾材35aと異なる第2濾材33aで形成され、燃料中の水粒子を凝集させる凝集層33と、第1濾材35aおよび第2濾材33aと異なる第3濾材37aで形成され、物質粒子を捕捉する濾過層37とを備え、フィルタエレメント38のうち、撥水層35の第1濾材35a、凝集層33の第2濾材33a、および濾過層37の第3濾材37aは、フィルタエレメントに導かれた燃料を、凝集層33、撥水層35、および濾過層37の順で濾過するように、配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料濾過装置およびそれを用いた燃料供給装置に関し、例えばディーゼル機関等の内燃機関に燃料を供給する燃料供給装置のうちの、燃料濾過を行なう燃料フィルタに適用して好適なものである。
従来、燃料濾過装置としては、例えばディーゼル機関に燃料を供給する燃料供給装置において、燃料タンクと燃料ポンプとの間に設けられ、燃料中の塵や金属粉等の異物を除去するとともに、燃料との比重差を利用して底部へ水を沈降させる等により燃料中に存在する水分を分離するフィルタエレメントを有する燃料フィルタが知られている(特許文献1等)。
特許文献2では、第1フィルタエレメントと、第2フィルタエレメントを有し、第1フィルタエレメント、第2フィルタエレメントの順で燃料を濾過することにより、燃料から異物と水分を除去する技術が開示されている。この技術では、まず、第1フィルタエレメントで、燃料中の異物を捕捉すると共に、水分を小さな粒子から大きな粒子へと凝集させることが可能な濾過層が形成されている。次に、第2フィルタエレメントで、凝集した水を撥ねさせて水滴状にして除去する撥水層が形成されている。
特許文献3の開示する技術では、フィルタエレメントを撥水濾材で形成し、この一つのフィルタエレメントで、凝集および撥水により水の除去と、異物の捕捉とを同時に行なっている。
特表2004−519618号公報 特開平6−55010号公報 特開平8−226358号公報
特許文献2および3による従来技術では、フィルタエレメントに撥水機能を持たせているため、燃料と水の比重差のみを利用して燃料フィルタの底部へ水を沈降させるものと比較して、水分離性能を向上させることが可能である。しかしながら、第1エレメントの水凝集過程で、そのエレメント内に凝集した水が溜まってしまうおそれがある。エレメント内に水が溜まると、エレメントの水が溜まった領域が目詰まりの状態となり、燃料を濾過するための圧力損失が増加する可能性がある。即ち、燃料フィルタを介して燃料タンクから燃料ポンプが燃料を吸上げる圧力(負圧)が増大する可能性がある。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、燃料中の水分を高効率で分離可能とするとともに、燃料濾過過程で凝集させた水で目詰まりが生じるのを抑制することを目的とする。
また、別の目的は、燃料中の水分を高効率で分離可能で、かつ燃料濾過過程で凝集させた水で目詰まりが生じるのを抑制するとともに、撥ねさせた水を底部へ確実に溜めることが可能な燃料濾過装置およびそれを用いた燃料供給装置を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために以下の技術的手段を備える。
即ち、請求項1乃至7に記載の発明では、水の浸入を阻止可能な第1濾材で形成される撥水層を有するフィルタエレメントを備えた燃料濾過装置において、フィルタエレメントは、撥水層を形成する第1濾材と異なる第2濾材で形成され、燃料中の水粒子を凝集させる凝集層と、撥水層を形成する第1濾材および第2濾材と異なる第3濾材で形成され、物質粒子を捕捉する濾過層と、を備え、
フィルタエレメントのうち、撥水層の第1濾材、凝集層の第2濾材、および濾過層の第3濾材は、フィルタエレメントに導かれた燃料を、凝集層、撥水層、および濾過層の順で濾過するように、配置されていることを特徴とする。
これによると、燃料を濾過するフィルタエレメントは、燃料流れ方向に向かって、燃料中の水粒子を凝集する凝集層、凝集層で凝集した水を撥ねる撥水層、および物質粒子を捕捉する濾過層の順で配置されている。これにより、濾過層の上流に配置された撥水層で水粒子が撥ねられ、下流に水粒子が流出するのが防止されるので、濾過層への水粒子付着による圧力損失増加を防止することが可能である。さらに、水粒子が下流に流れるのを阻止する撥水層の上流側に、撥水層を形成する第1濾材と異なる第2濾材で形成され、水粒子を凝集させる凝集層を配置しているので、水粒子を撥ねて下流側への流出を阻止する前に、事前に水粒子が大粒化または粒子群化される。撥水層での水粒子の流出防止が確実に行えるので、濾過層への水粒子付着による圧力損失増加が起きることはない。
したがって、燃料中の水分を高効率で分離可能とするとともに、燃料濾過過程で凝集させた水で目詰まりが生じるのを抑制することができる。
また、上記撥水層の第1濾材、凝集層の第2濾材、および濾過層の第3濾材は、請求項2に記載の発明の如く、それぞれ、物質粒子が通過可能な第1孔径、第2孔径、第3孔径を備えており、撥水層の第1孔径 > 凝集層の第2孔径 > 濾過層の第3孔径の大きさに設定されていることが好ましい。
これによると、異物等の物質粒子を捕捉する濾過層の上流に配置され、物質粒子の捕捉機能と異なる水を凝集、撥水させる凝集層および撥水層は、濾過層の第3孔径より大きい第1孔径、第2孔径で形成されているので、異物等の物質粒子によって凝集層および撥水層自体の目詰まり発生が抑制される。しかも、撥水層には、凝集層で事前に水粒子を大粒化または粒子群化したものが到達するので、物質粒子と異なる液体(水)であっても、大粒化または粒子群化した水を、濾過層の第3孔径、および凝集層の第2孔径よりも大きい第3孔径を有する撥水層で撥ねさせて、下流側へ流出するのを防止することができる。
また、請求項3に記載の発明の如く、撥水層は、疎水性を有する第1濾材から形成され、凝集層は、親水性を有する第2濾材から形成されていることが好ましい。
これによると、凝集層の第2濾材は水と親和性を有しているとともに、撥水層の第1濾材は水との親和性はなく撥水性を有している。これにより、凝集層の第2濾材の材料特性を利用して燃料中の水粒子を効果的に凝集させるとともに、撥水層の第1濾材の材料特性を利用して凝集した水粒子を効果的に撥ねさせる(撥水させる)ことができる。即ち、水と親和性を有する第2濾材に到達する燃料のうち、その濾材表面を利用して濾材表面に付着する燃料中の水粒子を凝集させることができる。さらに、第1濾材に到達する燃料のうち、凝集した水粒子のみを濾材表面を利用して撥ねさせて、下流側への水の浸入を阻止することができる。
また、上記撥水層の第1濾材、凝集層の第2濾材、および濾過層の第3濾材は、請求項4に記載の発明の如く、濾過層の第3濾材の内側に、凝集層の第2濾材が配置され、かつ濾過層の第3濾材の下方に、撥水層の前記第1濾材が配置されていることが好ましい。
これによると、フィルタエレメントに導かれた燃料は、濾過層の内側にある凝集層内で燃料中の水粒子を凝集させられる。凝集した水粒子は、下方の下流側に向けて移動するため、凝集層内で滞ることなく、大型化または粒子群化される。
そして、上記水粒子と共に下方へ移動する燃料は、濾過層の内側から濾過層内へ流入せずに、濾過層の下端側から、撥水層を介して流入する経路を移動する。即ち、燃料および上記水粒子が濾過層に到達する前に、撥水層で上記水粒子のみが撥ねられ、濾過層へは水粒子以外の燃料が到達する。しかも、濾過層の下端側に到達する前に撥水層に撥ねられる上記水粒子は、撥水層に付着することなく、下方へ落下する。
これにより、燃料中の水は、撥水層で撥ねられてフィルタエレメントの下方に効果的に沈降するとともに、水以外の燃料は、濾過層内を下方から上方に向かって濾過されるので、燃料中の水分を高効率で分離するとともに、濾過層の濾過過程にて凝集した水粒子で目詰まりが生じることはない。
また、上記撥水層の第1濾材、凝集層の第2濾材、および濾過層の第3濾材は、請求項5に記載の発明の如く、濾過層の第3濾材の外側に、撥水層の第1濾材が配置され、かつ撥水層の第1濾材の外側に、凝集層の第2濾材が配置されていることが好ましい。
これによると、撥水層の第1濾材を挟んで、内外に、濾過層の第3濾材、凝集層の第2濾材が配置されている。これにより、撥水層の第1濾材と、凝集層の第2濾材との間で、外側から内側へ燃料および上記水粒子が移動する際に、燃料より比重が大きい上記水粒子を下方へ沈降させることが可能である。しかも、撥水層は、外側から内側へ向かって流れる燃料および上記水粒子に対して対峙しているので、上記水粒子が下方へ沈降する過程で上記水粒子の少なくとも一部が撥水層に到達する場合があったとしても、その一部は、撥水層で撥ねられ、撥水層の外側に沿って確実に下方へ沈降させられる。
また、請求項6乃至7に記載の発明の如く、上記凝集層の第2濾材と、撥水層の第1濾材との間には、隙間形成部材が設けられていることが好ましい。
これにより、上記凝集層の第2濾材と、撥水層の第1濾材との間に、隙間形成部材によって隙間が確実に形成されるので、この間を例えば外側から内側へ燃料および上記水粒子が移動する際に、上記水粒子を容易に下方へ沈降させることができる。
また、上記隙間形成部材は、請求項7に記載の発明の如く、第1濾材および第2濾材の少なくともいずれか一方を、一方の外形形状に沿って支持するガイド部材と、他方に向けてガイド部材から延出する流体通路形成用隔壁とを有していることが好ましい。
これによると、隙間形成部材は、ガイド部材から流体通路形成用隔壁が延出する側において、その隔壁を除く領域に、燃料および上記水粒子の流通可能な流体通路が形成される。これにより、例えば、燃料より比重が大きい上記水粒子を、更に下方へ沈降させることが可能である。
また、請求項8乃至10に記載の発明の如く、水の浸入を阻止可能な第1濾材で形成される撥水層、および撥水層を形成する第1濾材と異なる第3濾材で形成され、物質粒子を捕捉する濾過層を有するフィルタエレメントを備えた燃料濾過装置において、
フィルタエレメントのうち、撥水層の第1濾材、および濾過層の第3濾材は、フィルタエレメントに導かれた燃料を、撥水層、および濾過層の順で濾過するように、配置されていることを特徴とする。
これによると、燃料を濾過するフィルタエレメントは、燃料流れ方向に向かって、撥水層、および濾過層の順で配置されているので、燃料中の水粒子が撥水層で撥ねられ、撥水層の下流に配置された濾過層へ水粒子が流入するのが防止される。したがって、濾過層の上流に撥水層を設けるという簡素な構造により、コストアップを抑えて、濾過層への水粒子付着による圧力損失増加を防止することができる。
また、請求項9に記載の発明の如く、フィルタエレメントは、金属イオンを捕捉するイオン交換樹脂で形成されるイオン交換樹脂層を備え、イオン交換樹脂層は、フィルタエレメントに導かれた燃料において、撥水層の上流または下流に配置されていることが好ましい。
これにより、フィルタエレメントに供給された燃料は、撥水層およびイオン交換樹脂層により、燃料中の水粒子が撥水層で撥ねられるとともに、燃料中の金属イオンが捕捉されるので、下流に水粒子および金属イオンを流出するのが防止される。
しかも、金属イオンは、燃料等の油(非水溶液)に比べて水溶液に存在し易いものであるから、撥水層およびイオン交換樹脂層により燃料中の水粒子及び金属イオンを除去することで、撥水層およびイオン交換樹脂層の下流において金属イオンの流出が確実に防止される。
また、上記撥水層および濾過層は、請求項10に記載の発明の如く、第1濾材と第3濾材を貼り合わせて形成されたハニカム構造であって、
ハニカム構造は、第1濾材と第3濾材を貼り合わせて形成され、軸方向に貫通する複数のセルを有する隔壁と、複数のセルのうちの一部のセルにおいて、セル端部を閉塞する閉塞部材と、を備えていることが好ましい。
かかる発明では、フィルタエレメントに供給された燃料はハニカム構造のセル内に流入するが、セル端部が閉塞されているため、当該セルを区画している隔壁で燃料が濾過されることになる。しかも、この隔壁は、燃料流れの方向に対して撥水層、および濾過層の順に配置されるように、第1濾材と第3濾材が貼り合わされているので、ハニカム構造の複数のセルを区画する隔壁を利用して燃料濾過面積を有効に稼げる。
したがって、濾過層の上流に撥水層を設ける構造をフィルタエレメントに適用する場合において、このようなハニカム構造体は、フィルタエレメントの体格増加を抑えることができるとともに、濾過層への水粒子付着による圧力損失増加を防止することができる。
また、請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の燃料濾過装置を、請求項11乃至12の如く、燃料タンクと、燃料噴射ポンプとの間に配置する燃料供給装置に適用して好適である。燃料タンク内の燃料を吸上げる燃料噴射ポンプに、水が混入した燃料を供給するのを防止することができるからである。
また、上記燃料供給装置は、請求項12に記載の発明の如く、内燃機関に燃料を噴射供給する燃料噴射装置に用いられ、燃料噴射ポンプから吐出された高圧燃料を蓄圧するとともに、蓄圧された高圧燃料を燃料噴射装置に供給するコモンレールとを備えていることが好ましい。これにより、高圧燃料を発生する燃料噴射ポンプ、およびその高圧燃料を利用するコモンレール、および燃料噴射装置に、燃料タンク内の燃料に含まれる水粒子またはエマルジョン状態の水分を供給するのを防止することができる。
以下、本発明の燃料濾過装置を、蓄圧式燃料噴射装置に用いられる燃料供給装置に適用して具体化した実施形態を図面に従って説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態の燃料濾過装置を示す模式的断面図である。図2は、本実施形態の燃料濾過装置を適用した燃料供給装置を示す模式的構成図である。図3は、図1中のフィルタエレメントにおける各層の構成を説明する模式図である。
図2に示すように、蓄圧式燃料噴射装置は、燃料噴射圧相当(以下、コモンレール圧)の高圧燃料を蓄圧する蓄圧器としてのコモンレール5と、ディーゼルエンジン(以下、エンジン)8の各気筒に設けられ、その気筒に、コモンレール5より分配される高圧燃料を噴射供給する燃料噴射弁6と、燃料噴射弁6、および燃料供給装置1を駆動制御する制御手段としてのECU90とを備えている。
なお、図2においては、例えば4気筒のエンジン8のうちの一つの気筒と、これに搭載される燃料噴射弁6が一例として示されている。また、コモンレール5において、その燃料噴射弁以外に高圧燃料が分配される他の気筒の燃料噴射弁への燃料供給経路については、図示を省略している。
ECU90は、周知構造のマイクロコンピュータであり、エンジン状態に応じた最適な噴射時期、噴射量(噴射期間)を決定し、各燃料噴射弁6を駆動する。また、ECU90は、コモンレール5に設けた圧力検出手段としての圧力センサ51からの検出信号に基づいてコモンレール5へ送油される燃料吐出量を決定する。さらにECU90は、この決定された燃料吐出量に基づいて、燃料噴射ポンプ4を制御信号を出力して駆動制御することにより、燃料噴射ポンプ4から吐出する燃料圧、即ちコモンレール圧を制御する。
コモンレール5に蓄圧される高圧燃料は、燃料噴射ポンプ4からなる燃料供給装置1より高圧燃料配管52を介して供給されている。コモンレール5に蓄圧されている高圧燃料は、燃料噴射弁6へ高圧燃料配管53を介して供給される。また、燃料噴射ポンプ4により吐出され、コモンレール5および燃料噴射弁6に供給された高圧燃料のうちの余剰燃料は、燃料回収配管791等を介して低圧燃料配管系の燃料タンク2へ戻される。
なお、図2に示す燃料タンク2は、便宜上、第1燃料タンク2aおよび第2燃料タンク2bと別々に構成されているが、一つの燃料タンクで構成することもできる。
燃料噴射弁6は、図2に示すように、燃料を噴射する噴孔611、および噴孔611を開閉するノズルニードル69を有するノズル部60と、制御ピストン72および圧力制御室73を有し、圧力制御室73内の増減される燃料圧(背圧)を、ノズルニードル69を駆動するための押圧力とし、その押圧力を制御ピストン72を介してノズルニードル69に付勢するホルダ本体70と、圧力制御室73内の燃料圧を増減する電磁弁79とを備えている。
なお、図2において、ノズル部60とホルダ本体70とは、便宜上、ノズル部60の先端部以外の部分をホルダ本体70に収容する構成としているが、ノズル部60のノズルボディ61と、ホルダ本体70のノズルホルダー75とを、図示しない締結部材としてのリテーニングナットで締結することで、ノズルボディ61の上端面とこれに対向するノズルホルダー75の下端面の両合わせ面を気密に固定する構成とすることもできる。
ノズル部60は、上記ノズルニードル69と、ノズルニードル69を軸方向に移動可能に収容するノズルボディ61とを備えている。
ノズルボディ61は、略筒状体に形成され、先端部(図2中の下方側の端部)側に、高圧燃料をエンジン8の燃焼室に噴射するための噴孔611を1個または複数個備えている。
また、ノズルボディ61は、内部に、燃料流れの下流に向かって、案内孔62、その案内孔62の中間部位に燃料溜り室67、およびノズルニードル69の当接部69aが離座および着座する弁座66、およびノズルボディ61の内外を貫通する噴孔12bが設けられている。さらに、ノズルボディ61には、ノズルボディ61の図示上端側の合わせ面から燃料溜り室67へ延びる燃料送出路68が設けられている。この燃料送出路68は、ノズルホルダー75の燃料供給路71と連通することで、コモンレール5内で蓄圧された高圧燃料を燃料溜り室67を経由し弁座66側へ送り込む。燃料送出路68と第1燃料供給路71と、第2燃料供給路74は高圧燃料通路を構成する。なお、第2燃料供給路74は、ノズルホルダー75内に形成され、第1燃料供給路71より分岐しており、上記高圧燃料を圧力制御室73に供給するものである。
ノズルホルダー75は、図2に示すように、略筒状体に形成されており、内部に、スプリング76、制御ピストン72を軸方向に移動可能に収容するための収容孔725が設けられている。この収容孔725の図示下端側の合わせ面には、制御ピストン72を摺動可能にする第2案内孔725aよりは大きく拡げられたスプリング室形成用孔725bが形成されている。スプリング室形成用孔725bの上端面と、スプリング受け部72aとの間にスプリング76を挟み込むことにより、スプリング76は、ノズルニードル69を弁座着座方向に付勢している。
圧力制御室73は、案内孔725aと制御ピストン72とで区画されている。制御ピストン72と第2案内孔725aとの間の摺動隙間(以下、第1摺動隙間)、ノズルボディ61の案内孔62とノズルニードル69との間の摺動隙間(以下、第2摺動隙間)、および後述の燃料噴射ポンプ4におけるプランジャ45とシリンダ(摺動孔)44との摺動隙間(以下、第3摺動隙間)は、高圧燃料が導かれる高圧摺動隙間を構成している。
電磁弁79は、外部からの電力供給により電磁力を発生するコイル(図示せず)、弁体と協働する可動コア(図示せず)、電磁力の作用により弁体および可動コアを磁気吸引する固定コア(図示せず)とを有する周知構造の電磁弁であって、圧力制御室73の燃料圧(背圧)を増減する。具体的には、電磁弁79と制御ピストン72との間には、オリフィス部材755が設けられており、オリフィス部材755と制御ピストン72と第2案内孔725aにより圧力制御室73を区画している。このオリフィス部材の可動コア側端面には、可動コアと協働する弁体が着座および離座する第2弁座(図示せず)が形成されている。
次に、燃料供給装置1を、図2に従って説明する。燃料供給装置1は、予備圧送部としての低圧供給ポンプ42と加圧部としての高圧ポンプ43を有する燃料噴射ポンプ4と、燃料噴射ポンプ4(詳しくは低圧供給ポンプ42)の入口と燃料タンク2との間に設けられる燃料濾過装置3とを備えている。なお、図2においては、便宜上、低圧供給ポンプ42と高圧ポンプ43とを別体で構成されているが、低圧供給ポンプ42と高圧ポンプ43とを一体化した構成とすることもできる。
燃料噴射ポンプ4は、図2に示すように、低圧供給ポンプ42と、高圧ポンプ43と、低圧供給ポンプ42と高圧ポンプ43を、駆動源としてのエンジンの回転力を得て駆動する駆動軸41と、低圧供給ポンプ42より吐出されるフィード燃料の一部が減圧されて供給されるカム室43cと、これらを収容するハウジング43aとを備えている。
駆動軸41は、軸受けを介してハウジング43aに回転可能に支持されている。断面円形状のカム41aは駆動軸41に対して偏心して一体形成されている。駆動軸41の両端部(図示せず)のうち一端部には、図示しないプーリやギヤ(本実施例ではギヤ)が取付けられており、ギヤやタイミングベルト等の伝達力伝達部材を介してエンジンのクランク軸と同期して回転するように構成されている。なお、ギヤ同士でエンジンの回転力が伝達される構成に限らず、プーリとタイミングベルトでエンジンの回転力が伝達される構成であってもよい。
また、駆動軸41の他端部は、低圧供給ポンプ42を一体的に駆動可能に、低圧供給ポンプ42の駆動軸を兼ねている。なお、駆動軸41の他端部は、低圧供給ポンプ42の駆動軸を兼ねる構成に限らず、低圧供給ポンプ42の駆動軸と連結する構成とすることができる。
低圧供給ポンプ42は、図示しないインナギアおよびアウタギアを有し、インナギアを駆動軸41の回転により駆動するインナギア式ポンプが用いられている。なお、低圧供給ポンプ42は、インナギア式ポンプに限らず、ベーン式ポンプ等のいずれのポンプ構造であってもよい。
高圧ポンプ43は、カム41aと、複数(本実施例では例えば3個)のプランジャ45と、プランジャ45に対向して配置される加圧室46とを備え、低圧供給ポンプ42より吐出されるフィード燃料を高圧に圧送する。高圧ポンプ43には、低圧供給ポンプ42によってプランジャ45のための燃料が、吸入調量弁48を介して、加圧室46に供給されるとともに、潤滑用の燃料としてカム室43cに供給される。カム室43cには、フィード燃料通路425から分岐された第2フィード燃料通路(図示せず)を経由することによって、減圧されたフィード燃料が供給される。なお、図2ではプランジャ45は一つのみを図示し、他のプランジャ45の図示は省略している。
吸入調量弁48は、加圧室46に供給される燃料量をエンジンの運転状態に応じて調量する電磁弁である。
各プランジャ45は、駆動軸41を挟んで120°等間隔に配置されている。プランジャ45は、ハウジング43aの摺動孔(シリンダとも呼ぶ)44内に往復移動可能であり、プランジャ45の一端面(図中の上端面)には、加圧室46が設けられており、他端面(図中の下端面)には、図示しないシューなどを介してカム41aとお互い接触しており、カム41aの回転により摺動孔44内を往復移動する。なお、図2においては、シューを設けていない構成としたが、シューを有し、これを介してプランジャ45とカム41aとがお互い接触する構成とすることもできる。この場合、シューは、例えば、カム41aの回転に伴い自転することなく、公転可能であり、プランジャ45に対向するシューの外周面が平面状に形成されている。
加圧室46の吐出側には、吐出弁49が設けられている。この吐出弁49は、加圧室46へ逆流するのを防止するものである。
次に、燃料濾過装置3を、図1および図3に従って説明する。燃料濾過装置3は、図1に示すように、燃料圧送手段としてのプライミングポンプ31と、水集合室としてのセジメンタ34と、フィルタエレメント38とを備えている。これらのプライミングポンプ31、セジメンタ34、およびフィルタエレメント38はハウジング39に収容されており、ハウジング39のうちの上部ハウジング39bにプライミングポンプ31が設けられ、下部ハウジング39a内にセジメンタ34およびフィルタエレメント38が収容されている。上部ハウジング39bは樹脂製または金属製(本実施例では、金属製)であり、下部ハウジング39aは金属製である。
プライミングポンプ31は、ダイヤフラム311と、ダイヤフラム311を上下方向に揺動させるためのノブ312と備えており、ノブ312を把持して手動で揺動させることにより、吸入ポート313内の燃料を、吐出ポート314へ圧送する周知構造の手動式圧送ポンプである。
燃料濾過装置3内を流れる燃料の燃料流通経路32は、燃料下流側に向かって順に、燃料タンク2から導かれた燃料が導入される導入配管321、吸入ポート313、排出ポート314、第1内部出口通路322、内部入口通路323、第2内部出口通路328、および燃料噴射ポンプ4への燃料が導出される導出配管329で構成されている。導入配管321および導出配管329はパイプ部材であり、上部ハウジング39bに取り付けられている。また、吸入ポート313、排出ポート314、および第1内部出口通路322は上部ハウジング39bに形成された内壁である。内部入口通路323および第2内部出口通路328は、下部ハウジング39aの内壁からなり、内部入口通路323は円筒状の隔壁であり、第2内部出口通路328は下部ハウジング39aの上部蓋に貫通する連通路である。
内部入口通路323は、下部支持部材(エンドプレートとも呼ぶ)39cと、上部支持部材(カバーとも呼ぶ)39dとを有しており、内部入口通路323の下側開口端が下部支持部材39cに支持され、内部入口通路323の上側開口端が上部支持部材39dに支持されている。下部支持部材39cは、ばね材等の金属で円環板状に形成されており、下部支持部材39cの外周縁部は下部ハウジング39aの側壁に係止されている。上部支持部材39dは、金属または樹脂材で円環板状に形成されており、上部支持部材39dの外周縁部は下部ハウジング39aの開口縁部の側壁側に嵌合固定されている。
上記内部入口通路323は下部ハウジング39aに同軸に収容されている。また、内部入口通路323と第1内部出口通路322とは、上部支持部材39dを挟んで、同軸に配置されている。上部支持部材39dおよび下部支持部材39cは、それぞれ、内外に貫通する開口部(図示せず)が周方向に複数箇所形成されており、燃料流通経路32を流れる燃料が流通可能になっている。
フィルタエレメント38は、図1および図3に示すように、第2濾材33aで形成された凝集層33と、第1濾材35aで形成された撥水層35と、第3濾材37aで形成された濾過層37とを備えている。フィルタエレメント38は、燃料下流側に向かって、凝集層33、撥水層35、および濾過層37の順で配置されている。
具体的には、凝集層33は、内部入口通路323の内壁に配設されている。撥水層35と濾過層37は、撥水層35の上端面と濾過層37の下端面が対向した状態で、内部入口通路323の内壁の外側と、下部ハウジング39aの側壁との間に配設されている。即ち、撥水層35および濾過層37は、下部ハウジング39aの側壁と、内部入口通路323の内壁の外側と、上部支持部材39dと、下部支持部材39cとで区画された領域(収容空間)に収容され、下部支持部材(エンドプレート)39cで支持されている。
撥水層35の第1濾材35a、凝集層33の第2濾材33a、および濾過層37の第3濾材37aは、濾紙または不織布で形成されており、燃料中の物質粒子を捕捉可能な孔径33b、35b、37bが異なっている。即ち、図3に示すように、撥水層35の第1孔径35b、凝集層33の第2孔径33b、および濾過層37の第3孔径37bは、孔径の大きい順で、第1孔径35b、第2孔径33b、第3孔径37bとの関係(第1孔径35b>第2孔径33b>第3孔径37b)を満足するように設定されている。
第2濾材33aの凝集層33は、燃料中の水を、比較的小さい水粒子から、全体として大きな水粒子群または大きい水粒子に凝集する。また、第1濾材35aの撥水層35は、水粒子を撥ねさせる撥水作用を有しており、凝集した上記大きい水粒子または水粒子群を第1濾材35aの前面(以下、下端面とも呼ぶ)35dで撥ねさせ、後面(以下、上端面とも呼ぶ)35uの燃料下流側へ水粒子が流出するのを阻止する。第3濾材37aの濾過層37は、燃料中の異物等の物質粒子を捕捉するものであって、燃料下流側にある燃料供給装置1の燃料噴射ポンプ4や燃料噴射装置の燃料噴射弁6の各高圧摺動隙間等に異物等が付着乃至堆積、または噛み込むのを防止する。
また、撥水層35は、疎水性を有する第1濾材35aから形成され、凝集層33は、親水性を有する第2濾材33aから形成されていることが好ましい。これによると、凝集層33の第2濾材33aは水と親和性を有しているとともに、撥水層35の第1濾材35aは水との親和性はなく撥水性を有している。
これにより、凝集層33の第2濾材33aの材料特性を利用して燃料中の水粒子を効果的に凝集させるとともに、撥水層35の第1濾材35aの材料特性を利用して凝集した水粒子を効果的に撥ねさせる(撥水させる)ことができる。即ち、水と親和性を有する第2濾材33aに到達する燃料のうち、その濾材表面を利用して濾材表面に付着する燃料中の水粒子を凝集させることができる。さらに、第1濾材35aに到達する燃料のうち、凝集した水粒子のみを濾材表面を利用して撥ねさせて、下流側への水の浸入を阻止することができる。
また、撥水層35、凝集層33、および濾過層37は、以下の如く配置されていることが好ましい。即ち、図1に示すように、濾過層37の第3濾材37aの内側に、凝集層33の第2濾材33aが配置され、かつ濾過層37の第3濾材37の下方に、撥水層35の第1濾材35aが配置されていることが好ましい。
これによると、フィルタエレメント38に導かれた燃料は、濾過層37の内側にある凝集層33内で燃料中の水粒子を凝集させられる。凝集した水粒子は、下方の下流側に向けて移動するため、凝集層33内で滞ることなく、大型化または粒子群化される。
そして、上記水粒子と共に下方へ移動する燃料は、濾過層37の内側から濾過層37内へ流入せずに、濾過層37の下端側から、撥水層35を介して流入する経路を移動する。即ち、燃料および上記水粒子が濾過層37に到達する前に、撥水層35で上記水粒子のみが撥ねられ、濾過層37へは水粒子以外の燃料が到達する。しかも、濾過層37の下端側に到達する前に撥水層35に撥ねられる上記水粒子は、撥水層35に付着することなく、下方へ落下する。
これにより、燃料中の水は、撥水層35で撥ねられてフィルタエレメント38の下方に効果的に沈降するとともに、水以外の燃料は、濾過層37内を下方から上方に向かって濾過されるので、燃料中の水分を高効率で分離するとともに、濾過層37の濾過過程にて凝集した水粒子で目詰まりが生じることはない。
セジメンタ(水集合部)34は、水面センサ341、およびドレインコック342を備えている。
なお、撥水層35および濾過層37は、図1に示す如く、撥水層35の上端面35uと濾過層37の下端面が接しているものに限らず、撥水層35の上端面35uと濾過層37の下端面が単に対向して配置されている構成とすることもできる。
なお、図2において、上述のECU90に接続されるセンサ類は、コモンレール5の圧力センサ51、燃料供給装置1等の燃料温度を検出する燃料温度センサ91、クランク角度センサ94、カム角度センサ95、およびアクセル開度センサ96等で構成されている。ここで、クランク角度センサ94は、内燃機関8のクランク軸に固定された磁性体製のタイミングロータ(シグナルロータ)81に対して、対向配置された電磁式ピックアップコイル(図示せず)等で構成される周知構造の角度検出センサである。タイミングロータ81には、所定角度(例えば10°クランク角)ごとに凸状歯が複数個形成されている。また、カム角度センサ95は、内燃機関8のカム軸に固定された磁性体製のタイミングロータ(シグナルロータ)82に対して、対向配置された電磁式ピックアップコイル(図示せず)等で構成される周知構造の角度検出センサである。アクセル開度センサ96は、アクセルペダルの踏み込み量(アクセル操作量、アクセル開度とも呼ぶ)を測定するものである。ECU90に接続されるアクチュエータ類は、燃料噴射弁6の電磁弁79、燃料噴射ポンプ4の吸入調量弁48、スロットルバルブ(図示せず)を駆動するアクチュエータ92、排気ガス還流量(EGR量)を調節するEGRバルブ(図示せず)等の各制御部材のアクチュエータ93等で構成されている。
なお、ここで、燃料供給装置1において、燃料噴射ポンプ4のプランジャ45と摺動孔44との第1摺動隙間は、高圧燃料が導かれる高圧摺動隙間を構成する。また、燃料噴射装置の燃料噴射弁6において、ノズルボディ61の案内孔62とノズルニードル69との間の第2摺動隙間、および制御ピストン72と第2案内孔725aとの間の第3摺動隙間は、高圧摺動隙間を構成する。
以上説明した本実施形態では、フィルタエレメント38は、燃料下流側に向かって、燃料中の水粒子を凝集する凝集層33、凝集層33で凝集した水を撥ねる撥水層35、および異物等の物質粒子を捕捉する濾過層37の順で配置されている。
これにより、濾過層37の上流に配置された撥水層35で水粒子が撥ねられ、下流に水粒子が流出するのが防止されるので、濾過層37への水粒子付着による圧力損失増加を防止することができる。さらに、水粒子が下流に流れるのを阻止する撥水層35の上流側に、撥水層35を形成する第1濾材35aと異なる第2濾材37aで形成され、水粒子を凝集させる凝集層37を配置しているので、撥水層35での水粒子の流出防止が確実に行える。水粒子を撥ねて下流側への流出を阻止する前に、事前に水粒子が大粒化または粒子群化されているからである。
したがって、撥水層35での水粒子の流出防止が確実に行えるので、濾過層37への水粒子付着による圧力損失増加が起きることはない。本実施形態の燃料濾過装置3は、燃料中の水分を高効率で分離可能とするとともに、燃料濾過過程で凝集させた水で目詰まりが生じるのを抑制することができる。
また、以上説明した本実施形態では、撥水層35の第1濾材35a、凝集層33の第2濾材33a、および濾過層37の第3濾材37aは、以下の如く、燃料中の物質粒子を捕捉可能な孔径が異なる濾材で形成されていることが好ましい。即ち、撥水層35の第1孔径35b、凝集層33の第2孔径33b、および濾過層37の第3孔径37bは、第1孔径35b>第2孔径33b>第3孔径37bを満足するように設定されている。
これによると、凝集層33および撥水層35は、濾過層37の第3孔径37bより大きい第2孔径33b、第1孔径35bで形成されているので、異物等の物質粒子によって凝集層33および撥水層35自体の目詰まり発生が抑制される。しかも、撥水層35には、凝集層33で事前に水粒子を大粒化または粒子群化したものが到達するので、物質粒子と異なる液体(水)であっても、大粒化または粒子群化した水を、濾過層37の第3孔径37b、および凝集層33の第2孔径33bよりも大きい第1孔径35bを有する撥水層35で撥ねさせて、下流側へ流出するのを防止することができる。
また、以上説明した本実施形態では、上記凝集層33、撥水層35、および濾過層37を具備するフィルタエレメント38を備えた燃料濾過装置3を、燃料タンク2と、燃料噴射ポンプ4との間に配置する燃料供給装置1に適用して好適である。燃料タンク2内の燃料を吸上げる燃料噴射ポンプ4に、水が混入した燃料を供給するのを防止することができるからである。
また、上記燃料供給装置1は、エンジン8に燃料を噴射供給する燃料噴射装置に用いられ、燃料噴射ポンプ4から吐出された高圧燃料を蓄圧するとともに、蓄圧された高圧燃料を燃料噴射弁6に供給するコモンレール5とを備えていることが好ましい。これにより、高圧燃料を発生する燃料噴射ポンプ4、およびその高圧燃料を利用するコモンレール5、および燃料噴射弁6に、燃料タンク2内の燃料に含まれる水粒子またはエマルジョン状態の水分を供給するのを防止することができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明を適用した他の実施形態を説明する。なお、以下の実施形態においては、第1の実施形態と同じもしくは均等の構成には同一の符号を付し、説明を繰返さない。
第2の実施形態を図4に示す。第2の実施形態は、濾過層37の内側に、凝集層33を配置する他の一例を示すものである。図4は、本実施形態に係わるフィルタエレメントの各層を示す模式的斜視図である。
図4に示すように、凝集層33は、内部入口通路323の開口端(図中の上部側)の内壁内に配置されている。凝集層33は、これに限らず、内部入口通路323の内壁内であれば、内部入口通路323の内壁の中間部位、あるいは下部側の開口端側に配置されるものであってもよい。フィルタエレメント38に導かれた燃料は、濾過層37の内側にある凝集層33内で燃料中の水粒子を凝集させられる。凝集した水粒子は、下方の下流側に向けて移動するため、凝集層33内で滞ることなく、大型化または粒子群化される。
しかも、上記水粒子と共に下方へ移動する燃料は、濾過層37の内側からその内部へ流入することなく、図4中の矢印方向の燃料流れに示す如く、濾過層37の下端側から、撥水層35を介して流入する経路を移動するからである。
なお、図4中の矢印方向の燃料流れは、上方から下方に向かって凝集層33を通過する燃料流れと、下方から上方に向かって撥水層35および濾過層37を通過する燃料流れとが、軸方向(図中の上下方向)にラップしている。
(第3の実施形態)
第3の実施形態を図5に示す。第3の実施形態は、濾過層37の内側に、凝集層133を配置する他の一例を示すものである。図5は、本実施形態に係わるフィルタエレメントの各層を示す模式的斜視図である。
図5に示すように、凝集層133は、内部入口通路323の燃料上流側(図中の上端側)に配置され、第1内部出口通路322と、内部入口通路323の間に配置されている。具体的には、凝集層133は、濾過層37の上方に配置されているとともに、凝集層133の第2濾材133aが、内部入口通路323の内壁等により区画されている燃料流通通路32内に配置されている。
凝集層33の第2濾材33aは、内部入口通路323の上端側に配置されるものに限らず、内部入口通路323の内壁を燃料上流側に向かって拡径させ、かつ拡径された内部入口通路323の内壁に第2濾材33aを収容する構成とすることもできる。この場合、第2濾材133aは、樹脂製の内部入口通路323の内壁内に溶着固定される。
なお、第2濾材133aを、樹脂製の内部入口通路323の内壁内に溶着固定する構成は、第1の実施形態および第2の実施形態における第2濾材33aおよび内部入口通路323の内壁との構成にも適用することができる。
(第4の実施形態)
第4の実施形態を図6に示す。第4の実施形態は、凝集層233、撥水層235、および濾過層237を具備するフィルタエレメント38のものにおいて、燃料流れが軸方向にラップする流れではなく、各層233、235、237の内外(図中の径方向)に流れる一例を示すものである。図6は、本実施形態に係わるフィルタエレメントの各層を示す模式的斜視図である。
フィルタエレメント38は、凝集層233、撥水層235、および濾過層237を有しており、例えば下部ハウジング39aの側壁と、上部支持部材39dと、下部支持部材39cとで区画された領域(収容空間)に収容され、下部支持部材(エンドプレート)39cで支持される。
また、凝集層233、撥水層235、および濾過層237は、以下の如く配置されている。即ち、濾過層237の第3濾材237aの外側に、撥水層235の第1濾材235aが配置され、かつ第1濾材235aの外側に、凝集層233の第2濾材233aが配置されている。具体的には、円筒状の第3濾材237aの外側に、円環状の第1濾材235aが配置され、かつ第1濾材235aの外側に、円環状の第2濾材233aが配置されている。
これによると、撥水層235の第1濾材235aを挟んで、内外に、濾過層237の第3濾材237a、凝集層233の第2濾材233aが配置されている。これにより、撥水層235の第1濾材235aと、凝集層233の第2濾材233aとの間で、外側から内側へ燃料および上記水粒子が移動する際に、燃料より比重が大きい上記水粒子を下方へ沈降させることが可能である。しかも、撥水層235の濾面は、外側から内側へ向かって流れる燃料および上記水粒子に対して対峙しているので、上記水粒子が下方へ沈降する過程で上記水粒子の少なくとも一部が撥水層235に到達する場合があったとしても、その一部は、撥水層235の濾面で撥ねられ、撥水層濾面の外側に沿って確実に下方へ沈降させられる。
また、上記凝集層233の第2濾材233aと、撥水層235の第1濾材235aとの間には、隙間形成部材234が設けられていることが好ましい。
これにより、第2濾材233aと、第1濾材235aとの間に、隙間形成部材234によって隙間236が確実に形成されるので、この間を例えば外側から内側へ燃料および上記水粒子が移動する際に、上記水粒子を容易に下方へ沈降させることができる。
さらに、上記隙間形成部材234は、第1濾材235aおよび第2濾材233aの外形形状に沿って支持するガイド部材234a、234bと、両ガイド部材234a、234bから延出する流体通路形成用隔壁234cとを有していることが好ましい。
これによると、隙間形成部材234は、ガイド部材234a、234bから流体通路形成用隔壁234cが延出する側において、その隔壁234cを除く領域に、燃料および上記水粒子の流通可能な流体通路が形成される。これにより、燃料より比重が大きい上記水粒子は、上記流体通路を通過して、更に下方へ沈降させることが可能である。
また、上記濾過層237および撥水層235は、図6に示す如く、撥水層235の後面235uと濾過層237の前面が接しているものに限らず、撥水層235の後面235uと濾過層237の前面が単に対向して配置されている構成とすることもできる。
また、撥水層235の後面235uと濾過層237の前面が接している構成としては、撥水層235の第1濾材235aと、濾過層237の第3濾材237aを別部材で形成するものに限らず、撥水層235と濾過層237を一体で形成する構成とすることもできる。この場合、濾過層237の外周側に、撥水層235の材料特性を有する材料を含浸させることで、撥水層235と濾過層237が一体成形される。
また、上記円筒状の第3濾材237aの下側開口端は、閉塞されている。セジメンタ(水集合部)34から下方から上方に向かって流れる燃料が、下側開口端へ導かれるのを防止するためである。第1内部出口通路322から、下部ハウジング39aの側壁の内周と凝集層233の第2濾材233aの濾面との間で区画された内部入口通路2323を通過した燃料が、凝集層233および撥水層235を通過せずに、第3濾材237aの下側開口端に浸入するのを防止することができる。
なお、ここで、燃料流通経路32は、燃料下流側に向かって順に、導入配管321、吸入ポート313、排出ポート314、第1内部出口通路322、内部入口通路2323、第2内部出口通路328、および導出配管329で構成されている。
(第5の実施形態)
第5の実施形態を図7に示す。第5の実施形態は、凝集層233、撥水層235、および濾過層237を具備するフィルタエレメント38のものにおいて、燃料流れが各層233、235、237の内外(図中の径方向)に流れる他の一例を示すものである。図7は、本実施形態に係わるフィルタエレメントの各層を示す模式的斜視図である。
隙間形成部材334は、ガイド部材234a、334bと、流体通路形成用隔壁234cとを有しており、撥水層235側のガイド部材334bが、円環状ではなく、周方向の複数個所(本実施例では、4箇所)で不連続な領域(空間)が形成されている。
これにより、撥水層235の前面235dで撥ねられた水粒子が、前面235dに沿って、前面235dから突出するガイド部材334bに溜まるおそれがある場合があったとしても、上記水粒子を上記不連続な領域(空間)から容易に下方へ沈降させることができる。
上記隙間形成部材334は、撥水層235側のガイド部材334bを有する構成に限らず、撥水層235側のガイド部材334bを有しない構成とすることもできる。この場合、凝集層233側のガイド部材234aから内側に延出している流体通路形成用隔壁234cの先端面で、撥水層235の第1濾材235aの外形形状を支持する。
(第6の実施形態)
第6の実施形態を図8に示す。第6の実施形態は、撥水層35および濾過層37を具備するフィルタエレメント138とし、当該二層35、37を、燃料流れに対して撥水層35、濾過層37の順に配置した一例を示すものである。図8は、本実施形態に係わるフィルタエレメントの各層を示す模式的斜視図である。
本実施形態においては、フィルタエレメント138は、撥水層35および濾過層37を備えており、第1乃至第2の実施形態で説明したフィルタエレメント38に対して凝集層33を具備していないことのみ異なるものである。即ち、フィルタエレメント138において、濾過層37の第3濾材37aの下方に、撥水層35の第1濾材35aが配置されている。
このような構成においても、フィルタエレメント138に導かれた燃料は、まず、濾過層37の内側にある内部入口通路323を経由し、上記水粒子と共に濾過層37の下方へ流出する。この間に凝集層33はないため、燃料中の水粒子が凝集され大型化または粒子群化することはないが、上記水粒子と共に下方へ移動する燃料は、その流れが水集合部34で反転し、撥水層35、濾過層37の順に上方へ移動する。
即ち、燃料および上記水粒子が濾過層37に到達する前に、撥水層35で上記水粒子のみが撥ねられ、濾過層37へは水粒子以外の燃料が到達する。しかも、濾過層37の下端側に到達する前に撥水層35に撥ねられる上記水粒子は、撥水層35に付着することなく、下方の水集合部34へ落下する。
撥水層35は水を撥ねる機能を有するものであるから、撥水層35の第3孔径35bの大きさは、撥水層35の第1孔径35b > 濾過層37の第3孔径37bを満足するものであればよい。
ここで、この第1孔径35bは、燃料タンク2からフィルタエレメント138へ導かれる水粒子が第3孔径35bを通過しない程度の大きさに設定されていることが好ましい。これにより、撥水層35で下流への水侵入を確実に防止することができる。
以上説明した本実施形態では、フィルタエレメント138を、濾過層37の上流に撥水層35を設けるという簡素な構造にすることによっても、濾過層37への水粒子付着による圧力損失増加を防止することができる。しかも、フィルタエレメント138は、凝集層33を設けないので、コストアップを抑えて、上記圧力損失増加の防止、即ち水分離性能の向上が図れる。
(第7の実施形態)
第7の実施形態を図9に示す。第7の実施形態は、撥水層235および濾過層237を具備するフィルタエレメント138とし、当該二層235、237を、燃料流れに対して撥水層235、濾過層237の順に配置した他の一例を示すものである。図9は、本実施形態に係わるフィルタエレメントの各層を示す模式的斜視図である。
本実施形態においては、フィルタエレメント138は、撥水層235および濾過層237を備えており、第4の実施形態で説明したフィルタエレメント38に対して凝集層233及び凝集層233に付随する隙間形成部材234を具備していないことのみ異なるものである。
即ち、撥水層235および濾過層237は、略円筒状に形成されており、濾過層237の第3濾材237aの外側に、撥水層235の第1濾材235aが設けられている。内部入口通路2323は、下部ハウジング39aの内周と第1濾材235aの外周の間に形成されており、フィルタエレメント138に導かれた燃料は、内部入口通路2323に経由し、撥水層235の第1濾材235aの上記外周に導かれる。
このような構成においても、フィルタエレメント138に導かれた燃料は、まず、撥水層235の外側にある内部入口通路2323に経由し、撥水層235、濾過層237の順に径方向内側へ移動する。
この間に凝集層233はないため、燃料中の水粒子が凝集され大型化または粒子群化することはないが、撥水層235で上記水粒子のみが撥ねられ、濾過層37へは水粒子以外の燃料が到達する。しかも、撥水層35に撥ねられる上記水粒子は、撥水層35の上記外周面が図9の如く略鉛直方向に延在しているので、撥水層35に付着、滞留することなく、下方の水集合部34へ落下する。一方、濾過層237で濾過された燃料は図9の如く上方に移動する。
以上説明した本実施形態では、フィルタエレメント138を、濾過層237の上流(外周側)に撥水層235を設けるという簡素な構造にすることによっても、濾過層237への水粒子付着による圧力損失増加を防止することができる。しかも、フィルタエレメント138は、凝集層233を設けないので、コストアップを抑えて、上記圧力損失増加の防止、即ち水分離性能の向上が図れる。
さらに、凝集層233と撥水層235との間で凝集された水粒子を、下方の水集合部34へ沈降させ易くするための、隙間形成部材234を設ける必要はない。
(第8の実施形態)
第8の実施形態を図10に示す。第8の実施形態は、撥水層35、濾過層37、およびイオン交換樹脂層83を具備するフィルタエレメント238とし、当該三層35、37、83を、燃料流れに対して撥水層35、イオン交換樹脂層83、および濾過層37の順に配置した一例を示すものである。図10は、本実施形態に係わるフィルタエレメントの各層を示す模式的斜視図である。
本実施形態においては、フィルタエレメント238は、撥水層35、濾過層37、およびイオン交換樹脂層83を備えており、例えば第6の実施形態で説明したフィルタエレメント138に対してイオン交換樹脂層83が追加されたことのみ異なるものである。即ち、フィルタエレメント238において、濾過層37の第3濾材37aの下方に、イオン交換樹脂層83を挟んで、撥水層35の第1濾材35aが配置されている。
イオン交換樹脂層83は、燃料中に溶出している金属の金属イオンを吸着等により捕捉するものである。このイオン交換樹脂層83は、金属イオン捕捉部材としてのイオン交換樹脂831で形成されており、イオン交換樹脂831は、基材としての球状等の粒子、粉体、および繊維状のいずれか(本実施例では、図10に示すように粒子)で形成されている。
ここで、一般に、イオン交換樹脂831は、上述の通り、粒子、粉体、および繊維状のいずれかの基材(いわゆるペレット)形状を有している。このような基材形状にするのは、金属イオンを捕捉するための捕捉面を比較的広く確保するためである。このため、上記基材をイオン交換樹脂の必要容量に纏めるだけでは、飛散し易い。
これに対して本実施形態では、イオン交換樹脂層83内にある上記イオン交換樹脂831は、図示しない樹脂製または金属製(本実施例では、樹脂製)で形成されたメッシュ状の保持部材に収容されていることが好ましい。これにより、撥水層35および濾過層37をフィルタエレメント238に、上記保持部材によってイオン交換樹脂831の基材が飛散することなく、イオン交換樹脂の必要容量を組み込むことができる。
以上説明した本実施形態では、フィルタエレメント238に供給された燃料は、撥水層35およびイオン交換樹脂層83により、燃料中の水粒子が撥水層35で撥ねられるとともに、燃料中の金属イオンを捕捉するので、下流に水粒子および金属イオンを流出するのが防止される。
しかも、金属イオンは、燃料等の油(非水溶液)に比べて水溶液に存在し易いものであるから、撥水層35およびイオン交換樹脂層83により燃料中の水粒子及び金属イオンを除去することで、撥水層35およびイオン交換樹脂層83の下流において金属イオンの流出が確実に防止される。
(第9の実施形態)
第9の実施形態を図11に示す。第9の実施形態は、撥水層35、濾過層37、およびイオン交換樹脂層83を具備するフィルタエレメント238とし、当該三層35、37、83を、燃料流れに対してイオン交換樹脂層83、撥水層35、および濾過層37の順に配置した他の一例を示すものである。図10は、本実施形態に係わるフィルタエレメントの各層を示す模式的斜視図である。
本実施形態においては、フィルタエレメント238は、燃料流れに対してイオン交換樹脂層83、撥水層35、および濾過層37の順に配置する。即ち、イオン交換樹脂層83を、内部入口通路323内に充填したものである。この場合、内部入口通路323の両開口端部を、上記メッシュ状の保持部材で固定する。これにより、内部入口通路323の内部に、イオン交換樹脂831の基材を飛散することなく、組み込むことができる。
このような構成にしても、第8の実施形態と同様な効果を得ることができる。
(第10の実施形態)
第10の実施形態を図12に示す。第10の実施形態は、撥水層435の第1濾材435aと濾過層437の第3濾材437aを貼り合わせて形成されたハニカム構造を有するフィルタエレメント438とした一例を示すものである。図12は、本実施形態に係わるフィルタエレメントの各層を示す模式的斜視図である。図13は、図12のフィルタエレメントの一部を拡大した模式的斜視図である。図14は、図13のフィルタエレメントを燃料流れの下流側からみた平面図である。図15は、図13のフィルタエレメント内の隔壁で濾過される燃料の流れを説明する模式的断面図である。
本実施形態では、図12〜図14に示すように、撥水層435の第1濾材435aと、濾過層437の第3濾材437aを貼り合わせて形成されたハニカム構造438aである。詳しくは、そのハニカム構造438aは、第1濾材435aと第3濾材437aを貼り合わせて形成され、軸方向に貫通する複数のセル441d、441uを有する隔壁4381、4382と、複数のセル441d、441uのうちの一部のセルにおいて、セル端部を閉塞する閉塞部材440d、440uとを備えている
即ち、図13に示す如き隔壁4381、4382は、波板濾材4382と、平板濾材4381とから構成され、波板濾材4382と平板濾材4231を重ね、これら長手方向に巻回する。このように隔壁4381、4382を巻回することで、図12に示すような円筒状のフィルタエレメント438を形成するものである。
隔壁4381、4382は、図14及び図15に示すように、燃料流れに対して第3濾材437aの上流側に第1濾材435aを貼り合わせて形成されている。
なお、ここで、図13〜図15において、符合の添え字uは燃料上流側、添え字dは燃料下流側を表している。
このようなフィルタエレメント438では、フィルタエレメント438に供給された燃料はハニカム構造438aのセル441u内に流入するが、セル441uにおいて下流側のセル端部が閉塞部材440で閉塞されているため、図15の如く当該セル441uを区画する隔壁4382、4381で燃料が濾過されることになる。
しかも、この隔壁4382、4381は、燃料流れの方向に対して撥水層435、および濾過層437の順に配置されるように、第1濾材435aと第3濾材437aが貼り合わされているので、ハニカム構造438aの複数のセル441d、441uを区画する隔壁4282、4381を利用して燃料濾過面積を有効に稼げる。
したがって、濾過層437の上流に撥水層435を設ける構造をフィルタエレメント438に適用する場合において、このようなハニカム構造体438aは、図16の比較例と比較してもフィルタエレメント438の体格増加を抑えることができるとともに、濾過層437への水粒子付着による圧力損失増加を防止することができる。
なお、図16の比較例は、セル441d、441uを区画する隔壁9381、9382が、濾過層の第3濾材のみで形成されたハニカム構造を有するフィルタエレメント938を示すものである。
(他の実施形態)
(1)以上説明した本実施形態においては、凝集層33、133、233、撥水層35、235、および濾過層37、237を具備するフィルタエレメント38は、ハウジング39に収容されており、ハウジング39は、金属製の上部ハウジング39bと、金属製の下部ハウジング39aとから構成されていると説明した。これに限らず、上部ハウジング39bと下部ハウジング39aとを樹脂製とするもの等いずれであってもよい。
(2)以上説明した本実施形態では、燃料濾過装置3は、フィルタエレメント38と、プライミングポンプ31と、水面センサ341およびドレインコック342を有するをセジメンタ34とを備えている構成で説明した。これに限らず、プライミングポンプ31を有しない構成、あるいはフィルタエレメント38と、プライミングポンプ31と、セジメンタ34とを備えるものであって、水面センサ341およびドレインコック342の少なくともいずれかを有しない構成等であってもよく、フィルタエレメント38およびセジメンタ34を有する構成であればいずれでもよい。
本発明の第1の実施形態の燃料濾過装置を示す模式的断面図である。 本発明の第1の実施形態の燃料濾過装置を適用した燃料供給装置を示す模式的構成図である。 図1中のフィルタエレメントにおける各層の構成を説明する模式図である。 第2の実施形態に係わるフィルタエレメントの各層を示す模式的斜視図である。 第3の実施形態に係わるフィルタエレメントの各層を示す模式的斜視図である。 第4の実施形態に係わるフィルタエレメントの各層を示す模式的斜視図である。 第5の実施形態に係わるフィルタエレメントの各層を示す模式的斜視図である。 第6の実施形態に係わるフィルタエレメントの各層を示す模式的斜視図である。 第7の実施形態に係わるフィルタエレメントの各層を示す模式的斜視図である。 第8の実施形態に係わるフィルタエレメントの各層を示す模式的斜視図である。 第9の実施形態に係わるフィルタエレメントの各層を示す模式的斜視図である。 第10の実施形態に係わるフィルタエレメントの各層を示す模式的斜視図である。 図12のフィルタエレメントの一部を拡大した模式的斜視図である。 図13のフィルタエレメントを燃料流れの下流側からみた平面図である。 図13のフィルタエレメント内の隔壁で濾過される燃料の流れを説明する模式的断面図である。 比較例のフィルタエレメントを示す図であって、図16(a)は燃料流れの下流側からみた平面図、図16(b)は隔壁で濾過される燃料の流れを示す断面図である。
符号の説明
1 燃料供給装置
2 燃料タンク
3 燃料濾過装置
31 プライミングポンプ
32 燃料通路(燃料流通経路)
321 導入配管(燃料通路の通路壁)
322 第1内部出口通路
323 内部入口通路
328 第2内部出口通路
329 導出配管
33 凝集層
33a 第2濾材
33b 第2孔径
34 セジメンタ(水集合部)
342 ドレインコック
35 撥水層
35a 第1濾材
35b 第1孔径
35d 前面(下端面)
35u 後面(上端面)
37 濾過層
37a 第3濾材
37b 第3孔径
39 ハウジング
39a 下部ハウジング
39b 上部ハウジング
39c 下部支持部材
39d 上部支持部材
4 燃料噴射ポンプ
42 低圧供給ポンプ
43 高圧ポンプ
44 シリンダ(摺動孔)
45 プランジャ
5 コモンレール(蓄圧器)
6 燃料噴射弁
60 ノズル部
79 電磁弁
8 内燃機関
90 ECU(制御手段)

Claims (12)

  1. 水の浸入を阻止可能な第1濾材で形成される撥水層を有するフィルタエレメントを備えた燃料濾過装置において、
    前記フィルタエレメントは、
    前記撥水層を形成する前記第1濾材と異なる第2濾材で形成され、燃料中の水粒子を凝集させる凝集層と、
    前記撥水層を形成する前記第1濾材および前記第2濾材と異なる第3濾材で形成され、物質粒子を捕捉する濾過層と、
    を備え、
    前記フィルタエレメントのうち、前記撥水層の前記第1濾材、前記凝集層の前記第2濾材、および前記濾過層の前記第3濾材は、前記フィルタエレメントに導かれた燃料を、前記凝集層、前記撥水層、および前記濾過層の順で濾過するように、配置されていることを特徴とする燃料濾過装置。
  2. 前記撥水層の前記第1濾材、前記凝集層の前記第2濾材、および前記濾過層の前記第3濾材は、それぞれ、物質粒子が通過可能な第1孔径、第2孔径、第3孔径を備えており、
    前記撥水層の前記第1孔径 > 前記凝集層の前記第2孔径 > 前記濾過層の前記第3孔径の大きさに設定されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料濾過装置。
  3. 前記撥水層は、疎水性を有する前記第1濾材から形成され、
    前記凝集層は、親水性を有する前記第2濾材から形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃料濾過装置。
  4. 前記撥水層の前記第1濾材、前記凝集層の前記第2濾材、および前記濾過層の前記第3濾材は、
    前記濾過層の前記第3濾材の内側に、前記凝集層の前記第2濾材が配置され、
    かつ前記濾過層の前記第3濾材の下方に、前記撥水層の前記第1濾材が配置されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の燃料濾過装置。
  5. 前記撥水層の前記第1濾材、前記凝集層の前記第2濾材、および前記濾過層の前記第3濾材は、
    前記濾過層の前記第3濾材の外側に、前記撥水層の前記第1濾材が配置され、
    かつ前記撥水層の前記第1濾材の外側に、前記凝集層の前記第2濾材が配置されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の燃料濾過装置。
  6. 前記凝集層の前記第2濾材と、前記撥水層の前記第1濾材との間には、隙間形成部材が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の燃料濾過装置。
  7. 前記隙間形成部材は、
    前記第1濾材および前記第2濾材の少なくともいずれか一方を、前記一方の外形形状に沿って支持するガイド部材と、
    他方に向けて前記ガイド部材から延出する流体通路形成用隔壁と、
    を有していることを特徴とする請求項6に記載の燃料濾過装置。
  8. 水の浸入を阻止可能な第1濾材で形成される撥水層、および前記撥水層を形成する前記第1濾材と異なる第3濾材で形成され、物質粒子を捕捉する濾過層を有するフィルタエレメントを備えた燃料濾過装置において、
    前記フィルタエレメントのうち、前記撥水層の前記第1濾材、および前記濾過層の前記第3濾材は、前記フィルタエレメントに導かれた燃料を、前記撥水層、および前記濾過層の順で濾過するように、配置されていることを特徴とする燃料濾過装置。
  9. 前記フィルタエレメントは、金属イオンを捕捉するイオン交換樹脂で形成されるイオン交換樹脂層を備え、
    前記イオン交換樹脂層は、前記フィルタエレメントに導かれた燃料において、前記撥水層の上流または下流に配置されていることを特徴とする請求項8に記載の燃料濾過装置。
  10. 前記撥水層および前記濾過層は、前記第1濾材と前記第3濾材を貼り合わせて形成されたハニカム構造であって、
    前記ハニカム構造は、
    前記第1濾材と前記第3濾材を貼り合わせて形成され、軸方向に貫通する複数のセルを有する隔壁と、
    前記複数のセルのうちの一部のセルにおいて、セル端部を閉塞する閉塞部材と、
    を備えていることを特徴とする請求項8または請求項9に記載の燃料濾過装置。
  11. 燃料タンクと、
    前記燃料タンク内の燃料を吸入し、高圧に圧縮する燃料噴射ポンプと、
    請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の燃料濾過装置と、
    を備え、
    前記燃料タンクと、前記燃料噴射ポンプとの間に、前記燃料濾過装置を配置することを特徴とする燃料供給装置。
  12. 請求項11に記載の燃料供給装置は、
    内燃機関に燃料を噴射供給する燃料噴射装置に用いられ、
    前記燃料噴射ポンプから吐出された高圧燃料を蓄圧するとともに、蓄圧された高圧燃料を前記燃料噴射装置に供給するコモンレールと、
    を備えていることを特徴とする燃料供給装置。
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