JP2008180262A - ベアリングおよび免震装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】大型化を避けるとともに経済性を悪化させず高荷重に耐えることが可能なベアリングおよび免震装置を提供することである。
【解決手段】中空なハウジング2と、ハウジング2に回転自在に保持される大径の外ボール3と、外ボール3の中心を曲率中心とし且つ外ボール3に対向する球状凹面41aを有するボールシート4と、外ボール3とボールシート4の間に介装されてハウジング2内に収容され且つ外ボール3より小径である複数の内ボール5とを備えたベアリング1において、内ボール5の径を外ボール3の径で除した値が0.125より大きくなるよう設定されてなることを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】中空なハウジング2と、ハウジング2に回転自在に保持される大径の外ボール3と、外ボール3の中心を曲率中心とし且つ外ボール3に対向する球状凹面41aを有するボールシート4と、外ボール3とボールシート4の間に介装されてハウジング2内に収容され且つ外ボール3より小径である複数の内ボール5とを備えたベアリング1において、内ボール5の径を外ボール3の径で除した値が0.125より大きくなるよう設定されてなることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、ベアリングおよびベアリングを利用した免震装置に関する。
この種ベアリングとしては、たとえば、中空なハウジングと、ハウジングに回転自在に保持される大径の外ボールと、外ボールの中心を曲率中心とし且つ外ボールに対向する球状凹面を有するボールシートと、外ボールとボールシートの間に介装されてハウジング内に収容され且つ外ボールより小径である複数の内ボールとを備えて構成されている(たとえば、特許文献1参照)。
このベアリングにあっては、外ボールが回転すると外ボールとボールシートとの間に介装されている内ボールも外ボールの回転に導かれて移動し、これに伴って、外ボールの回転方向側の先端にある内ボールは順次ボールシートの背面側のボール溜めへ排出されるとともに、外ボールの回転方向側とは反対側の末端にはボール溜めから内ボールが順次供給され、内ボールは外ボールの回転運動によってボールシートと外ボールとの隙間とボールシートの背面側のボール溜めとを循環するようになっており、これによって外ボールが円滑に回転運動を呈する事ができるようになっている。
そして、このように構成されたベアリングは、建築物と地面側の建物基礎等との間に介装されて建築物を免震支承する免震装置に利用され、この免震装置は、地面側に設置される擂鉢状の凹面を備えたベースプレートと、上記ベアリングとを備えた構成されており、この場合、ベアリングは、ハウジング側を建築物に連結するとともにベースプレートの凹面に外ボールを当接させるようにして建築物とベースプレートとの間に介装されている(たとえば、特許文献2参照)。
したがって、この免震装置は、地震が発生して地面側が振動すると、ベースプレートの凹面に当接している外ボールが殆ど抵抗無く自由に回転するので、建築物への振動の伝達を阻止するができるのである。
特開2000−291727号公報(図4)
特開平11−270617号公報(図5)
しかし、上述した従来のベアリングは、免震装置に利用されると上記したように非常に有用であるが、以下の問題点がある。
従来のベアリングは、2インチの外ボールに対して1/4インチの内ボールというように、内ボール径を外ボール径で除した値が0.125に設定されている。さらに、ボールシートの球状凹面の立体角は、2π×(1−1/√2)に設定されている。すなわち、球状凹面は、その曲率中心を外ボールの中心とした球面を、球状凹面の中心と曲率中心とを結ぶ軸線に45°で交わる仮想線を回転させてできる円錐(円錐角度90°の円錐)で切り取ってできる形状とされている。
したがって、建築物を支承する免震装置に上記構成の従来のベアリングを使用する場合、構造上、外ボールとボールシートとの間に介装されている小径な複数の内ボールで建築物の重量を支えているため、当該内ボールに作用する荷重は非常に大きなものとなり、内ボールが荷重に耐え切れずに大きく変形したり、破断したりして外ボールの円滑な回転運動を維持する事ができない場合がある。
また、このような事態を防止する措置としては、外ボールの径と内ボールの径を上記設定を遵守しながら大きく設定することが考えられるが、このように、内外のボール径をともに大きくするとベアリング自体および免震装置が大型化するとともに高価となって経済性が悪化することになるという新たな問題を招来することになってしまう。
そこで、本発明は、上記弊害を改善するために創案されたものであって、その目的とするところは、大型化を避けるとともに経済性を悪化させず高荷重に耐えることが可能なベアリングおよび免震装置を提供することである。
上記した目的を達成するため、本発明の課題解決手段におけるベアリングは、中空なハウジングと、ハウジングに回転自在に保持される大径の外ボールと、外ボールの中心を曲率中心とし且つ外ボールに対向する球状凹面を有するボールシートと、外ボールとボールシートの間に介装されてハウジング内に収容され且つ外ボールより小径である複数の内ボールとを備えたベアリングにおいて、内ボール径を外ボール径で除した値が0.125より大きくなるよう設定されてなる。
上記した目的を達成するため、本発明の課題解決手段における免震装置は、地面側に設置される擂鉢状の凹面を備えたベースプレートと、ハウジングを建築物に連結するとともにベースプレートの凹面に外ボールを当接させて建築物とベースプレートとの間に介装される上記ベアリングとを備えて構成される。
各請求項のベアリングによれば、内ボールの径を外ボールの径で除した値を0.125より大きく設定することで、内ボールに作用する応力を減少させることができるので、外ボールの径の大型化を招かず、内ボールの変形や破断を防止することができるので、ベアリングの大型化を避けるとともに経済性を悪化させず高荷重に耐えることが可能となる。
また、内ボールの径を外ボールの径で除した値を0.125より大きく設定することで、ボールシートと内ボールとの接触面積も増加して、この部分における内ボールおよびボールシートに作用する応力も減少することになり、ボールシートの耐久性も向上する。
さらに、本発明の免震装置によれば、ベアリングにおける内ボールの変形や破断を防止でき外ボールの回転を円滑に保つことができるので、免震装置における免震性能を長期間に渡って劣化させることが無く、免震装置の実用性が非常に向上し、ベアリングの大型化を避けるとともに経済性を悪化させないので、免震装置の大型化をも避けて経済性を悪化させることもない。
以下、図に示した実施の形態に基づき、本発明を説明する。図1は、本発明の一実施の形態におけるベアリングの縦断面図である。図2は、本発明の一実施の形態におけるベアリングを備えた免震装置の一部図断面図である。図3は、外ボール径を2インチとした場合における内ボールにおける外ボールとの接触面に作用する応力と内ボールの径を外ボールの径で除した値との関係を示す図である。図4は、外ボール径を3インチとした場合における内ボールにおける外ボールとの接触面に作用する応力と内ボールの径を外ボールの径で除した値との関係を示す図である。
図1に示すように、一実施の形態におけるベアリング1は、基本的には、中空なハウジング2と、ハウジング2に回転自在に保持される大径の外ボール3と、外ボール3の中心Oを曲率中心とし且つ外ボール3に対向する球状凹面41aを有するボールシート4と、外ボール3とボールシート4の間に介装されてハウジング2内に収容され且つ外ボール3より小径である複数の内ボール5とを備えて構成されている。
また、このベアリング1は、本実施の形態においては、図2に示すように、ハウジング2を建築物10の下面に連結するとともに、外ボール3を地面側たる建物基礎11に設置されるベースプレート12の擂鉢状の凹面12aに当接させて建築物10とベースプレート12との間に介装されており、このベアリング1とベースプレート12とで免震装置Mを構成している。
そして、この免震装置Mは、外ボール3が建築物10と建物基礎11との間で自由に回転することによって、地震による振動の建築物10への伝達を抑制することができるものである。
以下、各部について詳細に説明すると、ハウジング2は、本体21と、本体21の外周から垂下される筒状のソケット部22と、当該ソケット部22の内周に嵌合するキャップ23と、ソケット部22の内側であってキャップ23より外側に配置されて上記ソケット部22に固定されるボール抑え24とを備えて構成されている。
本体21は、図1中底部側に外ボール3の中心Oを曲率中心とする球状の凹面21aと、凹面21aの中心から開口する孔21bとを備えて構成されている。
キャップ23は、図1中上部に窪み23aを持つ皿状に形成されており、窪み23aは外周側の彎曲面と当該彎曲面に連なる水平面を持つ形状とされて、キャップ23の厚みは内周側が薄肉となるようになっており、また、キャップ23の中心には外ボール3の挿通が可能なように挿通孔23bが開口している。
そして、窪み23a側をハウジング2の本体21の凹面21aに対向させてキャップ23をソケット部22の内周に嵌合すると、ハウジング2内に略半球状の空間Rが形成されて、ハウジング2は空間Rを備えることによって中空とされている。
さらに、ボール抑え24は、大径の外ボール3をハウジング2で回転自在に保持するために設けられており、キャップ23の下面に当接する環状のプレート24aと、プレート24aの内周に連なり円錐台の側面形状とされる環状の抑え部24bとを備えて構成されている。
そして、この抑え部24bの内周径は外ボール3の直径より小径とされて、図1中上部が空間R内に突出するようキャップ23の挿通孔23bに挿通される外ボール3がハウジング2から脱落してしまう事を防止しており、外ボール3はこのキャップ23によって回転自在に保持され、且つ、外ボール3は抑え部24bの内周から一部が外部へ突出して、外方に設置されるベースプレート12の擂鉢状の凹面12aに当接することが可能とされている。
転じて、ボールシート4は、球帽状に形成されるシート部41と、シート部41から立ち上がりハウジング2の本体21の孔21bに嵌め込まれる軸42とを備えて構成されており、シート部41は本体21に軸42によって空間Rに吊り下げられるようにして配置されている。
そして、シート部41の外ボール3に対向する正面となる図1中下面は、外ボール3の中心Oを曲率中心する球状凹面41aとされ、背面となる図1中上面も同じく外ボール3の中心Oを曲率中心する球状凸面41bとされ、外周は環状の彎曲面41cとされて球状凹面41aと球状凸面41bとがこの彎曲面41cを介して滑らかに連なるようになっている。
なお、軸42は、上記シート部41の背面である球状凸面41bの中心から立ち上がっており、シート部41が上記したように空間Rに吊り下げられて収容される格好となり、外ボール3の外周と球状凹面41aとの間に彎曲隙間Aが形成されるとともに、球状凸面41bと凹面21aとの間にも彎曲隙間Bが形成され、これら彎曲隙間A,Bに大径の外ボール3より小径の内ボール5が回転自在に収容されている。
そして、彎曲隙間A内に収容される複数の内ボール5は、外ボール3の外周とボールシート4の球状凹面41aとの間に介装されているので、建築物10の重量が作用するとともに、これらの内ボール5は、外ボール3の回転に伴って当該外ボール3の回転方向に導かれて彎曲隙間A内を外ボール3の回転方向に移動する。
他方、彎曲隙間Bは内ボール5を貯留するボール溜めを形成しており、外ボール3の回転に伴って、彎曲隙間Aから排出される外ボール3の回転方向の先端側の内ボール5を順次収容し、彎曲隙間A内から内ボール5が排出されるのに伴って彎曲隙間A内で不足する内ボール5を彎曲隙間Aの外ボール3の回転方向の後端側に順次供給する。
このように、このベアリング1では、内ボール5は外ボール3の回転運動によって、ボールシート4と外ボール3との間に形成される彎曲隙間Aと、ボールシート4とハウジング2の本体21との間に形成される彎曲隙間Bとを循環し、これによって外ボール3が円滑に回転運動を呈する事ができるようになっている。
また、シート部41の外周は彎曲面41cとされており、且つ、キャップ23の窪み23aの外周側の形状は彎曲面とされているので、内ボール5の彎曲隙間Aと彎曲隙間Bとの間の円滑な循環移動を妨げることが無いように配慮されており、同様に、ボール溜めも彎曲隙間Bで形成されることで、内ボール5の彎曲隙間B内の移動が滑らかとなるように配慮されている。
なお、彎曲隙間B内には、上述のように内ボール5が複数収容されているが、当該彎曲隙間B内に収容可能な最大数より少ない数の内ボール5が収容されていて、彎曲隙間B内には内ボール5の移動を許容する余裕空間が作られ、この余裕空間の存在によって、内ボール5の彎曲隙間Aと彎曲隙間Bとの循環移動を円滑なものとしている。
そして、この実施の形態の場合、内ボール径を外ボール径で除した値が0.125より大きくなるよう設定されており、従来のベアリングに比較して、外ボール径が同じ場合には内ボール5の直径が大きくなるようになっている。
したがって、内ボール径の大径化によってヘルツ接触面積は大きくなり、内ボール5に作用する応力が小さくなることになる。このことは、内ボール5の半径をr1とし、外ボール3の半径をr2とし、内ボール5および外ボール3のヤング率をEとし、内ボール5に作用する荷重をFとすると、内ボール5と外ボール3の接触面における応力σは、ヘルツの式においてσ=0.388・(F・E2・((1/r1)+(1/r2))2)1/3となることから、内ボール径が大きくなればなるほど応力が小さくなることが理解できよう。
そして、シート部41の球状凹面41aの立体角を2π×(1−1/√2)に設定してベアリング1に図1上方から10トンの荷重を作用させる場合、内ボール5における外ボール3との接触面に作用する応力は、当該応力を縦軸とし内ボール5の径を外ボール3の径で除した値を横軸にとると、図3中の実線で示されるように、値が大きくなる、すなわち、外ボール3に対して内ボール5の径が大きくなるにしたがって、減少傾向となる。ちなみに、図3中、内ボール5の径を外ボール3の径で除した値は、具体的には、外ボール3の直径を2インチとして、内ボール5の直径をJIS規格上のスチールボールの直径に準じて変化させている。
なお、内ボール5の径を外ボール3の径で除した値を大きくすればするほど、内ボール5と外ボール3の接触面積が増加して内ボール5に作用する応力が減少するのであるが、あまりに内ボール5を大きくしすぎると、ボール溜めとなる彎曲隙間B内に貯留される内ボール5の数が少なくなって、内ボール5の流動性が悪化、すなわち、彎曲隙間Aと彎曲隙間Bとの循環移動における円滑度が悪くなり、外ボール3の回転時において外ボール3とボールシート4との間に介装される内ボール5の数が見かけよりも少なくなり、却って内ボール5の応力が増加するという動特性があり、実用的には、内ボール5の径を外ボール3の径で除した値は0.23より小さくなる程度に留めるとよい。すなわち、外ボール3の直径を2インチとする場合、内ボール3の直径を15/32インチ未満に設定するとよい。
そして、上記動特性を勘案すると、外ボール2の直径を2インチとする場合、図3に示すように、内ボール5の直径を11/32インチとして、内ボール5の径を外ボール3の径で除した値を約0.172とすると、内ボール5の流動性を全く阻害せずに内ボール5の応力を減少する効果が高く、外ボール3の直径が3インチである場合には、図4に示すように、内ボール5の直径を17/32インチとして、内ボール5の径を外ボール3の径で除した値が約0.177とすると、とすると内ボール5の流動性を全く阻害せずに内ボール5の応力を減少する効果が高い。つまり、内ボール5の径を外ボール3の径で除した値の小数点第三位以下を切り捨てた値が0.17とする場合に、流動性を阻害せずに効果的に内ボール5に作用する応力を減少させることができる。
なお、図4は、シート部41の球状凹面41aの立体角を2π×(1−1/√2)に設定するとともに外ボール3の径を3インチとしてベアリング1に図1上方から20トンの荷重を作用させる場合における内ボール5と外ボール3との接触面に作用する応力と内ボール5の径を外ボール3の径で除した値との関係を示している。
また、途中で内ボール5に作用する応力が大きくなるのは、シート部41の球状凹面41aの立体角が2π×(1−1/√2)に設定されているので、球状凹面41aと外ボール3との間の彎曲隙間Aに存在する内ボール5の数が減少して内ボール5の一つ当たりの分担荷重が増加することが影響している。
ここで、シート部41の球状凹面41aの立体角が2π×(1−1/√2)であるというのは、球状凹面41aが、曲率中心を外ボール3の中心Oとした球面を、球状凹面41aの中心と曲率中心とを結ぶ軸線に45°で交わる仮想線を回転させてできる円錐(円錐角度90°の円錐)で切り取ってできる形状とされることであり、図1では円錐角度θが90°である場合に相当する。
このように、内ボール5の径を外ボール3の径で除した値を0.125より大きく設定することで、内ボール5に作用する応力を減少させることができるので、外ボール3の径の大型化を招かず、内ボール5の変形や破断を防止することができるので、ベアリング1の大型化を避けるとともに経済性を悪化させず高荷重に耐えることが可能となる。
また、内ボール5の径を外ボール3の径で除した値を0.125より大きく設定することで、ボールシート4と内ボール5との接触面積も増加して、この部分における内ボール5およびボールシート4に作用する応力も減少することになり、ボールシート4の耐久性も向上する。
さらに、内ボール5へ作用する応力を減少させるために、ボールシート4における球状凹面41aの立体角は2π×(1−1/√2)より大きく設定するようにして、球状凹面41aの面積を大きくして彎曲隙間Aの容積を大きくするようにしている。
すなわち、内ボール5および外ボール3の径の比が同じ場合、従来のベアリングに比較して彎曲隙間A内に収容される内ボール5の数を増加させることができるようになっている。
そして、この実施の形態の場合、ボールシート4における球状凹面41aの立体角は2π×(1−cos52.5°)に設定されており、ボールシート4における球状凹面41aの立体角は2π×(1−cos52.5°)に設定されるとは、球状凹面41aが、曲率中心を外ボール3の中心Oとした球面を、球状凹面41aの中心と曲率中心とを結ぶ軸線に52.5°で交わる仮想線を回転させてできる円錐(円錐角度105°の円錐)で切り取ってできる形状とされることであり、図1に示したところでは、円錐角度θが105°である場合に相当する。
上述ように球状凹面41aの立体角を設定することで、たとえば、外ボール3の直径を2インチとして、内ボール5の直径を11/32インチに設定した場合、内ボール5に作用する応力は、図3中の黒点yで示したように、ハウジング1に10トンの重量を作用させた場合、約7.8kN/mm2程度となる。これに対して、球状凹面41aの立体角を従来ベアリングと同様に2π×(1−1/√2)に設定しておき、外ボール3の直径を2インチとし、内ボール5の直径を11/32インチに設定してハウジング1に10トンの重量を作用させた場合、内ボール5に作用する応力は、図3中の二重丸点xに示すように、約8.7kN/mm2であるので、約10%程度も応力を減少させることができることがわかる。
したがって、この実施の形態におけるベアリング1にあっては、内ボール5の径を外ボール3の径で除した値を0.125より大きく設定することに加えて、球状凹面41aの立体角を2π×(1−1/√2)以上に設定することで、従来ベアリングに比較して外ボール3とボールシート4との間に介装される内ボール5の数を増加させることによって、より一層内ボール5に作用する応力を減少させることができ、且つ、外ボール3の径の大型化を招かず、内ボール5の変形や破断を防止することができるので、ベアリング1の大型化を避けるとともに経済性を悪化させずより一層高荷重に耐えることが可能となり、実用性が著しく向上することになる。
なお、ボールシート4における球状凹面41aの立体角は、大きくなればなるほど、彎曲隙間A内の内ボール5の数、つまり、外ボール3と球状凹面41aとの間に介装される内ボール5の数が多くなるので、上記立体角の増加に伴って内ボール5に作用する応力を減少させることができるが、ベアリング1の構造上、球状凹面41aの立体角を大きくすればする程、内ボール5が外ボール3の側方(図1中左右側)に配置されるようになり、この外ボール3の側方へ向かうほど内ボール5は分担する垂直荷重が少なくなって応力の減少に寄与しなくなり、また、シート部41が外ボール3の側方に張り出すようになって内ボール5の彎曲隙間Aと彎曲隙間Bとの循環移動を妨げて流動性を阻害するようになるため、経験上、流動性を阻害しないのは、球状凹面41aの立体角が2π×(1−cos55°)程度が限界である。したがって、ボールシート4における球状凹面41aの立体角は、2π×(1−cos55°)程度を限界としてそれより小さく設定されるとよい。
なお、球状凹面41aの立体角が2π×(1−cos55°)とは、球状凹面41aが、曲率中心を外ボール3の中心Oとした球面を、球状凹面41aの中心と曲率中心とを結ぶ軸線に55°で交わる仮想線を回転させてできる円錐(円錐角度110°の円錐)で切り取ってできる形状とされることを意味し、図1では円錐角度θが110°である場合に相当する。
そして、このように構成されたベアリング1は、上述のように免震装置Mに具現化され、ハウジング1から突出した外ボール3の下端をベースプレート12の擂鉢状の凹面12aに当接させている。
この免震装置Mは、建物基礎11側が地震によって横方向に振動してベースプレート12もともに横方向に振動しても、外ボール3が回転運動することによって建築物10へ横方向の力が殆ど作用させないため、建築物10は慣性によってその場にとどまることになる。つまり、免震装置Mは、ベアリング1の外ボール3がベースプレート12上を自由に転がることができる構成を有していて、建築物10を転がり支承しており、外ボール3が回転運動すること建築物10へ建物基礎11側の振動の伝達を絶縁するようになっている。
また、ベースプレート12は、擂鉢状の凹面12aを備えているので、外ボール3が重力によって凹面12aの中心の最深部へ位置決められるので、平常時(地震が発生していない状態)には、建築物10を一定の場所へ位置決め、地震が収まった後に建築物10を上記一定の場所へ戻すことができる。
なお、ベースプレート12の外周側に装着されているのは、環状のストッパ13であり、このストッパ13は、ベアリング1がベースプレート12の外縁からの飛び出しを防止するために設けられている。
このような、免震装置Mにベアリング1を適用する場合、ベアリング1の外ボール3、外ボール3とボールシート4との間に介装されている内ボール5およびボールシート4で建築物10の大重量を支持するため、内ボール5には、図1および図2中上下方向となる鉛直方向に非常に大きな荷重が作用するが、ベアリング1は、上記構成を採用して内ボール5へ作用する応力を減少させることができるので、内ボール5の変形や破断を防止することができるので、外ボール3の回転を円滑に保つため、免震装置Mにおける免震性能を長期間に渡って劣化させることが無く、免震装置Mの実用性が非常に向上し、ベアリング1の大型化を避けるとともに経済性を悪化させないので、免震装置Mの大型化をも避けて経済性を悪化させることもない。
なお、上記したところでは、ベアリング1を特に免震装置Mに適用した場合について説明したが、当該ベアリング1は他の装置や転がり支承に適用されてもその作用効果を失うことはなく、また、ベアリング1の使用態様として外ボール3を上方にハウジング2を下方に配置して使用する事も可能である。
以上で、本発明の実施の形態についての説明を終えるが、本発明の範囲は図示されまたは説明された詳細そのものには限定されないことは勿論である。
1 ベアリング
2 ハウジング
3 外ボール
4 ボールシート
5 内ボール
10 建築物
11 地面側たる建物基礎
12 ベースプレート
12a ベースプレートの凹面
13 ストッパ
21 ハウジングにおける本体
21a 本体における凹面
21b 本体における孔
22 ハウジングにおけるソケット部
23 ハウジングにおけるキャップ
23a キャップにおける窪み
23b キャップにおける挿通孔
24 ハウジングにおけるボール抑え
24a ボール抑えにおけるプレート
24b ボール抑えにおける抑え部
41a ボールシートにおける球状凹面
41b ボールシートにおける球状凸面
41c ボールシートにおける彎曲面
42 ボールシートにおける軸
A,B 彎曲隙間
M 免震装置
O 外ボールの中心
R 空間
2 ハウジング
3 外ボール
4 ボールシート
5 内ボール
10 建築物
11 地面側たる建物基礎
12 ベースプレート
12a ベースプレートの凹面
13 ストッパ
21 ハウジングにおける本体
21a 本体における凹面
21b 本体における孔
22 ハウジングにおけるソケット部
23 ハウジングにおけるキャップ
23a キャップにおける窪み
23b キャップにおける挿通孔
24 ハウジングにおけるボール抑え
24a ボール抑えにおけるプレート
24b ボール抑えにおける抑え部
41a ボールシートにおける球状凹面
41b ボールシートにおける球状凸面
41c ボールシートにおける彎曲面
42 ボールシートにおける軸
A,B 彎曲隙間
M 免震装置
O 外ボールの中心
R 空間
Claims (6)
- 中空なハウジングと、ハウジングに回転自在に保持される大径の外ボールと、外ボールの中心を曲率中心とし且つ外ボールに対向する球状凹面を有するボールシートと、外ボールとボールシートの間に介装されてハウジング内に収容され且つ外ボールより小径である複数の内ボールとを備えたベアリングにおいて、内ボール径を外ボール径で除した値が0.125より大きくなるよう設定されてなることを特徴とするベアリング。
- ボールシートにおける球状凹面の立体角は2π×(1−1/√2)より大きく設定されてなる事を特徴とする請求項1に記載のベアリング。
- 内ボール径を外ボール径で除した値が0.125より大きく0.23より小さくなるよう設定されてなることを特徴とする請求項1に記載のベアリング。
- ボールシートにおける球状凹面の立体角は2π×(1−1/√2)より大きく2π×(1−cos55°)より小さく設定されてなる事を特徴とする請求項1に記載のベアリング。
- 内ボール径を外ボール径で除した値の小数点第三位以下を切り捨てた値が0.17であり、ボールシートにおける球状凹面の立体角は2π×(1−cos55°)より小さく設定されてなる事を特徴とする請求項1に記載のベアリング。
- 地面側に設置される擂鉢状の凹面を備えたベースプレートと、ハウジングを建築物に連結するとともにベースプレートの凹面に外ボールを当接させて建築物とベースプレートとの間に介装される請求項1から5のいずれかに記載のベアリングとを備えた免震装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2007013296A JP2008180262A (ja) | 2007-01-24 | 2007-01-24 | ベアリングおよび免震装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2007013296A JP2008180262A (ja) | 2007-01-24 | 2007-01-24 | ベアリングおよび免震装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2008180262A true JP2008180262A (ja) | 2008-08-07 |
Family
ID=39724317
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2007013296A Pending JP2008180262A (ja) | 2007-01-24 | 2007-01-24 | ベアリングおよび免震装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2008180262A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101415085B1 (ko) * | 2014-04-10 | 2014-07-04 | (주)수송산업 | 방진장치 |
| JP2014214430A (ja) * | 2013-04-23 | 2014-11-17 | 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 | 構造物の免震装置 |
| KR101749589B1 (ko) | 2017-04-07 | 2017-06-21 | 주식회사 한국이알이시 | 내진장치가 구비된 수배전반 |
| CN114382778A (zh) * | 2021-12-22 | 2022-04-22 | 盐城工学院 | 一种稳定性好的小阻力滚动轴承 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000291727A (ja) * | 1999-04-06 | 2000-10-20 | Kayaba Ind Co Ltd | 免震装置 |
| JP2005127371A (ja) * | 2003-10-22 | 2005-05-19 | Nachi Fujikoshi Corp | フリー軸受 |
-
2007
- 2007-01-24 JP JP2007013296A patent/JP2008180262A/ja active Pending
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