JP2008180170A - ゲッターポンプ、減圧構造、反応装置、発電装置及び電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】チタン等のゲッター材を蒸発させても、蒸発したゲッター材が不必要な箇所に蒸着することを防止できるゲッターポンプ、減圧構造及び反応装置並びにそれらを用いた発電装置及び電子機器を提供する。
【解決手段】基材2の上に絶縁膜3が形成され、絶縁膜3の上に温度センサ兼ヒータ8が葛折り状にパターニングされている。温度センサ兼ヒータ8は、下層から順に密着層4、拡散防止層5、電熱層6及び拡散防止兼密着層7を有し、温度センサ兼ヒータ8が層間絶縁膜9によって被覆されている。層間絶縁膜9の上に蒸発型のゲッター膜10が成膜されており、ゲッター膜10はカバー12によって覆われている。カバー12とゲッター膜10との間には隙間13があり、その隙間13は開放されている。
【選択図】図1
【解決手段】基材2の上に絶縁膜3が形成され、絶縁膜3の上に温度センサ兼ヒータ8が葛折り状にパターニングされている。温度センサ兼ヒータ8は、下層から順に密着層4、拡散防止層5、電熱層6及び拡散防止兼密着層7を有し、温度センサ兼ヒータ8が層間絶縁膜9によって被覆されている。層間絶縁膜9の上に蒸発型のゲッター膜10が成膜されており、ゲッター膜10はカバー12によって覆われている。カバー12とゲッター膜10との間には隙間13があり、その隙間13は開放されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、ゲッターポンプ、減圧構造、反応装置、発電装置及び電子機器に関し、特に、蒸発したゲッター材にガスを吸収させるゲッターポンプ、減圧構造及び反応装置並びにそれらを用いた発電装置及び電子機器に関する。
近年では、エネルギー変換効率の高いクリーンな電源として、水素を燃料とする燃料電池が自動車や携帯機器などに応用され始めている。燃料電池は、燃料と大気中の酸素を電気化学的に反応させて、化学エネルギーから電気エネルギーを直接取り出す装置である。
燃料電池に用いる燃料としては水素が挙げられるが、常温で気体であることによる取り扱い・貯蔵に問題がある。アルコール類及びガソリンといった液体燃料を用いる場合には、液体燃料を気化させる気化器、気化した燃料と水を反応させることによって、発電に必要な水素を取り出す改質器、改質反応の副産物である一酸化炭素を除去するCO除去器等が必要となる。
この改質器やCO除去器の動作温度が高温であるため、これらを断熱パッケージに収納し、放熱を抑制することが行われている(例えば、特許文献1参照)。更に、断熱パッケージ内の圧力を減圧し、その中を真空状態にすると、断熱効果が更に向上する。ところが、断熱パッケージの内壁面等に僅かに付着していた水分等が蒸発することで、断熱パッケージの中を一定の真空度に維持することができない。そこで、断熱パッケージの中の真空度を維持したり高めたりするために、特許文献2等に記載されたゲッターポンプを断熱パッケージ内に収容することが行われている。特許文献2におけるゲッターポンプでは、ゲッター材であるチタンを高温に加熱するとそのチタンが蒸発し、蒸発したチタンが他の部分に付着して蒸着膜が成膜され、その蒸着膜にガスが吸収される。
特開2004−6265号公報
特開2005−197151号公報
ところが、蒸発したチタンが他の部分に付着することで、その部分の諸機能が低下することがある。例えば、装置の特性上、その部分が透明である必要があるとすると、蒸着膜によってその部分の透明性が失われたり、その部分が光反射性である必要があるとすると、蒸着膜によってその部分の光反射率が減少したりする。
そこで、本発明は、チタン等のゲッター材を蒸発させても、蒸発したゲッター材が不必要な箇所に蒸着することを防止できるゲッターポンプ、減圧構造及び反応装置並びにそれらを用いた発電装置及び電子機器を提供することを目的とする。
そこで、本発明は、チタン等のゲッター材を蒸発させても、蒸発したゲッター材が不必要な箇所に蒸着することを防止できるゲッターポンプ、減圧構造及び反応装置並びにそれらを用いた発電装置及び電子機器を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、蒸発型ゲッター材と、前記蒸発型ゲッター材を覆ったカバーと、を備えることを特徴とするゲッターポンプである。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のゲッターポンプであって、前記カバーが前記蒸発型ゲッター材から離れた状態で支持されており、前記カバーと前記蒸発型ゲッター材との間の隙間が開放されていることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載のゲッターポンプであって、電熱により発熱するヒータを更に備え、前記蒸発型ゲッター材が前記ヒータに搭載されて前記ヒータにより加熱されることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、密閉された空間を内部に形成した密閉体と、前記密閉体内に収容された蒸発型ゲッター材と、前記密閉体内に収容され、前記蒸発型ゲッター材を覆ったカバーと、を備えることを特徴とする減圧構造である。
請求項5に係る発明は、請求項4に記載の減圧構造であって、前記密閉体の内壁面に成膜され、赤外線を反射する反射膜を更に備えることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項4又は5に記載の減圧構造であって、前記カバーが前記蒸発型ゲッター材から離れた状態で支持されており、前記カバーと前記蒸発型ゲッター材との間の隙間が開放されて、その隙間が前記密閉体の内部空間に通じていることを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項4から6の何れか一項に記載の減圧構造であって、電熱により発熱するヒータを更に備え、前記蒸発型ゲッター材が前記ヒータに搭載されて前記ヒータにより加熱されることを特徴とする。
請求項8に係る発明は、密閉された空間を内部に形成した密閉体と、前記密閉体内に収容された蒸発型ゲッター材と、前記密閉体内に収容された反応装置本体と、前記密閉体内に収容され、前記蒸発型ゲッター材を覆ったカバーと、を備えることを特徴とする反応装置である。
請求項9に係る発明は、請求項8に記載の反応装置であって、前記密閉体の内壁面に成膜され、赤外線を反射する反射膜を更に備えることを特徴とする。
請求項10に係る発明は、請求項8又は9に記載の反応装置であって、前記カバーが前記蒸発型ゲッター材から離れた状態で支持されており、前記カバーと前記蒸発型ゲッター材との間の隙間が開放されて、その隙間が前記密閉体の内部空間に通じていることを特徴とする。
請求項11に係る発明は、請求項8から10の何れか一項に記載の反応装置であって、電熱により発熱するヒータを更に備え、前記蒸発型ゲッター材が前記ヒータに搭載されて前記ヒータにより加熱されることを特徴とする。
請求項12に係る発明は、求項8から11の何れか一項に記載の反応装置と、前記反応装置本体で生成された生成物の電気化学反応により電気エネルギーを生成する発電セルと、を備えることを特徴とする発電装置である。
請求項13に係る発明は、請求項12に記載の発電装置と、前記発電装置によって発電された電気により動作する電子機器本体と、を備えることを特徴とする電子機器である。
本発明によれば、ゲッター材がカバーで覆われているので、加熱されゲッター材が蒸発すると、蒸発したゲッター材がカバーに蒸着し、他の部分には蒸着しにくい。そのため、他の部分が蒸着膜に覆われず、その部分の機能低下を招かない。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
<ゲッターポンプ>
図1はゲッターポンプ1の斜視図であり、図2はゲッターポンプ1の断面図である。このゲッターポンプ1は、内部に密閉空間を持つ密閉体内に収容され、ゲッターポンプ1によって密閉体の真空度が向上したり、保たれたりする。その密閉体と、ゲッターポンプ1を備えたものが減圧構造であり、その減圧構造の具体的な構成については後述し、まずゲッターポンプ1の構成について説明する。ここで、減圧とは大気圧よりも低い状態という意味で使うが、主として、実質的には大気圧より十分低いいわゆる真空(数十10Pa以下)を指している。
図1はゲッターポンプ1の斜視図であり、図2はゲッターポンプ1の断面図である。このゲッターポンプ1は、内部に密閉空間を持つ密閉体内に収容され、ゲッターポンプ1によって密閉体の真空度が向上したり、保たれたりする。その密閉体と、ゲッターポンプ1を備えたものが減圧構造であり、その減圧構造の具体的な構成については後述し、まずゲッターポンプ1の構成について説明する。ここで、減圧とは大気圧よりも低い状態という意味で使うが、主として、実質的には大気圧より十分低いいわゆる真空(数十10Pa以下)を指している。
図1及び図2に示すように、基材2はシリコン等の基板であり、具体的には厚さ0.5mm程度の基板である。基材2の表面に絶縁膜3が成膜されている。基材2がシリコンの場合、絶縁膜3は、基材2の表層を熱酸化法により酸化させたものである。絶縁膜3の膜厚は1μm程度である。なお、基材2は、他の装置の一部であって他の装置と兼用しても良いし、ゲッターポンプ1専用のものとしても良い。また、基材2が密閉体の内壁部分であっても良い。
絶縁膜3の上に、温度センサ兼ヒータ8が葛折り状にパターニングされ、温度センサ兼ヒータ8の上に層間絶縁膜9が成膜され、温度センサ兼ヒータ8及びその周囲が層間絶縁膜9によって被覆されている。温度センサ兼ヒータ8は、下層から順に密着層4、拡散防止層5、電熱層6及び拡散防止兼密着層7を有する。これら層4〜7は葛折り状にパターニングされている。
密着層4は、絶縁膜3及び拡散防止層5に対して密着性の高い材料からなり、具体的にはタンタル(Ta)からなる。密着層4の厚さは100nm程度である。
拡散防止層5は、物質が密着層4から電熱層6へ又は電熱層6から密着層4へ拡散することを防止するための層であり、具体的にはタングステン(W)からなる。拡散防止層5の厚さは50nm程度である。
電熱層6は、その電熱層6に供給された電力により発熱する材料(例えば、金属の発熱材、半導体の発熱材、酸化物の発熱材)からなる。更に、電熱層6は電気抵抗と温度の関係が一次関数、より広くは、一価関数で表される材料からなり、電熱層6の電圧・電流の測定値から電熱層6の温度が一義的に求まるので、電熱層6が感温部として機能する。具体的には、電熱層6は金(Au)からなる。電熱層6の厚さは200nm程度である。
拡散防止兼密着層7は、層間絶縁膜9及び電熱層6に対して密着性の高い材料からなり、具体的にはタンタル(Ta)からなる。また、物質が電熱層6から層間絶縁膜9へ拡散することが拡散防止兼密着層7によって防止されている。
温度センサ兼ヒータ8の両端部において、金(Au)等の導電材料からなる電極パッド19が電熱層6に接触している。電極パッド19は絶縁膜3の上に形成されており、その一部が層間絶縁膜9によって被覆され、他の一部が層間絶縁膜9から露出している。
なお、温度センサ兼ヒータ8が葛折り状にパターニングされているが、他の形状に形成されていても良い。例えば、温度センサ兼ヒータ8が上面視矩形状に形成されていても良いし、円形状に形成されても良い。
層間絶縁膜9は二酸化シリコン(SiO2)からなる。層間絶縁膜9の厚さは200〜400nm程度である。層間絶縁膜9は上面視して四角形状に形成されているが、他の形状に形成されても良い。
層間絶縁膜9の上に蒸発型のゲッター膜10が成膜されている。ゲッター膜10は上面視して四角形状に形成されており、上面視して層間絶縁膜9の面積がゲッター膜10の面積よりも大きく、層間絶縁膜9の縁よりも内側にゲッター膜10が配置されている。そのため、層間絶縁膜9の縁近傍部はゲッター膜10に覆われずに露出している。ゲッター膜10は、サマリウム(Sm)単体、チタン(Ti)単体又はイッテルビウム(Yb)単体からなる。図3は、サマリウム単体とチタン単体の温度と蒸気圧の関係を示したものである。図3に示すように、サマリウム単体は、チタン単体と比較して、低い温度でも蒸気圧が高い。つまり、サマリウム単体とチタン単体を同じ気圧の環境下においた場合、サマリウム単体がチタン単体よりも低温で蒸発する。なお、ゲッター膜10は、他の金属単体、例えば、ガドリニウムやエルビウムからなるものでも良いし、合金からなるものでも良い。
図1及び図2に示すように、ゲッター膜10はパイレックス(登録商標)ガラスからなるカバー12によって覆われている。カバー12は上面視して矩形状に形成されており、その一辺に沿って支持部14が設けられ、その支持部14がカバー12から下に凸設している。支持部14が接合金属膜11を介して絶縁膜3又は基材2に接合され、支持部14によってカバー12が支持されている。カバー12が支持部14によって支持されることによって、カバー12がゲッター膜10から離れており、カバー12とゲッター膜10との間に隙間13が存する。カバー12の他の三辺には支持部が形成されておらず、それら辺において隙間13が開放されている。
なお、図4に示すように、支持部14が沿っている辺とは別の辺に沿って支持部14を設け、その支持部15をカバー12から下に凸設しても良い。この支持部15も接合金属膜11を介して絶縁膜3又は基材2に接合され、支持部14及び支持部15によってカバー12が支持されている。つまり、カバー12をゲッター膜10から離間させた状態でカバー12が支持され、カバー12とゲッター膜10との間の隙間13が密閉されずに、その隙間13が密閉体の内部空間に通じていれば、カバー12の支持に支持部14や支持部15を設けなくても良い。
ゲッターポンプ1を制御する制御部について説明する。制御部からリード線が引き出され、リード線が電極パッド19に接続されている。制御部は電熱層6に供給する電力を制御し、これにより電熱層6の発熱量が調整される。また、上述したように電熱層6の温度と電気抵抗が一価関数で表される関係にあるので、電熱層6が感温部として機能し、電熱層6の温度が測定される。そのため、制御部が電熱層6の電流・電圧から電熱層6の電気抵抗を求めて、これにより温度センサ兼ヒータ8の測定温度が制御部にフィードバックされる。制御部は、温度センサ兼ヒータ8の測定温度をフィードバックにより監視しながら温度センサ兼ヒータ8に供給する電力を制御することによって、温度センサ兼ヒータ8の温度を制御する。
例えば、温度センサ兼ヒータ8の温度を所望の温度に保つように制御する場合には、制御部が温度センサ兼ヒータ8の測定温度を第1閾値(第1閾値は所望の温度未満である。)及び第2閾値(第2閾値は所望の温度を越えたものである。)と比較する。その比較の結果、温度センサ兼ヒータ8の測定温度が第1閾値を下まわる場合には制御部が温度センサ兼ヒータ8の供給電力を上げ、温度センサ兼ヒータ8の測定温度が第2閾値を越える場合には制御部が温度センサ兼ヒータ8の供給電力を下げ、温度センサ兼ヒータ8の測定温度が第1閾値以上第2閾値以下の場合には現状の温度センサ兼ヒータ8の供給電力を保持する。なお、制御部は密閉体の外側に設けられており、温度センサ兼ヒータ8に導通されたリード線は密閉体を貫通して密閉体の外の制御部まで配索されている。
ゲッターポンプ1の動作について説明する。
ゲッターポンプ1が収容された密閉体の内部空間は減圧されており、密閉体の内側が真空(亜真空を含む意である。)に保たれている。例えば、密閉体の内側が数十Pa程度の真空度であり、ゲッターポンプ1の温度が数十℃程度とする。ゲッター膜10がサマリウム単体からなる場合には、蒸気圧は10-9Torr未満と十分に低く(図3参照)、ゲッター膜10の蒸発は殆ど発生しない。そして、制御部が温度センサ兼ヒータ8の測定温度をフィードバックにより監視しながら、温度センサ兼ヒータ8の供給電力を上げて温度センサ兼ヒータ8を450℃程度まで昇温させる。すると、ゲッター膜10がサマリウム単体からなる場合には、ゲッター膜10の蒸気圧が10-3Torr程度となり(図3参照)、活発な蒸発がゲッター膜10に発生する。そして、制御部が温度センサ兼ヒータ8の測定温度をフィードバックしながら温度センサ兼ヒータ8の温度を450℃程度に保ち、所定時時間経過後、温度センサ兼ヒータ8の供給電力を下げて温度センサ兼ヒータ8を降温させる。温度センサ兼ヒータ8の温度が450℃程度を保つ時間が短くて、蒸発時間が短時間であると、カバー12の温度は450℃程度よりも十分に低い。そのため、ゲッター膜10から蒸散したサマリウム単体がカバー12や密閉体に蒸着し、サマリウム単体の薄膜がカバー12や密閉体に成膜される。
ゲッター膜10がサマリウム単体以外の金属又は合金からなる場合にも同様に、ゲッター膜10から蒸散した金属又は合金がカバー12や密閉体に蒸着し、金属又は合金の薄膜がカバー12や密閉体に成膜される。カバー12や密閉体に成膜された膜は比較的純度の高い表面を持つので、密閉体内の残留ガスがゲッター効果によってその蒸着膜に吸着する。そのため、密閉体内の真空度を向上させたり、保ったりすることができる。なお、上記の温度、蒸気圧、真空度の数値は一例であり、これらの値はゲッター膜10の材料によって決まる。
ゲッターポンプ1が収容された密閉体の内部空間は減圧されており、密閉体の内側が真空(亜真空を含む意である。)に保たれている。例えば、密閉体の内側が数十Pa程度の真空度であり、ゲッターポンプ1の温度が数十℃程度とする。ゲッター膜10がサマリウム単体からなる場合には、蒸気圧は10-9Torr未満と十分に低く(図3参照)、ゲッター膜10の蒸発は殆ど発生しない。そして、制御部が温度センサ兼ヒータ8の測定温度をフィードバックにより監視しながら、温度センサ兼ヒータ8の供給電力を上げて温度センサ兼ヒータ8を450℃程度まで昇温させる。すると、ゲッター膜10がサマリウム単体からなる場合には、ゲッター膜10の蒸気圧が10-3Torr程度となり(図3参照)、活発な蒸発がゲッター膜10に発生する。そして、制御部が温度センサ兼ヒータ8の測定温度をフィードバックしながら温度センサ兼ヒータ8の温度を450℃程度に保ち、所定時時間経過後、温度センサ兼ヒータ8の供給電力を下げて温度センサ兼ヒータ8を降温させる。温度センサ兼ヒータ8の温度が450℃程度を保つ時間が短くて、蒸発時間が短時間であると、カバー12の温度は450℃程度よりも十分に低い。そのため、ゲッター膜10から蒸散したサマリウム単体がカバー12や密閉体に蒸着し、サマリウム単体の薄膜がカバー12や密閉体に成膜される。
ゲッター膜10がサマリウム単体以外の金属又は合金からなる場合にも同様に、ゲッター膜10から蒸散した金属又は合金がカバー12や密閉体に蒸着し、金属又は合金の薄膜がカバー12や密閉体に成膜される。カバー12や密閉体に成膜された膜は比較的純度の高い表面を持つので、密閉体内の残留ガスがゲッター効果によってその蒸着膜に吸着する。そのため、密閉体内の真空度を向上させたり、保ったりすることができる。なお、上記の温度、蒸気圧、真空度の数値は一例であり、これらの値はゲッター膜10の材料によって決まる。
また、ゲッター材がゲッター膜10のように膜状に形成されているから、温度センサ兼ヒータ8による加熱時にゲッター膜10の温度分布が均一になる。また、平面視してゲッター膜10が層間絶縁膜9の内側に配置されているので、ゲッター膜10の温度分布がより均一になりやすい。そのため、ゲッター膜10が安定して定量ずつ蒸発していく。更に、ゲッター膜10が膜状であるがゆえに、ゲッター膜10の温度が温度センサ兼ヒータ8の温度に対して殆ど遅延せずに追従するので、ゲッター膜10の温度制御を容易に行うことができる。
また、温度センサ兼ヒータ8が発熱源のみならず温度センサも兼ねているので、シンプルな構造のゲッターポンプ1を提供することができ、その製造も容易に行うことができる。
また、カバー12が設けられているので、蒸発した金属又は合金がカバー12に蒸着しやくすい。そのため、蒸発した金属又は合金は、他の部分に、例えば密閉体の内壁面に蒸着しにくく、その部分の機能低下を招かない。例えば、密閉体の内壁面に何らかの加工を施した場合に、その加工部がゲッター膜10の金属又は合金によってコーティングされるのを抑えられるという利点がある。
<ゲッターポンプの変形例1>
図5は、ゲッターポンプ1Aの断面図である。このゲッターポンプ1Aにおいては、基材2Aが絶縁性のガラス基板である。基材2Aが絶縁性であるので、図1及び図2に示したゲッターポンプ1とは異なり、基材2Aの表面に絶縁膜が形成されておらず、温度センサ兼ヒータ8、層間絶縁膜9及び電極パッド19が基材2Aの表面に直接形成されている。
図5は、ゲッターポンプ1Aの断面図である。このゲッターポンプ1Aにおいては、基材2Aが絶縁性のガラス基板である。基材2Aが絶縁性であるので、図1及び図2に示したゲッターポンプ1とは異なり、基材2Aの表面に絶縁膜が形成されておらず、温度センサ兼ヒータ8、層間絶縁膜9及び電極パッド19が基材2Aの表面に直接形成されている。
図5に示されたゲッターポンプ1Aと図1及び図2に示されたゲッターポンプ1との間で互いに対応する部分は、以上のことを除いて同様に設けられている。ゲッターポンプ1Aとゲッターポンプ1との間で互いに対応する部分であって同様に設けられた部分には、同一の符号を付して、それらの説明を省略する。
<ゲッターポンプの変形例2>
図6は、ゲッターポンプ1Bの断面図である。このゲッターポンプ1Bにおいては、基材2Bが金属基板であり、具体的には基材2Bがクロム及び鉄を含むニッケル系合金(例えば、INCONEL(R))又はニッケルからなる。この基材2Bの表面に絶縁膜3Bが成膜されており、この絶縁膜3Bは熱酸化法によって形成されたものでも良いし、スパッタや蒸着といった気相成長法によって形成されたものでも良い。温度センサ兼ヒータ8及び層間絶縁膜9は絶縁膜3Bに形成されている。
図6は、ゲッターポンプ1Bの断面図である。このゲッターポンプ1Bにおいては、基材2Bが金属基板であり、具体的には基材2Bがクロム及び鉄を含むニッケル系合金(例えば、INCONEL(R))又はニッケルからなる。この基材2Bの表面に絶縁膜3Bが成膜されており、この絶縁膜3Bは熱酸化法によって形成されたものでも良いし、スパッタや蒸着といった気相成長法によって形成されたものでも良い。温度センサ兼ヒータ8及び層間絶縁膜9は絶縁膜3Bに形成されている。
図6に示されたゲッターポンプ1Bと図1及び図2に示されたゲッターポンプ1との間で互いに対応する部分は、以上のことを除いて同様に設けられている。ゲッターポンプ1Bとゲッターポンプ1との間で互いに対応する部分であって同様に設けられた部分には、同一の符号を付して、それらの説明を省略する。
<ゲッターポンプを用いた断熱真空構造及び反応装置>
ゲッターポンプ1を用いた断熱真空構造(断熱減圧構造)及び反応装置について説明する。
図7は、断熱減圧構造である断熱真空構造50を破断した状態で断熱真空構造50及び反応装置80を示した図面(断面図)である。断熱真空構造50は、密閉体としての断熱パッケージ51と、断熱パッケージ51に収容されたゲッターポンプ1と、断熱パッケージ51の内壁面に成膜された金属反射膜52とを具備する。反応装置80は、この断熱真空構造50と、断熱パッケージ51内に収容された高温反応部81と、断熱パッケージ51内に収容され、前記高温反応部よりも低温で動作する低温反応部82と、高温反応部81と低温反応部82とに連結された複数の配管83と、低温反応部82に連結されるとともに断熱パッケージ51を貫通して断熱パッケージ51の外に延出した複数の配管84とを備える。
ゲッターポンプ1を用いた断熱真空構造(断熱減圧構造)及び反応装置について説明する。
図7は、断熱減圧構造である断熱真空構造50を破断した状態で断熱真空構造50及び反応装置80を示した図面(断面図)である。断熱真空構造50は、密閉体としての断熱パッケージ51と、断熱パッケージ51に収容されたゲッターポンプ1と、断熱パッケージ51の内壁面に成膜された金属反射膜52とを具備する。反応装置80は、この断熱真空構造50と、断熱パッケージ51内に収容された高温反応部81と、断熱パッケージ51内に収容され、前記高温反応部よりも低温で動作する低温反応部82と、高温反応部81と低温反応部82とに連結された複数の配管83と、低温反応部82に連結されるとともに断熱パッケージ51を貫通して断熱パッケージ51の外に延出した複数の配管84とを備える。
断熱パッケージ51は、ステンレス鋼(SUS304、SUS316L)、コバール合金、ニッケル系合金(例えば、INCONEL(R))等の金属板又はガラス基板を貼り合わせて構成されている。断熱パッケージ51の内側が密閉空間とされている。断熱パッケージ51内の密閉空間は減圧され、断熱パッケージ51内が真空になっており、その真空度は数十Pa程度である。断熱パッケージ51内が真空とされているので、気体分子による熱伝導及び対流を防ぐことができる。
金属反射膜52は、例えば金(Au)といった金属からなる膜であり、赤外線を反射する膜である。高温反応部81や低温反応部82の熱により発生した赤外線が金属反射膜52によって反射されるので、断熱パッケージ51の外部への輻射による熱損失を抑えることができる。
ゲッターポンプ1の基材2が金属反射膜52を介して断熱パッケージ51の内壁面に接合されている。また、カバー12には金属反射膜20が成膜され、金属反射膜20も例えば金(Au)のように赤外線反射率が高い金属からなる膜である。ゲッターポンプ1の代わりにゲッターポンプ1A又はゲッターポンプ1Bの基材2A又は基材2Bが断熱パッケージ51の内壁面に接合され、ゲッターポンプ1A又はゲッターポンプ1Bが断熱パッケージ51内に収容されても良い。また、基材2,2A、2Bが断熱パッケージ51と別物であったが断熱パッケージ51が基材2,2A,2Bを兼ねても良い。
断熱パッケージ51内が真空とされていても、断熱パッケージ51内にはガスが残留する。更に、断熱パッケージ51の内壁面又は高温反応部81若しくは低温反応部82の表面に付着していた水分等が蒸発したり、希なケースでは、断熱パッケージ51、高温反応部81又は低温反応部82から基材に含まれる気泡が破裂したりするなどして、ガスが発生することもある。そのため、時間が経過するにつれて、断熱パッケージ51の真空度が低下していく。そのような場合、制御部によって温度センサ兼ヒータ8を昇温させ、ゲッター膜10の一部を蒸発させる。蒸着膜が成膜されると、断熱パッケージ51内の残留ガスが蒸着膜に吸収される。そのため、断熱パッケージ51の真空度の低下を抑えることができ、真空による断熱効果を維持することができる。ここで、ゲッター膜10から蒸発した金属又は合金がカバー12に蒸着するため、蒸発した金属又は合金によって金属反射膜52が被覆されない。そのため、断熱効果の低下を抑えることができる。
断熱パッケージ51内の真空度が適切に保たれている場合には、ゲッターポンプ1の温度センサ兼ヒータ8が制御部によってオフにされており、その場合にはゲッター膜10が蒸発しない。温度センサ兼ヒータ8が発熱していない場合、低温反応部82の熱によってゲッター膜10が加熱されてゲッター膜10の蒸気圧が高くなる、しかし、ゲッター膜10がサマリウム単体からなる場合、サマリウム単体の蒸気圧は低いので、低温反応部82の熱による温度においてもゲッター膜10が蒸発しない。つまり、ゲッター膜10にサマリウム単体を用いた場合、制御部によって、真空度を上げようと所望する時にはゲッターポンプ1を確実に動作させることができるとともに、特に真空度を上げる必要がない時にはゲッターポンプ1を確実に停止させることができる。従って、目標とする真空度を保つのにサマリウム単体のゲッター膜10が非常に適している。
配管84が断熱パッケージ51を貫通し、配管84が貫通した箇所は封止材によって封止されている。断熱パッケージ51の内側において配管84が低温反応部82に接続され、低温反応部82が配管84によって支持され、低温反応部82が断熱パッケージ51の内壁面から離れている。配管83が高温反応部81と低温反応部82の間に架設され、配管83によって高温反応部81が支持され、高温反応部81が断熱パッケージ51の内壁面から離れている。配管83が複数本あるが、これらが一体化されても良い。
反応物や生成物は配管83を通じて高温反応部81から低温反応部82へ送られたり、低温反応部82から高温反応部81へ送られたりする。また、反応物や生成物は配管84を通じて外部から低温反応部82へ送られたり、低温反応部82から外部へ送られたりする。反応物や生成物は、配管83及び配管84を通じて外部から高温反応部81へ送られたり、高温反応部81から外部へ送られたりする。
高温反応部81が反応装置本体であり、低温反応部82も反応装置本体である。高温反応部81の内部で化学反応が起こり、低温反応部82の内部で化学反応が起こる。高温反応部81における化学反応は低温反応部82における化学反応よりも高温で起き、高温反応部81が低温反応部82よりも高温で動作する。例えば、高温反応部81は280〜400℃程度で動作し、低温反応部82は100〜180℃程度で動作する。なお、高温反応部81と低温反応部82の何れか一方のみが断熱パッケージ51内に収容されていても良い。
高温反応部81が改質器及び燃焼器等からなり、低温反応部82が一酸化炭素器等からなる。高温反応部81の改質器では、燃料(例えばメタノール)と水の気体から水素等が生成される改質反応が起こり、高温反応部81の燃焼器では、燃料(例えば水素)の燃焼(酸化反応)が起こり、低温反応部82の一酸化炭素除去器では、一酸化炭素の酸化反応が起こる。高温反応部81が改質器及び燃焼器等からなり、低温反応部82が一酸化炭素器等からなる場合の一例については後述する。なお、高温反応部81の改質反応と燃焼は一例であり、低温反応部82の酸化反応も一例である。低温反応部82の内部で起きる化学反応は反応装置80の用途に応じて適宜変更可能である。また、配管83,84の経路も高温反応部81の化学反応と低温反応部82の化学反応に応じて適宜変更可能である。
このような反応装置80においては、高温反応部81及び低温反応部82が断熱パッケージ51の内壁面から離れた状態で断熱パッケージ51内に収容され、更に断熱パッケージ51の内壁面に金属反射膜52が成膜されているから、高温反応部81及び低温反応部82における熱の利用効率が高い。また、高温反応部81と低温反応部82とが離れており、配管83を通じて、熱が高温部から低温部へ流れ、更に配管84を通じて断熱パッケージ51に流れるため、高温反応部81と低温反応部82の間に温度差を生じさせることができる。
なお、支持部14が基材2に接合されることによってカバー12が支持されていたが、カバー12が断熱パッケージ51の内壁面に接合されることで、カバー12とゲッター膜10との間に隙間13がある状態でカバー12が支持されても良い。
ゲッターポンプ1,1A,1B及び断熱真空構造50を反応装置80に適用したが、他の装置に適用しても良い。例えば、真空な密閉空間を形成した密閉体(例えば、画素セル体、画素が配列された表示セル体、真空管)を備える装置(例えば、表示装置)に適用するには、ゲッターポンプ1,1A,1Bをその密閉体内に収容し、その装置に断熱真空構造を設ける。
<断熱真空構造及び反応装置の変形例>
図8は、断熱減圧構造である断熱真空構造50Dを破断した状態で断熱真空構造50D及び反応装置80Dを示した図面(断面図)である。図7に示した断熱真空構造50及び反応装置80ではゲッターポンプ1が断熱パッケージ51の内壁面に搭載されていたのに対し、図8に示した断熱真空構造50D及び反応装置80Dではゲッターポンプ1Bが低温反応部82の表面に搭載されている。ここで、低温反応部82がゲッターポンプ1Bの基材2Bを兼ねており、絶縁膜3Bが低温反応部82の表面に成膜され、その絶縁膜3B上に温度センサ兼ヒータ8がパターニングされ、温度センサ兼ヒータ8及び絶縁膜3Bが層間絶縁膜9によって被覆され、層間絶縁膜9上にゲッター膜10が成膜されている。なお、低温反応部82が基材2Bを兼ねているが、低温反応部82の表面に基材2Bが接合されるようにして、ゲッターポンプ1Bが低温反応部82の表面に搭載されても良い。
図8は、断熱減圧構造である断熱真空構造50Dを破断した状態で断熱真空構造50D及び反応装置80Dを示した図面(断面図)である。図7に示した断熱真空構造50及び反応装置80ではゲッターポンプ1が断熱パッケージ51の内壁面に搭載されていたのに対し、図8に示した断熱真空構造50D及び反応装置80Dではゲッターポンプ1Bが低温反応部82の表面に搭載されている。ここで、低温反応部82がゲッターポンプ1Bの基材2Bを兼ねており、絶縁膜3Bが低温反応部82の表面に成膜され、その絶縁膜3B上に温度センサ兼ヒータ8がパターニングされ、温度センサ兼ヒータ8及び絶縁膜3Bが層間絶縁膜9によって被覆され、層間絶縁膜9上にゲッター膜10が成膜されている。なお、低温反応部82が基材2Bを兼ねているが、低温反応部82の表面に基材2Bが接合されるようにして、ゲッターポンプ1Bが低温反応部82の表面に搭載されても良い。
また、ゲッターポンプ1Bの代わりにゲッターポンプ1又はゲッターポンプ1Aが低温反応部82の表面に搭載されても良い。ゲッターポンプ1又はゲッターポンプ1Aが低温反応部82に搭載される場合、低温反応部82が基材2又は基材2Aを兼ねても良いし、低温反応部82の表面に基材2又は基材2Aが接合されるようにしても良い。
図8に示された反応装置80Dと図7に示された反応装置80との間で互いに対応する部分は、以上のことを除いて同様に設けられている。反応装置80Dと反応装置80との間で互いに対応する部分であって同様に設けられた部分には、同一の符号を付して、それらの説明を省略する。
<断熱真空構造及び反応装置を用いた発電装置及び電子機器>
図9は、上述の断熱真空構造50及び反応装置80を用いた発電装置90のブロック図である。この発電装置90は、ノート型パーソナルコンピュータ、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、電子手帳、腕時計、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、ゲーム機器、遊技機、その他の電子機器に備え付けられたものであり、電子機器本体を動作させるための電源として用いられる。
図9は、上述の断熱真空構造50及び反応装置80を用いた発電装置90のブロック図である。この発電装置90は、ノート型パーソナルコンピュータ、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、電子手帳、腕時計、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、ゲーム機器、遊技機、その他の電子機器に備え付けられたものであり、電子機器本体を動作させるための電源として用いられる。
発電装置90は、燃料容器91と、気化器92と、反応装置80と、燃料電池型の発電セル93、発電セル93により生成された電気エネルギーを適切な電圧に変換するDC/DCコンバータ94と、DC/DCコンバータ94に接続される二次電池95と、それらを制御する制御部97と、を備える。
燃料容器91には、メタノール、エタノール、ブタン、ジメチルエーテル等の液体燃料と水が別々に又は混合した状態で貯留されている。燃料容器91内の燃料と水は、図示しないマイクロポンプにより気化器92に供給され、燃料と水が気化器92にて気化される。
反応装置80は、図7に示したような断熱真空構造50、高温反応部81及び低温反応部82等を具備する。ここで、高温反応部81は改質器85、燃焼器87及び図示しない電熱線による高温ヒータを有し、低温反応部82はCO除去器86及び図示しない電熱線による低温ヒータを有する。
気化器92で気化した燃料と水は反応装置80の改質器85に流れ込む。改質器85においては燃料と水が触媒により改質反応を起こし、水素ガスが生成されるとともに僅かながら一酸化炭素ガスも生成される(燃料がメタノールの場合には、下記化学式(1)、(2)を参照。)。改質器85における改質反応は吸熱反応であり、高温ヒータにおける電熱や燃焼器87における燃焼熱が改質器85に伝導して改質反応に利用される。
CH3OH+H2O→3H2+CO2・・・(1)
H2+CO2→H2O+CO・・・(2)
CH3OH+H2O→3H2+CO2・・・(1)
H2+CO2→H2O+CO・・・(2)
改質器85で生成された水素ガス等はCO除去器86に送られ、更に外部の空気がCO除去器86に送られる。CO除去器86においては、一酸化炭素ガスが選択酸化触媒により優先的に酸化する選択酸化反応が起こり、一酸化炭素ガスが除去される(下記化学式(3)を参照)。CO除去器86における選択酸化反応は発熱反応であり、100〜180℃程度で起こる。CO除去器86が暖機されていない場合には、低温ヒータによってCO除去器86が加熱され、CO除去器86が暖機されると、低温ヒータによる発熱が停止し、CO除去器86の自己加熱により、CO除去器86が100〜180℃程度で動作する。
2CO+O2→2CO2・・・(3)
2CO+O2→2CO2・・・(3)
CO除去器86を経た水素ガス等は発電セル93の燃料極に供給され、発電セル93の酸素極には空気が供給される。発電セル93は、燃料極と、酸素極と、燃料極と酸素極の間に挟持された電解質膜とを備える。燃料極に送られたガス中の水素と、酸素極に送られた空気中の酸素が、電解質膜を介して電気化学反応をすることにより、発電セル93において電力が生じる。なお、電解質膜が水素イオン透過性の電解質膜(例えば、固体高分子電解質膜)の場合には、燃料極では次式(4)のような反応が起き、燃料極で生成された水素イオンが電解質膜を透過し、酸素極では次式(5)のような反応が起こる。
H2→2H++2e- …(4)
2H++1/2O2+2e-→H2O …(5)
H2→2H++2e- …(4)
2H++1/2O2+2e-→H2O …(5)
ここで、発電セル93の燃料極に供給された水素ガスは全てが反応しない方が高効率であり、残留した水素ガスは燃焼器87に供給される。水素ガスの他に空気も燃焼器87に供給され、燃焼器87内において水素ガスが触媒により酸化され、燃焼熱が発生する。燃焼器87で発生した熱によって改質器85が加熱される。高温ヒータによっても改質器85が加熱され、特に起動直後に燃焼器87で燃焼熱が発生していない場合に高温ヒータによって改質器85が暖機される。
DC/DCコンバータ94は、発電セル93により生成された電気エネルギーを適切な電圧に変換したのちに電子機器本体96に供給する機能を有する。更に、DC/DCコンバータ94は、発電セル93により生成された電気エネルギーを二次電池95に充電し、発電セル93や反応装置80等が動作していない時に、二次電池95に蓄電された電気エネルギーを電子機器本体96に供給する機能も果たせるようになっている。制御部97は気化器92、反応装置80、発電セル93を運転するために必要な図示しないポンプやバルブ類、ヒータ類のほか、DC/DCコンバータ94等を制御し、電子機器本体96に安定して電気エネルギーを供給するような制御を行う。
この発電装置90においては、制御部97はゲッターポンプ1の制御部も兼ねている。制御部は温度センサ兼ヒータ8の測定温度をフィードバックにより監視しながら温度センサ兼ヒータ8に供給する電力を制御することによって、温度センサ兼ヒータ8の温度を制御する。
なお、図9では、燃料としてメタノールを使用する場合について反応物や生成物を示している。また、反応装置80に代えて反応装置80Dを発電装置90に適用しても良い。
この発電装置90においては、制御部97はゲッターポンプ1の制御部も兼ねている。制御部は温度センサ兼ヒータ8の測定温度をフィードバックにより監視しながら温度センサ兼ヒータ8に供給する電力を制御することによって、温度センサ兼ヒータ8の温度を制御する。
なお、図9では、燃料としてメタノールを使用する場合について反応物や生成物を示している。また、反応装置80に代えて反応装置80Dを発電装置90に適用しても良い。
1、1A、1B ゲッターポンプ
8 温度センサ兼ヒータ
9 層間絶縁膜
10 ゲッター膜
12 カバー
13 隙間
50、50D 断熱真空構造(断熱減圧構造)
51 断熱パッケージ(密閉体)
80、80D 反応装置
81 高温反応部(反応装置本体)
82 低温反応部(反応装置本体)
90 発電装置
96 電子機器本体
8 温度センサ兼ヒータ
9 層間絶縁膜
10 ゲッター膜
12 カバー
13 隙間
50、50D 断熱真空構造(断熱減圧構造)
51 断熱パッケージ(密閉体)
80、80D 反応装置
81 高温反応部(反応装置本体)
82 低温反応部(反応装置本体)
90 発電装置
96 電子機器本体
Claims (13)
- 蒸発型ゲッター材と、
前記蒸発型ゲッター材を覆ったカバーと、を備えることを特徴とするゲッターポンプ。 - 前記カバーが前記蒸発型ゲッター材から離れた状態で支持されており、前記カバーと前記蒸発型ゲッター材との間の隙間が開放されていることを特徴とする請求項1に記載のゲッターポンプ。
- 電熱により発熱するヒータを更に備え、
前記蒸発型ゲッター材が前記ヒータに搭載されて前記ヒータにより加熱されることを特徴とする請求項1又は2に記載のゲッターポンプ。 - 密閉された空間を内部に形成した密閉体と、
前記密閉体内に収容された蒸発型ゲッター材と、
前記密閉体内に収容され、前記蒸発型ゲッター材を覆ったカバーと、を備えることを特徴とする減圧構造。 - 前記密閉体の内壁面に成膜され、赤外線を反射する反射膜を更に備えることを特徴とする請求項4に記載の減圧構造。
- 前記カバーが前記蒸発型ゲッター材から離れた状態で支持されており、前記カバーと前記蒸発型ゲッター材との間の隙間が開放されて、その隙間が前記密閉体の内部空間に通じていることを特徴とする請求項4又は5に記載の減圧構造。
- 電熱により発熱するヒータを更に備え、
前記蒸発型ゲッター材が前記ヒータに搭載されて前記ヒータにより加熱されることを特徴とする請求項4から6の何れか一項に記載の減圧構造。 - 密閉された空間を内部に形成した密閉体と、
前記密閉体内に収容された蒸発型ゲッター材と、
前記密閉体内に収容された反応装置本体と、
前記密閉体内に収容され、前記蒸発型ゲッター材を覆ったカバーと、を備えることを特徴とする反応装置。 - 前記密閉体の内壁面に成膜され、赤外線を反射する反射膜を更に備えることを特徴とする請求項8に記載の反応装置。
- 前記カバーが前記蒸発型ゲッター材から離れた状態で支持されており、前記カバーと前記蒸発型ゲッター材との間の隙間が開放されて、その隙間が前記密閉体の内部空間に通じていることを特徴とする請求項8又は9に記載の反応装置。
- 電熱により発熱するヒータを更に備え、
前記蒸発型ゲッター材が前記ヒータに搭載されて前記ヒータにより加熱されることを特徴とする請求項8から10の何れか一項に記載の反応装置。 - 請求項8から11の何れか一項に記載の反応装置と、
前記反応装置本体で生成された生成物の電気化学反応により電気エネルギーを生成する発電セルと、を備えることを特徴とする発電装置。 - 請求項12に記載の発電装置と、
前記発電装置によって発電された電気により動作する電子機器本体と、を備えることを特徴とする電子機器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2007014832A JP2008180170A (ja) | 2007-01-25 | 2007-01-25 | ゲッターポンプ、減圧構造、反応装置、発電装置及び電子機器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2007014832A JP2008180170A (ja) | 2007-01-25 | 2007-01-25 | ゲッターポンプ、減圧構造、反応装置、発電装置及び電子機器 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2008180170A true JP2008180170A (ja) | 2008-08-07 |
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ID=39724251
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2007014832A Pending JP2008180170A (ja) | 2007-01-25 | 2007-01-25 | ゲッターポンプ、減圧構造、反応装置、発電装置及び電子機器 |
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2007
- 2007-01-25 JP JP2007014832A patent/JP2008180170A/ja active Pending
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