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JP2008176244A - 難燃性光ファイバコードもしくはケーブル - Google Patents

難燃性光ファイバコードもしくはケーブル Download PDF

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JP2008176244A JP2007012053A JP2007012053A JP2008176244A JP 2008176244 A JP2008176244 A JP 2008176244A JP 2007012053 A JP2007012053 A JP 2007012053A JP 2007012053 A JP2007012053 A JP 2007012053A JP 2008176244 A JP2008176244 A JP 2008176244A
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Abstract

【課題】難燃特性を維持しつつ、低摩擦性、耐摩耗性に優れた光ファイバコード及びケーブルを提供する。
【解決手段】(a)エチレン・α-オレフィン共重合体95〜60質量%、(b)ポリプロピレン樹脂5〜40質量%、並びに(c−1)不飽和カルボン酸またはその誘導体で変性されたポリオレフィンおよび/または(c−2)エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体0〜20質量%からなる熱可塑性樹脂(A)100質量部に対し、(B)金属水和物60〜150質量部を配合した難燃性組成物(P)で光ファイバの外側に被覆した光ファイバコードもしくはケーブル。
【選択図】なし

Description

本発明は、光ファイバコード及びケーブルに関するものであり、より詳しくは、低摩擦性、耐摩耗性に優れた難燃性組成物で被覆した光ファイバコード及びケーブルに関する。
光ファイバコード及びケーブルとして、例えば、図2に示すようなものがあり、しばしばドロップケーブルと称される。ドロップケーブルとしての光ファイバケーブル11は1つ或いは複数の単心光ファイバ心線や光ファイバテープ心線等の光ファイバ12と、鋼線、アラミド樹脂等からなるテンションメンバー13、13’、支持線14を、首部15を有するシース16で一括被覆して構成される。場合によっては、シース16を破壊して内部の光ファイバ12等を取り出す際の便宜のため、シース16上にはノッチ17を設けることもある。
また、従来の光ファイバケーブルでは、難燃特性を保持するため、シース材料にエチレン-(メタ)アクリル共重合体、エチレン-(メタ)アクリル酸アルキル共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体から選ばれる1種類以上の樹脂を主体とする難燃ポリオレフィンを使用するのが一般的である(例えば、特許文献1〜4参照。)。
特開2004−205979公報 特開2001−337255公報 特開2001−208942公報 特開2001−166188公報
しかしながら、シース材料に使用したエチレン-(メタ)アクリル共重合体、エチレン-(メタ)アクリル酸アルキル共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体から選ばれる1種類以上の樹脂を主体とする難燃ポリオレフィンは、比較的動摩擦係数の大きい材料の為、例えば本材料を外被とする従来の光ファイバケーブルを管路内に布設する場合、管路内面と光ファイバケーブルの外被との摩擦抵抗が大きいため、長距離の布設が困難であるという問題が生じる。
また、上記難燃ポリオレフィンは比較的柔らかい材料の為、敷設する際にケーブルが長手方向に擦られると、容易に摩滅して削り落とされる。上記難燃ポリオレフィンからなるシース材料が削り落とされると、抗張力体及び光ファイバが剥き出しになり、ケーブルとして使用不可能になる場合がある。
本発明は、上記の問題点を鑑み、難燃特性を維持しつつ、低摩擦性、耐摩耗性に優れた光ファイバコード及びケーブルを提供することを目的とする。
上記課題は下記の手段により達成された。
(1) (a)エチレン・α-オレフィン共重合体95〜60質量%、(b)ポリプロピレン樹脂5〜40質量%、並びに(c−1)不飽和カルボン酸またはその誘導体で変性されたポリオレフィン樹脂および/または(c−2)エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体0〜20質量%からなる熱可塑性樹脂(A)100質量部に対し、(B)金属水和物60〜150質量部を含有させた難燃性組成物(P)で光ファイバの外側に被覆した光ファイバコードもしくはケーブル、
(2) 前記難燃性組成物(P)中に(d)赤燐が前記熱可塑性樹脂(A)100質量部に対して10質量部以下含有されていることを特徴とする(1)に記載の光ファイバコードもしくはケーブル、及び
(3) 前記難燃性組成物(P)中に(e)カーボンが前記熱可塑性樹脂(A)100質量部に対して10質量部以下含有されていることを特徴とする(1)又は(2)に記載の光ファイバコードもしくはケーブル
を提供するものである。
本発明の光ファイバコードもしくはケーブルは、特定の難燃性組成物で光ファイバの外側に被覆することにより、難燃性、低摩擦性、耐摩耗性向上に効果をもたらす。
また、本発明の光ファイバコードもしくはケーブルは、ノンハロゲン難燃材料で構成されており、埋立や燃焼等の廃棄時において、有害な重金属化合物の流出や、多量の煙、有害ガスの発生が無い。
以下、本発明の好ましい実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態を示す概略断面図である。本発明の光ファイバケーブル1は4心テープ心線2と、φ1.2mmの鋼線からなる支持線4、φ0.5mmのアラミドFRPからなる2本のテンションメンバー3、3’を有し、首部5を有するシース6で一括被覆して構成されている。支持線を除くシース6の長辺は3.8mm、短辺が2.0mm、首部5が長さ0.2mm、厚さ0.2mm、支持線4を覆うシース6の外径が2.0mm、光ファイバケーブル1全体の高さが6.0mmである。またシース6を破壊して内部の4心テープ心線2等を取り出す際の便宜のため、シース6上にはノッチ7を設けてある。尚、シース6の材料は優れた難燃性、低摩擦性、耐摩耗性を有するために、後述の難燃性組成物で形成される。
本発明の光ファイバコードもしくはケーブルの大きさ、形状については特に制限はなく、用途に応じて適宜定められる。
以下、本発明の光ファイバコードもしくはケーブルのシース材料として使用する難燃性組成物(P)の各成分について説明する。
(a)エチレン・α-オレフィン共重合体
エチレン・α-オレフィン共重合体は、エチレンと炭素数4〜12のα−オレフィンとの共重合体が好ましく、α−オレフィンの具体例としては、1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン等が挙げられる。
エチレン・α-オレフィン共重合体としては、LLDPE(直鎖状低密度ポリエチレン)、LDPE(低密度ポリエチレン)、VLDPE(超低密度ポリエチレン)、EBR(エチレンーブタジエンゴム)、及びシングルサイト触媒存在下に合成されたエチレン・α-オレフィン共重合体等が挙げられる。このなかでも、シングルサイト触媒存在下に合成されたエチレン・α-オレフィン共重合体が好ましい。
エチレン・α-オレフィン共重合体の密度は、0.940g/cm以下が好ましく、さらに好ましくは0.930g/cm以下、特に好ましいのは0.928g/cm以下である。この密度の下限には特に制限はないが、0.875g/cm以上が好ましい。
また、エチレン・α-オレフィン共重合体としては、メルトフローインデックス(ASTM D−1238)が0.5〜30g/10分のものが好ましい。
本発明におけるエチレン・α-オレフィン共重合体は、シングルサイト触媒の存在下に合成されるものや通常の直鎖型低密度ポリエチレンや超低密度ポリエチレン等が挙げられるが、中でもシングルサイト触媒の存在下に合成されるものが好ましく、その製法としては特開平6−306121号公報や特表平7−500622号公報等に記載されている公知の方法を用いることができる。
シングルサイト触媒は、重点活性点が単一であり、高い重合活性を有するものであり、メタロセン触媒、カミンスキー触媒とも呼ばれており、この触媒を用いて合成したエチレン・α-オレフィン共重合体は、分子量分布と組成分布が狭いという特徴がある。
このようなシングルサイト触媒存在下に合成されたエチレン・α-オレフィン共重合体が、高い引張強度、引裂速度、衝撃強度等を有することから、金属水和物を高充填する必要があるノンハロゲン難燃材料(光ファイバケーブルの被覆材料)に使用した場合、高充填された金属水和物による機械特性の低下を小さくすることができるという利点がある。
反面、シングルサイト触媒を用いて合成したエチレン・α-オレフィン共重合体を用いる場合、通常のエチレン・α-オレフィン共重合体を用いる場合と比べて、溶融粘度の上昇や溶融張力の低下がおこり、成形加工性に問題が生ずる。この点については、シングルサイト触媒として非対称な触媒を用いて長鎖分岐を導入し(Constrained Geometory Catalystic Technology)、または合成の際に2つの重合槽を連結することで分子量分布に2つのピークを作る(Advanced Performance Terpolymer)ことで、その成形加工性を改良したものもある。
本発明において用いられるシングルサイト触媒の存在下に合成されたエチレン・α-オレフィン共重合体としては、前記成形加工性を改良したものが好ましく、このようなものとしてはDow Chemical社から、「AFFINITY」「ENGAGE」(商品名)が、日本ポリエチレン社から「カーネル」(商品名)、三井住友ポリオレフィン社から「エボリュー」(商品名)、宇部丸善ポリエチレン社からは「ユメリット」(商品名)が上市されている。
本発明においてエチレン・α−オレフィン共重合体の含有量は、前記熱可塑性樹脂(A)中95〜60質量%であり、80〜60質量%であることが好ましい。
(b)ポリプロピレン樹脂
本発明に用いることのできるポリプロピレン樹脂としては、ホモポリプロピレン、エチレン・プロピレンランダム共重合体、エチレン・プロピレンブロック共重合体や、プロピレンと他の少量のα−オレフィン(例えば、1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン等)との共重合体、プロピレンとエチレンプロピレンの共重合体(TPO)が挙げられる。
ここでエチレン・プロピレンランダム共重合体はエチレン成分含量が1〜4質量%程度のものをいい、エチレン・プロピレンブロック共重合体はエチレン成分含量が5〜20質量%程度のものをいう。
前記ポリプロピレン樹脂の含有量は、前記熱可塑性樹脂(A)中5〜40質量%であり、10〜35質量%であることが好ましい。
(c−1)不飽和カルボン酸またはその誘導体で変性されたポリオレフィン、(c−2)エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体
本発明における「不飽和カルボン酸またはその誘導体(以下、これらを併せて不飽和カルボン酸等ともいう)で変性されたポリオレフィン」とは、ポリオレフィンを不飽和カルボン酸またはその誘導体で変性することにより、グラフト重合した樹脂をいう。
不飽和カルボン酸としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、フマル酸等が挙げられ、不飽和カルボン酸の誘導体としては、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、マレイン酸モノエステル、マレイン酸ジエステル、無水マレイン酸、イタコン酸モノエステル、イタコン酸ジエステル、無水イタコン酸、フマル酸モノエステル、フマル酸ジエステル、無水フマル酸などが挙げられる。
ポリオレフィンとしては、ポリエチレン(直鎖状ポリエチレン、超低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン)、ポリプロピレン(ホモポリプロピレン、プロピレン−エチレンランダム共重合体、プロピレン−エチレンブロック共重合体や、プロピレンと他の少量のα−オレフィン(例えば、1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン等)との共重合体)、エチレンとαオレフィンとの共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、スチレン系共重合体等が挙げられる。
ポリオレフィンの変性は、例えば、ポリオレフィンと不飽和カルボン酸等を有機パーオキサイドの存在下に加熱、混練することにより行うことができる。不飽和カルボン酸等による変性量は、0.5〜15質量%であることが好ましい。
不飽和カルボン酸等により変性されたポリオレフィンとしては、具体的には例えば、ポリボンド(商品名、クロンプトン(株)製)、アドテックス(商品名、日本ポリエチレン(株)製)、アドマー(商品名、三井化学(株)製)、クレイトン(商品名、JSRクレイトン(株)製)などが挙げられる。
本発明におけるエチレン−(メタ)アクリル酸共重合体とは、例えば、エチレン−アクリル酸共重合体やエチレン−メタクリル酸共重合体が挙げられる。具体的には、例えば、ニュクレル(商品名、三井デュポンポリケミカル(株)製)が挙げられる。
本発明において(c−1)成分および/または(c−2)成分は、何れか1種を使用しても、2種以上を併用してもよい。
本発明において、(c−1)成分および(c−2)成分は、後述する水酸化マグネシウムと成形時に化学的に結合することにより、高い難燃性、機械特性、耐摩耗性を得ることができる。前記すぐれた効果は、アクリル酸もしくはメタクリル酸で変性されたポリオレフィンやエチレン(メタ)アクリル酸共重合体を使用したときに特に顕著である。よって本発明においては、(c−1)および/または(c−2)成分として、アクリル酸もしくはメタクリル酸で変性されたポリオレフィンやエチレン(メタ)アクリル酸共重合体を使用するか、併用したほうが好ましい。
本発明において、(c−1)成分および/または(c−2)成分の含有量は、前記熱可塑性樹脂(A)中0〜20質量%であり、0〜15質量%が好ましい。この量が多すぎると著しく伸びが大幅に低下する。
(B)金属水和物
本発明に用いられる難燃性組成物(P)における金属水和物としては、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等が挙げられ、難燃性の面から水酸化マグネシウムが好ましい。
本発明においては、通常市販されている水酸化マグネシウムを使用することが可能である。本発明において、水酸化マグネシウムは、無処理のままでも、表面処理を施されていてもよい。表面処理としてはたとえば、脂肪酸処理、リン酸処理、チタネート処理、シランカップリング剤による処理などが挙げられる。樹脂成分(A)との反応性の点から、本発明においては、無処理のものか、シランカップリング剤を用いたものを使用するのが好ましい。
本発明におけるシランカップリング剤は末端にビニル基、メタクロキシ基、グリシジル基、アミノ基を有するものが好ましい。具体的にはたとえば、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、メルカプトプロピルトリメトキシシラン、メルカプトプロピルトリエトキシシラン、アミノプロピルトリエトキシシラン、アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(β−アミノエチル)−γ―アミノプロピルトリプロピルメチルジメトキシシラン、N−(β−アミノエチル)−γ―アミノプロピルトリプロピルトリメトキシシラン等が挙げられる。中でもビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン等が好ましい。シランカップリング剤による表面処理の方法としては、通常使用される方法で処理を行うことが可能であるが、たとえば、表面処理をしていない水酸化マグネシウムをあらかじめドライブレンドしたり、湿式処理を行ったり、混練り時にシランカップリング剤をブレンドすることなどにより得ることが可能である。使用するシランカップリング剤の配合量は、表面処理するに十分な量が適宜加えられるが、具体的には水酸化マグネシウムに対し0.1〜2.5質量%、好ましくは0.2〜1.8質量%、さらに好ましくは0.3〜1.0質量%である。
また、すでにシランカップリング剤処理をおこなった水酸化マグネシウム入手することも可能である。シランカップリング剤で表面処理された水酸化マグネシウムとしては、具体的には、キスマ5L、キスマ5N、キスマ5P(いずれも商品名、協和化学(株)製)などがあげられる。
また、無処理の水酸化マグネシウムとしては、たとえばキスマ5(商品名、協和化学(株))、マグニフィンH5(商品名、アルベマール(株))などがあげられる。
本発明においては、水酸化マグネシウムをシランカップリング剤で処理をする場合には、いずれか1種のシランカップリング剤のみでも、2種以上を併用してもよい。
本発明においては、表面処理を行っていない水酸化マグネシウムや、表面処理を行った水酸化マグネシウムをそれぞれ単独で使用しても、併用してもよい。異なる表面処理を行った水酸化マグネシウムを併用することも可能である。
本発明における水酸化マグネシウム等の金属水和物の配合量は、樹脂成分100質量部に対し60〜150質量部であり、好ましくは70〜140質量部、さらに好ましくは90〜120質量部である。配合量が少なすぎると、難燃性に問題があり、多すぎると伸びが低下したり、力学的強度が著しく低下したり、低温脆性が低下する問題がある。
(d)赤燐
高い難燃性を保持するために、難燃性組成物(P)に赤燐を含有させることが好ましい。赤燐としては、粉末状のものが分散性に優れ、機械物性や難燃性が良好である。また、赤燐は、粉末状のままではなく、無機、有機コートしたものも使用される。尚、本発明に使用される赤燐としては平均粒径が3〜9μmの赤燐があげられる。赤燐が9μmより大きいと外観及び力学的強度が著しく低下し、また3μmより小さいと混練り工程が著しく困難となる。
この赤燐の含有量は熱可塑性樹脂(A)100質量部に対し、0〜10質量部が好ましい。この量が多すぎると力学特性が低下する。
(e)カーボン
高い耐候性を保持するために、難燃性組成物(P)はカーボンを含有することが好ましい。このカーボンの含有量は熱可塑性樹脂(A)100質量部に対し、0〜10質量部が好ましい。この量が多すぎると力学特性が低下する。
本発明で用いられる難燃性組成物(P)には、必要に応じスズ酸亜鉛、ヒドロキシスズ酸亜鉛及びホウ酸亜鉛から選ばれる少なくとも1種を配合させ、さらに難燃性を向上することも可能である。
本発明で用いるホウ酸亜鉛、ヒドロキシスズ酸亜鉛、スズ酸亜鉛は平均粒子径が5μm以下が好ましく、3μm以下がさらに好ましい。
本発明で用いることのできるホウ酸亜鉛として、具体的には例えば、アルカネックスFRC−500(2ZnO/3B・3.5HO)、FRC−600(いずれも商品名、水澤化学(株)製)などが挙げられる。また、スズ酸亜鉛(ZnSnO)、ヒドロキシスズ酸亜鉛(ZnSn(OH))として、アルカネックスZS、アルカネックスZHS(いずれも商品名、水澤化学(株)製)などが挙げられる。
本発明においてホウ酸亜鉛、スズ酸亜鉛またはヒドロキシスズ酸亜鉛の含有量は、熱可塑性樹脂(A)100質量部に対して2〜20質量部が好ましく、3〜20質量部であることがより好ましい。その量が少なすぎると難燃性向上の効果が発現せず、多すぎると力学的強度、特に伸びが低下し、コードもしくはケーブルとしたときの外観が悪くなる。
本発明に用いられる難燃性組成物(P)には、一般的に使用されている各種の添加剤、例えば、酸化防止剤、金属不活性剤、難燃(助)剤、充填剤、滑剤などを本発明の目的を損なわない範囲で適宜含有させることができる。
前記酸化防止剤としては、4,4’−ジオクチル・ジフェニルアミン、N,N’−ジフェニル−p−フェニレンジアミン、2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリンの重合物などのアミン系酸化防止剤、ペンタエリスリチル−テトラキス(3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート)、オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン等のフェノール系酸化防止剤、ビス(2−メチル−4−(3−n−アルキルチオプロピオニルオキシ)−5−t−ブチルフェニル)スルフィド、2−メルカプトベンゾイミダゾールおよびその亜鉛塩、ペンタエリスリトール−テトラキス(3−ラウリル−チオプロピオネート)などのイオウ系酸化防止剤などが挙げられる。
金属不活性剤としては、N,N’−ビス(3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニル)ヒドラジン、3−(N−サリチロイル)アミノ−1,2,4−トリアゾール、2,2’−オキサミドビス−(エチル3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート)などが挙げられる。
難燃(助)剤、充填剤としては、カーボン、クレー、酸化亜鉛、酸化錫、酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化モリブデン、三酸化アンチモン、シリコーン化合物、石英、タルク、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ホワイトカーボンなどが挙げられる。
滑剤としては、炭化水素系、脂肪酸系、脂肪酸アミド系、エステル系、アルコール系、金属石けん系などが挙げられ、なかでも、ワックスE、ワックスOP(いずれも商品名、Hoechst社製)などの内部滑性と外部滑性を同時に示すエステル系、アルコール系、金属石けん系などが挙げられる。
本発明の光ファイバコード及びケーブルで使用する難燃性組成物は、上記の各成分を、二軸混練押出機、バンバリーミキサー、ニーダー、ロールなど、通常用いられる混練装置で溶融混練して得ることができる。
以下、本発明を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
なお、組成を示す「部」は特に記載がない場合、質量部を示す。
(実施例、比較例)
表1に実施例および表2に比較例の樹脂組成物の各成分の含有量を示す。
まず、下記表1、2に示す各成分を室温(23±2℃)にてドライブレンドし、バンバリーミキサーを用いて溶融混練して、各難燃性樹脂組成物を製造した。
次に、押出被覆装置を用いて、4心テープ心線、φ1.2mmの鋼線からなる支持線、φ0.5mmのアラミドFRPからなる2本のテンションメンバー上に、予め溶融混練した難燃性樹脂組成物を押出法により被覆して、各々ケーブルを製造した。支持線を除くシースの長辺は3.8mm、短辺が2.0mm、首部が長さ0.2mm、厚さ0.2mm、支持線を覆うシースの外径が2.0mm、光ファイバケーブル全体の高さが6.0mmである。
得られたケーブルに対して、以下の評価を行った。
○引張試験
被覆した難燃性樹脂組成物をロールプレスした1.0mmのシートよりJIS K 6723に基づくダンベル3号形試験片を作成して引張試験を行った。標線間25mm、引張速度50mm/分で試験を行った。伸び300%以上、引張り強さ10MPa以上が必要である。
○耐摩耗性試験
シース表面を#240のサンドペーパーに8.3Nの荷重で押しつけ、10mmのスパンを60サイクル/分の周期で擦過させ、支持線外被が摩耗し、支持線が露出するまでの回数を測定した。6000回以上が必要である。
○低摩擦性
JIS K 7125に基づき、動摩擦係数を測定した。相手材料は同一のシース材料を使用した。低摩擦性を満足させるには動摩擦係数が0.5以下が必要である。
○難燃性
JIS C 3005に規定される60度傾斜燃焼試験を行い、合否を確認した。
○外観
外観は、押出後の表面外観を目視で確認・評価し、外観が良好であったものを○、表面に肌荒れが発生した等で外観が悪く製品レベルでないものを×で示した。
尚、各成分としては、下記のものを使用した。
(01)メタロセン触媒ポリエチレン(密度:926kg/m
商品名:ユメリット2525F 製造元:宇部丸善ポリエチレン社
(02)ブロックポリプロピレン(B−PP)
商品名:E−150GK 製造元:(株)プライムポリマー
(03)ランダムポリプロピレン(R−PP)
商品名:BC6DR 製造元:日本ポリプロピレン(株)
(04)マレイン酸変性ポリエチレン
商品名:L−6100M 製造元:日本ポリエチレン(株)
(05)アクリル酸変性ポリプロピレン
商品名:ポリボンドP−1002 製造元:クロンプトン(株)
(06)エチレン−メタクリル酸共重合体
商品名:ニュクレルN1207C 製造元:三井デュポンポリケミカル(株)
(07)エチレン−エチルアクリレート共重合体
商品名:NUC−6510 製造元:日本ユニカー(株)
(08)シラン処理水酸化マグネシウム
商品名:キスマ5L 製造元:協和化学(株)
(09)脂肪酸処理水酸化マグネシウム
商品名:マグシーズN−4 製造元:神島化学(株)
(10)赤燐
商品名:ヒシガードLP−F 製造元:日本化学工業(株)
各材料の配合量および、評価結果を表1および表2に示す。
Figure 2008176244
Figure 2008176244
表1および2から明らかなように、本発明の光ファイバケーブルの(a)成分を配合していない比較例1のケーブル、(a)成分の配合量が本発明の範囲を外れている比較例2のケーブルは、耐摩耗性や動摩擦係数、伸びに問題がある。また、(b)成分を配合していない比較例3のケーブルは耐摩耗性、外観を満足できず、本発明の範囲より多すぎる比較例4のケーブルは、伸び、外観を満足しない。水酸化マグネシウムの配合量が本発明の範囲を下回った比較例5のケーブルは、難燃性が不合格となり、逆に多すぎる比較例6のケーブルは、機械特性、低摩擦性、耐摩耗性が劣る結果となる。
これに対して、実施例1〜7は、引張特性、耐摩耗性、低摩擦性、難燃性、外観いずれの評価項目においても良好な結果が得られている。
本発明の光ファイバケーブルの一実施形態を示す概略断面図である。 従来の光ファイバケーブルの概略断面図である。
符号の説明
1 本発明の光ファイバケーブル
2 4心テープ線
3 テンションメンバー
4 支持線
5 首部
6 シース

Claims (3)

  1. (a)エチレン・α-オレフィン共重合体95〜60質量%、(b)ポリプロピレン樹脂5〜40質量%、並びに(c−1)不飽和カルボン酸またはその誘導体で変性されたポリオレフィンおよび/または(c−2)エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体0〜20質量%からなる熱可塑性樹脂(A)100質量部に対し、(B)金属水和物60〜150質量部を含有させた難燃性組成物(P)で光ファイバの外側に被覆した光ファイバコードもしくはケーブル。
  2. 前記難燃性組成物(P)中に(d)赤燐が前記熱可塑性樹脂(A)100質量部に対して10質量部以下含有されていることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバコードもしくはケーブル。
  3. 前記難燃性組成物(P)中に(e)カーボンが前記熱可塑性樹脂(A)100質量部に対して10質量部以下含有されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の光ファイバコードもしくはケーブル。
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