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JP2008175624A - 携帯情報端末、経路支援処理方法及び経路支援処理プログラム - Google Patents

携帯情報端末、経路支援処理方法及び経路支援処理プログラム Download PDF

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JP2008175624A JP2007008064A JP2007008064A JP2008175624A JP 2008175624 A JP2008175624 A JP 2008175624A JP 2007008064 A JP2007008064 A JP 2007008064A JP 2007008064 A JP2007008064 A JP 2007008064A JP 2008175624 A JP2008175624 A JP 2008175624A
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Norifumi Shibayama
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Sony Ericsson Mobile Communications Japan Inc
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Abstract

【課題】 災害発生時に、ネットワークが不通になっていても、ユーザを自宅や職場等へ安全,確実且つ迅速に退避させる。
【解決手段】
表示部13は地図画像を表示可能なディスプレイである。GPS制御部24及びGPSアンテナ25は自端末の位置を計測する。制御部10は、GPSの緯度,経度の座標データに基づいて、自端末のユーザが頻繁に利用する場所を検出し、例えば1週間内でユーザが頻繁に利用する上位4つの場所を求め、それらの場所間を結ぶ経路を算出する。そして、制御部10は、それら算出した経路周辺の地図データを、無線通信若しくは有線を通じて、インターネット経由で取得し、メモリ部15の地図バッファ18に記憶させる。その後、災害等が発生した時、制御部10は、地図バッファ18からに記憶された地図データを読み出して表示部13に表示させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば災害時などに出先から自宅などに帰宅する際の道案内を行うための携帯情報端末、経路支援処理方法及び経路支援処理プログラムに関する。
近年は、大規模震災等により公共交通機関が停止した場合に、例えば職場から自宅へ戻ることが難しくなる問題、すなわちいわゆる「帰宅困難者問題」がクローズアップされている。
この「帰宅困難者問題」へ対処するための手法としては、例えば「震災時帰宅支援マップ 首都圏版 ASIN:4398680535」(非特許文献1)などの書籍や地図を常に携帯するか若しくは常備しておくようなものを挙げることができる。
また、地図を取得する別の手段として、例えばGPS(Global Positioning System)機能を備えた携帯型情報端末と、同端末へダウンロード可能な地図情報とを組み合わせるナビゲーションシステムが既に商品化されている。これに関する先行技術文献としては、例えば特開2004−117136号の公開特許公報(特許文献1)が挙げられる。
特開2004−117136号公報(図1) 旺文社編集部「震災時帰宅支援マップ 首都圏版」旺文社、2005年9月
しかしながら、上述した書籍や地図を常に携帯するような手法の場合、それら書籍や地図は重く、嵩張り、したがって平時から常時携行するのは非現実的である。また、書籍や地図を職場等に保管しておく手法の場合、それらがどこに保管されているのかを緊急時に咄嗟に思い出すことが困難であり、例え思い出せたとしても、職場の建物外へ緊急避難する際に持ち出す時間が無いという難点もある。逆に、それら書籍や地図を持ち出そうとして、建物外への避難が遅れてしまうようなことにもなりかねない。
また、上述した地図情報を携帯型情報端末へダウンロードする技術の場合、地図情報が必要になった時点でネットワークからダウンロードするようになされているため、地震等の大規模災害によりネットワークが正常に動作しなくなった場合には使用できないという問題がある。なお、一般的なカーナビゲーションシステムの場合は、地図情報がCD/DVD−ROMなどに記憶されているため、ネットワークへの接続は不要であるが、CD/DVD−ROMの再生デバイスなどが必要であり、必然的に装置が大型化してしまい、携行には不向きであり、また価格も高価になってしまう。
さらに、書籍や地図、CD/DVD−ROMの場合、それらに掲載されている道路や建物、地形等の情報が古くなり、実際の道路や建物等がそれら地図等に掲載されている情報と違ってしまっていることも起こり得る。このような場合、確実な避難や道案内ができなくなる虞がある。
本発明は、このような実情に鑑みて提案されたものであり、災害発生時に、書籍や地図等の余分な携行物を探したり持ち出したりする必要がなく、また、例えばネットワークが不通状態に陥ったとしても、カーナビゲーションシステムのような大型で価格の高い装置を用いることなく、ユーザを自宅や職場等へ安全,確実且つ迅速に退避させることを可能とする携帯情報端末、経路支援処理方法及び経路支援処理プログラムを提供することを目的とする。
本発明の携帯情報端末は、少なくとも地図画像を表示可能な画像表示部と、自端末の位置を計測する測位部と、その位置計測情報に基づいて、自端末のユーザが利用する場所を検出する利用場所検出部と、当該検出された複数の利用場所の中から所定の条件に合う少なくとも二以上の場所を抽出する場所抽出部と、その抽出された二以上の場所間を結ぶ経路を算出する経路算出部と、当該算出された経路周辺の地図情報を所定のネットワークから取得する地図情報取得部と、その地図情報を記憶する地図情報記憶部とを有することにより、上述した課題を解決する。
また、本発明の経路支援処理方法は、自端末の位置を計測するステップと、その位置計測情報に基づいて、自端末のユーザが利用する場所を検出するステップと、 当該検出された複数の利用場所の中から所定の条件に合う少なくとも二以上の場所を抽出するステップと、それら抽出された二以上の場所間を結ぶ経路を算出するステップと、当該算出された経路周辺の地図情報を所定のネットワークから取得するステップと、その取得した地図情報を記憶するステップとを有することにより、上述した課題を解決する。
また、本発明の経路支援処理プログラムは、自端末の位置を計測する測位部と、その位置計測情報に基づいて、自端末のユーザが利用する場所を検出する利用場所検出部と、その検出された複数の利用場所から所定の条件に合う少なくとも二以上の場所を抽出する場所抽出部と、当該抽出された二以上の場所間を結ぶ経路を算出する経路算出部と、その算出された経路周辺の地図情報を所定のネットワークから取得する地図情報取得部と、その地図情報を記憶する地図情報記憶部として、携帯情報端末を機能させることにより、上述した課題を解決する。
すなわち、本発明によれば、自端末のユーザが利用する複数の場所の中から、所定の条件に合う二以上の場所を特定し、それら二以上の場所間を結ぶ経路を算出し、その算出した経路周辺の地図情報を、予めネットワークから取得して記憶しておくようにしている。
本発明においては、自端末のユーザが利用する複数の場所の中から、所定の条件に合う二以上の場所を抽出、つまりユーザが頻繁に利用している二以上の場所を特定し、それら二以上の場所間を結ぶ経路周辺の地図情報を、予めネットワークから取得して記憶しておくようにしているため、例えば災害が発生した時に、書籍や地図等の余分な携行物を探したり持ち出したりすることなく、またネットワークが不通状態に陥ったとしても、カーナビゲーションシステムのような大型で価格の高い装置を用いることなく、ユーザを自宅や職場等へ安全,確実且つ迅速に退避させることが可能となる。
以下、図面を参照しながら、本発明の第1の実施形態について説明する。
なお、本実施形態では、本発明の携帯情報端末、経路支援処理方法及び経路支援処理プログラムが適用される一実施形態として、少なくとも画像を表示するディスプレイと、自端末の現在位置(緯度、経度)及び移動速度を取得するGPS機能と、インターネット等のネットワークへ無線でアクセスする機能と、地図とその地図上の経路情報を記憶可能なメモリと、演算及び制御を行うためのCPUとを備えた携帯電話端末を挙げている。勿論、ここで説明する内容はあくまで一例であり、本発明はこの例に限定されないことは言うまでもない。
〔携帯電話端末の概略構成〕
図1には、本発明実施形態の携帯電話端末の概略的な内部構成例を示す。
図1に示す携帯電話端末において、通信アンテナ12は、例えば内蔵アンテナであり通話やパケット通信のための信号電波の送受信を行う。通信回路11は、送受信信号の周波数変換、変調と復調等を行う。本実施形態の携帯電話端末は、これら通信回路11及び通信アンテナ12により、音声通話やパケット通信など行う。上記通信アンテナ12及び通信回路11の受信データが通話音声のデータである場合、その通話音声のデータはデータラインを介して音声処理部22へ送られ、それ以外の受信データは一旦、制御部10へ送られて適切に処理された後、必要に応じて当該制御部10から各部へ送られる。なお、上記パケット通信は、電子メールのデータ通信やプログラムのデータ通信、インターネット経由のデータ通信等に用いられる。
音声処理部22は、上記通信アンテナ12及び通信回路11から通話音声の受信データが供給された時には、当該通話音声の受信データを復号化し、その復号化後の通話音声データをデータラインを介してスピーカ20へ送る。
スピーカ20は、携帯電話端末に設けられている受話用のスピーカやリンガ(着信音)、音楽再生、アラーム音出力用のスピーカであり、ディジタル/アナログ変換器と増幅器を含み、通話音声やリンガ音,再生音楽のデータをディジタル/アナログ変換及び増幅した後に出力する。これにより、通話音声やリンガ音,再生音楽が得られる。
マイクロホン21は、送話用及び外部音声集音用のマイクロホンであり、アナログ/ディジタル変換器と増幅器を含む。このマイクロホン21を介して入力された音声信号は、増幅器により所定のレベルに増幅された後、アナログ/ディジタル変換器によりディジタル音声データに変換され、データラインを介して音声処理部22へ送られて符号化された後、データラインを介して通信回路11へ送られて変調、周波数変換等の各種処理を受け、通信アンテナ12から送信される。
表示部13は、例えば液晶等のディスプレイとそのディスプレイの表示駆動回路とを含み、上記ディスプレイ上に画像や文字、後述する地図や道案内用の経路(ルート)等の画像などを表示する。
画像処理部23は、待ち受け画面や、電子メール、スケジュール、カレンダー、電話帳、後述する地図や道案内用の経路(ルート)などの画像データを生成し、それら画像データをデータラインを介して表示部13のディスプレイへ送って表示させる処理や、図示しないカメラにより撮影された画像の処理等を行う。
操作部14は、本実施形態の携帯電話端末の図示しない筐体上に設けられているテンキーや発話,終話キー/電源キー等の各キーや十字キー,ジョグダイヤル,タッチパネル等の各操作子と、それら操作子が操作された時の操作信号を発生する操作信号発生器とからなる。本実施形態において、上記操作部14の各操作子は、ユーザからの情報入力やメニュー選択、その他各種操作、各種機能の設定等の入力のために用いられる。
GPSアンテナ25は、GPSにおける測地衛星の発信する電波を受信する。GPS制御部24は、GPSアンテナ25の電波受信に基づいて、自端末の現在位置の緯度及び経度を求める。これらGPSアンテナ25及びGPS制御部24により得られたGPSデータ(緯度,経度を表すデータ)は、制御部10へ送られる。
近距離通信アンテナ27は、例えばいわゆるブルートゥース方式(Bluetooth:登録商標)やUWB(Ultra Wide Band)方式、無線LAN(Local Area Network)などによる近距離無線通信の電波の送受信を行うを行うためのアンテナである。近距離通信制御部26は、上記近距離無線通信の全般的な制御と、制御部10との間でのデータのやり取りを行う。なお、近距離無線通信には、赤外線通信(IrDA)やいわゆるRFID(Radio Frequency-Identification:電波方式認識),非接触型ICカード等で用いられる非接触通信が含まれていても良い。赤外線通信が行われる場合、携帯電話端末には赤外線の送受信素子が搭載されることになる。
ケーブル接続部28は、有線によりネットワーク等へ接続するためのインターフェースデバイスである。なお、ケーブル接続部28は、LANへの接続も可能となされている。
メモリ部15は、ROM(Read Only Memory)とRAM(Random Access Memory)を含む。ROMは、NAND型フラッシュメモリ(NAND-type flash memory)のような書き換え可能なROMを含み、例えば、OS(Operating System)のプログラムや制御部10が各部を制御するための制御プログラム、電子メール処理プログラム、スケジュール帳処理プログラムなどの一般的な携帯電話端末に搭載されている各アプリケーションプログラム、各種の初期設定値、フォントデータ、各辞書データ、識別情報(ID)などの他、本実施形態にかかる経路支援処理を実行するための経路支援処理プログラム、GPS機能により得られる緯度,経度の座標データ、移動速度データ、経路支援処理における地図データや経路(ルート)データなどを記憶する。図1の例では、当該メモリ部15における格納領域のうち、特に本発明実施形態にかかる経路支援処理プログラムの格納領域16と、座標データを格納するための座標バッファ17と、地図データを格納するための地図バッファ18を図示している。RAMは、制御部10が各種のデータ処理を行う際の作業領域として、随時データを格納する。なお、メモリ部15は、着脱可能な外部メモリカードを含んでいても良く、地図データなどの大容量のデータの全て、或いは一部(例えば後述する上位座標の地図データのうち、優先度が低い下位座標の地図データなど)を当該外部メモリカードに保存しても良い。
上記制御部10は、通信回路11における通信の制御、音声処理部22や画像処理部23等の各制御の他、本実施形態の携帯電話端末の各構成要素の制御や各種演算処理を行う。詳細については後述するが、特に本実施形態の場合、制御部10は、メモリ部15の上記経路支援処理プログラムの実行にかかる各処理及び制御等を行う。
その他、図1には図示を省略しているが、本発明の携帯電話端末は、年月日時等の情報を発生したり時間を計測する時計部や、レンズ系と撮像素子による画像を撮影するカメラ部、キー照明や着信ライト用などのLED(発光ダイオード)とその駆動部、バイブレータとその駆動部、各部へ電力を供給するバッテリとその電力をコントロールするパワーマネージメントIC部、いわゆる電子マネーのための情報記憶と信号の送受信を行う電子財布部など、一般的な携帯電話端末に設けられる各構成要素についても備えている。
〔災害発生以前の日常的使用時の動作〕
以下、図2〜図4を用いて、本実施形態の携帯電話端末における経路支援処理時の動作について説明する。なお、図2及び図3には、主に制御部10のCPUが経路支援処理プログラムを実行することにより行われる処理の流れを示している。
図2のフローチャートは、災害発生以前の日常的な使用における本実施形態の携帯電話端末の動作を示している。
この図2において、制御部10は、先ず、ステップS1の処理としてメモリ部15の座標バッファ17をクリアする。
次に、制御部10は、ステップS2へ処理を進め、GPS制御部24を制御して自端末の緯度と経度のデータを逐次取得し、それら逐次取得した緯度及び経度のデータと時計部から得られる時間情報とを元に、自端末の移動速度を取得(算出)する。
次いで、制御部10は、ステップS3の処理として、ステップS2で取得した自端末の移動速度を参照し、当該移動速度が例えば25km/h以下か否かの判定を行う。そして、このステップS3において、自端末の移動速度が25km/h以下であると判定した場合にはステップS4へ処理を進め、それ以外の場合はステップS5へ処理を進める。言い換えると、制御部10は、或る地点において自端末が所定時間以上殆ど移動していない状態であるか否か判断を行い、自端末が所定時間以上殆ど移動していない時に、ステップS4へ処理を進め、それ以外の場合はステップS5へ処理を進める。
ステップS4の処理に進むと、制御部10は、上記GPS制御部24から取得した自端末の緯度及び経度データのペアをメモリ部15の座標バッファ17へ追記する。
また、ステップS5の処理に進むと、制御部10は、時計部からの時間情報により例えば5分間待った後、ステップS6へ処理を進める。
ステップS6の処理に進むと、制御部10は、ステップS2〜ステップS5の処理が例えば2016回実行されたたか否か、つまりステップS2〜ステップS5の処理を1週間継続して行ったか否かの判定を行い、2016回の実行が行われていない間はステップS2へ処理を戻し、2016回の実行が行われたと判定した時にステップS7へ処理を進める。
ステップS7の処理に進むと、制御部10は、メモリ部15の座標バッファ17に保存している緯度及び経度データの複数のペアの中から、所定の条件に合致する座標データを抽出すること、すなわち例えば、5分毎のGPS測位により得られた2016個の緯度,経度ペアの座標データの中で頻出する上位四つの緯度,経度ペアの座標データを抽出し、次のステップS8へ処理を進める。上記ステップS7の処理の詳細は図3にて述べる。なお、上位の座標データを抽出する際に順位が同じになる座標データがあるような場合には、例えば最上位の座標に対して位置的に近い場所或いは逆に位置的に遠い場所を優先したり、乱数を元に選択するようにしても良い。
ステップS8の処理に進むと、制御部10は、ステップS7にて抽出した上位四つの座標データの中から二つの座標を選んだ組み合わせの全ての経路(ルート)、すなわち合計6(C(4,2)=6)通りの経路を決定する。なお、二つの座標間の経路を探索する処理のアルゴリズムは、既存のカーナビゲーションシステム等で知られているアルゴリズムを用いることができるため、本実施形態ではその説明については省略する。
次に、制御部10は、ステップS9へ処理を進め、通信回路11を制御し、先のステップS8にて求めた各経路上の地図データをインターネット等のネットワークを通じてダウンロードする。
その後、制御部10は、ステップS10へ処理を進め、ステップS9にてダウンロードした地図データを、メモリ部15の地図バッファ18に保存した後、ステップS1へ処理を戻す。
本実施形態の携帯電話端末は、災害発生以前の日常的な使用時、この図2に示したフローチャートの処理を無限に繰り返す。
〔上位四つの緯度,経度ペア抽出処理の詳細〕
図3のフローチャートは、図2のステップS7における上位四つの座標データ抽出処理の詳細な動作を示している。
この図3において、制御部10は、図2のステップS6からステップS7の処理に進むと、先ずステップS21の処理として、メモリ部15の座標バッファ17に記憶されている2016個の緯度及び経度のペアの座標データを参照し、例えば最も東の座標LNGmax、最も西の座標LNGmin、最も北の座標LATmax、最も南の座標LATminを求める。
次に、制御部10は、ステップS22の処理として、ステップS21で求めた各座標を用い、(LNGmax−LNGmin)と(LATmax−LATmin)の二つの値を求め、それら二つの値のうち何れか大きい方の値を求める。そして、その値を次処理であるステップS23で述べる座標グリッドの一辺の長さLとする。
次に、制御部10は、ステップS23の処理として、図4に示すように、メモリ部15の記憶領域上に、例えば8×8の配列変数領域を確保し、当該配列変数領域の各要素領域の値をゼロに初期化する。以下、この配列変数領域を座標グリッドと呼び、その座標グリッドを構成する8×8の各グリッドを要素グリッドと呼ぶことにする。すなわち、上記座標グリッド全体は、左端が上記最西座標LNGmin、下端が上記最南座標LATmin、一辺の長さが上記Lとなる正方形領域の地図に対応している。そして、本実施形態では、上記配列変数の各要素は、一辺が(1/8)Lの正方形の要素グリッドに対応した「投票箱」となされる。
次に、制御部10は、ステップS24の処理として、上記メモリ部15の座標バッファ17に記憶されている全座標ペア(最大2016個)を、それぞれ対応した要素グリッドの「投票箱」に投票する。すなわち、制御部10は、各座標ペアが上記座標グリッド中のどの要素グリッドに含まれるかをそれぞれ計算し、座標ペア一つ当たり1票として、各々対応した要素グリッドの「投票箱」へ投票する。なお、「投票箱」への1票の投票は、上記要素グリッドの配列変数に「1」を加える処理により行われる。
上述した全座標ペア(最大2016個)について上記「投票箱」への投票が完了すると、制御部10は、ステップS25の処理として、上記8×8の全要素グリッドのうち、投票数の上位4個の「投票箱」に対応した各要素グリッドを求める。なお、図4の例の場合、投票数の上位4個の「投票箱」は、座標グリッドのうち図中太枠で囲った各要素グリッドとなされている。
その後、制御部10は、ステップS26の処理として、ステップS25にて求めた上記投票数上位4個の「投票箱」に対応した各要素グリッドの中心座標に相当する緯度及び経度を計算し、図2のステップS8へ処理を進める。
以上記述したように、図2及び図3のステップS1〜ステップS9の処理は、全てユーザの操作・判断等と無関係に行われ、携帯電話端末の動作中に無限に繰り返される。なお、ステップS1〜ステップS9の処理は、携帯電話端末上の他の処理のバックグラウンド処理、すなわち例えば通話等の処理の空き時間を利用して行われる。
また、上述の説明で述べた25km/h、5分、2016回、座標4点、8×8等の各数値は勿論それらに限定されるものではなく、異なる数値に置き換えても本実施形態の効果は得られる。
〔災害時の動作モード〕
以下、災害時の動作モードを示す。
例えば実際に災害等が発生して経路支援が必要になったユーザが判断した場合、ユーザは、操作部14に対して所定の操作を行う。これに応じて、携帯電話端末では、前述の日常的使用時の動作が停止され、地図バッファ18は更新されなくなる。そして、制御部10は、GPS制御部24から取得した現在の座標と、地図バッファ18中の地図とを重畳して表示部13に表示する。なお、この処理は、既知のカーナビゲーションシステム等と同等であり、詳細は省略する。
〔他の実施形態〕
上述した第1の実施形態の場合、図2のステップS9では、通信回路11を通じた携帯電話網の無線通信によりインターネット等のネットワークと接続し、各経路上の地図データをダウンロードするようにしたが、本発明の第2の実施形態として、例えばLANケーブル等の有線接続を通じて各経路の地図データ等を取得することも可能である。
この第2の実施形態の場合、制御部10は、図2のステップS9の処理において、LANケーブル等の有線を通じてネットワークへの接続が行われるまで待機する。なお、当該有線を通じたネットワークへの接続が行われるまでの間は、例えばディスプレイ上に「接続待ち」のアイコン等を表示しても良いし、表示しなくても良い。
そして、LANケーブル等を通じた有線接続が行われてネットワークへの接続が行われた時点で、制御部10は、各経路の地図データ等をダウンロードし、その後ステップS10にて当該地図データ等を地図バッファ18へ保存する。これら以外の処理については、上述した無線接続の場合と同じであるため、ここではそれらの説明を省略する。
このように、LANケーブル等を通じた有線接続によりネットワークから地図データ等をダウンロードする第2の実施形態の場合、必ずしも無線通信デバイスは必要とされず、また、有線通信であるため無線通信に比べて通信料金が安価になる可能性がある。
なお、インターネット等のネットワークへの接続は、LANケーブルの他にも、例えば近距離無線通信制御部26及びそのアンテナ27を通じて行われても良い。
前述の第1の実施形態や第2の実施形態では、上位四つの座標を携帯電話端末が自動的に求める例を挙げたが、本発明の第3の実施形態として、本発明にかかる所定の条件として、ユーザが所望の1〜4点の座標を指定できるユーザインターフェースを備えたものとすることも可能である。
この第3の実施形態の場合、上記ユーザインターフェースは、図2及び図3に示した処理とは非同期でユーザにより指定される任意の時点で動作する。また、この第3の実施形態においてユーザにより指定された座標は、前述のステップS7にて制御部10が行う座標抽出に優先して使用される。すなわち、ユーザが例えば所望の1点の座標を指定した場合、その後、ステップS7の処理が実行される際に、制御部10は、ステップS24において投票数上位3(=4−1)個の投票箱を選択する。なお、制御部10がステップS24で選択する3個の投票箱の何れかが、ユーザにより指定された座標に対応した要素グリッドの座標(投票箱)を含んでいた場合、制御部10は、それを除いた新たな投票数第4位の投票箱を選択することとする。
このように、ユーザにより所望の座標を指定可能とした第3の実施形態の場合、ユーザは、例えば「自分は滅多に立ち寄らないが、重要な場所(例えば親族の家等)」を手動で指定できる。したがって、例えば災害発生時に、その場所へたどり着くための地図を確保できることになる。
また、前述した各実施形態において、災害発生時に何れの経路をディスプレイ上へ表示させるかは、ユーザが任意に選択することを想定しているが、本発明の第4の実施形態として、例えば携帯電話端末側において最初に何れの経路を表示するかを判断しても良い。一例として、携帯電話端末は、災害発生によりユーザから経路表示を求められた時、先に抽出された上位の各座標のうち、現在位置から最も近い座標への経路、或いは、自宅への経路を表示する。
この第4の実施形態によれば、ユーザが何れかの経路を選ぶ手間が省け、より安全に避難することができるようになる。
本発明の第5の実施形態として、前述した各経路上の地図データに加えて、上位抽出を行った座標の例えば周辺半径1km以内の地図データをダウンロードして記憶しておいても良い。このように上位座標の周辺の半径1km以内の地図データを用意しておけば、災害時にその地図データにより安全な避難ができる可能性が高くなる。
なお、上記周辺の地図データは、例えば上位4個の座標の全てについてダウンロードしておいても良いが、メモリ容量の消費やダウンロード時の通信料金を考慮して、例えば最上位や1位及び2位の座標に対してのみダウンロードするようにても良い。
前述の第1〜第5の実施形態では、例えば5分単位で取得した座標データを1週間分(2016個)蓄積して上位の座標データを抽出する例を挙げたが、本発明の第6の実施形態では、本発明にかかる所定の条件として、携帯電話端末が備えているカレンダーデータを元に、例えば平日と休日とで座標データの集計の仕方を変更するようなことも可能である。
すなわち例えば、平日と休日とではユーザが立ち寄る場所が変わる可能性が高く、例えば平日には自宅と職場、学校、最寄り駅などとなる一方で、休日にはショッピングや趣味の集まりなどにより平日とは異なる場所に向かう場合がある。
したがって、カレンダーデータに基づいて平日と休日とで処理を分け、平日に集計した座標データを元に抽出した座標から得られる経路のデータと、休日に集計した座標データを元に抽出した座標から得られる経路のデータの両方をダウンロードしておき、例えば平日に災害などが発生した場合にはそれ以前の平日に集計した座標データに基づく経路をディスプレイ上に表示するようにし、一方、休日に災害などが発生した場合にはそれ以前の休日に集計した座標データに基づく経路をディスプレイ上に表示するようにする。
この第6の実施形態の場合には、災害発生時が平日か休日かにより、最適な経路をユーザに提供することが可能となる。
その他にも、第7の実施形態として、例えば、メモリ部15に登録されているスケジュール帳の内容に応じて座標データの集計の仕方を変更するようなことも可能である。
すなわちこの第7の実施形態では、スケジュール帳に登録されている情報から、例えば週内或いは月内の或る特定の日時にユーザがしばしば立ち寄る場所が幾つか存在することがわかる場合、当該スケジュール帳のデータに基づいて座標データの集計と抽出の処理を変更し、或る特定のスケジュール内容に基づいて集計した座標データを元に抽出した座標から得られる経路のデータと、それ以外の場合に前述した第1〜第6の何れかの実施形態のようにして集計した座標データを元に抽出した座標から得られる経路のデータをダウンロードしておき、例えば特定のスケジュール内容と合致した日時に災害などが発生した場合にはそれ以前の当該特定のスケジュール内容と合致した日時に集計した座標データに基づく経路をディスプレイ上に表示するようにし、一方、それ以外の時には前述同様に集計した座標データに基づく経路をディスプレイ上に表示するようにする。
この第7の実施形態の場合には、スケジュールデータに応じて最適な経路をユーザに提供することが可能となる。
〔まとめ〕
以上説明したように、本発明の各実施形態によれば、災害以前の通常稼働中に、ユーザが頻繁に利用する場所を複数箇所(例えば2〜5箇所程度)携帯電話端末が自動的に認識及び記憶し、さらにそれらの場所間を結ぶ経路を自動的に選択し、経路周辺の地図を自動ダウンロードして携帯電話端末内に記憶するようになされている。すなわち本発明の各実施形態の携帯電話端末は、ユーザが長時間居る場所(複数)を図2のステップS1〜ステップS7にて自動算出し、その場所を結ぶ経路上の地図データをステップS8〜ステップS9で自動的に携帯電話端末内の地図バッファ18に取得する。したがって、本発明の各実施形態によれば、災害発生時にネットワークが不通状態に陥ったとしても、携帯電話端末内の地図データとGPSによる自己位置取得機能により、自宅や職場等へ向かう際の経路支援(道案内)が可能となる。これにより、ユーザは、安全且つ迅速に退避することが可能になる。
また、本発明の各実施形態によれば、地図データは、携帯電話端末が自動的に取得するため、ユーザはそのプロセスを意識する必要が無い。つまり、例えば引っ越しや転勤によって自宅や職場の場所が変更されたとしても、ユーザが意識して地図データを更新する必要がない。すなわち本実施形態によれば、ユーザの手間を省くことができると共に、例えば引っ越し後に地図データの更新を忘れていたところで地震に見舞われ、必要な地図データが無かったというようなトラブルを未然に防ぐことができる。また、本発明の実施形態によれば、ユーザが能動的に所望の地点を指定することも可能となされている。
特に、本発明の携帯情報端末を携帯電話端末に適用した場合、当該携帯電話端末は一般にユーザが常時携帯するものであるため、従来の書籍等の帰宅支援マップと違って余分な携行物が増えることがなく、また、被災時に慌てて探す必要もなく、非常に実用的であると言える。
また、本実施形態によれば、避難経路やその周辺の地図データのみを取得して記憶するので、従来のカーナビゲーションシステムで用いているCD/DVD−ROMのような大容量の記憶媒体を必要とせず、そのため、小型化でき、携帯用の情報端末に低価格で適用可能となる。さらに、本実施形態によれば、書籍やCD/DVD−ROM等の地図と異なり、定期的に自動アップデートが行われるため、実際に災害が発生した時に既に地図が古くなってしまっているというリスクが無く、したがって、より確実な経路支援(道案内)をユーザに提供できる。
なお、上述した実施形態の説明は、本発明の一例である。このため、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることはもちろんである。
本実施形態の携帯情報端末は、携帯電話端末に限定されず、GPS機能と通信機能及び演算機能を備えたPDA(Personal Digital Assistant)や、ノート型のパーソナルコンピュータ、携帯型のゲーム機などにも適用可能である。
本発明実施形態の携帯電話端末の概略的な内部回路構成を示すブロック図である。 本実施形態の携帯電話端末における経路支援処理時の動作のうち、災害発生以前の日常的な使用における動作のフローチャートである。 図2のステップS7における上位四つの座標データ抽出処理の詳細な動作を示すフローチャートである。 上位四つの座標データ抽出処理のためにメモリ部の記憶領域上に確保される8×8の配列変数領域(座標グリッド及び要素グリッド)の説明に用いる図である。
符号の説明
10 制御部、11 通信回路、12 通信アンテナ、13 表示部、14 操作部、15 メモリ部、16 プログラムの格納領域、17 座標バッファ、18 地図バッファ、20 スピーカ、21 マイクロホン、22 音声処理部、23 画像処理部、24 GPS制御部、25 GPSアンテナ、26 近距離通信制御部、27 近距離通信アンテナ、28 ケーブル接続部

Claims (11)

  1. 少なくとも地図画像を表示可能な画像表示部と、
    自端末の位置を計測する測位部と、
    上記測位部の位置計測情報に基づいて、自端末のユーザが利用する場所を検出する利用場所検出部と、
    上記利用場所検出部により検出された複数の利用場所の中から、所定の条件に合う少なくとも二以上の場所を抽出する場所抽出部と、
    上記場所抽出部により抽出された二以上の場所間を結ぶ経路を算出する経路算出部と、
    上記経路算出部により算出された経路周辺の地図情報を、所定のネットワークから取得する地図情報取得部と、
    上記地図情報取得部が取得した地図情報を記憶する地図情報記憶部とを有する、
    ことを特徴とする携帯情報端末。
  2. 上記利用場所検出部は、上記測位部の位置計測情報に基づいて自端末の移動速度を算出し、所定時間内の上記移動速度が所定速度以下となる場所を、上記自端末のユーザが利用している場所として検出することを特徴とする請求項1記載の携帯情報端末。
  3. 上記場所抽出部は、上記所定の条件に合う二以上の場所として、一定期間内に上記利用場所検出部にて検出された複数の利用場所の中から、自端末のユーザの利用回数の上位二以上の所定順位までの場所を抽出することを特徴とする請求項1記載の携帯情報端末。
  4. 上記地図情報取得部は、上記利用場所検出部にて上記所定の条件に合う二以上の場所が抽出された時点で、無線通信を通じて、所定のネットワークから上記地図情報を取得することを特徴とする請求項1記載の携帯情報端末。
  5. 上記地図情報取得部は、上記利用場所検出部にて上記所定の条件に合う二以上の場所が抽出された後、有線通信を通じて所定のネットワークへ接続された時点で、当該所定のネットワークから上記地図情報を取得することを特徴とする請求項1記載の携帯情報端末。
  6. 上記地図情報取得部は、上記場所抽出部により抽出された場所の周囲の一定半径距離内の地図情報を取得し、
    上記地図情報記憶部は、上記地図情報取得部が取得した上記一定半径距離内の地図情報を記憶することを特徴とする請求項1記載の携帯情報端末。
  7. 上記場所抽出部は、上記所定の条件に合う二以上の場所として、一定期間内に上記利用場所検出部で検出された複数の利用場所の中から、自端末のユーザの利用回数の上位二以上の所定順位までの場所を抽出し、
    上記地図情報取得部は、上記場所抽出部が抽出した上記所定順位までの場所のうち、少なくとも最上位の場所の周囲の一定半径距離内の地図情報を取得することを特徴とする請求項6記載の携帯情報端末。
  8. 上記画像表示部は、上記地図情報記憶部に記憶されている各経路周辺の地図情報のうち、上記測位部が計測している自端末の現在位置から最も近い経路周辺の地図情報による地図画像を表示することを特徴とする請求項1記載の携帯情報端末。
  9. ユーザからの操作入力を取得する操作部を有し、
    上記経路算出部は、上記場所抽出部により抽出された二以上の場所と、ユーザにより上記操作部を通じて入力された場所との間の経路を算出することを特徴とする請求項1記載の携帯情報端末。
  10. 測位部により自端末の位置を計測するステップと、
    上記自端末の位置の計測情報に基づいて、利用場所検出部が自端末のユーザが利用する場所を検出するステップと、
    上記検出された複数の利用場所の中から、場所抽出部が所定の条件に合う少なくとも二以上の場所を抽出するステップと、
    上記抽出された二以上の場所間を結ぶ経路を経路算出部が算出するステップと、
    上記算出された経路周辺の地図情報を、地図情報取得部が所定のネットワークから取得するステップと、
    上記取得した地図情報を、地図情報記憶部が記憶するステップとを有する、
    ことを特徴とする経路支援処理方法。
  11. 自端末の位置を計測する測位部と、
    上記測位部の位置計測情報に基づいて、自端末のユーザが利用する場所を検出する利用場所検出部と、
    上記利用場所検出部により検出された複数の利用場所から、所定の条件に合う少なくとも二以上の場所を抽出する場所抽出部と、
    上記場所抽出部により抽出された二以上の場所間を結ぶ経路を算出する経路算出部と、
    上記経路算出部により算出された経路周辺の地図情報を、所定のネットワークから取得する地図情報取得部と、
    上記地図情報取得部が取得した地図情報を記憶する地図情報記憶部として、
    携帯情報端末を機能させることを特徴とする経路支援処理プログラム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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