JP2008175674A - 走行車両及びその車輪磨耗量の測定方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】無軌道式走行車両の車輪磨耗量を稼働途中に測定する。
【解決手段】走行車両の台車フレームに走行面との間の距離を測定する距離測定手段を取り付ける。走行面の所定個所に走行車両の全車輪の転動面を同一面上に支えることのできる水平面を形成しておく。走行車両をその水平面上に誘導して距離測定手段により水平面との間の距離を測定させる。測定した距離を車輪交換直後の値と比較し、その差から車輪の磨耗量を求める。
【選択図】図4
【解決手段】走行車両の台車フレームに走行面との間の距離を測定する距離測定手段を取り付ける。走行面の所定個所に走行車両の全車輪の転動面を同一面上に支えることのできる水平面を形成しておく。走行車両をその水平面上に誘導して距離測定手段により水平面との間の距離を測定させる。測定した距離を車輪交換直後の値と比較し、その差から車輪の磨耗量を求める。
【選択図】図4
Description
本発明は、走行車両の車輪の磨耗量を検出する技術であって、特には無軌道式走行車両の車輪磨耗量を測定するのに好適な技術に関する。
今日、自動化の進んだ工場では、製品、半製品を荷台に載せて指定場所へ無人搬送する走行車両が多用されている。こうした走行車両には、軌道上を走行する有軌道式ものと、平坦な床面上を自身で車体操舵しながら走行する無軌道式のものがある。何れの方式の走行車両も、その殆どがエンコーダを使用して車輪の回転数を検出する。そして、検出した回転数に車輪外周長さを掛けて基準位置からの移動距離を算出し、その値により自身の現在位置を確認しつつ予め記憶したプログラムに従って無人走行を行なう。
こうした車輪回転数から移動距離を求める方式では、車輪外周長さの算出基礎となる車輪径を正確に把握することが重要である。車輪は鉄、ウレタン、ゴム等の材質で製作され、これらは何れも走行により磨耗して車輪径を減少させる。車輪の磨耗を無視したのでは算出した移動距離に誤差が生じ、停止位置や走行経路にずれを生ずる。人手による車輪磨耗量の点検には点検時間や工数の問題があるため、稼働途中あるいは稼働の合間に自動測定できることが望まれる。
従来技術として軌道上を走行する有軌道式走行車両では、直線軌道に沿って所定距離離れた2つの基準位置にマークを設け、走行車両にはそれらマークを検出する検出器を取り付ける。そして、それら2つの基準位置間を走行する間の車輪回転数をエンコーダで検出して車輪1回転当たりの走行距離を算出し、その値から車輪径を逆算する方法が多く採られている。
有軌道式走行車両で採用されるこの方式は、稼働途中に実際の車輪径を測定できる上、2つ基準位置間の距離を長くとることで測定精度を上げることもできる。しかし、この方式を無軌道式走行車両に適用するには問題が多い。無軌道式走行車両の多くは、床面に貼られた光反射テープや磁気テープ、床面直下に敷設された電流の流れる電線等の誘導線を検出しながらそれらに沿って走行する。従って、その誘導線を直線状に張っておくことにより直線走行させることもできる。しかし、その場合も走行車両は誘導線から外れないように微妙な操舵を繰り返しており、車輪の走行方向は誘導線の向きを中心として微妙に振れ動いている。その影響で、直線経路に沿った2つの基準位置間を走行する間の車輪回転数を検出したとしても誤差が生じる。このため、この方法で車輪摩耗量を正確に測定することは難しい。
本発明は、従来技術のこうした問題点を解決するためになされたもので、その課題は、走行車両の車輪の磨耗量を測定する技術であって、特には無人走行する無軌道式走行車両の車輪磨耗量を稼働途中あるいは稼働の合間に測定するのに適した技術を提供することにある。
前記課題を達成するための請求項1に記載の発明は、走行車両の車輪磨耗量を測定する方法であって、走行車両の台車フレームに車輪が転動する走行面又は走行面に平行な面との間の距離を測定する距離測定手段を取り付け、走行車両が走行する走行面上の所定個所には走行車両の全車輪の転動面を同一面上に支え得る平面を形成しておき、走行車両をその平面上に誘導して距離測定手段にてその平面又はその平面から一定間隔離れた平行平面との間の距離を測定させ、測定した距離を車輪交換直後の値と比較して車輪の磨耗量を算出することを特徴とする走行車両の車輪磨耗量の測定方法である。
このような測定方法によれば、無軌道式の走行車両であってもその稼働途中あるいは稼働の合間をみて人手を介することなく車輪磨耗量を自動測定することができる。磨耗量が判ればその時点における実際の車輪径も判るため、車軸の回転に同期したパルスを発するエンコーダの信号に基づいて移動量を計算する際、その値を用いることで移動量を正確に把握することができる。
また、請求項2に記載の発明は、走行面上を車輪を転動させて走行する走行車両であって、走行車両の台車フレームに取り付けられて走行面又は走行面に平行な面との間の距離を測定する距離測定手段と、車輪の磨耗量算出手段とを備え、磨耗量算出手段は走行面又は走行面に平行な面との距離測定の指示と車輪が交換された旨の情報入力を受ける入力手段と、距離測定手段の測定した距離と入力手段が受けた車輪交換情報を記憶しておく記憶手段を有し、入力手段を介して距離測定の指示を受けた場合には距離測定手段に指示して走行面又は走行面に平行な面との距離測定を実行させ、得られた測定値を車輪交換の情報入力を受けた後に記憶手段が最初に記憶した距離測定値と比較することにより車輪の磨耗量を算出するように構成してあることを特徴とする走行車両である。
このような構成の走行車両によれば、車両が無軌道式であってもその稼働途中あるいは稼働の合間をみて水平面上にて該水平面までの距離を測定させることで、人手を介することなく車輪磨耗量を自動測定することができる。磨耗量が判ればその時点における実際の車輪径も判るため、車軸の回転に同期したパルスを発するにエンコーダの信号に基づいて移動量を計算する際、その値を用いることで移動量を正確に把握することができる。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の走行車両において、距離測定手段は走行車両の駆動車輪に近い台車フレームに取り付けてあることを特徴とする走行車両である。
車輪の磨耗は従動車輪より駆動車輪の方が激しいため、駆動車輪近くの台車フレームに距離測定手段を取り付けておけば車輪の交換時期をより正確に判断することができる。
以下、本発明に係る走行車両とその車輪磨耗量の測定方法についての一実施形態を図面を参照して説明する。本実施形態では、走行車両の一例として無人フォークリフトを取り上げて説明する。図1、図2は、その無人フォークリフト1の正面図と側面図である。この無人フォークリフト1は無軌道式であり、平坦な床面2上に車輪3を転動させながら無人走行して荷物を搬送する。図1の右方向が無人走行する場合の前進方向である。
無人フォークリフト1は下部の台車フレーム5と、その上の進行方向前側に搭載された車体本体部6と、後側に搭載されたフォーク装置7により構成されている。フォーク装置7はL字形フォーク8と、それを上下、前後に動かす駆動機構9とからなる荷物の積み降ろし装置である。搬送荷物はそのフォーク8上に載せて運ばれる。
車体本体部6内には、後述する走行制御装置31、車輪磨耗量算出回路45、レーザ距離計50、電源装置等が収納してある。車体本体部6の前面には、走行警告灯11、障害物検知センサ12が取り付けてある。車体本体部6の上部両側からは斜め上方に延びる一対の側枠14が取り付けてあり、それらの上端には上枠15が水平に取り付けてある。上枠15にはレーザ投受光器16が取り付けてある。
図3、図4は、無人フォークリフト1の台車フレーム5とその下面側の車輪の取り付け関係を示したものであり、図3は車輪の配置関係を示す平面図、図4は図3の切断面線A−Aから見た断面図である。なお、図3中の符号18は、無人フォークリフト1の車輪磨耗量測定のために走行面の所定場所に設置した水平板を示している。
この無人フォークリフト1は4輪で走行する。図3に示すように走行方向の前部左側には走行駆動輪3aが、前部右側には従動輪3bが、後部左右には従動輪3c、3dが取り付けてある。図4に示すように走行駆動輪3aと従動輪3bはそれぞれ台車フレーム5に旋回自由に取り付けられた車輪支持枠22a、22bに取り付けてあり、走行駆動輪3aは同軸に取り付けた減速機付きの走行モータ20により駆動される。走行駆動輪3a図示しないステアリング機構により操舵される。従動輪3bにはキャスターが使用してある。
本実施形態の無人フォークリフト1の特徴として走行駆動輪3a寄りの台車フレーム5部分に、レーザ距離計50が台車フレーム5に開けた穴を通して下向きに取り付けてある。レーザ距離計(距離測定手段に相当)50は、床面2に向けて照射したレーザ光と、床面(走行面)2で反射して戻ってきた反射光との時間差、位相差等に基づいて床面2までの距離を測定する装置である。
図5は、制御装置30の構成を示したものである。制御装置30は、走行制御装置31と、本実施形態に特有の車輪磨耗量を算出するためのレーザ距離計50と車輪磨耗量算出回路(磨耗量算出手段に相当)45とからなる。
走行制御装置31は、無人フォークリフト1の走行制御の他、フォーク装置7の制御も司る。中核としての制御回路32はマイクロコンピュータを用いて構成されている。制御回路32には、無線装置33、レーザ投受光器16、障害物検知回路35、エンコーダ回路36、走行モータ駆動回路37a、操舵機構駆動回路37b、走行警告灯駆動回路38、走行警音器駆動回路39、フォーク装置駆動回路40等が接続されている。
制御回路32は、地上の指令装置から送られてくる搬送指令を無線装置33で受ける。その指令に基づき走行モータ駆動回路37aを操作して走行駆動輪3aを駆動すると共に、操舵機構駆動回路37bを操作して走行駆動輪3aを操舵して無人フォークリフト1を目的の場所に誘導する。誘導は予め記憶している走行空間のレイアウトマップと、レーザ投受光器16を使用して検出した現在位置情報、走行モータ20に取り付けたエンコーダ(図示せず。)からのパルス信号をエンコーダ回路36で計数して得た所定地点からの移動距離情報等に基づいて行なう。レーザ投受光器16を用いた現在位置の検出は、走行空間の壁面などに取り付けた複数の反射体にレーザ光を投光してその反射光から距離と方向を検出し、三角測量の原理で自己の位置を算出する方法で行なう。
車輪磨耗量算出回路(磨耗量算出手段に相当)45は、演算回路46、記憶回路47、インターフェイス(IF)回路48を備える。演算回路46はマイクロコンピュータを用いて構成されている。インターフェイス回路48は制御回路32とデータ交信を行なうためのもので、請求項に記載した入力手段である。記憶回路(記憶手段に相当)47は、レーザ距離計50で計測した床面2までの距離や、インターフェイス回路48を介して受けた車輪交換時期を記憶しておくためのもので、不揮発メモリを用いて構成してある。
次に、以上のような構成の下での車輪磨耗量の測定方法について説明する。測定は、車輪を新品に交換したことを車輪磨耗量算出回路45に伝えることから始まる。交換したことの情報は、地上の指令装置から走行制御装置31の制御回路32に無線で伝えられる。その情報は、制御回路32から車輪磨耗量算出回路45のインターフェイス回路48に出力されて演算回路46に伝えられる。演算回路46は車輪が交換されたことを記憶回路47に記憶させる。
続いて、指令装置から走行制御装置31に対し、無人フォークリフト1を車輪磨耗量測定のために準備された測定場所に移動させ、測定を行なわせる指示を発する。指示を受けた走行制御装置31は、無人フォークリフト1を準備された測定場所に誘導して停止させる。測定場所には、無人フォークリフト1の全車輪の転動面を同一面上に支えることができ、且つ照射されたレーザ光をよく反射する水平面を形成しておく。例えば、図3、図4に示すように表面を磨いたステンレスの厚い水平板を敷設しておく。
無人フォークリフト1を測定場所に誘導して停止させた後、走行制御装置31は車輪磨耗量算出回路45に対して測定開始を指示する。インターフェイス回路48を経て指示を受けた演算回路46は、レーザ距離計50に指示して床面2までの距離を測定させ、その値を受け取る。演算回路46は受け取った測定値を記憶回路47に記憶させる。車輪交換が行なわれた後の最初の測定では、車輪磨耗量の演算は行なわない。
無人フォークリフト1の累計稼働時間が所定値に達したならば、地上の指令装置から走行制御装置31に対して車輪摩耗量の測定指示を出す。測定指示は作業者が手動で出してもよいし、指令装置から定期的に出してもよい。また、測定場所を通過する度に走行制御装置31が自動的に出すようにしてもよい。測定指示が出されると走行制御装置31は上述した車輪交換直後と同じように無人フォークリフト1を測定場所に誘導して停止させ、車輪磨耗量算出回路45に測定開始の指示を出す。演算回路46はレーザ距離計50に指示して床面2までの距離を測定させ、その値を受け取る。演算回路46は受け取った測定値を記憶回路47に記憶させる。同時に今回の測定値を車輪交換直後の測定値と比較し、その差を車輪磨耗量として把握する。把握した磨耗量はインターフェイス回路48を経て走行制御装置31に伝える。走行制御装置31は受け取った値を無線で地上の指令装置に送信する。
このようにして地上の指令装置は、車輪摩耗量測定の指示を無線送信するだけで、人手を介することなく車輪摩耗量を把握できる。車輪摩耗量が判れば、その値から車輪交換の必要性を判断できる。また、車輪摩耗量が判ればその時点における実際の車輪径も判明する。従って、車軸の回転に同期したパルスを発するエンコーダの信号に基づいて移動量を計算する際、判明した車輪径の数値を用いることで移動量を正確に計算することができる。
なお、車輪の磨耗は従動輪より駆動輪の方が激しい。そのためレーザ距離計50は上記実施形態のように駆動輪近くの台車フレームに取り付けておくのが好ましい。また、駆動輪が複数ある場合にはレーザ距離計50を駆動輪毎に取り付けるとよい。
また、上記実施形態では車輪摩耗量の測定を水平板18の上で行なったが、板18は必ずしも水平である必要はなく多少傾いていてもよい。
また、上記実施形態では水平板18までの距離を測定したが、水平板18の上方又は下方に水平板18と平行な面を形成しておき、その面までの距離を測定するようにしてもよい。
また、上記実施形態では車輪摩耗量の測定を水平板18の上で行なったが、板18は必ずしも水平である必要はなく多少傾いていてもよい。
また、上記実施形態では水平板18までの距離を測定したが、水平板18の上方又は下方に水平板18と平行な面を形成しておき、その面までの距離を測定するようにしてもよい。
また、車輪磨耗量算出回路45は走行制御装置31と別に設けるのでなく、走行制御装置31と一体に構成してもよい。その場合は、図5における演算回路46とインターフェイス回路48の機能を制御回路32に実行させる。
また、上記実施形態では無軌道式走行車両について説明したが、本発明は有軌道式走行車両にも適用できる。その場合には、図3、図4に示した水平板18の上に一定高さの軌道を敷設し、水平板18の表面までの距離をレーザ距離計50で定期的に測定すればよい。
また、上記実施形態では無軌道式走行車両について説明したが、本発明は有軌道式走行車両にも適用できる。その場合には、図3、図4に示した水平板18の上に一定高さの軌道を敷設し、水平板18の表面までの距離をレーザ距離計50で定期的に測定すればよい。
図面中、1は無人フォークリフト(走行車両)、2は床面(走行面)、3aは走行駆動輪(車輪)、3bは従動輪、5は台車フレーム、16はレーザ投受光器、18は水平面(水平板)、31は走行制御装置、45は車輪磨耗量算出回路、50はレーザ距離計を示す。
Claims (3)
- 走行車両の車輪磨耗量を測定する方法であって、前記走行車両の台車フレームに車輪が転動する走行面又は走行面に平行な面との間の距離を測定する距離測定手段を取り付け、
前記走行車両が走行する走行面上の所定個所に前記走行車両の全車輪の転動面を同一面上に支え得る平面を形成しておき、
前記走行車両を前記平面上に誘導して前記距離測定手段にて該平面又は該平面から一定間隔離れた平行平面との間の距離を測定させ、
該測定した距離を前記車輪を交換した直後の値と比較して該車輪の磨耗量を算出することを特徴とする走行車両の車輪磨耗量の測定方法。 - 走行面上を車輪を転動させて走行する走行車両であって、
該走行車両の台車フレームに取り付けられて前記走行面又は走行面に平行な面との間の距離を測定する距離測定手段と、車輪の磨耗量算出手段とを備え、
該磨耗量算出手段は前記走行面又は走行面に平行な面との距離測定の指示と前記車輪が交換された旨の情報入力を受ける入力手段と、前記距離測定手段の測定した前記距離と前記入力手段が受けた車輪交換情報を記憶しておく記憶手段を有し、前記入力手段を介して距離測定の指示を受けた場合には前記距離測定手段に指示して前記走行面又は走行面に平行な面との距離測定を実行させ、得られた測定値を前記車輪交換の情報入力を受けた後に前記記憶手段が最初に記憶した前記距離測定値と比較することにより前記車輪の磨耗量を算出するように構成してあることを特徴とする走行車両。 - 請求項2に記載の走行車両において、前記距離測定手段は前記走行車両の駆動車輪に近い前記台車フレームに取り付けてあることを特徴とする走行車両。
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