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JP2008175250A - 変速機の同期装置 - Google Patents

変速機の同期装置 Download PDF

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JP2008175250A
JP2008175250A JP2007007644A JP2007007644A JP2008175250A JP 2008175250 A JP2008175250 A JP 2008175250A JP 2007007644 A JP2007007644 A JP 2007007644A JP 2007007644 A JP2007007644 A JP 2007007644A JP 2008175250 A JP2008175250 A JP 2008175250A
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JP
Japan
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chamfer
ring
transmission
circumferential
stage
Prior art date
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Pending
Application number
JP2007007644A
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English (en)
Inventor
Masashi Yoshino
將志 吉野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

【課題】 2重噛み合いを回避するとともにボークリングの耐久性を向上させた変速機の同期装置を提供する。
【解決手段】 カップリングスリーブと、クラッチギヤと、ボークリングと、シンクロハブと、変速時にボークリングテーパーコーン面とクラッチギヤテーパーコーン面との間で摩擦トルクが発生することにより、前記シンクロハブと前記ボークリングとの間に相対回転が発生した場合に、前記相対回転による周方向の力を、前記ボークリングを前記クラッチギヤに押し付ける軸方向のサポート同期力に変換するサポート同期力発生機構とを備える変速機の同期装置において、変速機のニュートラル状態および他のギヤ段の変速時に、前記ボークリングと前記シンクロハブとの相対回転を規制することにより、前記サポート同期力の発生を制限するロック部を設けた。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車両用歯車変速機等に適用され、カップリングスリーブとシンクロハブとボークリングとクラッチギヤとを備えた変速機の同期装置に関する。
従来、変速機の同期装置は、変速時、ドライバーがシフトレバー操作を行うことによりカップリングスリーブを動かすと、カップリングスリーブとボークリングとのチャンファ同士が接触し、カップリングスリーブの動きを阻止し、ボークリングテーパーコーン面がクラッチギヤテーパーコーン面を押して摩擦トルク(同期力)を発生することで、ボークリングとシンクロハブとの回転同期作用を行うようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−114156号公報
しかしながら上記従来技術にあっては、変速時にボークリングとシンクロハブとの意図しない相対回転が発生した場合、サポート同期力が発生して変速時に2つのポジションが同時に同期して2重噛み合となり、シフトがロックするおそれがあった。また、ニュートラル時にサポート同期力が発生すると、クラッチギヤとボークリングのテーパーコーン面が常に接触し、ボークリングの耐久性が著しく損なわれる、という問題があった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、その目的とするところは、ボークリングとシンクロハブとの意図しない相対回転を防止することで、2重噛み合いを回避するとともにボークリングの耐久性を向上させた変速機の同期装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明では、カップリングスリーブと、クラッチギヤと、ボークリングと、シンクロハブと、変速時にボークリングテーパーコーン面とクラッチギヤテーパーコーン面との間で摩擦トルクが発生することにより、前記シンクロハブと前記ボークリングとの間に相対回転が発生した場合に、前記相対回転による周方向の力を、前記ボークリングを前記クラッチギヤに押し付ける軸方向のサポート同期力に変換するサポート同期力発生機構とを備える変速機の同期装置において、変速機のニュートラル状態および他のギヤ段の変速時に、前記ボークリングと前記シンクロハブとの相対回転を規制することにより、前記サポート同期力の発生を制限するロック部を設けた。
よって、2重噛み合いを回避するとともにボークリングの耐久性を向上させた変速機の同期装置を提供できる。
以下、本発明の変速機の同期装置を実現する最良の形態を、図面に示す実施例に基づいて説明する。
[同期装置の構成]
図1は本願変速機の同期装置ニュートラル状態におけるA−A線(図2参照)断面図、図2は軸方向正面図である。なお、同期装置の軸方向をx軸とし、カップリングスリーブ1からメインギヤ2の方向を正方向とする。
変速機の同期装置は、カップリングスリーブ1と、メインギヤ2と、クラッチギヤ3と、ボークリング4とを備える。また、シンクロハブ5と、インサートキー6と、スプレッドスプリング7と、メインシャフト8とを備える。
カップリングスリーブ1は変速動作荷重(手動操作力やアクチュエータ駆動力)の入力部材であり、シンクロハブ5とスプライン嵌合されている。このカップリングスリーブ1は、シンクロハブ5と一体に回転するとともにx軸方向移動可能に設けられている。
このカップリングスリーブ1の外面の溝にはシフトフォークが嵌着され、周面には各変速段ごとにカップリングチャンファがそれぞれ2段形成されている。以降、変速段に関係なく、2つのチャンファを1段目、2段目チャンファ11,12とする
この1段目チャンファ11と2段目チャンファ12は互いに径方向位置が重ならないよう交互に設けられるとともに、x軸方向長さは1段目チャンファ11は短く、2段目チャンファ12は長く設けられている。また、1段目チャンファ11は2段目チャンファ12の両脇に設けられ、カップリングスリーブ1がボークリング4と嵌合する際は1段目チャンファ11が先にボークリング4に当接する構造となっている。
メインギヤ2はメインシャフト8に対し回転可能に設けられ、変速動作が完了するとメインシャフト8と一体に回転する。
クラッチギヤ3はメインギヤ2の回転とシンクロハブ5の回転とを同期させる同期部材であり、メインギヤ2に対し圧入等により一体に固定される。このクラッチギヤ3にはクラッチギヤテーパーコーン面31が形成され、ボークリング4のボークリングテーパーコーン面41とテーパ嵌合する。
ボークリング4はメインギヤ2の回転とシンクロハブ5の回転とを同期させる同期部材であって、軸方向に移動可能かつシンクロハブ5に対して所定量だけ周方向に相対回転可能である。なお、この所定量とはスプライン歯のチャンファ位置合わせ移動量である。
このボークリング4には、ボークリングテーパーコーン面41およびボークリングチャンファ43が形成されている。ボークリング4およびクラッチギヤ3の各テーパーコーン面41,31間距離のx軸方向成分はbであって、互いにテーパ嵌合する。
また、ボークリング4の外周部にはx軸負方向にT字状に突出する突起部120が設けられ、この突起部120に対し径方向にずれた位置には台形状に突出するカム40が設けられている。このカム40の側面には、x軸負方向に向かって内径方向に向かうボークリングカム面42が設けられている(図2参照)。
シンクロハブ5はメインシャフト8にスプライン固定された同期部材である。このシンクロハブ5の外周にはx軸負方向に向かってT字型に凹む溝部110が設けられ(図2参照)、ボークリング4外周の突起部120が溝部110に係合することでシンクロハブ5とボークリング4の相対回転を一定程度許容しつつ規制するロック部100を形成する。
なお、本願実施例では突起部120および溝部110はともにT字型としたが、係合によってボークリング4とシンクロハブ5との相対回転を係止するものであればT字型でなくともよい。
また、シンクロハブ5にはボークリング4のカム40を収装する凹状のカム50が設けられ、このカム50の両脇にはボークリングカム面42と当接するシンクロハブカム面52が設けられている。このカム面42,52はそれぞれx軸に対し角度θをもって傾斜して設けられている(図4参照)。
これにより変速時にボークリング4とシンクロハブ5との相対回転によって各カム面42,52が当接した場合、ボークリング4がシンクロハブ5から受ける径方向の力が分解され、x軸方向のサポート同期力が発生する。一方、相対回転が発生していない場合、および各カム面42,52が離間している場合(ニュートラル時等)はボークリング4がシンクロハブ5から力を受けないため、サポート同期力も発生しない。
インサートキー6は、シンクロハブ5の外周に配置された同期部材である。このインサートキー6は、シンクロハブ5とカップリングスリーブ1とスプレッドスプリング7により支持される。
インサートキー6の外周に設けられたキー突起とカップリングスリーブ1のキー溝とがロックした状態で位置決めされており、シンクロハブ5と一体回転するとともに、カップリングスリーブ1と連動して軸方向に移動可能となっている。
[ロック部の詳細]
図3、図4はニュートラル状態かつボークリング4がシンクロハブ5に引きずられている状態、図5はニュートラル状態かつロック部100のガタ詰まり状態を示す図である。図3〜図5のいずれもボークリング4(被同期側)がシンクロハブ5(同期側)よりも早く回転している場合を示す。
上述のように、シンクロハブ5およびボークリング4の外周にはロック部100が設けられている。ボークリング4の突起部120はT字型の突起であって、同じくT字型に設けられたシンクロハブ5の溝部110に入り込んで周方向を係止されることで、ボークリング4とシンクロハブ5の相対回転が規制される。
溝部110は、T字型頭部である周方向溝111と軸方向溝112から形成される。同様に、T字型の突起部120は、周方向に延在する周方向部121と、x軸負方向に延在して周方向部121を支持する軸方向部122から形成される。
ニュートラル時かつボークリング4初期位置状態においては、周方向部121の中心軸L2と軸方向溝112の中心軸L1は一致する。また、溝部110は突起部120を収装可能な大きさに設けられており、周方向溝111の周方向幅=D、周方向部121の周方向幅=dとすると、D>dである(図2参照)。
(溝部と突起部の幅とロックの関係)
溝部110はT字型溝であって、軸方向溝112の周方向幅eは周方向溝111の周方向幅=Dよりも小さく設けられている(D>e)。また、突起部径方向部121の周方向幅dは軸方向溝112の周方向幅eよりも小さく設けられている(e>d)。
したがってニュートラル状態においては、突起部120は自在に溝部110に対しx軸方向に進入・脱出可能となる(図2参照)。これにより突起部120を溝部110から脱出させてボークリング4−シンクロハブ5間の相対回転を許容し、必要なときにサポート同期力を発生させるものである。
また、突起部120が溝部110の周方向片側に寄ることで、突起部周方向部121が軸方向溝112によりx軸正方向移動を係止される。これにより突起部120は溝部110に係合され、ボークリング4はシンクロハブ5に対しx軸正方向移動を係止される。
(突起部と溝部のガタとカム面間軸方向距離との関係)
突起部120と溝部110の周方向幅がそれぞれD,dであることから、突起部120と溝部110との間の周方向両側に存在するガタは、ニュートラル状態において(D−d)/2となる。このガタ(D−d)/2分だけ、突起部120は溝部110内を周方向両側に相対移動可能となっている。
ここで、サポート同期力を発生させるためにボークリングカム面42とシンクロハブカム面52とが接触する際、両カム面42,52間のクリアランスを詰める必要がある。したがって、カム面42,52同士のクリアランスを詰めるためにボークリング4がシンクロハブ5に対して回転移動し、その分突起部120と溝部110との間のガタが詰まることになる。
したがって、ロック部100内の突起部120−溝部110にガタが存在する場合であっても、カム面42,52間のクリアランスを詰めるためにガタが消費されてしまう。そのため、ロック部100内で突起部120が溝部110に対し相対移動可能な量も、カム面42,52間のクリアランス分だけ減少する。
よって、ニュートラル時におけるボークリングカム面42−シンクロハブカム面52間の周方向距離をhとすると、溝部110に対し突起部120が相対移動可能な量は
(D−d)/2−h
である。
カム面42,52はx軸に対しθ傾斜しているため、この相対移動量(ロック部100内における溝部110に対する突起部120の相対移動量)によってボークリング4がx軸正方向に移動する量Hは
H={(D−d)/2−h}tanθ・・・(i)
である。
(ボークリングのx軸方向移動とサポート同期力の関係)
ニュートラル状態においてボークリング4とシンクロハブ5とは等速回転している。またボークリング4とクラッチギヤ3のテーパーコーン面41,31同士は接触しておらず、各テーパーコーン面41,31間距離のx軸方向成分はbである(図1参照)。
したがって、ボークリング4がx軸正方向側距離bだけに移動することにより各テーパーコーン面41,31同士が接触してボークリング4がクラッチギヤ3に引き摺られる。これによりシンクロハブ5との間に相対回転が発生し、サポート同期力が生じる。
そのため、上記(i)式で示される移動量Hが各テーパーコーン面41,31間距離x軸方向成分bよりも大きい場合、ロック部100におけるガタ詰めによって各テーパーコーン面41,31が接触してしまう。
すなわち、ロック部100内のガタ詰めによってボークリング4がx軸正方向に距離H分移動する。このときH>bであるため各テーパーコーン面41,31間のクリアランスが詰まって接触してしまうことになる。
この場合、ロック部100内のガタ詰めによってシフト動作とは無関係に各テーパーコーン面41,31が接触することとなる。このためニュートラル状態であるにもかかわらず各テーパーコーン面41,31が接触し、耐久性を損なうおそれがある。
また、各テーパーコーン面41,31間の摩擦によってボークリング4はシンクロハブ5に引き摺られ、相対回転が生じてサポート同期力が発生する。そのためシフト動作中に意図しないサポート同期力が発生し、所望の変速段と他の変速段の2重噛み合いが生じるおそれがある。
したがって本願実施例では、ロック部100内のガタが詰まった際のボークリング4のx軸正方向移動量をH、各テーパーコーン面41,31間距離のx軸方向成分をbとした場合、
b>H
の関係が成立することとする。
これにより、ロック部100内のガタ詰めによってボークリング4がx軸正方向に距離H移動した場合であっても、Hは各テーパーコーン面41,31間距離x軸方向成分bよりも小さいため、ロック部100のガタ詰めによって各テーパーコーン面41,31が接触することはない。よって、各テーパーコーン面41,31の耐久性劣化や意図しないサポート同期力の発生を回避するものである。
(1段目チャンファによるニュートラル作用)
カップリングスリーブ1がx軸正方向に移動すると、1段目チャンファ11とボークリング4のチャンファ43が当接する。当接後、1段目チャンファ11がボークリングチャンファ43を押し分けてx軸正方向に移動する。
1段目チャンファ11とボークリングチャンファ43が噛み合った場合、ボークリング4はカップリングスリーブ1およびシンクロハブ5に対しニュートラル位置となるよう設けられている。したがって、カップリングスリーブ1をx軸正方向に移動させることにより、1段目チャンファ11とボークリングチャンファ43が噛み合ってボークリング4がニュートラル位置となる。
(ボークリング−インサートキー間距離と1段目チャンファ−ボークリング間距離の関係)
ニュートラル状態において、ボークリング4とインサートキー6のx軸方向距離はcである(図3参照)。またニュートラル状態において、カップリングスリーブ1の1段目チャンファ11の前面11aと、ボークリングチャンファ43の前面43aの根元部43a'とのx軸方向距離はG1aである(図5参照)。
ここで、ボークリング4−インサートキー6間距離c>1段目チャンファ前面11a−ボークリングチャンファ前面根元部43a'間距離G1aとする。このため、カップリングスリーブ1をx軸正方向に移動させる際、1段目チャンファ11がインサートキー6よりも先にボークリングチャンファ43に接触・嵌合することとなる。
上述のように、1段目チャンファ11とボークリングチャンファ43とが完全に嵌合した際には、ボークリング4はニュートラル位置となる。したがってc>G1aの関係を規定することにより、シフト途中状態では、まず1段目チャンファ11とボークリングチャンファ43を接触・嵌合させてボークリング4をニュートラル状態とした後、インサートキー6とボークリング4を確実に嵌合させることが可能である。
(ロック部突出量とボークリングニュートラル位置保持の関係)
ボークリング4がインサートキー6によってx軸正方向側に押されている際、1段目チャンファ11の背面11b(x軸負方向側端面)とボークリングチャンファ43の背面43b(x軸正方向側端面)との距離はG1bである(図11参照)。その際、ロック部100におけるボークリング突起部120のx軸負方向突出量はaである(図11参照)。
本願では、1段目チャンファ背面11b−ボークリングチャンファ背面43b間距離G1b>突起部突出量aである。ここで、突起部突出量aはロック部100のロック解除寸法(ロック状態から突起部120がx軸正方向に距離a移動すれば、突起部120は溝部110から完全に脱出する)である。
したがって、G1b>aの関係を規定することにより、ボークリング4がインサートキー6に押されて突起部120が溝部110から脱出する際であっても、1段目チャンファ11とボークリングチャンファ43は未だ嵌合状態にあることとなる。そのためロック部100のロックが解除されるまで、ボークリング4はニュートラル位置のまま嵌合状態とされる。
これにより、ロック部100のロックが完全に解除されるまでボークリング4はニュートラル位置に保持され、ボークリング4とシンクロハブ5のカム面42,52同士は接触しない。したがって、ロック部100によってボークリング4とシンクロハブ5とがロックされている際に、意図しないサポート同期力が発生することがない。
(ロック解除寸法とクラッチギヤ−ボークリングテーパーコーン面間距離との関係)
上述のように、ボークリング4およびクラッチギヤ3の各テーパーコーン面41,31間距離のx軸方向成分はbである(図1参照)。このテーパーコーン面間距離bと、1段目チャンファ11−ボークリングチャンファ43の背面間距離G1b(図11参照)との関係は、b>G1bで規定される。
したがって、カップリングスリーブ1のx軸正方向移動に伴いボークリング4がx軸正方向移動し、ロック部100におけるロックが解除される際、1段目チャンファ11がボークリングチャンファ43をすり抜ける時点でテーパーコーン面31,41同士は未だ接触しないこととなる。
サポート同期力はボークリング4とシンクロハブ5との相対回転が発生して初めて生じるものである。ボークリング4の回転がテーパーコーン面41,31間の摩擦力によって抑制されるまではボークリング4とシンクロハブ5とは一体回転しているため、テーパーコーン面41,31が当接するまでサポート同期力は発生しない。
よって、ロック部100のロックが完全に解除されてからテーパーコーン面31,41同士を接触させることで、ロック中はボークリング4とシンクロハブ5とを一体回転させ、サポート同期力が発生することを確実に回避可能な構成となっている。
(1段目、2段目チャンファの噛み合い)
1段目チャンファ11とボークリングチャンファ43が接触した際、1段目チャンファ11の前面端部11aとクラッチギヤチャンファ32の前面端部32a間の距離をf、2段目チャンファ12の前面根元部12a'とボークリングチャンファ前面根元部43a'間の距離をFとする(図7参照)。
この場合、fとFの関係をf>Fで規定する。このため、1段目チャンファ11がボークリングチャンファ43を突き抜けた後にカップリングスリーブ1がさらにx軸正方向に移動する際は、まず2段目チャンファ12がボークリングチャンファ43に接触する。
その後、2段目チャンファ12がボークリングチャンファ43を通過してすり抜けた後、1段目チャンファ11がクラッチギヤチャンファ32に接触し、嵌合することとなる。
これにより、クラッチギヤチャンファ32と1段目チャンファ11とが嵌合する際、2段目チャンファ12がボークリングチャンファ43との嵌合が完全に解かれることとなり、クラッチギヤチャンファ32−1段目チャンファ11と、ボークリングチャンファ43−2段目チャンファ12が同時に係合する二重係合状態を回避することが可能である。
[変速に伴うロック部の動き]
(ニュートラル状態+ボークリング初期位置:図1、図2)
ニュートラル状態かつボークリング4が初期位置にある場合、上述のように周方向部121(突起部120)の中心軸L1と軸方向溝112(溝部110)の中心軸L2は一致し(図2参照)、突起部120は自在に溝部110に対しx軸方向に進入・脱出可能となる。
(ニュートラル状態+ボークリング引き摺られ状態:図3、図4)
シンクロハブ5とボークリング4の間に相対回転がある場合、ニュートラル状態においてボークリング4は常に回転方向に引き摺られている。そのためロック部100においては、突起部120は溝部110の(ボークリング4とシンクロハブ5との相対回転方向に合わせて)周方向端部に寄っている(図4参照)。
(ニュートラル状態+ロック部ガタ詰まり状態:図5)
ボークリング4がさらに引き摺られると、ロック部100では突起部120と溝部110間のガタ(D−d)/2が完全に詰まり、ボークリング4はロック部100によってシンクロハブ5に係止(ロック)される。
上述のようにロック部100のガタ(D−d)/2が詰まった状態では各カム面42,52は接触しないため、サポート同期力は発生しない。
(シフト途中1状態(1段目チャンファ接触):図6、図7)
図6、図7はシフト途中1状態(1段目チャンファ11がボークリング4に接触した状態)を示す図である。図5に引き続き、突起部120と溝部110間のガタ(D−d)/2は完全に詰まっており、サポート同期力は発生していない。
運転者のシフト動作によりカップリングスリーブ1がx軸正方向に移動し、カップリングスリーブ1の1段目チャンファ11がボークリング4のチャンファ43に接触する。接触の際も、ボークリング4はロック部100によってシンクロハブ5にロックされたままである。
(シフト途中2状態(ニュートラル位置へ移動):図8、図9)
図8、図9はシフト途中2状態(1段目チャンファ11がボークリングチャンファ43を押し分け、ボークリング4がニュートラル位置へ移動した状態)を示す図である。
図8、図9ではカップリングスリーブ1がさらにx軸正方向に移動し、1段目チャンファ11がボークリングチャンファ43を押し分けてx軸正方向へ進み、シンクロハブ5に対しボークリング4が回転する。したがって、突起部120の中心軸L2と溝部110の中心軸L1とが一致し、ボークリング4はニュートラル位置に移動することとなる。
これによりロック部100において突起部120と溝部110との係合が解放され、突起部120は溝部110内で径方向に相対移動可能となる。ニュートラル位置に達すると、突起部120は自在に溝部110に対しx軸方向に進入・脱出可能となる。したがって、シフト途中にロック部100が係合して同期作用を妨げることを回避可能な構成となっている。
(シフト途中3状態(インサートキーとボークリング接触):図10、図11)
図10、図11はシフト途中3状態(インサートキー6とボークリング4とが接触した状態)を示す図である。図8、図9と同様、ボークリング4は1段目チャンファ11によって押し分けられ、ニュートラル位置にある。
(シフト途中4状態(突起部脱出):図12、図13)
図12、図13はシフト途中4状態(突起部120が溝部110から脱出した状態)を示す図である。ロック部100のロックが完全に解除されるまでボークリング4はニュートラル位置に保持されるため、ロック解除前にはサポート同期力は発生しない。
ここでカップリングスリーブ1がさらにx軸正方向側に進んでインサートキー6がボークリング4をx軸正方向側に押すことにより、ニュートラル位置にあるボークリング4の突起部120がシンクロハブ5の溝部110から脱出する。
(シフト途中5状態(1段目チャンファがボークリング完全すり抜け):図14、図15)
図14、図15はシフト途中5状態(1段目チャンファ11がボークリングチャンファ43を完全にすり抜けた状態)を示す図である。上述のように、1段目チャンファ11がボークリングチャンファ43をすり抜ける時点では、テーパーコーン面31,41同士は未だ接触せず、サポート同期力も発生しない。
(シフト途中6状態(サポート同期力発生):図16、図17)
図16、図17はシフト途中6状態(サポート同期力発生状態)を示す図である。上述のように、このテーパーコーン面31,41間距離bと、1段目チャンファ11−ボークリングチャンファ4の背面間距離G1b(図11参照)との関係は、b>G1bで規定されている。
よって、1段目チャンファ11がボークリングチャンファ43を完全にすり抜け、ロック部100のロックが完全に解除されてからさらにカップリングスリーブ1がx軸正方向に進むことにより、テーパーコーン面31,41同士が接触する。これによりボークリング4がクラッチギヤ3に引き摺られてシンクロハブ5に対し相対回転し、サポート同期力が発生する。
(シフト途中7状態(2段目チャンファがボークリングに接触):図18、図19)
図18、図19はシフト途中7状態(2段目チャンファ12がボークリングチャンファ43に接触した状態)を示す図である。その際、1段目チャンファ11はボークリングチャンファ43を完全に突き抜け、テーパーコーン面31,41同士が接触してボークリング4−シンクロハブ5間に相対回転が生じ、サポート同期力が発生している。
(シフト途中8状態(2段目チャンファによるニュートラル作用):図20、図21)
図20、図21はシフト途中8状態(2段目チャンファ12によりボークリング4がニュートラル位置に移行した状態)を示す図である。上述のように、1段目チャンファ11とボークリングチャンファ43が接触した場合において、1段目チャンファ前面11a−クラッチギヤチャンファ前面32a間距離f>2段目チャンファ前面12a−ボークリングチャンファ前面根元部43a'間距離Fである(図7参照)。
このため、1段目チャンファ11がボークリングチャンファ43を突き抜けた後にカップリングスリーブ1がさらにx軸正方向に移動する際は、まず2段目チャンファ12がボークリングチャンファ43に接触する。その際、2段目チャンファ12によってボークリング4がニュートラル位置に移動する。
その後、2段目チャンファ12がボークリングチャンファ43を通過してすり抜けた後、1段目チャンファ11がクラッチギヤチャンファ32に接触し、嵌合する。1段目チャンファ11と2段目チャンファ12が同時に係合することはないため、シフトが成立する。
(シフト途中9状態(ボークリングニュートラル位置復帰:図22、図23)
図22、図23はシフト途中9状態(図外のリターンスプリングによりボークリング4がニュートラル位置に復帰した状態)を示す図である。ボークリング4がニュートラル位置に復帰したことで、ロック部100が係合可能な状態となる。
(シフト完了状態(1段目チャンファとクラッチギヤ嵌合:図24、図25)
図24、図25はシフト完了状態(1段目チャンファ11がクラッチギヤチャンファ32に嵌合した状態)を示す図である。これにより完全にシフトが完了する。
[本願実施例の効果]
(1)カップリングスリーブ1と、クラッチギヤ3と、ボークリング4と、シンクロハブ5と、変速時にボークリング4コーン面とクラッチギヤ3コーン面との間で摩擦トルクが発生することにより、シンクロハブ5とボークリング4との間に相対回転が発生した場合に、相対回転による周方向の力を、ボークリング4をクラッチギヤ3に押し付ける軸方向のサポート同期力に変換するサポート同期力発生機構とを備える変速機の同期装置において、変速機のニュートラル状態および他のギヤ段の変速時に、ボークリング4とシンクロハブ5との相対回転を規制することにより、サポート同期力の発生を制限するロック部100を設けた。
これにより、変速機のニュートラル状態および他のギヤ段の変速時に、意図しないサポート同期力の発生を回避し、2重噛み合いを防止することができる。また、ニュートラル時にクラッチギヤ3とボークリング4のテーパーコーン面31,41が常に接触することがないため、ボークリングの耐久性を向上させることができる。
(2)ロック部100は、変速機の軸方向(x軸方向)に突出する突起部120と、この突起部120と係合する溝部110から形成され、突起部120は、変速機の周方向に延在する周方向部121と、x軸方向に延在し、周方向部121を支持する軸方向部122とを有し、溝部110は、周方向溝111と、この周方向溝111と連通する軸方向溝112とを有することとした。
これにより、ニュートラル状態においてはボークリング4−シンクロハブ5間の相対回転を確実に規制し、意図しないサポート同期力の発生を確実に回避することができる。
(3)突起部120および溝部110はそれぞれx軸方向断面T字型であって、突起部120は、ボークリングから軸方向にT字型に突出し、溝部110は、シンクロハブの軸方向側面上でT字型に凹んで突起部120を軸方向から収容可能に設けられ、突起部120は、T字型頭部である周方向部121と、周方向部121を支持する軸方向部122から形成され、溝部110は、T字型頭部である周方向溝111と、この周方向溝111と連通し、シンクロハブ6のx軸正方向側面に開口する軸方向溝112から形成され、周方向部121の径方向幅をd、周方向溝111の径方向幅をDとすると、D>dの関係となることとした。
これにより、ニュートラル状態においては、突起部120は自在に溝部110に対しx軸方向に進入・脱出することが可能となり(図2参照)、突起部120を溝部110から脱出させてボークリング4−シンクロハブ5間の相対回転を許容することで、必要なときにサポート同期力を発生させることができる。
(4)サポート同期力発生機構は、ボークリング4に設けられたボークリングカム面42と、シンクロハブ5に設けられたシンクロハブカム面52から形成され、ボークリングテーパーコーン面41とクラッチギヤテーパーコーン面31間距離の軸方向成分をbとし、変速機の軸に対するボークリングカム面42およびシンクロハブカム面52の角度はθであって、ニュートラル時における周方向部121と周方向溝111とのガタは、変速機周方向両側に(D−d)/2であって、ニュートラル時におけるボークリングカム面42とシンクロハブカム面52との周方向距離をhとし、ガタが詰まった際、ボークリングカム面42がシンクロハブカム面52と接触して軸方向に移動する量をHとした場合、 H={(D−d)/2−h}tanθ かつ b>H であることとした。
これにより、ロック部100内のガタ詰めによってボークリング4がx軸正方向に距離H移動した場合であっても、Hは各テーパーコーン面41,31間距離x軸方向成分bよりも小さいため、ロック部100のガタ詰めによって各テーパーコーン面41,31が接触することはない。よって、各テーパーコーン面41,31の耐久性劣化や意図しないサポート同期力の発生を回避することができる。
(5)カップリングスリーブ1は、1段目チャンファ11と2段目チャンファ12を有し、1段目チャンファ11は、サポート同期力が発生する前に、ボークリングチャンファ43と接触してボークリング4をニュートラル位置に移動させ、2段目チャンファ12は、サポート同期力が発生した後、ボークリングチャンファ43と接触してボークリング4をニュートラル位置に移動させることとした。
これにより、シフト途中にボークリング4を確実にニュートラル状態とし、突起部120は自在に溝部110に対しx軸方向に進入・脱出可能とする。したがって、シフト途中にロック部100が係合して同期作用を妨げることを回避することができる。
(6)シフト時にボークリング4を押圧するインサートキー6を設け、ニュートラル状態におけるボークリング4とインサートキー6との距離をc、1段目チャンファ11前面とボークリングチャンファ43前面との距離をG1aとすると c>G1a であることとした。
1段目チャンファ11とボークリングチャンファ43とが完全に嵌合した際には、ボークリング4はニュートラル位置となる。したがってc>G1aの関係を規定することにより、シフト途中状態では、まず1段目チャンファ11とボークリングチャンファ43を接触・嵌合させてボークリング4をニュートラル状態とした後、インサートキー6とボークリング4を確実に嵌合させることができる。
(7)インサートキー6がボークリング4を押圧している際、1段目チャンファ11の背面とボークリングチャンファ43の背面間の距離をG1bとし、ボークリング4表面から突起部が突出する量をaとすると G1b>a であることとした。
これにより、ロック部100のロックが完全に解除されるまでボークリング4はニュートラル位置に保持され、ボークリング4とシンクロハブ5のカム面42,52同士は接触しない。したがって、ロック部100によってボークリング4とシンクロハブ5とがロックされている際に、意図しないサポート同期力の発生を回避することができる。
(8)G1aとbとの関係は b>G1a であることとした。
これにより、ロック部100のロックが完全に解除されてからテーパーコーン面31,41同士を接触させることで、ロック中はボークリング4とシンクロハブ5とを一体回転させ、サポート同期力が発生することを確実に回避することができる。
(9)1段目チャンファ11とボークリングチャンファ43とが接触した際、2段目チャンファ12前面とボークリングチャンファ43前面との距離をFとし、1段目チャンファ11前面とクラッチギヤチャンファ32前面との距離をfとすると f>F であることとした。
これにより、クラッチギヤチャンファ32と1段目チャンファ11とが嵌合する際、2段目チャンファ12がボークリングチャンファ43との嵌合が完全に解かれることとなり、クラッチギヤチャンファ32−1段目チャンファ11と、ボークリングチャンファ43−2段目チャンファ12が同時に係合する二重係合状態を回避することができる。
以上、本発明の変速機の同期装置を実施例に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
本願実施例では軸方向断面T字型の突起部120および溝部110によりロック部100を形成し、ボークリング4とシンクロハブ6との相対回転を規制したが、当該ギヤ段の変速時以外(ニュートラル時および他のギヤ段の変速時)に相対回転を規制可能なものであれば他の形状でもよい。
すなわち、突起部は周方向に延在する周方向部と、x軸方向に延在して周方向部を支持する軸方向部とを有していればよく、溝部は周方向溝とこの周方向溝と連通する軸方向溝とを有していればよい。このような形状とすれば、断面T字型でなくともボークリング4とシンクロハブ6との相対回転を規制するとともにニュートラル位置で突起部が溝部から脱出可能となり、本願の目的を達成できる。
また、本発明の同期装置はシフトレバーをドライバーによる手動動作により変速する手動変速機に適用することができるし、エンジンとの間に制御型クラッチを有し、変速時、制御型クラッチを切り離している間にモータアクチュエータ等により変速する、いわゆる自動MTと呼ばれる変速機にも適用することができる。
本願変速機の同期装置のニュートラル状態における軸方向断面図である。 本願変速機の同期装置のニュートラル状態における軸方向正面図である。 ニュートラル状態かつボークリング4がシンクロハブ5に引きずられている状態を示す軸方向断面図である。 図3の正面図である。 図4の軸方向正面図である。 シフト途中1状態(1段目チャンファ11がボークリング4に接触した状態)を示す軸方向断面図である。 図6の正面図である。 シフト途中2状態(1段目チャンファ11がボークリングチャンファ43を押し分け、ボークリング4がニュートラル位置へ移動した状態)を示す軸方向断面図である。 図8の正面図である。 シフト途中3状態(インサートキー6とボークリング4とが接触した状態)を示す軸方向断面図である。 図10の正面図である。 シフト途中4状態(突起部120が溝部110から脱出した状態)を示す軸方向断面図である。 図12の正面図である。 シフト途中5状態(1段目チャンファ11がボークリングチャンファ43を完全にすり抜けた状態)を示す軸方向断面図である。 図14の正面図である。 シフト途中6状態(サポート同期力発生状態)を示す軸方向断面図である。 図16の正面図である。 シフト途中7状態(2段目チャンファ12がボークリングチャンファ43に接触した状態)を示す軸方向断面図である。 図18の正面図である。 シフト途中8状態(2段目チャンファ12によりボークリング4がニュートラル位置に移行した状態)を示す軸方向断面図である。 図20の正面図である。 シフト途中9状態(図外のリターンスプリングによりボークリング4がニュートラル位置に復帰した状態)を示す軸方向断面図である。 図22の正面図である。 シフト完了状態(1段目チャンファ11がクラッチギヤチャンファ32に嵌合した状態)を示す軸方向断面図である。 図24の正面図である。
符号の説明
1 カップリングスリーブ
2 メインギヤ
3 クラッチギヤ
4 ボークリング
5 シンクロハブ
6 インサートキー
7 スプレッドスプリング
8 メインシャフト
11,12 1段目、2段目チャンファ
11a 1段目チャンファ前面端部
12a' 2段目チャンファ前面根元部
11b 1段目チャンファ背面
31 クラッチギヤテーパーコーン面
32 クラッチギヤチャンファ
32a クラッチギヤチャンファ前面端部
40 カム
41 ボークリングテーパーコーン面
42 ボークリングカム面
43 ボークリングチャンファ
43a ボークリングチャンファ前面
43a' ボークリングチャンファ前面根元部
43b ボークリングチャンファ背面
50 カム
52 シンクロハブカム面
100 ロック部
110 溝部
111 周方向溝
112 軸方向溝
120 ボークリング突起部
121 周方向部
122 軸方向部
a 突起部突出量
b テーパーコーン面間距離x軸方向成分
c ボークリング−インサートキー間距離
e 軸方向溝周方向幅
f 1段目チャンファ前面−クラッチギヤチャンファ前面間距離
F 2段目チャンファ前面−ボークリングチャンファ前面間距離
G1a 1段目チャンファ前面−ボークリングチャンファ前面間距離
G1b 1段目チャンファ背面−ボークリングチャンファ背面間距離
H ガタ詰め時ボークリングカム面軸方向移動量
L1 溝部中心軸
L2 突起部中心軸

Claims (9)

  1. カップリングスリーブと、クラッチギヤと、ボークリングと、シンクロハブとを有するギヤ段と、
    変速時にボークリングテーパーコーン面とクラッチギヤテーパーコーン面との間で摩擦トルクが発生することにより、前記シンクロハブと前記ボークリングとの間に相対回転が発生した場合に、前記相対回転による周方向の力を、前記ボークリングを前記クラッチギヤに押し付ける軸方向のサポート同期力に変換するサポート同期力発生機構と
    を備える変速機の同期装置において、
    変速機のニュートラル状態および他のギヤ段の変速時に、前記ボークリングと前記シンクロハブとの相対回転を規制することにより、前記サポート同期力の発生を制限するロック部を設けたこと
    を特徴とする変速機の同期装置。
  2. 請求項1に記載の変速機の同期装置において、
    前記ロック部は、前記変速機の軸方向に突出する突起部と、前記突起部と係合する溝部から形成され、
    前記突起部は、前記変速機の周方向に延在する周方向部と、前記変速機の軸方向に延在し、前記周方向部を支持する軸方向部とを有し、
    前記溝部は、周方向溝と、この周方向溝と連通する軸方向溝とを有すること
    を特徴とする変速機の同期装置。
  3. 請求項2に記載の変速機の同期装置において、
    前記突起部および前記溝部はそれぞれ軸方向断面T字型であって、
    前記突起部は、前記ボークリングから軸方向にT字型に突出し、
    前記溝部は、前記シンクロハブの軸方向側面上でT字型に凹んで前記突起部を軸方向から収容可能に設けられ、
    前記突起部は、T字型頭部である周方向部と、周方向部を支持する軸方向部から形成され、
    前記溝部は、T字型頭部である周方向溝と、この周方向溝と連通し、前記シンクロハブの軸方向側面に開口する軸方向溝から形成され、
    前記周方向部の周方向幅をd、前記周方向溝の周方向幅をDとすると、D>dの関係となること
    を特徴とする変速機の同期装置。
  4. 請求項3に記載の変速機の同期装置において、
    前記サポート同期力発生機構は、前記ボークリングに設けられたボークリングカム面と、前記シンクロハブに設けられたシンクロハブカム面から形成され、
    前記ボークリングテーパーコーン面と前記クラッチギヤテーパーコーン面間距離の軸方向成分をbとし、
    変速機の軸に対する前記ボークリングカム面および前記シンクロハブカム面の角度はθであって、
    ニュートラル時における前記周方向部と前記周方向溝とのガタは、変速機周方向両側に(D−d)/2であって、
    ニュートラル時における前記ボークリングカム面と前記シンクロハブカム面との周方向距離をhとし、
    前記ガタが詰まった際、前記ボークリングカム面が前記シンクロハブカム面と接触して軸方向に移動する量をHとした場合、
    H={(D−d)/2−h}tanθ かつ
    b>H
    であることを特徴とする変速機の同期装置。
  5. 請求項4に記載の変速機の同期装置において、
    前記カップリングスリーブは、1段目チャンファと2段目チャンファを有し、
    前記1段目チャンファは、前記サポート同期力が発生する前に、前記ボークリングチャンファと接触して前記ボークリングをニュートラル位置に移動させ、
    前記2段目チャンファは、前記サポート同期力が発生した後、前記前記ボークリングチャンファと接触して前記ボークリングをニュートラル位置に移動させること
    を特徴とする変速機の同期装置。
  6. 請求項5に記載の変速機の同期装置において、
    シフト時に前記ボークリングを押圧するインサートキーを設け、
    ニュートラル状態における前記ボークリングと前記インサートキーとの距離をc、前記1段目チャンファ前面と前記ボークリングチャンファ前面との距離をG1aとすると
    c>G1a
    であることを特徴とする変速機の同期装置。
  7. 請求項6に記載の変速機の同期装置において、
    前記インサートキーが前記ボークリングを押圧している際、前記1段目チャンファの背面と前記ボークリングチャンファの背面間の距離をG1bとし、
    前記ボークリング表面から前記突起部が突出する量をaとすると
    G1b>a
    であることを特徴とする変速機の同期装置。
  8. 請求項7に記載の変速機の同期装置において、
    前記G1bと前記bとの関係は
    b>G1b
    であることを特徴とする変速機の同期装置。
  9. 請求項8に記載の変速機の同期装置において、
    前記1段目チャンファと前記ボークリングチャンファとが接触した際、前記2段目チャンファ前面と前記ボークリングチャンファ前面との距離をFとし、前記1段目チャンファ前面と前記クラッチギヤチャンファ前面との距離をfとすると
    f>F
    であることを特徴とする変速機の同期装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011127733A (ja) * 2009-12-21 2011-06-30 Mitsubishi Motors Corp 車両用変速機のシンクロ機構
WO2014098353A1 (ko) * 2012-12-17 2014-06-26 한국파워트레인 주식회사 차량용 토크 컨버터
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CN107061538A (zh) * 2017-05-03 2017-08-18 上海蓥石汽车技术有限公司 一种电驱两档变速箱高速高性能同步器

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