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JP2008171738A - プラズマディスプレイパネル - Google Patents

プラズマディスプレイパネル Download PDF

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JP2008171738A
JP2008171738A JP2007005319A JP2007005319A JP2008171738A JP 2008171738 A JP2008171738 A JP 2008171738A JP 2007005319 A JP2007005319 A JP 2007005319A JP 2007005319 A JP2007005319 A JP 2007005319A JP 2008171738 A JP2008171738 A JP 2008171738A
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Atsuya Ito
敦也 伊藤
Takahiro Torisaki
恭弘 鳥崎
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Pioneer Corp
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Pioneer Electronic Corp
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Abstract

【課題】対向放電によって輝度表示を行うPDPにおいて、輝度表示品質の向上を図ることが出来るようにする。
【解決手段】PDPの各放電セルC内において行電極対(X,Y)の一方の行電極Yとの間で放電空間を介した対向放電を発生させるための複数の列電極列電極D(R),D(G),D(B)のうち、所要の列電極の行電極Yに対向する部分に拡幅部D(R)b,D(R)c,D(G)b,D(G)cが形成され、この拡幅部D(R)b,D(R)c,D(G)b,D(G)cの面積が、放電セルCのパネル面内の位置に対応して異なる大きさに設定されている。
【選択図】図2

Description

この発明は、プラズマディスプレイパネルの電極の構成に関する。
近年、プラズマディスプレイパネル(以下、PDPという)には、輝度の階調表示を行電極対を構成する行電極間で行われる面放電によって行う他、行電極と列電極との間で行われる対向放電によっても行うものが開発されている。
しかしながら、一般に、PDPは、パネルの面放電と対向放電の放電強度の面内分布が異なっており、対向放電にはパネル面において放電強度にばらつきが生じる。
この対向放電の面内ばらつきは、行電極対を被覆する誘電体層上に形成されるMgO層の2次電子放出特性のパネル面内における斑などに起因しているものと推測され、一般に、パネルの表示領域の中央部において発生される対向放電の強度が周縁部に比べてが弱くなる傾向を有している。
従って、このような輝度階調表示を行電極間の面放電に加えて行電極と列電極間の対向放電によっても行うようなPDPの場合、パネル面内での対向放電の放電強度のばらつきによって、例えば黒輝度等の表示品質が低下するといった問題が生じる。
従来のPDPには、行電極に対向する列電極の面積が赤,緑,青の放電セルで互いに異なっているもの(例えば、特許文献1参照)や、列電極の幅をパネル周辺部において広くしたもの(例えば、特許文献2参照)があるが、前者のPDPは、放電セル内の蛍光体層を形成する赤,緑,青の蛍光材料の各色間の帯電特性の違いによって生じる放電特性のばらつきを抑制するためのものであり、後者のPDPは、パネルの表示領域周縁部での列電極の放電セルに対する位置精度に起因する誤放電や放電の不発の発生を防止するためのものである。
このため、この従来のPDPの何れも、それぞれの構成によっては、上記のような輝度階調表示を行電極と列電極間の対向放電によって行うPDPにおける対向放電の放電強度の面内のばらつきに起因する輝度表示の品質低下の問題を解決することは出来ない。
特開2003−16944号公報 特開2006−216254号公報
この発明は、上記のような輝度階調表示が行電極と列電極間の対向放電によって行われるPDPにおける従来の問題点を解決することをその技術的課題の一つとしている。
この発明(請求項1に記載の発明)によるPDPは、上記目的を達成するために、放電空間を介して対向される第1基板および第2基板によってパネル面が構成され、第1基板の背面側に行方向に延び列方向に並設された複数の行電極対が設けられ、第2基板の第1基板と対向する側に、列方向に延び行方向に並設されて行電極対と交差する部分の放電空間にそれぞれ単位発光領域を構成するとともに各単位発光領域内において行電極対の一方の行電極との間で放電空間を介した対向放電を発生させるための複数の列電極が設けられているPDPにおいて、前記行方向に並設された複数の列電極のうち所要の列電極の一方の行電極に対向する部分の面積が、単位発光領域のパネル面内の位置に対応して異なる大きさに設定されていることを特徴としている。
この発明によるPDPは、放電空間を介して対向される前面ガラス基板および背面ガラス基板によってパネル面が構成され、前面ガラス基板の背面側に行方向に延び列方向に並設された複数の行電極対が設けられ、背面ガラス基板の前面ガラス基板と対向する側に、列方向に延び行方向に並設されて行電極対と交差する部分の放電空間にそれぞれ放電セルを構成するとともに各放電セル内において行電極対の一方の行電極との間で放電空間を介した対向放電を発生させるための複数の列電極が設けられ、行方向に並設された複数の列電極のうち所要の列電極の一方の行電極に対向する部分の面積が、放電セルのパネル面内の位置に対応して異なる大きさに設定されているPDPをその最良の実施形態としている。
この実施形態によるPDPは、例えば、リセット放電やアドレス放電(選択消去放電)などの行電極対の一方の行電極と列電極間で発生される対向放電のみが生じる黒輝度表示を行うPDPにおいて、従来はパネル面内の放電セルの位置によって対向放電の放電強度が異なるような場合に、行方向に並設された複数の列電極のうち所要の列電極の一方の行電極に対向する部分の面積が放電セルのパネル面内の位置に対応して異なる大きさに設定されるので、対向放電の放電強度の面内ばらつきを補正して、この対向放電の放電強度をパネル面の全面に亘ってほぼ均一にすることが出来、これによって、この対向放電によって行われる輝度表示に面内斑が発生するのを抑制して、PDPの輝度表示品質の向上を図ることが出来るようになる。
そして、このPDPによれば、列電極側において一方の行電極との対向面積をパネル面内における放電セルの位置に対応した大きさに設定するようにしたことによって、行電極側で対向面積の調整を行う場合に比べて、行電極間で行われる面放電の放電強度が影響を受けるのを防止することが出来る。
上記実施形態のPDPにおいて、この列電極の一方の行電極に対向する部分の面積の設定の態様としては、列電極の一方の行電極に対向する部分の面積が、パネル面の中央部分において最も大きく、パネル面の周縁側にゆくにしたがって小さくなる態様、例えば、パネル面が、中央部分とこの中央部分の周囲を囲む中間部分とこの中間部分の周囲を囲む周縁部分の三つの部分に区分され、このパネル面の三つの部分内に位置する放電セルにおける列電極の一方の行電極に対向する部分の面積が、中央部分において最も大きく、中間部分,周縁部分の順に小さくなる三つの大きさに設定されている態様が挙げられる。
この実施態様のPDPは、パネル面の周縁部分におけるよりも中央側の方が対向放電の放電強度が弱くなる傾向の面内ばらつきを有するPDPにおいて、対向放電の放電強度の面内ばらつきを補正して、この対向放電の放電強度をパネル面の全面に亘ってほぼ均一にすることが出来る。
上記実施形態のPDPにおいて、列電極の一方の行電極に対向する部分の面積を設定する態様としては、列電極の一方の行電極に対向する部分に任意に行方向の幅が他の部分よりも大きい拡幅部を形成して、この拡幅部の面積を所要の大きさに設定する態様が挙げられる。
そして、この拡幅部は、例えば、行方向に延びる行電極本体部とそれぞれ放電セルに対向する位置において行電極本体部から対になっている他方の行電極側に列方向に突出して互いに対になっている他方の側と放電ギャップを介して対向される複数の行電極突出部の放電ギャップ側先端部分を含む領域に対向される。
上記実施形態のPDPにおいて、一画素を構成する赤色の蛍光体層が形成された放電セルと緑色の蛍光体層が形成された放電セルと青色の蛍光体層が形成された放電セルの三つの放電セルのうち、任意の色の蛍光体層が形成された放電セルに対向する列電極の一方の行電極に対向する部分の面積が、放電セルのパネル面内の位置に対応して異なる大きさに設定され、例えば、赤色の蛍光体層が形成された放電セルに対向される列電極のみの場合や、緑色の蛍光体層が形成された放電セルに対向される列電極のみの場合、赤色の蛍光体層が形成された放電セルと緑色の蛍光体層が形成された放電セルにそれぞれ対向される列電極の場合で、青色の蛍光体層が形成された放電セルに対向される列電極は一方の行電極に対向する部分の面積が一定の場合、全ての列電極の場合などの態様がある。
すなわち、蛍光体層を形成する赤,緑,青の蛍光材料の放電特性の違いによって、対向放電の放電強度の面内ばらつきが大きい色の蛍光体層が形成されている放電セルに対向する列電極の一方の行電極に対向する部分の面積が放電強度の面内ばらつきに対応して設定されることによって、対向放電の放電強度をパネル面の全面に亘ってほぼ均一にされる。
以下においては、行電極と列電極との間で発生される対向放電が、図1に示されるようなパネル表示領域内の放電強度分布を有するPDPを例に挙げて説明を行う。
この図1において、パネル表示領域Pは、楕円形の中央部分P1における対向放電の放電強度が最も弱く、この中央部分P1の周囲を取り巻く楕円形のドーナツ状の中間部分P2における対向放電の放電強度は中央部分P1よりも強くなっており、この中間部分P2を取り巻くパネル表示領域Pの周縁部分P3における対向放電の強度が最も強くなっている。
図2ないし5は、この発明によるPDPの第1実施例を示しており、図2はPDPのパネル表示領域Pの中央部分P1(図1参照)のパネル構成を示す正面図であり、図3は同じくパネル表示領域Pの中間部分P2のパネル構成を示す正面図、図4は同じくパネル表示領域Pの周縁部分P3のパネル構成を示す正面図、図5は図2のV−V線における断面図である。
この図2ないし5において、PDPは、表示面である前面ガラス基板1の背面に、複数の行電極対(X,Y)が、前面ガラス基板1の行方向(図2〜4の左右方向)に延びるとともに列方向(図2〜4の上下方向)に並設されている。
行電極Xは、それぞれ、前面ガラス基板1の行方向に延びる金属膜からなるバス電極Xaと、このバス電極Xaの等間隔位置に接続されてバス電極Xaから列方向に突出するITO等の透明導電膜によってT字形状に成形された透明電極Xbとによって構成されている。
行電極Yも同様に、それぞれ、前面ガラス基板1の行方向に延びる金属膜からなるバス電極Yaと、このバス電極Yaの等間隔位置に接続されてバス電極Yaから列方向に突出するITO等の透明導電膜によってT字形状に成形された透明電極Ybとによって構成されている。
そして、この行電極XとYは、前面ガラス基板1の列方向(図2〜4の上下方向)に交互に配置されており、バス電極XaとYaに沿って等間隔に並列されたそれぞれの透明電極XbとYbが、互いに対になる相手の行電極側に延びて、それぞれの幅広の先端部が所要の幅の放電ギャップgを介して対向されている。
前面ガラス基板1の背面側には、さらに、行電極対(X,Y)を被覆する誘電体層2が形成され、さらに、この誘電体層2の背面上に、この誘電体層2の背面を被覆する図示しない保護層が形成されている。
前面ガラス基板1と放電空間を介して平行に配置された背面ガラス基板3の前面ガラス基板1と対向する側の面上には、複数の列電極Dが、各行電極対(X,Y)の互いに対になった透明電極XbおよびYbにそれぞれ対向する位置においてバス電極Xa,Yaと直交する方向(列方向)に延びるように、互いに所定の間隔を開けて平行に配列されている。
この列電極Dの構成については後で詳述する。
背面ガラス基板3の前面ガラス基板1に対向する側の面上には、さらに、列電極Dを被覆する列電極保護層(誘電体層)4が形成され、この列電極保護層4上に、下記のような形状を有する隔壁5が形成されている。
すなわち、この隔壁5は、前面ガラス基板1側から見て、隣接する行電極対(X,Y)の互いに背中合わせに位置するバス電極XaとYaの間の領域に対向する位置においてそれぞれ行方向に延びる横壁5Aと、行電極X,Yのバス電極Xa,Yaに沿って等間隔に配置された各透明電極Xb,Ybの間の位置においてそれぞれ列方向に延びる縦壁5Bとによって、略格子形状に成形されている。
そして、この隔壁5によって、前面ガラス基板1と背面ガラス基板3の間の放電空間が、それぞれ、互いに対向されて対になっている透明電極Xb,Ybに対向する領域ごとに区画されて放電セルCが形成されている。
各放電セルC内の放電空間に面する隔壁5の横壁5Aと縦壁5Bの各側面と列電極保護層4の表面には、これらの五つの面をほぼ全て覆うように蛍光体層6が形成されており、この蛍光体層6の色が各放電セルC毎に赤,緑,青の色が行方向に順に並ぶように配列されていて、図2ないし4に示されるように、行方向に隣接して並ぶ赤色の蛍光体層6が形成された赤色放電セルC(R)と緑色の蛍光体層6が形成された緑色放電セルC(G)と青色の蛍光体層6が形成された青色放電セルC(B)の三つの放電セルCによって一画素が構成されている。
そして、この実施例においては、赤色放電セルC(R)と緑色放電セルC(G),青色放電セルC(B)が、それぞれ同じ色の放電セルが列方向に並ぶように配置されている。
放電セルC内には、キセノンを含む放電ガスが封入されている。
次に、パネル表示領域Pの中央部分P1,中間部分P2,周縁部分P3における列電極Dの構成について説明を行う。
列方向に並んだ青色放電セルC(B)に対向する列電極D(B)は、パネル表示領域Pの中央部分P1,中間部分P2,周縁部分P3に対向する全ての部分において、一定の行方向の幅を有する帯形状に形成されている。
列方向に並んだ赤色放電セルC(R)に対向する列電極D(R)には、図2のパネル表示領域Pの中央部分P1において、各赤色放電セルC(R)に対向する部分毎に、行電極Yの透明電極Ybの幅広の先端部分に対向する部分に、列方向に帯状に延びる列電極本体部D(R)aの行方向の幅d1よりも大きい行方向の幅d2を有する拡幅部D(R)bが形成されている。
さらに、この列電極D(R)には、図3のパネル表示領域Pの中間部分P2において、各赤色放電セルC(R)に対向する部分毎に、行電極Yの透明電極Ybの幅広の先端部分に対向する部分に、中央部分P1における拡幅部D(R)bよりも面積が小さい拡幅部D(R)cが形成されている。
なお、この拡幅部D(R)cは透明電極Ybとの対向面積が小さくなればよく、このために、拡幅部D(R)cの行方向の幅と列方向の幅の一方または双方が、中央部分P1における拡幅部D(R)bの行方向の幅または列方向の幅よりも小さくなっていればよい(図示の例では、行方向および列方向ともに中央部分P1におけるよりも幅が小さくなっている)。
そして、この列電極D(R)の図4のパネル表示領域Pの周縁部分P3に位置する部分は、各赤色放電セルC(R)に対向する部分に中央部分P1および中間部分P2におけるような拡腹部は形成されておらず、行方向の幅d1の列電極本体部D(R)aのみによって構成されている。
列方向に並んだ緑色放電セルC(G)に対向する列電極D(G)も、同様に、パネル表示領域Pの中央部分P1において、各緑色放電セルC(G)に対向する部分毎に、行電極Yの透明電極Ybの幅広の先端部分に対向する部分に、列方向に帯状に延びる列電極本体部D(G)aの行方向の幅よりも大きい行方向の幅を有する拡幅部D(G)bが形成されている。
さらに、この列電極D(G)には、図3のパネル表示領域Pの中間部分P2において、各緑色放電セルC(G)に対向する部分毎に、行電極Yの透明電極Ybの幅広の先端部分に対向する部分に、中央部分P1における拡幅部D(G)bよりも面積が小さい拡幅部D(G)cが形成されている。
なお、この拡幅部D(G)cは透明電極Ybとの対向面積が小さくなればよく、このために、拡幅部D(G)cの行方向の幅と列方向の幅の一方または双方が、中央部分P1における拡幅部D(G)bの行方向の幅または列方向の幅よりも小さくなっていればよい(図示の例では、行方向および列方向ともに中央部分P1におけるよりも幅が小さくなっている)。
そして、この列電極D(G)の図4のパネル表示領域Pの周縁部分P3に位置する部分は、各赤色放電セルC(G)に対向する部分に中央部分P1および中間部分P2におけるような拡腹部は形成されておらず、行方向の幅の列電極本体部D(G)aのみによって構成されている。
なお、この列電極D(G)の拡幅部D(G)b,D(G)cの行方向の幅および列方向の幅は、それぞれ列電極D(R)の拡幅部D(R)b,D(R)cと同一の大きさにしても良いが、それぞれ対向する蛍光体層6を形成する赤,緑の蛍光材料の放電特性に応じて設定するようにするのが好ましい。
上記PDPは、駆動時に、行電極Yにリセットパルスが印加されて、各放電セルC(R),C(G),C(B)において列電極D(R),D(G),D(B)との間で一斉に対向放電であるリセット放電が発生されて、全放電セルにおいて、対向する部分の誘電体層に壁電荷を形成、または、誘電体層の壁電荷を消去する初期化が行われる。
次に、行電極Yに走査パルスが印加され、列電極D(R),D(G),D(B)に選択的にデータ・パルスが印加されて、行電極Yの透明電極Yaと列電極D(R),D(G),D(B)との間で選択的に対向放電であるアドレス放電が発生されて、放電セルに対向する部分の誘電体層2に壁電荷が形成された発光セルと、誘電体層2の壁電荷が消去された非発光セルとが、パネルのパネル表示領域Pに映像信号の画像データに対応して分布される。
この後、行電極対(X,Y)の行電極XとYに交互にサステイン・パルスが印加されて、発光セル内において誘電体層2に形成された壁電荷によって、行電極X,Yの透明電極XbとYb間で放電ギャップgを介して、面放電であるサステイン放電が発生され、この放電によって放電ガス中のキセノンから発生する真空紫外線によって赤,緑,青の三原色の蛍光体層6が励起されて発光することにより、パネル表示領域Pにマトリクス表示による画像が形成される。
このPDPは、上記のような駆動時に、リセット・パルスおよび走査パルス,データ・パルスの印加のタイミングと大きさが任意に設定されることにより、行電極Yの透明電極Ybと列電極D(R),D(G),D(B)間で発生される対向放電であるリセット放電およびアドレス放電によって蛍光体層6を発光させて、例えば黒輝度表示等の低階調表示が行われる。
このとき、列電極と対向放電を発生させる行電極との対向面積がパネルの全面に亘って同じ場合には、前述したように、誘電体層を被覆する保護層(MgO層)の2次電子放出特性のパネル面内における斑などに起因すると推測される対向放電の面内ばらつきによって、パネル面の全面に亘って均一な低階調表示を行うことが出来ない。
上記PDPは、パネルの表示領域P(図1参照)の対向放電の強度が最も弱い中央部分P1において、列電極D(R)およびD(G)の行電極Yの透明電極Ybに対向する部分にそれぞれ拡幅部D(R)b,D(G)bが形成されて、透明電極Ybとの対向面積が周縁部分P3におけるよりも大きくなっており、対向放電の強度が周縁部分P3よりも弱く中央部分P1よりも強い中間部分P2において、列電極D(R)およびD(G)の透明電極Ybに対向する部分に、それぞれ、中央部分P1における拡幅部D(R)b,D(G)bよりは透明電極Ybとの対向面積が小さい拡幅部D(R)c,D(G)cが形成されて、透明電極Ybとの対向面積が周縁部分P3におけるよりも大きく、中央部分P1におけるよりも小さくなっている。
なお、列電極D(R),D(G)の拡幅部D(R)b,D(G)bおよび拡幅部D(R)c,D(G)cの大きさは、それぞれ、行電極Yの透明電極Ybとの間で発生される対向放電(リセット放電,アドレス放電)の放電強度が、パネル表示領域Pの全面に亘ってほぼ均一になるように任意に設定される。
これによって、パネル表示領域Pにおける対向放電の放電強度の面内ばらつきが補正されて、行電極Yの透明電極Ybと各列電極D(R),D(G),D(B)間での対向放電の放電強度がパネル表示領域Pの全面に亘ってほぼ均一化されるので、この対向放電によって行われる輝度表示(特に黒輝度等の低階調表示)に面内斑が発生するのが抑制されて、PDPの輝度表示品質の向上を図ることが出来るようになる。
そして、上記PDPによれば、列電極側において透明電極Ybとの対向面積をパネル表示領域Pの各部分における対向放電の放電強度に対応した大きさに調整するようにしたことによって、行電極側で対向面積の調整を行う場合に比べて、行電極間で行われる面放電であるサステイン放電の放電強度が、対向放電の放電強度の均一化によって影響を受ける虞が無い。
なお、上記PDPにおいて、拡幅部が赤色放電セルC(R)と緑色放電セルC(G)に対向する列電極D(R)とD(G)にのみ形成されて、青色放電セルC(B)に対向する列電極D(B)に形成されていないのは、青色放電セルC(B)の蛍光体層6を形成する青色の蛍光材料の放電特性によって、青色放電セルC(B)内で発生される行電極Yと列電極D(B)間の対向放電の放電強度のパネル表示領域Pにおける面内ばらつきが、赤色放電セルC(R)および緑色放電セルC(G)における場合に比べて非常に小さいためである。
しかしながら、この青色放電セルC(B)内で発生される行電極Yと列電極D(B)間の対向放電の放電強度のばらつきが無視出来ないような場合には、後述するように、列電極D(B)にも列電極D(R),D(G)と同様の拡幅部を形成するようにしても良い。
また、上記実施例においては、パネル表示領域Pを図1のように三つの部分に区分してそれぞれの部分に対応して列電極に拡幅部を形成しているが、この例に限らず、パネル表示領域Pを二つまたは四つ以上の部分に区分して、それぞれの部分に対応して列電極に拡幅部を形成するようにしても良い。
パネル表示領域Pの区分数が多いほど、さらにパネルの全面に亘って対向放電の放電強度が均一化されて輝度階調表示品質が向上されるようになる。
図6は、この発明の第2実施例のPDPのパネル表示領域Pの中央部分P1(図1参照)のパネル構成を示す正面図である。
前述した第1実施例のPDPにおいては、列電極D(R),D(G)の行電極Yの透明電極Ybに対向する部分にのみ拡幅部が形成されている例が示されているが、この第2実施例のPDPにおいては、列電極D1(R),D1(G)に形成された拡幅部が、行電極Yの透明電極Ybのみならず行電極Xの透明電極Xbにも対向する大きさとなるように成形されている。
すなわち、図6において、それぞれ、列方向に並んだ赤色放電セルC(R),緑色放電セルC(G)に対向する列電極D1(R),D1(G)には、パネル表示領域Pの中央部分P1において、各赤色放電セルC(R),C(G)に対向する部分毎に、行電極Xの透明電極Xbの幅広の先端部分および行電極Yの透明電極Ybの幅広の先端部分に対向する部分に、列方向に帯状に延びる本体部D1(R)a,D1(G)aの行方向の幅よりも大きい行方向の幅を有する拡幅部D1(R)b,D1(R)bが形成されている。
そして、この列電極D1(R),D1(G)には、パネル表示領域Pの中間部分P2(図1参照)において各赤色放電セルC(R),C(G)に対向する部分(図示せず)に、中央部分P1におけるよりも面積が小さい拡幅部が形成されている。
この列電極D1(R),D1(G)のパネル表示領域Pの周縁部分P3(図1参照)において各赤色放電セルC(R),緑色放電セルC(G)に対向する部分は、第1実施例の場合と同様に、行方向の幅が一定の本体部D1(R)a,D1(G)aのみによって構成されている。
また、列方向に並んだ青色放電セルC(B)に対向する列電極D1(B)は、第1実施例の場合と同様に、パネル表示領域Pの中央部分P1および中間部分P2,周縁部分P3の全面に亘って、行方向の幅が一定の帯状に成形されている。
PDPの他の部分の構成および列電極D1(R),D1(G)のパネル表示領域Pの中央部分P1および中間部分P2における拡幅部の面積の設定等は、第1実施例の場合と同様である。
そして、このPDPにおいても、列電極D1(R),D1(G)に形成された拡幅部によってパネル表示領域Pにおける対向放電の放電強度の面内ばらつきが補正されて、行電極Yの透明電極Ybと各列電極D1(R),D1(G),D1(B)間での対向放電の放電強度がパネル表示領域Pの全面に亘ってほぼ均一化されるので、この対向放電によって行われる輝度表示(特に黒輝度等の低階調表示)に面内斑が発生するのが抑制されて、PDPの輝度表示品質の向上を図ることが出来るようになる。
そして、上記PDPによれば、列電極側において透明電極Ybとの対向面積をパネル表示領域Pの各部分の対向放電強度に対応した大きさに調整するようにしたことによって、行電極側で対向面積の調整を行う場合に比べて、行電極間で行われる面放電であるサステイン放電の放電強度が、対向放電の放電強度の均一化によって影響を受ける虞が無い。
図7は、この発明の第3実施例のPDPのパネル表示領域Pの中央部分P1(図1参照)のパネル構成を示す正面図である。
前述した第1実施例のPDPにおいては、列電極D(R),D(G)の行電極Yの透明電極Ybに対向する部分に拡幅部が形成されている例が示されているが、この第3実施例のPDPにおいては、パネル表示領域Pの中央部分P1において、列電極D2(R),D2(G)の赤色放電セルC(R),緑色放電セルC(G)に対向する部分の全体が、パネル表示領域Pの周縁部分P3におけるよりも行方向の幅が広い拡幅部D2(R)b,D2(R)bによって構成されている。
さらに、この列電極D2(R),D2(G)のパネル表示領域Pの中間部分P2(図1参照)において各赤色放電セルC(R),C(G)に対向する部分(図示せず)も、その全体が、中央部分P1におけるよりも行方向の幅が小さい拡幅部によって構成されている。
この列電極D2(R),D2(G)のパネル表示領域Pの周縁部分P3(図1参照)において各赤色放電セルC(R),C(G)に対向する部分は、第1実施例の場合と同様に、行方向の幅が一定の本体部のみによって構成されている。
列方向に並んだ青色放電セルC(B)に対向する列電極D2(B)は、第1実施例の場合と同様に、パネル表示領域Pの中央部分P1および中間部分P2,周縁部分P3の全面に亘って、行方向の幅が一定の帯状に成形されている。
PDPの他の部分の構成および列電極D2(R),D2(G)のパネル表示領域Pの中央部分P1および中間部分P2における拡幅部の面積の設定等は、第1実施例の場合と同様である。
そして、このPDPにおいても、列電極D2(R),D2(G)に形成された拡幅部によってパネル表示領域Pにおける対向放電の放電強度の面内ばらつきが補正されて、行電極Yの透明電極Ybと各列電極D2(R),D2(G),D2(B)間での対向放電の放電強度がパネル表示領域Pの全面に亘ってほぼ均一化されるので、この対向放電によって行われる輝度表示(特に黒輝度等の低階調表示)に面内斑が発生するのが抑制されて、PDPの輝度表示品質の向上を図ることが出来るようになる。
そして、上記PDPによれば、列電極側において透明電極Ybとの対向面積をパネル表示領域Pの各部分における対向放電の放電強度に対応した大きさに調整するようにしたことによって、行電極側で対向面積の調整を行う場合に比べて、行電極間で行われる面放電であるサステイン放電の放電強度が、対向放電の放電強度の均一化によって影響を受ける虞が無い。
図8は、この発明の第4実施例のPDPのパネル表示領域Pの中央部分P1(図1参照)のパネル構成を示す正面図である。
前述した第1ないし3実施例の各PDPにおいては、列電極D(R),D(G)にのみ拡幅部が形成されている例が示されているが、この第4実施例のPDPにおいては、青色放電セルC(B)に対向する列電極にも拡幅部が形成されている。
すなわち、図8において、列方向に並んだ青色放電セルC(B)に対向する列電極D3(B)には、パネル表示領域Pの中央部分P1において、各青色放電セルC(B)に対向する部分毎に、行電極Yの透明電極Ybの幅広の先端部分に対向する部分に、列方向に帯状に延びる本体部D3(B)aの行方向の幅よりも大きい行方向の幅を有する拡幅部D3(B)bが形成されている。
そして、この列電極D3(B)には、パネル表示領域Pの中間部分P2(図1参照)において各青色放電セルC(B)に対向する部分(図示せず)に、中央部分P1におけるよりも面積が小さい拡幅部が形成されている。
この列電極D3(B)のパネル表示領域Pの周縁部分P3(図1参照)において各青色放電セルC(B)に対向する部分は、行方向の幅が一定の本体部D3(B)aのみによって構成されている。
なお、赤色放電セルC(R)および緑色放電セルC(G)に対向する他の列電極について、図8には、第2実施例の場合と同じ列電極D1(R),D1(G)が記載されているが、この赤色放電セルC(R)および緑色放電セルC(G)に対向する列電極は、第1実施例の場合と同じ列電極D(R),D(G)または第3実施例の場合と同じ列電極D2(R),D2(G)を備えるようにしても良い。
PDPの他の部分の構成および列電極D3(B)のパネル表示領域Pの中央部分P1および中間部分P2における拡幅部の面積の設定等は、第1実施例の列電極D(R),D(G)の場合と同様である。
このPDPは、第1ないし第3実施例のPDPと同様の技術的効果を発揮することが出来るとともに、第1ないし第3実施例のPDPにおいて青色放電セルC(B)内で発生される行電極Yと列電極D(B)間で発生される対向放電の放電強度のばらつきが無視出来ないような場合に、青色放電セルC(B)においても、パネル表示領域Pの全面に亘って対向放電の放電強度の均一化を図ることが出来るようになる。
上記各実施例のPDPは、放電空間を介して対向される第1基板および第2基板によってパネル面が構成され、第1基板の背面側に行方向に延び列方向に並設された複数の行電極対が設けられ、第2基板の第1基板と対向する側に、列方向に延び行方向に並設されて行電極対と交差する部分の放電空間にそれぞれ単位発光領域を構成するとともに各単位発光領域内において行電極対の一方の行電極との間で放電空間を介した対向放電を発生させるための複数の列電極が設けられているPDPにおいて、前記行方向に並設された複数の列電極のうち所要の列電極の一方の行電極に対向する部分の面積が、単位発光領域のパネル面内の位置に対応して異なる大きさに設定されているPDPを、その上位概念の実施形態としている。
この上位概念を構成する実施形態のPDPは、例えば、リセット放電やアドレス放電(選択消去放電)などの行電極対の一方の行電極と列電極間で発生される対向放電のみが生じる黒輝度表示を行うPDPにおいて、従来はパネル面内の単位発光領域の位置によって対向放電の放電強度が異なるような場合に、行方向に並設された複数の列電極のうち所要の列電極の一方の行電極に対向する部分の面積が単位発光領域のパネル面内の位置に対応して異なる大きさに設定されるので、対向放電の放電強度の面内ばらつきを補正して、この対向放電の放電強度をパネル面の全面に亘ってほぼ均一にすることが出来、これによって、この対向放電によって行われる輝度表示に面内斑が発生するのを抑制して、PDPの輝度表示品質の向上を図ることが出来るようになる。
PDPのパネル表示領域内における対向放電の放電強度分布を示す説明図である。 この発明によるPDPの第1実施例におけるパネル表示領域の中央部分のパネル構成を示す正面図である。 同パネル表示領域の中間部分のパネル構成を示す正面図である。 同パネル表示領域の周縁部分のパネル構成を示す正面図である。 図2のV−V線における断面図である。 この発明によるPDPの第2実施例におけるパネル表示領域の中央部分のパネル構成を示す正面図である。 この発明によるPDPの第3実施例におけるパネル表示領域の中央部分のパネル構成を示す正面図である。 この発明によるPDPの第4実施例におけるパネル表示領域の中央部分のパネル構成を示す正面図である。
符号の説明
1 …前面ガラス基板(第1基板)
2 …誘電体層
3 …背面ガラス基板(第2基板)
6 …蛍光体層
C …放電セル(単位発光領域)
C(R) …赤色放電セル(単位発光領域)
C(G) …緑色放電セル(単位発光領域)
C(B) …青色放電セル(単位発光領域)
D,D(R),D(G),D(B),D1(R),D1(G),D1(B),D2( R),D2(G),D2(B),D3(B) …列電極
D(R)a,D(G)a,D(B)a,D1(R)a,D1(G)a,D3(B)a …列電極本体部
D(R)b,D(R)c,D(G)b,D(G)c,D1(R)b,D1(G)b, D2(R)b,D2(G)b,D3(B)b …拡幅部
X,Y …行電極
Xa,Ya …バス電極(電極本体部)
Xb,Yb …透明電極(電極突出部)
g …ギャップ

Claims (10)

  1. 放電空間を介して対向される第1基板および第2基板によってパネル面が構成され、第1基板の背面側に行方向に延び列方向に並設された複数の行電極対が設けられ、第2基板の第1基板と対向する側に、列方向に延び行方向に並設されて行電極対と交差する部分の放電空間にそれぞれ単位発光領域を構成するとともに各単位発光領域内において行電極対の一方の行電極との間で放電空間を介した対向放電を発生させるための複数の列電極が設けられているプラズマディスプレイパネルにおいて、
    前記行方向に並設された複数の列電極のうち所要の列電極の一方の行電極に対向する部分の面積が、単位発光領域のパネル面内の位置に対応して異なる大きさに設定されていることを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  2. 前記列電極の一方の行電極に対向する部分の面積が、パネル面の中央部分において最も大きく、パネル面の周縁側にゆくにしたがって小さくなっている請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  3. 前記パネル面が、中央部分と、この中央部分の周囲を囲む中間部分と、この中間部分の周囲を囲む周縁部分の三つの部分に区分され、このパネル面の三つの部分内に位置する単位発光領域における列電極の一方の行電極に対向する部分の面積が、中央部分において最も大きく、中間部分,周縁部分の順に小さくなる三つの大きさに設定されている請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  4. 前記列電極の一方の行電極に対向する部分に任意に行方向の幅が他の部分よりも大きい拡幅部が形成されて、この拡幅部によって、列電極の一方の行電極に対向する部分の面積が設定される請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  5. 前記行電極対を構成する各行電極が、行方向に延びる行電極本体部と、それぞれ単位発光領域に対向する位置において行電極本体部から対になっている他方の行電極側に列方向に突出して互いに対になっている他方の側と放電ギャップを介して対向される複数の行電極突出部を有し、
    前記列電極の拡幅部が、一方の行電極の行電極突出部の放電ギャップ側先端部分を含む領域に対向されている請求項4に記載のプラズマディスプレイパネル。
  6. 赤色の蛍光体層が形成された単位発光領域と緑色の蛍光体層が形成された単位発光領域と青色の蛍光体層が形成された単位発光領域の三つの単位発光領域によって一画素が構成され、この一画素を構成する単位発光領域のうち、任意の色の蛍光体層が形成された単位発光領域に対向する列電極の一方の行電極に対向する部分の面積が、単位発光領域のパネル面内の位置に対応して異なる大きさに設定されている請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  7. 前記一方の行電極に対向する部分の面積が単位発光領域のパネル面内の位置に対応して異なる大きさに設定される列電極が、赤色の蛍光体層が形成された単位発光領域に対向される列電極である請求項6に記載のプラズマディスプレイパネル。
  8. 前記一方の行電極に対向する部分の面積が単位発光領域のパネル面内の位置に対応して異なる大きさに設定される列電極が、緑色の蛍光体層が形成された単位発光領域に対向される列電極である請求項6に記載のプラズマディスプレイパネル。
  9. 前記一方の行電極に対向する部分の面積が単位発光領域のパネル面内の位置に対応して異なる大きさに設定される列電極が、赤色の蛍光体層が形成された単位発光領域と緑色の蛍光体層が形成された単位発光領域にそれぞれ対向される列電極であり、青色の蛍光体層が形成された単位発光領域に対向される列電極は、一方の行電極に対向する部分の面積が一定である請求項6に記載のプラズマディスプレイパネル。
  10. 前記赤色の蛍光体層が形成された単位発光領域と緑色の蛍光体層が形成された単位発光領域と青色の蛍光体層が形成された単位発光領域にそれぞれ対向される何れの列電極も、一方の行電極に対向する部分の面積が単位発光領域のパネル面内の位置に対応して異なる大きさに設定されている請求項9に記載のプラズマディスプレイパネル。
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