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JP2008169920A - グリース封入軸受 - Google Patents

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JP2008169920A JP2007003616A JP2007003616A JP2008169920A JP 2008169920 A JP2008169920 A JP 2008169920A JP 2007003616 A JP2007003616 A JP 2007003616A JP 2007003616 A JP2007003616 A JP 2007003616A JP 2008169920 A JP2008169920 A JP 2008169920A
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Yasumitsu Ishikawa
恭光 石川
Eishin Mikami
英信 三上
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NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Abstract

【課題】転動面にかかる面圧を小さくし、転動面転がり疲れにも肩乗り上げにも有利にでき、しかも、発熱及びすべりによるピーリングの面で有利となるグリース封入軸受を提供する。
【解決手段】内周面に軌道溝22を有する外輪23と、外周面に軌道溝24を有する内輪25と、外輪23の軌道溝22と内輪25の軌道溝24との間に転動自在に介在する転動体27と、転動体27を保持する保持器26とを備える。外輪23及び内輪25の軌道溝22、24において、溝底部22a、24aの曲率半径R1、R3を転動体27の半径Rと同一に設定する。溝開口部22b、24bの曲率半径R2、R4を溝底部22a、24aの曲率半径R1、R3よりも大きくする。溝底部22a、24aと溝開口部22b、24bとを滑らかに連続する円弧として組合せる複合溝曲率形状として、溝開口部22b、24bを転動体非接触部位とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、グリース封入軸受に関し、特にオルタネータ(自動車用交流発電機)、カーエアコン、ABS(アンチロックブレーキシステム)、ファンクラッチ、スタータ、電子スロット・バルブ、アイドルスピード・コントロールバルブ等の電装補機に使用されるグリース封入軸受に関する。
従来におけるグリース封入軸受は、図4に示すように、内周面に軌道面2を有する外輪3と、外周面に軌道面4を有する内輪5と、これら軌道面2と軌道面4との間に転動自在に設けられた複数個の転動体(ボール)7と、外輪3と内輪5との間に介装されてボール7を支持する保持器6と、外輪3に固定されるシール部材8とを備える。そして、少なくとも転動体7の周囲にグリース組成物Gが封入される。
また、従来のグリース封入軸受は、内外輪の溝曲率半径は一定であり、単一(同一)径で形成されていた。その為曲率を小さくして面圧に有利にするか、曲率を大きくして肩乗り上げに有利にするかと二者択一の設計であった。ここで、肩乗り上げとは、ボール7が内輪5または外輪3の肩5a、3aに乗り上げることであって、この肩乗り上げが生じれば、ボール7或いは軌道面2,4の表面に荒れや剥離等が発生して、玉軸受の寿命低下を惹き起こすおそれがある。
そこで、従来には、特許文献1のコンプレッサ用プーリ支持装置のように、3点接触玉軸受にて内輪の曲率のみ複合曲率とし、肩乗り上げの防止及び転動面への過大な面圧がかかる事を防止するようにしたものがある。
国際公開W02003/071142公報
しかしながら、3点接触や4点接触玉軸受の様に一つの軌道溝と転動面とが多点で接触していると、発熱が大きくなる、すべりの起こる箇所が接触面の数だけある為ピーリングが発生しやすい、という問題がある。
また、コンプレッサ用プーリ支持装置等においては、ベルトから従動プーリに加わるラジアル荷重の中心と軸受の中心位置とが軸方向にずれるオフセットが生じることが多い。このようにオフセットが生じた状態で使用されると、3点接触や4点接触の場合、転動体の滑り率が大きくなり、滑りが発生した部分では潤滑不良が発生し脆性剥離が起こりやすくなる。ここで、脆性剥離とは、鋼中への水素の侵入による金属材料の水素脆化に主要因となる剥離である。
本発明は、上記課題に鑑みて、内輪及び外輪から転動体の転動面にかかる面圧を小さくし、転動面転がり疲労にも肩乗り上げに対して有利にでき、しかも、発熱及びすべりによるピーリングの面で有利となるグリース封入軸受を提供する。
本発明のグリース封入軸受は、内周面に軌道溝を有する外輪と、外周面に軌道溝を有する内輪と、外輪の軌道溝と内輪の軌道溝との間に転動自在に介在する転動体と、転動体を保持する保持器とを備え、グリース組成物が封入されてなるグリース封入軸受において、
外輪及び内輪の各軌道溝において、溝底部の曲率半径を転動体の半径と同一に設定するとともに、溝開口部の曲率半径を溝底部の曲率半径よりも大きくし、溝底部と溝開口部とを滑らかに連続する円弧として組合せる複合溝曲率形状として、曲率半径が大きい溝開口部を転動体非接触部位としたものである。
本発明のグリース封入軸受によれば、外輪及び内輪の各軌道溝において、溝底部の曲率半径を転動体の半径と同一に設定するとともに、溝開口部の曲率半径を溝底部の曲率半径よりも大きくしたので、高いモーメント荷重が加わった場合でも、転動体としてのボールが外輪及び内輪の肩に乗り上げにくくなり、転がり接触部分に過大な面圧が作用することを防止できる。しかも、外輪の軌道溝と転動体との接触点は1箇所であり、内輪の軌道溝と転動体との接触点は1箇所であり、転動体の接触点は2点となる。また、溝底部と溝開口部とを滑らかに連続する円弧としたので、転動体の転動が滑らかとなる。
前記グリース組成物が、基油と、増ちょう剤とからなるベースグリースに添加剤を配合してなり、前記添加剤は、アルミニウム粉末およびアルミニウム化合物から選ばれた少なくとも一つのアルミニウム系添加剤を含有し、このアルミニウム系添加剤の配合割合はベースグリース100重量部に対して0.05〜10重量部である。
アルミニウム系添加剤を配合することにより、摩擦摩耗面または摩耗により露出した金属新生面においてアルミニウム化合物が反応し、酸化鉄とともにアルミニウム被膜が軸受軌道面に生成する。そして、軸受軌道面に生成した酸化鉄およびアルミニウム被膜が、グリース組成物の分解による水素の発生を抑制して、水素脆性による特異な剥離を防止できる。
また、前記アルミニウム化合物は、炭酸アルミニウムまたは硝酸アルミニウムから選ばれた少なくとも一つの化合物であるのが好ましく、前記増ちょう剤は、ウレア系増ちょう剤あるのが好ましく、前記基油は、アルキルジフェニルエーテル油およびポリ−α−オレフィン油から選ばれた少なくとも一つの油であるのが好ましい。
本発明のグリース封入軸受では、高いモーメント荷重が加わった場合でも、ボールが外輪及び内輪の肩に乗り上げにくくなり、転がり接触部分に過大な面圧が作用することを防止できる。このため、外輪の内輪に対する傾斜を抑えつつ、この軸受の転がり疲れ寿命を確保できて、この軸受の耐久性の確保を図れる。しかも、転動体(ボール)の接触点が2点と少なくなるとともに、転動体の転動が滑らかであるので、発熱及びすべりによるピーリング摩擦の発生を有効に防止できるとともに、低トルクになる。
また、前記したようにアルミ添加グリースの効果で、鋼表面に酸化アルミ膜が形成され、金属接触による軌道表面の活性化を防ぐことで、脆性剥離を防止できる。このように、溝形状とアルミ添加グリースとの組合せで電装補機用途に使用される軸受の耐脆性剥離性を向上させることができる。
本発明に係るグリース封入軸受の実施形態を図1〜図3に基づいて説明する。
図1に電装補機に用いるグリース封入軸受を示している。電装補機は、例えば、オルタネータ(自動車用交流発電機)、カーエアコン、ABS(アンチロックブレーキシステム)、ファンクラッチ、スタータ、電子スロット・バルブ、アイドルスピード・コントロールバルブ等である。
グリース封入軸受は、内周面に軌道溝(軌道面)22を有する外輪23と、外周面に軌道溝(軌道面)24を有する内輪25と、これら軌道溝22と軌道溝24との間に転動自在に設けられた複数個の転動体としてのボール27と、外輪23と内輪25との間に介装されてボール27を支持する保持器26と、外輪23に固定されるシール部材28とを備える。そして、少なくとも転動体27の周囲にグリース組成物Gが封入される。
図2に示すように、外輪23の軌道溝22は、溝底部22aの曲率半径R1を転動体27の半径Rと同一に設定するとともに、溝開口部22bの曲率半径R2を溝底部22aの曲率半径R1よりも大きくし、溝底部22aと溝開口部22bとを滑らかに連続する円弧として組合せる複合溝曲率形状としている。このため、図1に示すように、溝開口部22bは転動体27と接触しない転動体非接触部位となる。なお、溝開口部22bとは、軌道溝22の肩23a近傍部位である。
図3に示すように、内輪25の軌道溝24は、溝底部24aの曲率半径R3を転動体27の半径Rと同一に設定するとともに、溝開口部24bの曲率半径R4を溝底部24aの曲率半径R3よりも大きくし、溝底部24aと溝開口部24bとを滑らかに連続する円弧として組合せる複合溝曲率形状としている。このため、図1に示すように、溝開口部24bは転動体27と接触しない転動体非接触部位となる。この場合、内輪25の軌道溝24の溝開口部24bの曲率半径R4を外輪23の溝開口部22bの曲率半径R2よりも小さく設定している。なお、溝開口部24bとは、軌道溝24の肩25a近傍部位である。
また、グリース組成物は、基油と、増ちょう剤とからなるベースグリースに添加剤を配合してなり、前記添加剤は、アルミニウム粉末およびアルミニウム化合物から選ばれた少なくとも一つのアルミニウム系添加剤を含有し、このアルミニウム系添加剤の配合割合はベースグリース100重量部に対して0.05〜10重量部である。
そして、本発明のグリース組成物Gに添加するアルミニウム系添加剤は、アルミニウム粉末およびアルミニウム化合物から選ばれた少なくとも一つである。アルミニウム化合物としては、炭酸アルミニウム、硫化アルミニウム、塩化アルミニウム、硝酸アルミニウムおよびその水和物、硫酸アルミニウム、フッ化アルミニウム、臭化アルミニウム、よう化アルミニウム、酸化アルミニウムおよびその水和物、水酸化アルミニウム、セレン化アルミニウム、テルル化アルミニウム、りん酸アルミニウム、りん化アルミニウム、アルミン酸リチウムアルミニウム等の無機アルミニウム、安息香酸アルミニウム、クエン酸アルミニウム等の有機アルミニウムが挙げられる。これらアルミニウム系添加剤は、1種類または2種類を混合してグリースに添加してもよい。
本発明において特に好ましいのは、耐熱耐久性に優れ、熱分解しにくいため、極圧性効果の高いアルミニウム粉末である。
また、アルミニウム系添加剤の配合割合は、ベースグリース100重量部に対して0.05〜10重量部である。すなわち、(1)アルミニウム系添加剤がアルミニウム粉末のみである場合、ベースグリース100重量部に対してアルミニウム粉末を0.05〜10重量部、(2)アルミニウム系添加剤がアルミニウム化合物のみである場合、ベースグリース100重量部に対してアルミニウム化合物を0.05〜10重量部、(3)アルミニウム系添加剤がアルミニウム粉末とアルミニウム化合物とである場合、ベースグリース100重量部に対して、アルミニウム粉末とアルミニウム化合物とを合せて0.05〜10重量部配合する。
アルミニウム系添加剤の配合割合がこの配合範囲未満であると水素脆性による軌道面での剥離を効果的に防止できない。また上記範囲をこえても剥離防止効果がそれ以上に向上しない。
本発明に使用できる基油としては、スピンドル油、冷凍機油、タービン油、マシン油、ダイナモ油等の鉱油、高精製度鉱油、流動パラフィン、ポリブテン、フィッシャー・トロプシュ法により合成されたGTL油、ポリ−α−オレフィン油、アルキルナフタレン、脂環式化合物等の炭化水素系合成油、または、天然油脂、ポリオールエステル油、りん酸エステル油、ポリマーエステル油、芳香族エステル油、炭酸エステル油、ジエステル油、ポリグリコール油、シリコーン油、ポリフェニルエーテル油、アルキルジフェニルエーテル油、アルキルベンゼン油、フッ素化油等の非炭化水素系合成油等を使用できる。
これらの中で、耐熱性と潤滑性に優れたアルキルジフェニルエーテル油、または、ポリ−α−オレフィン油を用いることが好ましい。
本発明に使用できる増ちょう剤としては、ベントン、シリカゲル、フッ素化合物、リチウム石けん、リチウムコンプレックス石けん、カルシウム石けん、カルシウムコンプレックス石けん、アルミニウム石けん、アルミニウムコンプレックス石けん等の石けん類、ジウレア化合物、ポリウレア化合物等のウレア系化合物が挙げられる。これらの中で、耐熱性、コスト等を考慮するとウレア系化合物が望ましい。
ウレア系化合物は、イソシアネート化合物とアミン化合物とを反応させることにより得られる。反応性のある遊離基を残さないため、イソシアネート化合物のイソシアネート基とアミン化合物のアミノ基とは略当量となるように配合することが好ましい。
ジウレア化合物は、例えば、ジイソシアネートとモノアミンとの反応で得られる。ジイソシアネートとしては、フェニレンイソシアネート、トリレンジイソシアネート、ジフェニルイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、オクタデカンジイソシアネート、デカンジイソシアネート、ヘキサンジイソシアネート等が挙げられ、モノアミンとしては、オクチルアミン、ドデシルアミン、ヘキサデシルアミン、ステアリルアミン、オレイルアミン、アニリン、p−トルイジン、シクロヘキシルアミン等が挙げられる。ポリウレア化合物は、例えば、ジイソシアネートとモノアミン、ジアミンとの反応で得られる。ジイソシアネート、モノアミンとしては、ジウレア化合物の生成に用いられるものと同様のものが挙げられ、ジアミンとしては、エチレンジアミン、プロパンジアミン、ブタンジアミン、ヘキサンジアミン、オクタンジアミン、フェニレンジアミン、トリレンジアミン、キシレンジアミン、ジアミノジフェニルメタン等が挙げられる。
基油にウレア系化合物等の増ちょう剤を配合して、上記アルミニウム系添加剤等を配合するためのベースグリースが得られる。ウレア系化合物を増ちょう剤とするベースグリースは、基油中でイソシアネート化合物とアミン化合物とを反応させて作製する。
ベースグリース100重量部中に占める増ちょう剤の配合割合は、1〜40重量部、好ましくは3〜25重量部配合される。増ちょう剤の含有量が1重量部未満では、増ちょう効果が少なくなり、グリース化が困難となり、40重量部をこえると得られたベースグリースが硬くなりすぎ、所期の効果が得られ難くなる。
また、アルミニウム系添加剤とともに、必要に応じて公知のグリース用添加剤を含有させることができる。この添加剤として、例えば、有機亜鉛化合物、アミン系、フェノール系化合物等の酸化防止剤、ベンゾトリアゾールなどの金属不活性剤、ポリメタクリレート、ポリスチレン等の粘土指数向上剤、二硫化モリブデン、グラファイト等の固体潤滑剤、金属スルホネート、多価アルコールエステルなどの防錆剤、有機モリブデンなどの摩擦低減剤、エステル、アルコールなどの油性剤、りん系化合物などの摩耗防止剤等が挙げられる。これらを単独または2種類以上組み合せて添加できる。
本発明では、外輪23及び内輪25の各軌道溝22、24において、溝底部22a、24aの曲率半径R1、R3を転動体27の半径Rと同一に設定するとともに、溝開口部22b、24bの曲率半径R2、R4を溝底部22a、24aの曲率半径R1、R3よりも大きくしたことによって、高いモーメント荷重が加わった場合でも、上記転動体(ボール)27が外輪23及び内輪25の肩23a、25aに乗り上げにくくなり、転がり接触部分に過大な面圧が作用することを防止できる。これによって、外輪23の内輪25に対する傾斜を抑えつつ、この玉軸受の転がり疲れ寿命を確保できて、この軸受の耐久性の確保を図れる。
しかも、外輪23の軌道溝22と転動体27との接触点は1箇所であり、内輪25の軌道溝24と転動体27との接触点は1箇所であり、転動体27の接触点は計2点となる。また、溝底部22a、24aと溝開口部22b、24bとを滑らかに連続する円弧としたので、転動体27の転動が滑らかとなる。このため、熱及びすべりによるピーリング摩擦の発生を有効に防止できるとともに、低トルクになる。
アルミニウム系添加剤を配合することにより、摩擦摩耗面または摩耗により露出した金属新生面においてアルミニウム化合物が反応し、酸化鉄とともにアルミニウム被膜が軸受軌道面(軌道溝)22、24に生成する。そして、軌道面(軌道溝)22、24に生成した酸化鉄およびアルミニウム被膜が、グリース組成物の分解による水素の発生を抑制して、水素脆性による特異な剥離を防止できる。すなわち、アルミ添加グリースの効果で、鋼表面に酸化アルミ膜が形成され、金属接触による軌道表面の活性化を防ぐことで、脆性剥離を防止できる。
このように、本発明では、溝形状とアルミ添加グリースとの組合せで電装補機用途に使用される軸受の耐脆性剥離性を向上させることができる。
前記実施の形態では、内輪25の軌道溝24の溝開口部24bの曲率半径R4を外輪23の溝開口部22bの曲率半径R2よりも小さく設定しているが、本発明は使用条件によって面圧に有利な曲率半径を溝底部へ、肩乗り上げに有利な曲率半径を溝開口部へとそれぞれ設定して複合曲率としている為、溝底部と溝開口部の溝曲率半径を設定するにあたって、それぞれが影響を受ける事は無い。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能であって、例えば、内輪25の軌道溝24の溝開口部24bの曲率半径R4を外輪23の溝開口部22bの曲率半径R2よりも大きくしたり、内輪25の軌道溝24の溝開口部24bの曲率半径R4と外輪23の溝開口部22bの曲率半径R2とを同一にするなど溝底部と溝開口部の曲率半径を使用条件によって面圧や肩乗り上げに対して最適な値の組み合わせに設定することができる。
実施例1〜実施例8
表1に示した基油の半量に、4,4−ジフェニルメタンジイソシアナート(日本ポリウレタン工業社製商品名のミリオネートMT、以下、MDIと記す)を表1に示す割合で溶
解し、残りの半量の基油にMDIの2倍当量となるモノアミンを溶解した。それぞれの配
合割合および種類は表1のとおりである。
Figure 2008169920
MDIを溶解した溶液を攪拌しながらモノアミンを溶解した溶液を加えた後、100℃
〜120℃で30分間攪拌を続けて反応させて、ジウレア化合物を基油中に生成させた。これにアルミニウム系添加剤および酸化防止剤を表1に示す配合割合で加えてさらに100℃〜120℃で10分間攪拌した。その後冷却し、三本ロールで均質化し、グリース組成物を得た。
表1において、基油として用いた合成炭化水素は、40℃における動粘土30mm2/secの新日鉄化学社製商品名のシンフルード601を、アルキルジフェニルエーテル油は40℃における動粘土97mm2/secの松村石油社製商品名のモレスコハイルーブLB100を、それぞれ用いた。また、酸化防止剤は住友化学社製ヒンダードフェノールを用いた。
得られたグリース組成物の急加減速試験を行った。試験方法および試験条件を以下に示す。また、結果を表1に示す。
<急加減速試験>
電装補機の一例であるオルタネータを模擬し、回転軸を支持する内輪回転の転がり軸受に上記グリース組成物を封入し、急加減速試験を行った。急加減速試験条件は、回転軸先端に取付けたプーリに対する負荷荷重を1960N、回転速度は0rpm〜18000rpmで運転条件を設定し、さらに、試験軸受内に0.1Aの電流が流れる状態で試験を実施した。そして、軸受内に異常剥離が発生し、振動検出器の振動が設定値以上になって発電機が停止する時間(剥離発生寿命時間、h)を計測した。なお、試験は、500時間で打ち切った。また、転がり軸受としては、溝形状が図4に示すような従来のものを使用した。
比較例1〜比較例3
実施例1に準じる方法で、表1に示す配合割合で、増ちょう剤、基油を選択してベースグリースを調整し、さらに添加剤を配合してグリース組成物を得た。得られたグリース組成物を実施例1と同様の試験を行って評価した。結果を表1に示す。
表1に示すように、各実施例では、急加減速試験は全て400時間以上(剥離発生寿命時間)の優れた結果を示した。これは、アルミニウム系添加剤を所定割合で添加したことにより転走面で生じる白色組織変化を伴った特異的な剥離を効果的に防止できたためであると考えられる。
本発明の実施形態を示すグリース封入軸受の要部断面図である。 前記グリース封入軸受の外輪の要部断面図である。 前記グリース封入軸受の内輪の要部断面図である。 従来のグリース封入軸受の断面図である。
符号の説明
22a 溝底部
22b 溝開口部
22 軌道溝
23 外輪
24a 溝底部
24b 溝開口部
24 軌道溝
25 内輪
26 保持器
27 転動体
28 シール部材

Claims (5)

  1. 内周面に軌道溝を有する外輪と、外周面に軌道溝を有する内輪と、外輪の軌道溝と内輪の軌道溝との間に転動自在に介在する転動体と、転動体を保持する保持器とを備え、グリース組成物が封入されてなるグリース封入軸受において、
    外輪及び内輪の各軌道溝において、溝底部の曲率半径を転動体の半径と同一に設定するとともに、溝開口部の曲率半径を溝底部の曲率半径よりも大きくし、溝底部と溝開口部とを滑らかに連続する円弧として組合せる複合溝曲率形状として、曲率半径が大きい溝開口部を転動体非接触部位としたことを特徴とするグリース封入軸受。
  2. 前記グリース組成物が、基油と、増ちょう剤とからなるベースグリースに添加剤を配合してなり、前記添加剤は、アルミニウム粉末およびアルミニウム化合物から選ばれた少なくとも一つのアルミニウム系添加剤を含有し、このアルミニウム系添加剤の配合割合はベースグリース100重量部に対して0.05〜10重量部であることを特徴とする請求項1のグリース封入軸受。
  3. 前記アルミニウム化合物は、炭酸アルミニウムまたは硝酸アルミニウムから選ばれた少なくとも一つの化合物であることを特徴とする請求項2のグリース封入軸受。
  4. 前記増ちょう剤は、ウレア系増ちょう剤であることを特徴とする請求項2又は請求項3のグリース封入軸受。
  5. 前記基油は、アルキルジフェニルエーテル油およびポリ−α−オレフィン油から選ばれた少なくとも一つの油であることを特徴とする請求項2又は請求項3のグリース封入軸受。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019026680A (ja) * 2017-07-26 2019-02-21 住鉱潤滑剤株式会社 潤滑剤組成物

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JP2019026680A (ja) * 2017-07-26 2019-02-21 住鉱潤滑剤株式会社 潤滑剤組成物

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