JP2008169521A - 複合不織布及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】優れた抗菌性を有し、様々な用途で安全に使用することが可能な複合不織布を提供すること。
【解決手段】この発明の複合不織布は、直径1μmを超える太さの適宜の繊維からなる不織布基材1と、抗菌性を付与したナノファイバー2を含むものとしている。また、この複合不織布は、不織布基材1にナノファイバー2を付着させたものを、抗菌性を有する金属イオン水溶液に浸漬させた後、乾燥させることにより製造することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】この発明の複合不織布は、直径1μmを超える太さの適宜の繊維からなる不織布基材1と、抗菌性を付与したナノファイバー2を含むものとしている。また、この複合不織布は、不織布基材1にナノファイバー2を付着させたものを、抗菌性を有する金属イオン水溶液に浸漬させた後、乾燥させることにより製造することができる。
【選択図】 図1
Description
この発明は、衛生用品、医療用品、衣料品、建材等として利用可能な複合不織布に関するものである。
近年、衛生面に関する要求が強まっており、布団、枕、シーツ等の寝具や、カーペット、カーテン、壁紙等のインテリア用品、マスク、ガーゼ、包帯、白衣、おむつ等の医療衛生用品、床材、遮音材等の建材、エアコンのフィルターなどの空調設備等においても抗菌性を有する製品が好まれるようになってきた。
また、病院等の医療設備においては危険な病原菌等の繁殖を防止し、免疫力の低下した病人にも安全な衛生的環境を得るうえで、壁材、床材、天井材、空調設備等に使用する材料として抗菌性を有する不織布に対する要求はより高度化している。
従来から無機系の抗菌剤として、銀などの特定の金属に抗菌作用があることが知られており、これらの金属が金属表面から金属イオンとして溶け出すことにより抗菌性が発現することが知られている。金属元素を用いた抗菌剤としては、ゼオセライト、シリカゲル、ヒドロキシアパタイト等が知られている。これらの抗菌剤を用いて、不織布の原料である合成繊維に抗菌性を付与する方法として、無機系抗菌剤をポリプロピレンやポリエステルに練り込むことが行われているが(例えば特許文献1)、この方法では溶融紡糸時に抗菌剤粒子が凝集することによる樹脂圧力の上昇と糸切れの問題がある。
また、有機系の抗菌剤として、フェノール、ハロゲンや硫黄を含有する有機化合物が知られている。しかし、これら有機化合物は抗菌性には優れるものの、人体に有害な化合物が多く、また、無機系抗菌剤に比べて安定性に乏しいため、製品から逃失して効力を失うため、用途が限定されている。
特開2003−166156号公報
そこで、この発明は、優れた抗菌性を有し、様々な用途で安全に使用することが可能な複合不織布を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、この発明は次のような技術的手段を講じている。
この発明の複合不織布は、直径1μmを超える太さの適宜の繊維からなる不織布基材1と、抗菌性を付与したナノファイバー2を含むものとしている。
また、この複合不織布は、不織布基材1の層とナノファイバー2の層が積層されたものとすることができる。
前記不織布基材1は、ポリオレフィン系繊維からなるものとすることができる。
そして、この複合不織布は、不織布基材1にナノファイバー2を付着させたものを、抗菌性を有する金属イオン水溶液に浸漬させた後、乾燥させることにより製造することができる。
この発明の複合不織布は、上述のような構成を有しており、抗菌性を付与したナノファイバー2の存在により、抗菌性に優れ、様々な用途で安全に使用することが可能となっている。
また、この発明の複合不織布の製造方法は、ナノファイバー2に抗菌性を付与した前記複合不織布を容易に製造することができる。
以下、この発明の好適な実施形態を、図面を参照して説明する。
この複合不織布は、直径1μmを超える太さの適宜の繊維からなる不織布基材1と、抗菌性を付与したナノファイバー2を含むものとしている。ここで、ナノファイバーとは、直径が1μm以下の太さの繊維のことをいう。この複合不織布では、ナノファイバー2はサブミクロン領域の微細孔を有する繊維集合体を構成しており、これに抗菌剤が担持されるようにしている。
図1〜図3は、この発明の実施形態の複合不織布の断面の説明図である。この実施形態では、複合不織布は、不織布基材1の層とナノファイバー2の層からなる積層体として構成されている。図1は、不織布基材1の層、ナノファイバー2の層及び不織布基材1の層の3層の積層体として構成した例、図2は、ナノファイバー2の層、不織布基材1の層及びナノファイバー2の層の3層の積層体として構成した例、図3は、ナノファイバー2の層及び不織布基材1の層の2層の積層体として構成した例をそれぞれ示している。
この複合不織布は、以下に説明するように、〔1〕不織布基材の作製、〔2〕ナノファイバーの紡糸・不織布基材への付着、〔3〕不織布基材の層とナノファイバーの層とを接合するためのラミネーション(3層以上の場合のみ)、〔4〕抗菌性の付与、という工程で製造することができる。
〔1〕不織布基材の作製
不織布基材1は、適宜の不織布の製造方法により製造される、直径が1μmを超える不織布からなるものとしている。不織布基材1は、ポリオレフィン系、ビニロン系、ポリエステル系等各種の繊維からなる湿式不織布とすることができるが、これに限定されることなく、各種の乾式不織布とすることもできる。また、不織布基材1の大きさ、形状、目付等は、製品の用途に応じて適宜設定することができる。
不織布基材1は、適宜の不織布の製造方法により製造される、直径が1μmを超える不織布からなるものとしている。不織布基材1は、ポリオレフィン系、ビニロン系、ポリエステル系等各種の繊維からなる湿式不織布とすることができるが、これに限定されることなく、各種の乾式不織布とすることもできる。また、不織布基材1の大きさ、形状、目付等は、製品の用途に応じて適宜設定することができる。
〔2〕ナノファイバーの紡糸・不織布基材への付着
ナノファイバー2は、静電紡糸法等により製造される不織布とすることができる。静電紡糸法(エレクトロスピニング法)は、高分子溶液あるいは高分子融液を紡糸ノズルから押出す際に、紡糸ノズルと対向電極間に0.5〜30KVの高電圧を印加し、ノズル内の誘電体に電荷を蓄積させることにより、静電気的な反発力で微細繊維を製造するものであり、これによって前記不織布基材1の上にナノファイバー2を付着させることができる。
ナノファイバー2は、静電紡糸法等により製造される不織布とすることができる。静電紡糸法(エレクトロスピニング法)は、高分子溶液あるいは高分子融液を紡糸ノズルから押出す際に、紡糸ノズルと対向電極間に0.5〜30KVの高電圧を印加し、ノズル内の誘電体に電荷を蓄積させることにより、静電気的な反発力で微細繊維を製造するものであり、これによって前記不織布基材1の上にナノファイバー2を付着させることができる。
また、ナノファイバー2は、本件出願の発明者が開発したエレクトロバブルスピニング法(特願2006−199179号)により製造することができる。エレクトロバブルスピニング法は、高分子溶液または高分子融液3に連続的に発生した泡4に高電圧を印加することにより静電紡糸を行なうようにしたものであり、図4に示したような構成の装置で実施することができる。
前記泡4は、プラスチック、セラミックスおよび金属材料から選ばれる1種または2種以上の組み合わせからなる多孔質材料5(又は細管)を介して圧縮空気6を通過させることにより発生させたものとすることができる。
前記多孔質材料5(又は細管)に供給する圧縮空気6の圧力は、次式で表される圧力Pより高い圧力であることとするとよい。
P= 4×γ×cosθ/D
ただし、γは、高分子溶液または高分子融液3の表面張力、θは、多孔質材料5(又は細管)と高分子溶液または高分子融液1との接触角、Dは多孔質材料5の最大気孔直径(又は細管の最大直径)である。なお、「接触角」は、固体表面と固体表面上の液滴の接線がなす角度のことである。
ただし、γは、高分子溶液または高分子融液3の表面張力、θは、多孔質材料5(又は細管)と高分子溶液または高分子融液1との接触角、Dは多孔質材料5の最大気孔直径(又は細管の最大直径)である。なお、「接触角」は、固体表面と固体表面上の液滴の接線がなす角度のことである。
エレクトロバブルスピニング法は、高分子溶液または高分子融液表面に発生した泡において、繊維を形成する鎖状高分子が極薄膜化して物理的・化学的分子間力が減少し、そして静電気の場で繊維に分散しようとする性質を利用することにより、泡表面から微細繊維を発生させることを特徴としているため、従来のノズルを使用した静電紡糸法と異なり、ノズル閉塞のため紡糸装置を停止させる必要がない。したがって、紡糸装置のメンテナンスは極めて容易である。また、微細繊維が発生する部位は泡表面であることから、高分子溶液または高分子融液全体に泡の発生があるため、高分子溶液または高分子融液全体から微細繊維が紡糸されることとなり、従来のノズルを使用する静電紡糸法や回転ロールを使用する静電紡糸法と比較して格段に生産性が良好である。
エレクトロバブルスピニング法で紡糸可能なポリマーは、溶液化可能か、融液化可能なものであれば特に限定されず使用可能である。このようなポリマーの例として、ポリビニルアルコール、ポリエチレンビニルアルコール、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、ポリ−ε−カプロラクトン、ポリアクリロニトリル、ポリ乳酸、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートなどが挙げられ、単独あるいは2種以上を混合して使用することも可能である。
上記ポリマーを溶液化させる際の溶媒としては、ポリマーを完全に溶解させ、静電紡糸中に高分子溶液からのポリマー成分の再沈殿が起こらない溶媒であれは、特に限定されることなく使用可能である。このような溶媒の例としては、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスロホキシド、N−メチル−2−ピロリドン、テトラヒドロフラン、アセトン、アセトニトリル、水などが挙げられ、単独または2種以上を混合して使用することも可能である。
高分子溶液のポリマー濃度としては、圧縮空気による泡の発生と崩壊が連続して維持される粘性であれば、特に限定されることはないが、0.5重量%〜40重量%程度が好ましい。
前記静電紡糸を行なう際に高分子溶液または高分子融液に印加する電圧は、紡糸が連続的に行なわれる状態を維持しうる電圧であれば、特に限定されることはない。通常0.5〜50KVの範囲が好適に使用される。
紡糸を行なう際の泡と対向電極の間隔は、紡糸により生成した微細繊維集合体の構造が維持できる間隔であれば特に限定されることなく適宜選択可能である。この間隔が短すぎる場合は、圧縮空気により発生した泡からの水滴が、対向電極上に堆積した微細繊維集合体に付着し、繊維構造が破壊される危険性がある。また、逆に間隔が大きすぎる場合は、微細繊維が効率的に発生せず、繊維集合体を作製することが困難となる。泡表面から対向電極までの好ましい間隔は、3〜15cmである。
この工程で作製された不織布基材1にナノファイバー2を付着させたものは、後述の抗菌性付与の工程において金属イオン水溶液に含浸させるため、ナノファイバー2の層は耐水性の優れたものとすることが望ましい。そのため、適切な架橋システムを使用してナノファイバー2を架橋し、耐水性を向上させるとよい。
例えば、ナノファイバー2の製造に用いるポリマーがポリビニルアルコールの場合は、モノアルデヒドなどのヒドロキシル反応材料、尿素、メラミンホルムアルデヒド樹脂およびその類似物、ホウ素および他の無機化合物、ジアルデヒド、酸、ウレタン、エポキシ、ならびに他の既知の架橋剤を使用して架橋することができる。
また、架橋性のポリビニルアルコールを使用することもできる。この例としては公知のケトン・ヒドラジド架橋システムを使用したものとするとよい。具体的には、カルボニル変性ポリビニルアルコールとアジピン酸ジヒドラジドの架橋反応を使用することができる。この反応は常温で反応が進行し、得られた架橋体は耐水性が良好であるため、本発明におけるナノファイバー2を形成させるポリマーとしては特に好ましい。
なお、ナノファイバー2の層の大きさ、形状、目付等は、製品の用途に応じて適宜設定することができる。
〔3〕ラミネーション
不織布基材1が、ポリオレフィン系やポリエステル系の繊維の不織布からなるものである場合は、加熱ラミネーションを行う。不織布基材1が、ビニロン系の繊維の不織布からなるものである場合は、水を使った湿熱ラミネーションを行う。
不織布基材1が、ポリオレフィン系やポリエステル系の繊維の不織布からなるものである場合は、加熱ラミネーションを行う。不織布基材1が、ビニロン系の繊維の不織布からなるものである場合は、水を使った湿熱ラミネーションを行う。
なお、ラミネーションは、複合不織布が3層ないしそれ以上の層数で構成される場合において行うものであり、2層構造の場合は必要ではない。また、3層構造の場合でも、まず不織布基材1の片面にナノファイバー2が付着した2層構造の複合不織布を作製し、その後、ナノファイバー2が付着していない面に、ナノファイバー2を付着させることにより、複合不織布を形成することができる。
〔4〕抗菌性の付与
不織布基材1にナノファイバー2を付着させたものに、抗菌剤を塗布する。抗菌剤の塗布は、ディップコーティング法を利用することができる。例えば、銀水溶液等、抗菌性を有する金属イオン水溶液に含浸させ、乾燥させることにより、抗菌性を付与することができる。
不織布基材1にナノファイバー2を付着させたものに、抗菌剤を塗布する。抗菌剤の塗布は、ディップコーティング法を利用することができる。例えば、銀水溶液等、抗菌性を有する金属イオン水溶液に含浸させ、乾燥させることにより、抗菌性を付与することができる。
抗菌剤としては、銀以外にも、銅等の抗菌性を有する金属、その他適宜の無機系抗菌剤を利用することができ、また複数の種類の抗菌剤を混合して使用することもできる。抗菌性の内容は、製品の用途に応じて、殺菌、減菌、滅菌、抗かび、消毒、消臭等のいずれかの効果が得られるようにすればよく、抗菌性のレベルも適宜設定することができる。
なお、この複合不織布において、抗菌剤はナノファイバー2に塗布されていればよく、不織布基材1は抗菌剤が塗布されていない状態であってもよい。特に、ポリオレフィン系の繊維からなる不織布の場合は、界面活性剤を用いなければ、抗菌剤を塗布した状態にすることは困難であるが、この複合不織布では、ナノファイバー2に抗菌剤を担持させることにより、全体として抗菌性が発揮されるようにしているため、界面活性剤を用いて不織布基材1に抗菌剤を塗布する必要はない。したがって、この複合不織布は、不織布基材1がポリオレフィン系の繊維からなるものであっても、抗菌性に優れているとともに、界面活性剤を使用していない安全な製品とすることができる。
以上の〔1〕〜〔4〕の工程により製造された複合不織布は、ナノファイバー2に抗菌性が付与されているため、強い抗菌性を長期間維持することが可能であり、また、従来の抗菌剤を繊維に練り込んだもののような、紡糸時における抗菌剤粒子が凝集することによる樹脂圧力の上昇や糸切れの問題はなく、衛生用品、医療用品、衣料品、建材等として、様々な分野で使用することができる。
以下に、本発明の実施例について説明する。なお、本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。
実施例1〜4を、次の〔1〕〜〔4〕の工程により作製した。いずれの実施例も、不織布基材1、ナノファイバー2、不織布基材1の順に積層された3層構造の複合不織布とした。
〔1〕不織布基材の作製
各実施例の不織布基材1については、それぞれ下記の不織布を用いて作製した。
実施例1:廣瀬製紙株式会社製オレフィン系湿式不織布(商品名:HOP−15H(目方:15.2g/m2))
実施例2:廣瀬製紙株式会社製ポリエステル/パルプ系湿式不織布(商品名:HOS(目方:35.2g/m2))
実施例3:廣瀬製紙株式会社製ポリエステル系湿式不織布(商品名:05TH−12(目方:11.3g/m2))
実施例4:廣瀬製紙株式会社製ビニロン系湿式不織布(商品名:VN1012(目方:12.1g/m2))
〔2〕ナノファイバーの紡糸・不織布基材への付着
いずれの実施例の場合も、次のようにしてナノファイバー2の紡糸・不織布基材1への付着を行い、不織布基材1の片面にナノファイバー2が付着した2層構造の複合不織布を作製した。
各実施例の不織布基材1については、それぞれ下記の不織布を用いて作製した。
実施例1:廣瀬製紙株式会社製オレフィン系湿式不織布(商品名:HOP−15H(目方:15.2g/m2))
実施例2:廣瀬製紙株式会社製ポリエステル/パルプ系湿式不織布(商品名:HOS(目方:35.2g/m2))
実施例3:廣瀬製紙株式会社製ポリエステル系湿式不織布(商品名:05TH−12(目方:11.3g/m2))
実施例4:廣瀬製紙株式会社製ビニロン系湿式不織布(商品名:VN1012(目方:12.1g/m2))
〔2〕ナノファイバーの紡糸・不織布基材への付着
いずれの実施例の場合も、次のようにしてナノファイバー2の紡糸・不織布基材1への付着を行い、不織布基材1の片面にナノファイバー2が付着した2層構造の複合不織布を作製した。
まず、重合度500のポリビニルアルコールを熱水に溶解させ25mass%のポリビニルアルコール水溶液を作製した。この水溶液を紡糸液として、静電紡糸法によりポリビニルアルコールナノファイバーを不織布基材1の片面に紡糸し、120℃乾燥炉でポリビニルアルコールナノファイバーの乾燥を行った。
〔3〕ラミネーション
前記〔2〕で作製した2層構造の複合不織布と、これとは別に作製した表1の不織布基材1とをラミネーションにより一体化させることにより、ナノファイバー2を両側から不織布基材1でサンドイッチした3層構造の積層体である複合不織布を作製した。具体的には、不織布基材1を構成する繊維の種類に応じて次の通りに行った。
前記〔2〕で作製した2層構造の複合不織布と、これとは別に作製した表1の不織布基材1とをラミネーションにより一体化させることにより、ナノファイバー2を両側から不織布基材1でサンドイッチした3層構造の積層体である複合不織布を作製した。具体的には、不織布基材1を構成する繊維の種類に応じて次の通りに行った。
(A)不織布基材1にポリオレフィン系繊維を用いる場合(実施例1)
前記〔2〕で作製した片面にナノファイバー2が付着した2層構造の複合不織布と、別に作製した表1のポリオレフィン系不織布基材1を、線圧0.3MPa/cm、125℃でプレスロールによりラミネーションを行い、ナノファイバー2を両側からポリオレフィン系不織布からなる不織布基材1でサンドイッチした3層構造の複合不織布を作製した。
前記〔2〕で作製した片面にナノファイバー2が付着した2層構造の複合不織布と、別に作製した表1のポリオレフィン系不織布基材1を、線圧0.3MPa/cm、125℃でプレスロールによりラミネーションを行い、ナノファイバー2を両側からポリオレフィン系不織布からなる不織布基材1でサンドイッチした3層構造の複合不織布を作製した。
(B)不織布基材1にポリエステル系繊維を用いる場合(実施例2・3)
前記〔2〕で作製した片面にナノファイバー2が付着したポリエステル系不織布基材1と、別に作製した表1のポリエステル系不織布基材1を、線圧0.3MPa、280℃でプレスロールによりラミネーションを行い、ナノファイバー2を両側からポリエステル系不織布からなる不織布基材1でサンドイッチした3層構造の複合不織布を作製した。
前記〔2〕で作製した片面にナノファイバー2が付着したポリエステル系不織布基材1と、別に作製した表1のポリエステル系不織布基材1を、線圧0.3MPa、280℃でプレスロールによりラミネーションを行い、ナノファイバー2を両側からポリエステル系不織布からなる不織布基材1でサンドイッチした3層構造の複合不織布を作製した。
(C)不織布基材1にビニロン系繊維を用いる場合(実施例4)
前記〔2〕で作製した片面にナノファイバー2が付着したビニロン系不織布基材1と、別の水中に浸漬処理をした表1のビニロン系不織布基材1を、線圧0.3MPa、125℃でプレスロールによりラミネーションを行い、ナノファイバー2を両側からビニロン系不織布からなる不織布基材1でサンドイッチした3層構造の複合不織布を作製した。
前記〔2〕で作製した片面にナノファイバー2が付着したビニロン系不織布基材1と、別の水中に浸漬処理をした表1のビニロン系不織布基材1を、線圧0.3MPa、125℃でプレスロールによりラミネーションを行い、ナノファイバー2を両側からビニロン系不織布からなる不織布基材1でサンドイッチした3層構造の複合不織布を作製した。
〔4〕抗菌性の付与
いずれの実施例の場合も、銀イオン水溶液(抗菌化研株式会社製「LunaSilver(ルナシルバー:登録商標)」)を、精製水を用いて100倍に希釈し、前記〔3〕で作製した複合不織布をこの銀イオン水溶液に浸漬させた後、110℃で乾燥させることにより、抗菌性を有する複合不織布を完成させた。
いずれの実施例の場合も、銀イオン水溶液(抗菌化研株式会社製「LunaSilver(ルナシルバー:登録商標)」)を、精製水を用いて100倍に希釈し、前記〔3〕で作製した複合不織布をこの銀イオン水溶液に浸漬させた後、110℃で乾燥させることにより、抗菌性を有する複合不織布を完成させた。
次に、上記工程により作製した実施例1〜4について行った抗菌性試験について説明する。試験方法は、JISL1902に基づく菌液吸収法(繊維製品評価技術協議会認定の抗菌性試験方法)により、静菌活性値を測定し、抗菌性能を評価した。評価に使用した菌株は、Staphylococcus aureus FDA209P(黄色ブドウ球菌)であった。
具体的には、バイアル瓶に入れた滅菌済み試料0.4gに、生菌数を1±0.3×105に調整した菌液0.2mLをできるだけ均一に接種し、37℃で18時間培養した。その培養液に、界面活性剤Tween−80(Tweenは登録商標)を0.2%添加した生理食塩水20mLを加えて攪拌し、菌を洗い出した。洗い出した菌の10倍希釈系列を作製し、ニュートリエント寒天培地と混合して37℃で24時間以上培養し、コロニー数を数え、生菌数を求めた。
標準試料および試験試料について、上記試験をそれぞれ行い、下式から静菌活性値を求めた(表1)。なお、標準試料としては、綿標準白布を用いた。
静菌活性値=logB−logC
B:標準試料を18時間培養した後、回収した菌数
C:試験試料を18時間培養した後、回収した菌数
B:標準試料を18時間培養した後、回収した菌数
C:試験試料を18時間培養した後、回収した菌数
1 不織布基材
2 ナノファイバー
2 ナノファイバー
Claims (4)
- 直径1μmを超える太さの適宜の繊維からなる不織布基材と、抗菌性を付与したナノファイバーを含むことを特徴とする複合不織布。
- 不織布基材の層とナノファイバーの層が積層されたものである請求項1記載の複合不織布。
- 不織布基材がポリオレフィン系繊維からなるものである請求項1又は2記載の複合不織布。
- 不織布基材にナノファイバーを付着させたものを、抗菌性を有する金属イオン水溶液に浸漬させた後、乾燥させることを特徴とする請求項1、2又は3記載の複合不織布の製造方法。
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