JP2008167968A - 電子棚札システム - Google Patents
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Abstract
【課題】受信した無線信号が正当な返答信号か否かを容易に判定できる電子棚札システムを提供する。
【解決手段】電子棚札システムでは、複数の電子棚札がそれぞれ自装置に向けて送信された商品データ信号を受信すると、その受信に応答してM系列の符号列を含む符号データで変調された赤外線信号を返答信号として発信する。一方で、通信装置が、受信した赤外線信号からM系列の符号列が得られるか否かに基づいて、当該赤外線信号が正当な返答信号か否かを判定する(ステップS15)。このため、受信した赤外線信号が正当な返答信号か否かを容易に判定できる。
【選択図】図13
【解決手段】電子棚札システムでは、複数の電子棚札がそれぞれ自装置に向けて送信された商品データ信号を受信すると、その受信に応答してM系列の符号列を含む符号データで変調された赤外線信号を返答信号として発信する。一方で、通信装置が、受信した赤外線信号からM系列の符号列が得られるか否かに基づいて、当該赤外線信号が正当な返答信号か否かを判定する(ステップS15)。このため、受信した赤外線信号が正当な返答信号か否かを容易に判定できる。
【選択図】図13
Description
本発明は、商品に対応して配置されて対応する商品に係る商品データを表示する複数の電子棚札を備える電子棚札システムに関する。
一般に、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの店舗では、POSシステム等に記憶される商品マスタによって、店舗内の商品の売価を一元的に管理している。その一方で、売価の消費者への伝達は、商品の位置に配置される紙媒体の棚札によりなされている。このような紙媒体の棚札の管理は人手に頼らざるを得ないため、売価の間違いなどの人為的ミスが発生しやすい。このため、POSシステムのレジスタによる精算売価とは異なる売価が消費者に伝達される可能性がある。
このような問題を解決するため、近年、電子棚札システム(ESLシステム/Electronic Shelf Label System)が実用化されている。電子棚札システムにおいては、売価などの商品データを表示するディスプレイを備えた可搬性の電子棚札が、各商品に対応して配置される。そして、商品マスタに基づく売価を含む商品データ信号が、配信側の装置から各電子棚札に無線通信で配信される。これにより、配信された売価が各電子棚札に表示され、精算売価と一致する正しい売価を消費者に伝達できるようになっている。
電子棚札システムの各電子棚札は、自装置に係る商品データ信号を受信すると、これに応答してアックと呼ばれる無線信号である返答信号を発信する。配信側の装置は、このようにして電子棚札から発信される返答信号の有無により、売価が電子棚札に正常に表示されたことを確認できるようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
ところで、従来の電子棚札システムにおいては、無変調のキャリア(搬送波)を返答信号として利用していた。このため、配信側の装置が、ノイズなどを返答信号として認識してしまうことがあった。このように誤った信号を返答信号として認識してしまうと、電子棚札が正しい売価を表示していない状態であっても、そのことを電子棚札システムが把握できず、店舗スタッフも認識できない。その結果、誤った売価が消費者に伝達された状態が維持されるといった問題が生じることになる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、受信した無線信号が正当な返答信号か否かを容易に判定できる電子棚札システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、商品に対応して配置されて対応する商品に係る商品データを表示する複数の電子棚札と、前記商品データを前記複数の電子棚札のそれぞれに対して送信する配信手段と、を有する電子棚札システムであって、前記複数の電子棚札はそれぞれ、前記配信手段から自装置に向けて送信された前記商品データを受信するデータ受信手段と、前記商品データの受信に応答して、少なくとも所定の符号列を含む符号データで変調された無線信号を、返答信号として発信する信号発信手段と、を備え、前記配信手段は、無線信号を受信する信号受信手段と、前記信号受信手段で受信した無線信号から前記所定の符号列が得られるか否かに基づいて、当該無線信号が正当な前記返答信号か否かを判定する判定手段と、を備えている。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の電子棚札システムにおいて、前記所定の符号列は、自己相関特性が高い符号列である。
また、請求項3の発明は、請求項1または2に記載の電子棚札システムにおいて、前記配信手段は、前記複数の電子棚札のそれぞれを識別するための識別情報を利用して、送信対象とする電子棚札に前記商品データを送信するものであり、前記所定の符号列は、当該返答信号を発信する電子棚札の前記識別情報を示す符号列を含む。
また、請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の電子棚札システムにおいて、前記符号データは、前記所定の符号列を連続して含む。
請求項1ないし4の発明によれば、正当な返答信号は所定の符号列を含む符号データで変調されたものであるため、受信した無線信号から所定の符号列が得られるか否かに基づいて、正当な返答信号か否かを容易に判定できる。
また、特に請求項2の発明によれば、受信した無線信号から得られる符号データの自己相関を行うことで、返答信号とノイズとを容易に区別することができる。
また、特に請求項3の発明によれば、受信した無線信号から、送信対象とする電子棚札の識別情報を示す符号列が得られるか否かに基づいて、正当な返答信号と送信対象でない電子棚札からの返答信号とを区別することができる。
また、特に請求項4の発明によれば、所定の符号列を含む符号データとなるノイズが偶然に生じた場合でも、ノイズと正当な返答信号とを容易に区別することが可能である。
<1.M系列の符号列>
以降、本発明の実施の形態を説明するが、この実施の形態ではM系列(Maximum length sequence)の符号列が利用される。M系列の符号列は、自己相関特性が高いという特徴を有する符号列である。以下、本発明の実施の形態の具体的構成と動作とを説明する前に、まず、M系列の符号列の生成法及び特徴について説明する。
以降、本発明の実施の形態を説明するが、この実施の形態ではM系列(Maximum length sequence)の符号列が利用される。M系列の符号列は、自己相関特性が高いという特徴を有する符号列である。以下、本発明の実施の形態の具体的構成と動作とを説明する前に、まず、M系列の符号列の生成法及び特徴について説明する。
図1は、M系列の符号列を生成するためのM系列生成回路90の一例を示す図である。M系列生成回路90は、シフトレジスタ91と排他的論理和(EXOR)ゲート92とを備えている。
シフトレジスタ91は、それぞれが”0”または”1”の1ビットの符号を格納可能な4つのレジスタR1〜R4で構成されている。シフトレジスタ91のレジスタR1,R2,R3に格納された符号は、下流側(図中右側)に隣接するレジスタR2,R3,R4にクロックごとに受け渡される。また、最下流のレジスタR4に格納された符号は、クロックごとに出力され、M系列生成回路90の出力符号とされる。
排他的論理和ゲート92は、与えられた2つの符号について排他的論理和の演算(与えられた2つの符号が同じときに”0”となり、異なるときに”1”となる演算)を行うものである。排他的論理和ゲート92には、最下流のレジスタR4に格納された符号と、最下流から2番目のレジスタR3に格納された符号とが、クロックごとに入力される。この排他的論理和ゲート92の演算結果は、最上流のレジスタR1に入力される。
ここで、レジスタR1,R2,R3,R4にそれぞれ”1”,”0”,”0”,”0”の符号が初期値として格納された場合を想定する。この場合の1クロック後においては、レジスタR4の”0”がM系列生成回路90の出力符号として出力される。また、レジスタR2,R3,R4は、レジスタR1,R2,R3の”1”,”0”,”0”をそれぞれ受け取ることになる。さらに、レジスタR1は、レジスタR3の”0”とレジスタR4の”0”との排他的論理和の結果”0”を受け取ることになる。
このような処理をクロック毎に続けていくと、各レジスタR1〜R4の符号、及び、M系列生成回路90の出力符号が、図2に示すように変化する。そして、15クロックを経ることで、出力符号として「000100110101111」という15個の符号が生成される。このようにして生成される符号列が、M系列の符号列である。なお、15クロックを経ると、各レジスタR1〜R4の符号は初期値に戻る。このため以降、このM系列生成回路90は、15クロック周期で、同じパターンの符号列(すなわち、M系列の符号列)を繰り返し出力符号として出力することになる。
ここで、このM系列の符号列について、自分自身との相関(自己相関)をとることを考える。すなわち、図3に示すようにM系列の符号列とそのコピー(自己)とにおいて、対応する符号同士について積をとり、さらに、それらの積の総和をとる。この際、M系列の符号列に含まれる”0”の符号を”−1”に変換する。このように自己相関をとると、その結果である相関値は「15」となる。
次に、このM系列の符号列について、自分自身を1ビット分シフトしたもの(位相をずらしたもの)との相関をとることを考える。この場合は、図4に示すように、相関値は「−1」となる。
同様にして、2ビット分,3ビット分,…,14ビット分シフトしたものとの相関をそれぞれとったとすると、いずれの場合も相関値は「−1」となる。したがって、図5に示すように、横軸にシフト量、縦軸に相関値としたグラフを考慮すると、シフト量が「0」の場合のみ相関値が「15」となり、他のシフト量では相関値が「−1」となる。すなわち、シフト量が「0」のとき(すなわち、位相差がないとき)のみに、鋭いピーク値が表れることになる。このように、M系列の符号列は、自己相関特性が高い符号列である。換言すれば、位相ずれなく自己と一致した場合にのみ明確なピークを示す相関特性を有する符号列であるとも表現できる。
したがって、M系列の符号列は自己との相関をとると、M系列の符号列と他の符号列(例えば、ノイズ)との相関をとった場合と比較して、明らかに異なる顕著な相関性が検出されることになる。
以下に具体的に説明する本発明の実施の形態においては、このような高い自己相関特性を有するM系列の符号列を返答信号に利用することで、返答信号を他の信号(例えば、ノイズ)から区別するようになっている。
<2.構成>
図6は、本実施の形態に係る電子棚札システムが備える電子棚札が、店舗の商品棚に配置された様子を示す図である。図に示すように、商品棚60はフェース61と呼ばれる空間に区分され、各フェース61には同一種の商品6が集約されて載置される。
図6は、本実施の形態に係る電子棚札システムが備える電子棚札が、店舗の商品棚に配置された様子を示す図である。図に示すように、商品棚60はフェース61と呼ばれる空間に区分され、各フェース61には同一種の商品6が集約されて載置される。
商品棚60のフレーム62には、各フェース61に対応する位置にそれぞれ、電子棚札5が取り付けられている。すなわち、電子棚札5はそれぞれ一の商品6(正確には、一の商品の種類)に対応づけられ、その対応する商品6の近傍(一般的には、商品6の下側)のフレーム62に配置される。各電子棚札5はそれぞれディスプレイを備えており、ディスプレイには対応する商品6の売価を含む商品データが表示される。当該店舗の顧客(消費者)は、このような電子棚札5の表示により商品6の売価を認識する。
電子棚札5は可搬性の装置であり、商品6の配置変更に対応できるように、フレーム62から取り外して別の位置に再配置することも可能とされている。本実施の形態においては、図6に示すような商品棚60が店舗内の販売スペースに複数配置されている。
図7は、店舗に適用される、電子棚札システム1を含む店舗情報システムの構成例を示す図である。図に示すように、店舗情報システム100は、電子棚札システム1とともに、ストアコントローラ2及びPOSシステム3を備えている。POSシステム3が備えるPOSサーバ31、及び、電子棚札システム1が備えるESLサーバ10は、LAN21を介してストアコントローラ2に接続されている。これにより、ストアコントローラ2、POSシステム3及び電子棚札システム1の相互間でデータ通信が可能とされている。
ストアコントローラ2は一般的なコンピュータで構成され、店舗情報システム100を統括的に管理する装置として機能する。また、ストアコントローラ2はインターネットなどの外部ネットワークに接続されており、外部ネットワークを介して、当該店舗を統括管理する本部センターに配置されたサーバ装置等のコンピュータと通信可能とされている。
POSシステム3は、商品の販売に係る情報をその販売時点において収集して分析するシステムであり、POSシステム3を統括的に管理するPOSサーバ31とともに、商品の精算を行う複数のレジスタ32を備えている。POSサーバ31とレジスタ32とは専用の通信ケーブルで接続されている。
POSサーバ31は一般的なコンピュータで構成され、そのハードディスクには、売価などの商品に係る各種の情報(商品データ)を示す商品マスタ301が記憶されている。複数のレジスタ32のそれぞれにおいては、商品マスタ301に記載される売価に基づいて商品の精算がなされる。
店舗内の全商品に係る商品データは、この商品マスタ301により一元的に管理されている。商品マスタ301に記載される商品データには、商品の識別情報となる「商品コード」、商品の名称である「商品名」、通常の売価である「通常価格」、特売における売価である「特売価格」、特売を実施する期間である「特売期間」等が含まれている。
電子棚札システム1は、上述した複数の電子棚札5と、電子棚札5に表示すべき商品データを配信する配信側装置40とに大別される。
配信側装置40は、電子棚札システム1を統括的に管理するサーバ装置であるESLサーバ10と、各電子棚札5と無線通信を行う複数の通信装置4とを備えて構成される。ESLサーバ10と複数の通信装置4とは、専用の通信ケーブル22を介して相互に接続されており、相互間でデータ通信が可能とされている。複数の通信装置4は、赤外線信号を利用して各電子棚札5と無線によるデータ通信を行う。通信装置4は、販売スペース内に配置された全ての電子棚札5と通信可能なように、販売スペースの天井などに略一定距離ごとに配置される。
ESLサーバ10のハードウェアとしての構成は一般的なコンピュータと同様である。図8は、ESLサーバ10の構成を示す図である。ESLサーバ10は、各種演算処理を行うCPU11、基本プログラムを記憶するROM12、演算処理の作業領域となるRAM13、プログラムや各種のデータファイルなどを記憶するハードディスク14、各種表示を行うディスプレイ15、キーボード及びマウスなどで構成される入力部16、LAN21を介したデータ通信機能を有するデータ通信部17、並びに、通信装置4と通信するためのインターフェイス18を備えている。電子棚札5に送信すべき商品データは、インターフェイス18を介して通信装置4に伝達される。
ESLサーバ10のハードディスク14には、専用のプログラムが予め記憶されており、このプログラムに従ってCPU11が演算処理を行うことにより、ESLサーバ10としての各種機能が実現される。また、ESLサーバ10のハードディスク14には、商品に係る各種の情報(商品データ)を示すデータファイルである商品ファイル101が記憶されている。
図9は、商品ファイル101の例を示す図である。図9に示されるように、商品ファイル101はテーブル形式となっており、レコード102のそれぞれが一の商品に係る情報を示している。具体的には、各レコード102ごとに「商品コード」、「商品名」、「通常価格」、「特売価格」及び「特売期間」等が登録されている。これらの情報は、上述したPOSシステム3に記憶された商品マスタ301と同様の情報であり、ESLサーバ10とPOSシステム3との通信により商品マスタ301の情報に基づいて登録される。このため、商品ファイル101の情報と商品マスタ301の情報とは内容が一致される。
商品ファイル101の各レコード102には、さらに、電子棚札システム1が備える複数の電子棚札5のそれぞれに固有の識別情報である一の「装置コード」が登録される。これにより、商品と電子棚札5とが一対一の関係でデータ的に対応づけられる。この「装置コード」が利用されることにより、ある商品の商品データが、その商品に対応する電子棚札5に対して送信されるようになっている。
次に、通信装置4について説明する。図10は、通信装置4の構成を示すブロック図である。図10に示すように、通信装置4は、装置の各部を制御する制御部41と、赤外線信号を発信する発光部42と、赤外線信号を受信する受光部43とを備えている。発光部42は、例えば赤外線を発光可能なLEDを備えて構成されており、電子棚札5に送信すべきデータで変調された赤外線信号を、商品データ信号IR1として出力するものである。このような送信すべきデータには、商品データと、送信対象となる電子棚札5の装置コードとが含まれている。
また、受光部43は、例えば赤外線を受光可能なフォトダイオードを備えて構成され、赤外線信号を受信するものである。電子棚札システム1の各電子棚札5は、自装置を送信対象とした商品データ信号IR1を受信すると、これに応答して、所定の符号データ(”0”または”1”の2値の符号からなるデータ)で変調された赤外線信号を、返答信号IR2として発信する。この電子棚札5から発信された返答信号IR2は、受光部43に受信される。受光部43は、このような赤外線信号を受信する機能の他、受信した赤外線信号を復調して符号データを取得する機能も有している。
制御部41は、例えばハードウェア回路で構成され、装置の各部を制御するとともに各種の演算を行う機能を有する。図10において、発光制御部44、相関部46及び判定部45は、制御部41により実現される機能を模式的に示している。なお、制御部41の機能の一部は、ソフトウェア的(CPU等のプログラムに従った演算により)に実現されてもよい。
発光制御部44は、ESLサーバ10から与えられるデータに基づいて発光部42を制御する。これにより、発光部42からは、ESLサーバ10から与えられるデータで変調された赤外線信号が、商品データ信号IR1として出力される。また、相関部46は、受光部43で受信された赤外線信号から得られる符号データと、M系列の符号列との相関をとる。判定部45は、この相関部46での相関結果に基づいて、受光部43で受信された赤外線信号が正当な返答信号IR2か否かを判定し、その判定結果をESLサーバ10に送信する。なお、これらの機能の詳細については後述する。
次に、電子棚札5について説明する。図11は、電子棚札5の外観構成を示す図である。図11に示すように電子棚札5の前面には、対応する商品の売価等の商品データを表示するための表示部50と、配信側装置40の通信装置4から発信される商品データ信号IR1を受信可能な受光部52と、返答信号IR2を発信する発光部53とが設けられている。
表示部50は液晶ディスプレイや電子ペーパなどの表示デバイスで構成され、商品の売価などを示す数値のみならず、文字列、記号、図形など各種の情報の表示が可能となっている。ここで「電子ペーパ」とは、表示内容を電気的に書替可能で、かつ、駆動電力の非供給状態においても表示内容を維持可能な不揮発性の表示デバイスである。
受光部52は、例えば赤外線を受光可能なフォトダイオードを備えて構成され、商品データ信号IR1を受信するとともに、受信した商品データ信号IR1を復調してデータを取得する機能も有している。また、発光部53は、例えば赤外線を発光可能なLEDを備えて構成されており、返答信号IR2を出力する。
また、電子棚札5はその内部に、装置の各部を制御するとともに各種の演算を行う機能を有するハードウェア回路である制御部51を備えている。図12は、制御部51の機能を含めた電子棚札5の構成を示すブロック図である。図12において、受信確認部54、メモリ55、表示制御部56、発光制御部57及びM系列発生部58は、制御部51により実現される機能を模式的に示している。なお、制御部51の機能の一部は、ソフトウェア的(CPU等のプログラムに従った演算により)に実現されてもよい。
受信確認部54は、受光部52で受信された商品データ信号IR1が、自装置を送信対象としたものであるか否かを確認するものである。この確認は、商品データ信号IR1を復調して得られるデータに含まれる装置コードが、自装置の装置コードと一致するか否かに基づいて行われる。自装置の装置コードは、メモリ55内に予め記憶されている。表示制御部56は、表示部50を制御して、商品データ信号IR1を復調して得られるデータに含まれる商品データを表示部50に表示させる。M系列発生部58は、M系列の符号列を発生する。このM系列発生部58の構成としては、図1に示すものと同一の構成を採用できる。
また、発光制御部57は、発光部53を制御して、発光部53に返答信号IR2を発信させる。この発光制御部57の制御によって、発光部53からは、M系列発生部58で発生したM系列の符号列を含む符号データに基づいて変調された赤外線信号が、返答信号IR2として出力される。発光制御部57は、受信確認部54が自装置に係る商品データ信号IR1の受信を確認したことに応答して、発光部53に返答信号IR2を発信させる。
<3.動作>
次に、電子棚札システム1の動作について説明する。電子棚札システム1においては、システム起動時、商品ファイル101(商品マスタ301)の通常売価が変更された際、及び、期間限定の特売を実施する際などにおいて、配信側装置40から電子棚札5に対して商品データ信号IR1が送信される。
次に、電子棚札システム1の動作について説明する。電子棚札システム1においては、システム起動時、商品ファイル101(商品マスタ301)の通常売価が変更された際、及び、期間限定の特売を実施する際などにおいて、配信側装置40から電子棚札5に対して商品データ信号IR1が送信される。
電子棚札システム1の起動時には、店舗内の全ての電子棚札5をそれぞれ送信対象にして商品データ信号IR1が送信される。一方、通常売価が変更された際、及び、特売を行なう際には、該当する商品に対応する電子棚札5のみを送信対象として商品データ信号IR1が送信される。このように必要に応じて商品データ信号IR1を送信することにより、電子棚札5の表示売価とレジスタ32の精算売価とが常時一致される。
以下、配信側装置40から電子棚札5に商品データ信号IR1が送信される際の配信側装置40及び電子棚札5の動作について説明する。
図13は、配信側装置40が、ある一の商品に係る商品データ信号IR1を送信する際の動作の流れを示している。まず、ESLサーバ10において、商品ファイル101が参照され、一の商品に係る売価等の商品データ、及び、当該商品に対応付けられた電子棚札5の装置コードが取得される。取得された商品データ及び装置コードを含むデータは、ESLサーバ10から各通信装置4に送信される(ステップS11)。
続いて、各通信装置4においては、ESLサーバ10から送られてきたデータに基づいて発光部42が発光制御部44により制御される。これにより、当該データで変調された赤外線信号である商品データ信号IR1が、発光部42から電子棚札5に向けて送信される(ステップS12)。
図14は、商品データ信号IR1を受信した電子棚札5の動作の流れを示す図である。電子棚札5では、受光部52が商品データ信号IR1を受信すると(ステップS21)、その受信した商品データ信号IR1が自装置を送信対象としたものであるか否かが受信確認部54により確認される。すなわち、商品データ信号IR1を復調して得られるデータに含まれる装置コードが、メモリ55内の自装置の装置コードと一致するか否かが判定される(ステップS22)。
商品データ信号IR1から得られる装置コードが自装置の装置コードと一致しない場合は(ステップS22にてNo)、受信した商品データ信号IR1は他の電子棚札5を送信対象とした信号である。このため、そのまま動作が終了する。
一方、商品データ信号IR1から得られる装置コードが自装置の装置コードと一致した場合は(ステップS22にてYes)、受信した商品データ信号IR1は自装置を送信対象とした信号である。このため、商品データ信号IR1を復調して得られるデータに含まれる商品データが、表示制御部56の制御により表示部50に表示される(ステップS23)。
さらに、商品データ信号IR1の受信に応答して、発光制御部57の制御により、所定の符号データで変調された赤外線信号である返答信号IR2が発光部53から発信される。図15に示すように、この符号データCdには、M系列発生部58で発生されたM系列の符号列が連続して含まれている(ステップS24)。
図13に戻り、配信側装置40は、商品データ信号IR1の送信の後(ステップS12の後)、電子棚札5からの返答信号IR2の返信を待機する状態となる。そして、所定時間、電子棚札5からの返答信号IR2の返信が確認できなかった場合は通信不良と判断されるようになっている(ステップS13にてYes,ステップS18)。
また、このような返答信号IR2の返信を待機する状態において、通信装置4の受光部43がなんらかの赤外線信号を受信した場合は(ステップS14にてYes)、その受信した赤外線信号が正当な返答信号IR2であるか否かが判定される(ステップS15)。
すなわち、まず、受信した赤外線信号が受光部43により復調されて符号データが取得される。次に、相関部46において、得られた符号データと、M系列の符号列との相関がとられる。このM系列の符号列は、電子棚札5のM系列発生部58において発生するものと同一である。そして、相関部46の相関結果において顕著な相関性が検出された場合は、受信した赤外線信号は正当な返答信号IR2であると判定部45により判定される。つまり、符号データにM系列の符号列が含まれるか否かに基づいて、受信した赤外線信号が正当な返答信号IR2か否かが判定されることになる。
前述したように、M系列の符号列は自己相関特性が高い。このため、符号データがM系列の符号列を含まない場合はM系列の符号列との相関性は低くなるが、M系列の符号列を含む場合はM系列の符号列との相関性が顕著に高くなる。したがって、相関部46の相関結果において顕著な相関性が検出された場合は、受信した赤外線信号から得られる符号データにM系列の符号列が含まれることになる。
なお、仮にノイズから得られる符号データがM系列の符号列を偶然に含む場合であっても、M系列の符号列を連続して含むことはほぼありえない。本実施の形態では、返答信号IR2に利用する符号データはM系列の符号列を連続して含むため、M系列の符号列を偶然に含む符号データとなるノイズが生じた場合であっても、当該ノイズと正当な返答信号IR2とを容易に区別することが可能である。
相関部46の構成としては、例えば、図16に示す構成を採用できる。この相関部46は、M系列発生部71と、相関演算部72とを備えている。M系列発生部71は、電子棚札5のM系列発生部58と同一のM系列の符号列を発生する。また、相関演算部72は、符号データと、M系列発生部71の発生したM系列の符号列との相関演算を行う。この相関演算の手法としては、上記で図3ないし図5を用いて説明したものと同様の手法を採用すればよい。この場合は、出力される相関値が「15」となれば、符号データがM系列の符号列を含むと判定できる。
また、相関部46の構成として、図17に示す構成を採用してもよい。この相関部46は、4つのレジスタR5〜R8を備えるシフトレジスタ73と、2つの排他的論理和ゲート74,75とを備えている。
排他的論理和ゲート74には、最下流のレジスタR8に格納された符号と、最下流から2番目のレジスタR7に格納された符号とが入力される。一方、排他的論理和ゲート75には、排他的論理和ゲート74の演算結果と、符号データとが入力される。また、符号データは、最上流のレジスタR5にも入力される。
シフトレジスタ73と排他的論理和ゲート74とでなされる演算は、図1に示すM系列生成回路90のシフトレジスタ91と排他的論理和ゲート92とでなされる演算と同一となる。したがって、この相関部46に与える符号データがM系列の符号列であれば、排他的論理和ゲート75には、同一の符号が常に与えられる状態となる。すなわち、排他的論理和ゲート75から常に”0”が出力される状態となる。このため、例えば、排他的論理和ゲート75から”0”が、M系列の符号列の1周期に相当する回数(本実施の形態では、15回)出力された場合は、符号データがM系列の符号列を含むと判定できることになる。
図13に戻り、受信した赤外線信号から得られる符号データにM系列の符号列が含まれており、受信した赤外線信号が正当な返答信号であると判定された場合は(ステップS16にてYes)、その判定結果がESLサーバ10に通知され、処理は正常に終了する(ステップS17)。一方、受信した赤外線信号が返答信号でないと判断された場合は(ステップS16にてNo)、その判定結果がESLサーバ10に通知され、再び、配信側装置40は返答信号IR2の返信を待機する状態に戻る。このように正当な返答信号が受信されたときのみ処理が正常に終了することから、誤った売価が消費者に伝達された状態が維持されるといった状態を回避することが可能である。
以上説明したように、本実施の形態の電子棚札システム1では、複数の電子棚札はそれぞれ、自装置に向けて送信された商品データ信号IR1を受信すると、その受信に応答して、所定の符号列を含む符号データで変調された赤外線信号を、返答信号IR2として発信する。一方で、通信装置4は、受信した赤外線信号から所定の符号列が得られるか否かに基づいて、当該赤外線信号が正当な返答信号か否かを判定する。このため、受信した赤外線信号が正当な返答信号か否かを容易に判定できる。
また、返答信号に用いる符号データは、所定の符号列として自己相関特性の高いM系列の符号を含む。このため、受信した赤外線信号から得られる符号データの自己相関を行えば、正当な返答信号であれば顕著な相関性が検出される。このため、相関結果に基づいて返答信号とノイズとを容易に区別することができる。また、受光部43の感度の低下があったとしても、自己相関により生じる利得により、そのような感度の低下の影響を排除することが可能である。
<4.第2の実施の形態>
次に、第2の実施の形態について説明する。本実施の形態の電子棚札システム1の構成及び動作は、第1の実施の形態とほぼ同様であるため、以下では相違点を中心に説明する。第1の実施の形態においては、返答信号IR2に利用する符号データにM系列の符号列のみが含まれていたが、本実施の形態においては、返答信号IR2の発信元となる電子棚札5の装置コードを示す符号列が符号データにさらに含まれている。
次に、第2の実施の形態について説明する。本実施の形態の電子棚札システム1の構成及び動作は、第1の実施の形態とほぼ同様であるため、以下では相違点を中心に説明する。第1の実施の形態においては、返答信号IR2に利用する符号データにM系列の符号列のみが含まれていたが、本実施の形態においては、返答信号IR2の発信元となる電子棚札5の装置コードを示す符号列が符号データにさらに含まれている。
図18は、本実施の形態の符号データの構成を概念的に示す図である。図に示すように、本実施の形態の符号データCdにおいては、その先頭に装置コードを示す符号列が含まれ、その後、M系列の符号列が連続して含まれている。
電子棚札5が返答信号IR2を発信する際において、本実施の形態では、発光制御部57がメモリ55から自装置の装置コードを取得する(図12参照。)。そして、発光制御部57は、この装置コードを示す符号列と、M系列発生部58から出力されたM系列の符号列の繰り返しとを結合して得られる符号データに基づいて発光部53を制御する。これにより、この符号データで変調された返答信号IR2が、発光部53から発信される。
図19は、本実施の形態の通信装置4の構成を示すブロック図である。本実施の形態の通信装置4は、図10に示す通信装置4と同様の構成に加えて、メモリ47と比較部48とを制御部41の機能としてさらに備えている。
メモリ47には、商品データ信号IR1を送信する際に、ESLサーバ10から与えられるデータに含まれる装置コードを示す符号列が記憶される。すなわち、商品データ信号IR1の送信対象となる電子棚札5の装置コードを示す符号列が記録されることになる。
また、比較部48は、受光部43で受信した赤外線信号から得られる符号データと、メモリ47に記憶された装置コードを示す符号列とを比較して、当該符号データに当該装置コードを示す符号列が含まれているかを判断する。
前述のように、メモリ47には、商品データ信号IR1の送信対象となる電子棚札5の装置コードを示す符号列が記録される。一方で、返答信号IR2から得られる符号データには、その発信元となる電子棚札5の装置コードを示す符号列が含まれている。正当な返答信号IR2を発信する電子棚札5は、商品データ信号IR1の直近の送信対象となった電子棚札5である。したがって、受光部43で受信した受信した赤外線信号が正当な返答信号IR2であれば、それを復調した符号データにはメモリ47に記憶された装置コードの符号列が含まれているはずである。
本実施の形態では、通信装置4の受光部43がなんらかの赤外線信号を受信した場合は(図13のステップS14にてYes)、受信した赤外線信号から取得される符号データが、相関部46とともに、比較部48にも入力される。相関部46においては、第1の実施の形態と同様にして、符号データとM系列の符号列との相関がとられる。一方で、比較部48においては、メモリ47に記憶された装置コードの符号列が符号データに含まれているか否かが判断される。
相関部46における相関結果と、比較部48における比較結果とは判定部45に入力される。そして、判定部45においては、相関部46の相関結果において顕著な相関性が検出され、かつ、比較部48における比較結果においてメモリ47に記憶された装置コードの符号列が符号データに含まれていると判断されたときに、受信した赤外線信号が正当な返答信号IR2であると判定される。
故障した電子棚札5においては、他の装置を送信対象とした商品データ信号IR1を受信した場合であっても、誤って返答信号IR2を返信してしまう場合がある。このような本来発信すべき電子棚札5以外から誤って発信される返答信号IR2は、電子棚札システム1の誤動作の原因となる。しかしながら、本実施の形態のように、返答信号IR2に利用する符号データに、発信元となる電子棚札5の装置コードを示す符号列を含ませることで、商品データ信号IR1の送信対象でない電子棚札5から誤って返答信号が発信された場合であっても、そのような誤った返答信号と正当な返答信号とを確実に区別することができることになる。
<5.他の実施の形態>
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、この発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。以下では、このような他の実施の形態について説明する。もちろん、以下で説明する形態を適宜に組み合わせてもよい。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、この発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。以下では、このような他の実施の形態について説明する。もちろん、以下で説明する形態を適宜に組み合わせてもよい。
上記実施の形態においては、自己相関特性の高い符号列として、M系列の符号列を用いるとしていたが、バーカー(Barker)符号列などの同様の性質を有する他の符号列を用いてもよい。
また、上記実施の形態では、M系列の符号列は15個の符号で構成されていたが、より多くの符号で構成されてもよい。
また、第2の実施の形態では、返答信号に利用する符号データは、装置コードを示す符号列と連続したM系列の符号列とを含むものであったが、装置コードを示す符号列のみを含んでいてもよい。また、返答信号に利用する符号データは、装置コードを示す符号列を連続して含むものであってもよい。
また、上記実施の形態では、商品データ信号及び返答信号として赤外線信号を利用していたが、電波信号や可視光信号など、他の無線信号を利用してもよい。
また、電子棚札システムでは、第1の実施の形態と第2の実施の形態との動作を、動作モードを切り替えることによりユーザが選択できるようになっていてもよい。動作モードを切り替える場合は、切り替え後の動作モードを示す制御信号を、各電子棚札5に送信すればよい。
4 通信装置
5 電子棚札
10 ESLサーバ
40 配信側装置
45 判定部
46 相関部
48 比較部
57 発光制御部
58 M系列発生部
IR2 返答信号
5 電子棚札
10 ESLサーバ
40 配信側装置
45 判定部
46 相関部
48 比較部
57 発光制御部
58 M系列発生部
IR2 返答信号
Claims (4)
- 商品に対応して配置されて対応する商品に係る商品データを表示する複数の電子棚札と、前記商品データを前記複数の電子棚札のそれぞれに対して送信する配信手段と、を有する電子棚札システムであって、
前記複数の電子棚札はそれぞれ、
前記配信手段から自装置に向けて送信された前記商品データを受信するデータ受信手段と、
前記商品データの受信に応答して、少なくとも所定の符号列を含む符号データで変調された無線信号を、返答信号として発信する信号発信手段と、
を備え、
前記配信手段は、
無線信号を受信する信号受信手段と、
前記信号受信手段で受信した無線信号から前記所定の符号列が得られるか否かに基づいて、当該無線信号が正当な前記返答信号か否かを判定する判定手段と、
を備えることを特徴とする電子棚札システム。 - 請求項1に記載の電子棚札システムにおいて、
前記所定の符号列は、自己相関特性が高い符号列であることを特徴とする電子棚札システム。 - 請求項1または2に記載の電子棚札システムにおいて、
前記配信手段は、前記複数の電子棚札のそれぞれを識別するための識別情報を利用して、送信対象とする電子棚札に前記商品データを送信するものであり、
前記所定の符号列は、当該返答信号を発信する電子棚札の前記識別情報を示す符号列を含むことを特徴とする電子棚札システム。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載の電子棚札システムにおいて、
前記符号データは、前記所定の符号列を連続して含むことを特徴とする電子棚札システム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2007004297A JP2008167968A (ja) | 2007-01-12 | 2007-01-12 | 電子棚札システム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2007004297A JP2008167968A (ja) | 2007-01-12 | 2007-01-12 | 電子棚札システム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2008167968A true JP2008167968A (ja) | 2008-07-24 |
Family
ID=39696607
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2007004297A Pending JP2008167968A (ja) | 2007-01-12 | 2007-01-12 | 電子棚札システム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2008167968A (ja) |
-
2007
- 2007-01-12 JP JP2007004297A patent/JP2008167968A/ja active Pending
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Effective date: 20091028 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 |