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JP2008167520A - 回転電機 - Google Patents

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JP2008167520A
JP2008167520A JP2006351468A JP2006351468A JP2008167520A JP 2008167520 A JP2008167520 A JP 2008167520A JP 2006351468 A JP2006351468 A JP 2006351468A JP 2006351468 A JP2006351468 A JP 2006351468A JP 2008167520 A JP2008167520 A JP 2008167520A
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core
rotor
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rotating electrical
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JP2006351468A
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Kosuke Aiki
宏介 相木
Kenji Hiramoto
健二 平本
Hideo Nakai
英雄 中井
Yukio Inaguma
幸雄 稲熊
Shinya Urata
信也 浦田
Eiji Yamada
英治 山田
Kazutaka Tatematsu
和高 立松
Shinya Sano
新也 佐野
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Toyota Central R&D Labs Inc
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Toyota Motor Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
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Abstract

【課題】回転軸方向と垂直な面内方向に渦電流が流れる場合に生じる損失を効率よく低減する。
【解決手段】回転子鉄心16は、電磁鋼板を回転子14の回転軸方向に積層した積層鉄心部36と、永久磁石18付近に配設され圧粉磁心材料により成形された圧粉磁心部46と、により構成されていることで、回転軸方向と垂直な面内方向の比抵抗は、永久磁石18の近接部の方が他の部分よりも高くなる。回転軸方向に磁束が流れやすい永久磁石18付近に、面内方向の比抵抗の高い圧粉磁心部46を部分的に配設することで、永久磁石18付近を回転軸方向に流れる磁束が変動した場合に面内方向に流れる渦電流を効率よく低減することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、固定子と回転子とが回転子の回転軸方向と直交する径方向に対向配置された回転電機に関する。
この種の回転電機の関連技術が下記特許文献1に開示されている。特許文献1においては、電磁鋼板を回転子の回転軸方向に積層して回転子鉄心を形成し、この回転子鉄心に周方向に沿って複数個打ち抜き形成した磁石挿入溝に磁石を挿入・保持している。そして、磁石挿入溝の個数を極数に対して少なくとも2倍にすることで、特性向上及び小型化の両立を図り、また極数変更及び磁石磁束変更の要求に対し、同一の打ち抜き型、製造工程を共用するとともに同一の磁石を流用している。また、磁石挿入溝に磁石を挿入する際には、磁石に磁性ブロックを厚さ方向に重ね合わせて磁石挿入溝に挿入している。
その他にも、下記特許文献2〜7による回転電機が開示されている。
特開2002−136009号公報 特開2001−339922号公報 特開2001−186699号公報 特開2005−341655号公報 特開2002−44920号公報 特開2006−158049号公報 特開2005−328679号公報
鉄心内を回転子の回転軸方向と垂直な面内方向に流れる磁束が飽和してくると、磁束が回転軸方向にも流れ出すようになる。そして、回転軸方向に流れる磁束が変動すると、回転軸方向と垂直な面内方向に渦電流が流れることで、この渦電流による損失(鉄損)が発生する。特許文献1においては、面内方向の渦電流を抑えるための対策はなされておらず、面内方向に渦電流が流れる場合に生じる損失が増大する。特に、回転子鉄心における磁石付近や、固定子鉄心における回転子と対向するティース先端部では、磁束が回転軸方向に流れやすく、面内方向の渦電流による損失も発生しやすい。
本発明は、回転軸方向と垂直な面内方向に渦電流が流れる場合に生じる損失を効率よく低減することができる回転電機を提供することを目的とする。
本発明に係る回転電機は、上述した目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明に係る回転電機は、固定子と、回転子鉄心に磁石が配設された回転子と、を備え、固定子と回転子とが回転子の回転軸方向と直交する径方向に対向配置された回転電機であって、回転子鉄心は、磁石付近に配設され、前記回転軸方向と垂直な面内方向の比抵抗が他の部分よりも高い高比抵抗鉄心部を有することを要旨とする。
本発明によれば、回転子鉄心において磁束が回転子の回転軸方向に流れやすい部位に高比抵抗鉄心部を部分的に配設することで、回転軸方向に流れる磁束が変動した場合に回転軸方向と垂直な面内方向に流れる渦電流を効率よく低減することができる。その結果、面内方向に渦電流が流れる場合に生じる損失を効率よく低減することができる。
本発明の一態様では、高比抵抗鉄心部は、前記回転軸方向に関する回転子鉄心の少なくとも一方の端部に配設されていることが好適である。この態様によれば、回転子鉄心において磁束が回転軸方向に流れやすい部位に高比抵抗鉄心部をより効率的に配設することができる。
本発明の一態様では、高比抵抗鉄心部は、圧粉磁心材料により成形されており、回転子鉄心における高比抵抗鉄心部以外の部分は、電磁鋼板を前記回転軸方向に積層することで構成されていることが好適である。
また、本発明に係る回転電機は、固定子と、回転子鉄心に磁石が配設された回転子と、を備え、固定子と回転子とが回転子の回転軸方向と直交する径方向に対向配置された回転電機であって、回転子鉄心における磁石付近には、前記回転軸方向に流れる磁束が変動した場合に前記回転軸方向と垂直な面内方向に流れる渦電流の経路を分断する渦電流経路分断手段が配設されていることを要旨とする。
本発明によれば、回転子鉄心において磁束が回転子の回転軸方向に流れやすい部位に渦電流経路分断手段を部分的に配設することで、回転軸方向に流れる磁束が変動した場合に回転軸方向と垂直な面内方向に流れる渦電流の経路を分断することができる。その結果、面内方向に渦電流が流れる場合に生じる損失を効率よく低減することができる。
本発明の一態様では、渦電流経路分断手段は、前記回転軸方向に関する回転子鉄心の少なくとも一方の端部に配設されていることが好適である。この態様によれば、回転子鉄心において磁束が回転軸方向に流れやすい部位に渦電流経路分断手段をより効率的に配設することができる。
本発明の一態様では、渦電流経路分断手段としてスリットが配設されていることが好適である。この態様では、スリット内に、前記面内方向の比抵抗が回転子鉄心における他の部分よりも高い高比抵抗鉄心部が配設されていることで、回転子鉄心内の磁束の流れに与える影響をより少なくすることができる。
また、本発明に係る回転電機は、固定子鉄心にティースが形成されティースにコイルが配設された固定子と、回転子と、を備え、ティース先端部と回転子とが回転子の回転軸方向と直交する径方向に対向配置された回転電機であって、固定子鉄心は、ティース先端部に配設され、前記回転軸方向と垂直な面内方向の比抵抗が他の部分よりも高い高比抵抗鉄心部を有することを要旨とする。
本発明によれば、固定子鉄心において磁束が回転子の回転軸方向に流れやすい部位に高比抵抗鉄心部を部分的に配設することで、回転軸方向に流れる磁束が変動した場合に回転軸方向と垂直な面内方向に流れる渦電流を効率よく低減することができる。その結果、面内方向に渦電流が流れる場合に生じる損失を効率よく低減することができる。
本発明の一態様では、高比抵抗鉄心部は、前記回転軸方向に関するティースの少なくとも一方の端部に配設されていることが好適である。この態様によれば、固定子鉄心において磁束が回転軸方向に流れやすい部位に高比抵抗鉄心部をより効率的に配設することができる。
本発明の一態様では、高比抵抗鉄心部は、圧粉磁心材料により成形されており、固定子鉄心における高比抵抗鉄心部以外の部分は、電磁鋼板を前記回転軸方向に積層することで構成されていることが好適である。
また、本発明に係る回転電機は、固定子鉄心にティースが形成されティースにコイルが配設された固定子と、回転子と、を備え、ティース先端部と回転子とが回転子の回転軸方向と直交する径方向に対向配置された回転電機であって、ティース先端部には、前記回転軸方向に流れる磁束が変動した場合に前記回転軸方向と垂直な面内方向に流れる渦電流の経路を分断する渦電流経路分断手段が配設されていることを要旨とする。
本発明によれば、固定子鉄心において磁束が回転子の回転軸方向に流れやすい部位に渦電流経路分断手段を部分的に配設することで、回転軸方向に流れる磁束が変動した場合に回転軸方向と垂直な面内方向に流れる渦電流の経路を分断することができる。その結果、面内方向に渦電流が流れる場合に生じる損失を効率よく低減することができる。
本発明の一態様では、渦電流経路分断手段は、前記回転軸方向に関するティースの少なくとも一方の端部に配設されていることが好適である。この態様によれば、固定子鉄心において磁束が回転軸方向に流れやすい部位に渦電流経路分断手段をより効率的に配設することができる。
本発明の一態様では、渦電流経路分断手段としてスリットが配設されていることが好適である。この態様では、スリット内に、前記面内方向の比抵抗が固定子鉄心における他の部分よりも高い高比抵抗鉄心部が配設されていることで、固定子鉄心内の磁束の流れに与える影響をより少なくすることができる。
以下、本発明を実施するための形態(以下実施形態という)を図面に従って説明する。
「実施形態1」
図1,2は、本発明の実施形態1に係る回転電機の概略構成を示す図である。図1は、軸心22と直交する方向から見た固定子12及び回転子14の内部構成の概略を示し、図2は、軸心22と平行方向から見た固定子12及び回転子14の内部構成の一部を示す。本実施形態に係る回転電機は、図示しないケーシングに固定された固定子(ステータ)12と、固定子12の径方向内側に配置され固定子12に対し回転可能な回転子(ロータ)14と、を備える。
回転子14は、回転子鉄心(ロータコア)16と、回転子鉄心16の外周部に配設された複数の永久磁石18と、を含む。複数の永久磁石18は、回転子14の周方向に沿って間隔をおいて配列されている。回転子14には、その回転中心軸に沿って軸心22が配設されており、軸心22はケーシングに回動可能に支持されている。
固定子12は、固定子鉄心(ステータコア)26と、固定子鉄心26に配設された複数の固定子コイル28と、を含む。固定子鉄心26には、径方向内側(回転子14側)へ突出した複数のティース30が固定子12の周方向に沿って間隔をおいて配列されており、各固定子コイル28は、これらのティース30に配設されている。
固定子鉄心26の内周部(ティース先端部30a)と永久磁石18(回転子鉄心16の外周部)とは、回転子14の回転軸方向(軸心22の長手方向、以下単に回転軸方向とする)と直交する径方向に対向配置されている。各固定子コイル28に順次電流を流すことにより各ティース30が順次磁化され、回転磁界が形成される。そして、回転子14の永久磁石18の界磁束がこの回転磁界と相互作用して、吸引及び反発作用が生じ回転子14が回転し、磁石トルクを得ることができる。なお、図1,2は、回転子鉄心16が永久磁石18の表面上(永久磁石18よりも回転子14の径方向外側)にも配設されており、永久磁石18が回転子鉄心16の内部に埋設された例を示している。この例では、磁石トルクに加えてリラクタンストルクも得ることができる。また、図2は、永久磁石18をV字状に配置した例を示しているが、永久磁石18の配置はこの例に限定されるものではない。
本実施形態では、回転子鉄心16は、薄い珪素鋼板(電磁鋼板)を回転軸方向に積層した積層鉄心部36と、圧粉磁心材料により成形された圧粉磁心部46と、により構成されている。ここでの圧粉磁心材料は、鉄等の強磁性体の微小粒の表面に電気を通さない膜のコーティングを施した粉体を押し固めた材料である。圧粉磁心部46は、回転子鉄心16における永久磁石18付近に配設されており、回転子鉄心16における圧粉磁心部46(永久磁石18付近)以外の部分が積層鉄心部36となっている。さらに、永久磁石18付近の圧粉磁心部46は、回転軸方向における一端部から他端部に渡って配設されている。なお、図2は、V字状に配置された永久磁石18の径方向外側の近接部(V字の谷間部)と、永久磁石18の径方向内側の近接部とに圧粉磁心部46が配設された例を示している。
積層鉄心部36においては、電磁鋼板が回転軸方向に積層されていることで、回転軸方向の比抵抗(電気抵抗)は高いものの、回転軸方向と垂直な平面の面内方向の比抵抗は低くなる。一方、圧粉磁心材料により成形された圧粉磁心部46は、三次元方向に磁束を通すが、電流をほとんど通さない。そのため、圧粉磁心部46においては、回転軸方向のみならず、回転軸方向と垂直な面内方向の比抵抗も高くなる。その結果、回転子鉄心16において、回転軸方向と垂直な面内方向の比抵抗(電気抵抗)は、永久磁石18の近接部(圧粉磁心部46)の方が他の部分(積層鉄心部36)よりも高くなる。このように、本実施形態では、回転子鉄心16における永久磁石18付近に配設され、回転軸方向と垂直な面内方向の比抵抗が回転子鉄心16における他の部分よりも高く設定された高比抵抗鉄心部が圧粉磁心部46により構成される。
電磁鋼板を回転軸方向に積層して回転子鉄心16を構成する場合は、回転軸方向の磁気抵抗が、回転軸方向と垂直な面内方向の磁気抵抗よりも高くなる。しかし、回転子鉄心16内を面内方向に流れる磁束が飽和してくると、磁束が回転軸方向にも流れ出すようになる。ここで、本願発明者が回転軸方向に流れる磁束が多く発生する部位を解析(数値計算)によって調べた結果を図3に示す。図3の解析結果に示すように、回転子鉄心16における永久磁石18の近接部にて回転軸方向に流れる磁束が多く発生している。さらに、永久磁石18の近接部の中でも特に、回転軸方向に関する回転子鉄心16の端部にて回転軸方向に流れる磁束が多く発生している。図3において、V字状に配置されたN極磁石18nの近接部(V字の谷間部)で且つ回転軸方向の端部である部位52は、回転子鉄心16から外部へ回転軸方向に磁束が多く流出する部位であり、V字状に配置されたS極磁石18sの近接部(V字の谷間部)で且つ回転軸方向の端部である部位54は、外部から回転子鉄心16に回転軸方向に磁束が多く入り込む部位である。
圧粉磁心部46を有さない(積層鉄心部36のみで回転子鉄心16を構成する)場合は、回転子鉄心16内を流れる磁束が飽和してくると、永久磁石18の近接部にて磁束が回転軸方向に流れ出す。特に、回転子14のトルクが大きい場合には、回転子鉄心16内を流れる磁束が飽和しやすくなり、磁束が回転軸方向に流れやすくなる。そして、回転子鉄心16(永久磁石18の近接部)において、回転軸方向に流れる磁束が変動すると、例えば図4に示すように、回転軸方向と垂直な面内方向に渦電流34が流れることで、この渦電流34による損失(鉄損)が発生する。積層鉄心部36においては、回転軸方向と垂直な面内方向の比抵抗(電気抵抗)が低いため、回転軸方向に流れる磁束の変動に伴って発生する面内方向の渦電流34も増大しやすい。
これに対して本実施形態では、回転子鉄心16における永久磁石18の近接部には、回転軸方向と垂直な面内方向の比抵抗が積層鉄心部36(回転子鉄心16における他の部分)よりも高い圧粉磁心部46が配設されている。このように、回転子鉄心16において磁束が回転軸方向に流れやすい部位に、面内方向の比抵抗の高い圧粉磁心部46を部分的に配設することで、回転子鉄心16内(永久磁石18の近接部)を回転軸方向に流れる磁束が変動した場合に回転軸方向と垂直な面内方向に流れる渦電流34を効率よく低減することができる。その結果、面内方向の渦電流34による損失を効率よく低減することができ、回転電機の高効率化を実現することができる。
本実施形態では、例えば図5に示すように、回転子14の周方向に沿って間隔をおいて配列された永久磁石18間に圧粉磁心部46を配設することもできる。これによって、永久磁石18同士の間を回転軸方向に流れる磁束が変動した場合に回転軸方向と垂直な面内方向に流れる渦電流を効率よく低減することができる。
また、前述したように、回転軸方向に磁束が流れやすい部位である永久磁石18の近接部の中でも特に、回転軸方向に関する回転子鉄心16の端部にて回転軸方向に流れる磁束が多く発生している。そこで、本実施形態では、例えば図6〜9に示すように、永久磁石18の近接部の中でも、回転軸方向に関する回転子鉄心16の少なくとも一方の端部に圧粉磁心部46を部分的に配設することもできる。ここで、図6は軸心22と直交する方向から見た回転子14の内部構成の概略を示し、図7は図6のA−A断面の一部を示し、図8は図6のB−B断面の一部を示し、図9は図6のC−C断面の一部を示す。図6〜9に示す構成例によれば、回転子鉄心16において磁束が回転軸方向に流れやすい部位に、面内方向の比抵抗の高い圧粉磁心部46をより効率的に配設することができる。なお、図6〜9は、回転軸方向に関する回転子鉄心16の両端部に圧粉磁心部46を配設した例を示している。ただし、回転軸方向に関する回転子鉄心16の一端部または他端部に圧粉磁心部46を配設することもできる。
以上の実施形態1の説明では、回転子鉄心16が各永久磁石18の表面(磁極面)上にも配設されているものとした。ただし、本実施形態では、各永久磁石18の表面が回転子14の表面(外周面)に露出していてもよい。この場合でも、回転子鉄心16において磁束が回転軸方向に流れやすい永久磁石18付近に、面内方向の比抵抗の高い圧粉磁心部46を部分的に配設することで、面内方向の渦電流による損失を効率よく低減することができる。
「実施形態2」
図10は、本発明の実施形態2に係る回転電機の概略構成を示す図であり、軸心22と平行方向から見た回転子14の内部構成の一部を示す。以下の実施形態2の説明では、実施形態1と同様の構成または対応する構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施形態では、実施形態1と比較して、回転子鉄心16が電磁鋼板を回転軸方向に積層して構成されており、回転子鉄心16における永久磁石18付近には、複数のスリット(空隙)48が形成されている。図10は、V字状に配置された永久磁石18の径方向外側の近接部(V字の谷間部)にスリット48が形成された例を示している。ここでのスリット48は、回転子鉄心16内(永久磁石18の近接部)を回転軸方向に流れる磁束が変動した場合に回転軸方向と垂直な面内方向に流れる渦電流の経路を分断する役割を果たす。そして、各スリット48の長手方向については、面内の渦電流の方向と直交するとともに回転子鉄心16内の磁束の流れに与える影響を少なくする方向に設定することが好ましい。図10に示す例では、各スリット48の長手方向が、それに近接する永久磁石18の磁極面の法線方向と平行(あるいはほぼ平行)である。そして、図10に示す例では、永久磁石18の磁極面の法線方向が回転子14の径方向に対して回転子14の周方向に傾斜しているため、各スリット48の長手方向も回転子14の径方向に対して回転子14の周方向に傾斜している。
本実施形態では、回転子鉄心16において磁束が回転軸方向に流れやすい部位に、スリット48を部分的に形成している。このスリット48によって面内方向の渦電流の経路が分断されることで、渦電流が循環する部分の断面積(面内方向の面積)が減少する。そのため、回転子鉄心16内を面内方向に流れる渦電流を効率よく低減することができ、面内方向の渦電流による損失を効率よく低減することができる。
本実施形態では、例えば図11に示すように、各スリット48内に実施形態1の圧粉磁心部46を充填することもできる。図11に示す回転子鉄心16においても、実施形態1と同様に、回転軸方向と垂直な面内方向の比抵抗(電気抵抗)は、圧粉磁心部46の方が他の部分よりも高くなる。そのため、図11に示す構成例においても、回転子鉄心16内を面内方向に流れる渦電流を効率よく低減することができる。さらに、図11に示す構成例においては、各スリット48内に圧粉磁心部46を配設することで、各スリット48での透磁率の低下を防ぐことができるので、回転子鉄心16内の磁束の流れに与える影響をより少なくすることができる。
また、本実施形態では、例えば図12に示すように、各スリット48の長手方向を、回転子14の径方向と平行(あるいはほぼ平行)に設定することもできる。図12に示す例では、永久磁石18の磁極面の法線方向が回転子14の径方向に対して回転子14の周方向に傾斜しているため、各スリット48の長手方向がそれに近接する永久磁石18の磁極面の法線方向に対して回転子14の周方向に傾斜している。図12に示すスリット48によっても、回転子鉄心16内(永久磁石18の近接部)を回転軸方向に流れる磁束が変動した場合に回転軸方向と垂直な面内方向に流れる渦電流の経路を分断することができる。
また、本実施形態では、例えば図13に示すように、永久磁石18の径方向内側の近接部や、回転子14の周方向に沿って間隔をおいて配列された永久磁石18間に、スリット48を形成することもできる。図13は、各スリット48の長手方向が回転子14の径方向と平行である例を示している。図13に示す構成例においても、回転子鉄心16内を面内方向に流れる渦電流を効率よく低減することができる。
また、本実施形態では、実施形態1の圧粉磁心部46と同様に、永久磁石18の近接部の中でも、回転軸方向に関する回転子鉄心16の少なくとも一方の端部にスリット48を部分的に形成することもできる。これによって、回転子鉄心16において磁束が回転軸方向に流れやすい部位に、スリット48をより効率的に形成することができる。ここでは、回転軸方向に関する回転子鉄心16の両端部にスリット48を形成することもできるし、回転軸方向に関する回転子鉄心16の一端部または他端部にスリット48を形成することもできる。
また、本実施形態でも、実施形態1と同様に、各永久磁石18の表面が回転子14の表面(外周面)に露出していてもよい。この場合でも、回転子鉄心16において磁束が回転軸方向に流れやすい永久磁石18付近に、スリット48を部分的に形成することで、面内方向の渦電流による損失を効率よく低減することができる。
「実施形態3」
図14,15は、本発明の実施形態3に係る回転電機の概略構成を示す図である。図14は、軸心22と直交する方向から見た固定子12及び回転子14の内部構成の概略を示し、図15は、軸心22と平行方向から見た固定子鉄心26(ティース30)の構成の一部を示す。以下の実施形態3の説明では、実施形態1,2と同様の構成または対応する構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施形態では、固定子鉄心26は、電磁鋼板を回転軸方向に積層した積層鉄心部56と、圧粉磁心材料により成形された圧粉磁心部66と、により構成されている。圧粉磁心部66は、固定子鉄心26におけるティース先端部30aに配設されており、固定子鉄心26における圧粉磁心部66(ティース先端部30a)以外の部分が積層鉄心部56となっている。さらに、ティース先端部30aの圧粉磁心部66は、回転軸方向における一端部から他端部に渡って配設されている。なお、図14は、回転子鉄心16における永久磁石18付近に圧粉磁心部46を配設した例を示しているが、圧粉磁心部46を省略することも可能である。
積層鉄心部56においては、電磁鋼板が回転軸方向に積層されていることで、回転軸方向の比抵抗(電気抵抗)は高いものの、回転軸方向と垂直な平面の面内方向の比抵抗は低くなる。一方、圧粉磁心部66は、三次元方向に磁束を通すが、電流をほとんど通さないため、回転軸方向のみならず、回転軸方向と垂直な面内方向の比抵抗も高くなる。その結果、固定子鉄心26において、回転軸方向と垂直な面内方向の比抵抗(電気抵抗)は、ティース先端部30a(圧粉磁心部66)の方が他の部分(積層鉄心部56)よりも高くなる。このように、本実施形態では、固定子鉄心26におけるティース先端部30aに配設され、回転軸方向と垂直な面内方向の比抵抗が固定子鉄心26における他の部分よりも高く設定された高比抵抗鉄心部が圧粉磁心部66により構成される。
電磁鋼板を回転軸方向に積層して固定子鉄心26を構成する場合は、回転軸方向の磁気抵抗が、回転軸方向と垂直な面内方向の磁気抵抗よりも高くなる。しかし、固定子鉄心26内を面内方向に流れる磁束が飽和してくると、ティース先端部30aにて磁束が回転軸方向に流れ出す。特に、回転子14のトルクが大きい場合には、固定子鉄心26内を流れる磁束が飽和しやすくなる。そして、固定子鉄心26(ティース先端部30a)において、回転軸方向に流れる磁束が変動すると、回転軸方向と垂直な面内方向に渦電流が流れることで、この渦電流による損失が発生する。圧粉磁心部66を有さない(積層鉄心部56のみで固定子鉄心26を構成する)場合は、回転軸方向と垂直な面内方向の比抵抗(電気抵抗)が低いため、回転軸方向に流れる磁束の変動に伴って発生する面内方向の渦電流も増大しやすい。
これに対して本実施形態では、固定子鉄心26におけるティース先端部30aには、回転軸方向と垂直な面内方向の比抵抗が積層鉄心部56(固定子鉄心26における他の部分)よりも高い圧粉磁心部66が配設されている。このように、固定子鉄心26において磁束が回転軸方向に流れやすい部位に、面内方向の比抵抗の高い圧粉磁心部66を部分的に配設することで、固定子鉄心26内(ティース先端部30a)を回転軸方向に流れる磁束が変動した場合に回転軸方向と垂直な面内方向に流れる渦電流を効率よく低減することができる。その結果、面内方向の渦電流による損失を効率よく低減することができ、回転電機の高効率化を実現することができる。
また、回転軸方向に磁束が流れやすい部位であるティース先端部30aの中でも特に、回転軸方向に関する固定子鉄心26(ティース30)の端部にて回転軸方向に流れる磁束が多く発生している。そこで、本実施形態では、例えば図16に示すように、ティース先端部30aの中でも、回転軸方向に関するティース30の少なくとも一方の端部に圧粉磁心部66を部分的に配設することもできる。図16に示す構成例によれば、固定子鉄心26において磁束が回転軸方向に流れやすい部位に、面内方向の比抵抗の高い圧粉磁心部66をより効率的に配設することができる。なお、図16は、回転軸方向に関するティース30の両端部に圧粉磁心部66を配設した例を示している。ただし、回転軸方向に関するティース30の一端部または他端部に圧粉磁心部66を配設することもできる。
「実施形態4」
図17は、本発明の実施形態4に係る回転電機の概略構成を示す図であり、軸心22と平行方向から見た固定子鉄心26(ティース30)の構成の一部を示す。以下の実施形態4の説明では、実施形態1〜3と同様の構成または対応する構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施形態では、固定子鉄心26が電磁鋼板を回転軸方向に積層して構成されており、固定子鉄心26におけるティース先端部30aには、複数のスリット(空隙)68が形成されている。ここでのスリット68は、固定子鉄心26内(ティース先端部30a)を回転軸方向に流れる磁束が変動した場合に回転軸方向と垂直な面内方向に流れる渦電流の経路を分断する役割を果たす。そして、各スリット68の長手方向については、面内の渦電流の方向と直交するとともに固定子鉄心26内の磁束の流れに与える影響を少なくする方向に設定することが好ましい。図17は、各スリット68の長手方向が、固定子12の径方向(回転子14の径方向)と平行(あるいはほぼ平行)である例を示している。
本実施形態では、固定子鉄心26において磁束が回転軸方向に流れやすい部位に、スリット68を部分的に形成している。このスリット68によって面内方向の渦電流の経路が分断されることで、渦電流が循環する部分の断面積(面内方向の面積)が減少する。そのため、固定子鉄心26内を面内方向に流れる渦電流を効率よく低減することができ、面内方向の渦電流による損失を効率よく低減することができる。
本実施形態では、例えば図18に示すように、各スリット68内に実施形態3の圧粉磁心部66を充填することもできる。図18に示す固定子鉄心26においても、実施形態3と同様に、回転軸方向と垂直な面内方向の比抵抗(電気抵抗)は、圧粉磁心部66の方が他の部分よりも高くなる。そのため、図18に示す構成例においても、固定子鉄心26内を面内方向に流れる渦電流を効率よく低減することができる。さらに、図18に示す構成例においては、各スリット68内に圧粉磁心部66を配設することで、各スリット68での透磁率の低下を防ぐことができるので、固定子鉄心26内の磁束の流れに与える影響をより少なくすることができる。
また、本実施形態では、実施形態3の圧粉磁心部66と同様に、ティース先端部30aの近接部の中でも、回転軸方向に関する固定子鉄心26(ティース30)の少なくとも一方の端部にスリット68を部分的に形成することもできる。これによって、固定子鉄心26において磁束が回転軸方向に流れやすい部位に、スリット68をより効率的に形成することができる。ここでは、回転軸方向に関するティース30の両端部にスリット68を形成することもできるし、回転軸方向に関するティース30の一端部または他端部にスリット68を形成することもできる。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明の実施形態1に係る回転電機の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態1に係る回転電機の概略構成を示す図である。 回転子の回転軸方向に流れる磁束が多く発生する部位を説明する図である。 回転子の回転軸方向と垂直な面内方向に流れる渦電流を説明する図である。 本発明の実施形態1に係る回転電機の他の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態1に係る回転電機の他の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態1に係る回転電機の他の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態1に係る回転電機の他の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態1に係る回転電機の他の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態2に係る回転電機の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態2に係る回転電機の他の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態2に係る回転電機の他の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態2に係る回転電機の他の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態3に係る回転電機の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態3に係る回転電機の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態3に係る回転電機の他の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態4に係る回転電機の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態4に係る回転電機の他の概略構成を示す図である。
符号の説明
12 固定子、14 回転子、16 回転子鉄心、18 永久磁石、22 軸心、26 固定子鉄心、28 固定子コイル、30 ティース、30a ティース先端部、36,56 積層鉄心部、46,66 圧粉磁心部、48,68 スリット。

Claims (14)

  1. 固定子と、回転子鉄心に磁石が配設された回転子と、を備え、固定子と回転子とが回転子の回転軸方向と直交する径方向に対向配置された回転電機であって、
    回転子鉄心は、磁石付近に配設され、前記回転軸方向と垂直な面内方向の比抵抗が他の部分よりも高い高比抵抗鉄心部を有する、回転電機。
  2. 請求項1に記載の回転電機であって、
    高比抵抗鉄心部は、前記回転軸方向に関する回転子鉄心の少なくとも一方の端部に配設されている、回転電機。
  3. 請求項1または2に記載の回転電機であって、
    高比抵抗鉄心部は、圧粉磁心材料により成形されており、
    回転子鉄心における高比抵抗鉄心部以外の部分は、電磁鋼板を前記回転軸方向に積層することで構成されている、回転電機。
  4. 固定子と、回転子鉄心に磁石が配設された回転子と、を備え、固定子と回転子とが回転子の回転軸方向と直交する径方向に対向配置された回転電機であって、
    回転子鉄心における磁石付近には、前記回転軸方向に流れる磁束が変動した場合に前記回転軸方向と垂直な面内方向に流れる渦電流の経路を分断する渦電流経路分断手段が配設されている、回転電機。
  5. 請求項4に記載の回転電機であって、
    渦電流経路分断手段は、前記回転軸方向に関する回転子鉄心の少なくとも一方の端部に配設されている、回転電機。
  6. 請求項4または5に記載の回転電機であって、
    渦電流経路分断手段としてスリットが配設されている、回転電機。
  7. 請求項6に記載の回転電機であって、
    スリット内に、前記面内方向の比抵抗が回転子鉄心における他の部分よりも高い高比抵抗鉄心部が配設されている、回転電機。
  8. 固定子鉄心にティースが形成されティースにコイルが配設された固定子と、回転子と、を備え、ティース先端部と回転子とが回転子の回転軸方向と直交する径方向に対向配置された回転電機であって、
    固定子鉄心は、ティース先端部に配設され、前記回転軸方向と垂直な面内方向の比抵抗が他の部分よりも高い高比抵抗鉄心部を有する、回転電機。
  9. 請求項8に記載の回転電機であって、
    高比抵抗鉄心部は、前記回転軸方向に関するティースの少なくとも一方の端部に配設されている、回転電機。
  10. 請求項8または9に記載の回転電機であって、
    高比抵抗鉄心部は、圧粉磁心材料により成形されており、
    固定子鉄心における高比抵抗鉄心部以外の部分は、電磁鋼板を前記回転軸方向に積層することで構成されている、回転電機。
  11. 固定子鉄心にティースが形成されティースにコイルが配設された固定子と、回転子と、を備え、ティース先端部と回転子とが回転子の回転軸方向と直交する径方向に対向配置された回転電機であって、
    ティース先端部には、前記回転軸方向に流れる磁束が変動した場合に前記回転軸方向と垂直な面内方向に流れる渦電流の経路を分断する渦電流経路分断手段が配設されている、回転電機。
  12. 請求項11に記載の回転電機であって、
    渦電流経路分断手段は、前記回転軸方向に関するティースの少なくとも一方の端部に配設されている、回転電機。
  13. 請求項11または12に記載の回転電機であって、
    渦電流経路分断手段としてスリットが配設されている、回転電機。
  14. 請求項13に記載の回転電機であって、
    スリット内に、前記面内方向の比抵抗が固定子鉄心における他の部分よりも高い高比抵抗鉄心部が配設されている、回転電機。
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