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JP2008163511A - ポリ乳酸捲縮糸およびその製造方法 - Google Patents

ポリ乳酸捲縮糸およびその製造方法 Download PDF

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JP2008163511A JP2006354085A JP2006354085A JP2008163511A JP 2008163511 A JP2008163511 A JP 2008163511A JP 2006354085 A JP2006354085 A JP 2006354085A JP 2006354085 A JP2006354085 A JP 2006354085A JP 2008163511 A JP2008163511 A JP 2008163511A
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silicone
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crimped yarn
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Hayahito Kawabata
隼仁 川端
Shoichi Sugimura
祥一 杉村
Takeshi Sugimoto
武司 杉本
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Abstract

【課題】優れた嵩高性・嵩高回復性と耐熱性をともに有し、かつ風合い・弾力性に富み、洗濯耐久性に優れ、更に良好な制電性および変色防止性を有したポリ乳酸捲縮糸を提供する。
【解決手段】ポリ乳酸からなり、その繊維断面が偏心中空断面であり、下記要件のすべてを満足することを特徴とするポリ乳酸捲縮糸、
(1)中空率が20〜50%
(2)捲縮率が10〜40%
(3)偏心率が10〜40%
および、さらに繊維表面がシリコーン系高分子膜で被覆されており、そのシリコーン系高分子膜がアルコキシ末端アミノ変性シリコーンまたはヒドロキシ末端アミノ変性シリコーンおよびアミノアルコキシシランを必須成分として含むポリ乳酸捲縮糸。
【選択図】なし

Description

本発明は、優れた嵩高性・嵩高回復性と耐熱性をともに有し、かつ風合い・弾力性に富み、洗濯耐久性に優れ、更に良好な制電性および変色防止性を有したポリ乳酸捲縮糸に関するものである。
ポリエチレンテレフタレートをはじめとする芳香族ポリエステル繊維は、機械的特性や各種堅牢度、ウォッシュアンドウェア性に優れるため、広範囲にわたって利用されている。衣料用途を始め、産業資材用途、衛生材料用途、あるいは布団、クッションに代表される中入れ綿用として近年多量に使用されている。しかしながら、中入れ綿用途において、ポリエチレンテレフタレート繊維からなるポリエステル繊維からなる中入れ綿は、自然の微生物による分解を受けにくく、使用後に一部リサイクルされるが、その大半は焼却等の処理が必要となるため、その廃棄に制限があるという欠点がある。
これらの課題を解決するため生分解性ポリマーを用いた繊維が提案されている。
例えば、熱収縮特性の異なる2種類のポリエステルからなり、一方がポリ乳酸であるサイドバイサイド型複合繊維が提案されているが、自然界に放置された場合、ポリ乳酸以外の成分が分解せず、廃棄の制限の問題点は残ったままである(特許文献1)。また、異なる生分解性脂肪族ポリエステルを偏心的に接合させた自発捲縮複合繊維も提案されており、廃棄の問題は解消されているが、結晶性の低い樹脂を用いているため、耐熱性に問題が有り、風合いも十分ではなかった。また、ポリ乳酸にポリエチレングリコール等を共重合するため重合コストが高く、品質・操業の面での問題があった(特許文献2)。さらに、分子量の異なるポリ乳酸をサイドバイサイドに接合させた複合繊維も提案されているが、一成分に低分子量のポリ乳酸を使うため、やはり耐熱性・風合い共に問題が残った(特許文献3)。さらに中空ポリ乳酸繊維は知られているが、捲縮を別途付与する必要がある(特許文献4)。
特開2000−54228号公報 特開平09−209216号公報 特開2003−301332号公報 特開2004−238754号公報
本発明の目的は、上述した問題点を解決し、従来技術では達成できなかった、優れた嵩高性・嵩高回復性と耐熱性をともに有し、かつ風合い・弾力性に富み、洗濯耐久性に優れ、更に良好な制電性および変色防止性を有したポリ乳酸捲縮糸に関するものである。
本発明者らは、上記の課題を解決するために鋭意検討した結果、本発明に達した。すなわち、本発明は以下の通りである。
1.ポリ乳酸からなり、その繊維断面が偏心中空断面であり、下記要件のすべてを満足することを特徴とするポリ乳酸捲縮糸。
(1)中空率が20〜50%
(2)捲縮率が10〜40%
(3)偏心率が10〜40%
載のポリ乳酸捲縮糸。
2.繊維表面がシリコーン系高分子膜で被覆されており、そのシリコーン系高分子膜が下記[A]および[B]を必須成分として含む1.記載のポリ乳酸捲縮糸。
[A]:アルコキシ末端アミノ変性シリコーンまたはヒドロキシ末端アミノ変性シリコーン
[B]:アミノアルコキシシラン
3.シリコーン系高分子膜が、さらに下記[C]〜[E]の少なくとも1種を副成分として含むことを特徴とする1.または2.記載のポリ乳酸捲縮糸。
[C]:カチオン系界面活性剤
[D]:アニオン系界面活性剤
[E]:ノニオン系界面活性剤
4.シリコーン系高分子膜が、前記[A]〜[E]成分を、下記比率(重量比)で含むことを特徴とする3.記載のポリ乳酸捲縮糸。
([A]+[B])/([C]+[D]+[E])=50/50〜90/10
5.ポリ乳酸溶融ポリマーを口金面から紡出し、紡出された糸条を一方向からのみ流れる冷却風により冷却させることを特徴とする1.記載のポリ乳酸捲縮糸の製造方法。
本発明により、優れた嵩高性・嵩高回復性と耐熱性をともに有し、かつ風合い・弾力性に富み、洗濯耐久性に優れ、更に良好な制電性および変色防止性を有したポリ乳酸捲縮糸を提供することができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明でいうポリ乳酸とは、乳酸やラクチド等の乳酸のオリゴマーを重合したものをいい、L体あるいはD体の光学純度が90%以上であるものが好ましい。L体あるいはD体の光学純度が90%以上であると、融点が高くなる。L体あるいはD体の光学純度はより好ましくは97%以上である。また、ポリ乳酸の性質を損なわない範囲で、乳酸以外の成分を共重合していても良いし、ポリ乳酸以外のポリマーや粒子、難燃剤、耐電防止剤、艶消し剤、消臭剤、抗菌剤、抗酸剤あるいは着色顔料等の添加物を含有していても良い。ポリ乳酸の加水分解抑制や製品の経時による物性低下抑制を目的として、カルボジイミド化合物等の末端封鎖剤を含有していても良い。力学特性と成型性のバランスから、ポリ乳酸ポリマー分子量は重量平均分子量で5万〜50万が好ましい。より好ましくは、10万〜30万である。
本発明で用いられるポリ乳酸の製造方法は、特に限定されるものではない。具体的には、特開平6−65360号公報に開示されている製造方法がある。すなわち、乳酸を有機溶剤および触媒の存在下、そのまま脱水重合する直接脱水縮合法である。また、特開平7−173266号公報に開示されている少なくとも2種類のホモポリマーを重合触媒存在下、共重合ならびエステル交換反応させる方法がある。さらには、米国特許第2,703,316号明細書に開示されている方法がある。すなわち、乳酸をいったん脱水し、環状二量体とした後に、開環重合する間接重合法である。
本発明に用いられるポリ乳酸は、融点が130℃以上であることが好ましい。融点が130℃より低い場合には、製糸時、特に紡糸時に単糸間の融着が著しくなったり、更に延伸不良など発生するなど製品の品位が損なわれるおそれがある。融点は、好ましくは150℃以上であり、より好ましくは160℃以上である。
本発明のポリ乳酸捲縮糸は、その繊維断面が偏心中空断面である。偏心中空断面とすることにより、スパイラル捲縮が付与でき、嵩高性が向上させしている。本発明の偏心中空化ポリ乳酸捲縮糸の中空率は20〜50%、偏心率は10〜40%である。

なお、ここで言う中空率とは、繊維断面の外形から求めた面積に対する中空部分の面積比を百分率で表したものである。また、偏心率とは、繊維断面におけるポリ乳酸繊維の重心位置と中空部分との重心位置との差を百分率で表したものである。
中空率は見かけ密度を小さくすること、スパイラル捲縮発現性向上の観点から高い方が好ましいが、高すぎる場合には中空部のつぶれやクラックを発生する。好ましい中空率は20%〜35%である。
偏心率はスパイラル捲縮発現性向上の観点から高い方が好ましいが、高すぎる場合には紡糸時に吐出糸条が屈曲し、これが過度に進行した場合、紡糸口金に紡糸糸条が付着し、切断が生じ安定した紡糸を行うことができない。また、中空部のクラックが発生する。好ましい偏心率は20〜30%である。
捲縮率は10〜40%であり、好ましくは15〜30%である。捲縮率が10%未満では嵩高性が十分発生されず、一方、捲縮率が40%を越えると、絡合性が高くなり過ぎ、もつれが生じ、カード通過性が悪くなる。
捲縮数については、特に限定されないが、嵩高特性のバランスの観点から3山/25mm〜20山/25mmが良い。捲縮数が低すぎると、軽量感のある良好な風合いが達成されず、20山/25mmを越えるとでは嵩高性が逆に低下してしまうことがある。
本発明におけるポリ乳酸捲縮糸は、優れた嵩高反発性を得るため、繊維表面がシリコーン系高分子膜で被覆されることが好ましい。繊維表面がシリコーン系高分子膜で覆われることにより滑り性に優れ、短繊維が非常に解れやすくなる。これによって、短繊維が均一に分散され、綿の粗密性が極めて少ない、高品位な繊維製品を製造することが可能となる。
本発明のポリ乳酸捲縮糸はシリコーン系高分子膜により被覆されており、本発明におけるシリコーン系高分子膜は該シリコーン系高分子膜が下記[A]および[B]を必須成分として含むことが好ましい。
[A]:アルコキシ末端アミノ変性シリコーンまたはヒドロキシ末端アミノ変性シリコーン
[B]:アミノアルコキシシラン。
本発明で使用するアルコキシ末端アミノ変形シリコーンまたはヒドロキシ末端アミノ変形シリコーンとしては、下記一般式(1)に示すものが好ましく、アミノ等量が1000〜10000、25℃における粘度が100〜10000Pa・sであると更に好ましい。
Figure 2008163511
(式中、R1〜R5は炭素数1〜5のアルキル基、R6〜R7は水素もしくは炭素数1〜5のアルキル基、A1は1〜5個のアミノ基を有する炭素数1〜10のアルキル基、mおよびnは正の整数をそれぞれ表す。)
好ましい具体例としては、メトキシ末端アミノ変形シリコーンなどが挙げられる。
本発明で使用するアミノアルコキシシランとしては、下記一般式(2)に示すものが好ましい。
Figure 2008163511
(式中、R8〜R10は炭素数1〜5のアルキル基、A2は1〜5個のアミノ基を有する炭素数1〜10のアルキル基をそれぞれ表す。)
好ましい具体例としてはメチルジメトキシジアミノシランなどが挙げられる。
本発明におけるシリコーン系高分子膜は上記好ましい必須成分の他に副成分として下記[C]〜[E]の少なくとも1種を含むことが好ましい。
[C]:カチオン系界面活性剤
[D]:アニオン系界面活性剤
[E]:ノニオン系界面活性剤
本発明におけるカチオン系界面活性剤とは、柔軟静電剤であり、第4級アンモニウムサルフェート塩や第4級アンモニウムホスフェート塩が好ましく、一般式(3)に示す第4級アンモニウムホスフェート塩が好ましい。
Figure 2008163511
(式中、R11は炭素数6〜22のアルキル基、R12〜R15は水素もしくは炭素数1〜5のアルキル基をそれぞれ示す。)
好ましい具体例としては、トリメチルラウリルアンモニウムジメチルホスフェートなどが挙げられる。
本発明におけるアニオン系界面活性剤とは、制電平滑剤あるいは必須成分同士の反応触媒であり、炭素数8〜22の金属石鹸が好ましく、炭素数12〜18の金属石鹸が更に好ましい。また金属石鹸の金属としてはアルカリ金属が好ましい。好ましい具体例としては、ラウリン酸カリウムなどが挙げられる。
本発明におけるノニオン系界面活性剤とは、主成分を乳化できるものであれば特に限定されず、例えばポリオキシアルキレン脂肪族エーテル、ポリオキシアルキレン芳香族エーテル等である。好ましい具体例としては、ポリオキシエチレントリデシルアルコールなどが挙げられる。
本発明のポリ乳酸捲縮糸の繊維表面を被覆するシリコーン系高分子膜は、前記[A]〜[E]成分を、下記の比率(重量比)で含むことが重要である。
([A]+[B])/([C]+[D]+[E])=50/50〜90/10
すなわち、必須成分と副成分との比率が上記式を満たす範囲内であることが必要であり、好ましくは60/40〜80/20である。[A]+[B]が50未満であると風合いが悪くなり、逆に90を越えると制電性が悪くなり、工程通過不良等の問題が発生する。また、黄変するなど製品として粗悪なものになる。
本発明のシリコーン系高分子膜は、シリコーン系油剤として捲縮糸に付与することにより付着せしめ、皮膜形成を行うことができる。油剤のポリ乳酸捲縮糸への付着量は、特に限定されないが、一般的に捲縮糸重量対比0.01〜10重量%が好ましく、初期嵩高性を考慮すると、より好ましくは、0.1〜1重量%が良い。
本発明のポリ乳酸捲縮糸は、例えば次のようにして製造することができる。
ポリ乳酸ポリマーを通常の紡糸機を用いて溶融・紡糸する。この時、中空偏心断面とするために、例えば吐出孔形状を4スリットからなる中空口金とし、該スリットの構造・配置を調節することで中空率・偏心率を変更し、調整する。ポリ乳酸溶融ポリマーを口金面から紡出し、紡出された糸条を一方向からのみ流れる冷却風により冷却させることが好ましい。特に紡糸直後の冷却を20℃の冷却空気を強く吹き付けて行い、巻き取った後、液浴延伸後に軽度の機械捲縮を付与する。次いで、油剤を付与した後、リラックス状態で高温熱処理して、スパイラル形状の捲縮を発現させることにより、本発明の繊維を得ることができる。
以下に実施例により本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれら具体例に限定されるものではない。
(1)繊度:
JIS L−1015に示される方法により繊度(dtex)の測定を行った。
(2)捲縮数:
JIS L−1015に示される方法により捲縮数(山/25mm)の測定を行った。
(3)熱黄変度:
試料綿1gを170℃の温度下で24時間静置する前とした後の繊維サンプルを、各々開繊して繊維が平行になるように引きそろえた繊維サンプルをスガ社製「カラーコンピューター;型式SM−3」を用いてb値を測定した。静置後のb値から静置前のb値を差し引いたΔb値を熱黄変度とし、1以下を◎とした。
(4)耐電圧:
試料綿を温度30℃、相対湿度40%の条件下で12時間静置した後、スライバーの目付が4.3g/mとなるように試料綿を投入する。カード機として豊田自動織機製作所(株)製「TOYODA CK−7D」を使用し、該カード工程において、該温湿度条件50m/分の速度で走行している幅30cmとしたウェッブ上10cmの帯電圧[V]を測定した。該測定を5回繰り返し行い、その値の平均値が−500〜500[V]を望ましいものとした。
(5)風合い耐久性
側地25cm×25cm(40番/40番:T120本/L120本(インチ))のダウンプルーフに目付0.04g/cmの開繊した試料綿を詰め込み、JIS 1096−1990 6.23のA法に示される方法により10回洗濯後、その風合いを触感により3段階で判定し、羽毛調の滑り性のあるものを○とした。
(6)中空率
日本光学社製光学顕微鏡により糸断面写真を撮影し、図1に示すように、糸(中空断面短繊維)1の中空部を含む外形から求められる面積(A)および中空断面の中空部2の面積(B)を求め、次式より算出し、測定回数を20回として、その値の平均値を中空率とした。
中空率(%)=(B/A)×100。
(7)偏心率
日本光学社製光学顕微鏡により糸断面写真を撮影し、図1に示すように、糸(中空断面短繊維)1の重心位置(C)、中空部分の重心位置(D)および繊維半径を求め、次式より算出し、測定回数を20回として、その値の平均値を偏心率とした。
偏心率(%)=(C−D)間の距離/繊維半径×100。
(8)生分解性
得られた繊維10gの試料を土中に埋没し、6ヶ月後に取り出した。この繊維の強力が埋没前の強力初期値に対して50%以下に低下している場合、生分解性が良好で(○)であるとし、強力が埋没前の強力に対し50%を越える場合には生分解性不良(×)であると評価した。繊維の強力はJIS L−1015記載の方法に準じて引張強力(cN)を求めた。
(9)耐熱性評価(融点)
パーキンエルマ製示差走査型熱量計DSC−7型を用い、昇温速度は10℃/分の条件で測定し、得られた融解吸熱曲線においてピークを与える温度を融点とした。
実施例1
融点170℃であるポリ乳酸チップ(ネイチャーワークス社;グレード6201D)を、100℃に設定した熱風乾燥機で10時間乾燥した。乾燥したチップをプレッシャーメルター型紡糸機にて、メルター温度240℃にて溶融紡糸し、紡糸温度240℃として溶融パックへ導入して、スリット幅0.13mm、スリット直径1.2mm、孔長0.30mmの細孔を180ホール有する偏心中空紡糸口金から紡出した。この紡糸糸条を20℃、160m/分のチムニー風により非対称冷却を行った。冷却後、油剤を付与・収束した後、1200m/分で引き取って、未延伸糸を得た。得られた未延伸糸を就職して70万dtexとして、90℃の液浴中で3.0倍に延伸した後、スタッファーボックスで機械捲縮を付与し、76mmに切断し、中空率30%、偏心率20%のポリ乳酸短繊維を得た(SF−1)。該繊維に表2−(1)に示す油剤をスプレー方式にて繊維に対し0.5重量%となるように給油付与し、145℃×10分間熱処理を施した。得られた綿についての評価結果を表1示す。ポリ乳酸特有のキシミ感・熱処理による黄変もなく、また構造差捲縮による優れた嵩高性を有していた。
実施例2
融点170℃であるポリ乳酸チップ(ネイチャーワークス社;グレード6201D)を、100℃に設定した熱風乾燥機で10時間乾燥した。乾燥したチップをプレッシャーメルター型紡糸機にて、メルター温度240℃にて溶融紡糸し、紡糸温度240℃として溶融パックへ導入して、スリット幅0.13mm、スリット直径1.2mm、孔長0.30mmの細孔を180ホール有する偏心中空紡糸口金から紡出した。この紡糸糸条を20℃、100m/分のチムニー風により非対称冷却を行った。冷却後、油剤を付与・収束した後、1200m/分で引き取って、未延伸糸を得た。得られた未延伸糸を就職して70万dtexとして、90℃の液浴中で3.0倍に延伸した後、スタッファーボックスで機械捲縮を付与し、76mmに切断し、中空率30%、偏心率20%のポリ乳酸短繊維を得た(SF−2)。該繊維に表2−1に示す油剤をスプレー方式にて繊維に対し0.5重量%となるように給油付与し、145℃×10分間熱処理を施した。得られた綿についての評価結果を表1示す。ポリ乳酸特有のキシミ感・熱処理による黄変もなく、また構造差捲縮による優れた嵩高性を有していた。
比較例1
融点170℃であるポリ乳酸チップ(ネイチャーワークス社;グレード6201D)ならび融点150℃であるポリ乳酸チップ(ネイチャーワークス社;グレード6751D)をそれぞれ100℃に設定した熱風乾燥機で10時間乾燥した。複合紡糸機にて、メルター温度240℃にて溶融紡糸し、紡糸温度240℃として溶融パックへ導入して、スリット幅0.13mm、スリット直径1.2mm、孔長0.30mmの細孔を180ホール有する紡糸口金から紡出しサイドバイサイド型複合糸を得た。その後、油剤を付与・収束した後、1200m/分で引き取って、未延伸糸を得た。得られた未延伸糸を就職して70万dtexとして、90℃の液浴中で3.0倍に延伸した後、スタッファーボックスで機械捲縮を付与し、76mmに切断し、ポリ乳酸短繊維を得た。該繊維に表2−1に示す油剤をスプレー方式にて繊維に対し0.5重量%となるように給油付与し、145℃×10分間熱処理を施した。得られた綿についての評価結果を表1示す。得られた原綿は嵩高性・風合いに優れるものの低融点ポリマーを使用しているため熱処理による黄変・耐熱性に劣るものであった。
比較例2
実施例2で得られた(SF2)に表2に示す2の油剤をスプレー方式にて繊維に対して0.5重量%となるように給油付与し、145℃×10分の熱処理を施した。得られた繊維は、表1に示す通り、制電性が悪く熱処理による変色をした。また、洗濯後のキシミ感が強くなり滑り性に劣るものであった。
比較例3
融点170℃であるポリ乳酸チップ(ネイチャーワークス社;グレード6201D)を、100℃に設定した熱風乾燥機で10時間乾燥した。乾燥したチップをプレッシャーメルター型紡糸機にて、メルター温度240℃にて溶融紡糸し、紡糸温度240℃として溶融パックへ導入して、スリット幅0.13mm、スリット直径1.2mm、孔長0.30mmの細孔を180ホール有する中空紡糸口金から紡出した。この紡糸糸条を20℃、100m/分のチムニー風により非対称冷却を行った。冷却後、油剤を付与・収束した後、1200m/分で引き取って、未延伸糸を得た。得られた未延伸糸を就職して70万dtexとして、90℃の液浴中で3.0倍に延伸した後、スタッファーボックスで機械捲縮を付与し、76mmに切断し、ポリ乳酸短繊維を得た。該繊維に表2−2に示す油剤をスプレー方式にて繊維に対し0.5重量%となるように給油付与し、145℃×10分間熱処理を施した。得られた綿についての評価結果を表1示す。得られた繊維は、制電性が悪く熱処理による変色をした。また、洗濯後のキシミ感が強くなり滑り性に劣るものであり、構造差捲縮による捲縮が発現せず、十分な嵩高性を得られなかった。
Figure 2008163511
Figure 2008163511
中空率ならびに偏心率を求める方法を説明する概略図である。
符号の説明
1:偏心中空繊維の断面(断面積:A)
2:偏心中空部(中空部面積:B)
3:繊維重心位置:C
4:中空部重心位置:D

Claims (5)

  1. ポリ乳酸からなり、その繊維断面が偏心中空断面であり、下記要件のすべてを満足することを特徴とするポリ乳酸捲縮糸。
    (1)中空率が20〜50%
    (2)捲縮率が10〜40%
    (3)偏心率が10〜40%
  2. 繊維表面がシリコーン系高分子膜で被覆されており、そのシリコーン系高分子膜が下記[A]および[B]を必須成分として含む請求項1記載のポリ乳酸捲縮糸。
    [A]:アルコキシ末端アミノ変性シリコーンまたはヒドロキシ末端アミノ変性シリコーン
    [B]:アミノアルコキシシラン
  3. シリコーン系高分子膜が、さらに下記[C]〜[E]の少なくとも1種を副成分として含むことを特徴とする請求項1または2記載のポリ乳酸捲縮糸。
    [C]:カチオン系界面活性剤
    [D]:アニオン系界面活性剤
    [E]:ノニオン系界面活性剤
  4. シリコーン系高分子膜が、前記[A]〜[E]成分を、下記比率(重量比)で含むことを特徴とする請求項3記載のポリ乳酸捲縮糸。
    ([A]+[B])/([C]+[D]+[E])=50/50〜90/10
  5. ポリ乳酸溶融ポリマーを口金面から紡出し、紡出された糸条を一方向からのみ流れる冷却風により冷却させることを特徴とする請求項1記載のポリ乳酸捲縮糸の製造方法。
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WO2011001815A1 (ja) 2009-06-29 2011-01-06 シャープ株式会社 湿式太陽電池モジュール
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