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JP2008161797A - 淡水製造装置の運転方法および淡水製造装置 - Google Patents

淡水製造装置の運転方法および淡水製造装置 Download PDF

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JP2008161797A JP2006353761A JP2006353761A JP2008161797A JP 2008161797 A JP2008161797 A JP 2008161797A JP 2006353761 A JP2006353761 A JP 2006353761A JP 2006353761 A JP2006353761 A JP 2006353761A JP 2008161797 A JP2008161797 A JP 2008161797A
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Masahide Taniguchi
雅英 谷口
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Abstract

【課題】半透膜を用いてホウ素を効率的に除去し、高い水質の淡水を得ることができる実用的な淡水製造方法および淡水製造装置を提供する。
【解決手段】
原水もしくは原水を前処理して得た前処理水を第一の半透膜ユニット(A)で処理して水質の異なる複数の透過水を得て、該複数の透過水の一部(a1)を第二の半透膜ユニット(B1)で処理するとともに、前記透過水の一部(a1)とは水質が異なる別の透過水(a2)を、第二の半透膜ユニット(B1)とは除去性能が異なる第三の半透膜ユニット(B2)で処理する淡水製造方法とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、逆浸透膜やナノろ過膜などの半透膜を用いて原水から低コストで淡水を得ることができる淡水製造方法および淡水製造装置に関し、詳しくは原水中に含有される塩分やホウ素など所望の成分を効率的に除去することができる淡水製造方法および淡水製造装置に関するものである。
近年深刻化してきている水環境の悪化に伴い、これまで以上に水処理技術が重要になってきており、分離膜利用技術が非常に幅広く適用されてきている。海水淡水化についても、従来、水資源が極端に少なく、かつ、石油による熱資源が非常に豊富である中東地域で蒸発法を中心に実用化されてきていたが、熱源が豊富でない中東以外の地域ではエネルギー効率の高い逆浸透膜を用いた淡水化プロセスが採用され、カリブ諸島や地中海エリアなどで多数のプラントが建設され実用運転されている。さらに、最近では、逆浸透法の技術進歩による信頼性の向上やコストダウンが進み、中東においても多くの逆浸透法海水淡水化プラントが建設されるに至っている。
しかし、最近は、人間に与える有害物質の影響について研究が進み、これまで見逃されてきた微量成分の飲料水への含有が規制されるようになり、海水淡水化においても、より高い水質が求められる様になってきている。とくに、ここ数年はホウ素除去がクローズアップされている。ホウ素は一般に海水中に約4.5mg含有されおり、植物の生育への悪影響や不妊症などの問題が指摘されており、WHOが0.5mg/l以下という飲料水ガイドラインを設けている。塩分濃度の高い中東海水では、ホウ素濃度も高く5〜6%の濃度になるため、さらに高率での除去が必要となる。
ところが、現在の海水淡水化逆浸透膜では、ホウ素除去率がせいぜい90%程度であり、十分なホウ素除去性能を有しているとは言えず、現在、逆浸透膜を用いたプロセスにおけるホウ素除去法としては、一度、逆浸透膜を透過した水を、再度低圧逆浸透膜で処理する透過水二段法(特許文献1)や、ホウ素吸着剤を通過させるという後処理を複合させたと多段プロセス(非特許文献1)が採用されている。また、逆浸透膜でホウ素濃度をさらに低減させる方法としては、二段目の原水をpH9.5以上に上げることによってホウ素をホウ酸イオンに解離させて除去率を上げるアルカリ添加法が提唱され(特許文献2)、実用化されている。さらに、逆浸透膜による海水淡水化プロセスでは、逆浸透膜エレメントを5〜8本直列に並べて各エレメントから透過水を得ながら、海水が濃縮されていくため、はじめの方の逆浸透膜エレメントから得られる透過水の方が濃縮された水を処理して得られる透過水、すなわち、後ろの方から得られる透過水よりも水質がよい。そこで、比較的水質のよいはじめの方の透過水を他と分けて取り出し、残りの比較的水質が悪い透過水のみを二段目の逆浸透膜に送る方法が提案されている(特許文献3)。しかし、原水水質が悪かったり、逆浸透膜が劣化したり、水質が悪化しやすい環境の場合、一段目の透過水は、たとえはじめの方であっても水質が十分に基準以下に維持できるとは限らず、このような場合には、すべてを二段目で処理しなければならなくなるため、結局、一段目の透過水をすべて処理できる規模の二段目ユニットを装備して通常は全てを使用しない(すなわち、無駄な設備が増える)か、一段目において安全を見た設計をする必要があり、設備が高価になってしまうという問題があった。
特開2001−269543号公報([0038]〜[0039]段落) 特許第3319321号公報([0006]〜[0013]段落) 特開平11−10146号公報(請求項1) J.レドンド(J.Redondo)ら、デサリネーション(Desalination),第156巻,2003年,p229−238
本発明の目的は、上記のような問題点を解決し、半透膜を用いた二段処理によってTDSやホウ素を効率的に除去し、低コストで高い水質の淡水を得ることができる実用的な淡水製造方法および淡水製造装置を提供することにある。
前記課題を解決するための本発明は、次の(1)〜(9)のいずれかを特徴とするものである。
(1)原水もしくは原水を前処理して得た前処理水を第一の半透膜ユニット(A)で処理して水質の異なる複数の透過水を得て、該複数の透過水の一部(a1)を第二の半透膜ユニット(B1)で処理するとともに、前記透過水の一部(a1)とは水質が異なる別の透過水(a2)を、第二の半透膜ユニット(B1)とは除去性能が異なる第三の半透膜ユニット(B2)で処理することを特徴とする淡水製造方法。
(2)第二の半透膜ユニット(B1)の濃縮水を第三の半透膜ユニット(B2)の供給水に混合することを特徴とする、前記(1)に記載の淡水製造方法。
(3)第二の半透膜ユニット(B1)の濃縮水の浸透圧が前記透過水(a2)の浸透圧の90%以上110%以下であることを特徴とする、前記(2)に記載の淡水製造方法。
(4)第一の半透膜ユニット(A)が異なる除去性能を有する少なくとも2つのサブユニット(A1)および(A2)からなるとともに、サブユニット(A1)から前記透過水(a1)を得て、サブユニット(A2)から前記透過水(a2)を得ることを特徴とする、前記(1)−(3)のいずれかに記載の淡水製造方法。
(5)原水が海水であるとともに、サブユニット(A1)にかける圧力よりもサブユニット(A2)にかける圧力を大きくすることを特徴とする、前記(4)に記載の淡水製造方法。
(6)前記透過水(a1)の特定成分濃度が前記透過水(a2)の特定成分濃度よりも低いことを特徴とする、前記(1)−(5)のいずれかに記載の淡水製造方法。
(7)第二の半透膜ユニット(B1)の透過水の特定成分濃度が第三の半透膜ユニット(B2)の透過水の特定成分濃度の90%以上110%以下であることを特徴とする、前記(1)−(6)のいずれかに記載の淡水製造方法。
(8)原水もしくは原水を前処理して得た前処理水を処理し水質の異なる複数の透過水を得るための第一の半透膜ユニット(A)と、該複数の透過水の一部(a1)を処理するための第二の半透膜ユニット(B1)と、前記透過水の一部(a1)とは水質が異なる別の透過水(a2)を処理するための第三の半透膜ユニット(B2)とを有し、第二の半透膜ユニット(B1)と第三の半透膜ユニット(B2)とでは除去性能が互いに異なることを特徴とする淡水製造装置。
本発明によれば、原水から高い水質の透過水を効率的に得ることができる。そのため、たとえば海水からホウ素濃度を低減させた飲用に適した淡水を低コストで効率的に得ることができる。
本発明の淡水製造装置の一例を図1に示す。図1に示す淡水製造装置は、原水1に前処理を施すフィルターなどの前処理手段2と、前処理水を処理する第一の半透膜ユニット6(第一の半透膜ユニット(A))と、第一の半透膜ユニット6から得られた透過水の一部を処理するための第二の半透膜ユニット14(第二の半透膜ユニット(B1))と、前記第一の半透膜ユニット6から得られた透過水の残りを処理する第三の半透膜ユニット21(第三の半透膜ユニット(B2))とを主要機器として構成される。
各半透膜ユニットとしては、特に制約がないが、取扱いを容易にするため中空糸膜状や平膜状の半透膜を筐体に納めて流体分離素子(エレメント)としたものを耐圧容器に装填したものを用いることが好ましい。流体分離素子は、平膜で形成する場合、例えば図5に示すように、多数の孔を穿設した筒状の中心パイプ42の周りに、半透膜43と、トリコットなどの透過水流路材45と、プラスチックネットなどの供給水流路材44とを含む膜ユニットを巻回し、これらを円筒状の筐体に納めた構造とするのが好ましい。流体分離素子において、供給水38は、一方の端部からユニット内に供給され、他方の端部に到達するまでの間に半透膜43を透過し、透過した透過水40が、中心パイプ42へと流れ、他方の端部において中心パイプ42から取り出される。一方、半透膜43を透過しなかった供給水38は、他方の端部において濃縮水39として取り出される。また、流体分離素子は複数本を直列あるいは並列に接続して半透膜ユニットを構成することも好ましい。図6に、図5に示す流体分離素子を複数直列に接続して耐圧容器に装填した半透膜ユニットの断面図を例示する。この図では、各流体分離素子46の中心パイプ42をパイプジョイント48で連結し、供給水38が順次流体分離素子46を通過する際に膜を透過し、その水が中心パイプ42に集められて透過水40として取り出される構造になっている。
半透膜43の素材には酢酸セルロース系ポリマー、ポリアミド、ポリエステル、ポリイミド、ビニルポリマーなどの高分子素材を使用することができる。またその膜構造は、膜の少なくとも片面に緻密層を持ち、緻密層から膜内部あるいはもう片方の面に向けて徐々に大きな孔径の微細孔を有する非対称膜や、非対称膜の緻密層の上に別の素材で形成された非常に薄い機能層を有する複合膜のどちらでもよい。
そして、図1において、第一の半透膜ユニット6は、水質の異なる複数の透過水を得ることができるように構成されている。すなわち、第一の半透膜ユニット6を構成する複数の流体分離素子の中心パイプ間にプラグを介在させ、上流側の流体分離素子から得られる水質のよい透過水はユニットの上流側端部から取り出し、下流側の流体分離素子から得られる水質の劣る透過水(上流側の流体分離素子を通過する間に濃縮された水を処理して得られる透過水)はユニットの下流側端部から取り出すように構成されている。具体的には、図8に示すように、耐圧容器の両端部に透過水の取り出し口50を設け、水質の良い前段の流体分離素子の透過水を上流側の取り出し口50から取り出し、残りを下流側の取り出し口50から取り出すように構成している。このようにして第一の半透膜ユニット6の透過水を分割することが可能となる。
また、図1において、第二の半透膜ユニット14と第三の半透膜ユニット21とは、それらユニットへの供給水の水質に合わせて除去性能が互いに異なるように構成されている。
さらに、図1においては、濃縮によるスケール析出を防止したりpH調整のため、それぞれの半透膜ユニットの供給水に対してスケール防止剤添加手段3,10,18やpH調整手段4,12,19が設けられている。スケール防止剤添加手段はpH調整手段よりも上流側に配置することが好ましい。スケール防止剤添加手段やpH調整手段としては、特に限定されるものではなく、一般的な薬注ポンプを使用することができる。なお、図示しないが、pH調整手段の直後にはインラインミキサーを設けたり、添加口を供給水の流れに直接接触するようにするなどして添加口近傍での急激なpH変化を防止することも好ましい。なお、pH調整手段は本発明の実施にあたって必須ではないが、例えばホウ素除去を目的とする場合は、アルカリを添加することによってホウ素がイオン化し、半透膜の除去率が上がるため好適である。但し、アルカリ性ではととくにスケールが析出しやすくなるため、上述したようにスケール防止剤の併用を考慮する必要がある。
そして、図1には、本発明の実施にあたって必須ではないが、経済性に応じて濃縮水が保有するエネルギーを回収するため、第一の半透膜ユニット6の濃縮水(一次濃縮水25)側にのエネルギー回収手段も設けられている。
このような淡水製造装置において、原水1は、その濁度などに応じて、そのまま、もしくは前処理手段2により前処理が施された後、第一の昇圧ポンプ5によって加圧供給されて第一の半透膜ユニット6に送られ、水質の異なる複数の一次透過水7、16(透過水(a1)、(a2))が得られ、それぞれの中間タンク8、17に貯留される。第一の中間タンク8に貯留された一次透過水7(透過水(a1))は、第二の昇圧ポンプ13によって第二の半透膜ユニット14に送られ、第一の二次透過水15が得られる。一方、第二の中間タンク17に貯留された一次透過水16(透過水(a2))は、第三の昇圧ポンプ20によって第二の半透膜ユニット14と除去性能が異なる第三の半透膜ユニット21に送られ、第二の二次透過水22が得られる。このように本発明においては、第一の半透膜ユニット6で得られる透過水でも上流側の流体分離素子から得られる透過水と下流側の流体分離素子から得られる透過水とに水質差があることに着目し、それらを分けて取り出し、それぞれの水質にみあった除去性能を有する第二の半透膜ユニット14および第三の半透膜ユニット21で別個にさらに処理する。これにより、高度に要求される水質を経済的に達成することが可能になる。
なお、第二の半透膜ユニットの濃縮水32と第三の半透膜ユニットの濃縮水23の扱いは特に制限されるものではないが、図1では、排水バルブ33や34を開放することによって系外に排出することも出来るし、元々第一の半透膜ユニットの透過水の濃縮水であるので、水質に問題がなければ、還流バルブ30や31を開放して原水ラインにもどして第一の半透膜ユニットに送ることも可能である。もちろん、水質や必要に応じて片方のみを還流することも両方還流することも問題ない。また、第二の半透膜ユニット14や第三の半透膜ユニット21で処理する量や割合については、特に制限されるものではないが、最終透過水タンク24における水質が満足できるようにすることが必要である。もし、第一半透膜ユニット6の透過水質が十分によい場合は、バイパスバルブ28を開放して一次透過水の一部をそのまま最終生産水タンク24に送ることも可能である。
また、それぞれの半透膜ユニットの供給水には、必要に応じて、濃縮によるスケール析出を防止するためのスケール防止剤やpH調整のための酸、アルカリを添加することも好ましい。
スケール防止剤とは、溶液中の金属、金属イオンなどと錯体を形成し、金属あるいは金属塩を可溶化させるもので、有機や無機のイオン性ポリマーあるいはモノマーが使用できる。有機系のポリマーとしてはポリアクリル酸、スルホン化ポリスチレン、ポリアクリルアミド、ポリアリルアミンなどの合成ポリマーやカルボキシメチルセルロース、キトサン、アルギン酸などの天然高分子が、モノマーとしてはエチレンジアミン四酢酸などが使用できる。また、無機系のスケール防止剤としてはポリリン酸塩などが使用できる。
これらのスケール防止剤の中では入手のしやすさ、溶解性など操作のしやすさ、価格の点から特にポリリン酸塩、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)が好適に用いられる。ポリリン酸塩とはヘキサメタリン酸ナトリウムを代表とする分子内に2個以上のリン原子を有し、アルカリ金属、アルカリ土類金属とリン酸原子などにより結合した重合無機リン酸系物質をいう。代表的なポリリン酸塩としては、ピロリン酸4ナトリウム、ピロリン酸2ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム、テトラポリリン酸ナトリウム、ヘプタポリリン酸ナトリウム、デカポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウム、およびこれらのカリウム塩などがあげられる。
一方、酸やアルカリとしては、硫酸や水酸化ナトリウム、水酸化カルシウムが一般的に用いられるが、塩酸、シュウ酸、水酸化カリウム、重炭酸ナトリウム、水酸化アンモニウムなどを使用することもできる。但し、海水へのスケール成分の増加を防止するためにはカルシウムやマグネシウムは使用しない方がよい。
また、アルカリは、いずれの半透膜ユニットの供給水に添加しても効果的であるが、運転コストの面からは、第一の半透膜ユニットの方が原水流量が多いためにアルカリ添加量も多くなり、さらに、回収率が一般的に第二の半透膜ユニット14の回収率よりも低い場合は、排水となる濃縮水流量が多くなり廃水処理コストも大きくなることから、第二もしくは第三の半透膜ユニットの供給水に優先的にアルカリを添加する方が好ましい。なお、ここでいうアルカリ添加の許容範囲は、半透膜の耐アルカリ性、アルカリ添加によるスケール発生危険性に対する許容範囲、アルカリ添加やスケール防止剤の添加コストに応じて適宜設定されるものである。
そして、上記したような本発明は、たとえば次ように変更して実施することも可能である。すなわち、第二の半透膜ユニットの透過水15と第三の半透膜ユニットの透過水22の水質は、第一の半透膜ユニット6の運転条件や一次透過水7、16の分割方法、第二の半透膜ユニット14や第三の半透膜ユニット21の膜性能や運転条件によって変化させることが可能である。したがって、例えば、第二の半透膜ユニットの透過水15を飲料水として、また、第三の半透膜ユニットの透過水22を非飲用水とする場合は、図2のように最終生産水タンクを2種類に分けることも可能である。なお、図2に示す形態は、説明を省略するが、上記した点以外は図1に示した形態と同じである。
また、第二の半透膜ユニットの透過水15と第三の半透膜ユニットの透過水22とを一つの用途に使用する場合は、第二の半透膜ユニットの透過水15における特定成分濃度が第三の半透膜ユニットの透過水22における特定成分濃度の90%以上110%以下となるようにすると、混合によるエネルギー損失が抑えられるため、経済的に好ましい。なお、特定成分濃度とは、所望する生産水の水質、使用目的によって異なるが、全塩分やホウ素、臭素、フッ素、アンモニア、硝酸、シリカなどの除去対象物質の濃度である。
さらに、第二の半透膜ユニットの濃縮水32と第三の半透膜ユニットの濃縮水23をともに還流させる場合もそれらの浸透圧がほぼ同じになるようにすると経済的である。すなわち、一次透過水7(a1)、16(a2)における浸透圧比がa1:a2=1:αだった場合、第二の半透膜ユニットの回収率R2と第三の半透膜ユニットの回収率R3の関係がR3=α×R2−α+1となるように回収率を設定すると良い。
一次透過水7、16の分割の仕方としては、第一の半透膜ユニットの中で水質の良い部分と水質が比較的悪い部分で分割するのが良い。これを実現する方法としては、上述したような方法の他、図3に例示するように第一の半透膜ユニット6を前段のサブユニット36と後段のサブユニット37に分け、特定成分濃度が低い供給水から得られる水質の良い透過水(前段のサブユニット36から得られる透過水)を第二の半透膜ユニット14に送り、前段サブユニット36の濃縮水となるために前段に比べて比較的水質の悪い透過水(後段のサブユニット37から得られる透過水)を第三の半透膜ユニット21に送る方法が挙げられる。この場合、図4に示す様に、サブユニット36とサブユニット37の間には、昇圧ポンプ54を設けることも可能であり、昇圧ポンプの動力をエネルギー回収ユニット26から得ることも好ましい。なお、図3、図4に示す形態は、説明を省略するが、上記した点以外は図1に示した形態と同じである。
また、図9に示すように、上流側の流体分離素子から取り出す透過水と下流側の流体分離素子から取り出す透過水の流量を制御するため、第一の半透膜ユニット6の少なくとも一方の取り出し口50に流量調節バルブ47、51を設けて制御したり、流体分離素子を接続するパイプジョイント48の一つを栓49などによって遮蔽することで透過水を2つに分割することも可能である。
さらに、水質の悪い後段の流体分離素子から得られた透過水を処理する第三の半透膜ユニット21の除去性能を、水質の良い前段の流体分離素子から得られた透過水を処理する第二の半透膜ユニット14の除去性能よりも高くすると、第二の半透膜ユニット14と第三の半透膜ユニット21の透過水質が近くなり好ましい。具体的には、第二の半透膜ユニット14に収納される半透膜を高透水型にしたり、例えばホウ素のようにアルカリ性にすると除去率が上がる物質を除去する必要がある場合は、第三の半透膜ユニット21の供給水を第二の半透膜ユニット14の供給水よりも高pHにすることで、実現することができる。さらに、第二の半透膜ユニット14に収納する半透膜を高透水型にすると低圧で運転出来るようになり、動力コストを抑えられるのでさらに好ましい。
第二の半透膜ユニット14や第三の半透膜ユニット21の供給水や濃縮水の濃度関係によっては、それぞれの濃縮水を第一の半透膜ユニット6の供給水として環流するだけでなく、例えば、図7に例示するように第二の半透膜ユニットの濃縮水32を第三の半透膜ユニット21の供給水に混合することも好ましい。とくに、一次透過水7として水質の良い部分を取り出し、第二の半透膜ユニットの濃縮水32の濃度が、水質の悪い方の一次透過水16のTDS濃度の90%以上110%以下となるように第二の半透膜ユニット14の回収率を設定し、第二の半透膜ユニットの濃縮水32を第三の半透膜ユニット21の供給水に混合することが好ましい。これによって、濃度の異なる水の混合によるエネルギー損失を減らすことが出来る。
なお、本発明においては、特に限定されるものではないが、半透膜,支持部材,流路材などによって構成される流体分離素子に不要なダメージを与えずに透過水質と透過水量をできるだけ高いレベルに維持することが好ましい。透過水質に関して、一般に、半透膜の除去性能は温度が上昇するほど低下する。一般的に、運転条件変更によって透過水質を向上させるためには、原水の濃縮率を下げる(=回収率を下げる)、原水流量を上げる、または膜面積あたりの透過水流量を上げて濃度分極を低減する、といった方法をとることができるが、いずれも課題がある。回収率を下げることは透過水流量を減少させることになる。原水流量を上げることは、高流量による圧力損失が増大し、エネルギー損失が大きくなるとともに、半透膜エレメントにダメージを与える可能性が高くなる。膜面積あたりの透過水流量を大きくすると、膜面へ汚れが堆積しやすくなり、膜の寿命に悪影響を及ぼしやすい。また、透過水量を上げる場合も、原水流量を上げたり、回収率を上げたりすることによって達成可能であるが、半透膜エレメントへのダメージを与える可能性が高くなるので注意が必要である。
さらに、一般に半透膜ユニットは多数の流体分離素子を直列接続して構成されることが多いが、この場合、流体分離素子それぞれにおいて膜面積あたりの透過水流量に違いがある。膜面積あたりの透過水流量は、半透膜への圧力差が大きいほど大きく、また、原水の濃度が低いほど大きくなるが、一般的には、先頭の流体分離素子で透過水流量が最も大きくなる。そのため、一般には、半透膜メーカーが推奨する流体分離素子あたりの最大造水量を上回らない様に注意が必要である。透過流束を大きくしない方法については、半透膜の面積を増やす、すなわち、流体分離素子数を増やすことによって解決することができるが、運転圧力低下による透過水質低下を招くおそれもあるため、注意が必要である。
なお、複数本の流体分離素子を直列した構成では、先頭の透過水流量を測定することが容易でない。理想的には、先頭流体分離素子の透過水流量は、同じ原水で同じ運転条件で、流体分離素子本数を1本にして透過水流量を測定するのが最も直接的で好ましいが、参考文献1(M. タニグチ(M.Taniguchi)らによるジャーナル・オブ・メンブレン・サイエンス,第183巻,2000年,p249−258)に示される方法でシミュレーションによって推定することも設計にあたってはより好ましい方法である。
ところで、本発明に適した原水としては、海水、かん水、河川水、地下水、排水やその処理水など特に制限されるものではなく、様々な原水に対して適用することが可能である。
海水など溶質を高濃度に含有する原水の場合には、浸透圧を考慮して、第一の半透膜ユニット6への供給水の昇圧に高圧ポンプを用いる必要があるが、第一の半透膜ユニット6で処理されるに従い供給水の浸透圧が非常に高くなるため、第一の半透膜ユニット6の耐圧性を高める必要がある。そのため、第一の半透膜ユニット6に用いる流体分離素子としては、例えば、東レ(株)製TM800シリーズが好適である。その場合は、第二および第三の半透膜ユニット21に供給される水は低濃度になるため、低圧仕様の半透膜ユニット、例えば東レ(株)製TM700シリーズが好適である。
一方、第一の半透膜ユニット6としていわゆるナノろ過膜といわれる阻止性能が比較的低い半透膜を用いる場合、浸透圧の影響を減じつつ、分子量が比較的大きな分子や膜に対して荷電反発の大きい多価イオンを効率的に除去できる。とくに、多価イオンはスケール生成の原因となる場合が多く、第一の半透膜ユニットでスケール成分を除去すれば、第二、第三の半透膜ユニットでのスケール発生が抑えられ、高回収率にすることができる。
そして、本発明において、第一の半透膜ユニット6へ供給される供給水は、半透膜面への汚れの堆積が少なくなるように、清澄であることが好ましい。このためには、まず、取水水質自体が良好であることが好ましいが、表層水が汚染されている場合は、地下水などの浸透水を得ることも好ましい。また、本発明において、第一の半透膜ユニット6に供給される供給水には、水質など必要に応じて、濁質成分の除去や殺菌などの前処理を施しておくことが好ましい。これらの処理により半透膜ユニット6、14、21や後段プロセスの性能低下を防ぐことができ、処理装置の長期に渡る安定運転を可能にする。具体的な処理は、供給水の性状により適宜選択すればよい。
供給水の濁質を除去する必要がある場合は、砂ろ過や精密ろ過膜、限外ろ過膜の適用が効果的である。このときバクテリアや藻類などの微生物が多い場合は、殺菌剤を添加することも好ましい。殺菌剤としては塩素を用いることが好ましく、たとえば塩素ガスや次亜塩素酸ナトリウムを遊離塩素として1〜5mg/lの範囲内となるように供給水に添加するとよい。なお、半透膜によっては特定の殺菌剤に化学的な耐久性がない場合があるので、その場合は、なるべく供給水の流れる方向に関して上流側で添加し、さらに、第一の半透膜ユニット6の供給水入口側近傍にて殺菌剤を無効にすることが好ましい。例えば、遊離塩素の場合は、その濃度を測定し、この測定値に基づいて塩素ガスや次亜塩素酸ナトリウムの添加量を制御したり、亜硫酸水素ナトリウムなどの還元剤を添加したりするとよい。また、濁質以外にバクテリアやタンパク質、天然有機成分などを含有する場合は、ポリ塩化アルミニウム、硫酸バンド、塩化鉄(III)などの凝集剤を加えることも効果的である。凝集させた供給水は、その後に斜向板などで沈降させた上で砂ろ過を行ったり、複数本の中空糸膜を束ねた精密ろ過膜や限外ろ過膜によるろ過を行うことによって後段の半透膜ユニットを通過させるのに適した供給水とすることができる。とくに、凝集剤の添加にあたっては、凝集しやすいようにpHを調整することが好ましい。
一方、供給水に溶解性の有機物が多く含まれている場合は、塩素ガスや次亜塩素酸ナトリウムの添加によってそれら有機物を分解することはできるが、加圧浮上や活性炭ろ過を行うことによっても除去が可能である。また、溶解性の無機物が多く含まれている場合は、有機系高分子電解質やヘキサメタ燐酸ソーダなどのキレート剤を添加したり、イオン交換樹脂などを用いて溶解性イオンと交換したりするとよい。また、鉄やマンガンが可溶な状態で存在しているときは、ばっ気酸化ろ過法や接触酸化ろ過法などを用いることが好ましい。
あらかじめ特定イオンや高分子などを除去し、本発明における淡水製造装置を高効率で運転することを目的として、前処理にナノろ過膜や逆浸透膜を用いることも可能である。
実施にあたって、透過水及び供給水中の総塩濃度は、各液の電気伝導度を電気伝導度計(横川電機製SC82)によって測定し、あらかじめ模擬海水で測定した模擬海水濃度と電気伝導度との関係式から求めた。ここでいう模擬海水とは、NaCl=23.926g/l,NaSO=4.006g/l,KCl=0.738g/l,NaHCO=0.196g/l,MgCl=5.072g/l,CaCl=1.147g/l,HBO=0.0286g/lの割合で調合したものをいい、この濃度で調整した場合の全塩濃度は3.5重量%となる。
また、供給水や透過水中のホウ素濃度の測定はICP発光分析装置(日立製作所製P−4010)で行い、またpH測定は横川電機製PH82を用いて測定した。
<比較例1>
比較例に使用した評価装置のフローを図10に示す。評価装置は、凝集砂ろ過による前処理手段2、第一の半透膜ユニット供給水タンク53、高圧ポンプ5、第一の半透膜ユニット6、昇圧ポンプ13、第二の半透膜ユニット14、第三の半透膜ユニット21などで構成した。高圧ポンプ5の流量はインバーターで出力制御し、昇圧ポンプ13、20の出力は無調節だが、実質的には流量調節バルブ56、57で制御した。第一の半透膜ユニット6の一次透過水7の流量は第一の半透膜ユニット濃縮水流量調節バルブ27によって調節し、第二の半透膜ユニット14および第三の半透膜ユニット21の透過水流量は、それぞれ濃縮水の環流バルブ30、31によって調節した。第二の半透膜ユニット14および第三の半透膜ユニット21の濃縮水は、第一の半透膜ユニット供給水タンク53に全量還流した。また、第一の半透膜ユニット6としては、東レ(株)製高圧逆浸透膜エレメントTM810(直径10cm、全長1m)を図6に示すように6本直列に接続して耐圧容器に装填したもの2並列、第二の半透膜ユニット14としては、東レ(株)製低圧逆浸透膜エレメントTM710(直径10cm、全長1m)を2本直列に接続して耐圧容器に装填したもの2並列、第三の半透膜ユニットとしても同TM710を2本直列に接続して耐圧容器に装填したもの1列とした。
この装置を用いて、東レ(株)愛媛工場の近傍の海水(塩濃度=35,600mg/l、ホウ素濃度4.7mg/l、温度29℃、pH=7.6を原水とし、第一の半透膜ユニット6を供給水流量100m/日、一次透過水の流量40m/日(回収率40%)とし、さらに、第二の半透膜ユニット14を供給水流量26.67m/日、透過水流量22m/日(回収率82.5%)、第三の半透膜ユニット21を供給水流量13.33m/日、透過水流量11m/日(回収率82.5%)で処理した。このとき、第二の半透膜ユニット14の濃縮水流量は7m/日なので、海水の消費量は93m/日となった。
運転の結果、装置全体として、海水取水量93m/日に対して生産水量33m/日となり、生産水の塩濃度は6.2mg/l、ホウ素濃度は0.54mg/lであった。また、第一の半透膜ユニット6の運転圧力は5.5MPa、第二の半透膜ユニット14の運転圧力は1.02MPaであった。
<実施例1>
図11に示す評価装置を構成した。すなわち図10の評価装置における第一の半透膜ユニットを、図8に示すように透過水を分割できるように両側に透過水の取り出し口50と透過水流量調節バルブ47,51を設けたものに変更し、圧力容器の両端から第一の半透膜ユニットの上流側の一次透過水7と下流側の一次透過水16を別々に取り出せるようにした。また、上流側の一次透過水7を処理する第二の半透膜ユニット14として東レ(株)製超低圧逆浸透膜エレメントTMG10(直径10cm、全長1m)を用い、第二の半透膜ユニットの濃縮水32は、第三の半透膜ユニット供給水タンク17に送り、一次透過水16と混合されて第三の半透膜ユニット21に供給されるように構成した。
この装置を用いて、比較例1と同様に、海水取水量93m/日に対して生産水量33m/日となるように運転した。具体的には、第一の半透膜ユニット6の供給水の流量と一次透過水7と一次透過水16の和が比較例1と同じとなるように、また、濃縮水23の流量が比較例1と同じ還流量になるように7m/日とした。さらに、第一の半透膜ユニットの上流側の一次透過水7の流量と、下流側の一次透過水17の流量は、透過水流量調節バルブ47,51によってそれぞれ25m/日、15m/日となるように調節した。つづいて、第二の半透膜ユニット14の供給水流量は上流側の一次透過水7の流量と同じ25m/日とし、回収率を50%、すなわち、透過水流量を12.5m/日に制御した。第三の半透膜ユニット21の供給水流量は、下流側の一次透過水16の流量15m/日と第二の半透膜ユニットの濃縮水32の流量12.5m/日の和になるようにした。すなわち、前述のように第三の半透膜ユニット21の濃縮水流量を7m/日と設定しているので、透過水22の流量は20.5m/日となり、総生産水流量は、第二の半透膜ユニットの透過水15と第三の半透膜ユニットの透過水22の和であり、33m/日となり、比較例1と同じ生産水量である。
運転の結果、生産水の塩濃度は4.2mg/l(比較例1の2/3倍)、ホウ素濃度は0.49mg/l(比較例1の9/10倍)であり、比較例1に比べて良好な水質が得られた。また、第一の半透膜ユニット6の運転圧力は比較例1よりわずかに高い5.6MPaであったが、第二の半透膜ユニット14の運転圧力は0.32MPa、第3の半透膜ユニットの運転圧力は0.95MPaであり、いずれも比較例よりも小さかった。
本発明に係る淡水製造装置の一実施態様を示す概略フロー図である。 本発明に係る淡水製造装置(最終透過水を2種類に分割した態様)の一実施態様を示す概略フロー図である。 本発明に係る淡水製造装置(第一の半透膜ユニットが2段に分かれた態様)の一実施態様を示す概略フロー図である。 本発明に係る淡水製造装置(第一の半透膜ユニットの2段目で昇圧する態様)の一実施態様を示す概略フロー図である。 本発明に係る淡水製造装置に用いることが可能な流体分離素子の一例である。 本発明に係る淡水製造装置に用いることが可能な半透膜ユニットの一例である。 本発明に係る淡水製造装置(第二の半透膜ユニットの濃縮水を第三の半透膜ユニットの供給水とする態様)の一実施態様を示す概略フロー図である。 本発明に係る淡水製造装置に好適な第一の半透膜ユニットの一例である。 本発明に係る淡水製造装置に好適な第一の半透膜ユニットの他の一例である。 比較例で適用した従来の淡水製造装置のフロー図である。 実施例で適用した本発明に係る淡水製造装置のフロー図である。
符号の説明
1:原水
2:前処理手段
3:第一のスケール防止剤添加手段
4:第一のアルカリ添加手段(pH調整手段)
5:第一の半透膜ユニット昇圧ポンプ
6:第一の半透膜ユニット
7:第一の半透膜ユニットの一次透過水(透過水(a1))
8:第二の半透膜ユニット供給水タンク(中間タンク)
10:第二のスケール防止剤添加手段
12:第二のアルカリ添加手段(pH調整手段)
13:第二の半透膜ユニット昇圧ポンプ
14:第二の半透膜ユニット
15:第二の半透膜ユニット透過水(第一の二次透過水)
16:第一の半透膜ユニットの一次透過水(透過水(a2))
17:第三の半透膜ユニット供給水タンク(中間タンク)
18:第三のスケール防止剤添加手段
19:第三のアルカリ添加手段(pH調整手段)
20:第三の半透膜ユニット昇圧ポンプ
21:第三の半透膜ユニット
22:第三の半透膜ユニット透過水(第二の二次透過水)
23:第三の半透膜ユニット濃縮水
24:最終透過水タンク(生産水タンク)
25:第一の半透膜ユニットの濃縮水(一次濃縮水)
26:エネルギー回収ユニット
27:第一の半透膜ユニット濃縮水流量調節バルブ
28:第一の半透膜ユニット透過水(a1)バイパスバルブ
29:第一の半透膜ユニット透過水(a1)流量調節バルブ
30:第二の半透膜ユニット濃縮水還流バルブ
31:第三の半透膜ユニット濃縮水還流バルブ
32:第二の半透膜ユニット濃縮水
33:第二の半透膜ユニット濃縮水排水バルブ
34:第三の半透膜ユニット濃縮水排水バルブ
35:第二の最終透過水タンク(生産水タンク)
36:前段のサブユニット前段(A1)
37:後段のサブユニット後段(A2)
38:供給水
39:濃縮水
40:透過水
41:シール材
42:中心パイプ
43:半透膜
44:供給水流路材
45:透過水流路材
46:流体分離素子
47:透過水流量調節バルブ
48:パイプジョイント
49:栓
50:透過水の取り出し口
51:透過水流量調節バルブ
52:耐圧容器
53:第一の半透膜ユニット供給水タンク
56:第二の半透膜ユニット供給水流量調節バルブ
57:第三の半透膜ユニット供給水流量調節バルブ
本発明の淡水製造装置の運転方法は、半透膜を用いた二段処理によってTDSやホウ素を効率的に除去し、低コストで高い水質の淡水の製造を可能にする。

Claims (8)

  1. 原水もしくは原水を前処理して得た前処理水を第一の半透膜ユニット(A)で処理して水質の異なる複数の透過水を得て、該複数の透過水の一部(a1)を第二の半透膜ユニット(B1)で処理するとともに、前記透過水の一部(a1)とは水質が異なる別の透過水(a2)を、第二の半透膜ユニット(B1)とは除去性能が異なる第三の半透膜ユニット(B2)で処理することを特徴とする淡水製造方法。
  2. 第二の半透膜ユニット(B1)の濃縮水を第三の半透膜ユニット(B2)の供給水に混合することを特徴とする請求項1に記載の淡水製造方法。
  3. 第二の半透膜ユニット(B1)の濃縮水の浸透圧が前記透過水(a2)の浸透圧の90%以上110%以下であることを特徴とする請求項2に記載の淡水製造方法。
  4. 第一の半透膜ユニット(A)が異なる除去性能を有する少なくとも2つのサブユニット(A1)および(A2)からなるとともに、サブユニット(A1)から前記透過水(a1)を得て、サブユニット(A2)から前記透過水(a2)を得ることを特徴とする請求項1−3のいずれかに記載の淡水製造方法。
  5. 原水が海水であるとともに、サブユニット(A1)にかける圧力よりもサブユニット(A2)にかける圧力を大きくすることを特徴とする請求項4に記載の淡水製造方法。
  6. 前記透過水(a1)の特定成分濃度が前記透過水(a2)の特定成分濃度よりも低いことを特徴とする請求項1−5のいずれかに記載の淡水製造方法。
  7. 第二の半透膜ユニット(B1)の透過水の特定成分濃度が第三の半透膜ユニット(B2)の透過水の特定成分濃度の90%以上110%以下であることを特徴とする請求項1−6のいずれかに記載の淡水製造方法。
  8. 原水もしくは原水を前処理して得た前処理水を処理し水質の異なる複数の透過水を得るための第一の半透膜ユニット(A)と、該複数の透過水の一部(a1)を処理するための第二の半透膜ユニット(B1)と、前記透過水の一部(a1)とは水質が異なる別の透過水(a2)を処理するための第三の半透膜ユニット(B2)とを有し、第二の半透膜ユニット(B1)と第三の半透膜ユニット(B2)とでは除去性能が互いに異なることを特徴とする淡水製造装置。
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