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JP2008160950A - モータ駆動装置およびこれを具備した冷蔵庫 - Google Patents

モータ駆動装置およびこれを具備した冷蔵庫 Download PDF

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JP2008160950A JP2006345523A JP2006345523A JP2008160950A JP 2008160950 A JP2008160950 A JP 2008160950A JP 2006345523 A JP2006345523 A JP 2006345523A JP 2006345523 A JP2006345523 A JP 2006345523A JP 2008160950 A JP2008160950 A JP 2008160950A
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Hidenao Tanaka
秀尚 田中
Masanori Ogawa
正則 小川
Yoshinori Takeoka
義典 竹岡
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】インバータ駆動制御における高効率、高トルク運転、高速駆動が可能なモータ駆動装置を提供する。
【解決手段】永久磁石を有する回転子と三相巻線を有する固定子からなるブラシレスDCモータ6と、前記三相巻線に電力を供給するインバータ5を有し、矩形波または正弦波あるいはそれに準じる波形を、通電角60度以上180度未満の範囲で、PWMデューティが最大となるように出力することで、インバータ5のスイッチング損失を低減し、モータ駆動装置の高効率化を図るものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、ブラシレスモータをインバータにより駆動制御するモータ駆動装置およびこれを具備した冷蔵庫に関するものである。
図8は、ブラシレスDCモータを駆動する従来のインバータ装置を示すシステム構成図である。図8に示されるように従来のインバータ装置は、商用電源201を入力として交流を直流に変換するコンバータ202と、前記コンバータの出力である直流を擬似交流に変換するインバータ203を具備し、インバータ203の出力を入力としてブラシレスDCモータ204が駆動される構成となっている。
図9は、従来のインバータ装置におけるブラシレスDCモータ204への通電タイミング波形を示しており、(a)はブラシレスDCモータ204のU相の通電タイミング波形で、(b)は回転子の回転によって固定子巻線に発生する誘起電圧波形であり、回転子の永久磁石と、界磁巻線が正対する角度を0°と180°として、0°と180°を中心として、PWMデューティ幅によらず120°以下に通電幅を制御することで、インバータ部のスイッチング回数を減らしてモータの電力制御を行い、インバータシステムの効率を向上している。
特開平9−191683号公報
しかしながら、上記従来の構成では、ブラシレスDCモータ204への電力供給が120°以下の通電角であるため、高負荷・高速駆動が必要な用途では、トルク不足により所定の回転数を確保できないという課題を有していた。
また、通電タイミングは、回転子の永久磁石と界磁巻線が正対する角度を中心とした対象波形であり、誘起電圧位相と電流位相とが一致した状態で駆動することになるため、永久磁石が固定子内部に埋め込まれた埋め込み磁石型モータ等突極性を有するモータに対して、リラクタンストルクを有効に利用することができず、マグネットトルクを主に利用した駆動となって高トルク駆動ができないという課題を有していた。さらに、電流位相と誘起電圧位相とが一致した状態で駆動では弱め磁束制御ができず、高速駆動が制限されるという課題を有していた。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、高効率、高トルク、高速駆動が可能なモータ駆動装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明のモータ駆動装置は、ブラシレスDCモータと、前記ブラシレスDCモータに電力を供給するインバータを有し、前記インバータは通電角90度以上180度未満の矩形波または正弦波あるいはそれに準じる波形を出力することで、ブラシレスDCモータの電力利用率が上がり、高トルク、高速駆動が可能となる。
さらに、PWMデューティが最大となるようにインバータがブラシレスDCモータに電力を供給することで、インバータのスイッチングロスおよびモータ鉄損を低減でき、高効率なモータ駆動装置を提供することができる。
本発明のモータ駆動装置は、ブラシレスDCモータの高トルク、高速駆動が可能となり、インバータおよびモータの損失を低減し、高効率なモータ駆動装置を提供することができる。
さらに本モータ駆動装置によって冷蔵庫の圧縮機を駆動することで、消費電力の少ない冷蔵庫を提供することができる。
請求項1に記載の発明は、永久磁石を有する回転子と三相巻線を有する固定子からなるブラシレスDCモータと、前記三相巻線に電力を供給するインバータと、通電角が60度以上180度未満の矩形波または正弦波あるいはそれに準じる波形を出力する波形生成手段を具備し、前記波形生成手段で生成される波形出力により前記ブラシレスDCモータを駆動するものである。
かかることにより、ブラシレスDCモータの電力利用率を高めることができ、ブラシレスモータを高トルク・高速回転が可能となるモータ駆動装置を提供することができる。
請求項2に記載の発明は、前記ブラシレスDCモータの起動時は、90°以上180度未満の範囲にある任意の通電角で起動するようにしたものである。
かかるPWMデューティ制御を行うことにより、起動時に過電流等の発生を防ぐことで、回路の過電流による故障やブラシレスDCモータの永久磁石の減磁等を防止することができ、信頼性を向上することができる。
請求項3に記載の発明は、起動後PWMデューティが所定の幅になったとき、そのときの通電角とデューティ幅からPWMデューティ幅が最大となる通電角を決定し、前記ブラシレスDCモータへ通電するものである。
かかることにより、インバータのスイッチング損失およびモータ鉄損を低減することができ、モータ駆動装置の効率化をはかることができる。
請求項4に記載の発明は、前記ブラシレスDCモータの実回転速度と目標とする速度に差がある場合、PWMデューティを最大状態として通電幅を60°以上180度未満の範囲で可変、出力して前記ブラシレスDCモータの速度制御を行うものである。
かかることにより、ブラシレスDCモータへの印加電圧を変化して速度制御を可能とするとともに、広い負荷範囲および速度範囲にわたり高い効率でモータを駆動制御することができる。
請求項5に記載の発明は、前記ブラシレスDCモータの所定の相への印加電圧と、同相の誘起電圧との位相差を0度以上90度未満の範囲としたものである。
かかることにより、前記ブラシレスDCモータの誘起電圧位相より電流位相を進めることが可能となり、弱め磁束制御によってさらに高速駆動を行うことができる。
請求項6に記載の発明は、前記ブラシレスDCモータを、回転子の鉄心に永久磁石を埋め込み、かつ突極性を有する構成としたものである。
このように、ブラシレスDCモータの回転子の鉄心に永久磁石を埋め込み、突極性を有する回転子を用いて最適な電流位相を選択し、駆動することで、ブラシレスDCモータの用途に適した最高効率運転、最高トルク運転等が行えるものである。
請求項7に記載の発明は、前記ブラシレスDCモータにより、冷凍サイクルを形成する圧縮機を駆動するもので、効率の高い冷却システムを提供することができる。
請求項8に記載の発明は、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のモータ駆動装置を具備した冷蔵庫とするもので、冷蔵庫の冷却システム効率を上げることができ、冷蔵庫の消費電力を低減することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態により本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるモータ駆動装置のブロック図である。
図1において、交流電源1は商用電源であり、日本国内の場合は、AC100V、50または60Hzが標準である。
コンバータ2は、4個のダイオード3a、3b、3c、3dをブリッジ接続した整流回路3と、この整流回路3の出力である脈動を含む整流電圧を平滑する平滑回路4によって構成されている。
インバータ5は、スイッチング素子5a、5b、5c、5d、5e、5fと逆向きに接続されたダイオード5g、5h、5i、5j、5k、5lをセットにした回路を6回路3相ブリッジ接続した構成である。なお本実施の形態ではFETとしているが、インバータ5は、IGBTでもバイポーラトランジスタでも構わない。さらにスイッチング素子に、一般的なシリコン系半導体の代わりに、炭化珪素系や窒化ガリウム系の半導体を採用すれば、スイッチ素子オン時の損失を大幅に低減することができる。
モータ6は、インバータ5の3相出力により駆動される。モータ6は、巻線が3相スター結線に施された固定子と、永久磁石を有した回転子によって構成されたブラシレスDCモータである。前記固定子の巻線は、集中巻あるいは分布巻であっても構わない。また、回転子の永久磁石の配置は、表面磁石型(SPM)あるいは磁石埋め込み型(IPM)であっても構わないが、本実施の形態では、集中巻IPMモータとしている。
モータ6に取付けられた位置検知器7は、エンコーダ等の位置センサであり、固定子の位置情報および速度情報を位置検出手段8へ出力する。位置検出手段8は入力された固定子の位置および速度情報から固定子の位置と、現在の駆動速度を認識し、波形生成部9へ出力する。
波形生成部9では、位置検出手段8の入力を受け、擬似交流によりモータ6を所定の速度で駆動するようにインバータ5のスイッチング素子5a、5b、5c、5d、5e、5fのオン・オフ制御を行う。
次に、モータ6の回転子の構造について説明する。
図2は、本発明の実施の形態1におけるブラシレスDCモータの回転子の模式図である。
図2において、6a、6b、6c、6dは永久磁石であり、図に示すような極性となるように配置されている。なお、このロータは2極対の4極モータ構成であるが、固定子巻線のスロット数により永久磁石を6個配置した所謂6極モータ等であっても構わない。さらに永久磁石は、フェライト系あるいは希土類系であっても構わない。
また6eは珪素鋼板であり、6f、6g、6h、6i、6j、6k、6l、6mは非磁性体を示している。
図2に示すように、本実施の形態1におけるブラシレスDCモータは、回転子内部に永久磁石を埋め込んだ埋め込み磁石モータ(以下IPMモータ)であり、固定子巻線に所定方向の電流を流したときにつくるd軸方向の磁束の磁路Ψdには、エアギャップと同じ磁気抵抗の大きな永久磁石が存在しており、磁束は通りにくいが、q軸方向の磁束Ψqは珪素鋼板中を通るため磁気抵抗は小さく、d軸方向のインダクタンスがq軸方向のインダクタンスより小さい突極性を有する。
図3は、本実施の形態1におけるモータのトルク・進角特性を示す図であり、進角すなわち電流の位相によってモータトルクが変化すことを示している。
このように突極性を有するブラシレスDCモータにおいては、固定子の位置に応じて電流位相や振幅を最適に制御することで、最大トルク駆動や最高効率駆動、弱め磁束制御等、用途に応じた最適な制御が可能となることは一般的に知られている。
次に、図4を参照しながら前記ブラシレスDCモータへの通電タイミングについて説明する。
図4は、本発明の実施の形態1におけるモータへの電圧印加タイミングを示す説明図である。
本実施の形態1においては、位置センサ7と位置検出手段8により回転子の位置を検出するようにし、波形生成部9によってモータ6の負荷状態や速度、用途に応じて図4に示すようにタイミングを設定している。
すなわち、誘起電圧(b)位相に対し、モータ6の負荷状態、速度あるいは用途等に応じて0°〜90°の範囲で位相が進んだ電圧(a)をインバータ5に印加することで、進角を0°から90°の範囲で制御するようにしてモータ6を最適に駆動している。
この種のモータ駆動装置における駆動の損失は、主にコンバータ2、インバータ5、モータ6で発生するもので、インバータ5ではスイッチング素子5a、5b、5c、5d、5e、5fのON/OFF動作に伴うスイッチングロスと、スイッチング素子のON時の電圧降下に伴うオンロスが主な損失であり、モータ6では鉄損と銅損が主な損失となっている。
本実施の形態1では、波形生成部9はPWMデューティ幅が最大となるように通電幅を調整してモータの速度制御を行っているので、インバータ5のスイッチング回数が非常に少ない。また、スイッチング素子5a、5b、5c、5d、5e、5fに炭化シリコン系または窒化ガリウム系半導体を用いることで、インバータ損失を大幅に低減できる結果、インバータ効率を大幅に向上することができる。
以上の様に構成されたモータ駆動装置について、以下その動作および作用について説明する。
図5は、本発明の実施の形態1のモータ駆動装置におけるモータ起動時のフローチャートである。
図5において、step101でモータの起動指示を待ち、起動指示があった場合step102に進み、90°以上、180°未満の所定の通電角(本実施の形態1では120°とする)でモータ6の起動を行う。
この時、モータ起動時および起動直後の低速駆動時に通電角を小さくして無通電期間を大きくすることが考えられる。かかる場合は、モータイナーシャが小さいために起動不良(モータ脱調)の可能性が伴う。さらに、起動時の通電角を例えば60°通電というように小さくし、PWMデューティ幅を、例えば120°通電における起動デューティ幅が5%の場合、60°通電では10%とするように大きくすることも考えられるが、モータの起動時はモータ誘起電圧がないため、モータ巻線に過電流が流れ、固定子永久磁石の減磁の危険性も有することになる。
しがたって、本実施の形態1においては、step102でモータ6への通電角を120°と定めた後は、step103でデューティ幅を調整し、step104で通電角、デューティ幅が所定値に調整される。その結果、起動時は120°通電で駆動することで安定した駆動を実現し、装置の信頼性を向上することができる。
図6は、本発明の実施の形態1の波形生成部における通電幅および通電率を決定するフローチャートである。
図6において、step111で位置センサ7および位置検出手段8から現在の駆動速度を検出して、指令された速度で駆動しているか否かを判断する。その結果、モータ6の現在速度が指令速度と一致している場合については、step112で通電率および通電角を保ち、モータ駆動を続ける。
また、step111において駆動速度と指令速度に差がある場合(即ち加速または減速が必要な場合)はstep113へ移行し、ここで現在の通電角が最小通電角(たとえば60°)状態かを判断し、最小通電角より大きい通電角で駆動している場合はstep114において、通電角制御を行う。具体的には、駆動速度が指令速度より速ければ通電角を減少し、駆動速度が指令速度より遅ければ通電角を増加する制御を行う。
またstep113で通電角が最小通電角である場合、step115へ移行し、ここでデューティ制御を行う。具体的には、駆動速度が指令速度より速ければデューティを減少し、駆動速度が指令速度より遅ければデューティを増加する制御を行い、step116に進む。
このように最小通電角を設けることで、モータ6への無通電期間を極端に長く取らないようにして無通電区間の長時間化による速度変動による振動増大を防止している。
そして、step116ではデューティ幅が最大(たとえば100%)か否かを確認し、最大デューティで無い場合は、step111に戻り、前述の動作を繰り返す。またモータ6の加速が必要な場合で、デューティ制御(デューティ増加)によって最大デューティ幅に達した場合は、step117で通電角制御を行い、モータの回転を指令回転数に近づけるように速度制御を行う。
このように、波形生成部9は、デューティが最大となるような波形でインバータ5のスイッチングが少なくなるようにモータ6を駆動するこことで、インバータ5の損失を低減している。さらにPWMのデューティ幅を大きくすることと、スイッチング回数を減らすことは、PWMスイッチングによるモータ電流の脈動が抑制されることになり、モータの鉄損も低減され、モータ駆動装置の高効率化をはかることができる。
以上の様に本実施の形態においては、永久磁石を有する回転子と三相巻線を有する固定子を具備したモータ(ブラシレスDCモータ)6と、前記三相巻線に電力を供給するインバータ5を有し、通電角60度以上180度未満の矩形波または正弦波あるいはそれに準じる波形を出力するので、モータ6の電力利用率を高めることができ、モータ6を高トルク・高速回転で運転できるモータ駆動装置を提供することができる。
また、本実施の形態1におけるモータ6の起動時は、90°以上、180°未満の任意の通電角での起動とすることで、モータ6の確実な起動の実現と装置の信頼性を向上している。
さらに、本実施の形態1では、PWMデューティが最大となるような通電角でブラシレスDCモータを駆動するようにしたので、インバータ5のスイッチング損失およびモータ鉄損の低減をはかることができ、高効率なモータ駆動装置を提供することができる。
さらに、PWMデューティが最大の状態で、ブラシレスDCモータ回転速度と目標とする速度に差がある場合、通電角を60度から180度未満の範囲で変えることでモータ6への印加電圧を可変し、ブラシレスDCモータの速度制御を可能として広い負荷範囲および速度範囲にわたって高い効率が得られるモータ駆動装置を提供することができる。
また、本実施の形態1では、ブラシレスDCモータの所定の相への印加電圧と、同相の誘起電圧との位相差は0度以上90度未満とすることで、ブラシレスDCモータの誘起電圧位相より電流位相を進めることが可能となるため、弱め磁束制御によりさらなる高速駆動が可能となる。
さらに、ブラシレスDCモータに回転子の鉄心に永久磁石を埋め込んだ突極性を有するモータ6を用い、最適な電流位相を選択し駆動することで、最高効率運転、最高トルク運転等が可能であり、用途に合った最適な駆動を行うことができる。
(実施の形態2)
次に、上記実施の形態1に示すモータ駆動装置を具備した冷蔵庫について説明する。ここで、先の実施の形態1と同じ構成要件については同一の符号を付して説明する。
図7は、本発明の実施の形態2における冷蔵庫のブロック構成図である。
図7において、圧縮要素10は、モータ(ブラシレスDCモータ)6の回転子の軸に連結されており、モータ6によって駆動され、冷媒ガスを吸入し、圧縮して吐出する。このモータ6と圧縮要素10とを同一の密閉容器に収納し、圧縮機11を構成している。
圧縮機11で圧縮された吐出ガスは、凝縮器12、減圧器13、蒸発器14を通って圧縮要素10の吸い込みに戻る循環を行い、冷凍空調システムを形成している。凝縮器12では放熱を、蒸発器14では吸熱を行うので、冷却や加熱を行うことができる。尚、必要に応じて凝縮器12や蒸発器14に送風機等を付加し、熱交換をさらに促進することもある。
本実施の形態2は、冷蔵庫の庫内15を蒸発器14により冷却する構成としている。また位置推定手段16は、ブラシレスDCモータの回転子の相対位置を推定するものである。
このように本実施の形態2では、モータ6が圧縮要素10を駆動するため、その動作環境は密閉された高温冷媒雰囲気内でかつ高温のオイルに晒された非常に厳しい条件にある。
したがって固定子の位置検出にエンコーダやホールセンサといった位置センサを設けることは部品の信頼性に課題を有することになる。よって本実施の形態2では、モータ6の相電流を位置推定手段16に入力し、これによって位置推定手段16は電流を基に回転子の相対位置を推定して、波形生成部9に出力する。
その結果、波形生成部9は、位置推定手段16によって推定した固定子位置をもとに60°以上180°未満の矩形波または正弦波あるいはそれに準じる波形を生成してインバータ5に出力することができ、センサレス駆動が可能となる。
なお本実施の形態2では、回転子位置の推定にモータ6の相電流から推定するように構成しているが、電流センサによる電流値検出あるいは、インバータ5の下側スイッチング素子5b、5d、5fと直列に挿入したシャント抵抗を流れる電流値検出等、どのような電流検出方法でも構わない。
さらに固定子の位置推定方法として、インバータ母線L1、L2に流れる電流をシャント抵抗から検出する方法や、インバータ6の出力端子に現れるモータ誘起電圧から検出する方法等、様々な方式が提唱されているが、固定子の位置が推定できる方式であれば、どのような方式を用いても構わない。
本発明のモータ駆動装置は、通電角が120°未満となった場合、ブラシレスDCモータへ電力が供給されない期間が発生し、この期間はモータ6が自らの回転による慣性力により回転することになる。
本実施の形態2では、モータ6が圧縮機11を駆動するものであり、慣性が非常に大きいという特徴を持っている。したがって、120°未満の通電角での駆動でモータ6に電力が供給されない期間があった場合でも、その慣性力によりモータ6の速度変動はほとんど無く安定した駆動特性が得られることから、圧縮機(特に往復動式圧縮機)11は、本発明のモータ駆動装置の対象用途として非常に適した一つであると言える。
以上の様に本実施の形態2では、モータ6を、冷凍サイクルを形成する圧縮機の駆動用とすることで効率の高い冷却システムを提供することができる。
さらに冷却システムを冷蔵庫に採用することで、冷却システムの効率を上げることができ、その結果、冷蔵庫の消費電力を低減することができる。
以上のように本発明によるモータ駆動装置は、高効率なモータ駆動装置を提供できるので、空調機や洗濯機、掃除機をはじめとするモータを使用した家電機器や、DVDプレーヤー等のAV機器、さらには油圧ポンプ等の産業機器等、ブラシレスDCモータを使用した幅広い機器への適用が可能となるものである。
本発明の実施の形態1におけるモータ駆動装置のブロック図 同実施の形態1におけるブラシレスDCモータの回転子の模式図 同実施の形態1におけるモータのトルク・進角特性図 同実施の形態1におけるモータへの電圧印加タイミングを示す説明図 同実施の形態1におけるモータ起動時のフローチャート 同実施の形態1における波形生成部での動作フローチャート 本発明の実施の形態2における冷蔵庫のブロック構成図 従来のモータ駆動装置のシステム構成図 従来のモータ駆動装置の電圧印加タイミング波形図
符号の説明
5 インバータ
6 モータ(ブラシレスDCモータ)
8 位置検出手段
9 波形生成部
11 圧縮機
15 冷蔵庫
16 位置推定手段

Claims (8)

  1. 永久磁石を有する回転子と三相巻線を有する固定子からなるブラシレスDCモータと、前記三相巻線に電力を供給するインバータと、通電角が60度以上180度未満の矩形波または正弦波あるいはそれに準じる波形を出力する波形生成手段を具備し、前記波形生成手段で生成される波形出力により前記ブラシレスDCモータを駆動するモータ駆動装置。
  2. 前記ブラシレスDCモータの起動時は、90°以上180度未満の範囲にある任意の通電角で起動するようにした請求項1に記載のモータ駆動装置。
  3. 起動後PWMデューティが所定の幅になったとき、そのときの通電角とデューティ幅からPWMデューティ幅が最大となる通電角を決定し、前記ブラシレスDCモータへ通電する請求項1または請求項2に記載のモータ駆動装置。
  4. 前記ブラシレスDCモータの実回転速度と目標とする速度に差がある場合、PWMデューティを最大状態として通電幅を60°以上180度未満の範囲で可変、出力して前記ブラシレスDCモータの速度制御を行う請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のモータ駆動装置。
  5. 前記ブラシレスDCモータの所定の相への印加電圧と、同相の誘起電圧との位相差を0度以上90度未満の範囲とした請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のモータ駆動装置。
  6. 前記ブラシレスDCモータを、回転子の鉄心に永久磁石を埋め込み、かつ突極性を有する構成とした請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のモータ駆動装置。
  7. 前記ブラシレスDCモータにより、冷凍サイクルを形成する圧縮機を駆動する請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のモータ駆動装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のモータ駆動装置を具備した冷蔵庫。
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