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JP2008159281A - 燃料電池のガス除去フィルタ装置 - Google Patents

燃料電池のガス除去フィルタ装置 Download PDF

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信彦 中垣
Yasushige Arai
安成 荒井
Hiroshi Arisawa
広志 有澤
Makoto Ueno
真 上野
Toyoichi Umehana
豊一 梅花
Junji Nagasawa
潤治 長澤
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Toyota Motor Corp
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Toyota Boshoku Corp
Toyota Motor Corp
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Abstract

【課題】燃料電池に対する吸入空気中の不純ガスを、高効率で除去することができるとともに、圧力損失の増加を招くおそれを抑制することができる燃料電池のガス除去フィルタ装置を提供する。
【解決手段】燃料電池の吸気路において、吸入空気中の不純ガスを除去するためのフィルタユニット36を備える。そのフィルタユニット36には、上流側フィルタ37及び下流側フィルタ38を設ける。上流側フィルタ37は下流側フィルタ38よりもガス除去容量が大きくなるように構成し、下流側フィルタ38は上流側フィルタ37よりもガス除去効率が高くなるように構成する。
【選択図】図2

Description

この発明は、燃料電池の吸気路に設けられ、吸入空気中の不純ガスを除去するためのフィルタユニットを備えた燃料電池のガス除去フィルタ装置に関するものである。
従来のこの種の燃料電池におけるガス除去フィルタ装置としては、例えば、特許文献1〜4に開示されるような構成のものが提案されている。
すなわち、特許文献1に記載の燃料電池システムにおいては、空気が静電フィルタ、ブロワ及び光触媒フィルタを通って、燃料電池に供給されるようになっている。そして、静電フィルタにより空気中に含まれる帯電した粉塵等のカチオン、及びカチオン発生の原因となる微粒子が吸着除去されるとともに、光触媒フィルタにより空気中に含まれる窒素酸化物、硫黄酸化物、一酸化炭素等の不純ガスが分解除去される。その結果、燃料電池に対する不純ガス等の不純物を含む空気の供給が防止される。この結果、電解質の変質及び電極触媒の酸素吸着能の低下を抑制して、発電性能の低下を防止するようになっている。
特許文献2に記載の空気清浄機等における脱臭フィルタでは、消臭剤を含浸させた不織布層と、ハニカム構造体の小室内に粒状活性炭を埋設した活性炭層とが設けられている。そして、不織布層が空気流の上流側に配置されるとともに、活性炭層が空気流の下流側に配置されて、その不織布層及び活性炭層により、空気中に含まれる臭気が除去されるようになっている。
特許文献3に記載の室内有害物質除去装置においては、不織布をひだ状に折曲形成した集塵フィルタと、格子中に粒状活性炭を埋設したガス除去フィルタとが設けられている。そして、集塵フィルタにより空気中に含まれる塵埃が除去されるとともに、ガス除去フィルタにより空気中に含まれるアルデヒド類等の有害ガスが除去されるようになっている。
特許文献4に記載の燃料電池用の空気清浄フィルタにおいては、集塵用の粗フィルタと、同じく集塵用の密フィルタと、アンモニアガス除去用のアンモニアフィルタと、硫化水素除去用の硫化水素フィルタとが設けられている。前記アンモニアフィルタ及び硫化水素フィルタは、活性炭繊維とポリエステル繊維とからなるシート材料のハニカム構造体より形成されている。そして、空気が各フィルタを順に通過することにより、空気に含まれる塵埃及び不純ガスが除去されるようになっている。
特開2003−132928号公報 特開2002−58729号公報 特開2005−121294号公報 特開2005−327684号公報
ところが、これらの従来のガス除去フィルタ装置においては、次のような問題があった。
すなわち、特許文献1に記載の従来構成では、光触媒フィルタにより空気中の不純ガスが分解除去されるようになっているため、フィルタ装置を日光が当たる場所に設置したり、日光が得らない場合は光源を設けたりする必要があって、設置上の制約を受けるものであった。また、一般に光触媒フィルタは不純ガスとの反応速度が低いため、大流量の空気に含まれる不純ガスを高効率で除去するのは困難であった。このような問題に対処するため、光触媒を空気の流れ方向に沿って長距離にわたって設けて、不純ガスの除去効率を高めようとした場合には、装置が大型化するばかりでなく、通気抵抗が増大するという問題が生じた。
特許文献2に記載のフィルタは、空気に含まれる臭気を除去するための脱臭フィルタである。そして、粒状活性炭よりなる活性炭層が空気流の下流側に配置されているので、このフィルタをガス除去フィルタ装置に用いた場合、下流側の活性炭層のみでは不純ガスの十分な除去効率を期待することができない。この場合、例えば空気流の上流側の不織布層に代えて活性炭繊維層を設け、その活性炭繊維層においても不純ガスを除去するように構成することも考えられるが、このように構成すると、上流側の活性炭繊維層では多くのガス除去容量を望めないため、その上流側の活性炭繊維層が早期に飽和して、フィルタの使用寿命が短くなるという問題が生じた。
特許文献3に記載のフィルタ装置では、ガス除去フィルタが粒状活性炭よりなる一層構造となっているため、前記特許文献2の場合と同様に、このフィルタのみでは不純ガスの十分な除去効率を望むことができない。この場合、例えば不純ガスの除去効率を高めるために、粒状活性炭を空気の流れ方向に厚く充填配置することも考えられるが、このように構成すると、通気抵抗が増大して、圧力損失が増加するという問題が発生した。
特許文献4に記載のフィルタ装置では、ガス除去用の二層のフィルタがそれぞれ活性炭繊維等によるハニカム構造となっているだけであるため、ガス除去容量が小さくて、フィルタの使用寿命が短くなるとともに、通気抵抗が増大して、圧力損失も大きいという問題があった。
この発明は、前記のような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的は、燃料電池に対する吸入空気中の不純ガスを、長時間にわたって高効率で除去することができるとともに、圧力損失の増加を招くおそれを抑制することができ、しかも、小形化が可能な燃料電池のガス除去フィルタ装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、燃料電池の吸気路に設けられ、吸入空気中の不純ガスを除去するためのフィルタユニットを有する燃料電池のガス除去フィルタ装置において、前記フィルタユニットは上流側フィルタ及び下流側フィルタを有し、前記上流側フィルタは下流側フィルタよりもガス除去容量が大きく、下流側フィルタは上流側フィルタよりもガス除去効率が高いことを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記上流側フィルタは、流入空気量を4m/minとしたとき、空間速度が50,000〜300,000の範囲内となる体格を有することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、上流側フィルタは粒状吸着材よりなることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、粒状吸着材は複数の区画内に収容されたことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載の発明において、下流側フィルタは繊維状吸着材よりなることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のうちのいずれか一項に記載の発明において、燃料電池システムのカソード極の空気供給経路に設けられたことを特徴とする。
従って、この発明においては、燃料電池に対する吸入空気中の大部分の不純ガスが、まずガス除去容量の大きな上流側フィルタにより大まかに除去された後、残りの不純ガスがガス除去効率の高い下流側フィルタにより除去される。この場合、吸入空気中の不純ガスの濃度は、上流側フィルタを通過することにより大幅に低減されるため、下流側フィルタのガス除去効率が短時間に低下するおそれはない。よって、フィルタユニットの上流側及び下流側フィルタの協働作用により、燃料電池に対する吸入空気中の不純ガスを、長時間にわたって高効率で、かつ低い圧力損失で除去することができるとともに、圧力損失が増加するのを抑制することができる。しかも、フィルタの流路をその延長方向において長くする必要がなく、小形化が可能となる。
また、特に、前記上流側フィルタは、流入空気量を4m/minとしたとき、空間速度が50,000〜300,000の範囲内となる体格を有するように構成するとよい。このように構成した場合には、ガス除去容量及びガス除去効率がともに良好な所定体格のフィルタユニットを得ることができる。
以上のように、この発明によれば、長寿命を達成できるばかりでなく、燃料電池に対する吸入空気中の不純ガスを高効率で除去することができるとともに、圧力損失の増加を招くおそれを抑制することができ、さらには小形化が可能になるという効果を発揮する。
(第1実施形態)
以下に、この発明の第1実施形態を、図1〜図6に基づいて説明する。
まず、この発明を具体化した燃料電池システムの構成について説明する。図1に示すように、燃料電池システム21には、固体高分子電解質型燃料電池等よりなる燃料電池22と、その燃料電池22の作動を制御する制御装置24とが装備されている。
図1に示すように、前記燃料電池22には、水素ガスが高圧ボンベ23により供給される。また、燃料電池22には、その吸気路に設けられたガス除去フィルタ装置26及びブロワ27を介して酸素含有ガスとしての空気が供給される。そして、燃料電池22では、高圧ボンベ23から供給された水素と、ガス除去フィルタ装置26で二酸化硫黄(SO)等の不純ガスが除去された空気との電気化学反応によって、電気エネルギーが取り出される。この燃料電池22で発生した直流電力は、インバータ28により交流電力に変換される。
次に、前記ガス除去フィルタ装置26の構成について説明する。図2に示すように、ガス除去フィルタ装置26のケース31は、一側面を開口した第1ケース形成体32と、その第1ケース形成体32の開口部を開閉可能に覆う第2ケース形成体33とから構成されている。第1ケース形成体32にはインレット34が形成されるともに、第2ケース形成体33にはアウトレット35が形成されている。インレット34とアウトレット35との間に位置するように、ケース31内にはフィルタユニット36が配置され、前記燃料電池22への吸入空気がフィルタユニット36を通過することにより、同吸入空気中に含まれる不純ガスが除去されるようになっている。
図2に示すように、前記フィルタユニット36は、吸入空気流の上流側に配置された上流側フィルタ37と、その上流側フィルタ37に対して吸入空気流の下流側に隣接配置された下流側フィルタ38とから構成されている。そして、上流側フィルタ37は、下流側フィルタ38よりもガス除去容量が大きくなるように構成され、下流側フィルタ38は上流側フィルタ37よりもガス除去効率が高くなるように構成されている。
すなわち、図3(a)(b)に示すように、前記上流側フィルタ37は、紙、合成樹脂、金属等よりなる枠体39に区画形成された小部屋39a内に、活性炭、ゼオライト、シリカゲル等の粒状吸着材40を充填するとともに、各小部屋39aの前後開口が覆布39bによって覆われることにより構成されている。この覆布39bは、通気性をほとんど阻害しない織布等よりなり、前記粒状吸着材40が小部屋39aから脱落しないように保持するために設けられている。そして、この上流側フィルタ37は、燃料電池22の吸入空気量を4m/minとしたとき空間速度SV(1時間にフィルタを通過する流体の体積÷フィルタの体積)が50,000〜300,000の体格(面積S×高さH)となるように形成されている。
さらに、前記上流側フィルタ37において、枠体39の小部屋39aに対する粒状吸着材40の充填量は、小部屋39aの容積が粒状吸着材40の体積の1.1倍〜2倍の範囲内となるように設定されている。この設定により、振動を受けた際の小部屋39a内における粒状吸着材40の不要な移動を抑制することができて、粒状吸着材40の移動にともなう破壊を防止することができる。また、小部屋39aの高さは、気体流量に対して、前記空間速度SVが50,000〜300,000の条件を満たす範囲に設定されている。そして、例えば粒状活性炭よりなる粒状吸着材40は、吸着面の表面積が広く、このため、ガス除去容量が大きく、ガス除去効果を長時間持続させることができる。また、小部屋39aの区画壁は、気体の流れに対して平行する方向へ延びるように形成されている。その結果、整流効果によって通気抵抗を低減することができ、低圧力損失に寄与できる。
これに対して、図4に示すように、前記下流側フィルタ38は、繊維42に活性炭等の細かい粉状吸着材43を絡めて接着剤を介して固定した繊維状吸着材41から構成されている。この場合、繊維状吸着材41の目付は100〜300g/mの範囲内に設定されるとともに、繊維状吸着材41の繊維径は10〜50μmの範囲内に設定されている。この繊維状吸着材41は粒状のものに比べて圧力損失を低く抑えることができるため、高いガス除去効率を低圧力損失で得ることができる。繊維状吸着材41を除塵用濾材として機能させることもできる。
さらに、前記上流側フィルタ37は、空気流量を4m/minとしたとき、空間速度SVが50,000〜300,000の範囲内となるような体格を有するように構成されている。すなわち、空間速度SVが高いほど処理空気の滞留時間が短いため、ガス除去効率が低下する。逆に、空間速度SVが低いほど処理空気の滞留時間が長くなるため、ガス除去効率が向上するが、ある程度以上の吸入空気量を確保した上で、空間速度SVを低くすると、フィルタ体格が大きくなるため、圧力損失が大きくなる。空間速度SVが上記範囲に設定されていると、燃料電池として要求されるガス除去効率を長時間持続することができるとともに、あるレベル以上の流量を確保した上で圧力損失の増加を抑制することができる。
この実施形態のガス除去フィルタは、特に吸入空気量が3〜5m/min必要とされる燃料電池に好適に使用することができる。
ちなみに、下流側フィルタ38は、吸着材43が細かいため、ガス除去のための反応速度がきわめて速い。従って、下流側フィルタ38は、前記空間速度SVを考慮する必要がない。
前記のように、この実施形態のガス除去フィルタ装置26では、図2に示すように、フィルタユニット36が上流側フィルタ37及び下流側フィルタ38とから構成されている。そして、上流側フィルタ37は下流側フィルタ38よりもガス除去容量が大きくなるとともに、下流側フィルタ38は上流側フィルタ37よりもガス除去効率が高くなるように構成されている。よって、このガス除去フィルタ装置26において、燃料電池22に対する吸入空気がインレット34からケース31内に流入して上流側フィルタ37を通過すると、その吸入空気に含まれる不純ガスが上流側フィルタ37により、例えば75%程度まで大まかに除去される。この場合、上流側フィルタ37はガス除去容量の優れた材料で形成されているため、この75%程度のガス除去効率は長時間にわたって持続する。
その後、不純ガスを大まかに除去された空気は下流側フィルタ38を通過し、その空気に含まれる残りの不純ガスのほとんどが下流側フィルタ38により除去される。
この場合、上流側フィルタ37を通過した後の空気に含まれる不純ガスの濃度は、元のガス濃度の約1/4の25%程度に低下しているため、下流側フィルタ38の使用寿命は、上流側フィルタ37を設けない場合に比較して4倍程度に延長できる。また、下流側フィルタ38はガス除去効率の高い材料で形成されているため、吸入空気中の不純ガスは例えば98%以上の高効率で除去される。そして、清浄な空気は、アウトレット35からケース31外に導出されて、燃料電池22に供給される。
従って、この実施形態のガス除去フィルタ装置26によれば、フィルタユニット36の上流側フィルタ37及び下流側フィルタ38の協働作用により、燃料電池22に対する吸入空気中の不純ガスを、長時間にわたって高効率で除去することができるとともに、圧力損失が増加するのを抑制することができる。
さて、以上に述べた第1実施形態は以下の効果を発揮する。
(1) 上流側フィルタ37はガス除去容量の大きな材料で形成されているため、例えば、75%程度のガス除去効率を長時間にわたって持続させることができる。また、下流側フィルタ38はガス除去効率の高い材料で形成されているため、吸入空気中の不純ガスは98%以上の高効率で除去される。そして、空気が下流側フィルタ38に達するときには、不純ガスの量が大幅に低減されているため、下流側フィルタ38は長時間にわたって高い除去効率を維持できる。このため、フィルタユニット36として、長寿命と低圧力損失とを達成できる。
(2) 上流側フィルタ37及び下流側フィルタにより、不純ガスを有効に吸収できるため、光触媒のような長い経路は不要である。このため、通気抵抗の増大を抑制できるとともに、装置の小形化を可能にすることができる。
(3) 上流側フィルタ37を構成する粒状吸着材40が枠体39の小部屋39a内に収容されているため、上流側フィルタ37が直立状態にあっても、粒状吸着材40の下方への偏在を防止できる。従って、粒状吸着材40を均一に分散配置できて、不純ガスを効率よく除去できる。しかも、粒状吸着材40を小部屋39a内に収容することにより、同粒状吸着材40の余分な移動を抑えて、その破壊を防止できる。
(第2実施形態)
次に、この発明の第2実施形態を説明する。
なお、この第2実施形態以降の各実施形態においては、それらの構成,作用及び効果について前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
さて、この第2実施形態においては、図7に示すように、ガス除去フィルタ装置26に、それぞれ第1,第2ケース形成体32,33よりなる2つのケース31A,31Bが設けられている。両ケース31A,31Bの第2ケース形成体33と第1ケース形成体32とは連結筒46を介して互いに連結され、一方のケース31Aの第1ケース形成体32にはインレット34が形成されるとともに、他方のケース31Bの第2ケース形成体33にはアウトレット35が形成されている。そして、フィルタユニット36を構成する上流側フィルタ37と下流側フィルタ38とが、2つのケース31A,31B内に格別に収容配置されている。
従って、この第2実施形態においては、以下の効果を得ることができる。
(4) ガス除去フィルタ装置26のケースが2つに分割されているため、各ケースを小型化でき、ガス除去フィルタ装置26を狭い場所に分割して配置するような場合に都合がよい。
(第3実施形態)
次に、この発明の第3実施形態を説明する。
さて、この第3実施形態においては、図8に示すように、ケース31が上面を開口したケース本体31aと、そのケース本体31aの開口部を開閉可能に覆う蓋体31bとから構成されている。また、インレット34及びアウトレット35がケース本体31aに形成されている。そして、フィルタユニット36の上流側フィルタ37及び下流側フィルタ38が、ケース31内に空気の流れ方向において所定の間隔をおいて収容配置されている。
この第3実施形態においては、以下のような効果がある。
(5) 蓋体31bをケース本体31aから外すことにより、ケース本体31aの上面を大きく開放させることができ、フィルタ37,38の交換等が容易である。
(第4実施形態)
次に、この発明の第4実施形態を説明する。
さて、この第4実施形態においては、図9に示すように、ケース31が前記第3実施形態の場合と同様に、上面を開口したケース本体31aと、そのケース本体31aの開口部を開閉可能に覆う蓋体31bとから構成されている。フィルタユニット36は、上流側フィルタ37と中間フィルタ47と下流側フィルタ38とから構成され、それらのフィルタ37,47,38がケース31内に空気の流れ方向へそれぞれ所定の間隔をおいて収容配置されている。そして、中間フィルタ47は、ガス除去容量及びガス除去効率が上流側フィルタ37と下流側フィルタ38との中間となるように構成されている。
従って、この第4実施形態では、以下の効果がある。
(6) フィルタユニット36を多段のフィルタ37,47,38で構成しているため、第1実施形態の場合に比較して、ガス除去容量及びガス除去効率を一層向上させることができる。
(第5実施形態)
次に、この発明の第5実施形態を説明する。
さて、この第5実施形態では、図10に示すように、フィルタユニット36の上流側フィルタ37の構成が異なっている。すなわち、上流側フィルタ37における枠体39の小部屋39aが小さくかつ数多く形成され、それらの小部屋39a間が通気性を有する隔壁44によって区画されている。そして、隣接する小部屋39aのうちの一方のエア上流側及び他方の下流側開口が封止材48により封止されている。
従って、この第5実施形態においては、以下の効果を発揮する。
(7) 吸入空気中に含まれる粉塵等を隔壁44において濾過して、上流側フィルタ37の枠体39の各小部屋39a内に捕捉することができるため、ガス除去用フィルタとしての機能に加えて除塵用フィルタとしての機能を持たせることもできる。
(第6実施形態)
次に、この発明の第6実施形態を説明する。
さて、この第6実施形態においては、図11に示すように、フィルタユニット36の上流側フィルタ37が、活性炭等の粒状吸着材40を樹脂繊維49で絡めて固定保持した構成からなっている。この場合、樹脂繊維49の質量と粒状吸着材40の質量との比は、1:9〜4:6の範囲内に設定するのが好ましい。また、樹脂繊維49の太さは4〜12デシテックスの範囲内に設定するのが好ましい。
従って、この第6実施形態の上流側フィルタ37では、以下の効果がある。
(8) 粒状吸着材40が樹脂繊維49にて固定保持された状態にあるため、粒状吸着材40の移動や偏りを抑制することができるとともに、粒状吸着材40の振動等による破壊を防止することができる。
(第7実施形態)
次に、この発明の第7実施形態を説明する。
さて、この第7実施形態においては、図12に示すように、フィルタユニット36の上流側フィルタ37が、活性炭等の粒状吸着材40を一層状に並べてスポンジや不織布等よりなる通気性緩衝材50間に挟み込み、これらを複数積層した状態で、紙等よりなる枠体39内に封入保持した構成となっている。この場合、通気性緩衝材50は、通気抵抗が上流側フィルタ37全体の10分の1以下となるように設定されている。また、通気性緩衝材50の目付は、50〜200g/mの範囲内となるように設定されている。
従って、この第7実施形態においては、以下の効果がある。
(9) 通気性緩衝材50により粒状吸着材40に作用する衝撃を吸収することができるため、粒状吸着材40の振動等による破損を防止することができる。さらに、通気性緩衝材50により除塵用フィルタとしての機能を発揮させることもできる。
(第8実施形態)
次に、この発明の第8実施形態を説明する。
さて、この第8実施形態においては、図13に示すように、フィルタユニット36が、ひだ状に折曲形成された不織布等からなる除塵用濾材51と、同じくひだ状に折曲形成された繊維状活性炭等よりなる下流側フィルタ38と、その除塵用濾材51と下流側フィルタ38との間に挟み込み保持された活性炭等の粒状吸着材40からなる上流側フィルタ37とにより、一体状に結合構成されている。
従って、この第8実施形態においては、以下の効果を得ることができる。
(10) 粒状吸着材40からなる上流側フィルタ37の上流側に除塵用濾材51が配置されているため、吸入空気中に含まれる粉塵等を除塵用濾材51にて捕捉除去することができる。
(第9実施形態)
次に、この発明の第9実施形態を、前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
さて、この第9実施形態においては、図14に示すように、フィルタユニット36が、紙等よりなる枠体39内に、活性炭等の粒状吸着材40からなる上流側フィルタ37と、ひだ状に折曲形成された繊維状活性炭等よりなる下流側フィルタ38とを収容して、一体状に結合保持した構成からなっている。そして、下流側フィルタ38の各ひだ部間の上流側の隙間にも粒状吸着材40が充填されている。この粒状吸着材40は上流側フィルタ37,下流側フィルタ38のいずれかの機能を有するものであってもよい。
従って、この第9実施形態においては、以下の効果がある。
(11) 下流側フィルタ38の各ひだ部間にも粒状吸着材40を充填しているため、フィルタユニット36の内部空間を有効に利用して、ガス除去容量またはガス除去効率を向上させることができる。
(第10実施形態)
次に、この発明の第10実施形態を説明する。
さて、この第10実施形態においては、図15に示すように、ガス除去フィルタ装置26が前記第2実施形態の場合と同様に2つのケース31A,31Bから構成され、それらのケース31A,31Bが連結筒46を介して互いに連結されている。一方のケース31Aの側面にはインレット34が設けられるとともに、他方のケース31Bの側面にはアウトレット35が形成されている。さらに、一方のケース31A内には上流側フィルタ37を構成する水またはオイルよりなり、不純ガスを溶解可能な液体52が収容されるとともに、他方のケース31B内には繊維状活性炭等よりなる下流側フィルタ38が配置されている。なお、図示はしないが、ケース31Aには、液体52を抜き取るための開閉可能な取り出し口と、新たな液体52を注入するための開閉可能な注入口とを備えている。また、前記液体52は、吸着機能を向上させる薬剤を含有している。
従って、この第10実施形態においては、以下の効果を得ることができる。
(12) 上流側フィルタ37が液体52よりなるため、その上流側フィルタ37に除塵機能を与えることができる。
実施例のフィルタユニット36は、上流側フィルタ37として粒状活性炭の大きさが4〜8メッシュ,かさ密度が0.3〜0.7kg/lのものを用い、下流側フィルタ38として繊維状活性炭の表面に炭酸カリウムを添着させるとともに、PET(ポリエチレンテレフタレート)不織布で同フィルタ38の全表面を覆ったものを用いた。
表1に示すように、上流側フィルタ37として吸入空気量を4m/minとしたときに面風速が1m/secとなるようなフィルタ開口面積を有し、前記空間速度SVをそれぞれ120.000,50.000,300.000に設定したフィルタユニット36の実施例1〜3と、同じく上流側フィルタ37として空間速度SVをそれぞれ550.000,25.000に設定したフィルタユニット36の比較例1,2とについて、不純ガス除去量と不純ガス除去効率との関係の測定、及び吸入空気量と通気抵抗との関係の測定を行い、図5及び図6に示すような測定結果が得られた。
Figure 2008159281
図5の測定結果から明らかなように、実施例1〜3及び比較例2においては、つまり比較例1を除いた例においては、ガス除去効率が98%以下に低下するまでの寿命を十分に確保することができた。また、図6の測定結果から明らかなように、実施例1〜3及び比較例1においては、つまり比較例2を除いた例においては、燃料電池として満足できる通気抵抗を得ることができた。ここでは、吸入空気量4m/minに対する通気抵抗600Paを基準の通気抵抗とし、その値以下の通気抵抗を満足レベルとした。以上のように、ガス除去寿命及び通気抵抗ともに、実施例1〜3は好結果を得ることができた。
(変更例)
なお、この実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 前記第1実施形態において、上流側フィルタ37の枠体39を、活性炭等の吸着材を漉き込んだ紙等で形成すること。このように構成した場合には、ガス除去容量をさらに向上させることができる。
・ 前記第4実施形態において、フィルタユニット36を、4層以上の複数層のフィルタで構成すること。
・ 前記各実施形態において、上流側フィルタ37または下流側フィルタ38の吸着材として、前記とは異なった多孔質体、繊維、ガス吸収作用を有する固体に変更したり、それらをベースとしてそれらに吸着機能をアップさせる薬剤を加えたりすること。
ガス除去フィルタ装置を備えた燃料電池システムを示す構成図。 第1実施形態のガス除去フィルタ装置を示す断面図。 (a)は図2のガス除去フィルタ装置におけるフィルタユニットの上流側フィルタを示す側面図、(b)は同じく断面図。 同フィルタユニットの下流側フィルタを示す部分側面図。 実施例及び比較例のフィルタユニットについて、ガス除去量とガス除去効率との性能測定結果を示すグラフ。 実施例及び比較例のフィルタユニットについて、吸入空気量と通気抵抗との性能測定結果を示すグラフ。 第2実施形態のガス除去フィルタ装置を示す断面図。 第3実施形態のガス除去フィルタ装置を示す断面図。 第4実施形態のガス除去フィルタ装置を示す断面図。 第5実施形態のガス除去フィルタ装置におけるフィルタユニットの上流側フィルタを示す断面図。 第6実施形態のフィルタユニットの上流側フィルタを示す部分側面図。 第7実施形態のフィルタユニットの上流側フィルタを示す断面図。 第8実施形態のフィルタユニットを示す部分断面図。 第9実施形態のフィルタユニットを示す断面図。 第10実施形態のガス除去フィルタ装置を示す断面図。
符号の説明
21…燃料電池システム、22…燃料電池、26…ガス除去フィルタ装置、27…ブロワ、31…ケース、36…フィルタユニット、37…上流側フィルタ、38…下流側フィルタ、39…枠体、40…粒状吸着材、41…繊維状吸着材、SV…空間速度。

Claims (6)

  1. 燃料電池の吸気路に設けられ、吸入空気中の不純ガスを除去するためのフィルタユニットを有する燃料電池のガス除去フィルタ装置において、
    前記フィルタユニットは上流側フィルタ及び下流側フィルタを有し、
    前記上流側フィルタは下流側フィルタよりもガス除去容量が大きく、下流側フィルタは上流側フィルタよりもガス除去効率が高いことを特徴とする燃料電池のガス除去フィルタ装置。
  2. 前記上流側フィルタは、流入空気量を4m/minとしたとき、空間速度が50,000〜300,000の範囲内となる体格を有することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池のガス除去フィルタ装置。
  3. 上流側フィルタは粒状吸着材よりなることを特徴とする請求項1または2に記載の燃料電池のガス除去フィルタ装置。
  4. 粒状吸着材は枠体内に形成された複数の区画内に収容されたことを特徴とする請求項3に記載の燃料電池のガス除去フィルタ装置。
  5. 下流側フィルタは繊維状吸着材よりなることを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載の燃料電池のガス除去フィルタ装置。
  6. 燃料電池システムのカソード極の空気供給経路に設けられたことを特徴とする請求項1〜5のうちのいずれか一項に記載の燃料電池のガス除去フィルタ装置。
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