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JP2008158460A - 偏光素子の製造方法 - Google Patents

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JP2008158460A
JP2008158460A JP2006350345A JP2006350345A JP2008158460A JP 2008158460 A JP2008158460 A JP 2008158460A JP 2006350345 A JP2006350345 A JP 2006350345A JP 2006350345 A JP2006350345 A JP 2006350345A JP 2008158460 A JP2008158460 A JP 2008158460A
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Tetsuya Shibayama
哲也 柴山
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Sony Corp
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Sony Corp
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Abstract

【課題】放熱特性に優れ大面積で面内の分光特性分布が均一で信頼性の高い偏光素子を得ることのできる偏光素子の製造方法を提供する。
【解決手段】透明な水晶基板11a及びレジスト層12aをレジスト層12aが軟化する温度以上に加熱しながらレジスト層12aに金型21を押し当て、ついでレジスト層12bが硬化するまで冷却した後に金型21を抜くことで、レジスト層12bに金型21からの転写による格子状の第1の凹凸部13を形成する工程と、前記レジスト層12bをマスクとして水晶基板11aをエッチングして水晶基板11bの表面に第1の凹凸部13に対応する格子状の第2の凹凸部14を形成する工程と、水晶基板11bの表面に対して斜め方向からのスパッタ成膜を行うことにより第2の凹凸部14の頂部又は少なくとも一側面部に無機微粒子層15を形成する工程とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、無機吸収型の偏光素子の製造方法に関するものである。
液晶表示装置(とくに透過型液晶表示装置)は、その画像形成原理から液晶パネル表面に偏光素子(偏光板)を配置する事が必要不可欠である。偏光板の機能は、直交する偏光成分(いわゆるP偏光波、S偏光波)の片方を吸収し、他方を透過させる事である。このような偏光板として、従来はフィルム内にヨウ素系や染料系の高分子有機物を含有させた二色性の偏光板が多く用いられている。
これらの一般的な製法として、ポリビニルアルコール系フィルムとヨウ素などの二色性材料で染色を行った後、架橋剤を用いて架橋を行い、一軸延伸する方法が用いられる。これは延伸により作製されるため、一般にこの種の偏光板は収縮し易い。またポリビニルアルコール系フィルムは親水性ポリマーを使用していることから、加熱、加湿条件下においては非常に変形し易い。また根本的にフィルムを用いるためデバイスとしての機械的強度が弱い。これを避けるため透明保護フィルムを接着する方法が用いられることがある。
ところで近年、液晶表示装置はその用途が拡大し高機能化しているが、それに伴い液晶表示装置を構成する個々のデバイスに対して、高い信頼性、耐久性が求められるようになった。例えば透過型液晶プロジェクターのような光量の大きな光源を使用する液晶表示装置の場合には偏光板は強い輻射線を受ける。よってこれらに使用される偏光板には優れた耐熱性が必要となる。しかしながら、上記のようなフィルムベースの偏光板は有機物であることからこれらの特性を上げることには限界がある。
この問題に対して、米国コーニング社よりPolarcorという商品名で耐熱性の高い無機偏光板が販売されている。この偏光板は銀微粒子をガラス内に拡散させた構造をしており、フィルム等の有機物を使用しておらず、その原理は島状微粒子のプラズマ共鳴を利用するものである。すなわち、貴金属や遷移金属の島状粒子に光が入射した時の表面プラズマ共鳴による光吸収を利用するものであり、吸収波長は、粒子形状、周囲の誘電率の影響を受ける。ここで島状微粒子の形状を楕円形にすると長軸方向と短軸方向の共鳴波長が異なり、これにより偏向特性が得られ、具体的には長波長側での長軸に平行な偏光成分を吸収し、短軸と平行な偏光成分を透過させるという偏光特性が得られる。しかしながら、Polarcorの場合、偏光特性が得られる波長域は赤外部に近い領域であり、液晶表示装置で求められるような可視光域をカバーしていない。これは島状微粒子に用いられている銀の物理的性質によるものである。
ここで偏光板として機能させるには偏光子として使用する金属微粒子の形状異方性は極めて重要である。特許文献1にはアルミニウム微粒子を使った偏光板の幾つかの作成方法が示されており、その中でケイ酸塩をベースとしたガラスでは、アルミニウムとガラスが反応するので基板としては望ましくなく、カルシウム・アルミノ硼酸塩ガラスが適している記述されている(段落0018、0019)。しかしケイ酸塩を使用したガラスは光学ガラスとして広く流通しており、信頼性の高い製品を安価に入手でき、これが適さないという事は経済的に好ましくない。またレジストパターンをエッチングすることで島状粒子を形成する方法が述べられている(段落0037、0038)。通常プロジェクターで使用する偏光板は数cm程度の大きさが必要で、かつ高い消光比が要求される。従って、可視光用偏光板を目的とした場合、レジストパターンサイズは可視光波長より充分に短い、すなわち数十ナノメートルの大きさが必要である。また高い消光比を得るためにはパターンを高密度に形成する必要がある。またプロジェクター用として使用する場合には大面積が必要である。しかしながらここに記述されているようなリソグラフィにより高密度微細パターン形成を応用する方法では、そのようなパターンを得るために電子ビーム描画などを用いる必要がある。電子ビーム描画は個々のパターンを電子ビームより描く方法であり生産性が悪く実用的でない。
また、液晶プロジェクターデバイス等の長時間の使用は、偏光板が長時間にわたり光源近傍にさらされ加熱されることになるため、前記のような耐熱性のある無機偏光板であっても不具合が発生する可能性があった。
特開2000−147253号公報
本発明は、以上の従来技術における問題に鑑みてなされたものであり、放熱特性に優れ大面積で面内の分光特性分布が均一で信頼性の高い偏光素子を得ることのできる偏光素子の製造方法を提供することを目的とする。
発明者は前述した問題を解決する方法の1つとしてナノインプリント法に着目した。すなわち、ナノインプリント法は、数十ナノメートルのレジストパターンサイズを高密度に形成することと量産性を両立させる技術であり、ナノインプリント法のひとつとして、転写したいパターンを形成した型(モールド)を、基板上に塗布した熱可塑性レジスト層に押し付け、レジスト層を硬化させることにより、レジスト層にパターンを転写する熱インプリント法がある(例えば、特開2003−77807号公報参照。)。また、基板としてガラスよりも放熱性の高い水晶基板を用いる着想を得、前記ナノインプリント法と組合せて鋭意検討を行った結果、本発明を成すに至った。
すなわち前記課題を解決するために提供する本発明は、透明な水晶基板及び該水晶基板の一主面上に設けられたレジスト層を該レジスト層が軟化する温度以上に加熱しながら前記レジスト層に金型を押し当て、ついで前記レジスト層が硬化するまで冷却した後に前記金型を抜くことで、前記レジスト層に該金型からの転写による格子状の凹凸部Aを形成する工程(熱ナノインプリント工程)と、前記レジスト層をマスクとして前記水晶基板をエッチングして該水晶基板の表面に前記凹凸部Aに対応する格子状の凹凸部Bを形成する工程(エッチング工程)と、前記水晶基板の表面に対して斜め方向からのスパッタ成膜を行うことにより前記凹凸部Bの頂部又は少なくとも一側面部に無機微粒子層を形成する工程(斜めスパッタ工程)とを有することを特徴とする偏光素子の製造方法である。
ここで、前記凹凸部Aの格子の長手方向が前記水晶基板の光学軸に対して平行方向となるように前記金型を配置することが好ましい。
また、前記水晶基板及びレジスト層の加熱温度を150℃以下とすることが好適である。
また、前記水晶基板のサイズよりも前記金型のサイズを大きくするとよい。
請求項1の発明によれば、熱ナノインプリントを応用することにより、無機吸収型偏光板として、ガラスよりも放熱性の高い水晶基板に対し、偏光特性を得るための格子パターンを簡便に形成することができる。
請求項2の発明によれば、熱ナノインプリント工程において水晶基板の光学軸と金型の格子パターンの長手方向とを平行方向に揃えることにより、水晶基板の光学軸に対する平行方向と直角方向との熱膨張係数の違いに起因するパターン転写不良を抑制することができ、無機吸収型偏光板として偏光特性のある面内の分光特性分布をより向上させることができる。また、格子パターン抜けによる欠陥を抑制することも可能となる。
請求項3の発明によれば、加熱温度を規制することにより熱膨張係数の大きな水晶基板においても良好な転写性を得ることができる。
請求項4の発明によれば、水晶基板に対して偏光特性が得られる面積をより拡大させることが可能となる。
以下に、本発明に係る偏光素子の製造方法の一実施の形態における構成について説明する。
本発明の偏光素子の製造方法は、透明な水晶基板及び該水晶基板の一主面上に設けられたレジスト層を該レジスト層が軟化する温度以上に加熱しながら前記レジスト層に金型を押し当て、ついで前記レジスト層が硬化するまで冷却した後に前記金型を抜くことで、前記レジスト層に金型からの転写による格子状の凹凸部Aを形成する工程(熱ナノインプリント工程)と、前記レジスト層をマスクとして水晶基板をエッチングして該水晶基板の表面に前記凹凸部Aに対応する格子状の凹凸部Bを形成する工程(エッチング工程)と、前記水晶基板の表面に対して斜め方向からのスパッタ成膜を行うことにより前記凹凸部Bの頂部又は少なくとも一側面部に無機微粒子層を形成する工程(斜めスパッタ工程)とを有する。
本発明の偏光素子の製造方法について、図1の本発明に係る偏光素子の製造手順を示す概略図に基づいて説明する。
(S11)透明な水晶基板11a上にレジスト層12aを形成した後、水晶基板11a及びレジスト層12aをレジスト層12aが軟化する温度以上に加熱する(図1(a))。
ここで、水晶基板11aは、結晶構造をもつ純度の高い石英基板であり、例えば光学用人工水晶の基板を用いるとよい。また、水晶基板11aは面方位としてX−cutされたものを用い、例えば図2(a)に示すように板面方向に光学軸を有する。
レジスト層12aは、後述するように反応性ガスやイオンビーム等によって水晶基板11aとともにエッチングが可能な層であり、例えば熱可塑性の高分子材料の塗布により形成される。また、レジスト層12aは加熱により軟化するが、150℃以下で金型プレスにより変形する程度に軟化することが好ましい。これにより熱膨張係数の大きな水晶基板11aにおいても良好な転写性を得ることができる。なお、レジスト層12aの厚さは金型21の凹凸パターンの高さの1〜1.5倍とするとよい。
(S12)格子状の凹凸パターンを形成した金型21を用意し、プレス機等により金型21の凹凸パターン面をレジスト層12aに押し当てる(図1(b))。これによりレジスト層12aは加熱により軟化しているため、金型21の凹凸パターン(モールドパターン)に応じて変形し、第1の凹凸部(凹凸部A)13を有するレジスト層12bとなる。
金型21は、プレス成形によりレジスト層12aにモールドパターンを転写して所定の格子パターンの第1の凹凸部13を形成するための格子状の凹凸パターンを有する。その断面形状は、例えば図1(b)に示すように矩形の凹凸パターンであり、そのピッチ、ライン幅/ピッチ、格子深さ、格子長さ等の各寸法は最終的に得られる第2の凹凸部14の各寸法に応じて設定するとよい。例えば、ピッチを100〜400nm、高さ(深さ)を100〜200nmとする。なお、金型21の凹凸パターンは矩形に限定されるものではなく、金型21を抜く際にレジスト層12bが損傷を受けないような形状とするよい、例えば凸部21aの頂部をその断面形状が三角形となるようにしたり、あるいは凹凸パターンの凹部の断面形状が三角形となるようにしたりするとよい。
また、金型21をレジスト層12aに押し当てるに当って、レジスト層12bの第1の凹凸部13の格子の長手方向が水晶基板11aの光学軸に対して平行となるように金型21を配置することが好ましい。具体的には、レジスト層12a越しに水晶基板11aと金型21とが相対したときに、図2に示すように水晶基板11aの光学軸方向(図1(a)の矢印方向)と金型21の凸部21aの長手方向(図1(b))が一致するように水晶基板11aに対して金型21を配置する。これにより、熱ナノインプリント工程における水晶基板11aの光学軸に対する平行方向と直角方向との熱膨張係数の違いに起因するパターン転写不良を抑制することができ、ひいては無機吸収型偏光板として偏光特性のある面内の分光特性分布をより向上させることができる。詳しくは、水晶基板11aの光学軸に対して金型21の凸部21aの長手方向を直角方向に配置した場合には、その凸部21aの長手方向において平行方向と直角方向との熱膨張係数の差が影響を及ぼして金型21を抜く際に金型21にレジスト層12aが付着するなどレジスト層12bの第1の凹凸部13の形状が崩れたり、格子パターン抜けとなったりする。これにより、最終的に無機微粒子層15の格子パターンの均一性が崩れることとなり、偏光特性に悪影響を及ぼす。本発明ではその欠陥を抑制することが可能であり、良好な偏光特性が得られる。また、金型21のサイズを水晶基板11aのサイズよりも大きくすることが好ましい。
(S13)水晶基板11a及びレジスト層12bを冷却する(図1(c))。これによりレジスト層12bは硬化する。
(S14)金型21をレジスト層12bから抜く(図1(d))。以上で熱ナノインプリント工程が終了する。熱ナノインプリントによれば、一度金型を作製すれば複雑なプロセスなしに微細パターンを得ることができるので、生産性が非常に高い。特に本発明のように単純な格子パターンのモールドを作製する場合には、電子線描画のような高価な方法は用いずに、例えば干渉露光法により一度の露光で大面積上の格子パターンを作製することができる。しかも、第1の凹凸部13の形状が格子状という単純な形状であるので、一度の露光でも高精度にパターン形成をすることができる点で有利である。
(S15)つぎに、第1の凹凸部13側からレジスト層12bをエッチングし(図1(e))、さらにレジスト層12bをマスクとして水晶基板11aをエッチングする(図1(f))。エッチングはレジスト層12b及び水晶基板11aそれぞれが表層から順次エッチングにより除去できる方法であればよく、例えばCFなどのフッ素系ガスやArガス、あるいはそれらの混合ガスによるRIE(reactive ion etching、反応性ガスエッチング)やイオンビームエッチングで処理するとよい。このエッチング処理により、第2の凹凸部(凹凸部B)14を有する水晶基板12bが得られる。第2の凹凸部14は無機微粒子層15の形状異方性を付与するものであり、偏光素子10の所期の偏光特性を得るために重要である。すなわち、第2の凹凸部14の加工サイズ、パターン形状は、目的とする偏光特性(消光比)や対象とする可視光波長領域に応じて適宜設定される。具体的に、図3において、第2の凹凸部14の溝の(X,Y方向の)ピッチは0.5μm以下、凹凸部14のライン幅(凸部14aの形成幅)は0.25μm以下、凹凸部14の形成深さは1nm以上である。
なお、第2の凹凸部14のピッチ、ライン幅/ピッチ、格子深さ、格子長さ、上部ライン幅/底部ライン幅は、それぞれ以下の範囲とするのが好ましい。
0.05μm<ピッチ<2μm、
0.1<(ライン幅/ピッチ)<0.9、
0.01μm<格子深さ<0.2μm、
0.05μm<格子長さ、
1.0≦(上部ライン幅/底部ライン幅)
以上でエッチング工程が終了する。
(S16)水晶基板12bの第2の凹凸部14の頂部又はその少なくとも一側面部に対して所定の角度で斜め方向から無機微粒子pを入射させるスパッタ成膜を行う(図1(g))。斜めスパッタ成膜の様子を図4に示す。ここではイオンビームスパッタの例を示している。
図4において、1は水晶基板11bを支持するステージ、2はターゲット、3はビームソース(イオン源)、4は制御板である。ステージ1は、ターゲット2の法線方向に対して所定角度θ傾斜しており、水晶基板11bは第2の凹凸部14の格子方向(長手方向)がターゲット2からの無機微粒子の入射方向に対して直交する向きに配置されている。角度θは、例えば0°から15°である。ビームソース3から引き出されたイオンは、ターゲット2へ照射される。イオンビームの照射によりターゲット2から叩き出された無機微粒子は、水晶基板11bの表面に斜め方向から入射して付着する。このとき、水晶基板11b上に一定間隔(例えば50mm)で平板状の制御板4を配置すれば水晶基板11b表面への入射粒子の方向を制御し、第2の凹凸部14の側壁部にのみ粒子を堆積させることができる。
以上のように、成膜時に水晶基板11bをターゲット2に対して傾斜させて無機微粒子の入射方向を制限することにより、無機微粒子からなる無機微粒子層15を第2の凹凸部14の頂部または一側面部に選択的に形成することができる。図5に無機微粒子層15を第2の凹凸部14の一側面部に選択的に形成した偏光素子10の例を示す。その結果、形状異方性を有する無機微粒子層15を所望の微細形状で水晶基板11b表面に島状に分布させることができ、無機微粒子の孤立化を実現することができる。
また、成膜がスパッタ法によるので、無機微粒子の水晶基板11bに対する付着強度を向上させることができ、無機微粒子としての材料選択の自由度が広い。さらに、斜めスパッタ成膜により無機微粒子層15は薄膜として、偏光素子10の偏光特性を向上させるように偏光素子10における透過軸方向(第2の凹凸部14の格子方向(長手方向)と直交する方向)の光学定数が、吸収軸方向(第2の凹凸部14の格子方向(長手方向))の光学定数よりも小さくなる特性を示すようになる。具体的には、(透過軸方向屈折率)<(吸収軸方向屈折率)及び(透過軸方向消衰係数)<(吸収軸方向消衰係数)の関係を満足するようになる。
また、あらかじめ機械的に形成した第2の凹凸部14の上に無機微粒子層15を形成するようにしているので、第2の凹凸部14を安定して形成できるとともに、その上に形成される無機微粒子層15の形状制御を容易に行うことができる。
ここで、無機微粒子層15に用いられる材料は使用帯域に応じて適切な材料を選択される必要がある。金属材料や半導体材料がこれを満たす材料であり、具体的には金属の場合はAl,Ag,Cu,Au,Mo,Cr,Ti,W,Ni,Fe,Si,Ge,Te,Sn,Au,Ag,Cu単体もしくはこれらを含む合金である。また半導体材料としてはSi,Ge,Te,ZnOである。さらにFeSi2(特にβ-FeSi2),MgSi2,NiSi2,BaSi2,CrSi2,CoSi2などのシリサイド系材料が適している。本発明では図4の斜めスパッタ成膜の際にこれらの材料からなるターゲット2とする。
以上の方法により製造された偏光素子10において、水晶基板11bの表面に形成された無機微粒子層15は図5(b)に示したように面内X,Y方向に関して異方的な形状を有して分布している。これらの無機微粒子層15は、その長軸方向(Y方向)に電磁進行方向をもつ偏光成分を吸収し、短軸方向(X方向)に電磁進行方向をもつ偏光成分を透過させる特性を示す。また、偏光素子10の基板として放熱性に優れた水晶基板11bを用いているので、従来の無機吸収型偏光素子よりも耐熱性に優れ、例えば液晶プロジェクターデバイス等に使用し長時間に渡り光源近傍にさらされ加熱されても、放熱性が良いのでガラス基板よりも不具合が起き難い偏光素子とすることができる。
なお、第2の凹凸部14の凸部の形状は四角形や台形などの矩形状、あるいは鋸歯形状、三角形状に形成することができる。図6(a)は第2の凹凸部14の凸部14aが断面矩形状で、その一側面部に無機微粒子層15を形成した例を示している。また、図6(b)は第2の凹凸部16の凸部16aが断面鋸歯形状で、その垂直方向に立設した一側面部に無機微粒子層15を形成した例を示している。凸状部の断面を鋸歯状に形成することで、凸状部の頂部への膜の付着を回避することができる。また、図6(c)は第2の凹凸部17の凸部17aが断面三角形状で、その一側面に無機微粒子層15を形成した例を示している。
また、図5に示す構成とした後、スピンコート法やディッピング法により無機材料からなる保護層を形成するようにしてもよい。
本発明の偏光素子の製造方法を適用して実際に偏光素子を作製した例を以下に示す。
(実施例1)
以下の手順で偏光素子を作製した。
(S21)透明で板面方向に光学軸を有する光学用人工水晶の水晶基板11a(x−cut、cグレード以上)上にmicro resist technology社製レジスト材料(商品名:mr−l 7000E、メーカー推奨使用温度125〜150℃)を用いてレジスト層12aを形成した。ついで、水晶基板11a及びレジスト層12aを150℃に加熱した(図1(a))。
(S22)格子状の凹凸パターンを形成した金型21を用意した。この金型21は10mm×10mmのモールド面を有し、その格子パターンは、ピッチ150nm、ライン幅75nm、スペース幅75nm、格子深さ150nm、格子長さ10mmとした。そして、金型21の凹凸パターンの格子方向が水晶基板11aの光学軸に対して平行方向となるように金型21を配置してプレス機により金型21の凹凸パターン面をレジスト層12aに押し当て第1の凹凸部13を有するレジスト層12bを形成した(図1(b))。
(S23)水晶基板11a及びレジスト層12bをレジスト層12bが硬化するまで冷却した(図1(c))。
(S24)ついで金型21をレジスト層12bから抜いた(図1(d))。
(S25)つぎに、第1の凹凸部13側からレジスト層12bをエッチングし(図1(e))、さらにレジスト層12bをマスクとして水晶基板11aをエッチングした(図1(f))。エッチングは次の条件で行った。
・エッチング方法:RIE
・使用ガス:CF
・RFパワー:400〜1300W
このエッチング処理により、第2の凹凸部14を有する水晶基板12bを得た。
(S26)つぎに、図4に示す斜めスパッタ成膜により、水晶基板12bの第2の凹凸部14の一側面部に無機微粒子pを入射させるスパッタ成膜を行い(図1(g))、本発明の偏光素子10を得た。なお、スパッタ条件は次の条件で行った。
・ターゲット2:Ge
・傾斜角度θ:15°
・無機微粒子層15の厚さ:30nm
得られた偏光素子サンプルは図7に示すように均一な外観を呈していた。また、その断面を観察したところ、図8に示すように水晶基板の表面に規則性のある形状の均一な第2の凹凸部と、その第2の凹凸部の一側面部に一定の厚さの無機微粒子層15が形成されている状態が認められた。なお、本実施例では図6(c)に示したように第2の凹凸部17の凸部17aが断面三角形状で、その一側面に無機微粒子層15を形成した構成となっていた。
また、得られた偏光素子サンプルの吸収軸、透過軸方向それぞれの透過率と反射率を測定した。その結果を図9に示す。本実施例の偏光素子サンプルでは面内のどの位置の分光特性を測定してもほぼ同じ値を示した。
なお、本実施例における作製条件のうち、ステップS21におけるレジスト材料をmicro resist technology社製レジスト材料(商品名:mr−l 8000E、メーカー推奨使用温度170〜190℃)を使用しての検討も行ったが、水晶基板を基板とする場合では転写性が悪く不適であった。
また本実施例における熱ナノインプリント工程においては、水晶基板寸法>金型寸法、水晶基板寸法=金型寸法、水晶基板寸法<金型寸法のなかで、水晶基板寸法<金型寸法とすることでもっとも広範囲の良好な転写性を得ることが出来た。レジスト層への転写性が悪いと、レジスト層の第1の凹凸部13の形状はエッチング後の水晶基板の表面形状にそのまま影響を与えることになり、偏光素子として機能させる偏光子として使用する無機微粒子の形状にばらつきを生じさせ、偏光素子としての特性を劣化させるため、良好な転写性が必要である。
(参考例1)
実施例1において、金型21の凹凸パターンの格子方向が水晶基板11aの光学軸に対して直角方向となるように金型21を配置し、それ以外の条件は実施例1と同様にして偏光素子サンプルを作製した。
得られた偏光素子サンプルは図10に示すように場所Aと場所Bで目視状態が異なる不均一な外観を呈していた。また、その断面を観察したところ、図11に示すように水晶基板の表面に第2の凹凸部の規則性が崩れ、その第2の凹凸部の一側面部に設けられた無機微粒子層15の厚さのばらつきが認められた。
また、得られた偏光素子サンプルの吸収軸、透過軸方向それぞれの透過率と反射率を測定した。その結果を図12に示す。この偏光素子サンプルでは面内の位置によって分光特性データがばらつき、最大15%のばらつきが認められた。
本発明に係る偏光素子の製造手順を示す概略図である。 本発明で使用する水晶基板の光学軸と金型の凹凸パターンの格子方向との関係を示す図である。 水晶基板の凹凸部の断面図である。 斜めスパッタ成膜の構成を示す概略図である。 本発明に係る偏光素子の構成を示す概略図である。 本発明に係る偏光素子表面の凹凸形状を示す断面図である。 実施例1の偏光素子サンプル外観を示す図である。 実施例1の偏光素子サンプルの断面状態を示す図である。 実施例1の偏光素子サンプルの分光特性図である。 参考例1の偏光素子サンプル外観を示す図である。 参考例1の偏光素子サンプルの断面状態を示す図である。 参考例1の偏光素子サンプルの分光特性図である。
符号の説明
1・・・ステージ、2・・・ターゲット、3・・・ビームソース(イオン源)、4・・・制御板、11a,11b・・・水晶基板、12a,12b・・・レジスト層、13・・・第1の凹凸部、14,16,17・・・第2の凹凸部、14a,16a,17a・・・凸部、15・・・無機微粒子層、21・・・金型、p・・・無機微粒子

Claims (4)

  1. 透明な水晶基板及び該水晶基板の一主面上に設けられたレジスト層を該レジスト層が軟化する温度以上に加熱しながら前記レジスト層に金型を押し当て、ついで前記レジスト層が硬化するまで冷却した後に前記金型を抜くことで、前記レジスト層に該金型からの転写による格子状の凹凸部Aを形成する工程と、
    前記レジスト層をマスクとして前記水晶基板をエッチングして該水晶基板の表面に前記凹凸部Aに対応する格子状の凹凸部Bを形成する工程と、
    前記水晶基板の表面に対して斜め方向からのスパッタ成膜を行うことにより前記凹凸部Bの頂部又は少なくとも一側面部に無機微粒子層を形成する工程とを有することを特徴とする偏光素子の製造方法。
  2. 前記凹凸部Aの格子の長手方向が前記水晶基板の光学軸に対して平行方向となるように前記金型を配置することを特徴とする請求項1に記載の偏光素子の製造方法。
  3. 前記水晶基板及び前記レジスト層の加熱温度を150℃以下とすることを特徴とする請求項1に記載の偏光素子の製造方法。
  4. 前記水晶基板のサイズよりも前記金型のサイズを大きくすることを特徴とする請求項1に記載の偏光素子の製造方法。
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