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JP2008150461A - 排水口またはパイプ用粘性洗浄剤 - Google Patents

排水口またはパイプ用粘性洗浄剤 Download PDF

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JP2008150461A
JP2008150461A JP2006338778A JP2006338778A JP2008150461A JP 2008150461 A JP2008150461 A JP 2008150461A JP 2006338778 A JP2006338778 A JP 2006338778A JP 2006338778 A JP2006338778 A JP 2006338778A JP 2008150461 A JP2008150461 A JP 2008150461A
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pipe
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pipes
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JP2006338778A
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Takahiro Shinosawa
孝紘 篠沢
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T Hasegawa Co Ltd
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T Hasegawa Co Ltd
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Abstract

【課題】
排水口またはパイプの洗浄に使用し、その汚れ、悪臭、ヌメリなどを効率的に除去することのできる排水口またはパイプ用粘性洗浄剤およびエアゾール噴射機構を有する排水口またはパイプ用粘性洗浄剤を提供すること。
【解決手段】
アシルアミノ酸型界面活性剤および無機アルカリ剤等を含有する排水口またはパイプ用粘性洗浄剤は、調整が簡単で高い洗浄効果が得られた。また、イソブタンおよび/またはノルマルブタンと窒素を噴射剤とするエアゾール型泡沫洗浄剤はパイプ内部から排水口の開口部まで十分に泡沫が行き渡り、汚れ、悪臭、ヌメリなどの除去が格段に向上した。さらにエアゾール耐圧容器に補助ノズルを具備することにより、効果的な洗浄方法を可能とした。
【選択図】 なし

Description

本発明は、排水口またはパイプの洗浄に使用し、その汚れ、悪臭、ヌメリなどを効率的に除去することのできる排水口またはパイプ用粘性洗浄剤およびエアゾール噴射機構を有する排水口またはパイプ用泡沫洗浄剤に関する。
厨房、洗面所、トイレ、浴室および浴槽などの排水口またはパイプの物理的汚れ、微生物による汚れ、悪臭、ヌメリなどの洗浄は現代生活に欠くことのできない日常生活のメンテナンスである。特にマンションなどの共同住宅においては排水口から下水道までの配管は長く、複雑な構造を有しているため洗浄は容易ではなく、また、洗浄を怠ると専門の業者に委託して洗浄器具などを用いた大掛かりな洗浄が必要となる場合もある。そこで定期的な排水口またはパイプ用洗浄剤の洗浄が重要であり、顆粒・粉末型あるいは液体型の排水口またはパイプ用洗浄剤が普及している。洗浄の主体は界面活性剤であるが単に界面活性剤だけだと排水口またはパイプ内の複雑な構造の全てに行き渡り、効率的に洗浄効果を発揮することは難しい。そこで一般には使用時に界面活性剤自身あるいはさらに添加する薬剤により泡沫を形成させ、界面活性剤と汚れなどが十分接触するようにし、持続的かつ効率的な洗浄効果を得ることが行われている。また、洗浄剤に関し、洗浄効果を高める改善提案が数多く行われている。例えば、アニオン界面活性剤の一種または二種以上とベタイン系両面界面活性剤とを併用し、ゲル状組成物とし、長時間付着させることにより洗浄効果を改善させる提案(特許文献1)があるがゲル状物を得るために2種以上の活性剤を使用するために構成が複雑でコストがかさむという欠点があった。また、ポリオキシエチレン系界面活性剤とアルカリ剤を含有し、2〜1000センチポアズの粘度を与え、エアゾール直後には液状だが粘度を高くすることのできる提案(特許文献2)があるが粘性が高すぎてかえってパイプ内の全てに行き渡ることが難しくなり、洗浄が不十分となる。また、これを改善する提案として水溶性高分子や増粘剤などを界面活性剤とともに使用し、垂直な壁面や、パイプ内部などにも付着させ、洗浄しようとする提案(特許文献3〜5)があるが、泡沫の安定性は増すものの、複雑なパイプ内部には液の到達が不十分で、泡沫が排水口の開口部まで泡立つことはなく、したがってパイプ内に洗浄不十分な部分が残り、かつ、使用後の泡切れが悪くなるという欠点があった。また、界面活性剤、泡沫安定剤および水からなる原液をエアゾールによる噴射速度を0.5〜10ml/秒の範囲内とし、水面での膨張率を20倍以上とする提案(特許文献6)があるが、これはトイレなどの水面を覆うようにして泡沫を形成せしめ、ある程度長期間、トイレ溜水面およびその周辺からの悪臭を遮断するように設計されており、かりに排水口およびパイプ用洗浄剤には使用したとしても、やはり複雑なパイプ内部には液の到達が不十分で、泡沫が排水口の開口部まで泡立つことはなく、したがってパイプ内に洗浄不十分な部分が残り、かつ、使用後の泡切れが悪くなるという欠点があった。
特開昭60−141797号公報 特開2001−72999号公報 特開2001−247894号公報 特開2005−15365号公報 特開2006−182907号公報 特開2001−19942号公報
本発明の目的は、単純な組成で排水口またはパイプの洗浄に使用し、その汚れ、悪臭、ヌメリなどをパイプ内部から排水口あるいはパイプ開口部まで効率的に除去することのできる排水口またはパイプ用粘性洗浄剤およびエアゾール型泡沫洗浄剤による洗浄方法を提供することである。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、今回、驚くべきことに、アシルアミノ酸型界面活性剤および無機アルカリ剤を配合する液状組成物を含有する洗浄剤あるいはこれに増粘剤、粘度調整剤などを添加し、粘度を約20〜約500cpsの範囲内とした排水口またはパイプ用粘性洗浄剤は2種以上の界面活性剤の併用に伴う複雑な調整が不要で高い洗浄効果を得ることができた。また、イソブタンおよび/またはノルマルブタンと圧縮ガスをエアゾール噴射剤として併用することにより、パイプ内部から排水口の開口部まで十分に到達しうる泡沫比重の大きい、細かな粘性泡沫の発生が可能となった。またさらにエアゾール耐圧容器に着脱可能な噴射ノズルを配備することにより、S型トラップまで液状で薬剤が到達し、発生した薬剤が排水口開口部まで十分に行き渡ることを見出し、本発明を完成するに至った。
かくして、本発明は、(a)アシルアミノ酸型界面活性剤を0.2〜20.0重量%、(b)無機アルカリ剤を0.1〜15.0重量%含有することを特徴とする排水口またはパイプ用粘性洗浄剤を提供するものである。
本発明は、また、(c)増粘剤を0.1〜15.0重量%および(d)粘度調整剤または凍結防止剤を0.5〜20.0重量%を含有することを特徴とする前記の排水口またはパイプ用粘性洗浄剤を提供するものである。
本発明は、また、(d)粘度調整剤または凍結防止剤がアルコール類、水性グリコール類および沸点が100〜350℃である炭化水素から選ばれる1種または2種以上である前記の排水口またはパイプ用粘性洗浄剤を提供するものである。
本発明は、また、粘度が20〜500cpsの範囲内である前記の排水口またはパイプ用粘性洗浄剤を提供するものである。
本発明は、さらに、(e)有機アミンを0.1〜20.0重量%含有することを特徴とする前記の排水口またはパイプ用粘性洗浄剤を提供するものである。
本発明は、さらに、前記の排水口またはパイプ用粘性洗浄剤にエアゾール噴射剤として(f)イソブタンおよび/またはノルマルブタンおよび(g)圧縮ガスを併用することを特徴とするエアゾール型排水口またはパイプ用泡沫洗浄剤を提供するものである。
本発明は、さらに、噴射直後の泡沫比重が0.04〜0.25の範囲内である前記のエアゾール型排水口またはパイプ用泡沫洗浄剤を提供するものである。
本発明は、さらに、前記のエアゾール型泡沫洗浄剤を配合したエアゾール耐圧容器のバルブ噴出部に具備した補助ノズルから前記洗浄剤を噴射することを特徴とする排水口またはパイプの洗浄方法を提供するものである。
本発明によれば、排水口またはパイプの汚れ、悪臭、ヌメリなどをパイプ内部から開口部まで効率的に除去することができる。特にイソブタンおよび/またはノルマルブタンと圧縮ガスを配合したエアゾール型粘性洗浄剤は、噴射直後、ストレート液状にS型トラップ部分の水中まで直接到達し、発生した細かい泡沫粘性物が開口部まで十分に拡がり、従来技術と比べて洗浄性が格段に向上すると共に洗浄後の泡切れが良好であるという優れた特性を有する。
以下、本発明についてさらに詳細に説明する。
本発明の排水口またはパイプ用粘性洗浄剤とはキッチン、浴室、洗面所など外部に対してパイプ構造を有する部分で連結される排水口またはパイプに使用する粘性洗浄剤である。もっとも一般的なパイプ構造は図1に示すように排水口開口部、それに続く直線状のパイプおよびS形トラップ、さらにはその先に続くパイプよりなる。主としてこの排水口開口部からS形トラップまでの部分に付着する汚れ、悪臭、ヌメリの原因となる物質、微生物等の除去を行う粘性洗浄剤が本発明の排水口またはパイプ用粘性洗浄剤である。本発明の排水口またはパイプ用粘性洗浄剤の洗浄効果を発揮する薬剤の主体はアシルアミノ酸型界面活性剤および無機アルカリ剤である。これらは排水口あるいはパイプ管内に接触または付着して汚れ、悪臭、ヌメリなどを除去する。
まず、アシルアミノ酸型界面活性剤であるが、低刺激性であり、皮膚あるいは環境に優しい界面活性剤として近年、洗顔剤、低刺激シャンプーなどに使用されるようになっており、きめの細かい泡を生成する特徴がある。本発明のアシルアミノ酸型界面活性剤を排水口またはパイプ用粘性洗浄剤に使用した場合、一般に市販されている従来技術の洗浄剤が発泡剤などにより、使用直後に洗浄のための大量の泡を急速に生成することにより、むしろパイプ内部への洗浄剤の侵入の妨げとなるのに対して、生成するきめの細かい泡はパイプ管内にじわじわと侵入し、広く行き渡る性質がある。特にエアゾール型で使用した場合に噴射直後、ストレート液状にトラップ部分の水中まで直接到達し、発生した細かい泡沫粘性物が開口部まで十分に拡がり、その洗浄効果が如何なく発揮される。
使用するアシルアミノ酸型界面活性剤の例としては、例えば、ラウロイルサルコシンナトリウム、ラウロイルサルコシンなどのN−アシルサルコシン酸型アニオン界面活性剤;ヤシ油脂肪酸メチルアラニンナトリウム、ラウロイルメチルアラニントリエタノールアミンなどのN−アシルメチルアラニン型アニオン界面活性剤、ラウロイル加水分解シルクナトリウムを挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
本発明に使用する無機アルカリ剤としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、セスキ炭酸塩、アルカリ金属ケイ酸塩、アルカリ金属リン酸塩を挙げることができるがこれらに限定されるものではない。
本発明に使用するアシルアミノ酸型界面活性剤および無機アルカリ剤はそれ自身、洗浄効果を有するが両者を併用することで相乗的な洗浄効果が得られる。その含有量はアシルアミノ酸型界面活性剤が洗浄剤全体の0.2〜20.0重量%、好ましくは0.5〜10重量%、無機アルカリ剤が0.1〜15.0重量%、好ましくは3.0〜10.0重量%の範囲内を挙げることができる。
本発明の増粘剤および、粘度調整剤は界面活性剤およびアルカリ剤を含む洗浄剤に適度な粘性を与えて排水口およびパイプ管内に到達し、かつ、付着することにより洗浄効果を上げる目的で配合される。また、噴射剤を含むエアゾール型泡沫洗浄剤とした場合には、生成する泡沫に適度な粘性を与えるとともに、生成する泡沫の比重、細かさなどその他の物性にも影響を与えて、洗浄効果を高める働きがある。増粘剤としては、例えば、キサンタンガム、ジェランガムなどの微生物の生産する増粘剤;メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシメチルプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースなどのセルロース系増粘剤;ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、メタクリル酸N,N−ジメチルアミノエチルメタクリン酸共重合体ジエチル硫酸体、N−メタクリロイルオキシエチルN,N−ジメチルアンモニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキルエステル共重合体、N−メタクリロイルエチルN,N−ジメチルアンモニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキルエステル共重合体、カルボキシビニルポリマー、カラギーナン、タマリンドガム、サポニンなどを挙げることができるがこれらに限定されるものではない。増粘剤の配合割合は排水口またはパイプ用粘性洗浄剤全体の重量に対して0.1〜15.0重量%、好ましくは0.4〜6.0重量%を挙げることができる。
さらに、本発明に使用する粘度調整剤または凍結防止剤であるアルコール類、水性グリコール類、および沸点が100〜350℃である炭化水素は、例えば、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、グリセリンなどのアルコール類;エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、エチルカルビトール、エチレングリコールモノおよびジエーテル、エチレングリコールエステル類、ジエチレングリコールエーテルおよびエーテルエステル類、プロピレングリコールモノエーテルおよびエーテルエステル類、ジプロピレングリコールおよびモノエーテル類などの水性グリコール類;および、オクタン、ノナン、デカン、ウンデカンなど、沸点が約100〜約350℃である炭化水素を挙げることができるがこれらに限定されるものではない。粘度調整剤または凍結防止剤の配合割合は排水口またはパイプ用粘性洗浄剤全体の重量に対して0.5〜20.0重量%、好ましくは2.0〜15.0重量%を挙げることができる。
また、本発明の排水口またはパイプ用粘性洗浄剤の粘度は20.0〜500cpsの範囲内、好ましくは50.0〜150.0の範囲内とする。粘度の測定方法は小型振動式粘度計#CJV5000型(株式会社エー・アンド・デイ社製)を用い、測定した。測定は3回行い、数値範囲として求めた。
本発明の有機アミンは洗浄補助剤として一般に使用されるものであり、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどのアルカノールアミンを挙げることができるがこれらに限定されるものではない。また、有機アミンの配合量であるが排水口またはパイプ用粘性洗浄剤全体の重量に対して0.1〜20.0重量%、好ましくは0.5〜5.0重量%を挙げることができる。
さらに、本発明のエアゾール噴射剤として使用するイソブタンおよびノルマルブタンは市販品として入手できるものならば何でもよく特に限定されない。プロパンとブタンの混合ガスである液化石油ガス(LPG)およびジメチルエーテルは通常のエアゾール製品でよく使用される噴射剤であるが、イソブタンおよびノルマルブタンより沸点が低く、圧縮ガスと組み合わせ、本発明のアシルアミノ酸型界面活性剤および無機アルカリ剤を含有するエアゾール型泡沫洗浄剤として用いる場合に、噴射直後ストレート液状とはならず、したがって、S型トラップへの薬剤到達度が低く、使用に適さない。高圧下でエアゾール管内に充填された噴射剤および界面活性剤等を含む薬剤は噴射直後、減圧下に置かれることにより、噴射剤が急激に膨張し、泡沫を形成するが、本発明のイソブタンおよび/またはノルマルブタンを噴射剤として圧縮ガスと併用する場合には、噴射直後においてあたかも液体のように勢いよく噴射される状態、すなわち、ストレート液状となり、このストレート液状の薬剤が噴射後、徐々に泡沫を形成し、良好な洗浄が可能となる。
また、本発明の圧縮ガスとしては窒素、炭酸ガス、空気、アルゴン、フロンなどが使用できるが、環境に優しく、安全で効果の高いガスとして窒素ガスが好ましい。
イソブタンおよび/またはノルマルブタンと圧縮ガスの混合割合は88.0:12.0〜96.0:4.0の範囲内で使用するが、減圧による噴射剤の急激な膨張によって内容物が放出され、生成する泡沫の泡沫比重が0.04〜0.250の範囲内となるように使用する噴射剤の組成および配合量を調整する。泡沫比重が0.04未満では泡沫が軽すぎて排水口内部のトラップ部分まで薬液が到達しない。また、0.250以上の場合には泡沫が重く、粘性が高いものとなり、排水口までのパイプ管内全体にまで泡沫が到達することができなくなる。
イソブタンおよび/またはノルマルブタンと圧縮ガスを併用するエアゾール噴射剤の含有量はエアゾール型排水口またはパイプ用泡沫洗浄剤全体の重量に対して、1.0〜8.0重量%、好ましくは2.0〜6.0重量%の範囲で使用することができる。
上記した本発明のエアゾール型泡沫洗浄剤を配合したエアゾール耐圧容器のバルブ噴出部に具備した補助ノズルから前記洗浄剤を噴射する排水口またはパイプの洗浄方法について図1に従って説明する。補助ノズルは排水口開口部(図1の6)からパイプ管内部に向かって薬剤が噴射されるようなものであれば、形状、材質を問わないが、例えば、長さが約5cmの細い円錐状の樹脂製ノズルを挙げることができる。この補助ノズルによりエアゾール噴射剤と薬剤がストレート液状で噴射され(図1の7)、パイプへの付着が最小に抑えられS形トラップ(図1の1)の水中部へと直接、薬剤を到達させることが可能となる。また、補助ノズルとともにエアゾール耐圧容器上部に着脱可能な保護キャップ(図1の4)を併せて使用すれば、アルカリ剤などを含む薬剤にヒトが暴露する危険性が全くなく、安全な噴射が可能となる。保護キャップは半球状、三角錐、四角錘など形状および材質は問わず、排水口開口部を覆い隠すように密着するような形状で繰り返し使用できる程度のものであれば何でもよい。例えば、直径が約5cm〜約10cmの樹脂製の半球状保護キャップを挙げることができる。一般的には、図1に示すように円柱型のエアゾール缶(図1の2)と同じ直径を有し、エアゾール缶上部にキャップと同様に簡単に着脱可能なものが良い。エアゾール缶では通常、バルブ噴射部は缶の上部に細管の形で付属しており、これにノズル部を有するボタンが配備され、ボタンを押すことにより、薬剤などが霧状に噴射される構造となっているが、図1の場合には装着した保護キャップがバルブ部分(図1の3)に接する箇所でバルブに圧力をかけることにより、エアゾールが噴射される機構になっている。補助ノズル(図1の5)はバルブ部分の先端のバルブ噴射部に図1のように装着する。したがって、上記の保護キャップ、補助ノズルを使用することにより、安全かつ、効果的な泡沫洗浄剤の噴射が可能となる。
さらに、本発明の排水口またはパイプ用粘性洗浄剤には、例えば、本発明で使用する界面活性剤以外の界面活性剤、発泡剤、殺菌剤、抗菌剤、脂肪酸などの排水口またはパイプ用洗浄剤に使用可能な成分を適宜配合することができる。
本発明の一実施態様を例示すれば次のとおりである。水酸化カリウム水溶液にラウロイルエタノールアミンを溶解し、これにサポニン、ヤシ油ジエタノールアミン、ジエタノールアミン、プロピレングリコール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、香料を添加、混合、溶解し、原液とした上、エアゾール缶に封入し、これに噴射剤であるノルマルブタンおよび窒素の気体を圧入してエアゾール型排水口またはパイプ用粘性洗浄剤を得る。得られたエアゾール型排水口またはパイプ用粘性洗浄剤に噴射ノズル、上部キャップを取り付け、排水口開口部からパイプ内に噴射させるとS形トラップの水中部分まで薬液が液状のまま到達し、その後、じわじわとパイプ内部から排水口の開口部まで十分に泡沫を形成、パイプ管内に付着した泡沫に含まれる薬剤が汚れ、臭いなどを効果的に洗浄する。
以下、実施例及び比較例を示して、本発明をより効果的に説明するが、これらは単なる例示であって、本発明はこれらによって何ら限定されるものではない。
実施例1
実施例1の原液調製
表1、No.1の原液組成にしたがって水酸化ナトリウム4.50g、ラウロイルサルコシンナトリウム0.65g、キサンタンガム0.30g、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル5.00g、ポリオキシエチレンアルキルエーテル1.50g、シトラス調香料組成物0.5g、イオン交換水87.55gを混合、溶解し、原液1(本発明品1)を調製した。
実施例2〜15
実施例2〜15の原液調製
表1、表2のNo.2〜No.15の原液組成にしたがって実施例1と同様に原液2〜15(本発明品2〜15)を調製した。
比較例1〜5
表1のNo.16〜No.20の原液組成にしたがって実施例1と同様に原液16〜20(比較品1〜5)を調製した。
実施例16
実施例1で得られた原液1(本発明品1)96gを秤取り、160ml容金属製エアゾール缶に入れ、バルブ部分を装着した。次に真空ポンプにより内部空気を、0.3MPaまで減圧した後、表1のNo.1のエアゾール型泡沫洗浄剤の組成に基づき、イソブタン3.84g、窒素0.16gを圧縮ボンベより、圧入し、3MPaとし、エアゾール型泡沫洗浄剤(本発明品16)を得た。
実施例17〜25
実施例2〜10で得られた原液2〜10(本発明品2〜10)およびこれに対する噴射剤を表1、No.2〜No.10のエアゾール型泡沫洗浄剤の組成に従ってそれぞれ秤取り、実施例16と同様にエアゾール型泡沫洗浄剤(本発明品17〜25)を得た。
比較例6〜15
実施例11〜15および比較例1〜5でで得られた原液11〜20(本発明品11〜15および比較品1〜5)およびこれに対する噴射剤を表2、No.11〜No.20のエアゾール型泡沫洗浄剤の組成にしたがって、実施例16と同様にエアゾール缶に充填し、比較例6〜15のエアゾール型泡沫洗浄剤(比較品6〜15)を得た。
原液の洗浄性の評価
市販菜種油20.00g、モノオレイン酸ソルビタン0.25g、オイルレッド0.10gをクロロホルム60.0mlに混合、溶解し、汚垢剤とした。これを塩化ビニール製試験片5.0×5.0cmに均一に塗布し、30℃で保存乾燥することにより、クロロホルムを蒸散させ、試験片検体とした。次いで該試験片検体に本発明品1〜15および比較品1〜5をそれぞれ均一に塗布、約1分後に該試験片検体を30℃の水に浸漬し、試験片検体への汚垢剤の付着度を目視し、洗浄効果を確認した。
エアゾール型泡沫洗浄剤による洗浄性試験
市販菜種油または無塩バター20.00g、モノオレイン酸ソルビタン0.25g、オイルレッド0.10gをクロロホルム60.0mlに混合、溶解し、汚垢剤とした。これを塩化ビニール製試験片5.0×5.0cmに均一に塗布し、30℃で保存乾燥することにより、クロロホルムを蒸散させ、試験片検体とした。次いで該試験片検体に本発明品16〜25および比較品6〜15のエアゾール泡沫洗浄剤をそれぞれ約2.0〜2.5g噴射し、泡沫が消泡後、該試験片検体を30℃の水に浸漬し、試験片検体への汚垢剤の付着度を目視し、菜種油または無塩バターに対する洗浄効果を確認した。また、その際、表面に残存するヌメリを指先で擦ることにより確認し、ヌメリ抑止効果を確認した。
泡切れ性試験
本発明品16〜25および比較品6〜15のエアゾール型泡沫洗浄剤より薬剤を噴射させ、ノズル先端に残る泡沫の程度を確認した。通常のエアゾールは噴射剤の推進力はあまり強くなく、噴射直後にボリュームのある泡沫を生ずるものが多い。噴射剤の推進力が強い場合には噴射直後には泡沫を生ずることなく、液状で噴射される。これらの差を噴射直後のノズル先端に残る泡沫の量の程度により泡切れ性を比較した。
泡沫比重の測定
本発明品16〜25および比較品6〜15のエアゾール型泡沫洗浄剤を25.0の恒温水槽中に静置して、10分ごとに上下によく振盪、25.0±1.0℃となったところで図2の半球ガラスカップ(約100ml容)に試料を採取する。採取の際には試料を十分振盪し、空気を巻き込まないように注意し、約3秒後にカップ上面をガラス板を用いて半球カップの淵と同じ高さになるように余分な試料を切り取り、淵部分の試料を拭き取った上で0.1gまで読み取れる秤量計で秤量し、次式により泡沫比重を算出する。
=(W1−W3)÷(W2−W3)
:泡沫比重、W1:試料を入れた時の重量(g)、W2:水を入れた時の重量(g)、W:比重カップの重量(g)
ただし、測定は3回行い、その平均値を泡沫比重とする。泡沫比重の値が小さいほど空気の含有率が大きく、すなわち泡沫が大きく、反対に泡沫比重の値が大きいほど空気の含有率が小さく、すなわち泡沫が細かくなる。泡沫が大きい場合には管の入り口あるいは途中で詰まる現象が起きてパイプ管内全体に行き渡らないか、またはS形トラップで生成した泡沫が排水口開口部に向かってパイプ管内を上昇する際に途中で詰まる現象が起きて開口部まで到達しない可能性がある。したがって、泡沫の大きさの指標となる泡沫比重を測定する。
S形トラップ部分への薬液到達度
図1に示すようにエアゾール型泡沫洗浄装置の頭部に保護キャップを装着して倒立し、排水口開口部に押し当て、S形トラップに向けて薬剤を噴射し、S形トラップ部分への薬液到達度を調べた。原液と噴射剤の組成によっては噴射直後に泡沫を形成し、S形トラップまで薬液が到達せず、開口部付近で泡沫を形成して蓋をしたような形になる。一方、噴射速度が適切ならば噴射直後は液状でS形トラップに到達し、その後、徐々に泡沫を形成する。S形トラップへの到達度が一つの指標になる。本発明品16〜25および比較品6〜15のS形トラップ部分への薬液到達度を調べた。
評価結果
原液の洗浄性の評価、エアゾール型泡沫洗浄剤の評価結果を表1および2に示した。
Figure 2008150461
Figure 2008150461
原液の洗浄性の評価結果
本発明品1〜15および比較品1〜5の評価結果を表1、表2に示した。本発明品1〜15は請求項1にあるアシルアミノ酸型界面活性剤を0.2〜15.0重量%、無機アルカリ剤を0.1〜10.0重量%含有する排水口またはパイプ用粘性洗浄剤であり、その粘度は20〜130cpsの範囲内であった。また、比較品1〜5の粘度は5〜20と低かった。洗浄性の評価結果は表1および表2に示したとおり、本発明品1〜15はやや試験液の付着が残り、洗浄不足であるものの、比較品1〜5のようにほとんどの試験液が付着したままか、あるいはかなりの付着液が残り、洗浄がかなり不足するという結果に比べれば、洗浄性は明らかに優れていた。
エアゾール型泡沫洗浄剤による洗浄性試験結果
エアゾールの噴射剤としてイソブタンまたはノルマルブタンと窒素を併用した本発明品16〜25はいずれも、菜種油および無塩バターに対する洗浄試験において試験片は全て完全に洗浄されており、ヌメリもほとんど感じられない程度に除かれており、十分なヌメリ抑制効果も確認された。また、泡切れ性も良いという結果であり、泡沫比重が0.052〜0.124の範囲内と比較的大きく、0.040〜0.250の範囲内の細かい泡沫であることを示していた。さらにS形トラップへの薬液到達度は、本発明品16および23は噴射直後ストレート液状で大部分がトラップ部分の水中まで到達、一部がトラップ壁に付着したものの、発生した泡沫は排水口開口部まで到達した。残りの本発明品17〜22および本発明品24、25は噴射直後ストレート液状でトラップ部分の水中まで到達し、発生した泡沫は排水口開口部まで到達し、結果として、泡沫が十分、パイプ管内全体に行き渡った。
一方、噴射剤として液化石油ガス(LPG)またはLPGとジメチルエーテル(DME)を併用した比較品6〜15は、菜種油および無塩バターに対する洗浄試験においては比較品6〜9がやや試験液の付着が残り、洗浄不足であり、比較品10〜15はほとんど試験液が付着したままで洗浄がほとんど行われていない結果であった。また、ヌメリ抑制効果は比較品6〜9こそある程度の効果が見られたが、比較品10〜15ではヌメリの程度が大きかった。また、泡切れ性は悪く、泡沫比重が0.009〜0.025の範囲内と比較的小さく、0.040〜0.250の範囲外であり大きな泡沫であることを示していた。さらにS形トラップへの薬液到達度は、比較品6〜15は噴射直後、すぐに排水口付近で泡沫が発生し、トラップ内に泡沫が到達することはなかった。
これらの結果から、エアゾールの噴射剤としてイソブタンまたはノルマルブタンと窒素を併用した本発明品16〜25はいずれも非常に優れた洗浄性を有していた。また、生成する泡沫は泡切れ性も良く、先端にノズルを装着して噴射する場合、ストレート液状にS型トラップの水中まで直接到達後、細かい泡沫粘性物が発生し、徐々にパイプ管内に拡がり、排水口開口部まで十分に薬剤が行き渡るため、排水口またはパイプ用泡沫洗浄剤として従来品にない優れた性能を有していた。
一方、一般に噴射剤として良く使用される液化石油ガス(LPG)またはLPGとジメチルエーテル(DME)を併用した比較品6〜15は洗浄性が劣るとともに、先端にノズルを装着して噴射する場合、噴射直後に泡沫が発生してしまうために排水口開口部付近に目詰まりする結果となり、薬剤がS型トラップはおろかパイプ管内に十分行き渡ることはなく、排水口またはパイプ用泡沫洗浄剤としては不適格であることが確認された。
エアゾール型泡沫洗浄装置の頭部に保護キャップを装着して倒立し、排水口開口部に押し当て、S形トラップに向けて薬剤を噴射する状態を表している。 泡沫比重を測定するために使用する半球カップ
符号の説明
1 S形トラップ部
2 エアゾール型泡沫洗浄装置
3 バルブ
4 エアゾール缶頭部に付けた保護キャップ
5 補助ノズル
6 排水管開口部
7 補助ノズル先端から噴射された薬液
8 半球カップ

Claims (8)

  1. (a)アシルアミノ酸型界面活性剤を0.2〜20.0重量%、(b)無機アルカリ剤を0.1〜15.0重量%含有することを特徴とする排水口またはパイプ用粘性洗浄剤。
  2. さらに(c)増粘剤を0.1〜15.0重量%および(d)粘度調整剤または凍結防止剤を0.5〜20.0重量%を含有することを特徴とする請求項1に記載の排水口またはパイプ用粘性洗浄剤。
  3. (d)粘度調整剤または凍結防止剤がアルコール類、水性グリコール類および沸点が100〜350℃である炭化水素から選ばれる1種または2種以上である請求項1および2に記載の排水口またはパイプ用粘性洗浄剤。
  4. 粘度が20〜500cpsの範囲内である請求項1〜3に記載の排水口またはパイプ用粘性洗浄剤。
  5. さらに(e)有機アミンを0.1〜20.0重量%含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の排水口またはパイプ用粘性洗浄剤。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の排水口またはパイプ用粘性洗浄剤にエアゾール噴射剤として(f)イソブタンおよび/またはノルマルブタンおよび(g)圧縮ガスを併用することを特徴とするエアゾール型排水口またはパイプ用泡沫洗浄剤。
  7. 噴射直後の泡沫比重が0.04〜0.25の範囲内である請求項6に記載のエアゾール型排水口またはパイプ用泡沫洗浄剤。
  8. 請求項6または7に記載のエアゾール型泡沫洗浄剤を配合したエアゾール耐圧容器上部のバルブ噴出部に具備した補助ノズルから前記洗浄剤を噴射することを特徴とする排水口またはパイプの洗浄方法。
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