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JP2008144591A - 内燃機関の制御装置、および、車両 - Google Patents

内燃機関の制御装置、および、車両 Download PDF

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JP2008144591A JP2006329204A JP2006329204A JP2008144591A JP 2008144591 A JP2008144591 A JP 2008144591A JP 2006329204 A JP2006329204 A JP 2006329204A JP 2006329204 A JP2006329204 A JP 2006329204A JP 2008144591 A JP2008144591 A JP 2008144591A
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俊哉 橋本
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剛志 青木
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Abstract

【課題】内燃機関の動作時における信頼性をより向上させることが可能な内燃機関の制御装置、および、内燃機関とその制御装置とを搭載する車両を提供する。
【解決手段】ハイブリッド車両100に搭載されるエンジン120の制御装置は、HV_ECU320と、エンジンECU280とを備える。HV_ECU320は、ハイブリッド車両100の状態に基づいて、エンジン120に対する動力指令値を設定する。エンジンECU280は、動力指令値のハンチングが生じている場合には、その動力指令値に代わる固定値を設定して、エンジン120から出力される動力がその固定値となるようにエンジン120を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は車両に搭載される内燃機関を制御する制御装置、および、内燃機関とその制御装置とを搭載する車両に関する。
最近、環境に配慮した自動車として、ハイブリッド自動車(Hybrid Vehicle)が注目されている。ハイブリッド自動車は、従来のエンジンに加え、直流電源とインバータとインバータによって駆動されるモータとを動力源とする自動車である。つまり、エンジンを駆動することにより動力源を得るとともに、直流電源からの直流電圧をインバータによって交流電圧に変換し、その変換した交流電圧によりモータを回転することによって動力源を得るものである。
たとえば特開平10−98803号公報(特許文献1)は、車両駆動パワー要求値演算手段を備えるハイブリッド車の制御装置を開示する。この車両駆動パワー要求値演算手段は、少なくともアクセルペダル、ブレーキペダルおよびシフトレバーの操作情報に基づいてハイブリッド車の車両駆動トルク指令値を演算する。車両駆動パワー要求値演算手段は、さらに、その演算された車両駆動トルク指令値とハイブリッド車の車速とに基づいて車両駆動パワー要求値を演算する。
特開平10−98803号公報
上記のハイブリッド車においては、車両駆動パワー要求値に応じて内燃機関に出力させるパワーが決定される。もしその要求値が短周期で変動し、かつ、その要求値の変動幅が小さい場合には、内燃機関が要求値の変動に追随して動作できない可能性がある。それにもかかわらず要求値に応じて内燃機関を動作させようと内燃機関を制御した場合には、内燃機関の動作に何らかの影響が生じることが考えられる。しかし特開平10−98803号公報(特許文献1)は、このような問題が生じる可能性について特に開示していない。
本発明の目的は、内燃機関の動作時における信頼性をより向上させることが可能な内燃機関の制御装置、および、内燃機関とその制御装置とを搭載する車両を提供することである。
本発明は要約すれば、車両に搭載される内燃機関の制御装置であって、車両の状態に基づいて、内燃機関に対する動力指令値を設定する設定部と、動力指令値に応じて、内燃機関を制御する制御部とを備える。制御部は、動力指令値のハンチングが生じている場合には、動力指令値に代わる固定値を設定して、内燃機関から出力される動力が固定値となるように内燃機関を制御する。
好ましくは、制御装置は、内燃機関の状態を監視する監視部をさらに備える。制御部は、監視部からの監視結果、および、動力指令値に基づいて、動力指令値のハンチングが生じているか否かを判定する。
より好ましくは、内燃機関は、自身の吸気量を調整するスロットルバルブを有する。制御装置は、スロットルバルブを駆動してスロットルバルブの開度を変化させるモータをさらに備える。監視部は、モータに流れるモータ電流を監視する。
さらに好ましくは、制御部は、モータ電流が動力指令値に応じて変化し、かつ、モータ電流のピーク値が動力指令値に対応する値を上回る状態が、所定の期間にわたり続いている場合には、動力指令値のハンチングが生じていると判定する。
好ましくは、制御部は、動力指令値のハンチングが生じている際に、動力指令値の変動範囲における上限値と下限値とを取得して、上限値および下限値の一方を固定値として設定する。
より好ましくは、制御部は、上限値および下限値の一方を固定値に設定し、所定の期間が経過した後に、上限値および下限値の他方を固定値に設定する。
より好ましくは、制御部は、動力指令値が上限値よりも大きい場合には、固定値に基づく内燃機関の制御を終了し、動力指令値に基づいて、内燃機関を制御する。
本発明の他の局面に従うと、車両であって、内燃機関と、上述のいずれかに記載の制御装置とを備える。
本発明によれば、内燃機関を搭載する車両の動作時における信頼性を、より向上させることができる。
以下において、本発明の実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。
図1は、本発明の実施の形態に従う内燃機関の制御装置を搭載したハイブリッド車両のブロック図である。
図1を参照して、ハイブリッド車両100は、駆動源として、たとえばガソリンエンジン等の内燃機関(以下単にエンジンという)120と、モータジェネレータ(MG)140とを備える。なお、以下においては、説明の便宜上、モータジェネレータ140をモータ140Aとジェネレータ140B(あるいはモータジェネレータ140B)と表現する。ただしハイブリッド車両100の走行状態に応じて、モータ140Aがジェネレータとして機能したり、ジェネレータ140Bがモータとして機能したりする。このモータジェネレータがジェネレータとして機能する場合に回生制動が行なわれる。モータジェネレータがジェネレータとして機能するときには、車両の運動エネルギが電気エネルギに変換されて車両が減速される。
ハイブリッド車両100は、さらに、減速機180と、動力分割機構(たとえば、遊星歯車機構)200とを備える。減速機180はエンジン120やモータジェネレータ140で発生した動力を駆動輪160に伝達したり、駆動輪160の駆動をエンジン120やモータジェネレータ140に伝達したりする。動力分割機構200は、エンジン120の発生する動力を駆動輪160とジェネレータ140Bとの2経路に分配する。このように減速機180と動力分割機構200とは、内燃機関および電動機の少なくとも一方からの駆動力を車輪に伝達する。
ハイブリッド車両100は、さらに、走行用バッテリ220と、インバータ240とを備える。走行用バッテリ220は、モータジェネレータ140を駆動するための電力を充電する。インバータ240は、走行用バッテリ220の直流電圧とモータ140Aおよびジェネレータ140Bの交流電圧とを変換しながら電流制御を行なう。
ハイブリッド車両100は、さらに、バッテリ制御ユニット(以下、バッテリECU(Electronic Control Unit)という)260と、エンジンECU280と、MG_ECU300と、HV_ECU320とを含む。
バッテリECU260は、走行用バッテリ220の充放電状態を管理制御する。エンジンECU280は、エンジン120の動作状態を制御する。MG_ECU300は、ハイブリッド車両100の状態に応じてモータジェネレータ140と、バッテリECU260と、インバータ240とを制御する。HV_ECU320は、バッテリECU260と、エンジンECU280と、MG_ECU300とを相互に管理制御する。そしてHV_ECU320はハイブリッド車両100が最も効率よく運行できるようにハイブリッドシステム全体を制御する。
本実施の形態において走行用バッテリ220とインバータ240との間には昇圧コンバータ242が設けられている。これは、走行用バッテリ220の定格電圧が、モータ140Aやモータジェネレータ140Bの定格電圧よりも低いためである。走行用バッテリ220からモータ140Aやモータジェネレータ140Bに電力を供給するときには、昇圧コンバータ242で電圧を昇圧する。
なお、図1においては各ECUを別構成としているが、2個以上のECUを統合して1つのECUとして構成してもよい。たとえば図1において破線の枠で示されるようにMG_ECU300とHV_ECU320とを統合して1つのECUとして構成してもよい。別の例として、たとえばエンジンECU280とMG_ECU300とHV_ECU320とを統合して1つのECUとして構成してもよい。
動力分割機構200は、エンジン120の動力を駆動輪160とモータジェネレータ140Bとの両方に振分けるために遊星歯車機構(プラネタリギヤ)が使用される。モータジェネレータ140Bの回転数を制御することにより、動力分割機構200は無段変速機としても機能する。エンジン120の回転力はプラネタリキャリア(C)に入力され、それがサンギヤ(S)によってモータジェネレータ140Bに、リングギヤ(R)によってモータおよび出力軸(駆動輪160側)に伝えられる。回転中のエンジン120を停止させるときには、エンジン120が回転しているので、この回転の運動エネルギをモータジェネレータ140Bで電気エネルギに変換して、エンジン120の回転数を低下させる。
ハイブリッド車両100においてエンジン120の始動時には、ジェネレータ140Bによりエンジン120のクランクシャフトを回転させる動作(クランキング)が行なわれる。
発進時や低速走行時等であってエンジン120の効率が悪い場合には、モータジェネレータ140のモータ140Aのみによりハイブリッド車両100の走行を行なう。通常走行時には、たとえば動力分割機構200によりエンジン120の動力が2経路に分けられる。2分割された動力の一方により駆動輪160の直接駆動が行なわれ、他方によりジェネレータ140Bが駆動されてジェネレータ140Bは発電する。このときに発生する電力でモータ140Aを駆動して駆動輪160の駆動補助を行なう。
また、高速走行時には、さらに走行用バッテリ220からの電力をモータ140Aに供給して、モータ140Aの出力を増大させて駆動輪160に対して駆動力の追加を行なう。
一方、減速時には駆動輪160により従動するモータ140Aがジェネレータとして機能して回生発電を行ない、回収した電力を走行用バッテリ220に蓄える。なお、走行用バッテリ220の充電量が低下して充電が特に必要な場合には、エンジン120の出力を増加してジェネレータ140Bによる発電量を増やし走行用バッテリ220に対する充電量を増加させる。
図2は、本実施の形態に従う内燃機関の制御装置により制御される内燃機関(エンジン120)を示す概略構成図である。
図2を参照して、エンジン120は、エアクリーナ102から吸入された空気とインジェクタ104から噴射される燃料との混合気を、燃焼室内で点火プラグ106により点火して燃焼させる内燃機関である。
混合気が燃焼すると、燃焼圧によりピストン108が押し下げられ、クランクシャフト110が回転する。燃焼後の混合気(排気ガス)は、三元触媒112により浄化された後、車外に排出される。エンジン120に吸入される空気の量は、スロットルバルブ114により調整される。
クランクシャフト110が回転すると、チェーンあるいはベルト等で連結された吸気側および排気側のカムシャフト(図示せず)が回転させられる。そして、吸気側および排気側のカムシャフトの回転により、エンジン120の気筒の上部に設けられた吸気バルブ116および排気バルブ118の開閉が行なわれる。排気バルブ118が開くことにより、気筒内の燃焼後の排気ガスは、外部に排気される。そして、吸気バルブ116が開くことにより、気筒内に混合気が流入する。
エンジン120の吸気側のカムシャフトには、さらにバルブタイミング可変機構122が設けられる。なお、排気側のカムシャフトにもバルブタイミング可変機構が設けられてもよい。バルブタイミング可変機構122は、吸気バルブ116の開閉のタイミングを可変とする機構である。
エンジンECU280には、ノックセンサ294と、水温センサ302と、タイミングロータ290に対向して設けられたクランクポジションセンサ292と、スロットル開度センサ288と、車速センサ284と、イグニッションスイッチ286と、スロットルモータ296と、電流センサ297とが接続される。HV_ECU320には車速センサ284が接続される。
ノックセンサ294は、圧電素子により構成されている。ノックセンサ294は、エンジン120の振動により電圧を発生する。電圧の大きさは、振動の大きさと対応した大きさとなる。ノックセンサ294は、電圧を表す信号をエンジンECU280に送信する。
水温センサ302は、エンジン120のウォータージャケット内の冷却水の温度を検出し、検出結果を表す信号を、エンジンECU280に送信する。
タイミングロータ290は、クランクシャフト110に設けられており、クランクシャフト110と共に回転する。タイミングロータ290の外周には、予め定められた間隔で複数の突起が設けられている。クランクポジションセンサ292は、タイミングロータ290の突起に対向して設けられている。タイミングロータ290が回転すると、タイミングロータ290の突起と、クランクポジションセンサ292とのエアギャップが変化するため、クランクポジションセンサ292のコイル部を通過する磁束が増減し、コイル部に起電力が発生する。
クランクポジションセンサ292は、起電力を表す信号を、エンジンECU280に送信する。エンジンECU280は、クランクポジションセンサ292から送信された信号に基づいて、クランク角を検出する。
スロットル開度センサ288は、スロットル開度を検出し、検出結果を表す信号をエンジンECU280に送信する。車速センサ284は、車輪(図示せず)の回転数を検出し、検出結果を表す信号をエンジンECU280に送信する。エンジンECU280は、車輪の回転数から、車速を算出する。イグニッションスイッチ286は、エンジン120を始動させる際に、運転者によりオン操作される。
エンジンECU280は、各センサおよびイグニッションスイッチ286から送信された信号、エンジンECU280内のメモリ(図示せず)に記憶されたマップおよびプログラムに基づいて演算処理を行ない、エンジン120が所望の運転状態となるように、機器類を制御する。
制御装置310は本実施の形態に従う内燃機関の制御装置である。制御装置310はエンジンECU280と、HV_ECU320と、スロットルモータ296と、電流センサ297とを備える。HV_ECU320はハイブリッド車両100の状況(車速、アクセル開度等)に基づいてハイブリッド車両100に要求されるパワー(動力)を算出する。さらに、HV_ECU320は車両に要求されるパワーに基づき、エンジン120から出力させるパワーと、図1のモータ140Aから出力させるパワーとの配分を決定する。
エンジンECU280は、HV_ECU320からエンジン出力パワーの指令値を受けて、エンジン120から出力されるパワーが指令値となるようにエンジン120を制御する。具体的にはエンジンECU280はエンジン出力パワーの指令値に基づいて、スロットルバルブ114の開度(スロットル開度TH)を算出する。そして、エンジンECU280はスロットルモータ296にスロットル開度THを示す信号を送りスロットルモータ296を動作させる。
スロットルモータ296はエンジンECU280からの信号に応じてスロットルバルブ114を駆動する。これによりスロットルバルブ114の開度が変化する。スロットルモータ296はたとえばDCモータである。
電流センサ297は、スロットルモータ296に流れるモータ電流を検知して、モータ電流の値(電流値Im)をエンジンECU280に出力する。
エンジンECU280は、HV_ECU320からのエンジン出力パワー指令値に基づき、エンジン120の出力パワーがそのエンジン出力パワー指令値となるようにエンジン120を制御する。ただし、エンジンECU280は、エンジン出力パワー指令値のハンチングが生じている場合には、そのエンジン出力パワー指令値に代わる固定値を設定する。そしてエンジンECU280は、エンジン120から出力される動力がその固定値となるようにエンジン120を制御する。これにより、エンジン120の動作時における信頼性をより高めることが可能になる。
図3は、図1および図2のHV_ECU320の主要部の構成を示すブロック図である。
図3を参照して、HV_ECU320は、要求トルク決定部321と、乗算部322と、加算部323と、駆動力配分決定部324とを含む。
要求トルク決定部321はアクセル開度センサ298からアクセル開度Aに関する情報を受ける。アクセル開度センサ298は図示しないアクセルペダルに対応して設けられる。運転者がアクセルペダルを踏み込むと、アクセル開度センサ298はアクセルペダルの踏み込み量に応じた電圧を出力する。この出力電圧がアクセル開度Aの情報として要求トルク決定部321に送られる。
また、要求トルク決定部321は車速センサ284から図1のハイブリッド車両100の車速Vに関する情報を受ける。要求トルク決定部321はアクセル開度Aと車速Vと要求トルクTとが対応付けられたマップM1を予め記憶し、このマップM1を参照することで要求トルクTを決定する。
乗算部322は要求トルクTと車速Vとの積により走行パワーPを算出する(P=T×V)。加算部323は乗算部322から走行パワーPを受けるとともに図1のバッテリECU260から走行用バッテリ220の充電状態を示す値SOCを受ける。加算部323は走行パワーPと充電状態SOCとを加算して、車両に要求されるパワー(車両要求パワーPW)を算出する。
駆動力配分決定部324は車両要求パワーPWを受けて、エンジン120(図1)およびモータ140A(図1)の間での駆動力配分を決定する。駆動力配分決定部324は、燃費の面からエンジン120の効率を考慮し、車両の運転状況に応じて上記駆動力配分を決定する。すなわち、駆動力配分決定部324はエンジン120でのエンジン出力パワー指令値Peおよびモータ140Aでのモータ出力パワー指令値Pmを決定する。
エンジン120から出力されるエンジン出力パワー指令値Peは、エンジンの効率(すなわち燃費)を高くするように考慮して決定される。具体的には、図4に示すように、エンジン回転数およびエンジントルクで示される平面上に予め設定されたエンジン運転域に沿ってエンジンの運転点が決定される。さらに、決定されたエンジン運転点に対応してエンジン出力パワー指令値Peが決定される。駆動力配分決定部324はエンジン出力パワー指令値Peおよびエンジン回転数NeをエンジンECU280に出力する。
そして駆動力配分決定部324は車両要求パワーPWに対する不足分を、モータ140A(図1)によるモータ出力パワー指令値Pmとする。すなわち、基本的には下記の式(1)式に示すような駆動力配分が行なわれる。
Pm=PW−Pe …(1)
モータ出力パワー指令値Pmは図1に示すMG_ECU300に出力される。MG_ECU300はモータ出力パワー指令値Pmに対応したトルクが出力されるように、インバータ240を構成する半導体スイッチング素子のスイッチング制御信号を生成する。インバータ240は、当該スイッチング制御信号に従った電力変換により、上記トルクの発生に必要な交流出力をモータ140Aへ供給する。
また、駆動力配分決定部324はエンジン120がジェネレータ140Bによりモータリングしているとき(ジェネレータ140Bがエンジン120を回転させることによりエンジン120の出力が0となるとき)には、エンジン120がモータリングしていることを示す信号MTRをエンジンECU280に出力する。たとえば信号MTRの値が「1」を示す場合(たとえば信号MTRのレベルがHレベルである場合)には、エンジン120がモータリングしていることを示し、信号MTRの値が「0」を示す場合(信号MTRのレベルがHレベルである場合)には、エンジン120がモータリングしていない(たとえばエンジン120が停止していたり、自立運転していたりする)ことを示す。
図5は、エンジンECU280の主要部の構成を示すブロック図である。
図5を参照して、エンジンECU280は、除算部281と、スロットル開度算出部282と、指令値固定処理部283とを含む。
指令値固定処理部283は、HV_ECU320からエンジン出力パワー指令値Peと信号MTRとを受ける。さらに指令値固定処理部283は、電流センサ297(図2)から電流値Imを受ける。指令値固定処理部283は、エンジン出力パワー指令値Peのハンチングが生じていると判定した場合には、出力設定値Peoを固定値に設定し、そうでない場合には出力設定値Peoをエンジン出力パワー指令値Peと同じ値に設定する。また、指令値固定処理部283は、信号MTRの値が「1」である場合には、出力設定値Peoをエンジン出力パワー指令値Peと同じ値に設定する。
指令値固定処理部283は、エンジン出力パワー指令値Peおよび電流値Imに基づいて、エンジン出力パワー指令値Peのハンチングが生じているか否かを判定する。これにより、エンジン出力パワー指令値Peのハンチングが生じているか否かを正確に判定することができる。
仮に、指令値固定処理部283がエンジン出力パワー指令値Peの変動のみに基づいてエンジン出力パワー指令値Peのハンチングが生じているか否かを判定した場合には、誤判定が生じる可能性がある。たとえば、運転者がアクセルペダルを細かく操作した場合には、エンジン出力パワー指令値Peも細かく変動する可能性がある。この場合にエンジン出力パワー指令値Peが固定されてしまうと、車両の動作の応答性が低下する可能性がある。本実施の形態によれば、このような問題が生じるのを防ぐことが可能になる。
除算部281は、指令値固定処理部283から出力設定値Peoを受けるとともにHV_ECU320からエンジン回転数Neを受ける。除算部281は出力設定値Peoをエンジン回転数Neで割り算してエンジントルクTeを求める(Te=Peo/Ne)。
スロットル開度算出部282はエンジントルクTeとエンジン回転数Neとを受ける。スロットル開度算出部282はスロットル開度THとエンジントルクTeとエンジン回転数Neとが対応付けられたマップM3を予め記憶する。スロットル開度算出部282はマップM3に基づいてスロットル開度THを算出する。
図6は、図5に示す指令値固定処理部283の構成を示す機能ブロック図である。なお、図6に示す指令値固定処理部283はハードウェアにより実現されてもよいし、ソフトウェアにより実現されてもよい。
図6を参照して、指令値固定処理部283は、過電流検出回数カウンタ351と、解除処理用カウンタ352と、上限値指定回数カウンタ353Aと、下限値指定回数カウンタ353Bと、指令値設定部354とを含む。
指令値設定部354は、所定の時間ごとに、エンジン出力パワー指令値Peに対応してスロットルモータ296(図2)に流れるモータ電流の値を算出して、算出したモータ電流値と電流値Imとを比較する。そして、指令値設定部354は、算出したモータ電流値に対して電流値Imが所定値以上大きい場合には、スロットルモータ296に過電流が流れたと判定する。指令値設定部354は、スロットルモータ296に過電流が流れたと判定するごとに、過電流検出回数カウンタ351にカウント値CNTを1だけ増加させるよう指示を送る。
指令値設定部354は、過電流検出回数カウンタ351からカウント値CNTを受ける。指令値設定部354は、カウント値CNTがしきい値Cth1を超えると、それ以後は、入力されるエンジン出力パワー指令値Peによらず出力設定値Peoを固定値に設定する。
一方、指令値設定部354は、電流値Imが過電流ではないと判定した場合には、解除処理用カウンタ352に指示を送る。解除処理用カウンタ352は、指令値設定部354から指示を受けるたびにカウント値RCNTを1だけ増やす。
指令値設定部354は解除処理用カウンタ352からカウント値RCNTを受ける。指令値設定部354はカウント値RCNTがしきい値Cth2を超える場合には、出力設定値Peoをエンジン出力パワー指令値Peと同じ値に設定する。すなわち、エンジン出力パワー指令値Peの固定を解除する。
指令値設定部354は、エンジン出力パワー指令値Peのハンチングが生じていると判定すると、エンジン出力パワー指令値Peの変動範囲における上限値と下限値とを取得する。そして指令値設定部354は、エンジン出力パワー指令値Peがその変動範囲における上限値に達するごとに上限値指定回数カウンタ353Aに指示を送る。上限値指定回数カウンタ353Aは指示を受けるたびにカウント値を1つ増やす。
また、指令値設定部354は、エンジン出力パワー指令値Peがその変動範囲における下限値に達するごとに下限値指定回数カウンタ353Bに指示を送る。下限値指定回数カウンタ353Bは指示を受けるたびにカウント値を1つ増やす。
指令値設定部354は、上限値指定回数カウンタ353Aのカウント値および下限値指定回数カウンタ353Bのカウント値に基づいて出力設定値Peoを設定する。以下に、指令値固定処理部283の処理について詳しく説明する。
<指令値固定処理部による制御処理>
図7は、エンジン出力パワー指令値Peのハンチング時に生じ得る問題点を説明する図である。
図7を参照して、たとえば、ハイブリッド車両100(図1)のパワー収支を成立させるために走行用バッテリを充放電するフィードバック制御処理において、エンジン出力パワー指令値Peの周期的なハンチングが発生する。このときエンジン出力パワー指令値Peは、上限値Pe1と下限値Pe2との間で周期的に変動する。上限値Pe1と下限値Pe2との差はたとえば1kWである。
分かりやすく説明するために、たとえば、上限値Pe1は1kWであり、下限値Pe2は0kWであるとする。また、エンジン出力パワー指令値Peの変動の周期は短い周期(たとえば約8ミリ秒の周期)であるとする。本実施の形態において「エンジン出力パワー指令値Peのハンチングが生じている状態」とは、図7に示すようにエンジン出力パワー指令値Peの変動周期が短く、かつ、変動の範囲が小さい状態を指す。
エンジン出力パワー指令値Peがこのように変動する状況としては、たとえば図1の走行用バッテリ220に電力の充電が行なわれ、かつ、その充電電力が小さい場合が考えられる。この場合、HV_ECU320はエンジン出力パワー指令値Peの大きさを細かく変化させ、かつ、その変化の幅を小さくすることにより、走行用バッテリ220の充電状態を目標状態に近づけようとする。
図5に示す指令値固定処理部283が出力設定値Peoをエンジン出力パワー指令値Peと常に等しくする(エンジン出力パワー指令値Peの固定処理を行なわない)場合には、エンジン出力パワー指令値Peが下限値Pe2から上限値Pe1に変化すると、図5のスロットル開度算出部282から出力されるスロットル開度THの値がTH1からTH2に変化する。逆にエンジン出力パワー指令値Peが上限値Pe1から下限値Pe2に変化すると、スロットル開度THの値がTH2からTH1に変化する。
このようにスロットル開度THの値が変化すると、スロットルモータ296の動作は正転と逆転とを繰返す。このためスロットルモータ296に流れる電流の方向および大きさも頻繁に変化する。電流値Imは基準値Im0(たとえばIm=0)を中心として、頻繁に変化する。
たとえばスロットル開度THがTH2からTH1に変化したり、TH1からTH2に変化したりすると、電流値ImもIm0から急激に変化し、電流値Imの波形には鋭いピーク(ピークPK1,PK2)が生じる。しかしスロットルモータ296の慣性により、スロットルモータ296の回転方向をすぐに正転方向と逆転方向との間で切換えることはできない。要するに、エンジン出力パワー指令値Peのハンチングが生じると、スロットルモータ296はエンジン出力パワー指令値Peの変動に追随して動作できない。
この結果、スロットルモータ296のコイルにはピークPK1,PK2に示されるような突入電流が流れる。これによりコイルに熱が生じるのでスロットルモータ296の温度が上昇する。エンジン出力パワー指令値Peのハンチングが長時間続くと、スロットルモータ296の温度が過度に上昇することでスロットルモータ296が故障する確率が高くなる。
なお、このような現象は、ユーザによりアクセルペダルの操作、あるいは車両の走行状態等に応じて発生したりしなかったりする。よって、エンジン出力パワー指令値Peのハンチングが全く生じないように制御系を構成することは困難である。
本実施の形態ではエンジン出力パワー指令値Peのハンチングが生じている際にはその指令値を固定する。これによりスロットルモータに流れる電流の値を安定させることができる。
図8は、図6の指令値固定処理部283による制御処理を説明するフローチャートである。
図8および図6を参照して、まず、指令値設定部354は、電流値Imに基づいて、スロットルモータに流れるモータ電流が過電流であるか否かを判定する(ステップS1)。指令値設定部354は、エンジン出力パワー指令値Peに対応してスロットルモータ296(図2)に流れるモータ電流の値を算出して、算出したモータ電流値と電流値Imとを比較する。そして、指令値設定部354は、算出したモータ電流値に対して電流値Imが所定値以上大きい場合には、モータ電流が過電流であると判定し、算出したモータ電流値に対して電流値Imが所定値未満であれば、モータ電流は過電流でないと判定する。
モータ電流が過電流である場合(ステップS1においてYES)、指令値設定部354は、過電流検出回数カウンタ351にカウント値CNTを増やす指示を送る。過電流検出回数カウンタ351は指示に応じてカウント値CNTを1だけ増加させる(ステップS2)。一方、モータ電流が過電流でない場合(ステップS1においてNO)、指令値設定部354は、解除処理用カウンタ352にカウント値RCNTを増やす指示を送る。解除処理用カウンタ352は指示に応じてカウント値RCNTを1だけ増加する(ステップS3)。
ステップS2またはステップS3の処理の後、指令値設定部354は過電流検出回数カウンタ351からカウント値CNTを取得する。指令値設定部354はカウント値CNTがしきい値Cth1より大きいか否かを判定する(ステップS4)。
カウント値CNTがしきい値Cth1より大きい場合(ステップS4においてYES)、指令値設定部354は固定処理機能をオンにする(ステップS5)。指令値設定部354は内部にフラグを記憶し、固定処理機能をオンにする場合には、そのフラグを「1」にする。さらに指令値設定部354は解除処理用カウンタ352に指示を送り、カウント値RCNTを0に設定するとともに、過電流検出回数カウンタ351に指示を送り、カウント値CNTを0に設定する(ステップS6)。
なお、ステップS5において固定処理機能が一旦オンすると、固定処理機能がオフされるまでエンジン出力パワー指令値Peが固定される。よって、ステップS6においてカウント値CNTが0に設定されても以後の指令値固定処理への影響は生じない。
一方、カウント値CNTがしきい値Cth1より小さい場合(ステップS4においてNO)、指令値設定部354は解除処理用カウンタ352からカウント値RCNTを取得する。指令値設定部354はカウント値RCNTがしきい値Cth2より大きいか否かを判定する(ステップS7)。
カウント値RCNTがしきい値Cth2より大きい場合(ステップS7においてYES)、指令値設定部354は固定処理機能をオフにする(ステップS8)。ステップS8において指令値設定部354は内部に記憶するフラグを「0」にする。
ステップS6またはステップS8の処理の後、指令値設定部354はフラグを参照して、固定処理機能がオンされているか、オフされているかを判定する(ステップS9)。固定処理機能がオンされている場合には、指令値設定部354は、まず、指令値固定処理(ステップS10)を行ない、次に例外処理(ステップS11)を行なう。なお指令値固定処理および例外処理の詳細は後述する。
一方、固定処理機能がオフされている場合には、指令値設定部354は、解除処理を行なう(ステップS12)。解除処理とは、エンジン出力パワー指令値Peの固定を解除する処理であり、具体的には出力設定値Peoをエンジン出力パワー指令値Peと同じに設定する処理である。
ステップS11またはステップS12の処理が終了すると、全体の処理が終了する。
図9は、図8のステップS10の指令値固定処理を説明するフローチャートである。
図9および図6を参照して、まず指令値設定部354は、エンジン出力パワー指令値Pe(図7参照)の上限値Pe1と下限値Pe2とを取得する(ステップS21)。次に指令値設定部354は、エンジン出力パワー指令値Peが上限値Pe1以下であるか否かを判定する(ステップS22)。
エンジン出力パワー指令値Peが上限値Pe1以下であるということは、エンジン出力パワー指令値Peが上限値Pe1と下限値Pe2との間で変動していること、すなわち、エンジン出力パワー指令値Peのハンチングが生じていることを意味する。この場合(ステップS22においてYES)、指令値設定部354は出力設定値Peoを下限値Pe2に設定する(ステップS23)。一方、ステップS22においてエンジン出力パワー指令値Peが上限値Pe1より大きい場合(ステップS22においてNO)、全体の処理は終了する。
ステップS23の処理の後、指令値設定部354は、入力されるエンジン出力パワー指令値Peに基づいて、上限値指定回数カウンタ353Aのカウント値および下限値指定回数カウンタ353Bのカウント値を増加させるカウント処理を行なう(ステップS24)。指令値設定部354は、エンジン出力パワー指令値Peが上限値Pe1である場合には、上限値指定回数カウンタ353Aに指示を送り、上限値指定回数カウンタ353Aのカウント値を増加させる。一方、指令値設定部354は、エンジン出力パワー指令値Peが下限値Pe2である場合には下限値指定回数カウンタ353Bに指示を送り、下限値指定回数カウンタ353Bのカウント値を増加させる。なお、このカウント処理は所定の期間実行される。
続いて指令値設定部354は、上限値指定回数カウンタ353Aのカウント値に基づいて、エンジン出力パワー指令値Peが上限値Pe1となった回数がX回(Xは所定値)連続しているか否かを判定する。X回連続してエンジン出力パワー指令値Peが上限値Pe1になっている場合(ステップS25においてYES)、指令値設定部354は出力設定値Peoを上限値Pe1に設定する(ステップS26)。ステップS26の処理が終了すると全体の処理が終了する。一方、指令値設定部354は、エンジン出力パワー指令値Peが上限値Pe1となる回数がX回に達していなければ(ステップS25においてNO)、ステップS27の判定処理を実行する。
ステップS27において、指令値設定部354は、下限値指定回数カウンタ353Bのカウント値に基づいて、エンジン出力パワー指令値Peが下限値Pe2となった回数がY回(YはXと異なる所定値)連続したか否かを判定する。Y回連続してエンジン出力パワー指令値Peが下限値Pe2となっている場合(ステップS27においてYES)、指令値設定部354は出力設定値Peoを下限値Pe2に設定する(ステップS28)。ステップS28の処理が終了すると、全体の処理が終了する。
一方、指令値設定部354は、エンジン出力パワー指令値Peが下限値Pe2となる回数がY回に達していなければ(ステップS27においてNO)、全体の処理を終了する。
上述したように、エンジン出力パワー指令値Peが短周期で変動し、かつ、その変動幅が小さい場合としは、たとえば図1の走行用バッテリ220に電力の充電が行なわれ、かつ、その充電電力が小さい場合である。この場合、HV_ECU320はエンジン出力パワー指令値Peを短周期で変化させ、かつ、その変化幅を小さくすることにより、走行用バッテリ220の充電状態を目標状態に近づけようとする。ステップS23およびステップS26の処理が行なわれることにより、出力設定値Peoはまず下限値Pe2に固定され、次に上限値Pe1に固定される。
これにより、たとえば走行用バッテリ220の充電電力が小さい場合にも、スロットルモータに流れる電流を安定させつつ、走行用バッテリ220の充電状態を目標状態に近づけることができる。上記したX回およびY回は、それぞれ、Peo=Pe1となる期間、および、Peo=Pe2となる期間を定めるものである。XおよびYの値は、たとえば固定値であってもよいし、走行用バッテリ220の充電電力等に応じて定めてもよい。
図10は、図8のステップS11の例外処理を説明するフローチャートである。
図10を参照して、ステップS31において、指令値設定部354は、エンジン出力パワー指令値Peが所定値Pe3以上か否かを判定する(ステップS31)。なお所定値Pe3は、図7に示すエンジン出力パワー指令値Peの上限値Pe1よりも大きな値である。
エンジン出力パワー指令値Peが所定値Pe3以上である場合(ステップS31においてYES)、指令値設定部354は出力設定値Peoを入力されるエンジン出力パワー指令値Peに等しく設定する(ステップS32)。エンジン出力パワー指令値Peが所定値Pe3以上となれば、エンジン出力パワー指令値Peのハンチングが生じていないと考えられる。よってステップS32において、指令値設定部354がエンジン出力パワー指令値Peの固定を解除する。
一方、エンジン出力パワー指令値Peが所定値Pe3未満である場合(ステップS31においてNO)、指令値設定部354は信号MTRの値が「1」および「0」のいずれであるかを判定する(ステップS33)。
指令値設定部354は、信号MTRの値が1である場合(ステップS33においてYES)、出力設定値Peoを入力されるエンジン出力パワー指令値Peに等しくする(ステップS32)。ステップS32の処理が終了した場合、および、信号MTRの値が「0」である場合(ステップS33においてNO)、全体の処理は終了する。
図11は、本実施の形態による効果を説明する図である。
図11を参照して、本実施の形態によれば、エンジン出力パワー指令値Peのハンチングが生じる場合には、出力設定値Peoが上限値Pe1および下限値Pe2の一方に固定される。これにより図5のスロットル開度算出部282から出力されるスロットル開度THの値も値TH1または値TH2のいずれか一方に固定される。これにより電流値Imは電流値Im1または電流値Im2のいずれかとなり、スロットルモータに流れる電流が安定する。
本実施の形態について、再度包括的に説明する。図1および図2を参照して、ハイブリッド車両100に搭載されるエンジン120の制御装置310は、HV_ECU320と、エンジンECU280とを備える。図3に示すように、HV_ECU320は、ハイブリッド車両100の状態に基づいて、エンジン120に対する動力指令値であるエンジン出力パワー指令値Peを設定する。図5に示すように、エンジンECU280は、エンジン出力パワー指令値Peに応じて、エンジン120を制御する。エンジンECU280は、エンジン出力パワー指令値Peのハンチングが生じている場合には、エンジン出力パワー指令値Peに代わる固定値を設定して、エンジン120から出力される動力がその固定値となるようにエンジン120を制御する。これによりエンジン出力パワー指令値Peのハンチングが生じている場合においてもエンジン120を安定的に動作させることが可能になるので、内燃機関の動作時における信頼性をより向上させることができる。
図2に示されるように、好ましくは、制御装置310は、エンジン120の状態を監視する監視部(電流センサ297)をさらに備える。エンジンECU280は、監視部からの監視結果(電流値Im)、および、エンジン出力パワー指令値Peに基づいて、エンジン出力パワー指令値Peのハンチングが生じているか否かを判定する。
より好ましくは、エンジン120は、自身の吸気量を調整するスロットルバルブ114を有する。制御装置310は、スロットルバルブ114を駆動してスロットルバルブ114の開度を変化させるスロットルモータ296をさらに備える。監視部である電流センサ297は、スロットルモータ296に流れるモータ電流を監視する。
さらに好ましくは、エンジンECU280は、モータ電流がエンジン出力パワー指令値Peに応じて変化し、かつ、モータ電流のピーク値(図7に示すピークPK1,PK2)がエンジン出力パワー指令値Peに対応する値を上回る状態が、所定の期間にわたり続いている場合(図6に示すカウント値CNTがしきい値Cth1より大きい場合)には、エンジン出力パワー指令値Peのハンチングが生じていると判定する。
これにより、エンジン出力パワー指令値Peのハンチングが生じているか否かを正確に判定することができる。
また、図7に示すピークPK1,PK2のように鋭いピーク波形を有する突入電流がスロットルモータのコイルに流れるのを防ぐことができる。これによりスロットルモータのコイルにおける過剰な発熱を抑制することができる。
好ましくは、エンジンECU280は、エンジン出力パワー指令値Peのハンチングが生じている際に、エンジン出力パワー指令値Peの変動範囲における上限値Pe1と下限値Pe2とを取得する。エンジンECU280は、上限値Pe1および下限値Pe2の一方を固定値として設定する。
より好ましくは、図9を参照して、エンジンECU280は、上限値Pe1および下限値Pe2の一方を固定値に設定し、所定の期間が経過した後(エンジン出力パワー指令値Peが上限値Pe1となる回数がX回連続した後)に、上限値Pe1および下限値Pe2の他方を固定値に設定する。これにより、エンジン120から安定的に動力を出力させることができるとともに、エンジン120から出力される動力の積算値を所望の大きさとすることができる。
なお、図9に示すフローチャートにおいては、出力設定値Peoが下限値Pe2に設定された後に出力設定値Peoが上限値Pe1に設定されている(ステップS23,S26)が、出力設定値Peoが上限値Pe1に設定した後に出力設定値Peoが下限値Pe2に設定されてもよい。
より好ましくは、エンジンECU280は、エンジン出力パワー指令値Peが上限値Pe1よりも大きい場合(Pe≧P3の場合)には、固定値に基づくエンジン120の制御を終了し、エンジン出力パワー指令値Peに基づいて、エンジン120を制御する。これにより、エンジン出力パワー指令値Peが固定された状態を素早く解除することができる。
さらに、本実施の形態によれば上述した制御装置310をハイブリッド車両100に搭載することによって、ハイブリッド車両100の動作時における信頼性をより向上させることができる。
なお本発明の内燃機関の制御装置を備える車両としては、本実施の形態に示されるようなハイブリッド車両に限定されない。たとえば、駆動力を定める際に、ユーザのアクセルペダルの操作以外の情報を必要とする車両に本発明は適用可能である。より具体的に説明すると、本発明は、たとえば走行中に前方車両と一定の距離を維持した状態で走行する機能(いわゆるオートクルーズ機能)を搭載した車両に用いることが可能である。このような車両では、車間距離や路面の傾斜等の様々な条件に応じて駆動力およびエンジンの出力を設定する必要がある。よって、このような車両においても本発明は適用可能である。
また、本実施の形態では、エンジン出力パワー指令値Peが変動している場合に、出力設定値Peoをエンジン出力パワー指令値Peの上限値Pe1および下限値Pe2のいずれかに固定する。ただし、出力設定値Peoは上限値Pe1および下限値Pe2の一方に固定されるよう限定されるものではなく、たとえば上限値Pe1および下限値Pe2の間の値(たとえば上限値Pe1および下限値Pe2の平均値)に設定されてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態に従う内燃機関の制御装置を搭載したハイブリッド車両のブロック図である。 本実施の形態に従う内燃機関の制御装置により制御される内燃機関(エンジン120)を示す概略構成図である。 図1および図2のHV_ECU320の主要部の構成を示すブロック図である。 エンジン運転点の設定を説明する概念図である。 エンジンECU280の主要部の構成を示すブロック図である。 図5に示す指令値固定処理部283の構成を示す機能ブロック図である。 エンジン出力パワー指令値Peのハンチング時に生じ得る問題点を説明する図である。 図6の指令値固定処理部による制御処理を説明するフローチャートである。 図8のステップS10の指令値固定処理を説明するフローチャートである。 図8のステップS11の例外処理を説明するフローチャートである。 本実施の形態による効果を説明する図である。
符号の説明
100 ハイブリッド車両、102 エアクリーナ、104 インジェクタ、106 点火プラグ、108 ピストン、110 クランクシャフト、112 三元触媒、114 スロットルバルブ、116 吸気バルブ、118 排気バルブ、120 エンジン、122 バルブタイミング可変機構、140 モータジェネレータ、160 駆動輪、180 減速機、200 動力分割機構、220 走行用バッテリ、240 インバータ、242 昇圧コンバータ、260 バッテリECU、280 エンジンECU、281 除算部、282 スロットル開度算出部、283 指令値固定処理部、284 車速センサ、286 イグニッションスイッチ、288 スロットル開度センサ、290 タイミングロータ、292 クランクポジションセンサ、294 ノックセンサ、296 スロットルモータ、297 電流センサ、298 アクセル開度センサ、302 水温センサ、310 制御装置、320 HV_ECU、321 要求トルク決定部、322 乗算部、323 加算部、324 駆動力配分決定部、351 過電流検出回数カウンタ、352 解除処理用カウンタ、353A 上限値指定回数カウンタ、353B 下限値指定回数カウンタ、354 指令値設定部、M1,M3 マップ。

Claims (8)

  1. 車両に搭載される内燃機関の制御装置であって、
    前記車両の状態に基づいて、前記内燃機関に対する動力指令値を設定する設定部と、
    前記動力指令値に応じて、前記内燃機関を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記動力指令値のハンチングが生じている場合には、前記動力指令値に代わる固定値を設定して、前記内燃機関から出力される動力が前記固定値となるように前記内燃機関を制御する、内燃機関の制御装置。
  2. 前記制御装置は、前記内燃機関の状態を監視する監視部をさらに備え、
    前記制御部は、前記監視部からの監視結果、および、前記動力指令値に基づいて、前記動力指令値のハンチングが生じているか否かを判定する、請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記内燃機関は、自身の吸気量を調整するスロットルバルブを有し、
    前記制御装置は、前記スロットルバルブを駆動して前記スロットルバルブの開度を変化させるモータをさらに備え、
    前記監視部は、前記モータに流れるモータ電流を監視する、請求項2に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記制御部は、前記モータ電流が前記動力指令値に応じて変化し、かつ、前記モータ電流のピーク値が前記動力指令値に対応する値を上回る状態が、所定の期間にわたり続いている場合には、前記動力指令値のハンチングが生じていると判定する、請求項3に記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記制御部は、前記動力指令値のハンチングが生じている際に、前記動力指令値の変動範囲における上限値と下限値とを取得して、前記上限値および前記下限値の一方を前記固定値として設定する、請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  6. 前記制御部は、前記上限値および前記下限値の一方を前記固定値に設定し、所定の期間が経過した後に、前記上限値および前記下限値の他方を前記固定値に設定する、請求項5に記載の内燃機関の制御装置。
  7. 前記制御部は、前記動力指令値が前記上限値よりも大きい場合には、前記固定値に基づく前記内燃機関の制御を終了し、前記動力指令値に基づいて、前記内燃機関を制御する、請求項5に記載の内燃機関の制御装置。
  8. 前記内燃機関と、
    請求項1から7のいずれか1項に記載の制御装置とを備える、車両。
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JP2017052350A (ja) * 2015-09-08 2017-03-16 トヨタ自動車株式会社 ハイブリッド車両の制御装置

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