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JP2008144077A - 水系防錆塗料 - Google Patents

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JP2008144077A JP2006334776A JP2006334776A JP2008144077A JP 2008144077 A JP2008144077 A JP 2008144077A JP 2006334776 A JP2006334776 A JP 2006334776A JP 2006334776 A JP2006334776 A JP 2006334776A JP 2008144077 A JP2008144077 A JP 2008144077A
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Yuji Fukuike
裕二 福池
Tomohide Takada
智英 高田
Satoru Sato
哲 佐藤
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Tsubakimoto Chain Co
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Tsubakimoto Chain Co
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Abstract

【課題】防錆顔料である亜鉛の腐食を遅らせて白錆の発生を抑制するとともに、防食作用を長期にわたって持続できる水系防錆塗料を提供すること。
【解決手段】亜鉛を主成分とする防錆顔料と該防錆顔料を結合して塗膜を形成するバインダーとを含む水系防錆塗料において、犠牲防食作用による亜鉛の腐食を遅らせるように、前記亜鉛を主成分とする防錆顔料に、マグネシウム及びマグネシウム化合物の少なくとも1種を含ませ、さらに、アルミニウムを含ませる。
【選択図】なし

Description

本発明は、亜鉛を防錆顔料として含む水系防錆塗料に関し、特に、亜鉛の腐食による白錆の発生を抑制するとともに、防食効果を長期にわたって持続できる水系防錆塗料に関する。
従来から金属基材、特に、鉄基材の防食のために、鉄基材に対して犠牲防食作用を有する亜鉛やアルミニウムを防錆顔料として配合した防錆塗料が用いられてきた。
そして、このような防錆塗料(防食被覆組成物)としては、亜鉛粉末または亜鉛粉末とアルミニウム粉末を用い、これら防錆顔料を結合して塗膜を形成するためのバインダーとして、水溶性クロム化合物や水溶性クロム化合物とホウ酸とを用いるものがある(特許文献1参照)。
特公昭60−50228号公報
しかしながら、防錆顔料である亜鉛は、その犠牲防食作用により早期に腐食し、腐食生成物が白錆となって多量に溶出するため基材性状を損なうとともに、腐食が速く防食効果を長期にわたって持続させることができないという問題があり、そのため、アルミニウムを併用し、亜鉛の腐食を遅らせて白錆の発生を抑制しているが、アルミニウムは、添加量が多すぎると、亜鉛の白錆よりも基材である鉄の赤錆が発生し、少なすぎると白錆の溶出を抑制できず、最適量を添加しても、白錆の発生を十分に制御することはできないという問題がある。
そこで、本発明が解決しようとする技術的課題、すなわち、本発明の目的は、防錆顔料である亜鉛の腐食を遅らせて白錆の発生を抑制するとともに、防食作用を長期にわたって持続できる水系防錆塗料を提供することにある。
本請求項1に係る発明は、亜鉛を主成分とする防錆顔料と該防錆顔料を結合して塗膜を形成するバインダーとを含む水系防錆塗料において、前記亜鉛を主成分とする防錆顔料が、マグネシウム及びマグネシウム化合物の少なくとも1種を含むとともに、前記バインダーが、水溶性もしくは加水分解性の有機チタネートであることによって、前記課題を解決したものである。
また、本請求項2に係る水系防錆塗料は、請求項1に係る発明において、前記亜鉛を主成分とする防錆顔料が、アルミニウムを含むことによって、前記課題を解決したものである。
さらに、本請求項3に係る水系防錆塗料は、請求項1または請求項2に係る発明において、前記マグネシウム及びマグネシウム化合物の少なくとも1種の含有量が、マグネシウム量として、亜鉛の含有量に対して0.05〜10.0重量%であることによって、前記課題を解決したものである。
本発明の水系防錆塗料は、亜鉛を主成分とする防錆顔料と該防錆顔料を結合して塗膜を形成するバインダーとを含むので、バインダーは、亜鉛等の防錆顔料を結合するとともに基材表面に塗膜を形成して基材表面を保護する。亜鉛は、鉄素地よりもイオン化傾向が大きいため、犠牲防食作用により鉄基材よりも先に亜鉛イオンとなって腐食して鉄基材を防食する。
そして、本請求項1に係る発明は、亜鉛を主成分とする防錆顔料が、亜鉛よりもイオン化傾向が大きいマグネシウム及びマグネシウム化合物の少なくとも1種を含むので、マグネシウムが亜鉛より先に溶出し、亜鉛の腐食を遅らせて白錆の発生を抑制するとともに、防食効果を長期にわたって持続させることができる。
そして、前記バインダーが、水溶性もしくは加水分解性の有機チタネートであることによって、塗料の焼き付け時に、塗料中の有機チタネートが熱分解して生成されるチタンが、基材と防錆顔料を化学的あるいは物理的に結合して空隙を有する塗膜を形成するため、これら防錆顔料同士の接触する機会が多くなり、防錆顔料の犠牲防食作用を向上させるとともに、例えば、チェーン部品やボルト・ナット等やファスナー類のような鉄素地からなる基材に対して被塗物との付着性を高めることができる。
請求項2に係る水系防錆塗料は、請求項1に係る発明において、亜鉛を主成分とする防錆顔料が、アルミニウムを含む、すなわち、防錆顔料が、主成分としての亜鉛とマグネシウム及びマグネシウム化合物の少なくとも1種とアルミニウムとを含むので、亜鉛よりもイオン化傾向の大きいアルミニウムは、亜鉛よりも先に腐食するので、亜鉛の腐食を遅らせて白錆の発生を抑制する。
その際、アルミニウムよりもイオン化傾向が大きいマグネシウムが含まれているので、マグネシウムはアルミニウムよりも先に腐食し、アルミニウムの腐食を遅らせてることができるので、アルミニウムとマグネシウムとの相乗効果によって、請求項1に係る発明が奏する効果を著しく向上させることができる。
本請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に係る発明において、前記マグネシウム及びマグネシウム化合物の少なくとも1種の含有量を、マグネシウム量として、亜鉛の含有量に対して0.05〜10.0重量%とすることによって、前述したマグネシウムの効果を最大限に発揮させることができる。
本発明の水系防錆塗料は、亜鉛を主成分とする防錆顔料と該防錆顔料を結合して塗膜を形成するバインダーとを含み、前記亜鉛を主成分とする防錆顔料が、マグネシウム及びマグネシウム化合物の少なくとも1種を含むとともに、前記バインダーが、水溶性もしくは加水分解性の有機チタネートであり、さらに、アルミニウムを含むものであって、犠牲防食作用による亜鉛の腐食を遅らせて白錆の発生を抑制するとともに、防食作用を長期にわたって持続できるものであれば、その具体的な態様はいずれのものであっても良い。
すなわち、本発明の防錆顔料である亜鉛、アルミニウム及びマグネシウムの形態については特に制限はなく、例えば、粉状体や粒状体等の形態が取り得る。
粉状体や粒状体として用いる場合には、球状、フレーク状、棒状等の形状が取り得るが、特に、フレーク状のものを用いると、塗料中で優れた分散性を示すとともに、これらフレークが重なるように被塗物に付着するため被覆効果が高く、防食効果を高めることができる。
このフレーク状の粉状体や粒状体は、ボールミルやアトライタ等により展延処理して得られるものであり、その平均アスペクト比(平均長径/平均厚み)が10以上のものがより好ましい。
亜鉛は、本発明の防錆顔料の主成分であって、鉄よりもイオン化傾向が大きいため、鉄基材に対する犠牲防食作用を有効に発揮できるものであり、このような作用を有するものであれば亜鉛合金であっても良い。
マグネシウムは、亜鉛よりもイオン化傾向が大きく、亜鉛よりも先に腐食するため、亜鉛の腐食を遅らせて白錆の発生を抑制するとともに、亜鉛の犠牲防食効果を長期にわたって持続させるものであり、このような作用を有するものであればマグネシウム合金であっても良い。
また、本発明で用いるマグネシウム化合物としては、炭酸マグネシウム、硝酸マグネシウム、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、マグネシウムエトキシド、マグネシウムメトキシド等が挙げられる。
そして、本発明では、これらマグネシウム及びマグネシウム化合物の少なくとも1種、すなわち、マグネシウムまたはマグネシウム化合物を単独で用いるか、あるいは、マグネシウム及びマグネシウム化合物の中から2種以上を併用するものであり、水系防錆塗料中での含有量は、マグネシウム量として、亜鉛の含有量に対して、0.05〜10.0重量%とすることが好ましく、0.05重量%未満では、白錆の発生を十分に抑制することはできず、10.0重量%を越えると亜鉛による犠牲防食効果を有効に発揮することができない。
なお、マグネシウム及びマグネシウム化合物の中から2種以上を用いる場合には、前記水系防錆塗料中でのマグネシウム量は、これらのマグネシウム量を合算したものである。
アルミニウムは、亜鉛よりもイオン化傾向が大きいため、亜鉛よりも先に腐食し、亜鉛の腐食を遅らせて白錆の発生を抑制するものであり、このような作用を有するものであればアルミニウム合金であっても良い。
また、本発明の防錆顔料は、アルミニウムよりもイオン化傾向が大きいマグネシウムが含まれており、マグネシウムはアルミニウムよりも先に腐食してアルミニウムの腐食を遅らせることができるので、マグネシウムとアルミニウムの併用によって亜鉛の腐食をさらに遅らせることができる。
バインダーは、防錆顔料を結合するとともに基材表面に塗膜を形成して基材表面を保護するものであって、本発明のバインダーとして水溶性もしくは加水分解性の有機チタネートを用いた場合には、形成された塗膜は基材に対する付着性が優れるとともに、空隙が多く防錆顔料同士の直接接触を図ることができるため、防錆顔料の犠牲防食作用を高めることができる。
このような水溶性もしくは加水分解性の有機チタネートとしては、チタンアルコキシドやチタンキレートを用いることができ、前記チタンアルコキシドとしては、テトライソプロピルチタネート、テトラノルマルブチルチタネート、テトラ(2−エチルヘキシル)チタネート、テトラメチルチタネート等が挙げられ、前記チタンキレートとしては、チタンアセチルアセトネート、チタンテトラアセチルアセトナート、ポリチタンアセチルアセトナート、チタンオクチレングリコレート、チタンエチルアセトアセテート、チタンラクテート、チタントリエタノールアミネート等が挙げられ、これら化合物の1種または2種以上を用いても良い。
本発明の水系防錆塗料は、常法に従って、防錆顔料をバインダーとともに混合、攪拌することによって得られる。その際、水、アルコール系溶剤、セロソルブ系溶剤、グリコール系溶剤といった溶剤、顔料、染料、分散剤、消泡剤等の塗料用添加剤を添加しても良い。
また、防錆顔料は、各成分を個別に、あるいは、一部または全部の成分を予め混合して添加しても良く、水や溶媒と混合してスラリー状として添加しても良い。
このような溶媒としては、前記した溶媒と同様のプロピレングリコールやエチレングリコール等のグリコール系溶媒、エタノール、イソプロパノール等のアルコール系溶媒、ブチルセロソルブ等のセロソルブ系溶媒等が挙げられる。
以下に本発明を実施例及び比較例により詳細に説明する。
表1の配合に従って、所定の成分を所定の配合量で混合・攪拌して本発明の水系防錆塗料を製造した。
Figure 2008144077
得られた水系防錆塗料を用いて、ボルトを被塗布物としてディプスピン法により被覆し、150℃で15分間予熱した後、350℃で25分間焼き付け、厚さ10μmの塗膜が形成されたボルトを得た。
このボルトに対して、「JISーZ 2371」に準拠して1000時間及び2000時間の塩水噴霧試験を行って、目視により発生した白錆の量及び赤錆の発生状況を観察した。その結果を表1に記号で示した。各記号の意味については、表1の下に注記している。
比較例1〜8
表2の配合に従って、所定の成分を所定の配合量で混合・攪拌して水系防錆塗料を得た。得られた塗料について、実施例1と同様の試験を行い、その結果を表2に示す。各記号の意味については、表2の下に注記している。
Figure 2008144077
なお、表1及び表2において、※1〜※5は以下のとおりである。
※1:亜鉛フレークをプロピレングリコールでスラリーとしたもの。
※2:旭化成社製アルミペースト「AW−620」、アルミニウム含有量62重量%。
※3:(C37O)2Ti(C6143N)2のイソプロピルアルコール溶液。
※4:ROHM AND HAAS社製「PRIMAL RM2020NPR」(ポリウレタン系)。
※5:消泡剤(シリコン系またはアクリル系)。
また、表1〜表2中の配合量は重量部である。
表1に示した実施例8〜14、表2に示した比較例5にみられるように、亜鉛とマグネシウムまたはマグネシウム化合物を含む実施例8〜14では、1000時間の塩水噴霧試験において、発生した白錆の量は少なく、また、赤錆の発生も認められなかった。
一方、マグネシウムまたはマグネシウム化合物を含まない比較例5では、赤錆の発生は認められないものの、犠牲防食作用による亜鉛の腐食が速いため、発生した白錆の量は多かった。
これらの結果から明らかなように、マグネシウムまたはマグネシウム化合物の添加は、亜鉛による犠牲防食作用を維持しながら、犠牲防食作用による亜鉛の腐食を遅らせて、白錆の発生を抑制するとともに、亜鉛の犠牲防食作用を長期にわたって持続させるものである。
また、亜鉛にアルミニウム及びマグネシウムまたはマグネシウム化合物を併用した実施例1〜7では、2000時間の塩水噴霧試験においても、白錆の発生量は少なく、また、赤錆の発生も無かった。
一方、マグネシウムを含まず、亜鉛とアルミニウムを併用した比較例1では、2000時間の塩水噴霧試験でも赤錆の発生は認められないものの、1000時間の塩水噴霧試験において、多量の白錆が発生した。
これらの結果から明らかなように、アルミニウムとマグネシウムまたはマグネシウム化合物の併用は、前記実施例8〜14のマグネシウムによる白錆の抑制効果と防食効果の持続性を相乗的に向上させるものである。
なお、亜鉛の含有量に対するマグネシウムの含有量、すなわち、亜鉛に対するマグネシウムの割合は、実施例1〜14の試験結果及び比較例6〜8の試験結果から、亜鉛に対するマグネシウムの割合は、0.05重量%以上であれば、マグネシウムによる白錆の抑制効果と防食効果の持続性が向上するものであるが、亜鉛に対するマグネシウムの割合が11.0重量%の比較例2〜4の結果から、アルミニウムを併用した場合は、10重量%を越えると亜鉛による犠牲防食効果を有効に発揮することができないため、亜鉛に対するマグネシウムの割合は、10.0重量%以下とすることが好ましい。
以上、詳述したように、本発明の水系防錆塗料は、亜鉛を主成分とした防錆顔料に、マグネシウム及びマグネシウム化合物の少なくとも1種を含ませることにより、白錆の発生が大幅に抑制されるとともに、その犠牲防食作用が長期にわたって持続でき、アルミニウムの併用や水溶性もしくは加水分解性の有機チタネートをバインダーとして用いることによって、前記の白錆の抑制と犠牲防食作用の持続性をさらに高めることができるものであって、その効果は甚大である。

Claims (3)

  1. 亜鉛を主成分とする防錆顔料と該防錆顔料を結合して塗膜を形成するバインダーとを含む水系防錆塗料において、
    前記亜鉛を主成分とする防錆顔料が、マグネシウム及びマグネシウム化合物の少なくとも1種を含むとともに、
    前記バインダーが、水溶性もしくは加水分解性の有機チタネートであることを特徴とする水系防錆塗料。
  2. 前記亜鉛を主成分とする防錆顔料が、アルミニウムを含むことを特徴とする請求項1記載の水系防錆塗料。
  3. 前記マグネシウム及びマグネシウム化合物の少なくとも1種の含有量が、マグネシウム量として、亜鉛の含有量に対して0.05〜10.0重量%であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の水系防錆塗料。
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