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JP2008039579A - 超臨界圧軽水炉およびその処理方法ならびに酸化処理装置 - Google Patents

超臨界圧軽水炉およびその処理方法ならびに酸化処理装置 Download PDF

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JP2008039579A
JP2008039579A JP2006214132A JP2006214132A JP2008039579A JP 2008039579 A JP2008039579 A JP 2008039579A JP 2006214132 A JP2006214132 A JP 2006214132A JP 2006214132 A JP2006214132 A JP 2006214132A JP 2008039579 A JP2008039579 A JP 2008039579A
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oxidation
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water
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JP2006214132A
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Seiji Yamamoto
誠二 山本
Nagayoshi Ichikawa
長佳 市川
Tetsuo Osato
哲夫 大里
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

【課題】直接サイクルを用いた超臨界圧軽水炉の金属材料腐食を抑制し、放射性腐食生成物のタービン系への移行を低減し、タービン系の線量を低減する。
【解決手段】超臨界圧軽水炉内の冷却材に接する部分の固体金属材料の表面の少なくとも一部に、高温水または高温水蒸気を用いた酸化処理を施す。酸化処理に先立って、酸化処理の対象となる固体金属材料の表面に、機械研磨または電解研磨などを施すのもよい。酸化処理は、Ni、Zn、Fe、Cr、Mn、Cu、Pd、Pt、Al、Mo、V、Wのうちの少なくとも1種類を含む高温水を用いて行なうとよい。
【選択図】図1

Description

本発明は、直接サイクルを用いた超臨界圧軽水炉および、超臨界圧軽水炉の材料腐食抑制のための処理方法と、その処理方法のための酸化装置に関する。
沸騰水型軽水炉(BWR)は直接サイクルであり、原子炉冷却水は炉心部で約288℃に加熱され、発生した蒸気は熱交換器(蒸気発生器)を介さずに直接、蒸気タービンに送られる。冷却水中にはコバルト60をはじめとする放射性物質が含まれるが、そのほとんどは液相中に存在し、蒸気となって蒸気タービンに移行する割合は1/1000以下と考えられる。
一方、現在研究が進められている超臨界圧軽水炉では、冷却水の温度を374℃、圧力を22.1MPa以上の超臨界状態とし、全量をタービンに送ることにより、従来のBWRより、高い熱効率を得ることができると考えられている(特許文献1)。また、BWRでは蒸気中の水分を除去するために、気水分離器や蒸気乾燥器が必要であるが、超臨界圧軽水炉ではこれらの機器が不要であり、原子炉を簡素化できるという利点がある。
特開平8−313664号公報 K. Sue et al. "Solubility of lead (II) oxide and copper (II) oxide in subcritical and supercritical water" J. Chem. Eng. Data, No.44, p1422 (1999)
ところで、上記の超臨界圧軽水炉では、炉心を流れる冷却水の全量が超臨界状態となりタービンに移行する。その結果、冷却水中に含まれる全ての放射性物質が冷却水と共にタービンに移行するという問題点がある。冷却水中の放射性物質の源は、原子炉構造材や燃料被覆管材料中に含まれるコバルトなどが放射化して放出されることである。放出される際の放射化金属の形態としては、金属酸化物あるいはイオンの形態がある。したがって、金属材料の腐食によるはく離および溶解を抑制することにより、放射性物質のタービンへの移行を抑制できる。また、最近の研究の結果より、金属酸化物の溶解度は350℃近辺で大きくなることが知られている(非特許文献1)。
本発明は上記背景技術の課題を解決するためになされたものであり、直接サイクルを用いた超臨界圧軽水炉の金属材料腐食を抑制し、放射性腐食生成物のタービン系への移行を低減し、タービン系の線量を低減することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するものであって、本発明に係る超臨界圧軽水炉処理方法は、直接サイクルを用いた超臨界圧軽水炉の処理方法であって、前記超臨界圧軽水炉内の冷却材に接する部分の固体金属材料の表面の少なくとも一部に酸化処理を施すことを特徴とする。
また、本発明に係る超臨界圧軽水炉は、直接サイクルを用いた超臨界圧軽水炉において、冷却材に接する部分の固体金属材料の表面の少なくとも一部に酸化処理が施されていること、を特徴とする。
また、本発明に係る酸化処理装置は、直接サイクルを用いた超臨界圧軽水炉の冷却材に接する部分の固体金属材料の表面の少なくとも一部に酸化処理を施すための酸化処理装置であって、水を溜めるリザーバタンクと、固体被処理金属材料を収容し、ヒーターを有する耐圧容器である酸化処理用容器と、前記リザーバタンク内の水を前記酸化処理用容器に送るポンプと、前記リザーバタンクから前記酸化処理用容器に流入する水と前記酸化処理用容器から前記リザーバタンクに向かう水との間で熱交換を行なわせる熱交換器と、前記酸化処理用容器内の圧力を測定する圧力計と、前記酸化処理用容器内の温度を測定する温度計と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、直接サイクルを用いた超臨界圧軽水炉の材料腐食を抑制し、それによって、放射性腐食生成物のタービン系への移行を低減し、タービン系の線量を低減することができる。
以下に、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。ここで、互いに同一または類似の部分には共通の符号を付して、重複説明は省略する。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態に係る超臨界圧軽水炉およびその処理方法ならびに酸化処理装置を、図1および図2を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る超臨界圧軽水炉を示す概略系統図である。この超臨界圧軽水炉は直接サイクルを用いたものであって、原子炉内の蒸気が熱交換器(蒸気発生器)を介さずに直接、蒸気タービンに送られ、復水後に再び原子炉内に戻る構造になっている。
原子炉圧力容器31内に炉心32が収容されている。炉心32で発生した超臨界圧の高温水(蒸気)が蒸気タービン33に導かれ、ここで蒸気タービン33を駆動し、蒸気タービン33によって発電機40を駆動する。蒸気タービン33で仕事を終えた蒸気は復水器34で冷却されて復水になる。この復水は、冷却材浄化装置35、復水ポンプ36、給水加熱器37を経て給水として原子炉圧力容器31に戻される。炉心32内には、燃料被覆管によって被覆された多数の燃料棒が装荷されている。
この実施形態では、原子炉圧力容器31内の構造材や燃料被覆管等の、冷却材に接する部分の固体金属材料の表面の少なくとも一部に、予備酸化処理が施され、この予備酸化処理によって、その被処理部に酸化皮膜が形成されている。これにより被処理材の腐食が抑制され、水中に放出される放射性物質の量が抑制される。その結果、炉水中の放射能濃度が低下し、蒸気タービン33や復水器34を含むタービン系への放射性腐食生成物の移行を抑制することができる。
図2は、本発明の第1の実施形態に係る表面酸化装置を示す模式的系統図である。ここでは、被処理材料の一例として、燃料被覆管の場合について説明する。超臨界圧軽水炉に用いられる燃料被覆管1は、原子炉への装荷前に酸化処理用容器2内に設置される。リザーバタンク3内には水が溜められ、この水は、酸素注入装置20、水素注入装置21、窒素注入装置22によって水質調整されている。リザーバタンク3内の水は、高圧ポンプ4で昇圧され、熱交換器5を通って加熱された後、酸化処理用容器2に送られる。酸化処理用容器2にはヒーター6が設置され、所定の温度まで加熱される。酸化処理用容器2内の圧力と温度はそれぞれ、圧力計7と温度計8で測定される。
酸化処理用容器2内の水は、熱交換器5を通って減温され、溶存水素計23、溶存酸素計24、導電率計25、イオン交換樹脂26を順次通ってリザーバタンク3に戻る。リザーバタンク3内に溜まった水の水質を測定するために、溶存水素計26、溶存酸素計27、導電率計28が配置されている。
この装置を用いることによって、燃料被覆管1の表面に、目標とする酸化皮膜を形成することができる。
図3は、オーステナイト系ステンレス鋼(SUS316L)について、予備酸化処理による腐食溶出量の低減効果を示す試験結果のグラフである。標準材(メーカーから受け入れたままの状態)と、350℃の純水中で200時間の予備酸化処理を施した試験材について、350℃の水中で500時間の腐食試験を行なった。この腐食試験における皮膜の溶出量の相対値をグラフに示している。図3から明らかなように、予備酸化処理されていることにより、ステンレス鋼の溶出量は減少する。
上述のように、予備酸化処理を施した固体金属材料では、溶出量が減少し、水中に放出される放射性物質の量は減少する。その結果、炉水中の放射能濃度の低減が達成できる。
予備酸化処理の条件は、上記の温度と圧力を変化させて制御できる。350℃以上の未臨界高温水を用いて20〜200時間処理すると、大きな腐食抑制効果があった。また、高温水以外に高温の水蒸気を用いても、同様の効果が得られる。たとえば、500℃以上の高温水蒸気を用いて20〜200時間処理すると、大きな腐食抑制効果があった。
また、水中の酸素濃度はリザーバタンク3内のガスを制御することにより、所定の酸素濃度に調整することができる。溶存酸素濃度が8ppm以上の高温水を用いた酸化処理により、良好な腐食抑制効果があった。
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態を、図4を参照して説明する。この実施形態では、前述の予備酸化処理に先立ち、その酸化処理の対象になる固体金属材料の表面に機械研磨処理を施す。図4に示す例では、処理対象となる固体金属材料は、燃料被覆管1であるとする。燃料被覆管1を固定し、回転させながら、研磨装置9により、表面に機械研磨処理を施す。機械研磨処理を施した材料では、表面が平滑になり、接液面積が小さくなる。この機械研磨処理の後に、たとえば第1の実施形態と同様の酸化処理を行なう。
予備酸化処理に先立って研磨処理を施すことにより、当該金属材料の接液面積が比較的小さくなり、溶出量が減少し、水中に放出される放射性物質の量が減少する。その結果、炉水中の放射能濃度の低減が達成できる。
この実施形態の変形例として、研磨の方法として機械研磨以外に、酸などの化学薬品による化学研磨や、電解液を用いた電解研磨などを用いることでも、同様の効果が得られる。
[第3の実施形態]
本発明の第3の実施形態を、図5を参照して説明する。図5は、本発明の第3の実施形態に係る表面酸化装置を示す模式的系統図である。この実施形態は第1の実施形態の変形であって、熱交換器5から酸化処理用容器2へ向かう配管の途中に、薬液タンク10からの薬液を薬液ポンプ11によって注入する配管が接続されている。薬液タンク10内には注入しようとする金属イオンを含む溶液が入っている。ここで、注入される金属イオンとしては、たとえば、Ni、Zn、Fe、Cr、Mn、Cu、Pd、Pt、Al、Mo、V、Wのいずれか一種類または複数種類である。
上記構成の表面酸化装置を用いて第1の実施形態とほぼ同様の予備酸化処理を行なう際に、薬液タンク10内の薬液を酸化処理用容器2へ注入する。これにより、燃料被覆管1の表面に薬液タンク10内の金属を含む、保護性の高い複合酸化皮膜層が形成される。このようにして形成された複合酸化皮膜は、緻密で保護性が高いため、皮膜溶出量が減少し、水中に放出される放射性物質の量は減少する。その結果、炉水中の放射能濃度の低減が達成できる。
本発明の第1の実施形態に係る超臨界圧軽水炉を示す概略系統図。 本発明の第1の実施形態に係る表面酸化装置を示す模式的系統図。 本発明の第1の実施形態の効果を示すグラフであって、標準材とこの実施形態によって酸化処理された予備酸化材の腐食溶出量を相対値で示すグラフ。 本発明の第2の実施形態に係る機械研磨処理のようすを示す模式的斜視図。 本発明の第3の実施形態に係る表面酸化装置を示す模式的系統図。
符号の説明
1…燃料被覆管、2…酸化処理用容器、3…リザーバタンク、4…高圧ポンプ、5…熱交換器、6…ヒーター、7…圧力計、8…温度計、9…研磨装置、10…薬液タンク、11…薬液ポンプ、31…原子炉圧力容器、32…炉心、33…蒸気タービン、34…復水器、35…冷却材浄化装置、36…復水ポンプ、37…給水加熱器、40…発電機

Claims (13)

  1. 直接サイクルを用いた超臨界圧軽水炉の処理方法であって、前記超臨界圧軽水炉内の冷却材に接する部分の固体金属材料の表面の少なくとも一部に酸化処理を施すことを特徴とする超臨界圧軽水炉処理方法。
  2. 前記酸化処理は高温水または高温水蒸気を用いるものであること、を特徴とする請求項1に記載の超臨界圧軽水炉処理方法。
  3. 前記酸化処理は、温度が350℃以上の未臨界条件の高温水を用い、20時間ないし200時間処理するものであること、を特徴とする請求項2に記載の超臨界圧軽水炉処理方法。
  4. 前記酸化処理は、温度が500℃以上の高温蒸気を用い、20時間ないし200時間処理するものであること、を特徴とする請求項2に記載の超臨界圧軽水炉処理方法。
  5. 前記酸化処理は溶存酸素濃度が8ppm以上の高温水を用いること、を特徴とする請求項2または請求項3に記載の超臨界圧軽水炉処理方法。
  6. 前記酸化処理は、Ni、Zn、Fe、Cr、Mn、Cu、Pd、Pt、Al、Mo、V、Wのうちの少なくとも1種類を含む高温水を用いて行なうものであること、を特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の超臨界圧軽水炉処理方法。
  7. 前記酸化処理に先立って、酸化処理の対象となる固体金属材料の表面に研磨処理を施すこと、を特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の超臨界圧軽水炉処理方法。
  8. 前記研磨処理は機械研磨または電解研磨であること、を特徴とする請求項7に記載の超臨界圧軽水炉処理方法。
  9. 前記酸化処理の対象となる固体金属材料は燃料被覆管を含むこと、を特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の超臨界圧軽水炉処理方法。
  10. 直接サイクルを用いた超臨界圧軽水炉において、冷却材に接する部分の固体金属材料の表面の少なくとも一部に酸化処理が施されていること、を特徴とする超臨界圧軽水炉。
  11. 直接サイクルを用いた超臨界圧軽水炉の冷却材に接する部分の固体金属材料の表面の少なくとも一部に酸化処理を施すための酸化処理装置であって、
    水を溜めるリザーバタンクと、
    固体被処理金属材料を収容し、ヒーターを有する耐圧容器である酸化処理用容器と、
    前記リザーバタンク内の水を前記酸化処理用容器に送るポンプと、
    前記リザーバタンクから前記酸化処理用容器に流入する水と前記酸化処理用容器から前記リザーバタンクに向かう水との間で熱交換を行なわせる熱交換器と、
    前記酸化処理用容器内の圧力を測定する圧力計と、
    前記酸化処理用容器内の温度を測定する温度計と、
    を有することを特徴とする酸化処理装置。
  12. 前記水の溶存水素を測定する溶存水素計と、
    前記水の溶存酸素を測定する溶存酸素計と、
    前記水の導電率を測定する導電率計と、
    をさらに有することを特徴とする請求項11に記載の酸化処理装置。
  13. 金属イオンを含む薬液を溜める薬液タンクと、
    前記薬液タンク内の薬液を前記酸化処理用容器内に注入するための薬液ポンプと、
    をさらに有することを特徴とする請求項11または請求項12に記載の酸化処理装置。
JP2006214132A 2006-08-07 2006-08-07 超臨界圧軽水炉およびその処理方法ならびに酸化処理装置 Withdrawn JP2008039579A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102568624A (zh) * 2011-12-05 2012-07-11 李正蔚 高温超临界核反应堆

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