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JP2008038886A - バルブタイミング調整装置 - Google Patents

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JP2008038886A
JP2008038886A JP2006240365A JP2006240365A JP2008038886A JP 2008038886 A JP2008038886 A JP 2008038886A JP 2006240365 A JP2006240365 A JP 2006240365A JP 2006240365 A JP2006240365 A JP 2006240365A JP 2008038886 A JP2008038886 A JP 2008038886A
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Abstract

【課題】異音の発生を防止するバルブタイミング調整装置を提供する。
【解決手段】クランク軸と連動回転する第一歯車体12と、第一歯車体12に対して偏心する外周面40を有する遊星キャリヤ32と、外周面40に回転自在に嵌合する中心孔41を有し、第一歯車体12と内噛合形態の歯車機構30を形成する第二歯車体33であって、遊星キャリヤ32が第一歯車体12に対し相対回転することで第一歯車体12と噛合しつつ遊星運動する第二歯車体33と、第二歯車体33の遊星運動をカム軸の回転運動へ変換することでクランク軸及びカム軸間の相対回転位相を変化させる変換部と、遊星キャリヤ32と中心孔41との間に配置され、弾性力Fにより中心孔41の内周面42を押圧する押圧体70であって、弾性力Fの作用線Lが外周面40の偏心方向線Eに対して外周面40の周方向へ傾斜する押圧体70とを設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、カム軸がクランク軸からのトルク伝達により開閉する吸気弁及び排気弁のうち少なくとも一方のバルブタイミングを調整する内燃機関のバルブタイミング調整装置に関する。
従来、クランク軸と連動回転する内歯車に噛合させた遊星歯車を遊星運動させて当該遊星運動をカム軸の運動へ変換することにより、カム軸とクランク軸との間の相対回転位相を変化させるバルブタイミング調整装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
こうしたバルブタイミング調整装置の作動中には、カム軸が開閉する弁の駆動反力によりカム軸から装置へ変動トルクが伝達される。このトルク伝達により遊星歯車は、内歯車に対してがたつき、内歯車と歯当たりするため、異音が生じる。そこで、歯当たりによる異音発生を防止する方法としては、特許文献2に開示の技術を応用して、弾性力により遊星歯車をその偏心方向へ押圧して内歯車と圧接させることにより、内歯車に対する遊星歯車のがたつきを抑える方法が考えられる。
米国特許第6637389B2号明細書 特開2002−61727号公報
しかし、上述の遊星歯車を押圧する方法では、押圧の方向が遊星歯車の偏心方向と一致するため、遊星歯車は、偏心方向線上の押圧力の作用箇所と、内歯車との噛合箇所との計二箇所のみで支持される。そのため、カム軸からのトルク伝達により遊星歯車に作用する外力が遊星歯車の偏心方向からずれる場合、遊星歯車のがたつきを抑えることができず、異音が生じてしまう。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、異音の発生を防止するバルブタイミング調整装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明によると、遊星キャリヤにおいて第一歯車体に対して偏心する外周面には、第一歯車体と内噛合形態の歯車機構を形成して遊星運動する第二歯車体の中心孔(以下、歯車中心孔という)が回転自在に嵌合するので、当該嵌合界面には、製造公差等によるクリアランスが不可避的に形成される。また、請求項1に記載の発明によると、遊星キャリヤと歯車中心孔との間に配置される押圧体は弾性力によって歯車中心孔の内周面を押圧するが、かかる弾性力の作用線(以下、弾性力作用線という)は遊星キャリヤの外周面の偏心方向線に対して当該外周面の周方向へ傾斜する。故に、押圧体から弾性力を受ける第二歯車体は、第一歯車体との噛合箇所を支点として遊星キャリヤと歯車中心孔との間のクリアランス分回転し、歯車中心孔の内周面と弾性力作用線との交点箇所とは異なる箇所において遊星キャリヤの外周面と接触する。これにより第二歯車体は、歯車中心孔の内周面と弾性力作用線との交点箇所、歯車中心孔の内周面と遊星キャリヤの外周面との接触箇所、並びに第一、第二歯車体の噛合箇所の少なくとも三箇所において支持されることとなる。
このような第二歯車体の支持形態によれば、カム軸又はクランク軸である第二軸から変換部を通じて第二歯車体へ変動トルクが伝達されても、第二歯車体は第一歯車体に対してがたつき難くなる。したがって、変動トルクに起因する第一、第二歯車体間の歯当たりが回避されるので、異音の発生を防止することができる。
請求項2に記載の発明によると、押圧体は、遊星キャリヤ外周面の偏心方向線上から外れた位置に配置されるので、押圧体が偏心方向線上で歯車中心孔を押圧することにより第二歯車体の支持形態が崩れてしまう事態を防止することができる。
請求項3に記載の発明によると、押圧体の弾性力の作用線は、遊星キャリヤ外周面の偏心中心線上で当該外周面の偏心方向線に直交する直交線よりも当該外周面の偏心側において、歯車中心孔の内周面と交差する。これにより、第二歯車体が第一歯車体と噛合しつつ遊星運動するのを妨げないで、上述した第二歯車体の支持形態を実現することができる。
請求項4に記載の発明によると、押圧体の弾性力は、第二軸から変換部へ伝達されるトルクにより第二歯車体に作用する外力とは反対向きに、歯車中心孔の内周面に作用する。故に、第二軸から伝達の変動トルクによる外力が第二歯車体に作用するときには、当該外力に抗する弾性力成分を第二歯車体に与えて、当該外力そのものを相殺することができる。したがって、異音の発生防止効果が向上する。
請求項5に記載の発明によると、押圧体の弾性力は、第二軸から変換部へ伝達されるトルクが最大となるとき第二歯車体に作用する外力とは反対向きに、歯車中心孔の内周面に作用する。この場合、最大の変動トルクによる大きな外力を弾性力によって十分に相殺することができるので、異音の発生防止効果がより一層向上する。
請求項6から11に記載の発明によると、クランク軸と連動して回転する駆動側回転体に対して最遅角位置および最進角位置の少なくともいずれか一方で、カム軸と連動して回転する従動側回転体の相対回転をストッパが規制している。この構成においては、遊星キャリヤに加わる回転トルクにより駆動側回転体に対して最遅角位置および最進角位置の少なくともいずれか一方で従動側回転体の相対回転がストッパにより規制された状態で遊星キャリヤにさらにストッパに向かう回転トルクが加わる。すると、遊星運動する第二歯車回転体の内周面側と遊星キャリヤの外周面側との間にくいこみが生じる恐れがある。遊星キャリヤの外周面側と第二歯車回転体の内周面側との間にくいこみが生じると、次に、ストッパから離れる方向に遊星キャリヤに回転トルクを加えても、遊星キャリヤと第二歯車回転体とのくいこみ状態を解消できず、位相制御が不能になる恐れがある。
そこで、請求項6から11に記載の発明によると、押圧体の作用線が第1歯車体の回転中心からずれた位置を通り、押圧体の弾性力は、ストッパが従動側回転体と当接する遅角側または進角側とは反対側に遊星キャリヤに回転トルクを加える。したがって、従動側回転体がストッパに当接するときにストッパに向けて遊星キャリヤに加わる回転トルクが小さくなるので、遊星キャリヤと第二歯車体とのくいこみを防止できる。
請求項7に記載の発明では、押圧体の作用線が遊星キャリヤの外周面のほぼ偏心中心を通っている。遊星キャリヤの外周面の偏心中心は、遊星キャリヤの外周面の中心であるから、回転する遊星キャリヤと遊星運動する第二歯車体の中心孔との間に押圧体を設置する構成では、押圧体の弾性力の作用線が遊星キャリヤの外周面の中心を通るように押圧体を設置することが、押圧体を設置する上で容易である。
請求項8に記載の発明によると、ストッパは最遅角位置で従動側回転体の相対回転を規制し、押圧体は、偏心方向線よりも、駆動側回転体に対する遊星キャリヤの遅角側に設置されている。この構成によれば、遊星キャリヤの外周面のほぼ偏心中心を通る方向に働く押圧体の弾性力により、第一歯車体の回転中心を中心として、遊星キャリヤは進角側に回転トルクを受ける。したがって、最遅角位置で従動側回転体がストッパに当接するときに、遊星キャリヤが遅角側に受ける回転トルクを押圧体の弾性力が低減する。これにより、従動側回転体が最遅角位置でストッパに当接している状態で、遊星キャリヤに遅角側に加わる回転トルクを低減できるので、遊星キャリヤと第二歯車体とのくいこみを防止できる。
ここで、押圧体の弾性力の作用線が遊星キャリヤのほぼ偏心中心を通っている構成において、押圧体の弾性力により、従動側回転体がストッパに当接する方向と反対方向に遊星キャリヤが受ける回転トルクは、押圧体の作用線と偏心方向線とが直交しているとき、つまり、偏心方向線から遅角側に押圧体が設置されている角度が90°のときが最大である。そして、偏心方向線から遅角側に押圧体が設置されている角度が90°よりも小さくなるにしたがい、押圧体の弾性力により、従動側回転体がストッパに当接する方向と反対方向に遊星キャリヤが受ける回転トルクは小さくなる。
そこで、請求項9に記載の発明では、偏心方向線よりも、駆動側回転体に対する遊星キャリヤの遅角側に押圧体を設置する角度の最小値を45°にしているので、押圧体の弾性力により、従動側回転体がストッパに当接する方向と反対方向の進角側に遊星キャリヤが受ける回転トルクが小さくなりすぎることを防止している。そして、偏心方向線よりも、駆動側回転体に対する遊星キャリヤの遅角側に押圧体を設置する角度の最大値を90°にしているので、押圧体の弾性力により、従動側回転体がストッパに当接する方向と反対方向の進角側に遊星キャリヤが受ける回転トルクを最大にすることも可能である。
請求項10に記載の発明によると、ストッパは最進角位置で従動側回転体の相対回転を規制し、押圧体は、偏心方向線よりも、駆動側回転体に対する遊星キャリヤの進角側に設置されている。この構成によれば、遊星キャリヤの外周面のほぼ偏心中心を通る方向に働く押圧体の弾性力により、第一歯車体の回転中心を中心として、遊星キャリヤは遅角側に回転トルクを受ける。したがって、最進角位置で従動側回転体がストッパに当接するときに、遊星キャリヤが進角側に受ける回転トルクを押圧体の弾性力が低減する。これにより、従動側回転体が最進角位置でストッパに当接している状態で、遊星キャリヤに進角側に加わる回転トルクを低減できるので、遊星キャリヤと第二歯車体とのくいこみを防止できる。
前述したように、押圧体の弾性力の作用線が遊星キャリヤのほぼ偏心中心を通っている構成において、押圧体の弾性力により、従動側回転体がストッパに当接する方向と反対方向に遊星キャリヤが受ける回転トルクは、押圧体の作用線と偏心方向線とが直交しているとき、つまり、偏心方向線から進角側に押圧体が設置されている角度が90°のときが最大である。そして、偏心方向線から進角側に押圧体が設置されている角度が90°よりも小さくなるにしたがい、押圧体の弾性力により、従動側回転体がストッパに当接する方向と反対方向に遊星キャリヤが受ける回転トルクは小さくなる。
そこで、請求項11に記載の発明では、偏心方向線よりも、駆動側回転体に対する遊星キャリヤの進角側に押圧体を設置する角度の最小値を45°にしているので、押圧体の弾性力により、従動側回転体がストッパに当接する方向と反対方向の遅角側に遊星キャリヤが受ける回転トルクが小さくなりすぎることを防止している。そして、偏心方向線よりも、駆動側回転体に対する遊星キャリヤの進角側に押圧体を設置する角度の最大値を90°にしているので、押圧体の弾性力により、従動側回転体がストッパに当接する方向と反対方向の遅角側に遊星キャリヤが受ける回転トルクを最大にすることも可能である。
前述したように、遊星キャリヤにおいて第一歯車体に対して偏心する外周面には、第一歯車体と内噛合形態の歯車機構を形成して遊星運動する第二歯車体の歯車中心孔が回転自在に嵌合するので、当該嵌合界面には、製造公差等によるクリアランスが不可避的に形成される。
そこで、請求項12から17に記載の発明では、遊星キャリヤの外周面の偏心中心線上で偏心方向線に直交する直交線よりも遊星キャリヤの外周面の偏心側において、遊星キャリヤと歯車中心孔との間に周方向の異なる位置に押圧体を複数配置し、複数の押圧体の内、少なくとも1個の押圧体の弾性力の作用線が外周面の偏心方向線に対して外周面の周方向へ傾斜する構成を採用している。
この構成によれば、第二歯車体は、第一歯車体との噛合箇所と、弾性力の作用線が偏心方向線に対して周方向へ傾斜している押圧体の弾性力作用線と歯車中心孔の内周面との交点箇所と、他の押圧体の弾性力作用線と歯車中心孔の内周面との交点箇所との、の少なくとも三箇所において支持されることとなる。
このような第二歯車体の支持形態によれば、カム軸又はクランク軸である第二軸から変換部を通じて第二歯車体へ変動トルクが伝達されても、第二歯車体は第一歯車体に対してがたつき難くなる。したがって、変動トルクに起因する第一、第二歯車体間の歯当たりが回避されるので、異音の発生を防止することができる。
ここで請求項13に記載の発明では、変換部は、第一歯車体と第二歯車体との噛合位置と軸方向に異なる位置で第三歯車体が第二歯車体と内噛合形態の歯車機構を形成し、この第三歯車体が第二歯車体の遊星運動を第二軸へ出力している。この構成では、カム軸又はクランク軸である第二軸から第三歯車体を通じて第二歯車体が変動トルクを受けるとき、第二歯車体と第三歯車体、ならびに第一歯車体と第二歯車体とは、偏心方向線を挟んで周方向の反対側、つまり偏心方向線を挟んで遅角側および進角側でそれぞれ噛み合っている。この噛合状態では、第三歯車体から第二歯車体が受ける変動トルクと、第二歯車体から第一歯車体に変動トルクを伝達するときに第一歯車体から第二歯車体が受ける反力との半径方向中心に向かう合力は、ほぼ偏心方向線に沿っている。
そこで請求項14に記載の発明では、偏心方向線に対して周方向両側、つまり遅角側および進角側に押圧体を配置している。この構成によれば、第三歯車体から第二歯車体が変動トルクを受けることにより、第一歯車体および第三歯車体から第二歯車体が受ける半径方向中心に向かうほぼ偏心方向線に沿った力に対し、偏心方向線に対して周方向両側に配置された押圧体の弾性力が第二歯車体の歯車中心孔の内周面を押圧する合力はほぼ反対方向に働く。これにより、第三歯車体から第二歯車体が受ける変動トルクに起因して、第一歯車体および第三歯車体から第二歯車体が受ける力を効果的に相殺することができる。
請求項15から17に記載の発明によると、クランク軸と連動して回転する駆動側回転体に対して最遅角位置および最進角位置の両側で、カム軸と連動して回転する従動側回転体の相対回転をストッパが規制している。この構成においては、遊星キャリヤに加わる回転トルクにより駆動側回転体に対して最遅角位置および最進角位置の両方で従動側回転体の相対回転がストッパにより規制された状態で遊星キャリヤにさらにストッパに向かう回転トルクが加わる。すると、遊星運動する第二歯車回転体の内周面側と遊星キャリヤの外周面側との間にくいこみが生じる恐れがある。遊星キャリヤの外周面側と第二歯車回転体の内周面側との間にくいこみが生じると、次に、ストッパから離れる方向に遊星キャリヤに回転トルクを加えても、遊星キャリヤと第二歯車回転体とのくいこみ状態を解消できず、位相制御が不能になる恐れがある。
そこで、請求項15から17に記載の発明によると、押圧体の作用線は第1歯車体の回転中心からずれた位置を通り、偏心方向線に対して遅角側に設置された押圧体の弾性力は遊星キャリヤに進角側の回転トルクを加え、偏心方向線に対して進角側に設置された押圧体の弾性力は遊星キャリヤに遅角側の回転トルクを加えている。この構成によれば、例えば、従動側回転体が最遅角位置でストッパと当接してさらに遊星キャリヤに遅角側に向かう回転トルクが加わると、遊星キャリヤの外周面と第二歯車体の内周面とのクリアランスは、偏心方向線を挟んで進角側よりも遅角側が狭くなる。これにより、遅角側の押圧体が遊星キャリヤに加える進角側の回転トルクが、進角側の押圧体が遊星キャリヤに加える遅角側の回転トルクよりも大きくなる。その結果、従動側回転体が遅角側のストッパに当接するときにストッパに向けてさらに遅角側に遊星キャリヤに加わる回転トルクが小さくなるので、遊星キャリヤと第二歯車体とのくいこみを防止できる。
従動側回転体が最進角位置でストッパと当接してさらに遊星キャリヤに進角側に向かう回転トルクが加わる場合は、遊星キャリヤの外周面と第二歯車体の内周面とのクリアランスは、偏心方向線を挟んで遅角側よりも進角側が狭くなる。これにより、進角側の押圧体が遊星キャリヤに加える遅角側の回転トルクが、遅角側の押圧体が遊星キャリヤに加える進角側の回転トルクよりも大きくなる。その結果、従動側回転体が進角側のストッパに当接するときにストッパに向けてさらに進角側に遊星キャリヤに加わる回転トルクが小さくなるので、遊星キャリヤと第二歯車体とのくいこみを防止できる。
請求項16に記載の発明では、押圧体の作用線が遊星キャリヤの外周面のほぼ偏心中心を通っている。遊星キャリヤの外周面の偏心中心は、遊星キャリヤの外周面の中心であるから、回転する遊星キャリヤと遊星運動する第二歯車体の中心孔との間に押圧体を設置する構成では、押圧体の弾性力の作用線が遊星キャリヤの外周面の中心を通るように押圧体を設置することが、押圧体を設置する上で容易である。
請求項17に記載の発明では、偏心方向線に対して遅角側及び進角側に押圧体を設置する角度の最小値を45°にしているので、押圧体の弾性力により、従動側回転体がストッパに当接する方向と反対方向に遊星キャリヤが受ける回転トルクが小さくなりすぎることを防止している。そして、偏心方向線に対して遊星キャリヤの遅角側及び進角側に押圧体を設置する角度の最大値を90°にしているので、押圧体の弾性力により、従動側回転体がストッパに当接する方向と反対方向に遊星キャリヤが受ける回転トルクを最大にすることも可能である。
請求項18に記載の発明によると、変換部において回転運動を第二軸へ出力する出力端は第二軸に固定されるので、第二軸から変換部へ変動トルクが直に伝達されることになる。しかし、上述した第二歯車体の支持形態によれば、変換部が直に受けたために第二歯車体への伝達量が大きくなる変動トルクに対しても、異音の発生防止効果を発揮することができる。
請求項19に記載の発明によると、押圧体は遊星キャリヤの収容部に収容され、収容部から遊星キャリヤの外周面よりも突出して歯車中心孔の内周面に接触する。これにより、遊星キャリヤ外周面の偏心方向線に対して傾斜する弾性力作用線を実現するように押圧体を位置決めすることができるので、上述した第二歯車体の支持形態を確実に実現することができる。
請求項20に記載の発明によると、押圧体の変形部は、遊星キャリヤの収容部と歯車中心孔との間で圧縮されることより弾性変形する。故に、第二軸から変換部へ伝達の変動トルクによる外力が押圧体の圧縮側へ増大するときには、変形部の弾性変形によって生じる弾性力を増大させて、上述した第二歯車体の支持形態を維持することができる。また、押圧体の圧縮が進んで歯車中心孔の内周面と遊星キャリヤの外周面とが接触するときには、当該圧縮が中止される。即ち押圧体の圧縮ストロークが制限されるので、押圧体の耐疲労強度が高くなる。
請求項21に記載の発明によると、遊星キャリヤ外周面の偏心方向線上から外れた位置において遊星キャリヤの収容部が当該外周面に開口し、その開口を通じて押圧体が突出する。故に、押圧体が偏心方向線上で歯車中心孔を押圧することによって第二歯車体の支持形態が崩れてしまう事態を防止することができる。
請求項22に記載の発明によると、ばね部材からなる押圧体は、遊星キャリヤに接触する内周側接触部と、内周側接触部の外周側に間隔をあけて設けられ、歯車中心孔の内周面に接触する外周側接触部とを有し、それら両接触部の周方向の一端部同士を連結し他端部同士を開放する。このような構成の押圧体は、第二軸から変換部へ伝達の変動トルクによる外力が第二歯車体に作用するに伴い歯車中心孔と遊星キャリヤとの間で圧縮されるとき、連結部が弾性変形することによって遊星キャリヤに対して位置ずれし難い特徴を持つ。故に、押圧体が位置ずれすることに起因する内周側接触部と遊星キャリヤとの間の磨耗を抑えることができる。
請求項23に記載の発明によると、遊星キャリヤの円筒面状の接触面に接触する押圧体の内周側接触部は、当該接触面に沿って湾曲すると共に当該接触面よりも小径の断面円弧状を呈するので、当該接触面に周方向の二箇所で接触することができる。このような二点接触によれば、接触面によって押圧体を安定的に支持することができるので、押圧体の位置ずれによる磨耗の抑制効果が向上する。
請求項24に記載の発明によると、押圧体の外周側接触部は、歯車中心孔の円筒面状の内周面に沿って湾曲すると共に当該内周面よりも小径の断面円弧状を呈するので、当該内周面に周方向の一箇所で接触することができる。このような一点接触によれば、弾性力作用線の方向を遊星キャリヤ外周面の偏心方向線に対して傾斜する方向に正確に設定することが可能となる。
請求項25に記載の発明によると、押圧体において連結部は、内、外周側接触部の端部のうち遊星キャリヤ外周面の偏心方向線に近い側の端部同士を連結する。故に、第二軸から変換部へ伝達の変動トルクが増大するのに伴って第二歯車体が遊星運動するときには、外周側接触部の偏心方向線に近い側の端部へ向かって接近してくる歯車中心孔の内周面に、外周側接触部の偏心方向線から遠い側の端部が引掛かり難くなる。しかも、そうした歯車中心孔内周面の接近により押圧体が圧縮されるときには、当該内周面と外周側接触部との接触箇所が連結部側へと移動しつつ、連結部が弾性変形する。これにより、押圧体の圧縮が進んでも、連結部における内部応力の増大を抑制することができるので、押圧体の耐疲労強度が高くなる。
請求項26に記載の発明によると、遊星キャリヤの一対の対向面は、遊星キャリヤ外周面の周方向に押圧体を挟んで向き合う。故に、第二軸から変換部へ伝達の変動トルクに応じて第二歯車体が遊星運動するときには、歯車中心孔の内周面と外周側接触部との間の摩擦によって押圧体が遊星キャリヤ外周面の周方向へ位置ずれしようとしても、押圧体をいずれかの対向面によって係止することができる。特に片方の対向面によれば、内、外周側接触部間を連結する押圧体の連結部を広い面積にて係止することができる。以上より、遊星キャリヤに対する押圧体の位置ずれを制限して、上述した第二歯車体の支持形態を長期に亘って維持することができる。
請求項27に記載の発明によると、押圧体の内周側接触部において連結部とは反対側の端部は外周側へ屈曲されるので、遊星キャリヤの片方の対向面により当該端部を広い面積にて係止することができる。したがって、押圧体の位置ずれの制限効果が向上する。
請求項28に記載の発明によると、遊星キャリヤ外周面の周方向において対向面と押圧体との間に隙間が形成されるので、押圧体は、歯車中心孔と遊星キャリヤとの間で圧縮されるときに対向面による拘束を受けず、内部応力の上昇を抑えられる。したがって、押圧体の耐疲労強度が高くなる。
尚、以上説明した請求項22〜28に記載の特徴的構成については、弾性力作用線と遊星キャリヤ外周面の偏心方向線との関係が請求項1の発明とは異なるバルブタイミング調整装置において実現してもよい。この場合、特許文献2に開示のような一枚の板ばねを押圧体として用いるとき当該押圧体が配置形態によっては位置ずれして磨耗を発生させてしまうという課題を解決することができる。
請求項29に記載の発明によると、押圧体は、歯車中心孔の円筒面状の内周面に沿って湾曲する複数のばね板からなる重ね板ばねである。故に、第二軸から変換部へ伝達の変動トルクによる外力が第二歯車体に作用するに伴い押圧体が歯車中心孔と遊星キャリヤとの間で圧縮されるときには、各ばね板における内部応力の上昇が抑えられる。したがって、押圧体の耐疲労強度が高くなる。
請求項30に記載の発明によると、遊星キャリヤの円筒面状の接触面に接触する押圧体の最内周のばね板は、当該接触面よりも小径の断面円弧状を呈するので、当該接触面に周方向の二箇所で接触することができる。このような二点接触によれば、接触面によって押圧体を安定的に支持することができるので、遊星キャリヤに対して押圧体が位置ずれすることで生じる磨耗を抑制することができる。
請求項31に記載の発明によると、押圧体の最外周のばね板は、歯車中心孔の円筒面状の内周面よりも小径の断面円弧状を呈するので、当該内周面に周方向の一箇所で接触することができる。このような一点接触によれば、弾性力作用線の方向を遊星キャリヤ外周面の偏心方向線に対して傾斜する方向に正確に設定することが可能となる。
尚、以上説明した請求項17〜19に記載の特徴的構成については、弾性力作用線と遊星キャリヤ外周面の偏心方向線との関係が請求項1の発明とは異なるバルブタイミング調整装置において実現してもよい。この場合、特許文献2に開示のような一枚の板ばねを押圧体として用いるとき当該押圧体の内部応力が上昇してしまうという課題を解決することができる。
請求項32に記載の発明によると、遊星キャリヤは、トルク発生部の発生した回転トルクを受けることにより第一歯車体に対して相対回転し、第二歯車体の遊星運動、ひいては変換部によるカム軸及びクランク軸間の相対回転位相変化を生じさせる。したがって、トルク発生部による回転トルクの発生を制御することで、カム軸及びクランク軸間の相対回転位相に従うバルブタイミングを正確に調整することができる。
請求項33に記載の発明によると、第一歯車体に対して遊星キャリヤを相対回転させるための回転トルクを発生するトルク発生部は、電動モータである。このように、回転トルクの発生を高精度に電気制御可能な電動モータを用いることで、バルブタイミングの調整精度を高めることができる。
尚、トルク発生部は、回転トルクを発生するものであれば、電動モータ以外にも、例えば油圧モータや電磁ブレーキ装置等であってもよい。
請求項34に記載の発明によると、第二歯車体を収容する第一ハウジングおよび第二ハウジングにおいて、第一ハウジングまたは第二ハウジングの一方は他方に向けて回転軸方向に突出して周方向に設けられた突部を有し、第一ハウジングまたは第二ハウジングの他方は一方の突部の内周面または外周面に嵌合している。
この構成によれば、第一ハウジングと第二ハウジングとを組み付けるときに、第一ハウジングまたは第二ハウジングの一方の突部の内周面または外周面に他方を嵌合することにより、組付治具等を使用せずに、第一ハウジングと第二ハウジングとを組み付けることができる。また、バルブタイミング調整装置の作動中に、第一ハウジングまたは第二ハウジングの一方に対して径方向にずれる力が他方に働いても、径方向へのずれを突部が防止する。
請求項35に記載の発明によると、第一ハウジングまたは第二ハウジングの他方は一方の突部の内周面または外周面に圧入されているので、この圧入力が回転方向に大きな摩擦力として働く。したがって、バルブタイミング調整装置の作動中に、第一ハウジングまたは第二ハウジングの一方に対して回転方向にずれる力が他方に働いても、径方向へのずれに加え、回転方向へのずれを防止できる。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する。
(第一実施形態)
図2は、本発明の第一実施形態によるバルブタイミング調整装置1を示している。バルブタイミング調整装置1は、内燃機関のクランク軸からカム軸2へ機関トルクを伝達する伝達系に設けられている。バルブタイミング調整装置1は、クランク軸に対するカム軸2の相対回転位相(以下、機関軸位相という)を変化させることにより、内燃機関の吸気弁のバルブタイミングを調整する。
バルブタイミング調整装置1は、駆動側回転体10、従動側回転体18、制御ユニット20、差動歯車機構30及びリンク機構50を備えている。
駆動側回転体10は全体として中空形状であり、差動歯車機構30、リンク機構50等を収容している。この駆動側回転体10は二段円筒状のスプロケット11の大径側端部に二段円筒状のカバー歯車12の大径側端部を同軸に螺子止めしてなる。スプロケット11において大径部13と小径部14との間を接続する接続部15には、外周側へ突出する形態で複数の歯16が形成されており、これらの歯16とクランク軸の複数の歯との間で環状のタイミングチェーンが巻き掛けられる。故に、クランク軸から出力された機関トルクがタイミングチェーンを通じてスプロケット11へ伝達されるときには、駆動側回転体10がクランク軸と連動して、当該クランク軸に対する相対回転位相を保ちつつ回転中心線O周りに回転する。このとき駆動側回転体10の回転方向は、図3の時計方向となる。
図2に示すように従動側回転体18は円筒状であり、駆動側回転体10及びカム軸2と同軸に配置されている。従動側回転体18の一端部は、スプロケット11の接続部15の内周側に摺動回転自在に嵌合していると共に、カム軸2の一端部にボルト固定されている。これにより、従動側回転体18はカム軸2と連動して、当該カム軸2に対する相対回転位相を保ちつつ回転中心線O周りに回転可能となっており、また従動側回転体18は駆動側回転体10に対して相対回転可能となっている。尚、図4に示すように、駆動側回転体10に対して従動側回転体18が進角する相対回転方向が進角方向Xであり、駆動側回転体10に対して従動側回転体18が遅角する相対回転方向が遅角方向Yである。
図2に示すように制御ユニット20は、電動モータ21及び通電制御回路22等を組み合わせてなる。電動モータ21は例えばブラシレスモータ等であり、内燃機関にステー(図示しない)を介して固定されるモータケース23並びにモータケース23によって正逆回転自在に支持されるモータ軸24を有している。通電制御回路22はマイクロコンピュータ等の電気回路であり、モータケース23の外部又は内部に配置されて電動モータ21と電気的に接続されている。通電制御回路22は、電動モータ21のコイル(図示しない)への通電を内燃機関の運転状態等に応じて制御する。この通電制御によって電動モータ21は、モータ軸24の周りに回転磁界を形成し、その回転磁界の方向に応じた方向X,Y(図3参照)の回転トルクをモータ軸24に発生する。
図2,3に示すように差動歯車機構30は、内歯車部31、遊星キャリヤ32、遊星歯車33及び伝達回転体34等を組み合わせてなる。
歯先円が歯底円の内周側に設定された内歯車部31は、カバー歯車12の内周部分によって形成されており、駆動側回転体10の一部としても機能する。したがって、機関トルクがスプロケット11へ伝達されるときには、カバー歯車12がクランク軸と連動して当該クランク軸に対する相対回転位相を保ちつつ回転中心線O周りに回転する。
遊星キャリヤ32は全体として筒状であり、駆動側回転体10と同軸の円筒面状に形成された内周面35を有している。遊星キャリヤ32の内周面35には溝部36が開口しており、当該溝部36に嵌合する継手37によってモータ軸24が内周面35と同軸に遊星キャリヤ32に固定されている。この固定によって遊星キャリヤ32は、モータ軸24と連動して回転中心線O周りに回転可能となっており、また駆動側回転体10に対して相対回転可能となっている。
遊星キャリヤ32においてモータ軸24とは反対側に設けられている偏心カム部38は、駆動側回転体10に対して偏心する円筒面状の外周面40を有している。
遊星歯車33は円環板状であり、歯先円が歯底円の外周側に設定された外歯車部39を有している。遊星歯車33において、外歯車部39の歯先円は内歯車部31の歯底円よりも小さく、また外歯車部39の歯数は内歯車部31の歯数よりも一つ少ない。遊星歯車33は、回転中心線Oに対し偏心して内歯車部31の内周側に配置されており、その偏心側において外歯車部39を内歯車部31に噛合させている。即ち遊星歯車33とカバー歯車12とは、内噛合形態の差動歯車機構30を構成している。遊星歯車33の中心孔41は外歯車部39と同軸の円筒孔状を呈しており、当該中心孔41の内周面42が偏心カム部38の外周面40に摺動回転自在に嵌合している。そのため、中心孔41の内周面42と偏心カム部38の外周面40との嵌合界面には、図1に強調して示すように、製造公差等に起因するクリアランス44が形成されている。以上の構成により遊星歯車33は、回転中心線Oに対して偏心する外周面40の偏心中心線P周りに自転しつつ偏心カム部38の回転方向へ公転する遊星運動を実現する。
図2,5に示すように、伝達回転体34は駆動側回転体10と同軸の円環板状であり、従動側回転体18においてカム軸2とは反対側の端部の外周側に摺動回転自在に嵌合している。これにより伝達回転体34は、回転中心線O周りに回転可能となっており、また回転体10,18に対して相対回転可能となっている。図2,3に示すように、伝達回転体34の周方向に等間隔をあけた複数箇所(ここでは九箇所)には、円筒孔状の係合孔48が形成されている。またそれに対応して、遊星歯車33の周方向に等間隔をあけた複数箇所(ここでは九箇所)には、対応する係合孔48へ突入して係合する円柱状の係合突起49が形成されている。
こうした構成の差動歯車機構30では、遊星キャリヤ32が駆動側回転体10に対して相対回転しないときには、遊星歯車33が遊星運動することなく駆動側回転体10と共に回転し、係合突起49が係合孔48を回転側へ押圧する。その結果、伝達回転体34が駆動側回転体10に対する相対回転位相を保ちつつ、図5の時計方向へ回転する。
モータ軸24の回転トルクが方向Yへ増大すること等により遊星キャリヤ32が駆動側回転体10に対する遅角方向Yへ相対回転するときには、遊星歯車33が内歯車部31との噛合歯を周方向へ変化させつつ遊星運動することにより、係合突起49が係合孔48を回転側へ押圧する力が増大する。その結果、伝達回転体34が駆動側回転体10に対して進角方向Xへ相対回転する。一方、モータ軸24の回転トルクが方向Xへ増大すること等により遊星キャリヤ32が駆動側回転体10に対する進角方向Xへ相対回転するときには、遊星歯車33が内歯車部31との噛合歯を周方向へ変化させつつ遊星運動することにより、係合突起49が係合孔48を反回転側へ押圧する。その結果、伝達回転体34が駆動側回転体10に対して遅角方向Yへ相対回転する。このように差動歯車機構30では、駆動側回転体10に対する遊星キャリヤ32の相対回転運動により遊星歯車33の遊星運動を生じさせ、当該遊星運動を伝達回転体34の駆動側回転体10に対する相対回転運動へ変換する。
図2,4,5に示すようにリンク機構50は、リンク51〜53、案内回転部54及び可動軸体55等を組み合わせてなる。尚、図4,5では、断面を表すハッチングを省略している。
一対の第一リンク51は、従動側回転体18の回転中心線Oを挟む二箇所から相反方向へ突出している。一対の第二リンク52は、駆動側回転体10の接続部15において回転中心線Oを挟む二箇所に回り対偶によって連繋している。一対の第三リンク53は、対応する第一及び第二リンク51,52に可動軸体55を介した回り対偶によって連繋している。
案内回転部54は、伝達回転体34において遊星歯車33とは反対側の端面を含む部分により形成されている。案内回転部54の回転中心線Oを挟む二箇所には、一対の案内通路56が形成されている。各案内通路56は、回転中心線Oの外周側を延伸し当該延伸方向において回転中心線Oからの距離が変化する曲線状であり、回転中心線Oに関して互いに回転対称となる形態で設けられている。そして特に第一実施形態の各案内通路56は、方向Yへ向かうほど回転中心線Oから離間する曲線状である。
一対の可動軸体55は円柱状であり、回転中心線Oを挟む両側に配置されている。各可動軸体55の一端部は、対応する案内通路56に滑動可能に挿入されている。また、可動軸体55の他端部は、対応する第二リンク52に相対回転可能に嵌合している。さらに、各可動軸体55の中間部は、対応する第三リンク53に圧入固定されている。
こうした構成のリンク機構50では、伝達回転体34が駆動側回転体10との間の相対回転位相を保っているときには、可動軸体55が案内通路56を滑動せず、伝達回転体34と共に回転する。このとき、回り対偶をなす第二及び第三リンク52,53の対偶素と回転中心線Oとの相対位置関係は変化しないので、第一リンク51と従動側回転体18とが駆動側回転体10に対する相対回転位相を保ちつつ図4,5の時計方向へ回転し、機関軸位相が保持される。
伝達回転体34が駆動側回転体10に対する進角方向Xへ相対回転するときには、案内通路56において可動軸体55が回転中心線Oから離間する側へ滑動する。これにより、回り対偶をなす第二及び第三リンク52,53の対偶素が回転中心線Oから離間するため、第一リンク51と従動側回転体18とが駆動側回転体10に対して遅角方向Yへ相対回転し、機関軸位相が遅角する。一方、伝達回転体34が駆動側回転体10に対する遅角方向Yへ相対回転するときには、案内通路56において可動軸体55が回転中心線Oへ接近する側へ滑動する。これにより、回り対偶をなす第二及び第三リンク52,53の対偶素が回転中心線Oへ接近するため、第一リンク51と従動側回転体18とが駆動側回転体10に対して進角方向Xへ相対回転し、機関軸位相が進角する。このようにリンク機構50では、伝達回転体34の駆動側回転体10に対する相対回転運動を従動側回転体18の駆動側回転体10に対する相対回転運動へ変換することにより、機関軸位相を変化させる。
次に、第一実施形態によるバルブタイミング調整装置1の特徴部分についてさらに詳しく説明する。
図6に示すように遊星キャリヤ32の偏心カム部38には、外周側と軸方向一端側とに開口する凹部60が形成されている。さらに偏心カム部38には、C字状のスナップリング62が嵌合固定されており、スナップリング62の一端面と凹部60の内面とによって囲まれる収容部64が形成されている。図7に示すように収容部64は、偏心カム部38の外周面(以下、偏心外周面という)40の偏心方向を表す偏心方向線Eを基準に定められる角度領域θ内において、偏心方向線E上から偏心外周面40の周方向(以下、基準周方向という)へ外れて設けられている。ここで角度領域θは、偏心外周面40の偏心中心線P上で偏心方向線Eに直交する直交線Zよりも偏心外周面40の偏心側に位置する領域である。
図6に示すようにばね部材70は、スナップリング62と凹部60とにより挟持される形態で収容部64に収容されており、それによって偏心カム部38と遊星歯車33の中心孔41との間に配置されている。ばね部材70は、略U字状に曲げられた金属板等からなる板ばねであり、内周側接触部72、外周側接触部73及び連結部74を有している。
内周側接触部72は、収容部64の円筒面状の内底面66に沿って湾曲する断面円弧状を呈し、内底面66に接触している。ここで内周側接触部72の曲率半径Raは、収容部64の内底面66の曲率半径Rbよりも小さく設定されており、それによって内周側接触部72は基準周方向の二箇所において内底面66に接触している。内周側接触部72の基準周方向の両端部のうち偏心方向線Eから遠い側の端部は、偏心カム部38の外周側へ屈曲されて屈曲部75を形成している。この屈曲部75は、基準周方向にばね部材70を挟んで向き合う収容部64の内側面67,68のうち一方67に隙間をあけて対向している。
外周側接触部73は、内周側接触部72の外周側に間隔をあけて設けられている。外周側接触部73は、遊星歯車33の中心孔41の内周面(以下、歯車内周面という)42に沿って湾曲する断面円弧状を呈し、収容部64の開口69から偏心外周面40よりも突出して歯車内周面42に接触している。ここで外周側接触部73の曲率半径Rcは、歯車内周面42の曲率半径Rdよりも小さく設定されており、それによって外周側接触部73は基準周方向の一箇所において歯車内周面42に接触している。外周側接触部73の基準周方向の両端部のうち偏心方向線Eから遠い側の端部は、内周側接触部72の屈曲部75との間を完全に切断されて自由端76を形成している。要するに、各接触部72,73の偏心方向線Eから遠い側の端部同士は、連結されることなく開放されている。
連結部74は、各接触部72,73の基準周方向の両端部のうち偏心方向線Eに近い側の端部同士を連結しており、基準周方向の偏心方向線E側へ向かって湾曲している。連結部74は、上記収容部64の内側面67,68のうち他方68に隙間をあけて対向している。
このような構成のばね部材70は、収容部64の内底面66と歯車内周面42との間で圧縮されることにより、連結部74を弾性変形させて弾性力Fを発生する。そしてばね部材70は、発生した弾性力Fを図7に模式的に示す如く歯車内周面42の外周側接触部73との接触箇所に作用させることによって、歯車内周面42を押圧する。このとき弾性力Fの作用線Lは、偏心方向線Eに対して角度領域θ内の所定角度、例えば45度程度、基準周方向へ傾斜して角度領域θ内で歯車内周面42と交差する形となる。
さて、第一実施形態のバルブタイミング調整装置1では、吸気弁の駆動反力による変動トルクがカム軸2から従動側回転体18へ直に伝達される。この変動トルクは、図8に示すように、機関軸位相を遅角させる向きの正トルクと、機関軸位相を進角させる向きの負トルクとの間を内燃機関の回転周期τ毎に変動するものである。ここで最大正トルクT+の大きさは最大負トルクT-の大きさよりも大きく、それ故に変動トルクの平均値Taveは正側に偏っている。
こうした変動トルクは、従動側回転体18からリンク機構50及び伝達回転体34を通じて遊星歯車33へ伝達される。その結果、遊星歯車33は、変動トルクに応じた方向の外力fを受けることになり、機関軸位相に影響のない範囲で遊星運動する。このとき遊星歯車33が受ける外力fの方向は、図7に示す角度領域ψ内、即ち偏心方向線Eの直交線Zを挟んで角度領域θとは反対側の角度領域ψ内において変動することとなる。それ故、偏心方向線Eに対して作用線Lが角度領域θ内において傾斜する弾性力Fによれば、角度領域ψ内を方向変動する外力fの反対方向の成分によって外力fを相殺することができる。さらに第一実施形態では、図7に示すように、変動トルクが最大正トルクT+となるときの外力f+に対して弾性力Fが反対向きとなるようにばね部材70が配置されており、当該外力f+の十分な相殺が可能となっている。
また、偏心方向線Eに対して作用線Lが傾斜する弾性力Fを受けて遊星歯車33は、図1に示すように、外歯車部39と内歯車部31とが噛合する箇所Gを支点として、歯車内周面42と偏心外周面40との間のクリアランス44分回転した状態となる。そのため、歯車内周面42は、作用線Lとの交点箇所Iとは異なる箇所Cにおいて偏心外周面40と接触する。したがって、遊星歯車33は、歯車内周面42と作用線Lとの交点箇所I、歯車内周面42と偏心外周面40との接触箇所C、並びに外歯車部39と内歯車部31との噛合箇所Gの計三箇所において支持されることとなる。このような三点支持によれば、外力fを受ける遊星歯車33のカバー歯車12に対するがたつきを抑制することができるので、上述した外力fの相殺作用と相俟って、歯車部39,31間の歯当たりによる異音の発生が防止される。また、ばね部材70の収容部64が偏心方向線E上から外れていると共に、外周側接触部73が歯車内周面42と一箇所において接触しているので、作用線Lが偏心方向線Eと重なって遊星歯車33の三点支持が崩れてしまう事態を防止することができる。故に、異音の発生防止効果が長期に亘って発揮される。しかも、弾性力Fの作用によって外歯車部39は内歯車部31へ向かって押し付けられ、内歯車部31にしっかりと噛み合うことができるので、差動歯車機構30の作動効率及び作動応答性が向上する。
さらに、変動トルクが正側へ増大するとき遊星歯車33は、外周側接触部73の偏心方向線Eに近い側の端部へ歯車内周面42を接近させつつ、遊星運動する。このとき、外周側接触部73の偏心方向線Eから遠い側の端部によって形成され、曲率半径Rc,Rdの大小関係によって外周側接触部73の歯車内周面42との接触箇所よりも内周側へ凹んでいる自由端76は、歯車内周面42に引掛かり難い。また、このとき歯車内周面42によって圧縮されるばね部材70では、外周側接触部73の歯車内周面42との接触箇所が連結部74側へ移動しながら、連結部74が弾性変形する。そのため、ばね部材70の圧縮が進んでも、連結部74における内部応力の増大が抑制されるので、ばね部材70の耐疲労強度を高めることができる。
またさらに、変動トルクが最大正トルクT+となるときには、外周側接触部73の偏心方向線Eに近い側の端部へ歯車内周面42が最接近し、連結部74の弾性変形量が最大となるので、最大の弾性力Fが得られる。したがって、最大正トルクT+による外力f+に対しても、遊星歯車33の三点支持を維持すると共に、弾性力Fによる相殺作用を最大限に発揮することができる。また、遊星歯車33に働く外力fが最大正トルクT+による外力f+を超えても、歯車内周面42が偏心外周面40に接触することで、ばね部材70の圧縮ストロークを制限することができる。したがって、このことによってもばね部材70の耐疲労強度を高めることができる。
尚、ばね部材70は、内、外周側接触部72,73及び連結部74が略U字状に繋がる形状によって、圧縮時に位置ずれし難くなっている。また、ばね部材70は、内周側接触部72と収容部64との接触箇所が二箇所となっていることによって、収容部64により安定的に支持されている。これらのことから、ばね部材70と収容部64との間の磨耗を十分に抑制することができる。さらにばね部材70では、屈曲部75及び連結部74が収容部64の内側面67,68に隙間をあけて対向していることによって基準周方向の両側が拘束されていないので、内部応力の増大を抑制して耐疲労強度を高めることができる。しかも、屈曲部75及び連結部74が内側面67,68に対向していることによって、遊星運動する遊星歯車33との間の摩擦によりばね部材70が位置ずれしたとしても、各部75,74が内側面67,68によって係止されることで当該位置ずれを制限することができる。またさらにばね部材70は、スナップリング62と凹部60とで挟持されることによって軸方向への位置ずれ、ひいては遊星歯車33との間の磨耗を抑制されている。
以上、第一実施形態では、クランク軸が特許請求の範囲に記載の「第一軸」に相当し、駆動側回転体10のカバー歯車12が特許請求の範囲に記載の「第一歯車体」に相当し、カム軸2が特許請求の範囲に記載の「第二軸」に相当し、遊星歯車33が特許請求の範囲に記載の「第二歯車体」に相当する。また、差動歯車機構30が特許請求の範囲に記載の「歯車機構」に相当し、遊星歯車33の中心孔41が特許請求の範囲に記載の「中心孔」に相当し、歯車内周面42が特許請求の範囲に記載の「内周面」に相当し、偏心外周面40が特許請求の範囲に記載の「外周面」に相当する。さらに、ばね部材70が特許請求の範囲に記載の「押圧体」に相当し、連結部74が特許請求の範囲に記載の「変形部」に相当し、収容部64の内底面66が特許請求の範囲に記載の「接触面」に相当し、収容部64の内側面67,68が特許請求の範囲に記載の「対向面」に相当する。加えて、伝達回転体34、リンク機構50及び従動側回転体18が共同して特許請求の範囲に記載の「変換部」を構成し、従動側回転体18が特許請求の範囲に記載の「出力端」に相当し、電動モータ21が特許請求の範囲に記載の「トルク発生部」に相当する。
(第二実施形態)
図9,10に示すように、本発明の第二実施形態は第一実施形態の変形例である。
第二実施形態のバルブタイミング調整装置100の差動歯車機構110では、遊星歯車33の歯車内周面42と偏心カム部38の偏心外周面40との間に遊星ベアリング120が追加されている。遊星ベアリング120は、外輪121と内輪122との間にボール状の転動体123を挟持してなるラジアルベアリングである。外輪121の外周126は遊星歯車33と一体回転可能に歯車内周面42に圧入されている一方、内輪122の中心孔124の内周面125は偏心外周面40に摺動回転自在に嵌合している。ここで図示はしないが、内周面125と偏心外周面40との嵌合界面には、製造公差等に起因するクリアランスが形成されている。したがって、第二実施形態においても遊星歯車33は、外歯車部39によって内歯車部31と噛合しつつ遊星運動することができる。
このような構成の第二実施形態では、偏心方向線Eに対して作用線Lが角度領域θ内で傾斜し且つ最大正トルクT+時の外力f+方向とは反対向きとなるように、弾性力Fが遊星ベアリング120の内周面125に与えられる。したがって、第一実施形態と同様の原理により、遊星歯車33及び遊星ベアリング120が受ける外力fの相殺作用と、遊星歯車33及び遊星ベアリング120の三点支持作用とを発揮して、異音の発生を防止することができる。
また、第二実施形態では、変動トルクの伝達により外力fを受ける遊星歯車33が遊星運動するとき、転動体123の転動によって内、外輪122,121に回転差が生じるため、ばね部材70の外周側接触部73に対して遊星ベアリング120の内周面125が摺動し難くなる。したがって、外周側接触部73と内周面125との間の磨耗を防止することができる。
以上、第二実施形態では、遊星歯車33及び遊星ベアリング120が共同して特許請求の範囲に記載の「第二歯車体」を構成し、内輪122の中心孔124が特許請求の範囲に記載の「中心孔」に相当し、中心孔124の内周面125が特許請求の範囲に記載の「内周面」に相当する。また、差動歯車機構110が特許請求の範囲に記載の「歯車機構」に相当する。
(第三実施形態)
図11に示すように、本発明の第三実施形態は第一実施形態の変形例である。
第三実施形態のバルブタイミング調整装置150の差動歯車機構160では、偏心カム部38の収容部64とばね部材70との間に座金部材170が遊星キャリヤ32の一部として追加されている。座金部材170は金属板等からなり、その大半部分において、ばね部材70の内周側接触部72と収容部64の内底面66とに沿い湾曲する断面円弧状を呈している。ここで座金部材170の内、外周面171,172の曲率半径Re,Rfは、収容部64の内底面66の曲率半径Rbよりも小さく、且つ内周側接触部72の曲率半径Raよりも大きく設定されている。これにより、座金部材170の内周面171が収容部64の内底面66に基準周方向の二箇所で接触し、また座金部材170の外周面172が内周側接触部72に基準周方向の二箇所で接触している。したがって、座金部材170は、収容部64によって安定的に支持された状態で内周側接触部72を安定的に支持することができるので、ばね部材70と座金部材170との間の磨耗が抑えられる。
また、差動歯車機構160において座金部材170は、ばね部材70の基準周方向の両側に隙間をあけて配置されている。これによりばね部材70は、基準周方向両側で拘束されず、内部応力の増大を抑制されているので、高い耐疲労強度を発揮することができる。
以上、第三実施形態では、差動歯車機構160が特許請求の範囲に記載の「歯車機構」に相当し、座金部材170の外周面172が特許請求の範囲に記載の「接触面」に相当する。
(第四実施形態)
図12に示すように、本発明の第四実施形態は第三実施形態の変形例である。
第四実施形態のバルブタイミング調整装置200では、略U字状のばね部材70の代わりに、重ね板ばね210が偏心カム部38と遊星歯車33の中心孔41との間に配置されている。具体的には、重ね板ばね210は二枚のばね板211,212からなり、偏心カム部38の収容部64に収容されてスナップリング62と凹部60とにより挟持されている。各ばね板211,212は、遊星歯車33の歯車内周面42に沿って湾曲する断面円弧状であり、基準周方向の両側において収容部64内の座金部材170との間に隙間を形成している。
重ね板ばね210において最内周のばね板211は、座金部材170の外周面172に接触している。ここでばね板211の曲率半径Rgは、座金部材170の外周面172の曲率半径Rfよりも小さく設定されており、それによってばね板211は基準周方向の二箇所において外周面172に接触している。
重ね板ばね210において最外周のばね板212は、収容部64の開口69から偏心外周面40よりも突出して歯車内周面42に接触している。ここでばね板212の曲率半径Rhは、歯車内周面42の曲率半径Rdよりも小さく設定されており、それによってばね板212は基準周方向の一箇所において歯車内周面42に接触している。
このような構成の重ね板ばね210は、座金部材170の外周面172と歯車内周面42との間で圧縮されることにより、各ばね板211,212を弾性変形させて弾性力Fを発生する。そして重ね板ばね210は、発生した弾性力Fを図13に模式的に示す如く歯車内周面42の板ばね212との接触箇所に作用させることにより、歯車内周面42を押圧する。このとき弾性力Fは、偏心方向線Eに対して作用線Lが角度領域θ内で傾斜し且つ最大正トルクT+時の外力f+方向とは反対向きとなる。したがって、第四実施形態によっても、遊星歯車33が受ける外力fの相殺作用と遊星歯車33の三点支持作用とを発揮して、異音の発生を防止することができる。
また、第四実施形態では、収容部64への収容により重ね板ばね210が偏心方向線E上から外れていると共に、ばね板212が歯車内周面42と一箇所において接触しているので、作用線Lが偏心方向線Eと重なって遊星歯車33の三点支持が崩れてしまう事態を防止することができる。さらに重ね板ばね210は、ばね板211と収容部64内の座金部材170との接触箇所が二箇所となっていることによって安定的に支持されるので、座金部材170との間の磨耗を抑えられる。またさらに重ね板ばね210では、圧縮時に各ばね板211,212に生じる内部応力を小さくすることができるので、重ね板ばね210の耐疲労強度が高くなる。
以上、第四実施形態では、重ね板ばね210が特許請求の範囲に記載の「押圧体」に相当し、各ばね板211,212が特許請求の範囲に記載の「変形部」に相当し、座金部材170の外周面172が特許請求の範囲に記載の「接触面」に相当する。
(第五実施形態)
図14に示すように、本発明の第五実施形態は第一実施形態の変形例である。
第五実施形態のバルブタイミング調整装置300の差動歯車機構310では、駆動側回転体10のカバー歯車320が内歯車部31の代わりに外歯車部322を有し、遊星歯車330が外歯車部39の代わりに内歯車部332を有している。
具体的にカバー歯車320は、内歯車部31がないことを除いて第一実施形態のカバー歯車12と実質的に同一構成のカバー部324と、別体の外歯車部322とを組み合わせてなる。外歯車部322はカバー部324に同軸にリベットかしめされており、駆動側回転体10の一部としても機能する。
図14,15に示すように遊星歯車330の内歯車部332については、歯底円が外歯車部322の歯先円よりも大きく設定され、また歯数が外歯車部322の歯数よりも一つ多く設定されている。遊星歯車330において内歯車部332は、偏心外周面40に嵌合する中心孔41と同軸に設けられている。したがって、内歯車部332は、回転中心線Oに対し偏心して外歯車部322の外周側に配置されており、その偏心側とは反対側において外歯車部322と噛合している。即ち遊星歯車330は、カバー歯車320と共に内噛合形態の差動歯車機構310を構成しており、外歯車部322と噛合しつつ遊星運動することができる。
こうした構成の差動歯車機構310では、遊星キャリヤ32が駆動側回転体10に対する進角方向Xへ相対回転するときには、遊星歯車330が外歯車部322との噛合歯を周方向へ変化させつつ遊星運動することにより、係合突起49が係合孔48を回転側へ押圧する力が増大する。その結果、伝達回転体34が駆動側回転体10に対して進角方向Xへ相対回転する。一方、遊星キャリヤ32が駆動側回転体10に対する遅角方向Yへ相対回転するときには、遊星歯車330が外歯車部322との噛合歯を周方向へ変化させつつ遊星運動することにより、係合突起49が係合孔48を反回転側へ押圧する。その結果、伝達回転体34が駆動側回転体10に対して遅角方向Yへ相対回転する。このように差動歯車機構310では、駆動側回転体10に対する遊星キャリヤ32の相対回転運動により遊星歯車330の遊星運動を生じさせ、当該遊星運動を伝達回転体34の駆動側回転体10に対する相対回転運動へと変換するが、遊星キャリヤ32の相対回転方向と伝達回転体34の相対回転方向との関係が第一実施形態とは逆になっている。
尚、遊星キャリヤ32が駆動側回転体10に対して相対回転しないときには、第一実施形態の場合と同様に遊星歯車330が遊星運動せず、伝達回転体34が駆動側回転体10に対する相対回転位相が保って回転する。
図14,16に示すようにバルブタイミング調整装置300では、さらにリンク機構340の案内回転部350の各案内通路352について、回転中心線Oの外周側を延伸し方向Xへ向かうほど回転中心線Oから離間する曲線状に形成されている。故にリンク機構340では、伝達回転体34が駆動側回転体10に対する進角方向Xへ相対回転するときには、案内通路352において可動軸体55が回転中心線Oへ接近する側へ滑動する。これにより、回り対偶をなす第二及び第三リンク52,53の対偶素が回転中心線Oへ接近するため、第一リンク51と従動側回転体18とが駆動側回転体10に対して進角方向Xへ相対回転し、機関軸位相が進角する。一方、伝達回転体34が駆動側回転体10に対する遅角方向Yへ相対回転するときには、案内通路352において可動軸体55が回転中心線Oから離間する側へ滑動する。これにより、回り対偶をなす第二及び第三リンク52,53の対偶素が回転中心線Oから離間するため、第一リンク51と従動側回転体18とが駆動側回転体10に対して遅角方向Yへ相対回転し、機関軸位相が遅角する。このようにリンク機構340では、伝達回転体34の駆動側回転体10に対する相対回転運動を従動側回転体18の駆動側回転体10に対する相対回転運動へ変換することにより、機関軸位相を変化させるが、伝達回転体34の相対回転方向と従動側回転体18の相対回転方向との関係が第一実施形態とは逆になっている。
尚、伝達回転体34が駆動側回転体10に対して相対回転しないときには、第一実施形態の場合と同様に可動軸体55が案内通路352を滑動せず、従動側回転体18が駆動側回転体10に対する相対回転位相を保って回転するので、機関軸位相が保持される。
このような構成の第五実施形態では、図17に示すように、カム軸2の変動トルクに応じて遊星歯車330が角度領域ψ内の方向の外力fを受ける。そこで、第五実施形態においてもばね部材70の弾性力Fは、偏心方向線Eに対して作用線Lが角度領域θ内で傾斜し且つ最大正トルクT+時の外力f+方向とは反対向きとなるように、遊星歯車330の歯車内周面42に与えられる。したがって、外力fを十分に相殺することができる。
また、偏心方向線Eに対して作用線Lが傾斜する弾性力Fを受けて遊星歯車330は、図18に示すように、内歯車部332と外歯車部322とが噛合する箇所Gを支点として、歯車内周面42と偏心外周面40との間のクリアランス44分回転した状態となる。そのため、歯車内周面42は、作用線Lとの交点箇所Iとは異なる箇所Cにおいて偏心外周面40と接触する。したがって、遊星歯車330は、歯車内周面42と作用線Lとの交点箇所I、歯車内周面42と偏心外周面40との接触箇所C、並びに内歯車部332と外歯車部322との噛合箇所Gの計三箇所において支持されることとなる。故に、遊星歯車330の三点支持が実現されるので、遊星歯車330のカバー歯車320に対するがたつきを抑制して、歯車部332,322間の歯当たりによる異音の発生を防止することができる。
以上、第五実施形態では、駆動側回転体10のカバー歯車320が特許請求の範囲に記載の「第一歯車体」に相当し、遊星歯車330が特許請求の範囲に記載の「第二歯車体」に相当する。また、差動歯車機構310が特許請求の範囲に記載の「歯車機構」に相当し、伝達回転体34、リンク機構340及び従動側回転体18が共同して特許請求の範囲に記載の「変換部」を構成し、従動側回転体18が特許請求の範囲に記載の「出力端」に相当する。
(第六実施形態)
図19に示すように、本発明の第六実施形態は第二実施形態の変形例である。
第六実施形態のバルブタイミング調整装置400の差動歯車機構410には、伝達回転体34及びリンク機構50が設けられない代わりに、二つの内歯車部412,414が設けられている。ここで一方の駆動側内歯車部412は、第一実施形態の内歯車部31と実質的に同一の構成であり、駆動側回転体10の一部としても機能する。また、他方の従動側内歯車部414は、従動側回転体416のカム軸2とは反対側端部により形成されており、各回転体10,416と同軸に且つ軸方向において駆動側内歯車部412と隣接する形態で配置されている。この従動側内歯車部414については、歯底円が駆動側内歯車部412の歯先円よりも小さく設定され、また歯数が駆動側内歯車部412の歯数よりも少なく設定されている。尚、第六実施形態の従動側回転体416は、カム軸2とは反対側端部が伝達回転体34と嵌合する代わりに従動側内歯車部414を形成している点を除いて、第一実施形態の従動側回転体18と実質的に同一の構成を有している。
差動歯車機構410ではさらに、二段円筒状を呈する遊星歯車420に二つの外歯車部422,424が設けられている。ここで一方の駆動側外歯車部422は、図19,20に示すように、遊星歯車420の大径側部分により形成されて駆動側内歯車部412の内周側に配置されており、歯数について駆動側内歯車部412の歯数よりも一つ少なく設定されている。また、他方の従動側外歯車部424は、図19,21に示すように、遊星歯車420の小径側部分により形成されて従動側内歯車部414の内周側に配置されており、歯数について従動側内歯車部414の歯数よりも一つ少なく設定されている。即ち、従動側外歯車部424の歯数は駆動側外歯車部422の歯数よりも少ない。図19〜21に示すように駆動側外歯車部422及び従動側外歯車部424は、回転中心線Oに対して互いに同一側へ偏心しており、その偏心側においてそれぞれ駆動側内歯車部412及び従動側内歯車部414と噛合している。即ち遊星歯車420は、内歯車部412,414と共に内噛合形態の差動歯車機構410を構成している。尚、第二実施形態の場合と同様に第六実施形態では、遊星歯車420の歯車内周面42と偏心カム部38の偏心外周面40との間に遊星ベアリング120が追加されている。したがって、遊星歯車420は内歯車部412,414と噛合しつつ遊星運動することができる。また、第六実施形態では、駆動側外歯車部422の内周側と従動側外歯車部424の内周側との両方に跨ってばね部材70が配置されている。したがって、ばね部材70は、駆動側外歯車部422及び従動側外歯車部424の双方を外周側へ押圧することができる。
こうした構成の差動歯車機構410では、遊星キャリヤ32が駆動側回転体10に対して相対回転しないときには、遊星歯車420が遊星運動することなく回転体10,416と共に回転する。その結果、回転体10,416間の相対回転位相、ひいては機関軸位相が保持される。
遊星キャリヤ32が駆動側回転体10に対する進角方向Xへ相対回転するときには、遊星歯車420が内歯車部412,414との噛合歯を周方向へ変化させつつ遊星運動することにより、従動側回転体416が駆動側回転体10に対して進角方向Xへ相対回転し、機関位相が進角する。一方、遊星キャリヤ32が駆動側回転体10に対する遅角方向Yへ相対回転するときには、遊星歯車420が内歯車部412,414との噛合歯を周方向へ変化させつつ遊星運動することにより、従動側回転体416が駆動側回転体10に対して遅角方向Yへ相対回転し、機関位相が遅角する。このように差動歯車機構410では、駆動側回転体10に対する遊星キャリヤ32の相対回転運動により遊星歯車420の遊星運動を生じさせ、当該遊星運動を従動側回転体18の駆動側回転体10に対する相対回転運動へと変換することにより、機関軸位相を変化させる。
このような構成の第六実施形態では、偏心方向線Eに対して作用線Lが傾斜する弾性力Fを遊星ベアリング120を介して受ける遊星歯車420は、外歯車部422と内歯車部412との噛合箇所又は外歯車部424と内歯車部414との噛合箇所を支点として、ベアリング内周面125と偏心外周面40との間のクリアランス分回転する。そのため、ベアリング内周面125は、作用線Lとの交点箇所とは異なる箇所で偏心外周面40と接触する。したがって、遊星歯車420は、ベアリング内周面125と作用線Lとの交点箇所、ベアリング内周面125と偏心外周面40との接触箇所、並びに外歯車部422と内歯車部412との噛合箇所又は外歯車部424と内歯車部414との噛合箇所の計三箇所において支持されることとなる。したがって、遊星歯車420の内歯車部412又は内歯車部414に対するがたつきを抑制して、歯車部422,412間又は歯車部424,414間の歯当たりによる異音の発生を防止することができる。
以上、第六実施形態では、遊星歯車420及び遊星ベアリング120が共同して特許請求の範囲に記載の「第二歯車体」を構成し、内輪122の中心孔124が特許請求の範囲に記載の「中心孔」に相当し、中心孔124の内周面125が特許請求の範囲に記載の「内周面」に相当する。また、差動歯車機構410が特許請求の範囲に記載の「歯車機構」に相当し、従動側回転体416が特許請求の範囲に記載の「変換部」及び「出力端」に相当する。
(第七実施形態)
図22〜図24に示すように、本発明の第七実施形態は第六実施形態の変形例である。図24では、制御ユニット20を省略している。第七実施形態のバルブタイミング調整装置500は、吸気弁のバルブタイミングを調整する。
バルブタイミング調整装置500では、図23および図24に示すように、スプロケット11の大径部13の内周側に、等角度間隔に3個のストッパ11a、11b、11cが従動側回転体416に向けて径方向内側に突出して形成されている。そして、従動側回転体416の外周側に、等角度間隔に3個の突部416a、416b、416cが径方向外側に突出して形成されている。突部416aはストッパ11aとストッパ11bとの間に収容され、突部416bはストッパ11bとストッパ11bcの間に収容され、突部416cはストッパ11cとストッパ11aとの間に収容されている。駆動側回転体10を構成するスプロケット11に対して従動側回転体416が進角方向Xおよび遅角方向Yに位相制御されるとき、突部416aがストッパ11aに当接することにより最遅角位置が規定され、突部416aがストッパ11bに当接することにより最進角位置が規定される。突部416b、416c、およびストッパ11cは、例えば突部416aまたはストッパ11a、11bが破損したときに最遅角位置または最進角位置を規定するための予備として形成されている。したがって、突部416aまたはストッパ11a、11bに破損が生じていない場合には、突部416b、416cは、ストッパ11a、11b、11cと当接しない。
図22に示すように、第七実施形態においても、偏心方向線Eに対して作用線Lが角度領域θ内において傾斜する位置にばね部材70が設置されているので、角度領域ψ内を方向変動する外力fの反対方向に働くばね部材70の弾性力Fの成分によって、変動トルクから受ける外力fを相殺することができる。
ここで、駆動側回転体10に対して従動側回転体416を最遅角位置に向けて位相制御する場合、モータ軸24の回転トルクを遅角方向Yに働かせ、ストッパ11aに突部416aを当接させる。通電制御回路22は、従動側回転体416が最遅角位置に達したことを検出すると、電動モータ21への通電を制御し、遅角方向Yに働くモータ軸24の回転トルクを低下させる。しかしながら、従動側回転体416が最遅角位置に達してから通電制御回路22が電動モータ21への通電を制御し、遅角方向Yに働くモータ軸24の回転トルクが低下するまでの間に電動モータ21の遅角方向Yへの慣性トルクにより、モータ軸24は遅角側に回転トルクを受ける。その結果、ストッパ11aに突部416aが当接した状態で、遊星キャリヤ32がさらに遅角側に回転トルクを受けるので、突部416aは遅角側のストッパ11aに向けて押し付けられる。また、カム軸2が吸気弁を開閉駆動するときに受ける変動トルクの平均は、進角側よりも遅角側に働くので、この変動トルクによって、遅角側のストッパ11aに当接する突部416aの速度が増加することがある。
このように、突部416aがストッパ11aに当接し最遅角位置が規定されてからもモータ軸24に遅角側の回転トルクが加わったり、突部416aがストッパ11aに当接するときに変動トルクにより遅角側のストッパ11aに当接する突部416aの速度が増加すると、ベアリング120のベアリング内周面125に対して遊星キャリヤ32の外周面40が過回転し、ベアリング120のベアリング内周面125と遊星キャリヤ32の外周面40との偏心方向がずれる。その結果、ベアリング内周面125と遊星キャリヤ32の外周面40との摺動クリアランスに偏りが生じ、ベアリング内周面125と遊星キャリヤ32の外周面40との間にくいこみが生じる恐れがある。これに対し、最遅角位置に位相制御するモータ軸24の回転速度を低下させれば、くいこみを防止することは可能であるが、位相制御の応答性が低下するという問題がある。
そこで、図22および図23に示すように、第七実施形態では、偏心方向線Eよりも駆動側回転体10に対する遊星キャリヤ32の遅角方向Y側にばね部材70を設置している。そして、図25に示すように、ばね部材70の弾性力Fの作用線Lは、偏心中心線Pを通っている。また、ばね部材70の弾性力Fは遊星キャリヤ32に対して矢印520が示す方向に働く。したがって、回転中心線Oを中心として、遊星キャリヤ32はばね部材70の弾性力Fから進角方向Xに回転トルクT0を受ける。回転中心線Oと偏心中心線Pとの距離、つまり偏心距離をe、偏心方向線Eよりも駆動側回転体10に対する遊星キャリヤ32の遅角方向Y側にばね部材70を設置している設置角度をαとすると、回転トルクT0は次式(1)で表される。
T0=F×e×sinα ・・・(1)
また、式(1)より、
T0/(F×e)=sinα・・・(2)
である。
式(2)においてF、eは一定であるから、弾性力Fにより遊星キャリヤ32に対して進角方向Xに働く回転トルクT0は、設置角度αによって変化する。図26に、αを変化させたときのT0/(F×e)の変化を示す。図26において、T0/(F×e)が正であれば回転トルクT0は進角方向Xに働き、T0/(F×e)が負であれば回転トルクT0は遅角方向Yに働く。T0/(F×e)=sinαであるから、α=90°のときに、T0/(F×e)、つまりT0は最大になる。
このように、第七実施形態では、偏心方向線Eよりも、駆動側回転体10に対する遊星キャリヤ32の遅角方向Y側にばね部材70を設置しているので、最遅角制御において、突部416aがストッパ11aと当接したとき、遅角方向Yに働く電動モータ21の慣性トルクT1に対し、遊星キャリヤ32は、ばね部材70の弾性力Fにより反対方向の進角方向Xに回転トルクT0を受ける。これにより、ストッパ11aに突部416aが当接してから遊星キャリヤ32が遅角側に受ける回転トルクが低減するので、ベアリング内周面125と遊星キャリヤ32の外周面40との間にくいこみが生じることを防止できる。
変動トルクから受ける外力fを相殺してばね部材70の弾性力Fにより遊星歯車420の三点支持を実現しつつ、ばね部材70の弾性力Fにより遊星キャリヤ32に進角方向Xの回転トルクを加えてベアリング内周面125と遊星キャリヤ32の外周面40とのくいこみを防止するためには、偏心方向線Eに対して遅角側にばね部材70を設置すればよい。また、ばね部材70の弾性力Fにより遊星キャリヤ32に進角方向Xに加える回転トルクT0を確保し、ベアリング内周面125と遊星キャリヤ32の外周面40とのくいこみを防止する点から判断すると、偏心方向線Eに対して遅角側にばね部材70を設置する設置角度αは、45°≦α≦90°であることが望ましい。ばね部材70の弾性力Fにより変動トルクから受ける外力fを相殺することとのバランスを考慮すると、45°程度にαを設定することが最適であると考えられる。
また、第七実施形態では、図24に示すように、カバー歯車12と軸方向に向き合っているスプロケット11の大径部13の外周縁部に、カバー歯車12に向かって軸方向に突出する環状の突部502が形成されている。また、図22および図24に示すように、カバー歯車12は、突部502の内周面502aに圧入されている。そして、カバー歯車12の挿入孔12aに挿入され、スプロケット11とねじ結合する結合部材としてのボルト510により、スプロケット11とカバー歯車12とは結合されている。
このように、スプロケット11の突部502の内周面502aにカバー歯車12が圧入されるので、組付時において、スプロケット11とカバー歯車12との径方向の位置決めが容易である。これに対し、例えば、図27に示すように、スプロケット11に突部502が形成されていない場合には、環状の治具530内にスプロケット11およびカバー歯車12を設置して径方向の位置決めを行う必要があるので、組付作業が繁雑である。
また、バルブタイミング調整装置500の作動中において、スプロケット11に対してカバー歯車12が回転方向および径方向にずれる力が加わることがある。例えば、前述したように、突部416aがストッパ11aに当接し最遅角位置が規定されてからも、ベアリング120のベアリング内周面125に対して遊星キャリヤ32の外周面40が過回転すると、ベアリング内周面125と遊星キャリヤ32の外周面40との偏心方向がずれる。この偏心方向のずれは、遊星歯車420を介してカバー歯車12に回転方向および径方向の力となって加わる。つまり、スプロケット11に対してカバー歯車12が回転方向および径方向にずれる力として働く。このようなずれ力により、図27に示す比較例では、カバー歯車12に形成されているボルト510の挿入孔12aとボルト510とのクリアランス分、スプロケット11に対してカバー歯車12が回転方向および径方向にずれる恐れがある。
そこで、第七実施形態では、スプロケット11の突部502の内周面502aにカバー歯車12が圧入されているので、前述したずれ力がカバー歯車12に加わっても、スプロケット11に対してカバー歯車12は径方向の位置を規制され、径方向にずれない。また、突部502内に圧入されている圧入力により、突部502の内周面502aとカバー歯車12の外周面との間に大きな摩擦力が働くので、スプロケット11に対してカバー歯車12が回転方向にずれることを防止できる。
(第八、第九実施形態)
本発明の第八実施形態を図28に示し、第九実施形態を図29に示す。第八実施形態および第九実施形態は第七施形態の変形例である。第八、第九実施形態のバルブタイミング調整装置600、700は、吸気弁のバルブタイミングを調整する。
図28に示す第八実施形態のバルブタイミング調整装置600では、カバー歯車12と軸方向に向き合っているスプロケット11の大径部13の外周縁部に、カバー歯車12に向かって軸方向に突出する環状の突部602が形成されている。カバー歯車12には、ボルト510を挿入する挿入孔12aの内周側に、スプロケット11に向けて軸方向に突出する環状の内周突部610が形成されている。そして、突部602の内周面602aに内周突部610が圧入されている。
したがって、第七実施形態と同様に、組付時において、スプロケット11とカバー歯車12との径方向の位置決めが容易である。さらに、スプロケット11に対してカバー歯車12が回転方向および径方向にずれることを防止できる。
図29に示す第九実施形態のバルブタイミング調整装置700では、スプロケット11と軸方向に向き合っているカバー歯車12の外周縁部に、スプロケット11に向かって軸方向に突出する環状の突部702が形成されている。スプロケット11には、ボルト510とねじ結合する箇所の内周側に、カバー歯車12に向けて軸方向に突出する環状の内周突部710が形成されている。そして、突部702の内周面702aに内周突部710が圧入されている。
したがって、第九実施形態においても、第七、第八実施形態と同様に、組付時において、スプロケット11とカバー歯車12との径方向の位置決めが容易である。さらに、スプロケット11に対してカバー歯車12が回転方向および径方向にずれることを防止できる。
また、第八、第九実施形態では、第七実施形態と同様に、偏心方向線Eよりも、駆動側回転体10に対する遊星キャリヤ32の遅角方向Y側にばね部材70を設置しているので、最遅角制御において、突部416aがストッパ11aと当接したときに、ベアリング内周面125と遊星キャリヤ32の外周面40との間にくいこみが生じることを防止している。
以上、第七〜第九実施形態では、スプロケット11またはカバー歯車12が特許請求の範囲に記載の「第一ハウジング」または「第二ハウジング」のいずれかに相当し、スプロケット11およびカバー歯車12が特許請求の範囲に記載の「ハウジング部材」に相当する。
(第十実施形態)
本発明の第十実施形態を図30から図32に示す。第十実施形態のバルブタイミング調整装置800は、吸気弁のバルブタイミングを調整する。第十実施形態では、図30〜図32に示すように、偏心方向線Eを挟んで周方向両側の遅角側および進角側のそれぞれに、ばね部材70を設置している。これ以外の構成は、第七実施形態と実質的に同一であるから、第七実施形態と同一構成部分に同一符号を付す。図31は、第七実施形態の図24において、従動側回転体416を外し、カム軸2側から見たときの、第十実施形態の遊星歯車420およびカバー歯車12を示す図である。図31ではカム軸2側から遊星歯車420およびカバー歯車12を見ているので、進角方向を示す矢印Xと遅角方向を示す矢印Yとが、図30と逆方向になっている。
図30〜図32に示すように、第十実施形態では、偏心方向線Eを挟んで遅角側および進角側の角度領域θにそれぞれにばね部材70を設置している。角度領域θは、偏心外周面40の偏心中心線P上で偏心方向線Eに直交する直交線Zよりも偏心外周面40の偏心側に位置する領域である。
ここで、第十実施形態では、第六〜第九実施形態と同様に、二段円筒状を呈する遊星歯車420の軸方向の異なる位置に形成された外歯車部422、424が、内歯車部412、414と噛み合う複式の差動歯車機構を構成している。このような差動歯車機構においては、第三歯車体としての従動側回転体416がカム軸2から変動トルクを受けると、図33に示すように、遊星歯車420の外歯車部424は、従動側回転体416の内歯車部414との噛合箇所において内歯車部414から力F0を矢印方向に受ける。この力F0は、接線方向の力Fh0と、半径方向内側の回転中心線Oに向かうラジアル力Fr0とに分解される。
また、従動側回転体416から遊星歯車420に伝達された変動トルクが遊星歯車420から内歯車部412を有するカバー歯車12に伝達されるとき、遊星歯車420の外歯車部422は、カバー歯車12の内歯車部412との噛合箇所において内歯車部414から力F1を矢印方向に受ける。この力F1は、接線方向の力Fh1と、半径方向内側の回転中心線Oに向かうラジアル力Fr1とに分解される。図33に示すように、接線方向の力Fh0とFh1は互いに反対方向に変動トルクと同じトルクを発生し、相殺される。一方、半径方向内側の回転中心線Oに向かうラジアル力Fr0とFr1との合力は、ほぼ偏心方向線Eに沿って半径方向内側に向かうラジアル力Frとなる。
前述したように、第十実施形態では、偏心方向線Eを挟んで周方向両側にばね部材70が設置されているので、図32に示すように、両ばね部材70が遊星歯車420に矢印540、542の向きに加える弾性力Fの合力は、矢印550に示すように偏心方向線Eに沿って半径方向外側に向かっている。つまり、従動側回転体416が変動トルクを受け、この変動トルクが遊星歯車420、カバー歯車12に伝達されるときに、遊星歯車420が従動側回転体416およびカバー歯車12から受ける力の合力Frに対し、2個のばね部材70から遊星歯車420が受ける弾性力の合力は矢印550に示すように反対方向に働く。したがって、カム軸2から従動側回転体416が受ける変動トルクが遊星歯車420に加わっても、遊星歯車420は従動側回転体416およびカバー歯車12に対してがたつき難くなる。したがって、変動トルクに起因する、従動側回転体416およびカバー歯車12と遊星歯車420との歯当たりが回避され、異音の発生を防止できる。
また、第十実施形態では、遊星歯車420は、カバー歯車12または従動側回転体416との噛合箇所と、一方のばね部材70の作用線Lと歯車内周面42との交点箇所と、他方のばね部材70の作用線Lと歯車内周面42との交点箇所との、少なくとも三箇所において支持されることになる。このような支持形態で遊星歯車420が支持されるので、カム軸2から従動側回転体416が受ける変動トルクが遊星歯車420に加わっても、遊星歯車420は従動側回転体416およびカバー歯車12に対してがたつき難くなる。したがって、変動トルクに起因する、遊星歯車420と従動側回転体416およびカバー歯車12との歯当たりが回避され、異音の発生を防止できる。
また、第十実施形態では、偏心方向線Eに対して駆動側回転体10に対する遊星キャリヤ32の進角方向X側および遅角方向Y側にばね部材70を設置している。そして、図32に示すように、2個のばね部材70の弾性力Fの作用線Lは、偏心中心線Pを通っている。また、2個のばね部材70の弾性力Fは遊星キャリヤ32に対して矢印520、522が示す方向に働く。したがって、回転中心線Oを中心として、遊星キャリヤ32はばね部材70の弾性力Fから進角方向Xおよび遅角方向Yに回転トルクを受ける。
ここで、最遅角制御において、図30に示す突部416aがストッパ11aと当接し、遊星キャリヤ32にさらに遅角側の回転トルクが加わると、遊星キャリヤ32の外周面40とベアリング内周面125とのクリアランスは偏心方向線Eを挟んで進角側よりも遅角側が狭くなる。これにより、遅角側に設置されたばね部材70が遊星キャリヤ32に加える進角側の回転トルクは、進角側に設置されたばね部材70が遊星キャリヤ32に加える遅角側の回転トルクよりも大きくなる。その結果、突部416aが遅角側のストッパ11aに当接するときにストッパ11aに向けてさらに遅角側に遊星キャリヤ32に加わる回転トルクが小さくなるので、遊星キャリヤ32の外周面42とベアリング内周面125とのくいこみを防止できる。
また、最進角制御において、突部416aがストッパ11bと当接し、遊星キャリヤ32にさらに進角側の回転トルクが加わると、遊星キャリヤ32の外周面40とベアリング内周面125とのクリアランスは偏心方向線Eを挟んで遅角側よりも進角側が狭くなる。これにより、進角側に設置されたばね部材70が遊星キャリヤ32に加える遅角側の回転トルクは、遅角側に設置されたばね部材70が遊星キャリヤ32に加える進角側の回転トルクよりも大きくなる。その結果、突部416aが進角側のストッパ11bに当接するときにストッパ11bに向けてさらに進角側に遊星キャリヤ32に加わる回転トルクが小さくなるので、遊星キャリヤ32の外周面42とベアリング内周面125とのくいこみを防止できる。
ばね部材70の弾性力Fにより遊星キャリヤ32に進角方向Xおよび遅角方向Yに加える回転トルクを確保し、ベアリング内周面125と遊星キャリヤ32の外周面40とのくいこみを防止する点から判断すると、偏心方向線Eに対して遅角側および進角側にばね部材70を設置する図32に示す設置角度αは、45°≦α≦90°であることが望ましい。ばね部材70の弾性力Fにより変動トルクから受ける外力fを相殺することとのバランスを考慮すると、45°程度にαを設定することが最適であると考えられる。
ここまで本発明の複数の実施形態について説明してきたが、本発明はそれらの実施形態に限定して解釈されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態に適用可能である。
例えば第一〜第五実施形態では、変動トルクが最大負トルクT-となるときの外力f-に対して弾性力Fが反対向きとなるように、ばね部材70又は重ね板ばね210を配置してもよい。また、第一〜第五実施形態では、係合孔48及び係合突起49の数を適宜設定することができるが、そうした数の変更によって遊星歯車33,330が受ける外力fの方向の変動範囲が変わるので、それに応じて弾性力Fの方向を定めることが望ましい。
さらに第一〜第五実施形態では、リンク機構50,340及び案内回転部54を設けないで、伝達回転体34を従動側回転体18に連結又は伝達回転体34を従動側回転体18と一体に形成してもよい。また、第一〜第四実施形態では、リンク機構50に代えて、第五実施形態のリンク機構340を設けてもよいし、第五実施形態では、リンク機構340に代えて、第一実施形態のリンク機構50を設けてもよい。尚、このようにリンク機構50,340を設けない場合やリンク機構50,340を代替変更する場合には、遊星歯車33,330が受ける外力fの方向の変動範囲が変わるので、それに応じて弾性力Fの方向を設定することが望ましい。
またさらに第一〜第六実施形態では、偏心方向線Eに対して作用線Lが角度領域θ内で傾斜する限りにおいて、ばね部材70又は重ね板ばね210の一部を偏心方向線E上に配置してもよい。また、第一〜第九実施形態では、偏心方向線Eに対して作用線Lが角度領域θ内で傾斜する限りにおいて、複数のばね部材70又は複数組の重ね板ばね210を遊星キャリヤ32の軸方向や周方向に並べて配置してもよい。さらにまた、第六実施形態では、駆動側外歯車部422の内周側のみにばね部材70を配置してもよいし、従動側外歯車部424の内周側のみに配置してもよい。
加えて第一〜第三、第五〜第十実施形態では、ばね部材70の内周側接触部72に屈曲部75を設けないようにしてもよいし、基準周方向においてばね部材70と収容部64又は座金部材170との間に隙間を設けないようにしてもよい。また、第一〜第三、第五〜第十実施形態では、収容部64の内底面66、座金部材170の内、外周面171,172、並びにばね部材70の内、外周側接触部72,73について、第一、第三実施形態で説明した形状以外の形状を採用してもよい。さらにまた、第一〜第三、第五〜第十実施形態では、各接触部72,73の基準周方向の両端部のうち偏心方向線Eに遠い側の端部同士を連結部74により連結し、偏心方向線Eに近い側の端部間を開放させてもよい。
また加えて第四実施形態では、各ばね板211,212の基準周方向両側において座金部材170との間に隙間を形成しないようにしてもよいし、座金部材170を設けずに最内周のばね板211を収容部64の内底面66に直接接触させてもよい。尚、後者の場合、ばね板211の曲率半径Rfを収容部64の内底面66の曲率半径Rbよりも小さく設定することが望ましい。また、第四実施形態では、収容部64の内底面66、座金部材170の内、外周面171,172、並びに各ばね板211,212について、第三、第四実施形態で説明した形状以外の形状を採用してもよい。さらにまた、第四実施形態では、三枚以上のばね板から重ね板ばね210を構成してもよい。
さらに加えて第一〜第十実施形態では、回転体10がカム軸2と連動し、回転体18,416がクランク軸と連動するようにしてもよい。また、第三〜第五実施形態では、第二実施形態に準じて例えば図34(同図は第五実施形態の例)に示すように、遊星歯車33,330の歯車内周面42と偏心カム部38の偏心外周面40との間に遊星ベアリング120を追加してもよい。逆に第六実施形態では、第一実施形態に準じて遊星ベアリング120をなくし、遊星歯車420の歯車内周面42をばね部材70により直接押圧してもよい。さらにまた、第五、第六実施形態では、第三実施形態に準じて、偏心カム部38の収容部64とばね部材70との間に座金部材170を追加してもよいし、ばね部材70に代えて、第四実施形態の重ね板ばね210を設けてもよい。
またさらに加えて「押圧体」としては、上述したばね部材70及び重ね板ばね210以外にも、弾性力を発生する公知の要素、例えば一枚の板ばねやコイルばね、ねじりばね、プランジャ等を用いてもよい。また、「トルク発生部」としては、上述した電動モータ21以外にも、クランク軸の駆動トルクを伝達されることにより回転するブレーキ部材並びにブレーキ部材を磁気吸引するソレノイドを有し、ソレノイドに磁気吸引されたブレーキ部材に生じる制動トルクを「回転トルク」として発生する装置や、油圧モータ等を用いてもよい。さらにまた、本発明は、上述した吸気弁のバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置1,100,150,200,300,400、500、600、700、800以外にも、排気弁のバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置や、吸気弁及び排気弁の双方のバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置にも適用することができる。
また、第七〜第九実施形態のバルブタイミング調整装置では、最進角位置を規定するストッパ11bに突部416aが当接するときに、ベアリング内周面125と遊星キャリヤ32の外周面40との間にくいこみが生じることを防止するために、偏心方向線Eよりも、駆動側回転体10に対する遊星キャリヤ32の遅角方向Y側にばね部材70を設置する代わりに、進角方向X側にばね部材70を設置してもよい。この場合、最進角制御において、突部416aがストッパ11bと当接したとき、進角方向Xに働く電動モータ21の慣性トルクT1に対し、遊星キャリヤ32は、ばね部材70の弾性力Fにより反対方向の遅角方向Yに回転トルクT0を受ける。このように、偏心方向線Eよりも、駆動側回転体10に対する遊星キャリヤ32の進角方向X側にばね部材70を設置する構成は、排気弁用のバルブタイミング調整装置に好適である。排気弁用のバルブタイミング調整装置では、内燃機関の停止時に、変動トルクに抗して最進角にバルブタイミングを保持するために、スプリング等の荷重により従動側回転体416を進角側に付勢する構成を採用することがあるからである。
また、第七〜第十実施形態のバルブタイミング調整装置では、ばね部材70の弾性力Fの作用線Lが回転中心線Oからずれ、遊星キャリヤに遅角側または進角側の回転トルクを加えるのであれば、作用線Lが偏心中心線Pを通らない構成でもよい。
また、第七〜第九実施形態のバルブタイミング調整装置では、スプロケット11またはカバー歯車12の一方に他方を圧入するのではなく、緩く嵌合させることにより、スプロケット11に対するカバー歯車12の径方向の位置ずれを防止してもよい。
また、第十実施形態では、偏心方向線Eを挟んで周方向両側の進角側および遅角側にばね部材70をそれぞれ配置した。これに対し、外周面40の偏心中心線Pと偏心方向線Eに直交する直交線Zよりも外周面40の偏心側において、遊星キャリヤ32とベアリング内周面125との間に周方向の異なる位置にばね部材70が複数配置され、少なくとも1個のばね部材70の弾性力の作用線Lが偏心方向線Eに対して外周面40の周方向へ傾斜するのであれば、このばね部材70と他のばね部材70とを偏心方向線Eに対して遅角側又は進角側の同じ側に配置してもよいし、他のばね部材70を偏心方向線E上に配置してもよい。
また、第十実施形態では、遊星歯車420がカバー歯車12および従動側回転体416の両方と噛み合う複式の差動歯車機構において、偏心方向線Eを挟んで周方向両側の進角側および遅角側にばね部材70をそれぞれ配置した。これに対し、第一実施形態のように、遊星歯車33がカバー歯車12とだけ噛み合う単式の差動歯車機構において、外周面40の偏心中心線Pと偏心方向線Eに直交する直交線Zよりも外周面40の偏心側において、遊星キャリヤ32の外周側の周方向に異なる位置にばね部材70が複数配置され、少なくとも1個のばね部材70の弾性力の作用線Lが偏心方向線Eに対して外周面40の周方向へ傾斜する構成を採用してもよい。
本発明の第一実施形態によるバルブタイミング調整装置の特徴を説明するための模式図である。 本発明の第一実施形態によるバルブタイミング調整装置を示す図であって、図4のII−II線断面図である。 図2のIII−III線断面図である。 図2のIV−IV線断面図である。 図2のV−V線断面図である。 図2,3の要部を拡大して示す断面図である。 図2に示すバルブタイミング調整装置の特徴を説明するための模式図である。 変動トルクについて説明するための特性図である。 本発明の第二実施形態によるバルブタイミング調整装置を示す図であって、図2に対応する図である。 図9のX−X線断面図である。 本発明の第三実施形態によるバルブタイミング調整装置を示す図であって、図6に対応する図である。 本発明の第四実施形態によるバルブタイミング調整装置を示す図であって、図6に対応する図である。 図12に示すバルブタイミング調整装置の特徴を説明するための模式図である。 本発明の第五実施形態によるバルブタイミング調整装置を示す図であって、図2に対応する図である。 図14のXV−XV線断面図である。 図14のXVI−XVI線断面図である。 図14に示すバルブタイミング調整装置の特徴を説明するための模式図である。 図14に示すバルブタイミング調整装置の特徴を説明するための模式図である。 本発明の第六実施形態によるバルブタイミング調整装置を示す図であって、図2に対応する図である。 図19のXX−XX線断面図である。 図19のXXI−XXI線断面図である。 本発明の第七実施形態によるバルブタイミング調整装置を示す図であって、図24のXXII−XXII線断面図である。 図24のXXIII−XXIII線断面図である。 第七実施形態によるバルブタイミング調整装置を示す図であって、図23のXXIV−XXIV線断面図である。 ばね部材から遊星キャリヤに加わる回転トルクT0の説明図である。 ばね部材の設置角度と遊星キャリヤに加わる回転トルクとの関係を示す特性図である。 第七実施形態の比較例を示す断面図である。 本発明の第八実施形態によるバルブタイミング調整装置を示す断面図である。 本発明の第九実施形態によるバルブタイミング調整装置を示す断面図である。 図23と同じ断面位置における第十実施形態のバルブタイミング調整装置を示す断面図である。 従動側回転体416を外し、カム軸2側から見たときの第十実施形態の遊星歯車420およびカバー歯車12を示す図である。 ばね部材から遊星キャリヤおよび遊星歯車に加わる力の説明図である。 変動トルクにより遊星歯車が受ける力の説明図である。 図14に示すバルブタイミング調整装置の変形例を示す図であって、図2に対応する図である。
符号の説明
1,100,150,200,300,400、500、600、700、800 バルブタイミング調整装置、2 カム軸(第二軸)、10 駆動側回転体、11 スプロケット(駆動側回転体、ハウジング部材)、11a、11b ストッパ、12,320 カバー歯車(第一歯車体、駆動側回転体、ハウジング部材)、18,416 従動側回転体(変換部、出力端)、20 制御ユニット、21 電動モータ(トルク発生部)、30,110,160,310,410 差動歯車機構(歯車機構)、31 内歯車部、32 遊星キャリヤ、33,330,420 遊星歯車(第二歯車体)、34 伝達回転体(変換部)、38 偏心カム部、39 外歯車部、40 偏心外周面(外周面)、41 中心孔、42 歯車内周面(内周面)、44 クリアランス、50,340 リンク機構(変換部)、54,350 案内回転部、56,352 案内通路、60 凹部、62 スナップリング、64 収容部、66 内底面(接触面)、67,68 内側面(対向面)、69 開口、70 ばね部材(押圧体)、72 内周側接触部、73 外周側接触部、74 連結部(変形部)、75 屈曲部、76 自由端、120 遊星ベアリング(第二歯車体)、122 内輪、124 中心孔、125 内周面、170 座金部材(遊星キャリヤ)、171 内周面、172 外周面(接触面)、210 重ね板ばね(押圧体)、211,212 ばね板(変形部)、322 外歯車部、332 内歯車部、412 駆動側内歯車部、414 従動側内歯車部、422 駆動側外歯車部、424 従動側外歯車部、502、602、702 突部、502a、602a、702a 内周面、510 ボルト(結合部材)、F 弾性力、L 作用線、E 偏心方向線、P 偏心中心線、Z 直交線、T+ 最大正トルク、T- 最大負トルク、f 外力、θ,ψ 角度領域、C 接触箇所、G 噛合箇所、I 交点箇所、Ra,Rb,Rc,Rd,Re,Rf,Rg,Rh 曲率半径

Claims (35)

  1. クランク軸からのトルク伝達によりカム軸が開閉する吸気弁及び排気弁のうち少なくとも一方のバルブタイミングを調整する内燃機関のバルブタイミング調整装置であって、
    前記クランク軸及び前記カム軸のうち一方である第一軸と連動して回転する第一歯車体と、
    前記第一歯車体に対して偏心する外周面を有する遊星キャリヤと、
    前記外周面に回転自在に嵌合する中心孔を有し、前記第一歯車体と内噛合形態の歯車機構を形成する第二歯車体であって、前記遊星キャリヤが前記第一歯車体に対して相対回転することにより、前記第一歯車体と噛合しつつ遊星運動する第二歯車体と、
    前記クランク軸及び前記カム軸のうち前記第一軸とは異なる軸である第二軸の回転運動へ前記第二歯車体の遊星運動を変換することにより、前記クランク軸及び前記カム軸の間の相対回転位相を変化させる変換部と、
    前記遊星キャリヤと前記中心孔との間に配置され、弾性力により前記中心孔の内周面を押圧する押圧体であって、前記弾性力の作用線が前記外周面の偏心方向線に対して前記外周面の周方向へ傾斜する押圧体と、
    を備えることを特徴とするバルブタイミング調整装置。
  2. 前記押圧体は、前記偏心方向線上から外れた位置に配置されることを特徴とする請求項1に記載のバルブタイミング調整装置。
  3. 前記作用線は、前記外周面の偏心中心線上で前記偏心方向線に直交する直交線よりも前記外周面の偏心側において、前記内周面と交差することを特徴とする請求項1又は2に記載のバルブタイミング調整装置。
  4. 前記弾性力は、前記第二軸から前記変換部へ伝達されるトルクにより前記第二歯車体に作用する外力とは反対向きに前記内周面に作用することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のバルブタイミング調整装置。
  5. 前記弾性力は、前記トルクが最大となるときの前記外力とは反対向きに前記内周面に作
    用することを特徴とする請求項4に記載のバルブタイミング調整装置。
  6. 請求項1又は2に記載のバルブタイミング調整装置において、前記クランク軸と連動して回転する回転体を駆動側回転体とし、前記カム軸と連動して前記駆動側回転体に対して遅角側および進角側に相対回転する回転体を従動側回転体とすると、前記駆動側回転体に対する遅角側および進角側の少なくともいずれか一方で前記従動側回転体と当接して前記従動側回転体の相対回転を規制するストッパをさらに備え、
    前記作用線は前記第1歯車体の回転中心からずれた位置を通り、前記押圧体の弾性力は、前記ストッパに前記従動側回転体が当接する遅角側または進角側とは反対側に前記遊星キャリヤに回転トルクを加える請求項1又は2に記載のバルブタイミング調整装置。
  7. 前記作用線は前記外周面のほぼ偏心中心を通る請求項6に記載のバルブタイミング調整装置。
  8. 前記ストッパは最遅角位置で前記従動側回転体の相対回転を規制し、前記押圧体は、前記偏心方向線よりも、前記駆動側回転体に対する前記遊星キャリヤの遅角側に設置されている請求項7に記載のバルブタイミング調整装置。
  9. 前記押圧体は、前記偏心方向線よりも、前記駆動側回転体に対する前記遊星キャリヤの遅角側に45°以上90°以下の範囲に設置されている請求項8に記載のバルブタイミング調整装置。
  10. 前記ストッパは最進角位置で前記従動側回転体の相対回転を規制し、前記押圧体は、前記偏心方向線よりも、前記駆動側回転体に対する前記遊星キャリヤの進角側に設置されている請求項7に記載のバルブタイミング調整装置。
  11. 前記押圧体は、前記偏心方向線よりも、前記駆動側回転体に対する前記遊星キャリヤの進角側に45°以上90°以下の範囲に設置されている請求項10に記載のバルブタイミング調整装置。
  12. クランク軸からのトルク伝達によりカム軸が開閉する吸気弁及び排気弁のうち少なくとも一方のバルブタイミングを調整する内燃機関のバルブタイミング調整装置であって、
    前記クランク軸及び前記カム軸のうち一方である第一軸と連動して回転する第一歯車体と、
    前記第一歯車体に対して偏心する外周面を有する遊星キャリヤと、
    前記外周面に回転自在に嵌合する中心孔を有し、前記第一歯車体と内噛合形態の歯車機構を形成する第二歯車体であって、前記遊星キャリヤが前記第一歯車体に対して相対回転することにより、前記第一歯車体と噛合しつつ遊星運動する第二歯車体と、
    前記クランク軸及び前記カム軸のうち前記第一軸とは異なる軸である第二軸の回転運動へ前記第二歯車体の遊星運動を変換することにより、前記クランク軸及び前記カム軸の間の相対回転位相を変化させる変換部と、
    前記外周面の偏心中心線上で前記偏心方向線に直交する直交線よりも前記外周面の偏心側において、前記遊星キャリヤと前記中心孔との間に周方向の異なる位置に複数配置され弾性力により前記中心孔の内周面を押圧する押圧体であって、複数の前記押圧体の内、少なくとも1個の前記押圧体の前記弾性力の作用線が前記外周面の偏心方向線に対して前記外周面の周方向へ傾斜する押圧体と、
    を備えることを特徴とするバルブタイミング調整装置。
  13. 前記変換部は、前記第一歯車体と前記第二歯車体との噛合位置と軸方向に異なる位置で前記第二歯車体と内噛合形態の歯車機構を形成し、前記第二歯車体の遊星運動を前記第二軸へ出力する前記第三歯車体を有することを特徴とする請求項12に記載のバルブタイミング調整装置。
  14. 前記押圧体は、前記偏心方向線に対して周方向両側に配置されていることを特徴とする請求項12または13に記載のバルブタイミング調整装置。
  15. 請求項14に記載のバルブタイミング調整装置において、前記クランク軸と連動して回転する回転体を駆動側回転体とし、前記カム軸と連動して前記駆動側回転体に対して遅角側および進角側に相対回転する回転体を従動側回転体とすると、前記駆動側回転体に対する遅角側および進角側で前記従動側回転体と当接して前記従動側回転体の相対回転を規制するストッパをさらに備え、
    前記作用線は前記第1歯車体の回転中心からずれた位置を通り、前記偏心方向線に対して遅角側に設置された前記押圧体の弾性力は前記遊星キャリヤに進角側の回転トルクを加え、前記偏心方向線に対して進角側に設置された前記押圧体の弾性力は前記遊星キャリヤに遅角側の回転トルクを加えることを特徴とする請求項14に記載のバルブタイミング調整装置。
  16. 前記作用線は前記外周面のほぼ偏心中心を通る請求項15に記載のバルブタイミング調整装置。
  17. 前記押圧体は、前記偏心方向線よりも、前記駆動側回転体に対する前記遊星キャリヤの遅角側および進角側に45°以上90°以下の範囲に設置されている請求項16に記載のバルブタイミング調整装置。
  18. 前記変換部において前記回転運動を前記第二軸へ出力する出力端は、前記第二軸に固定されることを特徴とする請求項1〜17のいずれか一項に記載のバルブタイミング調整装置。
  19. 前記遊星キャリヤは、前記押圧体を収容する収容部を有し、
    前記押圧体は、前記収容部から前記外周面よりも突出して前記内周面に接触することを特徴とする請求項1〜18のいずれか一項に記載のバルブタイミング調整装置。
  20. 前記押圧体は、前記収容部と前記中心孔との間で圧縮されることにより弾性変形する変形部を有することを特徴とする請求項19に記載のバルブタイミング調整装置。
  21. 前記収容部は、前記偏心方向線上から外れた位置において前記外周面に開口し、その開口を通じて前記押圧体が突出することを特徴とする請求項19または20に記載のバルブタイミング調整装置。
  22. ばね部材からなる前記押圧体は、
    前記遊星キャリヤに接触する内周側接触部と、前記内周側接触部の外周側に間隔をあけて設けられ、前記内周面に接触する外周側接触部とを有し、前記内周側接触部及び前記外周側接触部の前記周方向の一端部同士を連結し、前記内周側接触部及び前記外周側接触部の前記周方向の他端部同士を開放することを特徴とする請求項1〜21のいずれか一項に記載のバルブタイミング調整装置。
  23. 前記遊星キャリヤは、前記内周側接触部が接触する円筒面状の接触面を有し、
    前記内周側接触部は、前記接触面に沿って湾曲し、前記接触面よりも小径の断面円弧状を呈することを特徴とする請求項22に記載のバルブタイミング調整装置。
  24. 前記外周側接触部は、円筒面状の前記内周面に沿って湾曲し、前記内周面よりも小径の断面円弧状を呈することを特徴とする請求項22または23に記載のバルブタイミング調整装置。
  25. 前記連結部は、前記内周側接触部及び前記外周側接触部の前記偏心方向線に近い側の端部同士を連結することを特徴とする請求項24記載のバルブタイミング調整装置。
  26. 前記遊星キャリヤは、前記周方向に前記押圧体を挟んで向き合う一対の対向面を有することを特徴とする請求項22〜25のいずれか一項に記載のバルブタイミング調整装置。
  27. 前記内周側接触部において前記連結部とは反対側の端部は外周側へ屈曲されることを特徴とする請求項26に記載のバルブタイミング調整装置。
  28. 前記周方向において前記対向面と前記押圧体との間に隙間が形成されることを特徴とする請求項26又は27に記載のバルブタイミング調整装置。
  29. 前記押圧体は、円筒面状の前記内周面に沿って湾曲する複数のばね板からなる重ね板ばねであることを特徴とする請求項1〜21のいずれか一項に記載のバルブタイミング調整装置。
  30. 前記遊星キャリヤは、最内周の前記ばね板が接触する円筒面状の接触面を有し、
    最内周の前記ばね板は、前記接触面よりも小径の断面円弧状を呈することを特徴とする請求項29に記載のバルブタイミング調整装置。
  31. 最外周の前記ばね板は、前記内周面よりも小径の断面円弧状を呈することを特徴とする請求項29又は30に記載のバルブタイミング調整装置。
  32. 回転トルクを発生するトルク発生部を備え、
    前記遊星キャリヤは、前記回転トルクを受けることにより前記第一歯車体に対して相対回転することを特徴とする請求項1〜31のいずれか一項に記載のバルブタイミング調整装置。
  33. 前記トルク発生部は、電動モータであることを特徴とする請求項32に記載のバルブタイミング調整装置。
  34. 前記第二歯車体を収容するハウジング部材を備え、前記ハウジング部材は、結合部材により回転軸方向に向き合って結合された第一ハウジングおよび第二ハウジングを有し、前記第一ハウジングまたは前記第二ハウジングのいずれかは前記第一歯車体を有し、前記第一ハウジングまたは前記第二ハウジングの一方は他方に向けて回転軸方向に突出して周方向に設けられた突部を有し、前記第一ハウジングまたは前記第二ハウジングの他方は前記突部の内周面または外周面に嵌合している請求項1〜33のいずれか一項に記載のバルブタイミング調整装置。
  35. 前記第一ハウジングまたは前記第二ハウジングの他方は前記突部の内周面または外周面に圧入されている請求項34に記載のバルブタイミング調整装置。
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