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JP2008037154A - 車両用駆動力制御装置 - Google Patents

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JP2008037154A JP2006210738A JP2006210738A JP2008037154A JP 2008037154 A JP2008037154 A JP 2008037154A JP 2006210738 A JP2006210738 A JP 2006210738A JP 2006210738 A JP2006210738 A JP 2006210738A JP 2008037154 A JP2008037154 A JP 2008037154A
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Yutaka Kaneko
金子  豊
Akira Higashimata
章 東又
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Nissan Motor Co Ltd
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  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
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Abstract

【課題】オーバーシュートを抑えつつ、実車速を速やかに目標制限車速に収束させる。
【解決手段】コントローラは、運転者が要求する加速度を実現する駆動力を第1目標駆動力tF1として算出し、実車速VSと目標制限車速指令値tVSの偏差を第1フィードバック補償器C3に通し、実車速VSを目標制限車速指令値tVSに一致させるのに必要な駆動力を第2目標駆動力tF2として算出し、第1目標駆動力tF1と第2目標駆動力tF2のうち小さいほうを駆動力指令値tFとして選択し、自車の実駆動力Fが駆動力指令値tFとなるように自車の駆動力を制御する。
【選択図】図6

Description

本発明は、車両用駆動力制御装置に関し、特に、駆動力を制御することで車速を目標制限車速に制限するものに関する。
車速を目標制限車速に制限する駆動力制御装置としては、特許文献1に記載のものがある。これに開示される装置は、運転者が設定した目標制限車速を基準とし、実車速がこの目標制限車速を超えると車速制限を実行すべきと判断し、実車速と目標制限車速との偏差に基づくフィードバック制御により燃料噴射量を制限してエンジン出力を加減し、これによって実車速を目標制限車速に収束させている。しかしながら、この制御方法では、実車速が目標制限車速を超えた後に制御を開始するので、車速が目標制限車速に対してオーバーシュートするという問題がある。
この点に関し、特許文献2では、このオーバーシュートの問題を抑えるべく、運転者が要求する目標加速度のための目標車速が達成されるように車両の駆動力を制御する装置において、目標制限車速と目標車速の偏差が小さくなるにつれて、1よりも小さくなるゲインを目標加速度に掛けて調整した調整目標加速度で目標車速を求めることで、実車速を目標制限車速に収束させている。
特開平11−351000号公報 特開2004−34886号公報
しかしながら、目標車速は、目標加速度と目標車速に対する走行抵抗に相当する加速度の偏差を積分して算出することから、目標加速度にゲインを掛けたものと、目標制限車速の走行抵抗に相当する加速度が等しいときのみ、目標車速と目標制限車速が等しくなる構成となっているため、運転者が任意に要求する目標加速度に対し、必ずしも目標車速と目標制限車速が一致しないという問題がある。
本発明は、かかる技術的課題を鑑みてなされたもので、オーバーシュートを抑えつつ、実車速を速やかに目標制限車速に収束させることを目的とする。
運転者が要求する加速度を実現する駆動力を第1目標駆動力として算出し、自車の実車速を検出し、前記実車速と所定の目標制限車速指令値の偏差を第1フィードバック補償器に通し、前記実車速を前記目標制限車速指令値に一致させるのに必要な駆動力を第2目標駆動力として算出し、前記第1目標駆動力と前記第2目標駆動力のうち小さいほうを駆動力指令値として選択し、自車の実駆動力が前記駆動力指令値となるように自車の駆動力を制御する。
本発明によれば、実車速が車速に近づくまでは運転者の要求加速度を実現するように車両の駆動力が制御される。実車速が目標制限車速指令値に近づくと、フィードバック制御で設定される目標駆動力が要求加速度を実現するのに必要な駆動力を下回るため、その後はフィードバック制御で設定される目標駆動力が駆動力指令値として設定され、これが実現されるよう車両の駆動力が制御される。実車速が目標制限車速指令値に到達する前にフィードバック制御が開始されることから、オーバーシュートを抑え、実車速を速やかに目標制限車速に収束させることができる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明に係る車両駆動力制御装置の概略構成を示している。車両駆動力制御装置1は、各種センサ1〜5と、それらの出力信号が入力されるコントローラ10と、コントローラ10からの信号によって制御される駆動力調整用のアクチュエータ21、22とで構成される。
車間距離センサ1(車間距離検出手段)は、車両の前部に取り付けられ、レーザ光を車両前方に向けて掃射し、レーザ光を掃射してから先行車に当たって反射してきたレーザ光を受光するまでの時間から先行車と自車との車間距離を計測するセンサである。先行車が複数いる場合は、その中から追従すべき先行車、例えば、同一レーンを走行中の先行車を選択し、その車両までの距離を計測する。
アクセル操作量センサ2は、運転者が操作するアクセルペダルの踏み込み量APO(以下、「アクセル操作量」という。)を検出するセンサである。
車速センサ3(実車速検出手段)は、自動変速機11の出力軸に取り付けられ、その回転速度から実車速VSを検出するセンサである。
設定車速センサ4(第1目標制限車速設定手段)は、図示しないオートクルーズ装置を運転者が操作し、車両を一定速度で走行させている場合に、オートクルーズ装置の設定車速を検出するセンサである。設定車速センサ4は、無線等を介して外部から取得した道路情報から制限車速を検出するセンサであっても良い。
クランクセンサ5は、エンジン12のクランクシャフトの回転からエンジン12の回転速度を検出するセンサである。
スロットルアクチュエータ21は、コントローラ10からの信号を受けて、エンジン12のスロットルバルブを開閉し、エンジン12の吸入空気量を調整することで、エンジン12の出力を任意に調整する。
ブレーキアクチュエータ22は、モータ式ポンプ、電磁比例弁等から構成されるポンプアップ式のブレーキアクチュエータであり、コントローラ10からの信号を受けて、各輪に設けられたブレーキに供給されるブレーキ液圧を制御することで、車体に任意のブレーキ力を作用させる。
コントローラ10は、マイクロプロセッサ、メモリ、入出力インターフェース等で構成される。入出力インターフェースには、上記各種センサ1〜5、アクチュエータ21、22が接続される。コントローラ10は、各種センサ1〜5の出力信号に基づき、実車間距離LTと目標車間距離LT *の偏差を演算し、この偏差に基づき、実車間距離LTを目標車間距離LT *に一致させるための目標制限車速tVS1(以下、「第1目標制限車速」という。)を設定する。
また、設定車速センサ4によって設定車速tVS2(以下、「第2目標制限車速」という。)が検出される場合は、上記第1目標制限車速tVS1と比較し、より小さいほうの値をフィードバック制御における目標制限車速指令値tVSとして選択する。
そして、コントローラ10は、実車速VSと目標制限車速指令値tVSとの偏差に基づき、実車速VSを目標制限車速指令値tVSに一致させるために、アクチュエータ21、22を介して車両の駆動力をフィードバック制御する。
このとき、アクセル操作量APOに応じて決まる運転者が要求する加速度を実現するのに必要とされる駆動力tF1(以下、「第1目標駆動力」という。)と、上記フィードバック制御により決まる車両の目標駆動力tF2(以下、「第2目標駆動力」という。)と、を比較し、より小さいほうの値を車両の駆動力指令値tFとして選択し、実車速VSが目標制限車速指令値tVSを超えないようにする。
図2は、コントローラ10の制御ブロック図である。これを参照しながら、コントローラ10の構成を説明する。
コントローラ10は、相対車速及び先行車車速演算部B1と、目標車間距離設定部B2と、先行車追従制御部B3(第2目標制限車速設定手段)と、車速制御部B4と、駆動力制御手段を構成する駆動力配分制御部B5、スロットル制御部B6及びブレーキ制御部B7と、を備える。
相対車速及び先行車車速演算部B1は、車間距離センサ1で検出される実車間距離LTと車速センサ3で検出される実車速VSに基づき、先行車との相対車速ΔVと先行車車速VTを算出する。図3は、相対車速及び先行車車速演算部B1の制御ブロック図を示したものである。相対車速及び先行車車速演算部B1においては、実車間距離LTが微分特性を有するバンドパスフィルタによって微分され、相対車速ΔVを算出する。また、この相対車速ΔVが実車速VSに加算され、先行車の車速VTを算出する。したがって、相対車速及び先行車車速演算部B1からは、相対車速ΔVと先行車車速VTが出力される。
また、目標車間距離設定部B2は、先行車と自車との車間距離の目標値である目標車間距離LT *を設定し、これを出力する。目標車間距離LT *は、例えば、先行車の車速VTや実車速VSに基づき、先行車が急停車したとしても自車を安全に停止させることができる必要最低限の車間距離に設定される。
また、先行車追従制御部B3は、実車間距離LTを目標車間距離LT *に近づけるとともに相対車速ΔVをゼロに近づける、すなわち、目標車間距離LT *を維持したまま先行車に追従するための、第1目標制限車速tVS1を算出し、これを出力する。
図4は先行車追従制御部B3の制御ブロック図である。先行車追従制御部B3においては、目標車間距離LT *と実車間距離LTの偏差ΔLTにゲインfd(第2フィードバック補償器)を掛けた値に相対車速ΔVにゲインfv(第2フィードバック補償器)を掛けた値を加えて目標とする相対車速ΔV*を算出し、先行車の車速VTからこの値を減じることで第1目標制限車速tVS1を算出する。先行車がいない場合は第1目標制限車速tVS1を設定しない。
ゲインfd、fvは、具体的には、次のようにして設定される。
図5は追従制御システム全体のブロック図を示し、車間距離LTと相対速度ΔVを状態変数にとった状態フィードバック(レギュレータ)を用いて制御系を設計している。ここでは、車両に目標制限車速tVS1が入力されると、実車速VSが時定数τVの一次遅れで変化するとして車両を近似している。
システムの状態変数x1、x2を次式(1)、(2):
で定義すると、システムの状態方程式は次式(3)のように記述できる。
ここで、制御入力uを次式(4):
で与える。すると、状態フィードバックが施された全体システムの状態方程式は次式(5)、(6):
で表すことができる。したがって、全体システムの特性方程式は次式(7)のように導かれる。sは微分演算子である。
ゲインfd、fvは、次式(8)〜(10)に従い、所望の特性で車間距離の偏差ΔLT、相対車速ΔVをそれぞれゼロに収束させるように設定される。
図2に戻り、車速制御部B4について説明する。車速制御部B4は、入力される第1目標制限車速tVS1と第2目標制限車速tVS2とを比較し、小さいほうの値を目標制限車速指令値tVSとして選択し、これを実現するのに必要な駆動力である第2目標駆動力tF2を算出する。その一方で、運転者が要求する加速度tACCを実現するのに必要な駆動力である第1目標駆動力tF1を算出する。
そして、第1目標駆動力tF1と第2目標駆動力tF2を比較し、より小さいほうを駆動力指令値tFとし、これを実現する目標トルクTerを算出し、駆動力配分制御部B5に出力する。
図6は車速制御部B4の制御ブロック図である。
車速制御部B4は、実車速VSを目標制限車速指令値tVSに一致させるために、公知のモデルマッチング手法と近似ゼロイング手法を用いて駆動力指令値tFを演算するように設計され、図示の通り、3つの補償器C1〜C3を有する構成となる。
補償器C1、C2は近似ゼロイング手法による補償器であり、次式(11)、(12):
で表される。補償器C1、C2は、外乱推定器B41を構成し、入力される駆動力指令値tFと実車速VSから、外乱やモデル化誤差による影響を抑えるべく、駆動力指令値tFの補正量ΔtFを出力する。
また、補償器C3(第2目標駆動力算出手段、第1フィードバック補償器)は、モデルマッチング手法による補償器で、制御対象(自車)の応答特性を規範モデルHの特性に一致させる。
制御対象のむだ時間を無視し、規範モデルHを時定数Taの一次遅れとすると、補償器C3は次式(13):
の通り、定数となる。
目標制限車速選択部B42(目標制限車速選択手段)は、入力される第1目標制限車速tVS1と第2目標制限車速tVS2とを比較し、小さいほうの値を目標制限車速指令値tVSとして選択し、出力する。第2目標駆動力tF2は、実車速VSと目標制限車速指令値tVSの偏差を上記補償器C3に通すことによって算出される。
なお、目標制限車速選択部B42は、先行車がいない場合は第1目標制限車速tVS1が設定されないので、第2目標制限車速tVS2を目標制限車速指令値tVSとして選択するようにし、設定車速センサ4によって設定車速(第2目標制限車速tVS2)が検出されない場合は、第1目標制限車速tVS1を目標制限車速指令値tVSとして選択するようにする。
また、要求駆動力算出部B43(第1目標駆動力算出手段)は、入力される自車速VSとアクセル操作量APOから図7に示す要求加速度マップを参照して運転者が要求している要求加速度tACCを算出し、これに自車の平均車重Mを掛けて、要求加速度tACCを実現するために必要な駆動力である第1目標駆動力tF1を算出する。
目標駆動力選択部B44(目標駆動力選択手段)には、第1目標駆動力tF1と第2目標駆動力tF2が入力され、小さいほうを駆動力指令値tFとして選択し、出力する。また、第1目標制限車速tVS1、第2目標制限車速tVS2いずれも存在せず、第2目標駆動力tF2を算出できないときは、第1目標駆動力tF1を駆動力指令値tFとして選択し、出力する。
車速制御部B4では、この駆動力指令値tFを外乱補償器B41からの補正量ΔtFで補正した値を最終的な駆動力指令値tFとし、次式(14):
により目標トルクTerを算出する。Gmは変速機11のギヤ比、Gfは車両のファイナルギヤ比、Rtは駆動輪の有効半径である。
図2に戻り、駆動力配分制御部B5について説明する。駆動力配分制御部B5は、入力される目標トルクTerが実現されるように、スロットル制御部B6及びブレーキ制御部B7を介して、スロットルアクチュエータ21、ブレーキアクチュエータ22を制御する。
駆動力配分制御部B5では、まず、目標トルクTerとクランクセンサ5から入力される実エンジン回転速度Neとから図8に示す目標スロットル開度マップを参照して目標スロットル開度tTVOを算出する。
目標スロットル開度tTVOがゼロ以上の値である場合は、目標スロットル開度tTVOをスロットル制御部B6に出力し、スロットル制御部B6は、スロットルアクチュエータ21を制御することで、実スロットル開度TVOを目標スロットル開度tTVOに一致させる。
一方、目標スロットル開度tTVOがゼロよりも小さい値である場合であって、目標トルクTerがスロットル全閉時のエンジン12のトルクTe0よりも小さいときは、駆動力指令値tFを実現するにはブレーキ制御が必要であると判断し、次式により減速度指令値VDCを次式(15):
により算出し、これをブレーキ制御部B6に出力する。
ブレーキ制御部B6は、自車速VSの変化量から車体減速度VDを算出し、算出した車体減速度VDが減速度指令値VDCよりも小さいときは、ブレーキアクチュエータ22のモータ式ポンプ、電磁比例弁を制御することで、車体にブレーキを作動させ、車体減速度VDを減速度指令値VDCに一致させる。
したがって、駆動力配分制御部B5は、目標トルクTerに応じて、スロットルアクチュエータ21あるいはブレーキアクチュエータ22を制御し、実駆動力Fが駆動力指令値tFに制御される。
図9(A)〜(C)は、設定車速センサ4で検出される設定車速(第2目標制限車速tVS2)が40km/hであるときに、車両停止状態からアクセル操作量を10°にして発進したときの車速、駆動力、アクセル操作量の変化を示している。
実車速VSが第2目標制限車速tVS2に近づくまでは、運転者が要求する加速度tACCを実現するのに必要な駆動力である目標駆動力tF1が駆動力指令値tFに設定され、これに併せて実駆動力Fが変化するが、実車速VSが第2目標制限車速tVS2に近づき、第1目標駆動力tF1が実車速VSを第2目標制限車速tVS2に近づけるのに必要な駆動力である第2目標制限車速tF2よりも大きくなると、第2目標駆動力tF2が駆動力指令値tFに設定され(時刻t11)、実車速が第2目標制限車速tVS2に制限される。
その後、第2目標制限車速tVS2が50km/hに変更されると(時刻t12)、第2目標駆動力tF2がこれに対応して増大し、第2目標駆動力tF2が第1目標駆動力tF1よりも大きくなるので、実駆動力Fは第1目標駆動力tF1に基づき制御され、運転者が要求する加速度tACCでもって実車速VSが高められる。
実車速VSが第2目標制限車速tVS2に近づくと、再び、第1目標駆動力tF1が第2目標駆動力tF2よりも大きくなるので、第2目標駆動力tF2が駆動力指令値tFに設定され(時刻t13)、実車速VSが変更後の第2目標制限車速tVS2に制限される。
このように、設定車速の変化にあわせて実車速VSを設定車速にフィードバック制御することができ、かつ、そのフィードバック制御は実車速VSが設定車速に到達する前に開始されるので、オーバーシュートを抑えることができる。
また、図10(A)〜(D)は、車両停止状態からアクセル操作量を8°にして発進加速し、車速50km/hに到達したとき(時刻t31)に、自車前方30mのところに車速40km/hで走行中の先行車が割り込んだときの、車速、車間距離、駆動力、アクセル操作量の変化を示している。このとき、設定車速センサ4によって検出される設定車速はないものとする。
先行車の車速VTと自車速VSから目標車間距離が20mに設定されているとすると、車間距離センサ1によって先行車の存在が認識されると、車両の駆動力指令値tFが、運転者が要求する加速度tACCを実現するのに必要な駆動力である目標駆動力tF1から先行車に目標車間距離で追従するための駆動力であるtF2に切り換わり、アクセル操作量APOが一定であるにもかかわらず、ブレーキアクチュエータ22によってブレーキ力が車両に作用する。
この結果、車両は先行車と同じ速度まで減速し、その後は目標車間距離20mを保ちながら先行車に追従することができる。
また、図11(A)〜(D)は、設定車速センサ4で検出される設定車速(第2目標制限車速tVS2)が40km/hであるときに、車両停止状態からアクセル操作量を10°にして発進加速し、その後、時刻t41で自車前方30mのところに時速40km/hで走行中の先行車が割り込んだときの、車速、車間距離、駆動力、アクセル操作量の変化を示している。
時刻t41までは図9(A)〜(C)の時刻0〜t12と同じ挙動を示す。時刻t41で先行車の存在を認識した後は、車両の駆動力指令値tFは目標駆動力tF2のままであるが、これを設定するのに用いる目標制限車速指令値tVSが第2目標制限車速tVS2から第1目標制限車速tVS1に切り換わり、これを受けて、駆動力指令値tFが、実車速VSを第2目標制限車速tVS2に近づけるのに必要な駆動力から、先行車に目標車間距離LT *で追従するための駆動力に切り換わり、車間距離を目標車間距離LT *に収束させるために、ブレーキアクチュエータ22によってブレーキ力が車両に作用し、減速している。
この結果、車両は先行車と同じ速度まで減速し、目標車間距離20mを保ちながら先行車に追従する。
上記制御を行うことによる作用効果をまとめると次の通りである。
コントローラ10は、運転者が要求する加速度(tACC)を実現する駆動力を第1目標駆動力(tF1)として算出し、自車の実車速(VS)を検出し、実車速(VS)と目標制限車速指令値(tVS)の偏差を第1フィードバック補償器(C1)に通し、実車速(VS)を目標制限車速指令値(tVS)に一致させるのに必要な駆動力を第2目標駆動力(tF2)として算出し、第1目標駆動力(tF1)と第2目標駆動力(tF2)のうち小さいほうを駆動力指令値(tF)として選択し、自車の実駆動力(F)が駆動力指令値(tF)となるように自車の駆動力を制御する(第1の発明)。
これによれば、実車速(VS)が目標制限車速指令値(tVS)に近づくまでは運転者の要求加速度(tACC)を実現するように車両の駆動力が制御される。そして、実車速(VS)が目標制限車速指令値(tVS)に近づくとフィードバック制御で設定される目標駆動力(tF2)が要求加速度(tACC)を実現するのに必要な駆動力(tF1)を下回るため、フィードバック制御で設定される目標駆動力(tF2)が駆動力指令値(tF)として設定され、これが実現されるように車両の駆動力が制御される。実車速(VS)が目標制限車速指令値(tVS)に到達する前からフィードバック制御が開始されるので、オーバーシュートを抑えつつ、実車速(VS)を目標制限車速指令値(tVS)に速やかに収束させることができる。
また、第1フィードバック補償器(C3)は積分特性を有さないように設定される(第2の発明)。第1フィードバック補償器(C3)が積分特性を有していると、積分値が蓄積されて、実車速(VS)が目標制限車速指令値(tVS)に収束するまでの時間が長くなるが、このように第1フィードバック補償器(C3)を設計することにより、フィードバック制御の応答性を向上させ、実車速(VS)を目標制限車速指令値(tVS)にさらに速やかに収束させることができる。
目標制限車速指令値(tVS)は、先行車との実車間距離(LT)を検出し、実車間距離(LT)と目標車間距離(LT *)の偏差を第2フィードバック補償器(fd)に通し、実車間距離(LT)を目標車間距離(LT *)に一致させるのに必要な車速(tVS1)とすることができ(第3の発明)、この場合、オーバーシュートを抑えつつ、実車間距離(LT)を目標車間距離(LT *)に速やかに一致させることができる。目標制限車速指令値(tVS)は、運転者が設定した値、あるいは、車外から取得した値(tVS2)としてもよく(第4の発明)、この場合、運転者が設定した値、あるいは、車外から取得した値(tVS2)にオーバーシュートを抑えつつ実車速(VS)を速やかに目標制限車速指令値(tVS)に一致させることができる。あるいは、これらの値をそれぞれ算出し、最も小さな値を目標制限車速指令値(tVS)として選択するようにしてもよい(第5の発明)。
また、第2フィードバック補償器(fd)は積分特性を有さないように設定される(第6の発明)。第2の発明と同様にフィードバック制御の応答性が向上し、実車間距離(LT)を目標車間距離(LT *)にさらに速やかに収束させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一つを示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
本発明に係る車両駆動力制御装置の概略構成である。 コントローラの制御ブロック図である。 相対車速及び先行車車速演算部の制御ブロック図である。 先行車追従制御部の制御ブロック図である。 追従制御システム全体のブロック図である。 車速制御部の制御ブロック図である。 要求加速度マップである。 目標スロットル開度マップである。 本発明の制御内容を説明するためのタイムチャートである。 同じく、本発明の制御内容を説明するためのタイムチャートである。 同じく、本発明の制御内容を説明するためのタイムチャートである。
符号の説明
1 車間距離センサ(車間距離検出手段)
2 アクセル操作量センサ
3 車速センサ(実車速検出手段)
4 設定車速センサ(第1目標制限車速設定手段)
5 クランクセンサ
21 スロットルアクチュエータ
22 ブレーキアクチュエータ

Claims (6)

  1. 運転者が要求する加速度を実現する駆動力を第1目標駆動力として算出する第1目標駆動力算出手段と、
    自車の実車速を検出する実車速検出手段と、
    前記実車速と所定の目標制限車速指令値の偏差を第1フィードバック補償器に通し、前記実車速を前記目標制限車速指令値に一致させるのに必要な駆動力を第2目標駆動力として算出する第2目標駆動力算出手段と、
    前記第1目標駆動力と前記第2目標駆動力のうち小さいほうを駆動力指令値として選択する目標駆動力選択手段と、
    自車の実駆動力が前記駆動力指令値となるように自車の駆動力を制御する駆動力制御手段と、
    を備えたことを特徴とする車両用駆動力制御装置。
  2. 前記第1フィードバック補償器は積分特性を有さないように設定されることを特徴とする請求項1に記載の車両用駆動力制御装置。
  3. 先行車との実車間距離を検出する車間距離検出手段を備え、
    前記目標制限車速指令値は、前記実車間距離と所定の目標車間距離の偏差を第2フィードバック補償器に通して得られる前記実車間距離を前記目標車間距離に一致させるのに必要な車速であることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用駆動力制御装置。
  4. 前記目標制限車速指令値は、運転者が設定した値、あるいは、車外から取得した値であることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用駆動力制御装置。
  5. 先行車との実車間距離を検出する車間距離検出手段と、
    前記実車間距離と所定の目標車間距離の偏差を第2フィードバック補償器に通し、前記実車間距離を前記目標車間距離に一致させるのに必要な車速を第1目標制限車速として算出する第1目標制限車速手段と、
    運転者が設定した値、あるいは、車外から取得した値を第2目標制限車速として設定する第2目標制限車速設定手段と、
    前記第1目標制限車速と前記第2目標制限車速のうち小さいほうを前記目標制限車速指令値として選択する目標制限車速選択手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用駆動力制御装置。
  6. 前記第2フィードバック補償器は積分特性を有さないように設定されることを特徴とする請求項3または5に記載の車両用駆動力制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010052561A (ja) * 2008-08-28 2010-03-11 Nissan Motor Co Ltd 車速制限制御装置
JP2023044042A (ja) * 2021-09-17 2023-03-30 株式会社アドヴィックス 車両運動制御装置
CN119872545A (zh) * 2025-03-31 2025-04-25 中国重汽集团济南动力有限公司 巡航控制方法、电子设备、存储介质及程序产品

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