JP2008036948A - ガスバリア性積層フィルム - Google Patents
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Abstract
【課題】包装材料としての通常の加工を施してもガスバリア性が劣化しない透明なガスバリア性積層フィルムを提供する。
【解決手段】透明なプラスチックフィルムからなる基材層(1)と、前記基材層(1)上に形成された厚さ5〜300nmの酸化アルミニウム蒸着薄膜層(2)と、前記酸化アルミニウム蒸着薄膜層(2)上に形成され、その表面が酸素プラズマ処理された厚さ1〜5nmのアルミニウム蒸着薄膜層(3)と、前記アルミニウム蒸着薄膜層(3)上に形成された、重合可能なアクリル系のモノマーまたはモノマーとオリゴマーとの混合物を硬化させてなる厚さ0.02〜20μmのガスバリア性被膜層(4)とを有し、前記酸化アルミニウム蒸着薄膜層(2)と前記アルミニウム蒸着薄膜層(3)との二層における波長366nmの光線透過度が65〜90%であることを特徴とするガスバリア性積層フィルム。
【選択図】 図1
【解決手段】透明なプラスチックフィルムからなる基材層(1)と、前記基材層(1)上に形成された厚さ5〜300nmの酸化アルミニウム蒸着薄膜層(2)と、前記酸化アルミニウム蒸着薄膜層(2)上に形成され、その表面が酸素プラズマ処理された厚さ1〜5nmのアルミニウム蒸着薄膜層(3)と、前記アルミニウム蒸着薄膜層(3)上に形成された、重合可能なアクリル系のモノマーまたはモノマーとオリゴマーとの混合物を硬化させてなる厚さ0.02〜20μmのガスバリア性被膜層(4)とを有し、前記酸化アルミニウム蒸着薄膜層(2)と前記アルミニウム蒸着薄膜層(3)との二層における波長366nmの光線透過度が65〜90%であることを特徴とするガスバリア性積層フィルム。
【選択図】 図1
Description
本発明は、食品、日用品、医薬品などの包装分野、および電子機器関連部材などの分野において、特に高いガスバリア性が必要とされる場合に、好適に用いられる透明なガスバリア性積層フィルムに関する。
食品、日用品、医薬品などの包装に用いられる包装材料や電子機器関連部材などに用いられる包装材料は、収容物の変質を抑制して、その機能や性質を包装中においても保持できるようにするため、包装材料を透過する酸素、水蒸気など、収容物を変質させる気体による影響を防止する必要があり、これらの気体を遮断するガスバリア性を備えていることが求められている。
通常のガスバリア性を有する包装材料としては、比較的ガスバリア性に優れている塩化ビニリデン樹脂フィルムまたは塩化ビニリデン樹脂をコーティングしたフィルムなどがよく用いられてきたが、これらの包装材料は、高度なガスバリア性が要求される包装に用いることはできない。従って、高度なガスバリア性が要求される場合には、アルミニウムなどの金属箔をガスバリア層として積層した包装材料を用いざるを得なかった。
アルミニウムなどの金属箔を積層した包装材料は、温度や湿度の影響が殆どなく、高度なガスバリア性を有している。しかし、こうした包装材料では、それを透視して収容物を確認することができない、使用後に不燃物として廃棄処理しなければならない、収容物の検査に金属探知器が使用できない、などの多くの欠点を有していた。
これらの欠点を克服した包装材料として、透明なプラスチックフィルムからなる基材層に、透明な酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化マグネシウムなどの無機酸化物の蒸着薄膜層と、適宜のガスバリア性被膜層とを積層してなる積層フィルム(特許文献1)が上市されている。
特開平7−164591号公報
しかし、特許文献1に記載された積層フィルムは、印刷、ラミネート、製袋など、包装材料としての通常の加工を施したときに、酸素透過度や水蒸気透過度などのガスバリア性が劣化してしまうという欠点を有していた。
本発明の目的は、食品、日用品、医薬品などの包装分野や電子機器関連部材などの分野において、包装材料としての通常の加工を施してもガスバリア性が劣化しない、特に高いガスバリア性が必要とされる場合に好適に用いることができる透明なガスバリア性積層フィルムを提供することにある。
本発明の請求項1のガスバリア性積層フィルムは、透明なプラスチックフィルムからなる基材層(1)と、前記基材層(1)上に形成された厚さ5〜300nmの酸化アルミニウム蒸着薄膜層(2)と、前記酸化アルミニウム蒸着薄膜層(2)上に形成され、その表面が酸素プラズマ処理された厚さ1〜5nmのアルミニウム蒸着薄膜層(3)と、前記アルミニウム蒸着薄膜層(3)上に形成された、重合可能なアクリル系のモノマーまたはモノマーとオリゴマーとの混合物を硬化させてなる厚さ0.02〜20μmのガスバリア性被膜層(4)とを有し、前記酸化アルミニウム蒸着薄膜層(2)と前記アルミニウム蒸着薄膜層(3)との二層における波長366nmの光線透過度が65〜90%であることを特徴とする。
本発明の請求項2のガスバリア性積層フィルムは、透明なプラスチックフィルムからなる基材層(1)上に、真空中において、厚さ5〜300nmの酸化アルミニウム蒸着薄膜層(2)と、厚さ1〜5nmのアルミニウム蒸着薄膜層(3)とを順次積層した後、アルミニウム蒸着薄膜層(3)の表面を酸素プラズマ処理して酸化アルミニウム蒸着薄膜層(2)とアルミニウム蒸着薄膜層(3)との二層における波長366nmの光線透過度を65〜90%とし、さらに真空中において連続して、重合可能なアクリル系のモノマーまたはモノマーとオリゴマーとの混合物からなる未硬化のフラッシュ蒸着被膜層を積層し、紫外線または電子線を照射して硬化させて厚さ0.02〜20μmのガスバリア性被膜層(4)を形成したことを特徴とする。
本発明のガスバリア性積層フィルムにおける各層は以下のような機能を有する。厚さ5〜300nmの酸化アルミニウム蒸着薄膜層(2)は、透明で、酸素、水蒸気などに対して優れたガスバリア性を示す。厚さ1〜5nmのアルミニウム蒸着薄膜層(3)は、その表面を酸素プラズマ処理することにより、透明性を損なうことなく、酸化アルミニウム蒸着薄膜層(2)の水蒸気バリア性の劣化を防止する。厚さ0.02〜20μmの透明なガスバリア性被膜層(4)は、印刷、ラミネート、製袋などの通常の加工や折り曲げや引っ張りなどの外部応力から酸化アルミニウム蒸着薄膜層(2)を保護する。したがって、本発明のガスバリア性積層フィルムは、透明で、包装材料としての通常の加工を施してもガスバリア性が劣化せずに酸素、水蒸気などに対する優れたガスバリア性を示す。
本発明の請求項3のガスバリア性積層フィルムは、前記重合可能なアクリル系のモノマーまたはモノマーとオリゴマーとの混合物が、モノアクリレート、ジアクリレートおよびトリアクリレートを含有していることを特徴とする。
このように、重合可能なアクリル系のモノマーまたはモノマーとオリゴマーとの混合物が、モノアクリレート、ジアクリレートおよびトリアクリレートを含有していると、アルミニウム蒸着薄膜層3との密着性が良好で、効率よく未硬化のフラッシュ蒸着被膜層を形成できて、さらに衛生性に優れたガスバリア性積層フィルムを得ることができる。
本発明の請求項4のガスバリア性積層フィルムは、前記酸化アルミニウム蒸着薄膜層(2)と前記アルミニウム蒸着薄膜層(3)と前記ガスバリア性被膜層(4)との三層における波長366nmの光線透過度が70〜95%であることを特徴とする。
本発明において、ガスバリア性被膜層(4)は、一般的に酸化アルミニウム蒸着薄膜層(2)および酸素プラズマ処理後のアルミニウム蒸着薄膜層(3)より光屈折率が小さいため、これらの三層における波長366nmの光線透過度を高めて透明性の向上したガスバリア性積層フィルムを提供することができる。
本発明の請求項5のガスバリア性積層フィルムは、前記ガスバリア性被膜層(4)の表面がプラズマ処理されていることを特徴とする。
このようにガスバリア性被膜層(4)の表面をプラズマ処理すると、ガスバリア性被膜層4と他のフィルム層や印刷層などとの密着性を高めることができる、加えてガスバリア性被膜層4の未硬化成分を除去して衛生性の高いガスバリア性積層フィルムを提供することができる。
本発明によれば、食品、日用品、医薬品などの包装分野や、電子機器関連部材などの分野において、包装材料としての通常の加工を施してもガスバリア性が劣化せず、また包装材料を透視して収容物を確認することができ、特に高いガスバリア性が必要とされる場合に好適に用いることができる透明なガスバリア性積層フィルムを提供できる。また、本発明のガスバリア性積層フィルムは、真空蒸着装置内で基材層上に酸化アルミニウム蒸着薄膜層とアルミニウム蒸着薄膜層とガスバリア性被膜層とを連続して積層することにより効率的で作製できるので、生産コストを低減できる。
以下、本発明のガスバリア性積層フィルムを実施するための最良の形態を、図面に沿って説明する。図1は、本発明のガスバリア性積層フィルムの断面図である。基材層1上に、酸化アルミニウム蒸着薄膜層2と、アルミニウム蒸着薄膜層3と、ガスバリア性被膜層4とが厚み方向に順次積層されている。この積層工程中において、アルミニウム蒸着薄膜層3の表面は酸素プラズマ処理された状態になっている。
本発明のガスバリア性積層フィルムにおいて、基材層1は透明なプラスチックフィルムからなっている。透明なプラスチックフィルムとしては、たとえば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステルフィルム、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィンフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリアミドフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリアクリルニトリルフィルム、ポリイミドフィルム、ポリ乳酸などの生分解性プラスチックフィルム、などが用いられる。
これらの透明なプラスチックフィルムは、延伸、未延伸のどちらでもよいが、機械的強度や寸法安定性などが優れたものが好ましい。特に、耐熱性や寸法安定性などの面から、二軸方向に延伸したポリエチレンテレフタレートが好ましく用いられる。また、透明なプラスチックフィルムは、帯電防止剤、紫外線防止剤、可塑剤、滑剤等などの添加剤を含有していてもよい。さらに、透明なプラスチックフィルムにおいて、他の層を積層する側の表面には、密着性をよくするために、コロナ処理、低温プラズマ処理、イオンボンバード処理、薬品処理、溶剤処理などを施してもよい。
これらの透明なプラスチックフィルムからなる基材層1の厚さは、特に制限を受けるものではないが、包装材料としての適性や他の層を積層する場合の加工適性などを考慮すると、実用的には3〜200μmの範囲、特に6〜30μmの範囲であることが好ましい。
本発明のガスバリア性積層フィルムにおいて、酸化アルミニウム蒸着薄膜層2およびアルミニウム蒸着薄膜層3の形成方法は特に限定されるものではないが、基材層1の表面に酸化アルミニウム蒸着薄膜層2とアルミニウム蒸着薄膜層3とを真空中において連続して順次積層する場合には、現時点では真空蒸着法が最も優れている。
現時点の真空蒸着法において、真空蒸着装置内での蒸発源材料の加熱手段としては、電子線加熱方式や抵抗加熱方式や誘導加熱方式などが好ましい。また、基材層1との密着性を向上させるために、プラズマアシスト法やイオンビームアシスト法などを用いることも可能である。さらに、蒸着薄膜層の透明性を上げるために、酸素ガスなど吹き込んで反応性蒸着を行ってもよい。
本発明のガスバリア性積層フィルムにおいて、酸化アルミニウム蒸着薄膜層2は、透明であり、かつ酸素、水蒸気などの収容物を変質させる気体を遮断する優れたガスバリア性を有している。
この酸化アルミニウム蒸着薄膜層2の厚さは、5〜300nm、より好ましくは5〜100nmである。ここで、膜厚が5nm未満であると、均一な蒸着薄膜層が得られないことがあり、ガスバリア材としての機能を十分に果たすことができない。一方、膜厚が300nmを越えると、蒸着薄膜層にフレキシビリティを保持させることが難しく、折り曲げや引っ張りなどの外部応力が加わると、蒸着薄膜層に亀裂が生じるおそれがある。
本発明のガスバリア性積層フィルムにおいて、アルミニウム蒸着薄膜層3の最も重要な役割は、ガスバリア性被膜層4を形成したときに、酸化アルミニウム蒸着薄膜層2の水蒸気バリア性の劣化を防止するという保護機能である。次に、この保護機能についてより詳細に説明する。
本発明のガスバリア性積層フィルムにおいて、ガスバリア性被膜層4は、重合可能なアクリル系のモノマーまたはモノマーとオリゴマーとの混合物をフラッシュ蒸着することによって形成される。ここで、仮にアルミニウム蒸着薄膜層3を形成することなく、酸化アルミニウム蒸着薄膜層2とガスバリア性被膜層4とを真空中において順次積層することを考える。オフラインでこれらの二層を積層する場合には、アルミニウム蒸着薄膜層3がなくても問題は生じない。しかし、インラインでこれらの二層を積層する場合には、重合可能なアクリル系のモノマーまたはモノマーとオリゴマーとの混合物が、酸化アルミニウム蒸着薄膜層2に滲入するなどの影響により、酸化アルミニウム蒸着薄膜層2本来の優れた水蒸気バリア性が阻害されると考えられる。そこで、酸化アルミニウム蒸着薄膜層2とガスバリア性被膜層4との間に、保護機能を有するアルミニウム蒸着薄膜層3を形成することによって、重合可能なアクリル系のモノマーまたはモノマーとオリゴマーとの混合物の影響を抑制して、酸化アルミニウム蒸着薄膜層2本来の優れた水蒸気バリア性の劣化を防止することができる。
本発明のガスバリア性積層フィルムにおいては、アルミニウム蒸着薄膜層3は、酸化アルミニウム蒸着薄膜層2と同様に、酸素、水蒸気などの収容物を変質させる気体を遮断する優れたガスバリア性を有しているが、透明性に劣っている。このため、ガスバリア性積層フィルムを透視して収容物を確認する必要がある場合を考慮して、アルミニウム蒸着薄膜層3の厚さは1〜5nmであることが好ましい。ここで、膜厚が1nm未満であると、アルミニウム蒸着薄膜層3の最も重要な役割である、保護機能を十分に果たすことができない。一方、膜厚が5nmを超えると、アルミニウム蒸着薄膜層3の透明性が劣り、ガスバリア性積層フィルムを透視して収容物を確認することが困難になる。
本発明のガスバリア性積層フィルムにおいて、ガスバリア性積層フィルムを透視して収容物を確認する必要がある場合を考慮して、さらにアルミニウム蒸着薄膜層3の表面に酸素プラズマ処理を施す。酸素プラズマ処理が施されたアルミニウム蒸着薄膜層3は、波長366nmの光線透過度が1〜20%、さらに好ましくは5〜20%高くなる。この結果、酸化アルミニウム蒸着薄膜層2とアルミニウム蒸着薄膜層3との二層における波長366nmの光線透過度が65〜85%、より好ましくは75〜85%となり、ガスバリア性積層フィルムの透明性が向上する。
アルミニウム蒸着薄膜層3の表面をプラズマ処理する方法は特に制限されないが、DC電源またはRF電源を用いて、プラズマ化した後に酸化機能を発現するガスとして酸素、二酸化炭素、オゾンなどの酸素原子を含有するガスと、少なくとも1種のヘリウム、アルゴンなどの不活性ガスとを含む混合ガスを使用してプラズマ処理をすることが望ましい。これは、酸素プラズマを連続的に安定して発生させ、アルミニウム蒸着薄膜層3を表面から酸化することで、波長366nmの光線透過度を高くし、ガスバリア性積層フィルムの透明性を効率よく向上させることができるためである。
本発明のガスバリア性積層フィルムにおいて、ガスバリア性被膜層4は、真空中においてフラッシュ蒸着法で、アルミニウム蒸着薄膜層3上に重合可能なアクリル系のモノマーまたはモノマーとオリゴマーとの混合物からなる未硬化のフラッシュ蒸着被膜層を積層した後に、紫外線または電子線を照射して硬化させることによって形成することができる。従って、真空蒸着装置内で真空中において連続して、基材層1上に、酸化アルミニウム蒸着薄膜層2とアルミニウム蒸着薄膜層3とガスバリア性被膜層4とを順次積層することができ、効率的で生産コストの低減が可能である。
未硬化のフラッシュ蒸着被膜層は、真空蒸着装置内において、高温の蒸発源の中に挿入したノズルなどから、重合可能なアクリル系のモノマーまたはモノマーとオリゴマーとの混合物を滴下して気化させ(フラッシュ蒸着)、アルミニウム蒸着薄膜層3上に連続して積層することができる。
未硬化のフラッシュ蒸着被膜層に紫外線を照射して硬化させる場合には、重合可能なアクリル系のモノマーまたはモノマーとオリゴマーとの混合物に光重合開始剤を混合する。具体的な光重合開始剤としては、ベンゾインエーテル類、ベンゾフェノン類、キサントン類、アセトフェノン誘導体などを挙げることができる。これらの光重合開始剤は、0.01〜10重量%、好ましくは0.1〜2重量%の割合で混合される。
未硬化のフラッシュ蒸着被膜層に電子線を照射して硬化させる場合には、フラッシュ蒸着被膜層の膜厚と、電子線のエネルギー条件、加工速度、除電とのバランスが重要になる。これは、過度の電子線エネルギーを供給すると、フラッシュ蒸着被膜層に帯電を引き起こし、その結果として、剥離放電によって酸化アルミニウム蒸着薄膜層2およびアルミニウム蒸着薄膜層3のガスバリア性が損なわれるおそれがあるためである。
本発明のガスバリア性積層フィルムにおけるガスバリア性被膜層4の役割は、優れたガスバリア性を有する酸化アルミニウム蒸着薄膜層2およびアルミニウム蒸着薄膜層3に対して、印刷、ラミネート、製袋などの通常の加工を施した場合の保護機能、および折り曲げや引っ張りなどの外部応力が加わった場合の保護機能である。ガスバリア性被膜層4の厚さは、0.02〜20μmであることが好ましい。ガスバリア性被膜層4は、一般的に酸化アルミニウム蒸着薄膜層2および酸素プラズマ処理後のアルミニウム蒸着薄膜層3より光屈折率が小さいため、ガスバリア性被膜層4を積層することにより、波長366nmの光線透過度を1〜15%高くする機能も有する。この光線透過度上昇の程度はガスバリア性被膜層4の厚さおよび酸素プラズマ処理後のアルミニウム蒸着薄膜層3の光屈折率にも依存する。ここで、膜厚が0.02μm未満であると、均一な被膜層を形成することが難しい。一方、膜厚が20μmを超えると、十分に被膜層を硬化させることが難しく、これらの保護機能が発揮できない。そして、ガスバリア性積層膜4の膜厚を0.02〜20μmの範囲に制御することにより、波長366nmの光線透過度が70〜95%、より好ましくは80〜95%である、より高い透明性を発現したガスバリア性積層フィルムを得ることができる。
本発明のガスバリア性積層フィルムにおいて、ガスバリア性被膜層4の原材料である、重合可能なアクリル系のモノマーまたはモノマーとオリゴマーとの混合物は、モノアクリレート、ジアクリレートおよびトリアクリレートのそれぞれ少なくとも1種を含有していることが好ましい。これらのアクリレートとしては、ポリエステルアクリレート、ポリエーテルアクリレート、アクリルアクリレート、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート、シリコーンアクリレート、ポリアセタールアクリレート、ポリブタジエン系アクリレート、メラミンアクリレートなどの重合性が高いアクリル系のモノマーまたはオリゴマーを適宜選定して用いることができる。
また、水酸基、カルボキシル基、アミノ基、エポキシ基、フェニル基などの官能基を付与したタイプのモノアクリレートを1種以上使用すると、アルミニウム蒸着薄膜層3との密着性を向上させることができる。すなわち、ジアクリレートは基本構成物として、トリアクリレートは架橋度を向上させるために用いられるが、これらだけではアルミニウム蒸着薄膜層3との密着性が良好でないため、官能基を付与したタイプのモノアクリレートを使用することが好ましい。
モノアクリレート、ジアクリレートおよびトリアクリレートには様々な種類があり、特に限定されないが、アルミニウム蒸着薄膜層3との密着性が良好であって、効率よく未硬化のフラッシュ蒸着薄膜層を形成でき、さらに衛生性に優れたものを選択することが好ましい。具体的には、モノアクリレートとしては、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレート、2−アクリロイロキシエチル−コハク酸、メトキシ−ポリエチレングリコールアクリレート、フェノキシ−ポリエチレングリコールアクリレートなどが挙げられる。ジアクリレートとしては、トリエチレングリコールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、プロポキシ化ネオペンチルグリコールジアクリレート、1,9−ノナンジオールジアクリレートなどが挙げられる。トリアクリレートとしては、トリメチロールプロパントリアクリレート、エトキシ化トリメチロールプロパントリアクリレートなどが挙げられる。これらの比率は、たとえば、モノアクリレート/ジアクリレート/トリアクリレート=10/70/20(重量%)に設定することが望ましい。
重合可能なアクリル系のモノマーまたはモノマーとオリゴマーとの混合物の粘度は、200mPa・s/25℃以下、より好ましくは100mPa・s/25℃以下であることが望ましい。これは、真空蒸着装置内で、高温の蒸発源の中に挿入したノズルなどから、重合可能なアクリル系のモノマーまたはモノマーとオリゴマーとの混合物を滴下して、瞬間的に気化させて、アルミニウム蒸着薄膜層3の表面に未硬化のフラッシュ蒸着被膜層を連続して積層する際に、その粘度が高すぎると、高温の蒸発源の中に挿入したノズルなどから少量ずつ一定速度で滴下させることが困難になるためである。
本発明のガスバリア性積層フィルムは、食品、日用品、医薬品などの包装分野および電子機器関連部材などの分野において包装材料として用いられるため、重合可能なアクリル系のモノマーまたはモノマーとオリゴマーとの混合物は、そのPII(Primary Irritation Index)が2.0以下であることが望ましい。なお、PIIとは、化学品の皮膚障害の度合を示すものであって、値が小さいほど刺激性が低い。
本発明のガスバリア性積層フィルムにおいては、ガスバリア性被膜層4の表面をプラズマ処理することが望ましい。これは、食品、日用品、医薬品などの包装分野において、包装材料として用いる際に、ガスバリア性被膜層4の原材料として使用した重合可能なアクリル系のモノマーまたはモノマーとオリゴマーとの混合物の未硬化成分を除去して、その硬化度を向上して、食品衛生上などの問題に対処するためである。また、ガスバリア性積層フィルムのガスバリア性被膜層4に、他のフィルム層や印刷層などを積層する際に、ガスバリア性被膜層4と他のフィルム層や印刷層などとの密着性を向上させるためである。
このガスバリア性被膜層4をプラズマ処理する際に、DC電源またはRF電源を用いてプラズマを連続的に安定して発生させ、重合可能なアクリル系のモノマーまたはモノマーとオリゴマーとの混合物の未硬化成分を効率よく除去するためには、水素、酸素、窒素、二酸化炭素などの通常のガスと、ヘリウム、アルゴンなどの少なくとも1種の不活性ガスとを含むプラズマ処理用の混合ガスを使用することが望ましい。
本発明のガスバリア性積層フィルムは、基材層1上に、少なくとも酸化アルミニウム蒸着薄膜層2とアルミニウム蒸着薄膜層3とガスバリア性被膜層4とを順次積層したものであればよく、さらに複雑な積層構造をとっていてもよい。たとえば、基材層1の両側の面に、酸化アルミニウム蒸着薄膜層2とアルミニウム蒸着薄膜層3とガスバリア性被膜層4とをそれぞれ順次積層してもよい。また、酸化アルミニウム蒸着薄膜層2とアルミニウム蒸着薄膜層3とガスバリア性被膜層4との積層体の上に、酸化アルミニウム蒸着薄膜層2とアルミニウム蒸着薄膜層3とガスバリア性被膜層4との積層体を二重に積層してもよい。さらに、ガスバリア性被膜層4の表面に印刷層を積層してもよい。この場合、従来から用いられている通常の印刷インキを用い、周知の印刷方式や塗布方式などによって、厚さ0.1〜2.0μmの印刷層を特に制約なく積層することができる。
本発明のガスバリア性積層フィルムを他のフィルムと積層して、食品、日用品、医薬品などの包装分野や電子機器関連部材などの分野において、包装材料として用いることもできる。たとえば、本発明のガスバリア性積層フィルムを最外層として使用し、その内面(ガスバリア性被膜層4)側に、接着剤を介して中間フィルム層やヒートシール層などを積層した構成にしてもよい。また、本発明のガスバリア性積層フィルムを中間層として使用し、その外面(基材層1)側に接着剤を介して外側フィルム層などを積層し、その内面(ガスバリア性被膜層4)側に接着剤を介してヒートシール層などを積層した構成にしてもよい。
上記の中間フィルム層または外側フィルム層としては透明なフィルム層が用いられる。こうした透明なフィルム層としては、たとえばポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステル系フィルム、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系フィルム、ポリアミド系フィルム、ポリカーボネート系フィルム、ポリアクリルニトリル系フィルム、ポリイミド系フィルムなどが挙げられる。上記のヒートシール層としては、たとえばポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレン・メタクリル酸共重合体、エチレン・メタクリル酸エステル共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、およびこれらの金属架橋物などの合成樹脂が用いられる。中間フィルム層、外側フィルム層、ヒートシール層の厚さは、目的に応じて決められるが、一般的には15〜200μmの範囲である。上記の接着剤としては、1液硬化型または2液硬化型のポリウレタン系接着剤などが用いられる。接着剤を介してこれらの層を積層するには、ドライラミネート法などを用いることができる。また、ヒートシール層の他の積層方法として、ヒートシール層の合成樹脂を熱溶融押出する方法(エクストルージョンラミ)を用いることもできる。
以下の実施例1、2においては、図1に示したように、基材層1上に酸化アルミニウム蒸着薄膜層2とアルミニウム蒸着薄膜層3(その表面は酸素プラズマ処理されている)とガスバリア性被膜層4とを順次積層した本発明のガスバリア性積層フィルムを作製した。
<実施例1>
基材層1として厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを用意し、真空蒸着装置内に設置した。電子線加熱方式で金属アルミニウムを蒸発させて、酸素ガスを導入して、基材層1上に厚さ15nmの酸化アルミニウム蒸着薄膜層2を積層した。連続して、電子線加熱方式で金属アルミニウムを蒸発させ、酸化アルミニウム蒸着薄膜層2上に厚さ3nmのアルミニウム蒸着薄膜層3を積層した。RF電源を用い、酸素とアルゴンとの1/1混合ガスをプラズマ化して、アルミニウム蒸着薄膜層3の表面を酸素プラズマ処理した。連続して、フラッシュ蒸着法により、アルミニウム蒸着薄膜層3上に2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレートとプロポキシ化ネオペンチルグリコールジアクリレートとエトキシ化トリメチロールプロパントリアクリレートとの10/70/20(重量%)の混合物からなる、厚さ0.2μmの未硬化のフラッシュ蒸着被膜層を積層した。フラッシュ蒸着被膜層に電子線を照射して硬化させ、ガスバリア性被膜層4を形成した。こうして実施例1のガスバリア性積層フィルムを作製した。
基材層1として厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを用意し、真空蒸着装置内に設置した。電子線加熱方式で金属アルミニウムを蒸発させて、酸素ガスを導入して、基材層1上に厚さ15nmの酸化アルミニウム蒸着薄膜層2を積層した。連続して、電子線加熱方式で金属アルミニウムを蒸発させ、酸化アルミニウム蒸着薄膜層2上に厚さ3nmのアルミニウム蒸着薄膜層3を積層した。RF電源を用い、酸素とアルゴンとの1/1混合ガスをプラズマ化して、アルミニウム蒸着薄膜層3の表面を酸素プラズマ処理した。連続して、フラッシュ蒸着法により、アルミニウム蒸着薄膜層3上に2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレートとプロポキシ化ネオペンチルグリコールジアクリレートとエトキシ化トリメチロールプロパントリアクリレートとの10/70/20(重量%)の混合物からなる、厚さ0.2μmの未硬化のフラッシュ蒸着被膜層を積層した。フラッシュ蒸着被膜層に電子線を照射して硬化させ、ガスバリア性被膜層4を形成した。こうして実施例1のガスバリア性積層フィルムを作製した。
<実施例2>
実施例1と同様にして、基材層1上に酸化アルミニウム蒸着薄膜層2とアルミニウム蒸着薄膜層3とガスバリア性被膜層4とを順次積層した後、DC電源を用い窒素とアルゴンとの1/1混合ガスをプラズマ化して、ガスバリア性被膜層4の表面をプラズマ処理した。こうして実施例2のガスバリア性積層フィルムを作製した。
実施例1と同様にして、基材層1上に酸化アルミニウム蒸着薄膜層2とアルミニウム蒸着薄膜層3とガスバリア性被膜層4とを順次積層した後、DC電源を用い窒素とアルゴンとの1/1混合ガスをプラズマ化して、ガスバリア性被膜層4の表面をプラズマ処理した。こうして実施例2のガスバリア性積層フィルムを作製した。
<比較例1>
基材層1上に酸化アルミニウム蒸着薄膜層2とアルミニウム蒸着薄膜層3とを順次積層した後、アルミニウム蒸着薄膜層3の表面を酸素プラズマ処理することなく、ガスバリア性被膜層4を積層した。その他の条件は実施例1と同様であった。こうして比較例1のガスバリア性積層フィルムを作製した。
基材層1上に酸化アルミニウム蒸着薄膜層2とアルミニウム蒸着薄膜層3とを順次積層した後、アルミニウム蒸着薄膜層3の表面を酸素プラズマ処理することなく、ガスバリア性被膜層4を積層した。その他の条件は実施例1と同様であった。こうして比較例1のガスバリア性積層フィルムを作製した。
<比較例2>
基材層1上に酸化アルミニウム蒸着薄膜層2を積層した後、アルミニウム蒸着薄膜層を積層することなく(酸素プラズマ処理もすることなく)、ガスバリア性被膜層4を積層した。その他の条件は実施例1と同様であった。こうして比較例2のガスバリア性積層フィルムを作製した。
基材層1上に酸化アルミニウム蒸着薄膜層2を積層した後、アルミニウム蒸着薄膜層を積層することなく(酸素プラズマ処理もすることなく)、ガスバリア性被膜層4を積層した。その他の条件は実施例1と同様であった。こうして比較例2のガスバリア性積層フィルムを作製した。
以下、上記のようにして作製した実施例1、2および比較例1、2のガスバリア性積層フィルムを単体フィルムという。
次に、実施例1、2および比較例1、2のそれぞれの単体フィルムのガスバリア性被膜層4の表面に、厚さ1.2μmの印刷層を積層した。以下、これらを印刷フィルムという。
次に、実施例1、2および比較例1、2のそれぞれの印刷フィルムの印刷層の表面に、5g/m2のポリウレタン系接着剤を介して厚さ50μmのポリプロピレンのヒートシール層を積層した。以下、これらを積層フィルムという。
<評価>
1.光線透過度
実施例1、2および比較例1、2のガスバリア性積層フィルムの単体フィルムを用意し、実施例1、2では酸化アルミニウム蒸着薄膜層2と酸素プラズマ処理後のアルミニウム蒸着薄膜層3とガスバリア性被膜層4との三層、比較例1では酸化アルミニウム蒸着薄膜層2とアルミニウム蒸着薄膜層3とガスバリア性被膜層4との三層、比較例2では酸化アルミニウム蒸着薄膜層2とガスバリア性被膜層4との二層における、波長366nmの光線透過度(%)を測定した。
1.光線透過度
実施例1、2および比較例1、2のガスバリア性積層フィルムの単体フィルムを用意し、実施例1、2では酸化アルミニウム蒸着薄膜層2と酸素プラズマ処理後のアルミニウム蒸着薄膜層3とガスバリア性被膜層4との三層、比較例1では酸化アルミニウム蒸着薄膜層2とアルミニウム蒸着薄膜層3とガスバリア性被膜層4との三層、比較例2では酸化アルミニウム蒸着薄膜層2とガスバリア性被膜層4との二層における、波長366nmの光線透過度(%)を測定した。
なお、別途に、実施例1、2では酸化アルミニウム蒸着薄膜層2と酸素プラズマ処理後のアルミニウム蒸着薄膜層3との二層、比較例1では酸化アルミニウム蒸着薄膜層2とアルミニウム蒸着薄膜層3との二層における、波長366nmの光線透過度(%)を測定した。
2.酸素透過度
実施例1、2および比較例1、2の単体フィルムについて、モダンコントロール社製の酸素透過度計(MOCON OX-TRAN 2/21)により、30℃−70%RH雰囲気下での酸素透過度(cc/m2・24h・MPa)を測定した。
実施例1、2および比較例1、2の単体フィルムについて、モダンコントロール社製の酸素透過度計(MOCON OX-TRAN 2/21)により、30℃−70%RH雰囲気下での酸素透過度(cc/m2・24h・MPa)を測定した。
3.水蒸気透過度
実施例1、2および比較例1、2の、単体フィルム、印刷フィルムおよび積層フィルムについて、モダンコントロール社製の水蒸気透過度計(MOCON PERMATRAN-W 3/31)により、40℃−90%RH雰囲気下での水蒸気透過度(g/m2・24h)を測定した。
実施例1、2および比較例1、2の、単体フィルム、印刷フィルムおよび積層フィルムについて、モダンコントロール社製の水蒸気透過度計(MOCON PERMATRAN-W 3/31)により、40℃−90%RH雰囲気下での水蒸気透過度(g/m2・24h)を測定した。
4.ラミネート強度
実施例1、2および比較例1、2の積層フィルムから15mm幅にスリットした試験片について、通常のテンシロン型万能試験機により、ラミネート強度(N/15mm)を測定した。
これらの測定結果を表1に示す。
実施例1、2および比較例1、2の積層フィルムから15mm幅にスリットした試験片について、通常のテンシロン型万能試験機により、ラミネート強度(N/15mm)を測定した。
これらの測定結果を表1に示す。
表1からわかるように、実施例1および実施例2のガスバリア性積層フィルム(単体フィルム、印刷フィルムおよび積層フィルム)は、高い光線透過度と、低い酸素透過度および水蒸気透過度と、高いラミネート強度を兼ね備えている。特に、実施例2の積層フィルムはラミネート強度が高かった。
一方、アルミニウム蒸着薄膜層3の表面に酸素プラズマ処理を施していない比較例1のガスバリア性積層フィルムは、実施例1および実施例2のガスバリア性積層フィルムと比較して透明性が劣っていた。
また、アルミニウム蒸着薄膜層のない比較例2のガスバリア性積層フィルム(単体フィルム、印刷フィルムおよび積層フィルム)は、水蒸気透過度が著しく高くガスバリア性に劣っていた。
1…基材層
2…酸化アルミニウム蒸着薄膜層
3…アルミニウム蒸着薄膜層
4…ガスバリア性被膜層
2…酸化アルミニウム蒸着薄膜層
3…アルミニウム蒸着薄膜層
4…ガスバリア性被膜層
Claims (5)
- 透明なプラスチックフィルムからなる基材層(1)と、
前記基材層(1)上に形成された厚さ5〜300nmの酸化アルミニウム蒸着薄膜層(2)と、
前記酸化アルミニウム蒸着薄膜層(2)上に形成され、その表面が酸素プラズマ処理された厚さ1〜5nmのアルミニウム蒸着薄膜層(3)と、
前記アルミニウム蒸着薄膜層(3)上に形成された、重合可能なアクリル系のモノマーまたはモノマーとオリゴマーとの混合物を硬化させてなる厚さ0.02〜20μmのガスバリア性被膜層(4)とを有し、
前記酸化アルミニウム蒸着薄膜層(2)と前記アルミニウム蒸着薄膜層(3)との二層における波長366nmの光線透過度が65〜90%であることを特徴とするガスバリア性積層フィルム。 - 透明なプラスチックフィルムからなる基材層(1)上に、真空中において、厚さ5〜300nmの酸化アルミニウム蒸着薄膜層(2)と、厚さ1〜5nmのアルミニウム蒸着薄膜層(3)とを順次積層した後、アルミニウム蒸着薄膜層(3)の表面を酸素プラズマ処理して酸化アルミニウム蒸着薄膜層(2)とアルミニウム蒸着薄膜層(3)との二層における波長366nmの光線透過度を65〜90%とし、さらに真空中において連続して、重合可能なアクリル系のモノマーまたはモノマーとオリゴマーとの混合物からなる未硬化のフラッシュ蒸着被膜層を積層し、紫外線または電子線を照射して硬化させて厚さ0.02〜20μmのガスバリア性被膜層(4)を形成したことを特徴とするガスバリア性積層フィルム。
- 前記重合可能なアクリル系のモノマーまたはモノマーとオリゴマーとの混合物が、モノアクリレート、ジアクリレートおよびトリアクリレートを含有していることを特徴とする請求項1または2に記載のガスバリア性積層フィルム。
- 前記酸化アルミニウム蒸着薄膜層(2)と前記アルミニウム蒸着薄膜層(3)と前記ガスバリア性被膜層(4)との三層における波長366nmの光線透過度が70〜95%であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のガスバリア性積層フィルム。
- 前記ガスバリア性被膜層(4)の表面がプラズマ処理されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のガスバリア性積層フィルム。
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-
2006
- 2006-08-04 JP JP2006213700A patent/JP2008036948A/ja active Pending
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