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JP2008035031A - 混合装置とこれを用いた高周波受信装置 - Google Patents

混合装置とこれを用いた高周波受信装置 Download PDF

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JP2008035031A JP2006204360A JP2006204360A JP2008035031A JP 2008035031 A JP2008035031 A JP 2008035031A JP 2006204360 A JP2006204360 A JP 2006204360A JP 2006204360 A JP2006204360 A JP 2006204360A JP 2008035031 A JP2008035031 A JP 2008035031A
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Sanae Asayama
早苗 浅山
Atsuhito Terao
篤人 寺尾
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】小型サイズの高周波受信装置を提供する。
【解決手段】混合回路332は入力端子332aが一方の入力にそれぞれ接続されたM個の混合器371〜375からなり、リング発振回路433はリング状に直列に接続された2M個のインバータ451〜470からなり、第K番目(Kは1〜Mまでの1ずつ順次加算される自然数)のインバータから出力される互いに(−Kπ/M)ラジアンだけ位相シフトされた発振信号と第(M+K)番目のインバータから出力される(−(M+K)π/M)ラジアンだけ位相シフトされた発振信号とが第K番目の混合器の他方の入力に平衡入力され、第K番目の混合器の出力と前記出力端子との間には(−2π+Kπ/M)ラジアンの位相シフト量をもつ移相器が設けられたものである。
【選択図】図6

Description

本発明は、放送信号や通信信号等の受信に用いられる混合装置とこれを用いた高周波受信装置に関するものである。
従来の混合装置1は、イメージ妨害信号および発振器からの基本周波数の3倍の周波数に対してIFだけ下側あるいは上側に離れた妨害信号を抑圧できるものである。
この混合装置1は図9に示すように、入力端子2aと出力端子2bと発振信号が入力される入力端子2cが設けられた混合回路2と、この混合回路2の入力端子2cに発振信号が供給される発振回路3とから構成されていた。
混合回路2は、入力端子2aに一方の入力に接続された混合器4、5、6と、この混合器4の他方の入力と入力端子2cとの間にそれぞれ接続されるとともに(−π/3)ラジアン位相をシフトする移相器7と、混合器5の他方の入力と入力端子2cとの間に接続されるとともに(−2π/3)ラジアン位相をシフトする移相器8と、混合器6の他方の入力と入力端子2cとの間に接続されるとともに(−3π/3)ラジアン位相をシフトする移相器9と、混合器4の出力と出力端子2bとの間に接続されるとともに(−2π+π/3)ラジアン位相をシフトする移相器10と、混合器5の出力と出力端子2bとの間に接続されるとともに(−2π+2π/3)ラジアン位相をシフトする移相器11と、混合器6の出力と出力端子2bとの間に接続されるとともに(−2π+3π/3)ラジアン位相をシフトする移相器12とから構成されていた。
発振回路3は、発振器15と、この発振器15に接続された同調回路16とから構成されていた。発振器15の出力は入力端子2cに接続されている。同調回路16は、同調用コンデンサ17aと同調用インダクタ18aとが並列に接続された並列回路19aと、同調用コンデンサ17bと同調用インダクタ18bとが並列に接続された配列回路19bと、同調用コンデンサ17cと同調用インダクタ18cとが並列に接続された並列回路19cと、これら並列回路19a、19b、19cのうちいずれかを選択する電子スイッチ20とから構成されている。
以上のように構成された混合装置1について、以下にその動作を説明する。この混合装置1では、電子スイッチ20により並列回路19a、19b、19cのいずれかが選択され、発振周波数が決定される。この発振回路3からの発振信号は、移相器7、8、9により(−π/3)、(−2π/3)、(−3π/3)ラジアンだけそれぞれ位相シフトされてのち、混合器4、5、6の他方の入力にそれぞれ供給される。
また、混合器4、5、6からの出力信号は、移相器10、11、12により(−2π+π/3)、(−2π+2π/3)、(−2π+3π/3)ラジアンだけそれぞれ位相シフトされたのち合成され、出力端子2bから出力される。
これにより、イメージ妨害信号、発振回路3からの基本周波数の3倍の周波数に対してIFだけ上側および下側に離れた妨害信号、あるいは発振回路3からの基本周波数の5倍の周波数に対してIFだけ下側に離れた妨害信号が、位相キャンセルされて抑圧される。
従来の混合装置は、特許文献1に記載されたものが知られている。また、従来のリング発振回路は、非特許文献1に記載されたものがある。
特開2004−179841号公報 名古屋工業大学 米谷昭彦著 電子回路研究会資料 資料番号「ECT−03−43」2003年3月14日(P1〜4)
しかしながら従来の構成では、例えばUHFバンド(470MHz〜770MHz)の周波数範囲を受信するには、この広帯域な周波数範囲を可変できる発振回路3と、この広帯域な周波数範囲において位相精度のよい移相器7、8、9が必要とされた。
このため、発振回路3では、同調回路16において並列回路19a、19b、19cの何れかひとつを選択し、発振周波数の変化範囲をカバーしていた。このように、携帯用受信装置に搭載された場合、低電圧での駆動となるので、広帯域の発振周波数をカバーすることができず、複数個の並列回路が必要となった。この並列回路19a、19b、19cを構成するインダクタ18a、18b、18cは、集積回路のチップサイズとして特に大きな占有面積を有するものとなる。
また、混合回路2の移相器7、8、9では、広帯域な周波数範囲においても高い精度の位相シフト量が必要とされるので、例えばフリップフロップを用いていた。
このように発振回路3と混合回路2から構成された混合装置を集積回路化した場合には、発振回路3では、複数個の並列回路19a、19b、19cと切替えスイッチ20とが必要となり、また、混合回路2では、移相器7、8、9にフリップフロップが必要となるので、チップサイズが大きくなってしまった。このため、小型サイズの高周波受信装置を実現できなかった。
本発明は、このような問題点を解決するもので、小型サイズの高周波受信装置を提供することを目的としたものである。
この目的を達成するために、本発明の混合装置において、混合回路は入力端子が一方の入力にそれぞれ接続された第1の混合器〜第Mの混合器(Mは3以上の自然数)からなり、第1のリング発振回路は少なくとも第1番目のインバータ〜第2M番目のインバータによりリング発振回路が構成され、前記第K番目(Kは1〜2Mまでの順次加算される自然数)のインバータから出力される(−Kπ/M)ラジアンだけ位相シフトされた発振信号と前記第(M+K)番目のインバータから出力される(−(M+K)π/M)ラジアンだけ位相シフトされた発振信号とが前記第K番目の混合器の他方の入力に平衡入力され、前記第K番目の混合器の出力と前記出力端子との間には(−2π+Kπ/M)ラジアンの位相シフト量をもつ第K番目の移相器が設けられたものである。
これにより、所期の目的を達成することができる。
以上のように、本発明の混合装置では、混合回路は入力端子が一方の入力にそれぞれ接続された第1の混合器〜第Mの混合器(Mは3以上の自然数)からなり、第1のリング発振回路は少なくとも第1番目のインバータ〜第2M番目のインバータによりリング発振回路が構成され、前記第K番目(Kは1〜2Mまでの順次加算される自然数)のインバータから出力される(−Kπ/M)ラジアンだけ位相シフトされた発振信号と前記第(M+K)番目のインバータから出力される(−(M+K)π/M)ラジアンだけ位相シフトされた発振信号とが前記第K番目の混合器の他方の入力に平衡入力され、前記第K番目の混合器の出力と前記出力端子との間には(−2π+Kπ/M)ラジアンの位相シフト量をもつ第K番目の移相器が設けられたものである。
これにより、イメージ妨害信号および発振器からの基本周波数の3倍以上から(2M−3)倍までの周波数に対してそれぞれIFだけ下側および上側に離れた妨害信号のすべてが位相キャンセルにより妨害信号を抑圧することができる。
また、発振回路にリング発振回路を用いているので、従来例で使用した同調用インダクタンスおよび発振回路用の移相器が不要となる。特に、同調用インダクタンスは集積回路化した場合には、チップサイズに対して大きな占有率を有していた。
このように、本発明の混合装置では、リング発振回路を用いることにより、従来例に比べて例えば略5分の1のサイズで実現できるので、小型化サイズの混合装置の実現が可能となる。
さらに、この混合装置を用いることにより、混合装置の入力に接続される入力回路のフィルタ減衰特性を緩和することができる。従って、小型サイズで低コスト化の高周波受信装置が実現できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における混合装置31のブロック図である。図1において、本実施の形態の混合装置31は、入力端子32aと出力端子32bとが設けられた混合回路32と、この混合回路32に発振信号を供給するリング発振回路33とから構成されている。
最初に、リング発振回路33について、以下説明する。リング発振回路33は、入力信号を反転して出力する差動増幅器51〜56が直列接続されている。これら差動増幅器51〜56は、いずれも2個の増幅器が差動に接続されて構成されている。
差動増幅器51の出力は差動増幅器52の入力に接続され、差動増幅器52の出力は差動増幅器53の入力に接続され、差動増幅器53の出力は差動増幅器54の入力に接続され、差動増幅器54の出力は差動増幅器55の入力に接続され、差動増幅器55の出力は差動増幅器56の入力に接続され、差動増幅器56の出力は差動増幅器51の入力に接続されている。
これら差動増幅器51〜56のそれぞれの電源入力は、リング発振回路33に設けられた電源端子34にすべて接続されている。
さらに、差動増幅器51〜56の出力は、リング発振回路33に設けられた出力端子35〜40にそれぞれ接続されている。
以上のように構成されたリング発振回路33の発振動作について説明する。リング発振回路33では、差動増幅器51の入力信号は、差動増幅器51〜56で反転増幅されて差動増幅器51の入力に戻ってくる。この差動増幅器51〜56におけるループ増幅度が1以上であって、差動増幅器51の入力信号の位相に対して差動増幅器56からの位相遅れが(−2π)ラジアンとなる周波数が発振周波数となる。
この位相遅れは、以下のようにして決定される。すなわち、差動増幅器51〜56から出力される出力電流が、差動増幅器51〜56の出力にそれぞれ接続される後段の差動増幅器および混合器等による入力コンデンサ、入力抵抗により充電あるいは放電される。この充放電に要する時間により位相遅れが発生する。
このようにして、差動増幅器51の出力信号は、位相が遅れる。同様にして、差動増幅器52の出力信号は、さらに位相が遅れる。差動増幅器53〜56の出力信号は、さらに位相が順次遅れることになる。
また、差動増幅器51〜56から出力される出力電流は、電源端子34に供給される電圧の大きさにより可変できる。これにより、リング発振回路33の発振周波数を変えることができる。例えば、電源端子34への供給電圧を0.5〜3.0Vとすることにより、UHFバンドを受信するのに必要となる450〜1000GHzの発振周波数にとできる。
これら差動増幅器51〜56の各出力の位相について説明する。これら差動増幅器51〜56は、6個のインバータから構成されている。従って、1個のインバータ当たりの入力出力間での位相差は、差動増幅器51の入力信号の位相に対して差動増幅器56からの位相遅れ(−2π)ラジアンをインバータの個数6で割った(−π/3)ラジアンとすればよい。
これにより、差動増幅器51〜56では、入力信号の位相に対して出力信号の位相はそれぞれ(−π/3)ラジアン遅れることになる。従って、差動増幅器51の入力信号の位相に対して、差動増幅器51〜56の出力信号の位相は、(−π/3)、(2π/3)、(3π/3)、(4π/3)、(5π/3)、(−2π)ラジアンとそれぞれ遅れる。
これら位相の(−π/3)、(2π/3)、(3π/3)、(4π/3)、(5π/3)、(−2π)ラジアン遅れた信号が、出力端子35〜40よりそれぞれ出力される。
次に、リング発振回路33の発振信号が入力される混合回路32の構成について、以下説明する。混合回路32は、高周波信号が入力される入力端子32aと、中間周波数の信号が出力される出力端子32bと、リング発振回路33の出力端子35〜40にそれぞれ接続された入力端子61〜66とから構成されている。
混合回路32は、入力端子32aに一方の入力71a、72a、73aがそれぞれ接続されるとともに他方の入力71b、72b、73bに入力端子61〜63がそれぞれ接続された混合器71〜73と、混合器71の出力71cと出力端子32bとの間に接続された(−2π+π/3)ラジアンの位相シフト量を有する移相器74と、混合器72の出力72cと出力端子32bとの間に接続された(−2π+2π/3)ラジアンの位相シフト量を有する移相器75と、混合器73の出力73cと出力端子32bとの間に接続された(−2π+3π/3)ラジアンの位相シフト量を有する移相器76とから構成されている。
以上のように構成された混合装置31の動作について、計算式を用いて説明する。なお、説明を簡略化するために、入力端子32aへの入力信号、リング発振回路33の基本出力成分、リング発振回路33からの基本出力成分を受けて混合器71〜73で発生する3次高調波成分の大きさはすべて1としている。
また混合器71〜73の利得、および移相器74〜76の利得は、それぞれすべて1としている。
これは、出力端子32bから出力される信号は、3つの信号が加算されたりあるいは抑圧されたりして出力されるものであり、大きさより位相が問題となるからである。
具体的には、入力信号である希望信号Vd、イメージ妨害信号Vi、リング発振回路33からの基本周波数の3倍の周波数に対してIFだけ下側に離れた妨害信号(以下Vm1という)、リング発振回路33からの基本周波数の3倍の周波数に対してIFだけ上側に離れた妨害信号(以下Vm2という)のそれぞれの大きさを1としている。
また、差動増幅器51の出力信号である基本出力成分VL1(71b)を受けて混合器71で発生する3次高調波成分VL3(71b)、差動増幅器52の出力信号である基本出力成分VL1(72b)を受けて混合器72で発生する3次高調波成分VL3(72b)、差動増幅器53の出力信号である基本出力成分VL1(73b)を受けて混合器73で発生する3次高調波成分VL3(73b)のそれぞれの大きさは、基本出力成分VL1(71b)、VL1(72b)、VL1(73b)に対して実際には小さいものであるが説明を簡略化するため1としている。
最初に、入力端子32aに希望信号Vdとイメージ妨害信号Viが入力された場合について計算式を用いて説明する。
ここで、希望信号Vdを(数1)で表す。ただし、角周波数をω1、時間をt、位相角をθ1としている。
Figure 2008035031
また、イメージ妨害信号Viを(数2)で表す。ただし、角周波数をω3、位相角をθ3としている。
Figure 2008035031
差動増幅器51の出力である基本出力成分VL1(71b)を(数3)で表す。ただし、角周波数をω2、位相角をθ2としている。
Figure 2008035031
差動増幅器52の出力である基本出力成分VL1(72b)を(数4)で表す。
Figure 2008035031
差動増幅器53の出力である基本出力成分VL1(73b)を(数5)で表す。
Figure 2008035031
混合器71の一方の入力71aには、希望信号Vdとイメージ妨害信号Viが3分配されて入力される。混合器71の他方の入力71bには、差動増幅器51の出力信号であるVL1(71b)が入力される。これにより、混合器71の出力71cには、(数6)で表されるIF信号V1(71c)が出力される。
Figure 2008035031
このV1(71c)は、移相器74により(−2π+π/3)ラジアン位相シフトされる。このため、移相器74の出力74aには、(数7)で表されるIF信号V1(74a)が出力される。
Figure 2008035031
次に、混合器72の一方の入力72aには混合器71と同じ信号が入力される。混合器72の他方の入力72bには、差動増幅器52の出力信号であるVL1(72b)が入力される。これにより、混合器72の出力72cには、(数8)で表されるIF信号V1(72c)が出力される。
Figure 2008035031
このV1(72c)は、移相器75により(−2π+2π/3)ラジアン位相シフトされるので、移相器75の出力75aには、(数9)で表されるIF信号V1(75a)が出力される。
Figure 2008035031
さらに、混合器73の一方の入力73aには、混合器71と同じ信号が入力される。混合器73の他方の入力73bには、差動増幅器53の出力信号であるVL1(73b)が入力される。これにより、混合器73の出力73cには、(数10)で表されるIF信号V1(73c)が出力される。
Figure 2008035031
このV1(73c)は、移相器76により(−2π+3π/3)ラジアン位相シフトされる。このため、移相器76の出力76aには、(数11)で表されるIF信号V1(76a)が出力される。
Figure 2008035031
出力端子32bから出力されるIF信号V1(32b)は、(数12)で表されるように、V1(74a)とV1(75a)とV(76a)の3つの信号が合成されたものである。
Figure 2008035031
(数12)より明らかなように、希望信号VdのIF成分であるV1(74a)の1項とV1(75a)の1項とV(76a)の1項は、互いに位相が一致するので3倍に合成される。このようにして、希望信号であるIF信号V1(32b)が、出力端子32bから出力される。
一方、イメージ妨害信号ViであるIF信号V1(74a)の2項、V1(75a)の2項、V(76a)の2項については互いに位相キャンセルされる。その結果、イメージ妨害信号Viは、出力端子32bから出力されない。
以下、これらの計算式に基づいて図を用いて信号の位相の変化を説明する。ここで、説明を簡単にするために差動増幅器51の基本出力成分、希望信号、イメージ妨害信号のそれぞれの位相θ2、θ1、θ3がすべて0ラジアンであるとして説明している。
図2は、本発明の実施の形態1における混合装置での希望信号とイメージ妨害信号の位相を表す図である。また、混合器71〜73の各ポイントにおける希望信号とイメージ妨害信号についての位相を表し、その大きさについては表現していない。ここで、希望信号は実線で、イメージ妨害信号は点線で表している。
以下、図2を用いて希望信号を通過させ、イメージ妨害信号をキャンセルする様子を詳述する。
最初に、混合器71の一方の入力71aへ入力される希望信号101、イメージ妨害信号102の位相は、共に0ラジアンとしている。また、混合器71の他方の入力71bに入力される発振信号103の位相は(−π/3)ラジアンとして表すことができる。
前記(数6)から、混合器71の出力71cから出力される希望信号104の位相は(−π/3)ラジアンとなり、イメージ妨害信号105は位相が(−π/3)ラジアンとなる。
前記(数7)より、移相器74の出力74aから出力される希望信号106の位相は0ラジアンとなり、イメージ妨害信号107の位相は(+2π/3)ラジアンとなる。
2番目に、混合器72の一方の入力72aには、希望信号101、イメージ妨害信号102が入力されている。また、混合器72の他方の入力72bに入力される信号113は、発振信号103に対して(−2π/3)ラジアンだけ位相シフトされている。
前記(数8)より、混合器72の出力72cから出力される希望信号114は、(−2π/3)ラジアンの位相を有し、イメージ妨害信号115は(+2π/3)ラジアンの位相となる。
前記(数9)より、移相器75の出力75aから出力される希望信号116は0ラジアンの位相となり、イメージ妨害信号117は(−2π/3)ラジアンの位相となる。
3番目に、混合器73の一方の入力73aには、希望信号101、イメージ妨害信号102が入力されている。また、混合器73の他方の入力73bに入力される発振信号123は、発振信号113に対して(−π/3)ラジアンだけ位相シフトされている。
前記(数10)から、混合器73の出力73cから出力される希望信号124、イメージ妨害信号125は、共に(−π)ラジアンの位相となる。
前記(数11)より、移相器76の出力76aから出力される希望信号126、イメージ妨害信号127は、共に0ラジアンの位相となる。
最後に、出力端子32bからIF成分として出力される希望信号128は、各希望信号106と116と126とが合成されるのである。これらの希望信号106と116と126は互いの位相が一致している。従って、各希望信号の大きさの3倍となって出力される。
また、出力端子32bからは、イメージ妨害信号107と117と127が出力される。これらイメージ妨害信号は互いに(2π/3)ラジアンの位相差を有しているのでキャンセルされる。このため、イメージ妨害信号は出力端子32bから出力されないことになる。
次に、入力端子32aに対して、妨害信号Vm1と妨害信号Vm2が入力された場合について計算式を用いて説明する。この妨害信号Vm1とは、リング発振回路33からの基本周波数の3倍の周波数に対してIFだけ下側に離れた信号としている。また、妨害信号Vm2とは、リング発振回路33からの基本周波数の3倍の周波数に対してIFだけ上側に離れた信号としている。
ここで、妨害信号Vm1を(数13)で表す。ただし、角周波数をω4、位相角をθ4としている。
Figure 2008035031
さらに、妨害信号Vm2を(数14)で表す。ただし、角周波数をω5、位相角をθ5としている。
Figure 2008035031
差動増幅器51の出力である3次高調波成分VL3(71b)を(数15)で表す。ただし、角周波数をω2、位相角をθ2としている。
Figure 2008035031
差動増幅器52の出力である3次高調波成分VL3(72b)を(数16)で表す。
Figure 2008035031
差動増幅器53の出力である3次高調波成分VL3(73b)を(数17)で表す。
Figure 2008035031
最初に、混合器71の一方の入力71aには妨害信号Vm1とVm2とが分配されて入力され、混合器71の他方の入力71bには3次高調波成分であるVL3(71b)が入力される。これにより、混合器71の出力71cには、(数18)で表されるIF信号V3(71c)が出力される。
Figure 2008035031
このV3(71c)は、移相器74により(−2π+π/3)ラジアン位相シフトされるので、移相器74の出力74aには、(数19)で表されるIF信号V3(74a)が出力される。
Figure 2008035031
2番目に、混合器72の一方の入力72aには妨害信号Vm1とVm2とが分配されて入力され、他方の入力72bには3次高調波成分VL3(72b)が入力される。これにより、混合器72の出力72cには、(数20)で表されるIF信号V3(72c)が出力される。
Figure 2008035031
このV3(72c)は、移相器75により(−2π+2π/3)ラジアン位相シフトされるので、移相器75の出力75aには、(数21)で表されるIF信号V3(75a)が出力される。
Figure 2008035031
3番目に、混合器73の一方の入力73aには妨害信号Vm1とVm2とが分配されて入力され、混合器73の他方の入力73bには3次高調波成分VL3(73b)が入力される。これにより、混合器73の出力73cには、(数22)で表されるIF信号V3(73c)が出力される。
Figure 2008035031
このV3(73c)は、移相器76により(−2π+3π/3)ラジアン位相シフトされるので、移相器76の出力76aには、(数23)で表されるIF信号V3(76a)が出力される。
Figure 2008035031
最後に、出力端子32bから出力されるIF成分V3(32b)は、V3(74a)とV3(75a)とV3(76a)との合成であり(数24)で表される。
Figure 2008035031
(数24)より明らかなように、妨害信号Vm1のIF成分であるV3(74a)の1項とV3(75a)の1項とV3(76a)の1項が互いに位相差が(2π/3)ラジアンの関係となってキャンセルされる。
また、妨害信号Vm2のIF成分であるV3(74a)の2項、V3(75a)の2項、V3(76a)の2項についても互いに位相差が(2π/3)ラジアンの関係となってキャンセルされる。
このようにして、出力端子32bからは、妨害信号Vm1およびVm2のIF成分は出力されない。
図3は、混合装置31において、リング発振回路33からの基本周波数の3倍の周波数に関係する妨害信号の位相を表す図である。
図3において、混合器71〜73の各ポイントにおけるリング発振回路33からの基本周波数の3倍の周波数に対してIFだけ下側あるいは上側に離れた妨害信号の位相を表し、その大きさについては表現していない。この時、妨害信号Vm1は実線で、Vm2の信号は点線で表している。
以下、図3を用いてリング発振回路33の基本周波数に対する3倍の周波数に関係する妨害信号をキャンセルする様子を詳述する。
最初に、混合器71の一方の入力71aへ入力される妨害信号Vm1とVm2をそれぞれ201と202で表している。また前記(数15)より、混合器71の入力71bに入力される3次高調波成分VL3(71b)は信号203で表すことができる。
前記(数18)より明らかなように、混合器71の出力71cから出力される妨害信号Vm1とVm2は、それぞれ信号204と205で表すことができる。
さらに、前記(数19)より明らかなように、移相器74の出力74aから出力される妨害信号Vm1とVm2は、それぞれ信号206と207で表される。
2番目に、混合器72の一方の入力72aへ入力される妨害信号Vm1とVm2は、それぞれ201と202である。また前記(数16)より、混合器72の入力72bに入力される3次高調波成分VL3(72b)は信号213で表すことができる。
前記(数20)より明らかなように、混合器72の出力72cから出力される妨害信号Vm1とVm2は、それぞれ信号214と215で表すことができる。
さらに、前記(数21)より明らかなように、移相器75の出力75aから出力される妨害信号Vm1とVm2は、それぞれ信号216と217で表される。
3番目に、混合器73の一方の入力73aへ入力される妨害信号Vm1とVm2は、それぞれ201と202である。また前記(数17)より、混合器73の入力73bに入力される3次高調波成分VL3(73b)は信号223で表すことができる。
前記(数22)より明らかなように、混合器73の出力73cから出力される妨害信号Vm1とVm2は、それぞれ信号224と225で表すことができる。
さらに、前記(数23)より明らかなように、移相器76の出力76aから出力される妨害信号Vm1とVm2は、それぞれ信号226と227で表される。
最後に、出力端子32bから出力される妨害信号Vm1は、信号206と216と226との合成信号である。これらの信号は互いに位相差が(2π/3)ラジアンずつ等間隔になっているのでキャンセルされる。
また、出力端子32bから出力される妨害信号Vm2は、207と217と227とが合成される。これらの信号は、互いに位相差が(2π/3)ラジアンずつ等間隔の関係になっているのでキャンセルされる。
このため、出力端子32bからは妨害信号Vm1およびVm2が出力されないことになる。
なお、一般的に、発振回路としては偶数倍の高調波成分は比較的小さいが奇数倍の高調波成分は特に大きくなる。このため、リング発振回路33の基本出力成分に近い3次高調波成分あるいは5次高調波成分は大きなレベルで出力される。これらの高調波成分に対してIFだけ下側あるいは上側に離れた周波数に妨害信号が存在すると受信状態が悪くなり、場合によっては受信ができなくなってしまう。
また、たとえリング発振回路33からの高調波成分が基本出力成分に対して小さいものであっても、後段である混合器71〜73内の増幅器あるいはリミッタ回路により高調波成分が発生することになる。
図4では、北米での放送チャンネルと発振器の高次周波数に関する妨害信号の関係を示している。
図4において、317は周波数軸を表し、318は信号の大きさを表している。319は北米でのテレビあるいはCATVの放送チャンネルであり、およそ50MHzから900MHzを使って放送している。例えば、VLOWであるチャンネル2を受信したとして、このリング発振回路33の基本周波数303を約100MHzとしている。302は入力端子32aに入力される希望信号であり約55MHzとし、308はイメージ妨害信号とし、301は出力端子32bでのIF信号である。
ここで、基本周波数303の2倍の周波数成分を304とし、3倍の周波数成分を305とし、4倍の周波数成分を306とし、5倍の周波数成分を307としている。さらに、2倍の周波数成分304の周波数−IFを309とし、2倍の周波数成分304の周波数+IFを310とし、3倍の周波数成分305の周波数−IFを311とし、3倍の周波数成分305の周波数+IFを312とし、4倍の周波数成分306の周波数−IFを313とし、4倍の周波数成分306の周波数+IFを314とし、5倍の周波数成分307の周波数−IFを315とし、5倍の周波数成分307の周波数+IFを316としてそれぞれ表している。
このとき、3倍の周波数成分305の周波数−IFである311と、3倍の周波数成分305の周波数+IFである312と、5倍の周波数成分307の周波数−IFである315の周波数がCATVチャンネルに合致している。また、5倍の周波数成分307の周波数+IFである316がUHFチャンネルに合致してそれぞれ妨害信号となってしまう。つまり、低い周波数のチャンネルを受信時には、受信チャンネルより高い周波数に存在する放送チャンネルが妨害信号となることを表しており、低い周波数のチャンネルを受信するほど妨害信号が多い組み合せになってしまう。
(表1)は、本発明の実施の形態1であるMが3の混合装置31について、リング発振回路33の基本出力成分により発生する高調波成分に関係した妨害信号を抑圧できるかどうかを表している。
Figure 2008035031
(表1)において、リング発振回路33の基本周波数に対しての倍数を表すnが1の時は、リング発振回路33としては基本周波数を表しており、基本周波数−Fは希望信号を表し、基本周波数+IFはイメージ妨害信号を表している。このイメージ妨害信号に対して抑圧効果ありとして表している。
さらにn=3の場合は、3倍×基本周波数+IF、3倍×基本周波数−IFの妨害信号は抑圧効果がある。また、n=5の場合は、5倍×基本周波数−IFの妨害信号に対しても抑圧効果があることを表している。
このようにして、混合装置31では、イメージ妨害信号、リング発振回路33からの基本周波数の3倍の周波数に対してIFだけ上側および下側に離れた妨害信号、リング発振回路33からの基本周波数の5倍の周波数に対してIFだけ下側に離れた妨害信号を抑圧できる。これら差動増幅器51〜56からのそれぞれの出力信号を混合器71〜73の他方の入力に供給することにより、妨害信号を確実に抑圧することができる。
このリング発振回路33の差動増幅器51〜56からのそれぞれの出力信号は、差動増幅器51〜56に同一特性のインバータを用いることにより、互いの位相差を正確に同一とできる。これら差動増幅器51〜53のそれぞれの出力信号を混合器71〜73の他方の入力に供給することができる。
この妨害信号を確実に抑圧できる混合装置31を実現するためには、同じ特性を有する差動増幅器51〜56とし、さらに同じ特性の混合器71〜73を用いて集積化することにより可能とできる。
すなわち、リング発振回路33の差動増幅器51〜56からのそれぞれの出力信号は、差動増幅器51〜56に同一特性のインバータを用いることにより、互いの位相差を正確に同一とできる。
以上のように、混合装置31には、混合回路32と、差動増幅器51〜56を直列接続したリング発振回路33を組み合わせて用いている。
このように発振回路にリング発振回路33を用いているので、従来例で使用した同調回路16、電子スイッチ20、移相器7、8、9が不要となる。特に、集積回路上において面積占有率の大きい同調用インダクタンス18a、18b、18cが不要となるので、従来例に比べて例えば略5分の1の小型化サイズとした混合装置の実現が可能となる。
また、リング発振回路33の電源端子34への供給電圧の大きさを制御することにより、UHFバンドを受信するのに必要な発振周波数を可変できる。
なお、本実施の形態では、リング発振回路33からの発振信号は、混合器71〜73のそれぞれ他方の入力71b〜73bにそれぞれ入力することにより平衡入力としているが、例えば他方の入力71b〜73bと入力端子38〜40とを接続しないで、不平衡入力として使用することができる。
(実施の形態2)
図5は本発明の実施の形態2における混合装置331のブロック図である。実施の形態1では、3個の混合器71、72、73と、6個の差動増幅器51〜56よりなるリング発振回路33とから構成されている。
これに対して、本実施の形態では、M個の混合器371〜375よりなる混合回路332と、M個の差動増幅器351〜360よりなるリング発振回路333とから構成されている点が異なる。
この相違点により、リング発振回路333からの基本周波数の3倍以上から(2M−3)倍までの周波数に対してそれぞれIFだけ下側あるいは上側に離れた妨害信号を除去することが可能となるものである。
また、本実施の形態では、M個の混合器は便宜上5個の混合器371〜375を用い、M個の差動増幅器は、便宜上10個の差動増幅器351〜360を用いて説明している。
なお、混合装置331の動作については、実施の形態1と基本的に同じであるので簡略化して以下説明する。
図5において、混合装置331は、入力端子332aと出力端子332bが設けられた混合回路332と、この混合回路332に発振信号を供給するリング発振回路333とから構成されている。
最初に、リング発振回路333について、以下説明する。リング発振回路333は、入力信号を反転して出力するM個の差動増幅器351〜360が、直列接続されている。
すなわち、差動増幅器351の出力は差動増幅器352の入力に接続され、差動増幅器352の出力は差動増幅器353の入力に接続され、差動増幅器353の出力は差動増幅器354の入力に接続され、差動増幅器354の出力は差動増幅器355の入力に接続され、差動増幅器355の出力は差動増幅器356の入力に接続され、差動増幅器356の出力は差動増幅器357の入力に接続され、差動増幅器357の出力は差動増幅器358の入力に接続され、差動増幅器358の出力は差動増幅器359の入力に接続され、差動増幅器359の出力は差動増幅器360の入力に接続され、差動増幅器360の出力は差動増幅器351の入力に接続されている。
また、M個からなる差動増幅器351〜360の出力は、リング発振回路333に設けられた(2×M)個の出力端子335〜344にそれぞれ接続されている。さらに、差動増幅器351〜360のそれぞれの電源入力は、ともに電源端子334に接続されている。
以上のように構成されたリング発振回路333の発振動作について説明する。リング発振回路333では、差動増幅器351の入力信号は、差動増幅器351〜360で反転増幅されて差動増幅器351の入力に戻ってくる。この差動増幅器351〜360におけるループ増幅度が1以上であって、差動増幅器351の入力信号の位相に対して差動増幅器360からの位相遅れが(−2π)ラジアンとなる周波数が発振周波数となる。
この位相遅れは、以下のようにして決定される。すなわち、差動増幅器351〜360から出力される出力電流が、差動増幅器351〜360の出力にそれぞれ接続される後段の差動増幅器および混合器等による入力コンデンサ、入力抵抗により充電あるいは放電される。この充放電に要する時間により位相遅れが発生する。
このようにして、差動増幅器351の出力信号は、位相が遅れる。同様にして、差動増幅器352の出力信号は、さらに位相が遅れる。差動増幅器353〜360の出力信号は、さらに順次位相が遅れることになる。
次に、差動増幅器351〜360の各出力の位相について説明する。これら差動増幅器351〜360は、M個のインバータから構成されている。従って、1個のインバータ当たりの入力出力間での位相差は、差動増幅器351の入力信号の位相に対して差動増幅器356からの位相遅れ(−2π)ラジアンをインバータの個数Mで割った(−π/M)ラジアンとすればよい。
これにより、差動増幅器351〜360では、入力信号の位相に対して出力信号の位相はそれぞれ(−π/3)ラジアン遅れることになる。従って、差動増幅器351の入力信号の位相に対して、差動増幅器351〜360の出力信号の位相は、(−π/M)、(−2π/M)、(−3π/M)、・・・、(−5π/M)、・・・、(−2Mπ/M)ラジアンとそれぞれ遅れる。
これらの信号が、それぞれの出力端子335〜344を介して、混合器371〜375の他方の入力にそれぞれ平衡入力される。
また、差動増幅器351〜360から出力される出力電流は、電源端子334に供給される電圧の大きさにより可変できる。これにより、リング発振回路333の発振周波数を変えることができる。例えば、電源端子334への供給電圧を0.5〜3.0Vとすることにより、UHFバンドを受信するのに必要となる450〜1000GHzの発振周波数を可変できる。
次に、リング発振回路333の発振信号が入力される混合回路332の構成について、以下説明する。
図5において、混合回路332は、入力端子332aと、この入力端子332aが一方の入力にそれぞれ接続されたM個の混合器371〜375と、これら混合器371〜375の他方の入力にそれぞれ接続された2M個の入力端子381〜390と、混合器371〜375の出力と出力端子332bとの間にそれぞれ接続されるとともに(−2π+Kπ/M)ラジアンの位相をシフトするM個の移相器391〜395とから構成されている。ただし、Kは1〜Mまでの自然数とする。
以上のように構成された混合装置331の動作について、計算式を用いて説明する。
入力端子332aに入力された高周波信号は、混合器371〜375の一方の入力371a〜375aにそれぞれ接続される。また、混合器371〜375の他方の入力371b〜375bには、リング発振回路333からそれぞれ(−π−Kπ/M)ラジアンずつ位相シフトされた出力信号が供給される。ここで、Mは3以上の自然数であり、Kは1ずつ加算される1からMまでの自然数である。
さらに、M個の混合器371〜375の出力371c〜375cと出力端子332bとの間には、(−2π+Kπ/M)ラジアンの位相シフト量をもつ移相器391〜395がそれぞれ接続されている。
最初に、希望信号が入力端子332aに入力された場合について説明する。この場合には、希望信号がM個からなる混合器371〜375の一方の入力371a〜375aに入力されるとともに、M個からなる混合器371〜375の他方の入力371b〜375bにリング発振回路333からそれぞれ(−Kπ/M)ラジアンずつ位相シフトされた出力信号がそれぞれ供給される。
混合器371〜375の出力371c〜375cからは、(−Kπ/M)ラジアンに位相シフトされた希望信号が出力される。この(−Kπ/M)ラジアンに位相シフトされた希望信号は、移相器391〜395によりそれぞれ(−2π+Kπ/M)ラジアンだけ位相シフトされる。この結果、出力端子332bでの希望信号の位相θdは、(数25)に示すように(−2π)ラジアンつまり0ラジアンの位相シフトとなって位相が一致する。
Figure 2008035031
すなわち、希望信号のIF成分は、M倍されて出力端子332bから出力されることになる。
次に、イメージ妨害信号が入力端子332aに入力された場合について説明する。この場合には、イメージ妨害信号が混合器371〜375の一方の入力371a〜375aに入力されるとともに、混合器371〜375の他方の入力371b〜375bにはリング発振回路333からそれぞれ(−Kπ/M)ラジアンずつ位相シフトされた出力信号が供給される。
さらに、混合器371〜375の出力371c〜375cからは、イメージ妨害信号の周波数がリング発振回路333の周波数より高いので(+Kπ/M)ラジアンに位相シフトされたイメージ妨害信号が出力される。この(+Kπ/M)ラジアンに位相シフトされたイメージ妨害信号は、移相器391〜395によりそれぞれ(−2π+Kπ/M)ラジアンだけ位相シフトされる。この結果、出力端子332bでのイメージ妨害信号の位相θiは(数26)となる。
Figure 2008035031
つまり、(K×2π/M)ラジアンの位相を持った成分となり、2πをM等分した成分がM本となるので位相キャンセルされることになる。すなわち、イメージ妨害信号のIF成分は0となり、出力端子332bからは出力されないことになる。
次に、妨害信号として、リング発振回路333からの基本周波数のn倍の周波数に対してIFだけ下側あるいは上側に離れた信号が入力端子332aに入力された場合について説明する。この妨害信号が、M個からなる混合器371〜375の一方の入力371a〜375aに入力される。このM個からなる混合器371〜375の他方の入力371b〜375bにはリング発振回路333からそれぞれ(−Kπ/M)ラジアンずつ位相シフトされた出力信号が供給される。
さらに、混合器371〜375の出力371c〜375cからは、リング発振回路333からの基本周波数のn倍の周波数に対してIFだけ上側および下側に離れた妨害信号がそれぞれ(Kπn/M)ラジアンおよび(−Kπn/M)ラジアンに位相シフトされて出力される。この(Kπn/M)ラジアンおよび(−Kπn/M)ラジアンに位相シフトされた信号は、移相器391〜395によりそれぞれ(−2π+Kπ/M)ラジアンだけ位相シフトされる。
その結果、リング発振回路333からの基本周波数のn倍の周波数に対してIFだけ下側に離れた妨害信号による出力端子332bからのスプリアス信号の位相θm1は(数27)の通りになる。
Figure 2008035031
また、リング発振回路333からの基本周波数のn倍の周波数に対してIFだけ上側に離れた妨害信号による出力端子332bからのスプリアス信号の位相θm2は(数28)のようになる。
Figure 2008035031
例えば、混合器の数が5個(M=5)で、リング発振回路333からの基本周波数に対する倍数であるnが5のときは、位相θm1=Kπ4/5ラジアンおよび位相θm2=Kπ6/5ラジアンとなり(4π)ラジアンおよび(6π)ラジアンを5分割した位相を持った信号が5本存在することになり位相キャンセルされるのである。
さらに、混合器の数Mが5個で、リング発振回路333からの基本周波数に対する倍数であるnが9のときは、位相θm1=Kπ8/5ラジアンおよび位相θm2=Kπ305ラジアンとなる。ここで、(Kπ305)ラジアンつまり(K2π)ラジアンであるので位相が一致した信号がK=5本となるので位相キャンセルされない。また、(Kπ8/5)ラジアンは(8π)ラジアンを5分割した位相を持った信号がK=5本存在することになり位相キャンセルされるのである。
(表2)は、本発明の実施の形態3であるMが5の混合装置について、リング発振回路333の基本出力成分により発生する高調波成分に関係した妨害信号に対する抑圧度を示す。
Figure 2008035031
(表2)において、Mが5の混合装置では、イメージ妨害信号、リング発振回路333の基本周波数の3倍と5倍と7倍の周波数に対してそれぞれIFだけ上側および下側に離れた妨害信号、リング発振回路333からの基本周波数の9倍の周波数に対してIFだけ下側に離れた妨害信号のすべてが位相キャンセルされて抑圧される様子を示している。
(表3)には、本発明の実施の形態3である混合器の数Mとした多段の混合装置について、リング発振回路333の基本出力成分により発生する高調波成分に関係した妨害信号に対する抑圧度を示す。
Figure 2008035031
(表3)において、混合器の数Mとした多段の混合装置においては、イメージ妨害信号、リング発振回路333からの基本周波数の3倍以上から2M−3倍までの周波数に対してそれぞれIFだけ下側および上側に離れた妨害信号のすべてが位相キャンセルにより抑制される様子を表している。また、基本周波数の2M−2倍以上の周波数に対してそれぞれIFだけ下側および上側に離れた妨害信号に対しては、抑制できる場合と抑制できない場合を表している。
このようにして、混合装置331では、イメージ妨害信号、リング発振回路333からの基本周波数の3倍の周波数に対してIFだけ上側および下側に離れた妨害信号、リング発振回路333からの基本周波数の5倍の周波数に対してIFだけ下側に離れた妨害信号を抑圧できる。
これら妨害信号を確実に抑圧できる混合装置331を実現するためには、同じ特性を有する差動増幅器351〜360とし、さらに同じ特性の混合器371〜375を用いて集積化することにより可能となる。
すなわち、リング発振回路333の差動増幅器351〜360からのそれぞれの出力信号は、差動増幅器351〜360に同一特性の差動増幅器を用いることにより、互いの位相差を正確に同一とできる。
以上のように、混合装置331では、M個の混合器371〜375からなる混合回路332と、M個の差動増幅器351〜360よりなるリング発振回路333を組み合わせて用いている。
このように発振回路にリング発振回路333を用いているので、従来例で使用した同調回路16、電子スイッチ20、移相器7、8、9が不要となる。特に、集積回路上において面積占有率の大きい同調用インダクタンス18a、18b、18cが不要となるので、従来例に比べて例えば略5分の1の小型化サイズとした混合装置の実現が可能となる。
また、リング発振回路333の電源端子334への供給電圧の大きさを制御することにより、UHFバンドを受信するのに必要な発振周波数を可変できる。
このため、小型化サイズとした混合装置331の実現が可能となる。さらに、この混合装置331を用いた高周波受信装置においては、混合装置331の入力に接続されるフィルタ603の減衰特性が緩和できるので、小型化および低コスト化が可能となる。
なお、本実施の形態では、リング発振回路333からの発振信号は、混合器371〜375のそれぞれ他方の入力371b〜375bにそれぞれ入力することにより平衡入力としているが、例えば他方の入力371b〜375bと入力端子386〜390とを接続しないで、不平衡入力として使用することができる。
この場合には、リング発振回路333は、差動増幅器351〜355と、差動増幅器355の出力と差動増幅器351の入力との間に移相器361(図示せず)を接続してもよい。この移相器361の位相シフト量をπラジアンとすればよい。これにより、M個の差動増幅器356〜360を移相器361とできるので、小型サイズの混合装置が実現できる。
(実施の形態3)
図6は本発明の実施の形態3における混合装置431のブロック図である。実施の形態2では、リング発振回路333は、M個の差動増幅器351〜360を直列に接続されたリング発振回路として構成されている。
これに対して、本実施の形態では、M個のインバータ451〜470よりなるリング発振回路433として構成されている点が異なる。
この相違点により、インバータを用いているので低位相ノイズ化を図ることができるので、高感度の受信感度を実現できる。
また、本実施の形態では、M個の混合器は便宜上5個の混合器371〜375を用い、M個のインバータは、便宜上20個のインバータ451〜470を用いて説明している。
なお、混合装置431の動作については、実施の形態1と基本的に同じであるので簡略化して説明する。
図6において、混合装置431は、入力端子332aと出力端子332bが設けられた混合回路332と、この混合回路332に発振信号を供給するリング発振回路433とから構成されている。
このリング発振回路433について、以下説明する。リング発振回路433は、リング発振部433aとリング発振部433bとから構成されている。リング発振部433aは、入力信号を反転して出力するM個のインバータ451〜460が、リング状に直列接続されている。
すなわち、インバータ451の出力はインバータ452の入力に接続され、インバータ452の出力はインバータ453の入力に接続され、インバータ453の出力はインバータ454の入力に接続され、インバータ454の出力はインバータ455の入力に接続され、インバータ455の出力はインバータ456の入力に接続され、インバータ456の出力はインバータ457の入力に接続され、インバータ457の出力はインバータ458の入力に接続され、インバータ458の出力はインバータ459の入力に接続され、インバータ459の出力はインバータ460の入力に接続され、インバータ460の出力はインバータ451の入力に接続されている。
また、リング発振部433bは、入力信号を反転して出力するM個のインバータ461〜470から構成されている。
このインバータ461の出力はインバータ451の出力および463の入力に接続され、このインバータ463の出力はインバータ453の出力および465の入力に接続され、このインバータ465の出力はインバータ455の出力および467の入力に接続され、このインバータ467の出力はインバータ457の出力および469の入力に接続され、このインバータ469の出力はインバータ459の出力および461の入力に接続されている。
さらに、インバータ462の出力はインバータ452の出力および464の入力に接続され、このインバータ464の出力はインバータ454の出力および466の入力に接続され、このインバータ466の出力はインバータ456の出力および468の入力に接続され、このインバータ468の出力はインバータ458の出力および470の入力に接続され、このインバータ470の出力はインバータ460の出力および462の入力に接続されている。
また、インバータ451〜460の出力は、リング発振回路433に設けられた(2×M)個の出力端子435〜444にそれぞれ接続されている。これら出力端子435〜444は、混合器371〜375の他方の入力に平衡入力としてそれぞれ接続されている。
さらに、インバータ451〜470のそれぞれの電源入力は、ともに電源端子434に接続されている。
以上のように構成されたリング発振回路433の発振動作について説明する。リング発振部433aでは、インバータ451の入力信号は、インバータ451〜460で反転増幅されてインバータ451の入力に戻ってくる。リング発振部433bでは、インバータ461の出力信号がインバータ451の出力信号に加算される。このインバータ461の入力には、インバータ451の前々段であるインバータ459の出力信号が入力されている。
同様に、インバータ452〜460においてもインバータ462〜470からの出力信号がそれぞれ入力されている。これらインバータ462〜470の入力には、インバータ452〜460のそれぞれ前々段であるインバータ460〜458の出力信号が入力されている。
このようにして、リング発振部433aを構成するそれぞれのインバータへの入力は、前段のインバータからの出力信号と、前々段のインバータからの出力信号が入力されたリング発振部433b内のインバータからの出力信号との和となる。これにより、リング発振回路433は発振しない状態とはならない。
この状態において、リング発振部433aとリング発振部433bとによるループ増幅度が1以上であって、インバータ451の入力信号の位相に対してインバータ460からの位相遅れが(−2π)ラジアンとなる周波数において発振可能となる。
この位相遅れは、以下のようにして決定される。すなわち、インバータ451〜460から出力される出力電流が、インバータ451〜460の出力にそれぞれ接続される後段のインバータおよび混合器等による入力コンデンサ、入力抵抗により充電あるいは放電される。この充放電に要する時間により位相遅れが発生する。
このようにして、インバータ451の出力信号は、位相が遅れる。同様にして、インバータ452の出力信号は、さらに位相が遅れる。インバータ453〜460の出力信号は、さらに順次位相が遅れることになる。
次に、インバータ451〜460の各出力の位相について説明する。これらインバータ451〜460は、2M個のインバータから構成されている。従って、1個のインバータ当たりの入力出力間での位相差は、インバータ451の入力信号の位相に対してインバータ456からの位相遅れ(−2π)ラジアンをインバータの個数2Mで割った(−2π/2M)すなわち(−π/M)ラジアンとすればよい。
これにより、インバータ451〜460では、入力信号の位相に対して出力信号の位相はそれぞれ(−Kπ/M)ラジアン遅れることになる。従って、インバータ451の入力信号の位相に対して、インバータ451〜460の出力信号の位相は、(−π/M)、(−2π/M)、(−3π/M)、・・・、(−Kπ/M)、・・・、(−2Mπ/M)ラジアンとそれぞれ遅れる。
これらの信号が、それぞれの出力端子435〜444を介して、混合器371〜375のそれぞれの他方の入力371b〜375bに平衡入力される。
また、インバータ451〜460から出力される出力電流は、電源端子434に供給される電圧の大きさにより可変できる。これにより、リング発振回路433の発振周波数を変えることができる。例えば、電源端子434への供給電圧を0.5〜3.0Vとすることにより、UHFバンドを受信するのに必要となる450〜1000GHzの発振周波数を可変できる。
なお、本実施の形態では、リング発振回路433からの発振信号は、混合器371〜375のそれぞれ他方の入力371b〜375bにそれぞれ入力することにより平衡入力としているが、例えば他方の入力371b〜375bと入力端子386〜390とを接続しないで、不平衡入力として使用することができる。
(実施の形態4)
図7は本発明の実施の形態4における混合装置531のブロック図である。実施の形態3では、リング発振回路433は、リング発振部433aとリング発振部433bとから構成されている。
これに対して、本実施の形態では、リング発振回路533は、リング発振部533aと、リング発振部533bと、これらリング発振部533a、533bを制御する発振制御部533cとから構成されている点が異なる。
この相違点により、リング発振部533a、533bとを互いに独立した発振回路とできるので、安定した発振動作が可能となる。例えば、過酷な温度、湿度の環境においても使用が可能となる。
また、本実施の形態では、M個の混合器は便宜上5個の混合器371〜375を用い、インバータは、インバータ551〜555、561〜565、567〜576を用いて説明している。
なお、混合装置531の動作については、実施の形態1と基本的に同じであるので簡略化して説明する。
図7において、混合装置531は、混合回路332と、この混合回路332に発振信号を供給するリング発振回路533とから構成されている。
このリング発振回路533について、以下説明する。リング発振回路533は、リング発振部533aと、リング発振部533bと、これらリング発振部533a、533bとの間に接続されるとともに発振動作を制御する発振制御部533cとから構成されている。
リング発振部533aは、入力信号を反転して出力するM個のインバータ551〜555が、リング状に直列接続されている。
このインバータ551の出力はインバータ552の入力に接続され、インバータ552の出力はインバータ553の入力に接続され、インバータ553の出力はインバータ554の入力に接続され、インバータ554の出力はインバータ555の入力に接続され、インバータ555の出力はインバータ551の入力に接続されている。
同様に、リング発振部533bは、入力信号を反転して出力するM個のインバータ561〜565から構成されている。
このインバータ561の出力はインバータ562の入力に接続され、インバータ562の出力はインバータ563の入力に接続され、インバータ563の出力はインバータ564の入力に接続され、インバータ564の出力はインバータ565の入力に接続され、インバータ565の出力はインバータ561の入力に接続されている。
さらに、発振制御部533cは、入力信号を反転して出力するM個のインバータ567〜576から構成されている。インバータ551の出力からインバータ561の出力に向かって、インバータ567が正極性となるように接続され、インバータ568が逆極性となるように接続されている。
インバータ552の出力からインバータ562の出力に向かって、インバータ569が正極性となるように接続され、インバータ570が逆極性となるように接続されている。
インバータ553の出力からインバータ563の出力に向かって、インバータ571が正極性となるように接続され、インバータ572が逆極性となるように接続されている。
インバータ554の出力からインバータ564の出力に向かって、インバータ573が正極性となるように接続され、インバータ574が逆極性となるように接続されている。
インバータ555の出力からインバータ565の出力に向かって、インバータ575が正極性となるように接続され、インバータ576が逆極性となるように接続されている。
また、インバータ551〜555、561〜565、567〜576のそれぞれの電源入力は、ともに電源端子534に接続されている。
さらに、インバータ551〜555の出力は、リング発振回路533に設けられた出力端子535〜539にそれぞれ接続されている。インバータ561〜565の出力は、リング発振回路533に設けられた出力端子540〜544にそれぞれ接続されている。
これら出力端子535〜544は、混合器371〜375のそれぞれ他方の入力371b〜375bに平衡入力としてそれぞれ接続されている。
以上のように構成されたリング発振回路533の動作について説明する。最初に、リング発振回路533の発振条件について説明する。すなわち、リング発振部533aおよび533bによるループ増幅度が1以上であって、リング発振部533a、533bでのループ位相遅れが(−2π)ラジアンとなる周波数において発振する。
このリング発振部533aにおいて、インバータ551の出力信号は、インバータ552とインバータ567の入力容量により主に充放電の動作が行われる。
このようにして、インバータ551の出力信号は、位相が遅れる。同様にして、インバータ552の出力信号は、さらに位相が遅れる。インバータ553、554、555の出力信号は、さらに位相が遅れることになる。インバータ561〜565からなるリング発振部533bにおいても、リング発振部533aと同様に位相が遅れることになる。
これらリング発振部533a、533bは発振制御部533cにより接続されている。これにより、インバータ551の出力とインバータ561の出力とは、インバータ567および568により接続されている。このため、インバータ561の出力は、インバータ551の出力に対してπラジアン遅れる。このことは、インバータ552、562との間、インバータ553、563との間、インバータ554、564との間、インバータ555、565との間においても同様である。
次に、インバータ551〜555、561〜565の各出力の位相について説明する。これらインバータ551〜555、561〜565は、2M個のインバータから構成されている。従って、1個のインバータ当たりの入力出力間での位相差は、インバータ551の入力信号の位相に対してインバータ555から出力信号の位相遅れである(−2π)ラジアンをインバータの個数2Mで割った(−2π/2M)ラジアンすなわち(−π/M)ラジアンとすればよい。
これにより、インバータ551〜555では、入力信号の位相に対して出力信号の位相はそれぞれ(−Kπ/M)ラジアン遅れることになる。従って、インバータ551の入力信号の位相に対して、インバータ551〜555の出力信号の位相は、(−π/M)、(−2π/M)、(−3π/M)、・・・、(−Kπ/M)、・・・、(−2Mπ/M)ラジアンとそれぞれ遅れる。
これらの信号が、それぞれの出力端子535〜544を介して、混合器371〜375の他方の入力371b〜375bにそれぞれ平衡入力される。
さらに、電源端子534への電圧を変えることによりインバータの充電電流を可変できる。これにより、リング発振回路533の発振周波数を変えることができる。
なお、本実施の形態では、リング発振回路533からの発振信号は、混合器371〜375のそれぞれ他方の入力371b〜375bにそれぞれ入力することにより平衡入力としているが、例えば他方の入力371b〜375bと入力端子386〜390とを接続しないで、不平衡入力として使用することができる。
(実施の形態5)
図8は本発明の実施の形態5における高周波受信装置602のブロック図を示している。この高周波受信装置602に用いられる混合装置601は、本発明の実施の形態1、2、3、4の混合装置のいずれかを用いることができる。
図8において、本実施の形態の高周波受信装置602は、入力端子602aに入力された高周波信号はフィルタ603で希望信号以外の信号を減衰したあと混合装置31、331、431、531のいずれかに入力される。また、この混合装置31、331、431、531のいずれかの出力であるIF信号は出力端子602bから出力される。
例えば、混合装置として、混合器の数Mが3である混合装置31を用いた場合には、イメージ妨害信号、リング発振回路33からの基本周波数の3倍の周波数に対してIFだけ上側および下側に離れた妨害信号、リング発振回路33からの基本周波数の5倍の周波数に対してIFだけ下側に離れた妨害信号のいずれに対しても抑圧が可能となる。従って、フィルタ603の減衰特性が緩和できるので、小型化および低コスト化が可能となる。
また、混合装置として、混合器の数がMである混合装置331、431、531を用いた場合には、イメージ妨害信号、リング発振回路333からの基本周波数の3倍以上から2M−3倍までの周波数に対してそれぞれIFだけ下側および上側に離れた妨害信号のすべてが位相キャンセルにより抑制が可能となる。従って、フィルタ603の減衰特性が緩和できるので、さらに小型化および低コスト化が可能となる。
本発明の混合装置は、多段のインバータからなるリング発振回路と複数個の混合器からなる混合回路から構成でき、イメージ妨害信号を含めた各種妨害信号を十分に抑圧できるものである。従って、高周波受信装置の混合装置に適用することができる。
本発明の実施の形態1における混合装置のブロック図 同、希望信号とイメージ妨害信号の位相を表す図 同、リング発振回路からの基本周波数の3倍の周波数に関係する妨害信号の位相を表す図 同、北米での放送チャンネルと発振器の高次周波数に関係する妨害信号の関係図 本発明の実施の形態2における混合装置のブロック図 本発明の実施の形態3における混合装置のブロック図 本発明の実施の形態4における混合装置のブロック図 本発明の実施の形態5における高周波受信装置のブロック図 従来の混合装置のブロック図
符号の説明
332a 入力端子
332b 出力端子
371 混合器
372 混合器
373 混合器
374 混合器
375 混合器
391 移相器
392 移相器
393 移相器
394 移相器
395 移相器
433 リング発振回路
451 インバータ
452 インバータ
453 インバータ
454 インバータ
455 インバータ
456 インバータ
457 インバータ
458 インバータ
459 インバータ
460 インバータ
461 インバータ
462 インバータ
463 インバータ
464 インバータ
465 インバータ
466 インバータ
467 インバータ
468 インバータ
469 インバータ
470 インバータ

Claims (6)

  1. 高周波信号が入力される入力端子と、この入力端子に入力された高周波信号が一方の入力に供給される混合回路と、この混合回路の他方の入力に供給される第1のリング発振回路と、前記混合回路の出力が供給される出力端子とを備え、前記混合回路は前記入力端子が一方の入力にそれぞれ接続された第1の混合器〜第Mの混合器(Mは3以上の自然数)からなり、前記第1のリング発振回路は少なくとも第1番目のインバータ〜第2M番目のインバータによりリング発振回路が構成され、前記第K番目(Kは1〜2Mまでの順次加算される自然数)のインバータから出力される(−Kπ/M)ラジアンだけ位相シフトされた発振信号と前記第(M+K)番目のインバータから出力される(−(M+K)π/M)ラジアンだけ位相シフトされた発振信号とが前記第K番目の混合器の他方の入力に平衡入力され、前記第K番目の混合器の出力と前記出力端子との間には(−2π+Kπ/M)ラジアンの位相シフト量をもつ第K番目の移相器が設けられた混合装置。
  2. 第1番目のインバータ〜第2M番目のインバータには、差動増幅器が用いられた請求項1に記載の混合装置。
  3. リング発振回路は第1のリング発振部と第2のリング発振部とからなり、前記第2のリング発振部は第1番目のインバータ〜第2M番目のインバータからなり、前記第2のリング発振部において前記第K番目のインバータの出力と前記第(K+2)番目のインバータの入力とが接続され、前記第1、第2のリング発振部を構成するそれぞれ第K番目の出力同士が接続された請求項1に記載の混合装置。
  4. リング発振回路は、第1のリング発振部と、第3のリング発振部と前記第1のリング発振回路と、前記第3のリング発振回路の間に接続されるとともに位相を制御する位相制御部とからなり、前記第3のリング発振部はリング状に直列接続された第1番目のインバータ〜第2M番目のインバータからなり、前記位相制御部は前記第1のリング発振部を構成する前記第K番目のインバータの出力と前記第3のリング発振部を構成する前記第K番目のインバータの出力との間に、正方向に接続された第K番目のインバータと逆方向に接続された第K番目のインバータとがそれぞれ設けられた請求項1に記載の混合装置。
  5. 少なくとも混合器とリング発振回路とは、同一のパッケージに集積された請求項1に記載の混合装置。
  6. 高周波信号が入力される入力端子と、この入力端子に入力された高周波信号が供給されるフィルタと、このフィルタの出力信号が接続される請求項1に記載の混合装置と、この混合装置の出力信号が供給される出力端子とから構成され、イメージ妨害信号、リング発振回路からの基本周波数の3倍の周波数に対してIFだけ上側および下側に離れた妨害信号、リング発振回路からの基本周波数の5倍の周波数に対してIFだけ下側に離れた妨害信号となる周波数に関して前記フィルタの減衰特性が緩和された高周波受信装置。
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