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JP2008032686A - 煤センサ - Google Patents

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JP2008032686A
JP2008032686A JP2007123035A JP2007123035A JP2008032686A JP 2008032686 A JP2008032686 A JP 2008032686A JP 2007123035 A JP2007123035 A JP 2007123035A JP 2007123035 A JP2007123035 A JP 2007123035A JP 2008032686 A JP2008032686 A JP 2008032686A
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heater
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JP2007123035A
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Tomonori Kondo
智紀 近藤
Norihiko Nadanami
紀彦 灘浪
Daisuke Komatsu
大祐 小松
Hitoshi Yokoi
等 横井
Masato Katsuta
真斗 勝田
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Niterra Co Ltd
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NGK Spark Plug Co Ltd
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Abstract

【課題】筒状の電気的絶縁部材の先端部から延出する中心電極と、電気的絶縁部材の外面に装着されるヒータとを備える煤センサにおいて、煤以外の導電性に寄与する粒子の影響を受けることなく放電するように構成する。
【解決手段】煤センサは、電気絶縁材料からなる筒部材200及びロッド部材300を備えている。ロッド部材300は、筒部材200内に嵌装されて、中心電極320にて、当該筒部材200の先端開口部234から延出している。ヒータ400は、筒部材200の先端側部位230の外周面にその先端側中間部位にて貼着されている。封止部材700は、封止材料でもって断面中空円錐台形状に形成されて、中心電極320の電極部321の外周面及び筒部材200の先端側部位230の先端開口部234の開口面に亘り装着されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、煤センサに関するものである。
従来、この種の煤センサとしては、下記特許文献1に開示されたスモーク検出装置に設けた検出部がある。このスモーク検出装置の検出部は、棒状の中心電極を、絶縁体を介してハウジング内に収納し、中心電極の先端部を絶縁体から外部に露出させるとともに、ハウジングに接合した外側電極を、間隙を介して中心電極の先端部の周囲に配設して、当該検出部の中心電極及び外側電極を排気ガス内に露出させた状態で、中心電極と外側電極との間に高電圧を印加したとき火花放電を発生させるようになっている。そして、排気ガス中の煤の量がより多いと、火花放電発生時の電圧(放電電圧に相当)がより低下する原理を利用して、放電電圧から排気ガス中の煤の存在や煤の量を検出する。
しかして、上述のような構成によれば、煤が絶縁体に付着して煤の検出精度が低下する。そして、このように付着した煤を除去するにあたっては、火花放電では不十分であり、当該煤をヒータで消失させることが望ましい。
このため、例えば、下記非特許文献1に記載のヒータを上記検出部に設ければ、このヒータでもって、中心電極や外側電極に付着した煤を消失させることが可能である。
実開昭64−50355号公報 W.D.E. Allan, R.D. Freeman, G.R. Pucher, D. Faux and M.F. Bardon,「DEVELOPMENTOF A SMOKE SENSOR FOR DIESEL ENGINES, Royal Military College of Canada, D.P. Gardiner, Nexum Research Corporation, p.220, Powertrain & Fluid Systems Conference, October 27-30, 2003
しかしながら、上述のように検出部にヒータを設けると、煤が殆ど存在しないガス雰囲気中であっても放電電圧が低下してしまい、このような状態から煤が含まれている排気ガスに中心電極及び外側電極を晒しても、放電電圧は殆ど低下しない。このため、放電電圧から煤の存在や煤の量を検出することが難しくなるという不具合を招く。
この点についてさらに検討してみると、煤は、カーボン粒子である導電性粒子の集まりであることから、上述した放電電圧の低下を招く原因となる。
一方、上述のように、煤が殆ど存在しない排気ガスであっても、放電電圧が低下するということは、煤の他にも、この煤と実質的に同様の作用を発揮するイオン等の導電性に寄与する粒子が存在すると考えられる。
そこで、本発明は、以上のような観点に着目して、筒状の電気的絶縁部材の先端部から延出する中心電極と、電気的絶縁部材の外面に装着されるヒータとを備える煤センサにおいて、煤以外の導電性に寄与する粒子の影響を受けることなく放電するように構成することを目的とする。
上記課題の解決にあたり、本発明に係る煤センサは、請求項1の記載によれば、
筒状の電気的絶縁部材(200)と、
この電気的絶縁部材にその先端部(234)から延出するように嵌装される中心電極(320)と、
電気的絶縁部材の外面に装着してなるヒータ(400、800)とを備える。
当該煤センサにおいて、電気的絶縁部材と中心電極との間の環状間隙(233)を封止する緻密性の封止部材(700、710)を具備することを特徴とする。
これによれば、電気的絶縁部材と中心電極との間の環状間隙が緻密性の封止部材でもって封止される。このため、高電圧が中心電極に印加されたとき、当該高電圧がヒータと中心電極との間にも印加され、放電がヒータと中心電極との間で発生することで、イオン等の導電性に寄与する粒子が発生するが、当該導電性に寄与する粒子は、緻密性の封止部材により電気的絶縁部材内に封じ込められて、上記放電部までは移動し得ない。
従って、上記放電部の放電電圧は、上記導電性に寄与する粒子の影響を受けることなく、煤によってのみ低下する。その結果、当該煤センサによれば、煤が、上記導電性に寄与する粒子に影響されることなく、精度よく検出され得る。
また、本発明は、請求項2の記載によれば、請求項1に記載の煤センサにおいて、
封止部材は、上記環状間隙を覆うように、電気的絶縁部材よりも先端側に設けられていることを特徴とする。
このように、封止部材が上記環状間隙を覆うように電気的絶縁部材よりも先端側に設けられることで、電気的絶縁部材と中心電極との間の上記環状間隙を封止するようにしても、請求項1に記載の発明と同様の作用効果が達成され得る。
また、本発明は、請求項3の記載によれば、請求項2に記載の煤センサにおいて、
封止部材は、ガラス及びセラミックの少なくとも1種により形成されていることを特徴とする。
これによれば、封止部材は、緻密性に加え、ガラス及びセラミックの少なくとも1種の絶縁材料としての耐熱性をも有することとなる。従って、ヒータの加熱温度においても、封止部材は、その耐熱性のもと、電気的絶縁部材と中心電極との間の環状間隙を適正に封止し得る。その結果、請求項2に記載の発明の作用効果がより一層向上され得る。
また、本発明は、請求項4の記載によれば、請求項3に記載の煤センサにおいて、
ヒータは発熱体(430、830)を内蔵しており、
この発熱体の中心電極の先端部側の縁部と封止部材の中心電極とは反対側の端部との間には、3(mm)以上12(mm)以下の軸方向間隔が設けられていることを特徴とする。
このように、発熱体の中心電極の先端部側の縁部と封止部材の中心電極とは反対側の端部との間における軸方向間隔の下限値を3(mm)とすることで、発熱体が中心電極の先端部に接近しすぎないように位置規制され得る。従って、発熱体が中心電極と短絡し或いは放電を発生するという事態の発生が未然に防止され得る。また、上述のように、発熱体の中心電極の先端部側の縁部と封止部材の中心電極とは反対側の端部との間における軸方向間隔の上限値を12(mm)とすることで、煤が絶縁部材の封止部材側の端部や当該封止部材に不適正に堆積することを未然に防止し得る。
その結果、上述した発熱体の中心電極との短絡或いは放電の発生及び絶縁部材の封止部材側の端部や当該封止部材における煤の不適正な堆積を未然に防止しつつ、請求項3に記載の発明の作用効果を達成し得る。
また、本発明は、請求項5の記載によれば、請求項2に記載の煤センサにおいて、封止部材は、金属により形成されていることを特徴とする。
これによれば、封止部材は、緻密性に加え、金属としての耐熱性をも有することとなる。従って、ヒータの加熱温度においても、封止部材は、その耐熱性のもと、電気的絶縁部材と中心電極との間の環状間隙を適正に封止し得る。その結果、請求項2に記載の発明の作用効果がより一層向上され得る。
また、本発明は、請求項6の記載によれば、請求項5に記載の煤センサにおいて、
ヒータは発熱体(430、830)を内蔵しており、
この発熱体の中心電極の先端部側の縁部と電気的絶縁部材の先端部との間には、3(mm)以上12(mm)以下の軸方向間隔が設けられていることを特徴とする。
これによれば、請求項4に記載の発明とは異なり、封止部材が金属で形成されていることから、上記軸方向間隔が、発熱体の中心電極の先端部側の縁部と電気的絶縁部材の先端部との間に対し設けられても、請求項4に記載の発明と同様の作用効果が達成され得る。
また、本発明は、請求項7の記載によれば、請求項3〜6のいずれか1つに記載の煤センサにおいて、
電気的絶縁部材に外方から嵌装される中空状の金具(100)を備えて、
電気的絶縁部材は、その先端部にて、封止部材と共に、金具内に位置することを特徴とする。
このように、電気的絶縁部材の先端部が封止部材と共に金具内に位置することで、煤が金具の外側から絶縁部材の先端部や封止部材にあたりにくくなる。その結果、請求項3〜6のいずれか1つに記載の発明の作用効果がより一層向上され得る。
また、本発明は、請求項8の記載によれば、請求項1に記載の煤センサにおいて、封止部材は、少なくとも電気的絶縁部材に対するヒータの装着位置よりも先端側の上記環状間隙内に設けられていることを特徴とする。
このように、少なくとも電気的絶縁部材に対するヒータの装着位置よりも上記先端側にて、封止部材を上記環状間隙内に設けることで、当該環状間隙を封止するようにしても、請求項1に記載の発明と同様の作用効果が達成され得る。
また、本発明は、請求項9の記載によれば、請求項8に記載の煤センサにおいて、
ヒータは発熱体(430、830)を内蔵しており、
この発熱体の中心電極の先端部側の縁部と電気的絶縁部材の先端部との間には、3(mm)以上12(mm)以下の軸方向間隔が設けられていることを特徴とする。
これによれば、請求項4或いは請求項6に記載の発明とは異なり、封止部材が上記環状間隙内に設けられていることから、上記軸方向間隔が発熱体の中心電極の先端部側の縁部と電気的絶縁部材の先端部との間に対し設けられても、封止部材の形成材料とはかかわりなく、請求項4或いは請求項6に記載の発明と同様の作用効果が達成され得る。
また、本発明は、請求項10の記載によれば、請求項8または9に記載の煤センサにおいて、
絶縁部材に外方から嵌装される中空状の金具(100)を備えて、
電気的絶縁部材は、その先端部にて、金具内に位置することを特徴とする。
このように、請求項7に記載の発明とは異なり、電気的絶縁部材のみが、その先端部にて、金具内に位置していても、封止部材が上記環状間隙内に位置することから、請求項7に記載の発明と同様の作用効果が達成され得る。
また、本発明は、請求項11の記載によれば、請求項8〜10のいずれか1つに記載の煤センサにおいて、封止部材は、ガラス、セラミック及び金属の少なくとも1種により形成されていることを特徴とする。
これによれば、封止部材は、緻密性に加え、耐熱性をも有することとなり、その結果、ヒータの加熱温度においても、封止部材は、その耐熱性のもと、電気的絶縁部材と中心電極との間の環状間隙を適正に封止し得る。その結果、請求項8〜10のいずれか1つの記載の発明の作用効果がより一層向上され得る。
また、本発明は、請求項12の記載によれば、請求項1〜11のいずれか1つに記載の煤センサにおいて、中心電極は、正側電極であることを特徴とする。
これにより、請求項1〜11のいずれか1つに記載の発明の作用効果がより一層確実に達成され得る。
また、本発明は、請求項13の記載によれば、請求項1〜12のいずれか1つに記載の煤センサにおいて、電気的絶縁部材は、少なくともヒータと前記中心電極との間の軸方向部位にて、0.7(mm)〜3(mm)の範囲以内の厚みを有することを特徴とする。
このように、電気的絶縁部材のうち少なくともヒータと中心電極との間の軸方向部位が、0.7(mm)以上の厚みを有するので、上述したヒータと中心電極との間の軸方向部位が、薄過ぎるために、その厚み方向に放電するということはない。また、電気的絶縁部材のうち少なくともヒータと中心電極との間の軸方向部位が3(mm)以下の厚みを有するので、上述したヒータと中心電極との間の軸方向部位が、厚過ぎて不適正に熱容量の増大を招くということもない。
その結果、電気的絶縁部材のうちヒータと中心電極との間の軸方向部位の放電や熱容量の不適正な増大を防止しつつ、請求項1〜12のいずれか1つに記載の発明の作用効果を達成し得る。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形状に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、本発明の各実施形態を図面により説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明に係るスパークプラグ型煤センサの第1実施形態を示している。この煤センサは、金具部材100、筒部材200及びロッド部材300を備えている。
金具部材100は、円筒状の主体金具110及びL字板状の外側電極120を備えている。主体金具110は、基端側金具部111、先端側金具部112、並びに当該基端側金具部111と先端側金具部112とをつなぐ鍔部114を有しており、これら基端側金具部111、先端側金具部112及び鍔部114は、軟鋼材料でもって、図1にて示すごとく、一体的にかつ同軸円筒状に形成されている。
先端側金具部112は、基端側金具部111よりも小さな内径を有している。鍔部114は、その内周面にて、基端側金具部111の内周面に向け末広がり状に傾斜して形成されて環状の傾斜面部113を構成している。
外側電極120は、連結部121及び電極部122を有しており、連結部121は、その基端部にて、先端側金具部112の先端開口部115の一部に一体的に連結されて、この先端開口部115の一部から先端側金具部112の軸に平行に延出している。
電極部122は、連結部121の延出端部から主体金具110の軸心側へL字状に屈曲するように延出しており、当該電極部122は、先端側金具部112の先端開口部115に対向している。なお、本第1実施形態では、外側電極120は、負極として用いられる。また、当該外側電極120の形成材料としては、ニッケル合金、イリジウム、白金、タングステンやSUS鋼等のスパークプラグに用いられる材料が採用されている。
筒部材200は、基端側部位210、中間側部位220及び先端側部位230を有しており、これら基端側部位210、中間側部位220及び先端側部位230は、セラミック等の電気絶縁材料でもって、図1にて示すごとく、一体的にかつ同軸円筒状に形成されている。
中間側部位220は、基端側部位210と先端側部位230との間にてこれら基端側部位210及び先端側部位230よりも大きな外径を有するように形成されている。このため、中間側部位220の外周面は、その軸方向両端部にて、それぞれ、基端側部位210の外周面及び先端側部位230の大径部231(後述する)の外周面に向けて末すぼまり状に傾斜して形成されて両傾斜面部221、222を構成している。
先端側部位230は、図1にて示すごとく、互いに同軸的にかつ一体的に形成した大径部231及び小径部232でもって構成されており、大径部231は、中間側部位220から基端側部位210とは逆方向に向け同軸的に延出している。小径部232は、大径部231から中間側部位220とは逆方向に向け延出している。なお、本実施形態において、小径部232は、その断面形状にて、大径部231側の端部から先端部にかけて僅かに末すぼまり状に傾斜するように形成されている。
しかして、以上のように構成した筒部材200においては、先端側部位230が主体金具110の先端側金具部112に挿通されている。ここで、大径部231は、金具部材100の先端側金具部112に嵌合されている。また、中間側部位220は、主体金具110の基端側金具部111内に嵌装されて、傾斜面部222にて、先端側金具部112の傾斜面部113上に金属製環状カラー116を介し着座している。これにより、筒部材200は金具部材100内に同軸的に支持されている。なお、主体金具110は、基端側金具部111の開口部117にて、カシメにより筒部材200の中間側部位220の傾斜面部221に締着されている。
ロッド部材300は、ロッド状導通部材310にロッド状中心電極320を同軸的に連結してなるもので、このロッド部材300は、筒部材200内にその基端側部位210から挿通されている。これにより、当該ロッド部材300は、導通部材310の基端部311にて、筒部材200の基端側部位210に着座することで、筒部材200内に同軸的に支持されている。なお、導通部材310は、その基端部311にて、中心電極320を高電圧回路(図示しない)に接続する電気的接続端部を構成する。
中心電極320は、図1及び図2から分かるように、筒部材200の先端側部位230から外側電極120の電極部122に向け延出しており、この中心電極320の外周面と筒部材200の内周面との間には、環状空隙233が形成されている。
当該中心電極320は、円錐形状の先端部を有する電極部321を備えており、当該電極部321は、その先端部にて、所定の放電間隙(例えば、0.5(mm))をおいて、外側電極120の電極部122に対向している。本第1実施形態では、このように両電極部122、321が上記放電間隙を介し対向することで、当該煤センサにおいて放電を発生する放電部322を構成する。
なお、中心電極320のうち先端部以外の部位と外側電極120の連結部121との間の間隔は、両電極部122、321の間の放電を確保するため、上記所定の放電間隙よりも広くなっている。また、電極部321の先端部の頂角は、例えば、60(度)となっている。また、当該中心電極320のうち電極部321の先端部以外の部位の外径は、例えば、2(mm)となっている。また、中心電極320は、正極として用いられる。
しかして、当該煤センサにおいて、所定の高電圧が上記高電圧回路から外側電極120及び中心電極320の間に印加されたとき、外側電極120及び中心電極320は、互いに対向する両電極部122、321間(いわゆる放電部322)にて放電する。このとき、両電極部122、321の間にかかる電圧が、放電時の電圧(以下、放電電圧ともいう)として検出される。なお、当該放電電圧は、両電極部122、321間に煤が存在するとき低下する。
本第1実施形態では、上記所定の高電圧は、上述の放電間隙を前提に両電極部122、321の間の空気を絶縁破壊して当該両電極部122、321間に放電を発生させる電圧、例えば、10(kV)に設定されている。
当該煤センサは、図1にて示すごとく、ヒータ400を備えており、このヒータ400は、筒部材200の先端側部位230の小径部232の全周に亘りその先端側中間部位にて貼着されている。
当該ヒータ400は、筒部材200を加熱して両電極部122、321のヒートクリーニングを行い、当該両電極部122、321の煤による短絡を防止する役割を果たす。
このヒータ400は、図3にて示すごとく、2枚のアルミナシート410、420及び発熱体430を備えている。発熱体430は、帯状の外側発熱抵抗部431、帯状の内側発熱抵抗部432及び正負両側電極パッド433、434を有しており、各発熱抵抗部431、432は、各電極パッド433、434とともに、白金ペーストを、アルミナシート410の内面に、図3にて示すような各所定のパターンでもって印刷焼成することで、形成されている。
本第1実施形態において、外側発熱抵抗部431の上記所定のパターンは、図3にて示すごとく、四角状パターンの上縁のパターン部を中間部位にて切り欠いて構成されている。また、内側発熱抵抗部432は、発熱抵抗部431の内側に位置しており、この発熱抵抗部432の上記所定のパターンは、図3にて示すごとく、四角状パターンの上縁のパターン部を中間部位にて切り欠くとともに当該パターン部の対向部位を上方へかつ逆方向にL字状に延出させて構成されている。
また、正側電極パッド433は、両発熱抵抗部431、432の各一側端部に接続されて、ヒータ400の正側接続端子としての役割を果たす。一方、負側電極パッド434は、両発熱抵抗部431、432の各他側端部に接続されて、ヒータ400の負側接続端子としての役割を果たす。
アルミナシート420は、その内面にて、発熱体430を介し、アルミナシート410の内面に圧着されている。このアルミナシート420は、両貫通孔部421、422を有しており、貫通孔部421は、正側電極パッド433の中央部に対応して位置し、一方、貫通孔部422は、負側電極パッド434の中央部に対応して位置している。
このように構成したヒータ400においては、煤が両電極部122、321間の適正な放電を妨げる程度にて筒部材200に堆積したときに、発熱体430がヒータ駆動回路(図示しない)からのヒータ電圧(例えば、15(V))を印加されて発熱し上記ヒートク
リーニングを行う。なお、このヒートクリーニングは、上記高電圧回路から両電極部122、321への上記高電圧の印加を停止した状態でなされる。
本第1実施形態において、上述のように構成したヒータ400の筒部材200の小径部232に対する貼着位置は、上述のごとく筒部材200の先端側部位230の先端部に形成した封止部材700(後述する)の頂部と発熱抵抗部431の下縁部435(図3参照)との間に、先端側部位230の軸方向に沿い、所定の軸方向間隔(例えば、3(mm))を設けるように、選定されている。
このように所定の軸方向間隔(3(mm))を選定したのは、次のような根拠に基づく。当該所定の軸方向間隔を3(mm)よりも狭くすることで、ヒータ400の位置が筒部材200の先端部に近すぎると、ヒータ400が中心電極320のうち先端側部位230の先端部の近傍部位との間で短絡し或いは放電を発生してしまう。これを防止するため、上述のように発熱抵抗部431の下縁部435と筒部材200の先端側部位230の先端部との間に少なくとも上記所定の軸方向間隔(3(mm))を設けるように、ヒータ400の貼着位置が選定されている。
但し、ヒータ400の位置が筒部材200の先端部から遠すぎると、筒部材200の先端部側において不適正な煤の堆積が発生し易い。従って、上記所定の軸方向間隔は12(mm)以下であることが望ましい。
また、当該煤センサは、図1にて示すごとく、ヒータ400のための正負両側リード500、600及びこれら正負両側リード500、600のためのガラス膜530を有している。
正側リード500は、軸方向リード部510及び周方向リード部520を有している。軸方向リード部510は、筒部材200の外周面の所定の軸方向部位(図1参照)に沿い設けられており、この軸方向リード部510は、その先端部511にてヒータ400の電極パッド433(図3参照)上に設けられて、当該先端部511から筒部材200の上記所定の軸方向部位に沿い延在し主体金具110の外側へ延出している。
また、周方向リード部520は、主体金具110の外側にて、筒部材200の基端側部位210の外周面のうち中間側部位220の近傍部位に沿いその全周に亘り設けられている。
負側リード600は、ガラス膜530を介し筒部材200の外周面に設けられており、この負側リード600は、軸方向リード部610及び周方向リード部620を有している。
軸方向リード部610は、その先端部611にて、ヒータ400の電極パッド434上に設けられて、当該先端部611から筒部材200の先端側部位230の外周面のうち他の所定の軸方向部位(図1参照)に沿い延在している。
周方向リード部620は、筒部材200の中間側部位220の傾斜面部222に、その周方向に沿い、後述するガラス膜530を介し、軸方向リード部510とは分離して設けられている。
ガラス膜530は、負側リード600の裏面側を通りかつ軸方向リード部510(先端部511を除く)を被覆するようにして、筒部材200の外周面のうち先端側部位230のヒータ400の上縁に対する対応部位から中間側部位220を介し基端側部位210のうち中間側部位220側の部位にかけて全周に亘り設けられている。
上述のように構成した正側リード500、負側リード600及びガラス膜530は、次のようにして形成されている。
まず、白金ペーストを、アルミナシート420の各貫通孔部421、422を介し各電極パッド433、434の中央部上に塗布して焼成し、各ビアホール423、424を形成する(図3参照)。
ついで、白金ペーストを、筒部材200の外周面の上記所定の軸方向部位に沿い帯状に塗布するとともに、筒部材200の基端側部位210の外周面の上記軸方向中間部位に沿いその全周に亘り帯状に塗布する(図1参照)。さらに、白金ペーストを、ビアホール424(図3参照)上にも塗布する。
ここで、上述した所定の軸方向部位に沿う白金ペーストの塗布は、アルミナシート420のビアホール423から筒部材200の先端側部位230、中間側部位220及び基端側部位210の軸方向中間部位にかけてなされる。これにより、軸方向リード部510用軸方向白金ペースト膜が形成される。
また、上述した軸方向中間部位の全周に沿う白金ペーストの塗布は、軸方向リード部510用軸方向白金ペースト膜の塗布端部から基端側部位210の外周面の軸方向中間部位にその全周に沿いなされる。これにより、周方向リード部520用周方向白金ペースト膜が、軸方向リード部510用軸方向白金ペースト膜との接続のもとに形成される。
また、ビアホール424(図3参照)に対する白金ペーストの塗布でもって、負側リード600の軸方向リード部610の先端部611用白金ペースト膜が形成される。
しかして、上述の軸方向リード部510用軸方向白金ペースト膜、周方向リード部520用周方向白金ペースト膜及び軸方向リード部610の先端部611用白金ペースト膜を焼成することで、軸方向リード部510がその先端部511とともに形成され、周方向リード部520が形成され、軸方向リード部610の先端部611が形成される。
上述のように形成した正側リード500によれば、周方向リード部520が、主体金具110の外側に位置して、軸方向リード部510及びビアホール423を介しヒータ400の電極パッド433に電気的に接続されている。
上述のように正側リード500及び軸方向リード部610の先端部611を形成した後、ガラスペーストを、軸方向リード部510(先端部511を除く)を被覆するようにして、筒部材200の外周面のうち基端側部位210のヒータ400の上縁に対応する部位から中間側部位220を介し先端側部位230の中間側部位220側部位にかけて全周に亘り塗布して、ガラスペースト膜を形成して焼成する。なお、軸方向リード部510の先端部511はガラスペースト膜には覆われていない。
これにより、ガラスペースト膜が、軸方向リード部510(先端部511を除く)を被覆するガラス膜530として形成される。このように形成したガラス膜530は、筒部材200及び軸方向リード部510を主体金具110から電気的に絶縁する役割を果たす。なお、軸方向リード部510の先端部511は、ガラス膜530から延出することになるが、主体金具110の先端側金具部112の内周面と筒部材200の先端側部位230の外周面との間には空間領域が環状に形成されている。従って、軸方向リード部510の先端部511が主体金具110の先端側金具部112から電気的に絶縁されている。
このようにガラス膜530を形成した後、ガラスとの密着性の良好な金ペーストを、アルミナシート420のビアホール424上に形成した先端部611(白金からなる)からガラス膜530上にて上記他の所定の軸方向部位に沿い塗布して、軸方向リード部610用軸方向金ペースト膜及び周方向リード部620用周方向金ペースト膜を形成する。
しかして、上述の軸方向リード部610用軸方向金ペースト膜及び周方向リード部620用周方向金ペースト膜を焼成することで、負側軸方向リード部610及び負側周方向リード部620が形成されている。なお、先端部611は軸方向リード部610の先端部としての役割を果たす。
このように形成した負側リード600によれば、ヒータ400の電極パッド434が、ビアホール424、軸方向リード部610、周方向リード部620及び環状カラー116を介し主体金具110の傾斜面部113に電気的に接続されている。
なお、負側リード600はガラス膜530上に形成されているので、当該負側リード600の周方向リード部620は、ガラス膜530により、正側リード500の軸方向リード部510から分離されて電気的に絶縁されている。
また、当該煤センサは、図1及び図2にて示すごとく、封止部材700を備えており、この封止部材700は、封止材料でもって断面中空円錐台形状に形成されて、中心電極320の電極部321の外周面及び筒部材200の先端側部位230の先端開口部234の開口面に亘り装着されている。これにより、封止部材700は、その底面701及び中空部内周面702にて、中心電極320の電極部321の外周面及び筒部材200の先端側部位230の先端開口部234の開口面に気密的に密着している。
本第1実施形態では、上述のように構成した封止部材700は、次のようにして形成されている。まず、上記封止材料として、SiO2、B2O3及びZnOを主成分とする旭ガラス株式会社製ガラスの粉末を準備する。このガラスの粉末をペースト化してガラス粉末ペーストを作製する。但し、上述した旭ガラス株式会社製ガラスは、高緻密性及び高耐熱性に富むという特徴を有する。ここで、上記高緻密性とは、封止部材700の形成材料におけるイオン(後述する)の通過を阻止し得る程度の緻密性をいう。また、上記高耐熱性とは、封止部材700の形成材料がヒータ400の加熱温度(例えば、500(℃)〜700(℃))に耐え得る耐熱性をいう。
上述のように作製したガラス粉末ペーストを、中心電極320の電極部321の外周面及び筒部材200の先端側部位230の先端開口部234の開口面に亘り断面円錐台形状に塗布し、所定の焼成条件にて焼成する。これにより、上述した旭ガラス株式会社製ガラスからなる封止部材700が形成されている。
この封止部材700は、当該煤センサの放電部322において煤以外の導電性粒子の影響を受けることなく放電させるに要する構成部材である。以下、当該煤センサにおいて、封止部材700を設けた根拠について詳細に説明する。
当該根拠の説明にあたり、煤センサとして、封止部材700を採用していない煤センサを仮定する。なお、このように仮定した煤センサのその他の構成は、本第1実施形態にいう煤センサと同様であるものとする。
上述のように仮定した煤センサは、本第1実施形態にいう煤センサと同様に、両電極部122、321間の煤による放電電圧の低下を利用して検出する。
しかし、上述のように仮定した煤センサによれば、煤が殆ど存在しない雰囲気中であっても放電電圧が低下してしまい、このような状態から煤が含まれている雰囲気に中心電極及び外側電極を晒しても放電電圧が殆ど低下しない。このため、当該放電電圧から煤の存在や煤の量を検出することが著しく難しくなるという現象を招く。
このような現象について詳細に検討してみた。上記所定の高電圧が、上述のように仮定した煤センサの外側電極120と中心電極320との間に印加されると、これら外側電極120と中心電極320との間に生ずる電圧は、数10(μ秒)の間に上記高電圧に向けて上昇する。この上昇の過程において、放電部322の雰囲気中の空気が絶縁破壊して放電する。このような放電は、主として、タウンゼント放電、コロナ放電及び火花放電へと遷移する。
ここで、上述のように仮定した煤センサでは、ヒータ400が、外側電極120と同様に、主体金具110に接続されている。また、ヒータ400の発熱体430の抵抗値は、数(Ω)程度である。このため、ヒータ400は実質的に主体金具110と同電位(アース電位)にあると考えられる。
従って、上記所定の高電圧が外側電極120(主体金具110)と中心電極320との間に印加されたとき、当該所定の高電圧は、ヒータ400(主体金具110)と中心電極320との間にも、筒部材200及びこの筒部材200と中心電極320との間の空隙を介しかかることとなる。このため、放電が筒部材200の先端側部位230と中心電極320との間に発生すると推測される。
このような放電が、例えば、コロナ放電になると、このコロナ放電が、筒部材200の先端側部位230の周壁を介し、ヒータ400の発熱体430と中心電極320との間に作用する。このため、筒部材200の先端側部位230と中心電極320との間に存在するガスが電離してイオンを発生すると推測される。
そして、上述のように発生したイオンは、筒部材200の先端側部位230の内部から中心電極320の電極部321側に向けて移動して、煤と同様に、電気的には、両電極部122、321の間における導電性に寄与する粒子として作用すると推測される。
このことは、両電極部122、321の間の雰囲気が煤ではなく上記イオンを含んでいても、当該雰囲気が煤を含んでいるのと同様の放電現象を誘起することを意味する。換言すれば、煤が存在せず、上記イオンの存在によっても、煤が存在するとして誤って検出される。その結果、煤の有無による放電電圧の差がなくなり、煤の検出精度が低下する。
これに対しては、筒部材200の先端開口部234を封止することで、上記イオンを筒部材200の内部に封じ込めておけば、上記イオンは、放電部322には移動せず、煤の検出精度が適正に確保され得ると推測される。
ちなみに、本第1実施形態の煤センサの煤感度を、比較例の煤センサとの対比において測定してみた。但し、上記比較例の煤センサとしては、上述のように仮定した煤センサが採用される。
また、上記測定には、ドイツのPALAS社製GFG−1000型煤発生器(煤発生量:3(mg/m3))を利用した。また、測定回路は、上記高電圧回路からの高電圧を中心電極と外側電極との間に印加し、中心電極と外側電極との間に発生する放電電圧をオッシロスコープで測定する構成とした。なお、煤センサ毎に、当該測定を100回行い、その各測定結果の平均値でもって煤感度を求めた。
また、上記煤感度は、両電極部122、321間に煤が存在しないときに当該両電極部122、321間に生ずる放電電圧と、両電極部122、321間に煤が存在するときに当該両電極部122、321間に生ずる放電電圧との間の放電電圧差で定義される。
しかして、上述の測定によれば、上述の比較例の煤センサの煤感度は零(V)であった。これに対し、本第1実施形態の煤センサの煤感度は、1600(V)であった。これは、上述の比較例の煤センサでは、上述の推測によるイオンによる大きな影響があるのに対し、本第1実施形態の煤センサでは、上述の推測によるイオンの影響がないことによるものと考えられる。このことは、本第1実施形態の煤センサによれば、上記イオンの影響を受けることなく、煤の良好な精度の検出が可能であることを意味する。以上のようなことを考慮して、本第1実施形態では、封止部材700が、上述のごとく、形成されている。
上述のように構成した本第1実施形態において、当該煤センサは、放電部322にて、自動車用ディーゼルエンジンの排気管内に露呈するように、当該排気管に取り付けられているものとする。
但し、当該煤センサは、ロッド部材300の基端部311及び金具部材100の主体金具110(アース)にて、それぞれ、上記高電圧回路の正側出力端子及び負側出力端子に接続されているものとする。また、当該煤センサは、正側リード500の周方向リード部520及び金具部材100の主体金具110(アース)にて、それぞれ、ヒータ駆動回路(図示しない)の正側出力端子及び負側出力端子に接続されているものとする。
このような状態にて、上記ディーゼルエンジンが作動すると、当該煤センサの放電部322が上記ディーゼルエンジンの排気管内に排出される排気ガス(上記雰囲気に対応)中に晒される。
然る後、上記高電圧回路が上記高電圧を発生すると、この高電圧がロッド部材300の基端部311と主体金具110との間に印加される。このことは、当該高電圧が、外側電極120を負極として、中心電極320に印加されることを意味する。
現段階において、上記排気管内に流れる排気ガスが煤を含まなければ、外側電極120の電極部122及び中心電極320の電極部321の間の空気(放電部322の空気)が上記高電圧により絶縁破壊される。これに伴い、放電が両電極部122、321の間に発生する。
一方、上記排気管内に流れる排気ガスが煤を含むと、外側電極120の電極部122及び中心電極320の電極部321の間の空気が煤を含んだ状態で絶縁破壊される。これに伴い、放電が両電極部122、321の間に発生するが、このときの放電電圧は、上述した煤を含まない排気ガスのみの絶縁破壊に起因する放電電圧に比べて、煤の濃度分だけ低下する。
従って、このように低下した放電電圧を検出すれば、上記煤の検出或いは当該煤の濃度の検出が可能となる。
ここで、封止部材700が、上記封止材料でもって、上述したごとく、中心電極320の電極部321の外周面及び筒部材200の先端側部位230の先端開口部234の開口面に亘り形成されている。しかも、上述したごとく、旭ガラス株式会社製ガラスからなる封止部材700は、高緻密性及び高耐熱性に富む。
従って、外側電極120と中心電極320との間に印加された高電圧が、主体金具110と実質的に同電位(アース電位)にあるヒータ400と中心電極320との間にかかることで、放電がヒータ400と中心電極320との間に発生して筒部材200の先端側部位230内にイオンが発生しても、当該イオンは、封止部材700でもってその高緻密性により筒部材200の先端側部位230内に良好に封じ込められる。よって、上記イオンが放電部322まで移動することはあり得ない。
このため、放電部322の排気ガスが煤を含んでいてもいなくても、両電極部122、321の間の放電電圧が、上記イオンの影響を受けることがない。このことは、両電極部122、321の間の放電電圧は、煤によってのみ低下することを意味する。その結果、当該煤センサによれば、煤が、上記イオンに影響されることなく、精度よく検出され得る。
ここで、ヒータ400の加熱温度は、通常、500(℃)〜700(℃)の範囲の高い温度であるが、封止部材700の形成材料は上述のごとく高耐熱性を有することから、封止部材700は、筒部材200の先端開口部234を良好に封止し得る。
また、上述のように精度よく検出し得るので、当該煤センサの検出出力を利用すれば、例えば、ディーゼルエンジンの燃料噴射制御が精度よく行え、さらには、ディーゼルエンジンら排出される粒子状物質を捕集するディーゼル・パティキュレート・フィルタ(いわゆるDPF)の劣化検知をも適正に行える。また、当該煤センサの検出出力である煤の濃度の積算結果を利用すれば、上述したDPFの適正な再生時期の予測を行うことができる。
また、上述のごとく、外側電極120及びヒータ400は、共に、主体金具110を共通アースとして利用しているので、外側電極120及びヒータ400のアースが、当該煤センサにおいて、別々に設けることなく、1つで済む。このため、当該煤センサのアース構造がより一層簡単になる。
また、上述した構成から分かるとおり、当該煤センサの形状としては、スパークプラグの形状が採用されている。従って、当該煤センサのうち放電部322以外の部位の電気的絶縁性及び中心電極320の耐摩耗性が良好に確保され得る。
また、当該煤センサによる検出過程において、一定期間が経過すると、筒部材200には、煤が不適正に堆積する傾向にある。このため、上記一定期間の経過後において、ヒータ電圧が上記ヒータ駆動回路から金具部材100と正側リード500の周方向リード部520との間に印加される。
すると、当該ヒータ電圧は、ヒータ400の両発熱抵抗部431、432の各両端子間に印加される。これに伴い、ヒータ400は、両発熱抵抗部431、432にて発熱して筒部材200を加熱する。
これにより、筒部材200に堆積した煤がヒータ400により焼き切られる。その結果、当該煤センサは、煤の堆積による両電極部122、321の短絡を適正に防止しつつ、煤を良好にかつ安定的に検出し得る。
また、本第1実施形態においては、上述のごとく、上記所定の軸方向間隔が3(mm)以上12(mm)以下に設定されている。従って、ヒータ400の発熱体430の中心電極320との短絡或いは放電の発生及び筒部材200の先端部側における煤の不適正な堆積を未然に防止しつつ、上述した種々の作用効果を達成し得る。
(第2実施形態)
図4は、本発明に係るスパークプラグ型煤センサの第2実施形態を示している。この第2実施形態の煤センサは、上記第1実施形態の煤センサにおいて、封止部材700に代えて、円筒状の封止部材710を採用した構成を有する。
封止部材710は、上記第1実施形態にて述べた封止材料でもって円筒状に形成されて、中心電極320のうち筒部材200内に位置する部位(以下、電極基部323ともいう)と筒部材200のうち電極基部323に対する対応部位との間に形成される環状間隙内に同軸的に嵌装されている。
これにより、当該封止部材710は、その内周面711及び外周面712にて、中心電極320の電極基部323の外周面及び筒部材200のうち電極基部323に対する対応部位の内周面に気密的に密着している。但し、封止部材710の軸長は、筒部材200の先端側部位230の軸方向長さに相当する。
本第2実施形態では、当該封止部材710は、次のようにして形成されている。即ち、上記第1実施形態にて述べたガラス粉末ペーストを、中心電極320の電極基部323と筒部材200のうち電極基部323に対する対応部位との間に充填し、上記第1実施形態にて述べた所定の焼成条件にて焼成する。これにより、上述した旭ガラス株式会社製ガラスからなる封止部材710が形成されている。
また、本第2実施形態では、上記第1実施形態にて述べた筒部材200は、その先端側部位230において、次のように変形されている。
即ち、筒部材200の先端側部位230において、その小径部232のうち少なくとも中心電極320とヒータ400との間の軸方向部位(以下、ヒータ対応軸方向部位ともいう)は、その軸方向中央にて、0.7(mm)〜3(mm)の範囲以内の厚みを有するように形成されている。
ここで、上述のようにヒータ対応軸方向部位の厚みの下限値を0.7(mm)としたのは、この0.7(mm)未満では、筒部材200の先端側部位230が、上記ヒータ対応軸方向部位を中心に薄過ぎて絶縁機能を失い厚み方向に放電してしまうためである。
また、上述したヒータ対応軸方向部位の厚みの上限値を3(mm)としたのは、上記ヒータ対応軸方向部位が3(mm)よりも厚くなると、筒部材200の熱容量が、上記ヒータ対応軸方向部位を中心として、不適正に増大するためである。その他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
このように構成した本第2実施形態においては、封止部材710が、上述したごとく、中心電極320の電極基部323の外周面及び筒部材200のうち電極基部323に対する対応部位の内周面に気密的に密着するように嵌装されており、この封止部材710の軸長は、筒部材200の先端側部位230の軸方向長さに相当する。このことは、封止部材710は、筒部材200の先端開口部234の開口面からヒータ400の内周側を通り先端側部位230の基端に向けて延在することを意味する。しかも、当該封止部材710の形成材料は、上記第1実施形態にて述べた封止部材700と同様に、旭ガラス株式会社製ガラスである。従って、当該封止部材710は、高緻密性及び高耐熱性に富む。
このため、放電が、上記第1実施形態にて述べたと同様に、ヒータ400と中心電極320との間に発生して筒部材200の先端側部位230内にイオンが発生しても、このイオンは、封止部材710でもってその高緻密性により筒部材200の先端側部位230内に良好に封じ込められる。
よって、上記イオンが放電部322まで移動することはあり得ない。その結果、本第2実施形態においても、上記第1実施形態にて述べたと同様に、煤が、上記イオンに影響されることなく、精度よく検出され得る。
また、本第2実施形態では、上述したごとく、筒部材200の上記ヒータ対応軸方向部位の厚みが、その軸方向中央にて、0.7(mm)〜3(mm)の範囲以内の値となっている。このため、本第2実施形態によれば、筒部材200の上記ヒータ対応軸方向部位にて、薄すぎて厚み方向に放電することなく、かつ、熱容量を不適正に増大させることなく、上述の作用効果が達成され得る。その他の作用効果は、上記第1実施形態と同様である。
なお、上記第2実施形態においては、封止部材710が、上述したごとく、筒部材200内においてその先端開口部234の開口面からヒータ400の内周側を通り先端側部位230の基端に向けて延在する例について説明したが、これに限らず、当該封止部材710は、筒部材200のヒータ400に対する対応部位よりも先端開口部234側において先端側部位230と中心電極320との間に設けられていてもよい。
これによっても、上述のように発生したイオンが筒部材200の先端側部位230内に良好に封じ込められるので、上記第2実施形態と同様の作用効果が達成され得る。
(第3実施形態)
図6は、本発明の第3実施形態の要部を示している。この第3実施形態では、上記第1或いは第2の実施形態において、ヒータ400に代えて、ヒータ800を採用した構成となっている。
当該ヒータ800は、上記第1或いは第2の実施形態にて述べたヒートクリーニングを行うもので、このヒータ800は、ヒータ400と同様に、上記第1或いは第2の実施形態にて述べた筒部材200の先端側部位230の小径部232の全周に亘りその先端側中間部位にて貼着されている。
当該ヒータ800は、図6にて示すごとく、2枚のアルミナシート810、820及び発熱体830を備えている。発熱体830は、両リード部831、832、3つの発熱抵抗部833、834、835及び正負両側電極パッド836、837を有しており、両リード部831、832は、アルミナシート810の内面に沿い互いに対向するようにL字状に形成されている(図6参照)。
3つの発熱抵抗部833、834、835は、両リード部831、832の間にてアルミナシート810の内面に沿い互いに並行に形成されており、これら各発熱抵抗部833、834、835は、その両端部にて、両リード部831、832に接続されている。なお、本第4実施形態では、各発熱抵抗部833、834、835は、図6にて示すような上側突部及び下側突部を交互に有する波形状パターンでもって形成されている。
正負両側電極パッド836、837は、両リード部831、832の各対向端部を介しアルミナシート810の内面に形成されている。なお、発熱体830は、発熱体430と同様に白金ペーストの焼成でもって形成されている。
アルミナシート820は、その内面にて、発熱体830を介しアルミナシート810の内面に圧着されており、このアルミナシート820のうち、両電極パッド836、837の各中央部に対する各対応部位には、各貫通孔部821、822が形成されている。
各貫通孔部821、822には、各ビアホール838、839が、白金ペーストの焼成でもって形成されており、これら各ビアホール838、839は、上記第1実施形態にて述べた各ビアホール423、424に代えて、上記第1実施形態にて述べた各リード500、600のビアホールとしての役割を果たす。
本第3実施形態において、上述したヒータ800の貼着位置は、発熱抵抗部833の波形状パターンの下側突部の頂点と筒部材200の先端側部位230の先端部との間に上記所定の軸方向間隔(例えば、3(mm))を設けるように、選定されている。その他の構成は上記第1或いは第2の実施形態と同様である。
このように構成した本第3実施形態では、上記第1或いは第2の実施形態と同様に、当該煤センサによる検出過程において、一定期間が経過する毎に、両電極部122、321の少なくとも一方に堆積した煤が、ヒータ800により焼き切られる。その結果、当該煤センサは、煤の堆積による両電極部122、321の短絡を適正に防止しつつ、煤を良好に検出し得る。
また、本第3実施形態においては、上述したごとく、ヒータ800が、発熱抵抗部833の波形状パターンの下側突部の頂点にて、筒部材200の先端側部位230の先端部との間に、上記所定の軸方向間隔(例えば、3(mm))をおくように、筒部材200の小径部232の先端側中間部位に貼着されている。従って、ヒータ800が中心電極320のうち先端側部位230の先端近傍部位との間で短絡し或いは放電を発生することがない。その他の作用効果は、上記第1或いは第2の実施形態と同様である。
(第4実施形態)
図7は、本発明の第4実施形態を示している。この第4実施形態では、上記第1実施形態にて述べた金具部材100が、次のように変形されている。
即ち、金具部材100の主体金具110が、図7にて示すごとく、筒部材200のうち先端側部位230の小径部232の先端部を、封止部材700と共に、包囲するように、主体金具110の軸長が長く形成されている。なお、これに伴い、主体金具110の軸長が長くなった分だけ、外側電極120の連結部121の長さが短くなっている。その他の構成は上記第1実施形態と同様である。
このように構成した本第4実施形態では、上述のごとく、金具部材100の主体金具110が、筒部材200のうち先端側部位230の小径部232の先端部をも含め、封止部材700と共に包囲するように、長く形成されている。
このため、筒部材200の先端側部位230は、小径部232の先端部をも含めて、封止部材700と共に、主体金具110の内側に位置することとなる。従って、煤が、主体金具110内には回り込みにくくなり、筒部材200の先端側部位230や封止部材700には当たりにくい。その結果、本第4実施形態によれば、筒部材200の先端側部位230を封止部材700と共に煤から隔離しつつ、上記第1実施形態にて述べた作用効果を達成し得る。
(第5実施形態)
図8は、本発明の第5実施形態を示している。この第5実施形態では、上記第1実施形態にて述べた金具部材100が、次のように変形されている。
即ち、金具部材100の主体金具110が、図8にて示すごとく、筒部材200のうち先端側部位230の小径部232の先端部をも包囲するように、主体金具110の軸長が長く形成されている。なお、これに伴い、主体金具110の軸長が長くなった分だけ、外側電極120の連結部121の長さが短くなっている。その他の構成は上記第1実施形態と同様である。
このように構成した本第5実施形態では、上述のごとく、金具部材100の主体金具110が、筒部材200のうち先端側部位230の小径部232の先端部をも含め包囲するように、長く形成されている。
このため、筒部材200の先端側部位230は、小径部232の先端部をも含めて、主体金具110の内側に位置することとなる。従って、煤が、主体金具110内には回り込みにくくなり、筒部材200の先端側部位230やその内側に位置する封止部材700には当たりにくい。その結果、本第5実施形態によれば、筒部材200の先端側部位230を封止部材700と共に煤から隔離しつつ、上記第1実施形態にて述べた作用効果を達成し得る。
なお、本発明の実施にあたり、上記各実施形態に限ることなく、次のような種々の変形例が挙げられる。
(1)上記第1実施形態にて述べた封止部材700の形成にあたっては、上述したガラス粉末ペーストではなく、旭ガラス株式会社製ガラスの粉末を、中心電極320の電極部321の外周面及び筒部材200の先端側部位230の先端開口部234の開口面に亘り断面中空円錐台形状に塗布して焼成することで形成してもよい。
また、上記第2実施形態にて述べた封止部材710の形成にあたっては、上述したガラス粉末ペーストではなく、旭ガラス株式会社製ガラスの粉末を、中心電極320の電極基部323と筒部材200のうち電極基部323に対する対応部位との間に充填して焼成することで形成してもよい。
(2)封止部材700或いは710の形成材料に対しては、上記イオンの筒部材200内への封じ込め及びヒータ400或いは800の加熱温度(500(℃)〜700(℃))に対する耐熱性の観点から高緻密性及び高耐熱性が要求される。従って、この要求を満たす材料であれば、上記各実施形態にて述べた材料に限ることなく、適宜、封止部材の材料として採用してもよい。例えば、セラミックを封止部材の形成材料として採用してもよい。
ここで、上記第1実施形態において、封止部材700の形成材料として金属を採用してもよい。但し、この場合には、上述した所定の軸方向間隔は、筒部材200の先端側部位230の先端部と発熱抵抗部431の下縁部435との間に設けられることが望ましい。これは、金属としての封止部材が筒部材200とは異なり絶縁機能を有さないためである。これによっても、上記第1実施形態と同様の作用効果が達成され得ることは勿論である。
一方、上記第2実施形態においては、封止部材710の形成材料がセラミック及び金属のいずれであっても、上述した所定の軸方向間隔は、筒部材200の先端側部位230の先端部と発熱抵抗部431の下縁部435との間に設けられる。これは、封止部材710が筒部材200の先端側部位230内に位置し、当該先端側部位230から突出していないためである。これによっても、上記第2実施形態と同様の作用効果が達成され得る。
なお、ヒータ400或いは800の加熱温度が高くなければ、封止部材700或いは710の形成材料として、樹脂を採用してもよい。
(3)ヒータの各発熱抵抗部の形状は、ヒータ400或いは800の各発熱抵抗部のパターンに限ることなく、適宜変更してもよい。
(4)中心電極320の電極基部323は、半径方向において、ヒータ400或いは800と対向していてもいなくても構わない。
(5)ヒータ400或いは800は、筒部材200の先端側部位230の全周に亘り貼着するのではなく、当該全周の一部に貼着するように構成してもよい。
(6)当該煤センサの設置配管の内壁と中心電極との間で放電部を構成するようにして、外側電極を廃止してもよい。
(7)本発明の実施にあたり、上記第2実施形態に限ることなく、上記第1実施形態においても、筒部材200の先端側部位230において、上記ヒータ対応軸方向部位を、その軸方向中央にて、0.7(mm)〜3(mm)の範囲以内の厚みを有するように形成してもよい。
(8)本発明の実施にあたり、上記第1実施形態にて述べた封止部材700の断面形状は、図1にて示す断面形状に限ることなく、適宜変更してもよい。
本発明に係るスパークプラグ型煤センサの第1実施形態を示す部分破断側面図である。 図1にて2−2線に沿う断面図である。 上記第1実施形態におけるヒータの拡大部分破断平面図である。 本発明に係るスパークプラグ型煤センサの第2実施形態を示す部分破断側面図である。 図4にて6−6線に沿う断面図である。 本発明の第3実施形態の要部を示す部分破断平面図である。 本発明の第4実施形態を示す部分破断側面図である。 本発明の第5実施形態を示す部分破断側面図である。
符号の説明
100…金具部材、200…筒部材、233…環状空隙、234…先端開口部、
320…中心電極、322…放電部、400、800…ヒータ、
430、830…発熱体、700、710…封止部材。

Claims (13)

  1. 筒状の電気的絶縁部材と、
    この電気的絶縁部材にその先端部から延出するように嵌装される中心電極と、
    前記電気的絶縁部材の外面に装着してなるヒータとを備える煤センサにおいて、
    前記電気的絶縁部材と前記中心電極との間の環状間隙を封止する緻密性の封止部材を具備することを特徴とする煤センサ。
  2. 前記封止部材は、前記環状間隙を覆うように、前記電気的絶縁部材よりも先端側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の煤センサ。
  3. 前記封止部材は、ガラス及びセラミックの少なくとも1種により形成されていることを特徴とする請求項2に記載の煤センサ。
  4. 前記ヒータは発熱体を内蔵しており、
    この発熱体の前記中心電極の先端部側の縁部と前記封止部材の前記中心電極とは反対側の端部との間には、3(mm)以上12(mm)以下の軸方向間隔が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の煤センサ。
  5. 前記封止部材は、金属により形成されていることを特徴とする請求項2に記載の煤センサ。
  6. 前記ヒータは発熱体を内蔵しており、
    この発熱体の前記中心電極の先端部側の縁部と前記電気的絶縁部材の先端部との間には、3(mm)以上12(mm)以下の軸方向間隔が設けられていることを特徴とする請求項5に記載の煤センサ。
  7. 前記電気的絶縁部材に外方から嵌装される中空状の金具を備えて、
    前記電気的絶縁部材は、その先端部にて、前記封止部材と共に、前記金具内に位置することを特徴とする請求項3〜6のいずれか1つに記載の煤センサ。
  8. 前記封止部材は、少なくとも前記電気的絶縁部材に対する前記ヒータの装着位置よりも先端側の前記環状間隙内に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の煤センサ。
  9. 前記ヒータは発熱体を内蔵しており、
    この発熱体の前記中心電極の先端部側の縁部と前記電気的絶縁部材の先端部との間には、3(mm)以上12(mm)以下の軸方向間隔が設けられていることを特徴とする請求項8に記載の煤センサ。
  10. 前記絶縁部材に外方から嵌装される中空状の金具を備えて、
    前記電気的絶縁部材は、その先端部にて、前記金具内に位置することを特徴とする請求項8または9に記載の煤センサ。
  11. 前記封止部材は、ガラス、セラミック及び金属の少なくとも1種により形成されていることを特徴とする請求項8〜10のいずれか1つに記載の煤センサ。
  12. 前記中心電極は、正側電極であることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1つに記載の煤センサ。
  13. 前記電気的絶縁部材は、少なくとも前記ヒータと前記中心電極との間の軸方向部位にて、0.7(mm)〜3(mm)の範囲以内の厚みを有することを特徴とする請求項1〜12のいずれか1つに記載の煤センサ。
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