JP2008031462A - 高分子電解質エマルションおよびその用途 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】[1]高分子電解質粒子が分散媒中に分散した高分子電解質エマルションであって、測定温度25℃におけるゼータ電位が−50mV〜−300mVの範囲である、高分子電解質エマルション。
[2]体積平均粒径が100nm〜200μmである、[1]の高分子電解質エマルション。
[3]上記いずれかに記載の高分子電解質エマルションと触媒成分とを含む触媒組成物から得られる触媒層、該触媒層を有する膜電極接合体および固体高分子型燃料電池。
【選択図】なし
Description
また、特許文献2には、陽イオン交換樹脂(スルホン酸基を有するポリマー)とアルコールとを混合してゼータ電位が負(マイナス)の分散液を作製する工程と、該分散液を加温することでゼータ電位を正(プラス)に変化させる工程と、かかるゼータ電位を変化せしめた分散液に触媒粉末を混合して得られる塗工液が、該触媒粉末を陽イオン交換樹脂で効率よく被覆させることにより三相界面における反応サイトを増大させ、固体高分子型燃料電池用膜電極接合体の触媒層を製造する上で好適であることが開示されている。
本発明者らは上記課題を解決すべく、鋭意検討の結果、本発明を完成するに至った。すなわち本発明は、下記[1]、[2]、[3]または[4]の高分子電解質エマルションを提供するものである。
[1]高分子電解質粒子が分散媒中に分散してなる高分子電解質エマルションであって、測定温度25℃におけるゼータ電位が−50mV〜−300mVの範囲である、高分子電解質エマルション
[2]上記ゼータ電位が−50mV〜−150mVの範囲である、[1]の高分子電解質エマルション
[3]高分子電解質粒子を分散媒に分散せしめ、ゼータ電位調整剤により、測定温度25℃におけるゼータ電位を−50mV〜−300mVの範囲にして得られる、高分子電解質エマルション
[4]上記ゼータ電位を−50mV〜−150mVの範囲にして得られる、[3]の高分子電解質エマルション
[5]動的光散乱法により求められる体積平均粒径が100nm〜200μmである、[1]〜[4]のいずれかの高分子電解質エマルション
を提供する。
[6]固体高分子型燃料電池の電極用に使用される、上記のいずれかに記載の高分子電解質エマルション
[7]上記のいずれかの高分子電解質エマルションと、触媒成分とを含む触媒組成物
[8][7]の触媒組成物からなる固体高分子型燃料電池用電極
[9][8]の固体高分子型燃料電池用電極を有する、膜電極接合体
[10][9]の膜電極接合体を有する、固体高分子型燃料電池
<高分子電解質エマルション>
本発明の高分子電解質エマルションは、高分子電解質を含む高分子電解質粒子が、分散媒中に分散したエマルションである。その作製方法は特に制限はないが、一つの例を挙げると、高分子電解質を、当該高分子電解質の良溶媒を含む溶媒に溶解して高分子電解質溶液を得、次いで、この高分子電解質溶液を、エマルションの分散媒たる別の溶媒(該高分子電解質の貧溶媒)に滴下して、高分子電解質粒子を該分散媒中で析出・分散せしめて、高分子電解質分散液(高分子電解質エマルション)を得る作製方法が例示される。さらに得られた高分子電解質分散液中に含まれる前記良溶媒を透析膜などの膜分離を用いて除去する工程や、さらに、高分子電解質分散液を蒸留などで濃縮して高分子電解質濃度を調整することが、より好ましい作製方法として示すことができる。この方法により、あらゆる高分子電解質から、安定的な分散性を有する高分子電解質エマルションを作製することができる。なお、例示した作製方法において、「良溶媒」と「貧溶媒」の定義は、25℃における溶媒100gに溶解し得る高分子電解質の重量で規定されるものであり、良溶媒とは、0.1g以上の高分子電解質が可溶な溶媒であり、貧溶媒とは、高分子電解質が0.05g以下しか溶解し得ない溶媒である。
本発明の高分子電解質エマルションは、このような製造方法により製造することができるが、より好ましくは前記高分子電解質溶液を調整するために使用する溶媒が、適用する高分子電解質を十分溶解し得る程度に良溶媒を含有していることが好ましい。このようにすると、高分子電解質溶液の中で高分子電解質分子は、その分子鎖が比較的広がった状態で存在する。このような高分子電解質分子が、前記貧溶媒に投入されて高分子電解質粒子を形成する際に、該高分子電解質分子の中の該貧溶媒に対して比較的親和性の高い部位が粒子表面に、比較的親和性の低い部位が粒子内部に配向しやすく、これにより高分子電解質粒子の表面状態をコントロールすることが可能となる。本発明の高分子電解質エマルションは、高分子電解質粒子のゼータ電位を上記の範囲にすることが必要であり、この点において、高分子電解質粒子の表面状態をコントロールしやすい製造方法が好ましい。また、前記高分子電解質溶液に高分子電解質の一部が析出していると、前記貧溶媒に投入して高分子電解質粒子が得られる過程で、析出している高分子電解質がシード(種)として作用し、高分子電解質粒子の粒径が不均一になりやすく、後述する好適な平均粒径の高分子電解質エマルションが得られにくいという恐れもある。かかる不都合を回避するためにも、前記高分子電解質溶液を調整する際に使用する溶媒が、適用する高分子電解質を十分溶解し得る程度に良溶媒を含有していることが好ましい。なお、好適な高分子電解質溶液としては、0.2μm孔径のフィルターを通過できる程度に溶解していると十分である。
本発明の高分子電解質エマルションに含有される高分子電解質粒子の表面は、高分子電解質粒子に含有される高分子電解質のイオン交換基が分散媒中でイオン化して帯電し、表面電位(ゼータ電位)を有する。
本発明の高分子電解質エマルションのゼータ電位は、測定温度25℃において、レーザードップラー法による電気泳動移動度の測定によって求められるものである。かかるゼータ電位は、当該高分子電解質エマルションに含有される粒子状物質に起因するものであり、前記高分子電解質粒子に起因する電位はもちろん、後述するような添加剤を使用し、該添加剤が粒子状に分散している添加剤粒子を含有する場合は、添加剤粒子に起因する電位に起因することもある。
なお、ゼータ電位が0mVから−50mVの範囲の高分子電解質エマルションでは、基材との密着性が、著しく低くなるので好ましくない。一方、−300mVを超えた負の電荷の高分子電解質エマルションは、分子内にイオン交換基を多量に有する高分子電解質を必要とするので、製造自体が困難となる。
かかるゼータ電位の高分子電解質エマルションを得るための、好適な高分子電解質、好適な分散媒については後述する。
本発明の高分子電解質エマルションが含有する粒子の平均粒径は、動的光散乱法により求められた体積平均粒径で表して、100nm〜200μmの範囲が好適である。かかる平均粒径としては、好ましくは、150nm〜10μmの範囲であり、さらに好ましくは、200nm〜1μmの範囲である。平均粒径が上記の範囲であると、得られる高分子電解質エマルションが実用的な貯蔵安定性を有するものとなり、被膜を形成させたとき、該被膜の均一性が比較的良好となる傾向がある。なお、上記粒子とは、高分子電解質エマルションに粒子状に分散している粒子状物質の全てを指すものであり、高分子電解質を含む高分子電解質粒子はもとより、後述の添加剤を使用する場合は、該添加剤からなる粒子など、高分子電解質エマルションに粒子状に分散している全てを含む概念である。
次に、本発明に適用する好適な高分子電解質について説明する。
本発明に使用される高分子電解質は、例えば、スルホン酸基(−SO3H)、カルボキシル基(−COOH)、ホスホン酸基(−PO(OH)2)、ホスフィン酸基(−POH(OH))、スルホンイミド基(−SO2NHSO2−)、フェノール性水酸基(−Ph(OH)(Phはフェニル基を表す))などの陽イオン交換基、あるいは第1級ないし第3級アミン基などの陰イオン交換基を有するものである。これらの中でも、スルホン酸基および/またはホスホン酸基を有する高分子電解質がより好ましく、スルホン酸基を有する高分子電解質が特に好ましい。
ランダム共重合体にスルホン酸基が導入されたものとしては、例えば、特開平11−116679号公報に記載の、スルホン化ポリエーテルスルホン-ジヒドロキシビフェニル共重合体などが挙げられる。
また、ブロック共重合体としては、例えば特開2001−250567号公報に開示されているような、スルホン酸基を含むブロックを有するブロック共重合体や、このブロック共重合体の、スルホン酸基の一部または全部がホスホン酸基に置き換わったブロック共重合体が挙げられる。
特に、本発明の高分子電解質エマルションから得られる被膜が、燃料電池の電極の構成成分として使用される場合には、燃料電池の動作中に、当該電極において過酸化物が生成し、この過酸化物が拡散しながらラジカル種に変化し、これが該電極と接合しているイオン伝導膜に移動して、該イオン伝導膜を構成しているイオン伝導材料(高分子電解質)を劣化させることがある。かかる不都合を回避するために、高分子電解質エマルションには、ラジカル耐性を付与し得る安定剤を添加剤として用いることが好ましい。
このような安定剤は、高分子電解質エマルションを構成する高分子電解質粒子中に含まれていてもよいし、分散媒中に溶解していてもよいし、高分子電解質粒子とは別に、他の成分からなる微粒子として存在していてもよい。
本発明の高分子電解質エマルションを構成する分散媒は、適用する高分子電解質の分散性を妨げない限り、特に制限はなく、水、メタノールやエタノールなどのアルコール溶媒、ヘキサンやトルエンなどの非極性有機溶媒、もしくはこれらの混合物が用いられる。これらの中でも、工業的に使用した場合の環境負荷低減の観点から、水もしくは水を主成分とした溶媒を分散媒として使用することが好ましい。
本発明の高分子電解質エマルションに用いる高分子電解質は、該高分子電解質エマルション総重量に対して、0.1〜10重量%が好適である。より好ましくは0.5〜5重量%であり、さらに好ましくは1〜2重量%である。高分子電解質エマルション総重量に対する高分子電解質含有量が上記の範囲であれば、被膜を形成するのに多量の溶媒を必要としないことから効率的であり、塗布性にも優れるため、好ましい。
本発明の高分子電解質エマルションのゼータ電位を調整するには、上記のように高分子電解質粒子を形成する高分子電解質の種類や添加剤、および分散媒の種類によって、好適な範囲にコントロールできるが、より簡便な方法としてゼータ電位調整剤を用いる方法がある。ゼータ電位を調整するには、エマルションのpHを変更する手法や、分散媒のイオン強度あるいは誘電率をコントロールする手法が挙げられ、これらの手法を適宜組み合わせてもよい。このようなゼータ電位調整剤を用いる方法は、操作が簡便である観点からは好ましい。
例えば、pHは大きいほど、ゼータ電位は小さくなることを利用してゼータ電位を調整することもできる。かかるpHの調整は、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸などの酸、水酸化ナトリウム、水酸化カルシウムなどアルカリを用いることができる。
また、イオン強度は大きいほど、ゼータ電位は小さくなることを利用して、ゼータ電位を調整することもできる。イオン強度の調整には、塩化ナトリウム、塩化カリウム、硝酸アルミニウムなどの無機塩を用いることができる。
また、分散媒である溶媒の比誘電率は小さいほど、ゼータ電位は小さくなることを利用して、ゼータ電位を調整することもできる。かかる溶媒の比誘電率は、例えば、公知の文献、例えば溶剤ハンドブック(浅原照三/戸倉仁一郎/大河原信/熊野谿従/妹尾学著、講談社、1976年発行)などに記載されている比誘電率から選択することができる。また、かかる比誘電率は加成性が成り立つことから、該分散媒に含まれる溶媒種とその比誘電率から該分散媒自体の比誘電率を容易に求めることができる。中でも好適な溶媒としては、ホルムアミド(比誘電率:111)、ジメチルスルホキシド(比誘電率:49)、N−メチル―2−ピロリドン(比誘電率:32)やメチルアルコール(比誘電率:33)、水(比誘電率:78)などを適宜混合して調整することができる。
なお、上記において、「ゼータ電位が小さくなる」とは、本発明の高分子電解質エマルションにおいて、高分子電解質粒子と分散媒との界面の電位差が小さくなることを表すものである。
本発明の高分子電解質エマルションは、上記のようにゼータ電位を調整することにより、得られる被膜の基材に対する密着性や、その耐水性を向上させるものであるが、さらに高分子電解質エマルション中の粒子の分散安定性を、より向上させるために、乳化剤を添加してもよい。乳化剤としては、一般に用いられる界面活性剤が挙げられる。ここで、界面活性剤としては、例えばアルキル硫酸エステル(塩)、アルキルアリール硫酸エステル(塩)、アルキルリン酸エステル(塩)、脂肪酸(塩)などのアニオン系界面活性剤;アルキルアミン塩、アルキル四級アミン塩などのカチオン系界面活性剤;ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ブロック型ポリエーテルなどのノニオン系界面活性剤;カルボン酸型(例えば、アミノ酸型、ベタイン酸型など)、スルホン酸型などの両性界面活性剤などが挙げられる。また、ラテムルS−180A〔花王社製〕、エレミノールJS−2〔三洋化成社製〕、アクアロンHS−10、KH−10〔第一工業製薬社製〕、アデカリアソープSE−10N、SR−10〔旭電化工業社製〕、Antox MS−60〔日本乳化剤社製〕などの、市場から入手可能な反応性乳化剤などを使用することも可能である。
本発明の高分子電解質エマルションは、コーティング材やバインダー樹脂、高分子固体電解質膜など、特に塗膜あるいはフィルムの形態で用いられる、種々の用途に適用可能である。また、このような用途に使用する際、物性などを改良するために、他のポリマーを併用することもできる。他のポリマーとしては、例えばウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエーテル、ポリスチレン、ポリエステルアミド、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、SBRやNBRなどのジエン系ポリマーなど公知のものが挙げられる。とりわけ、本発明の高分子電解質エマルションは、固体高分子型燃料電池の触媒層のバインダー樹脂として用いると、かかる触媒層と接するイオン伝導膜との間に高度の密着性を発現する。
また、該高分子電解質エマルションを用いて固体高分子型燃料電池の触媒層を形成する場合、該高分子電解質エマルションを用いてなる触媒インクを、イオン伝導膜に塗布して、イオン伝導膜上に触媒層を形成させることができる。なお、触媒インクとは、当業分野で広範に用いられる用語であり、触媒層を形成させるための液状組成物を意味する。該触媒インクは、本発明の高分子電解質エマルションに、白金、白金−ルテニウム合金のような貴金属類や錯体系電極触媒(例えば、高分子学会燃料電池材料研究会編、「燃料電池と高分子」、103〜112頁、共立出版、2005年11月10日発行に記載されている)などの触媒成分、あるいは該触媒成分をカーボンなどの導電材料と複合化させたものを、混合することにより得ることができる。
あるいは、上記に例示した種々の基材の表面に塗布して使用する基材改質剤や接着剤としても、好適に用いることができる。
上記の、本発明の高分子電解質エマルションが提供する用途の中でも、特に好適な燃料電池の部材としての使用、特に固体高分子型燃料電池を構成する膜電極接合体(以下、「MEA」と呼ぶこともある)に係る用途に関して詳細を説明する。
ここで、MEAとは、水素と空気の酸化還元反応を促進する触媒成分を含む触媒層と呼ばれる電極を、イオン伝導膜の両面に形成したものである。さらに、MEAの両触媒層の外側にガスを効率的に触媒層に供給するためのガス拡散層を有する形態を膜電極ガス拡散層接合体(MEGA)と呼ぶこともある。
特に、本発明の高分子電解質エマルションは、上記MEAの構成部材の中でも、触媒層に適用すると好ましい。
より好適な実施態様としては、イオン伝導膜上に、本発明の高分子電解質エマルションと白金担持カーボンとを配合した触媒インクを、塗布・乾燥することにより該イオン伝導膜上に触媒層(電極)を形成せしめてMEAを作製すると、得られるMEAは電極とイオン伝導膜との接着強度に優れ、該電極は耐水性(耐久性)に優れたものを得ることができる。あるいはイオン伝導膜上に、本発明の高分子電解質エマルションを塗布し、得られたエマルション塗膜の乾燥前に、白金担持カーボン粒子を、該エマルション塗膜に乗せることにより、MEAを形成すれば、このMEAは電極とイオン伝導膜との接着強度に優れ、該電極は耐久性に優れるものが得られる。
また、MEAの触媒層と、ガス拡散層とを接合するにあたり、本発明の高分子電解質エマルションを接着剤として用いれば、接着性や耐水性に優れたMEGAを得ることができる。
ここで、MEA20とガス拡散層16a,16bを備えたものは、通常MEGAと略される。
また本発明の高分子電解質エマルションは、さまざまな疎水性表面にコーティングすることにより、親水性、吸湿性の発現あるいはその維持が可能となる。また、静電気などによる汚れ、埃付着防止が可能である。さらに、不織布などの多孔質材料にコーティングした場合には、例えば空気中あるいは水中に存在するアンモニア、アミンなどの弱塩基、またはイオン性物質の捕捉作用を示す。また、電池用セパレータの表面をコーティング処理することにより、電池用電解質との親和性が向上し、自己放電特性など電池特性の向上に繋がるといった効果も期待できる。
測定に供する高分子電解質を、溶媒キャスト法にて膜の形態に加工し、加熱温度105℃に設定されたハロゲン水分率計を用いて、乾燥重量を求めた。次いで、この膜を0.1mol/L水酸化ナトリウム水溶液5mLに浸漬した後、更に50mLのイオン交換水を加え、2時間放置した。その後、この膜が浸漬された溶液に、0.1mol/Lの塩酸を徐々に加えることで滴定を行い、中和点を求めた。そして、膜の乾燥重量と上記の中和に要した塩酸の量から、高分子電解質のイオン交換容量(単位:meq/g)を算出した。
ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法によって、ポリスチレン換算重量平均分子量を求めた。なお、GPCの測定条件は下記のとおりである。
GPC条件
・GPC測定装置 TOSOH社製 HLC−8220
・カラム Shodex社製 AT−80Mを2本直列に接続
・カラム温度 40℃
・移動相溶媒 ジメチルアセトアミド
(LiBrを10mmol/dm3になるように添加)
・溶媒流量 0.5mL/min
各エマルション中に含まれる粒子の平均粒径は、動的光散乱法(濃厚系粒径アナライザーFPAR−1000[大塚電子製])を用いて測定した。測定温度は30℃、積算時間は30min、測定に用いたレーザーの波長は660nmである。得られたデータを、上記装置付属の解析ソフトウェア(FPARシステム VERSION5.1.7.2)を用い、CONTIN法で解析することで散乱強度分布を得、最も頻度の高い粒径を平均粒径とした。
レーザードップラー法による電気泳動移動度の測定を行い、高分子電解質エマルションの分散媒の誘電率、粘度から高分子電解質エマルションのゼータ電位を求めた。レーザードップラー法の測定条件は下記のとおりである。
レーザードップラー法測定条件
・レーザードップラー測定装置 Malvern Instruments Ltd社製 Zetasizer Nano
・レーザー波長 632nm
・温度 25℃
・セル キャピラリーセル
・積算回数 20回
pH測定を行い、高分子電解質エマルションのpHを求めた。pH測定の測定条件は下記のとおりである。
測定条件
・pHメーター TOKO Chemical社製 TPX-90i
・pH電極 TOKO Chemical社製 PCE103CS-SR
・測定温度 25℃
・pH校正点 pH=4,7
攪拌機を備えた反応器に、4,4’−ジフルオロジフェニルスルホン467gと30%発煙硫酸3500gとを加え、100℃で5時間反応させた。得られた反応混合物を冷却した後、大量の氷水中に加え、これに更に50%水酸化カリウム水溶液470mLを滴下した。
次いで、析出した固体を濾過して集め、エタノールで洗浄した後、乾燥させた。得られた固体を脱イオン水6.0Lに溶解させ、50%水酸化カリウム水溶液を加えて、pH7.5に調整した後、塩化カリウム460gを加えた。析出した固体を濾過して集め、エタノールで洗浄した後、乾燥させた。
その後、得られた固体をジメチルスルホキシド(以下、「DMSO」と呼ぶ)2.9Lに溶解させ、不溶の無機塩を濾過で除き、残渣をDMSO300mLでさらに洗浄した。得られた濾液に酢酸エチル/エタノール=24/1の溶液6.0Lを滴下し、析出した固体をメタノールで洗浄し、100℃で乾燥させて、4,4’−ジフルオロジフェニルスルホン−3,3’−ジスルホン酸ジカリウムの固体482gを得た。
(スルホン酸基を有する高分子化合物の合成)
共沸蒸留装置を備えたフラスコに、アルゴン雰囲気下、製造例1で得られた4,4’−ジフルオロジフェニルスルホン−3,3’−ジスルホン酸ジカリウム9.32重量部、2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸カリウム4.20重量部、DMSO59.6重量部、及び、トルエン9.00重量部を加え、これらを室温にて撹拌しながらアルゴンガスを1時間バブリングした。
その後、得られた混合物に、炭酸カリウムを2.67重量部加え、140℃にて加熱撹拌して共沸脱水した。その後トルエンを留去しながら加熱を続け、スルホン酸基を有する高分子化合物のDMSO溶液を得た。総加熱時間は14時間であった。得られた溶液は室温にて放冷した。
共沸蒸留装置を備えたフラスコに、アルゴン雰囲気下、4,4’−ジフルオロジフェニルスルホン8.32重量部、2,6−ジヒドロキシナフタレン5.36重量部、DMSO30.2重量部、N−メチル―2−ピロリドン(以下、「NMP」と呼ぶ)30.2重量部、及び、トルエン9.81重量部を加え、室温にて撹拌しながらアルゴンガスを1時間バブリングした。
その後、得られた混合物に、炭酸カリウムを5.09重量部加え、140℃にて加熱撹拌して共沸脱水した。その後トルエンを留去しながら加熱を続けた。総加熱時間は5時間であった。得られた溶液を室温にて放冷し、イオン交換基を実質的に有さない高分子化合物のNMP/DMSO混合溶液を得た。
得られたイオン交換基を実質的に有さない高分子化合物のNMP/DMSO混合溶液を攪拌しながら、これに、上記スルホン酸基を有する高分子化合物のDMSO溶液の全量とNMP80.4重量部、DMSO45.3重量部を加え、150℃にて40時間ブロック共重合反応を行った。
反応終了後の反応液を大量の2N塩酸に滴下し、1時間浸漬した。その後、生成した沈殿物を濾別した後、再度2N塩酸に1時間浸漬した。得られた沈殿物を濾別、水洗した後、95℃の大量の熱水に1時間浸漬した。そして、濾別した後、得られたケーキを、80℃で12時間乾燥させて、ブロック共重合体である高分子電解質Aを得た。この高分子電解質Aの構造を下記に示す。
なお、下記式における「block」の記載は、スルホン酸基を有するブロック及びイオン交換基を有さないブロックをそれぞれ一つ以上有することを表している。
得られた高分子電解質Aのイオン交換容量は1.9meq/gであり、重量平均分子量は、4.2×105であった。なお、m、nは各ブロックを構成する括弧内の繰返し単位の平均重合度を表すものである。
アルゴン雰囲気下、共沸蒸留装置を備えたフラスコに、DMSO600ml、トルエン200mL、2,5−ジクロロベンゼンスルホン酸ナトリウム26.5g(106.3mmol)、末端クロロ型である下記ポリエーテルスルホン
(住友化学製スミカエクセルPES5200P、Mn=5.4×104、Mw=1.2×105)10.0g、2,2’−ビピリジル43.8g(280.2mmol)を入れて攪拌した。その後バス温を150℃まで昇温し、トルエンを加熱留去することで系内の水分を共沸脱水した後、60℃に冷却した。次いで、これにビス(1,5−シクロオクタジエン)ニッケル(0)73.4g(266.9mmol)を加え、80℃に昇温し、同温度で5時間攪拌した。放冷後、反応液を大量の6mol/Lの塩酸に注ぐことによりポリマーを析出させ濾別。その後6mol/L塩酸による洗浄・ろ過操作を数回繰り返した後、濾液が中性になるまで水洗を行い、減圧乾燥することにより目的とする下記ポリアリーレン系ブロック共重合体である高分子電解質B 16.3gを得た。この高分子電解質Bの構造を下記に示す。
得られた高分子電解質Bのイオン交換容量は2.3meq/gであり、重量平均分子量は、2.7×105であった。なお、l、pは各ブロックを構成する括弧内の繰返し単位の平均重合度を表すものである。
4,4’−ジフルオロジフェニルスルホン−3,3’−ジスルホン酸ジカリウム7.74g(15.77mmol)、2,5−ジヒドロキシベンゼンスルホン酸カリウム3.00g(13.14mmol)炭酸カリウム1.91g(13.80mmol)を加え、DMSO49mLおよびトルエン35mLを添加した。その後バス温150℃で2時間トルエンを加熱留去することで系内の水分を共沸脱水し、その後4時間保温攪拌することでオリゴマーaを得た。仕込み値から計算されるオリゴマーaの繰り返し度sの平均は5.5であった。
また別途、共沸蒸留装置を備えたフラスコに、アルゴン雰囲気下、4,4’−ジヒドロキシジフェニルエーテル8.25g(40.78mmol)、4,4’−ジフルオロジフェニルスルホン9.70g(38.16mmol)、炭酸カリウム6.20g(44.86mmol)を加え、DMSO82mLおよびトルエン35mLを添加した。その後バス温150℃で2時間トルエンを加熱留去することで系内の水分を共沸脱水し、その後4時間保温攪拌することでオリゴマーbを得た。仕込み値から計算されるオリゴマーbの繰り返し度rの平均は15.0であった。
続いて、反応液を室温まで十分に放冷した後、オリゴマーaの反応溶液をオリゴマーbの反応溶液に滴下して、オリゴマーaの反応マスをDMSO20mLで十分に共洗いし、その後内温150℃にて9時間保温攪拌した。反応液を放冷した後、大量の塩酸水に滴下し、生成した沈殿物を濾過回収した。さらに洗液が中性になるまで水で洗浄濾過を繰返した後、80℃の熱水で処理、その後80℃にて常圧乾燥し23.51gの高分子電解質Cを得た。この高分子電解質Cの構造を下記に示す。
得られた高分子電解質Cの重量平均分子量は1.39×105であった。なお、r、sは各ブロックを構成する括弧内の繰返し単位の平均重合度を表すものである。
ポリマーaの合成
減圧共沸蒸留装置を備えた2Lセパラブルフラスコを窒素置換し、ビス−4−ヒドロキシジフェニルスルホン63.40g、4,4’−ジヒドロキシビフェニル70.81g、N−メチル2−ピロリドン955gを加え均一な溶液とした。その後、炭酸カリウム92.80gを添加し、NMPを留去しながら135℃〜150℃で4.5時間減圧脱水した。その後、ジクロロジフェニルスルホン200.10gを添加し180℃で21時間反応を行った。
反応終了後、反応溶液をメタノールに滴下し、析出した固体をろ過、回収した。回収した固体は更にメタノール洗浄、水洗浄、熱メタノール洗浄を経て、乾燥し275.55gのポリマーaを得た。このポリマーaの構造を下記に示す。ポリマーaはGPC測定によるポリスチレン換算の重量平均分子量が18000であり、NMR測定の積分値から求めたkとlの比がk:l=7:3であった。なお、下記の「random」の表記は、下記ポリマーaを形成する構成単位が、ランダムに共重合されていることを示す。なお、k、qはこのランダム重合体を構成する、括弧内の繰返し単位の平均重合度を表すものである。
2Lセパラブルフラスコを窒素置換し、ニトロベンゼン1014.12g、ポリマーa80.00g、を加え均一な溶液とした。その後、N-ブロモスクシンイミドを50.25g添加し、15℃まで冷却した。続いて、95%濃硫酸 106.42gを40分かけて滴下し15℃で6時間反応をおこなった。6時間後、15℃に冷却しながら10w%水酸化ナトリウム水溶液450.63g、チオ硫酸ナトリウム 18.36gを添加した。その後、この溶液をメタノールに滴下し、析出した固体をろ過、回収した。回収した固体はメタノール洗浄、水洗浄、再度メタノール洗浄を経て乾燥し、86.38gのポリマーbを得た。
減圧共沸蒸留装置を備えた2Lセパラブルフラスコを窒素置換し、ジメチルホルムアミド116.99g、ポリマーb80.07g、加え均一な溶液とした。その後、ジメチルホルムアミドを留去しながら5時間減圧脱水をおこなった。5時間後50℃まで冷却し、塩化ニッケルを41.87g添加して130℃まで昇温し、亜リン酸トリエチルを69.67g滴下して140℃〜145℃で2時間反応をおこなった。2時間後亜リン酸トリエチルをさらに17.30g添加し145℃〜150℃で3時間反応をおこなった。3時間後室温まで冷却し、水1161gとエタノール929gの混合溶液を滴下して、析出した固体をろ過、回収した。回収した固体に水を添加して十分に粉砕し、5重量%塩酸水溶液で洗浄、水洗浄を経て、86.83gのポリマーcを得た。
5Lセパラブルフラスコを窒素置換し、35重量%塩酸水溶液1200g、水550g、ポリマーc75.00g、を加え105℃〜110℃で15時間攪拌した。15時間後、室温まで冷却し水1500gを滴下した。その後、系中の固体をろ過、回収し、得た固体を水洗浄、熱水洗浄した。乾燥後目的とするポリマーd(下記式)を72.51g得た。元素分析から求めたリンの含有率は5.91%であり、この元素分析値から計算したxの値は1.6であった(なお、xはビフェニリレンオキシ基1個当たりのホスホン酸基の個数を表す)。このポリマーdを安定剤として用いた。
製造例1で得られた高分子電解質Aを、NMP(N−メチル−2−ピロリドン)に13.5重量%の濃度となるように溶解させて、高分子電解質溶液を調製した。次いで、この高分子電解質溶液をガラス板上に滴下した。それから、ワイヤーコーターを用いて高分子電解質溶液をガラス板上に均一に塗り広げた。この際、0.25mmクリアランスのワイヤーコーターを用いて塗工厚みをコントロールした。塗布後、高分子電解質溶液を80℃で常圧乾燥した。それから、得られた膜を1mol/Lの塩酸に浸漬した後、イオン交換水で洗浄し、さらに常温乾燥することによって厚さ30μmのイオン伝導膜Aを得た。
製造例2で得られた高分子電解質B 0.9gと製造例4で得られた安定剤0.1gを、NMP99gに溶解させ、高分子電解質溶液100gを作製した。次いで、この高分子電解質溶液100gを蒸留水900gに滴下速度3〜5g/minで滴下し、高分子電解質溶液を希釈した。希釈した溶液を、透析膜透析用セルロースチューブ(三光純薬(株)製UC36−32−100:分画分子量14,000)を用いて72時間流水で透析を行った。透析後の高分子電解質溶液を、エバポレーターを用いて、高分子電解質粒子濃度が1.5重量%になるように濃縮した。さらに、濃縮後の高分子電解質溶液に、イソプロピルアルコールで3重量倍に希釈して、エマルション1を調製した。
このエマルション1のゼータ電位は―240mVであり、エマルション1中の高分子電解質粒子の平均粒径は350nmであった。
得られたエマルション1を用いて、下記に示す密着性試験、耐水性試験を行った。結果を表1に示す。
製造例5で得られたイオン伝導膜Aを密着性試験用の基材とした。得られたエマルション1を、密着性試験用基材とアルミ板(1mm)との接着剤として使用した。密着性試験用基材は幅20mm、長さ50mmの短冊状に切り出し、長さ20mm分をのりしろとして、エマルション1を接着剤としてアルミ板に接着した。使用したエマルション1の量はおよそ100μLである。80℃10分乾燥後、島津製作所(株)製オートグラフAGS−500で剥離速度300mm/分、剥離角度90度で剥離し、そのときの剥離荷重を求めた。剥離荷重の大きいものほど接着力が強いことを意味する。
製造例5で得られたイオン伝導膜Aを耐水性試験用の基材とした。エマルション1を、バーコーターを用いて耐水性試験用基材の上に均一に塗り広げた。この際、25μmクリアランスとして塗工厚みをコントロールした。塗布後、速やかに、塗膜上に、白金担持カーボン(SA50BK、エヌ・イー・ケムキャット製)を目付けおよそ10mg/cm2で振りかけ、80℃で常圧乾燥した。得られた被膜はエマルション1と、白金担持カーボンが複合した塗膜である。乾燥後、ノズルより圧搾エアーを吹きかけ余剰の白金担持カーボンを除去した。除去後の白金担持カーボンの目付けはおよそ5mg/cm2であった。
この被膜に流水を落とし、流水の水勢で除去された被膜の面積割合を求めることにより被膜の耐水性を評価した。流水は管径10mmの水管から放出されたものを用い、高さ100mmの位置から、20ml/secの速度で落下させ、1分後の被膜の状態を調べた。耐水性の高いものほど、流水によって除去された面積割合が小さい。すなわち被膜の面積保持率が大きいことを意味する。
実施例1に示したエマルション1に、表1にあるごとく水酸化ナトリウム水溶液によってゼータ電位を調整したものを種々作製し、実施例1と同様にして、密着性試験、耐水性試験をおこなった。結果を、調製されたゼータ電位、平均粒径と併せて、表1に示す。
実施例1に示したエマルション1に、表1にあるごとく水酸化ナトリウム水溶液によってゼータ電位を、本発明の範囲外に調整をしたもの作製し、実施例1と同様にして、密着性試験、耐水性試験をおこなった。結果を、調製されたゼータ電位、平均粒径と併せて、表1に示す。
実施例1において使用した高分子電解質2および安定剤の混合物を、製造例1で得られた高分子電解質1に置き換える以外は、実施例1と同じ方法でエマルション2を得た。このエマルション2中に係るゼータ電位、平均粒径、密着性試験結果、耐水性試験結果を表1に示す。
実施例6に示すエマルション2に、表1にあるごとく水酸化ナトリウム水溶液によってゼータ電位を調整したものを種々作製し、実施例1と同様にして、密着性試験、耐水性試験を行った。結果を、調製されたゼータ電位、平均粒径と併せて、表1に示す。
実施例6に示すエマルション2に、表1にあるごとく水酸化ナトリウム水溶液によってゼータ電位を、本発明の範囲外に調整をしたもの作製し、実施例1と同様にして、密着性試験、耐水性試験を行った。結果を、調製されたゼータ電位、平均粒径と併せて、表1に示す。
実施例1に示すエマルション1に、表1にあるごとくNMP、DMSO(ジメチルスルホキシド)あるいはDMF(ジメチルホルムアミド)によってゼータ電位を調整したものを種々作製し、実施例1と同様にして、密着性試験、耐水性試験を行った。結果を、調製されたゼータ電位、平均粒径と併せて、表1に示す。
市販のナフィオン5重量%溶液(アルドリッチ製)を、エマルション1の代わりに用いた以外は実施例1と同様にして、密着性試験、耐水性試験をおこなった。結果を表1に示す。
Claims (10)
- 高分子電解質粒子が分散媒中に分散してなる高分子電解質エマルションであって、測定温度25℃におけるゼータ電位が−50mV〜−300mVの範囲である、高分子電解質エマルション。
- 上記ゼータ電位が−50mV〜−150mVの範囲である、請求項1記載の高分子電解質エマルション。
- 高分子電解質粒子を分散媒に分散せしめ、ゼータ電位調整剤により、測定温度25℃におけるゼータ電位を−50mV〜−300mVの範囲にして得られる、高分子電解質エマルション。
- 上記ゼータ電位を−50mV〜−150mVの範囲にして得られる、請求項3記載の高分子電解質エマルション。
- 動的光散乱法により求められる体積平均粒径が100nm〜200μmである、請求項1〜4のいずれかに記載の高分子電解質エマルション。
- 固体高分子型燃料電池の電極用に使用される、請求項1〜5のいずれかに記載の高分子電解質エマルション。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の高分子電解質エマルションと、触媒成分とを含む触媒組成物。
- 請求項7記載の触媒組成物からなる固体高分子型燃料電池用電極。
- 請求項8記載の固体高分子型燃料電池用電極を有する膜電極接合体。
- 請求項9記載の膜電極接合体を有する固体高分子型燃料電池。
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| JP2010238374A (ja) * | 2009-03-30 | 2010-10-21 | Jsr Corp | 高分子電解質膜および固体高分子電解質型燃料電池 |
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|---|---|---|---|---|
| JPH1160817A (ja) * | 1997-08-20 | 1999-03-05 | Jsr Corp | 板紙の塗工組成物用共重合体ラテックス |
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