JP2008024039A - 制動力制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】マスタシリンダ2と2つの遮断弁6−1,6−2を介して2制動系統のホイルシリンダ3FR〜3RRが接続され、遮断弁6−1,6−2が閉状態では、マスタシリンダ圧と踏み込みストローク量に基づき目標減速度Gを演算する。1つの遮断弁だけが開状態となると、目標減速度Gを求める際にマスタシリンダ圧の寄与度が多くなるように補正する。
【選択図】 図1
Description
また、ブレーキバイワイヤでの制御(以下、単にBBW制御と呼ぶ)では、上記2つの切換手段を閉じてマスタシリンダとホイルシリンダとの連通を遮断した状態として、ポンプを駆動源として各輪のホイルシリンダによる制動力を制御する。
G =α・Gp +(1−α)Gs
上記寄与度αは、前回の目標減速度(実質的にマスタシリンダ圧と同義)が大きいほどマスタシリンダ圧の寄与度が大きくなるように設定され、途中において変化率が大きな変曲点を有する。
本発明は、上記のような点に着目してなされたもので、運転者の意図しない制動力の変化による違和感を緩和できる制動力制御装置を提供することを課題としている。
上記複数のホイルシリンダの少なくとも2つを複数の制動系統に区分し、その各制動系統毎にそれぞれ設けられてマスタシリンダとホイルシリンダとの間の連通と遮断を切り換える複数の切換手段と、
上記切換手段により遮断した状態でマスタシリンダとは別の駆動源により上記ホイルシリンダの制動力を制御する第2制動制御手段と、を備え、第2制動制御手段は、マスタシリンダ圧及びブレーキペダルの踏み込みストローク量に基づいて目標減速度を算出して上記ホイルシリンダの制動力が上記目標減速度となるように制御し、
上記目標減速度を算出する際の上記マスタシリンダ圧と踏み込みストローク量の寄与度を、マスタシリンダ圧が大きいほどマスタシリンダ圧の寄与度を大きく設定した、制動力制御装置において、
2以上の上記制動系統が切換手段によって遮断され且つブレーキペダルが踏み込まれている状態から、上記遮断状態の制動系統のうちの一部の制動系統だけがマスタシリンダに対し遮断から連通に変わったことを検出すると、上記寄与度を、踏み込みストローク量の寄与度が小さくなるように補正する寄与度補正手段を備えることを特徴とするものである。
図1は、本実施形態に係る制動力制御装置の概略構成図である。
(構成)
図1中、符号1は運転者が制動操作する制動操作子を構成するブレーキペダル1であり、そのブレーキペダル1は液圧ブースタ及びマスタシリンダ2に連結する。上記マスタシリンダ2は、第1連通路5−1若しくは第2連通路5−2を通じてそれぞれのホイルシリンダ3FR〜3RRに接続されている。図1中、符号4はリザーバを示す。
ここで、上記電磁遮断弁6−1,6−2は、非通電時は開状態となり、マスタシリンダ2の液圧がホイルシリンダ3FR〜3RRに供給可能状態となっている。また、上記電磁遮断弁6−1,6−2は、切換手段を構成する。
符号7−1,7−2及び8−1、8−2は、BBW制御における制動力を発生する制動力アクチュエータ(マスタシリンダ4とは別の駆動源)である、モータ7−1,7−2及び当該モータ7−1,7−2で駆動される油圧ポンプ8−1、8−2である。モータ7−1,7−2は、アクチュエータコントローラ9−1,9−2からの制御信号(制御電流)によって作動が制御され、そのモータ7−1,7−2の回転トルクで油圧ポンプ8−1、8−2を駆動する。図1では、油圧ポンプ8−1、8−2としてギアポンプを例示している。油圧ポンプ8−1、8−2は、入力ポートが第2配管10−1、10−2を介してリザーバ4に接続し、吐出ポートが第3配管11−1、11−2を介して上記第1連通路5−1に接続されることで、リザーバ4内の作動流体を第2配管10−1、10−2を介して吸引し、その作動流体を第3配管11−1、11−2を介してホイルシリンダ3FR〜3RRに吐出可能となっている。第3配管11−1、11−2の途中には、電磁比例弁からなる保持弁12−1、12−2が介挿されている。また、ホイルシリンダ3FR〜3RRは、第4配管13−1、13−2を介して上記リザーバ4に連通する第2配管10−1、10−2に接続し、その第4配管13−1、13−2には電磁比例弁からなる減圧弁14−1,14−2が接続されている。符号15−1,15−2はリリーフ弁であり、符号16−1,16−2はチェック弁を示す。
ここで、上記各弁は、対応するアクチュエータコントローラ9−1、9−2からの指令によって制御される。
ここで、符号24はストロークセンサであって、ブレーキペダル1の操作量を検出してブレーキコントローラ22に出力する。符号23−1、23−2は、各制動系統毎に設けられた、マスタシリンダ圧Pmc(運転者の制動要求量相当)を検出する圧力センサであって、検出した圧力信号をブレーキコントローラ22に出力する。2つの圧力センサ23−1、23−2の検出した圧力信号は、特殊な場合を除き略同一である。符号25FR〜25RRは、各ホイルシリンダ3FR〜3RRのホイルシリンダ圧力Pwcを検出する圧力センサであって、検出した圧力信号をブレーキコントローラ22に出力する。符号26−1,26−2は、ポンプ8−1、8−2の吐出圧を検出する圧力センサであって、検出した圧力信号をブレーキコントローラ22に出力する。
また、ポンプ8−1、8−2による液圧が発生出来ないなどの故障を検出すると、第1制動制御状態として、第1の電磁遮断弁6−1及び第2の電磁遮断弁6−2を開状態とし、且つストロークシミュレータ20用の電磁開閉弁21を閉状態に戻して、マスタシリンダ2の液圧を第1連通路5−1及び第2連通路5−2を介して各ホイルシリンダ3FR〜3RRに導入する。
なお、以下の処理に現れないが、全ての制動制御系統が正常に機能させることができないおそれのあるような異常を検出した場合には、各弁やモータ7−1,7−2への通電を遮断、つまり第1の電磁遮断弁6−1,6−2及び第2の電磁遮断弁6−1,6−2をともに開状態とし、且つストロークシミュレータ20用の開閉弁21を閉状態に戻して、マスタシリンダ2の液圧を第1連通路5−1及び第2連通路5−2を介して各ホイルシリンダ3FR〜3RRに導入して上記第1制動制御状態とする。
ステップS30では、ストロークセンサ24からの信号に基づきストローク変動量ΔSを求め、そのストローク変動量ΔSに基づきブレーキペダルが戻されているか否かを判定し、ペダル戻し中と判定した場合には、ステップS40に移行し、そうでない場合、つまりブレーキペダル1のストローク量Sが維持若しくは踏み込まれ中と判定した場合にはステップS90に移行する。
ステップS40では、ブレーキペダル1が戻されて、ブレーキペダル1の現在のストローク量SがロスストロークSloss以下になったか否かを判定し、ロスストロークSlossより大きい場合にはステップS50に移行し、ロスストロークSloss以下の場合にはステップS90に移行する。
Pdiff=Pwc0 −Pmc0
ステップS60では、下式に基づき、上記キックバック現象発生直前(故障発生時の踏み込みストローク量S0)の差圧Pdiffに基づき寄与度αの補正基準値Δα0を算出してステップS70に移行する。
Δα0=Pdiff×C1
C1は、差圧Pdiffを寄与度の補正基準値に変換するための係数である。Δα0は1よりも小さい値である。
また、差圧Pdiffが所定閾値よりも大きい場合にだけ、寄与度αの補正を行うようにしても良い。所定閾値としては、例えばマスタシリンダ圧Pmcの変動が許容以上発生するか否かの観点から予め設定する。または、遮断弁が開となった直後のマスタシリンダ圧Pmcの昇圧勾配ΔPを求め、閾値C2よりも大きい場合にだけ、寄与度αの補正を行うようにしても良い。差圧Pdiffが所定閾値よりも小さかったり、遮断弁が開となった直後のマスタシリンダ圧Pmcの昇圧勾配ΔPが小さかったりする場合には、キックバック量も無いか小さいからである。
Δα=Δα0×(S−Sloss)/(S0−Sloss)・・・(1)
ここで、S:現在の踏み込みストローク量
S0:遮断弁が開に変更したときの踏み込みストローク量
である。
ステップS80では、図3のようなマップに基づき、マスタシリンダ圧Pmcが大きいほど大きな値をとる寄与度αを求め、その寄与度αに対し下式に基づき補正を行った寄与度α′を算出してステップS100に移行する。
α′ =α +Δα
一方、ステップS10〜S40にて寄与度αを補正しないと判定されてステップS90に移行すると、図3のようなマップに基づき、マスタシリンダ圧Pmcが大きいほど大きな値をとる寄与度αを求め、ステップS100に移行する。
マスタシリンダ圧Pによる目標減速度Gpを、たとえば図4に基づき、マスタシリンダ圧Pに所定のゲインK2を乗算して求める。
Gp = K2×Pm
また、図5のようなマップ等に基づき、ストローク量Sから目標減速度Gsを求める。
そして、ストローク量S及びマスタシリンダ圧Pの両方の目標減速度Gp、Gsから、下記式に基づき、最終的な目標減速度Gを演算する。
G =(1−α′)×Gs +α′×Gp ・・・(2)
ここで、ステップS50〜ステップS80が寄与度補正手段を構成する。
上記構成の制動力制御装置にあっては、通常の制御状態(第2制動制御状態)では、マスタシリンダ圧Pmcと踏み込みストローク量Sに基づき目標減速度Gが算出され、第1制動系統及び第2制動系統とも、その目標減速度Gとなるように、各ポンプ8−1、8−2が駆動され、ブレーキペダル1が踏み込まれている状態では、各ホイルシリンダ3FR〜3RRは高圧の状態となっている。
寄与度αが小さくなるにつれて、補正量Δα自体を徐々に大きくなるように設定しても良いし、補正基準値Δα0自体を補正量Δαとしても良い。
また、上記実施形態では、制動系統が2つの場合を例示しているが、3つ以上にホイルシリンダを区分して3系統以上に制動系統を分類しても良い。
次に、第2実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、上記各実施形態と同様な部品などについては同一の符号を付して説明する。
本実施形態の基本構成は上記第1実施形態と同様であり、上記ブレーキコントローラ22における第2制動制御状態の制御(BBW制御)の処理の一部が異なる。
次に、本実施形態におけるブレーキコントローラ22について図7を参照しつつ説明する。なお、上記第1実施形態と同じ処理については同一のステップ番号を付している。
すなわち、ステップS10〜ステップS40の処理である、寄与度の補正を行うか否かを判定は、上記第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
なお、ステップS90及びS100の処理は、上記第1実施形態と同様である。
寄与度αがマスタシリンダ圧重視の状態で上記キックバック現象が発生した後に、ブレーキペダルを戻す際に、戻し開始時の寄与度α0に固定することで、マスタシリンダ圧重視から踏み込みストローク量重視に切り替わることが防止されることで、当該マスタシリンダ圧重視から踏み込みストローク量重視に寄与度αが切り替わりによる減速度の急激な変化の発生を抑えることが出来る。
ここで、本実施形態では、ブレーキペダル1を戻す場合にのみ寄与度α′を固定にしてマスタシリンダ圧側の寄与が増大するように補正しているが、ブレーキペダル1を踏み込む場合についても補正を続けるようにすると良い。すなわち、キックバック現象が発生しブレーキペダル1を戻している途中で再度ブレーキペダル1を踏み込むことも想定され、この場合に、補正を維持しないと寄与度が急激に変化するおそれがあるからである。この場合であっても、戻し開始時の寄与度α0に固定すればよい。
その他の構成や作用効果は上記第1実施形態と同様である。
ここで、上記全実施形態では、(2)式のように、マスタシリンダ圧の寄与度と踏み込みストローク量の寄与度を足して「1」となるように設定しているが、これに限定されない。
2 マスタシリンダ
3FR〜3RR ホイルシリンダ
5−1 第1連通路
5−2 第2連通路
6−1,6−2 電磁遮断弁(切換手段)
7−1,7−2 モータ(別の駆動源)
8−1、8−2 ポンプ(別の駆動源)
9−1,9−2 アクチュエータコントローラ
22 ブレーキコントローラ
S 踏み込みストローク量
S0 遮断弁が開となったときの踏み込みストローク量
Pmc 現在のマスタシリンダ圧
Pmc0 遮断弁が開となる直前のマスタシリンダ圧
Pwc ホイルシリンダ圧
Pwc0 遮断弁が開となる直前のホイルシリンダ圧
α 寄与度
α′ 目標減速度を算出するための寄与度
α0 遮断弁が開となったときの寄与度
Δα 補正量
G 目標減速度
Gp マスタシリンダ圧に基づく減速度
Gs ストローク量に基づく減速度
Claims (6)
- 運転者のブレーキペダルの踏み込みストロークに応じたマスタシリンダ圧を出力するマスタシリンダと、マスタシリンダに連通する複数のホイルシリンダと、
上記複数のホイルシリンダの少なくとも2つを複数の制動系統に区分し、その各制動系統毎にそれぞれ設けられてマスタシリンダとホイルシリンダとの間の連通と遮断を切り換える複数の切換手段と、
上記切換手段により遮断した状態でマスタシリンダとは別の駆動源により上記ホイルシリンダの制動力を制御する第2制動制御手段と、を備え、第2制動制御手段は、マスタシリンダ圧及びブレーキペダルの踏み込みストローク量に基づいて目標減速度を算出して上記ホイルシリンダの制動力が上記目標減速度となるように制御し、
上記目標減速度を算出する際の上記マスタシリンダ圧と踏み込みストローク量の寄与度を、マスタシリンダ圧が大きいほどマスタシリンダ圧の寄与度を大きく設定した、制動力制御装置において、
2以上の上記制動系統が切換手段によって遮断され且つブレーキペダルが踏み込まれている状態から、上記遮断状態の制動系統のうちの一部の制動系統だけがマスタシリンダに対し遮断から連通に変わったことを検出すると、上記寄与度を、踏み込みストローク量の寄与度が小さくなるように補正する寄与度補正手段を備えることを特徴とする制動力制御装置。 - 上記寄与度補正手段が作動後、踏み込みストロークが非制動指示位置まで戻されると、上記遮断状態の制動系統のうちの他の一部の制動系統だけがマスタシリンダに対し遮断から連通に変わったことを検出するまで、当該寄与度補正手段による補正をしないことを特徴とする請求項1に記載した制動力制御装置。
- 上記寄与度補正手段は、ブレーキペダルが踏み戻されるときにのみ作動することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載した制動力制御装置。
- 上記寄与度補正手段は、ブレーキペダルを戻し開始時の寄与度に固定することを特徴とする請求項3に記載した制動力制御装置。
- 上記目標減速度を算出する際の上記マスタシリンダ圧と踏み込みストローク量の寄与度は、所定のマスタシリンダ圧の範囲で、変化率が大きく設定されていることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載した制動力制御装置。
- 上記寄与度補正手段は、上記遮断状態の制動系統のうちの一部の制動系統だけがマスタシリンダに対し遮断から連通に切り替わる直前若しくは直後の寄与度よりも踏み込みマスタシリンダ圧の寄与度が小さい場合にだけ作動することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載した制動力制御装置。
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