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JP2008019965A - 遊星歯車装置及び転がり軸受 - Google Patents

遊星歯車装置及び転がり軸受 Download PDF

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JP2008019965A JP2006191728A JP2006191728A JP2008019965A JP 2008019965 A JP2008019965 A JP 2008019965A JP 2006191728 A JP2006191728 A JP 2006191728A JP 2006191728 A JP2006191728 A JP 2006191728A JP 2008019965 A JP2008019965 A JP 2008019965A
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Fumi Kikuchi
文 菊池
Hiroyuki Uchida
啓之 内田
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NSK Ltd
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Abstract

【課題】高速回転で且つすべりが生じやすいような条件下で使用された場合でも、摩耗等の表面損傷が生じ難く優れた転がり疲れ寿命を有する遊星歯車装置及び転がり軸受を提供する。
【解決手段】遊星歯車装置は、サンギヤ1と、サンギヤ1と同心に配されたリングギヤ2と、サンギヤ1及びリングギヤ2に噛み合いサンギヤ1の周りを公転する複数のピニオンギヤ3と、を備えている。ピニオンギヤ3の中心穴にピニオンシャフト5が挿通されており、この中心穴の内面3aとピニオンシャフト5の外周面5aとの間には、複数の針状ころ6が転動自在に配され、ピニオンギヤ3の中心穴の内面3aとピニオンシャフト5の外周面5aところ6とで構成される転がり軸受により、ピニオンギヤ3がピニオンシャフト5を軸として回転自在とされている。そして、針状ころ6の転動面のうち面積率で75%以上の部分に、固体潤滑剤で構成された潤滑被膜が被覆されている。
【選択図】図2

Description

本発明は遊星歯車装置に関する。また、本発明は、遊星歯車装置に使用される転がり軸受に関する。
通常、転がり軸受にはP/C(P:動等価荷重、C:基本動定格荷重) が5%(一般的には8.3%)を超えるように荷重が負荷されないと、転動体の転動が阻害されてすべりが発生するため、焼付きが生じて許容回転速度を満足しないことが知られている。
特に、遊星歯車装置においてピニオンギヤを回転自在に支持するために使用される転がり軸受(以降は遊星歯車装置用軸受と記すこともある)では、ピニオンギアからピニオンシャフトへの力の伝達が円滑に行われるように、はすば歯車が使用されているため、ころのスキューによるすべりが発生しやすく、プラネタリーシャフトの走行跡がねじれた形状となる。また、この遊星歯車装置用軸受は、10000min-1を超える高速回転下で使用される。
遊星歯車装置用軸受は、保持器を有していない総ころ針状ころ軸受であるから、dmN値15〜30万よりも低い回転速度で使用する必要があり、これが許容回転速度の目安となる。総ころ針状ころ軸受に生じやすい不具合としては、潤滑不足による焼付きや転動体のピーリング損傷があるが、特に微小焼付き(スミアリング)が問題となっている。
このような問題を解決して転がり軸受等の装置の転がり疲れ寿命を向上させる技術として、軌道面や転動面に種々の処理を施す技術が提案されている。例えば、特許文献1では、スラスト荷重を受けながらすべり接触するすべり面を備えた機械部品において、すべり面に独立した微小くぼみを無数にランダムに設け、この微小くぼみの平均面積を35〜150μm2 、微小くぼみの占める面積率を10〜40%とすることが提案されている。
また、特許文献2では、平均粒子径が約1〜20μmの二硫化モリブデンを約95質量%以上含有した二硫化モリブデン投射用材料からなる固体潤滑被膜を、金属,樹脂,ガラス,セラミックスのいずれかからなる物質表面に形成することが提案されている。さらに、特許文献3では、ねじ軸,ナット,及びボールの少なくとも一つの摺接面に、二硫化モリブデンの微粒子を固着させて、厚さ0.5μm以下の固体潤滑被膜を形成することが提案されている。
特許第2548811号公報 特開2002−339083号公報 特開2004−60742号公報
しかしながら、前述の特許文献1に記載の技術では、低粘度の潤滑油が使用されたり、潤滑油量が不十分である場合には、微小くぼみ内に潤滑油を十分に保持できず、摩耗等の表面損傷を効果的に防止することは難しかった。また、前述の特許文献2では、固体潤滑被膜の材料を特定しただけであるため、摩耗等の表面損傷を生じ難くするという点でさらなる改善の余地がある。さらに、前述の特許文献3に記載の技術では、固体潤滑被膜の密着性が不十分である場合があり、固体潤滑被膜が容易に脱落することが考えられる。
そこで、本発明は上記のような従来技術が有する問題点を解決し、高速回転で且つすべりが生じやすいような条件下で使用された場合でも、摩耗等の表面損傷が生じ難く優れた転がり疲れ寿命を有する遊星歯車装置及び転がり軸受を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は次のような構成からなる。すなわち、本発明に係る請求項1の遊星歯車装置は、中心に位置するサンギヤと、該サンギヤと同心に配されたリングギヤと、前記サンギヤ及び前記リングギヤに噛み合い前記サンギヤの周りを公転するピニオンギヤと、前記ピニオンギヤの中心穴に挿通され前記ピニオンギヤを回転自在に支持するピニオンシャフトと、前記ピニオンギヤの中心穴の内面と前記ピニオンシャフトの外周面との間に転動自在に配された複数のころと、を備える遊星歯車装置において、前記ころの転動面のうち面積率で75%以上の部分に、固体潤滑剤で構成された潤滑被膜が被覆されていることを特徴とする。
また、本発明に係る請求項2の遊星歯車装置は、請求項1に記載の遊星歯車装置において、前記潤滑被膜の厚さが0.1μm以上8μm以下であることを特徴とする。
さらに、本発明に係る請求項3の遊星歯車装置は、請求項1又は請求項2に記載の遊星歯車装置において、前記ころの転動面のうち前記潤滑被膜が被覆された部分に、深さが0.1μm以上5μm以下の微小くぼみが形成されていることを特徴とする。
さらに、本発明に係る請求項4の転がり軸受は、中心に位置するサンギヤと、該サンギヤと同心に配されたリングギヤと、前記サンギヤ及び前記リングギヤに噛み合い前記サンギヤの周りを公転するピニオンギヤと、を備える遊星歯車装置に使用され、前記ピニオンギヤを回転自在に支持する転がり軸受であって、前記ピニオンギヤの中心穴に挿通されたピニオンシャフトの外周面と、前記ピニオンギヤの中心穴の内面と、前記ピニオンシャフトの外周面と前記ピニオンギヤの中心穴の内面との間に転動自在に配された複数のころと、で構成されるとともに、前記ころの転動面のうち面積率で75%以上の部分に、固体潤滑剤で構成された潤滑被膜が被覆されていることを特徴とする。
さらに、本発明に係る請求項5の転がり軸受は、請求項4に記載の転がり軸受において、前記潤滑被膜の厚さが0.1μm以上8μm以下であることを特徴とする。
さらに、本発明に係る請求項6の転がり軸受は、請求項4又は請求項5に記載の転がり軸受において、前記ころの転動面のうち前記潤滑被膜が被覆された部分に、深さが0.1μm以上5μm以下の微小くぼみが形成されていることを特徴とする。
このような遊星歯車装置及び転がり軸受は、ころの転動面のうち面積率で75%以上の部分に潤滑被膜が被覆されており、ころの転動面に良好な潤滑性が付与されているので、ピニオンギヤの中心穴の内面やピニオンシャフトの外周面と摺接することによる摩耗や発熱が生じにくい。よって、高速回転で且つすべりが生じやすいような条件下で使用された場合でも、ころ,ピニオンギヤ,ピニオンシャフトにスミアリング,焼付き,摩耗,ピーリング等の表面損傷が生じ難く、転がり疲れ寿命が優れている。
ころの転動面のうち潤滑被膜が被覆されている部分の割合が面積率で75%未満であると、潤滑性が不十分となり、前述のような表面損傷が生じて転がり疲れ寿命が不十分となるおそれがある。このような不都合がより生じにくくするためには、ころの転動面のうち面積率で95%以上の部分に潤滑被膜を被覆することが好ましく、100%が最も好ましい。
また、潤滑被膜の厚さが0.1μm未満であると、潤滑性が不十分となるおそれがあり、8μm超過であると、潤滑被膜の強度が不十分となるおそれがある。さらに、微小くぼみに潤滑被膜が充填されることにより潤滑被膜の密着性が高まるが、微小くぼみの深さが0.1μm未満であると、潤滑被膜の良好な密着性が得られないおそれがある。ただし、5μm超過としても、それ以上の効果は期待できないので、微小くぼみの深さは5μm以下とすることが好ましい。
本発明の遊星歯車装置及び転がり軸受は、高速回転で且つすべりが生じやすいような条件下で使用された場合でも、摩耗等の表面損傷が生じ難く優れた転がり疲れ寿命を有する。
本発明に係る遊星歯車装置及び転がり軸受の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、遊星歯車装置の分解斜視図であり、図2は、図1の遊星歯車装置に使用された転がり軸受の断面図である。
図1の遊星歯車装置は、図示しない軸が挿通されたサンギヤ1と、該サンギヤ1と同心に配されたリングギヤ2と、サンギヤ1及びリングギヤ2に噛み合いサンギヤ1の周りを公転する複数(図1においては3個)のピニオンギヤ3と、サンギヤ1及びリングギヤ2と同心に配されピニオンギヤ3を回転自在に支持するキャリヤ4と、を備えている。
ピニオンギヤ3の中心には穴が形成されており、この中心穴に、キャリヤ4に固定されたピニオンシャフト5が挿通されている。また、ピニオンギヤ3の中心穴の内面3aとピニオンシャフト5の外周面5aとの間には、複数の針状ころ6が転動自在に配されていて、ピニオンギヤ3の中心穴の内面3aとピニオンシャフト5の外周面5aと複数のころ6とで構成される転がり軸受により、ピニオンギヤ3がピニオンシャフト5を軸として回転自在とされている。
そして、針状ころ6の転動面(ピニオンギヤ3の中心穴の内面3aやピニオンシャフト5の外周面5aとの接触部分)のうち面積率で75%以上の部分に、固体潤滑剤で構成された潤滑被膜(図示せず)が被覆されている。
このような遊星歯車装置は、潤滑被膜によって優れた潤滑性が付与されるので、高速回転で且つすべりが生じやすいような条件下で使用された場合でも、針状ころ6の転動面,ピニオンギヤ3の中心穴の内面3a,ピニオンシャフト5の外周面5aにスミアリング,焼付き,摩耗,ピーリング等の表面損傷が生じ難く、優れた転がり疲れ寿命を有する。なお、この潤滑被膜は、少なくとも針状ころ6の転動面に被覆してあればよいが、これに加えてピニオンギヤ3の中心穴の内面3a又はピニオンシャフト5の外周面5aに被覆してもよいし、前記3面全てに被覆してもよい。
この潤滑被膜の厚さは、0.1μm以上8μm以下であることが好ましい。さらに、針状ころ6の転動面のうち少なくとも潤滑被膜が被覆された部分には、深さ0.1μm以上5μm以下の微小くぼみを形成することが好ましい。ピニオンギヤ3の中心穴の内面3aやピニオンシャフト5の外周面5aに潤滑被膜を被覆する場合には、その部分にも微小くぼみを形成することが好ましい。
この潤滑被膜は、固体潤滑剤の粉末を投射するショットピーニング法により形成することが好ましい。また、固体潤滑剤の種類は特に限定されるものではなく、例えばフッ化グラファイト,二硫化モリブデン,ポリテトラフルオロエチレン,ポリエチレン,フッ素樹脂,ナイロン,ポリアセタール,ポリオレフィン,ポリエステル,金属石鹸,二硫化タングステン,窒化ホウ素,黒鉛,フッ化カルシウム,フッ化バリウム,錫,錫合金が使用可能である。
なお、本実施形態においては、遊星歯車装置に使用する転がり軸受の例として針状ころ軸受をあげて説明したが、転がり軸受の種類は針状ころ軸受に限定されるものではなく、円筒ころ軸受等の他種のころ軸受にも本発明を適用可能である。
〔実施例〕
以下に実施例を示して、本発明をさらに具体的に説明する。図1,2に示した遊星歯車装置とほぼ同様の構成の遊星歯車装置を用意して、駆動試験を行い、100時間駆動後のピニオンシャフトのスミアリングの発生状況を評価した。
試験に用いた遊星歯車装置のピニオンシャフトの直径,針状ころの直径,及びPCDは、表1,2に示す通りである。また、いずれの遊星歯車装置の場合も、針状ころの数は18個、針状ころの長さは10mmとし、ラジアルすき間は0.01〜0.04mm、円周方向すき間は0.1〜0.4mmとした。さらに、ピニオンシャフトの素材はSK85、ピニオンギヤの素材はSCM420、針状ころの素材はSUJ2とした。
Figure 2008019965
Figure 2008019965
さらに、遊星歯車装置の駆動条件、すなわちピニオンギヤの自転速度及び公転速度は表1,2に示す通りであり、そのような条件で駆動している際のdmN値及びすべり速度を表1,2に併せて示してある。なお、針状ころの潤滑は、120℃の自動変速機用潤滑油(ATF)で行い、その量はピニオンギア1個当たり0.1L/minとした。
さらに、針状ころの転動面に被覆されている潤滑被膜は、以下の通りである。実施例1〜9については、針状ころの転動面のうち面積率で85%の部分に、二硫化モリブデン(MoS2 )で構成された平均厚さ0.5μmの潤滑被膜が被覆されている。なお、針状ころの転動面のうち潤滑被膜が被覆された部分には、ショットピーニング処理により深さ0.5μmの微小くぼみが形成されている。比較例1〜9については、潤滑被膜は被覆されていないが、針状ころの転動面には、バレル処理により深さ0.3μmの微小くぼみが形成されている。
ここで、固体潤滑剤で構成された潤滑被膜を被覆する方法について説明する。潤滑被膜を被覆する方法は特に限定されるものではないが、ショットピーニング処理を採用した。潤滑被膜の形成にはショットピーニング装置を用い、ショット材である固体潤滑剤としては、平均粒径5μm以下(JIS R6001の規定による)の二硫化モリブデン粉末を用いた。噴射圧力は196〜882kPa、噴射時間10〜20minである。なお、1回の処理に用いる針状ころの質量は1〜6kgが好ましい。
潤滑被膜の厚さは、潤滑被膜を被覆する前後でマイクロメータ等によって針状ころの直径を測定することにより求めることができる。あるいは、電子顕微鏡(SEM)を用いて測定してもよい。電子顕微鏡を用いる場合は、まず潤滑被膜を備えた針状ころの転動面に、熱硬化性樹脂であるポリアミドイミドのピロリドン溶液を塗布し、175℃で2時間加熱して硬化させ、潤滑被膜の保護膜を形成した。この針状ころを切断してエポキシ樹脂に埋め込み、針状ころの切断面をバフ研磨で鏡面仕上げした。さらに、凹凸を付けるために、3%ピクラール溶液で5秒間腐食した後、スパッタによりナノオーダーのクロム層を表面に被覆して通電性を付与した。そして、電子顕微鏡により、切断面を例えば5000倍の倍率で例えば30視野観察した。各視野において潤滑被膜の厚さを数点測定し、これらの平均値を求め、この平均値をその視野の潤滑被膜の厚さとした。そして、30視野の潤滑被膜の厚さの平均値を求めた。
次に、潤滑被膜の面積率は、潤滑被膜が被覆された針状ころの転動面を電子顕微鏡等で例えば1000倍に拡大して観察して、潤滑被膜が被覆されている部分の面積を測定し、これと顕微鏡観察した部分の面積(例えば0.1mm2 )とから求めることができる。あるいは、電子線マイクロアナライザー(EPMA)を用いて測定してもよい。以下に、その一例を示す。電子線マイクロアナライザーにより、潤滑被膜が被覆された針状ころの転動面を2000倍の倍率で30視野観察し、潤滑被膜が形成されている部分のうち一辺200μmの正方形部分を1000倍に拡大して、モリブデンの特性X線強度を測定する。そして、潤滑被膜を被覆する前の特性X線強度の10倍以上の強度が観測された領域に潤滑被膜が被覆されているとして、その結果を画像解析することにより潤滑被膜が被覆されている部分の面積率を得て、30視野の平均値を算出する。
次に、微小くぼみの形成方法は特に限定されるものではないが、ショットピーニング処理及びバレル処理を採用した。ショットピーニング処理は、ショットピーニング装置を用いて行った。ショット材にはJIS R6001に規定された平均粒径45μmの鋼球,SiC,SiO2 ,Al2 3 ,ガラスビーズ等が使用可能であり、噴射圧力196〜882kPa、噴射時間10〜20minの条件で、ショット材を針状ころの転動面に噴射した。なお、一度に処理する針状ころの量は1〜6kgが好ましい。
バレル処理は、種々のメディアや添加剤を配合したものを用いて針状ころの転動面に大きな凹凸を形成する粗加工と、プラトー部の粗さを整える仕上げ加工とを行った。なお、針状ころの転動面に、ショットピーニング処理とバレル処理との両方を施してもよい。
微小くぼみの深さを測定する方法は、以下の通りである。三次元非接触表面形状計測システムにより、針状ころの転動面を100倍の倍率で30視野観察し、得られた画像を断面プロファイルに変換した。そして、X方向及びY方向それぞれの5つの断面において、微小くぼみの深さを測定し、それらの結果を平均した。
次に、駆動試験の結果について説明する。比較例1〜6は、全てスミアリングが発生した。比較例1,4,7については、ピニオンシャフトの硬さが試験前のHv720から試験後にはHv550に低下し、微小焼付きが生じたことが確認された。また、比較例2,3,5,8については、駆動100時間後にピニオンシャフトの硬さがHv450に低下し、塑性流動を伴ったスミアリングが発生したことが確認された。特に、比較例6,9は、極めて短時間で異常振動が発生したため試験を停止した。そして、ピニオンシャフト及び針状ころにスミアリングの発生が確認されるとともに、ピニオンシャフトの硬さがHv390に低下していた。
これに対して、実施例1〜5及び7,8は、駆動100時間後のピニオンシャフトの硬さの低下はほとんど認められず、スミアリングの発生の程度もほとんど発生なしか又は同条件の比較例と比べて軽度であった。すべり速度の大きい実施例6,9については、スミアリングの発生により試験を停止したが、同条件の比較例6,9と比べると長時間駆動することができた(すなわち、遊星歯車装置が長寿命であった)。
なお、本駆動試験に用いた遊星歯車装置においては、転がり軸受の針状ころは単列仕様であったが、複列仕様としても同様の試験結果であった。また、ピニオンシャフトの素材をSK85からSUJ2に変更しても、同様の試験結果であった。
次に、実施例8の遊星歯車装置において潤滑被膜の面積率及び厚さ、並びに、微小くぼみの有無及び深さを種々変更したものを用意して、実施例8と同様の駆動条件で駆動試験を行った。そして、スミアリングが発生して振動値,トルク,温度の少なくとも一つが所定値を超えた時点で寿命に至ったと判定し、試験を終了した。結果を表3〜5に示す。なお、表3〜5における寿命の数値は、比較例11の寿命を1とした場合の相対値で示してある。
Figure 2008019965
Figure 2008019965
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表3〜5から分かるように、潤滑被膜を備えている実施例11〜32は、潤滑被膜を備えていない比較例11と比べて5倍以上長寿命であった。特に、針状ころの転動面に微小くぼみを形成した実施例19〜26及び29〜32は、微小くぼみを有していない実施例11〜18及び27,28と比べて、より長寿命であった。また、比較例11〜17のような潤滑被膜を有していないものや、有していても面積率が75%未満のものは、短寿命であった。
本発明の一実施形態である遊星歯車装置の分解斜視図である。 図1の遊星歯車装置に使用された転がり軸受の構造を示す断面図である。
符号の説明
1 サンギヤ
2 リングギヤ
3 ピニオンギヤ
3a ピニオンギヤの中心穴の内面
4 キャリヤ
5 ピニオンシャフト
5a ピニオンシャフトの外周面
6 針状ころ

Claims (6)

  1. 中心に位置するサンギヤと、該サンギヤと同心に配されたリングギヤと、前記サンギヤ及び前記リングギヤに噛み合い前記サンギヤの周りを公転するピニオンギヤと、前記ピニオンギヤの中心穴に挿通され前記ピニオンギヤを回転自在に支持するピニオンシャフトと、前記ピニオンギヤの中心穴の内面と前記ピニオンシャフトの外周面との間に転動自在に配された複数のころと、を備える遊星歯車装置において、前記ころの転動面のうち面積率で75%以上の部分に、固体潤滑剤で構成された潤滑被膜が被覆されていることを特徴とする遊星歯車装置。
  2. 前記潤滑被膜の厚さが0.1μm以上8μm以下であることを特徴とする請求項1に記載の遊星歯車装置。
  3. 前記ころの転動面のうち前記潤滑被膜が被覆された部分に、深さが0.1μm以上5μm以下の微小くぼみが形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊星歯車装置。
  4. 中心に位置するサンギヤと、該サンギヤと同心に配されたリングギヤと、前記サンギヤ及び前記リングギヤに噛み合い前記サンギヤの周りを公転するピニオンギヤと、を備える遊星歯車装置に使用され、前記ピニオンギヤを回転自在に支持する転がり軸受であって、前記ピニオンギヤの中心穴に挿通されたピニオンシャフトの外周面と、前記ピニオンギヤの中心穴の内面と、前記ピニオンシャフトの外周面と前記ピニオンギヤの中心穴の内面との間に転動自在に配された複数のころと、で構成されるとともに、前記ころの転動面のうち面積率で75%以上の部分に、固体潤滑剤で構成された潤滑被膜が被覆されていることを特徴とする転がり軸受。
  5. 前記潤滑被膜の厚さが0.1μm以上8μm以下であることを特徴とする請求項4に記載の転がり軸受。
  6. 前記ころの転動面のうち前記潤滑被膜が被覆された部分に、深さが0.1μm以上5μm以下の微小くぼみが形成されていることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の転がり軸受。
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Cited By (3)

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