JP2008018816A - ブレーキ装置、ストロークシミュレータカット機構、及びストロークシミュレータカット方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】マスタシリンダの作動流体を効率的に利用する。
【解決手段】ブレーキ装置は、運転者によるブレーキ操作部材への操作量に応じて作動流体を加圧するマスタシリンダ14と、マスタシリンダ14にて加圧された作動流体圧を受けてブレーキ操作に対する反力を発生させるストロークシミュレータ24と、マスタシリンダ14及びストロークシミュレータ24間の作動流体流通経路上に設けられ、マスタシリンダ14からホイールシリンダへの作動流体の流通が許容されている場合に、運転者のブレーキ操作入力を受けて作動流体流通経路における作動流体の流通を機械的に遮断するストロークシミュレータカット機構と、を備える。ストロークシミュレータカット機構の遮断動作がマスタシリンダ14からストロークシミュレータ24への作動流体の流出に先行して開始される。
【選択図】図2
【解決手段】ブレーキ装置は、運転者によるブレーキ操作部材への操作量に応じて作動流体を加圧するマスタシリンダ14と、マスタシリンダ14にて加圧された作動流体圧を受けてブレーキ操作に対する反力を発生させるストロークシミュレータ24と、マスタシリンダ14及びストロークシミュレータ24間の作動流体流通経路上に設けられ、マスタシリンダ14からホイールシリンダへの作動流体の流通が許容されている場合に、運転者のブレーキ操作入力を受けて作動流体流通経路における作動流体の流通を機械的に遮断するストロークシミュレータカット機構と、を備える。ストロークシミュレータカット機構の遮断動作がマスタシリンダ14からストロークシミュレータ24への作動流体の流出に先行して開始される。
【選択図】図2
Description
本発明は、運転者のブレーキ操作に対する反力を発生させるストロークシミュレータをマスタシリンダから遮断するためのストロークシミュレータカット機構を備えるブレーキ装置に関する。
従来から、ブレーキペダルに加えられた操作力に対応した大きさのストロークをブレーキペダルに発生させるためのストロークシミュレータを備える車輛ブレーキ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。通常のブレーキ制御中においては、マスタシリンダからホイールシリンダへの作動液の流通は遮断されており、運転者のブレーキ操作によりマスタシリンダから送出した作動液はストロークシミュレータに流入する。これを受けてストロークシミュレータはブレーキ操作に対する反力を発生させる。
特開2000−95093号公報
異常発生等により、マスタシリンダからホイールシリンダへの作動流体の供給が必要となった場合には、ストロークシミュレータはマスタシリンダから遮断され、代わりにホイールシリンダに作動流体が供給される。ところが実際には、ストロークシミュレータの遮断動作中にもマスタシリンダからストロークシミュレータに作動流体がある程度流出してしまう。ストロークシミュレータに流出した作動流体は制動力の発生に寄与しない。
そこで、本発明は、ストロークシミュレータの遮断時にマスタシリンダの作動流体をより効率的に利用するための技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のある態様のブレーキ装置は、運転者によるブレーキ操作部材への操作量に応じて加圧された作動流体を収容するシリンダ室を含むマスタシリンダと、作動流体の供給により車輪に制動力を付与するホイールシリンダと、シリンダ室から送出された作動流体の供給によりブレーキ操作に対する反力を発生させるストロークシミュレータと、シリンダ室からストロークシミュレータへの作動流体流通経路上に設けられ、マスタシリンダからホイールシリンダへの作動流体の流通が許容されている状態において、運転者のブレーキ操作入力を受けて作動流体流通経路における作動流体の流通を機械的に遮断するストロークシミュレータカット機構と、を備えるブレーキ装置であって、ストロークシミュレータカット機構は、マスタシリンダからストロークシミュレータへの作動流体の流出に先行して遮断動作が開始されるように調整されている。
この態様によれば、ストロークシミュレータカット機構の遮断動作がマスタシリンダからストロークシミュレータへの作動流体の流出に先行して開始される。このため、ストロークシミュレータカット機構の遮断動作中のマスタシリンダからストロークシミュレータへの作動流体の流出量を低減することができ、マスタシリンダからホイールシリンダへとより多くの作動流体を供給することが可能となる。よって、マスタシリンダに蓄えられた作動流体の利用効率を向上させることができる。
マスタシリンダは、作動流体流通経路の一部を構成するピストン内連通路が内部に形成され該マスタシリンダ内部を摺動自在に配置されているマスタピストンを含み、ストロークシミュレータカット機構は、マスタピストンの摺動により作動流体流通経路を遮断するものであって、マスタシリンダからストロークシミュレータへの作動流体の流出に先行してマスタピストンが摺動を開始するように調整されていてもよい。
この態様によれば、ストロークシミュレータカット機構の遮断動作がマスタピストンの摺動により実現される。マスタピストンの摺動がストロークシミュレータへの作動流体の流出に先行して開始される。このため、ストロークシミュレータカット機構の遮断動作中におけるマスタシリンダからストロークシミュレータへの作動流体の流出量を低減することができる。
マスタピストンは、ブレーキ操作部材に連結され該マスタシリンダ内部を摺動自在に配設される第1ピストンと、該第1ピストンを介してブレーキ操作部材に連結され該マスタシリンダの内部を摺動自在に配設され、かつピストン内連通路が形成されている第2ピストンとを含み、ストロークシミュレータは、マスタシリンダにて加圧された作動流体圧を受けて移動するシミュレータピストンを含み、ストロークシミュレータカット機構は、第2ピストンの摺動により作動流体流通経路を遮断するものであって、シミュレータピストンの移動開始に先行して第2ピストンが摺動を開始するように調整されていてもよい。
この態様によれば、シミュレータピストンの移動に先行してマスタシリンダの第2ピストンが摺動を開始する。すなわち、第2ピストンの移動開始タイミングがシミュレータピストンの移動開始タイミングよりも先になるように調整されている。このように両ピストンの移動開始タイミングをずらすことにより、ストロークシミュレータの作動流体収容容積が増加する前に、ストロークシミュレータカット機構の遮断動作を開始することができる。これにより、マスタシリンダからストロークシミュレータへの作動流体の流出量を低減し、ホイールシリンダへ効率的に作動流体を供給することができる。
マスタシリンダは、第2ピストンを初期位置に付勢する第2弾性部材を含み、ストロークシミュレータは、シミュレータピストンを初期位置に付勢するシミュレータ弾性部材を含み、シミュレータ弾性部材の取付荷重のほうが第2弾性部材の取付荷重よりも大きく設定されていてもよい。
このように、シミュレータ弾性部材の取付荷重を第2弾性部材の取付荷重よりも大きく設定すれば、運転者のブレーキ操作入力時に第2弾性部材のほうがシミュレータ弾性部材よりも弾性変形しやすくなる。これにより、シミュレータピストンの移動に先行して第2ピストンの摺動をより確実に開始させることができる。
マスタシリンダは、第1ピストンを初期位置に付勢する第1弾性部材を含み、第2弾性部材の取付荷重のほうが第1弾性部材の取付荷重よりも小さく設定されていてもよい。
このように第2弾性部材の取付荷重を小さく設定することにより、シミュレータ弾性部材の取付荷重もまた低めに設定することが可能となる。これにより、ストロークシミュレータの設計自由度が向上し、ブレーキフィーリングへの影響を緩和することができるという点で好ましい。
マスタシリンダは、第1ピストンと第2ピストンとの初期間隔を規定し、かつ第1ピストンと第2ピストンとが初期間隔以上に離隔することを規制する一方互いに近づく方向への移動を許容するよう第1ピストンと第2ピストンとを連結する連結部材を含み、第1弾性部材は、第1ピストンと第2ピストンとが初期間隔を取るときに取付荷重が作用するよう連結部材に取り付けられていてもよい。
例えばこのようにすれば、第1ピストンと第2ピストンとを連結する連結部材に、規定された初期間隔で所望の取付荷重が課された状態となるよう第1弾性部材を取り付けることができる。これにより、第1弾性部材の取付荷重を第2弾性部材の取付荷重と異ならせることが可能となり、例えば第2弾性部材の取付荷重を第1弾性部材の取付荷重よりも小さくすることができる。
マスタシリンダは、第1ピストンを初期位置に付勢する第1弾性部材を含み、第1弾性部材の取付荷重のほうが第2弾性部材の取付荷重よりも小さく設定され、第1弾性部材のバネ定数のほうが第2弾性部材のバネ定数よりも大きく設定されていてもよい。
このように取付荷重及びバネ定数を設定することにより、第2ピストンの移動量を低減することが可能となる。これにより、第2ピストンに付随するシール部材等に対する耐久性に関する設計条件が緩和されるという点で好ましい。
本発明の別の態様は、ストロークシミュレータカット機構である。このストロークシミュレータカット機構は、マスタシリンダ及びストロークシミュレータ間の作動流体流通経路上に設けられ、マスタシリンダからホイールシリンダへの作動流体の流通が許容されている状態において、運転者のブレーキ操作入力を受けて作動流体流通経路における作動流体の流通を機械的に遮断するストロークシミュレータカット機構であって、マスタシリンダからストロークシミュレータへの作動流体の流出に先行して遮断動作が開始される。
本発明のさらに別の態様は、ストロークシミュレータカット方法である。この方法は、マスタシリンダからホイールシリンダへの作動流体の供給が必要とされた場合に、マスタシリンダ及びストロークシミュレータ間の作動流体流通経路の遮断動作をマスタシリンダからストロークシミュレータへの作動流体の流出に先行して開始する。
本発明によれば、マスタシリンダの作動流体をより効率的に利用することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るブレーキ制御装置10を示す系統図である。同図に示されるブレーキ制御装置10は、車両用の電子制御式ブレーキシステム(ECB)を構成しており、運転者によるブレーキ操作部材としてのブレーキペダル12への操作に応じて車両の4輪のブレーキを独立かつ最適に設定するものである。また、本実施形態に係るブレーキ制御装置10が搭載された車両は、4つの車輪のうちの操舵輪を操舵する図示されない操舵装置や、これら4つの車輪のうちの駆動輪を駆動する図示されない内燃機関やモータ等の走行駆動源等を備えるものである。
制動力付与機構としてのディスクブレーキユニット21FR,21FL、21RRおよび21RLは、車両の右前輪、左前輪、右後輪、および左後輪のそれぞれに制動力を付与する。各ディスクブレーキユニット21FR〜21RLは、それぞれブレーキディスク22とブレーキキャリパに内蔵されたホイールシリンダ20FR〜20RLを含む。そして、各ホイールシリンダ20FR〜20RLは、それぞれ異なる流体通路を介してECBアクチュエータ80に接続されている。なお以下では適宜、ホイールシリンダ20FR〜20RLを総称して「ホイールシリンダ20」という。
ディスクブレーキユニット21FR〜21RLにおいては、ホイールシリンダ20にECBアクチュエータ80からブレーキフルードが供給されると、車輪と共に回転するブレーキディスク22に摩擦部材としてのブレーキパッドが押し付けられる。これにより、各車輪に制動力が付与される。なお、本実施形態においてはディスクブレーキユニット21FR〜21RLを用いているが、例えばドラムブレーキ等のホイールシリンダ20を含む他の制動力付与機構を用いてもよい。あるいは、流体力により摩擦部材の押圧力を制御するのではなく、例えば電動モータ等の電動の駆動機構を用いて摩擦部材の車輪への押圧力を制御する制動力付与機構を用いることもできる。
ブレーキペダル12は、運転者による踏み込み操作に応じて作動流体としてのブレーキフルードを加圧して送出するマスタシリンダ14に連結されている。ブレーキペダル12は、入力ロッド13を介してマスタシリンダ14に連結されている。ブレーキペダル12には、その踏み込みストロークを検出するためのストロークセンサ46が設けられている。マスタシリンダ14の一方の出力ポートには、運転者によるブレーキペダル12の操作力に応じた反力を創出するストロークシミュレータ24が接続されている。マスタシリンダ14とストロークシミュレータ24とは、シミュレータ配管25により接続されている。
マスタシリンダ14の一方の出力ポートには、右前輪用のブレーキ油圧制御管16が接続されており、ブレーキ油圧制御管16は、図示されない右前輪に対して制動力を付与する右前輪用のホイールシリンダ20FRに接続されている。また、マスタシリンダ14の他方の出力ポートには、左前輪用のブレーキ油圧制御管18が接続されており、ブレーキ油圧制御管18は、図示されない左前輪に対して制動力を付与する左前輪用のホイールシリンダ20FLに接続されている。右前輪用のブレーキ油圧制御管16の中途には、右マスタカット弁27FRが設けられており、左前輪用のブレーキ油圧制御管18の中途には、左マスタカット弁27FLが設けられている。これらの右マスタカット弁27FRおよび左マスタカット弁27FLは、何れも、非通電時に開状態にあり、運転者によるブレーキペダル12の操作が検出された際に閉状態に切り換えられる常開型電磁弁である。また、マスタシリンダ14には、ブレーキフルードを貯留するためのリザーバタンク26が接続されている。
右前輪用のブレーキ油圧制御管16の中途には、右前輪側のマスタシリンダ圧を検出する右マスタ圧力センサ48FRが設けられており、左前輪用のブレーキ油圧制御管18の途中には、左前輪側のマスタシリンダ圧を計測する左マスタ圧力センサ48FLが設けられている。ブレーキ制御装置10では、運転者によってブレーキペダル12が踏み込まれた際、ストロークセンサ46によりその踏み込み操作量が検出されるが、これらの右マスタ圧力センサ48FRおよび左マスタ圧力センサ48FLによって検出されるマスタシリンダ圧からもブレーキペダル12の踏み込み操作力(踏力)を求めることができる。このように、ストロークセンサ46の故障を想定して、マスタシリンダ圧を2つの圧力センサ48FRおよび48FLによって監視することは、フェイルセーフの観点からみて好ましい。なお、以下では適宜、右マスタ圧力センサ48FRおよび左マスタ圧力センサ48FLを総称して、マスタシリンダ圧センサ48という。
一方、リザーバタンク26には、油圧給排管28の一端が接続されており、この油圧給排管28の他端には、モータ32により駆動されるオイルポンプ34の吸込口が接続されている。オイルポンプ34の吐出口は、高圧管30に接続されており、この高圧管30には、アキュムレータ50とリリーフバルブ53とが接続されている。本実施形態では、オイルポンプ34として、モータ32によってそれぞれ往復移動させられる2体以上のピストン(図示せず)を備えた往復動ポンプが採用される。また、アキュムレータ50としては、ブレーキフルードの圧力エネルギを窒素等の封入ガスの圧力エネルギに変換して蓄えるものが採用される。
アキュムレータ50は、オイルポンプ34によって例えば14〜22MPa程度にまで昇圧されたブレーキフルードを蓄える。また、リリーフバルブ53の弁出口は、油圧給排管28に接続されており、アキュムレータ50におけるブレーキフルードの圧力が異常に高まって例えば25MPa程度になると、リリーフバルブ53が開弁し、高圧のブレーキフルードは油圧給排管28へと戻される。更に、高圧管30には、アキュムレータ50の出口圧力、すなわち、アキュムレータ50におけるブレーキフルードの圧力を検出するアキュムレータ圧センサ51が設けられている。なお、本実施形態ではアキュムレータ50及びオイルポンプ34等をECBアクチュエータ80に一体に設けているが、アキュムレータ50、オイルポンプ34及び付随する機器をECBアクチュエータ80とは別体に設けてもよい。
そして、高圧管30は、増圧弁40FR,40FL,40RR,40RLを介して右前輪用のホイールシリンダ20FR、左前輪用のホイールシリンダ20FL、右後輪用のホイールシリンダ20RRおよび左後輪用のホイールシリンダ20RLに接続されている。以下適宜、増圧弁40FR〜40RLを総称して「増圧弁40」という。増圧弁40は、何れも、非通電時は閉じた状態にあり、必要に応じてホイールシリンダ20の増圧に利用される常閉型の電磁流量制御弁(リニア弁)である。
また、右前輪用のホイールシリンダ20FRと左前輪用のホイールシリンダ20FLとは、それぞれ減圧弁42FRまたは42FLを介して油圧給排管28に接続されている。減圧弁42FRおよび42FLは、必要に応じてホイールシリンダ20FR,20FLの減圧に利用される常閉型の電磁流量制御弁(リニア弁)である。一方、右後輪用のホイールシリンダ20RRと左後輪用のホイールシリンダ20RLとは、常開型の電磁流量制御弁である減圧弁42RRまたは42RLを介して油圧給排管28に接続されている。以下、適宜、減圧弁42FR〜42RLを総称して「減圧弁42」という。
右前輪用、左前輪用、右後輪用および左後輪用のホイールシリンダ20FR〜20RL付近には、それぞれ対応するホイールシリンダ20に作用するブレーキフルードの圧力であるホイールシリンダ圧を検出するホイールシリンダ圧センサ44FR,44FL,44RRおよび44RLが設けられている。以下、適宜、ホイールシリンダ圧センサ44FR〜44RLを総称して「ホイールシリンダ圧センサ44」という。
上述の右マスタカット弁27FRおよび左マスタカット弁27FL、増圧弁40FR〜40RL、減圧弁42FR〜42RL、オイルポンプ34、アキュムレータ50等は、ブレーキ制御装置10のECBアクチュエータ80を構成する。そして、かかるECBアクチュエータ80は、本実施形態における制御部としての電子制御ユニット(以下「ECU」という)200によって制御される。ECU200は、各種演算処理を実行するCPU、各種制御プログラムを格納するROM、データ格納やプログラム実行のためのワークエリアとして利用されるRAM、入出力インターフェース、メモリ等を備えるものである。
このように構成されるブレーキ制御装置10では、ECU200により、ブレーキペダル12の踏み込みストロークとマスタシリンダ圧とから車両の目標減速度が算出され、算出された目標減速度に応じて各車輪の目標ホイールシリンダ圧が求められる。そして、ECU200により増圧弁40および減圧弁42が制御され、各車輪のホイールシリンダ圧が目標ホイールシリンダ圧になるよう制御される。
一方、このとき右マスタカット弁22FRおよび左マスタカット弁22FLは閉状態とされる。よって、運転者によるブレーキペダル12の踏み込みによりマスタシリンダ14から送出されたブレーキフルードは、ストロークシミュレータ24に流入する。
図2は、第1の実施形態に係るマスタシリンダ14の断面を模式的に示す断面図である。以下では便宜上、マスタシリンダ14においてブレーキペダル12に近い側を前側、ブレーキペダル12から遠い側を後側と呼ぶこととする。マスタシリンダ14は、マスタハウジング54の内部に第1マスタピストン55と第2マスタピストン58とを備える。第1マスタピストン55のほうが第2マスタピストン58よりも前方に、すなわちブレーキペダル12に近い側に設けられている。第1マスタピストン55及び第2マスタピストン58の外径よりもマスタハウジング54の内周面はわずかに大径に形成されており、第1マスタピストン55及び第2マスタピストン58はマスタハウジング54の内周面に沿って摺動自在である。第1マスタピストン55及び第2マスタピストン58は、互いに間隔をあけて摺動方向に直列にマスタハウジング54内部に配置されている。
第1マスタピストン55の後方には第1マスタシリンダ室57が形成される。第1マスタシリンダ室57は、第1マスタピストン55の後端部55b、第2マスタピストン58の前端部58a、及びマスタハウジング54の内周面により画定される。第2マスタピストン58の後方には第2マスタシリンダ室61が形成される。第2マスタシリンダ室61は、第2マスタピストン58の後端部58bとマスタハウジング54の内周面及び内周面後端部65とにより画定される。
ブレーキペダル12は、入力ロッド13を介して第1マスタピストン55の前側端面55aに連結されている。入力ロッド13には、中間に荷重伝達用のスプリングが介在してもよい。
第1マスタピストン55及び第2マスタピストン58は、第1弾性部材としての第1マスタスプリング56及び第2弾性部材としての第2マスタスプリング59を介してマスタハウジング54の内部に直列に連結されている。第1マスタスプリング56は、第1マスタピストン55の後端部55bと第2マスタピストン58の前端部58aとを連結している。第2マスタスプリング59は、第2マスタピストン58の後端部58bとマスタハウジング54の内周面後端部65とを連結している。第1マスタスプリング56は第1マスタシリンダ室57の内部に収容され、第2マスタスプリング59は第2マスタシリンダ室61の内部に収容されている。このようにして、第2マスタピストン58は、第1マスタスプリング56及び第1マスタピストン55を介してブレーキペダル12に連結されている。
第1マスタピストン55は、第1マスタスプリング56により第1マスタピストン55の初期位置に向けて前方、つまり第1マスタシリンダ室57の容積を増大する方向に付勢されている。また、第2マスタピストン58は、第2マスタスプリング59により第2マスタピストン58の初期位置に向けて前方、つまり第2マスタシリンダ室61の容積を増大する方向に付勢されている。ここで、ピストンの初期位置とは、ブレーキペダル12に操作入力がないときにピストンが保持される位置であり、予め設計上定められている。
ピストンが初期位置にある場合にも所定の付勢力が作用するように、スプリングは取付荷重として所定の圧縮荷重が課された状態で取り付けられている。このため、充分なブレーキ操作入力によりピストンに取付荷重を超える荷重が作用した場合にスプリングに弾性変形が生じてピストンは移動する。ブレーキ操作入力が充分ではなく取付荷重に満たない荷重が作用した場合には、ピストンは初期位置に保持される。
本実施形態では、第2マスタスプリング59の取付荷重は第1マスタスプリング56の取付荷重よりも大きく設定されている。このため、ブレーキペダル12に充分な操作入力があると、まず取付荷重の小さい第1マスタスプリング56が弾性変形する。つまりまず第1マスタピストン55のみが摺動する。操作入力による荷重が第2マスタスプリング59の取付荷重を超えると第1マスタスプリング56及び第2マスタスプリング59の双方が弾性変形するようになり、第2マスタピストン58も摺動するようになる。なお、取付荷重を保持するために、第2マスタピストン58が初期位置よりも第1マスタピストン55に近接する方向に移動することを規制する例えばストッパボルト等の規制部材が設けられる。
第1マスタシリンダ室57には左前輪用のホイールシリンダ20FLへとブレーキフルードを供給するためのブレーキ油圧制御管18が接続されている。第2マスタシリンダ室61には右前輪用のホイールシリンダ20FRへとブレーキフルードを供給するためのブレーキ油圧制御管16が接続されている。ブレーキペダル12への操作入力が検出されてECU200が制動要求ありと判定すると、ECU200は右マスタカット弁27FR及び左マスタカット弁27FLを閉弁する。これにより、第1マスタシリンダ室57及び第2マスタシリンダ室61はともにホイールシリンダ20から遮断される。
また、第1マスタシリンダ室57及び第2マスタシリンダ室61はそれぞれリザーバタンク26とも接続されている。ブレーキペダル12への操作入力により第1マスタピストン55及び第2マスタピストン58が若干量移動すると、第1マスタシリンダ室57及び第2マスタシリンダ室61のリザーバタンク26との接続は機械的に遮断される。
第2マスタピストン58の内部には、ピストン内連通路63が形成されている。ピストン内連通路63は、第2マスタピストン58の前端部58aと第2マスタピストン58の側面58cとを結ぶ貫通孔である。ピストン内連通路63は、第2マスタピストン58の前端部58aから後方に向けて第2マスタピストン58の内部を進み、第2マスタピストン58の中心部で直角に折れ曲がって第2マスタピストン58の側面58cに通じる。
図2に示されるように第2マスタピストン58は、その初期位置においてピストン内連通路63の側面58c側の端部がシミュレータ配管25に接続されるように配置される。前端部58a側のピストン内連通路63端部は第1マスタシリンダ室57に接続されている。このため、ブレーキペダル12に操作入力がない初期状態においては、第1マスタシリンダ室57とストロークシミュレータ24との間のブレーキフルードの流通が許容されている。ブレーキフルードは、第1マスタシリンダ室57からピストン内連通路63及びシミュレータ配管25を介してストロークシミュレータ24に流入することになる。
通常のブレーキ制御中においては、ECU200がブレーキペダル12への操作を検出して制動要求ありと判定すると、右マスタカット弁22FRおよび左マスタカット弁22FLは閉弁される。これにより、第1マスタシリンダ室57はホイールシリンダ20FLから遮断され、ストロークシミュレータ24との間のブレーキフルードの流通のみが許容される。第2マスタシリンダ室61は密閉されるので、ブレーキペダル12の操作入力を受けても第2マスタピストン58は第2マスタシリンダ室61の液圧によりほとんど変位しなくなる。このため、図2に示されるようにピストン内連通路63とシミュレータ配管25との接続が維持され、運転者のブレーキペダル12の踏込により第1マスタシリンダ室57で加圧されたブレーキフルードがストロークシミュレータ24へと供給される。
一方、例えば異常発生時に右マスタカット弁22FRが開状態とされている場合には、もはや第2マスタシリンダ室61は密閉されていないから、ブレーキペダル12の踏込によりブレーキフルードが第2マスタシリンダ室61から吐出されホイールシリンダ20FRへと供給されることになる。同時に第2マスタピストン58はマスタハウジング54の内周面後端部65に向けて摺動する。摺動により第2マスタピストン58の側面58c側のピストン内連通路63の端部がシミュレータ配管25から外れると、ピストン内連通路63からシミュレータ配管25へのブレーキフルードの流通が遮断される。このようにして、ストロークシミュレータ24はマスタシリンダ14から遮断されることとなる。運転者のブレーキ操作が解除されると、第2マスタスプリング59の付勢力により第2マスタピストン58は初期位置に戻される。その結果、ピストン内連通路63がシミュレータ配管25に再度接続される。
このように、本実施形態においては、第2マスタピストン58、ピストン内連通路63、及びシミュレータ配管25等を含んでストロークシミュレータカット機構が構成されている。ストロークシミュレータカット機構は、マスタシリンダ14及びストロークシミュレータ24間の作動流体流通経路上に設けられている。ストロークシミュレータカット機構は、マスタシリンダ14からホイールシリンダ20への作動流体の流通が許容されている場合に、運転者のブレーキ操作入力を受けて当該作動流体流通経路における作動流体の流通を機械的に遮断する。ストロークシミュレータカット機構は、第2マスタピストン58の摺動により当該作動流体流通経路を遮断する。逆に、マスタシリンダ14からホイールシリンダ20への作動流体の流通が遮断されている場合には、ストロークシミュレータカット機構は、マスタシリンダ14とストロークシミュレータ24との接続を維持し、マスタシリンダ14からストロークシミュレータ24への作動流体の流通は許容される。
図3は、ストロークシミュレータ24の断面を模式的に示す断面図である。ストロークシミュレータ24は、シミュレータハウジング64の内部に第1シミュレータピストン70と第2シミュレータピストン82とを備える。シミュレータハウジング64の内部には、第1シミュレータピストン70よりもわずかに大径の第1シリンダ60と、第1シリンダ60よりも大径の第2シリンダ62が同軸に連続して形成されている。第1シミュレータピストン70は第1シリンダ60内部に収容され、第2シミュレータピストン82は第2シリンダ62内部に収容されている。
図3において第1シミュレータピストン70の左側には、マスタシリンダ14からブレーキペダル12の操作量に応じたブレーキフルードが導入されるシミュレータ液室66が画定される。シミュレータ液室66は、シミュレータハウジング64に形成されたシミュレータ流路68およびシミュレータ配管25を介してマスタシリンダ14に連通している。第1シミュレータピストン70は、シミュレータ液室66内のブレーキフルードの圧力に応じて第1シリンダ60内を摺動自在である。第2シミュレータピストン82は第2シリンダ62内を移動する。
また、シミュレータハウジング64には、第1シミュレータピストン70を介してシミュレータ液室66の反対側に位置するように、エア室96、98が画定されている。第1シミュレータピストン70は略円柱形状をなし、円柱の表面に形成された円環溝にリング状のシミュレータカップ72が取り付けられており、このシミュレータカップ72により、シミュレータ液室66からエア室96、98へのブレーキフルードの流入が阻止される。なお、エア室96、98は図示しない連通孔を介して大気と連通している。
第1シミュレータピストン70と第2シミュレータピストン82との間には、ピストンを付勢する弾性部材としての第1シミュレータスプリング78が取付荷重として若干量圧縮された状態で配置される。第1シミュレータピストン70のシミュレータ液室66と反対側の底部には、軸方向に延びる穴74が形成される。穴74には円柱状のゴム76が、第1シミュレータピストン70の底部から若干量突出するような状態で嵌め込まれる。
第2シミュレータピストン82はフランジ82aと凸部82bとを有する。フランジ82aは第2シリンダ62の中心軸から外径方向に延設され、第2シリンダ62より若干量小さい外径を有している。このフランジ82aにより、第2シミュレータピストン82が所定位置より左方に移動することを防止している。
第2シリンダ62内の右端にはシミュレータ基部90が配置される。シミュレータ基部90とフランジ82aとの間には、第2シミュレータピストン82を付勢する弾性部材としての第2シミュレータスプリング84が取付荷重として若干量圧縮された状態で配置される。第2シミュレータスプリング84の取付荷重のほうが第1シミュレータスプリング78の取付荷重よりも大きく設定される。
凸部82bは、フランジ82aの中央から第1シミュレータピストン70とは逆方向(図中右方向)に延びる。凸部82bの先端にはゴムキャップ88が嵌め込まれており、第2シミュレータピストン82が右方に移動すると、ゴムキャップ88はシミュレータ基部90に形成されたゴム受容部94内部に収納される。
上記構成のストロークシミュレータ24の動作を説明する。右マスタカット弁27FR及び左マスタカット弁27FLがともに閉弁された状態で運転者によりブレーキペダル12が操作されると、マスタシリンダ14からブレーキフルードがシミュレータ配管25及びシミュレータ流路68を介してシミュレータ液室66に導入される。すると、第1シミュレータピストン70が、第1シミュレータスプリング78の付勢力と、シミュレータカップ72と第1シリンダ60の内周面との摺動抵抗に抗して、図中右方向に移動する。第2シミュレータスプリング84の取付荷重のほうが第1シミュレータスプリング78の取付荷重よりも大きく設定されているので、第2シミュレータスプリング84より先にまず第1シミュレータスプリング78が弾性変形する。
第1シミュレータピストン70が右方に移動すると、第1シミュレータピストン70の底部に設けられたゴム76の先端が第2シミュレータピストン82の左端に接触する。この時点から、第1シミュレータピストン70にはさらにゴム76の弾性力が加えられる。シミュレータ液室66にブレーキフルードが導入されて、第1シミュレータピストン70がさらに右方に移動すると、ゴム76が圧縮されて第1シミュレータピストン70の穴74に押し込まれた状態になる。すると、第1シミュレータピストン70が第2シミュレータピストン82と直に接触する状態となる。この時点から第1シミュレータピストン70と第2シミュレータピストン82とは一体に移動するようになり、第1シミュレータピストン70と第2シミュレータピストン82には第2シミュレータスプリング84の弾性力が加えられる。
第1シミュレータピストン70と第2シミュレータピストン82とがさらに右方に移動すると、今度は第2シミュレータピストン82の凸部82bに取り付けられたゴムキャップ88が、基部のゴム受容部94と接触する。これ以降、ゴムキャップ88の弾性力も第1シミュレータピストン70と第2シミュレータピストン82に加えられる。
この結果、ストロークシミュレータ24は、第1シミュレータピストン70の右方への移動につれて4段階のばね特性すなわち反力を与えることになる。第1シミュレータスプリング78及び第2シミュレータスプリング84のばね係数、ゴム76、ゴムキャップ88の反発係数、およびシミュレータカップ72の摺動抵抗などを調整することによって、運転者によるブレーキペダル12の操作量に応じて、踏み始めは軽く、踏み込みにしたがって反力が大きくなるブレーキフィーリングが付与される。
運転者がブレーキペダルから足を離すと、シミュレータ液室66からシミュレータ流路68及びシミュレータ配管25を経由してブレーキフルードがストロークシミュレータ24から流出し、これに応じて第1シミュレータピストン70と第2シミュレータピストン82は、ゴムキャップ88、第2シミュレータスプリング84、ゴム76および第1シミュレータスプリング78からの弾性力により、図3中の左方に押され、第1シミュレータピストン70は第1シリンダ60内を摺動する。
上述のように通常のブレーキ制御中においては、マスタシリンダ14とホイールシリンダ20とのブレーキフルードの流通は遮断され、ECU200の制御によりアキュムレータ50から増圧弁40等を介してホイールシリンダ20にブレーキフルードが供給される。運転者のブレーキ操作によりマスタシリンダ14から送出されたブレーキフルードはストロークシミュレータ24に流入し、ストロークシミュレータ24はブレーキ操作に対する反力を発生させる。これに対して、例えば異常発生等によりマスタシリンダ14からホイールシリンダ20へのブレーキフルードの供給が必要とされた場合には、ECU200はブレーキ制御を中止し、ストロークシミュレータ24は上述のストロークシミュレータカット機構によりマスタシリンダ14から機械的に遮断される。
ところが実際には、ストロークシミュレータカット機構の遮断動作の開始から完了までの間、マスタシリンダ14の第1マスタシリンダ室57からストロークシミュレータ24にブレーキフルードがある程度流出してしまう可能性がある。上述のようにストロークシミュレータカット機構は、第2マスタピストン58の摺動によりピストン内連通路63とシミュレータ配管25との接続を機械的に遮断する。このため、第2マスタピストン58が充分に摺動してピストン内連通路63とシミュレータ配管25との接続が完全に遮断されるまではマスタシリンダ14からストロークシミュレータ24にブレーキフルードが流出し得る状態となっている。ストロークシミュレータ24に流出したブレーキフルードは制動力の発生には寄与しない。またストロークシミュレータ24に流出した分だけホイールシリンダ20に供給されるブレーキフルードが減少してしまう。本実施形態では右前輪用のホイールシリンダ20FRに供給されるべきブレーキフルードが減少してしまう。よって、遮断動作中におけるストロークシミュレータ24へのブレーキフルードの流出量を極力小さくすることが望まれる。
そこで、本実施形態に係るストロークシミュレータカット機構は、マスタシリンダ14からストロークシミュレータ24への作動流体の流出に先行して遮断動作が開始されるように調整されている。そのために、マスタカット弁27の開弁時に第2マスタピストン58はストロークシミュレータ24内部のピストンの移動に先行して摺動を開始するように調整されている。
本実施形態では、ストロークシミュレータ24のピストンの動き出し荷重が、第2マスタピストン58の動き出し荷重より大きくなるように調整される。そのためにストロークシミュレータ24内部のスプリングの取付荷重のほうが第2マスタスプリング59の取付荷重よりも大きく設定されている。ストロークシミュレータ24において最初に弾性変形することとなる第1シミュレータスプリング78の取付荷重が第2マスタスプリング59の取付荷重よりも大きくなるように設定される。結局、第1の実施形態においては、上述のように第2マスタスプリング59の取付荷重が第1マスタスプリング56の取付荷重より大きく設定されているから、第1マスタスプリング56、第2マスタスプリング59、第1シミュレータスプリング78の順に取付荷重が大きくなるように設定されることになる。
なお、ピストンの動き出し荷重、つまりピストンが摺動を開始するために必要な荷重は主として、ピストンに作用するスプリングの取付荷重とピストンの摺動開始時の摩擦抵抗との合計である。ピストンの摺動抵抗が比較的大きいと想定される場合には、摺動抵抗を考慮に加えてスプリングの取付荷重を設定してもよい。例えば、ストロークシミュレータ24のピストンの動き出し荷重を、第2マスタスプリング59の取付荷重と第2マスタピストン58の摺動抵抗との合計よりも大きくするようにしてもよい。言い換えれば、ストロークシミュレータ24のスプリング取付荷重とピストン摺動抵抗との合計を、第2マスタスプリング59の取付荷重と第2マスタピストン58の摺動抵抗との合計よりも大きくするように調整してもよい。
また、ストロークシミュレータ24が多段に複数のスプリングを含む場合には、複数のスプリングのそれぞれの取付荷重が第2マスタスプリング59の取付荷重よりも大きく設定されることが好ましい。上述のように、ストロークシミュレータの作動時に最初に弾性変形することとなる第1シミュレータスプリング78は少なくとも取付荷重を第2マスタスプリング59よりも大きく設定することが好ましい。
本実施形態に係るストロークシミュレータカット機構の遮断動作について説明する。ここで留意すべき点は、ブレーキペダル12のストロークが増加するにつれて、取付荷重の大小関係から第1マスタスプリング56、第2マスタスプリング59、第1シミュレータスプリング78の順に弾性変形する点である。なお、以下の説明ではピストンの摺動抵抗はごく小さいものとして省略している。
まず、ブレーキペダル12への操作入力がなされて第1マスタスプリング56に作用する荷重が第1マスタスプリング56の取付荷重を超えると、第1マスタスプリング56が弾性変形するとともに第1マスタピストン55が摺動し始める。その結果、第1マスタシリンダ室57のブレーキフルードは、第1マスタピストン55に加圧されてブレーキ油圧制御管18を介してホイールシリンダ20FLに供給される。この段階ではまだ第2マスタスプリング59及び第1シミュレータスプリング78に作用する荷重はそれぞれの取付荷重に満たないため、各スプリングは弾性変形しない。よって、第2マスタピストン58及び第1シミュレータピストン70は静止している。
ブレーキペダル12がさらに踏み込まれて第2マスタスプリング59に作用する荷重が第2マスタスプリング59の取付荷重を超えると、第2マスタスプリング59が弾性変形し始め、第2マスタピストン58が摺動し始める。第2マスタシリンダ室61のブレーキフルードは、第2マスタピストン58に加圧されてブレーキ油圧制御管16を介してホイールシリンダ20FRに供給される。第1シミュレータスプリング78は取付荷重が第2マスタスプリング59よりも大きいため、このときもまだ弾性変形しない。
第2マスタピストン58の摺動開始により、本実施形態のストロークシミュレータカット機構の遮断動作が開始される。ブレーキペダル12への更なる踏込操作により第2マスタピストン58はマスタハウジング54の内周面後端部65に向けて摺動する。ピストン内連通路63の側面58c側の端部がシミュレータ配管25から外れると、ピストン内連通路63からシミュレータ配管25へのブレーキフルードの流通が遮断される。これにより、ストロークシミュレータ24はマスタシリンダ14から遮断され、ストロークシミュレータカット機構の遮断動作が完了することとなる。
第1シミュレータスプリング78に作用する荷重が取付荷重を超える前に遮断動作が完了すれば、遮断動作完了まで第1シミュレータピストンは静止していることになる。よってこの場合、遮断動作中のストロークシミュレータ24へのブレーキフルードの流入をゼロとすることができる。また、遮断動作が完了する前に第1シミュレータスプリング78に作用する荷重が取付荷重に達したとしても、本実施形態によればマスタシリンダ14からストロークシミュレータ24へのブレーキフルードの流出開始前に遮断動作が開始されている。よって、ストロークシミュレータカット機構の遮断動作中のストロークシミュレータ24へのブレーキフルードの流出量を最小限に抑えることができる。
ここで、ストロークシミュレータ24のスプリングの取付荷重は、遮断動作中のストロークシミュレータ24へのブレーキフルードの許容可能な流出量や、ストロークシミュレータ24により実現すべきブレーキフィーリング等を考慮して適宜調整することができる。また、マスタシリンダ14及びストロークシミュレータ24のシリンダ断面積の違いを考慮してスプリングの取付荷重を調整してもよい。ストロークシミュレータ24のシリンダ断面積のほうが小さければ、ストロークシミュレータ24のピストンの動き出し荷重を第2マスタピストン58の動き出し荷重より低く設定することができる場合もあり得る。
このように、本実施形態においては、マスタシリンダ14からのブレーキフルードの供給を開始するに際して、第2マスタピストン58が第1シミュレータピストン70等の移動に先行して摺動を開始するように調整されている。すなわち、ストロークシミュレータ24の作動に先行してストロークシミュレータカット機構の遮断動作が開始される。その結果、マスタシリンダ14からホイールシリンダ20へとより多くの作動流体を供給することが可能となり、ホイールシリンダ20におけるブレーキフルードの消費効率が改善される。
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。上述の第1の実施形態では、第1マスタスプリング56、第2マスタスプリング59、第1シミュレータスプリング78の順に取付荷重が大きくなるように設定されている。これに対して、第2の実施形態においては、第2マスタスプリング59、第1マスタスプリング56、第1シミュレータスプリング78の順に取付荷重が大きくなるように設定されている。つまり、第2マスタスプリング59の取付荷重を第1マスタスプリング56の取付荷重よりも小さく設定している。第1の実施形態は既存のマスタシリンダ14を用いつつストロークシミュレータ24のスプリングの取付荷重を増加させる調整を主として意図したものであるのに対し、第2の実施形態は既存のストロークシミュレータ24を用いつつ第2マスタスプリング59の取付荷重を低下させる調整を主として意図したものである。なお、第1の実施形態と同一の内容については以下では説明を適宜省略する。
第2の実施形態においては、第2マスタスプリング59の取付荷重を第1マスタスプリング56の取付荷重よりも小さく設定するための一例として、マスタシリンダ14にいわゆる中吊り構造を採用している。図4は、第2の実施形態に係るマスタシリンダ14の要部の断面を示す断面図である。
図4に示されるように、マスタシリンダ14は、第1マスタピストン55と第2マスタピストン58とを連結する連結部材98を含む。連結部材98は、ブレーキ操作がなされていない初期状態における第1マスタピストン55と第2マスタピストン58との間隔を規定する。図4には、この初期状態が示されている。初期状態における2つのピストンの間隔を、以下では適宜「初期間隔」と呼ぶ。連結部材98は、第1マスタピストン55と第2マスタピストン58とが互いに近づく方向への移動を許容する一方、初期間隔以上に離隔することを規制するように第1マスタピストン55と第2マスタピストン58とを連結している。
連結部材98は、第1スプリング固定部材100、第2スプリング固定部材102、及び連結棒104を含む。第1スプリング固定部材100は、シルクハット状の形状とされており、シルクハットのつばに相当する部位が第1マスタピストン55に固定され、シルクハットの頂部に相当する部位が第1マスタシリンダ室57に向けて突き出すように配設されている。第1スプリング固定部材100の軸心はマスタシリンダ14の軸心に概ね一致するように配設される。
第2スプリング固定部材102も第1スプリング固定部材100と同様の大きさのシルクハット状の形状の部材として形成されている。第2スプリング固定部材102は、第2マスタピストン58の前端部の中心軸付近に形成された突出部108に固定され、第1マスタシリンダ室57に向けて突き出すように第1スプリング固定部材100に対向して配設されている。突出部108の中心部にはピストン内連通路63が形成されている。
第1スプリング固定部材100のシルクハットのつばに相当する部位に、第1マスタスプリング56の一端が固定される。第1マスタスプリング56の他端は、第2スプリング固定部材102のシルクハットのつばに相当する部位に固定される。第1スプリング固定部材100及び第2スプリング固定部材102のシルクハット頂部に相当する部位はともに第1マスタスプリング56の内部に挿入されている。第1マスタスプリング56は、所定の圧縮荷重を取付荷重として課された状態で第1スプリング固定部材100および第2スプリング固定部材102に両端を固定されている。
連結棒104は、棒状の部材であり、第1マスタスプリング56の内部に同軸に配設されている。連結棒104の一端は、第1スプリング固定部材100のシルクハットの頂部に相当する部位に固定されている。連結棒104は、第1スプリング固定部材100からマスタシリンダ14の中心軸に沿って第1マスタシリンダ室57の内部を直線状に延び、第2スプリング固定部材102に形成された係合孔110に遊嵌されている。係合孔110は、第2スプリング固定部材102のシルクハットの頂部に相当する部位に形成されている。連結棒104の第2マスタピストン58側の末端部106は、係合孔110の径よりも拡径されている。これにより、連結棒104の末端部106は、第2スプリング固定部材102の係合孔110に係合する。
初期状態においては第1マスタピストン55及び第2マスタピストン58には第1マスタスプリング56の取付荷重により互いに離れる方向に荷重が作用するものの、連結棒104の係合により第1マスタスプリング56に課された取付荷重が保持される。これにより、連結棒104の長さで規定される初期間隔以上に第1マスタピストン55及び第2マスタピストン58が離れて移動することが規制される。このようにして、第1マスタスプリング56は、第1マスタピストン55と第2マスタピストン58とが初期間隔を取るときに取付荷重が作用するように連結部材98に取り付けられる。
運転者によりブレーキペダル12が踏み込まれて第1マスタピストン55に作用する荷重が第1マスタスプリング56の取付荷重を超えると第1マスタスプリング56は圧縮される。同時に第1マスタピストン55は摺動を開始し、連結棒104は第2マスタピストン58のピストン内連通路63へと進入する。本実施形態ではピストン内連通路63は、第1マスタピストン55が摺動したときの連結棒104の収容空間としても機能する。第1マスタピストン55の摺動により、ブレーキフルードは、係合孔110を介してピストン内連通路63に流入し、更にはストロークシミュレータ24へと供給される。
このように本実施形態においては、連結部材98により第1マスタスプリング56の取付荷重を保持することができるので、第1マスタスプリング56の取付荷重を第2マスタスプリング59の取付荷重と異ならせることができる。一般的には中吊り構造を採用する場合であっても第2マスタスプリング59の取付荷重を第1マスタスプリング56の取付荷重よりも大きく設定する。ところが本実施形態では、この取付荷重に関する自由度を利用して、第2マスタスプリング59の取付荷重を第1マスタスプリング56の取付荷重よりも小さく設定する。そうして、本実施形態では、第2マスタスプリング59、第1マスタスプリング56、第1シミュレータスプリング78の順に取付荷重が大きくなるように各スプリングの取付荷重を調整する。
図5は、第2の実施形態におけるピストンストロークとペダルストロークとの関係を模式的に示す図である。図5には、通常のブレーキ制御が実行される場合のピストンストロークとペダルストロークとの関係が示されている。図5の縦軸はピストンストローク、横軸はペダルストロークを示し、第1マスタピストン55及び第2マスタピストン58のそれぞれについてのペダルストロークとの関係が示されている。なお、図中でM1は第1マスタピストン55の関係を示し、M2は第2マスタピストン58の関係を示す。図5では、第2マスタピストン58のピストンストロークは第2マスタピストン58の移動量を示し、第1マスタピストン55のピストンストロークは第2マスタピストン58に対する第1マスタピストン55の相対的な移動量を示す。
図5に示されるように、ペダルストロークが小さく制動判定要求がONとならない程度の初期段階では、第2マスタピストン58のストロークがペダルストロークの増加につれて増加する一方、第1マスタピストン55のストロークはほぼゼロに保たれる。つまり、ペダルストロークの増加につれて第2マスタピストン58が移動する一方、第1マスタピストン55と第2マスタピストン58との間隔はほぼ変化しない。これは、本実施形態では第1マスタスプリング56の取付荷重のほうが第2マスタスプリング59の取付荷重よりも大きく設定されているためである。
制動要求判定がONとなる程度にペダルストロークが大きくなった段階では、マスタカット弁27が閉弁されているため第2マスタシリンダ室は密閉される。このため、第2マスタピストン58のストロークは、ペダルストロークが増加しても増加せずほぼ一定に保たれる。制動要求判定がONとなった状態では、第2マスタピストン58の代わりに第1マスタピストン55がペダルストロークの増加につれて移動する。
以上のように、第2の実施形態によれば、マスタシリンダ14に中吊り構造を採用し、通常とは異なり第2マスタスプリング59の取付荷重を第1マスタスプリング56の取付荷重よりも小さく設定している。その結果として第2マスタスプリング59、第1マスタスプリング56、第1シミュレータスプリング78の順に取付荷重が大きくなるように各スプリングの取付荷重が調整される。シミュレータスプリングの取付荷重を低めに設定することが可能となるという点でストロークシミュレータ24の設計自由度を向上させることができ、ブレーキフィーリングへの影響を緩和することができるという点で好ましい。
なお、ECU200の通常のブレーキ制御においては、主として運転者のブレーキペダル操作の検出時に制動要求発生と判定してマスタカット弁27が閉弁されてブレーキ制御が実行される。よって、運転者のブレーキペダル操作が検出されるまでは、マスタカット弁27は開弁されており、ブレーキペダル操作開始直後は第2マスタピストン58は摺動し得る。そこで、運転者によるブレーキペダル12の踏込操作が開始されてからECU200がブレーキペダル操作を検出するまでの間に第2マスタピストン58の摺動によりストロークシミュレータ24がマスタシリンダ14から遮断されてしまうことのないように、シミュレータ配管25とピストン内連通路63とのラップ代を充分な大きさに設定することが望ましい。例えば、ブレーキペダル操作検出までに想定されるピストン内連通路63の摺動量よりも、シミュレータ配管25のマスタシリンダ14への接続部における摺動方向に関する配管径を大きく設定してもよい。このようにすれば、ECU200によりブレーキペダル操作が実際に検出されるまでにストロークシミュレータ24が予想外に遮断されてしまうのを防ぐことができる。これは、本実施形態のように第2マスタスプリング59の取付荷重を比較的小さく設定しブレーキペダル12の踏込時に第2マスタピストン58を比較的移動しやすく調整した場合に特に好ましい。
続いて第3の実施形態を説明する。第3の実施形態は、上述の第2の実施形態の変形例であり、第1マスタスプリング56及び第2マスタスプリング59の特性を第2の実施形態とは異ならせている。第3の実施形態においては、第1マスタスプリング56の取付荷重のほうが第2マスタスプリング59の取付荷重よりも小さく設定される。それとともに、第1マスタスプリング56のバネ定数のほうが第2マスタスプリング59のバネ定数よりも大きく設定される。このように取付荷重及びバネ定数を設定することにより、制動要求判定がONとなるまでの第2マスタピストン58のストロークを低減することができる。その結果、第2マスタピストン58に付随するシール部材等に対する耐久性に関する設計条件を緩和することができるという点で好ましい。
図6は、第3の実施形態におけるピストンストロークとペダルストロークとの関係を模式的に示す図である。図6には、図5と同様に、通常のブレーキ制御が実行される場合のピストンストロークとペダルストロークとの関係が示されている。
まず、図6に領域Aとして示されるように、ペダルストロークが小さく制動判定要求がONとならない程度の初期段階においては、第2の実施形態とは逆に、第1マスタピストン55のストロークがペダルストロークの増加につれて増加する一方、第2マスタピストン58のストロークはほぼゼロに保たれる。これは、第3の実施形態では、第2の実施形態とは逆に第1マスタスプリング56の取付荷重のほうが第2マスタスプリング59の取付荷重よりも小さく設定されるからである。第2マスタスプリング59に作用する荷重が第2マスタスプリング59の取付荷重に達するペダルストロークで領域Aから領域Bに移行する。
領域Bにおいては、第1マスタピストン55のストロークはペダルストロークが増加しても増加せずほぼ一定に保たれ、第2マスタピストン58のストロークがペダルストロークの増加につれて増加する。第2マスタスプリング59の取付荷重よりも大きな荷重が第1マスタスプリング56及び第2マスタスプリング59に作用しているので、領域Bでは2つのスプリングがともにペダルストロークに応じて弾性変形可能な状態にある。ところが、本実施形態においては、第1マスタスプリング56のバネ定数が第2マスタスプリング59のバネ定数よりも相当程度大きく設定されている。このため、ペダルストロークの増加に応じて第2マスタスプリング59が主として弾性変形して、第2マスタピストン58のストロークが増加することとなる。
よって、第2マスタスプリング59の取付荷重は、制動要求判定がONとなるペダルストロークのもとで生じる荷重より小さい値に設定される。第2マスタスプリング59の取付荷重を大きめに設定すればそれだけ第2マスタピストン58のストロークを低減できるので、シール部材等の耐久性の観点からは好ましい。逆に、第2マスタスプリング59の取付荷重を小さく設定すれば、ストロークシミュレータ24へのブレーキフルードの流出をより抑えることができるという点で好ましい。
さらにペダルストロークが大きくなり、図6に領域Cとして示されるように、制動要求判定がONとなるペダルストロークとなった段階では、第2の実施形態と同様となる。すなわち、第2マスタピストン58のストロークは、ペダルストロークが増加しても増加せずほぼ一定に保たれ、第2マスタピストン58の代わりに第1マスタピストン55のストロークが増加する。
第3の実施形態によれば、以上のように取付荷重及びバネ定数を設定することにより、第2マスタピストン58のストロークを低減することが可能となる。これにより、第2ピストンに付随するシール部材等に対する耐久性に関する設計条件が緩和されるという点で好ましい。
なお、第1マスタスプリング56に代えて、第1シミュレータスプリング78の特性を同様に調整してもよい。すなわち、第1シミュレータスプリング78の取付荷重を第2マスタスプリング59の取付荷重よりも小さく設定するとともに、第1シミュレータスプリング78のバネ定数を第2マスタスプリング59のバネ定数よりも大きく設定してもよい。このようにしても同様の効果を実現することができる。
10 ブレーキ制御装置、 12 ブレーキペダル、 14 マスタシリンダ、 20 ホイールシリンダ、 24 ストロークシミュレータ、 25 シミュレータ配管、 54 マスタハウジング、 55 第1マスタピストン、 56 第1マスタスプリング、 58 第2マスタピストン、 59 第2マスタスプリング、 63 ピストン内連通路、 70 第1シミュレータピストン、 78 第1シミュレータスプリング。
Claims (9)
- 運転者によるブレーキ操作部材への操作量に応じて加圧された作動流体を収容するシリンダ室を含むマスタシリンダと、
作動流体の供給により車輪に制動力を付与するホイールシリンダと、
前記シリンダ室から送出された作動流体の供給によりブレーキ操作に対する反力を発生させるストロークシミュレータと、
前記シリンダ室から前記ストロークシミュレータへの作動流体流通経路上に設けられ、前記マスタシリンダから前記ホイールシリンダへの作動流体の流通が許容されている状態において、運転者のブレーキ操作入力を受けて前記作動流体流通経路における作動流体の流通を機械的に遮断するストロークシミュレータカット機構と、を備えるブレーキ装置であって、
前記ストロークシミュレータカット機構は、前記マスタシリンダから前記ストロークシミュレータへの作動流体の流出に先行して遮断動作が開始されるように調整されていることを特徴とするブレーキ装置。 - 前記マスタシリンダは、前記作動流体流通経路の一部を構成するピストン内連通路が内部に形成され該マスタシリンダ内部を摺動自在に配置されているマスタピストンを含み、
前記ストロークシミュレータカット機構は、前記マスタピストンの摺動により前記作動流体流通経路を遮断するものであって、前記マスタシリンダから前記ストロークシミュレータへの作動流体の流出に先行して前記マスタピストンが摺動を開始するように調整されていることを特徴とする請求項1に記載のブレーキ装置。 - 前記マスタピストンは、前記ブレーキ操作部材に連結され該マスタシリンダ内部を摺動自在に配設される第1ピストンと、該第1ピストンを介して前記ブレーキ操作部材に連結され該マスタシリンダの内部を摺動自在に配設され、かつ前記ピストン内連通路が形成されている第2ピストンとを含み、
前記ストロークシミュレータは、前記マスタシリンダにて加圧された作動流体圧を受けて移動するシミュレータピストンを含み、
前記ストロークシミュレータカット機構は、前記第2ピストンの摺動により前記作動流体流通経路を遮断するものであって、前記シミュレータピストンの移動開始に先行して前記第2ピストンが摺動を開始するように調整されていることを特徴とする請求項2に記載のブレーキ装置。 - 前記マスタシリンダは、前記第2ピストンを初期位置に付勢する第2弾性部材を含み、
前記ストロークシミュレータは、前記シミュレータピストンを初期位置に付勢するシミュレータ弾性部材を含み、
前記シミュレータ弾性部材の取付荷重のほうが前記第2弾性部材の取付荷重よりも大きく設定されていることを特徴とする請求項3に記載のブレーキ装置。 - 前記マスタシリンダは、前記第1ピストンを初期位置に付勢する第1弾性部材を含み、
前記第2弾性部材の取付荷重のほうが前記第1弾性部材の取付荷重よりも小さく設定されていることを特徴とする請求項4に記載のブレーキ装置。 - 前記マスタシリンダは、前記第1ピストンと前記第2ピストンとの初期間隔を規定し、かつ前記第1ピストンと前記第2ピストンとが前記初期間隔以上に離隔することを規制する一方互いに近づく方向への移動を許容するよう前記第1ピストンと前記第2ピストンとを連結する連結部材を含み、
前記第1弾性部材は、前記第1ピストンと前記第2ピストンとが前記初期間隔を取るときに取付荷重が作用するよう前記連結部材に取り付けられていることを特徴とする請求項5に記載のブレーキ装置。 - 前記マスタシリンダは、前記第1ピストンを初期位置に付勢する第1弾性部材を含み、
前記第1弾性部材の取付荷重のほうが前記第2弾性部材の取付荷重よりも小さく設定され、前記第1弾性部材のバネ定数のほうが前記第2弾性部材のバネ定数よりも大きく設定されていることを特徴とする請求項4に記載のブレーキ装置。 - マスタシリンダ及びストロークシミュレータ間の作動流体流通経路上に設けられ、前記マスタシリンダからホイールシリンダへの作動流体の流通が許容されている状態において、運転者のブレーキ操作入力を受けて前記作動流体流通経路における作動流体の流通を機械的に遮断するストロークシミュレータカット機構であって、
前記マスタシリンダから前記ストロークシミュレータへの作動流体の流出に先行して遮断動作が開始されることを特徴とするストロークシミュレータカット機構。 - マスタシリンダからホイールシリンダへの作動流体の供給が必要とされた場合に、前記マスタシリンダ及びストロークシミュレータ間の作動流体流通経路の遮断動作を前記マスタシリンダから前記ストロークシミュレータへの作動流体の流出に先行して開始することを特徴とするストロークシミュレータカット方法。
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